1. Lion's Roar / Bound to Be Free (Savage Grace cover) 2. Bleed for the Gods (Agent Steel cover) 3. Metal Church (Metal Church cover) 4. Ruler of the Wasteland (Chastain cover) 5. Kill with Power (Manowar cover) 6. Stars (Hear' n Aid cover) 7. Burning the Witches (Warlock cover) 8. I'm a Viking (Yngwie Malmsteen cover) 9. XXX (Nasty Savage cover) 10. Steel the Light (Q 5 cover) 11. Tor with the Hammer (TNT cover) 12. Madhouse (Anthrax cover) 13. Metal Merchants (Hallows Eve cover) 14. Red Rum (Lizzy Borden cover) 15. Soldiers Under Command (Stryper cover) 16. You and I (M.A.R.S / Driver cover)
当時プロモ用にCD化されただけで正規品はアナログかカセットテープしかなく、アナログ盤が中古市場で云万円で取引されたなんだとか、隠れた名盤と誉れ高い1989年リリースの1stは2014年にめでたく国内盤オンリーでCD化され脚光を浴びて欲しいと思うのですが、今作の音源がオフィシャルからのリリースがなく、『Absolute Power + The Madness Begins...』というタイトルのリプロ盤が有名ですね。ちなみにこちらのサイトにて自動登録されている『Absolute Power』は多分リプロ盤です。 ラモーンズのカヴァーも収録したりと遊び心もありますが、緩急を生かした性急なビートとパワー漲るアグレッション、鋭いギターリフから繰り出される楽曲は、荒削りだが軽めの音質をモノともしない迫力がありエネルギッシュな演奏とスリルも楽しめる。ツメは甘いがツインギターのアイデアも豊富だし、豊かな将来性を垣間見ましたね 黎明期のUS産スラッシュ/パワーメタル系バンドにありがちな、硬めのドタバタとしたリズムが苦手な人は止めた方がよいのですが、そこが懐かしいと思う方はグッとくるでしょう。
こういう音を評価するのは難しい、ある意味お約束だし、メタルとしてはパンチが弱い。スピードで勝負する分けでもないが、日頃J-POPを聴いている人を振り向かせられる程、敷居は低くない。 インテリジェンスな部分もある、だからお気楽にノリノリで楽しめる分けではない。また本気のAORファンにとっては音がデカすぎる。 彼らのターゲットは狭い、それだけに苦難の連続だろう。だからこそ日本のメディアが手を差し伸べたのだろうが、リードシンガー問題で苦労は絶えなかった。決定的だったのは、人気も絶頂だった頃、ゲイリー・バーテンを迎えアルバムと2枚組のライブ音源&映像を世に出したのがピーク。 ゲイリー・バーテンはルックス的にも華はないし、過去最弱の歌い手だ。まぁMSG人気で売れたと言われているが中古市場では拾いきれないくらい流通している。 傑作の多いバンドだ。個人的にはA Cry For The New Worldはメロディックメタルの歴史に刻まれるだろうし、ソングライティング力が爆発したForever In Timeなど、彼らの威光を世に伝える名盤だろう。 そして今作も、その名盤に名を連ねるのだが、若い人を振り向かせられるインパクトは残っていないだろう。