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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 6901-7000

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 6901-7000
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MOTORHEAD - Rock 'n' Roll - Boogeyman ★★★ (2012-08-05 13:00:11)

今作を象徴するような一曲
キャリアの長さを伺い知れる


MOTORHEAD - Rock 'n' Roll - Rock 'n' Roll ★★★ (2012-08-05 12:52:38)

ある意味MOTORHEADらしい一曲
普遍の魅力に溢れるタイトル通りの名曲です


MOTORHEAD - Rock 'n' Roll - Stone Deaf in the USA ★★★ (2012-08-05 12:50:51)

ハードブギーな一曲
英国的な香りがしますね


MOTORHEAD - Sacrifice ★★★ (2018-02-21 14:33:50)

ミッキー・ディーの鬼神の如きドラミングがのっけから炸裂。間違いなくモーターヘッドサウンドの躍進に一役も二役も買っているのだが、それにしても素晴らしいドラマーですね。前作で聴かせた暴走スタイルをより鮮明に際立たせた意欲作。モダンへヴィネス勢が活躍する1995年に、彼らは自信が築き上げたスタイルをよりへヴィにソリッドに研磨する事で時代と対峙。そして見事に打ち負かしていますよね。
迷いがなくなったバンドに敵はなしと言う事で、攻撃性を高めた煙ったい暴走ロックに隙などなく、思うがままにモーターヘッドな音を鳴らしています。身体を即座に熱くさせるキラーリフも健在。けたたましく襲いかかるロックなうねり、新旧の魅力を存分に取り込んだ会心の一枚として、多くのマニアに進める事が出来るでしょう。1995年と言う時代を見据えた配慮もまた聴き手を唸らせるでしょう。


MOTORHEAD - Snake Bite Love ★★★ (2018-02-21 15:05:06)

90年代と言う時代の中でも確実に基盤を固めていた彼ら、今作もそれまでの流れを踏襲するハードコアベースの暴走ロックスタイルを築いており、前作よりもへヴィな音像へと仕上げた事で視聴感はSACRIFICEに近いものがある。ある意味、ミッキーの柔軟さもある強靭なドラムを軸に打ち鳴らされるへヴィグルーブの心地よさに細かい事など気にもならなくなりますね。
レミーの歪みまくった歌声の味わいも増しているし、硬質なサウンドの中でも、フィル・キャンベルのギターは、何とも言えない温かみもあり、テクノロジーに頼り切ったモノではない有機的なサウンドを響かせているのも好印象。変わり映えのない音楽性の中にも、アルバム毎に、何か新しいエッセンスを持ち込もうという工夫も感じられ色んな意味でバラエティに富んでいると思います。メタリックなモーターヘッド流儀を貫いた今作、速さが足りないと思う方も多いだろうが、前作にはなかったメタリックさとアグレッションは増量されていると思いますよ。そこが評価を分ける要因なんでしょう。


MOTORHEAD - The Wörld Is Yours ★★★ (2019-07-03 20:11:14)

もはやジャンルを超越した存在になった無頼なる荒くれ暴走R&Rバンド。綿々と受け継がれるロックの系譜、ソリッドかつ攻撃的なうねりは唯一無二の世界観を作り出してきた。ここで聴ける音も彼ら流儀に則った衝動が、なんの疑いもなくパッケージされている。多少なりとも音楽性を時代に寄せながらも、変わる事のなかったレミー・キルスターの精神性。今作は頭から勢いよく疾走、小細工無用の走りっぷりには貫禄すら漂い、同じような曲調でも印象が異なるのは、彼らが芸の細かい技を持っている証拠である。濃密に進化させる音楽性、らしさを損なわない荒涼な圧殺ロックのダイナミズム、そのオーガニックな響きは、彼らが孤高のロックバンドである事を雄弁に物語っている。老いては益々壮んなるべし、レミー、フィル・キャンベル、ミッキー・ディーのトリオによる編成も黄金期と呼んで差し支えないだろう。ホントにカッコいいわ。


MOTORHEAD - We Are Motörhead ★★★ (2018-02-21 15:18:45)

自信満々のアルバムタイトルが示すように2000年という記念すべき節目にリリースしたのはパンキッシュな暴走ロックスタイルの復活。タイトなへヴィグルーブを叩きだすミッキー・ディーのドラムを軸に、うねり上げるグルーブの嵐に飲み込まれます。それは②のようなミドルナンバーにも顕著に表れているが、多くのファンにとっては、単純明快な速さが戻った事が一番魅力と感じるんでしょう。お得意のカヴァー④もバッチリとハマっているし、キレの良さは、ここ数年のモノとは違う感触があり、原点回帰とも言えるサウンドメイクと新たなる時代の幕開けに相応しい新機軸も同時に打ち出している。それは苦しい時代も、レーベルとぶつかりながらも、己の信念を曲げずに突き進んだ彼らが、わき見も振らずに自信が積み上げた音楽性を時代に乗り遅れることなく、上手くアジャスト出来た証拠でしょう。豪快なダイナミズムと熱気ムンムンの骨太なサウンドが、渋みを増して激走する姿に顕著に感じますね。


MOUNTAIN - Nantucket Sleighride ★★★ (2021-04-03 18:35:07)

ある一定の世代の人ならば、ギターをマスターする過程で、必ずポール・コゾフやアラン・ホールズワース、そしてレズリー・ウエスト等は避けては通れないマスターピースだったろう。
マイケル・シェンカーに通ずる泣きのギター、そりゃレズリーがお師匠さんなんだから、類似性があって当然となるわけです。若い人で、なかなかマウンテンというバンドに繋がりづらいでしょうが、ギターを志す気持ちがあれば、一度はトライして欲しいバンドでありアーティストです。
そして何よりも、古典ロックの凄みを体感したい人にはマストなアルバムだと断言したいですよね。
アメリカンロックの良心とも言えるエモーションと泣かせのフレーズ。このバンドがR&Bやソウルだけのエッセンスで終わらないのはプロデューサーであり、ベースとして参加するフェリックス・パパラルディの影響にもよるのだろうが、そういう理論的なものなど関係なく魂に訴えかけるフレーズとエモーションなプレイを心行くまで堪能できる。
しかもハードな調べを基調としているのだから、ロックファンにとっては避けては通れないアルバムだと思いますよ。粘りっこいギターは哀愁を纏いながらも熱量を放出、そのスリルとエキサイトメントをフォローしつつも、泣かせ具合があるのだから恐れ入る。
バンドサウンドの根幹たるギターに負けないベースの存在感、そして丁々発止なギターとベースの合間を縫うように美味しいフレーズを叩き出すドラム、鍵盤プレイは空間を広げ、このロック一代抒情詩の世界観をより深いものに演出。演者が無駄なく一体感を出すことで、バンド特有のスリルと味わいを膨らませている。
レズリーのギターは素晴らしい、これだけ弾ければゴリ押しのプレイの一つも挟めたくなるが、彼は、バンドの一員となり主役を務めあげている。
70年代のバンドという事でブルース臭も強めと考えている若い人にとっては、思いのほかザラついていない清々しいさがあって驚くでしょうね。でも骨太なロックサウンドの魅力は損なわれていません。その妙味が今作にはあります。
島国感情を持つ日本人には、この哀愁が忘れられないんですよね。無頼なロックに注入された泣かせのメロディ。そこに感情が大きく揺さぶられます。


MOX NIX - Mox Nix ★★★ (2021-02-24 17:26:01)

テキサスが生んだ幻のパワーメタルバンドのデビュー作。マニアの間では名盤中の名盤として愛されていた一品。それがボートラ大増量プラスで復刻するとは思いもよらなかった。
オリジナルはフランスのレーベルAxe Killer Recordsこらリリースと、アメリカのバンドが何故、フランスのレーベルに目をつけられたのか?それは出している音を聴けば一目瞭然。情熱的なエモーションを込めたパワーメタルサウンドは無駄な贅肉を切り落とし徹底的にシェイプ、敵軍を蹴散らす重戦車の如き豪快なサウンドはデビュー作とは思えない完成度を誇っています。
今作のみで消えた為に無名のまま終わってしまったバンド。これほどのクオリティを保持しながら、何故、次がなかったのか知る由もないが、Y&TがNWOBHM化したようなスタイルの音楽性は、実に力が漲っており、重心低くド迫力で迫るリズムプレイの豪胆さに舌を巻き、コンパクトながら派手なプレイで魅了する二本のギターは無駄なく機能、唄も熱いサウンドに応えるように、沸々と燃え盛る炎のような熱きパッションを内包している。突き抜けるタイプじゃないのもNWOBHM化に拍車を掛けているのがポイント。

昨今のシーンから登場することのないピュアなパワーメタルサウンド。手垢が付いてないのが素晴らしい。この時代ならではの貴重な一枚だろう。本当に惜しいバンドだった。これで2、3枚とリリースしていたら、もっと一体感も熟成され、さぞや素晴らしいアルバムをリリースしていたろう。初めて聴いた、あの時の感動は今なお色あせません。


MOXY - Ridin’ High ★★★ (2019-05-31 13:31:25)

カナダの本格派のロックバンドによる代表作と呼ばれる事の多い3rd。プロデューサーは前作でも辣腕をふるったジャック・ダグラス。カナダのバンドらしい堅実さと爽快なポップセンス、根幹にあるのはハードにドライヴィングするブルースベースのロックサウンドとくれば、70年代ならではのギミックなしの本格派のサウンドを堪能できる一枚として、ロック好き自負する方には愛されるバンドです。
いかんせん、日本では支持されないスタイルの音楽性ですが(評論家筋の評価が常に低い)アメリカの西部や南部、イギリスなどでも知名度を上げ、今作リリース時にはピークを迎えるも、バンドの看板であるシンガーのバズ・シェアーマンが喉に大きな問題を抱えバンド活動を止めざるおえない状況に追い込まれたのが痛かった。ツアーも行えず、売りたい時に売れないジレンマにバンドも苦慮したでしょう。結局シンガーをマイク・レノに交代するも、自作はもう少し時代の流れの沿ったスタイルへと変更を遂げたのだが、セールス的に惨敗。メンバーチェンジの失敗をほのめかされるも、当のマイク・レノは80年代の頭からLoverboyで成功を収めるのは皮肉なものです。

うつろいでいくシーンの中で、上手くいかなかったのは、特徴的な濁声ヴォイスを巧みに使い分け、表現力を豊かにするバズの声を失った事により個性が薄まったのが、最大の要因だったと思います。そんなバス在籍最後の作品は、要所要所を締める堅実なリズムプレイのグルーブの凄み、そして派手さのあるツインギターコンビの見せ方の上手さ、生々しいロックのヴァイブを存分に味わえる仕様となっています。Zep辺りにも通ずるアーティステックな面が英国でも受けた要因でしょう。そういう巧みさも織り込ませたセンスと技術力の上に存在する音と言うのは実に説得力があるものです。


MOXY - Under The Lights ★★ (2019-05-31 13:46:31)

デビュー作ではトミー・ボーリンが彼らの才能に目をつけバンドデビューの後押しをしてくれたエピソードも有名なカナダのバンド。看板シンガーを失うなどバンドは危機的状況を迎えるもルックスも悪くない、期待の新人マイク・レノの参加で最大のピンチを乗り切る事に成功。マイクの加入はソングライティングでも貢献、唄も上手く安定したパフォーマンスで期待に応えてくれた。
しかし、イメージの違いと、時代の流れの則してクド目のアレンジよりもスッキリと聴かせる事に専念したような面が強まり、彼らの支持基盤から顰蹙を買う事となる。
今聴けば相変わらずブルージーな要素も強いのだが、ハードにドライヴィングするロックテイストを押さえたのが失敗の要因だろう。伸びやかで癖のないマイクの唄も淡白に聴こえさせたのかも知れないが、彼の唄の上手さは確立されており、実に気持ちよさげに歌い上げているのが印象的です。

ちなみに病気の為にバンドを離れたリーダー格のシンガー、バズ・シャーマンは、この時期、突然亡くなったボン・スコットの代役として白羽の矢が立ったのは有名な話です。もし彼がバンドに加入していたら、今作の相乗効果は計り知れなかったでしょう。運も実力の内とは良く言ったものです。
ツキに見放されたバンドはMercuryから契約を失うと悲劇に見舞われます。


MP - Bursting Out: The Beast Became Human ★★★ (2020-02-25 18:17:18)

Metal PriestsをMPと略して活動していたジャーマンパワー/スピードメタル系バンドの1st。出している音もシンガーの歌いまわしも我らがメタルゴッドJPを想起させるのだが、そこにAccept印もぶっこみ直情的に突っ込んできます。
ロブ・ハルフォードがお漏らし寸前のように、身悶えながら歌っていると表現すればよいのか?歌い手はなんだか不安定にかんじるのだが、ど派手なリードギターなど、楽曲における小細工無用の直球勝負路線は、かなり様になっており、ジャーマンメタルシーンを語る上では外せないスタンダードなHM/HRサウンドを披露している。もう少し低音域に迫力があれば、硬派な装いも増すのだが、ようわからんレコード会社の緩めのお仕事して大目に見てあげるのが一番でしょうね。ある意味、バルブ路線を狙ったとも言えなくもない。
ドイツが生んだパワー重視の垢抜けない漢メタルに、どこかベルギーのスピードメタル系と重ねて見てしまいますね。


MUD SLICK - Keep Crawlin' in the Mud ★★★ (2019-12-24 21:04:30)

90年代と言う時代背景も影響しているが、それ以上にメロディがしっかりとしている。スイスのバンドだけに甘過ぎないメロディ展開は美味しいと言えよう。骨太でブルージーさも加味させて男らしさも補完、その押しの強さを武器に、ガンガンと軽快にハードサウンドを気持ちよく鳴らしていきます。
ロックの醍醐味を残しつつも、泥臭さを浄化したサウンドの旨味、大らかな大陸的グルーブもねじ込み、ともすれば一本調子になりそうな歌い手のパフォーマンスも好転させているのが憎い。古き良き時代に対する思い入れ、それは人それぞれだろうが、ノリ一発のグルーブも心地よい、なによりストレートにロックをやっているのが気持ちがイイ。下手な小細工は無用。自分達のルーツを素直にぶつける事で、生み出される相乗効果、聴き手もニンマリとさせる爽快さが今作の魅力だろう。
スイス発のアメリカンメジャーロックと形容できるデビュー作。良く出来ていますよね。


MUNICIPAL WASTE - The Fatal Feast ★★★ (2022-07-18 19:39:46)

収録曲の多さの割にランニングタイムが短いというド直球なスタイルが魅力の彼ら、そのどこかネタ感が漂うプロジェクトチーム的な匂いもあり、個人的にはどこか斜めから見てしまうのだが、今回はNuclear Blastからのリリースと言うこともあり俄然興味も沸きました。
その爽快感MAXのキレっぷり、切り刻まれるギターリフの心地よさにウネリます。締め上げたタイトなリズムもクールにキマり、小細工無用なスピード感を倍増、往年のスケーターロックなる言葉が頭をよぎるキャッチーさと親しみやすい暴虐性、良い感じでクロスオーバーされており、ギターソロなんてしらねぇ、スカッとさせてくれよというスピード狂にはもってこいの音楽性でしょう。
このバンド、けして新しい事をやっているわけではないのに常に鮮度が高い。古いアイデアをフレッシュに聴かせる技、ある意味サイドプロジェクトな立ち位置だからこそ、好きな事を思いっきりやっているだけだからな、清さがピュアさに拍車を掛けているのだろう。
38分を切るランニングタイムが丁度良い、そのバランス感覚に共感しますね。以外とメロディがしっかりしている点も見逃せませんね。聴きやすいわぁ。


MYDRA - Mydra ★★★ (2017-02-13 15:32:55)

ドイツ産メロディアスHM/HRバンドが1988年にリリースした1st。④曲目に『California』 という曲を歌っているようにライトなアメリカン指向の楽曲も収録されていますが、湿度を伴った哀愁のメロディと爽快感溢れるポップフィーリングが瑞々しく弾け富んだ良質な楽曲が目白押し、1988年と言う時代背景そのまんまのハード過ぎずポップ過ぎない、でもマイナー臭さに埋没しないメインストリームサウンドで魅了、ポピュリズムの陥らぬようワイルドなロック然とした芯の太さもあり聴いていて実に心地の良いスタイルの音楽性ですね。
粒はそろっているが抜きんでた楽曲がないのが玉に傷だが、欧州産ならではのカラッとさせない湿り気がやっぱり気持ち良いんですよね。


MYSTERY - MYSTERY ★★★ (2015-03-31 13:28:52)

ベルギーはMAUSOLEUMレーベルを象徴するような無頼なパワー漲るHM/HRサウンドを轟かしていたベルギー産バンドOSTROGOTHのシンガーだったピーター・デ・ウィントが装いも新たにお披露目したサウンドが今作。キラキラと輝きを見せるキーボードを押し出した爽快なでキャッチーなメロディを生かした哀愁溢れるメロディックメタルを前面に押し出した作風に、よもやOSTROGOTHのシンガーとは思えない方向転換に驚きを禁じ得ませんでした。一見はポップなメロディながらも重量感のあるリズムとハードさを損なわないギターが縦横無尽に駆け巡り、剛柔兼ね備えたバランス感覚を巧みに演出しています。とは言え、ピーターさんの野太い歌声は、好悪を分ける最大のポイント。せっかくオシャレなイタリアンに行ったのに、デーブルの上にドーンと丼飯に箸が突き刺さって置いているような違和感を覚えなくもないので、その変がイマイチ、支持を受けなかった要因となったのかな?メロディ派なら一聴の価値ありですよ。


MYSTERY - MYSTERY - FOREVER ★★★ (2015-03-29 14:28:57)

力みまくったドゥギー・ホワイトみたいな熱唱がピーターさんの味です
ピアノが美しいねぇ


MYSTERY - MYSTERY - Keep on Rollin ★★★ (2015-03-29 14:27:11)

爽快ですね
優しい風が駆け抜けていきます
でもハードさを失わないアレンジが魅力的です


MYSTERY - MYSTERY - One Way to Rock ★★★ (2015-03-29 14:50:14)

躍動する哀愁のメロディ
キーボードが広がりを与え
ピーターさんのパワフルな歌声がガッチリとスクラムを組む一曲
このパワーバランスがバンドの肝でしょう


MYSTERY - MYSTERY - PLEASE DON'T LEAVE ME NOW ★★★ (2015-03-29 14:42:02)

情熱的な歌声と叙情的なメロディが噛み合っていますね
キャッチーなメロディと哀愁が弾力のある歌声でなぞられる様のカッコ良さ
ピアノの繊細なタッチを生かした鍵盤プレイの充実ぶり
エモーショナルなバンドの魅力が弾けた一曲
ギターソロも聴かせますよ


MYSTERY - MYSTERY - Stronger Than Ever ★★★ (2015-03-29 14:34:42)

キラキラとしたハードポップサウンドに
ドーンとピーターさんの熱い唄が乗っかります
テーブルの上にいつもどんぶり飯が乗っているような違和感が肝でしょう
爽快さとむさ苦しさがなんとも言い難い魅力となります


MYSTERY - MYSTERY - THE LAND OF MYSTERY ★★★ (2015-03-29 14:30:56)

暑苦しい歌声にモッサリとしたイメージを抱きます
バックの爽快感とのミスマッチが面白いですね


MYSTERY - MYSTERY - Wonderland ★★★ (2015-03-29 14:24:14)

軽やかなキーボードの音色も高らかに
瑞々しいポップセンスと哀愁が調和しつつも
ハードさを失わない一曲
エモーショナルに迫るピーターさんの唄も好きだし
クドいソロも好き


MYSTERY BLUE - Mystery Blue ★★★ (2016-04-06 14:45:55)

70年代の後期に結成されたフランスはストラスブール出身のバンドが1984年にリリースした1st。不安定なハイトーンヴォイスと怪しい演奏、更にはペシャンペシャンの音質と厳しい作品なんですが、時代は1984年、NWOBHMも末期、出している音はNWOBHM直系のスタイルにフランスならではの高貴に香るメロディが聴こえると実はマニア筋にとっては、たまらず手に取りたくなる聴き応えのある一枚。個人的にはロマンシズム溢れる扇情的なフレージングが涙を誘う⑧などは、年に一度は無性に聴きたくなる一品ですね。フランス語の語感が苦手な人も彼等は英詩なので、その面はクリアー、NWOBHM的なニュアンスの強い攻撃性と欧州産ならではの湿度のある哀愁のメロディには大いに引き寄せられるモノがあるでしょう。1989年に一旦活動を停止しますが1995年に復活、今はフロントを女性シンガーに変更、時代に合わせ音楽性をアップデートしつつも根幹の音楽性は変わらず、哀愁の正統派HM/HRサウンドを聞かせていますので、今作と合わせて聴いて欲しいですね。ある意味、彼等もフレンチメタルの元祖だし、シーンの礎を築いたバンドの一つです。フランスのメタルシーンを垣間見る意味も込めておススメしたい一枚ですね。


MYSTIC PROPHECY - Monuments Uncovered ★★★ (2020-09-22 17:26:20)

かつてはガス.Gがリードギターとして名を連ねていたことでも知られる、ドイツ人シンガーのR.Dリアパキス率いる多国籍軍によるカヴァーアルバム。有名なアーティストのヒット曲をメタルアレンジで無難にカヴァー、オリジナルの味を損なう不作法をしていないので、タイトルや誰が歌っているかは分からないが、一度くらいは耳にしたことがあるような曲が多いので、好奇心をくすぐる内容になっている。でも何度も繰り返し聴くようなアルバムでもないような気がするのは、無難な選曲&アレンジによるのだが、こういうお祭り企画アルバム自体は悪いアイデアではない。そんなプロのカラオケ大会の中で一際異彩を放つのが⑨曲目のTOKYOだろう、誰の曲なんだと、頭を悩ませるでしょうが、始まってからさらに驚かされるでしょう、ドイツのメロディアスロックバンドが1981年にリリースしたアルバムのオープニングナンバー、シングルカットもされているので売れたのかもしれませんが、名曲群の中で、意外性の山倉状態に驚かされます。そんな名曲群の中にあっても違和感がないメロディアスロックナンバー、こういうチョイスは嬉しいですよね。

往年のヒット曲をパワフルかつメロディアスはメタリックサウンドへと昇華させたカラオケ大会アルバム。なんだかんだ言って個人的にはちょいちょい手を出すアルバムです。ド派手にメタルアレンジをねじ込んでいるのも面白いしね。

1.You Keep Me Hangin' On (The Supremes cover)
2.Hot Stuff (Donna Summer cover)
3.Shadow on the Wall (Mike Oldfield cover)
4.Are You Gonna Go My Way (Lenny Kravitz cover)
5.I'm Still Standing (Elton John cover)
6.Because the Night (Patti Smith cover)
7.Space Lord (Monster Magnet cover)
8.Get It On (T. Rex cover)
9.Tokyo (Tokyo cover)
10.Proud Mary (Creedence Clearwater Revival cover)


MYSTICA GIRLS - Metal Rose ★★★ (2015-09-08 15:20:22)

メキシコ産の女性4人組による正統派HM/HRバンドが2009年にリリースした6曲入りのアルバム。ボトムを支えるブルブリと弾力のあるプレイが耳を惹くベースにしなやかなドラミング、ネオクラ風味を散りばめ、印象的なフレーズを盛り込もうとするも無理をしないギター、青臭い硬さのある歌声も真っ向勝負な女性シンガー、その彼女がさだまさしばりに、バイオリンを弾くパートを導入する様など個性的だしアクセントとしては十分だ。とはいいつつも全般的に漂う詰めの甘さも無きにしも非ずだし粗挽きな面も気になる、しかしメキシコ産ならではの情熱的な響きがなんとも云えぬ個性を発揮し、女だからと力負けしない熱演とも相まって非常にパワフルである。
所謂、2000年以降に表れたヘヴィでラウド、イントロでガツーンとかまし、メロウなフレーズの導入、そして再度走り出す即効性の高さ、オールドファンも歓喜するような○○風のツインリードにコアでスラッシーなメインリフも搭載、唄は虫歯が出来るくらい甘いフレーズも持ち込み、甘味料たっぷりの分かりやすさをスクリーム&クリーンヴォイスでデコレーション、そりゃもう排気量もデカイ厳ついサウンドだが、結局はツギハギだらけのオシャレメタル。そんな新時代のヒーロー群とは違い、根っこのところでメタルしているのが最大の聴きどころ。無茶な荒技もケツをまくる爆裂感もフットワークの軽い真新しさもない、女も売らなければ愛想も良くない、しかしメキシコ産の熱情とメタル愛溢れるド○○な展開に焦がれるのです。新時代のヒーローと持て囃され聴いてみたら、名匠達のアイデア流用&焼き回しフレーズのオンパレードだったと嘆くマニア諸氏にこそ聴いて欲しい、古くて新しい普遍のHM/HRですね。


MYSTICA GIRLS - Metal Rose - Diluvio ★★ (2015-06-28 13:51:12)

浮遊感のある歌メロが独特の世界観を演出
ヴァイオリンの導入もさらなる拍車をかけていますね
いわゆるロック・アンダルスとメタルの融合なんでしょう


MYSTICA GIRLS - Metal Rose - Metal Rose ★★★ (2015-06-28 13:44:10)

ハードだがキャッチーな歌メロが印象的なタイトルトラック
バンドの魅力を凝縮した一曲でしょう
軟弱にならないヘヴィかつタイトなプレイが聴きどころ


MYSTICA GIRLS - Metal Rose - Mi Sangre ★★ (2015-06-28 13:42:38)

この曲も中盤でヴァイオリンをフューチャーしてますね
そのあとに出てくるメロウなフレーズが印象的
拘った構成で曲を作り上げていますね


MYSTICA GIRLS - Metal Rose - My Dinner ★★★ (2015-06-28 13:33:22)

ヴァイオリンの音色もアクセントになりますね
癖になる独特のメロディも印象的
熱のこもったメキシカンメタルの魅力が詰まってますね


MYSTICA GIRLS - Metal Rose - Rabia ★★★ (2015-06-28 13:38:23)

力任せじゃないリズムプレイも印象的ですね
ギターもガンガンと前に出ています
硬質でしなやかな女性らしさも滲み出た一曲


MYSTICA GIRLS - Metal Rose - Tortura ★★ (2015-06-28 13:47:31)

バキバキとしたベースに導かれる一筋縄ではいかないアレンジが耳を惹きますね
やや曲に対して歌い負け感はありますが
英語圏ではない独特の語感も個性的に響きます


MYSTO DYSTO - The Rules Have Been Disturbed ★★★ (2017-12-07 18:54:58)

Mandatorの前身バンドというか、オランダ時代に名乗っていたのがコチラになります。おそらくバンド名がエフェクターのペダルにちなんでいたのが、よくなかったんじゃないのかなぁと勝手に推察しますが、このバンドはスピードメタル愛好家の間では幻の作品と崇められ、オリジナルのアナログ盤は数万円の価格がつくほど、2006年にCD化されましたが限定品の為、直ぐに完売。こちらに登録されているのは、2006年バージョンで、デモ音源を2曲追加したもの、そして2017年に晴れてDark Symphoniesからオリジナル8曲+デモ『No AIDS in Hell』の4曲を完全追加されたものが再発されました。こちらも限定品故に見つけるのは難しいでしょうが、なぜマニアが血眼になって捜しているかを、その耳で確かめて欲しいですね。

その過激なツービートのリズムから、うねりを上げ暴れ倒す強靭なグルーブで鉄壁のディフェンスを司るリズム隊、そこに乗っかるのは角度のある鋭角的なリフワークに、急転直下のアグレッションを司る二本のギター、ガタピシ列車に揺られてはいますが、一寸先の展開を読ませない工夫を凝らしたスピード/スラッシュメタルサウンドには、マニアならずとも息を飲む迫力でしょう。
スピードと攻撃性に焦点を絞り込み、全エネルギーを注ぎ込んだ欧州産の叙情味溢れるスピードメタルサウンドのカッコよさに、改めて自分の趣味趣向を再確認させられますね。ドイツのAgent Steel、初期Running Wildや初期Savage Graceあたりが好きな方ならグッとくること間違いなしな一品です。
でも歌がイマイチなんで、一般的にはチョイと厳しいですよね。その壁を乗り越えるのがメタル愛でしょう。ドラマティックなスピードメタルやでぇ


Magnesium - Time Tells No Lies / over the Rainbow ★★★ (2016-01-19 14:35:34)

SACRIFICEのドラマーとしても知られる舘 真二(お兄さんはMetalucifer、SabbatのGezol氏)が中心人物となるバンドが2006年にリリースしたEP。ここでSAMMこと舘さんは全てのパートを一人でこなし、哀愁のメロディが大好物な人間の涙腺を刺激しまくる、哀メロ満載のブリティッシュカラー一色のHM/HRサウンドを披露。適度な疾走感と叙情味あふれるメロディが、たっぷりの湿り気を含み駆け抜けるは様に悶絶必死。その咽び泣く哀愁のツインリードはどこまでも泣きまくり、薄っぺらい音質のモノともしない、鼻孔をくすぐり続ける叙情的な旋律に胸が掻き毟られますね。ジャーマンメタル化する前の初期SAXONやPRAYING MANTIS、等を筆頭としたNWOBHMの中でも特段に感じさせる哀愁路線を支持知るマニアなら必調の一枚ですね。唄の弱さやプロダクションの脆弱さを責めるよりも、聴くべき要素が強い一品。国内よりも海外で認められマニア筋からも支持を受けていた国産バンド。2012年にはフィンランドのレーベルから過去のデモとLIVE音源をまとめたコンピレーションも出ていますので今作を気に入った方ならイケるでしょう。


Magnesium - Time Tells No Lies / over the Rainbow - Over the Rainbow ★★★ (2016-01-19 14:38:56)

泣いてるわ
泣きじゃくっております
小さい事に目をつむり
この哀愁のジャパニーズNWOBHMサウンドに咽び泣きます


Magnesium - Time Tells No Lies / over the Rainbow - Time Tells No Lies ★★★ (2016-01-19 14:42:08)

頬を切り裂くような冷たい風が吹いていますね
咽び泣く哀愁をたっぷり含んだ叙情派サウンドに胸が熱くなります
泣かせるわ
味があるわ


Maniac - Maniac ★★ (2015-11-22 15:13:40)

今から10年くらい前に地方の輸入盤専門店みたいなところで偶然手にとり購入。パンクバンドみたいなチープなジャケに魅入られたのですが、店内で偶然BGMとして掛かっていたのも動機の一つ。正直リプロ盤臭さはハンパなかったが安価に背中を押され、このパンキッシュなスピードメタルに魅入られるわけです、サバスやプリーストの影響も強く、その高速化されたサウンドはNWOBHMの影響下も大なスピードメタルを披露。性急なビートを刻むリズム隊、荒々しいリフワークがグイグイと楽曲を押しまくりシンプルな構成の楽曲の中で実に明確な自己主張を行い、その清々しいまでの音楽性はある種のスタイルを愚直なまでに踏襲しています。大味なれどラフなパワーを漲った荒くれリフワークと嵐のようなビートがハマった時の強みはマニアにはたまらんものがありますね。また二本のギターが絡むソロワークも思いのほか丁寧な仕事を行いアクセントとなっているのも魅力の一つでしょう。


Manzano - Manzano ★★★ (2018-08-15 14:38:44)

Tebeo~Banzaiと渡り歩いたスペイン人シンガー、ホセ・アントニオ・マンザノが1988年に自らが中心となり立ち上げたバンドがコチラになります。
音楽性は正に華やかに成熟した1988年まんまのサウンドを披露。シャープに切れ込んでくる疾走ナンバーで幕が開け、お次はキャッチーでメロウな曲を放り込み、クールダウンとお約束の展開も踏襲と、早くも名作の予感を漂わせていますね。
全般的にはヒット作狙いのメジャー感溢れる作りになっているが、このバンドにはメタルバンドならではのエッジの立った攻撃的なギタープレイをしっかりとフィーチャーしており、親しみやすいメロディとコーラスワークを生かしたソフトケイスされたサウンドとのバランス感覚が絶妙な絡みを見せている。
エッジの鋭いメタルナンバーからポップロックまで多種多様な楽曲を収録した今作、この一枚で当時の世相が分かる作りになっていて面白い。しかもそれがスペインからというのが興味深いですよね。

コチラはスペイン語で歌われているのですが、翌年にはRED HOTというタイトルの英語ヴァージョンがあり、未聴なのですがミックスもプレイも違うとのことなのでマニアなら両方押さえておきたいですね。また語感が気になる人にも朗報でしょう。


Marcello-vestry - Marcello-vestry ★★★ (2016-07-12 13:02:19)

1989年に華々しいデビューを飾ったマルチェロも同期のガンズの成功に打ち砕かれ死亡(当時シュラプネル系列に代表されるテクニック自慢のギタリストが嫌われる傾向があった)。知らんうちにDANGER DANGERのギタリストに落ち着いていたらしい。2000年以降のメタルに疎いワタクシは驚いていたのですが、これまた知らんうちにソロ的なアルバムをリリース。相方がフランク・ヴェストリーというシンガーで、マルチェロが奏でる爽快で優美なメロディと大衆性のある音楽性に、ザックリとエッジを立てており、優れた演奏と適切なアレンジの産業ロックの中に男を立てています。このバランス感覚が秀逸で甘くならずにビター過ぎない取っ付きやすさは聞き手にとって絶大なる安心感を与えています。主役の張る二人の共演は素晴らしい相乗効果を生み、マルチェロのテクニックに裏打ちされたギターは、強烈なインパクトを残さずとも、コンパクトだが随所に猛烈な自己主張を果たし自らの存在を誇示しています。これからの熱い夏を乗り切るのに重宝する爽快でライトな作風、そこに涼しげな風を吹かせるのが最大に聴きどころでょう。このエモーショナルだが冷ややかで美しいメロディの数々に魅了されますね。ブルーノ・ラヴェルが影の立役者なのかな?


Mark Edwards - Code of Honor ★★★ (2016-09-06 14:45:21)

Steeler、Lion、Riotのドラマーとして日本でも人気のあった(インギーがプロデュースした3rd Stage Alertでも叩いていました)マーク・エドワーズが1985年にリリースした4曲入りのインストEP。参加メンバーに大御所のティム・ボカードやギターにはXEROやソロ活動で知られる敏腕ギタリストのビリー・リースギャングを迎え制作されており、ドラマー主役のインストものなんてつまらんと思われがちですが、これが4曲っての手伝って実に聴きやすく、また充実したお手前を披露。良く歌うギターを生かしつつもドラマーが主役だと言わんばかりのミックスが耳を惹きます(ミキシングはLOUDNESSでお馴染みのビル・フーリッシュ)。物凄くテクニカルなドラマーと言われるマークではありませんが、邪魔をしない的確なドラミングで魅了、敬愛するコージーのカヴァーも行い、バランス良く楽曲を配列と逆にもうチョイ叩いたらと声を掛けたくなるような使用で、ある意味ギターインストものかいなぁと聞こえるのがバランスの取れている証拠、各自の見せ場を設けるパートも用意したりと、ドラマーじゃなくとも大いに楽しめますね。軽快に走るオープニングのKamikaze、タイトルトラックなんてMSGを彷彿とさせる仕上がりにニヤニヤさせられるし、各自の見せ場を作ったノリのよいSnakebite、そしてコージーのカヴァーを真っ向から取り組みマークのバランス感覚の優れたドラミングを堪能しました。今作単体のCD化はありませんが、LIONの『Power of Love』とのカップリングで製品化されているのでパッケージに拘る方はそちらが手に入りやすいでしょうね。


Mark Edwards - Code of Honor - Code of Honor ★★★ (2016-09-06 14:55:19)

歌が無くとも十分に楽しめるインストナンバー
スリルのある各人の熱の籠ったプレイに魅了
良いメロディは歌モノ以上に歌い上げ魅力的だ
マークも派手に叩いておりコージー風でもある


Mark Edwards - Code of Honor - Dance with the Devil ★★★ (2016-09-06 14:49:08)

本家ほどのド迫力さはありませんが
実直にコージードラミングに取り込んでいます
これはやりたくてソロを作ったのかなぁと思うような愛を感じますね


Mark Edwards - Code of Honor - Snakebite ★★★ (2016-09-06 14:53:09)

各自の見せ場を設けていますね
こういった攻撃的な曲でもティム・ボカードはらしさをそこなわい
クロード・シュネルのキーボードもスリルを演出する事に貢献
ギターは変化自在のテクニックで魅了
全員が主役と言える熱演


Marta Gabriel - Metal Queens ★★★ (2021-07-15 17:18:59)

火薬先輩お疲れ様です。
ワタクシもマルタ・ガブリエルのソロアルバムに、マルテーゼのカヴァーが収録されているという情報を知るまでは、すっかり忘れていました。彼女のセンスにうねりますね。
ギターのSammy Fujimakiこと藤巻正己はリットーミュージック主催のギターコンテストで優勝。その後、渡米した若きサムライギタリスト。マルテーゼの加入秘話やその後のValhalla結成などの詳細は分かりませんが、現在は山梨の韮崎市でギター教室を開いているようです。
ワタクシの状況では、まだ今作を視聴できる環境にないので、レビューはまだできませんが、後ほど続きたいと思います。それでは失礼いたします。


Marta Gabriel - Metal Queens ★★★ (2021-07-20 12:37:57)

今やメタル番長と呼んでも差し支えないアーティストだと思っているメタル・ガブリエルのソロアルバム。内容はカヴァーだが、これが激熱である。全曲女性シンガーのバンドと言うのもマニア度に拍車を掛けるが、有名どころに交じりねじ込んできたアーティストに感動、SANTAにMALTEZEなんて局地的なローカルヒーローですよ、ジョン・ギャラガーがゲスト参加したROCK GODDESSもキャッチーな⑥を選んだりとマルタの趣味が反映されるマニア度の高いナンバーからベタなナンバーまでバランスよくチョイス、ウェンディOウィリアムの⑦なんてキャッチーでノリノリの一曲を選出したりと、彼女の唄えるメタルを選んだセンスと趣味に激しく共感を覚えます。③曲目に収録されたBLACKLACEの代表曲ではマイケル・トッド・ホールと共演、CHASTAINの④はハリー・コンクリンをゲストに迎え歌い合うなどサプライズもあり、マニアならずとも腰を上げたくなる話題性もあり興味は尽きない。
とにかく、有名無名に関わらず選曲がイイ。アルバムをとして成立している、そのメタル愛溢れるセンスの良さに舌を巻きますね。
昔の曲を今のテクノロジーで復活させた意欲溢れるカヴァーアルバム。単なるカラオケ大会で終わらせなかった制作サイドのアイデア勝ち、多くの若者に聴いてもらい裾野を広げてもらいたい。


Marta Gabriel - Metal Queens - Count Your Blessings ★★★ (2021-07-20 12:50:13)

今作では一番マニアックな存在だと思うMALTEZE
しかもPVまで作るんだから信じられません
気合いの入ったマルタの歌声とカッコよさに脱帽
これぞメタルアンセムですよね

ヴィジュアル重視のジャパニーズハードシーン
学ぶものがありませんかね


Marta Gabriel - Metal Queens - Goin Wild ★★★ (2021-07-20 12:54:48)

オリジナルよりもイントロのギターが泣いていますかね
自ら命を絶ったWendy .O. Williams
時代が彼女の苦しめたのかな?今ならもっとやれたのにね

そんな在りし日のウェンディの姿を重ね合わせ
本家よりも歌い込めるマルタのパフォーマンス力に舌を巻きますね
世代を超えたリベンジマッチ
痛快ですよ
本当にメタルを愛しているのですね
選曲が良すぎるのよ
ドンピシャでハマるのよ
エエ女やで


Marta Gabriel - Metal Queens - Max Overlord ★★★ (2021-07-20 12:42:23)

ベルギーのスピードメタルバンドACIDの代表曲で幕開け
本家よりも上手くミックスもドライでタイトに仕上げた為に若干の違和感はある
個人的に愛して止まないバンド故のチョイとした問題だが
今回のカヴァーアルバムの幕開けに相応しいスピードナンバーの登場に熱くなります
やっぱいいなぁ
こういう曲は大好物です


Marta Gabriel - Metal Queens - Reencarnación ★★★ (2021-07-20 12:59:49)

本家のパワフルさに負けていません
そりゃあのメンバーのヴィジュアルが放つインパクトには勝てませんよ
でも本家をしのぐようなパワーを内包した好カヴァー
力技で押し切る電車道パワーメタルサウンド
思わず笑みがこぼれます
ありがとうマルタ・ガブリエル‼


Masquerade - One Night Stand ★★ (2017-09-09 12:45:22)

こちらのマスカレードは北欧産ではなくアメリカ産の5人組が1988年にデモ音源をリリース、そのデモ5曲に未発表曲4曲を追加して2014年にオフィシャルな形で製品化された幻の一品。ソフトだが憂いのあるメロディックな正統派HM/HRサウンドを披露、同系統で語るならDokkenが一番近い感じになりますが、あそこまでのキレは伴っていませんね。
その類似性もあってか、これといったリーダートラックも見当たらないが、無難な方向性に終始落ち着いており、スリルはないが違う意味での安心安全の法定速度に則った仮免許講習中なもどかしさもあったりと、雑さもチョイと気になるところです。また迫力不足に拍車を掛ける平坦なミックスと、どこをどう楽しむんだと言われると返答に困りますが、そのラフさ全開の雰囲気を楽しむのが一番と断言しますよ。インパクトに欠けるし曲も弱い、その分、ポップなセンスを生かしたロックナンバーはクセが無くすんなりと耳に飛び込んでくるでしょう。その微妙な空気を味わい楽しんで欲しいですね。この手の、アメリカンロックな嫌いになれん。二年に一回は聴きたくなる一品なんですよね。


Masters of Disguise (2014-01-23 04:34:32)

SAVAGE GRACEのクリスチャン・ローグの再結成ツアーのバックを務めたメンバーが集い結成されたバンドの2013年リリースの1st。バンド名にジャケットを見たら買わないとね。


Masters of Disguise - Alpha / Omega (2021-01-11 16:05:09)

US産スピードメタルの雄Savage Graceのアルバムからバンド名を拝命したバンド。それだけにデビュー作は、バキバキのベース音も含め、完全にフォロワーという形をとっていた。それもカヴァーバンドから派生しているのだから当然です。
今作は、いい意味で彼らの個性を出している。その反面、無頼なコンクリートアメリカンスタイルは捨て欧州風味も倍増。しっかりと歌い込めるシンガーの素養もありMasters of Disguiseの音になってきている。
ギターも巧者であり、よく泣き疾走する。
基本はスピード重視の楽曲と音楽性、彼等のやりたいことは貫かれているが、余所行きに変わった印象は拭えない。特にアコースティカルなパートも増やし音楽性に深みが増している。
この手のスピードメタルにありがちな、勢いだけではない懐も深さ、そういう演者のバックボーンも巧みに取り込み、脱Savage Graceに成功した。
元々がドイツのバンド、それだけに順当なスタイルに落ち着いたといえる。彼等の武器は欧州風味のあるステゴロ喧嘩メタルであったが、ジャーマンスタイルの王道パワー/スピードメタルに落ち着いた。
そこが評価を分ける最大のポイントだろう。
余計な先入観がなければ不満などあり得ないが。、個人的には、やはりそっちの方向性に流れたかが強い。


Masters of Disguise - Back with a Vengeance ★★★ (2014-01-23 05:08:08)

US産パワーメタルバンドSAVAGE GRACEの1stアルバムのタイトルがバンド名でジャケットが警察官とくれば、マニアならピンとくるでしょうね。彼らに対するオマージュ具合もパないものを感じたが曲名は見たこと無いので、とりあえずトリビュートアルバムじゃないな(⑤はMETAL MASSACRE2に収録されている曲のカヴァー)よし!買おうじゃないかと呼び知識もなく衝動買いを敢行、これが大当たりでしたね(まさに意外性の山倉だし日ハム鶴岡打率300みたいなもんでした)SAVAGE GRACEのようなドタバタとした破天荒さはないけど、整合感のあるメロディアスかつスピーディーなメタルサウンドの数々に打ちのめされること必死です、メロディを前面に押し出しツインギターが絡むコンパクトにまとめ上げた楽曲郡の魅力たるや、ワタクシの年々薄れ行くメタル愛へ蹴りを入れてくれる強烈な一枚です。ギターの音色も懐かしい時代を纏い聴きやすくまとめ上げているのも好印象、タイトなリズム隊がビシッと楽曲を締め上げスピード感に拍車を掛け聞き手を高揚させ続けさせるんだからスピードメタルが好きな方なら間違いなくはまるでしょう、やや唐突に終わる楽曲に肩透かし感もありますが、これもSAVAGE GRACE愛なんじゃないかと思えるから不思議なものですが、伸びやかな歌声は本家よりも数段カッコいいし、なんと言われようとトラディショナルな懐かしい音色は個人的にはツボで、聞き始めてからやられっぱなしなんですよね。過去の焼き回しではない今の時代を軸に古臭くないアレンジセンスとモダンになり過ぎないもって行き方は頼もしい限りです。昨年はとうとう新譜を10枚買わなかった日和るワタクシに、メタル愛を語る上では外せないスタイルを混じりっけなく提示してくれたことが嬉しく、この湿り気過ぎない欧州仕込みのUS産パワーメタルサウンドを前に改めて敬意を称しますね。まだまだ正統派メタルへの探究心は尽きないなと思わせる極上のスピードメタルとの出会いに感謝をしつつ、これがシックリくるんなと思い起こさせてくれました。究極のB級メタルが放つ極上の一枚、若い人にこそ聴いて欲しい一品です


Masters of Disguise - Back with a Vengeance - Alliance ★★★ (2014-01-23 20:48:51)

メロディアスかつパワフルなスピードメタルナンバー
彼らの魅力がギュッと詰まった一曲です


Masters of Disguise - Back with a Vengeance - For Now and All Time (Knutson's Return) ★★★ (2014-01-23 20:44:50)

悪趣味なPVも決まってますなぁ
いかれ具合も上々なスピードメタルナンバー
力はいるわ
一直線に突っ走ります
いまどき珍しいタイプの曲調が逆に清い


Masters of Disguise - Back with a Vengeance - Into the Unknown ★★★ (2014-01-23 20:58:29)

パワフルですね
馬力のあるドラミングがうねりを上げています
気合一発なへヴィネスぶりがたまりません


Masters of Disguise - Back with a Vengeance - Liar ★★★ (2014-01-23 20:55:37)

良く動くベース、タイトなドラミング
ツインギターのメタリックな絡み
伸びやかでパワフルなハイトーンと
地味目なミドルナンバーだが光っていますよね
アグレッシブなバンドサウンドを支える旨味を堪能できる一曲


Masters of Disguise - Back with a Vengeance - Never Surrender ★★★ (2014-01-23 20:36:13)

まずは走りますね
お約束感満載が懐かしい空気を運びます


Masters of Disguise - Back with a Vengeance - Scepters of Deceit ★★★ (2014-01-23 20:47:27)

Savage Graceのカヴァー曲 
オリジナルよりもカッコよくなってますけどね
ビンビンと突き進む突進力とキャッチーな唄メロが印象的です


Masters of Disguise - Back with a Vengeance - Sons of the Doomed ★★★ (2014-01-23 20:52:50)

メロディを際立たせたアレンジが憎い
アコギのパートも盛り込み聞かせていきます
ドラマ性も配しより立体的に飾り立てるからたまりませんよね


Masters of Disguise - Back with a Vengeance - The Omen ★★★ (2014-01-23 20:37:51)

パワフルですね
力はいるわ
ツインギターのハモリも決まっていますね


Masters of Disguise - Back with a Vengeance - The Templars' Gold ★★★ (2014-01-23 21:02:56)

アコギも盛り込み割りとストレートな出だしなんですが
途中からテンポアップ
最後まで気を緩めることなくスピードメタルを放り込んできたアルバムのラストナンバー
ある意味、刺激は薄いのですが起承転結がはっきりとした一曲に
彼らの目指している方向性とバンドとしてのあり方が示されていると思います
破天荒さとは違う整合感が肝でしょう


Masters of Disguise - The Fine Art of Aging Gracefully ★★★ (2017-01-06 13:41:11)

2016年リリースの全6曲カヴァーによるミニアルバム。①からOMENがMetal Massacreの第5弾に提供した『Torture Me』で幕が開き、②はHEATHEN の『Goblin's Blade』、③はMETAL CHURCHの『Battalions』 と続くのだからマニアにはたまりませんね。彼らのルーツがどこにあるのかは、今まで発表した楽曲を聴けば明白ですが、極端なモノから、当たり前のメタルへと復権が叫ばれる今だからこそ、多くの人にも見直して欲しいと言わんばかりの選曲に、同じようなモノを見聞きしていた者としては、強い共感を覚えずにはいられません。伸びやかで抜けの良いハイトーンも力強い歌声で全ての楽曲を貫禄のパフォーマンスでねじ伏せ、単なるお遊びバンドでは終わらないシリアスさを感じさせるも最大の魅力。ギターもツイン編成に戻り、キッチリと仕事をしています。余白の少ない実直なカヴァー故に、オリジナルを聴いた方がマシだと根強いマニアに指摘も受けそうですが(音質もあんまり良くない)埋もれている名曲を、どのような形でも良いので再度スポットライトをあてた功績は大いに評価したいものです。

収録曲は下記にて
1. Torture Me (Omen cover)
2. Goblin's Blade (Heathen cover)
3. Battalions (Metal Church cover)
4. Back to Reign (Agent Steel cover)
5. Master of Disguise (Savage Grace cover)
6. Frost and Fire (Cirith Ungol cover)


Masters of Disguise - The Savage and the Grace ★★★ (2017-01-06 13:23:05)

US産マイナーメタルの星『SAVAGE GRACE』から多大なる影響を元に結成されたバンドの2nd。前作同様、甘さを廃した徹頭徹尾貫かれるパワー/スピードメタルに対するオマージュが全開、かつては当たり前に存在したUS産ならではの、ゴツゴツとけたたましくなり響かせるコンクリートメタルサウンドはまさに『SAVAGE GRACE』を彷彿とさせるもの、流麗なソロワークは勿論だが、メロディックでスピーディーなギタープレイは直線的過ぎるほど実直に往年のスタイルを踏襲されており、そこに2000年以降の研磨されたエッセンスが乗るのだからパワー/スピードHM/HRが好きな人にはたまらんモノがあるでょう。
甘ったるいメロディもコミカルさもない、古くて新しい正攻法で勝負を賭ける正統派HM/HRが奏でる火花散る熱演は掛け値なしにカッコいいですね。ちなみに今作もカヴァーを2曲収録⑦SAVAGE GRACEのカヴァーで⑩はFlotsam & Jetsamのカヴァー、どちらも職人気質の強いドイツ人らしい生真面目な仕上がりに目を細めてしまいます。マニアご用達の様相もありますが、ストレートなHM/HRが好きな人に聴いて欲しい一品ですね。そして合わせてSAVAGE GRACEも評価してもらいたいものですよ。


Maxx Warrior - Maxx Warrior ★★★ (2020-09-07 16:49:37)

元気はつらつオロナミンCなオープニングナンバーで勢いよく幕開け、全4曲入りだけに、その加速度を落とすことなく派手にかっ飛ばしていきます。ノリの良い小気味いいリズムと派手なツインギター、そのエネルギッシュな演奏に負けない、マイルドで伸びやかな歌声とお膳立ては揃っていましたね。
このバンド1985年に自主制作盤を出した後、U.S. Metal Recordsから1986年に再発盤を出しているが、その時にはバンドは解散していたらしい。その為に次の一手が出なかったのだが、アメリカのバンドらしいドライさが、ど派手な楽曲と嫌味なく絡み、突っ走る様は実に爽快だった。ラストは埃っぽさもあるブルージーなメロウなアメリカンロックを披露する器用さも魅力だったんだろう。ギターチームも悪くないだけに残念である。
このバンド、一部のマニアから興味を持たれているのは、ここでリードシンガーを務めるCJスネアことカール・スネアの若かりし頃の唄を確認できるからです。この時点で既に彼の声を確立されている。FIRE HOUSEマニアならほっとけないですよね。


Medusa - Clash of the Titans ★★★ (2023-06-09 19:03:13)

1970年の後半から活動を開始、82年頃には活動を終えた正式音源をリリースしていない幻のNWOBHMバンドによるデモ音源+蔵出しリハーサル音源をまとめたコンピ作。このバンドの幻感を強めているのがシンガーが、あのスティーブ・グリメットであること。
正直、音質は厳しいです。完全に板起こしの手つかずの音源、それだけに貴重なデモをそのままという感じにはなるが、ブート感はハンパ無い。NWOBHMというムーブメントが産み落としたバンド群の数々、その質の高さに驚かされましたが、このバンドだって継続していたらどうなっていたのかと思わせるクオリティを保持、英国ロックの伝統と革新を両面から支持する作風は、まさに新たなる芽吹きとなるシーンの勃興を予感させるモノ、こういう反則スレスレの蔵出し音源ではありますが、当時の活況を知る上では外せない一枚となるでしょう。このリバーブの掛かりすぎたミックスも懐かしいです。

単体でのリリースもあるが、2014年にNWOBHM Majestic Metal, Vol. 2というレーベルのスプリットCDがリリース。そこにBlind Fury 、 Quartzとこのバンドの楽曲が収録、これぞNWOBHMなタイプの異なるバンドを一堂に揃えたことで、より深い魔境を覗かせています。
デジタル音源で簡単に無料試聴できますんで、お時間のある時にでも是非ともトライしてください。

NWOBHMは事象だから音楽性ではないとか、雑誌偏重のベテランライトリスナーにはとても勧められませんが、シーンの一翼をになう音楽性とも言えるムーブメントを知りたい猛者には猛プッシュしたいレア盤です。


Mein Kampf - Deathrash Metal Never Die!! ★★★ (2021-02-16 13:23:12)

一部のスピード狂の間では幻の国産バントと呼ばれるグループの復活作。このバンドが母体となりAIONが結成されていますので、そちらのマニアも無視できないバンドです。1986年にEPは出していますが、ブートレック感覚の録りぱなしライブ音源が聴けるとは驚きです。
参加メンバーはリズム隊とギターのKERRY氏の名前があり、主役と言えるIZUMI氏はいませんが、サポートに鋼刺狼なる人物が参加。シンガーにHisayoshiの名前が、IZUMIとは犬猿の仲だと思っているのでなんだか微妙な空気を感じます。

懐かしい名前をだし懐かしい曲を収録とマニアを歓喜させる作風ではありますが、ラフなライブ盤だし、これを商品にして良いのかと思ったりすのですが、AIONの母体&原曲的なものを楽しめる構成、多少ラインナップに引っ掛かりはあれど、半分以上のメンバーが関わっているので問題なしでいきましょう。

頭を空っぽに、この勢い重視の破壊的なパワーと内包した様式のあるスピードメタルを楽しんでいます。
でも、全9曲で、現ラインナップのライブは6曲目まで、7曲目からはIZUMIとREDがいた昔の音源が聴けるという仕様。ある意味、これが一番の目玉でしょう。勝手に権利の関係とか気になるのですが、できる事ならば正式な音源が聴きたいと思いました。
それにしても昔からスピードに特化したアグレッシブなメタルをやっていたんだんぁ。もっと多くの人に知ってもらいたいですね。スピード狂ならば是非ともチャレンジして欲しいバンドでした。


Mell Rose - Slight Difference (2014-06-16 13:16:38)

女性Vo,Kaoru嬢を擁する5人組が1989年にリリースした6曲入りEP。国産ならではの歌謡スタイルも取り込んだパープル・レインボースタイルを踏襲したTHE様式美HM/HR、叙情的なフレーズやKeyの使い方など聴いたことあるようなプレイも多く借り物具合も気になりますが、音質は良くないものの湿った音像と泣かせるメロディがベタベタにならぬようサラッと聴かせてくれるセンスに好感が持てます。またお約束な曲作りもマニアにはたまらんものがあり、初心者にはおススメするのに憚れますが国産C級様式美を愛する方なら手にとっても損はしないでしょう。
激しくダイナミックなウネリから綺麗なフレーズを奏でる鍵盤プレイとギターはキラリと光るもののありますよ、低音に迫力もなくスネアの音も聞こえてこないしベースもツブがそろって聞こえてきませんが環境さえ良ければ悪くないはずと思わせます。あとは歌でしょうね、個人的には終始不安定で音程も外れっぱなし、さざ波も起こらないヴィブラート、口先で歌う排気量の無さ壊滅的なパフォーマンスに視聴後の徒労感はハンパないのですが、PCに取り込んだ最近は週一くらいで聴いております。

なんだかんだ言っても○○風なサウンドだろうがパクリだろうが、好きな世界観なんですね。駆け出しの頃、先輩に言われた言葉を思い出しました「○○、俺はおっぱいが大きければ顔にモザイクが掛かる、だから面接はお前に任せたい」僕も様式美にはあまあまになりますよ。
ちなみに、このKaoru嬢、メジャーデビュー後は、ヴィジュアル系サウンドにシフトしたD'erlangerのボーカルだった事でも知られていますね。


Messiah Force - The Last Day ★★★ (2016-02-23 12:44:19)

女性シンガー、リン嬢を擁するカナダ産のスピードHM/HRバンドが1987年にリリースした1st。キビキビとした刻みとリズムパターンと爆裂する疾走感、ソリッドで速く整合感と供に叙情性もあり、重さよりも小気味良さに比重を置いた楽曲はどれも気持ち良く駆け抜けある種のカタルシスを解放してくれます。リン嬢も最近の女性シンガーにありがちなパヤパヤした声質&雰囲気は皆無、地に足をしっかりつけ、時にはクールに女性らしい凛とした佇まいと、厳つい音楽に負けない力強さを兼ね備えており、もっと歌い込んでレコーディング出来たら相当なパフォーマンスを披露してくれたのでしょうが、少々噛み合わせの悪い青臭さが気になる面もありますが十分な仕事をこなしてくれました。扇情的な歌メロ、そこに絡む高速で突っ走るギター、屋台骨を支える骨太なベースとリズミカルなドラム、無機質なメタルサウンドの中にワビサビを持ち込みエモーショナルな響きを聴かせる辺りがこのバンドの肝なんでしょう。ストレートな作風の中で拘りのアレンジがハマった時のカッコ良さは魅力的です。メジャーバンドのありがちな共感しやすいキャッチネスさは皆無ですが、正統性の強いメロディックなサウンドにスピード感を際立たせた小気味よい展開もハマる音楽性に共感出来る方なら聴いて損はしないでしょう。パワフルですよ、パンチが効いています。ズシンときますね。カナダのバンドはレベルが高いと思わせる一枚でした。久しぶりに聴きましたが尻上がりに盛り上がりますねぇ。


Metalwolf - Down to the Wire ★★★ (2016-05-17 13:22:28)

ペンシルベニア出身のツインギター編成による5人組が1986年にリリースした1st。マイナー調の哀愁を携えたメロディと爽快感もあるが湿り気のあるサウンドが他のUS産バンドとに違う魅力を発散、少々うっとしいバタバタ感はありますがメロディックだがスパイシーさもあり、ハードなんだけど耳に残るメロディとポップセンスの融合を嫌みなく果たし派手目のギターソロも盛り込んで実に手堅く仕上げた印象が強い一枚。DOKKENやFIFTH ANGELほどのキレはありませんが、叙情派アメリカンロックが好きな人にはピンとくるものがあるでしょう。


Michael White - Michael White ★★ (2018-03-26 12:47:46)

マイケル・ホワイトって誰やねん?であろう。その昔、L.Aメタルの秘密兵器LONDONの創成期のシンガーであり、一時期、ウド・ダークシュナイダーが抜けたACCEPTに参加してデモ音源を残していると言われる幻のシンガーです。
そんな詳細不明なマイケル・ホワイトですが、実は1987年にソロアルバムをリリース、しかもインディじゃなく大手Atlanticからです。その事実に驚くのですが、大手の音源は強いよ。ダウンロード盤があるんだからね。名前だけは知っているが聴いた事のない音源、今までマニアの間でも話題にならなかった作品&男だよ。不安要素は大だが、ポチっとボタンを押すと購入の気軽さが怖いですね。簡単にイケますもん。やっぱりCDやアナログの手にした重みの弊害が出ていますのですが、ディヴィット・リースの前に歌っいた奴がいるんだという事実がマニア魂に火をつけてしまい、理性を押し切ってしまいました。
適度にアーバンで乾いたソフト目のハードサウンド、正直、声に個性もないし、特段歌が上手いわけでもない。勿論、日本人好みの泣きやフックはない、その平坦さに大らかなノリを好むアメリカンさを組みとるのだが、一発ヒットの馴染みやすい曲がないのがチョイと掴みどころのなさを誘発するだろう。全般的に並という印象を受けるのだが、ブルージーなマイルドハードサウンドを好む方の需要もあるかと思いますよ。
でも一番の話題性は、やはりACCEPTのメンバーと音合わせをした実績があるという事実だろう。


Mike Reno & Ann Wilson - Almost Paradise (Love Theme from "Footloose") ★★★ (2019-05-31 12:53:23)

Loverboyのマイク・レノとHaertのアン・ウィルソンの二人によるデュエットソング
ベタベタまバラードの為に聴いているこっちが恥ずかしくなるが
このベタさが逆にたまらんに転ぶとドハマりするでしょうね
映画『Footloose』に収録のサントラ
シングルカットされてヒットしました
良く売れた映画のサントラ盤としても知られています
上手い唄と甘いバラードに癒されたい方はマストでしょう


Mike Reno - Chasing the Angels ★★★ (2019-05-31 13:02:59)

Iron Eagle IIのメインテーマとされる一曲らしい
日本では邦題メタルブルーというタイトルで公開されましたね
バッタもん感がハンパないので見た事無いのですが
このハードロッキンしたタイトル曲はカッコいいです
マイク・レノの伸びのある艶やかな歌声は実に魅力的です
コクがあるのにスッキリ聴かせてくれますねぇ


Millennium - Millennium ★★★ (2015-01-09 21:40:04)

NWOBHMも翳りが見えた1984年にリリースされた1st。シンプルだがビートの効いたリズム、力強いリフワークと屈強な精神性が宿る謹製NWOBHMサウンドがそこかしこし息づく本物の一枚。このあとデモをリリースするも時代の波に飲まれ大きな活動には繋がりませんでしたが、もう少し早いタイミングでリリースされていれば今日の評価も違ったでしょうね。憂いを帯びたメロディとこのタイム感、適度な音の隙間にニンマリさせられます。猛烈に泣きまくるバラード⑥などたまらんものがありますよ。このあとシンガーは1988年にToranaga結成へと向かうのですが、まごうことなきNWOBHMサウンドに身を任せたい方なら手にとっても損はしませんよ。派手さはないのですがツインギターが織りなす魅惑のメロディがあの世界へと猛烈に誘ってくれるでしょう。


Mirage - ...And the Earth Shall Crumble ★★★ (2021-08-13 13:07:06)

デンマークが生んだ幻の正統派HM/HRバンドが1985年にリリースしたEPにデモ音源やシングル盤の曲を追加、2002年にドイツのKarthago Recordsがコンピ作として復刻した一枚。16曲入りのフルボリュームとなりました。
このバンド、1985年にリリースしたEPですが、最初は5曲入りで世に出たが、英国流通の再に3曲ほど追加してのリリースとなる。この追加した3曲が興味深い。①②⑥⑦⑧は元で中盤が追加されたものなのだが、これが前5曲とは毛色の違うものであり、オープニングから炸裂された後期レインボー路線に憧れた曲から一転、ヘヴィでダークなサウンドを披露。このバンドの本質はどこにあるのかと困惑させる仕様、でもその流れは後半以降も続き、このバンドは心の太いヘヴィなグルーブを生かした古典スタイルを基調としているのが分かる、オープニングで騙されそうになったが、中盤以降のヘヴィネス路線は実に興味深いものに映る。
シングル盤の2曲などはNWOBHMスタイルにキーボードを参加させたようなリフ強めのサウンド展開と、オープニングナンバーの出し方、完全に間違っているぞと思うのですが、何故か騙された感はなく許せるのが個人的には最大のお楽しみポイントです。
ある意味、①②もそうではあるのだが、インパクトがあっただけに、それ以外は類型的なスタイルを踏襲、王道中の王道である。その先人達からの影響を加味させたスタイルは、あまりのも実直な為に、全曲途中で飽きてくると言う最大の欠点がある、これは個人差があるだろうが、この手のスタイルに精通しているマニアならば厳しい評価に繋がるでしょう。

マニア御用達のサウンドである、そういうマイナーメタルに飢えた耳には安らぎと癒しを与えるスタイルだ。ある意味、猛者限定の作風ではあるが、懐かしき80年代のヘヴィメタルの裏街道を知りたい方にはススメたい一枚ではある。


Misslead (2014-05-29 06:57:24)

紅一点Tove Teigberget嬢をフロントに添えた(読めません)北欧はノルウェー出身の5人組。麗しいルックスとパンチに効いた歌声が魅力の重量感のあるハードポップバンド。


Misslead - Gentle Persuasion ★★★ (2014-05-29 07:17:00)

中途半端なエロいジャケットが微妙に気になりますが、麗しいルックスを擁した女性シンガー、元TINDRUMのTove Teigbergetを擁するノルウェー出身のHM/HRバンドが1989年にリリースした1stを紹介します。五人組なんですが北欧にありがちなKeyが煌びやかにというよりは二本のギターがわりと硬質なリフワークを軸に楽曲を仕上げ軟弱なイメージなどを抱かせることなく無頼に迫ってきます。そこに負けじとパワフルな歌声を乗せてくるのですが、絡ませる壮麗なハーモニーと歌メロに北欧の風を運んでくるから胸キュンされっぱなしになるわけです。北欧産ならではのフックに富んだメロディを生かしたハードポップナンバーを基調としつつも①⑨といったハード目の楽曲から⑩のようなトラッド風味のバラードまでと多彩な楽曲が目白押しです。ある意味、新鮮味に欠けるのですが不安定ながらも力強いハイトーンが泣きメロを歌い上げる様に何度も涙を誘われるから不思議です。そんな感傷的な気持ちをともすればL.A風とも言えなくないハードなギターワークが映える①を聴く度に思い返される一枚です。


Misslead - Gentle Persuasion - Heartbeat ★★★ (2014-05-29 07:18:43)

涙腺をチョコチョコと刺激する北欧サウンドがたまりません
個人的には今アルバムのハイライト
ハードなギターワークに彩られたパンチの効いた一曲なんですが
彼女の歌に胸キュンされっぱなし


Misslead - Gentle Persuasion - Without Love ★★★ (2014-05-29 07:23:30)

トラッド風味が望郷を誘います
張り上げることなく透明感のある繊細な歌声を響かせてくれます
冷たい北欧の風が吹き荒れますね


Muthas Pride - Dream of the Future ★★★ (2017-04-29 15:13:06)

MARINOが魔里乃と名乗っていた時代の旧友、筒井 佳二と吉田LEO隆が中心となり1999年に結成されたバンドが2016年にリリースしたフルアルバム。今作で歌うはHURRY SCUARY、BAD LOOSERのフロントマン南安秀が復活、伸びやかで温かみのある歌声を披露、少々衰えは隠せないが南節とも言えるメロディックなフレーズを歌いこなしていましたね。

音楽性としては、実にオーソドックスなスタイルのロックサウンドを披露。筒井のキーボードと南の歌を軸に、繰り広げられる70年代型の国産様式美サウンドに咽びますね。若い人には古臭い音だし、甘口な南の歌メロも少々迫力に欠けるのかも知れない。でもこのクサい歌心も日本人の良心として、これからも消える事無く寄り添って欲しいと思わずにはいられない暖か味があり、歌謡曲っぽいなぁでは切り捨てられない魅力があります。でもBAD LOOSERよりも古臭いけどね(このコテコテ感が関西圏の成せる技ならワシャ何も言いますまい)

甘めのメロディックロックの中にもFINAL GAMEのようなハードな疾走ナンバーも盛り込みバランスをとっているのが憎い。耳馴染みの良いメロと適度なハードさ、ロックのもつラフさとパワーはありつつも、大味に聴かせないアレンジもベテランならではの味わいでしょう。グルッと回って若い人たちに新鮮に聞こえるのか、往年のメタルバンド野獣とかが好きな人達が耳を傾ける懐古主義バンドで終わるのかは分かりませんが、次の作品も聴きたいと思わせる力作でした。でもこの世界観、嫌いじゃないけどちょっとハズいわ。


NAPALM - Cruel Tranquility ★★★ (2022-01-24 14:45:04)

元々はコンバットという名前で活動していたアメリカンスラッシャー、1986年にバンド名を変更、1989年にSteamhammerからメジャーデビューを果たします。先人達からの影響も巧みに取り込み築き上げたスラッシュサウンドはシリアスでクール、アメリカのバンドらしいコンクリートメタルサウンドは鈍色の光をギラリと放ち、こちらを睨み付けてくる。刻まれるリフと怒濤のリズムプレイ、強靱なビートをたたき出すドラムの手腕にも目を見張るが、個人的にはドラムサウンドが好きになれない場面があり、このミックスで良かったのかと思う瞬間もある。しかしギラギラとしたベースとの絡みがハマった時のエネルギーは凄まじいパワーを有しており、切り刻まれるギタープレイとかけ合わさることで極限的に破壊力を強めている。情報過多に追い込まれず破綻しないアイデアは、スラッシュ特有の先を読ませないスリルが張り詰めており、その筋のマニアならば大いに楽しめるでしょう。
メロディを追いかけ咆哮するシンガーもしっかりと唄っているのも好感が持てますね。


NARITA - NARITA ★★ (2023-06-06 13:30:58)

騒乱のナリタといかにも邦題っぽいタイトルが付いたデビュー作。そりゃバンド名がナリタでアルバムタイトルも同じだからインパクトは弱いですよね。それだけにこの邦題は正解である。
90年代に入りモダンヘヴィネス時代が到来、日本人的にワビサビのある情緒のあるサウンドを求めるマニアは路頭に迷いだした時代、ガンズシンドロームも更に拍車を掛けたという背景もあり、こういうタイプのサウンドに脚光が集まった。
今は亡きSHARK RECORDSからヒッソリとデビュー、それをPony Canyonが見つけて国内盤をリリースするのだから、無名であろうが一定のクオリティを保持している事に間違いはありません。
デンマークのディッキンソンと言われたブライアン・リッチの確かな歌声、テクニカルなギター、メロディックなパワーメタル路線とお膳立ては揃っているのだが、イマイチ楽曲が練り込まれていない、そのチグハグ感が評価を大きく分けるだろう。
一つのパートはしっかりと確立しているのだが、どういう分けかバランスが悪いと感じるのが最大のポイント。そこを乗り越えられたらネオクラ風味のパワーメタルとして楽しめる要素も大。シンガーがブルース・ディッキンソンタイプというのも興味を押すポイントとなるでしょう。
ちなみにギタリストのマック・ガウナーは、アンドレ・アンダーセンのソロアルバム第一弾でゲスト参加、リードギターとして活躍していますので、そっち方面から辿り着くマニアもいるでしょう。中古盤も格安セールで見かけましたので、手に入りやすい一品です。


NARNIA - Narnia ★★★ (2017-09-25 14:59:32)

知らないうちに解散して、知らないうちに再結成を果たした北欧メロディックHM/HRバンドが2016年にリリースした復帰第一弾。
クリスチャン・リレグレンのアグレッシブかつメロディックな歌唱スタイルと、カールヨハン・グリマークのネオクラギターを主軸とした音楽性は、北欧ならではのブランド力を全面発揮。1st時代のインギーモロパクリスタイルとは違うところに力点を置き、よりオーセンティックな北欧サウンドで勝負。その魅力は飛翔感のある②のようが曲に集約されているでしょう。
その反面、古臭くならぬよう今っぽいミックスを施すことによりマイルドでスッキリと聴かせてくれます、その甲斐あってか、癖の強いインギー印のネオクラ臭を薄めたのが最大の聴きどころでしょう。
勿論、スウィープ・アルペジオ・オルタネイトとインギー印満載なんですがね。そして無暗に速さを求めシュレドさせないのも実はポイントが高いんですよね。
スピード感と高いドラマ性、質の高いメロディ、9曲入り40分を切るボリュームは総じてクオリティが高く、ダレることなく最後まで聴かせてくれます。これといった強烈な個性はなくとも、憂いのあるメロディに彩られた北欧サウンドが放つスケールの大きさに惹き寄せられました。


NASTY SAVAGE - Indulgence ★★★ (2023-11-24 20:08:20)

どこか全体に漂う胡散臭さ、それがこのバンドの魅力だったりするのだが、今作は前作の世界観を更にビルドアップ。より明確にメリハリを付け高低のある激烈なサウンドを展開している。お得意の猥雑さやグロさも加えているが、ソリッドかつノイジーなサウンドは、緻密さを積み上げスリルを倍増してきた。速さだけではない、この独特の血なまぐささ、腐臭漂う血塗れのロックンロールサウンドが上手き機能してきたなと感じる。完成度は勝負となる3枚目に譲るが、バンドとしての成長。そして確かな手応えを感じさせた今作も、彼らを語る上では外せない一枚だろう。速くて汚い過激な音、スラッシュメタル夜明け前を支えたバンドの矜恃を感じますね。
子供の時に聴いた時とは随分と印象が変った。彼らが揺るぎなき独自性を確立するのに苦心した跡がうかがえる事にグッときますね。屈強なリズム隊に守られながら自由方便にかき鳴らされるギターサウンドのダイナミックさ、抑制をはかるように噛みつくナスティーロニーの胡散臭さ、嘘くささの中に紛れ込むダークなハードサウンドは、唯一無二の個性を磨いている。


NASTY SAVAGE - Nasty Savage ★★★ (2020-05-29 20:29:57)

Metal Bladeのブライアン・スライゲルが陣頭指揮に立ち制作されたフロリダのバンドによるデビュー作。ミステリアスでダークな色合いはキング・ダイアモンドからの影響も大、シンガーのナスティ・ロニーの歌い回しも、キング・ダイアモンドを意識したものだろう、そこにエピカルなムードも持ち込み濃密な世界観を演出、スラッシーなリフワークも飛び出すが、スピーディーなナンバーはなく、スピード命のマニアには喰いつきも悪いだろうが、ハードでエッジの効いたギターリフや、重心を落とし迫ってくるヘヴィグルーブを中心とした楽曲構成は、少々キャッチーさに欠けるのだが、US産の裏街道スタイルを愛するマニアにはたまらんものがあるでしょう。軽快に走るだけがメタルではない、こういう重苦しいスタイルにも需要はありますのでね。
濡れているのに湿らない光沢のある艶めかしいメタリックサウンド、もう少しスピードを上げれば初期型スラッシュバンドとして、太鼓判を押せるが、そこまでの勢いはない。でも破壊力は抜群だ。
なんだか上手く言えないが、スラッシュメタルの国で、キング・ダイアモンドとマニラロードの体が入れ替わり、口噛み酒飲んで(千鳥の相席食堂おもろかったなぁ)、なんだかんだで最後に君の名はって言ったら、こんな音楽になるのでしょう。
訳の分からないことを言って逃げましたが、折り目正しいスラッシュサウンドとエピックメタルの融合を果たした今作は、フロリダのメタルシーンに影響を及ぼしているというのは、けして大げさではないだろう。


NATION - Ride on ★★★ (2016-06-16 16:55:46)

欧州産ならではの泣きメロをふんだんに盛り込んだメロディックなジャーマンハードポップスタイルのバンドが1985年にリリースした1st。正直、ドイツ産とは思えないキラキラとした甘めのサウンドは、北欧出身者がドイツに拠点を移して作品を作ったのかと思わせるの程の出来栄え、中期スコーピオンズ的な哀愁のメロディを軸にミドルナンバーからスピードナンバーまで多様な楽曲を盛り込み、そこに北欧的なエッセンスを足した音楽性は哀メロ派のハートを鷲掴みすること間違いなし、線は細いが潤いのあるマイルドな歌声もハマるし、適度なキーボードとハードなギターの絡みも嫌みなく溶け込み、綺麗なメロディを聴かせつつもロックのもつダイナミズムさは失いたくないというアレンジは絶妙なバランス感覚を持ち、いい意味で肩の力が抜けた大衆受けする音楽性は見事だ。とは言え輪郭のぼやけた音質はダイナミズムに欠け、時代性を考えても厳しいものがあるしエッジ不足なサウンドは、ハードなモノを好む方には、少々居心地も悪く、甘さ加減に虫歯も疼きそうですが、美しいハーモニーと鮮やかなギターサウンドは、この手の音楽性が好きな人にはたまらんモノがあるでしょう。バラード泣かせ、ハードな曲では男前に迫り、そして突破力を併せ持つキャッチネスさは十分な威力を持ちわせている。詳しいバイオも分からず、今作一枚で終わったバンドと言う事ですが、中古屋さんなどで見つけたら、メロディ愛好家なら手にとって欲しいですね。


NAUTILUSS - Octopus Paradise ★★★ (2022-09-10 18:34:10)

反則技のデモテープを紹介。今作は1989年に関東メロディックメタルの総本山Mandrake Rootからリリースされた一本。当時、友人からギターの加瀬竜哉さんは2代目アンサーのギタリストだったと教えて貰った、福田洋也の後任だったの?なんて真偽の分からない情報に一喜一憂する青春時代、参加メンバーで一番有名だったのはベースの下田明典さん、横関のBRONXに参加していましたね。
日本人による日本人好みの哀愁の様式美スタイル、メロディを大切にしつつも定番成り下がらぬよう、創意工夫をこらしつつも脱線しない生真面目さが、マニアのツボを押しまくる。
オープニングから炸裂するネオクラ風味も、誰かの真似事で終わらない個性を発揮しており、キーボード入の5人編成という図式も大正解のドラマティックな展開を用意。正式な音源が出ていれば世間の評価も違ったろうになぁとは思わずにはいられません。

マルチプレイヤーとして、そして裏方として活躍した加瀬さん、帰らぬ人となり、もう何年たったのでしょうか?才能溢れる惜しい人物を無くしたなぁと思いますね。
更に在り来たりからの脱却を目指したDANTEにもいました。何といっても坂本英三、村上宏之、MASAKIと作り上げたソロアルバムはジャパニーズメタルに名を残す名盤中の名盤だと思っている。
全てがインディーズ止まりのために、お仕事の方が有名なのかも知れないが、彼のミュージシャン人生にもスポットを当てて欲しい。
レーベルもなくなった、加瀬もいない、しかし他のメンバーは健在であろう。
デモテープとは言え、このクオリティが埋もれるのは惜しい。加勢のフラッシーなギター、音質は良くないが底上げするリズム隊、なによりキーボードの使い方が上手いのでドラマが広がります。
インストと込みのラストに収録される⑤⑥のトータル10分以上になる構成を飽きさせることなく聴かせる手腕は見事。ダークなテイスト、そのオカルティックな演出は暗黒様式美スタイルとして聴き手を魅了するでしょう。インストナンバーの泣かせは絶品です。
曲だけならばメロデス勢にも通ずる泣かせと禍々しいイーブルさを撒き散らしており、その一筋縄ではいかないアレンジセンスに唸ります。

シンガーの西野幸一郎さん現在はBELLFASTで活躍、キーボードの小林拓生さんはSeventh Sonのアルバムに参加していましたね。ドラムの正田泰さんはGuardian's Nail、Solitude、Seventh Sonと関東メタルシーンを語る上では外せないミュージシャンでしょう。

このメンバーが揃っていたという事実にマニアならば興奮を覚えるでしょうね、しかも作品のクオリティが高いという奇跡もある。このまま埋もれるのは勿体ない。そう思わずにはいられないデモですね。


NAZARETH - 2 X S - Dream On ★★★ (2016-08-09 17:44:55)

アルバムからシングルカットされたバラード
往年の匂いがします
王道ロッカバラードは安定感がありますね


NAZARETH - Hair of the Dog - Love Hurts ★★★ (2016-08-09 17:44:05)

涙なくして聴けませんね
スタンダードな響きが胸にしみますよ


NAZARETH - No Jive ★★★ (2021-04-18 14:10:34)

時代の流れの中でもがき苦しんでいたベテランバンド。今作には、その紆余曲折を経て辿り着いた境地を感じる。変わることのない屈強な精神性、自分達が何者なのかを再度見直しアピールしてきたような印象を強く受ける。

ロックと言えば、これでしょうな音楽性、流行り廃りとは無縁のスタイル。その安定感と裏切らない音は、行きつけの大衆食堂のような居心地の良さがある。瓶ビール片手に上手い飯を腹いっぱい喰らいたい、町中華で飲ろうぜ、ノリで楽しみたいロックファンならば是非とも押さえて欲しい一枚である。

味わい深いマッカファーティの唄、堅実なプレイから弾き出されるいぶし銀のサウンドは、今では逆に新鮮に映るのではないだろうか、変わることを拒絶したバンドの強み。単なる70年代の焼き回しではない、鮮度も込め彼等は戻ってきたと感じるファンも多かったでしょう。
キャリアが生んだ新しい切り口、バラエティ豊かな楽曲をまとめ上げる説得力。地に足がついたベテランの持つ聴き手を安堵させる存在感、キャッチーさも忘れずに見事、イメージに沿ったスタイルを具現化しましたね。


NAZARETH - Play 'n' the Game ★★★ (2019-11-06 17:09:14)

どういう訳か日本では絶望的に人気の出ないバンド。はやり島国日本人の感性に、この泥臭いブルース系のハードブギーは受けないのかといつも思うのだが、当時のメディアやDJの口に合わず、その人たちを追いかけるしかない、ステレオタイプの人たちの影響も有って、今だにマイナーな存在なのだが、海外では伝説的なバンドであり、今なを現役であるのが凄い(歴史があるだけにメンバーは変わっている)
個人的にはロックと言えば、真っ先に思い出される音であり、シンガーであるダン・マッカファーティーの個性豊かな塩っ辛い歌声が似合う、ご機嫌なロックナンバーが目白押しと相変わらずのスタイルですが、カヴァーは4曲も有り、いずれもアメリカと方向性にライトさが加わってはいるものの、変えようもない英国の血が、独特の湿り気と憂いを楽曲に帯びさせているので、ファンなら安心して手を出せるでしょう。
売れ線志向に媚を売りきれなかった生粋のロッカー達、その不器用さが哀愁を纏い、ザラついたロックを鳴らしています。適度な洗練度は、売れる為に必要な要素。男の哀愁を背負い込んだマッカファーティーがいれば、多少の拡散傾向になった音楽性でも、違和感なく聴かせる個性とカラーが凄い。ナザレスはナザレスなんですよね。


NAZARETH - Razamanaz ★★★ (2017-12-17 13:32:35)

プロデューサーにロジャー・グローヴァーを迎えハードロックサウンドへと方向転換を果たした彼らの記念すべき出世作とった3枚目のアルバム。オープニングの①から小気味いいハードブギーな疾走ナンバーで幕がテンションも上がるのですが、カヴァーソングを②③と立て続けに放つも、その出来栄えには、彼らが目指す方向性を暗に示唆しており、大らかな大陸的グルーブを生かした普遍的ロックサウンドが根幹にあるんだという事を語っています。スコットランドのバンドと言う事ですが、泥臭い骨太なハードサウンドの持つグルーブが心地よく鳴り響き、シンプルなギターリフとビートから繰り出されるドライブ感が最高にクールです。
こういう埃っぽい楽曲に色気のあるダン・マッカファーティの濁声ヴォイスもピッタリとハマりますね。カラッと乾いたアメリカンなサウンドの中でも、一際異彩を放つのは⑦のような情念のある英国寄りのへヴィブルースが飛び出してくるのも魅力的ですよね。そんな簡単なバンドじゃないぞと言う、気概を猛烈に感じますよ。


NAZARETH - Razamanaz - Broken Down Angel ★★★ (2016-08-09 17:45:37)

ブルージーなギター
乾いたサウンドですがキュンとさせるメロディ
アルバムのラストソングで地味な印象なんですが好きですね


NAZARETH - Snakes 'n' Ladders ★★★ (2019-06-11 17:09:19)

我が国、日本ではぶっちぎりで知名度がない英国を代表するベテランロッカー。今だ現役なのだが、今作は時代性を加味しつつも保守的な英国サウンドを保持。それでありながらも米国ウケしたハードブギーサウンドはブルースロックからの旨味を存分に吸い込んだ古典的な響きと旬なモダンさを抱きわせる事に成功。
唯一無二の個性を持つダン・マッカファティの歌声を前面に押し出しつつも玄人ウケするバンドサウンドは、渋みとモダンさを嫌みなく演出している。

早くもないし、埃っぽく洗練度も薄めでリズムも大陸的なグルーブである為に、日本では今後も大きなリアクションを得られないのだろうが、無駄をそぎ落とした骨太なサウンドは、おおらかな大地のメロディが自然体に鳴らされる姿を捉えており、必ずや日本でも需要のある音楽性である事を雄弁に物語っている。スコットランド出身である為に、乾いた大地に潤いを与える情緒があるのも魅力なのです。


NAZARETH - Surviving the Law ★★★ (2022-07-22 20:58:57)

カール・センタンスで二枚目のアルバムを作ることになるとは思っていなかったのですが、オープニングナンバーを聴けば納得ですね。50年以上のキャリアを誇る老舗中の老舗バンド。多くのバンドが直面する老との向き合いを見事に昇華、古さに埋没しない現役感バリバリの古典サウンドに唸ります。
現代的な音作りとテクノロジー恩恵を享受した最新作は、実に鮮度の高いサウンドへと展開しています。
グランジ、オルタナ勢にも間違いなく影響を与えた彼ら、その先祖帰りとも言うべき自らのスタイルの再構築は、ここで見事に花開きシーンの先頭を切っていると言っても大げさではないほど、今っぽさもあり老舗の看板に偽り無しの快作となっていますね。
シンガーの交代劇もチャンスに変えたバンドの気概、あれほどの声を失ったんですけどね。日本では全く人気の出ない彼らですが、アメリカのメジャーロックが好きな人には、是非とも聴いて欲しい一枚ですね。この音がいかに影響を及ぼしているか驚くでしょう。彼らがパクっているんじゃなくて、こっちがルーツなんですよと理解出来るでしょう。
本当に古くて新しい音を出していますねぇ。


NAZARETH - Tattooed on My Brain ★★★ (2019-08-10 20:07:45)

看板シンガーを失ったのはバンドとしてかなり苦しい事態となった。ダン・マッカファーティーの声はそれだけ個性的だったのだが、その後任に器用な男であるが、名前を売りきれなかったカール・センタンスの加入により難を逃れたのだが、正直、オリジナルアルバムをリリースする前にバンドを去る運命にあると思っていた。良くも悪くも器用すぎるが為に印象に残らないと言われ続けたカール。正直②など聴けば、いつも通りのイメージを受けるのだが、何度も聴くうちにカールの上手さが、バンドの新しい顔としての柔軟さを加味させたように感じられ、③のような活きの良いストレートなナンバーを聴かされると、コチラもノリノリのご機嫌様に早変わりさせられるから不思議なものだ。
息の長いバンドの中で同じシンガーが務めるケースはレアだ。それだけに、ダンの病気による離脱は如何ともしがたいピンチだったが、カールのおかげで見事に乗り切った。今も精力的に活動するバンド。急場凌ぎではないカールの安定感はバンドに新たなるエナジーを注入。変わり映えのない泥臭いハードブギーに、今の洗練度を加味させる事が出来た運営にも注目だ。
英国産のハードブギーって何?とか思っている若い人にも手に取りやすい一枚であろう。個人的にも、これもナザレスだと大いに思わせる会心の力作だ。


NECRONOMICON - Apocalyptic Nightmare ★★★ (2023-01-23 20:16:13)

古参ジャーマンスラッシャーだが、Kreator,、Destruction、Sodomと言ったクセ強軍団ほどの個性を出せずに、二番煎じを感じさせるスタイルが印象に残るバンドでした、良くも悪くも後追い感は否めなかったりするのだが、時系列など関係ない今の感性でいけば実に真っ当なスラッシュメタルをやっている。ダーティーに吐き捨てる歌い回しもジャーマンスラッシャーらしい魅力があったりと、猛々しいスピードサウンドの持つアグレションは妙に懐かしい空気を醸し出し、B級感丸出しの音質も手伝い、まだまだアングラだった初期スラッシュメタルの世界へと誘ってくれる。
一発の決め技にかけるアルバムだ、正直、これを聴くくらいならば、もっと聞き込まなければイケないアルバムは沢山あるのだが、メジャーどころのバッキバキじゃない、大物になりきれなかった男達、けして怠けていないのに足りないモノを補えなかったサウンド、そういうものに愛着を感じる猛者にはたまらない魅力があるでしょう。
欠点よりも美点を愛でる感性、ワタクシはそういうものを一番大切にしています。


NECRONOMICON - Escalation ★★★ (2022-11-28 20:39:23)

今も活動を継続している古参ジャーマンスラッシャーの3rd。このバンド初体験が今作というのもあり愛着度は高い。最近はサブスク生活のおかげで、メジャー流通の作品に触れる機会も激増。特にメディア情報を全く仕入れていないので、こんなのも出ていたのか、こんなバンドいるぞなどメジャー流通のビックマネーサウンドにメチャクチャ触れるのだが、やはり、そういうのには付いていけないので、ワタクシはこういうマイナー系の音が大好物です。
今の若い人にとっては、この手のクラシックなスラッシュに過激さなど感じないでしょうが、当時としてはスピードとパワーに特化しており、ダミ声ヴォーカルの噛みつくような唄い回しも含め刺激的なスタイルだった。
今作は彼らのルーツたるバンドの音楽性をビルドアップ。前のめりにしつつも、根幹にあるのは先人達の影響下であり、そこに峻烈なる過激さも導入、その様式はメタリカなどのも通ずるだろうし、同郷のディストラクションを重なる部分もある。
そういう古典をルーツとした格式高きスラッシュメタルの王道、①などで聴けるメランコリックなフレージングも欧州風味があるし、キャッチーさを誘発するギャングコーラスも効果的に機能、程よい刺激が耳を喜ばせ、好戦的なリズムとスピードサウンドに闘争本能を掻き立てる魅力がある。このバンドとしては大切にしている⑧のダークランドシリーズも魅力的だ。大技一発は無いのかもしれないが、懐かしさも含め個人的には忘れられないバンドの一つ。
古き良きスピード/パワーメタル系スラッシュが大好物な方には教えたいバンドですよね。時折ねじ込まれるコミカルタッチも込みで楽しんで欲しい。
このバンドの作品って国内盤あるのだろうか?


NECROPHAGIA - Ready for Death ★★★ (2021-04-09 13:11:49)

つい最近、Bandcampで見つけた幻の一枚。元々はこちらが1stよりも先にレコーディングが済まされていたが(詳しい事情はわかりません)1990年にポコッと出来てきて消えた一枚。ややこしい権利の関係などあったのか知る由もないが、単体での再発はなく、コンピ作に丸々収録されたり、リメイクされた形で数曲、他のアルバムで確認できたものがある程度。マニアとしては、一度は聴いてみたい一品でしたが、これがコチラの想像を裏切るような展開になっていて驚いた。

デビュー作こそ、スラッシュメタル的アプローチだったが、こちらは完全にホラーテイスト全開のブラッケンドなデスメタルスタイルを披露。シンガーもギターの音色も汚らしい糞尿まみれの血みどろサウンドを轟かしているのに驚く、1stリリース以降、デスメタル的なアプローチに移行したと思っていたら、デビュー作が異質で、彼等の本分はこっちの方だったんだと言う事実にひたすら驚きました。
とにかく、恐ろしいです。腐敗臭がプンプンと漂う残虐描写連発のホラーサウンドの凄み、ローファイな音色も手伝い、そのカルト的な恐ろしさに拍車をかけ、なんとも血生臭いB級スプラッタームービーを見せられている気分である。

おぞましきダーティーな残酷メタルは、グラインドコアからの影響も容赦なく撒き散らし、苛烈なるのノイズは自由度の高い音楽性の上で、気色悪さを発揮。彼等が示した激情渦巻く邪悪なるサウンド、その情け容赦のにない激烈さに、聴き手の理性は見事に蹂躙され支配下に置かれるでしょう。

ワシは、このバンドのことを何にも知らんかったんだぁ。

初期型デスメタルマニアならグッとくるでしょうね。


NEGAROBO - EMERGENCY ★★★ (2011-03-22 03:00:11)

1998年リリースの1st。当時の僕はスラッシュ卒業、しみじみほのぼのとしたサウンドに身を寄せひよっておりました、同郷のよしみで購入、久しぶりの正調スラッシュに大いに期待をしたものです。切れ味鋭いスラッシーなリフワークに耳元を抉られましたね、唄メロも良いし以前よりも逞しくなったVoの獰猛なサウンドに負けじと対峙する姿は頼もしい限。り日本人云々では語って欲しくない真新しくないサウンドだが上級の計算された荒々しさにグッときます。Dsの鈴木アンパン政行氏がLOUDNESSに加入をし話題になったいるのでしょうが、彼の凄さは今作でも後のRDXでも存分に堪能できます、正確無比のパワーヒッティングドラムは1聴の価値あり、是非LIVEなどで体験して貰いたいですね。