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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 4801-4900

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 4801-4900
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INTöXICATED - Rock 'N Roll Hellpatröl ★★ (2016-08-18 10:44:19)

ドイツ産スピード/スラッシュHM/HRバンドが2013年にリリースした1st。出している音はモロにTANKやMotorheadを想起させる暴走スタイルをベースに、より過激さやスピード感に磨きを掛けた音楽性を披露、そのストレートな手法には思わず苦笑いも出ますが、最近北欧から現れたRANGERやSPEEDTRAPなんかよりも、埃っぽいスタイルを基調としており、よりオーセンティックなサウンドメイクとなっていますね。この手の音楽は何と言っても頭を空っぽにして楽しむのが一番、溌剌としたパワー漲るエネルギッシュなサウンドに身をゆだね、ギミックなしの粗挽き暴走ロックンロールの醍醐味を堪能しましょう。ちなみに⑨ではやっぱりMotorheadのカヴァーに挑戦してますよ、渋い選曲ですが順番に聴いていたら、予想通りの仕上がりに、だろうなっと言いたくなるでしょう。


IRON ANGEL - Emerald Eyes ★★★ (2022-11-21 12:06:48)

スピード狂の間では知らぬモノはいないジャーマンスピードメタルバンドが2020年にリリースしたフルアルバム。復活後2枚目のアルバムですね。この時点では前作を聴いていないので比較は出来ないが、そのキレっぷりに驚きを隠せない。
良い意味で丸くならない初期衝動を煽るスピード感、そして現代的なマッシブさも手に入れたスタイルは腰が据わりまくっており、スピードとパワーの両輪を軸に激走である。昔のように突っ走るだけでは無いスローパートも盛り込みタップリを見せ場を作っている。
ヘヴィメタルという言葉以外では形容しがたい本気のサウンド、伝統的なマナーを遵守する、その姿勢に最大の敬意を払いますね。古さに埋没しないギターチーム、同じ食材ながらも豊富なレシピで対応と、多くのメタルファンを迎え撃つだけの準備は整っています。今の若い人が聴いても十分に奮い立たせる攻撃性とアイデアを揃え、このバンドが画掲げるのは、古い事がアカン事では無い、これのスタイルを信じるモノは救われる。そういうクラシックな音で埋め尽くされていますよ。
堅実さは自分たちの型をもっている証拠、その強みを最大限に生かしています。


IRON ANGEL - Hellish Crossfire ★★★ (2016-02-03 14:30:01)

2014年には再々結成を果たしたジャーマンパワー/スピードHM/HRバンドが1985年にリリースした1st。ソリッドかつヘヴィな性急なビート、ラフなパワーを内包する豪快さ、アグレッシブなリフワークの切れ味も鋭く抉り、時折耳を惹く拘りの展開に身を乗り出すのですが、ダーティーでうわずった歌声が入ってきた瞬間にズッコケそうになります(運動会で腕をグルグル回し勢いよく走るもコーナーで足がもつれ転倒、アキレス腱断絶のお父さんを見ているような光景)
NWOBHMの影響を残しつつも台頭しつつあるスラッシュメタルにも通ずるアグレッションを加味した、ジャーマンバンドが醸し出すメタル愛が溢れた一枚に目頭が熱くなりますね。


IRON ANGEL - Winds of War ★★★ (2016-02-03 15:06:52)

初期ジャーマンパワー/スピードメタルを語る上では外す事の出来ない彼らの2nd。無茶苦茶な疾走感は1stに譲りますが、その分整合感が増し何を聞かせたいかを明確にアピール。メタリックかつソリッドなサウンドは益々磨きが掛かり③のようなキャッチーなサウンドを披露(アクセプト万歳な曲調もカッコいい)、⑤などはアクセプトの「Burning」同様LIVEで盛り上がるでしょうね。激奏する⑨のキレとメロディックだがパワー満載のプリースト型スラッシュには汗が噴き出るし、小奇麗なバラード⑩で幕を下ろす展開も前作から比べると随分とこなれてきたなぁと関心させられました。明らかに典型的なジャーマンスタイルだし、その魅力は上記の曲以外からも随所に感じ取られ、また欧州型のマイナー調のメロディと小気味よさはプリーストを下地としたものだ。そういった先輩方の要素を盛り込みつつも高速化した姿は実に頼もしい限り、音質も前作より良くなりアンサンブルの向上も安心感を与える要因となっています。誰もが知っているデパートで買えるようなメジャーロックが好きな人や商業誌のレビューに振り回される人には進めませんが、メタルの核となる部分が好きな人にはたまらんものがあるでしょう。在り来たりの古典的な手法のみに逃げる事無く、真っ向から向き合い練り上げた楽曲はドラマ性も十分にあるし、十把一絡げのB級メタルバンドで終わらない魅力が詰まっている事に気が付きますよ。ゲスト参加のユルゲン・ブラックモアも血脈を守っていました。


IRON BASTARDS - Fast & Dangerous ★★★ (2017-07-28 13:20:48)

荒くれ暴走ロックを信条とするトリオバンドが2016年にリリースした2nd。その音楽性は一聴して分かるようにMOTORHEADや初期TANKを彷彿とさせるもので、正直いってオリジナルティは低い。しかしレミー亡き後、この音楽性を失くすことは許されるわけは無いので、このバンドのあり方は、まさにダイハードなロックサウンドを求めるファンの隙間を十分に埋めてくれるでしょう。
ハードコアベースのHM/HRサウンドが放つテンションの高さ、荒々しいド迫力溢れるプレイに彩られた過激さと重量感溢れるエネルギッシュなプレイの数々には、本家よりも達者な面も数多く見受けられ、むさ苦しいだけではない洒脱さが肝でしょう。とにかく目くじらを立てずに楽しめるかが一番です、自らのルーツを包み隠さず愛を持ってプレイする事と、素知らぬ顔でアイデアを盗む事とは違いますからね。


IRON CURTAIN (2014-07-11 09:05:25)

2007年に結成スペイン産の4人組。バンド名はディストラクションの曲から来ているのでしょうか?
完全に古き良きスピードメタルサウンドを聴かせています。グルッと回って世の中にこの手のサウンドがNWOTHMと言われ出ていく事は嬉しい限りです。


IRON CURTAIN - Guilty As Charged ★★ (2019-10-08 20:26:54)

トラディショナルなへヴィメタルを愛するスペインのバンドによる3枚目のアルバム。今までと同じく先人達からの影響を画す事無く真っ向からぶつけてくるスタイルに、少々苦笑いも出ますが、これは愛ある模倣でありアイデア不足からくるパクリではない。彼らはこれをやりたくてバンド活動を続けているんだと言いたげに、美味しいフレーズと曲調でおもてなしをしてくれる。MOTORHEADよろしくな暴走ロック感と哀愁を纏ったメタルサウンドを中軸に、懐古趣味と言うフィルターを通した今作は、今まで以上にバラエティに富んでいる印象も受けるのだが、やり過ぎ感もあるのが事実。これは個人の許容範囲と趣味趣向、さらにはモラルが大きく影響しそうだ。ラストにFISTのカヴァーって渋すぎる。


IRON CURTAIN - Jaguar Spirit ★★★ (2015-11-11 14:55:09)

まずは1st同様、チープなジャケがエエですね。NWOTHMと言うには余りにもビンテージな匂いがするスペイン産の4人組による2nd。前作同様アグレッシブなリフワークと疾走感を煽りたてるビートは健在、ラフなパワーを損なうことなく整合感も増し不安定な要素は少なくなった。メイデンやプリースト、メタリカの要素もあるし、哀愁の漂わせ方はタンク風だ。そしてバンドの源流とも言えるNWOBHM群からの影響は絶大。そこに時にはシンリジィ風の扇情的なリードプレイも飛び出し、メロデイックなコーラスワークも含め、その筋の音楽性が大好きな人にとっては安定のブランドとなります。あくまでも攻撃的だがメロディを蔑にしない作風と男気溢れる哀愁には、個人的にも共感と愛着を覚えずにはいられない作風ですね。


IRON CURTAIN - Road to Hell ★★★ (2014-07-11 15:57:38)

スペイン出身のツインギター編成の4人組が2012年にリリースした1st。曲調はまさにオールドスクール丸出しのNWOBHMにも通ずるスタイルにどこか砂煙が舞う埃っぽさがあり、なんとも懐かしい空気を纏っています。アルバム全体を通して33分少々のランニングタイムが示すように無駄なぜい肉をそぎ落としたシンプルな楽曲が小気味よく走りぬけていきスカッと楽しめますね。個人的には類型的なサウンドに通して10回聴いたら飽きるかなと思いつつも思わずリピートさせられるのから好きな人にはたまらないでしょうね。モーターヘッドやタンク、レイブンほど破天荒ではありませんが、彼らにも通ずる疾走感と、きっちりとまとめてきた整合感が丁度よく弾けており頭から最後までだれることなくスッと聴き通るのが魅力です


IRON DOGS - Cold Bitch ★★★ (2017-05-19 14:22:00)

ボーカル、ギター、ベースをこなすJo CapitalicideとドラムのDan Leeによるプロジェクトチームなのかな?自身が愛するメタルはこれなんだと言わんばかりの自己主張がエグイ。2012年のモノとは思えないペラい音質、これは狙ったんじゃなければね、と思わせる作り込みの拘りが好悪を分ける要因でしょう。MOTORHEADやTANKといった荒々しいパンキッシュさとドラマ性と称えたメタルな世界観はメイデン風、その両者の特性を持てあますことなく融合する事に成功、そこに荒々しさMAXのヘタウマな演奏が乗っかるのだからね。。好きモノにはたまらない、NWOBHM直系のスピードメタルのオンパレードに咽びます。
個人的にはもう少し落ち着いて欲しいのですが、雪原の上に全裸にマントを纏う血だらけの女性が剣を構えているジャケを見た時に想像は出来ていたので、問題ナッシングですよ。でも万人には進めるのは憚られますね。


IRON FIRE - Thunderstorm ★★ (2015-06-22 13:06:16)

デンマークの5人組がノイズレコードよりリリースされた1st。勇壮なメロディが駆け抜けるオープニングとアルバムジャケから察しも付きそうな音楽性は、RUNNING WILD風でもあるしHAMMERFALLタイプの欧州産の湿り気を帯びたパワフルな正統派HM/HRサウンドを披露。剛毅でアグレッシブだが、適度な疾走感に親しみやすいメロディを放り込みメロデイック・パワーメタルと呼ぶに相応しいクオリティを兼ね備えております。やや一本気で線の細い歌い手に、この手の曲を歌いこなすにはパワー不足ではと思わなくもないのですが、この手のサウンドが墓標する、パワー&スピード、メロディといった三種の神器は兼ね備えているので安心して身を任せる事が出来るのではないでしょうかと、ちなみにデジパック仕様の方にはボートラとしてRUNNING WILDのUnder Jolly Rogerをカヴァーしています。


IRON MAIDEN - A Matter of Life and Death ★★★ (2017-02-06 13:06:55)

スミス&デッキンソンとトリプルギター編成は契約の問題や微妙な人間関係から続けていたんじゃないと言う事を強く印象付ける事となった6人編成による3枚目のアルバム。いきなりシンリジィ風のオープニングには驚いたが、それ以降はメイデン様式に彩られた大作ナンバーが目白押し、歴戦の兵が丹精に練り上げた楽曲群の構成術に圧倒されっぱなし、楽曲の性質上スピード感や単純にノレる即効性の薄さがマイナス要素にもなりかねないが、彼らのストーリー性を重視した音楽性はデビュー当時から一貫して打ち出していた姿勢なので、さしたる問題にはならないでしょう。
時代的にもシリアスな作風が求められていただけに、彼らはそのオーダーに見事に応え自身の精神性を見事に貫きました。これ以降、メイデンサウンドはシリアスな大作ロマン主義に流れるので、地味な雰囲気の楽曲が増え続けるのですが、後世に称えられる偉業と音楽性は、色あせる事無く輝き続けるでしょう。


IRON MAIDEN - Brave New World ★★★ (2017-02-05 12:43:26)

時代の流れもありますが、やはりメンバーチェンジが成功しなかった為に今一つ乗り切れていないかったバンドに黄金期のラインナップが揃い復活を果たします。その効果もあるのでしょうが、今作は今まで培った音楽性を惜しげもなく注ぎこみ、『MAIDEN IS BACK』を強く印象付ける事に成功。デッキンソンの歌と、このドラマティックな展開があればメイデンだぁという様式通りの作風に往年のファンも含め多くの方が望むイメージを具現化、サバスもプリーストもオリジナルラインナップになった時に一度は通った過去の焼き回し風の作品であり、真新しい事は皆無な故にスリルと興奮は薄味ですが、黄金期のアイデアを持ち寄り再構築した渾身の力作として復活を印象付けるのには相応しい一枚でしょう。
レンジの広さのみならず多彩な表現力が魅力のシンガー、大作志向の書き手と、それらとは明らかに違うセンスを持つソングライターが居る事による相乗効果、そのメンバーシップがドラマ性の増幅に一役も二役も買っているのなら、やはりこのメンバーが揃った意味が大きいでしょう。このジャンルにおいて、大きな源流を生みだしたメイデンサウンドの復権にまずは安堵ですね。


IRON MAIDEN - Dance of Death ★★★ (2017-02-05 13:15:59)

大きな会場でLIVEを初めて見たのが今作のツアーで見たメイデン、正直トリプルギターは持て余していたが、彼らがいかに優秀なミュージシャンでデカイ会場が似合うバンドだったかを認識して帰りましたね。当日券で見たので良い席とは言えないが、それでも凄かった。
前作の焼き回し感やヤラされている感からくる窮屈さが無くなり、自身が築き上げた様式とトリプルギターを見据えた編成による曲作りが違和感なく溶け込んだ意欲溢れる貫禄の一枚。完全復活を遂げ充実した活動がソングライティングにも影響を及ぼしている事は絶大で、エイドリアン&スティーブによる①の幕開けには少々驚いたが、これも新生メイデンを印象付けるのに十分なインパクトを及ぼしています。それ以降は、メイデンらしいドラマ性のふり幅の大きい楽曲も用意され、このラインナップならではの旨みを堪能できるでしょう。ポップなメロディを朗々と歌い上げる⑩のような曲は今まで無かったのではないでしょうか?


IRON MAIDEN - Dance of Death - No More Lies ★★★ (2021-08-23 19:46:02)

アイリッシュフレーバーも感じさせる7分超えの一曲
味付けも濃い目だがカロリーは低そうな新生メイデン節を味わえる
トリプルギターに編成になったという事で
その雄姿を拝みに行ったライブを思い出すなぁ


IRON MAIDEN - Fear of the Dark - Be Quick or Be Dead ★★ (2008-09-27 19:37:33)

初期の荒々しさを感じさせる疾走ナンバー
単純明快彼らの魅力を伝える名曲ですね


IRON MAIDEN - Fear of the Dark - Fear of the Dark ★★★ (2008-09-27 19:34:28)

これぞメイデンと言いたくなる名曲です
荘厳なイントロに始まりメロディアスに疾走し勇壮なメロディが絡み盛り上がっていく様は圧巻
起承転結のしっかりとした構成力が爆発した一代ドラマ
ヘヴィメタル聴いていて良かったと思える名曲です


IRON MAIDEN - Iron Maiden ★★★ (2014-01-27 03:30:42)

今なお色褪せることの無いNWOBHMの最高傑作にて歴史的な一枚といっても過言ではない彼らのデヴューアルバム。プログレッシブなんて言葉を知らなかった思春期真っ只中の僕にとって一曲の中で二転三転するドラマチックな展開はもとより疾走し駆け上がるベース、パンキッシュな攻撃性と叙情味溢れる芳醇なメロディ、でもそれらを内包するのはやはり荒らしいまでの攻撃性とくればNWOBHMの幕開けを飾ったという歴史的な見地から鑑みても彼らの後世にまで語り継がれる偉業と共に敬意を払ういつつ驚嘆させられる一枚です。②④の世界観を1stの時点で確立していたんだから凄いよね。キャッチーでストレートな③ですらメイデンスタイルだし緊張感のあるメイデン印満載のインスト⑤からパワーバラード⑥流れの隙の無さに唸らされ、儚くも美しいサウンドに涙腺が緩みます。攻撃的な疾走パートとブレイクを繰り返す①⑦⑧や代名詞ともいえる初期のスタイルを盛り込んだ⑨なんかに悶絶させられます。聞き飽きたけど⑨はLIVEで聞きたくなりますよ。とにかくこのアルバムをはじめて聴いたときの衝撃は相当なものでした(リアルタイムで聴いたのがSOMEWHERE IN TIMEだったので余計にね)緻密な構成とツインギターの絡みHM/HRの醍醐味を伝えるダイナミックでアグレッシブな疾走感、この作品から多大なる影響を受けさせられました。今さらのコメントも、BON JOVIの時と同じでポール・ディアノしらないし過去を遡って音楽なんて聴かないと言われ大変ショックを受けました。うそーん、マジで、1980年に④みたいな曲をやっていたんだぞ、①とか⑨の畳み掛ける展開に度肝抜かれんのかい、そんな思いが強くこみ上げて来ましたね。NWOBHMなんて古い古いと言わずにHM/HRシーンの象徴と言っても過言ではない彼らの歴史的一枚、是非とも手にして欲しいですね。ワタクシは本意気で目からウロコでしたよ


IRON MAIDEN - Killers ★★★ (2014-01-27 06:08:10)

デニス・ストラットンが抜けエイドリアン・スミスが加入、前作以上にツインリードが強化され緻密なアレンジセンスの向上に一役も二役も買っています。プロデューサーにマーティン・バーチを向かえ制作費も増えたのか音質も格段に良くなり楽曲の完成度も魅力も今まで以上に光り輝き1st同様の荒々しい尖りまくったサウンドは健在、激烈な疾走ナンバー⑨なんて初期を代表する名曲へと仕上がっています、特にポール・ディアノの吐き捨てスタイルとの相性も抜群で個人的にも今作のペストテイクと言えるでしょう。他にもTHEメイデンなインスト⑤や初期らしい③⑦この曲はディアノかなと思わせるパワフルな②など収録され前作以上に焦点が絞り込まれ質が向上しています。あの初期衝動を突き上げる破天荒さは1stに譲りますが、今作もまた輝かしきNWOBHMを牽引する凄味を増した代表作であることに変わりはありません。


IRON MAIDEN - Killers - Killers ★★★ (2021-08-23 19:51:09)

ドラマティックな大作ナンバー
こういう叙情的なサウンドはブルースの方が似合う
はやりハリスはこういう曲を唄える逸材が欲しかったのであろう
しかしポール・ディアノの歌い回しは強烈な個性であり
彼の乾いた怒鳴り声も悪くない
むしろヒリリとした荒涼感を誘発している場面もある
ディアノ時代に固執する根強いファンにはたまらんであろう


IRON MAIDEN - No Prayer for the Dying - Bring Your Daughter... to the Slaughter ★★★ (2008-09-27 19:44:59)

ディッキンソンの歌唱も光りますね
妖しさ全開のキャッチャーなナンバー
覚え易いリフレインもカッコイイ
叙情的なギターのフレーズも健在だしメイデンらしさを失わないアレンジが光ります


IRON MAIDEN - Piece of Mind ★★★ (2014-01-27 06:45:25)

後にアメリカ進出を考えていたと聴き、なるほどと納得させられたメジャー感のある一枚。ドラマーがニコ・マクブレインに変わりよりダイナミックなリズムプレイが展開され聞き手をグイグイと惹き込みます(前任者も勿論素晴らしかった)①なんて顕著に現れていますよ。叙情的なフレーズが耳を惹くメイデン印満載の②なんかも好きだし③なんかは今作ならではでしょうね。メロディアスだしメイデンらしい風格もあるしキャッチーだ、ブルースの恐ろしいまでの説得力溢れる歌声が聞かせるんでしょうが名曲の域へと押し上げています。やや地味な印象を与えますが凄味を増したパフォーマンスと研磨された緻密な構成力を併せ持つ楽曲郡に捨て曲など見当たりません。じっくりと向き合い耳を傾けたくなる一枚ですよ。


IRON MAIDEN - Powerslave ★★★ (2014-01-27 07:00:31)

初めて①を聴いたときは死に掛けましたね。カッコいいわ公衆の面前で頭を振り回すところでしたが、通学中のバスの中だったので我慢できましたね。この緊張感漲るスリリングな展開とまくし立てるブルースの唄に煽り立てるスピード感、メイデンのもつ叙情性と構築美、さらにもパワーが一体となった名曲中の名曲です。その流れでポップでキャッチーながらもメイデンスタイルが貫かれる②の流れも絶妙な色合いを見せ今作を名盤へと押し上げています。前作以上にブルースとエイドリアン・スミスが曲作りに関与し曲調が広がってる点も見逃せませんが後半やや尻すぼみ感が漂うのも頭2曲の出来栄えと分かりやすさのせいではないでしょうか?ラストを飾るスティーブ作の大作ナンバーのエグイまでの凄味には好む好まざるを得ず認めざる終えない力作でしょうね。


IRON MAIDEN - Powerslave - Flash of the Blade ★★★ (2021-08-23 19:56:47)

ミステリアスなホラー映画フェノミナでも使われました
犯人が追いかけてくるシーンだったかな
不安をあおるようなリフワーク
そしてストレートに突っ込んでくる様は最高にクール
唄は以外にもキャッチー
このバランス感覚がたまらん
ブルースのギラン風の歌い回しもエエねぇ
ずば抜けた歌唱力を持つシャウターなんだよねぇ

なんだろう?コメントが消えているなぁ
ワタクシこれお初でしたかねぇ


IRON MAIDEN - Seventh Son of a Seventh Son - Moonchild ★★★ (2008-09-27 19:57:22)

コンセプト色の強いアルバムのオープニングを飾るドラマティックなナンバー 彼らの新機軸を打ち出した佳曲です
当時シンセギターが大騒ぎされていましたね


IRON MAIDEN - Seventh Son of a Seventh Son - Only the Good Die Young ★★★ (2008-09-27 19:53:10)

メイデンらしい叙情的なメロディが勇壮に疾走する様がカッコイイ、アルバムのラストを閉める名曲です。


IRON MAIDEN - Seventh Son of a Seventh Son - Seventh Son of a Seventh Son ★★★ (2008-09-27 20:08:13)

スティーヴ・ハリスのペンによる10分近い大作
飽きさせることのないドラマティックな展開は見事としか言いようがない程に素晴らしい
スリリングなインストパートなど聴き所が多くアレンジセンスの妙味もあり徐々に盛り上がっていく様は圧巻である
ブルースの堂々とした存在があればこそなんだけどね


IRON MAIDEN - Seventh Son of a Seventh Son - The Evil That Men Do ★★★ (2008-09-27 20:00:22)

スミス/ディッキンソンのペンによる哀愁のHM/HRナンバー
朗々と歌うサビが大好きです
カッコイイなぁ


IRON MAIDEN - Somewhere in Time ★★★ (2014-01-27 07:16:21)

アメリカ市場の開拓を視野に若干のマイナーチェンジを試みていますが①を聴いて彼らが変わったなどとぬかす輩はおらんでしょう。ツインギターの絡みも円熟味を魅せより幅広くドラマチックなアレンジに貢献しており奥の深い一枚へと導いてくれます。ゾクゾクと煽り立てる①リズムプレイには何度聴いても惹き込まれますね。エイドリアン作の②もメイデンのもう一つの顔出し新たなる可能性を感じさせる。名曲⑦なども流麗なメロディが紡ぎだすソロパートの美しさや憂いを帯びたフレーズに打ちのめされます。今の感覚で聴けば問題ないのでしょうが当時は物議を醸し出した一枚だったんですよね。ラストにブチかました大作ナンバーの登場に身震いさせらた充実の一枚です。


IRON MAIDEN - The Final Frontier ★★★ (2017-02-05 13:40:41)

不動のラインナップとなったトリプルギター編成になって10年、この手の大御所は固定ファンも多いし、多彩なソングライティングチームを擁するメイデン、その気になればいかような方向性にも進めるのでしょう、それなりにイメージを崩さない保守的な楽曲に終始し、ツボを突いた似たような曲を作ることも可能ですが、『Brave New World』とは違うベクトルを放ち過去の焼き回しでは終わらない新機軸を打ち出しながらも見事にメイデン様式に纏め上げています。大作志向からくる親しみやすさが減退する事で聴き手の評価も大きく分けそうですが、メイデンと言う金看板が放つ強固な精神性は揺るぐ事無く貫かれており、新時代への飽くなきチャレンジ精神には頭が下がりますね。無難な曲を作らずに新しい事で勝負を賭ける事は本当に難しいのでね。そこが一番の聴きどころでもあり興奮させる要素でしょう。


IRON MAIDEN - The Final Frontier - When the Wild Wind Blows ★★★ (2021-08-23 19:42:14)

長いなぁ
もう少し短めにお願いしたかったが
メイデンお得意の起伏のある展開が魅力の大作ナンバー
アルバムを〆るのに相応しい格はあるが
ギュッと縮めることも出来はずである
でもそれも込みでメイデンでしょう
初心者を寄せ付けないメイデンらしい黒帯サウンドです
個人的には無問題なんですがね
淡々とした味わいに熟成されたメイデン印を存分に味わっております


IRON MAIDEN - The Number of the Beast ★★★ (2014-01-27 06:31:16)

昔から迷ったら3rd聴けというジンクスがありまして、バンドにとって三枚目は勝負の一枚と位置づけています。僕が知っているメイデンはブルース・ディッキンソンだったわけで、今作は違和感なく聴くことが出来ました。一聴して分かるのは前任者よりも声域が広がり幅広い楽曲に取り組む事が可能になったと思わせること、それが前作以上に楽曲に色艶を輝かせ叙情味溢れるメロディの向上と表現力が増したと認識できることがスケールアップへと繋がります。それはアグレッシブな①ドラマ性を配した起承転結のある②の流れで確信できるし、荒々しい攻撃性も併せ持つメジャー感に早くも王者としての風格が漂います。名曲⑤が醸し出す世界観はまさにこのラインナップならではの出来栄えだろう、ゾクゾクとさせられるナレーションそして爆裂するストレートな疾走感、LIVEでも定番の⑥⑨も収録され今作がいかに彼らにとって転機となる一枚だったかを思い起こさせてくれます。ポール・ディアノとは異質のパワーと卓越した表現力を持つブルースだからこそ出来た⑨の凄味たるやブルースの朗々とした歌声とパフォーマンスにひれ伏しますね。そしてそれらをまとめ上げるスティーブのコンポーザーとしての才に恐れ入ったものです。重々しく幕が開け疾走しスローパートから劇的に盛り上がるラストへと駆け上る⑨は歴史に残る一曲だと思いますけどね。


IRON MAIDEN - The X Factor - Man on the Edge ★★ (2008-09-27 19:47:44)

メイデンらしい勇壮な疾走ナンバー


IRON MAN - Black Night ★★ (2014-09-05 14:31:41)

黒人ギタリスト、アル・モリス三世率いるメリーランド出身の4人組が1993年にリリースした1st。所謂ブルースベースの70年代サウンドは初期サバスを彷彿とさせるもの、US産ですからそこまでの情念はありませんが、ドンヨリとした鈍重リフワークはまさにドゥームロック、独特の間とウネリを上げるリズムの中毒性も高く酔いどれ感もハンパないです。ギターも黒いアイオミの異名を持つ男だけにゴン太な音色はヘヴィ極まりない、レトロでヴィンテージな音が苦手な人は厳しいでしょうし速いのがメタルという方にも向かないでしょうがサバス譲りの魔術的な香りと乾いた70年代サウンドの再現に混じりッ気なしの純度の濃さに咽びます。


IRON MAN - The Passage ★★★ (2014-11-23 13:26:39)

黒人ギタリスト、アルフレッド・モリス3世率いるドゥーム系HM/HRバンドが1994年にリリースされた2nd。ドラマーとシンガーが変わり前任者とはタイプが違うメロディックな歌唱スタイルを取るマッチョなダン・ミカラクに変わりサウンドも多少は変化したように感じますね。基本は黒いアイオミの異名を持つアルフレッドのギターをあの音で聴かせる事なんですが、歌い手の質が変わる事で、ねっこいドヨーンとしたリフワークはそのままにメロディアスな面も膨らみ前作よりも楽曲にメリハリが出ています。70年代のカラーにロニー時代を加味したスタイルに近いものの、やはり感触がダークでミステリアスな時代のサバスを意識するスタイルこそこのバンドの魅力と思えるので、若干の広がりを持たせる事で、とっつき易くさせた事はモデルチェンジとして成功、酔いどれ感も上々にヘヴィなギターとウネリを上げるリズムが走る姿は魅力的です。


IRON MASK - Shadow Of The Red Baron ★★★ (2012-02-03 15:33:32)

ガリガリ・ゴリゴリとした分厚い音像がド迫力で迫ってきます。パワー溢れるネオクラ様式美メタルを久しぶりに聴きました。この手のサウンドに慣れ親しんだ僕にはスリルよりも安定感が耳に残り興奮度は薄いのですが、自身が極めんとする方向性を明確に定め真摯に向き合っているバンドの姿勢に好感を持ちましたね。今の時代の音だし古臭さも皆無なサウンドプロダクションは聴き応え充分、攻撃的な展開の中に垣間見えるフーガロックな音色がバンドの要、随所に盛り込まれる劇的な展開に引き寄せられるでしょうね。フックに富んだメロディが耳を惹きつけるだろうし、野太いザラついた歌声もファットな音に負けずに対峙している姿に情熱的な魅力を感じます。聴き終えたあとの疲労感もこの手のバンドならでは、古臭さなど皆無な新しい様式美然としたパワーメタルサウンドこそ、若い人たちに聞いてもらいたいですね


IRON SPELL - Heavy Metal Witchcraft ★★★ (2016-04-29 17:17:56)

南米はチリからやってきたツインギター編成の5人組が2014年にリリースした4曲入りEP。バンド名にアルバムタイトル、男なら一度は巻きたいガンベルト姿も眩しい、そのセンスがまんま音となって表れており、哀愁のメロディが炸裂するTHEヘヴィメタルなサウンドはオールドスクールも甚だしいスタイルを披露、正直詰めの甘さや不安定なアンサンブルに音程も怪しいシンガーと気になる面はありますが、青春時代の思いで作りの一枚かいと切り捨てるには惜しい面があり、どこか強く愛着を持ってしまいます。無難な曲作りだからこそ、締めるところをビシッと決めて欲しいのですが初めてのレコーディング&デモ音源の製品化ということでユルめのジャッジでワカチコワカチコ行こうかいなとね。世間的にはブスでも俺にしか分からない可愛らしさがある、そんなブス専感覚を共有できる世界平和を愛する博愛主義者なら楽しんでもらえるでしょう。2016年の2月にリリースされた1stフルでは見違えるような成長を見せているので、お試しあれです。


IRONCROSS - Too Hot to Rock ★★★ (2019-09-03 12:26:24)

知る人ぞ知るフィンランドの古参メタルバンドの3rd。古くは70年代から活動していたようだが、今作リリース時は1986年。メタルバブル勃発という時期のリリースも有り、上手く時代にアジャストしてきた。
垢抜けてはいないが、メロディアスさは北欧特有と言えるのだが、それいじょうにハードでメタリックなスタイルを貫いており、多くのメタルファンが聴いて納得のメジャー感を携えた正攻法で勝負を掛けている。
色んな意味で懐かしい音色だが、乾いたへヴィーグルーブが小気味よく弾け出されるこのバンドのもつ独特のウネリ、豪快なリフワークから泣かせのソロまでと気骨だが華もあるギター、オーソドックスな楽曲との絡みは上々だ。
曲によってはキーボードも前に出し、多彩さをアピールする事で曲調に幅を持たせているのも好印象。サビで大合唱を誘発するようなゆったりとしたグルーブのロックアンセムから、パープル風味の疾走ナンバーに、JPやNWOBHM由来のハードナンバーと、一時代を網羅したような印象を受けるのも、この時代ならではの作風であろう。

長らく廃盤のままであり忘れ去られたバンドであったが、今では安価でダウンロード盤が手に入るので、懐かしき古典メタルに興味のあるマニアなら手にとって貰いたいですね。バラードなんて北欧風味満点のロマンティックなヤツですからね。


IRONFLAME - Tales of Splendor and Sorrow ★★★ (2020-02-10 14:40:18)

アメリカ人ミュージシャンのアンドリュー・デラ・カーニャによる、一人メタルプロジェクトの2枚目。ミュージシャンとしてキャリアはそれらなりにあるのだが、大きなキャリアを積んだとは言い難い彼だが、そのマルチな才能というのか、自分のやりたいことを100%成し遂げたいという願望が、このようなプロジェクトを誕生させたのだろう(2015年には女性シンガーをおいてSilverbloodなるプロジェクトもやっているし、それ以外にも一人メタル活動するメタル馬鹿一代な男である)
ここで披露されている音を聴けば、そう思わずにはいられません。アメリカと言われなけばイタリア辺りの正統派HM/HRバンドと疑うことはないでしょう。良いメロディと適度に隙間のあるリズム、そして保守的な作り込みの音は時代を超越する、正にトラディショナルと呼ぶに相応しい古典HM/HRサウンドが満載。
適度な疾走感とハードテイスト、ネオクラやメロスピと呼ばれるバンド群ほど臭くならないメロディの質、その一歩手前で止めたセンスが見事に結実、この欧州型のメロディックパワーメタルをアメリカ系がやればこうなるという手本のようなスタイルは、昨今のアメリカ市場のおけるトレンドも言え、かつて国内外問わずメディアがこぞって捨てた音楽性の第二成熟期を予感させる一枚と言えるでしょうね。
ライブはどうなっているのか?作品のみなのか?詳しいバイオは分かりませんが、唄もうまいし良い曲を掛けるのだから、メンバーを集めパーマネントな活動を視野に入れて欲しいですね。

まごうことなき王道メロディックHM/HRの旨味、ツボを心得た展開と曲作りの上手さ、濡れていないがヌラヌラと光る湿ったメロディをパワフルな楽曲に練りこませ、ガツンガツンと聴かせてくる。
ロイ・カーンのいたキャメロットからクラシカルテイストを省いたようなサウンドと形容すればよいのか?アメリカの主流とは言い難いが、地下ではグラグラとエネルギーを蓄積し、一部マニアから熱烈なジャンルになる音楽性を披露してくれた今作。日本でも確実に需要があるかと思いますよ。定額制&無料の音楽サイトでも聴けるのがありがたいねぇ。


ISSA - Sign of Angels ★★ (2013-01-30 14:12:58)

ISSAと言えばDA PUMPの彼しか思いつきませんが今風のダークでミステリアスなヨーロピアンメタルにキャッチーな味付けを施した2010年リリースの1st。張りのある艶やかな歌声は硬質な楽曲に埋もれることなく互角以上に渡り合い、誰が主役かを如実に物語ってくれます。豪華な参加ミュージシャンにソングライター陣がバックアップ、色を押し出すことのない本格派メタル女性シンガーの力作にワクワクさせられますね。猫も杓子もギャップのあるうなり声や裏声ヴォーカルに高すぎる唄い方じゃねぇ。女性の魅力はそれだけではないはずですからと思わせてくれる好盤です。ポップな楽曲にメタル風味をふんだんにまぶしただけかも知れませんがメロディ愛好家なら手を出して損はしないでしょうね。個人的にはやや置きに行った感を否めませんがね。


ISSA - Sign of Angels - Angels Crying ★★★ (2013-09-14 16:10:50)

フックに富んだ良質のメロディ
北欧ならではの世界観
実に素晴らしい


ISSA - Sign of Angels - I'm Alive ★★★ (2013-09-14 16:12:58)

北欧のならではの凍てついたメロディ
湿り気と燃え上がる熱を帯びたクールな歌声が胸キュン度を底上げしていきます
実力はシンガーだね
バックも上手いわ


IT'SALIE - Lilith ★★★ (2022-01-09 18:44:44)

サブスク生活は色んな意味で刺激的です。とにかく一枚なにかを聴けばオススメのアーティストや似たテイストのバンドをめちゃくちゃ薦めてくれます。本当に追いつきません。そのおかげで最近のバンドの音源に触れる機会が増えました。増えすぎて困るくらいなんです。こんなにSpotifyやAmazonに追い詰められる人生を送るとは夢にも思いませんでした。たいして金も掛からんのに恐ろしい情報量です。なにより好きな時に好きな音源が聴けるというのが一番です、このバンドのそんな中で出会いました。
全く知らないバンド、情報も皆無ですが、このバンドはプロジェクトチームのような立ち位置であり、イタリア人女性シンガーのジョルジア・コレルオーリの歌声を生かした古典ロックを展開、現代的なサウンドメイクでアップデートしているが、タフでヘヴィな古めかしいサウンドを名いっぱい聴かせてくれる。そこにこのパワフルな女性シンガーが持ち込んだ刹那な哀愁、ドカーンと打ち上げた花火が散りゆくような哀愁が良い感じで楽曲にメリハリと付け、堂々とハードなロックを従え歌い上げている。
⑤ではマット・シナーとデュエット、さらにはマットがプロデュースを買っているのだが、ワタクシが単なる勉強不足なだけで、彼女が現在のSINNERのフロントマンだったんですね。浦島太郎おじさんにとっては目から鱗でした。今作で聴ける歌声に惚れ惚れしたので、当然、今作のあとはSINNERにハシゴ酒ですよ。
古くて新しいざらついた古典ロック、どこかで聴いた感覚がマイナスに働かないのは絶妙なさじ加減で似て非なるモノを作り上げた関係者の手腕によるところでしょう。
コンパクトな中にもバックを支えるメンバーの適切な仕事ぶりが視聴感をよくしているのも好印象。少々暑苦しい歌声を上手く間引いているようで面白い。この女性シンガーだが、パワフルな曲でも凄い迫力で分厚い音像を押し返しているのだが、バラード系でもエモーショナルに歌い上げ器用さをアピール出来ている。硬軟交えたパワフルヴォイスは性別を超えたところで評価されるべき逸材だろう。華のある見た目だけでは無い、実力があるのが素晴らしい。ハートのカバーも押しが強すぎるぞ。


If Only - Destiny ★★★ (2017-08-25 18:24:31)

1992年に Jimco Recordsから国内限定で1stをリリースした事のあるAsiaのジェフ・タウンズが立ち上げたレーベル所属のメロディックなAOR系のHM/HRバンドのデモ&オリジナル&Live音源からなるコンピ作。
今作最大の聴きどころは何と言っても所謂1stのオリジナル音源となる、リードシンガーがあのジャッキー・ボディーミードが歌うヴァージョンが聴けること。どのような経緯で彼女が参加をして、なおかつデビュー時に参加していないのか詳細は分かりませんが、パンチの効いた歌い回しとメロディックな本格派志向のロックサウンドとの相性も良く、ハードになったHeartとも呼べる音楽性はVixen辺りの胸キュンハードサウンドに共感出来るマニアなら安心して聴く事が出来るでしょうね。
ソフトロックという出で立ちに属しているが、出している音は本気度も高くバンドの持って行きたい世界観はスケールの大きいものだったと思いますよ。ある意味、ASIAにも通ずる魅力がありジェフ・タウンズに見出された事はありますよね。


In for the Kill - In for the Kill ★★★ (2019-08-20 13:25:03)

2013年から活動する国産ヤングスラッシャーが2017年にリリースした待望の1st。問答無用のアグレッションを有するサウンドは激しい熱量を放出。キレまくる激重のリフワークから繰り出される疾走感の迫力たるや、アンダーグラウンドなメタルを愛するコアなファンを満足させるだけの魅力は十分。そこに勢いだけに聴かせるだけではないドラマティックな展開を設け聴き手を魅了。超ド級のへヴィネスサウンドの合間に流れる親しみやすさもあったりと、彼らは一線級のエクストリーム系のバンドと比べても遜色のないカラーを打ち出しています。
現代的なうねり上げるグルーブも違和感がない、そのモダンかつオールドウェーブな匂いがするサウンドは今の時代を巧みにパッケージしている。この手のサウンドは直ぐに機械的な処理をしてしまい、良く言えばメカニカルな殺戮マシーンの如き、無慈悲なる暴虐性と片付ける事になるのだが、彼らには、そこに生身の血が流れているのがカッコいい。その人間力は粗削りな面もあるのだが、人間臭さが音に取り込まれているのが個人的にはツボ。歌い手INAの絶唱も、その一翼を担っているのだろう。
あとはライブで、このギターアレンジをどう再現しているのかが気になる。それにリズムプロダクションも評価を分けそうだ。
SPIRITUAL BEASTからリリースと言うのも間違いない安心材料。こういう若手が国産シーンを盛り上げているのが嬉しいですね。


Inspire - Doctor - Leads to the Lights ★★★ (2021-02-26 17:21:42)

テラローザの曲を高橋喜一が唄うみたいな曲
日本人好みの様式とダークテイスト
シアトリカルな歌も機能しているといえよう
上手いバンドだったがアルバムリリースまでいけなかったのは残念


Invader - Children of War ★★★ (2022-12-08 15:52:18)

不気味なアートワークが目を惹きます。まるでダリオ・アルジェントの映画みたいなジャケットですが、その不気味さから底知れぬ恐怖と地下室サウンドを想像するのですが、思いのほかストレートに疾走するパターンのバンドサウンドに驚きました。ドイツ製ですが、所謂ハロウィーンタイプの底抜けに明るくコミカルな陽性スタイルとは無縁のキリキリとしたマイナースタイルのサウンドを披露、ドイツというよりは、ベルギーあたりのスピードメタルを想起させる線の細いギターに懐かしさを覚えます。リリースが1986年という時点でも少々レトロな作りですが、そこが一番の魅力というのが、このバンド最大のポイントだ。
そしてふとしたフレーズに、オカルト的な陰影を盛り込みジャケットにある、犯罪の影が忍び寄る不穏な空気を演出してくる。
今作一枚で消えた為に、バンドの詳細は不明だが、この一筋縄ではいかないアレンジと聞かせる手腕、王道を押さえつつも在り来たりに聴かせなかったアイデアは1stとして合格点だろう。
欧州由来のマイナーメロディは引き出しも多め、その練り込み具合も引き込ませてくれますよ。


Iron Gypsy - Iron Gypsy ★★★ (2019-05-04 13:51:56)

カナダ産の正統派HM/HRバンドが1984年と1988年にリリースしたでも音源を一まとめにして2017年にリマスター音源化して再リリースされた幻の一品。レーベルはマニアご用達のNo Remorse Recordsですので安心ですよね。

NWOBHMからの影響も色濃い攻撃的なサウンドはトラディショナルなHM/HRを愛する方なら間違いなく楽しめるでしょうね。ジャリジャリとしたリフワークも耳を惹く『Hell and Back』など、この時代ならではの音色。またシケシケ具合やダークテイストも加味された正攻法で迫る展開も懐かしさを擽るものであり、その筋のマニアにはたまらんものがるでしょう。
88年制作のデモは、多少なりとも80年代的なメインストリームを意識したような匂いはするが、それ以上に派手に駆け抜ける展開や硬派なストロングメタル臭の方が強く、このバンドのやりたい方向性と言うのが見えてくる。
より直線的なのは1984年制作のデモ音源ですが、バンドの変遷と言うか時代背景も楽しめるという意味では貴重な掘り起こし作なのかもしれません。正式な音源を残す事無く消えている為、無名中の無名バンドと言う事でしょう、しかし世の中には、まだ見ぬ良質なバンドが世界中にあることを、こういう作品に触れる度に思い知らせれます。愛すべきマイナーメタル。その門戸は狭いが、一たび踏み入れたなら、二度と抜けだす事の出来ない魔境がまっていますよ。


J.D.K.BAND - Falcom J.d.k.band1 ★★★ (2017-11-03 17:39:32)

伝説の国産メタルバンドMurbasのシンガーであり、日下部正則のソロやSABBRABELLSの松川純一郎らと組んだEMOTIONのシンガーとして知られる岸本友彦が中心人物となり、日本ファルコムのゲームミュージックをロックアレンジしたのがこちらの作品になります。岸本が編曲とプログラミングを兼ねているので中心人物と目されていますが、メンバーの大半はEMOTIONだし、キーボードにはHELLENの高梨康治が参加、高梨は今やサウンドクリエイターとして大成功を収める人物、ナルトやプリキャア関連で大儲け、さらにはプロレス系に、ゲームミュージックにアニメ関連、そしてアイドルまでと幅広く手掛け、会社も立ち上げ成功して良かったなぁと思いますね。
そして客演するギターは日下部正則、松川純一郎、白田一秀の三人。国産メタルマニアなら興味も惹かれるメンツが揃っていますが、リズムプレイが打ち込みということで少々軽いサウンドメイクに終始していますが、高梨の色彩豊かな鍵盤プレイの華麗な指さばきによって、そのあたりの不満も抑え込む事に成功。元々ゲームミュージックなんでと割り切って聴けば問題はないでしょうが、へヴィにガツンとくるものは少ないので、そのあたりの刺激を求める方には不満でしょうね。でも逆にアニソン系が好きな方なら存分に楽しめる要素も大きいでしょうね。高揚感のあるドラマティックな展開がテンコ盛りですからね。
ミックスの仕方がロックとしては軟弱過ぎるのが最大の問題点ですが、インストナンバーの合間に挟まれる岸本がリードシンガーと務める楽曲もポジティブな雰囲気があり、仲間を引き連れモンスター退治の旅に出たくなります。でも、岸本の抑揚のない平坦な歌が耳につくのも気になるところで、EMOTIONの作品に馴染めなかった事を思い出しましたね。
その幻のEMOTIONの長らく廃盤だったアルバムが年末に再発されるので、この機会に手を出さないと二度とチャンスは巡ってこないとは思っているのですが、個人的にはイケない雰囲気大です(笑)
しかし今作のような良質なゲームミュージックを元にアレンジを手掛ける才能のあるミュージシャンが揃っていたバンド、EMOTIONがらみの今作を聴き楽しんだロックファンには是非ともトライして頂きたいなと思います。


J.R BLACKMORE AND FRIENDS - VOICES ★★★ (2013-05-22 10:26:27)

偉大な父親を持つユルゲン・ブラックモアが放つ入魂の一枚、女性シンガーを含む6名のゲストシンガーを擁し、一本筋の通った作風を披露。勿論、父親譲りのあの様式美路線である。本人にとっては望まれるのはブラックモアだし、本人の思惑とは違うところで期待された人生は大変だったかと思いますが、ブラックモアの名前を汚すことの無い才能を披露。キーボードを巧みに使い楽曲に奥行きと広がりを持たせ自身の培ったクラシカルフレーバーもタップリな哀愁のメロディの散りばめ方も上手く見事に期待に答えている。ブラックモアの名前の下に父のアイデアを盛り込みニヤリとさせる一幕も計算されたもの、シリアスな欧州産メタルが放つ張り詰めた緊張感は最後まで持続し聞き手を飲み込んでいくでしょう。父親譲りのギターサウンドは様式美の醍醐味を存分に味わう事ができ適度な哀愁と印象的なフレージングは聞き手を魅了するのに充分。職人気質の実力派を従え様式美スタイルを明確に打ち出した楽曲は掛け値なしにカッコいいと思わせてくれる名盤と言っても差し支えない一品でしょう。


J.R. Blackmore Group - Still Holding on ★★★ (2021-07-02 02:04:18)

リッチー・ブラックモアを父に持つ、ユルゲン・ブラックモアがマイケル・ボーマンとタッグを組み結成されたソロバンドの1st。黄色いスポーツカーが映るしょーもないアルバムジャケットで1990年にリリースされるのですが、マニアの間で話題になるも時期の悪さや、親父のアイデアを丸パクリする商魂、あるいはファンサービスのせいもあり、パッとしなかった印象が強い。しかし、個人的には大好物のサウンドであり、ジャーマン仕込みの硬質なHM/HRサウンドに溶け込んだ普遍的なメロディアスロックの旨味、それらが巧みに絡み合い楽曲を構築、ワイルドでハードなのにメロディアスと言う、叙情派サウンドのお手本のような充実度があり、時期とジャケが良ければもっと認知されていたと思う。
ミュージシャンの2世は大成しないのかぁなんて思ったりもするが、マイケルの熱を帯びた歌唱スタイルと、くどさを中和する豪華なコーラスワークも機能しながら実に丁寧で質の高いサウンドを築き上げている。
フックのあるメロディと売れそうなアイデアを提供した制作人には感謝申し上げます、なんですがユルゲンのギターがもっと個性や我儘に振舞ってくれるとクレイジーな魅力も出るのですが、少々小奇麗に纏まった感は否めない、このシャリシャリとした音色も懐かしいのだが、今の若い人には聴きなれないギターサウンドだから新鮮でしょうね。
メロディアスでハード、適度な攻撃性と疾走感、フックのあるメロディと弾けるポップセンス、でも甘くなりすぎずロックなテイストは失っていない。メロディ派の基本となるような面は全て補完しています、泣いて泣かせて泣かれて飲んでみたいなマイナー調のサウンドばかりではないのも秀逸、この大衆性も完備した洗練度と媚びを売らない姿勢には感服しますよ。いまこそメロディ派のマニアが再考する一枚でしょうね。でも流用に対する潔癖な方は止めた方が良いかもです。


JACK STARRS BURNING STARR - Blaze of Glory ★★★ (2014-06-23 16:48:40)

1987年に「Jack Starr's Burning Starr」名義でリリースされた3枚目。CDとアナログでは曲がCDが2曲多く収録されています。これが当時を反映させるシャープなL.A風のサウンドで前作のようなガチガチのUS産パワーメタルを期待すると肩透かしを食らいますが③以降は盛り返します。いや無かったことになるくらいゴリゴリのスタイルに戻ります、若干前作よりは幅を広げてきたのでしょうがジャック・スターの力強いギタープレイは健在だし無骨なほどに勇ましいリズムプレイもメタリックだ。ヒロイックと言っても差し支えのないメロディもあるし硬質なパワーも失われていない、結局はなにも変わらないので安心して聴ける1枚となっています。少々強引でも弾き倒すギターとパワフルな楽曲に引き寄せられますね


JACK STARRS BURNING STARR - Defiance ★★★ (2023-04-17 21:27:47)

アルバム毎に音楽性が変るため、イマイチつかみ所の無いバンドだった。特にラスト作となったJack Starr's Burning Starrなど、1989年という時代を意識した幅の広い音楽性を踏襲、どちらかというとパワフルな裏街道アメリカンメタルをやっていただけに、衝撃的な変貌と言えたのだが、結局は決定打になる方向性を示さずにバンドは解散。そして知らないうちに再結成を果たし見事に帰還します。

シンガーはRIOTでの活躍も懐かしい、トッド・マイケル・ホール。ベースは流浪の旅人となるジャックの相棒のように活動を共にしていたネッド・メローニ、ドラムはゲストとしてライノが参加と、体裁は整えていますね。
音楽性は、過去に感じたヒロイズム溢れるエピックメタルを展開、正直、ここまでMANOWARスタイルになるとは驚きですね。走り出しそうで走らない勇壮なヘヴィメタルサウンド、キーボードの助力を借りヒロイズム溢れるガチンコメタルをやり切っている。
個人的にはジャックの速弾きをもっと楽しみたいのだが、これもMagic Circle Musicの意向ならば仕方のないことでしょうね。

⑨ではRAINBOWのカバーも披露、メロディを蔑ろにしないガチンコメタルな作風だけに違和感はない。速さやキャッチーさ、ノリの良さを求めるマニアには向かない作風だろうが、この手のスタイルは日本にも確実に需要はあるだけに、浮つかず地に足の付いた音楽性は、ファンタジックなバトルワールドに足を運び、甲冑を身に纏いたいマニアには存分にアピールするだろう。
まぁでも売れないだろうなぁ。そこが最大の褒めポイントでもある。


JACK STARRS BURNING STARR - Jack Starr's Burning Starr ★★★ (2014-06-23 17:17:17)

Jack Starr's Burning Starr名義による1989年リリースの4枚目。ここにきて爽快感のあるメロディアスなサウンドへと方向転換、隠しきれないメタリックなアプローチとポップセンス溢れるキャッチーな歌メロと刺激的なジャックのギターとの相性は微妙なんですが血迷った駄作と切り捨てる事は出来ないですね。ドンシャリとけたたましいドラムは健在だし良く動くベースも美味しい。抑え気味だが鋭角的なリフワークも聞こえるし基本はメタルなんだが装飾がかなりヨソいきというか、垢ぬけたサウンドへとシフトチェンジしています。所謂シュラプネル系列とも違うタイプのギタリストだっただけに自身のカラーを打ち出す方向性に迷いもあったのかもしれません。音に対するゴリゴリ感は劣りますがメロディに気を配しキーボードも使い音楽性の幅を広げた意欲作は大いに買いですよ。歌モノの中でも譲れないメタルな精神を感じますからね。


JACK STARRS BURNING STARR - No Turning Back! ★★★ (2014-06-22 14:21:48)

こちらはJack Starr's Burning Starr名義で1986年にリリースされたアルバムです。ベースはヴァージンスティールのジョー・オライリー、Voは一時期RIOTにも加入していたハイトーン系のシンガー、マイク・ティレリらを迎え制作。正直に言いますと聴いたことあるフレーズも飛び出すし、粗挽きな演奏もあったりと気になる面は多々ありますが、ガチガチのコンクリートサウンドは健在だし、弾きまくるソロも彼本来の魅力の一つでしょう。鋭角的な音色とキレは類型的な曲の中でキラリと光を放っています。US産の正統派らしい重さと硬さを兼ね備えたサウンドも程よくエッジが立っており攻撃的だし緩急の付け方も走り方もカッコいい。やや強引すぎな展開に不自然さなんかも感じるんですが、彼の気迫と言うか勢いみたいなもんは大いに買いますし方向性を一点に集中させた音楽性も頼もしい限りである。決定打に欠けるのですが全体のクオリティは及第点を超えており、なにか一皮むければとんでもない作品になりそうな雰囲気を残しつつも結果としては所謂、パワーメタル色の強い正統派メタルで終わってしまいます。実はそこが一番愛すべき点でもあるんですがね、その姿にはマイナーリーグの打点王的な匂いがプンプンと漂い、元木留年騒動でも有名な即戦力と期待され2軍では十分すぎるほどの成績を残すも、一軍では結果を出せなかったジャイアンツの大森剛を思い出しますね。適度なスピード感と重量感、破綻しない曲作り、迷いのない方向性が生み出した純度の高い精神性が色濃く反映されたコンクリートサウンドにグッとこみ上げてくるものはあるかと思いますがいかがでしょうか?マニアなら手を出しても損はしない一品ですね


JACK STARR - Out of the Darkness ★★★ (2014-06-21 18:21:58)

VIRGIN STEELEで二枚のアルバムを残しソロに転身、今作はその第一弾で1984年リリースです。メンバーはシンガーにRIOTのレット・フォリスターを迎えバックにはRODSのメンバーと来てますからね。職人肌タイプのギタリストの組み合わせに、どんな音が飛び出すか興味は尽きないし想像力を掻き立てられます。まずはオープニングがゴリゴリのUS産正統派メタル「Concrete Warrior」からスタート(この手のサウンドを比喩する時のヒントにもなったコンクリートという言葉)むき出しのソロは流石の職人技、熱いし上手い。そのあともバラエティに富んだ内容へと仕上げてきてます。曲によってはかなり劇熱なギタープレイを聴かせ個性を発揮、エモーショナルなプレイを堪能できるメタリックでもある⑧なんかと聴くと、その印象はより高くなります。どこか成りきれない能天気なアメリカンロックナンバーを歌うレットも悪くないね。曲によっては印象もガラリと変わるバンドサウンドを貫いたソロ第一弾、トリッキーなプレイも悪くないですよ。ちなみに⑨ではレインボーでドラムを叩いていた、ゲイリー・ドリスコルの名前もあります。マニアなら食指も動きますかね。


JACK STARR'S GUARDIANS OF THE FLAME - Under a Savage Sky ★★ (2018-11-13 13:33:47)

知る人ぞ知るフランス人ギタリスト、ジャック・スターの別プロジェクト。ムッチムチのガチガチなメタルギターを奏でるジャックのギターは健在。今回はエピカルな要素も増量と毎度お馴染みのテイストとは違う面を見せているのが、Guardians Of The Flame名義という事なのだろう。息詰まるようなパワー一辺倒のサウンドは聴きやすいとは言えないが、これぞメタルと呼ぶに相応しい硬質感は、USアングラメタルの一群に属するジャック・スター関連ならではの味わい。ドが付く程のメタル道は、借りもののフレーズも好意的に受け止めさせるほどの力がある。その合わせ技一本で押し切る力技に思わず笑みがこぼれますね。
オリジナルはギリシャのCult Metal Classics Recordsから2003年にリリースされた一品。それが2018年にダウンロード盤で復活、今度はポーランドのSkol Recordsからと、マニアに愛されていますよね。

癖が強いので聴き手を選びますが、スピーディーでキレはあるが、どこかぎこちないと感じさせるジャックの存在感の強さ。盟友とも呼べるネッド・メロニとジョー・ハッセルベンダーによる屈強なリズムプレイ。そこにオランダのPictureなどでシンガーを務めたサミー・アヴィガルの歌声が乗り、ファンタジックな世界観を剛毅なスタイルで演出している。
そちら方面のエピックメタルを愛するマニアなら猛烈に引き寄せられるでしょうね。一般的な感性でいくと一曲目からクドいので胃もたれしそうになるサウンドだと思います。


JACKS'N'JOKER - INSIDE OUTLAW ★★ (2013-03-19 16:43:07)

1991年リリースの2nd.前作で魅せたブルースを下地とした70年代的なHM/HRを基調とした味わいにボップ性を強く打ち出した楽曲やバラードなども放り込み作風を広げる事に成功、名のあるミュージシャンが揃っているだけに出している音の説得力は大きい。もう少しダイレクトなサウンドメイクを施してくれると各自のノリノリの攻撃性も活きてくるがやや小さく纏まっている感は否めません。しかし国内向けと言えるほどJ-ROCKしていない洋楽指向が彼らの出自や本気度を伝えます。時折ハッとさせるほど滑らかなギターのフレーズを奏で独特のセンスを披露するリーダーの元ガスタンクTATSUのプレイにもますます磨きが掛かり、古くて新しい彼ら流のHM/HRを聞かせてくれます。個人的にはどうしてもVo,NIXXの歌唱スタイルのあり方が苦手でそこがイマイチのめり込めない理由となっています。ヌケの良い音と垢抜けないメジャー感が彼らの個性を際出させている今作を聴き良くも悪くも当時の日本が抱える問題を如実に表した作品だったと思います。ルックス的には絵になるカッコいいVoでしたけど後は好みの問題ですね。


JACKS'N'JOKER - INSIDE OUTLAW - BAD FRENDS ★★★ (2013-03-17 09:00:40)

ポップでキャッチー
そこに梅沢と恩田による重量感のあるリズムが独特の間を生み出します
ギターソロも面白いね
この曲をアルバムのオープニングに持ってくるとはアイデア勝負ですよ


JACKS'N'JOKER - INSIDE OUTLAW - DOWN DOWN DOWN ★★ (2013-03-18 17:15:57)

ブルージーなメロディが印象的ですね
こじんまりと纏まった感が地味目ですが雰囲気は出ています


JACKS'N'JOKER - INSIDE OUTLAW - JUST LIKE A WOMAN ★★★ (2013-03-18 09:03:07)

バラードタイプのムーディーなミドルナンバー
この雰囲気を演出できるバックの演奏は流石
やはり個人的には歌の噛みあわせが気になります


JACKS'N'JOKER - INSIDE OUTLAW - LOSE MY MIND ★★★ (2013-03-18 17:12:26)

陰鬱な影のあるメロディ
彼らにしては割とストレートなHM/HRナンバー
梅沢のドラミングも光ります


JACKS'N'JOKER - INSIDE OUTLAW - MEKE IT~屈託の中で… ★★ (2013-03-18 17:20:36)

ある意味、彼らの魅力を如実に語る一曲
ブルージーなアレンジとハードさが絶妙
ポップセンスもまぶし聴きやすくまとめています
あとはNIXXの相性をどう評価するかで決まるでしょうね


JACKS'N'JOKER - INSIDE OUTLAW - NOBODY TO BLAME ★★ (2013-03-17 09:07:37)


ズンズンと突き進むリズム隊の重たいグルーヴが心地よい
歌メロがイマイチ印象に残らず薄味
周りの盛りたてが素晴らしく
ブルージーなギターに弾きまくるソロも印象的ですね


JACKS'N'JOKER - INSIDE OUTLAW - RAIN ★★ (2013-03-18 17:14:32)

全体的に渋め
歌い手の好みで評価も分かれるでしょう
しっとりと聞かせるバラード
雰囲気ありますよ


JACKS'N'JOKER - INSIDE OUTLAW - SLAZY ANGEL (2013-03-18 17:17:24)

ポップなメロが耳を惹きますね
明るくなりきれないのが彼らの魅力か


JACKS'N'JOKER - INSIDE OUTLAW - 白と黒 ★★ (2013-03-18 09:05:13)

ジャジーでブルージーなHM/HRナンバー
分かりやすいサビも悪くないですね


JACKS'N'JOKER - INSIDE OUTLAW - 負け犬 FUCK THEM UP ★★ (2013-03-17 09:03:43)

へヴィでブルージーなミドルナンバー
スケールの大きさも感じさせますが
NIXXの歌が個人的にはマイナスです


JACKS'N'JOKER - JACKS'N'JOKER - AFTER RAIN ★★★ (2013-03-16 17:27:32)

垢抜けないキャッチーさが癖になります
TATUSの滑らかなギターが聴きどころ


JACKS'N'JOKER - JACKS'N'JOKER - FREEDOM LAND ★★★ (2013-03-16 17:16:16)

勢いのあるスリージーなHRナンバー
どこか陰鬱な雰囲気を待っているのが彼らの特徴
ギターも印象的なフレーズを奏でますね
リズム隊の安定感は流石です


JACKS'N'JOKER - JACKS'N'JOKER - JOKER ★★ (2013-03-16 17:19:10)

曲間を入れず前の曲と繋がる展開にLIVE感を出していますね
独特の間とメロディが個性なのでしょうが
類型的な国産ロック系シンガーのあり方に評価も分かれるのでしょう


JACKS'N'JOKER - JACKS'N'JOKER - STRAY DOG BLUES ★★ (2013-03-16 17:23:56)

ムーディーなブルースロック
90年代初頭に流行しましたね
NIXXの歌声の低音に迫力があれば良いのですが
ある種の雰囲気ものの域を抜け出せてない感が気になります
ないものネダリだね


JADE - If You're Man Enough ★★★ (2017-04-01 13:45:17)

イケ面ギタリスト、パット・ベルローズ率いるカナディアンHM/HRバンドは1985年にリリースした2nd。シンガーがスウィート・マリア・ブラック嬢に交代したのですが、声の張り艶、共に申し分ない魅力を秘めており、安定したパフォーマンスは見事にフロントマンの重責を果たしています。演奏技術は高いが録音時のバランスの悪さが足を引っ張っていて、もう少し低音域に迫力があれば、このダイナミックなカナディアンHM/HRサウンドの魅力がバチコーンと伝わるのですが、いかんせん、その辺りのツメの甘さが残念な仕上がりですね。キャッチーで耳馴染みの良いダイナミックなサウンドは、ノリの良さも手伝いシンプルに王道HM/HRのカッコよさを伝えており、聴いていて実に清々しい気分を味わえますね。豪快だが繊細なメロディを組みこみ、丁寧に作り上げた音楽性はカナダならではの味わいでしょう。全編に渡り施されたフックに富んだメロディの旨みを存分に味わってほしいですね。
根っこにある骨太さを、軽めのミックスで仕上げた事が個人的には本当に残念な気持ちになりますね。同時期活動していたカナダのメタルクィーン、リー・アーロン辺りが好きな方なら聴いて損はしないでしょう。本当に力まずとも凄みを出せるメタルバンドだと思うんだけどなぁ。ミックスが残念じゃぁ


JADED - Jaded ★★★ (2023-08-29 08:58:35)

女性4人組によるHM/HRバンドの1st。最近、ヴァッケンのステージに立つVIXENの映像を見て思い出しましたね。ドラマー以外は違うメンツになったVIXEN、もう名乗って良いのかという疑問もあるが、骨のあるステージに文句を付けても始まりませんよね。そのVIXENで今、リードギターを担当するのが、今作でもギターを弾くBritt Lightning。彼女のギターワークも素晴らしいが、強固なリズムワークと確かな技術の歌声、そういう土台がしっかりしているから、全てが成立するのですよね。
時折、光るシュレッダーもゴン太サウンドあってこそです。
2006年という時代背景も無視する事のない現代的な音作り、だが古典を押さえた作風は、ボストンという地盤が生み出したサウンドでもあるのだろう、古くて新しいガチンコメタル。当時よりも今の方が評価されるだろう。芯のある硬派さにまぶしたグラム系サウンドの配合比、大正解である。


JAG PANZER - Ample Destruction ★★★ (2012-01-16 01:37:23)

ギターにジョーイ・タフォーラを擁するUS産正統派五人組のパワーメタルバンドの1st。
VoはSATAN'S HOST でも唄っています、不安定な面も見えますがハイトーンを駆使してフロントマンの重責を見事に果たしています。ストレートな攻撃性を演出するインスト陣の踏ん張りは聴き応え充分、切れ込んでくるツインギターの調べ、派手な速弾きを披露するソロと王道を行くHM/HR路線を展開。大衆性など皆無な徹底したマイナーメタルサウンド臭も素晴らしいですね。この手のUS産パワーメタルが好きな方は押さえておいて損はしないでしょうね。


JAG PANZER - Ample Destruction - Cardiac Arrest ★★★ (2012-02-15 03:05:35)

哀愁のあるメロディが耳を惹くUS産のパワーメタルナンバー
ツインギターが弾き出すギターリフも魅力ですね
パワフルなハイトーンも決まっています


JAG PANZER - Ample Destruction - Harder Than Steel ★★★ (2012-02-15 02:55:41)

適度な疾走感と重みが絶妙です
キャッチーな感触も良い仕上がりなUS産パワーメタル


JAG PANZER - Ample Destruction - Licenced to Kill ★★★ (2012-02-15 02:49:42)

ガチガチのUS産パワーメタルナンバー
テクニカルなギターソロが印象的ですね


JAG PANZER - Ample Destruction - Reign of the Tyrants ★★ (2012-02-15 03:03:00)

メロディアスなギタープレイに耳がいきますね
パワフルかつメロディアスなミドルハイナンバー
US産ならではの硬質感もバンドの肝かな


JAG PANZER - Ample Destruction - The Crucifix ★★★ (2012-02-15 03:07:51)

7分を越える大作ナンバーです
勢い重視のUS産パワーメタルでは終わらないアレンジが見事
こうなるとシンガーの歌声に表情があるほうが良いですね
上手い演奏は安心して聴いてられますね


JAG PANZER - Ample Destruction - The Watching ★★★ (2012-02-15 02:59:28)

武骨な印象を与えます
男の哀愁溢れるメロディアスなパワーメタル
曲順的にもいいアクセントとなっています


JAG PANZER - Ample Destruction - Warfare ★★★ (2012-02-15 02:53:33)

やはり切れ込んでくるギターソロがかっこいいですね
滑らかな運指から弾き出されるギターの音色に耳がいきます
パワフルなミドルハイナンバー
アルバムの2曲目らしいです


JAG PANZER - Chain of Command ★★★ (2023-07-10 13:33:07)

遂にオフィシャルな形でリリースされた幻の2nd。ギターのジョーイ・タフォーラとシンガーのハリー・コンクリンが抜け、変わりに参加したのが、クリスチャン・ラセグとボブ・パルドゥバの二人。とくにシンガーのボブはタイラント・コンクリンに負けないハイトーンを駆使するシンガーで違和感は全くない、むしろ中音域に甘さがありタイラントよりも柔軟さを感じる。彼の実力はKeep It True X festival in 2008でも確認が出来るので、何故このクオリティでお蔵入にされたのか疑問を払拭できないほど、欧州風味のあるアメリカンパワーメタルをやり切っている。
良く伸びるハイトーン、ジョーイ・タフォーラをフィーチャーしすぎていた面があった前作から比べると楽曲に比重を置いたパフォーマンスに変わり、その充実ぶりはソングライティング力に反映、これぞヘヴィメタルな楽曲に彩られている。Iron Butterfly の名曲
In a Gadda da Vidaのカヴァーもクレジットの段階では蛇足感を感じたが、流れで聴けば違和感はなく、むしろアクセントになっている。すでにハリー・タイラント・コンクリンの歌声でリメイクもされている楽曲が多いのですが、個人的にはオリジナル盤の方が好みですね。つくづくもっていないバンドだ。これほどの良作が80年代中期に出来上がっていたのに世に出ないなんて、これが知られていれば正統派メタルマニアから高い支持を受けていただろう。今日の日本での過小評価も起こらなかったはずである。

今作は彼らなりに時代に寄せている。聴きやすさを優先しているがメタリックな質感は失われていない。そういう目は間違いではなかったはずだけにお蔵入は残念だ。


JAG PANZER - Mechanized Warfare ★★★ (2023-07-07 14:12:25)

機械化戦と訳せるアルバムタイトル通り、実にメカニカルかつヘヴィなサウンドを展開している。このバンドらしい漲るパワー。メイデンヨロシクなギタープレイもそこそこに、ハリー・タイラント・コンクリンのハイトーンが空間を切り裂きます。名手クリス・ブロデリックがいるのでギターソロとかキレてますよね。
アメリカのバンドですがドイツのレーベルと契約しているように、ガチムチのパワーメタルに情緒のあるメロディを導入、湿ってはいないが濡れている、お得意のサウンドを確立している。
2000年をいう時代背景もそこそこに、ブレることのないメロディックなパワーメタルサウンド、定番であることの難しさ、ヒロイズム溢れるサウンドはエピカルという言葉も当てはまるし、各方面にアピール出来る、真面目なメタルを愛する猛者どもを一手に受け止めるだけの器量がある。
日本では人気のないバンドだが、必ず需要はあるはずである、今は簡単に試聴できる時代になったのでお手すきの時にでも是非トライして欲しいバンドだ。


JAG PANZER - Thane to the Throne ★★★ (2017-11-28 15:52:11)

シェイクスピアの『Macbeth』を描いたコンセプトアルバム。こういうアイデアに取り込んだのは初めてかと思いますが、3作続けてドイツのCentury Media Recordsからリリースされているだけに、既定路線とも言えるパワー漲るダークなUS産HM/HRサウンドを踏襲。17曲のうち、長短5曲のインストを挟み、ストリングスアレンジも盛り込んだりと、前作から見え始めたドラマ性を大幅に導入、しっかりとコンセプトアルバムとして纏めてきました。
ミドルレンジの重厚なへヴィロックが中心のバンドなので、キャッチーさは薄味ですが、今回のようなコンセプト作に傾倒することで楽曲にストーリー性が加わり、聴き手の興味を擽り続ける事に成功しているでしょう。
リードギターのクリス・ブロデリックのギターも押し引きを心得た濃密なプレイで聴き手を魅了しています。また、ハリー・コンクリンも悲運に満ちた狂気の盟主マクベスの悲痛なる叫びをメタルソングに乗せて歌いきっていると思いますよ。
マクベス読んだ事ないし、ストーリーも劇団新幹線で知ったようなもんですが(内野聖陽さんは鑑識官のドラマ臨場は素晴らしかったがロックを歌うのはチョイと厳しかったですね)、そもそも英詩がサッパリわからない。
なんでコンセプトアルバムは雰囲気でしか味わえないが、個人的には楽しめました。重厚なへヴィサウンドを従えたドラマ性溢れる濃厚な世界観を存分に味わいましたので、ストリングスアレンジがいい意味で濃さを薄めているのでね。


JAG PANZER - The Age of Mastery ★★★ (2017-11-27 13:02:38)

前作から1年足らずでリリースされた4th。やはりギターのジョーイ・タフォーラはいませんが、今回は新たに後にMegadethに参加する、ギター巧者のクリス・ブロデリックが初参加。その後継続するラインナップが揃う記念すべきアルバムなんですが、前作で再提示したダークでへヴィな正調US産パワーメタルサウンドを踏襲。コンパクトながらドラマ性を有した楽曲は聴き応え十分。前作よりも分かりやすい面もあったりと、クリス・ブロデリックの鮮烈なるリードプレイも相まって感触もよくなりましたね。伸びやかなハイトーンを軽く決める王道パワーメタルな疾走ナンバー②などに顕著に表れているでしょう。本国アメリカでは全く相手にされない音楽性でしょうが、欧州では需要があり活動の拠点を移すことにも成功する彼ら、剛直だが明快な方向性を貫く姿勢に共感しますね。これぞへヴィメタルな魅力に溢れているでしょう。


JAG PANZER - The Fourth Judgement ★★★ (2017-11-27 12:47:00)

1984年にThe Tyrantことハリー・コンクリンとジョーイ・タフォーラを迎え1stをリリース。強烈なハイトーンと速弾きをフューチャーしたUS産ならではの、コンクリートパワーメタルサウンドを披露、ジョーイがシュラプネル系のギタリストとして脚光を浴びた時に、このバンドもチョイとした話題になりましたが、その後、継続的な活動を続けるも軌道には乗らず、やっとの思いで1994年に2ndのリリースに漕ぎ着ける。音楽性は時代性を反映したモダンなモノと言う事でファンの期待を大きく裏切る形で失速。
 
今作はそれから3年、前作には不参加だったハリー&ジョーイが復帰してリリースされた原点回帰を高らかに告げる3rd。オープニングからヴァイオリンをフューチャーする、ダークでムーディーなミドルナンバーで幕開け、ゴロゴロを岩石が転がり落ちるが如きへヴィロックと、ドラマ性を加味した正攻法で迫ってきた姿勢に、まずは安堵。
その後も重心の低いミドルナンバーを中心に、時には感触の良い疾走ナンバーも混ぜ合わせ、男臭い勇壮なUS産パワーメタルで真っ向勝負を仕掛けてきました。
正直、この手の音楽性は日本ではウケないだろう。シンガロングしたくなるようなキャッチーなパートも、メリハリの効いたスピードメタルも彼らはやらない、しかし剛毅なるパワーメタルサウンドを聴かされると、どうしようもなくメタル魂が共鳴します。
ハリー&ジョーイが復帰した事により表現力も増し、脇を固める熟練のメンバー達の妙味によって、ドラマ性を打ち立てる事に成功しています。商業的な成功を収められなくとも、この高潔なる精神性が息づく正調US産パワーメタルの凄みに圧倒されますね。


JAG WIRE - Made in Heaven ★★★ (2022-10-29 13:13:55)

2021年に『Made In Heaven... Not Dead Yet』というタイトルで再発盤が出た幻の一枚。ライブ音源+前身となるSIN時代のシングル2曲を追加、ある意味バンドの代表曲とも言える『On the Run』のオリジナルヴァージョンが聴けるわけです。
そういうレア度もあがり作品としても価値も上昇。オリジナル盤を見たことがないので分からないのだが、こちらで自動登録されているモノと曲順も違いますので下記にて記入いたします。
1-All My Love
2-Heat Of The Night
3-Traitor
4-Love Can't Wait
5-Nothing At All
6-On The Run
7-Made In Heaven
8-Takin' The City
9-Black Cat
10-Calling You
11-On The Run
12-Captured In Time
13-Rockin' All Night
14-Magic Is Done
15-Not Dead Yet

メイドインヘブンなんて脳天気なアルバムタイトルですが、音楽性の方が緊張感が漂いキーボードを巧みに使いつつもハードテイストも損なわないアレンジで魅了。情緒のあるメロディック路線は、日本人の感性にもビンビンに響くでしょうね。
唄も力負けしない確かな実力で楽曲の魅力を押し上げ、叙情派アメリカンハードサウンドとして多くのマニアの耳を捉えますよね。
1985年という時代、まもなく勃発するメタルバブル、この時代にも既に予兆はあったが、あの時代に毒されすぎたメジャーシーンが好きな人には、少々戸惑いも多いでしょう。KEELも軟弱になったし、WASPもLIZZY BORDENもメジャー仕様だよ。RATTだってキレのあるスピードナンバー捨てたからね、そんな浮かれまくるメジャーシーン。そういう過度の大衆化を図らなくとも、このようなメジャー感をハードな魅力を損なわないバンドがいたことを知って欲しいですね。

とくに80年代のメジャーシーンを小馬鹿にする若者にこそ知って欲しい。Too muchな80年代中から後期に掛けてのバブルメタル、その中にも確かなバンドはいたが、みな様式を変えられた。このバンドもメインストリーム寄りである。でもアーティストとしての矜恃も同時に感じられ、売れ線志向とは別のベクトルを放っている。
欧州ほど泣かないメロディアスハードサウンド、その絶妙なバランス感覚を楽しんで貰いたい。硬軟交えたシリアルな作風は、懐かしいだけでは無い新たなる発見にも出会えるはずである。全てにおいて、知名度や批評家のレビューで評価が決まる時代。飯食うのも点数だ、そんな時代だからこそ知って欲しい一枚ですね。


JAGUAR - Metal X ★★★ (2016-04-14 15:03:27)

多くのスラッシュメタル勢に影響を与えたといわれる英国が生んだスピードHM/HRバンドが2014年にリリースしたアルバム。ご多分にもれず往年のスタイルを順当に引き継いだスピードHM/HRサウンドを披露。新たなる発見など幾度なくとも、このスピード感を盛りたてるガッツ溢れる演出と英国的な湿り気を帯びたメロディが絡みあう展開にマニアならずとも焦がれる面はあるかと思います。今のご時世もっと過激でスピーディーな楽曲は山ほどあるし、これのどこがスピーディーなんだと突っ込まれたな返す言葉などありませんが、タイトなリズムとエッジの効いたギターリフの心地よさ、そしてシンプルゆえに誤魔化しのきかない分、力強さと速さにこだわった展開はこのバンドならではの魅力が詰まっているでしょう。ラストに収録されている『Stormchild 2014 』は往年のデモやコンピに提供した楽曲のリメイクですね。


JAGUAR - Power Games ★★★ (2014-02-25 15:09:55)

パンキッシュなスピード感がたまらなくカッコいいNWOBHMバンドの1st。①の切れっぷりの凄味は相当なもので、走る走る走るとスピードメタルマニアならずとも身を乗り出さずにはいられないテンションの高さにグイグイと引き寄せられます。有無を言わさずに三連発のスピードメタルを叩きつけてくれるツカミもOK。④はシフトチェンジと言わんばかりにバラードを聞かせ、あんに走るだけではない姿勢を感じさせNWOBHM特有の荒々しさとの対比ともなっている。シンガーの歌い回しや楽曲構成などを聴けばTYGERS OF PAN TANGあたりと比較されても遜色のないクオリティを誇示し迷うことなくNWOBHMの代表的一枚といっても過言ではない力作です。荒々しさとスピード感、煮え切らない憂いを帯びたメロディとこの時代ならではの空気を思いっきり感じさせてくれるのも個人的には「たまらんぜぇ」なんですねぇ。バンド名ジャガーにアルバムタイトルがパワーゲーム、そのイメージを損なうことのないアグレッシブな世界観を是非とも堪能して欲しいですね。


JAGUAR - Power Games - Ain't No Fantasy ★★★ (2014-03-06 01:22:33)

メロディックなミドルナンバー
装飾過多な昨今では味わえない一曲です


JAGUAR - Power Games - Dutch Connection ★★★ (2014-03-06 01:12:14)

突っ走りますね
つんのめり気味な疾走感がたまりません


JAGUAR - Power Games - Master Game ★★★ (2014-03-06 01:16:38)

スケールの大きいパワーバラード風ナンバー
ソロパートなど聞きごたえ十分です


JAGUAR - Power Games - No Lies ★★★ (2014-03-06 01:17:55)

また走りだしますね
ランニングタイムも3分少々なんでスカッと聞けます


JAGUAR - Power Games - Out of Luck ★★★ (2014-03-06 01:13:15)

小気味いいですね
聞いていて気持ちがいいです


JAGUAR - Power Games - Prisoner ★★★ (2014-03-06 01:20:34)

英国的な雰囲気が出ていますね
この質感がNWOBHMなんですよ
攻撃的なスピードナンバー


JAGUAR - Power Games - Run for Your Life ★★★ (2014-03-06 01:18:58)

力強い歌声も決まってますね
パワフルな一曲です


JAGUAR - Power Games - The Fox ★★★ (2014-03-06 01:14:38)

こちらも慌ただしく走りますね
勢いがあります
NWOBHMな味わいがええ感じです


JAMES BYRD - James Byrd's Atlantis Rising ★★★ (2018-03-01 05:17:58)

Fifth AngelのギタリストがShrapnel Recordsからリリースした1st。ドラムはケン・メリー、ベースはQ5のエヴァン・シャレイにヴォーカルは無名のフレディ・クルミンスが参加。James Byrd's Atlantis Risingという名義で、Shrapnelでしょう。中途半端なネオクラ路線だったら、どないしようかと不安もありましたが、オープニングはどっしりと構えたメロディックなミドルナンバーで幕開け、叙情派ギタリストの面目躍如か②ではFifth Angelを彷彿とさせる疾走ナンバーを放り込み現役復帰感を猛烈にアピール(少々やり過ぎだが)、哀メロハードポップの③と流れ、Shrapnelにありがちな、やり過ぎ路線ではない事に安堵。
でもShrapnel的とも言える面もあり少々堅苦しいのだが、ジェイムスのギターも適度に前に出しつつバンドサウンドとしてしっかりと纏め上げ、彼のメロセンスを生かした叙情派アメリカンHM/HRサウンドとして仕上げています。
フォーキーなメロディも映える④、アコギを生かした泣きのバラード⑤、飛翔感のあるFifth Angelな⑥と中盤以降も工夫された楽曲が並びダレさせないのは流石、個人的には結構な頻度でFifth Angelしている事に驚くが、その方向性を指示する方なら、今作は安心して聴けるでしょうね。歌い手がもう少し柔軟に歌いこなせるタイプなら良かったが、ないものねだりですかね。
思わずグラハム・ボネット辺りが歌えばなんて思いましたよ。7分超えのインストナンバー⑨以外はすべて歌入りってのもギタリストのソロとしては接しやすく、Shrapnelといって腰が引けている方も手が出やすいのかなぁと思います。


JAMES CHRISTIAN - Rude Awakening ★★ (2008-08-13 21:37:00)

元HOUSE OF LORDSのVoジェイムス・クリスチャンが1994年ZEROコーポレーションからリリースした1stソロアルバム。彼の骨太で艶のあるハスーキーな歌声をじっくりと聴かせてくれる叙情的なAORの好盤です。躍動感のあるロックなナンバーから渋いブルージーなナンバーとアメリカンな色彩の強い楽曲が収録され、歌モノが好きな方なら是非聴いてもらいたいですね。彼が歌うバラードタイプの楽曲は特にいいねぇ