NEXUS ROCK LEGEND ARCHIVE COLLECTIONと銘打ったキャンペーン、その中でも今作がよもや単体でCD化してくるとは思わなんだ(アースシェイカーのブロンディガールにExciting Miniの製品化にも同様に驚きましたがね)。 ベスト盤やオリジナルアルバムの再発盤のボートラとして、バラ売りで収録された事はありますが、確かに正規の形でのCD化は初ですね。値段の手ごろな1000円+税でしょう。しかもキャンペーン内容がズルイんだよね。101枚順を追ってリリースする作品から4枚買うと1枚好きなものと無料で交換出来るだもん。安価に背中を押され買いたくなるわ。音質もよくなっているんでしょ。 その商魂ぶりに、賛辞を送りますよ。個人的には保存状態の良いアナログ盤の中古をもっているのですが、4枚購入する為に、手にするか思案中の一品です。
福田洋也がアンサー時代にプレイしていたと言われる『READY TO RIDE』、そして初期のライブでは重要なレパートリーだった、福田のペンによるブリティシュテイストたっぷりの叙情派疾走ナンバー『SHED』。さらには1stの英詩ヴァージョン3曲です。初期のアンセムを未聴の方は勿論ですが、この時代ならではのパワーメタルサウンドを味わいたいマニアなら押さえておいて損はしないでしょうね。
アルバムタイトルが凄いよね オルタナティブに対するケンカ上等だもんね。そんなアルバムの一曲目がOLD SCHOOLと来るんだからマニアならずとも聴きたくなりますよね。馴染みの客にも愛想を振りまかない味が自慢の居酒屋のような頑固一徹正統派HM/HRナンバーの数々に頭が下がります。愚直なまでの忠誠心をもってこのサウンドを奏でる真のメタラーに敬意あるのみ。従来のANVILサウンドそのまま、けたたましい例の音が聴けます。スピード感満点の名曲Show Me Your Titsってのも下品だしね。この低俗で下品な音と攻撃性を孕んだ精神性こそ彼らの一つの姿である。
老いて益々血気盛んな彼らが2013年にリリースした頑固一徹なメタルアルバム。アルバム毎に多少の変化はあれど基本は何も変わらない年季の入り方が一味も二味も違う音を今作でも知らしめてくれます。時代性はトレンドとは無縁の音楽性は清々しいまでの心意気を感じさせ、前作よりも大人しく無難な作品を前に興奮を覚える趣も少なめでしたが、近年にない歌メロの充実が耳を惹き、何をやってもANVILなんだなぁと感心させられました。オリジナルアルバムをせっせと輸入盤で購入しベストやLIVE作以外はコンプリートしていますが、今作こそ「BACK TO BASICS」な匂いを漂わせ、往年の雰囲気に近づいていますね。