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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 7301-7400

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 7301-7400
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OZZY OSBOURNE - No Rest for the Wicked - Bloodbath in Paradise ★★★ (2008-05-25 14:30:54)

ミステリアスな世界観とザックの持ち込んだ新しいセンスが見事に昇華したドラマティックなナンバー
流石はオジーと言いたくなる名曲です
パワフルなリズム隊のプレイも素晴らしいしザックのヘヴィなギターもこれでもかと聴かしてくれる中盤のインストパートのカッコ良さにゾクゾクさせられます


OZZY OSBOURNE - No Rest for the Wicked - Crazy Babies ★★★ (2008-05-25 14:26:15)

キャッチャーなメロディとヘヴィなリズムプレイの組み合わせが絶妙なグルーブ感のあるミドルナンバー
ザックの熱いソロプレイがカッコイイです


OZZY OSBOURNE - No Rest for the Wicked - Demon Alcohol ★★★ (2008-05-25 14:23:08)

ランディのパワーヒッティングドラムが堪能出来る
ノリの良いキャッチャーなナンバー
ザックのギタープレイに惹かれますね
オジーのキャラも含め新しい魅力を感じさせてくれます


OZZY OSBOURNE - No Rest for the Wicked - Devil's Daughter (Holy War) ★★★ (2008-05-19 06:13:11)

オジーらしい唄メロが聴けますね
ザックの奏でるヘヴィなグルーブのギターもソロも火が出るほどに派手でカッコイイです


OZZY OSBOURNE - No Rest for the Wicked - Miracle Man ★★★ (2008-05-19 06:08:10)

ザックのギターに惹きつけられます
ヘヴィなリフもド派手なソロも全てがカッコイイ
来日記念盤に収録されていたライブヴァージョンのギターソロのカッコよさは脱糞ものです


OZZY OSBOURNE - No Rest for the Wicked - Tattooed Dancer ★★★ (2008-05-25 14:19:07)

ド派手なドラミングもカッコイイがリードプレイからしてキレまくっているザックのギターが聴き所でしょう
ノリの良いサウンドとオジーらしいミステリアスな雰囲気を醸し出すさりげないKEYのフレーズなども含め前作の流れを組む名曲だと思う


OZZY OSBOURNE - Ordinary Man (2020-05-03 16:13:54)

前作から10年ぶりにリリースされた巷で話題の最新作。一応、オジーのラストアルバムとの触れ込みです。実は、最近まで92年以降のオジーの作品をほぼ、聴いたことがありませんでした。今作リリースを機に、毎日オジーのニュースがスマホに流れてくるので、そのしつこさに根負けして定額サービスを受けているSpotifyから視聴。予想以上に時流に乗ったサウンドと、もはやオジーじゃなくとも成立するスタイルに面喰いました。そして紆余曲折を経て辿りつたのが今作になります。

まず驚いたのがリズムセクションが、ファンキードラマーのチャド・スミスとパンク野郎のダフ・マッケンガイ、二度見ならぬ三度見でも驚きを隠せない人選、新しい血の導入としてアンドリュー・ワットがギター兼プロデュースという重要な役どころで登場と、もはや何が出ても驚かない下地の作品となっています。

昔の雰囲気も意識して出しているが、個人的には完全に加工製品である。例えるならAI美空ひばりだし、CGによる帰ってきた寅さんである。オジーの存在感を生かすようにバックの固める演者は控えめなプレイで堅実な仕事をこなしてる印象。AOR系やラッパーの後ろなら文句も言われないアンドリューのギターも、ここでは役者が違うよと言いたくなるが、それは過去のスタープレイヤーとの共演と比較しての話だし、方向性の違う人間に被せるのは可哀そうでしょう。この人選は、ギターソロなど必要ない時代の産物である。

ワタクシのように、時代遅れの野風増なオッサンには着いていけない面は多々あるのだが、往年のイメージを現代の感性によりハイブリットさせたのは、今のオジーのキャリアを考えれば大正解と言えるだろう。メタル云々ではない、多くのロックファンに向けての作風として道筋を立ててきたミュージックライフ。くどい様だが30年近くストレートなメタルをやっていないアーティストだ、ポスト・マローンがゲスト参加していても、全然驚きません。
むしろ、エルトン・ジョンとかスラッシュがいる方が不自然だったりするのだが、これもAI美空ひばり&帰ってきた寅さんオジーと思えば、全く驚かない。
個人的に、今のオジーなら生身の人間から醸し出されるヴァイブなど必要としない。全てが作りものの音楽性。打ち込みスタイルでも困らない。そもそもレコーディングそのものがテクノロジー任せだ。

機械仕掛けのオジーだが、近年にあった、がなりや唸りを止め、本来ある朗らかでライトな爽健美茶ヴォイスが戻ってきた。これもテクノロジーの賜物なら大歓迎である。個人的には何も入ってはこないのだが、近年のオジーに不満のあった往年のファンなら、お帰りオジーと歓喜の声を上げるでしょう。特に①③⑤の前半部分に、かつての姿を重ねることが出来ますね。

長きに渡り第一線で活動したオジーのラスト作は、スーパーギタリストを迎え入れた派手なものではなく、彼のキャリアを見つめ多くのファンをもてなす作風になりました。

個人的にはマックス・ノーマンとか呼んでさ、お祭りアルバムも聴きたいんですけどね。


OZZY OSBOURNE - Ordinary Man - All My Life (2020-05-03 16:22:43)

早くも2曲目は歌モノ
今のオジーらしいが
スタンダードな匂いを感じさせる歌メロがなんとも懐かしい


OZZY OSBOURNE - Ordinary Man - Goodbye ★★★ (2020-05-03 16:27:45)

往年のオジー節が聴けます
それだけでファンは大喜びでしょう
タイトルだけ見ると感傷的ですね


OZZY OSBOURNE - Ordinary Man - Holy for Tonight (2020-05-08 17:58:51)

オジー流ゴスペルナンバー
そこにチョイ足しブルージーなのが聴かせどころなのでしょう
歌モノに取り組むオジー
オジー特有のメロセンスも聴けます
聴けば聴くほど洒落たアルバムだなぁ


OZZY OSBOURNE - Ordinary Man - Scary Little Green Men ★★ (2020-05-08 17:33:20)

出だしのトーンからオジー節炸裂
この明るい声が聴けるのは懐かしい
歌モノの合間に挟まれているので地味に感じるが残念
それにしてもこれが2020年のオジーなのか…
古臭いなぁ


OZZY OSBOURNE - Ordinary Man - Straight to Hell ★★★ (2020-05-03 16:20:07)

骨太なギターを弾くのがスラッシュですね
無難ですが主役はオジーですので無問題
とにかくあの明るい声が戻ってきました
深みなど全くないペランペランの声ですが
この明るい声で歌い上げるから個性的なのです
技術的な部分ではなくキャラで生きてきた男
彼だと一発でわかる独特のトーンが聴けるオープニングナンバー
PV込みだと尚更たのしめるでしょう


OZZY OSBOURNE - Ordinary Man - Today Is the End ★★ (2020-05-08 17:44:52)

メタルでもロックでもないオシャレな歌モノサウンド
それっぽい空気もあるけど
オジーの斬新な節回しが新鮮です
これか彼のソロなのだから
こういう歌モノがあっても良い
普段こういうオシャレロックを聴かないのでサビもむちゃくちゃ新鮮に聴こえる


OZZY OSBOURNE - Ordinary Man - Under the Graveyard (2020-05-03 16:30:35)

やはりあの声が戻っていると思えるのが印象的
それがCG寅さんであっても
AI美空ひばりでも構わないと思えるかがポイントですね
ひねくれた我が身が憎い
いいPVなのにねぇ


OZZY OSBOURNE - Ozzmosis ★★ (2020-04-10 12:54:04)

スティーブ・ヴァイと創作活動していたオジー、ライブからの引退は宣言していたが、スタジオアルバムやゲスト参加はあるだろうという事なのだが、思っている以上に復帰が早かった。しかも蓋を開けるまでもなくオジーの本格ソロ作。ヴァイとのコラボ曲もあるが、ギターの座はザック・ワイルドに落ち着き、ギーザー・バトラー、ディーン・カストロノヴォ、リック・ウェイクマンが顔を揃える形となった。

そしてソングライティングチームを外部から招聘、時代の流れを読み取った無理のないモダン化、そして過去最高のメロディアスサウンドへと進んでいる。フックのあるメロディを、あの明るいがヌルっとした声質で歌い上げている。相変わらず歌が上手いわけではないのだが、外部の力によってメロディが強化された為に、随分と垢抜けた印象を受ける。
これがオジーなのかとう疑問もあるのだろうが、ソロバンドであるが故に、やりたい放題進めばよいので、異論など挟む余地もないのだが、オジーらしさは希薄。それが評価を分ける最大のポイントだろう。
前作のようなスタンスながら、バラエティに富んだ作風。その中で、もう少しバックメンバーの色を濃くするだけで感触も違ったと思いますね。いずれにしろ質の高さは折り紙付きです。


OZZY OSBOURNE - Scream (2020-05-02 15:06:36)

新進気鋭のギタリスト、ガスGを招聘して作り上げた意欲作。オシャレロックサウンドに、不釣り合いなガスGのギターがねじ込まれると言う喰い合わせの悪さに、誰が得をして誰に聴かせたいのかと心配になるのですが、これが新時代のヘヴィサウンドというのなら少々中途半端な印象を受ける。またオジーの歌声も加工臭がきつすぎて、彼の魅力たる朗らかでファニーな声が生きていないと思うのだが、これは、前作もそうだっただけに、曲云々よりも問題である。多少は戻っている部分もあるのだが、がなったり唸ったりするのはオジーの本分とは違うだろう。

やはりオジーは、純然たるHM/HRとは違うフィールドに飛び込みロックンロールスターに上り詰めた。リアリティショーに出て、おもろいオッサンとなり若い人にも認知されオズフェスとなる一大興行を打てる大御所なのである。
時代に合わせ変貌を遂げる音楽性、それだけに今作は、狙いとしては正解だったのかと思わずにはいられない。禁断の果実に手を出したオジー。時代に合わせるという事は、新しい創造はおこなっていないという事である。80年にソロになり、1992年のアルバムを最後に、ヘヴィメタルとは縁を切ったオジー、あえて細かく分類するならば別のジャンルのスターである。どうせやるなら徹底的に振り切るべきであろう。名前で酔いしれるのは思春期までですよ。

しかしガスGは良いプレイを随所に見せている。


OZZY OSBOURNE - The Ultimate Sin ★★ (2008-05-19 05:15:00)

1986年と言うL.Aメタル全盛の時代性を意識した彼の作品も中で最もメロディアスでキャッチャーなアルバムを紹介します。楽曲的には唄モノ志向なのですがメタリックなギターが随所に盛り込まれメンバーのルックスと合わせて華やかな印象を与えてくれます。プロデューサーのロン・ネヴィソンの手により売れ線志向と取られる向きも有るでしょうが、この時代を思いっきり吸い込んだ身としてはオジーのカタログの中でも外せない一枚ですね。前作まで魅せていたダークな曲調から一転ジェイクのメタリックかつトリッキーなギタープレイを軸に唄を聴かせるという作風はL.Aメタル全盛のバブリーな世界観と合致し見事に昇華している。異質な色合いは感じるが当時の音がこれだったのです。


OZZY OSBOURNE - The Ultimate Sin - Fool Like You ★★ (2008-06-02 13:00:20)

イントロのハーモニクスが印象的ですね
ライトな曲調のミドルナンバー
シンプルだけど曲順的にも絶妙で好きですね
ジェイクの大袈裟なギターソロに悶絶です


OZZY OSBOURNE - The Ultimate Sin - Killer of Giants ★★★ (2008-06-02 12:56:01)

暗黒の帝王オジーのミステリアスな世界観を忠実に再現したバラード、絶望的な悲しみが迫ってくる様が圧巻です。アルバムの中でも気色の違う音の作りと相俟って初期の頃を想起させてくれます。メロディアスなソロプレイを聴かせてくれるジェイクに好感が持てます。空気の読める男でよかった
中盤でのテンポアップするところは何度聴いてもゾクゾクさせられます


OZZY OSBOURNE - The Ultimate Sin - Never ★★ (2008-06-02 12:49:56)

聴き所はジェイクの弾きまくりなギタープレイ
ギターヒーロー然とした彼の姿が目に浮かびます
喧しいドラムもカッコイイでしょうよ
ライトな曲調ですが時代を意識した佳曲です


OZZY OSBOURNE - The Ultimate Sin - Never Know Why ★★★ (2008-06-02 12:41:59)

分かり易い歌メロが印象的なヘヴィなミドルナンバー
パワフルなドラムが好きですね
ジェイクのギターソロもカッコイイですね


OZZY OSBOURNE - The Ultimate Sin - Secret Loser ★★★ (2008-06-02 12:38:27)

キャッチャーでメロディアスなナンバー
ハイライトはジェイクのギターソロ
アメリカンな色合いは濃いがオジーの魅力は充分に伝わる名曲です


OZZY OSBOURNE - The Ultimate Sin - Shot in the Dark ★★★ (2008-06-02 13:03:45)

哀愁すら漂うメロディアスなHM/HRナンバー
異質な感じはするが好きですね
ラストまで聞き逃すことの出来ない名曲だと思います
オジーの熱唱がカッコイイです


OZZY OSBOURNE - The Ultimate Sin - Thank God for the Bomb ★★ (2008-06-02 12:45:07)

ライトな曲調と派手なジェイクのギタープレイに新鮮なインパクトを与えてくれます
キャッチャーな唄メロを歌うオジーに違和感はありましたが悪くないです


OZZY OSBOURNE - The Ultimate Sin - The Ultimate Sin ★★★ (2008-06-02 12:34:57)

メタリックなギターリフにメロディアスなギターソロとジェイク節全開のナンバー。アルバムを代表する名曲だと思う
パワーヒッティングなドラムもカッコイイですね


Oker - Burlando a La Muerte ★★★ (2015-01-23 13:18:36)

情熱的なサウンドはお国柄でしょう。スペイン産の5人組が2011年にリリースした1st。のっけからパンチの効いた疾走ナンバーで幕が開けます。ヘヴィでラウド、でもキャッチーでメロディアス、女性シンガーXINA嬢が喉をこするように歌う野良猫スケ番シャウトのカッコよさ。もうグウの音も出ません。この手のサウンドは好きですね。類型的なスタイルなので飽きのサイクルは早いのですが、NWOTHMとは違うなんとも言えない80年代テイスト溢れる本意気のサウンドは無性に初期衝動を突き上げられ気がつけば頭を振らずにはいられません。重量感を伴いながら派手にドライブする楽曲の心地よさ、それを支える小気味いいリズム隊の的確なプレイ、しっかりとメロディを歌い上げるハードさを損なわないキュートさ、枠をはみ出さぬよう所狭しと暴れるギターワークとたまりませんね。上手いとは下手とか関係なく、この突っ走るノリに身を委ね、なんにも考えずに楽しみたいものです。女性シンガーがいて情熱的なメロディに彩られた正統派HM/HRサウンドを聴くと同郷のSANTAを思い出さずにはいられませんね。無駄に女を売らない本意気のメタルサウンドが聴きたい方にはおススメですよ。ちなみにしもぶくれ感はありますがルックスもエエ女でした。2014年良く聴いた一枚です


Oliver/Dawson Saxon - Motorbiker ★★ (2014-07-29 16:10:29)

SAXONのオリジナルメンバーだったグラハム・オリバーとスティーブ・ドーソンがSAXON名義でLIVEを行うなど、ポール・ディアノみたいな姑息な感じが漂い、どこか判然としないもどかしさが真摯に向き合う気持ちを削ぎ手が伸びなかったのですが、聴いてみたら意外とSAXONしていないオリジナルティを感じ歌詞などはバイカー向けなんでしょうが2000年以降の正統派HM/HRサウンドが聴け驚いたものです。過去の栄光に頼らないと言ってもビフいないからね。そうもいかないでしょうがガッツ溢れるパワフルさとSAXON由来のノリも感じられ重量感のある今作を興味深く楽しみました。バンド名にSAXONをゴリ押ししてくるとギターリフでグイグイと引っ張っていく曲や哀愁と疾走感を期待しますが、そこを控えめだがタイトでヘヴィな今風の音で纏め上げ古臭さを感じさせず往年の空気を纏っているのはベテランならではの老獪なテクニックを駆使した曲作りの賜物でしょう、派手なソロも炸裂するHell in Helsinkiなんかはパワーメタル路線のSAXONにも通ずる魅力もあり、彼らもSAXONの歴史を語る上では外せないメンバーなんだと認識させられますね。どこかバッタもん感は拭えないでしょうし、比較もあるでしょうが、SAXONの名前に偏り過ぎないオリジナリティが溢れており普通に楽しめますよ。


Oliver/Dawson Saxon - Rock Has Landed, It's Alive ★★★ (2021-02-06 17:46:24)

分裂したSAXON、SAXONと名乗る前のバンド名Son of a Bitchを使用してグラハム・オリバーとスティーブ・ドーソンは活動していた。なんだかんだ揉めた挙句、このクレジットに落ち着きリリースされたライブアルバム。
シンガーにジョン・ワードを、ドラマーは懐かしいナイジェル・ダーラムとシンガー以外はSon of a Bitchという構成。半数以上の曲がSAXONということもありバッタもん感も漂いますが、半分はSAXONであり、ギターのハイドン・コンウェイも同じNWOBHMファイターときていますからね、昨今のパワーメタル化したサクソンよりも、昔の雰囲気が出ており全体の流れは悪くない。
ロニー・アトキンス風のハスキーなパワーヴォイスもハマり、本家とは、また違った味わいがあり、これはこれでありと思わせる熱の籠ったライブ盤である。
とはいいつつも元の揉めた経緯などを考えると、微妙ではあるのだが、バイカーズSAXONが聴きたいならコチラの方がらしいかもしれません。
妙な先入観を捨て、半分SAXONによるらしいプレイを楽しんでもらいたい。


Oral - Oral Sex ★★★ (2022-12-11 17:30:05)

とんでもないアルバムタイトルに躊躇する人も続出です。橋のたもとで撮影されたジャケット、ボンテージ風ファッションに身を包み、どんなバンドなのかコンセプトも伝わらない微妙な表情を浮かべる3人の女性、クレジット的にもこの3人のバンドなのかと錯覚するのですが、実は演奏しているのは男性であり、唄を売っているのが女性という嗜好、なんでそんなお遊びをぶっ込んだのかは分かりませんが、確かに、ゆるい3人からは想像できないまともな演奏に納得しました。
陽性な空気を運ぶ女性シンガー、そしてハードにドライブするロックンロールは、ヘヴィさには欠けるが軽快に駆け抜けるので、この女性を生かすパンク的なアプローチと考えると大きな不満は無い。
とにかくファニーな親しみやすさとエロい歌詞、そういうものをコンセプトにロックをやっていると言うことなのだろうが、英語が分からないワタクシには、どのような比喩があるのかも分からずに、単純に音そのものでしか判断できません。
もう少し深みのある低音を好むのだが、ギターリフもキャッチーで親しみやすくオーピニングナンバーのHeadから炸裂している。

ただ、やはりどうしても倫理観が、このバンドを拒否する自分がいるのは否定しない。女性軽視と言えば良いのか、どうにも好きになれないエロコンセプトである。
明るいパンクロックに絡むアンニュイでヌルッとした歌声は、なんだか妙に生々しい、そして以外に癖になる。上手いわけでもないし、魅力的でも無いのだが、このサウンドには絶妙に合っている。歌メロも秀逸なのがポイントだろう。

雑誌の評価も酷く演奏は最低と言われたが、それは当てはまらない、もっと酷いバンドがいますからね。ウエンディOウィリアムスやガールスクールの方が気合いが入っているが、こういうのは大ありだろう。特に過去の悪評を知らない若い人には、奇妙な組み合わせに、どこか興味を惹かれるのではないだろうか、輸入盤市場でも話題になったという話も嘘ではないですよ。
聴きすすめる内に中毒性を発するパンクメタル、久しぶりに聴いたが昔よりも圧倒的に好感が持てる。


Orions Sword - Crusade of Heavy Metal ★★★ (2023-03-19 17:35:30)

スウェーデン産のメタルバンドのコンピ作。デモ音源をひとまとめにしたモノですが、流石はCult Metal Classics Records、マニアのハートを鷲づかみますよね。初期の頃はオジーサバスやディオサバスの影響を受けたサウンドを展開、シケシケの枯専英国テイストを導入した北欧風味のあるサウンドは、あるようでないスタイル。時にはフォーキーなメロディまで飛び出し勇ましく闊歩するヘヴィメタルスタイルまで見せつけ、自分たちのルーツと時代に合わせ音楽性が進化する様を見せつけています。

お世辞にも音質が良いとは言えません。けして大きいとは言えないスウェーデンのメタルシーン、限られた環境の中で積み重ね研磨された音楽性、その海のものとも山のものともつかぬ、バンドサウンドは磨けば光る原石の如き魅力に溢れています。

けして大味にならないメロディの丁寧な紡ぎ方、全体を包み込む妖しげなダークテイスト、永久凍土の氷河で眠る人類創世前に世を支配した魔のモノ達。そういうイーブルタッチが北欧、メロディックというフィルターを通して展開しているのが最大のポイントでしょう。
サバスのドゥーム感が苦手な人には、こっちの方がウケそうですね。またテンションの上がるスピードナンバーもありますし、無名のバンドと敬遠せずに、世に出なかった良品を楽しんで欲しいです。
まぁメリハリのない音質ですから、少々ダレるんですけど、21曲入なんで前半後半に分ける事を進めたいです。


Osukaru - Triumphant ★★★ (2015-12-18 13:44:55)

元KATANAのギタリスト、オスカー・ペターソンことオズ・オスカル率いる北欧産のメロディアスHM/HRバンドが2013年にリリースした作品。北欧産ならではのキラキラとした糖度も高いハードポップサウンドを披露、キーボードのみならずサックスなどもフューチャーし非常に洗練された印象を強く受けます。甘口の華やいだムードを持ち込みつつ、哀愁のメロディが映えるハードさも盛り込みコマーシャル性も高いが職人技も冴えるアレンジが心憎い。とは言えリードシンガーの男性がイマイチ、歌い込めておらず、サポートするような形で女性シンガーはキュートな歌声を添えて盛り立てていますが、歌モノ故に、その弱さが気になるのは確かです。そこが気になると今作はかなり厳しいものとなるのですが、楽曲の良さがその部分を埋め合わせ、十分すぎるほど体裁を取り繕っているので、北欧産のハードポップサウンドが好きな方な聴いても損はしないでしょう。久しぶりに聴きましたがエエですなぁ。


Outline - Fire Whiplash ★★ (2019-09-03 12:41:34)

女番長・野良猫ロックヴォイスでお馴染みのDEMONAのタンザ嬢。最近、彼女の名前を聴かないなぁと思ったら、彼女はバンド名をOUTLINEに変えて活動を継続していた。今作は2018年にリリースしたEP。参加メンバーも彼女とTHE HAMMERの二人と言う事で今まで以上にメタル同好会色が強まったが、良くも悪くも、このチープな作りが彼女の持つリアルチョリースぶりを猛烈に増幅、その蓮っ葉で悪ぶったロックな背徳感が上手く音に溶け込んでいる。
パンキッシュに打ち鳴らされるスピードナンバーの数々は、その筋のマニアには需要はあるものの、今まで以上にマニアック度が高まっているのが評価を分けるでしょうね。特にTHE HAMMERがギター、ベース、ドラムを担当するが為に、演奏におけるキレ不足は否めない。あまりにも直線的過ぎると感じるのが個人的には難点。そこが好きに転べば良いのですが、他にも曲間短く進むアイデアも悪くないものの、メタル特有のドラマ性を排してしまった為に、メリハリに欠けると言うのも個人的には物足りなかったりする。メタルコアなどの2000年以降のバンドから入った人には、さして気にならないだろうが、ギターソロへ向かう展開、そして放たれるカタルシス、当たり前のようにあるメタルバンド特有の展開がもう少し欲しかったと言えるだろう。

ちなみにタンザ嬢、今作ではTHE SPEEDと名乗っていました。メタル裏街道を走るスケ番ヴォイス。マニアとしては彼女の精力的な活動から目が離せませんね。


Outo - 正直者は馬鹿を見る ★★ (2020-06-03 13:48:41)

日本のハードコア/パンクシーンを語る上では外せないバンドと言われる。OUTOの1987年リリースのEP。
収録時間はわずか17分少々なのに12曲も収録。曲によっては1分にも満たないものもあったりと、勢い重視の楽曲が収録。
日本人らしいメロディとノイジーなサウンド、どこかファニーな親しみやすさもありつつ、近づきがたいバイオレントな空気もあったりと、雑食性の強いジャンル故の面白さが音に溢れている。
門外漢故に人に語れるほど、詳しい訳ではないのだが、元気いっぱい繰り出される爆音の数々、手数の多いスピードプレイ、直情的に突っ込んでくる楽曲群は容赦無用のアグレッションを有している。このバンドとの出会いは思春期真っ只中のワタクシに、スピードメタル系を聴いているのなら、こういうのもあるぞと勧めてくれたパンクスの友人のおかげ。ただ、当時はピンとこなかった。もう少し様式がある方が好みという事で、良いリアクションをしてやれなかったのだが、面白いもので、今の方が全然耳に馴染める。ノイジーさや攻撃性よりも、キャッチーなメロディラインが顔覗かせるからだろうが、ハードコア/パンクス特有の清い姿勢、その音楽に対する純粋な思いが耳を刺激してくれるのだろう。
ジャンル不問でスピード系が好きな人ならトライして欲しい一品です。パンクスだけのお楽しみでは勿体ないですよ。


Over the Top - In This Country/Robin Zander ★★★ (2014-10-14 14:08:11)

いかにもな曲調ですよ
雄大なメロディが映えます
パンチの効いた歌声もやはり映えます


Overdrive - Dishonest Words ★★★ (2016-02-12 13:06:29)

古くは70年代後半から活動する英国はグランサム出身の4人組が1990年にリリースした1st。まさに時代錯誤も甚だしいNWOBHM直系のサウンドにマニアなら悶絶必死。シケシケの音質も湿り気たっぷりの煮え切らぬあのメロディが大音量で鳴らされるカッコ良さ、それは沸々も燃え上がる情熱が迸る力強さと、憂い咽ぶ哀愁がバランス良く配合。そこに歯切れのよい楽曲とプレイが並び、攻撃的なギターリフがグイグイと引っ張る様の逞しさはNWOBHMならではの味わいとして胸にビンビンと響くでしょう。元が自主制作のアナログ盤。それを2004年に自主制作のCD-Rによる一品とくれば、購入するのに二の足を思いっきり踏むたくなるのですが、SATAN、CHARIOT、ELIXIR、辺りの熱情型サウンドが好きな方なら楽しめるでしょうね。オリジナルティは薄いかも知れないが、堅守する伝統美と質の高さは一級品です。


Overdrive - Dishonest Words - Diamonds and Pearls ★★★ (2015-09-28 14:13:40)

メロディアスで正統的な作風だが
なぜかカオテイックな不気味さが漂います
NWOBHMの歴史に名を刻むバンドの底力を感じずにはいられません


Overdrive - Dishonest Words - Dishonest Words ★★★ (2015-09-28 14:15:48)

憂いと供に湧きあがる熱情がNWOBHM
アルバムのタイトルトラックにてラストナンバー
強力な一曲ですね


P.A.F - Patent Applied For ★★ (2017-04-24 18:19:37)

MAKE-UP解散後、NoBこと山田信夫と河野陽吾が中心となり1988年GRAND PRIXを結成するも4年後には解散。その後は、ソロ活動などに精を出しアルバムやシングルなどをリリースしていたのですが、X-JAPANのPATAが立ち上げたプロジェクトなのかな?P.A.Fのボーカリストの一人として参加、11曲中6曲で衰え知らずのパワフルヴォイスを披露。その灼熱の喉はやっぱりロックが似合いますね。軽めの歌モノロックの中で、恐ろしい位に芯の太い歌声で華を添え見事な役割をこなしています。主役は誰なのか分からなくなる活躍ぶりに目を細めますね。おんぼろナイトと歌う歌詞はダサいのですがロッカバラード③など、NoBの熱量に嫌われそうですが、十分J-POPファンにも聴いてもらえる要素も強いかと思います。オープニングの①もX-JAPANの何倍もハードなギターで迫っており、今作におけるPATA氏のやる気も伺えますよね。これならばNoBを飼殺ししないで済みますよ。

とは言え④⑦を歌う女性シンガーYukaちゃんの稚拙な歌唱が完全に足を引っ張り、アルバムの流れを黒部ダムな如く堰き止め、個人的には聴く気力を抉り取り、忍耐力を決壊させるのが難点。思わず彼女でも力技で参加させたのかなぁと思いましたね。
NoBの後だけに余計ですよ。ジェフ・テイトとポール・ショティーノに挟まれて歌うドン・ドッケンの比較にならない破壊力の持ち主でした。アルバムの中でポップな曲は必要なのは分かるが決壊させてはいけない。

そんな個人的な不満をぶちまけましたが、そこは嗜好の問題なのでね。許していただきたい(もったいないんじゃ)
④から⑦までスキップすれば、飛び込んでくるのはヘヴィブルースなP.A.F流『Wanted Dead Or Alive』な⑧、貫禄の熱演ぶりにバンドの本気度も伺え気分を持ちなおし最後まで聴きます。
PATA氏のルーツたる音楽性をより高い次元で披露するメンバーを従え、J-POPな要素も当然あるがロックフィールドへと果敢に挑み、やりきった一枚。セールス的には惨敗だったようですが、日本語が気にならず、所謂アメリカかぶれなロックサウンドを楽しめるマニアなら心躍る力作でしょう。X-JAPANだからと言って舐められる要素のない一枚です。


P.A.F - Patent Applied For - Forever Young ★★★ (2017-04-24 18:22:05)

P.A.F流Wanted Dead Or Alive
訴えられても文句は言えませんがX-JAPANファンの99.999999999…%は原曲を知らないのでね
NoBの熱量がハンパない歌声に唸ります
NOBがBON JOVIをカヴァーするって企画モノが聴きたくなりました


P.A.F - Patent Applied For - I'm so Blah -'omboro knight'no yume- ★★★ (2017-04-24 18:27:36)

雄大なロッカバラードです
まぁ色々と目につくところもありますが
NoBの熱唱に胸打たれます
でもサビで歌われる『おんぼろナイトが見る夢』ってのがねぇ
ハズいわ


P.A.F - Patent Applied For - Love & Fake ★★★ (2017-04-24 18:23:55)

弾けるポップセンスが生きています
ハードに迫っていますが聴きやすいってのが念頭でしょう
サビの持って生き方もNoBらしいNoB節炸裂の一曲


P.A.F - Patent Applied For - Mr. Bomb ★★ (2017-04-24 18:25:34)

苦手な人にはトコトン嫌われそうですが
NoBのベッタリとまとわりつく歌い回しがセクシーです
リズミカルなグルーブが心地よいですね


PAGAN - PAGAN ★★★ (2020-09-29 12:34:01)

オリジナルのリリースは1990年、国内盤は翌年メルダックから出ている。北欧のメロディアスHM/HRバンドの1st。オープニングからコーラス多めの展開に驚き、そして思いの他、陽性な面が出ているが憂いのあるメロディもあり、流石は北欧産じゃないかいと嬉しくなります。
レーベルこそマイナー系ですが、サウンドの方はワールドワイドな展開を視野に入れいるという事でしょう、一括りの枠にハマらない多彩な楽曲を用意、ZEPのカヴァー、移民の唄をQUEEN風に仕立てるとは夢にも思わなんだ。
そのあとは勢いのあるワイルドな疾走ナンバーでパンチを食らわし、5曲目には同郷の大先輩BISCAYAカヴァーソングまで放り込んでくるんだから多彩ですよね。
散漫になりがちな楽曲を北欧風味でパッケージ。何が飛び出すか分からないアイデアはQUEENに通ずるものもあるのか、それともBISCAYAの血を受け継いでいる証なのか、いずれにしろ芸達者なメンバーが揃っているので、十分メタルな耳を刺激し楽しませてくれるでしょう。


PAGAN ALTAR - Volume 1 ★★★ (2020-01-23 19:50:16)

知る人ぞ知るNWOBHM期にデビューを果たした英国産の哀愁系のドゥームHM/HRバンドの1st。1982年に録音していた音源を、2000年を前にようやく世に出たのですからね、関係者ならずとも万感の思いですよ。
どこか、いなたい哀愁のメロディ、オカルトテイストを演出する曲調は静寂なる闇の奥深くから聞こえてくる魔界演舞。深く沈み込むリズム、リフに引っ張られ聴き手の感性を刺激、容赦なく理性を蹂躙していくでしょう。
これほどの優れた作品が、時代の波に飲まれお蔵入りしていたんだから、タイムリーにリリースされていたら、どうなっていたのかと興味を覚えますが、単なるフォロワーで終わらない、彼ら独自の悲哀が滲み出たメロディの数々、ヴォーカルの持って生き方もオジーだが、その冷たく突き放す、永久凍土の如き冷たいメロディが独自性をアピール、メチャクチャにサバスティカルしていても、似て非なると印象付けたのは大きかった。サバスフリークも勿論だが、ドゥーム系以外のマニアにもアピール出来る泣かせポイントは実に魅力的でしたね。
背徳の美学を描くサタニカルドゥームサウンド、その激しくも悲哀に満ちた繊細なメロディを紡ぐことで生み出された、彼らの流のスタイル。力技で押し切らない細やかな展開の妙味で聴かせる手腕は見事ですよ。


PAGANINI - Weapon Of Love ★★★ (2021-12-10 19:43:12)

ドイツのHM/HRバンドVIVAのシンガーだったマルコ・パガニーニ。次なる成功を収め動き出したのがこのバンドになります。今では放送禁止であろう、ジャケットがインパクト大なのだが、音楽性は至って真面目な正攻法で迫るHM/HRサウンドを展開、欧州風味のあるメロディだが、大陸的なグルーブを持ち込みアメリカの地を意識してる。そのバランスをMad MaxやBlind Guardian、Destructionとの仕事で有名なカレ・トラップやマルコの同郷の先輩、ヴィック・ヴァージェントらのアドバイスを受け完成させたのも作風に影響を及ぼしているのかもしれません。ルドルフ、マイケルのシェンカー兄弟の妹、バーバラと一緒にやっていたVIVA時代にも通ずる親しみやすさを上手くアメリカン志向に変換しているが、ヨーロッパのバンドである事に代わりは無く、その感触は島国ニッポンの我々に通ずるものがあり、嫌いにはなれませんね、なんと言っても主役であるマルコさんは、ダミ声系のシンガーなので、その癖の強さは大衆性を帯びたサウンドにはイマイチフィットしないんですけどね。そこが評価を大きく分けるでしょう。全然似合っていない部分とガチンとハマった時の格好良さが同時に表れるのが愛されポイントでもあるんですけどね。この不器用さがたまらんのよ。メジャー化したSCOPIONSとACCEPTが正面衝突した残骸のようなスタイルとも言える。上手く褒められん。


PAGEANT - 螺鈿幻想 ★★★ (2018-11-23 15:31:45)

NEXUS ROCK LEGEND ARCHIVE COLLECTIONシリーズにて2018年に再びCD化されたページェントの1st。
何とも言えない幻想的だが怪奇というかホラー色すら漂わせるジャケットに見入りますが、このバンドはその期待に応えるような神秘主義の幻想的なサウンドを聴かせてくれる。
ダークな色合いの中で激しい感情の起伏が表現されるアグレッシブと感じるほど、緊張感の高いインタープレイと言える技巧の数々。そこにフルートの音色も盛り込み、叙情的な楽曲の創造性はこちらの予想を遥かに超えており、アイデアと独創性に満ちている。叙情的プログレッシブロックの系譜なのだが、ハードなバッキングや引っ掛かりのあるリフなどを駆使するギター、幻想的な世界へと誘うキーボートと、ストーリーテラーのような存在感を発揮するフルートの音色、それらが幻想的な世界への道案内となり、壮大な世界観を演出、さらにはダイナミックなリズムセクションは多彩なリズムチェンジのみならず、楽曲の楔となりハードな側面を存分にアピール、ギターと絡む事により、いっそうダイナミックなプログレハード色を強めている。
キーボードプレイのみならず、バンドの顔として重要な役割を占めるのがヴォーカルも兼務する永井博子のパフォーマンス。精巧なアレンジとダークメルヘンファンタージーと言える音楽性をより色濃くするのが、美しくも儚い悲哀のメロディに乗せて歌われる怪奇な歌詞。そして楽曲の世界観にリンクする独特の存在感は、聴き手の深層心理に切れ込んできて、こちらの理性を蹂躙。変化自在の歌声と場面展開豊かな演奏が、強烈な自我を放ち、このバンドのカタルシスを解放している。

ドラマティックという言葉が生ぬるい演出力を支える演奏技術、そしてダークメルヘンファンタジーな歌詞を紡ぐ比類なき完成度と緻密な世界、ワタクシの駄文では語る術もないです。
だからこそ、セルロイドの空ではギターの中嶋一晃が歌う必要ななかったと思う。リードシンガーを張れる実力がないので完全に世界観を壊しているが残念である。


PALACE - Binary Music ★★★ (2022-04-03 13:35:30)

マイケル・パレスがやりたいことをやり尽くす、ソロプロジェクト第2弾。ドラムにダニエル・フローレスが参加という、その筋にとっては両雄が並び立つ豪華な布陣に興奮度もマックスでしょうね。
そんな両者のコラボは相乗効果を生み出し極上のメロディアスサウンドを披露。メロディ派の心をウキウキさせるような朗らかでチョイ哀愁のあるメロディ、その素直な響きに身体が踊り出すような躍動感を感じるでしょう。
硬軟のバランスのとれたサウンドメイクと80年代的志向を感じさせる作風、狙いすましたメロディアスハードサウンドは、マイケル・パレスに求められたものを純粋に表現したと言えるでしょう。唄を邪魔しない演奏、何を聴かせたいかを明確に見据えたアレンジの旨味。唄モノロックファンならば、手に取って損はしないでしょうね。


PALACE - Rock and Roll Radio ★★★ (2021-10-31 14:01:14)

マイケル・パレスのソロプロジェクトバンドの第3弾。マルチプレイヤーとして知られる彼ですが、今作では多くの場面で自分のカラーを投影、それもそのはずでアレンジを含め各パートまで自分の手で再現する始末、もうやりたい放題のメロディアスロック路線を突き詰めています。それはオープニングから炸裂で、○○風味満点の楽曲を全力でやりきっています。潔癖症な人は、オープニングのイントロで撤退を決めるでしょうが、懐かしきキラキラ系の産業ロック路線はどれもが高品質、同窓生の家で見る卒業アルバムのような懐かしさを共有できるマニアなら必ずや満足出来るでしょう。
嫌みのないクリアーな歌声とツボを押さえたアレンジ、サックスも飛び出すオシャレ感とハードエッジを効かせたサウンドは、上手いこと仕上げています。その筋のマニアならずとも身を乗り出したくなる視聴感の良さに笑みもこぼれますが、やり過ぎだと思う瞬間は少なくないです。そのあたりが評価を大きく分けるでしょう。
北欧のFORTUNEとかも、こういう路線を突き進めれば良かったのになぁ、なんて懐かしい空気にさせてくれるのは嬉しいのですが、熱心に聴くほどでもないのが玉に瑕でしょうね。

なんだかんだ言いましたがメロディ派のマニアには心に引っかかると思いますよ。北欧風味のミンティアなメロディ、そして完成されたメジャーサウンドは極上の絡みを魅せ何を聴かせたいかを明確にアピール。甘口ばかりじゃないロックなドライブ感があるのも頼もしい限り、よく練られ計算し尽くしていますよ。
でもこういうの聴くと思いっきり下品なサウンドを欲するんですけどね。
それにしても口当たりが良いわぁ、口ずさむわぁ。


PALADIN - Ascension ★★ (2022-10-10 14:09:39)

アメリカのバンドとは思えないクサイメロディが疾走するパワーメタルをやっているバンドの1st。日本人が好きそうなジャーマン系の匂いからガルネリウスのファンあたりが喜びそうな叙情的なメロディと根暗なタッチではない光が差し込むメジャーな展開を好むスタイルは、ハロウィーンに始まるパワーメタルの系譜に連なるモノであり、その筋のマニアならば越を上げずにはいられない、ファンタジックでヒロイズム溢れる音楽性に興奮を覚えるでしょう。
とにかくド直球のジャーマン系メロディックパワーメタルをやっています。しかも日本人好みのクサさとキャッチーさがあり、これは絶対に日本のアニメが好みなんだろうと思いますね。
しかし、このバンドが不思議なのは、そういう直球スタイルながら、②からはグロウルなども混ぜ込み、聴き手を混乱させるという新手の手法に出るのが興味深い。そういう意味では限りなく正統派メタルに接近した時代のインフレイムスあたりも思い出すのだが、クリアーなパートを唄いシンガーの場面も方が音楽性にはフィットするでしょう。
バンド名パラデインというのにピンと反応するRPGマニアならば、この音楽性に心も躍りますよ。
とは言え、この手のバンドには造詣の深くないワタクシは、このバンドがどんなに恐ろしいパクりをしていても気づきませんので、そのあたりはご了承ください。
適度な疾走感とパワー、そして親しみやすいメロディをメタルなサウンドで集約したスタイルは日本人の琴線に触れる場面を多いでしょうね。


PALE DIVINE - Thunder Perfect Mind ★★★ (2020-07-02 18:31:51)

ペンシルベニア州が生んだ正調ドゥームバンドによる1st。ドゥームサウンド特有の濃密に絡みあう灼熱のヘヴィグルーブ、そこざらついた荒っぽい歌声が乗り、沁み込んだブルース臭が何とも言えな味付けを施し、グイグイと迫るギタープレイも理想的ともいえる仕様。とにかく音数で勝負するのではないシンプルさ、演出を必要最小限に抑えつつも、演者が個性をぶつけ絡み合う事で弾き出されるエネルギー、その佇まいは実に地に足の着いたものだ。
これぞロックと言える武骨な粗さと、重々しいサウンドの隙間を駆け抜ける殺伐とした荒涼感、売れる事とは別のベクトルは放つ姿勢に、リアルロックファンなら大いにシンパシーを感じるでしょう。
70年代ロックから洗礼を浴びた若者たちが紡ぐ混沌としたロックサウンドの凄み、彼らが奏でる重心低く迫る激渋ヘヴィグルーブに肩までつかり、深く沈み込んでいきます。


PANIKK - Unbearable Conditions ★★★ (2017-03-20 13:25:20)

スロベニア産のベイエリア直系オールドスクール丸出しのスラッシュサウンドを轟かすバンドが2014年にリリースした1st。スタスタスタターンとキレのあるドラムにニヤニヤとさせられますが、これぞクランチーなリフと言わんばかりの疾走感溢れる楽曲は、まさにDEATH ANGELやEXODUSあたりを想起させるもので、キャッチーなんだけど暴力性の高いスピードナンバーの中に、小気味良いドライブ感を誘発するノリのよいリズムを盛り込み、思わず身体が勝手に動き出します。先輩たちをお手本に起伏に富んだ構成や、練り込まれたリフワーク、テクニカルなソロなど、既に確立された部分を持ち合わせており、あとはどれだけ自身のカラーをバンドサウンドに持ち込むかが次作以降の飛躍へと繋がるんでしょうね。今や正調スラッシュの復権も目まぐるしいモノがありますが、最近の若手は初っ端から完成度は高いが、荒削りでも個性的なカラーが薄味なのが残念ですね。まぁ無いモノねだりのI WANT YOUなんですけどね。


PANTARA - Pantara​-​84 ★★★ (2023-08-06 14:25:34)

New Renaissance Recordsからリリースされた女性ミュージシャンにスポットを当てたコンピ作Ladykillersに参加した全員女性のメタルバンドによるデモ音源。よもや、このようなレアモノが2021年に世に出るとは驚きですね。
4曲入ですが、残念ながらコンピ作に提供したTorn Awayは未収録です。ニューヨーカーらしい乾いた感性、そのヒリつきと女性らしい、しなやかさと繊細さを加味したサウンドは、単なる思い出作りでは終わらない可能性を秘めていた。
時代は1984年、まだまだ女性に優しい時代ではなかった。それだけに彼女達の苦労は並大抵ではなかったろうが、こうして世に出た事は喜ばしい事である。
配信盤だけなんだろうけど、アメリカじゃCDなんて売ってないからね。


PANTERA - I Am the Night ★★★ (2019-06-18 20:18:43)

3年連続でリリースされた3rd。その創作意欲とレコーディングに漕ぎ着けられる資金力に驚かされる。今回も自主製作盤なのだが、バンドの演奏もさらに磨きが掛かり1st時代のような稚拙な面がグッと減りまとまりが出てきている。
当時10代だったダイヤモンド・ダレルのギターも随所のトリッキーなフレーズも持ち込み斬新さをアピール。当時は無名だったが、耳を早いファンの間ではプチ話題になりつつあった。
メインストリーム寄りのスタイルとへヴィかつワイルドな攻撃的サウンドが巧みに散りばめられ、今まで以上にメリハリが生まれ、全てのクオリティを上げてきたバンドの向上心と鍛錬には目を見張るものがありますね。その成果は亜流からの脱却、個性の確立と言う作業のも直結し、パワーメタル色の強いナンバーも顔を出してきた。こうなると歌い手の表現力の限界を感じさせる場面も増え、壁がそびえ立ってきたのは皮肉なものだ。
ワタクシのように、グルーブメタルで世界を取ったバンドよりも、初期の方が好きだと言うマニアなら、今作を一番に支持する人も多いでしょう。意味不明なジャケットのせいで、大分損していますが、コマーシャル性のみならず、エッジの立ったハードサウンドは初期の集大成とも言える充実度を誇っています。


PANTERA - Metal Magic ★★★ (2019-06-18 01:37:09)

90年代に入り、PANTERAの1stは強力だという人たちに出くわした。何を言っているのかと不思議な気持ちになったのだが、直ぐに理由が判明。メジャーデビュー盤のCOWBOYS FROM HELLを1stとして売り出したんですね。
今となってはそんな感違いを起こらないでしょうが、全米を席巻したようなグルーブメタルはやっていませんので気を付けてくださいませ。

ヴォーカルの持って生き方などジョー・エリオットに似ていると言われたりと、音楽性も『On Through The Night』似ていると言われたりするのだが、あそこまでの完成度はなく、自主製作盤ならではの緩さのある若気の至りが詰まったデビュー作。他のアメリカンロック勢のような陽性な雰囲気よりも、根暗な部分もあったりと自分達の空気感を出そうと工夫しているのがポイント。
演奏も稚拙な面も目立つが、ギターヒーロー然とした技を披露するリードプレイなど面白みはある。また楽曲もバラエティに富んでおり、試行錯誤と言うよりもありったけのアイデアを全て披露したという感じなのも好感が持てますね。華やかなL.Aスタイルとは違うがメインストリームを無視していないのもテキサスならではのなのかな?
とりあえずギターが凄いってのは日本のインディ系みたいですね。


PANTERA - Power Metal ★★ (2008-09-21 23:32:00)

アルバムタイトルが示す通り正統派のパワーメタルを披露
個人的にはパンテラと言えばこのアルバムだったりするのですが
タイム・バック・ダレルの色気のある独特のギターサウンドがカッコよく
ヘヴィなリフも健在で強力な個性を放っている
またスピーディーでメロディアスなソロも惹き付けるものがありましたね
安易なスピードメタルに陥ることのない構成と曲作りはかなりの個性だったと思う
あとフィリップ・アンセルモの歌唱の違いにも驚きましたね
いろんな意味で聴き応えのある好盤であることに変わりはない


PANTERA - Power Metal - Burnnn! ★★★ (2011-08-26 02:39:45)

タイトルのイメージ通り
一直線に突き進むスピードメタルナンバー


PANTERA - Power Metal - Death Trap ★★★ (2011-08-26 02:36:03)

地響きを立てて力強く進みます
ヘヴィなミドルナンバー
印象的なギターリフが聞こえてきますね
ここでもソロは見事です


PANTERA - Power Metal - Down Below ★★★ (2011-08-26 02:34:17)

プリースト直系のパワフルな疾走ナンバー
切れ味鋭いインストプレイが見事ですね
コンクリートに叩きつけるケンカサウンドが大好き
高崎晃と同じで器用なギターです
リフ・メロ・ソロと聞かせますよ


PANTERA - Power Metal - Hard Ride ★★★ (2011-08-26 02:38:33)

シングルカットされそうなナンバー
メロディと聴き易くまとめたアレンジが秀逸
上手いと言うのは実に素晴らしい事です
US産のパワーメタルバンドが魅せるキャッチーさと哀愁に惚れ惚れします


PANTERA - Power Metal - Over and Out ★★★ (2011-08-26 02:26:02)

いかにもUS産らしいパワーメタルナンバー
クールな質感も感じますが都会的ではないかな?
中盤でテンポアップする様は圧巻
手数の多いタイトなドラミングは見事だし
ギターもテクニックもあるし聞かせ方も上手


PANTERA - Power Metal - P*S*T*88 ★★★ (2011-08-26 02:42:33)

希代のリフメイカーの片鱗が窺えますね
ドラムも上手いです
ここまで聴きとおしてもあのフィル・アンセモとは思えなんだなぁ
切れ味も鋭いパンチ力溢れるミドルハイナンバー


PANTERA - Power Metal - Power Metal ★★★ (2011-08-26 02:16:34)

アルバムのタイトルトラック
パワー漲る疾走ナンバー
単純明快な展開がカッコいいですね
ギターリフも印象的です
シャープなドラミングだね


PANTERA - Power Metal - Proud to Be Loud ★★★ (2011-08-26 02:31:15)

ノリの良い豪快なロックナンバー
分かり易く聴き易くタイトルを連呼するコーラスにコブシを振り上げずにはいられないでしょう。僕はこう言う曲も好きですよ


PANTERA - Power Metal - Rock the World ★★★ (2011-08-26 02:14:55)

アメリカンなイメージが残りますね
パワフルなミドルナンバー
豪快ですね


PANTERA - Power Metal - We'll Meet Again ★★★ (2011-08-26 02:22:16)

後の彼らを考えるとありえないナンバーでしょうね
キラキラしたキーボードとバッキングギターはある意味必聴です
パンチ力とメロウさが程よく混じりあっていますね


PANTERA - Projects in the Jungle ★★★ (2019-06-18 20:05:46)

前作から間髪入れずにリリースした2nd。ツアーなどにも精を出しメンバーシップも向上。さらには2度目のレコーディングというのもあったのか、全てにおいてスケールアップ。音楽性も完全にHysteria以前のDef Leppardを踏襲したようなサウンドを披露。類似性も高く完全なるフォロワーといえるだろう。
バンド自体の個性は薄いがリードギターのプレイは前作以上に鮮烈な輝きを魅せ、へヴィメタルギターヒーロー然としたプレイで聴き手を魅了。バラエティに富んだ楽曲との相性も抜群であり、その筋の音楽性が好きな方は間違いなく楽しめるでしょう。それにしても酷いジャケットだなぁ。自主製作とはいえもう少し配慮して欲しかった。これがマイナー臭に拍車を掛けまくっているのでねぇ。


PANTERA - Vulgar Display of Power - Mouth for War ★★ (2022-03-19 01:40:26)

昔のパンテラを知っている身としては驚きましたね
新時代の到来
黒船来襲でしたね
この時期くらいからワタクシは地下に潜ったので
このPVは良く覚えている


PANTHER - PANTHER ★★ (2011-03-25 09:45:51)

ジェフ・スコット・ソートがVoを勤めるUS産のHM/HRバンドの1986年リリースの1stミニアルバム
ヨーロピアンテイストを散りばめたUS産の愚直なまでに気をてらわない正統性
どこかで聴いたことのあるフレーズはご愛嬌
特筆するべきところはないのかも知れませんがインギーマニアで
ジェフの多岐にわたるバンド活動を網羅したいファンなら見逃せないですよね
長らく掛け持ちしながらのバンド活動を余儀なくされてきた
実力派器用貧乏Voのメタリックな歌声ご堪能くださいませ
正当性の強い楽曲を力強く歌いこなすジェフの歌唱は荒削りな面もあるが
すでに巧さを感じさせてくれます


PANTHER - PANTHER - DANGER (2011-03-25 09:30:30)

完全コールミーな歌メロに驚きます
やりすぎだよね

力技なアレンジが逆に見逃せません


PANTHER - PANTHER - DELIVER THE AXE ★★ (2011-03-25 09:28:12)

荒々しいハードさが印象的です
正攻法な歌唱で勝負するジェフも悪くない


PANTHER - PANTHER - DESIRE ★★ (2011-03-25 09:24:10)

美しいメロディを奏でるイントロから
メタリックリフが静寂を突き破る
哀愁のメロディアスハード
この手の曲を上手に歌いこなしています
派で目のギターソロも悪くないです


PANTHER - PANTHER - FIRST THERE WAS ROCK ★★ (2011-03-25 09:45:15)

ジェフの若々しい歌声が懐かしい
パワフルな正統派のUS産のメロディアスHM/HRナンバー


PANTHER - PANTHER - PANTHER ★★ (2011-03-25 09:28:52)

アルバムのラスト
パワフルかつ重厚なミドルナンバー


PANTHER - PANTHER - WARCHILD ★★ (2011-03-25 09:29:35)

起承転結のあるドラマ性を感じさせる
ミドルナンバー
未消化具合が微笑ましい


PANZER - Al pie del cañón ★★ (2016-03-12 14:11:08)

スペインはマドリードを拠点とする5人組による記念すべき1st。CD化されたとは言えショボイ音に萎えそうになりますが、NWOBHMの風を浴びつつもオーソドックスなHM/HRナンバーを披露。スペイン語の語感が醸し出す情熱的な響きと哀愁のメロディが聴け、ムーグ等を駆使する鍵盤プレイも随分と楽曲に彩りを与える古典的なスタイルの楽曲に思いを馳せるマニアには懐かしさがこみ上げてくるでしょうかね。時期的にも同時期シーンを支え合っていたBARON ROJOあたりが好きな方なら楽しめるでしょう。ハードなブギーと、シャッフルビート、そこに絡む哀愁と熱情に南米を血を感じますね。


PANZER - Caballeros de sangre ★★★ (2016-03-18 14:45:03)

叙情派路線の初期作風とプリーストよろしくな前作の方向性を上手く掛け合わせた4th。またメンバーチェンジが行われる腰の据わりの悪さはありますが、哀愁度とキャッチネスさを感じさせる扇情的なメロディとメタリックなサウンドメイクは聴き応えたっぷり、泣かせつつも甘口にならない熱の籠ったプレイの数々にグッと惹き寄せられましたね。NWOBHMに通ずる攻撃的な面とシンプルな構成故に打ち出される分かり易さの黄金比、③みたいな曲を聴かされるとニヤニヤとさせられますね。彼らの集大成にてラスト作となったのは残念ですが、80年代型HM/HRの美点が詰まった力作に変わりはありませんよ。でもクサレマニアご用達ですけどね。メジャー級の作風に親しんでいる方にはチョイと敷居が高いような気がします。でもこのクセがたまりませんね。


PANZER - Send Them All to Hell ★★ (2015-09-29 12:41:10)

ジャーマンメタルシーンにその名を残す歴戦の兵が集いし結成されたバンドの1st。その経歴の魅力を余すことなくぶち込み豪快さと供に緻密に積み上げた作業が詰まった名盤です。PANZERというバンド名に偽りなし剛健なリズムが分厚い音となり猪突猛進突っ込んでくる様はまさにHM/HRのダイナミズムそのもの、フックのあるメロディ、印象的なギターソロも盛り込みエネルギッシュ、その疾走感溢れる演奏は抜群の破壊力を持ち、凝ったアレンジも耳を惹きますね。さらにはシュミーアの独特の声を生かした重量感たっぷりの楽曲は総じてクオリティが高くゴツゴツとした骨太な感触と欧州産ならではの湿度とダークな色合いにはプロジェクト的なお遊び感なと一切感じさせない気合いの入りよう。個人的には後半、やや尻すぼみ感はあるものの、アクセプトやプリーストのような男気あふれる正統性の強いHM/HRが好きな方にはたまらんものがあるでしょう。


PANZER - Send Them All to Hell - Death Knell ★★★ (2015-09-29 12:46:32)

アルバムのオープニングナンバー
バンドの色が濃く反映された一曲
粗暴さと整然としたバランス感覚が丁度いい


PANZER - Send Them All to Hell - Freakshow ★★ (2015-09-29 12:51:36)

キャッチーなリフワークも印象的ですね
分かりやすくノリのいい一曲


PANZER - Send Them All to Hell - Hail and Kill ★★★ (2015-09-29 12:50:12)

雄々しいコーラスの重ね方も勇壮さが増しジャーマン臭いですね
剛毅さとちょっとしたエレガントさがヨーロピアン
エエですよ


PANZER - Send Them All to Hell - Mr. Nobrain ★★★ (2015-09-29 12:53:30)

アグレッシブです
パンチ効いてるわ
サビでは一緒に拳を突き上げたくなりますね


PANZER - Send Them All to Hell - Panzer ★★★ (2015-09-29 12:42:41)

ザクザクと刻まれるエッジの立ったギターも耳が行きますね
シリアスかつダークな閉塞感がたまりません
ヘヴィなミドルナンバーですね


PANZER - Send Them All to Hell - Temple of Doom ★★ (2015-09-29 12:44:39)

猪突猛進型の暴走R&Rナンバー


PANZER - Sálvese quien pueda ★★★ (2016-03-18 14:53:55)

キーボードが脱退、ツインギター編成に変更、そのメンバーチェンジが音楽性に反映されたのか前作よりのハードでソリッドな要素が増量、より逞しい音楽性へと路線変更。くっさくさ哀愁のメロディが泣かせるシャープな疾走ナンバー②など顕著にその方向性が示されているでしょう。NWOBHM勢の影響下も大な新たなる音楽性、今後も度重なるメンバーチェンジと音楽性のプチリニューアルを行い、今一つ腰の座りが悪いバンドだなぁと思うのですが、悪い方向に傾いているのではななく良い方向性に進んでいるので時系列で聴くと、当時のメタルシーンの遍歴が分かるような気がするので面白いですよ。


PANZER - Sálvese quien pueda - Agárrate ★★★ (2016-03-18 14:55:12)

スパニッシュな情熱的プレイとクサクサのメロディに咽び泣きます
今アルバムのリーダートラックと言っても差し支えのない出来栄えですね


PANZER - Sálvese quien pueda - Galones de plástico ★★★ (2016-03-18 14:58:09)

唄声も音質も軽いのが残念
でもLIVEではさぞ迫力があるんだろうなと思わせる気合いの入った一曲
シャープに切れ込んでくるツインリードもカッコいい
確かにリズム隊もアグレッシブな曲調を支えていますね


PANZER - Toca madera ★★★ (2016-03-18 14:33:01)

時代は1985年、その時代背景を巧みに取り込んだ意欲作。JP譲りのシャープな切れ味をそのままに情熱的な響きはお国柄の成せる技、随所で聴ける哀愁度の高いギターのフレーズなど、まさにこのバンドならではの味わいでしょう。オーソドックス極まりない作風に終始し個性不足は否めませんが、この時代ならではの実直な音楽性とスパニッシュな血が騒ぐ熱の籠ったプレイの数々は大いに惹きつけるものがあるでしょう。


PANZER(SPAIN) - Al pie del cañón ★★ (2016-03-12 14:11:08)

スペインはマドリードを拠点とする5人組による記念すべき1st。CD化されたとは言えショボイ音に萎えそうになりますが、NWOBHMの風を浴びつつもオーソドックスなHM/HRナンバーを披露。スペイン語の語感が醸し出す情熱的な響きと哀愁のメロディが聴け、ムーグ等を駆使する鍵盤プレイも随分と楽曲に彩りを与える古典的なスタイルの楽曲に思いを馳せるマニアには懐かしさがこみ上げてくるでしょうかね。時期的にも同時期シーンを支え合っていたBARON ROJOあたりが好きな方なら楽しめるでしょう。ハードなブギーと、シャッフルビート、そこに絡む哀愁と熱情に南米を血を感じますね。


PANZER(SPAIN) - Caballeros de sangre ★★★ (2016-03-18 14:45:03)

叙情派路線の初期作風とプリーストよろしくな前作の方向性を上手く掛け合わせた4th。またメンバーチェンジが行われる腰の据わりの悪さはありますが、哀愁度とキャッチネスさを感じさせる扇情的なメロディとメタリックなサウンドメイクは聴き応えたっぷり、泣かせつつも甘口にならない熱の籠ったプレイの数々にグッと惹き寄せられましたね。NWOBHMに通ずる攻撃的な面とシンプルな構成故に打ち出される分かり易さの黄金比、③みたいな曲を聴かされるとニヤニヤとさせられますね。彼らの集大成にてラスト作となったのは残念ですが、80年代型HM/HRの美点が詰まった力作に変わりはありませんよ。でもクサレマニアご用達ですけどね。メジャー級の作風に親しんでいる方にはチョイと敷居が高いような気がします。でもこのクセがたまりませんね。


PANZER(SPAIN) - Sálvese quien pueda ★★★ (2016-03-18 14:53:55)

キーボードが脱退、ツインギター編成に変更、そのメンバーチェンジが音楽性に反映されたのか前作よりのハードでソリッドな要素が増量、より逞しい音楽性へと路線変更。くっさくさ哀愁のメロディが泣かせるシャープな疾走ナンバー②など顕著にその方向性が示されているでしょう。NWOBHM勢の影響下も大な新たなる音楽性、今後も度重なるメンバーチェンジと音楽性のプチリニューアルを行い、今一つ腰の座りが悪いバンドだなぁと思うのですが、悪い方向に傾いているのではななく良い方向性に進んでいるので時系列で聴くと、当時のメタルシーンの遍歴が分かるような気がするので面白いですよ。


PANZER(SPAIN) - Sálvese quien pueda - Agárrate ★★★ (2016-03-18 14:55:12)

スパニッシュな情熱的プレイとクサクサのメロディに咽び泣きます
今アルバムのリーダートラックと言っても差し支えのない出来栄えですね


PANZER(SPAIN) - Sálvese quien pueda - Galones de plástico ★★★ (2016-03-18 14:58:09)

唄声も音質も軽いのが残念
でもLIVEではさぞ迫力があるんだろうなと思わせる気合いの入った一曲
シャープに切れ込んでくるツインリードもカッコいい
確かにリズム隊もアグレッシブな曲調を支えていますね


PANZER(SPAIN) - Toca madera ★★★ (2016-03-18 14:33:01)

時代は1985年、その時代背景を巧みに取り込んだ意欲作。JP譲りのシャープな切れ味をそのままに情熱的な響きはお国柄の成せる技、随所で聴ける哀愁度の高いギターのフレーズなど、まさにこのバンドならではの味わいでしょう。オーソドックス極まりない作風に終始し個性不足は否めませんが、この時代ならではの実直な音楽性とスパニッシュな血が騒ぐ熱の籠ったプレイの数々は大いに惹きつけるものがあるでしょう。


PARADOX - Collision Course ★★★ (2018-03-30 14:07:28)

一部のマニアからカルト的な支持を受けるジャーマンパワー/スラッシュメタルバンドが復活を果たした第一弾アルバム。静謐なアコギのイントロに導かれ始まるのはPARADOX流スピードメタル。一筋縄ではいかない捻くれたセンスが爆発、そのクセの強い展開は手に汗を握らせるほどのスリルが満載。1st、2ndを聴き彼らの虜になったマニアにとって真っ当に自らの音楽性を引き継いだ復活作の手応えに身震いさせられるでしょうね。
刻みこむ独特のリフワーク、個性に塗れつつも邪悪なる哀愁を帯びたクールな旋律が破壊力を伴い全てを刈り取っていくような切れ味が素晴らしい。


PARADOX - Heresy ★★★ (2012-05-27 03:07:57)

ジャーマンスラッシュと言えば突貫型のドコドコとした破天荒なスタイルを思い出しますが、ここで聞けるサウンドのメジャー感には驚かされました、学生当時の友人が同時期にリリースされたRIOTの新作CDとこのアルバムを貸してくれたのですが衝撃度はこちらの方が数段上でしたね。スラッシュ然としたアグレッションと正統派メタル然とした流麗なメロディがメタル魂を鼓舞します。ザクザクと刻まれるギターリフ、緊張感を損なわないハイテンションな演奏はキュッとケツの穴を締めてくれますね。あくまでもスラッシュでありながらはき捨てないメロディを歌うシンガーの力量も素晴らしく今作を名盤の域へと押し上げている。知名度は低いけれども作品としての価値は一級品です。全編に漲るソリッドで硬質なサウンドと疾走感と重量感のバランスが見事に調和され能天気で突っ走るだけのバカっぽさなど皆無な清々しい一枚ですね。


PARADOX - Pangea ★★★ (2018-02-05 01:54:28)

チャーリー・スタインハウアー以外のメンバーを一新してリリースされた一枚。まさか新メンバーに新進気鋭のギターヒーロー、ガスGが参加するとは驚きです。そのガスGの目の覚めるようなギターワークも殺すことなく、このバンドらしいアグレッシブな叙情派パワーメタルサウンドを披露。チャーリー流儀の攻撃性と叙情性の両面をバランスよく際立たせる事に成功。起伏に富んだアレンジを司る、風雲急を告げるツインギターのスリル満点の構築美。鋭角的なリフワークから繰り出される、畳み掛けるアグレッションと扇情的なメロディによるクロスアタックに悶絶。ツボを突く哀愁たっぷりのメロディと全般的に支配されるシリアスさと重苦しい閉塞感、だからといって大げさな展開になることなく、シャープに、そして峻烈なるアジテーションが一塊となり突っ込んでくる様には、スリル満点の破壊力を秘めています。パワフルだがスラッシーな躍動感を疎かにしていないのが、このバンドらしいですよね。


PARADOX - Product of Imagination ★★★ (2012-06-19 21:24:06)

大げさなオープニングテーマにゾクゾクとさせられますね。全般的に歯切れの悪いリズムにイマイチ乗り切れない感じが無きにしも非ずですが、疾走感とドラマ性を煽るツインリードには大いに惹き付けられましたね。ただ闇雲に突き進むのではない構成力がバンドの肝、その辺は次作で見事に開花しますが、そのあたりを加味して聞くと今作の楽しみかたもまたおつなものとなりますよ。低音の迫力不足なサウンドプロダクション等にも難を示しますが、80代型のスラッシュをお探しの方にはオススメできるかと思います


PARAGON - Forgotten Prophecies ★★ (2009-07-18 00:18:00)

ドイツ産の漢HM/HRバンドの2007年リリースのアルバム
洗練されてないしトレンドとは無用の剛球一直線MANOWARにも通ずる音楽性にひれ伏します。デス・ブラックの的なアプローチを取らずともここまでアグレッシブなサウンド披露してくれる姿にグッときますね。僕のようなオッサンには頼もしくもあり懐かしくもあります。パワー・メロディ・スピードの三拍子揃った不器用な男気溢れる正統派HM/HRに興味のある人は是非とも聴いて欲しいですね。


PARAGON - Forgotten Prophecies - Agony ★★ (2010-12-17 05:21:56)

ストロングなスタイルが貫き通す7分に及ぶ大作ナンバー
重厚さの中にある仄かな哀愁
豪快さと繊細さの描き方も実にメタルしています


PARAGON - Forgotten Prophecies - Arise ★★ (2009-07-25 23:18:16)

ド派手なドラミングで始まるミドルハイナンバー
なんの変哲もない感じが良い
歌い手の歌唱スタイルに好みが分かれるでしょうね