メジャーデビューの影響はレイブンのようなバンドでも抗う事は出来ず、初期のファンにとっては、ややフラストレーションの貯まる作風のアルバムを2枚ほどリリースした後に突如世に出たのが5曲いりのミニアルバム。時代は1986年、いい意味でのメジャー感とポップセンスを散りばめつつも、ブレーキの効かない積載量オーバーな暴走トラックな如き、あのバイオレントなレイブン節の復権に、「こんばんはレイブン復活です」と森進一風にあいさつを済ませ、「レイブン二夜連続」と渡哲也風に叫ばずにはいられないくらいに歓喜、前2作からこぼれた曲のなのかも知れませんが、彼の魅力を伝えるのに十分な出来栄え、喧嘩上等、破天荒極まりない男ど阿呆ロックが眼前と蘇った事に安堵の色を隠せませんでした。勿論、前2作もレイブン節を残しつつも大衆性を纏った方向性もけっして、悪いわけではないので、時系列関係なくレイブンファンなら聴いて損はしないでしょう。ただ残念なことに今作のみのCD化はされておらず、僕の知る限りではSTAY HARDや、三匹のオッサンもたじろぐ、あの有名なジャケでお馴染みのThe Pack Is Back等の再発盤にボートラとして収録されているのが難点ですが、興味のある方は是非とも聴いて欲しですね。今作をレイブンの代表作とは言いませんが、代表曲を抜粋せずとも、こういうバンドだよと伝えるのにはわりかし役に立つ一枚と強く思いますね
Faster than Speed of Lightという3枚組のBOXセットをリリース、その内の一枚がこれ。完全に原曲をRAVEN流に仕上げている。妙な色気を出さずに、オリジナルティを尊重するも、けたたましいリズムプレイとド派手はギターでガンガンと迫る彼ららしさを表に出しきりかヴぁー大会に華を添えている。名のあるバンドの曲を真っ向勝負でカヴァーとは驚きますが、楽しそうです。ライブさながらに間髪入れず続くメドレー式の構成も賑やかさを誘発、アイデア勝負で見事に勝ち切りました。 オリジナル盤は自主製作品ですので、貴重な音源だというのも驚き、そしてリリースされた情報が入ってこなかったのも頷けますね。意外としっかり演奏していたなぁ。
1.Hot 'n Ready 2.Heart of Steel 3.Drivin' You Mad 4.Feel the Fire 5.Need You Next to Me 6.In the Night 7.Only After Dark 8.Shadows of You 9.Don't Walk Away