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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 8301-8400
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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 8301-8400
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RAZOR - Decibels ★★ (2022-10-10 13:52:29)

元々が解散前に録音されたデモが叩き台になっていると言われる復活作。純粋な新作とは言わないのだろうが、2000年を目前にオールドスクールな感性を纏った作風を世に出した気概は大いに買いだ。
結局は90年代風もサウンドプロダクションが切れ味を損ない分離の悪い音像を作り出している。そのあたりが好悪を分ける最大のポイントだろう、またヴァーカルの処理の仕方もイマイチである。こういう時代に忖度した作風ながらも根幹にある音楽性に変わりは無く、敬意をこめてカナディアンメタルBIG4と呼びたい彼らの復活劇に拍手を送りたい。
まぁこんなもんではないのだが、こういうサウンドメイクをしたことで、どうにもリフが単調に感じる。このバンドの芸のなさが露見した、それは逆の意味で武器だし個性だったのだが、悪い面が際だっているように感じるのがマイナス。
全然悪くないのだが、どうしても引っかかるとダメだ。贅沢な悩みである、この音は間違いなく時代の寵児と持ち上げられ過ぎた新興勢力をぶっ潰すだけの勢いがあるのにね。
それだけRAZORという看板がマニアにとっては重かったという事でしょう。


RAZOR - Evil Invaders ★★ (2012-10-30 01:03:41)

スピード感・殺傷力・オリジナルティと実はイマイチで個性不足なカナディアンスラッシャー、埃っぽさも若干あり、新日本プロレスと言うよりは国際プロレス的な(子供頃に見た胡散臭い面々が載る晩年の興行ポスターが忘れられない)匂いのするB級感極まりないスタイルがメタル魂を鼓舞してくれます。黄色い声援や立派なステージが無くとも自分達のやりたい事をやり遂げるという熱い気持ちや上手いとか下手とかでは語れない気概がビンビンに伝わる音楽性にシンパシーを感じずにはいられません。一流ところのスラッシュとは違う研ぎ澄まされない太っさが好きでしたね。通して聴くとダレてくるのですが、クールなギターリフがカッコいい⑥重量感のあるタイトルトラック④アルバム最速ナンバー⑩など気分に合わせてつまみ食いをするとスカッとイケる気がします。マニアなら全曲オススメの男気スラッシュを展開していますので聴いて損はしないと思いますよ。カミソリやナイフのようなシャープさではない斧や鉈みたいに鈍重な切れ味を堪能出来ますよ


RAZOR - Executioner's Song ★★★ (2022-10-04 06:49:15)

記念すべき彼らのメジャーデビュー作。オープニングから自主制作盤が続くのだが、より尖りまくりの③から新生サウンドの幕開けといくのだろう、個人的には頭2曲の掴みで気分は上々、そこから雪崩の如く爆走メタルへと流れるのだが、低予算&厳しいレコーディングスケジュールを想像させる突貫工事サウンドに、もうチョイなんとかならんのかと言いたくなるのですが、メジャー盤と言っても色々ありますからね、バンドとしては少々厳しい思いもあるでしょうが、正直言って、純粋無垢なメタルスピリットは限界点を突破、そのグツグツと沸き立つメタルに対する忠誠心と、生の演奏をパッケージした今作の持つ高潔なる精神性は、テクノロジーの恩恵に頼りまくり、誰が参加したなんて、どうでも良いような今風のメタルバンドなど、イチミリも寄せ付けないオーラが出まくっています。

日頃の雑誌のレビューを中心に音源を漁るキャリアの長いライトリスナーの目には今後も止まることはないでしょうが、今の若い人たちはもっと柔軟に音楽に触れ、知識や情報の入れ方も様々、彼らがインタビューで答えたように、思わぬ形でリバイバルが起きます。
日本で言えば、今、海外のマニアがシティポップにハマりオリジナルのアナログ盤を探す姿がテレ東の番組でも紹介されたりと、サブスクリプションやYouTubeのおかげで、コアなバンドに再度スポットライトが当たっています。

こういうのは既存のメディアでは絶対に不可能だったはず。三流アーティストがサブスク死ねといっていたが、それは、日本人を相手に流行曲を作っていた典型的な一発屋の戯れ言。自肩は強いが売れなかっただけの名品が、必ずや日の光を浴びる日が来るという事を、最新のテクノロジーが若い人中心に掘り起こしたのだから痛快です。

2005、6年くらいからは顕著にリバイバルブームが起きました。ワタクシのような過去にしがみついて音楽を聴くレトロマイスターには、たまらない日々でございます。勿論、Spotifyが教えてくれるメタル系アーティストの95%は知りませんが、それなりの知識があるので、全く困りません。こうして過去と向きあい、今となっては手に入らないような名品に出会えます。
今作など、昨今のメジャーシーンから見れば、バラバラに切り刻まれ屠殺場に捨てられていたようなアルバムだ。一部のマニアが愛で時代錯誤を共有する代物であろう。
それが、ある意味、世界に散らばるコアなメタルファンを再度振り向かせるパワーがあった事に衝撃と共に感動を覚えますね。

信じるモノは救われる。RAZORもそうならば嬉しい限りです。本物が見捨てられるなんておかしな話ですよ。


RAZOR - Malicious Intent ★★★ (2017-01-19 19:04:06)

1stリリースから2年以内に3枚目のアルバムをリリースした彼ら、これらのアルバムの曲をシャッフルされたら、どれがどのアルバムに収録されたんだと悩まされる事でも知られる突貫型スラッシャー。ハードコアパンクスからの影響も感じさせるスピーディーな楽曲が彼らの肝、四の五の言わずに突っ走るヤケのヤンパチ、ヤケッパチなスピードメタルのオンパレードにマニアにはたまらんモノがあるでしょう。整合感などクソ喰らえ、チープな音質などものともしないエネルギーとガッツ溢れる熱演に熱いモノがこみ上げてきますね。この砂煙を巻き上げる暴走メタル道を極めようとする姿勢にも、鶏を〆るような断末魔シャウトも大好きですね。聴いていると思わず笑みがこぼれますよ。


RAZOR - Open Hostility ★★★ (2022-10-08 09:32:08)

混迷を始めたメタルシーン、メジャーに残るために多くのバンドが方向性を転換する中で、このバンドは、どこ吹く風と言わんばかりに前作のスタイルを研磨、どこか殺伐としていた前作から比較すると埃っぽさが加味されシンガーの持ち味との相性も前作以上にアップ。ドラムが打ち込みという欠点はあるのだが、そういう不満を言うのは野暮ですよと言わせるだけのガッツが全編に漲っており、デイブ・カルロの破壊神の如く暴れ倒すギターが耳をつんざきます。
正直、あの時代に流行ったインダストリアル系なんか聴いている人にはドラムマシーンなんてどうでもよいことだろうし、ある意味、このバンドには、そういう環境すらも味方に出来る破天荒さがある。こういうリズムセクションでしたと納得させるだけにキラーな魅力。ボブ・リードの冷酷さの中にある人間臭い歌声も、テクノロジー恩恵を受けまくった連中とは比較にならない強度があり、スラッシュメタルを唄うに適した人材だった。そしてスラッシュメタルの王道を極めたカルロのソングライティング力も同様に評価したい。
この時代に茨の道を選んだバンドには敬意を表すのだが、今作を持ってバンドは解散。
カルロは裏方に回り、S.F.H.を再始動。カルロがプロデュース(カナダなんであのハリー・ヘスも裏方として参加)してアルバムをリリースとなります。

今作を改めて聴き味気ないリズムマシーンだなぁと感じる場面もある事はあるのだが、それよりも破壊的なサウンドをより先鋭したマシーン的な刻みとして受け取る事も可能、マシーンに粘り着くベースは厭らしい粘着音で、のたうち回り聴き手はその毒気にうなされる。
この数年間変ることのなかった音楽性、似て非なるアイデアを用いてバイオレントな音楽性を積み上げたデイブ・カルロ。RAZORという無慈悲なる好戦的な殺戮マシーンを操り裏街道を爆走していた。怖い音出しているねぇ。


RAZOR - Shotgun Justice ★★★ (2022-10-08 09:09:27)

ライブシーンでは有名な地下芸人の如く、マイナーレーベルからのリリースという背景がありイマイチ、認知度を上げきれなかったカナディアンスラッシャー。その環境は商業誌との繋がりもなく、この手の音楽に精通する編集者も少なく黙殺されていたRAZOR。ダイハードなメタルファンの間ではプチ話題になった今作だが、やはり流通を言う壁もそびえ立ち手に入らないとマニア泣かせの一枚としても知られる。

彼らのカタログとしてはサウンドプロダクションも揃い音楽的な整合感は増している。本領発揮とも言うべきザクザクと刻まれるシュレッドギター、複雑なリズムを構築するリズム隊も爆裂感を増量、その破壊力満点のサウンドメイクを支え持ち上げている。ある意味、お馴染みの顔を見せるギターではあるが、シングルギターとは思わせないダイナミックなギターサウンドは、見事にビルドアップされた今作の顔となっていますね。
破壊力満点のリズムを従えデイブ・カルロは破壊神の如く暴力的なエネルギーをコントロールしている。個人的にはシープドッグに思い入れがあるわけではないので、ボブ・リードに不満は一切無い。むしろ、彼のチョイハスキーな渋めの咆哮は逆に個性的に耳に残り、より良い刺激へと変換されている。

メタルバブルが弾け、ガンズシンドロームが勃発、スラッシュメタル勢も音楽性の変換を図りだした時代に直面する90年、この作品は時期が悪すぎた。運も実力のうちとは良く言ったモノだ。このバンドは持っていなかったと言える場面が多すぎる。
古典スラッシュメタルを愛する猛者や、興味のあるマニアには、今作は実に聴きやすいアルバムでしょう。


RAZOR - Violent Restitution ★★ (2008-12-10 19:58:00)

大胆なメンバーチェンジ後リリースされたカナディアンスラッシャーの5th
いわゆる典型的なスラッシュなのだがクールなリフやリズムに惹き付けるものがあり他のバンドとの画一性を感じさせます。いまでもたまに聴き自分の男たる魂にカツを入れるべく聞き返すことがあります。この初期衝動的勢いに身を委ねたくなるからです!
個人的には一枚通して聴くと肩が凝るのですがオールドスタイルのスラッシュに興味がある方は是非ともお試しください
何故チャールズ・ブロンソンに捧げたアルバムなの知りたいなぁ


RAZOR - Violent Restitution - Below the Belt ★★★ (2019-04-29 22:48:58)

四の五の言わずに突っ込んでくる
ともすれば技巧に走りがちなスラッシュ勢も多いが
このストレートな展開こそスラッシュだと言える
学生時代に友人がメタリカよりもレーザーの方が好きだと言って
皆に馬鹿にされていたが
心の奥底では激しく共感してましたよ
その日の帰り道
彼と喰った牛丼の味は格別だったなぁ
なんか同士に出会えた気分でした
思い出深い一曲です


RAZORMAID - First Cutt ★★★ (2016-04-16 13:44:36)

ネヴァタ州出身のちにアクセプトのデヴィット・リースらと『BANGALORE CHOIR』を結成するギタリストのカート・マイケル、ジョン・カークなどが在籍する事で知られるアメリカンメロディアスHM/HRバンドが1987年にリリースした1st。ヴォーカルハーモニー大切にしたメロディックなスタイルも二本ギターを主軸とした曲作りに終始しており、実にエッジのたった男臭い一品として仕上げており、特にリードギターのカートのプレイは中々のギター巧者だ。華やかさを損なわないアレンジとハードさのバランス感覚の巧さなど、同時期活躍していたDOKKEN、ICON、KING KOBRAあたりを想起させるものであり、そのあたりのギターオリエンテッドなスタイルのHM/HRサウンドが好きな方にはたまらん物があるでしょう(歌い手もかなりの実力派で安心して聞いていられるのも好印象)しかしこういったバンドが自主制作で消えるあたりにアメリカの層の厚さを感じずにはいられませんね。


RAZORMAID - First Cutt - Too Late ★★★ (2023-07-12 21:33:18)

ハードなリフと哀愁のメロディ
実によい味わいの一曲
硬派なハードさと大衆的親しみやすさ
計算されていますよね
日本人はこういう曲が好きなのに
日本のバンドはこういう曲を書けない
やっぱりロックは外国のもんなんだなぁ


RDX ★★★ (2011-08-29 03:49:46)

現LOUDNESSのドラマー鈴木アンパン政行氏がメインとなるプロジェクト?
北海道人脈を駆使し極上のスラッシュサウンドを聞かせてくれます。
ここで聴けるドラミングのパワフルさは凄まじいものがあり、
現在の活動を知り興味もった方は聴いて欲しいですね。空港で見かけ握手をお願いしました、見た目とは違う繊細なイメージを持ちましたね。僕はLOUDNESSで貴方を知ったにわかファンではありませんよと短い時間で力説した事を忘れません。小さいライブハウスで聴いたドラムの音圧に圧倒され感銘を受けて帰宅させられたことを忘れませんね。ビックネームに誘われるのは当然の実力者、成功を祈らずにはいられません。そして過去の作品が真っ当な評価を受ける機会がこの先、起こることを願わずにはいられません。


RDX - Thrash Metal Ⅲ ★★ (2009-01-10 01:56:00)

スラッシュムーブメントともに姿を消した道産子スラッシャーであるパワーヒッティングドラマー鈴木アンパン政行がメインとなり活動をするプロジェクトの1stフルアルバム。このご時世にここまで清いスタイルのスラッシュサウンドに焦がれますね。
けして古臭い懐古主義に陥っていないのも高評価、個性豊かな北の勇者が集い素晴らしいパフォーマンスを披露、テクニカルなプレイを挿入したアレンジも見逃せません。男らしい伊熊のパワフルな歌声も冴えていますね。そんな個性的なメンバーにも負けない漢のドラミングを轟かせるアンパンのプレイは是非とも生で味わうべし、樋口のサポートでLOUDNESSのドラマーに選ばれたにも頷けますよ。


RDX - Thrash Metal Ⅲ - Crossover? ★★★ (2011-08-29 03:33:44)

アッパーなスラッシュナンバー
強靭なリズムプレイが全てをなぎ倒します


RDX - Thrash Metal Ⅲ - Purge ★★★ (2011-08-29 03:31:57)

暴虐の限りを尽くし突き進む
高速スラッシュナンバー
伊熊の濁声パワフルボイスの楽曲に負けじと対峙しています
下品なだけでは終わらない整合性が日本的なのでしょうか?
説得力のあるスラッシュナンバーですね


RDX - Thrash Metal Ⅲ - Speed Metal Violence ★★★ (2011-08-29 03:39:43)

凄いタイトルの曲です
破壊力満点の鈴木氏の重量感を伴ったド派手なドラミングは圧巻
勿論、各パートの派手なインストプレイの応酬は見事ですね
ド頭のハイトーンもビブラードを効かせカッコいいです


RDX - Thrash Metal Ⅲ - Third Eye ★★★ (2011-08-29 03:29:22)

豪華な面子が一同に介しバトルを繰り広げているのでしょうか
豪快さと繊細さは日本人ならでは
ガラティアの女性Voも効果的ですね
刻まれるギターリフの切れ味の鋭さ
パワフルなドラミング
潤沢なメロディが紡ぐ一大叙情詩が繰り広げられる展開に驚かされます
御大木下の扇情的なソロプレイは流石です


RDX - Thrash Metal Ⅲ - Thrash Metal Attack ★★★ (2011-08-29 03:42:29)

麦踏ツーバスの破壊力にチビリますね
肝の据わったド腐れヤクザサウンドに脱帽です
国内最強のスラッシュバンドだな


RDX - Thrash Metal Ⅲ - Throw Away ★★★ (2011-08-29 03:36:15)

一切の妥協を許さない
突貫スラッシュナンバー
凄味のある演者のパワフルなプレイとパフォーマンスが目に浮かびます
暴力的になり過ぎない扇情的なアプローチも映えますね
テクニカルなソロプレイは圧巻です


REACTION - AGITATOR ★★★ (2018-12-09 15:45:32)

待望のメジャーデビュー第1弾。前作で感じられたL.A風味を強めた作品が多くなったが、斉藤の切れ味鋭いリフワークとトリッキーなフレージングもアクセントとなり、そこにパワフルな梅沢のドラムがバンドサウンドを牽引、反町とのリズムプレイは安定感もあり屈強なスクラムを組んでいる。色んな意味でラフな加藤純也の噛み合わせが全ての評価を左右するような面があり、このバタ臭さも含め苦手な人はトコトンダメだろう。
ロックの持つワルッぽさやハッタリ感が上手く出せているのは加藤純也のキャラによるところも大きく、このラフなサウンドをカラーも握っているのも彼なのが面白い。
大味なロックナンバーよりも、パワフルさとキメの細やかさが際立つ②③の方がバンドの魅力を強く感じる。


REACTION - ALL NIGHT METAL PARTY '84 to '85 ★★★ (2018-12-09 15:13:31)

目黒の鹿鳴館でSabbrabells、Flying Vision、Murbas等と行われた年越しイベントのライブ音源。歌うは3代目シンガーの元Murbusの岸本友彦、にちにEMOTIONやアニメ、ゲーム関連などで歌入れした事でも知られています。

短期間でシンガーがコロコロ変わるのは何故なのか?という疑問はありますが、インディーズ時代からパフォーマンス力に定評のあった岸本の参加は、バンドにマイナスな要素もなく、今までの系統とも合致しているので違和感がない。これの声は平坦で抑揚のない面が強いのだが、ここで聴けるライブ盤は、そんな要素も少なく、岸本が関わってきたスタジオ作のパフォーマンスはなんだったのかと言いたくなる。
タイトでパワフルな演奏、このバンドがチャラチャラとしたヴィジュアル重視の存在で無かったのは知られていると事なのだが、メジャーデビュー後のイメージの方が強いため、今一つ軟弱なバンドと囚われがちだ。特にルックスや音楽性の変遷にも44マグナムから大阪色をとったようなバンドだと揶揄される事も多かったのだが、梅沢のパワフルなドラムに弾き出されるように、ライブならではの活きのいい演奏は、丁度いい加減のラフさも加わり実に生々しい。等身大のバンドの魅力に触れる事が出来る.
メジャーデビュー後のアメリカンスタイルと想像すると驚かされるだろ、情緒のある暗く湿ったサウンドは日本人らしいスタイルと言える。最初はコッチだったんだよ。垢抜けないかもしれないけどね。

A面
LOST MY HEART
DON'T STOP
LUST
B面
JOY RIDE
DARK ILLUSION
LONESOME KNIGHT


REACTION - INSANE ★★★ (2018-12-09 15:32:44)

激しいライブパフォーマンスとノリの良い楽曲が人気だったREACTIONが満を持してリリースしたフルアルバム。あっという間にファーストプレスが完売。累計で1万枚を超える大ヒットとなり、名実ともにインディーズの帝王と呼ばれる事になった。
キレのよい斉藤のギターワーク。パワフルな疾走ナンバーもあるが、ノリの良いキャッチネス差も盛り込んだ楽曲はバラエティ豊かであり、当時台頭してきたL.A勢からの影響もふんだんに伺える。
切れ味鋭い斉藤のギターと楽曲の相性は過去最高の出来栄えを誇る半面、新ヴォーカル加藤純也の消化不良気味のパフォーマンスがポイント。良く言えばラフさを持ち込んでいるが、フェイクまみれのライブパフォーマンスなどを含め、適任と呼ぶにはチョイと厳しい人材になったのは残念だ。梅沢と反町のリズム隊もボトムを支えているが、ミックスの関係で、こちらもパワーダウン感が否めない、その辺りが、バンド本来の魅力を殺いでいるようで残念と、気になる面が多い。
ライブで体感出来るパワフルさをパッケージする難しさを感じますね。それでも今作が当時、多くのロックキッズをノックアウトしたのは疑いようのないサウンドですよ。


REACTION - INSANE - JOY RIDE ★★ (2010-01-25 03:17:29)

パンキッシュかつストレートな疾走ナンバー
懐かしいなぁ


REACTION - INSANE - LONESOME KNIGHT ★★ (2010-01-25 03:19:13)

メロディアスかつストレートな疾走ナンバー
分かり易い曲です


REACTION - Joy Ride / Lonesome Knight ★★★ (2018-12-09 14:49:08)

雑誌ロッキンFの付録2曲入りフォノシート。シンガーが2代目の鳴沢浩幸に変更。
彼らの代表曲と言われるJOY RIDEとLONESOME KNIGHTが収録された貴重な一枚。
後にアルバムに入るヴァージョンとの違いを楽しむのが一番ですね。アレンジが異なるのでファンなら必聴です。


REACTION - Joy Ride / Lonesome Knight - Joy Ride ★★★ (2018-12-09 14:52:47)

梅沢のドラムが強烈
反町のベースも良く走る
鳴沢も丁寧に歌っている
バンドの勢いがパッケージされた好盤だ
斉藤のギターもテクニック云々ではない魅力がある


REACTION - Joy Ride / Lonesome Knight - Lonesome Knight ★★★ (2018-12-09 14:55:55)

突破力のある重戦車ドラムがエグい
バンドを支えるのは梅沢だろう
オリジナルとのアレンジの違いやシンガーの好みなども含め
コチラのヴァージョンの方が好きです
ただ走るだけではない展開も日本人的なキメの細やかさも好きだなぁ


REACTION - REACTION ★★★ (2018-12-09 16:13:31)

バンド名をアルバムタイトルにしただけの事はある充実感の強い一枚。それまでの彼らの集大成を感じさせるラフなパワーを内包した力作だ。梅沢と反町のリズムプレイは相変わらずパワフルでタイト、今まで以上にバンドサウンドのキャスティングボードを握っている印象を与えるほど、グイグイと前に出てきている。斉藤のギターもシンプルだが切れ味鋭いリフワークを武器にカッチリと聴かせている。焦点を絞り込みバンドとしての方向性を明確に示唆したのも成功。勢いで押し切るだけではない技巧が効いている。
ハードにドライヴィングするグルーブはいつ聴いても強烈だ。それだけに加藤純也のジャパニーズロック臭さが評価を分ける最大のポイント。そこを飲みこめるなら大いに楽しめるでしょう。


REACTION - Reaction - Lust ★★★ (2018-12-09 14:37:25)

スローな出だしからバラードなのかと思ったら一転
激しく走りだす
起承転結のある展開は聴いていて心地よい
青臭さはあれどバンドの持っているポテンシャルを注ぎ込んだ
意味のあるデモ音源
西野の日本人的な歌い回しも懐かしい


REACTION - Reaction - Red Heat ★★★ (2018-12-09 14:34:47)

梅沢のツインバスドラムが最高にカッコいい
パワフルな疾走ナンバー
しっとりとしたメロディを丁寧に歌うのは初代シンガーの西野隆
トリッキーなギターリフも耳を惹く


REACTION - TRUE IMITATION ★★★ (2018-12-09 15:58:36)

過去2作の反省を踏まえたのか随分と練り込んできた楽曲とパフォーマンス力も上がった力作。バンドとして大きく飛躍しているが、彼らの疾走感を求めるファンにとっては厳しい内容となった。確かに①など肩透かしを喰らった感はある、③のラフなロックナンバーも初期の彼らを求めた人には不評だったが、総じてクオリティは高くなっており、求めるモノによって大きく評価を分けるだろう。ある意味、メンバーが加藤純也の声に寄ってきて作り上げたサウンドともいえる。
いい意味で一歩大人になったアルバム。アンサンブルの向上は目を見張るものがある。色んな意味で捻くれたセンスが爆発している。最短で目的地に到達させない、凝ったギターワークも面白い。相変わらず梅沢のパワフルなドラムはテンションが高い。もっと高い評価を受けるべきドラマーだと思う。


REACTION - TWIST&SHOUT ★★★ (2018-12-09 16:29:45)

アルバムタイトルにジャケットワークを見れば、音楽性の変化に驚きませんが、それまでのへヴィなソリッド感を捨てて、明るくノリの良いロック色を大幅に強めてきました。このアルバムを最後に解散してしまうので、罪作りなアルバムを言われているのだが、加藤純也の声にもっとも似合っているシンプルなロックサウンドは、なんら批判されるものではなく、実は一番バンド的に無理が生じていない。それほどまでに、今までの作風におけるヴォーカルパフォーマンスはライブでの再現力も含め、大きな問題だった。

無理がない分、まとまりは過去最強だが、多くのファンを裏切った形にあるという、痛し痒しな現象に陥ったのは皮肉なものである。冷静になって聴けば、こういうコマーシャル性の高いアルバムと言うのは、どのバンドも一度は通る道であり、次の一手を期待する価値は十分にあったのだが、彼らを取り巻く環境も大きく変わったのが音楽性の変更にも繋がり、加藤純也脱退、そして解散への道へと進む事となったのだろう。当時はBOOWYに代表されるビートロック系がミュージックシーンを塗り替え、鬼やっこ姐さんとRGのモノマネでお馴染みのバービー・ボーイズやブルーハーツなどが出来てたので、REACTIONも今までのようにはいかなかったと推察される。

こうして時を経てじっくり聴けば、メタル色は薄れたものの、彼ららしい疾走感とノリの良さを加味したハードさと、ハッタリ感の強いロック色が絶妙に絡む好盤だと思う。楽曲もサウンドどもメリハリが効いていて、粗が目立たないのも最大の聴きどころだ。個人的には、このバンドは昔は苦手であり熱心に聴かなかったが、今の方が楽しんで聴ける。加藤純也に対する免疫が出来たのも大きい。そういう意味での、音楽性的には初期の方が好きだが、加藤純也のバックの演奏が噛みあっているのは間違いなく今作が一番だ。かつて、音楽性の変更について行けず、見放したファンにも、もう一度聴いて欲しいバラエティに富んだ一枚ですね。


REACTION - TWIST&SHOUT - ALWAYS ON MY MIND ★★ (2010-01-25 03:23:20)

ベタベタなロッカバラード
80年代的なクサイ歌詞も好き


REACTION - TWIST&SHOUT - GREEN TAMBOURINE ★★★ (2010-01-25 03:25:06)

哀愁溢れるキャッチーなハードポップナンバー
ある意味彼らの曲で一番好きです
なぜかグッとくるんだよなぁ
そして加藤純也とバックの演奏が奇跡と言えるほど噛み合っていません


REACTION - 未発表demo (2018-12-09 16:44:08)

20090411とCDに刻印されている。斉藤康之追悼ライブで配布された未発表デモ音源

下記に収録曲と参加メンバーを表記します。

Non Title
Etarnal
狂った果実
Fallin'~キミノタメニ

Vo:木村 直樹
G:斎藤 "YASU" 康之
B:反町 "YUKI" 哲之
Ds:梅沢 "HIRO" 康博

再結成を果たしていたREACTION、シンガー以外はメンバーが再結集(加藤純也は引退している)。かつての勢いを取り戻したようなスタイルに進んでいるが、デモはデモである。
良くも悪くもV系色も強く、タイトルのない①などANTEHMの曲をルナシーがカヴァーしているのかと錯覚するほど、手前味噌感が強い。それでもファンなら在りし日の姿を重ね合わせ楽しむのが一番だろう。また硬派なV系サウンドは一定の需要はあるはずだ。


REALM - Endless War ★★★ (2021-01-26 21:54:58)

台頭するスラッシュシーンの中でもギラリと光るセンスと個性を持ち合わせていたバンドでした。洗練された印象も強く演奏力も高い、そして歌い込めるシンガーの存在が、他のバンドとの差別化を図り、飽和するシーンの中で際立った印象が強かった。ある意味、同時期のメガデスよりも知的なエッセンスが漂い、殺伐とした無機質なる殺戮マシーンの如き精巧成るプレイと溢れ出る有機的な人間力の融合、ダイナミックに刻まれるリフ、そしてバキバキと唸るベース、バンドサウンドを押し上げるクールなドラム、重厚なアンサンブルの元、ひねりの効いたアイデアをクリアーに聴かせることでバンドの個性と高いアビリティを誇示、その質の高いアイデアと構成に唸らされました。
メロディを追いかけてアグレッシブに唄い込めるシンガーの在り方が殺気立つスラッシュサウンドに深みをもたらしているのも見逃せませんね。
今聴いても古さを感じさせない隠れた一品。スラッシュマニアは勿論ですが、息を飲むようなスリルと緊張感、テクニカルなバンドが好きなマニアの耳を刺激するでしょう。スピード狂も大いに楽しめる懐の深さがイイのです。


REBEL - STARGAZER ★★★ (2011-06-14 00:12:29)

URIAH HEEPやLUCIFER'S FRIENDのフロントマンで伸びやかなハイトーンを駆使し朗々と歌い上げる姿が頼もしい希代の名シンガージョン・ロートンが参加したバンドの1st.時代は1982年NWOBHMの勢いとオーソドックスなスタイルにURIAH HEEPに見せたポップセンスを巧みに散りばめています、イマイチ決め手に掛けている面もありますがタイトルトラック①の小気味よさとドラマ性やロートンの持ち味を生かしているバラード⑤壮大な宇宙空間をイメージさせる大げさなイントロが印象的なラストナンバー⑧等で聴ける透き通るような澄んだ歌声と力強さは見事、艶やかな歌声に惚れ惚れします。ギタリストとは後にZARを結成します。過小評価も甚だしいジョン・ロートンの存在をしる為の入門編とは言いませんが正統派の頑固なジャーマンメタルとは違うドイツ産HM/HRバンドの心意気は大いに買います。ZARの前身バンドと思って聴いて欲しいですね


REBEL - STARGAZER - BROADWAY NIGHTS ★★ (2011-06-14 00:18:14)

パワフルなミドルナンバー
ヘヴィなグルーブ感が心地よい
ギターもいい感じで弾き倒します


REBEL - STARGAZER - STARGAZER ★★★ (2011-06-14 00:15:26)

アルバムのオープニングナンバー
小気味良いスピード感がカッコいい
キーボードを生かしたドラマ性が見事に昇華していますね
エンディングの盛り上がり方も印象的です
アルバムのタイトルトラックにてハイライト


REBEL - STARGAZER - SURRENDER ★★ (2011-06-14 00:21:13)

ジョン・ロートンの澄んだ声を生かしたロックバラード
マイルドな歌唱と卓越した表現力の賜物です


REBEL - STARGAZER - WINGS OF FIRE ★★ (2011-06-14 00:24:59)

ここでもロートンの歌声が映えます
味わい深いギターの音色も悪くない
スペーシーなイントロがドラマ性を煽り
聴き手を魅了します
8分弱の大作ですが纏め切れていないような気がします
そこがB級バンドなのでしょう


REBELLION - Born a Rebel ★★ (2015-11-19 16:14:33)

1991年から再結成を遂げたGrave Diggerを支えたベースのトミー・ゴットリッヒと現アクセプトのギタリストで同じくGrave Diggerのギタリストだったウヴェ・ルイスが中心となり結成されたバンドの2nd。他のメンバーはAnnihilatorのドラマーだったランディ・ブラックにドイツのスピードメタルバンド、Warheadのギタリスト、ビョルン・エイルン。シンガーはマイケル・サイフェルトの5人からばるバンドで、音楽性は完全にGrave DiggerやACCEPT等の剛毅なジャーマンスタイルを踏襲、アグレッシブなパワーメタルからバラードまで幅広い楽曲を収録、シンガーの声質が力むとクリス・ボルテンダールにソックリな為、元メンバーもいたりと何となくきな臭い雰囲気を漂い、単なるお家騒動、分裂劇みたいな様相に微妙な空気も流れますが、エモーショナルを極めたバラード⑦なんて聴かされると、まぁ良しとしよ、軽くスルーしておこうかなと思います。とにかく類型的な一時代を築いたジャーマンスタイルが頑固一徹なまでに貫かれ、そこが一番の肝であり、一番面白味に欠ける部分ですが、好きモノにはたまらん音楽性ではありますね。歩調を合わせ突き進む屈強なリズムプレイ、時にはハッとするようなフレーズを奏でるツインギター、ソリッドな重量感と疾走感を煽るオーソドックスなスタイルのサウンドには相性も良く個人的には何度も聴くようなジャンルじゃなかったりしますが、信頼のおける老舗スタイルの看板を守られており、安心して聴いてられますね。


REBELLION - THE SIGN OF THE REBEL - Ancient Warriors ★★ (2015-08-01 19:37:39)

裏で鳴る鍵盤楽器が耳を惹きます
中盤の展開も美しい
ハロウィン+レインボー的な一曲


REBELLION - THE SIGN OF THE REBEL - Dream of Child ★★★ (2015-08-01 19:40:48)

甘いね甘いわ
自主制作故の厳しい音質が楽曲の魅力を半減させていますが
キャッチーでメロウな一曲です
魅力あるね


REBELLION - THE SIGN OF THE REBEL - LOST DAYS (2015-08-01 19:48:22)

類型的な曲ですが
クラシカルなフレーズが耳を惹きますね


REBELLION - THE SIGN OF THE REBEL - NEVER SURRENDER ★★★ (2015-08-01 19:35:35)

強烈なハイトーンが印象的ですね
アルバムのオープニングに相応しい疾走感のある様式美ナンバー


REBELLION - THE SIGN OF THE REBEL - NIGHT OF DESIRE ★★★ (2015-08-01 20:00:21)

ドラマ性の高い一曲
キャッチネスさも忘れな
だが濃厚な展開が詰まっています
多彩な鍵盤プレイも見事


REBELLION - THE SIGN OF THE REBEL - Rise Or Fall ★★★ (2015-08-01 19:44:46)

ベースがいい仕事をしてますね
ジャーマンメタルにも通ずる親しみやすさと
ハードさが融合している
中盤の掛け合いもリフレインも印象的ですね
割と地味なんですが好きですね


REBELLION - THE SIGN OF THE REBEL - Rush ★★★ (2015-08-01 20:11:22)

アルバムのラストを飾るクラシカルな一曲
泣かせどころの多い美旋律の数々
単純に走らせないのが好きです
ポテンシャルの高いバンドなのですが
自主制作過ぎる音質が全てですね


REBELLION - THE SIGN OF THE REBEL - Sail Away ★★★ (2015-08-01 19:53:53)

劇的な展開が印象的な一曲
ハードで甘美なメロを歌う石原の抑え気味の唄もコッチの方が好み
惜しむらくはサウンドプロダクションの脆弱さ
エエ曲ですよ


REBELLION - THE SIGN OF THE REBEL - Standing on My Life ★★ (2015-08-01 20:07:14)

ロマンティックですね
ぱっと明るくなるサビの持って行き方も悪くないですよ


REBELLION - THE SIGN OF THE REBEL - Victim in My Mind ★★★ (2015-08-01 20:03:52)

男前なハードを出しつつも甘美なメロが走り出す
彼らの魅力を讃えた一曲


RECEIVER - Whispers of Lore ★★★ (2024-11-24 00:15:48)

キプロスからやってきた時代遅れのNWOBHM仕込みな正統派メタルバンドのデビュー作。ヴォーカルは女性で、少々堅苦しい歌い方をするのだが、このメイデンよろしくな古典的サウンドと微妙な組み合わせであり、ある意味、彼女の歌声がより古くさいテイストへと向かわせているのが思いしろい。
サウンドメイクも現代的なテクノロジーを駆使した80年代初頭のサウンドであり、その望郷感は哀愁のメロディからのたっぷりと漂っている。ギャロップするギターとスティーブ・ハリス風のランニングベースは、やはりメイデンだが、このバンドはもっと根っこのところで古典メタルをやりきってくれる。

その古くささが賛否を別けるだろう、しかし、時代の流されないスタイルというのは崇高であり、ある種の敬意をもつ身としては、こういうメジャーフィールドから相手にされない音源は大好物だ。全く雑誌を読まないので時代の流れを知らない、そもそも興味がないので感化されない。時代遅れで構わない。むしろ好きでないバンドを雑誌が褒めたからといって、今まで聴きもしなかったメタルコアを急激に褒め出す高齢者を見るほど辛いモノはなかった。

このバンドは嘘をつかない。しかし新しい発見もない。過度のスピード感や親しみやすいキャッチーさでお茶を濁さない。それだけに聴き手のバックボーンは重要だが、こういうアーティストをチェックする人は流行廃りとは無縁である。
走り出しそうで走らないメタルは、ある意味エピカルな要素もあるのだが、もう少し歌い手の声に幅があればいいのだが、どれもが似た歌い回しになるので、一旦見失うと似たような曲を永遠と聴かされる気分を味わうのも初心者には勧められないポイントだが、古典派のマニアには、この古めかしい音色には愛着を覚えるだろう。
キプロスからまた有望株が現れた。この荒涼とした歌声も、古典サウンドには似合いっている。


RECKLESS - Heart of Steel ★★ (2019-10-11 13:39:00)

自動登録されたものと、ワタクシが所有する現物との内容があまりにも違うので下記に収録曲を掲載します。
なんでこうなったのだろう?

1.Hot 'n Ready
2.Heart of Steel
3.Drivin' You Mad
4.Feel the Fire
5.Need You Next to Me
6.In the Night
7.Only After Dark
8.Shadows of You
9.Don't Walk Away

カナダ産の4人組による正統派のHM/HRサウンドを披露。メンバーもギタリスト以外は刷新と大きく転換しているのだが、今回新たに加わったベースとヴォーカルの二人はWitchkillerのメンバーであり、1984年にEPをリリースしている。そこでバンド活動に一旦区切りと付け、今作からこちらに移籍となったのか?興味は尽きない。
憂いのあるメロディだがベタつかないのはカナダ産ならでは、メロディアスだがキビキビとした大陸的なビートもカナダ産ならではの味わいでしょうね。メロディに気を配し丁寧に作り込んでいるのだが、ミドルナンバーが中心の為に、少々退屈に聴こえてくる。一曲の出来は悪くないのに、やっぱ9曲もあればガツーンと活きのいいのが聴きたいとなるんですよね。
エピカルというほど大袈裟でもないし、しっかりとした演奏力があるだけに少々、もったいないなぁと思いますね。①もシングルカットされたが大きな動きは無かった。バンドは70年から続くも、メタルバブル期に解散となる。


RECKLESS - Reckless ★★★ (2019-10-11 14:06:39)

オリジナルは1980年にリリース、『炎の女王』という邦題で国内盤も出ている一品(厳ついタイトルなのにジャケが中途半端)。メロディアスかつワイルドなハードサウンドを引っ提げ、邦題もハッタリじゃないなと思わせる活きのいいサウンドをオープニングから炸裂、英国寄りの王道サウンドは、多くのバンドに共通するポイントを押さえつつも、女性シンガー、ジャン・メランソンのパンチの効いた唄を前に出す事でバンドのカラーを確立、そこにギターオリエンテッドなスタイルで攻勢を掛ける事でバランスをとっており、野心溢れるサウンドへと昇華させている。
どこかグラマラスに聴こえるのはセクシーな女性シンガーの存在感だけではなく、バンドから醸し出される空気がそうさせているのも重要、アメリカンでもブリティッシュでもない、これがカナディアンなスタイルという事なのだろう。
とは言え中盤には毛色の違う顔も見せ、統一感という点では自作の方が馴染みやすいだろう。

2ndでは気骨のあるハードサウンドへと接近、NWOBHMというのかメタルムーブメントへと舵をきりましたが、今作にも甲乙つけがたい魅力がある。やはりまだ何者にも染まっていないというデビュー作ならではのフレッシュ感が好奇心を擽るのでしょうね。


RECKLESS LOVE - Animal Attraction ★★★ (2022-02-25 14:47:16)

いかにもNWOTHMな作風であるのだが、流石は北欧メタルな作り込みが耳を惹きますね。壮麗なコーラスハーモニーとフック満載のメロディ、一発で耳の残るポップセンスには目を見張るモノがあります。少々甘口で優等生に感じる部分は無きにしも非ずだが、それでも充実した楽曲とアレンジには確実に需要があり、80年代的作品に漂う古くささやバブリー臭が恥ずかしいと思う若い人には、こっちの方が耳に馴染みやすいだろう。
若くて勢いがあって瑞々しいメロディアスHM/HRサウンドの旨味、ヒット性の高いコンパクトな楽曲の合間に挟まれるハードサウンドは刺激的でしたね。


RECKLESS LOVE - Animal Attraction - Born to Break Your Heart ★★★ (2022-02-25 14:48:30)

こういうメロウな情熱系サウンドはいいねぇ
狙いすぎかも知れませんが大好物です


RECKLESS LOVE - Animal Attraction - On the Radio ★★★ (2022-02-25 14:50:30)

売れそうな曲だなぁ
ここまで当たり前に振る舞われたら文句も言いません
○○風を味方につけていますねぇ


RECON - Behind Enemy Lines - Light the Fire ★★★ (2024-02-26 22:45:08)

デモテープにも収録した
彼らにとっては押しの一曲だったと思う
好き嫌いが分かれそうなハイトーンだが濁りがないので素直に響く
ギターも見せ場を設けバトルアックスを展開
手に汗握るスリルと興奮がある
もう少しリズムが切れていると良いのだが
本来バンドはこういう音を出したかったように感じる


RED DAWN - Never Say Surrender ★★★ (2011-05-04 12:26:11)

RAINBOWのKEYだったデイブ・ローゼンサルが中心となり結成されたバンドの1s
同じくRAINBOWのドラマーチャック・バーギにグレッグ・スミスとジョー・リン・ターナーを彷彿とさせるシンガーとくれば出てくる音も想像がつくというものです。ポッと出の新人では表現することの出来ない深みのあるUS産メロディアスHM/HRナンバーの数々に心が洗われますね。1993年リリースでは見向きもされないでしょうが今聴いても色褪せることのない普遍の王道サウンドに焦がれます。JOURNEY等のメロディックなスタイルを身上とするロック色の強いバンドサウンドが好きな方なら気に入ること間違いないかと思います


RED DAWN - Never Say Surrender - Christine ★★ (2011-08-26 01:51:45)

アメリカンですねぇ
産業ロック全開ですが逆に今聴くと新鮮で心地よいです


RED DAWN - Never Say Surrender - Dangerous Child ★★★ (2011-05-04 12:11:47)

アメリカンな色合いが強い
グルーヴィーなメロディアスHM/HRナンバー
ギターソロの入り方など王道を行く展開もカッコいい
フックに富んだメロディが耳を惹きますね


RED DAWN - Never Say Surrender - Flyin' High ★★★ (2011-08-26 01:44:36)

タイトル通りの広がりのある爽快感溢れるオープニングナンバー
華麗なソロプレイが聴かせますね


RED DAWN - Never Say Surrender - I Can't Get over You ★★★ (2011-08-26 01:48:59)

ノリが良いですね
渋みも効いています
確かな技術がツボを押さえてプレイで彩ります
伸びやかな歌声も実に爽快です


RED DAWN - Never Say Surrender - I'll Be There ★★★ (2011-08-26 01:46:25)

心が洗われますね
コマーシャル性豊かな一曲
嫌味にならないアレンジが見事
ロックしてますよ


RED DAWN - Never Say Surrender - Liar ★★★ (2011-05-04 12:06:06)

後期RAINBOW路線ど真ん中
声質もジョーを彷彿させるしね
哀メロハードポップナンバー


RED DAWN - Never Say Surrender - Never Say Surrender ★★★ (2011-08-26 01:56:51)

アルバムの最後を飾るのに相応しい
コマーシャル性豊かなナンバー
華やかで聴き易いアレンジとロック然としたサウンドは見事です


RED DAWN - Never Say Surrender - Promises ★★★ (2011-05-04 12:15:26)

US産哀メロハードポップナンバー
後期RAINBOWやJOURNEY等が好きな人ならグッと来るでしょう
良質なメロディと涙腺を刺激する緩急を生かした哀愁が涙を搾り取ります
目を閉じ熱唱したくなる名曲です
アレンジの妙だね
ツボを得ていますな


RED DAWN - Never Say Surrender - She's on Fire ★★★ (2011-08-26 01:55:40)

大げさなイントロもバンドの主役はKEYのローゼンサルですからね
全曲の流れを壊さない仄かな哀愁漂うメロディアスかつハードナンバー


RED DAWN - Never Say Surrender - Take These Chains ★★★ (2011-08-26 01:53:34)

お約束感満載
劇的な展開に泣かされますね
珠玉のバラードナンバー
涙腺が刺激されますなぁ


RED ZONE RIDER - Red Zone Rider ★★★ (2019-11-02 18:36:16)

ヴィニー・ムーア、ケリー・キーリング、スコット・クーガンの三人によるロックプロジェクトチーム。ケリーのソウルフルな歌声を生かしたブルージーかつソリッドなへヴィロックサウンドを披露、パッと聴けば一頃大流行の70年代型の懐古主義サウンドとなるのだが、ヴィニーのテクニカルなプレイもサラリとねじ込むサウンドは、現代的な要素も嫌みなく盛り込み、無理無駄のない理にかなった音楽性に落ち着いている。無難な作りの楽曲が多いため、興奮度は少なめかも知れませんが、この自然なスタイルの中で奏でるスピーディなリックの数々、無駄に走らないブルージーなスタイルとの相性も抜群に良く、ヴィニーの新たなる魅力を発見したと言えよう。こういうストレートに打ち出されるロックな感性を大切にしたサウンドと言うのは、今のご時世、実に新鮮に聴こえましたよ。


REFUGE - Solitary Men ★★★ (2021-04-12 17:50:02)

新旧RAGEのメンバーが揃った夢のプロジェクトチームによる記念すべき1st。癖のあるギターワークはスリル満点、緊張感漲る独特のトーンを操り不穏な陰影を際立たせている。この辺りに、このメンバーが揃う意味合いを感じるのだが、古典的なジャーマンスタイルのHM/HRも強めに反映させることで差別化を図っているように感じる。
その効果はオープニングから色濃く反映されていると思う、より普遍的でオーセンティックな方向性に軸足を置き、新旧のRAGEファンを取り込める魅力を感じる。エモいRAGEなんて嫌だと思うマニアにとっては、尚更支持できるだろうし、独特の癖を押さえることで苦手と感じていたファンを取り込みだけの魅力も同時に存在している。その反面、地味に感じる面は否めないが、堅実なジャーマンスタイルと思って聴いて欲しい。
こういうプロジェクトには可能性を感じますね。第2弾も期待したいところです。


RENEGADE - TIME TO CHOOSE ★★★ (2014-10-07 14:07:53)

国内盤は今は亡きゼロ・コーポレーションからリリースされた北欧産の正統派バンドが1993年にリリースした1st。「本当にゼロ・コーポレーションにはお世話になったよなぁ」なんて事を思い出しますが、今作は甘すぎないエネルギッシュな北欧らしい美旋律に彩られた美しいヴォーカル・ラインをフューチャーしたオーセンティックな一枚、ザラついてエッジのたったサウンドの中にも透明感と哀愁に満ちた北欧らしさも内包し煌びやかな美旋律を男らしく聴かせてくれます。アップテンポなリズムの上にスッキリとしたメロディが乗る①等は北欧メタルの一時代を築いたスタイルを継承しているし、バラード等は甘酸っぱい青春時代を想起させるてくれスタルジーをくすぐられるし、ゆったりとしたリズムに大らかさを感じるキャッチーさが光るタイトルトラックなどバラエティに富んだ楽曲が収録され、叙情的でダイナミックなサウンドが炸裂する魅力的な作風へと仕上げています。散漫な印象を与える中だるみ感と若さあふれる粗めの演奏に、やや難色を示す人もいるでしょうが、分かりやすく耳馴染みの良いメロディが適度なハードさを含み華麗に舞う①を聴くだけでも損はしないと思いますよ。3分ちょいですけど聴き応え十分ですから


RESTLESS - Heartattack ★★★ (2012-11-30 22:57:31)

ドイツ産の歯軋りが聞こえてきそうなパワー漲る正統派のHM/HRバンドが1984年にリリースした1st。まずはアコギの悲しい旋律から一気呵成に突っ走りクラシカルなソロを聞かせる名曲①のブチ切れ疾走ナンバーのカッコよさに思わず鼻血が出そうになりました。髭の生えた垢抜けないメンバーフォトの不安を吹き飛ばすツインギターが織り成すメリハリの利いたプレイは中々のテクニックを携えており同郷の先輩であるACCEPTのような音楽性を踏襲しているように感じます。シンガーの声質のその要因でしょうが、特異なダミ声が激しくシャウトしていきます。ラフな歌唱法に難を示す方もいらっしゃるでしょうが、当時はアメリカ・英国に次ぐ第三局として格下扱いされたジャーマンメタルの意地と底力を垣間見せられたような頼もしさを覚えます。ジャーマンメタルならではのキッチリとした整合感と破天荒さがいい感じでまとまり、時代の魁となるパワーを内包している点も見逃せませんね。もう少し楽曲に起伏があれば良いのですが、細かいことは気にするなワカチコなサウンドも確かな演奏があればこそ様になるもの、彼らの楽曲を聴き、コントロールに難があった横浜ベイスターズのドラフト一位投手、アーム式投法から速球を放り込む力投派の小桧山を思い出しましたね。2010年には2ndとのカップリングでボーナス一曲収録されたオフィシャルでのCD化もされています。ジャーマンメタルの心意気に是非とも触れて欲しいですね


RESTLESS - Heartattack - Fire Train ★★★ (2013-01-05 15:51:22)

スパニッシュと形容したほうが様になるようなイントロから一転
激走するアルバムを代表する一曲
長めのソロも聴かせますね
パワフルな破天荒さと整合感が心地よい


RESTLESS - Heartattack - Tiger ★★ (2013-01-05 15:53:40)

ラフでワイルドなミドルナンバー
このドタバタとしたB級感が好きですね


RESTLESS - We Rock the Nation ★★★ (2012-11-30 23:13:30)

アクセプトのようなパワフルな正統派サウンドを叩きつけるジャーマンメタルバンドが1985年にリリースした2nd。まずは疾走感とスリリングな展開がドラマ性を包囲する①を聴き前作同様の路線だと言う安堵感を覚えました、また前作以上に楽曲の粒も揃い荒いながらもしっかりとした構成力も携え大いに楽しませてもらいました、ドイツ産ならではの約束事の多さが型にはまっている感じもありますが、いい意味でアメリカンナイズされつつあるメタルシーンへの歩みよりも感じさせ1985年という空気を思いっきり体感出来るメジャー感は聴き応え十分、シンガーのアグレッシブな歌唱も板につき味も出てきています。時折ハッとさせられるほど印象的なフレーズを奏でるツインギターの旨味もあり、二枚でバンドの巻くが閉じたのが残念でなりませんね。


RESTLESS - We Rock the Nation - Breakin out ★★★ (2013-04-12 19:12:36)

クラシカルなフレーズも耳を惹く
アグレッシブな疾走ナンバー
彼らの魅力をギュッと凝縮した一曲でしょうね


RESURRECTION KINGS - Resurrection Kings ★★★ (2016-02-17 11:53:23)

DIO組のクレイグ・ゴールディ、ヴィニー・アピス、ベースはQuiet Riotのショーン・マクナブ、そしてフォリナーやリンチ・モブなどの活動歴で知られるチャス・ウェストの4人によるバンドの1st。随分と身近なところで結成されたバンドだなぁという事で聴く前は割と不安があったのですが、キャリアのあるベテラン組が安定のサウンドを披露。超が付くような王道ど真ん中のスタイル、メンバーが関ってきたバンドのエッセンスをふんだんに盛り込み、練り上げた楽曲には新しい発見などないかも知れませんが実に瑞々しく潤っており、安定感のある演奏と供に安心して聴いていられます。チャス・ウェストのソウルフルな歌声との相性もバッチリ、クレイグもエエギターを弾いていますよ。時折お得意のパッセージを盛り込む辺りはDIO時代を思い出しニヤニヤさせられました。


RETURN - Attitudes ★★★ (2021-10-03 13:27:43)

ヨーロッパの成功後、雨後の筍の如く世に出たキラキラキーボード込みの北欧ハードポップサウンド。このバンドもご多分に漏れずド超級の北欧ハードポップサウンドを展開しています。そこはかとなく流れる北欧の冷ややかな風と、甘く切ないメロディ。明るい面はあるが夜空にはオーロラが輝くTHE北欧ブランドを展開しています。
メジャー感とマイナー調のメロディが程よく溶け合い局地的な人気では終わらない大衆性も完備、狙いすましたバラード調のナンバーも素晴らしいが、それ以外のロック色の強い楽曲の素晴らしく、時折絡むリッチーブラックモア風味のギターソロやオルガンも効果的に機能、ミュージシャンとしての矜持も垣間見えます。
北欧的透明感溢れるサウンドに相反するようなざらついた歌声に好悪も分かれそうですが、個人的には十分に機能していると思います。


REVELATION - ...Yet So Far ★★★ (2016-06-08 13:15:21)

メンバーが大幅に変更、残ったのはドラムのスティーヴ・ブラナガンだけというメンバーを一新した3rd。とはいえトリオ編成を崩さずにギターがボーカルを兼務するスタイル、歌声もスタイルも全く違い、その声質が音楽性に変化をもたらしたのか、どんよりとした前作から比べるとはるかにスッキリとした印象をもつ音楽性を披露、広い意味で分かりやすいサウンドにシフトしたとも取れるが、根底にあるのはドゥームロックである事に変わりはない。リフ、グルーブ、メロディと全てにおいて分かりやすさを導入、そらにはドゥームと言うよりはメタリックな要素も加味されライトリスナーにはこちらの方が取っ付きやすいが、ドロドロとしたドゥーム路線を期待する方には消化不良を起こしそうですね。悲哀のあるメロディとプログレシッブな展開がより分かりやすく明確にされた今作は1stと2ndを合わせたような方向性でしょう。


REVELATION - Never Comes Silence ★★★ (2016-06-08 12:57:36)

前作で聴く事が出来たスピードパートを盛り込み劇的な展開を見せた作風から一転、重苦しい底なし沼の如き沈みこむ鈍重なリフワークと息を殺しながら地を這うグルーブはまさにドゥームロック。そのスローな楽曲の中でも巧みな変拍子を織り交ぜ、前作以上に拘りの展開を見せているが伝わりづらいのが難点。この手のサウンドに耐性のない方にとっては眠くなるのも必至の似たような展開に、ライトリスナーにはお勧めしませんが、オジー・オズボーンを模倣した歌い回しは完全にサバスティカルな路線を踏襲、自らのアイデンティティと方向性を完全に打ち出し1stとの違いを明確に示したのが今作でした。このドロドロとした真っ黒な音楽性の中でも、どこか感情の機微を感じられ、倦怠感と共に訪れる、冷や水を浴びせられたような冷徹なる絶望感、それがこの手の音楽の旨みなのでしょう。ラストは18分22秒の大作ナンバー、幻想的な出だしから始まる一代ドゥームロック、大作にありがちな説教臭さはないので「ドゥームロックいける口なのか?」と音楽ライフの幅を広げたいとお悩みの方ならトライしてみるのも一興かと思います。


REVELATION - Salvation's Answer ★★★ (2016-05-30 13:54:24)

あのリー・ドリアン主催のRise Aboveから1991年にリリースされた1st。暗く沈みこむ鈍重なリフワークは勿論、NWOBHM由来の単音リフから導かれるスピーディーなパートも盛り込み、その対比とバランス感覚が最大の聴きどころ、90年代の頭にアングラシーンでは、この手のバンドが頭角を新たに現してくるのですが、オドロオドロしいダークな世界観を演出するのには、少々迫力不足な音質と、歌い手の青臭い歌唱スタイルが評価をわけるでしょうね。初期サバスフリークは勿論ですが(ベント、トリル奏法万歳)、ウィッチフィンダー・ジェネラル辺りが好きな人は聴いて損はしないでしょう(③はモロ)。個人的にも逆にこの歌とペラペラの音質が癖になりましたよ。


REVEREND - Reverend ★★★ (2019-01-13 14:05:23)

すったもんだの挙句に結成へと進んだバンドのEP。動きも速く早速4曲入りのEPをリリース。その個性的な歌声で人気も高かった実力者のデヴィッド・ウェインを手に入れたデニス・オハラとブライアン・コーバンのHERETIC組にとっては倍返しだと叫びたくなったでしょうね。
そんなゴシップ好きにとっては音源よりも、韓流ドラマ張りのドロドロ感にテンションも上がりそうですが、パワフルかつスラッシーなサウンドはギミックなしの正攻法で勝負を掛ける逞しさがあり、フルアルバムへの期待も高まる挨拶代わりの一品でしたね。

US産のアングラメタルなんで愛想は良くありませんが、この独特の緊張感を醸し出す鋭利なサウンドワークと万力でキリキリと締め上げたようなタイトなリズムは、この手のサウンドの専売特許。これが苦手となると全てがダメになるのだが、緩急を効かせて歌い上げるRitualなどを聴けば、ポッと出の新人バンドでは出せない貫禄も漂い、余計な色気を出さずにシンプルにパワーメタルをやりきっているのがポイントだ。


REVOLUTION SAINTS - Light in the Dark ★★★ (2019-03-15 20:52:40)

前作で素晴らしい喉を披露したドラマーとしても名高いディーン・カストロノヴァをフィーチャーした歌モノロックプロジェクトの第2弾。今回もFrontiersがバックアップ。お抱えソングライターのアレッサンドロ・デル・ベッキオも前作同様加わり、さらにはダグ&ジャックもソングライティングに知恵を出すと言う豪華な仕様となり、前作以上にバンド感も出ています。

歌い手としての実力にも疑いのない主役たるディーン・カストロノヴォ、彼のエモーショナルな唄を軸としつつも、明朗快活なアメリカンハードも全開に叩きだし、心地よく鳴り響かせています。嫌みのない作り込は焦点を絞り込み、現代的な要素なども盛り込まなかった判断の賜物。ジャーニータイプのオーセンティックなスタイルだが、ダグのハードなギターもしっかり楽しめる仕様は聴き応え十分。流石はFrotiersと言った仕上がりでしょう。ベタに敵うもん無しを見事に体感させてくれましたね。


REVOLUTION SAINTS - Light in the Dark - I Wouldn't Change a Thing ★★★ (2019-03-15 20:54:52)

もはやジャーニーである
恋人同士が喧嘩分けるするシーンも盛り込まれたPV
色んな意味でディーンの近況を想起させますかね
美しき歌モノロックバラード
エモーショナルな歌声を堪能しましょう


REVOLUTION SAINTS - Revolution Saints ★★★ (2017-11-18 16:28:19)

メロディックHM/HRの総本山といっても過言ではないでしょう、イタリアのFRONTIERSからリリースされたプロジェクトチームによる2015年リリースの1st。
主役が以外や以外、名ドラマーとして名高いディーン・カストロノヴァの歌を前面に出した作品と言うのだから驚きです。脇を固めるのが歌えるベーシスト、ジャック・ブレイズにギターはダグ・アルドリッチと来ていますからね。安定安心のブランド力を発揮していますが、そこにソングライティングチームとして迎えられたのがアレッサンドロ・デル・ヴェッキオでしょ。
その筋のマニアなら安心して手を出せる作品なのですが、不安材料とも言えるシンガーのディーンですが、ハスキーでエモーショナルな歌声を披露、軽快なロックナンバーから、情念たっぷりのメロディックロックまで器用に歌いこなし、懸念された問題点を見事に払拭、正直LIVEではどうなるんだろうという不安はありますが、そこはジャック・ブレイズが埋めてくれる事を期待してたいものですが、このプロジェクトチーム企画モノの一発屋で終わることなく2017年に第二弾をリリースしているので、内容もさることながら、皆のやる気も十分に伝わる出来栄えを誇っているでしょう。
脇に回っても、けして手を抜かない男、ダグ・アルドリッチもエモーショナルなギタープレイで華を添えていますね。ある意味、最大の功労者かも知れませんよ。
ディーンの歌声を聴いて、ヒューゴとかを真っ先に思い出しました。JOURNEYタイプのブライトな普遍的ロックサウンドをお探しの方なら間違いなく聴いて損はしないでしょう。流石はFRONTIERSと思わせる力作ですよ。


REVOLUTION SAINTS - Rise ★★★ (2023-01-29 16:46:39)

ディーン・カストロノヴォがメインシンガーを務めるメロディックロックプロジェクトの3枚目。今回もジャック・ブレイズとダグ・アルドリッチの力を借り、総監督アレサンドロ・デルペッキオの元、極上のサウンドを作り上げています。もはや疑いようのないメンバーシップ、ジャーニータイプの曲以外にも、ハードなギターが躍動するアメリカンロックも増量あり、前作の流れをしっかりと踏襲しつつも、ヴァージョンアップに成功している。バンドとしての個性と求められるジャーニータイプのメロディアスロック、歌えるドラマーをサポートするジャック、⑦では女性シンガーも加わり、手を替え品を替え楽しませてくれます。
耳を惹く良質なメロディ、そしてダグのハードワーク、ダグのギターがグッと前に出てくる瞬間のカッコ良さ、アルバムを通してのバランス感覚で攻めるサウンドに唸りますね。定番だしベタ過ぎるだろう、そもそもジャーニー感が強めだから聴き手を選別することにもなりそうだが、ドラマーとしても一流なディーン、その惚れ惚れされる歌声を同時に楽しめるのだから、メロディ派にマニアならば、手を出さずにはいられないでしょうね。だってサブスクだもん。無料じゃない。本当に欲しくてたまらんヤツだけ、購買すれば良いのですからね。


RHETT FORRESTER - Gone with the Wind ★★★ (2012-07-05 20:12:21)

1984年リリース、RIOTの二代目シンガーとして知られるレット・フォレスターのソロアルバム、THE RODSなどNY人脈を頼って作り上げられた名盤です。聴こえてくるサウンドはパワフルかつブルージーなアメリカンHM/HRそこにどこか哀愁を漂わせる歌声を披露するレットの力強いパフォーマンスが聞き手を魅了していきます、ストレートに歌い上げるミドルナンバーでの泣かせ具合も、オープニング①のようなメタルナンバーで独特のシャウトを聞かせながらハードに歌い上げる様も彼らならではの魅力に包まれており、迫力のあるTHE RODSのリズムプレイの効果は絶大だしギンギンなメタルギターも随所に顔を除かせこれでもかと印象的なフレーズを奏でていき興奮を覚えずにはいられませんね、それは往年の名選手、阪急ブレーブスの山沖投手ように速球派のようで実は打たせてとる技巧派のエースだったように(晩年はFA失敗で名誉を汚したような気がします)聞き込むほどに彼のブルージーな歌唱が耳を捉えて離しません、特別なテクニックなどなくともうちから湧き上がる彼のヤサグレ感がブルージーな歌唱と伴い独特のフィーリングと哀愁を感じさせてくれます、主役は明らかに彼の声、その強烈無比な個性と雰囲気が今作では存分に堪能できると思います。RIOTでの彼の歌声に魅了された人はもちろんですが、ストロングスタイルのアメリカンHM/HRサウンドに興味のあるかたは是非ともお試しください


RHETT FORRESTER - Gone with the Wind - Assume the Position ★★★ (2012-07-05 20:20:47)

男臭い哀愁に咽びます
少々の野暮ったさがこの曲の魅力
小細工無しの力強さが息づくアメリカンメタル


RHETT FORRESTER - Gone with the Wind - Boys Want to Fight ★★ (2012-07-05 20:26:59)

少々埃っぽさも感じさせてくれます
ズンズンとハードに迫ってくるミドルナンバー
レットも骨太な歌声を披露してくれます


RHETT FORRESTER - Gone with the Wind - Cranky Boy ★★★ (2012-07-05 20:15:30)

シャウト一発レットの多様性に帯びた歌声を堪能できます
ハードかつブルージーなミドルナンバー


RHETT FORRESTER - Gone with the Wind - Gone with the Wind ★★★ (2012-07-05 20:34:14)


吹き荒れる風の音と遠くから聞こえる鐘の音から
ゴリゴリのパワフルなヘヴィメタルソングへと流れてきます
いろんな意味でシャウト一発レットの魅力を堪能できる
アルバムのオープニングナンバー


RHETT FORRESTER - Gone with the Wind - Moving in for the Kill ★★ (2012-07-05 20:30:17)

ハードなギターリフもカッコいいですね
時折聴こえてくる都会的な質感が好きです
地味なミドルナンバーでしょうが
こういう曲を楽しめるのもメタルマニアならでは


RHETT FORRESTER - Gone with the Wind - Shake the Shadow ★★★ (2012-07-05 20:24:24)

後半の一発目でしょうね
ハードにドライヴィングする疾走ナンバー


RHETT FORRESTER - Gone with the Wind - The Last Thing I Do ★★★ (2012-07-05 20:17:51)

男泣き全開な哀愁のロッカバラード
レットが本気で泣かせに掛かってきていますね
エモーショナルな歌唱がグッと胸に迫ってきます


RHETT FORRESTER - Gone with the Wind - Voyage to Nowhere ★★★ (2012-07-05 20:22:57)

ハードに迫ってくるミドルナンバー
隠し味的に挿入されるキーボードの音色が耳を惹きます
レットの哀愁溢れる歌声が肝


RIFF RAFF - Give the Dead Man Some Water ★★★ (2018-08-06 14:32:59)

フィンランドのメタルシーンの魁となったバンドの3枚目のアルバム。今回からキーボードに専任ベースも加わり6人体制へと移行。
その成果はオープニングから見事に炸裂。今までのアグレッションも継承しつつも、所謂北欧的な甘美なメロディも舞い上がるサウンドにモデルチェンジ。一般的にも北欧と言えばイメージされる音楽性になりました。
こう感触が変わると気になるのはシンガーの力量、メロディック路線ではシンガーに専任出来るようになったとて、元の声質に問題のあるカリー "イミュ"イルマリネンのパフォーマンスでは満足させるのは難しいでしょう。

初期EUROPEやSILVER MOUNTAIN路線にはチト荷が重いわな。しかし暴走路線からの脱却、そして間口を広げた音楽性には、北欧クサレマニアのハートにグイグイと差し込み、燃え上がる灼熱のオーロラメタルの持つ衝動的な魅力が満載されており、TORCHやGLORY BELLS BANDがイケる方なら大いに楽しんでもらえるでしょう。

北欧のメタルシーンにもNWOBHMの風は吹きましたが、次に彼らが進む道を見つけたのは、このお国柄とも言えるメロセンスを生かしたサウンドだったといのが興味深い事象でしたね、


RIFF RAFF - Give the Dead Man Some Water - Give the Dead Man Some Water ★★★ (2018-08-04 14:56:55)

3枚目のアルバムのオープニング
キーボード加入はこの手のバンドにとっては
不安要素しかありませんが
ここでは上手く融合している
情緒がアップしたパワーメタルソングに熱くなる
もう少しメリハリの効いたミックスにならんかったかねぇ


RIFF RAFF - No Law 'n Order ★★ (2018-08-04 14:32:10)

バンド名から推察するとAC/DCからの影響も大きいと思うのですが、出している音は、よりソリッドで攻撃的なハードサウンドを披露。出身地が北欧はフィンランドということで、メロディの質など冷ややかな感触がありますね。
リリ-ス時期は1982年、NWOBHMの影響も受けた荒々しいサウンドはAC/DCと言うよりはMOTORHEADタイプに分類した方がよいでしょう。これといった特筆するべき点もないし無難な作りなのだが、フィンランドのメタルシーンの草分け的バンドと呼ばれる彼ら、その古典的スタイルに根差したハードブギーサウンドは懐かしい音色を奏でていますね。それにしてもスカスカの音だなぁ。もう少し何とかならんかったかね。


RIFF RAFF - Robot Stud ★★★ (2018-08-04 14:51:08)

世間的にはこちらがデビュー作だと思われている1982年リリースの2nd。1stと同年にリリース。レコード会社も違うし契約問題とかあったのかなぁと勝手に想像してしまいます。

デビュー作のスカスカの音と比べるとまずは密度の濃さに驚く、演奏もタイトでパワフルだし何もかもが比較にならないソリッドかつハードなロックサウンドを聴かせてくれる。
アグレッシブなリフワーク、心地よく疾走するビート、ラフなパワーを内包したサウンドは大味だが、豪快さとキメの細やかさを共存させつつもドライブ感溢れるハードサウンドは実に魅力的ですね。
個人的にはもう少し歌い込めるタイプの方が好きだがゴツゴツとした骨太サウンドに、このシャガレ声の歌も合う。
完成度や音質も含め、今作から彼らの歴史が始まったと言うべきですね。