01. THE LINES ARE DOWN (Unreleased DEMO-M3-) 02. WE COULD BE TOGETHER (Unreleased DEMO-M2-) 03. GET AWAY (Unreleased DEMO-M5-) 04. RUN FOR YOUR LIFE (Unreleased DEMO-M6-) 05. CRAZY NIGHTS (Unreleased DEMO-M4-) 06. FIRESTORM (Unreleased DEMO-M7-) 07. HEAVY CHAINS (Unreleased DEMO-M11-) 08. NEVER CHANGE YOUR MIND (Unreleased DEMO-M10-) 09. ERUPTION (Unreleased DEMO-M9-)
上記楽曲が収録されたデモ音源集。正直、この為に購入すべき価値があると言える記念碑アルバム。解説文にあった日本でレコーディングされたものなのだが、既に完成された音源であり、このまま正式なレコーディングでOKと言えるほど完璧に作り込んでいる。 歌詞も日本語というのが新鮮。なにより驚いたのが、契約元からアメリカ向けとのオーダーはあったんだろうが、ずっとマックス・ノーマンの指揮の下、アメリカン志向の楽曲を導入したと思い込んでいました。 特にバラードのNEVER CHANGE YOUR MINDなんて、それまでの彼らから想像できないような一曲でした、それだけに、今作は日本で作り上げアメリカに持っていったと知った時の驚きは、例えようもありません。
個人的に今作を聴き、改めてTHUNDER IN THE EASTの良さを噛みしめた。そして思うのは、このデモを正式にレコーディングしてリリースして欲しいと思う。真のTHUNDER IN THE EASTと言えるアルバムを作って欲しいねぇ。 あんパンさんの叩くFIRESTORMってめっちゃカッコ良さそう。円熟味を増した二井原実先輩の歌声で魅了されたい。山下昌良のベースもエグいよ、全然ちゃうやん。そして今度は高崎が聴き手をズタズタにする刺激的なギターを弾いて欲しいねぇ。
その人気は日本だけに留まらずMETAL HAMMERが選ぶBest New Bandに選ばれたり、あのWACKEN OPEN AIRやBLOODSTOCK OPEN AIRと海外の大きなフェスや、国内でもANTHEM主催のHEADSTRONG FES.18。そしてLOUDNESS、HELL FREEZES OVERと共演するRED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2018のMETAL MANIAに出演など、彼女たちの快進撃ぶりを伝える例は枚挙に暇がない。そして本格的な国産のメタルバンドが色眼鏡なく認められるニュースは日本人としては誇らしいですね。
LAST AUTUMN’S DREAMなどで活躍する北欧きってのメロディメイカー、ミカエル・アーランドソンがフロントマンを務めるバンドが2012年にリリースした1st。LAST AUTUMN’S DREAMの『Who Needs Love』やポップロックバンドSERVICEの『Flash In The Night』をカヴァーしたりと、北欧ブランドならではの甘美なメロディにハードなギターが絡む王道路線を披露。その躍動感溢れるリズムと軟弱にならない適度なキャッチネスさと普遍の魅力を携えるハードテイストが絶妙な絡みを魅せ、メロディ派のマニアにはたまらんものがあるでしょうね。フックに富んだ哀愁のメロディを歌うミカエルですが、随分としゃがれ声になっていて個人的には驚きましたが、脇を固めるメンバーの期待を裏切らない安定感抜群の演奏は、甘美でダイナミズム溢れるロックサウンドを支え、聴き手に極上の癒しを与えるでしょうね。こういったハード系の音楽が苦手な人にも十分に訴求できる魅力を携えた一品。洗練されたハードテイストとポップセンスに魅了されました。
ドッケン時代の曲とリンチモブの1stの曲をカヴァーした一枚。原曲にあった華やかさを全て削ぎ落したモダンヘヴィネスヴァージョンに全編仕上げており、その方面が苦手な人にとっては悪夢を辿る問題作。少なくともカミソリギターと言われた攻撃的なギターでありつつも印象的なフレーズを奏でる分かりやすい事は一切行わず、所謂。時代性を完全に飲み込み寄せにいったと言う事ですね。彼のルーツにはないグランジスタイルやモダンヘヴィネスギターは多くのジョージファンにとって、またドッケンファンやリンチモブファンにとっても誰一人得をしていない残念なアレンジにとなっており、言葉を失いますが(Paris Is Burningは大胆なアレンジを施していますがメタルギタリストとして往年の空気を感じる事が出来ました)セルフリメイクですからね、昔の名前で出ていますなギターでは意味は無いし新たなる解釈を持ち込んだジョージのやる気は素晴らしいですね。ドッケンのアルバム『Shadowlife』の流れを引き継いだような音楽性が好きな人にはおススメです。
所謂L.Aメタル界隈から出てきたバンド。オリジナル盤は1986年リリースの5曲入。最近ポルトガルのレーベルから全身のSexist時代のデモをくっつけて再発されたバンド。ちなみに2020年代に入り作品をリリースしているが、当時とは違うスタイルで勝負しているので、興味のある方は配信盤でも視聴してください。コッチをやって欲しかったんですけどね。Sexist時代はジェイク・E・リーがいたとこか、ギルビー・クラークがベース弾いていたとか、集合離散を繰り返すうつろいでいる当時のシーンを垣間見ますね。 プロデューサーをドン・ドン・ドッケンに頼むもあえなく断られるが、コーラスで参加したとクレジットあり。そんなこんなで、作品の方はというと、オープニングナンバーでバラードタイプから始まるという変化球を投じるも、このバンドは、そういうメロディとコーラスを大切にした音楽性を示唆しており、賑やかなパーティーロックや、毒気満載の淫靡で猥雑なロックサウンドとは違う、叙情的なメロディを大切にした音楽性を構築。 なるほどドン・ドッケンにプロデューサーを依頼した意味も分かりますね。歌い手も甘めの歌声でシットリとメロディを追いかけてくれるので世界観を壊しません。後半のSexistはもっとハードに迫っているので、前半と後半をミックスしたらVinnie Vincent Invasionみたいな音楽性になるので、彼らがもしレコード会社と契約を結び正式な音源を世に残していたら、日本人好みのメロディアスなアメリカンハードを聴かせてくれそうだったので、正式なデビューに至らなかったのは残念ですね。
M-16にアルバムタイトルが「Locked And Loaded」とくれば相当、物騒なサウンドを予測し身構えるものですが、①からAOR風のメロディックなナンバーの登場に肩透かしを食らった気分になります、その路線を崩さない②、バラード③と進みバンドの方向性も見え、馴染んでくればメロディ派なら楽しんでもらえる事うけあいです。要所を締めるツインギターの哀メロを引き立てるアレンジも上々に、④のようなエモーショナルな作風はある意味バンドの真骨頂として響き、ライトなポップ路線との対比に一役も二役もかい、ハードなリフも新鮮な疾走ナンバー⑤のシャープさはまさにUS産ならではのドライな切れ味。洗練された癖の無いメロディはNY出身ならではとも言え、個性不足な歌声と抑え気味の演奏に、やや無難すぎる面はあるが、一頃の正統的なUS産HM/HRバンドの系譜を辿るスタイルは大いに好感が持てますね。KING KOBRAやKEELあたりが好みの方には結構ハマる音かと思います。硬派よりのアメリカンロックサウンドがイケる方にも薦めれますね。