国内盤は我らがZero Corporationからリリースされたオリジナルメンバーによる復活作。解散前のソフトなポップを路線の復活でもなく、また安易な初期の焼き回しでもない、しっかりと1997年にやるべくハードなアメリカンロック路線を披露。厚みのあるツインボーカルによる強力なハーモニー、派手目のツインギターと、自らの持ち味を遺憾なく発揮。これぞナイトレンジャーな王道路線にオンパレードに往年のファンは勿論、泣かないメロディックロックが好きな人には安心して耳を傾ける事が出来るでしょう。当時のアメリカでこの路線での復活は相当厳しいモノがあり、覚悟も入ったでしょうが、BIG IN JAPANと揶揄されようが、本分とも言える音楽性で勝負を掛けれたのが、ファンの方にとっては嬉しい誤算だったかと思いますよ。だってこの時期、復活した往年のバンドは皆、それなら、そのメンツじゃなくてもいいんじゃないのって音楽性が多かったですからね。 爽快なメロディを生かしたポップなナンバーや、王道バラードに、気持ちよく駆け抜けるハードサウンドを用意し、自身の復活劇を強く印象付ける事に成功した一枚ですね