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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 5901-6000

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 5901-6000
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LIONS BREED - Damn the Night ★★★ (2017-01-22 13:45:14)

セクシーなパツキン女性による”よろしくね”のポーズで決めるジャケットでお馴染みの、Scannerの前身バンドとして知られるドイツの5人組のよる1985年リリースの1st。のちにマニアご用達のCult Metal Classics RecordsからCD化もされた一品。懐かしきトーンのギターとジャーマンライクな突進力。垢抜けないB級感満載だが、そこには愛すべきメタルスピリットがてんこ盛り、調子っぱずれの歌も、逆に味があると思わせる力技も好きですね。
どこかジャーマンなキャッチネスもありますが、NWOBHM由来のリフワークを生かした疾走ナンバーが大半を占めているので、とりあえず速い曲がないと困るという方には摘み食いでもしながら聴いて欲しいのですが、この歌だとミドルナンバーにおける説得力が欠けるのがチト球に傷ですよね。もちろん、モッサリとした音質も飲み込めないとダメなのですが…。
でもヘヴィメタルバンドがもつ究極のダサさを全開に出し弾ける演奏こそ、もっとも魅力的だと思っているので、このバンドはその要求を見事に応えています。そこが最も愛すべき所であり強く共感出来る要素なのです。ヘヴィメタルバンドの使命を全うした、マイナーメタルバンドによるメタル愛溢れる一品。わたしゃぁ切れ込んでくるリードプレイに悶絶よ。


LIONS PRIDE - Breaking out ★★ (2016-04-23 13:50:56)

ベルギーの古参レーベル『Mausoleum Records』から1985年にリリースされた1st。塩っ辛い親父声のリードシンガーの在り方が評価を思いっきり分けそうですが、硬派で男臭いパワフルな正統派HM/HRサウンドを披露、哀愁のメロディと噛みつくほどに刺激的な攻撃性、そのバランス感覚が絶妙でアメリカやドイツ、英国では聞くことのできないバンカラ一代漢メタルが醸し出す味わいに目頭が熱くなります。ある意味、定番化した楽曲なのかも知れませんが、その中でも秀逸なアレンジが生えるパートなどが顔を覗かせる瞬間のカッコよさ、その圧力に胸が焦がれギラリとした個性に引き寄せられますね。


LIONSHEART - Abyss ★★ (2022-03-27 17:11:38)

知らないうちにホワイトスネイクと比較されたと言うか、ポストホワイトスネイク的な扱いを受けたスティーブ・グリメットの伸びのあるハイトーンと古典ロックが魅力のバンドによるフルアルバム。NWOBHMファイターだったグリメットが、何故カヴァーディルと比較されたりされたのかは分からないが類似点は、そんなに無いですよ。向こうはホワイトブルースに触発されたバンド、このバンドにそんなテイストは少ないでしょう。1stには少しあるかも知れないが、それよりもドラマティックな様式美路線が人気だったりしたので、尚更ホワイトスネイクは重ならないような気がします。あえて類似バンドを探すならカル・スワンのいたLIONかも知れませんね。

なんだかんだ言いましたが個人的には、随分とご無沙汰のバンドです。オープニングから懐かしい雰囲気満点の楽曲で掴みはOK、②③とブリティッシュ路線で湿らせ、ブルージーな④も登場、重厚な⑤以降も正統な古典ロックを踏襲、自らのルーツたるサウンドを無難に展開しています。新鮮味はないが英国風味満点のハードサウンドにハイトーンが絡む、お得意のスタイルを披露していますね。

音質的にもう少し深みのあるサウンドメイクの方が、この手のスタイルは際立つのだが、そこは嗜好の問題だし、個人的にはグリメットの衰えが気になりましたかね。
逆を言えば生々しい歌声を収録したと言えるので、そこもやはり趣味趣向の問題でしょう。

何か一曲、突き抜けたリーダートラックがあればアルバム全体も絞まり、もっと高い評価もあったアルバム。しかし2004年という背景を考えると、当時のファンにとってはありがたい音楽性だったでしょうね。総じて75点から80点という無難さがもどかしい。


LIONSHEART - Lionsheart ★★ (2007-12-13 05:05:00)

英国の香りが漂う洗練されたHM/HRの名盤です。93年という時代を考えると感慨深いものがあります。オープニングからして堂に入った湿り気の帯びたスティーブ・グリメットの歌唱が素晴らしく、キャッチャーな③やドラマティックな⑤⑥⑦等で聴ける声は白眉ではないでしょうか!②のブルージーな歌いだしもカッコイイ。このバンドが幻の如く消えたのはメインのオワーズ兄弟が脱退した時から見えていたのが残念です。しかしグリムリーパー時代とは比べ物にならないスティーブの表現力豊かな歌唱がなければこうはいかなかったのも事実。正統派の作品をお探しの方は迷わず手に入れてみてはいかがでしょうか?


LIONSHEART - Lionsheart - All I Need ★★★ (2007-12-13 05:19:23)

ホワイトスネイクにしか似合わないようなメロウなナンバーをカッコよく聴かせてくれます。この曲を聴いてキュンとならない人と音楽の話は出来ないと思います。泣けるなぁ


LIONSHEART - Lionsheart - Can't Believe ★★★ (2007-12-13 05:10:50)

英国の伝統すら感じさせるHM/HRの醍醐味を伝える名曲です。
力強く躍動するリズムのカッコよさに気絶しそうになります。こういう曲があるからメタルはやめられない、ラストのグリメットの熱唱に悶絶です。ドラムも強力だよー


LIONSHEART - Lionsheart - Living in a Fantasy ★★★ (2007-12-13 05:16:23)

躍動感溢れるリズムにリリシズムすら感じさせるメロディアスかつドラマティックなナンバー。全てが素晴らしい


LIONSHEART - Pride in Tact ★★★ (2017-02-07 13:49:44)

1stに収録されたようなド派手な曲がなく地味になったと言われた2nd。確かに一聴すると前作ほどにインパクトは薄いだろうが、楽曲の練り込みは今作の方が上に感じられ、突出した楽曲がないと言われたとしても全般的な視聴後の満足度は決してヒケは取っておらず、往年のWHITESNAKE風のブルージーな曲なども上手に料理され、ブルージーなブリティッシュテイストこそ、このバンドの魅力なんだなぁと確認させるのに相応しい一枚です。
所謂、様式美系のメロディックロックスタイルが好みの人には少々喰い足りない面はあれど、スティーブ・グリメットの艶のある歌声とブリティッシュHM/HRの相性は抜群で、その相乗効果の旨みを存分に味わえる今作も素晴らしいアルバムでしょう。


LIQUID STEEL - Midnight Chaser ★★★ (2016-09-06 14:04:13)

オーストリア出身のツインギター編成5人組が2016年にリリースした2nd。所謂メイデン、プリースト直系のNWOTHMバンド、歌は弱いものの、勇壮なメロディとパワー漲るアグレッシブなサウンドが心地よく駆け抜ける様にはメタルバンドならではのカタルシスを開放、先人達の作り上げた様式を真っ向から引き継ぎ、現代に再アレンジした楽曲はどれも馴染みやすいモノがあり、下手すると単なるフォロワーで終わるのですが、ギリギリのところで踏みとどまっています。キャッチーなリフワーク、扇情的なフレーズを奏でるツインリードの調べ、欧州産ならではの湿り気のあるメロディ、中世ヨーロッパをイメージさせる王道スタイル故に飽きのサイクルも早そうですが、地に足を着け押さえるべき所を押さえるアレンジはHM/HR系の入門編に持ってこいではないでしょうか。


LISA DOMINIQUE - Gypsy Rider ★★★ (2017-06-16 14:59:01)

当時ケラング誌の企画などで、かなりプッシュされていたと言われるイギリス人女性シンガー、リサ・ドミニクの1991年リリースのソロアルバム第二弾。前作よりもソフトな路線にシフトしたとも言われていますが、しっとりとした叙情的メロディを歌いあげる彼女のパフォーマンスも上々で、バックを支える本格派志向のサウンドとも合致し、前作よりも売れたいんじゃ感に無理目な印象が薄くなり、エエ感じでハードさとポップさのバランス感覚が取れていますね。
全てにおいて前作を凌ぐ内容なのですが、1stは大手ダウンロードサイトで手に入るのに、今作は安易なリプロ盤かオリジナルの作品を探すしかなく、作品としてはこちらの方が上なので、彼女の魅力を味わうなら今作から聴いて欲しいですね。哀愁のあるメロディが映えるハードポップサウンドは、歌モノロックを愛する方にはグッとくるものがありますよ。哀メロありロックありバラードありと安定感のある演奏と楽曲に支えられた彼女のパフォーマンスも悪くないですからね。
それにしても、良く出来たアレンジを前に、当時のKISSなどを思い出させますね。嫌味ないわなぁ。


LISA DOMINIQUE - Rock 'n' Roll Lady ★★ (2017-06-16 14:45:25)

Marino The Bandのシンガーだったリサ・ドミニクが1989年にリリースしたソロ転向後の第一弾アルバム。ギターに前身バンドのマリノさんが全面参加しているように、単純に彼女を前面に出し売りたいという関係者の意向も見え隠れするのですが、半裸をさらしたジャケも細身すぎてセクシーさにチョイと欠けるのも残念な仕上がりで、女人禁制を掲げる潔癖症のマニアから反感も買う代物と誰も得をしていないのが気になりますね(安い洋モノポルノなルックスが更に拍車を掛けますね)
肝心の楽曲ですが、チョイハード目の歌モノポップロックが目白押し、アルバムタイトルに偽り無しのストレートな音楽性に嫌味など全くなく、何を聴かせたいかを明確に定めているのが好印象です。その反面、余りにも余白が少なく、ともすれば何を引っ掛からずに、最後までサラリと流れてしまう個性不足が評価を分けるでしょうね。
今日一日を飾る一発目に選ばなくとも、ハードな調べの合間に聴く耳休めに丁度良い、軽快なノリとバックの本格派志向ぶりが心地よく、アレンジ全般を見ても遊ばない分、ストーンと落ち着いて聴かせてくれるのが、この手の堅実なロックサウンドの肝なのかも知れませんね。


LISA NEMZO - Tough Girls Can Be Pretty ★★★ (2017-09-25 14:23:55)

アメリカ人の女性シンガー、リサ・ネムゾが1985年にリリースした記念すべき1st。彼女のパンチの効いた歌声を中心にしたハード目のロックサウンドで勝負、70年代のHEARTあたりにも通ずる魅力はありますが、あそこまで土着的ではありません。それもそのはずで、彼女はどういう経緯でアルバムのリリースに漕ぎ着けたのか詳細は分かりませんが、ドイツのメトロノームレコードと契約を交わしヨーロッパでデビュー、今作はあのレインボースタジオでもレコーディングですからね。埃っぽさよりも耳馴染みの良いメロディが心地よく刺激を与えるハードサウンドへと進んだのも頷けます。装飾を省いたシンプルなビートを刻むリズム隊、地味だがいぶし銀のギタープレイに職人気質を感じずにはいられないし、サックスの音色もカッコいいし、キーボードの使い方もこの手の楽曲ではありがちだし生命線ともいえる要素も高いのですが、主役たる彼女の歌いっぷりが頼もしいく無理なくレコーディングされているのが嬉しいですね。
瑞々しいまでに弾けるポップセンスとロックテイストの融合、それも上手い歌があってこそでしょう。


LISA PRICE - Priceless ★★★ (2017-02-28 16:09:03)

カナディアンメロディックHM/HRバンドWrabitやリー・アーロンのギタリストして知られるジョン・アルバーニも参加しているカナダ出身の女性シンガー、リサ・プライスが1983年にリリースしたEP。オープニングから軽やかで透明感のあるポップロックが満載、哀愁のメロディと躍動するロックなリズムも相性良く噛み合い、彼女の歌声を際立たせる事に成功、その甘く切ないハスキー系の歌声にキュンと胸がトキメキますね。キャッチーな楽曲の中にふんだんに盛り込まれる哀愁のメロディ、歌モノロックが好きな人は勿論ですが、哀メロ派にはたまらんモノがあるでしょう。エッジは効いてないのでハードなモノを好む方にはチョイと喰い足りないので注意は必要ですが、シンプルだが丁寧に作り込まれた楽曲は聴き応え十分、6曲入りってのが物足りないと思わせるクオリティは携えていますよ。


LITA FORD - Dangerous Curves - Larger Than Life ★★★ (2009-11-27 03:11:01)

王道を行くハードロックナンバー
程よいキャッチーさが心地よいです


LITA FORD - Dangerous Curves - Playin' With Fire ★★★ (2009-11-27 03:13:38)

洗練されたポップフィーリングが心地よいです
人口甘味料たっぷりな炭酸ドリンクのような爽快感が好きです


LITA FORD - Dangerous Curves - Shot of Poison ★★ (2009-11-27 03:08:47)

爽快感溢れるハードポップナンバー
アメリカンだねぇ


LITA FORD - Dangerous Curves - What Do Ya Know About Love ★★★ (2009-11-27 03:07:04)

時代性を加味したゴージャスな色合いの強い
ハードロックナンバー
王道を行くアレンジが良いです


LITA FORD - Lita - Close My Eyes Forever ★★★ (2009-11-27 03:16:00)

やりすぎ感はあるものの
オジーとのドュエットが話題のバラード
良い曲ですね


LITA FORD - Out for Blood ★★★ (2019-11-17 20:56:38)

トニー・アイオミの元カノ(ブートだが音源も録音)としても有名な元Runawaysのリタ・フォードのソロアルバム第一弾。地味目だが実力のあるリズム隊を引き連れ、彼女をメインに据えたやり方は正解。誰が主役かをビジュアル的に明確なものにしたのだが、そんなイメージ戦略は必要なしの元気溌剌な本格派のロックサウンドを披露、とにかく音が楽しそうにコロコロと飛んだり跳ねたりとロックなリズムに合わせ大騒ぎしている。
シンプルに聴かせる手腕と見た目以上にハードに迫る本格派志向、それでいながらも大衆的な面を際立たせるアレンジは見事、彼女の才色兼備ぶりを遺憾なく発揮している。ポップな躍動感と火薬の匂いが漂うロックの香り、キャッチーな歌メロと抜群のグルーブ感を誇るリズム、メジャーロックの醍醐味を味わえる一品ですね。


LITTERER - Romancing the Night ★★★ (2017-02-14 18:13:27)

Catamount Recordingと言うレーベルから1995年にリリースされた一枚。1987年に『Rock This City』というLPを一枚世に送り出しているのですが、今作はその作品9曲に+1988年録音の5曲を追加されており、個人的には全然知らんバンドだったんですが、贔屓にしていたお店のBGMとして流れているのを聴き、甘く切ないメロディとキャッチネスさが程良く溶け合うAOR系のハードサウンドに魅了、歌い手の音程の甘さは気になるが、楽曲は実にツボを突いていてマニアな心をくすぐり続け購入を決意。ベースがリードボーカルを兼務、ドラム以外皆、LITTERERと名乗っており、家族仲よくバンド活動してんのかなぁと思い気になりますが、詳細はサッパリ分かりません。
知名度は低いが哀愁のメロディが胸を締め付けるハードポップな作風は、ハードな質感を必要以上に削がれぬようロックの持つダイナミックな躍動感を残しつつも、美しいハーモニーを生かした歌メロなど爽快感バッチリで耳馴染みの良い親しみやすさもあり、メロディ派のマニアなら是非とも手にとって欲しい一品ですね。
難しい事には挑戦していませんが、洗練されたポップセンスと叙情的なメロディが高次元で融合する楽曲の完成度の高さは目を見張るものがありますよ。


LITTERER - Romancing the Night - Ghost Town Park ★★★ (2019-07-10 20:39:26)

胸を締め付ける哀愁のメロディ
アメリカのバンドなのでべた付かない泣かせ具合も上々
ハード&エッジに欠けるぺらい音質だが
フックに富んだ哀メロに泣かされます


LITTERER - Romancing the Night - Rock This City ★★★ (2019-07-10 20:42:57)

派手目に駆け抜けるイントロ
でも泣かせのパートが登場
熱く濡れる哀愁美とキャッチネスさが絶妙だ
1stアルバムのタイトルトラックなだけはある
キーボードとのカウンターで登場するギターもカッコいい
単体で再発してくんないかなぁ
曲順はオリジナルのアナログの方がいいんだよ


LITTLE CAESAR - Little Caesar ★★★ (2021-12-08 13:59:21)

大手ゲフェインレコードの口添えとバックアップを感じる豪快なサウンド、ブルージーなスタイルだが同時にポップな華やかさも加わり売れそうな空気が充満している。そのやんちゃだが堅実な作り込みは、この手の古典アメリカンロックが好きならニヤニヤとさせられるだろう。これがバンドの本文だったのかという疑問はあるが、音楽的な組み立て方も含め大手の影響を強く感じる。
だからといって売れ線というわけではないのだが、成功への近道に足を踏み込んでいたのは間違いないだろう。もう少し唄とギターとリズムの間に人間味があれば良かったが、強引に肩書きをつけようと流行り物に手を出した付け焼き刃を感じさせないバンドだけに、ここは嗜好の問題でしょう。
この手のスタイルは概ね、どこかで聴いたことがあるのがポイント、それは個性不足でもアイデアの流用でもなく、皆がシェアするアイデアでありブランドである、そこを受け止められたらノリノリで楽しめますよ。今となっては懐かしいスタイルの本格的なアメリカンロック、そのダイナミックで滋味深い古典サウンドから放たれるメジャーな風を浴びるのは心地が良いモノです。


LIV MOON - GOLDEN MOON - ドラクロワの女神 ★★★ (2018-06-23 18:04:43)

アカネ・リブの歌あっての名曲でしょう
ドラマ性の高い一曲
陰陽座風でもある


LIV MOON - GOLDEN MOON - 死の舞踏〜ディエスイレ〜 ★★★ (2018-06-23 18:03:15)

日本のナイトウィシュと呼びに相応しいでしょうね
この手のシンガーに辟易していたのでハマりませんでしたが
実力派のバンドでした


LIV MOON - GOLDEN MOON - 命の森 ★★★ (2018-06-23 18:07:19)

スタジオジブリに採用されそうな一曲
日本のバンドは歌が弱いと言われるが
彼女の存在はそこをクリアー
純然たるロックシンガーではないが
日本でも歌える形はこれだと思わせた
でも彼女はハーフなのかな?


LIVING DEATH - Back to the Weapons ★★★ (2020-11-10 12:48:53)

1986年にリリースされたEP、時期的には2枚目と3枚目の間です。ちなみに国内盤は3枚目とのカップリングでテイチクレコードから出ています。
初期型の猪突猛進なスピードメタルに無頼な男臭さを導入、この埃っぽさは、彼等のルーツたるバンドからの影響なんだろうが、前作との違いを画策しているのか、それともこの方向性に進むのか初見と印象は割と不思議な感覚に陥った。
ヨーロピアン調のスラッシュからモーターヘッド風味が強まったという印象なのだが、それも許容範囲の微妙な感覚であり、根幹にあるスピード重視の姿勢に変わりない。むしろ曲作りに余裕が出来たように感じられ、成長が伺えるのも好印象。②のようなキャッチーな曲を、断末魔シャウトで聴けるとは夢にも思わなんだ。
ズンドコ節の①、キレキレの③、はち切れる④と彼流のハイテンションサウンドに偽りなし、首の疼きが止まらない問答無用のスピードメタルにグッときます。
2枚目と3枚目の過渡期に、こういう作風があったんだという事を知って欲しいですね。


LIVING DEATH - Metal Revolution ★★ (2014-06-27 15:50:57)

1986年リリースの2nd。音質の向上もさることながらアンサンブルも落ち着き安定感は倍増、まずは成長を伺わせますね。サウンドはモロに同郷のアクセプトをなぞっているし当時のジャーマンシーンを反映、小気味よくキレていくリフワークとガシャンがシャンとした金属音が程よく刺激していきます。爆発力のあるスピードナンバーやオカルト風味のヘヴィサウンドと前作よりも練り上げられた楽曲は破天荒性が薄れた分、やや個性が埋没した感は否めないのですが研ぎ澄まされたパワーとアグレッションが更なるバンドのイメージを補強し推進力となり力強く突き進んでいく様は頼もしい限りです。


LIVING DEATH - Protected From Reality ★★★ (2020-10-30 15:35:31)

ド頭から並々ならぬテンションが一気呵成に駆け抜けていきます。その尋常ない雰囲気は並々ならぬ世界観を映し出し、このバンドの何たるかを明確に示しています。デビュー作は何だったんだと言いたくなるようなスキルアップの数々。鋼の精神性を極限までに高め打ち鳴らされる、鬼気迫るスラッシュサウンドに恐れ慄きます。

初見で聴いたことに衝撃たるやね、いい思いですが、スラッシュメタルとはこういう音だと言う魅力が満載。破壊力抜群、手数の多いドラムは鬼神の如き存在感でバンドサウンド推進、まさに大地を揺るがすほどの強力なグルーブを生み出している。ダークでミステリアス、その禍々しい世界観を映し出しすハイピッチなトトの歌声も、線の細さを武器に独自性を高めることに成功、荒々しくかき鳴らされるギターは加速度を増し聴き手を刺激し続ける。暴力的でありながら整合感の増したサウンドは、メロディの質の高さも手伝い、良質なホラー映画の如く血生臭い雰囲気を醸し出し、知的好奇心を刺激、肉体を歓喜させるだけでない、そのIQの高い毒気が体中を侵食していくようだ。

個人的には1stが初体験なので思いれは強いが、全てにおいてスケールアップした(1stとは別モンと言える)今作はスラッシュメタルマニアは勿論だが、ヘヴィで激しいのがお好みの方はマストな一枚でしょう。何度聴いても、このテンションの高さに度肝抜かれる。起伏を設けアルバム一枚を使い切るドラマ、その質の高さに唸らされますね。恐れ入りました。


LIVING DEATH - Vengeance of Hell ★★★ (2014-02-02 12:56:51)

1984年にあのMAUSOLIUMレーベルからリリースしている記念すべき1st。NWOBHMの影響下大だしハードコア・パンクスからの影響も窺い知れるスピード感とスラッシーなパワーメタルが融合したジャーマンメタルが聴けます。迫力のない薄っぺらい音質と上ずり気味の線の細い歌声と頼りなさ、そこはかとなく漂うマイナーB級臭さに咽びますが、エッジの効いたリフワーク、ジャーマンメタル特有の男臭さとNWOBHM直系のスピードメタルが放つ荒削りだが攻撃的なサウンドを前にマニア心に大きな炎を焚きつけていきます。本当に冷静になって聴くと「なんやねんこれ」の一言で終わるしラックの底で埃まみれになってもおかしくないショボさがあるんですが個人的にはダサカッコいい究極の一枚となります。モーターヘッドよろしくな①④バンド名を冠した禍々しいSEから一転突っ走る②メタリックなギターが鳴り響くヘヴィな③スリリングなインスト⑤メロウなイントロから走り出す⑦叙情的なフレーズを盛り込んだキャッチーさを併せ持つ⑧唄は弱いがスケールの大きさを感じさせる⑨など聴きどころの多い一品ですよ。


LIVING DEATH - Worlds Neuroses - Last Birthday ★★★ (2018-07-02 13:05:06)

弾力のあるしなやかなへヴィグルーブが心地よい
成長したバンドサウンドで魅了
サビも耳に残りますね


LIZZIES - End of Time - Blindslave ★★★ (2016-07-20 17:51:30)

醒めた情熱がクールな印象を与えますね
懐かしい時代を想起させる一曲
でも古臭くはない
魅力的なメロディラインを歌いますね


LIZZIES - End of Time - End of Time ★★★ (2016-07-20 17:57:57)

不気味な出だし
ジャケットと歌詞の世界観がリンクしてますね
この懐かしきメタリックな響きがエエ
5曲入りのEPという流れを損なわず最後まで失速しなかったのも良かったね


LIZZIES - End of Time - Heavy Metal Warriors ★★★ (2016-07-20 17:55:12)

ストレートな一曲です
スペイン出身だし女版IRON CURTAINってトコロですかね


LIZZIES - End of Time - Sacrifice ★★★ (2016-07-20 17:48:31)

妖しげなメロディラインが耳を惹きます
メタリックな彼女たちらしいナンバー


LIZZIES - End of Time - Speed on the Road ★★★ (2016-07-20 17:52:59)

キャッチーなリフワークが耳を惹きますね
シンプルな構成とストレートな展開
王道HM/HRナンバー
スペインの血も騒いでいますね


LIZZIES - Good Luck ★★★ (2022-08-07 20:51:50)

スペインが生んだガールズメタルバンドの記念すべき1st。全員女性という形態も珍しい時代でなくなりましたが、日本のメディア激押し、性欲を売りまくる女性グループとは違いこちらは、性差別を受けることなく出している音で勝負。前時代的なジャパニーズ芸能界とは一線を画す活動が出来る正常な環境が羨ましいですね。とは言え、男性が作り出した枠組みで活動するのは困難でしょう。そういう意味で、ここまで辿り着いた苦難の道のりを想像すると、聞こえてくる音も変わりそうですね。
ドラマーがチェンジしましたが、このバンドがやりたいことはオールドスクール極まりない古典サウンドを披露、若いのにいぶし銀の古典メタルの旨味、けして技巧的なバンドとは言えないが、自分の信じる道へ突き進む姿には好感しかありません。
こういうものを×とするのは簡単ですが、やはり性別を乗り越えたところで活動するバンドは応援したくなりますね。

全8曲というボリュームが丁度良いと思わせるのは、彼女たちの反省材料だが、この時代に古典を現代に再興するという思想は高潔なモノであり、メタル愛溢れるものでしょう。その真摯な姿勢が音と成り、古典を愛するものと共鳴します。そういった80年代の初期型スタイルに憧憬を思い浮かべるマニアならばグッと来るでしょうね。
でもメジャー流通の作品に慣れ親しんでいる人にはチョイと敷居も高いでしょう。


LIZZY BORDEN - Appointment With Death ★★★ (2017-07-16 21:38:01)

2000年にアルバムをリリース後、精力的なツアー活動などに力を入れていりたリジーさんですが、メンバーの死などに直面、そのショックもあったのか、活動をオフィシャルな形で一旦停止。惜しまれつつな形が再燃へのきっかけとなったのか、前作より7年ぶりにリリースされた死をテーマにしたコンセプトアルバム。コンセプトアルバムと言っても難解なプログレ路線ではないので、リジーファンのみならず、正統性の強いメロディックなHM/HRが好きなら聴いて欲しい一品ですね。
まずは頭からノリの良いアッパーな曲を続けて二曲放り込み掴みはOK、そのノリの良さに拍車を掛けるのはVicious RumorsやHeathenなどで活動していた新加入のギタリスト、アイラ・ブラックの目の覚めるようなフラッシーなギタープレイが鮮烈な爪痕を残しています。今回も多数のメンバーがゲスト参加、②ではヨナス・ハンソン、⑤はジョージ・リンチ、⑪はデイブ・メニケッティ、ミキシングを手掛けるMorbid Angelのエリック・ルータンなど豪華な顔触れに今復帰作における、並々ならぬやる気と気合を感じます。そして楽曲のクオリティや取っ付きやすさも含め過去最高の出来栄えと言っても過言ではないでしょう。
ダークでマイナー調ではあるが、どこか爽快さのある湿らない叙情的なメロディ聴かせてくれる稀有なアメリカのバンド。ある意味英国的な伝統さえ感じさせる、その質感が最高傑作へと押し上げていますね。個人的にはもう少しヘヴィなミドルナンバーを用意してもらい深みを持たせて欲しいと思うのですが、それは無い物ねだりと言う事だし、リジー完全復活を猛烈に印象付ける一枚と言う評価に揺らぎはありませんね。エッジの立ったヘヴィな音像だが聴きやすさを誘発するコーラスワークとキャッチーなリジー節の旨み、時には大胆に物語の語り部の如く雄弁なプレイで聴き手を魅了するキーボード。それらがもたらす快活なノリの良さは、メタルに興味を持ったライトリスナーにピッタリの音楽性かと思います。
ステージ上ではコンセプトをもったショックロックを披露する彼ら、仰々しいメイクに血ノリに裸のネーちゃん、こんなノリの良い曲が並ぶのならさぞや見応えのあるものになりそうですね。アルバムを作っていませんんが、今も精力的なツアー活動を行い彼ら、2010年には来日公演も行いました。そろそろ新作を引っ提げ元気な姿を見せてもらいたいものです。


LIZZY BORDEN - Appointment With Death - Appointment With Death ★★★ (2017-07-16 21:54:50)

ヨナス・ハンソンの扇情的なギターが聞こえてきますね
アッパーな曲調ですがキャッチネスさが丁度良く絡んでいます
リジーさんも負けじと噛みついていますよ
アルバムのタイトルトラックに相応しい迫力はありますねぇ


LIZZY BORDEN - Appointment With Death - Darker Side ★★★ (2017-07-16 21:48:35)

メニケッティのギターが泣かせますね
ピアノの音色も印象的な切ないパワーバラード
リジーさんの絶唱も暗い影を落とす物語を表現していますね
後半爆発してるねぇ


LIZZY BORDEN - Appointment With Death - The Death of Love ★★★ (2017-07-16 21:51:52)

ドラマ性の高い一曲ですね
お約束感満載のリジー節が炸裂です
ソロで客演するのはジョージ・リンチですよ
キャッチーなんだけど切ない雰囲気がエエよね


LIZZY BORDEN - Deal With the Devil ★★★ (2017-07-15 15:01:32)

前作より11年ぶりの2000年に突如リリースされたリジーボーデンの5th。彼らに所縁のあるゲスト参加を含む構成は4thのような雰囲気がありますが、このバンド由来の媚を売らない大衆性と高いクオリティはキープ。個人的にツインギターじゃないのが少々物足りないのだが、リジー・ボーデン健在を印象付けるような楽曲が目白押し、2000年と言う時代を前にヘヴィさに欠けるかもしれませんが、リジー節炸裂のキャッチーな⑤の次にインダストリアル系な⑥を放り込んだりと、昔の名前で出るだけじゃない工夫を凝らし現役感をアピールする事に成功、個人的にはいらない曲だが、その心意気は大いに組み取りたいと思います。大筋で聴ける欧州由来のウエッティなメロディとアメリカンな爽快感との配合も相変わらず絶妙でリジー復活を高らかに歌い上げてはいますが、ダイナミックさに欠けるサウンドプロダクションが、好悪を分ける最大の要因かと思いますよ。他にもショックロックの大先輩のアリス・クーパーのカヴァー⑦、冷めた狂気インテリジェンスなロック集団Blue Öyster Cultの⑩なども収録され、マニアの興味も尽きませんよね。


LIZZY BORDEN - Deal With the Devil - Lovin' You Is Murder ★★★ (2017-07-15 15:06:59)

ブリティッシュ然とした格式高い様式と
アメリカンな明るさのブレンド感が絶妙ですね
コーラスワークも印象的なリジー節炸裂の一曲
ミステリアスなエッセンスを感じさせる空気感が肝でしょう


LIZZY BORDEN - Deal With the Devil - There Will Be Blood Tonight ★★★ (2014-08-05 15:32:06)

リジー復活を告げるアルバムの一曲目がこれだもんね
アメリカンな欧州風味を味わえる疾走ナンバー


LIZZY BORDEN - Love You to Pieces ★★★ (2014-08-04 16:12:13)

シンガーの芸名がリジー・ボーデンと言い、1892年にアメリカで起きた殺人犯の名前が由来となっています(限りなくクロだったようですが証拠不十分で無罪になり、尾ひれがついていまだに語り継がれる両親を斧で惨殺した女性殺人犯)ちなみにリジーさんは男性です。アリス・クーパーもこの事件を題材にした曲を作ったりと今で言うショックロックバンドの一郡としてストーリー性の高い楽曲と派手なステージが話題を呼んだバンドでした。クセのあるハイトーンヴォイスもしっかりとしたメロディをなぞりシリアスな面が強く打ち出され、ある種の色ものと見られがちな面を封じ込めていると思います。特筆すべきは印象的な旋律をメタリックに奏でるツインギターのプレイはキレもあるし素晴らしい出来栄えで目を見張るものがあるでしょう、またコンパクトだがドラマティックな楽曲は聴き応えも十分、計算されたステージ同様良く練り上げられている。この手のメタルはUS産のアングラシーンを語る上で外せないスタイルではありますが彼らはその中でも圧倒的な存在感とクオリティを誇っていた事を1985年リリースの1stとなる今作を聴き改めて思い知らされましたね。大真面目にバカな事をやる人は実は頭が良いのですよ。


LIZZY BORDEN - Love You to Pieces - American Metal ★★★ (2014-08-04 16:29:33)

欧州風味溢れるメロディックな一曲
メタリックな歌とギターとパワフルなリズムプレーもカッコいいですね


LIZZY BORDEN - Love You to Pieces - Council for the Cauldron ★★★ (2014-08-04 16:20:19)

アルバムのオープニングナンバー
美旋律を奏でるツインリード
コンパクトですがドラマティックな一曲
彼らの魅力を凝縮していますね


LIZZY BORDEN - Love You to Pieces - Flesheater ★★★ (2014-08-04 16:32:54)

適度な重さと疾走感が心地よいです
メロディがやはりイイです
シリアス過ぎず猥雑過ぎない感性が丁度よい


LIZZY BORDEN - Love You to Pieces - Godiva ★★★ (2014-08-04 16:37:32)

バンド名はアイスクリームみたいだし
曲名はチョコレートって(笑)
そんなことを思いましたが
曲はシャープな疾走ナンバー
ツインギターもリズム隊もキッチリと纏まりながらも暴れていますよ


LIZZY BORDEN - Love You to Pieces - Love You to Pieces ★★★ (2014-08-04 16:17:10)

リジーさんの突き抜けるハイトーンも決まっています
バラードなんですがダークな面が上手く出ていますね


LIZZY BORDEN - Love You to Pieces - Psychopath ★★★ (2014-08-04 16:23:56)

過激なステージなのかチープなのかは賛否ありますが
サイコパスって曲名もイメージ通り
メロディアスですが不気味な旋律が耳を惹きます


LIZZY BORDEN - Love You to Pieces - Red Rum ★★★ (2014-08-04 16:15:02)

パワフルなイントロからシャープなギターが切れ込んでくる
ツインのハモリも印象的だ
ハイトーンもハマっています
けたたましいメタルな一曲です


LIZZY BORDEN - Love You to Pieces - Rod of Iron ★★★ (2014-08-04 16:39:16)

隙のないアルバムを締めくくるパワフルな一曲
扇情的なツインリードはやはりカッコいいですね


LIZZY BORDEN - Love You to Pieces - Save Me ★★★ (2014-08-04 16:26:52)

メロディがいいですね
シリアスなホラー度も感じます
目論見通りのイメージ戦略が強く反映されています
冷たい感触もいいですね


LIZZY BORDEN - Love You to Pieces - Warfare ★★★ (2014-08-04 16:35:15)

シャープでダイナミックなメタルナンバー
フックに富んだメロディがやはり耳を惹きますね
イイ曲ですよ


LIZZY BORDEN - Master of Disguise ★★ (2014-08-12 13:33:25)

メンバーがチリジリになりゲストに支えられ、リジーさんのソロのようなアルバムです。元々リジーさんのソロバンドのような形態だっただけにあまり気にならないが、前作の流れを推し進めるメジャー感溢れる一枚。大胆にSEなどで曲をつなぎ、意欲的にホーンセクションやストリングスを導入、拘りのシアトリカルなショーを再現する音作りに取り組んでいますね。初期のあのカルト的な暗黒面は影を潜め、どこか不穏な空気が漂う姿は薄まりましたがバラエティ豊かな芝居ががった楽曲を流石の仕事ぶりです。個人的にはリジーさんのシャープなハイトーンを生かすのは初期の路線と思っているので、ここではその声による線の細さも気になったりと、逆に個性を消していると思ってしまうのですが、ないものねだりの贅沢な話だと思っているので気にならず最後まで聴き通せました。何を聴きたいかで評価も分かれるのでしょうが前作を気に入っている方ならすんなり楽しめるでしょうね。


LIZZY BORDEN - Master of Disguise - Love Is a Crime ★★★ (2014-08-12 13:36:44)

サビメロがイイですね
大胆なホーンセクションの導入
ジャジーさも嫌味になりません


LIZZY BORDEN - Master of Disguise - Sins of the Flesh ★★★ (2014-08-12 13:35:47)

メロディアスですね
大衆性も加味されつつもハードな感触を残しています


LIZZY BORDEN - Menace to Society ★★★ (2014-08-05 13:36:35)

欧州産の泣きを散りばめたメタリックな美旋律とアメイカンなコマーシャル性を配した1986年リリースの2nd。前作よりもメジャー感が増しアメリカンな要素とヨーロピアンテイストが激しく融合し独特の緊張感が生み出され攻撃的でメロディアスな楽曲との相性も良くオリジナルティを発揮している。特筆すべきは叙情的で泣きを発散するツインリードの旨味とリジーさんの個性丸出しのハイトーンは今作もキレまくっており、高い表現力を有するミュージシャンが集うバンドが魅せるレベルの高さを痛感させられるものです。
全般的なスケールアップはいい意味でメジャー感が増量されているが、ショックロック路線をひた走るオカルト的なダークさもしっかりと補足されており雰囲気を壊さないのも、彼らの魅力の一つでしょう。しっかりとしたコンセプトの元、筋の通った今作は正統派を愛する方には十分に訴えるものがあるかと思います。やっぱりメロディの良さは重要でしょうね。音楽的な面よりも臓物飛び出し血へども溢れ、生首片手にモデルを斧で惨殺みたいなショーLIVEにキャラが立ち過ぎてシリアスになり切れない面もあるのでしょうが、イメージを強く押し出しキャラを生かした作風に仕上げ、重すぎず、軽すぎないコマーシャル性とメタルなイメージから外れない音作りに、やはり知性を感じますね。技巧に走り過ぎず頭でっかちにならない聴きやすさと王道感は素晴らしいです。個性では1stに劣るかもしれませんが媚を売らない大衆性ならこちらが上でしょうね。


LIZZY BORDEN - Menace to Society - Bloody Mary ★★★ (2014-08-05 13:47:06)

悲壮感溢れるダークなバラード
キャラクターを生かし巧みに仕上げています
素晴らしい出来栄えです


LIZZY BORDEN - Menace to Society - Brass Tactics ★★ (2014-08-05 13:57:30)

リズミカルなドラミングで幕が開けます
適度な攻撃性を兼ね備えた疾走ナンバー


LIZZY BORDEN - Menace to Society - Love Kills ★★★ (2014-08-05 13:37:54)

ホラー仕掛けのメロディアスな様式美ナンバー
このメジャー感も悪くない


LIZZY BORDEN - Menace to Society - Menace to Society ★★★ (2014-08-05 13:44:25)

軽めの音質ですが
パワフルなミドルナンバー
掛け声の入れ方やメジャー感に
黄金比で仕上げた辣腕ぶりを魅せられましたね


LIZZY BORDEN - Menace to Society - Notorious ★★★ (2014-08-05 14:03:23)

ヨーロピアンメタル万歳なツインリードに咽びます
メジャー感も高めですが初期の名残を残します


LIZZY BORDEN - Menace to Society - Stiletto (Voice of Command) ★★★ (2014-08-05 13:54:05)

泣きのツインリードも走りだします
湿り気よりもドライなアメリカン路線
そこが評価の分かれ目でしょう
なかなか拘った構成に曲作りの上手さを魅せられましたね
流石の一曲です


LIZZY BORDEN - Menace to Society - Terror on the Town ★★★ (2014-08-05 14:05:59)

アメイカンな味わいも
扇情的なギターがそう簡単にはいかせません
コーラスワークなど巧みですね


LIZZY BORDEN - Menace to Society - Ultra Violence ★★★ (2014-08-05 13:40:23)

扇情的なギター
ブリブリと鳴り響くベース
ヒステリックなハイトーンもキンキンと響き渡る
メロディアスなミドルナンバー


LIZZY BORDEN - Menace to Society - Ursa Minor ★★★ (2014-08-05 13:51:24)

泣きのバラード
灰汁の薄い典型的な曲調に違和感もありますが
良い曲です


LIZZY BORDEN - Terror Rising ★★ (2014-08-05 15:28:39)

来日公演に向けてのプレンゼン的な要素も強いのか1984年リリースのEP4曲にカヴァー①②新曲③④を盛り込んだ企画盤的な一枚。特に欧州風味満載の⑤~⑧と前半では空気がガラッと違い不思議なかみ合わせを味わう事となり、その奇妙さもバンドの魅力と言えなくもないが個人的には後半4曲の粗挽きな勢いに惹かれるものが強いですね。とはいえ新曲にもその辺のLAメタル群とは一線を画す音楽性は彼らの個性だし初期の頃に聴かせてくれた叙情性と泣きを含んだメタリックなギターを味わえる、彼らの歴史を知る事が出来る好盤です。


LIZZY BORDEN - Terror Rising - Catch Your Death ★★★ (2014-08-05 15:08:41)

静から動への展開も印象的
メロディアスですが湿り気は薄目です
初期とは違う色を感じますね
でもこのドラマ性は素晴らしい


LIZZY BORDEN - Terror Rising - Don't Touch Me There ★★ (2014-08-05 15:12:34)

The Tubesのカヴァー
オリジナルを聴いた事がないので比較出来ませんが
ポップな曲をハードにした感じは伝わります
この曲はBITCHのベッツィー嬢とデュエットという荒技に出ています
らしくないかも知れませんが路線変更を狙ったのでしょうね


LIZZY BORDEN - Terror Rising - Give 'em the Axe ★★★ (2014-08-05 14:58:10)

初期のダークでオカルティックなイメージを想起させる一曲
オジー風にまとめているのも◎


LIZZY BORDEN - Terror Rising - Kiss of Death ★★★ (2014-08-05 15:00:06)

ヨーロピアンですね
メロディアスですソロも印象的です


LIZZY BORDEN - Terror Rising - Long Live Rock 'n Roll ★★★ (2014-08-05 15:03:37)

RAINBOWのカヴァー
虹マニアとしては外せません
余計な事をしない完コピです


LIZZY BORDEN - Terror Rising - No Time to Lose ★★★ (2014-08-05 15:01:48)

走りますね
メロディックに走りだします
シンプル勢い重視の一曲


LIZZY BORDEN - Terror Rising - Terror Rising ★★★ (2014-08-05 15:16:59)

オカルト路線ですね
初期のファンも嬉しい一曲
不気味さを煽る語り口が面白い
アイデアの勝ちです


LIZZY BORDEN - Terror Rising - White Rabbit ★★ (2014-08-05 15:20:15)

ジェファーソン・エアプレインのカヴァー
どんよりとしたオリジナルがテンポアップしてメタルアレンジ
奇妙な雰囲気が面白い
不思議な感触の曲ですね


LIZZY BORDEN - The Murderess Metal Road Show ★★★ (2020-11-15 19:31:52)

デビューして間もないバンドが早い段階でライブアルバムをリリースするとは驚きですよね。普通は3枚くらいアルバムを出してからと思うのですが、このバンドはステージを見て欲しいと言うレーベルの移行もあるのでしょうがとにかく大英断ですよね。
ステージ映えするバンドのライブは、非常に生々しい演奏をパッケージ。そのおかげで彼らのライブを追体験できる仕様。これは本当にありがたいですね。修正がきつい名前だけのライブ盤とは一線を画す仕上がりだけでも大満足です。

ライブならではのヴァージョン違いにカヴァーソングもありますが、全てが良い方向に転んでおり、何ら違和感なく楽しめます。ライブでもテンションの下がらない熱量の豊富な演奏、火花散るツインギターと、冴えわたるリジーのフロントマンとしての役割、これがデビューして2、3年の新人のやる事かと驚きます。
音源も良いけど、同時期にリリースされた映像も見て欲しいですね。このバンド、血生臭いイメージがついていますが、ここで聴けるサウンドは、実に正統性の高いピュアメタルを披露しています。

今となっては、あの人は今状態の為に、メディアも含め話題に上ることもないでしょうけど、日本人が見れば少々バカバカしいショーも含め、ショックロックここにありと共に、それと同じくらい真面目な音が埋め尽くしています。
これぞメタルと呼ぶに相応しい、ドラマと硬質な一体感のあるサウンドメイク、絶妙なノリの良さとキャッチネス、その秀でたバランス感覚は全てを兼ね備えています。

タイプの違うツインギターコンビも、互いを尊重し合い高め合う姿勢も美しい。改めて、リジー・ボーデンは優れたバンドだと言うことを確認できるでしょうね。
リアルなライブ盤と言うのはありそうでないですからね。今作最大の聴きどころは、そこにあります。


LIZZY BORDEN - Visual Lies ★★★ (2014-08-12 12:49:47)

プロデューサーにマックス・ノーマンを迎えまずはマイナー臭さを排除していますね。それまでの奇怪なイメージを覆すメジャー級のサウンド、1987年と言う時代背景も見えてくる洗練されたスタイルに舵を切り大衆性は大幅にUP、より多くの人に受け入れられるサウンドで勝負を掛けてきます。しかしところかしこに自らが示したショックロック路線の冷ややかな感触も残しキャッチーなメジャー級サウンドと折り合いをつけています。この手のカルト的なバンドはやはりマイナー臭が似合うのは方向性故のジレンマでしょうが、能天気なL.Aメタル群とは違う知性を感じさせるバンドだっただけに、あそこまで開き直れなかったのも頷けますね。どこか冷めた暴力性とオカルトな質感が音に溢れていただけにR18作品がR12くらいの刺激に薄まったが、クオリティは上がっている、そんな感覚を肌で感じさせる作品です。メロディは相変わらず良いしサビで聴ける厚めのコーラスワークも冴えわたり、ほんの少しのオカルトテイストを散りばめたリジーの存在感にバンドとしての拘りを感じますね。ちなみにオリジナル制作には参加出来ませんでしたが、ギターは後にオジーオズボーンの参加するジョー・ホムルズが弾いているにもマニアならチェックする価値ありでしょう。


LIZZY BORDEN - Visual Lies - Den of Thieves ★★ (2014-08-12 13:07:45)

走る曲が少ないアルバムなので目立ちますね
典型的な疾走ナンバー


LIZZY BORDEN - Visual Lies - Eyes of a Stranger ★★★ (2014-08-12 13:00:08)

キャッチーですね
メロディも良いです
個性は薄れていますが良い曲です


LIZZY BORDEN - Visual Lies - Lord of the Flies ★★ (2014-08-12 12:53:08)

妖しげなリジー節の雰囲気を残していますね
個性的なハイトーンと洗練された楽曲との相性も悪くないです


LIZZY BORDEN - Visual Lies - Me Against the World (2014-08-12 13:13:52)

アルバムのオープニング
静かな出だしからそのまま展開
何かを期待すると完全に肩透かしを食らいますが
逆にそこが今アルバムを象徴しているのでしょう
それまでの個性溢れるオカルティックなリジースタイルから脱却している
色んな意味でMTVを意識しているメジャー感満載のミドルナンバー


LIZZY BORDEN - Visual Lies - Outcast ★★★ (2014-08-12 12:54:53)

キャッチーなんですが
不穏なリジーサウンドにまとめ上げています
流石な一曲です


LIZZY BORDEN - Visual Lies - Shock ★★★ (2014-08-12 13:06:35)

明るく成りきれないのも魅力ですよ
ダークなんですが爽快です
不思議な一曲
アルバムの2曲目ってのが絶妙ですね


LIZZY BORDEN - Visual Lies - Visions ★★★ (2014-08-12 13:02:33)

アルバムを閉めるメロディアスな一曲
メジャーな感触はありますが
この湿り気がリジーならではの魅力
好きなタイプの曲ですね
どこか不穏な雰囲気が漂うのも◎
個性は大事ですよ


LIZZY BORDEN - Visual Lies - Visual Lies ★★★ (2014-08-12 12:56:45)

初期の名残を感じさせます
シアトリカルなショーも想起させる
キャッチーなサビを用意したアルバムのタイトルトラック
新旧の魅力を凝縮していますね


LIZZY BORDEN - Visual Lies - Voyeur (I'm Watching You) ★★ (2014-08-12 13:09:40)

ホラータッチが全然ないリジー風メジャーポップナンバー
その噛み合わせが評価の分かれ目でしょう
このアルバムを象徴していますね


LOCOMOTIVE BREATH - Train of New Events ★★ (2018-10-24 18:08:44)

NWOBHMの影響下にある北欧スタイルでマニアに知られるOVERDRIVEのギタリスト、ヤン・スタークが中心となり結成されたバンド。シンガーはA.C.Tで歌うヘルマン・サミング。
出だしの数曲こそ北欧風のメロディック路線にメジャー感を足したような楽曲だったが、中盤はモダンさも加味されたへヴィでダークな曲が増え、繊細な節回しのヘルマンに合うとは思えないが、メリハリの効いた楽曲などでは彼のメロセンスが生かされており、グルーヴィーな曲調の中でも十分に魅力を発揮している。
ヤン・スタークもソローパートなどでは、自身のテクニックを惜しげのなく詰め込みバンドを牽引、一筋縄ではいかないアレンジの楽曲の中で歌と共に楔になっています。粘り腰のリズムプレイもイイぞ。
もう少し焦点を絞った方が聴き手には優しいのだが、これも1997年と言う事だろう。
AEVXのBareknuckleは、こんなバンドまで世に送り出していたんだね。


LOGOS - La industria del poder ★★ (2014-10-22 19:11:25)

アルゼンチン産の4人組による1993年リリースの記念すべき1st。バキバキとしたベースのアタック音も耳を惹く南米ならではの情熱的で勇壮なメロディが躍動する正統派サウンドを披露、青臭い線の細い硬い声質のシンガーに排気量不足を感じますが、雄弁に物語りを奏でるギターが底上げとなりバンドサウンドを支えております。全8曲入り40分を切る構成ですからスッと聴かせてくれるのも好印象、類型的な王道サウンドを奇をてらう事無く再現する様に評価も分かれそうですが、ジャーマンパワーメタルバンドからコミカルな要素を排除したシリアスな作風は聴かせてくれますよ。勇壮なメロディを一音一音丁寧に弾くギターは、この手の音楽を良く勉強していますね。


LONDON - Don't Cry Wolf ★★★ (2014-07-08 12:53:38)

所謂グラマラスなルックスから想像もつくポップでキャッチーな人工甘味料をたっぷりまぶした甘さが、ある種の代名詞だったL.Aメタルにおいて彼らほど、人脈を語る上で外せないバンドもなく古くはニッキー・シックスとギターのリジー・グレイの二人が中心となり立ち上げた事も有名なエピソードの一つですが、結局彼らは後輩の成功を眺めるだけで自らは栄光を掴む事無く消えてしまいました。聴く前から何となく○○風も想像出来るし、あまり期待をしていなかったのですが、これが以外とシリアスな筋の通ったメタルバンドでもっとパーティロック前回のグラムサウンドを想像していたので驚いたものです。⑧のKilling timeなんてグレイ・ホワイト風のナンバーだったり⑤ではビートルズをカヴァーするなど意欲的な作風を聴かせています。L.A的なシャープなメタルナンバーから、お約束のグラムサウンド、そしてワイルドなロックサウンドが危険な匂いを撒き散らし時には疾走する姿は十分、刺激的だし猥雑で毒気がある。荒削りな雰囲気モノのロックサウンドをカッコよく聴かせる術を知り尽くした、男たちのパフォーマンスは最後までテンションを下げさせる事無く聴き手を鼓舞し続けるでしょうね。個人的には10曲入り36分のランニングタイムも丁度よく、夏の暑い日に窓を開けドライブのお供に持って来いのサウンドでした。個性不足もなんのその、アラが出そうな危なっかしさも逆にスリル倍増、L.Aのクラブシーンをオーディン同様、ブイブイと言わせていた彼らが1986年にリリースした2nd。マニアならずとも手に取って欲しい一枚ですね。この雰囲気がたまらんよ


LONDON - Non Stop Rock ★★★ (2020-05-03 16:43:17)

上での指摘通りL.Aの生き字引のようなバンド。ここから巣立っていたミュージシャンは数多くいれど、このバンド自体はビックになれなかった。では音楽性に魅力がなかったかと言えばそうではない。グラム系特有の毒気もあるが、リジー・グレイのギターは刺激的かつ荒々しいプレーで魅了、そのおかげで対比となるキャッチーなリフが俄然生きている。いい意味での荒さを伴った音楽性はパンキッシュな感性に彩られ、即効性も高く耳なじみ良く飛び込んでくるのだが、どこか聴いたことがある曲に思える個性不足が評価を分ける最大のポイント。リジー・グレイはいいギターを弾いるぞ。花を添えていますよ

クラブシーンで鍛えられたバンドだけに演奏は安定してるが、軽めのミックスも損している。躍動感のあるリズムとエネルギッシュな歌もあり、迫力はあるのだが伝えきれていないのが残念ですね。L.Aメタルの徒花。苦節云々ようやっとデビューに漕ぎつけたバンドが、一縷の望みを託した今作には、成功を掴み取ろうともがく若者の儚い夢のな刹那がある。


LONDON - The Metal Years - Miss You ★★★ (2023-07-13 20:39:06)

美しいバラードですねぇ
売れそうなアイデアは持っていたがヒットに繋がらなかった
画に描いたようなメインストリーム寄りのアメリカンハードサウンド
こういうバラードだって様になるバンドでした


LONE AGE - Mama Look at Me Now ★★★ (2018-12-27 01:08:55)

Zed Yagoのギタリスト、グナール・ヘイセが中心となり結成されたバンドの1st。ここで聴けるのは厳つ目のメタルサウンドではなく、グナールのエモーショナルなギターをフィーチャーしたオーソドックスなサウンドを披露。狙うはWHITESNAKEのような味のあるスタイルへと向かっています。
適度なポップさとハードサウンドは聴き心地も上々で、個性は薄いがソツなく纏めた手腕は見事。有名なメンバーがいなくとも、実力者が集えば、これくらいの出来栄えは当然なんだと言えるほど、注文通りの音楽性だ。
ダイナミックなロックサウンドに、時折絡ませる爽やかさも悪くない、むしろポップな隠し味を際立たせる薬味としては持ってこいとも言える調理の仕方も上手い。
凝ったアレンジなど導入しなくとも充実したアレンジと演奏力は、派手さはないがワイルドなロックテイストも十分に感じさせる。
全体的に個性不足で平均点と言えなくもないが、今のご時世、こういった普通のサウンドは、ある意味貴重である。リリースが1992年、当時でも絶滅に瀕していたサウンドだった。
チョイブルージーな普遍的HM/HRが好きな人なら大いに楽しめるだろう。


LORD - The Second Coming ★★★ (2019-02-09 14:34:35)

BLOODLUSTのシンガーだったガイ・ロードやアンソニー・ロメロなどが中心となり立ち上げたバンドの1st。
扇情的なメロディを散りばめたダークさもあるシリアスなメロディックサウンドを踏襲。ランディ・ローズ時代のオジーでも意識したのか、リリカルなメタルサウンドはUS産とは思えない情緒があり、1988年リリースの今作を彼らが主戦場にしていたサフランシスコ辺りでは、どのように受け止められていたのか興味がありますね。そんな哀愁路線の合間に、BLOODLUSTにも通ずるスピードナンバーもあったりと、一筋縄ではいかない展開が面白い。歌い方もウドみたいに歪ませたりと方向性が固まっていないだけとも言えるが、マイナーメタルを愛する猛者なら、一度は聴いて欲しい変わり種でしょう。これがイタリアやオランダとかじゃなくUSってのがポイントなんですね。


LORD TRACY - Deaf Gods of Babylon ★★★ (2023-06-06 13:05:27)

アメリカは南部の香りを燻し出すアメリカンハードロックバンドのデビュー作。個人的にもストライクとは言い難い音楽性なのだが、シンガーがあのPANTERAで初期3枚の作品で歌っていたテレンス・リーこと、テリー・グレイズである。PANTERAと言えば日本盤が出たヤツが有名なのだが、あそこにこぎ着けるまで4枚アルバムをリリース、初期がデフレパートを意識したようなグラム系だったのだが、もっとヘヴィなヤツをやりたいとメンバーチェンジ、そこでバンドを離れたのがテリー・グレイズである。
このバンドの音楽性は南部の血を受け継いだメジャー路線、それだけに洗練度が加味されているが、泥臭さもまぶされており、その味わいは土壌で熟成された地場ロックである。
リリース後、どれくらい手応えはあったのか知る由もないが、次のアルバムがすぐに出なかったのでバンドとしては、順調な活動とは行かなかったのかなぁ?なんて推察出来ますが、音楽的質はけして低いモノではないので、埃っぽさのあるアメリカンロックが好きな人には大いにウケそうですが、喉の渇きを誘発するようなブルージー路線に傾倒している分けではないので、南部のノリを警戒しているマニアでも全然気にせずに楽しめる要素も強い。
主要メンバー二人を欠きながらも最近再結成で話題のPANTERA。彼らにも苦しい時代があり、けして順風満帆なデビューではなかった、そんな低迷期を支えたメンバーの一人、テリー・グレイズも2代目のシンガーである。
歴史のあるバンドって掘り返したくなりますよね。やっぱ既存のメディアが世に伝えていない情報が欲しいです。
世に出たモノを再構築して伝聞するヤツがどうも苦手でして、そんなもん、カンニングと同じだからね。
個人的に南部は得意ではないので46分の尺なのに、なんだかいささか長尺に感じるのですが、一曲の完成度は高い。唄も上手い。そしてキーボードでクレジットされているのはアル・クーパー。南部マニアには気になる人選でしょうねぇ。


LORDI - The Arockalypse - Hard Rock Hallelujah ★★ (2019-12-28 18:01:16)

チョイ切ないキャッチーな一曲
こうなるともっと表現力の高い唄が欲しくなる
雰囲気モノでは曲の良さを伝えきれないと思うが
これが個性なので止めるわけにはいかない
難しい問題ですね


LORDS OF BLACK - II ★★★ (2018-03-27 14:57:01)

1stを聴いた時からパワフルなシンガーだと思っていたが、よもやリッチーの嫁さんに見出され、リッチーから指名を受けるとは、動画サイドの可能性を否定する事は出来ませんね(ゆりあんのネタじゃないがカラオケ動画をUPしている奴はどういうつもりやねん)
個人的にはロメロの熱を帯びたクドイくらいのパワーヴォイスも素晴らしいが、個人的には、攻撃性のみならず、叙情味を帯びた哀愁のメロディを奏でるトニー・ヘルナンドのプレイに魅了。アグレッションを有する強靭なリズムプレイの上で優美に弾きまくっています。
ディオのような情緒はないが、パトリック・ヨハンソン+ヨルン・ランデ÷2の歌唱スタイルは益々磨きが掛かっていますね。これもRAINBOW効果なんだろう。そして今回もプロデュースで名を連ねるローランド・クラポウの手腕によるところも大きいでしょうね。コテコテかも知れまいが、やはりメタルバンド特有の勇壮さと高揚感のあるメロディ、そのパワーを殺ぐ事のない情緒のあるサウンドこそ、メタル三種の神器が揃い踏みとも思え、マニアならずとも大いに胸を熱くするでしょうね。RAINBOWからDIOへと受け継がれた系譜、その流れを組む硬派でパワフルなメロディックメタルの持つ求心力は絶大だ。

2018年にリリースされる若井望の最新作にマルコ・メンドーサ、トミー・アルドリッチと共にレコーディングを済ませたロニー・ロメロ。かれの躍進は暫く続くでしょうね。


LORDS OF BLACK - Lords of Black ★★ (2015-11-24 16:12:55)

音楽を扱うネットニュースなどで話題のレインボーのニューシンガーの座を射止めたロニー・ロメロが籍を置くスペイン産の正統派HM/HRバンドの1st。同時期に購入したラタ・ブランカの新作もそうでしたが自主制作という側面はあるが音質も悪くないしプレイの安定感も素晴らしく、バンドの中心人物トニー・エルナンドの骨太なリフワークと流麗なパッセージを刻みこむ、テクニックに溺れない説得力のあるフレーズは聴き応え充分、パワフルなドラムのみならず華麗なピアノの腕前を披露するアンディC、淡々と刻むメロデイックなベースプレイも正統性の強い楽曲を支えるのに申し分なく、ツボを押さえたアレンジと供に一点の満足感を与えるでしょう。またロニーの歌声は一聴してヨルン・ランデやパトリック・ヨハンソンの名前が浮かぶタイプなので、その辺りのバンドが好きな人には安心して聴けますね。個人的に今作はラタ・ブランカの新作を買うついで購入、手元にある事も忘れていました。音楽性は現代のメロディックなHM/HRサウンドで、シンガーの声質もありパッと聴くと完全にマスタープランそのもの、プロデューサーやミキシングにローランド・クラポウの名前もあるので当然と言えば当然の仕上がりなのかも知れませんが、気になるとチョット厳しいかも知れません。とは言え自主制作だがマニアックな作りではなく十分にメジャー流通でもイケるクオリティは保持しているので聴き進むほどに期待通りと満足出来るでしょう。


LOSTBOYS - Lost and Found ★★★ (2021-07-18 06:29:06)

80年代ODINを率いりクラブシーンを駆け回った苦労人バンドのシンガー、ランディOロバーグ。L.Aムーブメントを牽引するバンドとして目されていたが、結局アメリカではメジャーレーベルとの契約に漕ぎつけず、日本のビクターと契約を結びアルバムをリリースしたが、鳴かず飛ばずに終わった。
当時を知るものの情報では、アメリカのクラブシーンを精力的に回りブイブイと言わせてたらしいが、明るく成り切れない陰気な音楽性と、ヘタウマシンガーの存在がマッチングしなかったという事なのだろう。いずれにしろ。LONDON同様、行き遅れたLA勢を象徴するようなバンドだった。
その不遇のバンドを牽引する看板シンガーのランディが、大手アトランティックと契約、盟友ジェフ・ダンカンをギターに迎え、ようやくシーンの中心に躍り出るチャンスを掴む事となった。
音楽性は、退廃的なムードと明るいL.A風味も打ち出しながら、70年代的なテイストも放り込みガンズ登場後のアメリカのロックシーンを意識した作風を披露。ランディの雰囲気重視の歌声も多彩な顔を見せ頑張っている。
正直、出来過ぎ感が漂い、こんなに唄えたっけ?とアクセル・ローズみたいに多彩な声色で唄ってみたいなオーダーを受けたような印象を受けイマイチのめり込めなかった。ジェフのギターも素晴らしいと思う場面と、似合い合っていない場面がアルバムの中に同時にあり、なんとなく寄せに行き過ぎた感は強い。とは言え、彼等の苦労を思うと文句は言えず、時代に翻弄され行きついたスタイルをして受け止め、華やかさの裏にある苦悩。ポール牧師匠が生前に残した『ドーランの下に涙』なる言葉を思い出してしまった。
メタルバブル弾ける80年代後期からリアルロックが求められた90年代への過渡期に現れた両面をフォローしたバンドサウンドは、その筋のマニアなら大いに支持を受けそうです。名盤だと声高に言うほど好きなジャンルではないが、あの時代に思いを馳せるマニアには押さえて欲しい一品です。