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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 6501-6600

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 6501-6600
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MASTERMIND - To the World Beyond - Without Mercy ★★★ (2013-02-10 15:22:33)

麦踏ツーバスにイントロのハモリ
どメタルな展開に笑みがこぼれますね
これで良いのです


MAT SINNER - Back to the Bullet ★★★ (2023-02-18 13:47:14)

マット・シナーのソロとなっているがPrimal FearやSINNERで活動を共にするメンバーが勢揃い、どういう経緯でソロ名義のリリースにいたったのだろうと、考えるほどシナー流メタルをやっている。国内盤が見送られたのでイマイチ認知度が低いのだが、硬軟交えたシナースタイルは、良い意味で時代と距離を置き豪快で硬派なメロディックメタルをやり切っている。嫌味にならないメジャー感、ドイツならではの硬質さとシナーらしいフックと哀愁のあるメロディ、シュラガーメタルと言った趣も隠し味に、しなやかなサウンドは、メロディ愛好家のメタルマニアには十分に響くでしょうね。
AFMから再発盤も出ましたが、気軽に聴ける環境が揃う今では無理して大枚をはたくことなく視聴できますので、トライしてほしいですね。少々押しつけがましい歌声も逆に魅力的だと思いますよ。


MATAKOPAS - Coming out Ahead ★★ (2016-05-06 14:15:47)

ニューヨークの4人組が1987年にリリースした1st。オープニングからWE ROCKなリフにひっくり返りそうになりますが、出している音は雰囲気モノの正攻法で攻めてきた実直なHM/HRサウンド。暗く湿ったメロディにはNWOBHMの影響を感じさせ、ニューヨーカーらしいコンクリートサウンドが醸し出すクールさと嫌みのないキャッチネスさが程良く溶け合い類型的なスタイルではありますが及第点を超えたクオリティを保持しています。いかんせんオリジナルティがやや薄い面があり気になると駄目なんでしょうが、派手なギターを主軸に展開されるストレートなサウンドは当時のシーンの底を支えるものであり、ライブハウスを賑やかせていたのは間違いないこと、DIO風のヘヴィでメタリックなメタルを極めようとする姿勢には好感が持てますよね。個人的にはあそこまで本格的ではありませんがチャステインやヴァージンスティール、ショックパリス辺りを思い出しましたね


MAVERICK - MAVERICK ★★ (2008-03-10 09:53:00)

北海道の正統派HM/HRバンドの1stアルバムを紹介します
彼らの存在は10年以上前から知っていてLIVE等も何度か見る機会があり
ここに収録された楽曲はアレンジなども変わっていく様なども含めなじみのあるものでした。JUDAS PRIEST MANOWAR ACCEPT等のパワフルな正統派のHM/HRバンドの流れを組むサウンドを基調としつつも耳を惹くフックに富んだキャッチャーなメロディを併せ持つ楽曲が魅力となっています。確かに良くも悪くもB級感は否めないものの今のご時世こういった実直なHM/HRサウンドは貴重なので大切にしたいですね。古き時代の懐かしいサウンドに興味のある方は聴いてみてはいかがでしょうか?


MAVERICK - MAVERICK - BLACK LEATHER MAN ★★★ (2008-03-10 10:16:04)

リフ、メロディ、ギターソロの入り方など実にオーセンティックなHM/HRナンバー派手さは無いものの懐かしい気分にさせられます


MAVERICK - MAVERICK - ENDLESS SMILE ★★ (2008-03-10 10:29:12)

哀愁のある泣きの疾走ナンバー
歌詞のイメージと曲調があっていますね


MAVERICK - MAVERICK - GONE THE DAYS ★★ (2008-03-10 10:01:37)

サビがまったく変わりデモテープ収録の楽曲よりもメロウな雰囲気に仕上がった哀愁のミドルナンバー


MAVERICK - MAVERICK - HAMMER BLOOD ★★ (2008-03-10 10:18:48)

単調だが破壊力のあるパンキッシュなナンバー
まさの脳天直撃ハンマーブラットだねぇ


MAVERICK - MAVERICK - IN A STATE OF NATURE (2008-03-10 10:10:34)

発売されるまでこの曲だけ個人的にはLIVEで未聴でした
こういった乾いた感じの曲があるとは驚いたものです


MAVERICK - MAVERICK - LET THERE BE LIGHT ★★★ (2008-03-10 10:20:56)

メロディアスな哀愁のミドルナンバー
サビの力強い唄メロが印象的です


MAVERICK - MAVERICK - MAKE MY STAND ★★★ (2008-03-10 09:57:36)

キャッチャーなメロディと北欧風の美旋律が印象的なHM/HRナンバー かつてのデモテープ収録バージョンよりも迫力が増しカッコイイですね


MAVERICK - MAVERICK - MAVERICK ★★★ (2008-03-10 10:13:29)

凍てついた冷たい質感を持つメロディが勇壮に突進してくる様に荘厳さを感じさせてくれる疾走ナンバー メロディアスなサビがカッコイイです


MAVERICK - MAVERICK - SON OF WONDER ★★★ (2008-03-10 10:24:15)

キャッチャーな唄メロとクリアトーンのアルペジオが印象的ですね 全体を包む甘口な雰囲気も悪くないです


MAVERICK - MAVERICK - UNFOLDS THE WAY ★★★ (2008-03-10 10:05:59)


北海道の凍てつく寒さを感じさせる冷たい曲調が魅力のナンバー
CD-Rに収録されたVerよりも哀愁と勇壮さが増し曲本来の魅力が伝わっていると思います


MAVERICK - Natural Born Steel ★★ (2012-05-15 06:23:59)

メジャーデビュー当時のメンバーが相次ぎ離脱、ベースとギターは元メンバーですね(ドラムはKEY DORAGONで完璧になりますかな)しばらく音沙汰がないと思ったら2012年に2ndアルバムをリリース
、今作聞ける曲はアルバムタイトルトラックの⑦以外は聞いたことが無く曲作りに励んでいたんですね。⑤ではジャーマンメタルの一時代を飾ったスター、カイ・ハンセンがゲスト参加、④なんてヨナス・ハンソンの参加を意識したのかシルバーマウンテン風だし⑧のギターソロは彼ならではの味わいですかねと、前作以上にバラエティに富んだ内容と豪華ゲスト、①ではプロデューサーに名を連ねるピート・シールクの鋼の歌声も聴けたりしてソコソコ興味を惹かれました。新境地を開いたバラードの⑪自らの持ち味を生かしたパワーメタルナンバー②⑤⑦⑩等従来のファンが納得する曲も収録され楽しむことが出来るでしょう、漢クサイ古典的で真っ向勝負なメタルナンバーの数々に引き寄せられますね。個人的にはサウンドプロダクションが好きになれず(同郷のサーベルの新作もそう感じました)堀田氏の歌唱も好みではありませんが、数少ない国産正統派メタルバンドの勇姿を前に成功を祈らずにはいられません。ありがとうスピリチュアル・ビースト、新作の引っさげてのライブが楽しみです。ギタリスト安田の貢献は見逃せませんよ


MAVERICK - Natural Born Steel - Ain't Gonna Fall No More ★★★ (2012-05-15 06:49:57)

キャッチーなメロディの中にある儚さが素晴らしい
パッと明るくなる瞬間がいいよね
聞き込むと味わいが出てきますよ


MAVERICK - Natural Born Steel - Blessing The Last Time ★★★ (2012-05-15 07:03:36)

渋いな
古典的手法に彩られた
ブルージーなバラードナンバー


MAVERICK - Natural Born Steel - Diamond Dust ★★★ (2012-05-15 06:39:31)

シルバーマウンテン風のコーラスが映えるサビが好きです
ソロ後の展開も素晴らしい
流石は堀田氏ですね


MAVERICK - Natural Born Steel - I've Got To Be Free ★★★ (2012-05-15 07:00:06)

こういうハードな質感でノリのあるミドルハイナンバーは好きですね
キャッチーさが絶妙です
中坪純のドラミングも冴えます


MAVERICK - Natural Born Steel - Iron Force ★★★ (2012-05-15 06:41:17)

カイ・ハンセンとリードボーカルを分ける疾走ナンバー
お得意のジャーマンスタイルを本家に歌わせるあたりが憎い


MAVERICK - Natural Born Steel - Mighty Pride ★★ (2012-05-15 06:52:33)

力強く勇壮なメロディが疾走するパワーメタルナンバー
マーヴェリックらしいアレンジが効いています


MAVERICK - Natural Born Steel - Natural Born Steel ★★★ (2012-05-15 06:45:46)

アルバムのタイトルトラック
凍てつく北の大地を想起させるメロディアスな疾走ナンバー
ライブで練り上げられてた彼らお得意の一曲
勇壮なメロディが華麗に舞いますね


MAVERICK - Natural Born Steel - Sing To Say Goodbye ★★ (2012-05-15 06:43:28)

キャッチーなヨーロピアンスタイルの一曲
コーラスワークが映えますね


MAVERICK - Natural Born Steel - The God Inside ★★★ (2012-05-15 06:56:00)

マーヴェリックらしい勇壮なメロディが駆け抜けます
サビメロのカッコよさに引き寄せられますね
堀田氏の歌声がピートのパートに負けている感もありますが
ベタな一曲ほどカッコよく纏め上げるのが難しいはず
流石はマーヴェリックですね


MAVERICK - Quid Pro Quo ★★★ (2015-07-06 13:47:27)

北アイルランド出身、ツインギター編成による5人組が2014年にリリースした1st。サイレンが鳴るSEに導かれ始まるオープニングの「Snakeskin Sinner」ハードでキャッチーなロックサウンドに掴みはOK、壮麗なギャングコーラスも配し、ザラついた男臭い熱い歌声との相性も上々に、ソロでは目の覚めるようなフラッシーなプレイでド肝を抜き、まさに往年のロックサウンドを体感とマニアならずとも仰け反るような出来栄えにワクワクさせられます。仄かな哀愁漂うハードでキャッチーな「In Our Blood」の正攻法できたカッコ良さに思わず膝を打ちたくなりますね。コンパクトにまとめ上げられた楽曲群は全般に渡り良質なメロディがタイトに迫るハードなリズムに支えられ、ワイルだがキャッチーなメロディを楽しめる極上のHM/HRサウンドを披露。そのサウンドの軸になるギターワークから繰り出される哀愁を感じさせる活きのいい演奏、要所要所に顔を出す先人達の影響も巧みに飲み込み、模倣だけに終わらないセンスの良さを感じますね。ギターオリエンテットな作風は硬派な印象を与えるし、どこか哀愁のあるメロディと華やかさがバランス良く配置されハードだがシンプルでキャッチーな楽曲も多数収録されバラエティに富んでいます。それもこれも説得力のある歌声があればの賜物でしょう。個人的には一聴して浮かんだのはファイアーハウス辺りの叙情派メロディックサウンドでした。


MAVERICK - THE REVIVALRY - BLAZON STONE ★★ (2008-10-19 15:09:17)

ドイツの正統派パワーメタルバンドのトリビュートアルバムに提曲したカヴァーソング。マーベリックのイメージにピッタリの選曲だし完コピでした


MAVERICK - UNFOLDS THE WAY(DEMO CD-R) ★★★ (2021-09-10 14:53:08)

北海道が生んだ氷のメタルウォーリアー、マーヴェリックが2001年にリリースした3曲入りのデモ。ここに収録された曲はいずれもアレンジを変えメジャーデビュー後のアルバムにも収録、実際にライブなどでは何度も練り上げアレンジを直したりと、彼等の熱心なファンなら変節を知っているでしょうね。
ジャーマンメタルに通ずる勇壮さと、北欧とはまた違った意味で凍てついたメロディに北の大地に訪れる厳しい冬を想像させるような冷ややかなメロディがあったりと、独特の魅力を持ったバンドでした。
曲自体は類型的なメタルソングかも知れませんが、寒風吹き荒れるブリザードサウンドは唯一無二の個性を放ちサーベルタイガーとは違った意味で北海道産メタルを支えていると言えるでしょうね。何度かライブに足を運び目にしたバンドだけに個人的な思い入れはありますが、正直、大売れするような音楽性でも技術で酔わせるグループでもありませんでした、でも永久凍土も溶かす熱を帯びたメタルサウンドに嘘はなくメジャーデビューした時は、親戚でもありませんが喜ばしい事だなぁと思いましたね。
適度な疾走感とパワー、そして情緒のある冷たいメロディ、正統派メタルマニアには是非とも聴いて欲しい一枚ですね。このアレンジを一番聴いた気がするので、今作に対する思い入れは一入ですよ。

でもコメントした記憶があるなぁ?曲もコメントしたような気がする…これも老いかね?


MAVERICK - UNFOLDS THE WAY(DEMO CD-R) - Endless Smile ★★★ (2021-09-10 14:58:42)

ちょっとHOT WINNERさんが唄い切れていませんが
命を懸け戦地に向かう戦士が最後に見せた笑顔
そんなイメージが頭に浮かびます
刹那な響きとなる冷ややかで勇壮なメロディ
絶妙なキャッチーさも手伝い歌詞も分からずライブでは喜んでいましたよ
オリジナルソングが少なかったとか毎度聴かされたので思い入れの強い曲です


MAVERICK - UNFOLDS THE WAY(DEMO CD-R) - NATURAL BORN STEEL ★★ (2008-03-10 10:31:03)

パワフルな疾走ナンバー
彼らのLIVEでは定番の曲でした


MAVERICK - UNFOLDS THE WAY(DEMO CD-R) - Unfolds The Way ★★★ (2021-09-10 15:02:53)

これもライブで定番でしたね
マーヴェリックならではの凍てついたブリザードサウンド
キャッチーなヴォーカルラインも手伝い視聴感は良いでしょう
ベタなメタルソングにねじ込まれる極寒の大地から鳴り響く力強さ
サビでは拳を振り上げ大合唱です
ギターソロもとりわけ複雑ではありませんが
なんかエエですよ
リズムもシンプルなんだけとエエのよ
やっぱり信じてやり切ることが素晴らしいのよ


MAX BACON - The Higher You Climb ★★★ (2017-11-03 17:24:34)

BRONZ、GTR、PHENOMENAなどに参加した英国人シンガー、マックス・ベーコンが1995年にリリースしたソロアルバム。参加メンバーもジェフ・タウンズやスコット・ゴーハム、スティーブ・ハケット、スティーブ・ハウなど名だたるメンバーが参加、客演のみならず楽曲提供も行い、GTR風というかAISA風の楽曲が目白押し、そこにマックスのマイルドで伸びやかな癖のない透き通った歌声が絡むのだから、その筋のマニアなら間違いなく手にとって損はしないでしょう。
あくまでも主役はマックスなので歌中心の作りですがAOR系のハードサウンドの核となる部分は、英国的な伝統美と爽快感のあるメロディなので、その芯の太さには、成功を夢見る大いなる野望と実力派シンガーとしての魅力を感じますね。
無難な作りでも参加メンバーが醸し出す威厳めいたモノには、やはり引き寄せる力というがマジックが確実に存在しています。冷ややかでクリアーな音像の中にある、鋭く輝く光る感性とセンスあふれるアレンジは、やはり一日の長というものでしょう。


MAX HAVOC - Max Havoc ★★ (2022-10-25 13:09:44)

L.Aメタルマニアにとっては、コレクションしたいレア盤と言われているのが今作。嘘か本当か分かりませんが、サバスを抜けたビル・ワードが一瞬バンドの在籍していたという都市伝説もある。その証拠に一曲目のクレジットにビルの名前を発見できると言うから驚きである。
また今作のプロデュースにも一枚噛んでいるらしく、その真偽のほどに興味も尽きないが、検索したり自叙伝的なものを読んで、なんの疑いもなく信じ込み、したり顔で転載するのはNGなので止めておきます。

リリースは1983年、まさにアメリカンメタルの産声は上げシーンが活況し始める時代、それだけにバブリー臭は漂わないが、もや~んとしたヘタレジャケを前に意欲が削がれる。そのマイナスなイメージを立ち上げたまま、ちょい根暗なロックを展開するのだが刺激は少ない、またモトリークルーのような毒気や個性も薄く、これと言った一発大技が見当たらないのがチョイと残念。
インディ盤の割に音質もマシな方で、典型的なロックンロールをベースとした大味はハードスタイルは、アメリカならではの味わいなのだが、情緒を求める島国ニッポンにおいて、なかなかターゲットも絞られそうだが、好き者にはたまらない根暗なアングラ臭にグッとくる猛者もいるでしょうね。

ちなみに作曲クレジットや参加メンバーにカルロス・カヴァーゾやトニー・リチャーズの名前もありますので、このあたりもマニアにとっては無視できない要素かと思います。それにしても何故、ビル・ワードが絡んだのだろうか?


MAY - Dilema ★★★ (2022-11-24 13:05:51)

マレーシアのメタルシーンを語る上では外すことの出来ないベテランバンド。日本ではラウドネスのような存在なんでしょうね。今作は1988年にリリースされた1st。アジアン歌謡なエッセンスもあるし、ジャパニーズメタルからの影響も顕著であるが、そういう影響も下地にアジアンメタルを全開でやっている。
このバンドがマニア筋で有名なのは5曲目に収録されるKeadilanという曲が、エイドリアン・スミスがアースシェイカーに提供したDARK ANGELそのものなのである。似ているではなく完コピなのである、カバーなのか、まさかのオリジナルで濁しているのかが、チョイとした論争になる、そんな関係者には笑えない東南アジアあるあるの盗難事件に遭遇。個人的には大混乱である。初見では一度止め頭から聞き返す作業に出た。

オープニングナンバーではコーマーシャル性の高いポップソングもやるが、ガッツのあるメタルもあるので、色々と混乱させられる。
また、アイデアの流用をリスペクトとするにも、5曲の例があるせいで、6曲目もラウドネスの魔界典章にしか聞こえてこないという事件を誘発する。そういう点にダメ出しをすると全滅する可能性のあるアルバムではあるのだが、ビルド&スクラップで大きくなった日本と同じだよなぁとワタクシは好意的に受け止めて楽しんでいます。
マレーシア言語も分からず、個人的には5曲目問題も解消しないのでモヤモヤがあるのだが、マニアにとってはそこも込みで楽しんで欲しい。昭和歌謡メタルなんか懐かしいなぁ。
そして改めてアースシェイカーのDARK ANGELは名曲だ。このアルバムでも抜きん出ている。


MAZERAN - Can't Stop My Dream ★★★ (2021-03-05 16:45:49)

エアロスミスの名曲Dream Onのカヴァーにも挑戦したシングル。
今作は今はなきMandrake Rootからリリースされていますね。大阪のバンドがと少々意外でしたが、オリジナルソングを聴けばレーベル的な方向性にもあう、日本人らしいメロディセンスを生かしたハードサウンドで勝負しているバンドと捉えることが出来ます。
いい意味でラフなパワーを内包した音楽性、エアロファンにとっては違うなぁとなりますが、どこか退廃的なムードを醸し出しているのが印象的です。それに聴いたことのあるフレーズを上手く取り込み再構築するセンスも日本的と言え、その細やかな配慮とセンスに光るものを感じますね。
エアロのカヴァーを聴けば一目瞭然、あとは日本人的な歌い手に対する評価が全てでしょう。場違いと思うか、これも日本人アルアルと好意的に受け止めれるかがカギになりそうですね。
ワタクシは、こういう雰囲気モノのハードサウンドが大好きですので大いに楽しみます。


MAZERAN - MAZERAN ★★ (2008-05-15 04:42:00)

元は大阪出身の四人組のバンドだったのですがメンバーチェンジを経てVoとBにアメリカ人を迎え1989年に制作した彼らの1stアルバムを紹介します。VOは確かジェフ・スコット・ソートがかつて在籍していたパンサーにも居た人物だと思います。そのハスキーでパワフルな歌声を活かした正統派のHM/HRサウンドは日本のバンドとは思えない雰囲気とノリを醸し出し単純にカッコイイと思います。プロデューサーにプレゼンスの白田一秀を迎えギターオリエンテッドな作風にしたのも好感が持てますね、アメリカンなHM/HRナンバーやポップなナンバーにバラード、更にはパープルのスピードキングのKEY無しバージョンも披露しバラエティに富んだ楽曲が収録されしています。まだまだ粗い部分は見られますがまずまずの演奏レベルだし当時は良く聴いたものです、ラストのアコースティックナンバーのほのぼのとした雰囲気も良かったですしね。ただアルバム発売後にはアメリカ人がバンドから抜けてしまい、活動は暗礁に乗り上げ解散したはずです。その後ギターの根本は、シャングリラなるJ-ROCKバンドのメンバーとしてメジャーデビューを果たしたはずです


MAZERAN - MAZERAN - DON'T TURN YOUR BACK(ON ME) ★★ (2008-05-15 05:14:01)

牧歌的な雰囲気のするアコースティックなナンバー
肩の力を抜いた歌声は別人のようです


MAZERAN - MAZERAN - IN YOUR ARMS ★★ (2008-05-15 04:55:13)

メロディアスなブリッジからサビに掛けてのフレーズが印象的な正統派のHM/HRナンバー。適度な湿り気が良いですね


MAZERAN - MAZERAN - NO MORE ★★ (2008-05-15 04:51:49)

大陸的なノリがカッコイイ疾走ナンバー
耳なじみの良いメロディを歌うハスキーヴォイスが好みの分かれ目かな。粗いけど適度な重さが心地よく好きですね


MAZERAN - MAZERAN - SPEED KING (2008-05-15 05:02:54)

パープルの名曲のカヴァー
パープルマニアなら押さえなくては
ツメは甘いけど粗さが良いです


MAZERAN - MAZERAN - TAKE ME AWAY ★★★ (2008-05-15 05:11:46)

キャッチャーでメロディアスな唄メロが耳を惹くドラマティックなミドルナンバー。適度な湿り気が程よくマッチしていてカッコイイです。VO違いで日本のコンピレーションアルバムに提供していますが、こちらのヴァージョンの方が好きです


MAZERAN - MAZERAN - TONIGHT THE NIGHT(FOR LOVE) ★★ (2008-05-15 04:48:47)

叙情的なメロディをパワフルでハスキーな歌声が彩るヘヴィなミドルナンバー
仄かに哀愁が香るのは日本人が居るからでしょう


MAZERAN - MAZERAN - WHAT YOU DO TO ME ★★★ (2008-05-15 04:58:52)

扇情的な根本のギタープレイが泣けるパワーバラード
歌メロも哀しくメロウな雰囲気を醸し出しています
ギターソロはもう少し慎重に弾いて欲しかったな
個人的にはアルバムのハイライト的曲です


MAZERAN - Moving Lips ★★ (2017-08-22 17:57:18)

大阪出身のバンドがAionやDead Endなどを擁するNight Galleryより1986年にリリースされた6曲入りのEP。シングルリリース時とはラインナップが変わりましたが、ラフなロックのグルーブを生みだすリズム隊のカッコよさと独特の雰囲気、その魅力に拍車を掛けるのが根元 尚司のキメの細やかさを大切にしたダイナミックなギタープレイと、曲によってはDead End風味が出過ぎのモノあるが、独自のスタイルを探そうと苦心する姿が見え、オリジナルティの高い音楽性で勝負を仕掛けてきているなぁと好感が持てましたね。
とは言え国産メタルにおける問題点、所謂シンガー北中 俊男の余りにも日本人的な持って生きたかが好悪を分ける最大のポイントでしょうね。派手なドラムから始まるオープニングの『Let Me Fly』など、リフ、メロ、リズムとこのバンドが目指す方向性を強く感じるだけに、歌い手の排気量不足が気になりますね。
どんよりとモヤの掛った情念のあるメロと、そのウネリを生みだすリズム、日本人的ではあるが、今の時代では逆にそこが海外のマニアにもウケる要素となるのだから不思議なものです。
その後もコンピ作METAL WARNING『Heaven Tonight』を寄稿。シンガーやベースに外国人を迎え音楽性をより正統性の強いメロディックなアメリカンHM/HRサウンド寄りにシフトチェンジしてからも、コンピ作EMERGENCY EXPRESSに後期の代表曲『Take Me away』を提供と、精力的な活動を行っているように魅せますがバンドは程なくして解散。
メンバーの中心人物だった根元 尚司は、橘高文彦のソロで歌っていた斎藤哲也らとバンドFixを組みメジャーデビュー。ヴィジュアル系な参加メンバーを見れば想像はつきますが、メタルとは距離を置いた活動に向かい、その後はどうなって言ったのか分かりませんが、女性シンガーとCAVEなるユニットを?を組み、『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』のタイアップソングを手掛ける事になるのだから、本当に人生とは、どうなるか分かりませんね。
貧乏くさいマイナーメタルを聴き漁る昨今のワタクシの貧相な耳には、後年の活動がミュージシャンとしての暗部に感じますが、それ以外のファンにとってはMAZERAN時代が暗黒史と映るんだからね。
個人的な好みは1989年にリリースされる『Mazeran』ですが、こうして改めて聴き入ると、今作の方がバンドのカラーが強く出ているように思いますね。それにNight Galleryらしいダークテイストも魅力でした。


MAZERAN - Moving Lips - Let Me Fly ★★★ (2022-07-13 09:20:01)

繊細なタッチのギターサウンドが懐かしい
メロディを大切にするソロも好きですね
らしさ前開のオープニングナンバー
耳馴染みよく駆けて行きます


MAZERAN - Outsider ★★★ (2022-07-13 09:12:16)

ダークでミステリアス
グラム系の要素も練り込み妖しく光ります
日本的な面が強いのが全てを結審するだろう
音質は良くないがタイトでリズミカルなリズムプレイも耳を惹きます


MC5 - Kick Out the Jams ★★★ (2020-06-06 20:10:06)

近年はレッチリやレイジアゲインストマシーンらのおかげで若い人たちにも知られ神格化された元祖ガレージロックであり、パンクスやメタルを志す者にも影響を与えたデトロイトのロックバンド。だからMC5なんだね。
デビュー作がライブ盤というのもぶっ飛んだ話なのだが、このバンドの魅力はライブにあるという事のなのだろう。確かに攻撃的で生々しいサウンドがスピーカーを食い破らんとしている、それ以上に耳を惹くのがバンドの骨格となるロックに対する忠誠心の高さ、基本がしっかりしているから、挑発する喧嘩腰のハードビートも様になっており、ビシッと決まっている。歌い手も、想像以上にファンキーなノリを持っており、ライブならではのアジる場面もあったりするが、それ以上にしっかりと演奏に向き合っているのが印象的だった。
なにやらきな臭い空気、暴発寸前の火薬臭が充満しているようなヒリつくライブ盤ではあるのだが、聴きようによっては、高い演奏力に支えられたソリッドなハードビートが炸裂する、手に汗握るライブ盤の側面も強く、リスナーオンリーではなくプレイヤーも十分に楽しませる技術が存在する。
なんでも当時、社会的なメッセージ性を持ちバンド活動を行い。いろいろな都市伝説があるらしい、FBIにマークされているとかマネージャーが、えげつない差別主義団体に属しているとか、そういう中で活動していたせいもあるのか、メンバーが逮捕されたり、ラジバンダリでバンドは1972年に解散。ルックスも良くないので、当然外国人アイドル雑誌に紹介されることもなく、筋金入りのロックファンにしか愛されていないのは残念ですが、正直、英語はチンプンカンプンのワタクシには、どうでも良いことなので、ロック黎明期と言える時代ならではのイマジネーション豊かな、ジャンル不問のハードサウンドのもつ凄みに酔いしれますね。
ロックの持つ普遍性。この音楽はどこで生まれ源流は何なのかを垣間見る事が出来る傑作。資料的な価値も含め名盤と呼ばれるのに疑問の余地はありませんよ。


MCAULEY SCHENKER GROUP - Perfect Timing ★★ (2015-03-20 14:02:26)

幻のラインナップ、スーパーロック84から3年、名義も変わり国内のHM/HRファンの間では期待の高まった中でリリースされたアルバム。新メンバー、ロビンの唄を中心にLAメタル全盛の時代を意識し迎合した一枚(プロデューサーはアンディ・ジョーンズだもんねコーラスの重ね方もモロにバブリー)僕はギタリスなので、普段はやらないギタリスト目線でコメントすると曲云々よりも、彼らしさがなくなった事が一番の問題点でしょう。

UFO時代に魅せたギブソンのフライングVにマーシャルのアンプを組み合わせた独特の音色(ワウをかませ歪ませた)ゆったりと大きくヴィブラードさせたフレーズには情感がこもり歌心溢れるマイケル節の確立を果たします、スムーズに流れる運指から導かれるメロデイックな泣きのフレーズに多くのギタリストが魅了されました。MSG時代に入り、叙情的なHM/HRナンバーの中にスリリングなソロとますます磨きの掛った湿り気を帯びたメロディを導入、その長さと鬼気迫るプレイは唯一無二の存在感を醸し出し、独特のトーンと世界観が見事に合致したものとなりました。

グラハムと組んだ時代は歪みを押さえた生々しい音で勝負、その確実なテクニックを駆使し、よりスリルとマイケルならではのナイーブなニュアンスを押さえたフレーズと劇的な展開で多くのギタリストを魅了していきました。で今作なんですが、THE80年代中期のLAメタル万歳なスタイルと音色を導入、お得意のフレージングは影を潜め、リフワークにおけるマイケル節は大幅に減退(ソロも短いしアンプもマーシャルじゃないしね)とマイケル派のギタリストにとっては不満の一途となるのでしょう。

どんなに時代に迎合しコマーシャルリズムを高めようが、あのトーンとお得意のフレーズがあればマイケルファンからの不評も抑えれたんでしょうがね(ちなみに次作でも時代を意識しピッキングハーニクスを多用し新たなる局面を迎えます)。基本僕はこの目線でコメントしないので、哀愁味溢れる歌モノHM/HRとして聴くと実に魅力的に映ります。名義も変わりマイケル一人の乗り物ではないバンドサウンドへとシフトする事が3年のブランクを経て時代の波に乗り遅れる事のないよう目標を定め、打ち出したのがトレンドな音だったんだと思います。

今でこそギター目線と言うモザイクを外して見聞きできますが、当時は完全にOUT、シャラシャラとした軽めのサウンドを前にアメリカンナイズドと売れたい気持ちが前面に出た作風に落胆しました(同年にリリースされた時代の寵児となるホワイトスネイクとは真逆な方向性、英国らしい高貴なムードと重厚さを損なわないアレンジで、アメリカンマーケットを制覇したカヴァーデイルは素晴らしい)。じゃなきゃマイケルがヴィジュアルを気にしてつけ毛のロン毛にする必要ないもんね、でもそれが当時のメジャーシーンでは当たり前の事ですからね。今となれば時代の流れに合わせ、ポップフィーリングを極限まで高めシンプルさと小奇麗に装飾を纏ったAOR風HM/HRサウンドとして楽しめるから不思議なものです。

今作における賛否を分ける最大の要因はリスナーオンリーとプレイヤーとの差が出るんだと思いますよ。ギタリストのみならずマイケルにほれ込んだ人ならもっと欲しいもんなぁフライングV。時代は1987年、わざわざドイツに拠点を移しメジャーシーンに殴り込みを掛けた一枚がアメリカン市場を狙ったコマーシャルリズム溢れる方向性へ完全に舵を切り、マイケル自らギターを封印した実に実験的な一枚(お兄さんのいたスコーピオンズのような欧州風味の泣きを残したソフト路線よりもカラッと明るめだし、英国人はいるが彼らは方向性にほぼ影響を与えていない)。アンディ・ジョーンズは期待に応えエエ仕事をしましたよ。

後年、どう言う訳か逆説的に今作を持ち上げる人が増えました。リリース時の悪評もどうかと思いますが、この手の歌モノロックを愛するものとして、一つだけ言える事は、マイケル・シェンカーのバンドでなければ、賛否もないだろうし、そもそも話題に上るほどのクオリティではない、それが全てですね。


MCAULEY SCHENKER GROUP - Perfect Timing - Love Is Not a Game ★★ (2021-05-14 12:48:41)

幾度マイケルがギターを弾いている感はありません
このアルバムを象徴するような作品オリエンテッド
バンド体制中心の姿勢を明確に打ち出しています
主役はロビンの唄でしょう
それだけにマイケルファンとしては物足りなさはハンパないのですが
新生MSGはこれなんだと決意を強いられましたね


MCAULEY SCHENKER GROUP - Save Yourself ★★ (2008-11-07 23:18:00)

いわゆる80年代後期の大衆性を帯びたメジャー感バリバリのHM/HRアルバム
初期の神がかりな泣きを発散するマイケルのエモーシュナルなギタープレイは影を潜めたがアルバム自体の出来は悪くない。確かに初期の作品に思い入れの強い人は抵抗があるでしょうが、マイケルに拘らない方なら見逃さないで欲しいですね。適度なハードさとキャッチャーでポップな質感を伴う楽曲はどれも魅力的でアメリカ市場を開拓するべくドライなナンバーやヨーロッパ市場に向けた湿り気のあるメロディック路線に噛み合わせが気持ち悪いが個人的には気分に合せ飛ばせば言い訳でなんの問題もない。
でも最初に聴いた時は複雑な思い出向き合ったなぁ


MCAULEY SCHENKER GROUP - Save Yourself - Anytime ★★ (2008-11-07 23:35:49)

少々やりすぎですが良くできたロッカバラード
今アルバムの路線を象徴する哀メロナンバー


MCAULEY SCHENKER GROUP - Save Yourself - Destiny ★★★ (2008-11-07 23:26:10)

このアルバムの性質を考えるとこの曲が一番好きですね
マイケルらしくないですがメロディアスでキャッチーな佳曲
サビメロは思わず口ずさみたくなります


MCAULEY SCHENKER GROUP - Save Yourself - Save Yourself ★★★ (2008-11-07 23:23:33)

懐かしき鐘の音が聞こえてきたときはニヤッしました
マイケル弾きまくりの疾走ナンバー
少々やりすぎですが勢いはある


MCAULEY SCHENKER GROUP - Save Yourself - Take Me Back ★★★ (2008-11-07 23:29:46)

叙情的な泣きの世界観とマイルドな感覚が上手く溶け込んでいます。売れ線志向ですが僕は好きですね
マイケルのギターも印象的ですよ


MCAULEY SCHENKER GROUP - Save Yourself - This Is My Heart ★★ (2008-11-07 23:33:17)

アメリカンナイズされた作風も洗練されたポップセンスが光り聴き応えがあります。マイケルと思わなければ高品質な哀メロハードポップナンバー。ロビン・マッコリーの歌声がピッタリはまっています


MEANSTREAK - Roadkill ★★ (2016-06-15 20:14:54)

ツインギター編成のガールズHM/HRバンドが1988年にリリースした1st。英国風味満点のシリアスなサウンドはシンプルな構成だが無駄を省きダイナミックに聴かせてくれる。そのストレートな作風を支える堅実なプレイは女性という色眼鏡で見られる要素もなく正統的なスタイルを堅守、実に頼もしい音を聞かせてくれます。十分パワフルだし地に足がついたパフォーマンスは好感も持てる、あとはキメの一曲があれば良かったのですが、そこがチョイと弱いですかね。8曲入り32分、イギリスの『Music for Nations』からリリースされただけのクオリティは備えていますよ。ちなみギタリストのリナ・サンズはジョン・ペトルーシと、ベースのリサはジョン・マイアングと、ギターのマレーネはマイク・ポートノイといずれも結婚するという離れ業を成し遂げています。ある意味究極のあげまんバンドですかね。


MEAT LOAF - Bad Attitude ★★★ (2014-07-27 14:06:29)

ミート・ローフ初体験が今作でした。理由は③がダイアン・レインとマイケル・パレによる青春映画「ストレート・オブ・ファイヤー」に収録されているNowhere Fastの原曲だったからです(ストリートオブファイヤーは、メルヘンでキザな内容が女性のハートを鷲掴みカルト的な人気を計った映画ですね。ベタですが最後の去り方とかやり過ぎで見ているこっちが恥ずかしくなります。内容は割愛しますが、あの名優ウィリアム・デフォーが敵役ボンバーズのリーダーとして熱演しています。ゆるいラブロマンスが好きな方はどうぞ)聴きたかった曲はダイアンちゃんヴァージョン(吹き替えで違う人が歌っています)の方が軽めに仕上げてあり、歌い手が違うとこんなに印象も違うんだということに驚きましたが、ミート・ローフと言う知らないおっさんの歌の上手さに魅了されたものです。名作と呼ばれる作品と比べると無難な歌モノだしロックオペラと言われるような大げさな仕掛けも用意されていませんが、刺激の薄い歌モノが好きな方は聴いて損はしないでしょうね。大味なアメリカンバラードやポップロックのお約束感、厚みを与えるコーラスワークと爽快感とハードさも薄味ですが上手に仕上げていますよね。箸休めにピッタリの一枚です


MEAT LOAF - Bad Attitude - Nowhere Fast ★★★ (2014-07-27 14:09:19)

デジタルですね
ノリが良いです
サビの爽快感も素敵です
ダイアンちゃんとバックメンバーのダンスを思い出します
勿論ボンバーズの破天荒さもね


MEAT LOAF - Bat Out of Hell ★★★ (2016-06-18 21:23:07)

『地獄のロックライダー』という邦題で知られるミートローフの名を世界に知らしめている歴史的なセールスを遂げている一枚。ロックオペラという触れ込みと(クィーンみたいのは苦手)日本における知名度の低さから、世界的な成功を収めているとは知っているが興味を惹かれなかった。しかし今作の第二弾が出て話題になったのと『BAD ATTITUDE』は聴いていたので(シンガーとしての力量は理解していました)予習復習の意味も込め手に取ったのが聴くきっかけ、ロックオペラといっても、そんなに大げさな仕掛けもなく、思わず赤面するような芝居がかったパートなども出てこないので安心してきけます。むしろ卓越した技術と彼の熱の籠ったロックな歌声、そして親しみやすさと華やかさが絶妙なバランス感覚を伴い、ミュージカル風のストーリー性を感じさせる音楽的な流れが飽きさせる事無く最後まで聴かせる一品。こういった音楽性が世界的にはロックのスタンダードなんでしょうね。この壮大なファンタジーロックを聴き、そういや往年の角川ファンタジー映画も、こういう方向性の曲をイメージしていたのかな?と思うと個人的には感慨深いですね。体に火がつく事はないが、ドライブのお供に、箸休めとしてはランニングタイムの絶妙さも手伝い丁度いいですね。


MEDIEVAL STEEL - The Anthology of Steel ★★★ (2016-08-18 10:25:26)

メンフィス出身、ツインギター編成による5人組が1984年にリリースしたEP①~④にデモ音源⑤~⑨に新曲⑩を加えて『No Remorse Records』からリリースされたコンピ作。ちなみに2005年にはコレクターズCDがリリースされていますのが、こちらが正規品で一曲多いです。テネシー州から、このようなヒロイズム溢れる正統派スタイルのバンドが登場とは驚きました、勇壮なメロディは欧州産ものとは違う響きがあり、乾いてはいるが光沢のある艶めかしい響きを奏で重心低くどっしりと構えています。単純に走るわけでもないし、分かりやすいポップロックも無いが、この悲しくも美しい叙情味のある音楽性はUS産パワーメタルならでの魅力を丹念に描いており、ともすれば武骨になりがちなスタイルをメロディックかつエモーショナルに仕上げております。この手の音楽性の需要は、昔から狭く、ましてはお国柄を考えると苦戦を強いられたでしょう、解散再結成を繰り返し、2014年には待望の1stをリリースする彼ら、その長年の夢が雲散霧消する事無く永続する事を願いますね。時代と共に価値観は変わりますが、この普遍性の高い楽曲が放つ輝きが色あせる事はありません。正統派HM/HRかく在るべきなスタイルは何度聴いてもビシッと襟を正してくれました。


MEDINA AZAHARA - Medina Azahara(1st) ★★★ (2023-08-27 17:10:02)

伝説のスパニッシュメタルバンドの1st。リリースは1979年という事でプログレ系からの影響も強いスペインらしい情熱と悲哀のあるメロディが混在するサウンドを展開、パープル、ユーライアヒープといったバンドからプログレ系まで飲み込んだロマン溢れるハードスタイルは、一口では形容しがたい魅力があり、垢抜けないサウンドミックスやスペイン独特の歌い回しと相まって、ポルトガルでいうところのファドですよね、どこか暗く悲しいのだが、熱がある。独特の世界観を音に宿していますよね。
英米では出せない味わい、そのお国柄の滲み出たパッショネイトサウンドが知的にエモーショナルな感覚と伴い幾重にも折り重なりドラマを形成、孤高の存在へと昇華していきます。
インストパートも難解な要素はなく非常に聴きやすいです、高揚感のあるメロディと飽きさせないアレンジとテクニック、それと望郷なんだよなぁ、あの独特のメロディ、フラメンコ的なヤツね。そういうものが混在するのが魅力なんでしょうね。
上手い言葉がみつからん。ワシにはわからんアホじゃけぇ。


MEDUSA - First Step Beyond ★★★ (2020-09-25 20:30:53)

2013年にリリースされたカルトメタルバンドのデモ音源の商品化。元の音源は1975年のモノというのだから驚きです。出してる音源もサイケでガレージな古典ロック、アメリカンロックの始祖とも呼ばれるバンド群と比べても遜色のない個性とクオリティがあり、ギター、ベース、ドラムが絶妙なタイム感をまとい交じり混沌した世界観を演出、どこかひんやりとした悲哀のあるメロディが、独特のアシッド感と混ざり合い、鬱積とした空気を生み出している。
ソリッドで攻撃的なビートもあれば、幻惑するリズムも顔を覗かせ一曲の中に多様性を盛り込み、音楽的な説得力も補完。○○風の何々バンドと簡単に括るのは、彼等に対して失礼だなぁと本能的に感じさせてくるのも魅力。

70年代というアートロックにも通ずるイマジネーション溢れる音楽紀行、その多様性は破綻することなく一曲の中に組み込まれヘヴィロックに留まらずフォーキーなバラードさえ手なずけるのだから恐れ入る。
このバンドが、世に出ることなく消えたのは何故なのかと興味は尽きないが詳しいバイオはサッパリだ。


MEGACE - Human Errors ★★ (2023-07-17 13:40:41)

女性ヴォーカルを要するプログレ風味満点のメタルバンド。スラッシーなアプローチもあるが、そこまで過激ではなくパワーメタル寄りのプログレハードとも言えるが、スラッシュメタルという枠組みに入れても異論はない、ジャンル分けなんて意味ないが便宜上ちょっと、プログレスラッシュ、ある意味はインテレクチュアルなんて言葉を使うと良いのでしょうね。

この女性ヴォーカルですが普通に歌うパートが多い、そして咆哮するパフォーマンスも間に挟んでくる、その二面性が楽曲に反映されサビーナ・クラッセンのいたバンドのような形にならなかったんだろう。差別化、ある意味は個性の確立として機能している。

その二面性を楽曲に反映しているのだが時折スムーズに進まないなぁと感じる場面もあり、そのあたりが評価を分ける点でしょう。個人的には、ぎこちないと感じる場面も味と捉える事が出来るのだが、しまりの悪さというのか、味気なく楽曲が終わるなぁという印象の方が強く、そのあたりに工夫を凝らせば繋がりに緊張感が生まれ聴き手を引き込む事が出来たのではと思いますね。
また、この手のサウンドとしては奥に引っ込んでいるというのかダイナミズムに欠けるサウンドプロダクションもマイナス、せっかく複雑な展開を持ち入り演出しているのに、良さが伝わらないというのも難点なのだが、女性ヴォーカルを擁するバンドとしては先鋭的なスタイルで勝負してきた心意気は大いに評価出来る。
でも彼女のべったりとした歌い方ってちょっと居心地が悪くなるんだよなぁ。


MEGADETH - Countdown to Extinction ★★★ (2020-11-24 15:06:33)

マーティー・フリードマンが抜けず制作された5枚目のフルアルバム。初期の頃にあった破天荒さ、一筋縄ではいかぬ個性剥き出しのリズムプレイや、ギターワークは影を潜めたが音楽性な成熟度は高く、テクニックのみならずエモーショナルなフレーズを奏でるギターのおかげで、メガデスサウンドに人間の血が通いだした。
かつての冷徹なる殺人マシーンの如きメカニカルな殺傷力を引き換えに手に入れた感情。時代的にも脱スラッシュが進んでいた中で、メガデスは緩やかなモデルチェンジを行いファンの不平不満を最大限に押さえ込み、新たなるステージへと進んでいく。特筆すべきはムステインの歌唱スタイル、今まで以上にフィーリングを重視しており、しっかりと歌い込む事でサウンドに深みをもたらしている。
一撃必殺のアグレッションはなくとも実に味わい深い新メガデス流スラッシュ、普遍性を最大の武器に変えた彼らに弱点は見当たらない。口うるさいファンからシングル向けと揶揄されそうな②⑤ですら、必然性を感じさせ流れを損なうものではない。特に②は実に聴きやすく今アルバムを象徴するような仕上がりです。
マックス・ノーマンのプロデュースにより、クリアーでメタリックな音像を手に入れたのも大正解だった。


MEGADETH - Cryptic Writings ★★★ (2020-11-24 15:36:25)

まずプロデューサーにダン・ハフの名前がある。これには相当驚いた。聴く前から大幅なモデルチェンジを行われているのだろうと予想はつくのだが、今作は前作の流れを踏襲したジャンル不問のワールドワイドなメタルサウンドを披露している。○○風や流儀を捨て自らが築いたインテレクチュアルスラッシュなる音楽性は、ここにはない。
充実する歌メロとムステインの情感あふれる歌声、冷めた狂気は成りを潜めたがムステインの声はいつだって冷ややか、そのバリエーションが増えたムステインの歌い回しはブルージーな曲まで歌いこなし、製作者サイドの意向をくみ取るようにこなしている。
マーティー・フリードマンも実に上手いギタリストだが、ムステインとの神経戦とも言うべきスリル溢れるツインギターの絡みがないのは寂しい限りだ。ここまで開き直ったら過去の曲をどうライブで混ぜ込む演奏するのか興味は尽きない。スラッシーな⑤やメイデン風のツインリードが登場する⑩など、メタリックな耳を楽しませる曲はあるが、そこまでテンションを下げずに聴けるかが問題であろう。
個人的には、歌モノも大好物だ。アリーナ系もイケる口である。ヘヴィメタルやりチン男と恐れられる節操のないワタクシでも、メガデスがここまで開き直ると、些か冷めてします。でも質の高さは疑いがない、あとは趣味嗜好の問題であろう。久しぶりに聴いたが、やはり面喰うわなぁ。


MEGADETH - Dystopia ★★★ (2020-11-26 18:06:06)

ライブでは、過去のギタリストのプレイを意識しつつも自分のカラーも上手く出していたクリス・ブロデリック。日本ではいまだにマーティー・フリードマンに対する根強い人気もあり、腕利きのクリスが過小評価されていたように感じる。
しかし、今作でムステインの相棒を務めるのは、あのキコ・ルーレイロである。あの超絶技巧派ギタリストの参加である。これには驚いたが、彼の凄さはHangar18キコヴァージョンとも言える②の登場にグッと掴まれる。新生メガデスが進むべき方向性、それは教養溢れるギターテクニックを駆使したスラッシュサウンドという事なのだろう。
多様性を盛り込んだ前作は何だったんだと首を傾げたくなるような方向転換、丸くはなったが、俺はまだまだキレているんだぞとムステインが誇らしげに大見得を切る。
だったら最初からこういうの作ってよ、前作は何で作ったの?くっつきそうになってはすれ違う、女子高生が好きそうな恋愛ドラマを見せられている気分だよ。

本分とも言うべきアグレッションが無理なく戻っている。昔を意識しているわけではない。むしろ、新しい血の導入が刺激を与え変異を起こしているようだ。無理無駄のないアレンジと有機的な絡み。なんでも唄えるムステインの歌声は、モダンヘヴィメスもポップスも取り込み自らの糧にしていた。新たなるムステイン劇場の始まり。純粋はスラッシュサウンドではないが、今作の完成度は往年の作品と比肩しても遜色のないものだろう。
キコにはマーティーの影を追い求めるファンを納得させるだけのフレージングの上手さがある。あとはムステインとどこまで共存できるかがカギだろう。


MEGADETH - Dystopia - Bullet to the Brain ★★★ (2020-11-26 18:09:34)

蛇みたいに厭らしく絡む粘り腰のギター
そして流麗なプレイで見事な対比をはかったキコのソロ
お見事とした言いようのない圧巻のプレイに脱帽
この二人もマジックはあると示唆しています


MEGADETH - Dystopia - Fatal Illusion ★★★ (2020-11-26 18:15:54)

これが新生メガデスなのか
そういう各メンバーの色が上手く出ている
キコはムステインを意識していても染まってはいない
だから自分を出せる
粘り腰のヘヴィグルーブを叩き出すリズム隊も強烈


MEGADETH - Dystopia - Look Who's Talking ★★★ (2020-11-26 18:12:19)

全曲の流れを壊さない
アコギのイントロ
不気味でダークな色合いの中にゾッとするような美しさもある
そのままインストで終わるとは思わなかったが
流れ的には抜群だった


MEGADETH - Endgame ★★★ (2017-12-18 16:54:29)

1994年にリリースした『COUNTDOWN TO EXTINCTION』で示したキャッチーでへヴィな新生Megadethが思いのほか、成功を収め、その路線を突き進む事となった彼ら、この時代多くのバンドが次の一手を模索していたので、バンドとしては相当な迷いもあったでしょう。その後の活動と音楽性を見れば、それは一目瞭然なのですが、色んな意味で成功と引き換えに迷走していましたね。
そんなMegadethがようやく本分を取り戻そうと苦心していましたが、今作ではようやく、その努力が実を結び原点回帰を高らかに告げる内容となりました。インストに導かれ始まるのは往年の空気をまとった激烈なスラッシュナンバー②、そして扇情的なフレージングも持ち込んだドラマ性の高い③の流れは悶絶必死。完全に掴みはOKでしたね。
Jag Panzerから引き抜いた新ギタリスト、クリス・ブロデリックもインテレクチュアル・スラッシュの方向へ押し戻す役割を見事に果たしており、ギター巧者ぶりを存分に発揮しております。尖りまくったリフワークの上を柔軟なプレイで対応と、ムステインの相棒を務めあげていますね。
メンバーチェンジがもたらした初期へと邂逅を始めた意欲作。その充実ぶりを物語る、重厚なドラマ性を堪能できる⑦、静と動の対比が魅力的な⑧、これぞMegadethなスラッシュナンバー⑨と3曲の流れが今作のハイライトでしょう。時間は掛かりましたが、ようやく本分を取り戻しましたね。


MEGADETH - Killing Is My Business... and Business Is Good! ★★★ (2020-11-23 17:18:04)

初めて聴いた時のインパクトは相当なものだった。音質云々で語ることのできないド迫力、その他者を受け入れない狂気じみたムステインの歌声と、キレまくるリフの嵐、そして不思議な風合いのドラミングと、ジャズ系など知らない子供には、恐ろしいほど個性的で尖りまくったサウンドだった。
後年、いろんな形で世に取り上げられ、リミックス盤も出ているが、個人的はインパクトとしては、あの劣悪な音質のコンバット盤に敵うものはない。
それに今作最大の魅力は、革新的な音楽性に尽きる、無軌道に外れていくソロのスリル、高速にスイングする強烈なドラム、そこに食らいつくベースは巧者、この野心に溢れたリズムプレイによって、今作の特異性は確立されている。
上手い下手では語れない初期メガデスの旨味、クビになったメタリカに対する恨み節も込みで制作された今作は、何よりも狂気じみた怒りに満ち溢れていた。
他では聴けないインテレクチュアルスラッシュの登場。個人的には、理屈抜きで今作が最も愛するメガデスの一枚である。


MEGADETH - Killing Is My Business... and Business Is Good! - Mechanix ★★★ (2020-03-14 22:04:49)

メタリカを自業自得でクビになったムステインの逆恨みソング
そんな彼の生き様がメタルファンにとってはたまりません
オリジナルは俺だと言わんばかりにキレまくっていますね
個人的にはメガデスヴァージョンに軍配を上げますよ


MEGADETH - Killing Is My Business... and Business Is Good! - These Boots ★★★ (2020-03-14 21:59:23)

売れ過ぎた為に著作権云々でめんどくさいことになったカヴァーソング。
初めて聴いた時は他の収録曲を毛色が違うと思ったが
そんなことはどうでもよいと思わせる破天荒さとキャッチーさにハマった
どこか耳なじみが良いのはカヴァーソングだったからなんだな
再録リマスター版との聴き比べもお楽しみでしょう
ベースが耳を惹くね
筋金入りのファンに呼び出されそうですが
このアルバムでは1.2を争うほど大好きな曲です


MEGADETH - Peace Sells... But Who's Buying? ★★★ (2020-11-23 17:03:30)

ジャズ畑出身のドラマー、ガル・サミュエルソンと、フュージョン・ジャズ系への道へ進むクリス・ポーランド、両者の嗜好が明確に音楽性に反映されるかのような、一筋縄ではいかぬ要素も増大。切れ味抜群のリフワークとリズムプレイのおかげで独特の緊張感を生み出す事に成功。
どこか人を突き放す冷徹なる印象を与えるムステインのシニカルな歌い回しもバッチリとハマり、唯一無二の音楽性を確立している。彼が呼んだインテレクチュアルスラッシュなる言葉が、多くの若者の頭にインプットされた。どこか近未来的サイバーワールドな世界を感じさせる、無機質さも相まって、彼が発した言葉は浸透していく。
また当時としては、かなり過激な音楽性に突き進んでおり、その攻めの姿勢はスラッシュムーブメントの火付け役となり、これから新しものが来るぞと予感させる一枚でもあった。
今の若い人にとっては、どこが過激なんだと思うかもしれないが、当時としては、革新的な音楽性であり、今なお受け継がれるスタイルの雛形でもある。
今作を最後にバンドを去る、クリス・ポーランドのギタープレイも、個性豊かなスタイルを築いており、この知性溢れる音楽性に一役買っている。独特の音使いは形容しがたい魅力があった。


MEGADETH - Risk (2020-11-24 15:50:48)

ヘヴィメタル冬の時代を、何とかしのいできたメガデス。2000年を目前に彼らが進んだのは時代に即したスタイルだったという事だろう。実は今作以降の作品に触れるのはつい最近です。所謂サブスクリプションのおかげで気軽に聴けるので、手を出しただけ、ワタクシにとって重要なのは、音楽性でありバンドの名前は後からついてくる。
好きなジャンルに、そのバンドがいるか否かです。
①②と驚いていたのも束の間、④の登場には腰を抜かしかけました。いくら無料でも一旦聴くの止めましたがファーストインパクトです。
いくら時代の流れとは言え、これがあのメガデスなのかです。前作の方向性を更に推し進め、自らのアイデンティティを投げ出したアルバム。ブルージーは⑧などメガデス流BON JOVIのように感じ度肝抜かれっぱなしである。
メタルな耳にとっては退屈でも、この時代の音楽に触れた方にとっては不満も少ないでしょう。時代の流れとは恐ろしいものである。そして、自分も、この時代から商業誌を読むのを止めようと考え、ディープなメタル探訪を旅に出るので、何とも悩ましい時代を想起した。
いかにも2000年前後を象徴するような試行錯誤を感じさせる一枚です。


MEGADETH - Rust in Peace ★★★ (2020-11-23 16:35:36)

結局、ジェフ・ヤングは一枚でバンドを去り、ドラムのチャック・ベラーも同じ道を辿る事になる。そこで新たに加わったのがマーティー・フリードマンとニック・メンザとなる。
前作で広げた音楽性をどう回収するのかと身構えていたら、今作はこちらの予想を上回る展開を見せる。インテレクチュアル・スラッシュな方向性に戻ったと印象付ける①に始まり、その流れを組む拘りの展開と正統性の強いメタルサウンドへの接近、その二つが高次元で融合、単なるメガデスらしさの復活に留まらない革新的な成長を見せる事に成功。特にマーティーの情緒あふれるギタープレイの数々、その旋律の美しさとキャッチーさは聴きやすさを誘発、それまで敬遠されていたファン層も開拓するエモーショナルなプレイによって、見事なほど、ムステインの持ち合わせていたメカニカルな要素と合致。その有機的な響きが、冷徹な機械的サウンドの中で熱い血潮を巡らせている。
ストレートなメタル的要素も増えたが、それが全くマイナスに働かないのも、ムステインとマーティーの相性の良さに尽きるのだが、リズム隊の強化も見逃せない充実度を誇り、全てにおいてスケールアップしているだろう。
刺々しい先鋭性と引き換えに手に入れたスタンダードな響き、前作があればこそなのかもしれないが、やはりマーティーの加入が素晴らしい相乗効果をもたらしたと思う。
彼なくして、ここまでギターオリエンテッドな作風にはならなかった。そして後続のスラッシュ勢にも、影響を及ぼしているのは間違いない。とにかく、ムステインとマーティーがここまで上手く機能するとは思っていなかった。


MEGADETH - So Far, So Good... So What! ★★★ (2020-11-23 16:48:28)

クリス・ポーランドとガル・サミュエルソンが揃って抜け、その後任に収まったのがジェフ・ヤングとチャック・ビーラーの二人、メンバーチェンジがもたらしたものなのか?ムステインの悪癖なのが、前作から比べると音質が劣化、逆に生々しくなったと言えるが、デモ並みに音質の悪かった1stを思い出したりと、ムステインやりやがったなとなる。

しかし、音楽性的には先鋭性の強い前作から、より間口を広げた音楽性へとチャレンジ。それが大成功したとは言い難いが(③のカヴァーは失敗だろう)、歌メロが強化されていたり、クリフ・バートンに捧げたバラード調のナンバーを収録したりと必ずしも否定されるような内容でもない。
やはり特筆すべきは、スラッシュサウンド特有の魅力、一寸先の展開を読ませないスリル、そしてムステインが醸し出す狂気が上手く機能しており、メガデスたる魅力を体感できる。前作のキレっぷりからすると見劣りするのだが、何を求めるかで評価も大きく異なるでしょう。

個人的には荒々しいメガデススタイルは健在。なによりテクニカルな要素も十分に補完している。なんだかんだ言ってもメガデスらしいアルバムですね。


MEGADETH - Super Collider ★★★ (2020-11-26 17:41:04)

このバンドとしては珍しい同じラインナップにより制作された一枚。それだけに前作の流れを踏襲。柔軟な姿勢を見せつつも攻めの姿勢を崩さない彼らに迷いは一切感じない。⑧みたいな曲があったとて、もはや彼らの守備範囲、充実したメンバーシップにスキはないだろう。
シングルカットされた②もカッコいい、これで良いとさえ思える。アルバム全体の雰囲気はヘヴィだ、しかしリフワークは耳なじみが良く視聴感を良くしている、苦労人クリス・ブロデリックの多彩さも楽曲の中に組み込まれ、エッジの効いたメタルサウンドを温和な心で受け止めるムステインの歌声、その全てが無理なく収まり柔軟なメガデススタイルを極めようとしている。

ここには揺ぎ無き信念がある、試行錯誤した時代を経て掴んだメガデス流儀、その野心は飽くなき進化を遂げさせシーンの最前線へと推し進めている。鮮やかと言っても差し支えのないバラエティ豊かな楽曲を用意したムステインの手腕は見事しか言いようがない。そしてラストに収められたTHIN LIZZYのカヴァーで〆たアイデアも大正解だと思う。

何を聴きたいかで評価も分かれるだろうが、なんとなく過去のスタイルを押し込み往年の姿に帰還しようとしたメガデスよりも、らしいと感じたのがファーストインパクトでしたね。


MEGADETH - Super Collider - Cold Sweat ★★★ (2020-11-26 17:44:23)

昔のメガデスが戻ってきたと感じた
それだけで十分なカヴァー
ムステインのニヒリズムもきまっている


MEGADETH - Th1rt3en ★★★ (2020-11-26 17:19:09)

ようやく本分を取り戻したメガデスだが、早速、今作はその方向性を修正。ド派手がギタープレイはなりを潜め少々大人しくなった印象が強い。その分、メロディアスなパートを増量、聴かせる部分も強め立ち位置を変えた印象を受ける。
それでも、クリス・ブロデリックの目の覚めるような鮮烈なソロは健在、ワールドワイド指向を推し進めた現代のメガデスサウンドの確立と言う事なのだろう。
ワタクシ、如何せんマイナー貧乏メタルばかりを聴いているので、このメジャー感が恥ずかしいと感じる、おおよそ一般的には共感されない、感性の持ち主なのでご容赦願いたい。

個人的には初期衝動炸裂する1stに3rdの多様性を持ち込み、長年培った経験と現代的な整合性を用いり整理整頓した、お上品な暴力的サウンドとして受け止めています。
メガデスらしいと言うよりも、常にシーンの最前線で戦う男たちが取った新たなる手法が原点回帰だった。スラッシュ色が薄まり、正統的なメタル度が高まったという点では5枚目に近しいのだが、今作にはやんちゃなムステイン流儀がそこかしこに存在しているように思う。
全てはエモーションを込めて歌い上げるムステインの唄の変貌が、単なるスラッシュをやらせないという事だろう。かつての冷徹な感性よりも、より人間らしい熱情がここにはある。

貧乏耳のワタクシが聴いても、全時代のメタル層を迎え撃つには十分なサウンドメイクと楽曲を用意していると思う。バランス感覚に優れた柔軟な一枚ですね。


MEGADETH - The Sick, the Dying… and the Dead! (2022-10-15 17:55:15)

最近まで90年代の中頃からメガデスの新作をまともに聴くことがなった。サブスクリプションサービスの恩恵を受け、金が掛からないから彼らの過去のカタログに触れることが出来るのだが、その変遷ぶりには驚きを隠せなかった。もはやメガデスというバンド名が形骸化していた時代もあるのだが、ある時期からスラッシュの世界へと戻ってきたという印象が強い。デイブ・ムステインがいればメガデスなんだという価値観の下、メンバーチェンジを行い新たなるスタイルにチャレンジする様は、好き嫌いとは別の次元で評価されるべきであろう。

なにより人それぞれ趣味嗜好で楽しめばよい、どの時代がベストなど他人が決められるモノではない。個人的には初期の彼らには影響を受けた身としては、あの時代のメガデスが全てとも言えるのだが、今作は前作同様キコを相棒に、似たようなスタイルの作風になっている。古典メタルへの邂逅というのか、より突き詰めたメガデスのルーツたる姿も垣間見えるが、やはり今作は、メガデスメタルの集大成のような側面を感じる。とは言え90年代の中くらいからのアルバムは数えるほどしか聴いていないのだが、今作は前作以上に正統性の強いメタルへ傾倒している姿に驚く。

ジャンル分けなど便宜上なので、どうでも良いことなのだろうが、頭4曲、タイプの異なる作風を聴かせ今作の色合いを決めているのもポイント。メロディアスな①に驚いている、毒気のあるメガデスサウンドは何処へやら、その品行方正なサウンドミックスは全般的に貫かれており、昨今の流行を知らないのですが、今のメジャーアクトはこういうクラシックなサウンドミックスを好んでいるのかと驚きを隠せない。ある意味、外行きのサウンドミックスにダイナミズムを一切感じない。

地味な歌声と地味な曲調、これが9曲入くらいなら良いのだが、14曲となると多い気がする。メガデスの爽やかな側面をここまで強調されると戸惑いは隠せないが、正統性の強いメタルが好きな人には、癖がなくなった分、随分と聴きやすくなったと感じるだろう。
とにかく上品なミックスである。上手く当てはまる言葉が見つからない。
前作よりも違和感がある。叙情派メガデス、今作を表現するならば、そういう言葉がピッタリな気がする。④のようなメインストリーム寄りのハードサウンドが一番ヘヴィな仕上がりになるとは驚きである。

今作最大の聴きどころは多様性であろう、それを統一感のあるミックスで仕上げたという事です。最新作はパワーメタルだよなぁ。でも前作から入った人ならば大歓迎だろう。ニヒルなムステイン節も随所にねじ込まれいるのだが、刺激を感じないのは何故だろう?


MEGADETH - The System Has Failed ★★ (2020-11-26 16:45:09)

つい最近までメガデスは一度解散していて(薄っすらしか記憶がない)、今作はムステインのソロアルバム用に制作された過程があると知って驚いた。そんなことも知らないでメガデスを語るのかと、厳格なメタルマニアに、きっと私は後ろから刺されるのではないだろうか?
今作のとって一番の目玉は、クリス・ポーランドの参加だろう、どのような経緯があっての復帰なのかは知らないが、フュージョン系に走ったクリスのリードギターは、初期の頃の風合いを呼び戻し、彼のカラーが今作に色を付けた感はある。②みたいな歌モノもあるが、アルバムの作りとしては2000年仕様の中でスラッシ風味を増量。一定のアグレッションとスリルと纏ったサウンドはメガデスらしいと歓迎できるムードも満載である。
ワタクシのような時代遅れの野風増なオッサンには、モダン化した2000年仕様でしかないのだが、多くのファンにとっては嬉しい作風だろう。
始まりはソロアルバムだけに、バラエティ豊かな面は存在する、完全にやり切ったとは思わないが、それでもムステインの一人作業が功を奏しスラッシュ色が強まった、そしてムステインの歌い回しの柔軟さが、印象をガラリと変えている。これも、歌モノに手を出したからの成長ならば、あの時代も悪くないと言えよう。


MEGADETH - The World Needs a Hero (2020-11-24 16:05:20)

アルバムジャケットが昔をイメージさせるものに変わりファンの期待を相当煽ったろう。ギターのマーティー・フリードマンはバンドを去ったが、後任も技巧派で知られるアレ・ピトレリです、これは期待できるぞとなります。オープニングも地味だが、昔の空気を纏っており、なんとなくクリスタルである。
しかし、その雰囲気もまま、大きな盛り上がりもなくラストまで完走。収録時間が長い感じてしまい。肩透かしを喰らった気分である。
どんなものにも賛否あるだろうが、新しい事に取り組んだ前作は、メタル脳にとってはイマイチなだけで一般的ロックファンにとっての評価は違うだろう。今作は、自らのフィールドに戻って作業を進めようとしたのに、根幹となるスタイルが見えてこず、ある意味、前作以上に中途半端で覇気がないように映る。
雑誌のレビューも知らないし、当時の評価も全く分からないが、個人的には昔の名前で出ています感が強く、もっとメガデス強めでお願いします感がハンパない、あのスタイルに近いだけに渇望感がピークに達してしまい、イケそうでイケないもどかしさがハンパない。
これがメガデス黄金期に近いスタイルですと言われたなら、豊田真由子ばりに違うだろうとシャウトするだろう。
個人的にはアルバム長いなぁである。一曲一曲も長いである。アル・ピトレリが悪いのではない。時代の流れに即して、自分達を見失ったバンドの末路という事だろう。
このアルバムのあと、ライブ盤を残しバンドは解散したと知ったのだが、驚きはなかった。晩節は汚すものではない。
雰囲気はバッチリなのに、何にもないアルバムになってしまった。メガデスの看板は安くない。そういやメタリカもファー首に巻いたり、メイクしたりして写真に写っていた時代だもんなぁ。
当時、完全にメジャーシーンと鎖国していた私には、つい最近の出来事なんですよね。


MEGADETH - United Abominations ★★ (2020-11-26 16:59:28)

前作のツアーを共にしたドローヴァー兄弟と元WHITE LIONのジェイムズ・ロメンゾが参加して制作されたアルバム。まずサウンドメイクがグッとメタリックな硬質感を伴いメタル度も補強、ここ最近にあったオシャレメタル風味を、無視しないが振り落とし逞しいスタイルへと戻ってきた。リフやリズムプレイにもキレが戻り、昔からのファンはやったぜ!ベイベーと叫ぶでしょうね。特に②なんて、母ちゃん、明日は父さん代打逆転満塁ホームランだねと叫びたくなる、ピュアメタルの登場でした。
しかし、細部に拘った作りは単なる回顧録ではなく、現代のメタルである。その風合いが見事に昇華されており古くて新しい2007年仕様のメガデスサウンドの確立へと繋がったのだろう。
個人的にはキャッチーな歌メロを難なく歌こなすムステインの表現力に改めて驚く。


MEGADETH - Youthanasia ★★★ (2020-11-24 15:21:54)

アルバムも売れ快進撃を続けるメガデス。前作の成功を鑑み、また時代性を考慮した中で作られた今作も無理無駄のないスタイルで勝負。とくに共同プロデュースの立場をとるマックス・ノーマンの手腕は評価されるべきものであり、メガデスらしい冷めた狂気の中に、人間臭さを大導入してきた。
ギターの音選び一つとっても、それまでのメガデスとは違う形をとっており、メタリカが進んだ先鋭的モダンヘヴィネス化とは一線を画す方法論でバンドは新たなる道筋を立てた。

実は、今作からメガデスの作品をまともに聴いていない。恥ずかしながら、次のアルバムまでは、何年か遅れで聴いたが、それ以降は2年位前まで完全にスルーだった。
この時代、自分のルーツたるものを探すたびに出ていたのですが、こうしてリリースして20以上もたち、こちらの耳も色んな音楽に触れ耐性が出来れば、ここで聴けるサウンドに違和感を幾度感じない。
勿論、初期の音楽性に惚れ込んだので、これは別モンに聴こえるが、③みたいな歌メロを唄えるようになったムステインの心境の変化に驚かされる。だからこそ④が生まれたんだろう。
スラッシュメタルを愛する者には眠くなる一枚だろう。ムステインが取り組んだ歌モノアルバムでもある。しかし、このアルバムには、メガデスらしいトゲがある、温かみのあるサウンドメイクの中にムステインの込めた毒があるのは確かだろう。今作最大の毒は最もメガデスらしくないというのが一番かもしれませんがね。


MELIAH RAGE - Kill to Survive ★★★ (2022-11-29 15:21:04)

ジョージ吾妻氏が68点を献上、そしてメガデスやメタリカになりたいバンド、個性の欠落とバッサリ切り捨てたバンドとして知られる今作。批評家の勇気ある意見は参考程度と受け止めるのか、BURRN!誌が言うのだから疑いはないと統一教会の信者並に洗脳される人には何を言っても無駄ですが、今作は果たして、そんなに酷いアルバムなのでしょうか?
ワタクシは、このバンドがそんな評価を受けたとは知らずに聴いていた時代が長いので、NWOBHM仕込みの正統派メタルと言う認識の方が強く、そこに少々スラッシーさを乗せた程度の認識だった。スラッシュメタルと呼ぶのはチョイと違うが、Jag PanzerやVicious Rumors、Metal Churchと言ったバンドと同型のパワー漲るアメリカンメタルとして高く評価したいですね。
この程度で個性が無いと投げられたらヘヴィメタル作品の98%は無個性でしょう。コード進行、リズム、なによりギターの音など、多くのバンドが誰かの真似をして作っています。

あえて言えば技術的に熟練されたバンドとは言いがたいが、これはデビュー作。これから出来上がる音楽性でしょう、そういうマイナス面を差し引いても終始好戦的なスタンスを取るクラシックメタルスタイルは、中々の破壊力を持ち入り個性と引き換えに手に入れた安定感は、多くのUS産パワー/スピード/スラッシュ系のメタルを愛するマニアの心に響くでしょうね。

今の若い人にとっては雑誌の影響下など鼻クソでしょう。30年以上も前のカビの生えた話です。ヘヴィメタルという言葉でしか形容できない、ガチンコクラシックサウンドに耳を傾けて欲しいですね。
EDMのリズムとかシンフォニックとかオシャレ過ぎるでしょう。そう言うのじゃないのを欲している人にはたまらんでしょうね。


MELIAH RAGE - Kill to Survive - Bates Motel ★★★ (2022-11-29 15:34:56)

好戦的なミドルナンバー
ACCEPTやJPと言ったバンドの持つ突破力があります
そこにスラッシュメタルなエッセンスを注入
土台がしっかりしているので悪いわけが無い
クリアーなパートを盛り込みブレイクするアイデアも悪くない
こういう古典メタルテンコ盛りを否定すると
多くのリバイバルバンドは全滅という事になる
アメリカのバンドは情緒がないので可もなく不可もなしと感じる場面が多いのだが
それがアメリカンメタルだろう


MELIAH RAGE - Kill to Survive - Beginning of the End ★★★ (2022-11-29 15:38:53)

ベタですね
NWOBHM仕込みのリフワークは十分に練り上げられており
そこが少々鼻につくのだがベタに敵うものなしである
突飛な事はしないが安定感のあるリズムと二本のギターは
純度の高いメタルサウンドの原動力となり前進
上手いことやっています


MELIAH RAGE - Kill to Survive - Enter the Darkness ★★★ (2022-11-29 15:29:18)

ヘヴィメタルですね
ヘヴィメタルでしか無いですね
キャッチーなリフワークとクールなベースライン
ベタだがドキドキ感があるのはそのリズムによるところも大きい
これぞクラシックメタル
オリジナルティの欠落では無くベタなんです
○○風を掛け合わせたのです


MELIAH RAGE - Kill to Survive - Impaling Doom ★★★ (2022-11-29 15:45:13)

ライブ映えする一曲でしょうね
モッシュの嵐も起きそうなスラッシュサウンド
ベタです
ベースが牽引するブレイクパート
そしてマイクの掛け声一発で会場のボルテージも上がるでしょうね
その場面が脳裏に焼き付きますよ
そこからギターソロで大爆発でしょう


MELIAH RAGE - Kill to Survive - The Pack ★★★ (2022-11-29 15:25:37)

一体感のあるリズムとリフが獰猛な肉食獣のように襲いかかります
それは大型では無くチーターやジャガーのようですが
キレのあるハイスピードなプレイは鋭い牙のようですね
中盤のソロパートもカッコいいですよね


MELIAH RAGE - Live Kill ★★★ (2017-07-04 14:38:13)

1stのおもわぬ成功に気を良くしたレーベルが矢継ぎ早にリリースを決めたオーバーダブ一切の無の触れ込みで紹介されたLIVE音源のみで構成されたEP。こじんまりと纏まったスタジオヴァージョンを遥かに凌ぐ迫力に、本当に手直し無しの音源ならかなり実力のあるバンドだなぁと感心させられますね。わざとらしくない歓声やドラムをソロをねじ込んだりと臨場感たっぷりですが、所謂、米国では過激な歌詞にNGを出し未収録に終わった(先住民族が身を守る為に白人を殺すってのがダメらしい)彼らの代表曲の一つ『Kill To Survive』を紹介する意味合いがあったのでしょうね。
このライブの迫力をパッケージ出来ればスタジオ作品の評価も違ったのでしょうが、彼らの本質に触れる事の出来る貴重なEPですね。


MELIAH RAGE - Solitary Solitude ★★★ (2017-07-04 15:01:29)

ズッーと存在を忘れていたバンド。なぜ思い出したか、それは段ボール箱いっぱいに、レコードやらデモテープやをワタクシに託し失踪した友人が残してくれたEPを聴いたのがきっかけ。オリジナル作品リリース当時の彼らはメタリカクローンと酷評され(今思えばメタル仲間が言う権威ある雑誌の受け売り発言に疑いを持たなかっただけ)、また雨後のタケノコの如く登場するスラッシュバンドに完全に胃もたれしていた。そんな経緯が記憶の片隅に追いやる結果になったのだが、託されたEPをおっさんになってから聴かされたので、完全に評価が一変、折しも2012年に再発盤がリリースされたという好タイミングもあり、即購入を決意したのですが、スラッシュと言うよりは、US産のパワーメタルといった趣の楽曲が多数収録、シリアスさや構成にメタリカ風味をあるがザクザクと刻まれるリフワークにはNWOBHMの匂いも嗅ぎとれるし、ドタバタ感の強いUSパワーメタルが多い中で、彼らは随分カッチリとした音に纏めており、なんだかボーカルが日本人離れのパワーを持つ国産メタルを聴いているような錯覚を覚え、いい意味で先人達の影響を咀嚼しているなぁと思います。メタリカライクはダメたという潔癖症の方は無理する必要はないのですが、個人的には整合感もあるし細かいキメの部分もビシッとしているし、ソツなくまとまっているが、どこかよそ行きな印象をウケ、LIVE盤にあるようなパワーが伝わってこないのが残念ですね。
ちなみにワタクシ1stは未聴です、それは2012年に再発された作品は『Kill to Survive』をカットした7曲入りのヴァージョンだからです(涙)


MELIDIAN - Lost in the Wild ★★ (2016-03-08 13:18:07)

NYのメロディックかつオーセンティックなHM/HRバンドHellion(アン・ボイレンじゃない方ね)が前身ののバンドなのでしょうか?大半のメンバーがクレジットにあり、音楽性もその路線を引き継いだような作風に、キーボードを前に出しよりゴージャスな装飾を施したサウンドはソフトで耳触りが良い、その半面あからさまな模倣が見られ①など聴いたらRATTじゃねか、②も③も④もと聴き進むにつれアレレレレっと『どっかで聴いたことあるじゃん』と全編に渡り突っ込まずにはいられないオリジナルティの無さに眉間に皺がおもっきり深く刻まれるのですが、若いころに熱心に聴いた方向性じゃない分、個人的にはジャッジが甘くなり許しているのが不思議です。往年のバンドの曲をお好みで選曲したようなニュアンスを感じ、チョイとした箸休めの役割としてたまに通して聴きたくなる一品です。アメリカンロックに精通している人にとっては許せない面はあれど(同時期に活躍しているバンドの曲を引用しすぎるのはね)、本当に全体的に良く仕上がっており、US産のメロディアスHM/HRサウンドが好きな人なら聴いて損はしないでしょう。ザラついたハスキーヴォイスがエエよね。


MEMORIA AVENUE - Memoria Avenue ★★ (2022-03-05 18:44:30)

スウェーデン産のメロディアスHM/HRバンドのデビュー作。フロンティアレーベルが絡んでいるので、その筋の唄モノマニアなら、まずはアンパイと言いたくなるでょうね。プロデューサーとして名を連ねるBig Cityのシンガーでもあるヤン・ルブラント、ギターはトール・タッレ、キーボートとドラムはDa Vinci組とか、まぁマニア泣かせのラインナップです。
その北欧風味満点、爽快感たっぷりのAOR風ロックは、予想通りとも言える展開で魅了。予定調和過ぎるために大きな裏切りはないのだが、全12曲一定のクオリティをクリアーしているのはありがたい。しかし、聴き進むにつれ飽きのサイクルも同時に訪れるのが難点。一曲の出来は良いのだが、通して聴くには、もう少し色を変えるべきだったろう。
でもここは趣味嗜好の問題、唄モノロックマニアならば大いに楽しんで貰えるでしょう。逆に採点が厳しいかも知れませんけど。


MENTORS - Up The Dose ★★ (2019-02-06 14:47:26)

過激な歌詞が話題となり、ポルノマニアも応援の意味も含めライブ会場に押し寄せる事となった、アメリカを代表する問題児バンドの2nd。わが国でもさこた嬢から10点を献上した事でも知られるクソ盤です(褒め言葉です)。
前作よりも陽気な部分も出てきたしサウンドも整合性が増した、アングラ臭は薄まったがバイオレントな空気と洗練度を上手く絡ませ独自のスタイルを築き上げている。上手い下手では出せない空気感、日の当らないところを照らすアングラ臭、このバンドの進みべき道を堂々と闊歩する姿に、色んな意味で凄いなぁと思いますね。
檻の中でヌード姿を披露する女性は、今やブルース/カントリー系のシンガーとして成功を収めるキャンディ・ケインがポルノ女優時代に行った仕事の一つ。


MENTORS - You Axed for It! ★★ (2019-02-06 14:28:03)

かのBURRN!誌で15点を献上した歴史に残る駄作と評された一品。メタルゴット伊藤氏はレビューを止め、終始バンドの姿勢を非難&ジャケ描写で終わる、やっつけ仕事を敢行、個人的にはやり過ぎで仕事とは思えないが、気持ちは分からないわけではない。
所謂、アメリカ全土で巻き起こった元大統領夫人が中心となり立ちあがった団体PMRCからヤキが入りまくったグループとして広く認知されたバンドである。逆にそれで知名度が上がったんだから凄い逆説バンドだなぁ。
そりゃ、英語が分からないワタクシでも⑧のゴールデンシャワーはあかんぞ、スカトロプレイの歌だぞ、⑩もイッチャたんでもう起ちません、みたいな歌だぞ。それこそ英語に堪能な人なら不快感マックスだろう。
そんな品行下劣な歌詞を乗っけるのが、バイオレントな空気が充満したヤサグレメタルサウンド、出している音と黒頭巾姿だけみれば、悪魔崇拝スタイルかと思えるのだが、まぁヤサグレ感と下品な歌詞が生み出すハードコアポルノ臭が最高にエグイ空気を出しています。
音痴と評されたパンクスタイルの吐き捨てヴォーカル、演奏も上手いわけではない、全てにおいて負のオーラを発散しているが為に、今後もまともな評価を受ける可能性は低いだろう。こういうバンドがいるからメタルは馬鹿にされるんだという、正義感に溢れたファンにとっては、許されるバンドでないのだろうが、へヴィメタルのダメな部分を全て背負い込んだ、スタイルにメタル魂が擽られます。
流石のワタクシも人前では聴きませんよ。だってスカトロマニアとかポルノ好きの変態と思われたくないもん。昔。AVコーナーで紛れ込んだスカトロビデオのタイトルを思い出した、黄金バッチーに糞尿家族ロビンソン、タイトルを見て思わず笑ったんだが、即座に我に返りましたよね。こんな姿は誰にも見せられん。そんな羞恥まみれのドヤサグレメタルに興味のある猛者はトライあるのみです。音は至って負のオーラを発散したバイオレントな空気のD級サウンドです。


MEPHISTOFELES (2020-09-29 13:57:05)

kamiko!さん

初めまして。私は基本、定額制サービスを受けています。マイナーはものはBandCanpを利用。したがってパッケージ商品に興味がなく、エロ画像の存在も商品購入前の情報収集で知ったまでです。
ですから、現物は所持していません。あしからず。


MEPHISTOFELES - Satan Sex Ceremonies ★★★ (2020-09-26 12:44:19)

南米はアルゼンチン産のドゥームロックバンドの3枚目。背徳感MAXのジャケにたじろぎますが(こんなもん思春期の子供が持っとったら親は心配するぞ)中開は更にOUTです(チ〇コくわえをモロ出ししちゃダメよダメダメ)。

そんなR-指定ど真ん中のバンドが繰り出すサウンドはサバス直系の血塗られドゥームサウンド。拘りぬいたローファイな音作り、そのブーストされた音色は、彼等が演出する腐敗臭漂う魔界の回廊に漂う瘴気そのもの、触れるだけで穢れれる忌まわしきサウンドに、このバンドの徹底した成り切りぶりに笑みもこぼれます。

オカルト神秘主義を貫く鈍重なる不気味なリフワーク、そして幻惑するヘヴィグルーブは過剰なほどに左右に揺らめく事で独特の間合いを生み出している。混沌とした闇夜のヘヴィロック、濃密に絡みあるアンサンブルから弾き出される、胡散臭ささに眩暈を覚えます。

粘り腰のヘヴィグルーブは時にこちらを睨みつけ、背徳的な世界へと誘います。その威圧的な音から発せられる禍々しい音色が持つ説得力。焼け付くような不快感が聴き手を蹂躙、なぜか恥じらいを覚えてしまうのが、この手のバンドの持ち味でしょう。歌い手もオジーを意識、初期サバスが好きな方ならマストな一枚でしょう。


MEPHISTOFELES - Whore ★★★ (2019-05-06 18:35:17)

南米はアルゼンチン産のサイケ/ストーナー系のスラッジドゥームロックバンドの記念すべき1st。背徳感のあるジャケ同様な煙臭いドゥームロックで幕開けと、初期サバスに通ずる世界観を踏襲。
ギター、ベース、ドラムが一つの空間を作り出す為に濃密に絡み合った世界観は、徹底された意図の元、地べたを這いまわるような奇異なるサウンドを轟かせている。シンプルに弾き出される鈍重なリフワーク、幾重にも折り重なるへヴィグルーブのコンビネーションの旨味、ある意味、全てがどこかで聴いた事のあるようなジャンルだけに新鮮味は薄いのだが、抽出された粘度の高いへヴィブルーズはジリジリと感性を刺激、何故か切迫感に襲われ、こちらの神経を逆撫でしていきます。

作り込んではいるが、スタジオライブ的なニュアンスが強めなのも、この手のバンドの魅力。蹂躙された感性に恥じらいを覚え、丸裸にされた自分に後ろめたさを感じつつ、退廃的なスラッジドゥームの魅力に浸ります。耐性のない方にとっては、この上なくつまらない音楽に聴こえますが、初期サバスを聴き興味を持った若い人には、是非ともトライして欲しいバンドではあります。ちなみに初期サバスが好きだというオジサンに出会う事があっても、その人たちは、名前で音楽を聴いているだけなので、今だかつて一人も日本が誇るキングオブドゥームのChurch Of Miseryや、血まみれ農夫でお馴染みのBlood Farmersなどの名前を口にした人に出会った事がありません。だからこそ、若い人たちに託したいですね(ビックネーム賛歌をしない)。
ワタクシのドゥーム系には精通してませんし、そんなに大好きなジャンルでもありません。初期サバスがクールだと思ったのは20代の中頃を過ぎてからでした。今もって自身のアイデンティティの形成とは無縁のジャンルです。だからこそ、客観的に聴く事が出来るので、この世界観の凄さや、エゲツナイやりきりぶりに身を落としていきます。こんなもん○○だよも、ご愛敬なんです。それも込みで楽しんで欲しいですね。


MEPHISTOPHELES - Hide and Seek ★★ (2019-08-10 20:25:10)

再始動後も紆余曲折はあったが精力的な活動を続けるベテランバンドが2018年にリリースしたアルバム。プロデューサーに岡垣正志を迎えERASERHEAD繋がりも見せているが、80年代のマテリアルからの脱却を果敢に取り込んだ意欲作として好意的に受け止める事が出来るでしょうね。若いメンバーを従え、新しいエッセンスを恐れる事無く取り込んだ梅原の気概。
モダンに成り過ぎないが古臭いままで終わらないと言うのは、バランス的に難しい。へヴィメタルでありながらもヴィジュアル系アーティストを奇をてらう事無くゲスト参加させたのも、新規開拓としては大正解だ。
どの時代が心に刺さるかは趣味趣向の問題。現役感を振りまき活動を続ける事が大切ですからね。