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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 6601-6700

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 6601-6700
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MEPHISTOPHELES - I'M GETTING READY FOR THE FIGHT ★★★ (2011-04-14 16:53:57)

左利きのギタリストは工藤恭司はいませんが2008年リリースの4曲入りのミニアルバム。
小気味良いパワフルな疾走感とキャッチーなメロディを生かしたが楽曲は魅力的です、自らが示すべくサウンドを堂々と披露する姿に迷いは感じられませんね、しなやかでパワフルなドラミングは実に心地よい柔軟さが素晴らしい。梅原ROB一浩の悪声ハイトーンも健在、唯一無二の存在感を発揮していますね。4曲では物足りないと思わせる勢いに満ちた楽曲は正統性も兼ね備えたスラッシュ寄りのパワーメタル。ファンなら必聴でしょうね。


MEPHISTOPHELES - MEPHISTOPHELES - DETENSION ★★ (2008-11-03 17:26:11)

ヘヴィでダークなミドルナンバー
メロディアスなソロが印象的ですね


MEPHISTOPHELES - MEPHISTOPHELES - FREEDOM (2008-11-03 17:32:03)

哀愁のミドルナンバー
個人的には梅原には合わないタイプの曲だと思う
メロディアスなコーラスや哀愁のフレーズが耳を惹きます
ソロは工藤のパートが好き


MEPHISTOPHELES - MEPHISTOPHELES - GET HIGHER ★★★ (2008-11-03 17:17:15)

梅原ROB一浩のダミ声シャウティングスタイルに評価も分かれるでしょうがパワーメタルな疾走ナンバー
左利きのギタリスト工藤恭司の奏でるメロディアスなソロがカッコイイ


MEPHISTOPHELES - MEPHISTOPHELES - INTO THE NIGHTMARE ★★ (2008-11-03 17:28:20)

激烈パワーメタルナンバー
梅原のだみ声ヴォイスが良く似合う曲です
ACCEPTっぽいなぁ


MEPHISTOPHELES - MEPHISTOPHELES - LIAR ★★ (2008-11-03 17:19:25)

メロディックなパワー溢れるミドルナンバー
佐藤潤一のドラミングが心地よい


MEPHISTOPHELES - MEPHISTOPHELES - MEPHISTOPHELES ★★ (2008-11-03 17:35:12)

バンドのテーマソング
タイトル通り妖しげな雰囲気がいいですね


MEPHISTOPHELES - MEPHISTOPHELES - YOU KEEP ON TRYING ★★★ (2008-11-03 17:22:44)

バンドの代表曲
硬質なリフとパワフルに駆け抜ける疾走感が魅力のナンバー
わりとキャッチーな歌メロも悪くない


MEPHISTOPHELES - METAL ON METAL ★★ (2008-11-03 17:44:00)

だみ声スクリームヴォイスの梅原と左利きのギタリスト工藤恭司を擁した東京のパワーメタルバンドの初のCD作品1987年に解散し現在再結成中も工藤はいません(もう一人のオリジナルギタリスト沢井比河流はいます)ACCEPTを彷彿とさせる硬質なリフと重量感のあるリズムにパワー溢れる疾走感は魅力のバンドでした。全13曲中4曲は梅原がいたERASERHEADの音源で参加メンバーもG,アンセム清水にリズム隊はガーゴイル、KEYの岡垣が参加しています。メフィストの曲と混ざっても違和感のない作風で清水の変則的なギターワークが光ります。パワー溢れる硬質なサウンドの中に艶のある音色のギターが聞こえてくるのが彼らの魅力、攻撃的でありながらも色気を感じるのが嬉しい。やはり正統派はいいなぁ


MERCILESS LAW - Troops of Steel ★★★ (2022-11-22 13:01:02)

クレジットを見ると正式なメンバーはパンチョ・アイルランドというチリ出身のヴォーカル兼ギタリスト、どういう経緯から分からないがスウェーデンのBlazon Stoneにゲスト参加した縁なのか、ベースでクレジットされるのはCEDことセデリック・フォースバーグだ。
そして出している音はNWOBHM直系のスピードメタル、そこにジャーマンテイストをタップリと練り込み、欧州的な情緒とパワー&スピードメタルを情熱的に鳴らしている。
南米特有の脆弱な環境から出る音質の低さも無く、インディペントとしては国産メタルにも通ずる少々クサ目のメロディを軸としたサウンドを展開しており、なんだかとても懐かしく好感が持てますね。
とにかく8曲、スカッと駆け抜けています。過度なブルータルさや這いつくばるようなヘヴィグルーブなどもなく、適度な疾走感と親しみやすいメロディを軸にサンダースティール路線のRIOTにも通ずるような分かりやすさを提示している。我が国でも需要のある素直なジャーマン仕込みの南米メタルと呼べば良いのだろう。
新しい事はやっていないのでノスタルジックなメタルをお探しのマニアには丁度良いかも知れません。


MERCYFUL FATE - Don't Break the Oath ★★★ (2012-09-22 17:41:27)

サタニックメタルと言う言葉がここまでしっくりくるバンドが彼らくらいなものでしょう。血飛沫を撒き散らすスプラッターホラーとは違う巧みな構成でじっくりと恐怖を演出する重厚な世界、闇を照らす禍々しい暗黒の美、それらを艶やかな色を感じさせる二本のギターが緊張感と恐怖を演出し独自のバンドカラーへと染め上げてくれます。それでいながらも正統性の強い楽曲の域を抜けることはないので正統派のメタルファンなら安心して聴くことが出来ますね。劇的かつ重厚なドラマを描ききるツインギターの美しい調べ、堅守なリズムをキープするリズム隊の躍動感溢れるプレイの数々、美意識と恐怖がド迫力の音像を伴い迫ってくる様こそバンドの目指す世界観でしょう。音を聴き目の前に映し出される闇の宴、悪魔の儀式、サタニックというイメージに飲み込まれおののきながらも叙情的かつダークな世界に引き寄せられます。大魔王キング・ダイアモンドが逃げ出すことの出来ない魅惑的で美しい暗黒の世界へと誘ってくれるでしょう


MERCYFUL FATE - Melissa ★★★ (2012-05-30 03:55:54)

テクニックに裏打ちされたアレンジとセンスの高さを伺わせるサタニックメタルバンドの1983年リリースの1st。聞かせどころの上手いツインギターの調べが劇的な展開を構築する様がなんとも美しいですね。爬虫類的と例えられる事もあるキング・ダイヤモンドの歌唱スタイルに難を示す人もいるのでしょうが、今の感性で行くなら全然問題なく受け入れられるでしょうね。荒涼としたミステリアスなサウンドメイクを際立てる歌声とアレンジを1983年の段階で確立していたのだから彼らの活動は後のバンド郡に多大なる影響を及ぼしているのでしょうね。メロディアスなサウンドながらも恐怖感を煽るミステリアスかつダークな世界観を独自の切り口で美しく彩り、悪魔的な要素を十二分に演出している姿も素晴らしい、彼らを知ったのは80年代中盤だったと思うがマイナーメタルではあるが革新的なスタイルに興奮を覚えたものです。メタリカのカヴァーされた①もさる事ながら、おどろおどろしい展開と正統派HM/HRサウンドの融合が見事に果たされた捨て極無しの名盤ですね。


MERCYFUL FATE - Return of the Vampire: The Rare and Unreleased ★★ (2018-03-27 14:21:40)

デンマークのサタニカルメタルバンドMERCYFUL FATEのデモ音源集。後の片鱗を随所に感じさせる魔術的響きとメタリックなサウンドは、デモという特質状アラさも散見出来るが、このバンドのもつ個性とアイデアは確立されており、キング・ダイアモンドのクセの強いハイトーンと、情緒のある妖しげなメロディが満載、ハンク・シャーマンと初期の相棒Jackalで活躍するベニー・ペターセンのコンビというのも楽しめるのもマニアにとってはお楽しみの一つ。これは、あの曲の元ネタなのかと、色んな聴き方で楽しめると思います。あくまでもデモと未発表曲によるコンピレーションですから、彼らが世に送りだしたオフィシャルの作品があるので、まずはそちらから楽しむのが一番でしょう。
それにしても個性の強いバンドですよ、81,82年の音源がここまでクセが強いんだからね。


MERCYFUL FATE - The Beginning ★★★ (2016-06-22 15:09:09)

MERCYFUL FATEの記念すべきデビューEP作の4曲にBBCラジオの『Friday Rock Show』から3曲、1997年にリマスター再発してくれたRoadrunner盤には新たにシングルに収録された⑧を追加しリリースされているコンピ作。どれも貴重な音源で彼らの歴史を知る上では外す事の出来ない一品として知られています。プログレッシブな展開は薄目ですが、悪魔的なニュアンスはこの時点である程度確立されており、キング・ダイアモンド氏の奇怪なファルセットヴォイスは不気味な手触りの残しています。低予算&突貫工事なレコーディングの影響もあり、妙に生々しい粗さも逆に他の作風では感じる事の出来ない魅力があり、また魔術的な響きには後の片鱗も感じさせてくれますね。


1. Doomed by the Living Dead
2. A Corpse Without Soul
3. Nuns Have No Fun
4. Devil Eyes
5. Curse of the Pharaohs
6. Evil
7. Satan's Fall
8. Black Masses
9. Black Funeral


MESSAGE - Lessons ★★ (2016-08-29 16:10:33)

ディーン・ファザーノ率いるバンドが1982年にリリースした6曲入りのEP。のちにBON JOVIに加入するリッチー・サンボラとアレックス・ジョン・サッチが在籍していた事でも有名なバンドで、デビュー前のジョンとも交流があったらしく、BON JOVI結成時にアレック、リッチーと順に参加する流れになった事でも知られていますね。ディーン・ファザーノのクリアーなハイトーンを生かした爽快なメロディを歌いあげるアメリカンロックを披露、適度なハードさと大衆性を飲み込んだ音楽性の質は高く、ファザーノの声質もあってForeignerあたりの音楽性が好きに人には共感できる要素も強いかと思います。後にLong Island Recordsから『MESSAGE』 という作品をリリースするのですが、そちらに今作が丸まる収められ、さらに4曲の新曲をプラスしたものがあり、国内盤では『Lessons』名義の作品をだし、そちらはさらに4曲多いものが出ております(今作の6曲+新曲8=14曲入り)、さらに2000年にはEscape Musicからは国内盤にデモ音源を追加した16曲入りのものがあり、気をつけないとかぶり倒した作品を掴まされるので注意が必要ですね。


MESSIAH PROPHET - Master of the Metal ★★★ (2022-11-10 23:09:05)

古くは70年代の終わり頃から活動していた元祖クリスチャンメタルバンドとして知られる、彼らが1986年にリリースした2枚目のアルバム。レーベルもクリスチャンメタル専門のPure Metal Recordsですから、もはや疑いの無い路線です。
バラードが大ヒットして、ある意味アルバムの中に疾走ナンバー、キャッチーな奴、そしてバラードと3曲ずつ並べる構成でヒットしたSTRYPERの成功例が、クリスチャンメタルってなイメージが日本では。何故か定着していますが、クリスチャンメタルシーンは、実に多様性がありスラッシュからパワーメタルにスピードメタル、グロウルを操るバンドまでいる位、バラエティ豊かなシーンを構成しています。
日本では、宗教色が薄い国民性なので、こういう活動を知ることもありませんが、このバンドは、クリスチャンメタルのど真ん中を突っ走るようなアメリカンでハードなスタイルで牽引、王道バラードも放り込みつつ、湿っぽくならないドライブするアメリカンロックを鳴らしつつも、情緒を持ち込み日本人の感性にも十分に訴える音楽性を完備しています。
コンパクトで勢いのあるナンバーが多いので、ノリノリで楽しめますね。このドラムの音なんて懐かしいですよ。今の人が聴けばかっこ悪いと感じるでしょうね。当時からワタクシは苦手でしたが、そういうのも込みでノスタルジックな響きは、現在のハードシーンにも通ずる音色を持っており、正にクラシックなメタルサウンドとなるわけです。温故知新で楽しむマニア向けかも知れませんが、なんかこう懐かしいと感じるアメリカンバブル夜明け前なハードサウンドを楽しめます。
でももう少しミックスなんとかならんかったかね。こんなに分離の悪いサウンドメイクじゃ演者が可哀想ですよ。


MESSIAH'S KISS - Prayer for the Dying ★★★ (2015-02-27 13:40:08)

ドイツはRepressionの4人がシンガーにアメリカ人のマイク・ティレリを迎え入れ2002年に結成されたバンドの1st。マイク・ティレリは2005年にRIOTのメンバーとして来日も果たし、音源は残しませんでしたが2年は籍を置いていた人物だし、ジャック・スターバンドでも歌っていましたね。僕の知っているイメージは線は細いが伸びやかなハイトーンを駆使するメタリックなシンガーだと思っていましたが、ここでは低音域からザラついた声を駆使し力強く中音域を歌い上げ、ロングトーン一発も高らかに決めてくるという、何とも男前な歌声に魅了されっぱなし、こんな奴だっけ?クレジットも確認したし、ジャック・スターも聴き比べましたが、シンガーとしての鍛錬を怠らず、多彩な表現力と強靭な喉を手に入れたんだと思いました。こんなに歌えるならRIOTのライブ行けばよかった、ハイトーン一辺倒は苦手なんでと悔やまれましたね(余談ですがナイトブレイカー時のマーク・ディメオのLIVEにおけるダメっぷりの悪夢があり二の足を踏んでおりました。しかも隣の彼女にばかり愛想を振り撒きやがって!)その力強い歌声に負けじとバックのサウンドも実に勇壮でメロディアスなパワーメタルのオンパレード、起承転結のある理論整然とした構成、キレのある重量感、気品あふれる剛毅なエピックスタイルはどこまでも勇ましく鼓舞していくでしょう。やや無難すぎる演奏にドイツらしさがり、そこが少々気になる人もいるでしょうが、古さを廃した普遍の正統派サウンドを軸にバラエティに富んだ楽曲を堪能できる情熱的なエナジーが溢れ出る一品ですね。


METAL CHURCH - A Light in the Dark ★★ (2018-12-26 02:00:22)

パワーメタルよりのスラッシュサウンドが売りで、緊張感の高い演奏と緻密な構成力、そこにダークな設えを施し聴き手をグイッとねじ伏せるようなパワーフルサウンドを聴かせるバンドだった。時代の流れもありバンドとしての存続は難しく活動は尻すぼみ1995年にバンドは解散となるのですが、98年には早々と復活とベテランバンドとして細々ながらも活動を継続していました。
今作で歌うマイク・モンローも歴代シンガーに負ける事のないパワーヴォイスを披露、一癖も二癖もあるMetal Churchサウンドとの相性も上々だ。
全般的に地味目の作風なのは欧州基盤の正統派メタル路線を突き進んでいる為、ましてはUS産のパワーメタルと言えばこういう、生真面目なスタイルになる、OMENあたりも愛想の良くないサウンドだが、そこがUS産ならではの魅力なんだと思う。日本人的には、フックに乏しいとなるので、イマイチウケが良くないのだろう。
タイプの違う曲を揃えた頭4曲の流れも悪くないし、繊細さも加味された質実剛健サウンドの⑤、10分弱の大作だが場面展開も多く、ダレる事無く最後まで聴かせる⑥など、パワー&スラッシュではないが、全盛期のQueensrycheがBlack Sabbathをカヴァーしているようで面白い。その後に続くリズムカルな⑦、キャッチーさも加味した拘りの⑧と流れ良く進む。
全般的な地味さと、キメ技一発の大技をかましてくれると良かったのだが(タイガーマスクや藤波との遺恨で話題を呼んだ長州力などの影に隠れた、キャラの薄い木村健悟が人気を得る為に、無理やり編み出した稲妻レッグラリアットのようなヤツね)
学生街にあるワンコインで腹いっぱい食わせてくれる食べログ無用の大衆食堂のような、変わり映えのない、これぞメタルな安定感はある。それが最大の聴きどころだ。


METAL CHURCH - Blessing in Disguise ★★★ (2021-07-28 16:58:21)

カート・ヴァンダーフーフがバンドから離れ、シンガーも交代と言うショッキングなニュースが飛び込む。熱量の高いハイエナジーサウンドで魅了した1st、整合感を増した2ndと順当な成長を見せていただけに主役と思われた二人の交代は異常事態発生の何物でもないのだが、ギターのカートは曲作りに関与、そのおかげで失速することなくバンドは次のステップへと向かった。いい意味での王道スタイルへの接近、まるでJP風味とも言えるゴリっとしたヘヴィネスサウンドは貫禄すら漂い新シンガーのマイクの歌い回しも中音域を生かしたロブ風味にも似た声をだせたりと、バンドサウンドの本格派志向に箔をつけている。
屈強なパワーメタルサウンドを引っ提げ、プチモデルチェンジも無難にこなした今作、整合感とダイナミズムの増量、折り目正しい正統派スタイルの中で曲調に表情をつけフラストレーションを吐き出してる。実にうまくやりこなしている。


METAL CHURCH - Blessing in Disguise - Badlands ★★★ (2018-07-01 15:11:10)

爪弾くアルペジオのフレーズに驚きました
いい意味で期待を裏切った展開が肝
相変わらずダークで無機質なコンクリートサウンドだよ
そこの扇情的とも言える色を残したアイデアの勝


METAL CHURCH - Congregation of Annihilation ★★★ (2023-07-18 13:56:36)

ヴォーカルがRoss the Boss等でリードシンガーを務めていたマーク・ロペスに変った、あえて比較するならばデヴィッド・ウェインに近いタイプと言えるが、このシンガーはもっと癖が強い。そのやり過ぎと言える灰汁の強さ、キャラの濃い歌声に苦笑いも出るだろうが、パワフルなバンドサウンドに負ける場面は皆無、重責を全うしてくれました。

なによりサウンドが往年のスタイルを思わせるサウンドメイクにシフトチェンジ、現代的なフィルターを通してはいるが驚くほど、懐かしい味わいのサウンドへと回帰している。攻撃的でパワフルなシンガーを手に入れたバンドは、音楽的間口を広げつつも筋の通ったサウンドを展開、リズミカルでダイナミックなリズムプレイの豪胆さ、面白味も増したギターワーク。これぞメタルチャーチと呼べるパワー/スラッシュメタル風味満点の音楽性を披露してくれた。


METAL CHURCH - Damned If You Do - Damned If You Do ★★★ (2021-02-07 16:51:34)

ハムーって聴こえる不気味なコーラスが耳を惹きます
宗教的なダークテイスト
往年のイメージが戻ってきたと印象付けています
古くて新しい新生メタルチャーチの幕開けに相応しい一曲ですね


METAL CHURCH - Generation Nothing (2021-02-07 16:30:10)

2013年と言えばリバイバルブームも成熟しだした時期でしたね。バンド運営は首謀者であるカート・ヴァンダーフーフがいれば問題は起きないという体制も作り出し今作は時流の流れに乗ったスタンダードな鋼鉄サウンドへと仕上がっている。
お約束の①で掴み、キャッチーな②という展開も懐かしい限りなのだが、メタルチャーチってこんなバンドだったっけ、見たいな無難さも同時に馴染み出ており、いい意味でも悪い意味でも普通の感じがする。

丸みを帯びたミックスではあるが、ザクザク系のリフもあるし雰囲気もあるが、似たようなメロを唄う一本調子のイメージを与えるロニー・ムンローの歌い回しも(ウド・ダークシュナイダー8割のデッキンソン2割)、終盤に差し掛かると飽きてきたりと、バラエティに富んが楽曲があるのにイマイチ伝わりずらいと思わせるのが残念。

並みのバンドなら及第点だが、メタルチャーチの金看板を重いといえるので、少々食い足りないというところでしょうね。もう少し後半に向けてフックのある展開が欲しかった。なんかこうありがちなNWOTHMなサウンドに落ち着いてしまっている。ちょっとの違いんですけどね、難しい問題なぁ。


METAL CHURCH - The Dark ★★★ (2012-05-30 01:00:28)

US産の正統派パワーメタルバンドの2nd。前作で見せたスピーディーさとパワフルさはそのままに音楽的にはバリエーションを広げ深みを感じさせてくれます、この手のサウンドにありがちな突っ走るだけではない起承転結があり各楽曲に山場を見事に盛り込み飽きさせることの無いアレンジを施してくれます。あくまでもアグレッシブに獰猛なパフォーマンスを披露するVoのデイヴィット・ウェインもメロディをしっかりと歌い上げ凡百のパワーメタルバンドとの違いを見せ付けてくれます。桁違いのパワーと突進力を兼ね備えた今作は実に清清しいですね、ダークな音像もUS産ならではのクールな質感と合致し独自の色合いを感じさせてくれる、またメタル然とした楽曲の方向性を如実に握っているツインギターのコンビネーションも素晴らしく鋭く尖がっています。このサウンドにこのボーカルと超一流のメタルサウンドに仰け反りつつ、ある意味アルバムタイトルの如き闇の中で輝くメタリックなサウンドに畏怖を感じます。


METAL CHURCH - The Dark - Burial at Sea ★★★ (2012-05-30 01:20:06)

ヒステリックなハイトーンもきまっていますね
弾き出される強烈なグルーブ感がたまりません
この曲順ってのも憎いね


METAL CHURCH - The Dark - Line of Death ★★★ (2012-05-30 01:17:07)

正統性の強さと革新的なアグレッシブさが見事の融合しています
バンドのポテンシャルの高さを如実に物語る名曲ですね


METAL CHURCH - The Dark - Method to Your Madness ★★★ (2012-05-30 00:35:56)

コンクリートのような冷たい質感が実に尖がった音に聞こえます
そこに扇情的なフレーズを持ち込み絶妙なコントラストを描いていますね
実にドラマチックなナンバーです
柔軟なスタンスでも彼等らしいメタリックな音像はそのままなのですから凄いですね


METAL CHURCH - The Dark - Over My Dead Body ★★★ (2012-05-30 00:44:32)

うねりを上げるギターがカッコいいですね
噛みつかんばかりにアグレッシブに歌い上げる
デイヴィット・ウェインのパフォーマンスも素晴らしい
ベースもいい仕事をしていますよ


METAL CHURCH - The Dark - Psycho ★★ (2012-05-30 01:21:56)

走りますね
突っ走ります
小細工無用な疾走感が聴き所です


METAL CHURCH - The Dark - The Dark ★★★ (2012-05-30 01:09:58)

オカルト/ホラーチックな雰囲気も醸し出していますね
へヴィさがいい塩梅なんですよね
硬質なリフもカッコいい
すべてのバランスが良いんだよね


METAL CHURCH - The Dark - Ton of Bricks ★★★ (2012-05-30 00:39:02)

胸倉をつかまれぶん殴られたような衝撃ですね
ガツンガツンとしていますがクールな質感がUS産のなせる業
質実剛健なアルバムのオープニングに相応しい名曲です
土足で家の中を暴れまわるような傍若無人ぶり好きですね


METAL CHURCH - The Dark - Watch the Children Pray ★★★ (2012-05-30 00:41:32)

ドラマチックやないかい
力強さと仄かな哀愁がグッと楽曲を盛り立てます
パワフルな歌声も素晴らしいね
ダークな世界観を如実に表す静と動のコントラストが素晴らしいです


METAL CHURCH - The Dark - Western Alliance ★★★ (2012-05-30 01:07:42)

アルバムのラストを飾る
パンキッシュな疾走ナンバー


METAL CHURCH - The Human Factor ★★★ (2021-07-29 20:25:05)

90年代に入りシーンも変革の時を迎えるのですが、このバンドも方向性の決断を迫られる。今となってはバンドの顔であるカート・ヴァンダフーフも完全に裏方に回りバンドをサポート、ダミアン浜田みたいになっているが、皆が一丸となりバンドは次の一手に出る。重厚でダークな質感のカルトメタルサウンドを捨て、いい意味でスタンダードなメタルをやるようになった、カチッとまとまった欧州テイストとは違うストリートなひりつく感性を磨き上げ新機軸を打ち出すことに成功した。とくにシンガーのマイク・ハウの成長は著しく、前作で感じた唄わされている感を打ち消し、この新たなるバンドサウンドの顔となり大役をこなした。
ある意味バンドの個性は無くなった。ヘヴィメタルと言う名の大衆性を完備することで茨の道となる時代に先陣を切った形となった。
しかし個性と言うのは難しい、無ければダメだが強すぎてもイケない、長い人生の中で一枚、二枚はあるスタイルだと思う。そういう意味では今作は大正解と言えるでしょう。
今回時系列を追って久しぶりに聴いたのですが、驚くほど今作は有機的な絡みが多いです。リズムセクションも今までになくグルーヴィー、マイクの唄も柔軟さを生かしエモーショナルなサウンドをより明確に際立たせている。このリズム隊と唄も、今作からマッチしたという事でもあります。
何を求めるかで評価は大きく分かれるでしょう、初期のスタイルを懐かしむマニアにはイマイチに感じる場面もあるでしょうが、時流に乗り間口を広げた今作こそ一番と押すマニアもいるだけに、今作の批評は一筋ならではいかないのが面白い。それだけ拘りのあるマニアを持つバンドでもありますね。
個人的には、最初は戸惑いましたが、今となっては大好きな作風です。むしろ大好物なんですが、でもバンド名に拘ると素直になれないんですよね。
このメジャー感のあるヘヴィメタルサウンドを前に贅沢な悩みを吐露しますよ。


METAL CHURCH - XI ★★ (2021-02-07 16:44:47)

カート・ヴァンダーフーフがいれば、それはもうメタルチャーチであるという図式に異論はないだろうが、今作はシンガーの座に懐かしい名前のマイク・ハウが戻ってきたという嬉しいニュースも飛び込み新譜への期待は高まっていた。

音楽性は昨今のスタイルを踏襲する現代的なミックスはどこかスッキリとまとまっており、このバンド特有のカラーは薄まっている。それでも前作の反省を生かし楽曲にフックを設け、メロディを歌い上げるシンガーの存在はよりバンドを強固なものとしている。
とは言えマイクのブランクを感じさせる歌は、口のこえたファンを納得させることは出来ず、諸手を上げての大歓迎といかなかったのマイナスでしょうね。

過去との比較は酷な話です。個人的にはもっとヘヴィな音像のメタルチャーチが聴きたいと思うのが最大のポイント。若いNWOTHM系のバンドがやりそうなミックスは正解とは思えない。そこを改善するだけでも、厳ついメタルチャーチが復活すると思う。
せっかく看板シンガーがいるのだからと思わずにはいられませんが、それもこれも贅沢な悩みであり。通常のバンドには当てはまらない話です。現役感を損なわない新生メタルチャーチスタイルと思えば気にもならないでしょう。
若い人にとってもとっつきやすい音に収まっているのも今の時代と言うことで理解しています。


METAL CHURCH - XI - No Tomorrow ★★★ (2021-02-07 16:47:09)

静と動のコントラストを見事に描き切っています
アコースティカルなパートが良いのよ


METAL LADY - Azé A Nő, Aki Megműveli ★★★ (2017-02-09 14:55:45)

前作から4年後にリリースされた2nd。前作がPokolgepなら今作はOssianのメンバーがバックアップするというハンガリアンHM/HRシーンのレジェンダリーなメンツに支えられるラッキーな彼女、ひょっとすると両バンドとも、彼女の作品に参加する前にバンドが危機的状況にあったので、それがきっかけなのかも知れない?(今作に参加するギター、ベース。ドラムいずれも翌年にはFahrenheitというバンドでフルアルバムをリリースしています)上手くいけばパーマネントになんてところだろうか?
今作も前作同様、癖の強いハンガリアンメタルが目白押し、バラードあり、ポップロックありと参加メンバーに偽り無の無難な一品となっています。主役たる彼女のパフォーマンスに今一つ乗り切れない欠点は、あれど浜田麻里よりは本城未沙子的な雰囲気で楽しめる猛者限定的なニュアンスが強いですかね。


METAL LADY - Metal Lady ★★★ (2017-02-09 14:40:00)

ハンガリーのメタルクィーン、イリーナ・ビロ嬢ことメタルレディが、ハンガリーを代表するHM/HRバンド『Pokolgep』のメンバーをバックに従え制作された1st(楽曲も提供しています)。
ワタクシに段ボール1箱の音源を託し失踪した知人が残した中にあった一品。しかもカセット(ちゃんと商品化されたヤツね)、こんなもんをどうやって手に入れたのか、1990年リリースだから今みたいにNET環境も整っていないし、手紙とかでやりとりしたのかなぁ?とにかく恐ろしい執念で手に入れたんだろうと推察される貴重なモノに、なんだか複雑な思いが交差しますね。
作風は癖の強い東欧的な翳りのあるメロディ、まさにPokolgepサウンドとの共通点も多く、プリースト直系の剛毅なスタイルで挑んでいます。勿論主役は彼女ですから、ライトな味付けになっていますね。声量不足の青臭く声質のシンガー故に、楽曲との噛み合わせには微妙な空気も漂うのですが、④ではヨーゼフ・カラパークスの歌声も聞こえたりと、懐かしい空気があり、哀愁のあるハンガリアンメタルを存分に味わえますね。派手目のリードギターも懐かしい響きですよ。


METALITE - A Virtual World ★★★ (2022-06-10 13:40:18)

勝負となった3枚目のアルバム。今回はシンガーも変わらず本格派の歌姫、エリカ・オールソンが引き続き唄っています。とにかくド派手に軽やかに踊りまくっています。やり過ぎだと感じるくらいダンサンブルなリズムを大導入するナンバーもあったりするのですが、ここでは音楽性も熟れてきた印象が強く、なんと例えれば良いのかいい例えが見つからないのだが、バンドとしての一体感というのか、このEDM+メタルという究極のミスマッチを演出する黄金比を見つけたような印象を抱かせる。
北欧というバックボーンもあるのかABBAのメタルヴァージョンと言えば良いのかなぁと思わせる軽快なビートと大衆性、個人的には④位で脱落するのだが、ギターソロになると急にメタル度を増したりと、脱落しかけるワタクシに手を差し伸べてきます。
この手のスタイルは、初心者にとっては馴染みやすく敷居を下げている。ヘヴィなグルーブやメタリックな質感、そういうモノよりもスピードやノリの良さ、そういう点に重きを置くマニアならば、こちらのバンドの方が楽しめるでしょう。
BABYMETAL的なバンドもイケる方ならば尚更だろうし、シンコーミュージック激押しアーティストのネモフィリアよりも、質は高く大人の事情を感じさせない真面目な取り組みが、音楽性の底上げに貢献している点も見逃せません。本気で、このメタルダンスミュージックをやっているのです。
個人的にはハマらないのだが、お金も掛からず音源を楽しめる今、こういう音を若い人に振れて貰い、メタルに対する偏見を無くして欲しいと思いますね。ABBAメタルだよなぁ。


METALITE - Biomechanicals (2019-11-09 20:10:40)

シンガーの座がエリカ・オールソンに変更。そしてドイツのAFM Recordsから2枚目をリリースしました。前任者よりも年齢も上がり、幾分ロックなビッチ感も増しましたが、根幹となるEDMのリズムを大胆に取り込んだメロディアスHM/HRサウンドは健在。個人的には、EDMは死ぬほどきらいで、へヴィメタルの対極にあると思える音楽性だと思うのだが、この手の水と油商法は、既にシーンの中でも確立されつつあるジャンルであり、これからも多くのバンドが後続を連ねる事となるでしょう。

瑞々しく躍動する壮麗なリズム、逞しい程に派手に暴れる電子音、そこに刃を立てるメタルなサウンド、北欧特有の透明感と、耳馴染みの良い大衆性がガップリ四つに組みあっています。
今なお貧乏臭いNWOBHMを聴き楽しみ四畳半一間の貧相な耳には、オシャレすぎてついて行けないが、こういう音を入り口に、メタルの世界に足を踏み入れる人が増えれば良いなと思いますね。


METALITE - Heroes in Time (2019-11-08 17:33:04)

国内盤はRubicon Musicからリリーされている北欧のメロディアスHM/HRバンドの1st。メロディアスと言っても今風のデジタルサウンドを大導入、EDMのリズムを取り込んだダンサンブルなビートとハードなバッキングを主軸に、真面目そうな女性シンガー、エマ・ベンシングが素直な歌唱スタイルを披露する、新時代の予感を漂わせるデビューアルバムですね。
所謂、YouTubeで話題をかっさらい大きなディールを獲得したという今風の話も納得の音楽性なのだが、聴きやすさの代わりにエッジ不足かつロックなエナジーが少々不足気味なのが喰い足りないと思わせるのだが、昨今のブームを考えると、当然といも言える音楽性であり、わが国でもBABYMETALが世界中を席巻しているのだから、こういうスタイルが新時代のメタルとして牽引するのも、ありなのではないだろうかと思っている。
ハッキリ言ってメタルを初めて触れる人には親しみやすく、テンポの良い楽曲が続くので、メタル偏見自体をふっ飛ばしてくれる可能性がある。個人的には全然オシャレすぎで、熱くなる事は無いのだが、それでも、この壮麗な北欧風味満点のミンティアサウンドの煌びやかなオーロラ感は、歌モノロックを愛する身としては付き合う事は可能だ。
それに当時はバッシングにあったがEARTHSHAKERもトレチュアリーでは、大胆にシーケンスを導入し、多くのファンに刺激を与え、度肝を抜かせた事だろう。早すぎた変遷とも言われる音楽性だったが、今となっては、地上を賑やかすメジャーバンドの一つのスタイルとして定着しているらしいから、世の中も随分と変わり多様性を帯びたものだと思っている。

ダンサンブルな楽曲の合間にNIGHTWISH風の⑩みたいな曲を、しっかりと放り込んでくるので、ズッシリと重く響くへヴィさや、ハードなダイナミズムさよりも、テンポの良さは、疾走感を大切にする人には大いに需要があるでしょうね。
メタルとデジタルビートの融合、もう当たり前の時代が来ているんだな。


METALIUM - Hero-Nation: Chapter Three ★★★ (2024-01-18 12:58:43)

ヘヴィメタルが最も苦しい時代に活躍していたドイツ産正統派メタルバンドの3枚目。JPの意思を全うに引き継ぐ純粋なる崇高な理念。今回はギターがシングル編成に変ったがバンドの方向性に変わりは無くラーズ・ラッツの指揮の下、全身全霊でメタルをやり切っています。心なしかラーズのベースも前のめりに、強靱なサウンドの後押しとなっていますね。
これが2002年でなければ世界的な認知も違うのですが、逆にホンモノのメタルキッズをノックアウトしたと言われており、ドイツ以外でも高い評価を受ける事となりました。
派手目のギターはあくまでもメタリック、メロディに乗せて高低を操る伸びやかなハイトーン、そして推進力の高いバンドサウンドを支える強固なリズムプレイ。JP仕込みのメタルに嘘偽りは御座いません。

ゲストキーボードにドン・エイリーが参加、さらにケン・ヘンズレーも客演というのもプチ話題に、密度の濃いSFタッチの重厚なメタルワールドの演出に一役買っております。

とにかくパワフルである。これぞメタルである。ガッツが溢れているねぇ。正にパワーメタルですね。


METALLICA - 72 Seasons ★★ (2023-04-21 13:45:11)

すっかりモンスターバンドとなり崇め祭られる事になってしまったメタリカ。彼らのピークはとっくに過ぎ、今、アメリカで求心力の高いバンドではなくなっている。少なくとも10代の若者を振り向かせられるようなバンドではない。
そういう環境はかつての売れないとイケないという呪縛から解き放たれているだろう。
もはや世界中にいるメタリカフリークを相手にすれば十分だ。日本でもメタリカという威光は凄まじいだろう。

結論から言えば、一曲が長いである。これと言ったスリルがあるわけではないので、ほとんど曲は、あと1分くらい短くても良かった。しかし、彼らが選んだ音楽性はNWOBHMからの流れを感じさせるモノであり、古典的なスタンスでメタリカ流のアリーナロックをやっている。
リムジンに乗り回し、札束でビンタを食らわすようなゴージャスさ、大きなスタジアムで彼らが暴れている姿を想像するのは簡単でしょうね。今作は、そういうメタリカという大金持ちによる原点を見つめ直すような雰囲気はあるが、もはや、同じマインドには戻れないという音楽性でもある。

そんな穿った見方を一切止めて、好意的な面だけ見れば貫禄のある横綱感はエグい。メタリカは何をやってもメタリカであり、この声が聞こえてきたらメタリカである。現代的なフィルターを通した荒々しい古典メタル、あえて狙ったんであろうスタイルに、このバンドは賢いなぁと思いますね。もうロード、リロードみたいなことはやらんだろう。
時代にすり寄るという選択肢をとらなくても良くなったメタリカ。もう金儲けは十分だろう。

この音は純粋なメタルスピリッツを感じさせる。でも大金持ちの音だ。それはどうすることも出来ない。ソリッドでシェイプされた時代でもない、ヘヴィなリズムと攻撃的なギターは突破力があり、歌メロだって親しみやすい、実に完成された音である。

最小限に抑えられた装飾、その生っぽさは丹念に作られたものであり、ポッと出の新人では出せない味わいだ。間口も広く奥行きだってある、普遍的な魅力に溢れてた快作だ。

でもメタリカという看板を外したら、世間一般的に認知されないだろう。
もっと革新的で野心に満ちあふれたアルバムはたくさんありますのでね。

でも絶賛されまくるだろう。雑誌でも軒並み高評価、丸呑みしてメタリカ最高と言うのが賢い選択だ。そっちの水は甘いけど、それは乗れないなぁ。
今でもゴリゴリNWOBHM聴いている身としてはね。このアルバムをフレッシュな気持ちで聴ける人が羨ましい、でも世間知らずの幼い時代に戻りたいとは思わない。もっと色んな音楽に触れ掘り下げて行きたいねぇ。


METALLICA - 72 Seasons - Lux Æterna ★★★ (2023-06-11 16:59:55)

流れ込む強烈なリズム
キャッチーで親しみやすいヤツです
NWOBHMテイスト満載なのもいい
ロードとリロードってなんだったんだ?
モンスターバンドの風格が漂うシンプルな一曲
なんでもかんでもメタリカ最高と言われるのも可哀想だなぁ
そんなメインストリームにいるバンドではなかったのにね


METALLICA - Hardwired… to Self‐Destruct ★★ (2017-01-04 20:02:39)

速くないメタルは嫌いと言う事で、お知り合いからタダ同然で譲り受けたメタリカの最新作。ブラックアルバム以降、自力でアルバムを買った事のないワタクシですが、今作は名盤ブラックアルバムの流れを順当に引き継いでいるのは明白で、無駄な装飾を省き実にソリッドでオーソドックスなサウンドへと向かっています。自身が築き上げた様式を再構築、オーセンティックなスラッシュナンバー①、普遍的なメタルスピリット溢れる②と掴みはOK、ヘヴィなグルーブが心地よい③、シンプルに聞こえるが拘りの場面展開が初期の頃をダブらせる90年代以降のメタリカな④と流れ良く進み、安易な過去の焼き回しや、○○風で終わらない飽くまでも挑戦的な姿勢は流石の一言。
何故2枚組みなのかはよく分からないが、実は通して聴かないで分けて聴くとダレる事無くスッと聴けるから不思議なものですね。2枚目のラストに収録される『Spit Out The Bone』のカッコよさ足るや、クールなメタリカを存分に味わえますね。最近、パープルのトリビュートやロニーのトリビュートに寄稿したレインボーメドレー、メイデンのカヴァーなど、その影響があったのか、ここまで正統性の強くメタルナンバーをやってくれるとは夢にも思わなんだ。
メタリカがスラッシュメタルバンドだったのは80年代の話、25年以上も前の事である。そろそろ、その呪縛から解き放たれてほしい。それでなければブラックアルバム以降が何だったのかって事になりかねないのでね。
ボン・ジョヴィしかり、エアロスミスしかり、メタリカも、その存在がジャンルだと思いますので、それほど世界的成功を収め誰にも属さないオリジナルティを高めたのですからね。
個人的にはウンコみたいなC級、D級メタルを愛する貧乏耳ゆえに、今のメタリカは高尚過ぎるので熱心に耳を傾ける音楽性にはなりませんが、このタイミングでど真ん中のメタルスピリットを貫いてくるとは思いもしませんでした。そんなに激烈に走らなくともヘヴィだし十分スリリングだし、楽曲、演奏もタイトで無理なく設計されていますよ。


METALLICA - Metallica ★★ (2017-01-04 19:36:30)

時代は1991年、シアトル勢に呼応するようにメタリカが普遍的スタイルへと回帰する歴史の潮目となった通称ブラックアルバム。スラッシュメタルの帝王として、また、その高潔なメタルに対する姿勢と清い音楽性で上り詰めていた彼らがシーンに放ったのは、16分で刻む高速なコード進行で突っ込んでくる、スピーディーなナンバーと完全に決別。その代わりヘヴィなリズムを際立たせたグルーブを強調、そして今まで以上にジェイムズの歌への比重も大きくなり、彼のシンガーとしての成長がなければ今作の成功も無かったでしょう、④⑧などその魅力が顕著に表れています。表現力も増し力強く歌い込めるパフォーマンスと、それを生かしたキャッチーな歌メロ、そしてスピードに重点を置かなくとも、重心低く突破してくるヘヴィグルーブの強靭な響きに新たなる可能性と方向性を示唆、まさに歴史の転換点を迎える一枚として世に放たれました。
リリース時、10代だったワタクシには、走らないメタリカなど受け入れられず、今もって今作以降は別のバンドとして捉えています。本当に名前で音源に触れるととんでもない目に合う事を心底味わいましたね。
メタリカの魅力と言えば、スピーディーなスラッシュナンバーだが、それよりも独特のスリルと伴った場面展開、けっしてテクニカルなバンドとは言い難いが、彼ら特有のガタビシ音を立てて急降下する旧式のジェットコースターのような一寸先の危険を保証しないスリルが最大の持ち味だった。そのスピードとスリルが混然一体となり突っ込んでくる様に彼ら流の様式があり、それらが最大の魅力だった。ラーズのスパスパスパパーンってドラミングも無いしね。

しかし今作リリースはメタルバブルの終焉を告げるのに相応しい作品である事に異論は全くない。バンド結成時、彼らのようなバンドが立てるステージはなく、ガレージを借り上半身裸でLIVEを敢行、派手な衣装も、煌びやかな照明も無い、まさにパンクな精神性が結実したようなピュアメタルバンドだった。自らの手で時代を切り開き、そして導き出したリアルな応えが普遍的ロックサウンドへの回帰だったと言う事でしょう。クリフ・バートンが存命だったら、今作はどのような方向になったのかと考えると複雑な思いが頭をもたげるが、多くのフォロワーを常に生みだしシーンの先頭へと自力で駆け上がった彼らの成功は子供だったワタクシにはエポックメイキングな出来事として深く刻まれました。

今作の持つ歴史的価値と意義の大きさは頭では分かっているが心がついていかない。


METALLICA - The $5.98 E.P.: Garage Days Re-Revisited ★★★ (2021-10-25 12:37:56)

2018年にはリマスター再発された5曲入りにEP。存在をすっかり忘れていました。わざわざ今作単体を買わなくともガレージインクに丸々収録されているのだからと思うのだが、リマスターを楽しみたい猛者には再発は嬉しいニュースでしたでしょうね。
今作の意味はシーンにとっては大きいと思います。特に日本ではNWOBHM自体が湾曲して伝わっています。なんといってもNWOBHM四天王はメイデン以外はNWOBHMと呼ぶのに微妙なガールとデフ・レパードの二つ、前者は音楽性そのものが違う、後者は本人が否定している。そしてもう一つがワイルドホーシズでした、これに関しては、日本以外でNWOBHMと括る国はないでしょう。
こんなガセネタを伝達した罪は重いのですが、一番驚いたのは30年くらいたってもまだ、それを信じて疑わない人に出会ったことの衝撃は未だに忘れられません。本当に驚きましたよ。そういう雑誌偏重のステレオタイプの人間にはチンプンカンプンでしょうが、ここで紹介された楽曲はミスフィッツとキリングジョークはNWOBHMとはちょいと違いますが、どれもがメタルシーンにとってはマイナーな存在で終わったが、NWOBHM史においては重要なバンドばかりであり、彼らのセンスの良さと自らのルーツを世に知らしめた意義は大きい、日本では人気のないバッジーもNWOBHM勢に与えた影響は大きく、そういう日本独自のシーン構成から漏れたバンドを取り上げ、多くのマニアにNWOBHMを再考させたのはエポックメイキングだと断言したい。実際にダイアモンドヘッドのアルバムは大きく取り上げられ、彼らはメタリカのおかげでスポットライトを浴びました。また、マイナーなミスフィッツとキリングジョークに手をつけた彼らのセンスにも下を巻きますよ。形や権威に囚われない自由なマインドこそロックだと高らかに宣言しています。このアルバムは内容よりもそういう姿勢に感化させられたアルバムでした。
でもなぁ2021年でもNWOBHM四天王いうてるやつおるからなぁ。NWOBHMに四天王なんて括れるようなアイコンはいませんよ。


METALUCIFER - Australucifer Heavy Metal Holocaust ★★ (2016-04-29 06:37:30)

南米はチリの『Austral Holocaust Productions』からリリースされたコンピ作。アナログのEPをCD化したものなのですが、楽曲は既にフルアルバムにも収録されていたりとダブっているのですが、SAMMこと舘真二さん参加のIron’ Steel’ Metal 、Heavy Metal Hunterの2曲が貴重なデモ音源らしく、そこが最大の聴きどころでしょう。メタルシファーのファン以外に食指が進むかと言われると微妙なんですが、日本が海外に誇るレジェンダリーなバンドで国内のみならず精力的な海外でもツアーを行い、マニアの間では世界でも名の知られたバンドなのです。それでなければチリからリリースされる事はないでしょう。アルバムジャケットから発散されるオフザケ感も程々にメタル愛溢れる一枚、哀愁のツインリードにむせび泣き、和製NWOBHMサウンドに触れて欲しいですね


METALUCIFER - Heavy Metal Bulldozer ★★★ (2015-05-15 13:36:26)

ブルトーザーとニール田中氏が映し出される小松重機のロゴも眩しいジャケが話題を誘う2009年リリースの3rd。今作は複数枚ヴァージョンが存在し、ワタクシが所持するのは勿論、日本語ヴァージョンです。当然、日本語で歌う方がスムーズに行くので唄が弱いと言われる面は格段にカヴァー、ウジ虫だの油虫だの刺激的な歌詞も飛び出しニヤニヤと笑みもこぼれます。そして二本のアックスメンから繰り出される、咽び泣く哀愁のツインリードは健在、NWOBHM由来のリフワークとツインリードはメイデンだしサクソンだ。サクソンの「Heavy Metal Thunder」を現代に呼び覚まし継承するようなスタイルは、もはや本家がやらないだけに、NWOBHMが好きな人にはたまらんものがあるわけです、小気味いリフワークとメイデンばりの哀愁度MAXなツインリードが濃厚に絡み合い、所狭しと印象的なフレーズが駆け巡り、聴き手の涙を絞りとるでしょう。またサビでは拳を振り上げ歌わずにはいられない扇情力がこのバンドの肝。国内よりも欧米諸国で人気を博し、カッコいいバンドもいるが、安易なモノマネが横行するNWOTHM群とは違う年季の入り方が多くのマニアに訴求するでしょう(2ndで共演したドイツのバンドMetal Inquisitorが「Heavy Metal Bulldozer (Teutonic Attack)」と言うヴァージョンをリリースする事にも繋がるのでしょうね)どんなにそれっぽくても、音そのものの拘りが聴き手によって響き方も違うわけです。このテクノロジーに頼らない音質こそ、実は一番の生命線のような気がしますね。月並みな表現ですが、ヘヴィメタルと言えば、この音をイメージする身としては永遠に色あせる事のないノスタルジー、それはスレスレのところで焼き回しに埋没する「昔の名前で出ています」的なバンドとの明確な違いを計りより密度の濃い作風へと研磨していきます。性格上、秀でた部分を愛でて楽しみのが沁みついているワタクシにとって、メタル愛溢れるTHE望郷なギターと、ボトムを支える力強いベースプレイに魅了されっぱなしです、そして小松政夫ヨロシクなヘヴィメタルシャウトに滞空時間の長いブレンバスターを喰らったような衝撃を覚えずにはいられません。ネームバリューやルックス偏らないマニアとって、このクラシカルな響きは、洗練された旬の若手芸人と言うよりは、TVには出ずとも寄席では確実に笑いを取る、実力派芸人のような手練手管な限りを尽くした、濃密な時間を堪能できる一枚と心に響くでしょう。


METALUCIFER - Heavy Metal Chainsaw ★★★ (2015-05-13 11:44:41)

日本よりも海外での知名度が高い三重県出身のHM/HRバンドSABBATのB.VOのGezolさんによるコテコテのTHEドメタルが堪能できる2001年リリースの2nd。今作ではドイツ人ドラマーとギターを加え制作されより濃厚さもUP。徹頭徹尾貫かれるメタルスピリットにマニアならずとも熱い涙を流さずには入られない熱量の籠った一品。日本人ながらNWOBHMに根差した音とジャーマン由来の熱き弾丸の如くと敬愛されるACCEPTばりの音を前にしては、テクニック云々とか遅いだの速いだのオリジナルティだの、時代がトレンドが今は2000年だ等の議論などどうでもいいと激しく思わせる、熱く生々しいメタル愛溢れる楽曲の数々に魂が焦がれます。個人的にはこういった曲を聴き新たなる発見や興奮は幾度覚えませんが、無くてはならない一品である事に変わりはなく、垢ぬけないルックスがメジャーシーンとの距離を計るものなのかは想像でしかありませんが、SABBATも含みこのバンドが海外のメタルファンの間でいかに人気があるかが、全てを物語っているかと思います。商業誌やネットニュースばかりを当てにしては巡り逢えぬ本域のHM/HRバンド、過去を見ずして新しいものなど作られるわけも無く、メタルってどんなのと言われたら迷うことなく、このバンドをイメージしますね。女、子供に受けたいならワタクシはメタルなんぞ、はなから聴きませんよ。


METALUCIFER - Heavy Metal Drill ★★★ (2015-05-13 12:17:16)

1996に自主制作?を経て2年後にドイツのIron Pegasus Recordsから再度リリースされた記念すべき1st。まずは浅井兄弟が阿吽の呼吸から繰り出す、咽び泣く哀愁のツインリードに悶絶、スピード・パワー・メロディが三位一体となり突き進む様は音質の厳しさはあれどNWOBHMに根差した本域のサウンドに脳天から竹割りチョップを喰らわされた気分になること受けあい、これぞヘヴィメタルじゃぁと叫ばずにはいられないメタルスピリット溢れる楽曲のオンパレードにお腹一杯もう一杯と、満腹感からお腹を壊し”アナル電撃処刑”(昔、海外のバンドで、この邦題がついた輸入盤を見たことがある)確実な一品です。専任ドラマーもいないし、唄も弱い、しかし扇情的なリフワークは勿論、泣きまくるリードプレイの数々は、このバンドの真骨頂、キャッチーな歌メロ生かした曲や野性味あふれる押しの強い楽曲の中でも持ち味を失わないアレンジと豊かな音楽性を集約した頑固一徹なスタイルは大いに買いなんです。油ギッシュだしコッテコテだし王道もど真ん中だ。しかし自らの糧となる先人達が築き上げた方法論を伝統と継承を重んじながらも、圧倒的なポテンシャルを持って突き進む雄姿に戯言は無用、自己主張しすぎないバランスと哀愁のメロディに魂を焦がします。普遍のHM/HRが聴きたい方にはおススメ出来る一品ですね。今作を聴きわたしゃマイティ井上の後ろ姿を思い出しましたよ


METALUCIFER - Heavy Metal Hunter ★★★ (2018-11-14 14:40:57)

世界中のカルトマニアから絶大な支持を受ける国産メタルの勇者METALUCIFERが1996年にリリースした6曲入りのEP。今までの何度か再発されてきましたが枚数が少ないために、中々世に出回らない幻の一品だったのですが、今回めでたくSkol Recordsからダウンロード盤が出る事により世界中のマニアを歓喜させたレアアイテム。

1. Heavy Metal Hunter (Part 1)
2. Monster of the Earth
3. Fallen Angel
4. Wolf Man (Japanese version)
5. Bloody Countess (Japanese version)
6. Headbanging (Japanese version)

1stから日本語ヴァージョン3曲とヴァージョン違いを1曲と新曲により全6曲収録。
咽び泣く哀愁のツインリード。適度な疾走感、そして狙っているアナログなローファイサウンドと、まるでNWOBHMバンドのデモ音源でも聴いているような錯覚に陥るのだが、これが純然たる日本人から繰り出されているのだから驚きです。
正直ドラムのリズムパターンなど面白みに欠けるし、マニアックな空気が流れるのだが、このアングラ臭漂うNWOBHMサウンドは、多くのマニアにとって求心力の強いものであり、ズンドコ感も下手な歌も含め独特のドラマ性を生み出している。
NWOBHMマニアなら、この哀愁溢れるツインリードに胸を焦がして欲しいです。


METALUCIFER - Heavy Metal Ninja ★★★ (2023-06-04 21:13:31)

日本よりも世界で人気のある国産メタル戦士、商業ベースとは無縁の為に、雑誌に掲載されるアーティストしか追いかけないメジャーロック好きには相手にしてもらえませんが、世界中のカルトメタラーを虜にする質の高い音楽性、ヘヴィメタルに対する揺るぎなき忠誠心、その心血を注ぎ己の全てを捧げた音楽性に嘘偽りはなし、ジャパニーズNWOBHMというジャンルを欲しいままにする彼ら、今回の日本的なエッセンスを隠し味に、これぞクラシックメタルという音色をド頭から披露、2曲目で聴ける泣きのギターフレーズが登場するなり、多くのマニアをノックアウト寸前に追い込むでしょうね。
上手い下手で語る事の無い音楽性、ヘヴィメタルという名の下に集いし猛者どもを歓喜に渦に巻き込むNWOBHMサウンドの極み、4曲入のEPを日本語ヴァージョンと抱き合わせているのも嬉しい、これにより8曲入へと厚みがます、個人的には英詩バージョンの方が好きですが、それも好みでしょうね。③なんてメイデン風味を強めたりとタイトルに偽りなしじゃないですかぁ。憎い演出でしたね。


MEZZROW - Then Came the Killing - Distant Death ★★★ (2019-04-29 22:29:58)

拘りの展開も耳を惹きます
スラッシュからの影響を受けたスラッシュ
生粋のスラッシュ勢とも言えるだろう
90年代にはこのようなベイエリアからの影響が強い海外のバンドも増えましたね


MICHAEL BOLTON - Michael Bolton ★★★ (2024-02-04 00:45:01)

邦題 『大いなる挑戦』で知られるマイケル・ボルトン名義でリ・スタートしたソロアルバム。彼の歴史ってそんなに詳しくないのですが、最近、フロンティアレーベルからトリビュートアルバムがリリースされたのを機にSpotifyで軽くチェック。
初期の頃は、いい意味での売れ線ロック、日本では所謂産業ロックなる言葉で括られるような音楽性を披露。これでもっと哀愁が加味されたらBON JOVIのデビュー作ばりに日本でも支持されたのではと思うほど質の高い楽曲が目白押し、掴みのオープニングナンバーで幸先の良いスタートを切る、そしてマイケル単独のペンによる②で哀切を絡めたアーバンなロックサウンドで魅了、タイプの違う曲を頭に持ってきた事で柔軟さと懐の深さを見せつけてくれました。
ミキシング担当としてTony Bongioviも参加と、当時の背景に随分と興味が沸きましたね。
ポジティブな空気が漂うロックサウンドはアメリカ的な壮快感があり、けして泣かないメロディと耳障りにならないハードさ、その健康優良児なスタンスは、明確な方向性を示しており、どの曲調が売れるかを試しているかの如き作風に感じますね。

意味の分からねぇ邦題だなぁと感じていましたが、聴きすすめるウチに言い得て妙だなぁと感じるのが今作の感想です。


MICHAEL BOLTON - Michael Bolton - Fools Game ★★★ (2024-03-03 11:26:31)

自らギターソロまで担当するアルバムのオープニングナンバー
チョイハスキーなマイケルの熱量の高い歌声と
爽やかなロックサウンドの相性に疑いはありません
少々健康的すぎますが
ラジオフレンドリーな曲としては大成功でしょう


MICHAEL BOLTON - The Hunger - Wait on Love ★★★ (2024-02-04 00:25:25)

フロンティアレーベルの企画モノ
マイケル・ボルトントリビュートにて
Ana Nikolić とNevena Brankovicの二人が歌うヴァージョンも良いですよ
カヴァーのカヴァーなんですけどね
ソウルフルに歌うマイケル
色気のある歌い手ですね
あのハスキーさがいいんだろうね


MICHAEL FURLONG - Use It or Lose It ★★★ (2019-04-17 16:51:05)

ハワイ時代はマーティー・フリードマンと活動していたシンガー兼ギタリストのマイケル・ファーロングのソロアルバム。
この作品は少々ややこしく1984年に『Head On Rock N' Roll』というタイトルでRoadrunner Recordsからリリースされている、そして同タイトルで国内盤もあるのだが、アメリカのAtlanticからは『Use It Or Lose It』でリリースされている、ややこしい商品。ともに同じ内容だと思うのだが、Atlanticヴァージョンしか聴いた事がないので、なんともいえません。
少々軽めの電子音的なリズムセクションに、イマイチのめり込めなかったりするのだが、熱量も高めの唄と、確かな技術に彩られたギターは、ロック好きの少年少女のハートに嫌みなく飛び込む陽性な魅力があり、ポップでメロディアスだがハードに迫る健康優良児サウンドの持つ輝きは、時代を超越する魅力がある。

その懐かしき80年代アメリカンロックの持つ煌びやかさ、青空の下、大音量でラジカセから鳴り響くコーラやバドワイザーが似合うサウンドに懐かしさを覚えるマニアにはたまらんものがあるでしょう。
アメリカ人によるアメリカ人好みの哀愁美、ジョー・リン・ターナーやジャック・ブレイズが歌ったら似合い様な楽曲にシンパシーを感じるなら尚更でしょうね。でも耐性のない若者にとっては、古臭さを感じてしまったらアウトでしょうね

またパワーメタルマニアにはWild Dogsの3rdで歌っているの事でも知られていますね。
ソロとしても活動していましたが、セッションギタリストとして、大物タレントのバックで参加したりとギタリストとしての知名度があり、エディー・マネーなどのお仕事でも知られていますよ。


MICHAEL SCHENKER FEST - Resurrection - Anchors Away ★★★ (2019-01-15 15:07:22)

妖しげなムードも漂う叙情派ナンバー
ドゥギーの歌メロも使い回し感がハンパないが
知らない人にとっては新鮮な響きとなるだろう
色気のあるトーンを操るソロが聴きどころ


MICHAEL SCHENKER FEST - Resurrection - Everest ★★★ (2018-05-26 15:04:56)

粒だったマイケルのギターに悶絶
クールなリフワークが冴えてます
そこにグラハムの歌声が乗るのだから贅沢な話だ
この二人のコラボをもう一度楽しめるとは良い時代だ


MICHAEL SCHENKER FEST - Resurrection - Heart and Soul ★★★ (2018-05-26 15:19:19)

カーク・ハメットとマイケルのスリル溢れるギターバトルが楽しめる
オープニングにてハイライトとも言える疾走ナンバー
本当に二人のバトルは聴きどころでしょうね
でも個人的にはロビン・マッコリーの熱唱が光る
ロビン時代のM.S.Gは軟弱な印象が強い
TIMEリリースによって求心力を一気に失った
その戦犯扱いだったロビンが汚名を雪そそぐかの如く渾身のパフォーマンスを披露
それが一番の聴きどころだろう


MICHAEL SCHENKER FEST - Resurrection - Messin’ Around ★★ (2019-01-15 14:54:15)

ゲイリー・バーテンがリードボーカルを担当する軽快なロックナンバー
公開処刑状態だが
これがゲイリー・バーテンなんだと言いたい
アンサンブルのユルさも含め上手い下手ではない味で勝負です


MICHAEL SCHENKER FEST - Resurrection - Night Moods ★★★ (2018-05-26 15:02:36)

グラハム・ボネットの迫力がビシビシと伝わってきます
そのおかげで緊張感の漲るモノになった
叙情的なミドルナンバー
流石の一曲である


MICHAEL SCHENKER FEST - Resurrection - Take Me to the Church ★★★ (2018-05-26 15:13:10)

ドゥギー・ホワイトが歌う叙情的なミドルナンバー
キャッチーさもありシングル向けだろう
マイケルの味のあるギターにも酔える
かつてのような暗く湿ったではない健康体のギター
それもマイケルなのだと実感出来る
キーボードがエエ仕事をしてるね


MICHAEL SCHENKER FEST - Resurrection - The Last Supper ★★★ (2018-05-26 15:09:17)

ゲイリー・バーテンの歌いだしに不安を覚えたがアイデア的には成功だろう
ラストに収録されているのだが
アルバムの軸になるような全員参加による叙情的な一曲
どこか爽快感のあるフレーズが清々しい雰囲気を味あわせてくれる
アルバムを〆るのに相応しい


MICHAEL SCHENKER FEST - Resurrection - Time Knows When It's Time ★★★ (2019-01-15 15:03:29)

ここで歌うはロビン・マッコリー
ストレートなハードナンバー
皆が参加するビックコーラスも耳に残ります
シンプルだがマイケル節も炸裂です


MICHAEL SCHENKER FEST - Resurrection - Warrior ★★★ (2018-05-26 15:22:15)

強烈な①の次にこれだもんね
ずるいわ
MICHAEL SCHENKER FESTの意義を強烈に誇示
参加ヴォーカリストによる力強い歌声に魅了
素晴らしいパフォーマンス合戦に手に汗を握りますよ
どっしりと構えたミドルナンバーなのにね
こういう古典的なスタイルの楽曲は大好物だ
アルバムを代表する一曲と言えばこれでしょう


MICHAEL SCHENKER GROUP - Assault Attack ★★ (2008-11-09 00:12:00)

RAINBOWにグラハムが参加した時のように彼の色を加味した大衆性のある良質なHM/HRアルバム。ポップになったと揶揄され当初は余り高い評価を得られなかったことを記憶しているが個人的にはグラハムとマイケルの両者の特性を生かした傑作だと思う
リッチーもですがボーカルを生かすということを心得た曲作りが映えている
前任のゲイリー・バーテンは表現力の豊かなシンガーではないしパワーもないだけに
この路線は無理。確かに③のサビにはやっちゃたなぁ~と最初は感じたが今でもシャワーを浴びながら口ずさむくらい耳に残る印象的な美しいメロディは分かり易いしグラハムのメロディを大切にしたストレートな唄も悪くないし売れ線志向でアカンとは切り捨てたくない名曲だと思います。どの曲もサビメロが印象的でその後にマイケルのギターが絡んでくるのだからたまりません。テッド・マッケンナのドラミングも冴えているしMSGの中でも名盤だと思う。この路線が続くとは思わなかったがクオリティの高い楽曲が目白押しですね、特に①は出色の出来ではないでしょうか?絶妙なパワーバランスが聴き手を魅了します


MICHAEL SCHENKER GROUP - Assault Attack - Assault Attack ★★★ (2008-11-08 23:47:59)

アタック感の強いヘヴィなミドルナンバー
メロディアスな唄メロが好きですね
大衆性を加味した名曲です
パワフルなドラムにマイケルのエモーシュナルな泣きのギターとくれば言う事なしです


MICHAEL SCHENKER GROUP - Assault Attack - Dancer ★★★ (2008-11-08 23:44:35)

初めて聴いた時は驚いた
マイケルの新境地を伺わせる名曲
ポップだが大好きです
グラハムの唄がロックしていて熱いし
マイケルのソロだって熱いよー


MICHAEL SCHENKER GROUP - Assault Attack - Desert Song ★★★ (2008-11-08 23:57:36)

哀愁のある叙情的なマイケルのギターが堪能出来るミドルナンバー。力まずメロディアスな歌唱は披露してくれたグラハムの歌声も素晴らしい
短命だったが二人のマジックは素晴らしいものを残してくれた


MICHAEL SCHENKER GROUP - Assault Attack - Rock You to the Ground ★★★ (2008-11-08 23:50:03)

グルーブ感のあるヘヴィブルース
グラハムのパワフルな歌声に酔いしれます
素晴らしいシンガーだ
彼が主役です


MICHAEL SCHENKER GROUP - Assault Attack - Samurai ★★ (2008-11-08 23:52:44)

哀愁のあるメロディアスなミドルナンバー
サムライと歌われ日本男児の端くれとして評価しないわけにはいきません


MICHAEL SCHENKER GROUP - Immortal ★★★ (2021-01-31 15:36:48)

MICHAEL SCHENKER GROUP名義で久しぶりにリリースされたフルアルバム。正直、参加メンバーの重複もあったりと、似たようなクレジットのプロジェクトが多すぎて困惑するのだが、今回はラフル・シーパースのような新顔を加わり、久しぶりの金看板名義に華を添えている。
新旧入り混じったマイケル節、哀愁を帯びた叙情的なフレーズをダークなカラーでまぶし、今まで以上に強度のある骨太なサウンドを構築している。勿論、マイケルらしい情緒はたっぷりとあるし、彼に求めるものをしっかりと理解し忠実に再現していると感じる。それだけに、ややこしい名義が気になるのだが、いずれにしろマイケルの美学は貫かれており、意表を突くラルフ・シーパースの参加した①を筆頭とするパワフルさの増量と、従来のスタイルと言える儚くも美しいマイケルの芸術性が見事にリンク、その華々しい天賦の才が満開に花開いていると言えよう。
古くて新しいマイケルサウンドの復活。なんちゃら○○周年的な売り方だけではないと思いたいほどの充実感はある。

とはいいつつも体毛が濃そうなロニー・ロメロの暑苦しさとマイケル節はフィットしているかとか?不満ではないのだが気にはなるが、個人的には、今までのマイケルにない気合いの入った攻撃的な①を聴き、今作は新機軸を打ち出すと踏んでいたので驚きはなかった。

ここからは余談ですが、①に始まり、半数の曲が先行公開、最近の風潮とはいえ、一番最初に公開されたラルフの唄う①は、そのインパクトも付き合い聴きまくった。なんたってMSGにもしも、ロブ・ハルフォードが参加したら、どんな曲を書くのかなぁが、実現したようなものだからである。それが2か月以上前の11月に聴かされている、そのおかげで今作に対する実績を安心を積むことにはなっているが、半数は先行公開されているので、アルバムを通して聴く時の温度差が生まれてしまった。ある意味、アルバムを聴いた気分です。それだけに、素晴らしいアルバムの魅力が半減してしまったのが個人的な感想です。
難しいよね。売るためには、ガンガン予告編をみせて、凄いアルバムだと売り込む必要はある。そもそもダウンロードしてもらえば、お金になる。だから個別売りは正解になるのだが、サブスクなんで、嬉しい提供ではあったが、やり過ぎと言う贅沢な悩みを抱えたというのが正直なところですね。


MICHAEL SCHENKER GROUP - In the Midst of Beauty ★★★ (2014-07-14 14:21:46)

ゲイリー・バーテンにニール・マーレイ、ドン・エイリーにサイモン・フィリップスと豪華なメンツに支えられてリリースされた一枚。こうして聴くとシミジミ、ゲイリー・バーテンとマイケルが作り上げた楽曲との相性が素晴らしく良い事に驚かされます。雰囲気も往年を思い起こされマイケルのプレイは扇情的なメロディを随所に盛り込み溌剌とした印象を鮮明に植え付け、躍動感のある楽曲の多さもマイケルの健在ぶりを色濃く映し出しています。味のある実力派のメンバーが自らのカラーを生かしつつも主役を支え際立たせ、時には主役を喰うほどの活躍を魅せ聴きどころも多い一品。ゲイリーの中音域を生かし無理に張り上げない歌声がまた味わい深いですね。2008年リリースの今作はマイケルの充実ぶりを計り知る上で貴重な一枚となるでしょう。


MICHAEL SCHENKER GROUP - MSG ★★★ (2013-12-28 11:54:00)

リマスター音源を聞かされてもロン・ネヴィソンのポップなサウンドメイクに恨めしや~な気持ちが変わることはありませんでした。ドラムにコージー・パウエルを迎え、バンドが更なる飛躍を目指すべく充実したラインナップとなりリリースされた2nd。並みのギタリストでは表現できない感傷的なフレーズと暗く湿ったメロディに今回も涙腺を刺激させられますが、精神的な安定がもたらすのか刹那的な感性は1stに譲りますね、ですが今作の完成度もまたマイケルならではの味わいでしょう。泣きメロに完膚なきまでに叩きのめされ哀愁と抒情性が織りなすタペストリー、その肌触りに身を委ね、ロックな一日を過ごしてみたいものです、繊細さに割り込むパワードラムも悪くないよ。


MICHAEL SCHENKER GROUP - MSG - Are You Ready to Rock ★★★ (2014-01-02 11:00:44)

ライブヴァージョンとはテンポが違うので違和感を覚えますが
オリジナルはよりシンプルなリフワークが耳を惹きますね
お約束な構成もソロはやはり光りますね


MICHAEL SCHENKER GROUP - MSG - Attack of the Mad Axeman ★★★ (2014-01-02 11:01:54)

泣きメロパートが凄いよね
ライブでも重要なレパートリー
豪快さと繊細さのコントラストが効いた初期の名曲


MICHAEL SCHENKER GROUP - MSG - But I Want More ★★★ (2014-01-02 11:08:08)

シンプル故にマイケルのエモーショナルなパートに悶絶させられます
長尺な印象を与えますが個人的には隠れた名曲かと思います


MICHAEL SCHENKER GROUP - MSG - Let Sleeping Dogs Lie ★★★ (2014-01-02 11:05:44)

ゲイリーはいい仕事をしていますよ
唄メロもいいですね
哀愁を携えたギタープレイに華を添えています
パワフルなドラミングが邪魔という意見も分かりますが
これが今作の聞きどころでしょう
後半の盛り上がりがハイライト


MICHAEL SCHENKER GROUP - MSG - Looking for Love ★★★ (2014-01-02 11:11:39)

コージーのドラムも噛み合っていますね
叙情派ギタリストが放つ美旋律に胸を打たれます
ここ世界観の凄味に圧倒されます


MICHAEL SCHENKER GROUP - MSG - Never Trust a Stranger ★★★ (2014-01-02 11:09:38)

ロマンティックなバラード
甘い雰囲気に酔いしれます


MICHAEL SCHENKER GROUP - MSG - On and On ★★★ (2014-01-02 11:03:48)

この曲は好きですね
ギタープレイも悶絶ですが
キャッチーさと哀愁具合が丁度よく
胸キュンしっぱなしです
唄メロをエエですよ


MICHAEL SCHENKER GROUP - MSG - Secondary Motion ★★★ (2014-01-02 11:12:32)

甘いいって唄メロの印象的です
官能的なギターの音色も素敵です


MICHAEL SCHENKER GROUP - Super Rock '84 in Japan ★★ (2008-10-08 04:41:00)

レイ・ケネディを擁した幻のラインナップを堪能できる唯一のVT
もともとレイはHM/HRとは畑違いのシンガーでグラハム・ボネットがRAINBOWに加入したように来日に合せ厳しいスケジュールのなか選ばれたようですし、彼に本気でM.S.Gでやりたい気持ちがあればよかったのですが、歌詞も覚えずカンペを見ながら歌う姿に失笑でしたね、変なバンダナに二の腕に巻きつけたスターにしきのみたいなひも状のもをぶら下げたインディアンチックな姿や赤いタンクトップを真上からお腹まで引き裂き無理矢理ロック感を出すもたるんだ腹部に男の哀愁を誘われ色んな意味で応援したくなりましたね(そしてステージに上がる前にカメラに向かいグー)個人的にはスーツ姿に最後はランニングも問題なので僕は彼の頑張りを評価します!歌詞も覚えず中腰になりカンペを見る姿に只今リハビリ中的な雰囲気を滲ませファンなら殺意を覚えたでしょうが(ON AND ONやDOCTOR DOCTORでの開き直りは凄い)逆に今となってはDVD化もないだろうし機会があれば是非見てもらいたいですね、当日のマイケルの頼もしいことMr情緒不安定とは思えない姿を披露しています。レイ・ケネディは本当は地声にパワーがありキチンとしたコンディションとやる気があれば第二のグラハム・ボネットになれる逸材でストレートな歌い方に可能性を感じていたが英国的な湿ったサウンドにはミスマッチだったのと、場違いな感じが否めないのが致命的だった要に思う。
因みに参加メンバーはVo,レイ・ケネディ B,デニス・フェルドマン Ds,テッド・マッケンナ KEY,アンディ・ネイだったと思います


MICHAEL SCHENKER GROUP - Tales of Rock 'n' Roll: Twenty-Five Years Celebration ★★ (2019-04-26 12:33:27)

MICHAEL SCHENKER FESTでの活動が、思いのほか盛況ぶりを見せているマイケル。北米ツアーも行いタイトなスケジュールをこなしているというのだから心身ともに充実しているのでしょうね。
その前からパートナーたるメンバーを流動的なものと捉え、作品前に色んなクレジットが存在していた。そのおかげで最近のマイケルの軸となるバンドはどれなんだろうとなるのだが、それもこれも歴代メンバーが揃うMICHAEL SCHENKER FESTへの流れと言う事なのだろう。そう思うと妙に納得します。
今作は25周年を祝うアルバムとなりましたが、19曲で60分を切る内容に聴く前は?マークでしたが、聴いて驚きです。曲間を無くし、矢継ぎ早の曲が始まる構成、エンディングの余韻に浸ることも、高揚感を味わうイントロもあまりなく始まるのが評価を分ける最大のポイントでしょう。

曲単位の出来はけして低くないのだが、似たような曲調のミドルナンバーが中心となると、同じ景色を除く都心部の車窓のように味気ないものに映り込み、緊張感が殺がれるだろう。
ライブでは全ての時代を完全にフォローしたヤリ・ティウラのパフォーマンスも生かし切れていないように感じてしまうのも難点。マイケルらしいフレーズもあったりするのだが、気持ちの整理がつかないままに進んでいく。

そんな中で③ではリーフ・スンディンが④ではクリス・ローガン、⑧はケリー・キーリングと最近のマイケルと共演したシンガーがゲスト参加で華を添えるアイデアは悪くない、そして最大のハイライトとなる⑯ゲイリー・バーテン⑰グラハム・ボネット⑱ロビン・マッコリーが順番に登場する展開は、強烈なインパクトを残しアルバム最大の見せ場が訪れるのだが、そこまでテンションを維持できるかが問題だ。もう少し楽曲に深みを残し、参加メンバーの旨味を凝縮して欲しかったと何度聴いても思いますね。

今作を改めて聴き、これがMICHAEL SCHENKER FESTの叩き台になったのは間違いないと推察出来る。そういう意味では重要な一枚であろう。なんだかんだ言っても楽しめるのがマイケル関連作品なんですよね。


MICHAEL SCHENKER GROUP - The Michael Schenker Group ★★★ (2013-12-27 15:06:29)

強烈な「泣き」や「メロディ」が内包されていてるところに神と崇められる一因があると思います。我らがマイケル・シェンカーが率いたグループの記念すべき1st。インスト④なんて聞くとこのクラシカルフレーバーたっぷりのエッセンスがまき散らす泣きの世界観に悶絶しますね。うっすらと涙を浮かべ落ち行く枯れ葉にわが身を重ねてしまいそうです。まぁマイケルはそれ以外にもバッキングで見せる間や構築性などにも天賦の才を見せつけリードプレイもさることながら楽曲全般の構成が見事でした。今作を名盤と今の若い人に言うと音も良くないしダイナミズムに欠けるし唄も下手だし速い曲もないし、どこがやねんと思うでしょうが、暗く湿った欧州産ならではの泣きの世界観をたっぷりと堪能できるギターはそう聞けるものではなく、僕も学生時代のメタル聞き始めの時に友人からススメられたのですが「何が名盤だ」と脳天唐竹割チョップを喰らわす勢いで否定的でしたが、のちにギタリストを目指しマイケルのプレイを真剣に見聞きした時には震えが止まらず友人に心の底から謝罪したものです。ですが純粋に評価するとやはり歌が下手なゲイリーのパフォーマンスが足を引っ張ってる感は拭えないのですが、聞きすすみ⑦を聞くあたりでは「あれっイケんじゃね」とマイケルの魔法に掛けられるのだから大変です。もう一度いいますが好みはあれど音質に問題を感じますが、Mr情緒不安定が織りなすのか、幻想的な雰囲気や儚くも美しい芳醇なメロディの数々、独創的なフレーズと彼の魅力を思いっきり堪能できる一枚であることに変わりはなく。完成度の高いインスト⑥の名演は歴史に残る一曲だろうし、私をおもいっきり欧州の世界へ引きずり込んだダークな⑨など聞きどころは多い(勿論①②もね)艶やかで光沢のある個性豊かなギタープレイと構築美に神と崇められた一因を垣間見る事が出来るでしょう、すごいギターだね。あと音質の醜さを吹き飛ばすマイケルを支える演者の存在も見事でしたね。久しぶりに聞いたけど凄いなマイケルは


MICHAEL SCHENKER GROUP - The Michael Schenker Group - Armed and Ready ★★ (2013-12-29 10:25:51)

アルバムのオープニングを飾る軽快な一曲
スリリングなソロが聞きどころです


MICHAEL SCHENKER GROUP - The Michael Schenker Group - Bijou Pleasurette ★★★ (2013-12-29 10:31:57)

マイケルが奏でる極上のフーガロック
美しい小インストナンバーです


MICHAEL SCHENKER GROUP - The Michael Schenker Group - Cry for the Nations ★★★ (2013-12-29 10:28:42)

優しげなイントロからパワフルなミドルナンバーへと雪崩れ込みます
聞きごたえたっぷりなギターソロが凄いね
練習しましたよ


MICHAEL SCHENKER GROUP - The Michael Schenker Group - Feels Like a Good Thing ★★ (2013-12-29 10:34:11)

割と明るめな曲調も随所にマイケル節を感じさせ
らしい一曲となります


MICHAEL SCHENKER GROUP - The Michael Schenker Group - Into the Arena ★★★ (2013-12-29 10:36:29)

素晴らしいインストナンバー
このテンションと空気がたまりません
上手いメンツがそろうと凄いものになるね
スリリングなソロも凄い
特にエンディングに向けての泣かせ具合が半端ないです


MICHAEL SCHENKER GROUP - The Michael Schenker Group - Looking Out From Nowhere ★★★ (2013-12-29 10:38:45)

泣きメロが秀逸ですね
こういう曲をさらっと放り込むセンスが素晴らしい
唄はイマイチでもゲイリーは良い仕事をしました
マイケルのギターも素晴らしいわ
リズムプレイも大好きですね


MICHAEL SCHENKER GROUP - The Michael Schenker Group - Lost Horizons ★★★ (2013-12-29 10:43:57)

一見地味に感じますが
これが聞きごたえ十分な名曲なんです
重苦しいイントロからズンズンと突き進みますね
サビメロもこの曲ならではソロの入りからも好きです
特筆すべきは終盤のインストプレイの充実感
凄いわ


MICHAEL SCHENKER GROUP - The Michael Schenker Group - Tales of Mystery ★★★ (2013-12-29 10:40:23)

甘美なメロディと暗く湿った欧州産ならではの世界観が見事にマッチしています
いいバラードですね


MICHAEL SCHENKER GROUP - The Michael Schenker Group - Victim of Illusion (2013-12-29 10:30:59)

リフワークも印象的ですが
地味な曲です


MICHAEL SCHENKER GROUP - The Michael Schenker Story Live ★★ (2019-01-15 14:49:08)

マイケル・シェンカー25周年と謳い日本で行われたライブ。オープニングからSCORPIONSの『Lonesome Crow』収録の曲で始まり、多くのファンをキョトンとさせてしまう幕開け。しかもスローナンバーだからタチが悪い。まるでSEだっかのように名曲②が始まるやいなや観客は興奮の坩堝、ストーリーライブという性質上、こだわりの演出だったんだろうが、出鼻的に失敗と言えよう。
参加メンバーも『Written in the Sand』なので小粒感は否めない。しかもシンガーはリーフ・スンディンではなく、無名のデヴィッド・ヴァン・ランディングである。この時点で彼のキャリアを、どれだけのファンは知っていたのか?正式な音源もなく(Erotic Liquid Cultureくらい)トニー・マカパインが大失敗した歌モノ路線の『Eyes of the World』のツアー参加やCrimson GloryのMidnightが脱退後のツアーの穴埋め程度の実績である。彼の未知数の実力を前にライブに参戦したファンはホンマもんだろう。
肝心のマイケルも開演前は不安定な顔を覗かせたらしいが、テクニカルなソロを難なくこなし好調ぶりをアピール。どの程度のリハーサルを設けたのかは知らないが、シンプルな曲が多い中でリズム隊は無難なプレイでマイケルを援護していた。
歌い手も、本来はクリアーなハイトーンも使えるのだろうが、ライブならではの粗さがあり、ジェフ・スコット・ソートのようなザラついた声だが太さはない。またリーフのようなブルージーさもなく、ステージアクションやコンディション的にも急場しのぎ感が漂うものだった。それでも歌下手王選手権優勝のゲイリー・バーテンの凄さを比較すれば、ファンも気になる事はないのだろう。

Never Ending Nightmareを聴きながら、誰も得していないライブになったなぁと寂しい気持ちに襲われたのだが、それもこれもマイケルの人格によるところが大きい。常に不安定な行動を取るが余りに周りが付いて行けない。その悪評が彼を苦しめる事になる。日本では神を崇められ突出した人気を誇るが、世界的には、そこまで人気がない。UFOがこれから世界を相手にと躍起になった目前に失踪&脱退の山下清ばりの放浪癖を見せる。M.S.Gもマネージメントとの問題もあり、多くのアーティストとの共演話が持ち上がるも上手くいく事はなかった(カヴァーディルとマイケルの共演の可能性などゴシップは尽きない)。
彼の全盛期と言えば、あのゲイリー・バーテンである。日本と違いエンターテイメントに対する審美眼の確かな欧米諸国では、とても褒められるフロントマンとは言えず、求めた成功を得る事は出来なかった。肝心のグラハムは御開チン事件でマイケル顔負けの逃走劇と不運は尽きない。

そんなミスター不安定、マイケルの生き様が今回のラインナップとなったのだろう。昨今のニコニコと笑顔を振りまくマイケルの安定ぶり、それは活動にも好影響をもたらしパーマネントな作品を量産、ライブも好調を受け、この時代とは比べ物にならない成功を収めている。
もしマイケルがソロ転向後、歌えるシンガーとアルバムを作っていれば今日の評価も違っていただろう、もしロビン・マッコリーとコマーシャル路線ではなく初期の叙情派路線に帰依したアルバムを作っていたらといつも思う。このストーリーライブを味わえば尚更だ。そして不安定な要素だからギラリと輝くフレーズと言うのもあるのが事実。やはり昨今のニコニコなマイケルでは機材の違いとは別に独特のトーンを操るタッチが変わった言える。コチラの勝手な話だが両立させるのは難しい問題です。

今やMichael Schenker Festなるプロジェクトでかつてのメンバーを共演を果たし現役感を見せつけたマイケル。ハッキリ言って今が全盛期だろう。そんな意味でも過去と未来と繋いだ今作の意味は大きいです。ファンなら押さえるべき一枚でしょう。


MICHAEL SCHENKER GROUP - Universal ★★★ (2022-06-30 12:29:11)

精力的な活動を続けるマイケル・シェンカー、色んな名義があるので、イマイチのめり込めないのだが、おそらくMSG名義で活動をメインに行い、続けてアルバムをリリースしてきたと思う。名義問題もあるが、前作同様というのか最近のマイケルのアルバムは複数シンガーが参加するという形態をとっており、そのあたりに混乱をしているワタクシですが、そういう面倒を拭い去り向き合えば今作も神の名に恥じない作風に仕上がっている。
攻撃性を緩めいないギター、往年のテイストも残しつつ現代的な要素を盛り込み主役である自分自身を奮い立たせている。ロニー・ロメロが中心となるヴォーカル体制もゲストとなるラインナップを巧みに混ぜ込み、高めの幕の内弁当感を誘発、個人的にはオカズが多いだけで味は無難感は強いのだが、個性的である事に間違いはなく、マイケルらしいテンションの高いギタープレイと、叙情的なフレーズの散りばめ方に耳を持っていかれ満足感は得られます。

多くのファンが待ち望むスタイルでの活動、今が旬と言わんばかりのロニー・ロメロの顔の出し過ぎ感に新鮮味はゼロも、唄えるシンガーと活動を共にする姿に安堵します。
特筆すべきゲストとしては、ボビー・ロンディネリ、トニー・カーレイ、ボブ・デイズリーというレインボー組に、マイケル・キスクがシンガーを務める④など効果的に機能、サプライズ感も強く今作に華を添えていますねぇ。ロニー・ジェイムス・ディオに捧げた曲というのもあるのか、虹チックなのも嬉しいですね。
個人的には、スピードや派手さよりもハードな質感と攻撃性を高めたミドルナンバー主体というアルバム構成もグッとくるモノがありました。ヘヴィな曲だからこそ、マイケルの泣かせも耳を惹きます。いいバランス感覚が全体を支配していますね。
前作と合わせると相乗効果も高まるでしょう。


MICHAEL SCHENKER GROUP - Written in the Sand ★★ (2008-11-07 22:42:00)

1996年にZEROコーポレーションからUFOに次いで復活を遂げた奇跡の力作
80年代後半に魅せたメジャー感のあるサウンドではなくブルージーな味わい深い作風で統一されなかなか聴き応えがある。特にギターソロに差し掛かる頃には「ヨッ待ってました」と声を掛けたい衝動に駆られます。昨今のHM/HRシーンにおいてこの手のサウンドは古臭いし地味だし刺激も薄いし印象に残らないと思われるでしょうが、大人になるとジワーッと染みてくるんだよね。ハスキーヴォイスで繊細な節回しを披露するリーフ・スンディンのブルージーな歌唱は歴代メンバーの中で最も味わい深いものがあり、今作の路線にバッチリはまっている。インギーに鍛えられたリズム隊も安定感のあるプレイで新生M.S.Gサウンドを支えバンドに貢献。このメンバーが長続きするとは思えないしこシンプルなブルージー路線も続くとは思わなかったが、久しぶりにきらめきを感じさせてくれた主役であるマイケルのギターには弾き付けるものがあり、当時は結構聴いたものです。マイケルの凄みを味わうなら初期のアルバムだが上手いVOがいる英国的オーソドックスなサウンドを好む方ならこのアルバムは聴く価値があるかと思います
マイケルに光を当てなくとも充分に楽しむ事の出来るクオリティは保証できます


MICHAEL SCHENKER GROUP - Written in the Sand - Back to Life ★★ (2008-11-07 22:58:38)

軽快なノリが心地よい
マイケルとリーフのが醸し出す繊細さとロック然としたダイナミズムがカッコイイ
シンプルだが的確なリズムプレイも悪くない