オリジナルは1990年にリリース、アナログを経て1991年にドイツのFlametraderからリリース。そして1993年に国内はビクターからジャケットも変わりリリース。僕が彼らを知ったのはビクターが当時1500円くらいで自社のコンピレーション作をリリースしており、そこでオープニングナンバーの①が収録されていました。やや頼りないと思えるハイトーンシンガーと当時としては繊細なトーンのシャラシャラしたギターが興味をそそり、また欧州圏内でしか味わえない望郷をくすぐる扇情的なメロディに惹かれ購入。「オーオーオーオー クレイェイソーン」と勇ましく歌う上げる前記の曲は勿論ですが、メロディックでノリの良い③や爽快なバラード⑤の繊細さにキュンとなるし、⑥ではEUROPEの「Scream of Anger」のような攻撃性と叙情性を加味した曲を盛り込み、静と動のコントラストも見事なメロディックHM/HRを披露、同タイプとしてはドイツのAxxisを想起しましたね。馴染みやすいヴォーカルハーモニーを生かした、欧州ならではの湿ったメロディがしなやかに躍動するメロデイックHM/HRとして大いに楽しみましたね。やや全般に線が細く頼りなさを覚える趣もあるでしょうが、当時でも懐かしい部類に属するサウンドでした。この味が東欧なのかも知れませんね。先人達の影響もチラホラと見えるB級感は拭えども、ビクターが目を付けただけのクオリティは誇っているかと思います。懐かしいわ。久しぶりに聴きました。
2004年と2006年にもライブ盤を出していますが、こちらは1986年にリリースしたライブアルバム。アルバム『Headhunter』から②③⑧⑨の4曲と直近のアルバム『Change of Address』は④、『The Blitz』から⑤と硬軟のバランスを考えた1986年仕様の選曲で魅了、ラストが名曲Headhunterというのも嬉しいですね。叩き上げのライブバンドとして知られる、KROKUSだけに、その勢いのあるステージとサウンドは王道を貫き理屈抜きで楽しませてくれます。 2000年以降の円熟味を増したステージも良いが全盛期とも言えるエネルギッシュなステージに客席の興奮度も伝わりますね。ノリの良い楽曲を中心とした硬軟のバランスが良い選曲も視聴感を上げています。
1. N.I.B. (Black Sabbath cover) 2. Tie Your Mother Down (Queen cover) 3. My Generation (The Who cover) 4. Wild Thing (The Troggs cover) 5. The House of the Rising Sun (The Animals cover) 6. Rockin' in the Free World (Neil Young cover) 7. Gimme Some Lovin' (Spencer Davis Group cover) 8. Whole Lotta Love (Led Zeppelin cover) 9. Summertime Blues (Eddie Cochran cover) 10. Born to Be Wild (Steppenwolf cover) 11. Quinn the Eskimo (Bob Dylan cover) 12. Jumpin' Jack Flash (The Rolling Stones cover) 13. Back Seat Rock'n Roll