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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 7801-7900

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 7801-7900
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PROPHET - Cycle of the Moon - Asylum ★★★ (2016-08-28 14:01:46)

難解さとは違う拘りのアレンジが効いています
バンドの心意気も伝わりますね


PROPHET - Cycle of the Moon - Can't Hide Love ★★★ (2016-08-28 13:56:44)

メロディ派必聴の一曲
キラキラとした売れ線とはチョイと違うんだよね
アルカラ節炸裂
哀愁のハードポップナンバー


PROPHET - Cycle of the Moon - Frontline ★★ (2016-08-28 14:06:46)

リズミカルなビートとエモーショナルな歌声
このバンドの可能性を広げていますね


PROPHET - Cycle of the Moon - Hands of Time ★★★ (2016-08-28 14:10:15)

どっかで聴いた事のあるデジャブ感はありますが
ハードでポップな躍動感がたまりません
奇をてらわない優等生な作りもテクニックを抑え気味のプレイも良いです


PROPHET - Cycle of the Moon - Hyperspace ★★★ (2016-08-28 14:12:10)

バンドの意地を垣間見ました
ポップなAOR調のアルバムの中でテクニカルな面を詰め込んでいますね
スケールの大きいアメリカンプログレです


PROPHET - Cycle of the Moon - On the Run ★★★ (2016-08-28 13:58:38)

後期カンサス風のプログレハード
やはりメロディがエエ


PROPHET - Cycle of the Moon - Red Line Rider ★★★ (2016-08-28 14:14:18)

爽快な疾走ナンバー
適度なハードさの中で弾けるポップフィーリングが微笑ましいです
プログレバンドらしい緊張感も漂い聴きこむほどに深みを感じますね


PROPHET - Cycle of the Moon - Sound of a Breaking Heart ★★ (2016-08-28 13:59:51)

お約束感満載ですね
シングル向けの一曲


PROPHET - Cycle of the Moon - Tomorrow Never Comes ★★★ (2016-08-28 14:04:27)

切ないですね
深い哀愁美に彩られた一曲
曲作りの巧さを堪能しました
アルカラの歌声もバッチリとハマっています
この曲に限らずですが
アレンジセンスの妙技を味わえる今アルバムを1stと比較して凡作と呼ぶのは抵抗がありますね


PROPHET - Prophet - Away from You ★★★ (2016-08-29 16:29:17)

プログレ風味のボンジョヴィサウンド
哀愁のメロディがエエじゃないの
次のアルバムを考えるとこの方向性の方に愛着がありますね


PROPHET - Prophet - Everything You Are (2016-08-29 16:36:52)

少々狙いすぎた方向性が評価の分かれ目でしょう
ベタベタのロッカバラード
好きモノにはたまらんでしょう


PROPHET - Prophet - Heart of the Night ★★ (2016-08-29 16:25:16)

オープニングナンバーと次の曲もプログレ風ですから埋もれがちですが
このバンドのもう一つの顔が出ていますね
ストレートな雰囲気も悪くないです


PROPHET - Prophet - It's Real ★★ (2016-08-29 16:39:47)

柔らかい音ですがキレがありますね
このバンドとしては進みたい方向性の楽曲でしょう


PROPHET - Prophet - Listen to Ya' ★★★ (2016-08-29 16:45:11)

アルバムを〆る雄大なプログレハードナンバー
やはりアメリカのバンドですね
地味目な曲ですが大陸的なスケールの大きいグルーブが心地よいです


PROPHET - Prophet - Power Play ★★★ (2016-08-29 16:34:19)

愛着のあるメロディを導入する流れはカンサスやボストンにも通ずる面がありますね
バンドの魅力が端的に表れていますよ


PROPHET - Prophet - Slow down ★★★ (2016-08-29 16:31:48)

洗練された哀愁のメロディが耳を惹きますね
アメリカのバンドらしくベタベタとしてないのが良い


PROPHET - Prophet - Street Secrets ★★★ (2016-08-29 16:22:23)

アメリカンなプログレハードナンバー
3連で刻まれるユニゾンが気持ちいい


PROPHET - Recycled ★★ (2016-08-28 13:54:19)

前作で聴けた80年代中期のKansas風サウンドを封印、T.T.QUICKのデイブ・ディピエトロを新たに加え6人編成で挑んだ意欲作。2ndアルバムではコマーシャル性を高めた作風で打って出たが見事に玉砕、討ち死に果たす結果に、メガフォースとの契約も失い、ドン底の中で新たなる作風でシーンに殴り込みをかけるのですが、今作も結局話題にならずに活動休止、その後Nuclear Assaultのメンバーになるなど露ほどにも思わなかったのですが、スコット・メタクサスのしくじりぶりに、世知辛さを味わいます。ストレートなアメリカンHM/HR路線に舵を切った事は自身のアイデンティティを損なう結果となるも、彼らの強みは演奏力、その手腕を全開で発揮する場面は少なくとも、随所に拘りのアレンジを施し安定感のある演奏力で楽しませてくれるので、能天気でライトなアメリカンロックが苦手な人などにはピッタリの音楽性でしょうね。器用貧乏さを感じ無難過ぎる楽曲の熱量は低いが、エッジを効かせすぎないギターサウンドと嫌みにならないコーラスワークは肩肘張らずに楽しめるサウンドとなっております。


PROPHET - Recycled - Brightest Star ★★★ (2023-07-12 21:42:28)

いいですねぇ
イケイケのメロディックメタル
このバンドらしい小技も聴いている
ダイナミックなサウンドとテクニカルさ
絶妙なバランス感覚が魅了していますね


PROTECTOR - A Shedding of Skin ★★★ (2014-06-11 18:31:56)

国内流通はテイチクでしたね。トリオ編成になってからリリースされた4th。スレイヤー直系といっても差し支えのないデス・ブラックメタルにも通ずるアグレッションを兼ね備えており、重量感のあるサウンドは説得力も十分、ガリガリゴリゴリとキレっキレのリフワークに強靭なビートを叩きだすリズムプレイ、ノイジーなサウンドがジリジリと感性を逆なでされ焦燥感を煽られます。同郷のSODOM等が好きな方はハマるでしょうね。プレイの安定感は勿論、ギターも上手いしドカドカと鉄下駄はいて走りだすドラムも魅力十分だ、歌も喚き散らしておしまいではないドスを効かせたスタイルで歌っており、アグレッシブな面をより強調している。ノイジーでありながらも空間を埋め尽くす密度の濃い演奏が繰り広げるテンションの高さは一聴の価値ありでしょう。


PROUD - Fire Breaks the Dawn ★★★ (2011-11-25 03:56:45)

北欧産ならではのクラシカルな味わいを堪能出来るフーガロックな一枚。
叙情的なツインギターの甘美な調べとメタリックな攻撃性を持ったシャープなリフの構築
たった一枚で終わったのが余りにも惜しいですね
甘くなりすぎずに北欧ならではのメロディへのこだわりと叙情味溢れる繊細さ
それらを内包するメタリックな攻撃性にグッと引き寄せられますね
時代背景を考えるとさらに独自の色合いを感じさせます
メロディに拘りのある方なら一聴の価値はありますよ
音質の醜さなど吹き飛ばすオリジナリティと輝きがありますから


PROUD - Fire Breaks the Dawn - Crucified ★★★ (2011-11-30 03:32:42)

クラシカルなイントロが印象的です
劇的な展開も素晴らしい
ミドルナインバー
力強いね


PROUD - Fire Breaks the Dawn - Dark Lady Forest ★★★ (2011-11-30 03:35:03)

攻撃的かつスピーディなナンバー
ギターリフも印象的ですね
ド真中な正統派のHM/HR


PROUD - Fire Breaks the Dawn - Echoes From the Past ★★★ (2011-11-25 03:10:31)

メロディアスなギターとサビが一体となるところが好きですね
ギターリフで押すのも懐かしい味わいです
長めのギターソロも好きですね
初期北欧メタルを堪能出来ます


PROUD - Fire Breaks the Dawn - No Losers ★★★ (2011-11-30 03:37:44)

北欧のバンドならではの甘美さとクラシックに根ざしたアレンジ
シルバーマウンテンなんかを想起しますね
中盤でツインギターの調べが奏でる劇的な展開がハイライト


PROUD - Fire Breaks the Dawn - Star Fighter ★★★ (2011-11-25 03:08:33)

アルバムのオープニングにしてハイライト
北欧のバンドらしい荒涼としたキラキラと輝くメロディが印象的です
この垢抜けなさが絶妙でバンドの生命線な気がします
邦題に負けないイメージが素敵です


PROUD - Fire Breaks the Dawn - Star of the Masquerade ★★★ (2011-11-30 03:31:27)

アルバムを締め括るドラマ性の高いメタリックなスピーディーなナンバー
華麗なツインギターの調べが印象的ですね
垢抜けないのがよいのです


PROUD - Second Act ★★★ (2022-03-06 14:04:11)

アルバム一枚で消えた幻のバンド、プラウドが復活を果たしています。これには驚きましたがリリース元のレーベルに二度驚かされた。ドイツのメロディアスロックの総本山、AOR Heavenからである。こうなると二の足を踏むのですが、お金が掛からない環境なので迷うことなくクリックですよ。

ある意味、参加メンバーも含め、別のバンドと捉えるべき音楽性の変貌、洗練された叙情派スタイルに1st時代の攻撃的なスタイルは見当たりません。しかし情緒のある北欧らしい優美で冷ややかなメロディは、まさにお国柄とも言える魅力が満載、シンガーだった‎アンダース・マグネル‎がギターを担当しているのだから、こういう路線に落ち着いたとも言えますが、とにかく唄モノロックマニアが聴けば胸キュン間違い無しの楽曲が満載、北の夜空に輝くオーロラサウンドが展開されています。
②なんて裏でなるピアノの旋律も美しく、もうチョイ目立たせればと思うくらい美味しい味わいがあります。
ほとばしる哀愁と甘いトーン、この華麗なる美旋律を歌い上げるシンガーの力量と徹底した唄を聴かせるアレンジに唸りますね。ここは評価が分かれるかも知れませんが、ソフトケイスされて生まれ変わったプラウドサウンド。その細部に拘ったアレンジと情感豊かな歌声にため息が溢れ出ます。個人的には、もう少し各パートの分離をよくしてくれたなら聴きやすくなったと思いますね。特にキーボードは多彩なプレイとアレンジで耳を惹かせています。


なんだかんだ言いましたが簡単に試聴できる現在ならバンド名を知る知らない関係無しに勝負して欲しい一枚ですよ。色々聴いて見識を深めてください。ライナーノーツに目を通し雑誌のレビュー片手に音楽を語っても信用は得られません。音楽は音を楽しむモノですからねぇ。


PROVIDENCE - And I'll Recite an Old Myth From... ★★★ (2018-01-09 15:13:59)

国産プログレHM/HRバンドが1990年にリリースした1st。80年代前半からメンバーチェンジを繰り返しつつ活動を続けてきた彼ら、4曲入りで50分を超える内容なので、一曲の長さに肝を冷やすロックファンも多いかも知れませんが、このバンドはプログレバンドにありがちな、シュールな世界観の没頭するような事はなく、テクニック志向と言うよりも、久保田の歌ありきのバンドサウンド志向に舵をとっており、実に聴きやすく纏め上げています。
勿論、プログレファンが聴いても物足りなさを覚えぬような、多種多様な仕掛けを設け、そのドラマ性に破綻を起こさせない場面展開で聴き手を魅了。作詩作曲を手掛けるキーボード奏者の塚田 円の手腕によるところも大きいのでしょう。
随所に渡りブリブリとした弾力のあるベースプレイで存在感を発揮し続ける広瀬泰行、独特のタイム感でリズムをキープするドラムの杉山雄一はSABER TIGERで叩いていた事でも知られていますね。
温かみのある久保田陽子の歌い回しも凛とした力強さを宿しており、この手のサウンドを唄うのにピッタリの逸材と言えよう。フックのあるメロセンスを遺憾なく発揮して歌い上げていますよね。
とにかくテクニックに偏重しなくとも、多彩なアイデアとアレンジセンスを持って、独自の世界観を創造した姿勢は、多くのロックファンを引き付ける要素も大きいでしょう。空間的演出に余念のないギターとキーボードの絡み、独自の世界を見事に華開かせていますね。
北の大地を揺るがす伝説のプログレHM/HRバンドの記念すべきデビュー作。お値打ちで再発された今が買い時でしょう。


PSYCHIC POSSESSOR - Toxin Diffusion ★★ (2020-10-12 13:53:07)

スラッシュ大国と言われる南米はブラジル産のブラッケンドなサウンドが売りのトリオバンドのよる1st。ギターはVulcanoでデビュー後、Ritualを結成。その後、名前を変更してアルバムをリリースしたのだが、とにかく音質が良くない。その劣悪な環境が、逆に禍々しいイーブルさを演出、時折スラッシュサンバみたいな展開になるのが、全然溶け込んでいないのだが、そういうのも含め、このインチキ臭さが最大の魅力となっている。
音楽的な理論や整合性など糞喰らえ、チープで汚らしいノイズを撒き散らし聴き手の感性を逆撫でしていく様は、ある意味痛快だが、苦手は人はトコトン駄目だろう。スラッシュの嫌われる要素が強めなのが肝ですからね。
唸るダーティーなヴォーカル、だらしのない暴力的なサウンドは大胆不敵な笑みを浮かべ、地下メタル特有の腐敗臭漂う悪魔降臨サウンドは下手さを武器にロックそのものを蹂躙している。


PUNGENT STENCH - For God Your Soul... For Me Your Flesh ★★★ (2021-10-05 21:39:21)

デスメタルの世界では有名なオーストリアの残虐王。その腐臭を撒き散らす毒々しいノイジーギターは、個人的には苦手なのでハマらないのだが(ジリジリ系のリフはチョイと肌に合わないところがあります)、そっち方面の音楽性に精通している方なら通過儀礼とも言われるほど、避けては通れないバンドらしく、オープニングナンバーなどからはドゥーミーなコード進行もあり峻烈なる過激さだけが売りではないようだが、グランドコアよろしくな直情的になりふり構ず突っ込んでくる理性崩壊のリズムにズタズタの轢死状態となり、心の奥底に潜む抑制された感情を剥き出しにさせられますね。
殺伐とした空気の中で繰り広げられる緊張感あふれるプレイの数々、そこに当時としては実験的な要素もあるだろうが、今となってはデスメタルのスタンダードとも呼べる音楽性を披露しており、オーストリアという小国の為に、大きな話題性を振りまけなかったかも知れないが、リリースして間もなく、その筋のマニアからは高い注目を浴びており、次にリリースしたEPでは腐臭なる日本語タイトルをつけた事でも知られています。
どうしてそうなったのかは、如何せん、こちらの世界に全く造詣もなく知り合いもいないので門外漢どころか、入り口にも立てないワタクシですが、いくつになっても好奇心は捨てたくありません。
デスメタルの世界にあるキワモノ的なイメージを味方につけ、情け容赦のない暴虐性の高い音楽は、時に飾り気のないパンキッシュなハードコア風味も強くなり、この手のスタイルの黎明期たるクロスオーバーススタイルも垣間見える。
ただ速いだけではない静と動のコントラストが描き出す混沌とした世界、闇に蠢く邪悪に染まった眷属となり、地獄の果てまで身を落としていくのでしょう。
悪趣味ジャケも凄いインパクトですね。


PURGATORY - Tied to the Trax ★★★ (2023-07-26 14:04:13)

バンド名といい音楽性といいメイデンからの影響を大きく受けたパワー/スピードメタル系バンド。オフィシャルの再発盤が88年に出たっきりということらしく、そのマボロシ感を強めている。参加メンバーも、このまま消えた訳じゃないのだから、どこから出てもおかしくないのだが、権利の関係が複雑なんだろうか?日の目を浴びられていないのが残念ですね。

妙に歌が前に出たミックスとイイ、音質も良くなく平坦なサウンドメイクが迫力を殺している。その画一的な音像に全曲同じ感じに聞こえてくるような錯覚を覚えさせるのはマイナスですが好きモノにはたまらん魅力を発散。
影響を受けたバンドのスタイルを、素直に落とし込むという作業の賜物なのでしょうが、破天荒なだけではない計算されたパートに将来性を感じます。そしてメタルバンド故の破壊力も同様でしょうね。


PYG - FREE with PYG ★★★ (2019-04-17 17:11:50)

この作品には、ちょいとした思い出がある。まだ子供だったころの自分には、ジュリーとショーケンがいたグループなんて完全に色モノ扱いでした。
GSと言えばメンバーが失神するオックスのアイ高野のエピソードや、集団ヒステリー状態の映像等が頭を過り、まともに相手にすることなど出来なかった。
そんな頭でっかちの思春期真っ只中の少年にとって、この作品など取るに足りないものだったのだが、もうチョイ大人になると、俄然収録曲に目がいく。DPの曲をやっている事にも驚くが悪魔を憐れむ唄など、誰がどう歌うのか、どんな演奏しているのか等など興味が尽きないのも事実。

そんな自分に、このコンサートに直接見に行った人の話が面白過ぎた。
まず、ショーケンとジュリーの共演というエキセントリックな組み合わせは、同時、賛否が物凄くあり、双方のファンが共存を認めなかったという事らしい。だから、ジュリーが唄えばショーケンファンが邪魔をして、ショーケンが唄えばジュリーファンが、それを許すまじと大騒ぎするというのだから、ライブ会場は一色触発状態のカオスだったとの事なのだ。

そして、そのカオスな臨場感を、このライブでは垣間見える事が出来るから、一度は聴いた方が良いと教えてもらった。当然アナログ盤なので、子供だった自分はまともに聴く事もなく、やりたい事と実力が追いつかないライブと切り捨て終了だった。ところが2007年にディスクユニオンから再発される事となる。さほど興味はなかったが、大人になった自分には、同聞こえるのか興味があった。もう一度手に取り聴きたいと言う願望に従い迷うことなく購入。

再度向き合った感想は、やはりカオスなライブ版であった。悲鳴なのかブーイングなのか、興奮の坩堝と化す観衆の熱気。息も絶え絶えに歌い切り二大スターのヴォーカリゼーション。これがライブなんだと言う生々しい、作り込みに引き寄せられるでしょうね。

最近のジュリーと言えば、ドタキャン騒動時の謝罪会見のお映像や、インチキくさいコメンテーターが語る、TOKIOやカサブランカダンディなどのヒット曲を歌う芸能人時代の話でジュリーを語るのだが、彼の本筋は、こういうところにあるのだろう、そう思うと日本の芸能界ってお金の為に、あそこまでイメージを変えさせるんだなぁと驚く。

オリジナル曲の少なさよりも、本当に自分達が有りたいのは、こういう曲なんだと叫んでいる有名海外アーティストのカヴァー集、ベタな選曲で終わっていないのも、彼らの本気度の高さと言えるだろう。

結局、このグループは短命の終わるのだが、当時の日本にこういう音楽を受け止められる受け皿がなかった事が悔やまれる一枚である。早すぎたスターの競演。その本気のステージには、手垢まみれの芸能人では出せないロックな魂を感じずにはいられません。


Panzer X - Steel Fist ★★★ (2019-10-16 18:44:51)

VADERのギタリスト、ピーターことPiotr Wiwczarekが2006年に立ち上げたサイドプロジェクトの6曲入りのEP(2曲カヴァーだがJPのRiding on the Windはクレジットされているも実際は収録されていないという商品)。ポーランド出身のミュージシャンが脇を固めるのだが、これが熱い。もう一人のギターは、後にVADERで共に活動するSPIDERことMarek Pająk、シンガーにポーランドの重鎮、TURBOやCETIで活躍したGrzegorz Kupczykを招聘、ベースはMr.Xと表記され謎だが、ドラマーはポーランドのデスメタルDecapitatedで叩いている、若手のVitekことWitold Kiełtykaという布陣は、名実ともに魅力に溢れるメンバーとなった。

オープニングの『Panzer Attack!!!』の勇猛果敢に突撃するパワフルな疾走ナンバーの登場に、まずは掴みはOK、高速ソロの前に奏でられるフレーズは、きっと意味のあるものなんだろうが、知識がないので分からない。タイトルに関係あるのかな?
ドイツの重戦車隊だもんねPanzer Xって。

ズンズンとへヴィなリフが刻まれる表題曲へと流れ、ロックンロールな『Feel My X』へと進む展開は、明らかにVADERとの差別化を図っており、サイドプロジェクトのしての意味合いを強くアピールする事に成功。インストナンバーから、最後はThe Rolling StonesのカヴァーPaint It Black(オリジナルをリスペクトする忠実なるカヴァー)と流れ幕が閉じます。
音楽性に大きな裏切りやがない分、VADERファンにとっては、普通の事をやったにすぎない為に面白味は少ないだろう、しかし、これも主役たるピーターのバックボーンとして受け止めて頂ければ大いに楽しめるでしょう。擦れ合うメタリックな音色は十分に攻撃的ですよ。こうして真っ向勝負のメタルを叩きつけてきたバンドにとって、スパイダーの存在感もさることながら、若いドラマーの活きのいいドラミングがバンドサウンドを後方支援、ガンガンと突きあげる事で攻撃性も増している。そして歴戦の兵である、Grzegorz Kupczykの堂に入った歌声が、より高みに導いているのが印象的でした。

ただし、このプロジェクトはドラマーが交通事故による不慮の死を迎え活動は休止。EPを残したのみとなった。このツインギターコンビの旨味を、また堪能したいなぁ。


Pathology - Screaming Within ★★ (2015-01-22 13:28:37)

ポーランドを代表するHM/HRバンドTURBOの現シンガーが在籍していた事で知られる、複雑な展開とテクニカルなプレイが印象的な彼らが2012年にリリースした1st。ヘヴィでダーク、隙間のない音が鉄壁のリズムプレイを伴い突き進む今風のサウンドとプログレッシブな展開の中で奏でられるクールで情熱的なフレーズに耳が行きますね。厚みのあるギターも華やかなリードプレイを聴かせ全ての楽曲にテクニカルなパワーを注ぎ込んでいます。息も詰まるような場面展開の多さも巧みなアレンジと演奏があってこそ、今風の技巧的なスタイルを重厚に打ち鳴らしています。この手のサウンドでは埋もれがちなシンガーも負けずと丁寧に歌い込み自らの存在感をアピール。自主制作と言う事なんですが緊張感を削がない作り込んだ音は聴き応えがありますね。


Phantom - ...of Gods and Men ★★★ (2016-01-26 12:55:14)

カナダの三人組による2014年リリースの1st。自主制作なので輪郭の甘い音質は仕方ありませんが、回転するリフワークと硬質感、NWOBHM的なニュアンスの強さはダイアモンドヘッド辺りを想起させますが、もっと埃っぽさがあるし、幾分男臭さも前に出ている。とにかくギミックなし往年の空気を纏ったノスタルジーに浸れる様と、古さを廃したモダンさも嗅ぎとれる音使いと作風は自主制作とは思えない完成度の高さを誇っていますね。アップテンポなパートで聴けるトリオバンドならではのスリル溢れるプレイ、ラフなパワーを内包するもエモーショナルな響きと滲み出るブルージーさが熱く迸る様にマニアならずとも引き寄せられるでしょう。最近の若いバンドは本当に古臭い音を出すなぁと感じさせますが、メンバーも30代後半、青春時代ど真ん中の音楽を反映しただけかも知れませんね。同じようなルーツを持つメタルファンなら共感出来るポイントも多いでしょう。


Phantom Excaliver - 幻の聖剣 ★★ (2022-06-03 17:48:41)

自らの事をメロディックスピードデスメタルと呼ぶ、やり過ぎ感MAXの国産バンド。我らがサーベルタイガーと同じステージに立つと言うことでチェックなのですが、全力で悪ふざけを行っています。それがイケるかで評価が大きく分かれるでしょう。劇クサのメロディアスなフレーズを奏でるギターワークは、メロディックスピードデスメタルに偽りなし、日本人による日本人好みのメロディックなフレーズも連発、サビではキャッチーに歌い上げ、親しみやすさもアピール。雑食感のあるごった煮サウンドを、メロディックという言葉の元にまとめ上げた手腕は見事でしょう。こっち方面に造詣の深くないワタクシは、彼らがもの凄いパクりをやっても気がつかないので許して欲しいのだが、とにかく親しみやすいサウンドで勝負している。ド派手に打ち鳴らされるドラムもカッコいいしバンドサウンドの底上げにも貢献、今の若い人ならば存分に楽しめるような、お楽しみ感も強く、コミカルさが上手く転べば、一般的な層にも食い込めるような魅力がある。
主食となるような音源ではないが、ハロウィーンとかアングラなどのメジャーなメロディを展開するパワーメタルサウンドが好きな方ならば大いに楽しめるかと思いますよ。でもおふざけを許容する度量は必要ですがね。ガルネリウス+セックスマシンガンズって感じなのかも知れません。
オジサンにとっても、大真面目にメタルと向き合っている事に驚く。伝統的なマナーを踏襲しているんですよね。


Poison Arts - Hot Rod ★★ (2020-05-09 15:42:06)

前作にあったメロディアス志向を、よりパンキッシュな激情を被せストレートな面が増量された。情緒よりも乾いた感性ということなのだが、パンクなアグレッションとメロディアスさ加減が絶妙であり整合性も増した、それに曲調にバリエーションも出たため、聴きやすく纏めている。しかしハードコアパンクスならではの硬派さを醸し出しタフな色合いが増えたのがポイントだろう。
技術云々、レコーディング環境の良し悪しをものともしない、生き様そのものが音楽性となるジャンルの強み、明るくあっけらかんとならない、殺気立った部分が強いのもメタル系の耳を満足させるに十分な要素でしょう。


Poison Arts - Mystery Temptation ★★ (2020-05-09 15:13:11)

関東を拠点に活動していた国産ハードコア/パンクバンドが、あのエクシタシーレコードからリリースした4曲入りのシングル。門外漢も甚だしいジャンルなのですが、このバンドは、ギター、歌メロもかなりメロディアスな部分があり、特にギターのリードプレイなど口ずさめるほど、しっかりとしたラインを弾いており、いかにも日本人らしい情緒を感じさせる。
歌い手もパンク特有の威嚇するような食い破る噛みつきスタイルだが、キャッチーなメロディラインを歌い上げ、投げやりなパンクとは一味違う印象を受ける。
全般的に直情的なビートを刻むと思われる、リズムプレイもグルーブがあり下手なメタルバンドよりも、よっぽどノレる。後年、こういうメロディのあるスタイルを、ジャパニーズハードコアと呼ばれ海外でも人気があると教えてもらい、主食となるほど、のめり込む事はなかったのだが、日本人らしい情緒と刺激的なサウンドは、メタル系のマニアにも十分受け入れられる要素もあり、スラッシュ系との親和性もあり両面から音楽を追いかけてきたマニアなどの耳をたのしませてくれるのに十分だ。個人的には少々深みに欠けるため、今もって思い出の一枚で終わっている感はあるのだが、4曲、12分少々のランニングタイムは丁度良い尺であり、年一位で今でも聴きますね。


Pole Position - Pole Position ★★ (2014-03-13 14:37:42)

国内流通は我らがゼロコーポレーション。北欧産らしい水々しい穏和な音像と爽快感あふれるアメリカンなグルーブが心地よいハードポップサウンドは絶妙な風合いを醸し出し、今聞いても楽しめる一枚で安定感のある演奏とソツのない曲作りが映えています。エッジの効いた小気味いいギターは実に心地よくトリッキーなソロやおいしいリフなんかも聞けて及第点は十分なんですが、いい感じの雰囲気でそのままゴールしてしまうような曲もあり、チョイ足ししてほしいと物足りなさも感じなくもないんだけどね…けして飽きさせない構成力はあるだけに北欧という先入観や拘りがなければまぁ問題なしでしょう。甘美なメロディでは終わらないアメリカンな手法に乗っ取ったラフさと整合感を併せ持った一枚ですね。


Pole Position - Pole Position - Out in the Night ★★★ (2014-03-13 14:01:45)

アルバムのオープニングナンバー
爽快感とポップフレーバーにハードな北欧風の味付けを施した一曲
なつかしい雰囲気に浸れます


Pole Position - Pole Position - Rock Doll ★★ (2014-03-13 14:08:51)

溌剌としてますね
ドライブ感も上々です
この重たさもいいねぇ


Presence - Presence ★★ (2023-07-30 21:22:10)

あれ?他のユーザーのコメントがないぞ?ワシも初めてだったかな?サーバーの関係で吹っ飛んだんでしょうか?南無阿弥陀仏。

イケメンギタリスト白田一秀が死去したと言うことで、哀悼の投稿となりますが、正直、このバンドは熱心に聴いたことがありません。
ある意味。ジャパニーズメタルシーンの悪いところを印象づけるような、軽やかなファッションと明るい曲調が好きになれずに、ほぼスルーしていたのですが、数年前に昔のライブ音源を聴いてメジャー前の印象は大きく違うモノでした。
もっとブリティッシュしていたんですね。根暗は曲もやっていたしね。
RAJASのギタリストでもあった白田一秀を、後にJudy and Maryで大金持ちになる恩田快人と、人気女流漫画家の旦那となった実力派シンガーの西川茂に誘われバンドは本格的に動き出す、ちなみに映画『魔女卵』で Lucyをやったりと、アメリカン志向が強かったバンド。
個人的には、そこに余りはまれず、REACTIONをさらに軟弱にしたバンド、メジャーデビュー後の浮ついた衣装や、軽めの曲が多い印象しかなかったが、何十年ぶりの今作を聴き随分と印象が変った。
確かにアメリカンなハードサウンドではあるが、思いのほかハードに展開しており、次作以降のドライさも少なくタイトでしっかりとした演奏が耳を惹く。白田一秀も荒削りな面はあれど非凡な才能を披露、若いギターヒーローの登場である。

アースシェイカーはもっと情緒があって湿り気があるのだが、このバンドは同じ皆が唄える曲をやっているが、カラッとしている。そこは趣味趣向の問題で、泣いているのは苦手ですという方には、こちらのバンドの方が付き合いやすいでしょう。
また女子ウケしそうな温和な雰囲気も良かったのかもしれません。そういう意味ではマネージメントの戦略は正解だ。
だとしたら今作は本格派過ぎるだろう。でもダイハードなメタルファンからは手厳しい評価を受けるでしょうね。
多分、歌詞の世界観も影響しているなぁ。

デビュー作ながら、多様な音楽性をパッケージした一枚。可能性を試したという側面はあるのだろうが、散漫な印象を与えることはありません。また日本のバンドにありがちな歌が弱いという点もクリアーしているので安心して聴いてられますね。

でも細かい点をいうとチューニングとか気になることあるけどね。


Punish - The Pain of Electricity ★★★ (2020-01-21 19:27:52)

久保田陽子(Fast Draw、SProvidence、ABER TIGER)。石原慎一郎(Earthshaker、SLY)。寺沢功一(BLIZARD、SLY、BLIND PIG、RIDER CHIPS)。西田竜一(ACTION、NOVELA、 VIENNA、 JACKS'N'JOKER、 LOUDNESS)の4人からなるスーパーロックグループが2019年にリリースしたEP。手売り感満載の為に、全然流通していないのだが(せめてAmazonでうりましょうよ)歴戦の兵が集いしバンドに死角なし、シャラのメロディアスかつハードなギターとテクニカルかつアグレッシブなヘヴィグルーブを従え、天賦の才の見せつけるメロディメイカーのフック満載の歌メロと、潤いのある歌声、彼らのファンは勿論だが、久保田お得意の泣かせの叙情メロディも炸裂しており、イメージを損なわない現代的なサウンドで勝負。
古典を踏襲しつつも、紫色の虹やフライングVが飛翔するスタイルではない、日本的な情緒を生かしたスタイル、それは古さに埋没しない現代的なアイデアも盛り込み、無理をしない等身大の解釈で、自らが愛するハードサウンドを奏でているのが、聴いていて心地が良い。とにかく久保田のメロセンス、サーベル時代から通ずる美メロの数々にウットリと聞き惚れてしまう。
そこにシャラのハードギターが絡むのだから、悪いわけがない。
テクニックはあるのに、活動するバンドの多くが作品をリリースしていない時期に参加するという不運に見舞われた西田竜一も、最近ではLOUDNESSのサポートによって、ようやくハードシーンにその名を浸透することに成功しただろう。
この時期にこういうバンドに参加して音源を残せたのは意味のあることです。
全5曲入りのEPの為に、全容を見せたとは言い難いが、疾走ナンバーからバラードまで披露と、このバンドの懐の深さとポテンシャルの片鱗は見せてくれました。あとは、もっと強力なサポートを受け、しっかりと音源を世に伝えられるように頑張って欲しいものです。このままでは、そんなバンドあったのになりかねませんのでね。小さい箱を回るのもエエけど、もっと皆に知られて欲しいね。


Punish - Tide of the Times ★★★ (2022-11-08 12:18:15)

久保田陽子、石原慎一郎、寺沢功一、西田竜一の4人よるスーパーロックグループが2021年にリリースした第二弾のEP。
久保田のアイデアなのかフックのある歌メロは、いかにも彼女らしいメロディックな歌メロである。パワフルなリズムプレイはバンドサウンドを牽引、シャラのハードなギターも掛け値無しにカッコ良く、この四人からなる独自のグルーブを持ち入りバンドサウンドを構築、強靱なアンサンブルの頂点に君臨するのは久保田の唄なのだが、各自の見せ場も随所に盛り込み、手練手管の寝業師集団が集い、手抜かり無しのダイハードなメタルをやり切っている。
メジャーシーンで腕を磨いているメンツだけに、野暮ったさは皆無。古典ではあるが、現役感からにじみ出る、良い意味での熟成とフレッシュな感覚を共存させ、現代の古典ロックとして成立させているのは流石の一言であろう。
流通も脆弱なために、手に入りづらい作品ではあるのだが、メロディを蔑ろにしないハードサウンドが好みの方ならば大いに楽しめるだろう、生身の人間が生み出すバイブ、その躍動する純粋なハードサウンドが放つ波動に撃ち抜かれましたね。
配信版出しなさいよ。ドサ回りの会場限定みたいな手売り感はチョイと残念です。


Purple Angels - Purple Angels ★★★ (2014-07-21 14:35:55)

バンド名からも想像出来るように、パープル・レインボー路線のイタリア産の様式美系バンドが1991年にリリースした1stにて最後の作品です(ちなみに1995年に13曲入りでCD化されています)メンバーはキーボードを含むお約束な5人組、ベタベタすぎない王道のメロディアスHM/HRサウンドにマニアなら悶絶必死、欧州産ならではの湿り気と洗練されたメロディにキャッチネスさをまぶし聴きやすくまとめ上げた手腕は中々のもの、類型的な楽曲もマニアなら安定感となり耳に優しく届きます。ある意味アマチュアな面もありますが、良質な楽曲を支える的確なアレンジセンスとプレイは聴き応え十分、様式美系の正統派サウンドがお好みの方なら楽しんでもらえるでしょうね。


Q5 - Q5 ★★ (2016-09-10 18:41:21)

紆余曲折を経て2014年に再々結成を果たした老舗のアメリカンHM/HRバンドが2016年にリリースした3rd。フロイド・ローズは参加してませんが、ジョナサン、リック、エヴァンの3人の名前がある事が重要ですかね。ジョナサンの歌声が随分とビフ・バイフォードになっていて『The Right Way』みたいなタテノリナンバーを聴いていると昔のSAXONに聞こえるくらいの激似ぶりに驚きますが、音楽性も1st、2ndともまた違った豪快なロックサウンドを披露、思想の強い一部のマニアから完全に嫌われているSAXONの『Power & the Glory』『Crusader』あたりのアメリカンマーケットを意識した親しみやすさと、小気味よいノリが気持ちよくなり響いております。押しの強いギターサウンドも随分と古い暖簾を掲げているが、Frontiers Recordsの手によって復帰したのがなんとも感慨深いですね。


Q5 - Steel the Light ★★★ (2014-08-10 19:16:02)

ノッケからカッコいいですね。メロディックだしハードにドライヴィングする①にまずは悶絶、地味なメンバーショットからは想像もつかないカッコよさに軽く脱帽、頭③曲の出来の良さに完全に白旗です。中盤から後半に掛けて中だるみ感もありますが、聴き進めればメンバーのテクニックの高さに驚かされるし、もう一度メンバーショットの地味さに二度見しますが、出ている音は本当に素晴らしいです。正統派アメリカンメタルの良心としてメロディ愛好家なら是非とも聴いて欲しいおススメの一枚ですね。


Q5 - When the Mirror Cracks ★★★ (2016-09-09 14:34:21)

トレモロ・アームユニットの考案者フロイド・ローズ率いるバンドが1986年にリリースした2nd。1stで聴けた活きのいいメロディックな攻撃的音楽性が大幅に減退、メジャー志向の甘口な歌モノ路線へと変貌を遂げるのですが、正直初見の驚きたるや、①の頭からシンセギター&シンセの音に驚愕、そのままフォリナー風と言えばいいのかエイジア風と言えばいいのか、メロディックでソフトなスタイルへと舵を切っており、①を最後まで聴く事無く一旦トレイから取り出しラックの底に一直線と若気の至りを恥じるのですが、大人になってから聴くとこれが実に味のある音楽性を追求しており、フロイド・ローズのギターは前作のような攻めの姿勢は魅せていませんが、ゲイリー・ムーアのバラード集を聴いているような音で勝負できるギターを弾いており、聴きようによっては実に美味しい作風へと昇華しております。とは言えメタルバンドとしての魅力は半減、唯一のスピードナンバーもタイトルトラックの⑤くらいなもんで逆に浮きまくっており収録しないほうがよかったんじゃないかと言いたくなる始末、⑩なんかもBONJOVI風の曲もあったりしますが、実はその問題ありと感じた①なんてフックに富んだ哀愁のメロディがギラリと光りを放つ素晴らしい仕上がりの曲であり、②以降もポップな曲も用意しつつジックリと耳を傾けたくなる良質な大人のハードサウンドを思いっきり奏でており、良く計算された作風に圧倒されます。僕も尖っていた10代、20代前半にこんな軟弱なもんをメタルなどと呼ぶ事は断じて許さん、血気盛んに息巻いておりましたが、おっさんになると許容範囲も広がり、むしろ大いに楽しめるから不思議なモノです。売れる事へのプレッシャー、目まぐるしく変わるシーンの流れ、時代は1986年、多くのバンドが成功と引き換えに大切なモノを差し出していた時代です、そう考えると路線変更と解散に至った経緯に疑問の余地はありませんね。メタル度は減ったが良質な楽曲を生みだしたセンスと才能は認めたいですね。


QUARTERBACK - Trampled Under Foot ★★★ (2012-10-26 22:10:06)

デンマーク産のAOR色の強いハードポップ系バンドが1992年にリリースした1st.
フックに富んだメロディが涙腺を刺激する①に始まりハモンドがいい味をだす②、湿り気も程々な哀愁のメロディが映える③と流れよく進みハードな耳への箸休めにピッタリの一枚です。ところが曲が進むにつれVoの粗い歌唱が気になり、レコーディングの合間にLIVEでも行ったのでしょうか?⑧などは全編粗い歌唱が目立ち爽やかなメロディアスサウンドにマイナスな面を持ち込んでいます。バラード④などで聴けるハスキーヴォイスと大陸的な雄大さが溶け合う様などスケールの大きさも感じられる面もあるだけに残念な気分を味わいますが、北欧産といっても乾いた雰囲気もあり、いい意味での売れ線指向が洗練され過ぎずロック然とした感触も程よく残し、当時はわりと愛調する一枚でした。
適度に隙間のあるサウンドプロダクションと装飾過多にならない滑らかさと爽快感は実に心地よいですよ。メロディ愛好家の方にはオススメできる一品ですね


QUARTERBACK - Trampled Under Foot - Tumblin’down ★★★ (2012-10-26 22:13:20)

優しい風が吹き抜けます
爽快感溢れる名曲
この手のメロディアスなサウンドが好きな人にはたまりませんね


QUARTERBACK - Trampled Under Foot - You and I ★★★ (2012-11-17 15:29:21)

ハモンドも渋いですね
ハスキーヴォイスが叙情的なメロディに乗っかります
垢抜けすぎない哀愁が絶妙な色合いを残す彼等らしい一曲


QUARTZ - Against All Odds ★★★ (2021-07-12 21:39:45)

ワタクシにとっては、このバンドの初体験は今作でした。この音を聴いた後に1st、2ndを聴いた時は方向性の違いに戸惑いましたが、実は今作もサバスティカルな要素が完全に抜けたわけではなく②などを聴けばイアン・ギラン時代を思い出させたりと、サバスの弟分的なニュアンスが消えたわけではないのだが、方向性の変遷を受け止められないと厳しいだろう。①のインパクトが大きいので覚悟は必要だが、個人的にはベタなメロディアススタイルを非難する耳を持っておらず、正統性の強いシリアスなバンドサウンドを従え幅広い音楽性を追求した作風として大いに支持できるアルバムに仕上がったと思っている。
個人的にはSFなジャケットが損していると思っていますね、絶対に伝統的な英国サウンドを継承するバンドとは思えないもの。大味に聴かせない小技の効いて展開、メロディを蔑ろにしないアレンジ、ヴォーカルも変わり意識改革を断行、プロデューサーには、バイロンバンドにもいて、消滅寸前のTHIN LIZZYのギタリストでもあったロビン・ジョージが担当。そういう人選も方向性の転換に起因しているでしょうね。
聴き進め事に違和感はなくなるし、バンドの本質は英国スタイルにある。先入観を捨てて再考する価値のあるアルバムだと思いますよ。なんだかんだでサバスの弟分である場面は少なくないのです。むしろ前作よりもサバスティカルなイメージが強まっているとさえ思っている。こうなると①が損しているなぁ。
まぁ、このバンド初体験が今作だと言うアドバンテージがあるから評価も上がっているのかもしれまが、オジサンになった今の方が沁みる作風なんですよねぇ。


QUARTZ - Against All Odds - Just Another Man ★★★ (2018-07-02 13:21:43)

哀愁だねぇ
線の細いミックスにも懐かしい時代を思い出します
こういう曲は何度聞いても飽きない
ベタに敵う者なしか


QUARTZ - Fear No Evil ★★★ (2017-03-31 18:15:24)

2011年に再結成を果たし活動と続けるレジェンダリーな英国産HM/HRバンドが2016年にリリースしたアルバム。最近まで知らなかったので慌てて購入。これが期待通りの往年のテイストをそのまんまに現代に蘇らせた滋味深い一品。シンガーは3枚目で歌っていたジェフ・バートなので、マイク・タイラーの親父声じゃないのがチョイと残念なのですが、問題なく収まりウネウネドロドロとしたダークテイストたっぷりの英国サウンドと向き合い聴き手を魅了。マルコムの鋼鉄の鞭がしなるようなドラミングは健全、ミックの蛇のような厭らしいカッティングに硬派なリフワーク、そして妖艶なメロディを奏でるリードプレイと、当時を彷彿とさせる出来栄えにマニアなら悶絶必死。ボーカル以外はオリジナルメンバーでの復活となり初期の音楽性を支えた、あのBlack Sabbathの正式メンバーとして最後まで認められなかった男、メタル界の熊切あさ美と呼ばれるジェフ・ニコルズが全面参加してるのが作風にも影響を及ぼしているでしょうかね。
かつてトニー・アイオミに気に入られアルバムのプロデューサーまで務めてもらいデビューアルバムを制作するかれら、その世界観を踏襲しつつ、今の時代性も無視する事無く再構築された今作はサバス的なニュアンスを携えた、実に彼ららしい一枚へと仕上げてきましたね。そして、おそらくジェフ・ニコルズ最後の仕事でしょうRIP。


QUARTZ - Quartz ★★★ (2021-07-06 14:36:23)

悪名高きJETレコードと契約、そしてデビュー作を作り上げるのですが、その際にバンド名をBandy Legsから改名。サバスのアイオミが自らプロデュースを買って出たのだから英国ロックファンにとっては実に興味をくすぐるバンドでしょうね。キーボードにジェフ・ニコルズがいると言うのも今となってはポイント高しです。
アイオミがいるのだから暗黒系を期待するのでしょうが、このバンドは、そことはポイントをずらし豊かな音楽性をバックボーンにしつつも、暗く湿った英国テイストを全面に出し切り自分たちのカラーを投影、先人達のアイデアも嫌味なく打ち出し派手さや勢いでは誤魔化せない奥行きのある世界観を演出している。

ポップなエッセンスも出ているが、どこか混沌とした空気が漂い、ギター、ドラム、ベース、キーボードとそれぞれが持ち味を発揮し絶妙な絡みを見せる事で自分たちの音を構築。影響を受けたであろうアーティストのアイデアも上手くスベリこましている点も秀逸。陰気な英国ロックの血脈を守るべく自己主張するバンドサウンドは、今の時代逆に新鮮に映るでしょうね。プロデュースを買って出たトニー・アイオミを鼻高々だろうし、ミキシングに名を連ねるロビン・ブラック、クリス・タンガリーディスも高い意識をもって取り込んだと言えよう。

サイケでジャズでプログレッシブなアイデアをハードテイストで塗り固めたバラエティ豊かな音楽性、1stとしては完成度の高さも相まって実に味わい深いものとなっている。全ては表現する術を知っている演者の腕によるもの、相反するアイデアを包括したサウンドは時代を超越して支持されるでしょう。

フレッシュ感よりも円熟味、哀愁と濁りにメリハリを付け冷徹に響く音の中で有機的なプレイが効果的に機能、ハードでヘヴィな音像の中に息遣いを感じさせている。ブルース系のシャッフルビートからジャジーなグルーブまで生み出すリズムプレイ、サバスティカルとは言わないがアイオミの影響も感じさせる悲哀、ギターは見事に表情をつけ、キーボードはイマジネーションを増幅させる。エモーションを込めた素朴な声も、多彩な音楽性を秘めたバンドサウンドにピッタリだったと言えよう。聴けば聴くほど染み入る70年代ロックの旨味、アートロックにも通ずる奥深さに改めて刺激を受けますね。


QUEENSRYCHE - Rage for Order ★★ (2019-12-18 22:56:43)

今となってはプロデューサーに、ニール・カーノンを迎え当時としては、モダンなアイデアをふんだんに盛り込んだ実験的な一枚として評価が落ちつくでしょう。
完成度という観点からも、いろんなものに手を出した感が漂い、前作に流れていた正統性と言う軸足が揺らいでいるように感じるのも、作品の評価に影響を及ぼしている。それほど、一筋縄ではいかないモダンなアプローチに挑んでいるのだが、特にサンプリングが派手にループするカヴァー曲の④など、その最たる例だろう。日本一権威のある雑誌でも、アルバムの点数が97点とかの高評価を獲得、シングルカットされた④も酒井氏が絶賛となり、私の周りも凄い凄いと便乗するかのように絶賛する輩が溢れかえり、サンプリングは良くて、メイデンやJPのシンセギターはダメなんかいと心の底から思い、この手の人種は一切信用しないと堅く心に誓った事を、昨日のように思い出しますね。
いやー、本当に当時は(今もかな?)雑誌の信者が多く、作品の良し悪しをレビューが出るまで言わない輩もいましたからね。

当時としては間違いなく、新しいフィールドへと果敢に攻め込んだ力作。高いイマジネーションを具現化した音は、間違いなく次作へと繋がるものであり、今作の失敗した部分を糧に出来上がったという論調に激しく同意出来る一枚。なんだかんだ言っても、これだけの説得力と進化したサウンドはジャンルを超越した印象を与え、多くのロックキッズの知的好奇心を擽る音となっています。それだけに古さを感じさせないのが、このバンドの強みとも言えますね。

当時、彼らは、この近未来志向の音に合わせ、THE80年代的なぶっ飛びと叫びたくなるような、ルックスだったのも忘れられませんね。当時の写真を見たら若い人は確実に、このバンドを馬鹿にするだろうな。ジェフ・テイトなんてやばかったもんね。


QUEENSRYCHE - The Warning ★★★ (2019-12-18 23:19:17)

オープニングの威厳溢れる出だし、そして威風堂々とした佇まいの歌声、この完成度の高さに新人の1stなのかと知った時は驚きましたね。彼らの初めて触れたのは2枚目が先なのだが、メタルという観点から聴けば、この高尚なサウンドの凄みと完成度の高さ、そして軸足にあるのは正統性の高いピュアメタル、そこに複雑な構成を持ち込み高いドラマ性を有しているのが、このバンドの最たる魅力だろう。叫びあげるだけがメタルではない、激情が知的エッセンスを伴い理論性然と具現化される凄さ、そのIQの高さに驚かされるのだが、メタルというフィールドから抜け出してないのが凄い。保守的な層の既成概念をぶっ壊すようなイマジネーション力。でもしっかりとメタルで語る事が出来るスキのない一枚なんですね。アメリカでも売れ、一頃、ジェフ・テイトのフォロワーが多く存在したことも忘れられません。また音楽性を継承するバンドも多く存在しましたね。

個人的には未体験の方には3枚目をいきなり聴くのではなく、まずは今作から手を出して欲しいね。それから、コンセプトアルバムの頂点に君臨する3枚目を聴き、その過渡期にある2枚目を行けば、このバンドの成長度と狙いが明確に理解できるかと思います。それほど、歴史を辿るだけの価値があるバンドだと思いますよ。


QUICK CHANGE - Circus of Death ★★ (2014-11-17 14:17:11)

ロードランナーから1988年にリリースされたイリノイ州出身の5人組による1st。元気溌剌なザクザクと刻まれるリフワークと重みを残した力強いリズムプレイが耳を惹くスラッシュメタルサウンドは男臭いパワーが漲り、速さやシャープさとは違う面を際立させ、スラッシュ以前のハードさとスラッシーな面を上手く絡ませ自らのカラーと雰囲気で勝負しています。ランニングタイムも12曲入りで40分を切り、4分を超える楽曲は1曲のみと、無駄のない構成はスッキリとしています。シャープさがない分、キレで勝負しているわりにはドラムのもたつき感と言うか、ベッタリとしたノリにやや難を感じますが、総じて下手なバンドではないので趣向の問題でしょう。また同時期にスラッシュサウンドは乱立していましたから、今一つ目立たない音であるのも気になるところ、さらには歌い手もパワー不足な面もあり、全体的に薄味で印象が残らないの気になったりと、どこが聴けやねんと言われたら困るのですが、逆にそこが聴けな部分なんです。細かい点や詰めの甘さもなんのその、この男臭い重量感のあるコンパクトな楽曲は全体を聴いて一つとして楽しませる作品だと思っています。ただ走るだけではないスローパートも導入しながら「やったねパパ、明日はサヨナラホームランだよ」的な元気の良さが魅力です。


QUIET RIOT - Condition Critical ★★★ (2018-04-09 13:14:45)

前作のスマッシュヒットの勢いをそのままにパッケージした通産4枚目のアルバム。2曲目にSLADEのカヴァーを再度ねじ込んだように、明らかに前作の流れを踏襲、その二番煎じ感に興ざめするんだろうが、サウンドプロダクションや演奏も含め全てにおいてスケールアップ。総じてクオリティの高い爽快なアメリカンロックが詰まっている。ケヴィン・ダブロウの熱を帯びた歌声と、カルロス・カヴァーゾの派手で攻撃的なギター、職人肌のリズムセクションによる鉄壁のアメリカングルーブ、健康的で清々しいキャッチーなサウンドは実に明快な方向性を示している。
2作目にしてマンネリ感はハンパねぇなぁと言われると、一言も返す言葉は見つかりませんが、徹底的に分かりやすいノリで迫るストレートなロックサウンドは実力があるから画になるものだと思います。


QUIET RIOT - Metal Health ★★★ (2018-04-08 13:37:08)

1978年と79年にCBS/SONYから日本でアルバムをリリースした実績のある彼ら、本国アメリカでは泣かず飛ばずのマイナーバンドだった。その後、バンドは尻すぼみの中で解散。ランディ・ローズはオジー・オズボーンとバンドを結成、一躍時の人となるのですが、そんな中での悲劇の事故死でこの世を去る事に、夭折の天才ギタリストと呼ばれ神格化した彼を痛み、捧げるという意味合いのもとで復活と果たしリリースしたのがコチラのアルバム。
ビルボートのナショナルチャート5位に食い込んだSLADEのカヴァー②のスマッシュヒットに押されたのもさることながら、メタルアンセムと呼ぶに相応しい①ランディに捧げたバラード⑩など、耳馴染みの良いキラーチューンを収録。その合間に蒼天の如きスカッと突き抜けるアメリカンロックナンバーを放り込み、適度に耳を刺激していきます。大人から子供まで楽しめる作風は狙って出来るものではないので、このバンドの力量とプロデューサーの意向は見事に結実した証なんだろう。
ストレートな作風と徹底的に親しみやすさに拘った楽曲は総じてクオリティが高く、一気に聴かせるだけの魅力とパワープレイが詰まっている。その後、このバンドはケヴィン・ダブロウのビックマウスが災いし、人気が失速する彼ら、売れるって難しいよなぁ。
このアルバムとバンドの在り方は、色んな意味で後続に影響を及ぼしただろう。
②ばかり取り上げられる機会の多いバンドだが、それ以外の曲にこのバンドの魅力を猛烈に感じます。単なるポップバンドと思わずに本質に触れて欲しいですね。


QUIET RIOT - Metal Health - Battle Axe ★★★ (2018-04-08 13:56:02)

頭っから派手に迫っています
次の曲のイントロ的な役割でもありますね
インスト言うよりはギターソロタイム


QUIET RIOT - Metal Health - Breathless ★★★ (2018-04-08 13:50:22)

哀愁のメロディが耳を惹きますねぇ
ギターソロも難しい事はやっていないけど聴かせるわ
懐の深いバンドでしたよ


QUIET RIOT - Metal Health - Cum on Feel the Noize ★★★ (2018-04-08 14:07:31)

カヴァーソングが代表曲と言うのが明暗を分けたのか
オリジナルソングも素晴らしいだけに今となっては悔やまれる一曲
これをきっかけにメタルと言うものが庶民的なモノになったという功績は大きい
歴史の潮目になったビックソングである
だから色んなバンドがこぞってSLADEをカヴァーしたんだなぁ


QUIET RIOT - Metal Health - Don't Wanna Let You Go ★★★ (2018-04-08 13:41:44)

メロウですね
ケヴィン・ダブロウは声が強い
3曲目でこれですからね
バラエティに富んだアルバムですよ
こういう曲をサラリとねじ込めるセンスがカッコいい


QUIET RIOT - Metal Health - Let's Get Crazy ★★★ (2018-04-08 13:58:16)

⑧⑨は組みでしょうね
ライブ映えする豪快なロックナンバー
シンプルだけど聴いていて心地よいです
①に続くメタルアンセムだろう


QUIET RIOT - Metal Health - Love's a Bitch ★★★ (2018-04-08 13:47:54)

こういうシリアスな曲を持ち込むのがバンドの強み
明るく能天気なだけじゃないバンドの本質を垣間見ますね
でもアメリカンロックなダイナミックさも体験できる旨味の強い一曲


QUIET RIOT - Metal Health - Metal Health ★★★ (2018-04-08 13:39:26)

足を踏みならし拳を振り上げたくなります
こちらもシングルで成功しましたね
ケヴィン・ダブロウは歌がうまい


QUIET RIOT - Metal Health - Run for Cover ★★★ (2018-04-08 13:52:39)

ノリノリのイケイケです
シャープに疾走するアメリカンHM/HRナンバー
これもこのバンドの魅力です


QUIET RIOT - Metal Health - Slick Black Cadillac ★★★ (2018-04-08 13:44:26)

ストレートで爽快なロックナンバー
このバンドのイメージと強く印象付ける一曲でもあります
強炭酸を飲みたくなるねぇ
ちなみに2ndからのリメイクです


QUIET RIOT - Metal Health - Thunderbird ★★★ (2018-04-08 14:03:29)

ランディ・ローズに捧げた一曲
アルバムを締めくくるのに相応しいですね
泣かせるだけじゃないポジティブな空気が素晴らしい
器用で実力のあるバンドだっただけに
カヴァーソングで売れた一発屋という印象を強く持たれたのが悔やまれる


QUIET RIOT - QR III ★★★ (2018-04-09 13:31:16)

いきなりジョン・パーデル(日本人マスクマンKUNIのアルバムで活躍)のシーケンスで始まるとは驚きです。大幅にキーボードを導入、爽快なアメリカンロックである事に変わりはないが感触を変えてきた。カヴァーソングも止め全曲オリジナルと言うのも良かった。今までSLADEのカヴァーソングの位置にある②も、同路線のビックコーラスが映えるメタルソングで、サビメロの高揚感は、このバンドならではの魅力だろう。
元々がストレートで分かりやすい作風のバンドサウンドだっただけに、エッジを無くし丸みを帯びたマイルド路線になっても違和感はない、むしろ押しの強いケヴィン・タブロウの歌声は何を歌っても様になっているし、リズムセクションも前作よりもハマっている印象が強い。VAN HALENが『1984』でキーボードをフィーチャーして幅を広げたように、このバンドも音楽性を豊かなものにしてきた。だが、その分、所謂インスタントなロック感も強まり、イマイチ深みの欠けるのが難点。クオリティの高さを反比例しているのがもどかしい。その辺りが認知されなかったのか、セールスは振るわず窮地に追い込まれるケヴィン・ダブロウであった。
それにしてもなぜこれが売れなかったのだろう、内容は悪くないんだけどなぁ。そんなに大口を叩きメディアからもミュージシャンからも嫌われたのかね?


QUIET RIOT - Quiet Riot ★★★ (2018-04-08 14:27:04)

L.A界隈で活動していた彼らが、日本国内限定でディールを獲得してリリースされた記念すべき1st。③⑥とカヴァーソングもありますが、英国的なブルースロックとアメリカンロックのダイナミズムが融合した、典型的なロックサウンドだった。そこにキレのあるギターやリズムが盛り立てる攻勢はシンプルだがノリも良く、ケヴィン・ダブロウ節とも言えるキャッチーなメロディも、若く荒々しいロックサウンドに先導されながら見事に弾けている。
ソリッドなリフもいいが、⑦のソロで引用されるアルプス一万尺のメロディなど、ランディ・ローズのギターには豊かなアイデアと可能性を感じさせるが、オジー時代で発揮されるセンスは、この時点ではまだ発見する事は出来なかった。それでも非凡な才能の持ち主だと思えるプレイが聴けますので、ランディファンなら押さえて欲しいですね。


QUIET RIOT - Quiet Riot ★★★ (2018-04-09 14:16:29)

レコーディング直前にクビになったケヴィン・タブロウ。その押しの強い声の後任は大変だろうと思ったら、もっとクセの強いポール・ショティーノが加わるとは驚いた。プロデューサー、スペンサー・プロファーと苦楽を共にしてきた彼ら、今作では楽曲制作にも取り込みオールQUIET RIOTとして全力で取り込んだアルバムだと思います。
前作にあった鼻につくキーボードも押さえあざとさもなくなり、また時代性を見越しブルージーな本格派のロックサウンドに方向転換、その路線は新たなフロントマンの事を考えれば当然と言えるだろう。
あの底抜けに明るく壮健なロックサウンドを期待するファンにとっては、渋い路線なのでリアクションは相当悪いだろうが、70年代のリアルなロックサウンドが見直されつつある時代の流れにうまく乗り込んだ今作は先見の目があったと思う。
しかし渾身のアルバムも話題にならずチャートも100以内に入る事もなかった。セールスの成功とは程遠いのだが作品としてのクオリティは悪くない。おそらくバンド名に拘ると厳しいのだろう。もしこれが新バンドだったら評価も違うのだろうが、それではセールスに結び付かないから難しい問題ですね。
個人的にも、この落ち着いた路線は好きで、新たなる個性を磨きだそうとする姿は魅力的なものだった。売れなくて残念です。


QUIET RIOT - Quiet Riot II ★★★ (2018-04-08 14:48:36)

1stリリース後、直ぐにレコーディングに入ったと言われる2nd。今作も本国でのリリースはなく日本限定となりました。1stにあった、たどたどしさがなくなりスケールアップした今作。その質の高さに驚かされるしケヴィン・ダブロウの声も随分と太くなった、思わず1stはデモだったんじゃないかと思えるほど、クオリティが上がっており、音質ののみならずプレイの質が違いっている。
その出来栄えの高さは再結成後のビックヒットアルバムにもリメイクされる①に表れていると思うが、Small Facesのカヴァー③なんかも上手に料理しており、Cmon feel~も同じような発想からカヴァーしたのかねぇと思いますね。
爽快感のあるビックコーラスとシンプルなロックナンバーは聴き応え十分、楽曲も練り上げられ、ランディのギターも前作以上にフィーチャーされランディファンにとっても美味しい作風となりました。
ソングライティング力の向上はバンドサウンドを大きく押し上げ、1st以上に楽曲の幅も広がり楽しめる要素も広まったでしょう。疾走感がないとダメだ、というロックファンにとっては地味なアルバムである事に変わりはないが、英国ブルースとアメリカンロックの折衷サウンド、その中核をなすのがランディとケヴィンのケミストリーなんだという事実に興味も惹かれるのではないでしょうか。
カヴァーソングの大ヒットとケヴィンの人格が災いをもたらし、その本質を見てもらえなかったように感じる彼ら。今作のような、シンプルなロックサウンドの中に組み込まれる哀愁のメロディと泥臭いアメリカンロックの融合が、大人なればなるほど染み込んできます。後のヒットとかランディがどうのこうの抜きに、クラシックなロックサウンドとしての需要はあると思うんだけどなぁ。


QUIET RIOT - Terrified ★★★ (2018-04-09 13:58:44)

人格が災いしバンドを追い出されたケヴィン・タブロウ。その後は楽曲提供を行いながら自身のバンドを結成する事に、QUIET RIOTも人気の低迷に歯止めをかけられずに解散。その中でレコード会社のアイデアや再度QUIET RIOTが脚光を浴びる機会などもあり、ケヴィン・タブロウの元にカルロス・カヴァーゾやフランキー・バネリが集結する事でケヴィンの新バンドはQUIET RIOTと名乗る事で落ち着いた。
映画のサントラにも提供されたアルバムだが、時代的にかつてのような快活でポップなアメリカンロックなど許されることもなく、終始シリアスなへヴィサウンドではあるのだが、その中でもメロディに工夫はあるし押しの強い声は健在で、ケヴィンの歌声が聞こえれば、それはもうQUIET RIOTと言える魅力に富んでいる。
時代と折り合いをつけつつも無駄な若返りを図っていない順当なアメリカンロックは総じてクオリティも高く、カヴァーソングもあったりと、懐かしい雰囲気も味わえる好盤だろう。
無理なく時代性に合わせアップデートした今作、これが時代の流れだったんだと改めて思い返しますね。


Quade - Rock in Motion ★★★ (2017-07-28 13:44:41)

オリジナルはカセットのみでリリースされたジーン・クゥエード率いるニュージャージー出身の5人組による1st。2014年にイタリアからオフィシャルな形でリリースされたのですが、POISONやBRITNY FOXといったアメリカンロックサウンドにキーボードを大フューチャーしたようなポップでキャッチーなメロディックHM/HRサウンドを披露。同郷の初期BON JOVIやDANGER DANGERのような哀愁路線を突き進み、もう少し予算を掛けて作り込めば、哀愁のアメリカンロックの名盤として語り継がれていたのではと思わせるクオリティは保持されており、カセットのみのリリースが残念でなりませんね。
個性不足や低予算からくる小粒感は否めませんが、キーボードが奏でる柔らかで情緒豊かなメロディに耳が持って行かれますよ。ハードサウンドを聴き漁った後の耳休めにピッタリなポップロックに心も晴れやかに清々しい気分を存分に味わえますよ。
哀メロアメリカンHM/HRマニアなら聴いて損はしない隠れた名盤です。


R.u.s.t. - Forged in the Fire of Metal ★★★ (2014-04-06 14:41:16)

ANVILばりに金床もジャケットに描かれるキプロス産の正統派HM/HRバンドが2010年にリリースした1st。今のご時世ここまで愚直に流行らないメタル愛に満ち溢れたドくされパワーメタルを聞かせてくれるバンドがいるとは驚きですね。時代性などを意識することなく自己のスタイルを確立していこうという姿勢が明確に表れているのでしょうが、歌いきれていない青臭い歌唱も生ぬるいサウンドプロダクションに荒挽きな演奏も含め万人におススメをすることは憚れますが個人的には応援せざる負えません、クドめのツインリードに高揚感を煽る勇壮なメロディ、アルバムジャケットそのままに打ち鳴らされる火花散る鋼鉄サウンドを前にして血沸き肉躍る熱い衝動を抑える事は出来ません。モダンさなど皆無、今どきレギュラーチューニングのギターとは、アレンジも含めアホ丸出しの80年代風メタルサウンドになんにも考えずにノスタルジーをくすぐられ、このような伝統を引き継ぐ実直なスタイルに感嘆します。古典落語は同じ話でも演じる人によってガラリと雰囲気も変わる、ダチョウ倶楽部のリアクション芸はわかっていても笑える、コントのオチに金タライが頭上に落ちてくるベタさはたまらん。パンツ脱ぐのもタイミング、このワビサビにワタクシは焦がれるのです。徹頭徹尾期待を裏切らない古典的正統派HM/HRを前に戯言は無用、ぜひとも手にって欲しい一枚ですよ。たぶん通して10回くらいしか聞かないかもしれないけど、十分すぎるほど楽しみましたね。


RACER X - Street Lethal ★★★ (2020-04-30 20:51:55)

我らがシュラプネルから速弾きブームに終止符を打つようなニューギターヒーローが現れた。インタビューなどで公言していたLOUDNEEからの影響もあったりと、日本人のハートを掴んでいた印象が強かったポール・ギルバートが主役のバンド。イントロなどモロにLOUDNESSを想起させるものもあったりと、その強力なプレイの数々で当時のギターキッズをノックアウト。後年、MR.BIGを組んだ時の衝撃は計り知れないが、時代を読み取り成功したのは賢い。

当時、僅か10日程の日数でレコーディングをすましたと言われる今作。それでもポールのギターは十分なほど、勢いとスリルに満ちており、少々似たようなフレーズや先人たちの影響があったとて、そんな些細な問題を吹き飛ばすほどの目の覚めるような鮮烈なプレイで魅了してくれる。それに個人的には、確かにLOUDNESSに共通するような楽曲構成があり(高崎同様、テクニカルかつメロディアスなフレージングと、押せ押せのパワープレイが魅力的なリフの組み合わせは美味しすぎる)、スカッと行きたいときは、今でも手にしたくなる一枚です。とはいえ、ジェフ・マーティンの粗めの歌声は、楽曲を更に画一化することに拍車をかけていたりと、全体的なメリハリに欠けた面があり、ミックスや音質も含め改善点があるなぁと感じさせるのがマイナス。そういう不満はあれど、力技でねじ伏せるのがシュラプネルレーベルのお楽しみ。

どうしても、あのスリルに満ちたソロやスピーディーなフレージングの旨味に、全てを受け入れ許容させるのが魅力です。この音質も込みでシュラプネルなのだと言いたい。それにしてもポールは、このソロを何日間で録音したんだろう。スターってのは最初から、頭一つ抜きんでているんだな。


RACHEL MOTHER GOOSE - FORTUNE MISSIONARY ★★ (2009-07-15 18:39:00)

女性Vo、MIKKA擁するジャパニーズ・ネオクラ様式美系バンドの2004年リリースの6曲入りのミニアルバムです。インギー印全開のギタープレイに笑みもこぼれますが日本人ならではのポップセンスも取り込み独自のカラーを打ち出そうとしています、キーボードも含めた5人編成ならではのコテコテ感に関西のヴォルフィードなんかを想起しましたね。線は細いものの中音域に魅力のあるシンガーもまずまず貢献しているし悪くない、適度なキャッチーさを盛り込んだ正統派HM/HRに興味のある方なら楽しんでいただけるかと思います。インギー風のネオクラナンバーで幕を開け、キャッチーでメロウな③ポップ感満載の疾走ナンバー④とアレンジ的にも面白いですよ


RACHEL MOTHER GOOSE - FORTUNE MISSIONARY - HOLD ME AND ESCAPE TO DAY ★★ (2009-08-14 20:52:17)

弾き過ぎ感はあるもののギターソロは印象的です
軽い音が残念だけどリズム隊も良いね
キャッチーさが絶妙なナンバー


RACHEL MOTHER GOOSE - FORTUNE MISSIONARY - MAKE UP YOUR MIND ★★ (2009-08-14 20:42:19)

ジャパニーズ様式美ネオクラメタルの集大成みたいな曲
唄が弱いけど


RACHEL MOTHER GOOSE - FORTUNE MISSIONARY - MOTHER ★★★ (2009-08-14 20:47:21)

ポップなメロセンスにネオクラ的な要素を詰め込んだ名曲です
歌メロも印象的
歌い手の好みが評価の分かれ目かな
インスト陣のアレンジがにくい
かなり聞かせてくれる


RACHEL MOTHER GOOSE - FORTUNE MISSIONARY - PETAIS ★★★ (2009-08-14 20:44:06)

甘美なメロディが印象的です
このロマン漂う世界観が実に美しい
適度なキャッチーさを散りばめたアレンジもにくい
歌い手にも合っているしね


RACHEL RACHEL (2014-05-27 17:27:34)

5人組の女性によるUS産AOR系のクリスチャンHM/HRバンド。1990年に結成し1991年には1stをリリース、その後1993年に2ndをリリース後は消息不明です。


RACHEL RACHEL - Way to My Heart ★★★ (2014-05-27 17:54:20)

Keyを含む女性5人組からなるAOR系のハードポップバンドが1991年にリリースした1stを紹介します。
②でいきなりKANSASのカヴァーをかますあたりのセンスがいいですよね。しかもギターがしっかりと弾いており、そこにも驚きましたが本家にも負けず劣らずの壮麗なハーモニーが飛び出し、まずは彼女達の実力に恐れ入ります。リズミカルなベースにスパーンとキレのあるドラミング、キュートで可憐な歌声と安定感のある演奏に支えられた良質な楽曲のオンパレードに胸キュン必死、聴き進むにつれて彼女達の確かなテクニックと一線級のバンドと比べても引けを取らないパフォーマンスに魅入られるでしょうね。ヴィクセンよりもソフトケイスされていますが、哀愁を散りばめたアメリカンなAOR系のハードポップサウンドが好物ならキュンキュンに胸が高なる、おススメの一品となりますよ。女性シンガーに癒されますね


RACHEL RACHEL - Way to My Heart - Carry on Wayward Son ★★★ (2014-05-27 18:29:27)

余計な手を加えず本家に肉薄するカヴァーへと仕上げています
ギターが上手いと思ったらダン・ハフがソロを弾いていました
それでも彼女達の実力の高さにケチをつける事はありませんよ
充実の一曲ですね


RACHEL RACHEL - Way to My Heart - David's Dance (The Shim Sham) ★★★ (2014-05-27 17:59:38)

ファンキーなリズムも癖になりますね
爽快な一曲です


RACHEL RACHEL - Way to My Heart - I Will Stand by You ★★★ (2014-05-27 18:07:00)

こちらも切々と力強く歌い上げるバラード
ロックしているしエエ曲ですよ
堅実なプレイが華を添えます


RACHEL RACHEL - Way to My Heart - In the River ★★★ (2014-05-27 18:01:24)

透明感のある美しいメロディですね
嫌みのなさがクリスチャンメタルなんだよね


RACHEL RACHEL - Way to My Heart - Long Lost Love ★★★ (2014-05-27 18:22:18)

ギターソロもいいですね
ギターがリードヴォーカルもとっています
王道を行くメロディアスな一曲


RACHEL RACHEL - Way to My Heart - Outside Looking In ★★★ (2014-05-27 18:23:38)

アコギもフューチャーした
メロディアスなバラード


RACHEL RACHEL - Way to My Heart - Papa Can You Hear Me? ★★★ (2014-05-27 18:11:07)

なんか聴いたことがあるような?
ドラマティックな美しいバラード


RACHEL RACHEL - Way to My Heart - Rain on Me ★★★ (2014-05-27 18:12:55)

美しいハーモニーを生かしたバラード
素敵ですね


RACHEL RACHEL - Way to My Heart - Something of You ★★★ (2014-05-27 18:27:34)

ハードに迫っていますね
バンドのポテンシャルの高さも伺える
メロディアスかつキャッチーな一曲


RACHEL RACHEL - Way to My Heart - The Way to My Heart ★★★ (2014-05-27 18:17:43)

keyがリードヴォーカルを担当する哀愁のハードポップナンバー
胸キュンさせられるねぇ


RACHEL RACHEL - Way to My Heart - There Ain't Enough Love ★★★ (2014-05-27 18:25:15)

軽快にロックするオープニングナンバー
適度なハードさも散りばめカッコいいですね
お約束感満載ですがエエ曲です


RAGE - Execution Guaranteed ★★★ (2022-01-07 14:01:29)

ギタリストの片割れがWARLOCKのルディ・グラフに変更、ミキシングはトミー・ハンセン、総監督にノイズのオーナーも登場とバックアップ体制を強化。スラッシーな殺傷力とメリハリを効かせたメロディ、そこに拘りのある展開も設け一筋縄ではいかない独自性を高める事に成功。欧州由来の叙情性も生かしつつもタフガイな魅力を損なわない男臭さが全体を支配している。
ミキシングも代わりスッキリとした味わいが増えたのはメジャー感を強めたと言えるだろう。当時は唄が弱いと揶揄されたが、この味わいこそRAGEでありピーヴィの魅力でしょう。既存のアイデアを踏襲しつつも斜めから切り込む独自の感性がより強固に花開いた2枚目。スピード狂には前作の方がウケが良いかも知れませんが、独創性を高め順当にパワーアップを果たした今作に豊かな将来性を感じます。テクニカルな演奏と安定感が更なる逞しさを見せつけている。


RAGE - Reign of Fear ★★★ (2022-01-07 13:34:42)

バンド名をRAGEと改名してリリースされた仕切り直しの一枚。癖が強い歌声も全開、猪突猛進するパワー/スピードメタルサウンドはスラッシーさも補完、ACCEPTからの薫陶も受けたジャーマンスタイルを基盤に多様性も網羅している。
剛毅に打ち鳴らされる激しいリズム、癖の強いシンガーに負けない拘りのある楽曲構成、一気呵成に走り出すだけでは無い屈強なヒロイズム溢れるパワフルナンバーも散りばめ、一癖も二癖もあるサウンドを展開している。
まだまだ未熟な部分もあるしミックスも含め改善の余地はあるだろう、しかしメタルに対する純然たる熱い思が溢れており、ラルフ・ヒューベルトと共に作り上げたサウンドは、彼らが単なるフォロワーバンドでは終わらない個性を光らせている。


RAGING FURY - Black Belt ★★★ (2015-01-27 14:41:42)

古くは80年代初頭に結成され30年を超えるキャリアを誇るベテランバンドが満を持して世に送り出した2nd。その間にもデモやEPを細々と世に提示していましたが(それらもカップリングされている本作のお得感はハンパない)継続は力なり堅気のお仕事を続けながらバンドを組み続ける彼らの根気に脱帽、そして職業ミュージシャンじゃなくともここまで気合いの入ったサウンドを轟かせてくる気合いにひれ伏しますね。NWOBHMに根差した精神性と初期ヴェノムやタンク、レイブンといったところを彷彿とさせるハードコアテイスト、ゲイリー・ムーアやマイケル・シェンカーのようなフィーリング溢れるギタープレイ、結成当初から貫かれる突貫ヘヴィグルーブ、激しい音がひと固まりとなり押しつぶす重機の如きアグレッションに身震いさせられます。過激なサウンドはメタルに限らず沢山ありますが、歌心と暴虐性、欧米文化とは違う日本人ならではの木目の細かいサウンドメイクに打ちのめされずにはいられません。知名度も低くパーマネントな活動も難しい彼らでしょうが応援したいですね。日本が誇る剛毅なパワー/スラッシュメタルの名盤です。