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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 4501-4600

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 4501-4600
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HARD GEAR - エピソード・オブ・リアリズム - FINAL CRISIS ★★★ (2008-02-13 05:24:19)

メロディアスかつストレートな疾走曲
フックに富んだメロを力強く歌う渡辺の歌唱が光ります
田中のギタープレイの暑さに汗が吹き出ますね
ある意味彼らの魅力の全てが詰め込まれた代表曲だと思います
ハードギアと言えば僕はこの曲を一番にオススメします


HARD GEAR - エピソード・オブ・リアリズム - GLASS KNIFE ★★ (2008-03-04 07:19:52)

ヘヴィでダークなスローナンバー
一筋縄ではいかないミステリアスなアレンジが秀逸です
叙情的なフレーズを醸し出すギターソロのカッコよさにしびれますね


HARD GEAR - エピソード・オブ・リアリズム - INSIDE RULER ★★★ (2008-02-22 04:23:45)

キメのフレーズやハモリのギターソロがカッコイイ
メロディアスかつヘヴィなミドルナンバー
サビメロも印象的で良いです


HARD GEAR - エピソード・オブ・リアリズム - LIAR ★★★ (2008-02-13 05:05:29)

ライブでも重要なレパートリーとなるハードギアを代表する初期の名曲です。複雑なリズムプレイがカッコイイ、ヘヴィなナンバー、そこにメロディアスな田中のギターが切り込んでくるからたまらない扇情的なソロにグッときますねぇ。


HARD GEAR - エピソード・オブ・リアリズム - SCATTERD ENERGY ★★★ (2008-02-13 05:35:44)

疾走感とタイトなリズムプレイが絶妙なナンバー
炎の如きエネルギーが塊となってぶつかって来るような
渡辺の歌唱が素晴らし。田中のギターソロも同様にスゴイです


HARD GEAR - エピソード・オブ・リアリズム - SHOT OF DISTRESS ★★★ (2008-02-13 05:19:47)

グルーブ感のあるヘヴィなでストレートなミドルナンバー
渡辺のパワフルな唄が凄みを増して聴き手に迫って来る様は圧巻です。


HARD GEAR - エピソード・オブ・リアリズム - VANISHED LINE ★★★ (2008-02-13 05:15:45)

タイトなドラミングがメロディアスな疾走感溢れる楽曲をビシッと締めている、さすがは磯田といいたくなる、田中のソロも美しいフレーズを奏でていてグッと熱いものがこみ上げてきます。
甘いメロディも空間をぶった切る鉈ヴォイスがパワフルに歌い上げていて、これぞヘヴィメタルと叫びたくなるナンバーです


HARD GEAR - エピソード・オブ・リアリズム - WALK IN THE SHADOW ★★★ (2008-03-04 07:27:42)

テクニカルなドラムプレイから始まるグルーブ感のあるミドルナンバー相変わらず刻んでますね 哀愁のある唄メロも甘口にさせない唯一無二の渡辺の歌唱は素晴らしい
田中のギターソロがこの曲のハイライトだと思う
扇情的で実にカッコイイ


HARDBONE - Bone Hard ★★★ (2015-01-23 12:32:29)

往年のスリージーでラフなAC/DCまんまのロックサウンドを基調としたドイツの5人組による2014年にリリースの3rd。歌い手もボン・スコットを彷彿とさせるパンチの効いたシャガレ声、ガツンとメリハリの効いた小気味いいビートと楽しくなりますね。AC/DCをフォローするバンドは世界に沢山いるし、なんなら本家を聴けばようが足りるはずなのですが、彼らをリスペクトする気持ちを共有しながら楽しんで聴けるのがこの手のバンドの楽しみ方なので音質も今っぽい、この手のバンドを僕は愛してしまいます。シンプルでストレートな表現方法は馴染みやすい王道だし、本家よりも灰汁が薄い分、聴き易さも倍増中と、面倒くさい事を考えずに身を任せ気持ちよくなるのが一番ですね。前10曲45分のランニングタイムも丁度よくスッと聴けますよ。


HARDLINE - Danger Zone ★★★ (2020-12-12 13:40:35)

ジョシュ・ラモスもいなくなり、すっかりジョニー・ジョエリのソロプロジェクト的なニュアンスも強まったが、それもこれもFRONTIER RECORDSのバックアップもありということで、欧州風味を倍増のメロディアスロックサウンドへと仕上がり無国籍スタイルへと昇華。哀愁を塗した繊細さのある叙情性、そこにジョニーの熱を帯びた歌声が情熱的に絡み力強さを補完、ともすれば暑苦しくなる歌声も巧みなディレクションのもと、押さえ気味に仕上げることで万人向けのメロディアスサウンドへと仕上げています。
大きな驚きも裏切りもない、安心安全の歌モノロック。過激さや新しい風を浴びたいマニアにはおもろくないでしょうが、ここで聴ける抜群の安定感、そして心を震わすエモーショナルなジョニーの歌声、この手のメロディアスロックに必要不可欠なものが全て揃っているように感じます。個性のある歌声のジョニーを主役に決めたことが成功に導いていますよね。何度も聴くうちにトルステン・コーエンのリードも邪魔することなくコンパクトながら聴かせるソロもあったりと、ハード系の耳を楽しませる手法を多くとっているも満足度に繋がるでしょう。


HARDLINE - Danger Zone - What I'd Like ★★★ (2020-12-12 13:41:56)

ヘヴントゥナイト風な曲ですね
インギーの横で歌うジョニーも悪くないなぁと感じましたね
アクセル・ルディ・ペルともやっているのだから見てみたい気がします


HARDLINE - Hardline ★★★ (2021-07-12 21:18:53)

こちらのハードラインはアメリカのバンドではなくノルウェーのバンドになります。リリースは1984年、記念すべき1stになるのですが、ヨーロッパの成功により出来上がったアメリカンナイズドサウンドではない、武骨なNWOBHMスタイルを継承する元祖北欧メタルを披露。時折オジーを思い出させるヴォーカルも、この手のイモ臭いサウンドにはマッチ、荒々しいムードのNWOBHMナンバーもあるが、むさ苦しさの中にひんやりと流れるメロディに北欧を感じさせるミドルナンバーもバンドの顔となり機能、妙に生々しい演奏と歌の効果もあり、緩さの中にワイルドな側面を際立たせている。
走らないとメタルはダメだという趣向の方には少々地味だろう、しかし、武骨なNWOBHMマインド漂う、あの北欧スタイルに懐かしさを覚えるマニアには興味をそそられるでしょうね。
どんよりとした煮え切らないメロディ、懐かしいですよ。不愛想なんですよ、でもメタルなスピリットがビンビンに響く垢抜けないアイデアがたまらんのです。未熟な部分を攻めるよりも、メタル愛溢れる情熱に絆されます。


HARDLINE - Life ★★★ (2024-10-01 05:32:38)

このバンドのことしっかり失念していましたね、CD買わない弊害ですよ。棚からCD選ばないからもう忘れるのよね。ジョニー・ジョエリ以外は流動的なメンバーで活動。かつてはニール・ショーンのビックネームが売りみたいな感じだったが、母体はジョエリ兄弟のバンドだっただけに、不完全燃焼で捨てられたのはさぞや悔しかったでしょうね。シーンの移り変わりも追い打ちを掛けました。

その後、ジョニー・ジョエリが様式美メタルの勇者アクセル・ルディ・ペルと戦いの道を選ぶとは驚きでしたが、もはや彼にとっては重要なキャリアと言えるでしょう。欧州で掴んだ基盤。そしてフロンティアレーベルの成功。欧州のみならず、こういうメロディを愛するモノには安心と実績のブランドとして、もはやメロディックメタルの総本山と行っても過言ではないでしょう。

それだけに、今作もアンパイです。アレッサンドロ・デル・ヴェッキオが作曲およびプロデュースで全面的にバックアップ。勢いのある熟練されたサウンドは適度な熱さと洗練されたメロディが絶妙に混じり合い、これぞジョニー・ジョエリサウンドと呼びたくなる仕様。

リードギターとして参加したマリオ・ペルクダニもパッションのあるギタープレイで魅了。チョーキング一発にも味わいがあり、大役を見事にやり切っている。この手のサウンドはやはりハツラツさがあった方がいい。堅実故に勢いのある曲調を増やした事で視聴感も倍増。ノリノリで楽しめます。サウンドの幅を広げるキーボードも隠し味に、ジョニーは灼熱の喉を披露している。

安定感のあるリズムプレイも邪魔をすること無く重さを演出。これあってのハードサウンドである。シンプルだが奥行きの深い音。しかし似て非なるモノとなので、フロンティアレーベル謹製サウンドが苦手な人は、やはり鼻につくだろう。
それが好きだという人には、往年の巨人軍の勝ちパターン、角、鹿取、サンチェを思い出せる絶大の安定感を誇っている。

それにしてもやってんなぁ。見事だな。これぞジョニーだよ。ギターソロも良く歌うのよ。ピアノをバックに歌うのよ。流石です。


HARKENKREUZ - HORSTWESSEL ★★★ (2022-10-02 13:56:29)

ド派手なヴィジュアルとバイオレントなサウンドでインディーズシーンを暴れ回った国産スラッシャーが1994年にリリースしたデモ音源。今ならば、このハーケンクロイツなるバンド名は物議を醸すでしょうが、尖りまくったバンドサウンドを聴けば、ある意味納得のバンド名でしょうかね。やはりナチスを象徴する鉤十字ば物騒ですよ。ある意味、ワタクシなんてブロッケンマンを思い出したりするんですが、国際舞台では御法度ですかね。

このバンド、活動時期が短く作品を世に出していない。それだけに一部のマニアが知るのみで終わっているのだが、その知名度を遙かに凌ぐクオリティを有しており、コンピ作の参加のあとに、正式な音源を残していたならば国産スラッシュシーンの勢力図に名前を克明に残すことが出来たのになぁと思いますね。

また彼らが北海道のバンドというアドバンテージがあったのも問題だったのかも知れない。シンガーのSADAYAさんは、現在SABER TIGERを経てELIZAに参加、この時代を歌い方は違いますが、確かな歌唱力で貢献しています。

血なまぐさい匂いが漂うバイオレントな作風、陰惨なる殺戮現場の如きインパクトを残す音像と過激さ、個性のある音楽性だったと思うのだが、4曲入だったので全貌が見えたと言えないのもマボロシ感を強めている。

こういう音源が埋もれているのが残念で仕方がないですね。古典スラッシュが好きなマニアならば、必ずや耳を刺激するでしょう。


HARTER ATTACK - Human Hell ★★ (2014-05-12 13:53:58)

ニュージャージー出身のトリオバンド、スリーピースとは思えない迫力のあるスラッシーなサウンドが小気味よく迫ってきます。氾濫するスラッシュ群の中で個性を見出そうとリフワークや展開に拘りを感じさせ基本のスラッシュビートは押さえつつも、違った印象と与えようと奮起していますが今ひとつ感が拭えないのが玉に傷でしょうか?NUCLEAR ASSAULTのメンバーが強力している事もあり、その路線を支持する方には面白いと映るでしょうね。


HARTMANN - Out in the Cold ★★★ (2019-02-23 08:45:33)

知らんうちにズル剥けのオッサンになっていたオリバー・ハートマンだが歌のうまさは健在(写真は不自然なくらい頭を切ったカットばかりです)。自らの歌のうまさを知らしめるプロジェクトバンドだけに、彼のソウルフルな歌声とフック満載のメロディが力強く抱きしめてくれます。
歌モノなのに甘口に聴かせない男の哀愁美、でも口当たりな滑らかであり、芳醇な香りが鼻腔を擽る、コク深い大人のロックを楽しめる一品。欧州産のポップスにも通ずるような親しみやすいメロディは必ずや日本人の感性にマッチするはず。演者の志向が一体となり放たれた音楽性、その重みと説得力の高さも聴きどころ、その隙のない作りに魅了されました。


HAUNT - Burst Into Flame ★★★ (2019-01-30 14:23:04)

高速回転するリフワーク、鋭角に突っ込んでくるスリリングなスピード感、ジメジメどんより系のウエッティな感触とNWOBHM直系のサウンドを披露しているのだが、これがUS産というのだから驚きだ。母体はドゥームバンドBeastmakerなんだが、ここまでお国柄を感じさせない音楽性ってのは稀有だ。ザクザクと刻まれるギターが操るのは憂いのあるメロディ、抑揚のない歌声が妙に生々しさを生み出しマイナー臭さに拍車を掛け、その筋のマニアなら、仰け反りたくなる魅力がある。

今年はNWOBHM勃発40周年、この手のサウンドが再び脚光を浴びるかもしれません。2000年代に入り日本のメディアはアメリカで売れている、旬のバンドだけを紹介しビックインジャパンは恥ずべき行為だったような勢いで、不自然なくらい新興へヴィロックを猛プッシュしていましたが、その裏で古典的なロックが各地で見直されクラブシーンで燻っていたのは有名な話。
SNSやYouTubeといった新たなるメディアの登場が新時代を切り開いた。本当に見聞きしたいものと、レコード会社の上層部やバーター雑誌の編集者の意見で売れるものを決めていた時代とは違います。
こういう古典ロックは常にあった事を断言しておきたい。急に表れたのではない2006年頃にはライブやパッケージツアーなど世界中に頻繁に行われていた。そういうものを見聞きした世代の純粋な意思からくる古典ロックの再興なのだ。
良いものに古いも新しいもない。CDが売れなくなり、ライブなど純粋に音楽を演奏する姿が重要になった今の時代の賜物だろう。パソコンの前でシコシコ作った自称ミュージシャンの生のステージは悲惨なものだ。出来ないなら初音ミクで十分だよ。

真新しさなど皆無。既にやり尽くされたNWOBHMサウンド。こんなもんトリビュートアルバムじゃないかと言われたら、なんの反論もありません、彼らが新しいムーブメントを作る事はない。しかし歴史は繰り返される、ここで抽出され醸し出された濃厚な世界観。大手レコード会社やメディアが絶対に相手にすることはない音楽性でありバンドだろう。それでも古き良きあの時代を彷彿とさせるサウンドを聴かされると、これが俺にとってメタルの原点なんだとヒッソリと呟きたくなりますね。


HAUNT - Mind Freeze ★★★ (2022-12-27 14:55:38)

現代に甦ったNWOBHMとして知られるプロジェクトチームのフルアルバム。音に厚みをもたらす鍵盤プレイもそこそこに、叙情性の高い湿り気たっぷりのハードサウンドを披露。その実直なる精神はマニアにとっては頼もしい限り、方向性を広げつつも口うるさいマニアから、そっぽを向かれぬように、道筋を立てきっちりとやりきっている。
妖しげなメロディとメタリックなリフ、適度な疾走感を伴い駆け抜ける様は、実に伝統的である。

この湿り気がたまらないのよ。狙っているんですよね。新しい何かを作るスタイルではないが、消えて言い訳がない古典中の古典。エンジェルウィッチのような英国的なビシャビシャ系メタルが好きな人なら大いに楽しめますよ。こちらはあか抜けてますけどね。でも胡散臭さも上手に取り込んでますのでご安心ください。


HAVE MERCY - Combat Boot Camp(ARMAGEDDON DESCENDS) ★★★ (2017-01-25 18:14:22)

スラッシュメタル系に滅法強かったコンバットレコードからリリースされたブートキャンプとタイトルをつけられたコンピ作。レーベルはシリーズ化を狙うも後続作が出なかった事でも知られていますかね。
ラフなパワーを内包しつつも、速さを生かしたソリッドなリフワーク、性急なビートが激しさを、より一層煽り立て俺たちはヘヴィメタルが大好きなんだと言わんばかりに徹頭徹尾貫かれるHM/HR愛に焦がれます。レーベルの鬼の所業ぶりを表す低予算&音質に、整合感とは程遠い作り故に聴き手を選ぶ仕様に残念な気分を味わうのですが、粗引きぶりもなんのその、暴力的な響きとワンパターンに陥らぬよう工夫を凝らした作りも耳を惹く、野心と若さ溢れる熱演を前にメインストリームとは別に隆盛を極めつつあるスラッシュシーンの底力を垣間見ましたね。
ちなみにこのバンドのツインギターの方割れであるトム・マックスウェルさんは後にHellyeahのギタリストとして大活躍しますね。


HAVOK - Burn ★★★ (2014-06-12 20:10:53)

哀愁のあるイントロの①からテスタメント風に疾走する②の流れにニヤニヤさせられました。2009年リリースの1st。もったいつけた長めのイントロから軽快に走りだす③とスリリングな展開とダイナミックな演奏が惹きつけますね。それ以降も速いだけではない緻密な構成が光る楽曲が続き飽きさせません。特に攻撃的なリフワークから繰り出されるアグレッシブな楽曲に彩りを添えるテクニカルなソロと聴かせるギタープレイは素晴らしい。圧倒的な迫力で迫ってくるスピード感、破壊力どれをとっても一級品、デビュー作とは思えない質の高い一枚です。⑤の中盤で聴ける叙情的なパートがお気に入りです


HAVOK - Time Is Up ★★★ (2014-06-12 19:53:30)

最近のプチスラッシュリバイバルブーム?みたいなもんがあるのでしょうか??新人の良質なバンドがゾクゾクと出ているようです、マメにチェックしないと置いていかれる世界ですねぇ。2011年にリリースの2ndなんですが、前作よりも確実にレベルUP、メンバーチェンジが功を奏しリズムプレイも向上、シャープなキレが心地よいですね。ザクザクと刻まれるリフ、叙情的と言っても過言ではない印象的なフレーズを奏でるギター、ベースのアタック音もカッコいいわ。パンキッシュな①、印象的なメロが耳を惹くクランチーな②テクニカルかつ華麗なソロも印象的なメリハリの効いた突貫スラッシュナンバー③と頭3曲を聴き早くも名盤確定と言い切れる魅力的な楽曲が続き思わずガッツポーズ、とどめに④のイントロからのアグレッシブな展開に悶絶させられ、その噛みつくほどに獰猛な歌声もバッチリとハマりは迫力も倍増、底を見せないバンドの高いポテンシャルに身震いさせられます。⑥以降も多彩なスラッシュナンバーを放り込み飽きさせない構成も見事、精密機械の如くタイトな演奏に釘付けですね。これからスラッシュに触れてみたいと思う若い人にこそ聴いて欲しい一枚、そしてBIG4以外にも凄いバンドがいる事を僕のようなオッサンにも薦めたい強力な一枚ですよ。オシャレとは無縁なアメリカ産とは恐れ入りました。


HAWAII - Loud, Wild and Heavy ★★ (2014-08-22 12:57:49)

なんとも気の抜けたバンド名のように感じますが、メディアの登場も多く一般的にな認知も高い日本通で知られるマーティー・フリードマン氏が率いていたバンドのミニアルバム。力の入ったダーティーな歌い方に余裕は感じられませんが、主役であるマーティーさんのギタープレイは、やはり光るものがあり、アメリカのそれとは少々違う感性を垣間見る事ができ、攻撃的なリフワーク、ワビサビのあるメロディアスなフレーズと、そこが最大の聴きどころとなり、無骨なスピード/パワーメタルサウンドの中で異彩を放っていますね。


HAWAII - One Nation Underground ★★ (2016-10-01 14:18:46)

Vixenから3曲、Alohaから1曲とマーティのバンド遍歴を知る上でも貴重な一枚として知られるバンドの1st。AlohaからHAWAIIに改名する以前は女性シンガーでしたね。シャリシャリとしたギターの音など80年代初期ならでは(キーボードみたいに細く繊細です)、スピーディーなリフワークを生かした攻撃性の高い楽曲はいかにもShrapnelの欲しがりそうな音楽性であり、マーティのスリリングなソロに耳が持っていかれガチですが、それ以外にも魅力的なフレーズを随所に導入しており、センスの高さを遺憾なく披露されているのが最大の聴きどころ、またトリオ編成とは思えない厚みをもたらしている存在感も魅力です。ちなみにこちらでボーカル兼ベースで活躍するのは、後にジェフ・ソープに声を掛けられVicious Rumorsの1stで歌うゲイリーさんですので、マニアなら要チェックでしょう(笑)先輩、頼りないっすよ。


HAWAII - The Natives Are Restless ★★★ (2014-08-22 13:20:27)

バンド名ハワイに即した小技で幕が開ける2nd。そこから一気にパワフルなリフワークも健在なスピードメタルで幕が開けメタル魂に蹴りを入れてくれます。ベースは無骨なUS産のスピード/パワーメタルサウンドなんですが9曲入りと言う事で曲調もバラエティに富んでおり多彩な楽曲の中でも縦横無尽に駆け巡り印象的なフレーズとテクニカルなプレイで聴き手を魅了するマーティさんのギターは輝きを放ちますね。⑧はOmichan No Utaとクレジットされていますが日本民謡「さくらさくら」のインストヴァージョンでして、なぜおみちゃんの歌になったのかは分かりませんがスコーピオンズの「荒城の月」にインスパイアされて日本的なメロディに目覚めたと言っていた事を鮮烈に思い出させてくれる入魂のギタープレイが堪能出来ます。兎にも角にもハワイという陽気な土壌をイメージさせる音は出だしの数秒くらいで、あとは力の入ったサウンドが堪能出来ますので興味がある方は一聴の価値ありですね。ジャケットも複数ありますので気を付けてください。


HAWK - Hawk ★★★ (2015-04-11 12:35:05)

ドラマーにあのマット・ソーラムが参加している事でも知られるUS産の正統派HM/HRバンドが1986年にリリースした1st。時代はL.Aメタルバブルに沸き起こる中、実に正統性の強いストレートな作風で勝負。退廃的で妖しげなムードはあれど、ルックス程ではないし、同郷のオーディン同様、メロディックでドラマ性の高いサウンドは実に堂に入ったもの、キーボードも巧みに使いハイトーンシンガーはパワフルに歌い上げ、バンドのブレインとなるギターのダグ・マークスは個性的なフレージングを生かし脇に徹する部分と主張する部分を巧みに使い分けバンドの顔として君臨しています。湿度はあれどねちっこくないのがUS産のなせる技、ライトなポップフィーリングを包み込む妖しげな光が楽曲全体を覆い尽くしオリジナルティを醸し出している。ギターのフレーズのみならずキーボードの使い方も効果的で印象的なパートを盛り込み叙情性を加味しているのも見逃せない。ハイトーンを駆使するシンガーも実力派、楽曲に負ける事無く力強さと潤いを与えているのも好印象、メロディを聴かせる地味な作風の中でしっかりと地に足をつけフロントマンとしての重責を十分に果たしております。初期オジーのような妖艶さにドッケンのようなメロディ主体のサウンドをミックスさせたような音楽性が受けず、この一枚で当時のシーンから姿を消したのは残念ですが、マニアならずとも一聴の価値はあるでしょうね。でも分かりやすく走る曲が好みの方にはチトきついかな。


HEAD OVER HEELS - Head Over Heels ★★★ (2022-08-21 16:35:46)

デビューフルアルバムにて唯一のアルバム。アメリカはミシガン州から登場したトリオバンド。このアルバムは日本でもリリースされグランド・ファンクの次はこいつらだ見たいなアナウンスをされたりと、注目度の低いバンドではなかったと言われています。
いかにも中西部な黒っぽいブルース臭、デトロイトロックなどと形容されるゴリッとした堅さと、ムンムンと漂う男性ホルモン強めの汗臭さ、その洗練されないロックサウンドは3人とは思えないほどパワフルかつ厚みのある演奏で魅了、バンドを牽引するポール・フランクを筆頭にかなりの実力者が揃っています。70年代らしいインプロテイストは濃淡をハッキリさせることで音楽性に深みをもたらし、勢いだけでは誤魔化せない小技も使いバンドとしての魅力を、より値のあるものに変換、パワフルなドラミングの合間を縫うようなベースの音色は唄うように存在感を発揮、そこに味わい深いブルージーな歌声も誇りっぽいロックサウンドとマッチ、典型的なスタイルと言えるかも知れないが、セクシーな色気を滲み出し古典ロックとしての旨味を抽出しています。歌える二人がいるのも強いですよね。

当時のアメリカにはゴロゴロといたスタイルだろうが、デビュー作にこぎ着け実力と、裏打ちされたテクニックとアレンジセンス。豪胆だけではない大衆に訴えかける娯楽性を持ち込んだバンドサウンドに唸りますね。
今作一枚で消えただけに、今となっては完全に忘れ去られたバンドだろうが、70年代型のハードサウンドが好みの方ならば大いに楽しんで貰えるでしょうね。ヘヴィなだけでオシャレなモダンサウンドなど簡単に蹴散らしています、ロックの真髄がここにはありますよ。


HEADBANGER - First to Fight ★★ (2019-02-01 16:21:36)

ポーランドのバンドが2018年にリリースした1st。それまでも何度かEPを出しているが、その時代はスラッシュメタルをやっていたんだとか?ここで聴けるのは超ドが付く普通のへヴィメタル。しかもどちからと言えば、メインストリーム寄りの煌びやかなメタル系のサウンドをやっている。適度な重さとハードさ、そして覚えやすいリフレインと、あまりにも類型的なスタンスのサウンド故に、これが新規のバンドによる2017年リリースの新譜なのかと驚くのだが、これも時代の波なんだなぁと妙に納得してしまう一枚です。それだけ、流行りもんのメジャーロックサウンドの裏で、大きくなりシーンを支えているのが、このようなトラディショナルHM/HRサウンドなんだと確信させられましたね。
諸先輩方の姿勢に忠実であるが為に聴き手を選ぶだろう。こんなもん聴く暇があったら、ワシは昔のバンドの作品を聴き直すという時間の方が重要だと感じなくもないが、若い人にとっては、古臭い音質の名盤と呼ばれるクラシックサウンドに触れるよりも、分かりやすく親しみやすい音として重宝するかも知れません。妙に生っぽい作りは平坦に感じミックスもインスタント感を増幅しており、それが余計にTHEノスタルジーな空気を生み出しているのが気になりますが、曲を殺さないアレンジとプレイってのは懐かしさだけでは終わらない、ソレソレと言いたくなる親近感があり、ソコを楽しめるかだ最大のポイントでしょう。


HEADHUNTER - Rebirth ★★★ (2017-09-01 14:01:42)

DESTRUCTIONを追い出されたシュミーアが失意の中、結成されたバンドの3rd。まずは一聴して驚くのが、シュミーアの歌声の幅広さ、濁声で吠えまくるだけじゃないシンガーとしての成長ぶりに驚かされるのですが、曲調も実にバラエティに富んだモノが多く収録。パワーのみならずテクニックでも魅了する演奏力の高さも手伝い、聴き込むほどに新しい発見があったりと、いい意味での気難しとも言えるドイツ人気質が上手く楽曲に溶け込み、なんだかとても心地が良い気分を味わえます。
なんだろうか分からないが、とにかく楽しい雰囲気もあったりするのだが、凝ったリズムも軽々とキメるパワー漲るリズム隊が披露する独特のグルーブが気持ちエエ、そして変化自在のギタープレイで魅了する職人肌の技もキマッテおり、細かい部分まで配慮が行き届いた楽曲構成に唸らされます。そのパワーだけで押し切らない心地よい音作りは好感が持てますね。
DESTRUCTIONとは違うキレ味で勝負するシュミーアの新たなる可能性を垣間見せる力作。アグレッシブの中にキャッチーさが光るバランス感覚の上手さに魅入られますね。HM/HRの覇道を突き進むジャーマンメタルを聴き、バンド名通りKROKUSの代表曲を思い出しました。


HEADPINS - Line of Fire ★★ (2008-11-30 22:28:00)

女性Voダービー・ミルズを擁するカナダのロック色の強いAOR系のバンドの2nd
花嫁姿を披露したJUST ONE MORE TIMEのPVを気に入りアルバムを購入
哀愁のメロディを歌う彼女の力強さに胸キュンしたのです
曲によってはハスキーなしわがれ声を聴かせ男顔負けの歌声を披露
カナダ的なノリと合わさりアダルトな雰囲気を醸し出している
派手さはないが渋いプレイで盛り立てるバックの演奏も悪くない
ハードポップ系とも違う大人のロックに癒されたい方は
聴いてそんはないかと思いますよ
哀メロハードポップナンバーJUST ONE MORE TIMEは名曲です


HEADPINS - Line of Fire - Don't Stand in the Line of Fire ★★ (2008-11-30 22:11:57)

アダルトな雰囲気のあるハードなロック色の強いナンバー
派手さはないがツボを押さえてたプレイに好感が持てる
渋いなぁ


HEADPINS - Line of Fire - Feel It (feel My Body) ★★ (2008-11-30 22:08:56)

カナダのバンドらしい大陸的なノリが良いですね
女性とは思えないハスキーな渋い声も味わい深いですね


HEADPINS - Line of Fire - Just One More Time ★★★ (2008-11-30 22:15:25)

哀愁のあるメロディを力強く歌う彼女に痺れます
ポップでキャッチーなサビメロも悪くない
程よい哀メロ加減が絶妙なんだよね
PVは必見だなぁ
無理な芝居をさせて
無駄をそぎ落としたアレンジも良いです


HEADSHOT - As Above, So Below ★★★ (2022-12-13 15:37:31)

90年代から活動を続けるジャーマンスラッシャー、ジャーマンスラッシャーの諸先輩からの影響もくみ取れるが、より一層磨きを掛けるのは古典メタルから現代的なスタイルも柔軟に取り込み王道路線へと変換。
古さに埋没しないアイデアと、焼き回しに陥らない直球勝負な清いスタイルがなんとも魅力的です。
ヘヴィでダークというよりはスカッとキレのある面を強調しているので聴きやすさを誘発しているのは間違いない。小気味よく繰り出されるリズムとリフ、強靱なグルーブを叩き出すサウンドはスラッシュメタルならではのダイナミズムに溢れておりギターも巧者、臨機応変にメロディアスなパートも持ち込み、楽曲に豊かな表情をつけている。
このバンドの魅力は有機的な絡みを感じさせるところにある。やり過ぎないサウンドミックス、そして人間味を感じさせるギターチーム、そういう血の通ったプレイが根幹にあり、デジタル加工臭を押さえているのも好感が持てる。
ハッキリ言えば2000年以降のバンドが捨てたモノを彼らは拾い集め、血となり肉となる形成をしてきたと言える。
個人的には懐かしい時代を体感させて貰った。本来あるべきメタル道、いつからあんなに、極端な音作りやメカニカルなサウンドが主流になったのだろう?懐かしいだけじゃない現役感、ここで聞ける王道スタイルはベイエリア系が好きな人もイケるでしょうね。スラッシュメタルのリバイバルブームにはこういうバンドの存在が必要不可欠だったでしょう。まさにNWOTSMですね。普遍的ヘヴィメタル多めなのも良かった。


HEAR'N AID - HEAR' N AID - STARS ★★★ (2014-11-18 21:49:03)

今でも月2回は聴く大好きな曲ですね。ビデオからPCに落とし音源にしているしビデオも見ます。今作はやはり映像ありきでしょうね。本編も好きですがメイキング映像もたっぷり収録されディオにダメだしされるドッケンの強がりに笑みもこぼれます。若かりしジェフ・テイトのリーゼント&グランサンにやられるし、何度見ても飽きない大好きな作品です。参加メンバーの豪華さもさることながら、シンプルですがメロデイックな曲事態の魅力もあり、そこに実力派シンガーがパートを分け合い歌い、長いギターソロバトルに惹きこまれずには入られません。

ちなみにパートなんですが歌は
ディオ→デイヴ・メニケッティ→ディオ→ロブ・ハルフォード→ディオ→ケヴィン・ダブロウ→デイヴ・メニケッティ

そして二番では
エリック・ブルーム→ポール・ショーティノ→ジェフ・テイト→ドン・ドッケン→ポール・ショーティノ

夢のようなソロプレイそして大合唱

その後ケヴィン・ダブロウ→ロブ・ハルフォード→ジェフ・テイトそして怒涛大円団へと向います

実力派のシンガーはしのぎを削る様のカッコよさ、一時期沢山のフォロワーを生んだジェフ・テイトの超絶ハイトーンのパワフルさ、貫禄のケヴィン・ダブロウ、エモーショナルなメニケッティとポール・ショーティノの熱い歌声に惚れ惚れするし、ディオ節の美しさ、全員コーラスでも一際目立つビーストロブのキレ、円熟のエリック・ブルーム、男を見せたドッケンと歌い手の個性がぶつかる様は本当に圧巻だし聴き比べの楽しさやメンバーへの偏愛が聴き手の嗜好をくすぐるでしょうね

ギターソロも凄いですよ
クレイグ・ゴールディー→エディ・オジェイダ→ヴィヴィアン→ブラッド・ギルス→ヴィヴィアン→ニール・ショーン→ジョージ・リンチ→ニール・ショーン→インギー→ヴィヴィアン→インギー→ジョージ・リンチ→カルロス・カヴァーゾ→ジョージ・リンチ→ブラッド・ギルス→クレイグ・ゴールディー→ドナルド・ローザ→エイドリアン・スミス&デイヴ・マーレイ(見づらいし合っているか微妙だ)
と演者の個性が火花を散らし永遠と続きますよ、メイキングで弾いていたメイデン組のフレーズが好きだし彼らはバッキングで活躍しているのかな?派手なアーミングを見せたブラッド・ギルズ、鬼神の如きと言われたジョージのカミソリギターの凄み、個性が際立つインギー節が放つ音色の美しさ、頑張っているグレイグと他のメンバーに負けてたまるかとスリリングかつ計算されたギターを弾くヴィヴィアン・キャンベル、ストラトを弾くニールのハードなプレイと聴きどころも多く、耳で聴き分けるのも人によっては簡単ではないのですが、想像力を掻き立てられる名演の数々に惹きこまれます。

今じゃありえない夢の競演
動画も簡単に見れる世のかなですから是非一度目にして欲しい一品です


HEART LINE - Back in the Game ★★ (2022-04-26 18:33:02)

詳しいバイオはさっぱりだがフランス産のメロディアスHM/HRバンドの1st。正直、音だけ聴けばアメリカン志向のAORサウンドであり、TOTOやジャーニー、フォリナーと言ったあたりを想起させるスタイルに終始しており個性は見いだせない。
ましてやフランスから、こういうベタなロックバンドが出てくる土壌があったのかと、フランスのシーンに疎いワタクシには驚きですが、ある意味、ベタを全力でやり切っているので、上記したバンドが好きな人ならば大いに楽しめるでしょう。
この手の楽曲を歌うには、少々かみ合わせの悪い声質のシンガーだとは思うが、そこも許容範囲を逸脱したとは思えないので、唄モノマニアならば、大いに楽しめるでしょう。ベタに敵う物なし、時代の移り変わりを感じさせない音楽性、ハードさと繊細さが優しく包み込んでいます。


HEATHEN - Breaking the Silence - Death by Hanging ★★★ (2019-04-29 22:12:49)

他のベイエリア勢と比べるとかなりメロディアスなサウンドが売りだった
欧州的なダークな設えもこのバンドの魅力
アイデア豊富なギターコンビも多彩なリズムプレイも魅力的
歌い込めるタイプのシンガーも他のスラッシュ勢と違う
この欧州的なフレーズは今
考えるとギターのリー・アルタスのアイデアなのかもしれない
もっと注目され広く認知されるべきバンドですよ


HEAVEN - Take Me Back ★★★ (2018-08-19 13:08:17)

北欧はノルウェー産のメロディアスHM/HRバンドの1st。リリースは1989年と言う事で北欧マニアなら期待通りの甘美でスウィートな叙情派サウンドに涙を誘われるでしょう。
Tomato Recordsというマイナーレーベルによる脆弱な流通の為、誰も知らないのが残念だがクオリティは一級品。
キャッチーで煌びやかなハードポップサウンドはDA VINCHI辺りを想起させるが、このバンドはよりハードでギターも前に出ている、それでありながらも爽やかで透明感溢れるサウンドは、まさに北欧ブランドならではの魅力を発揮しており、素朴な歌声が甘酸っぱいメロディを歌い上げるタイトルトラックの『TAKE ME BACK 』など顕著に表れているでしょう。

今現在のオフィシャルな形での再発がない為に知られていないが、北欧マニアは勿論、哀メロ派なら押さえて欲しい一品ですね。


HEAVEN - Take Me Back - Angelina ★★★ (2018-08-19 13:11:29)

シングルカットされた一曲
甘口なだけじゃないハードさも効いているのがエエ
甘酸っぱいメロディなんだけど冷ややかな風が吹いている
北欧の旨味だねぇ


HEAVEN - Take Me Back - One More Night ★★★ (2018-08-19 13:17:44)

メランコリックやでぇ
泣いてるわ
サビではパッと視界が広がる展開もエエ
そこがエエ
緊張と緩和だね


HEAVEN - Take Me Back - Take Me Back ★★★ (2018-08-19 13:14:45)

彼らの代表曲の一つ
インディーズ時代から温めてきた哀メロナンバー
素直なメロディがスッと身体に沁み入ります
クセがなさすぎるから日本の担当者の目にとまらなかったのかな?


HEAVENS EDGE - Heaven's Edge ★★★ (2022-03-22 20:08:30)

適度にハードでワイルドな王道スタイルはテクニカルさも十分に生かしアメリカ産バンドはレベルが高いなぁと関心させられますね。デビュー作ながらプロデューサーにニール・カーノンも迎えお金も掛かっていますよね。そのおかげで充実にした仕上がりになっています。
豪快だが細部に渡り拘ったサウンドメイクの旨味、唄とギターの2枚看板は屋台骨を支える優男チームとスクラムを組み、盤石の体制を築きシーンに挑んでいたのですが、やはり時代が悪かった。アルバムのチャートも圏外と惨敗、次の一手が出ぬまま、コロンビア・レコードから撤退となる。
そういう背景もあり、イマイチ認知度は低いだろうが、作品のクオリティは高く80年式のメジャーロックを知るには十分な一枚でしょうね。ダイナミックだが繊細さも加わるアメリカンハードサウンドの良心とも言える作風。甘すぎず軽すぎない真面目なスタイルに好感を持つマニアも多いでしょう。2010年に再発されたROCK CANDYヴァージョンはボートラが3曲追加、そちらは比較的手に入りやすいかもしれません。


HEAVENS EDGE - Some Other Place - Some Other Time ★★★ (2023-12-23 04:41:06)

MTM MUSICからリリースされたマボロシの一枚。ニール・カーノンがプロデュースしている①⑤など、前作の勢いで制作されたようだが、結局は2枚目のアルバムはリリースされることなく制作過程で頓挫したということらいいのだが、よく分からない。
日本盤がポニーキャニオンからリリースされているので、ライナーノーツなどに書いてある可能性も高いでしょうから詳細は日本盤を見つけるに限るのですが、個人的には音そのものに興味があるので、さほどきになりません。

活きのいい弾けるポップセンスと堅実なハードサウンドとの対比、フックのあるメロディを配置できるのは曲作りの上手さからくるもの、前作を気に入った同士ならば間違いなく気に入るでしょう。
少々16曲入はボリューミーですが、眠っていた音源&新曲を交え過去から未来へと繋げる意欲は理解できます。悔しさをバネに、メンバーとの別れを糧に積み上げたサウンドはフレッシュ感と共に年季が入っていますよね。
ポッと出の新人では作れない上質なアメリカンハードサウンド。売れる要素を嫌味無く溶け込ます手腕、その守備範囲の広さに目を見張ります。


HEAVENS GATE - In Control ★★ (2014-08-15 15:10:19)

1989年リリースの1st.洗練度やトータルで見たコンセプトとしては2ndに譲りますが、負けん気と言うか隠せないジャーマン度とパワフルさでは、こちらも負けていませんよ。雄々しいパワフルさと哀愁を誘うツインリードも印象的だし荒削りだが美旋律を散りばめた楽曲は激しさの中に優美な魅力を内包していて奥の深い楽曲も並んでいます。洗練はされていませんが、愚直なまでに突き進む熱きメタル魂みたいなものを強く突き動かされる衝動に駆られる、なんとも言えない一枚。通して聴けば肩もコリ飽きも来るのですが、外せない精神性みたいなものを感じ、今でもたまに聴きますね。巧みなアレンジと完成度が増した次作には劣るかもしれませんが、熱い精神性が宿るHM/HRの醍醐味を伝える一枚ですね。


HEAVENS GATE - In Control - Hot Fever ★★★ (2014-08-15 14:52:47)

ヘヴィでワイルドなミドルナンバー
シンプルなノリも好きです


HEAVENS GATE - In Control - In Control ★★★ (2014-08-15 14:44:21)

パワフルですね
気合いが漲っています
これぞメロデイックなジャーマンスタイル


HEAVENS GATE - In Control - Path of Glory ★★★ (2014-08-15 14:56:09)

気の抜けない一曲です
パワフルで雄々しいメロディと哀愁が鳴り響きます
地味ですが好きですよ


HEAVENS GATE - In Control - Shadows ★★ (2014-08-15 14:59:12)

アカペラで始まり
メランコリックなフレーズが切り込んできます
パワフルな歌声が慟哭となり聴こえてくる
パワーバラード風なミドルナンバー


HEAVENS GATE - In Control - Surrender ★★★ (2014-08-15 14:50:46)

2ndにも通ずるスケールの大きなメロディックナンバー
洗練されていないぶん
余計に熱いものが伝わります


HEAVENS GATE - In Control - Turn It Down ★★★ (2014-08-15 14:47:18)

パワフルなミドルナンバーですね
こっちまで力が入ってきます


HEAVENS GATE - In Control - Tyrants ★★★ (2014-08-15 14:54:08)

ジャーマンメタルだなぁ
王道を行く展開も美しい
ソロの入り方も流れも好きです


HEAVENS GATE - Livin' in Hysteria ★★★ (2014-08-15 15:22:35)

シンプルでキャッチーな曲から、巧みなアレンジとドラマ性を配した楽曲と、キレのあるツインギターを活かしたスピードとメロディを揃える事により、表現力が増し全体的に躍動感と洗練度が見違えるほど進歩した1991年リリースの2nd。前作以上に緻密に積み上げた展開とフックに富んだ美旋律の数々、まさにHM/HRの醍醐味を如実に伝えており、感触的にもメジャー感のある正統性を兼ね備えており新たなる魅力を提示しております。親しみやすいメロディも聴こえてくるしツインギターの魅力も更なる磨きを掛け完成度の高い楽曲と演奏は、十分すぎるほどのつ訴追力を持ち聴き手を魅了するでしょう。アクセプトのような様式美溢れるダイナミズムも感じられ今作の持つ求心力はパワフルなHM/HRが好きな方にはたまらないでしょうね。1stの路線を推し進めつつも曲作りにおいて新たなる展開も見られる彼らの代表作、コミカルな明るさも感じさせないので、その辺が苦手な人にもすんなり聴く事が出来るでしょうね。


HEAVENS GATE - Livin' in Hysteria - Best Days of My Life ★★★ (2014-08-15 14:36:02)

エエ曲です
ピアノも泣かせてくれます


HEAVENS GATE - Livin' in Hysteria - Empty Way to Nowhere ★★★ (2014-08-15 14:31:30)

パワフルな三連が印象的ですよね
サビメロのファンタジー感がギリギリで好きです
ツボを押さえていますね


HEAVENS GATE - Livin' in Hysteria - Flashes ★★ (2014-08-15 14:34:05)

パワフルな疾走ナンバー
速い曲をオーダーされたような感じがします


HEAVENS GATE - Livin' in Hysteria - Fredless ★★★ (2014-08-15 14:32:34)

好戦的なインストナンバー
この緊張感がたまりません


HEAVENS GATE - Livin' in Hysteria - Gate of Heaven ★★★ (2014-08-15 14:40:23)

好戦的なメロディが疾走します
王道的なパターンもツボにはっていますね


HEAVENS GATE - Livin' in Hysteria - Livin' in Hysteria ★★★ (2014-08-15 14:25:01)

クドい展開も盛り上げますね
一瞬崩れかけるコミカルな雰囲気も
踏みとどまるから聴けますね


HEAVENS GATE - Livin' in Hysteria - The Never-Ending Fire ★★★ (2014-08-15 14:29:54)

リリシズム溢れる雄々しい一曲
貫禄すら漂わせますね
欧州産ならではの憂いがたまらん
ソロへの流れもいいね
パンチの効いたリズムも耳を惹きます


HEAVENS GATE - Livin' in Hysteria - We Want It All ★★★ (2014-08-15 14:37:25)

欧州風味の跳ねるリズムも印象的
キャッチーな一曲
エエですよ


HEAVY LOAD - Death or Glory ★★★ (2015-01-31 13:05:18)

北欧はスウェーデン出身の4人組による2nd。定説に流されるミーハーな人以外にはNWOBHMの影響下にキレのあるリフ、ソロが繰り出される隠れた名盤として当時マニアの間で騒がれた音として胸に響くでしょうね。北欧産とイメージする糖度や透明感とは違う古典的な手法になぞらえたサウンドメイクも北欧の血が滲みだし、やや力技な展開も多いのですがオリジナルティを創造しているのが好印象、英国でもジャーマンでもUSでもない、北欧サウンドに思いを馳せますね。ベースの音がスポイルされがちなPCで音を聴いて不満を持たない人には気にならないでしょうが、四畳半サウンドが奏でる貧乏臭さにB級臭は激増、そこに魅力は感じるマニアには堪らない音でもあります。強引な展開の中で味のあるギターと雰囲気重視の歌が大好きでしたね。


HEAVY LOAD - Monsters of the Night ★★★ (2023-11-29 10:25:12)

実質バンドは解散状態だった時期に起死回生を狙いリリースされたと言われるシングル盤だが、北欧のマイナーな話題なので真偽の程は分からないが情報通から、そう教わったシングル盤。このあと、デモを作るが結局はバンドは終焉へと向かう。元祖北欧メタルバンドとしては、この安っぽいホラー映画を思わせるようなキーボードのリフ、そしてビックコーラスを使い妙に明るく派手目のホラームービーを想像させるような曲調だが、1985年というリリース当時の背景を考えるとなんとも言えない気分になる。
2曲目に収録される I'm Alive だが、こちらは北欧メタル万歳なストレートに弾ける疾走ナンバー。彼らのルーツたるヘヴィメタルサウンドを感じさせるスピード感が魅力である。ちなみに曲を書いたのはエディ・マルムの方だ。


HEAVY LOAD - Stronger Than Evil ★★★ (2015-01-31 13:28:48)

あのフィル・リノットがベースでゲスト参加した事でも知られ1983年リリースの3rd。前作の流れを組む原始的な香りのする北欧産HM/HRを堪能できます。ボーカルのメロディラインの透明感が増し北欧度指数も上昇いしていますが、バックの熱演ぶりは厳ついメタルなサウンドメイク、このバランス感覚とクセになるマイナー臭激増なメロディがマニアのハートを鷲掴むでしょう。前作より練り上げられた楽曲はより輝きを増しキレのあるリードプレイにグイグイと引き寄せられます。もっとお金を掛け必殺のリフワークや分かりやすいメロディを持ち込み迎合しない独自のスタイルが好きですね。③の終わり方とか面白いですよ。またフィルがベースを弾いている⑥なんかも他の曲と違うニュアンスでアクセントとなっているし疾走ナンバーの①もフィルが弾いているのですがオープニングに相応しいキレがあります。ところどころ後のヴァイキングメタルに通ずる面もありと聴き様によっては実に味わい深い一品ですね。マイナー臭漂うクサメロがバンドの売りになっていますが、この北欧的なひんやりとした風が吹き荒れる正調HM/HRサウンドに思いを馳せずにはいられません。これでシンガーがもっと強力な歌声の持ち主だったら認知度も違ったでしょう、そう思わせる強烈なマイナーリーグに燦然と輝く名盤です。


HEAVY METAL ARMY ★★ (2008-11-01 00:44:00)

マリモで有名な阿寒湖畔に旅行に行ったらイベントでアイヌなんとか祭りに宮永英一が出演するというポスターを見て驚いた!!何故アイヌ!?


HEAVY METAL ARMY ★★ (2008-11-06 21:42:00)

さいたまの仙人さん
残念ながら僕も見てはいません
ゴールデンウィークが終わったくらいに阿寒に行ったのですが
夏以降のイベントだったような気がします?
紫のドラマーって紹介されていたのと
太鼓叩いて歌っている写真が貼られていましたね


HEAVY METAL ARMY - Heavy Metal Army ★★ (2008-11-01 00:43:00)

VOが本物なので全く日本人臭さのない無国籍なサウンドが魅力でした
紫のJJに宮永英一が参加しているというだけで興味がそそられたのですが
ギターも上手いしキーボード全開のプログレサウンドじゃないのも個人的には楽しめる要因でしたね1981年デビューなのですが作品のクオリティとしては古臭さを感じさせない中島のアレンジセンスが光ります
米兵を相手に鍛え抜かれた沖縄ミュージシャンの実力の程を伺うのには良いかも


HEAVY METAL ARMY - Heavy Metal Army - Heavy Metal Army ★★★ (2008-11-01 00:51:46)

シンセがバリバリ効いているも嫌味は感じません
パワフルなリズムプレイもきまっているしギターソロもカッコイイ。JJのエモーシュナルな歌唱も聴き応えがある
わりとストレートなHM/HR然とした曲調も個人的にはツボ


HEAVY PETTIN' - Big Bang ★★★ (2020-09-06 14:31:40)

ひっそりと1989年にリリースされた3枚目のアルバム。それもその筈で、既に解散したバンドのお蔵入り作が世に出た形となった。1987年には、ここから②⑦を収録した3曲入りのEPをPOLYDORから出していただけに、持ちこたえられなかったのは残念である。厚みのあるコーラスワークの使い方やリフやコード進行など、デフレパードに似ていると陰口を叩かれるバンドだったが、性急すぎた音楽性の変貌、そのイメージチェンジのえげつなさにメンバー共々ついてこれなかったのかなぁと勝手に推察しますね。
2ndの方向性をさらに推し進め、ポップロック度も倍増。キーボードも多用し軽やかなハードポップサウンドを大導入。THIS IS AMERICA~と爽快な歌が始まった途端に、一旦停止を押したもんねぇ。
それでも耳を澄ませば、強力なハイトーンは甘めの曲に良く絡み個性を発揮、ツインギターコンビも複雑ではあろうが、時折メタリックなバンドだったんだということを思い起こさせてくれる瞬間もあり、お仕事感が出ているのが辛い。しかし、完全に迷いを払拭し、徹底的にやり切った音楽性、英国産ハードポップサウンドの魅力は、何ら避難されるものではなく、その手のメロディアスロックが好きな人なら大いに楽しめるでしょう。
先行シングルの②なんてホーンセクションも絡み、大人の魅力を発散、しっとりとした情緒のある音楽性を堪能できますよ。ミキシング&プロデュースにトニー・タバナーの名前もあり、丸々アメリカンにならずに済んでいますね。

このバンドが直面した問題。メタルにおける英国市場の没落、新たなる行き場を求め米国仕様になるしかなかった。しかし、捨てきれなかったメタルバンドの矜持。ヴォーカル・ハーモニー中心のソフト路線に進もうとも、デフ・レパードには成り切れなかった。それに尽きますね。

当時はわりと否定的だったのに、今の方がノリノリで聴けるのだから不思議です。なかなか見かける機会の少ない一品でしたが、Burntout Wreckordsから、シングル収録のみの2曲をボートラで追加されて再発されています。そっちは聴いたことがないので詳細は分かりませんが、目まぐるしく移り変わる当時のミュージックシーン、このバンドを通して栄枯盛衰を肌で感じてください。


HEAVY PETTIN' - Lettin' Loose ★★★ (2020-10-03 12:49:04)

1982年にNEATからシングルをリリース、そこでの成功を契機にPolydorとのディールを手にすることになる。大手の影響もあるのかブライアン・メイがプロデュースに名を連ねるなど、NWOBHMファイターとしては異例のバックアップ体制なのに驚かされる。その期待を受けるようにオープニングからNEAT時代とは打って変わってソフトケイスされたメロディアスナンバーで幕開け、その流れを壊すことなく②③④と進むが⑤では一転、HM/HRバンドとしての本性を剥き出し牙を光らせます。

その後も、硬軟交えたバランス感覚で勝負、このバンドがDEF LEPPARDを手本にしたのは疑いのないような構成もあり、2、3枚目のライトな方向性のアルバムよりもハードな質感に騙される人もいるが、露骨なやり口が目に付くのが印象的。また、間違ってもメイデンなどの硬派なバンドと比較して聴くような音楽性でもない。
しかし英国的哀愁漂うメロディと、嫌味にならない大衆性、その両面を際立たせることに成功した手腕は見事、湿り気を帯びたツインギターと良く伸びるハイトーンとの組み合わせの効果的に機能、マニアご用達で終わらせるには惜しいバンドですね。
幅広い層に訴えかけられる音楽性、1983年という時代を射抜くような質の高い名盤ですよ。


HEAVY PETTIN' - Lettin' Loose - Roll the Dice ★★★ (2020-10-03 12:54:36)

彼等の名をシーンに知らしめた疾走ナンバー
後年NEATが監修したシングルコレクションなどで聴けるようになったが
現在はボートラとして収録されています
英国的な哀愁美が炸裂するハードナンバー
これぞNWOBHMな魅力が満載です
これも名曲だなぁ
何度聴いても熱くなりますよ


HEAVY PETTIN' - Lettin' Loose - Shadows of the Night ★★★ (2020-10-03 13:00:54)

こちらもシングルカットされたROCK MEのB面として収録された
メロディアスな奴です
やりにいっていますが彼等流のサウンドに仕立ています
この硬軟交えたバランス感覚が売りだった


HEAVY PETTIN' - Prodigal Songs ★★★ (2020-09-06 14:47:39)

2007年にリリースされた彼等の未発表曲集。こういうのは未消化な部分が多くヴォリュームもバラバラだったりして、イマイチ音源として没頭できなかったりするのですが、これが激アツの名曲連発。

収録曲はこちら

1. Break It Down
2. Don't Blow Your Chances
3. I Don't Care What You Say Anymore
4. Keep on Believing
5. Merry Go Round
6. Don't Walk Away
7. Hot Women
8. Speed Kills
9. Knock 'em Dead
10. My Love For You
11. Nightmare
12. Once is Enough
13. That's the Way

情緒のあるメロディが映える①からメタリックに疾走する②の流れにノックアウト、デフ・レパードの後継者と呼ばれるに相応しい硬軟交えた魅力を炸裂と、未発表にしていたのが勿体ないと心の底から思えるクオリティ。これがもっと早く出ていれば今日の評価も違ったのになぁと思わずにはいられない楽曲が多数収録。勿論、完全アメリカン市場狙いの曲もあるので、その対比を聴き比べ楽しむのも一興でしょう。

やはりこのバンドには、鋭いエッジの立ったギターサウンドが良く似合う。それがあってのハイトーンヴォイスだろう。路線変更も受け入れ巧みにコントロール出来た器用さが、涙を呑んでの路線変更に繋がったのかなぁ。
そんな勝手な深読みをしながら楽しんでいます。


HEAVY PETTIN' - Rock Ain't Dead ★★★ (2020-09-02 12:47:14)

アルバムジャケットを見た瞬間からやってんなぁと、嫌な予感が頭をよぎるのですが、今作は焦点を絞ったことによりデフ・レパード化に拍車は掛かっているが、フォロワーとしてはトップクラスのクオリティを保持、むしろバンドの個性がギラリと光り見事に路線変更に成功。この程度でアメリカンなんちゃらで叩かれるのは酷である。
メジャーレーベルに打って出れば音楽性にメスを入れられるのは当然で、むしろ、彼等は初期の頃に見せたデフ・レパード臭さを巧みに昇華することで、大衆性とアーティスティックな面を両立させている。
もはや違うバンドレベルになったと言われれば返す言葉も見つからないが、多くのバンドが変換期を迎えていた時代の業と言えるだろう。
哀愁のメロディと大衆性を帯びたポップセンスを大増量、コーラスワークも厚みも増しビックロック化しているが、この泣かせ具合が絶妙な配合でアメリカン臭さを打ち消し、独自のスタイルを披露。統一感のある作風なのに飽きが来ないようバラエティに富んだ楽曲を収録することで、1stから流れてきたファンの戸惑いを受け流している。

個人的には、こっちを先に聴いたので、1stのシャープさに驚いたものである。そして、デフ・レパートに似たバンドと教えてもらったが、今作のマイルド路線よりも、1stに収録された数曲の方が、やりに行っていて驚いたものである。
感触はソフトケイスされたが音楽性の質は高い、NWOBHMファイターとしては見事に変貌した好例であろう。

でも1stから入った人が受け入れられないといった気持ちも理解できるが、オジサンとなった今では全然問題なしである。


HEAVY PETTIN' - Rock Ain't Dead - Rock Ain't Dead ★★★ (2020-09-02 12:33:04)

いいですねぇ
叙情的な哀愁美が溢れています
そこに極上の大衆性を盛り込み嫌味なく聴かせてくれます
今作の方向性を案に示唆するロックアンセム
メジャーフィールドに果敢に挑む姿にグッときます


HEAVY PETTIN' - Roll the Dice ★★★ (2022-12-27 17:03:31)

知らんうちに配信盤にてリリースされた幻のシングル盤の復刻、2022年リマスターとオリジナルバージョン収録と言うマニアを歓喜させる仕様に、ヒデキ感激とリンゴとハチミツがトローリ溶けて、旨さが爆発なレア盤が復活。収録されたLove X LoveとNothing to Loseは、ニートからリリースされたシングルには収録されておらず、また過去のアルバムにもなかったハズである。これには面喰らいました。嬉しい誤算ですよ。
NWOBHMファイター時代を完全に想起させる憂いのある叙情派ハードサウンドに唸りますよ。
詳しい詳細はさっぱりです。既存の情報を引っ張り転載するのはNGなのでやりませんが、この3曲の出来映えに胸踊りますね。発見してからヘビロテですよ。NWOBHMマニアは勿論ですが、湿り気のある英国的伝統美溢れる古典ロックに興味のある方はマストと言えるでしょう。


HEAVY TIGER - Saigon Kiss ★★ (2014-12-11 13:47:37)

我らがスピリチュアルビーストよりリリースされた1st。ライブを見た後購入したのでなんのバイオを知らなかったのですが、若々しいキュートな女の子3人組と思ったら平均年齢が19歳と言うのに驚きました。外国人は大人だなぁと思いつつ、ピッチリとしたステージ衣装もよかったなぁと思い返し楽しんでいる一枚です。ある意味無骨なレーベルからリリースのイメージが湧かないようなオールドテイスト満載のR&Rサウンドが小気味よく進み、楽曲もシンプルでコンパクト、あっと言う間の9曲。随所に北欧出身ならではの哀愁の旋律が醸し出す甘味を感じられ、ある意味やり尽くされた王道も王道を行くサウンドとの対比に新鮮味を感じないかも知れませんが、身体の悪そうな駄菓子的な味わいもそこそこにワイルドに跳ねるサウンドは、個人的には温故知新な風と新鮮さを浴びる事が出来、懐か新しく楽しんでいます。スリーコードよろしくなハードポップサウンドを聴き、スピリチュアルビーストな無骨さを感じましたね。


HELIX - Back for Another Taste ★★★ (2016-07-30 14:41:18)

プロデューサーにあのトニーボンジョヴィを迎え制作された1990年リリースの6th。相変わらずオーソドックスな王道アメリカンロック路線を踏襲、ハードなブギーサウンドは勿論ですがよりベーシックで埃っぽいスタイルに舵を取りバブル臭を抑え男臭さをアピール、その中にも哀愁のあるメロディを盛り込んだ②なども用意し相変わらず質の高い楽曲を揃えています。個性不足と揶揄されていた彼らですが、ここまで洗練され計算された音楽性は見事だし、豪快なロックサウンドの中でキメの細かい作業を行う器用さに目を細めます。余裕のある演奏とツボを抑えたアレンジ、曲に合わせたダイナミックなプレイの数々は相変わらずの冴えを魅せていますね。


HELIX - Long Way to Heaven ★★★ (2016-07-30 14:12:33)

オリジナルな1985年リリースの4th。典型的な大らかでゆったりとしたリズム、豪快さと整合感のあるサウンドは優等生すぎるがアメリカンな王道ロックが好きな人にはたまらんものがあるでしょう。その中にも哀愁のメロディを盛り込んだボブ。ハリガンJrが提供した②や同じく哀愁路線の⑦などは日本人の琴線に触れる要素も強く、イマイチ日本で跳ねないAC/DC、クロークス系のロックスタイルだけではない強みもあるので類型的なサウンド形態や印象の薄さから逃れる事に成功、ポピュリズム溢れる粒ぞろいの楽曲はどれも嫌みなく溶け込み、売れる要素を内包している点も見逃せません、また74年結成のバンドだけの事はあり職人技のソツのない演奏もカッチリとハマり一体感を演出しているのも彼らの強み、全10曲入り36分少々というコンパクトなランニングタイムも手伝い飽きることなく最後まで一気に聴かせてくれますね。バカっぽさを感じさせない襟を正した清々しい優等生ロックの響き、猛暑を吹き飛ばす質実剛健なカナディアンロックに身も心も踊りますね。


HELIX - Long Way to Heaven - Deep Cuts the Knife ★★★ (2016-07-30 14:18:20)

シングルカットされた哀愁のハードポップナンバー
ソツなくまとめあげていますね


HELIX - Long Way to Heaven - Without You (Jasmine's Song) ★★★ (2016-07-30 14:15:10)

哀愁のメロディがズバッと切れ込んできます
熱量を抑えたブライアン・ヴァルマーの歌もエエです
口ずさめるギターソロもエエ
ツボを押さえたエエ曲です


HELIX - Walkin' the Razor's Edge ★★★ (2015-05-21 16:36:49)

ボブ・ハリガンJrの手による①のPVが彼らの初体験。日本のプロレス界にその名を轟かした分厚い胸板でお馴染みのドン・ムラコばりに暑苦しいPVと曲調がもつノリの良さ、このいい意味でのバカバカしさが気に入りました(燃え盛る炎を囲い巨乳の姉ちゃんが裸体をさらけ出し踊るサービスカット満載)今はあまり見かけませんが、当時はメタルのPV集がひとまとめになり商品化、たしか今作は他にクロークス2曲やとラストはオジーのダイリーオブマッドマンだったように記憶しています。豪快でノリの良い乾いたHM/HRサウンドが目白押し、①の流れを崩さない野性味あふれる②蒼天な爽快さ溢れるロッキンポな⑦ビックコーラスが印象的な④こりゃまたセクシーな姉ちゃんが満載のカヴァーソング⑥野性味あふれる歌声がロックしているメロウなカヴァー曲⑧とバランスの取れた聴き易い曲が多く、計算された粗暴さが実に心地よく耳を刺激してくれるでしょう。毒気は薄いが覇気のある楽曲が持つ普遍の魅力、ほぼ3分少々のコンパクトさ、CD時代のギリギリ詰め込む70分では味わえない、絞り込んだ今作はテンポのいいアクション映画のようにサクサクと聴き進む事が出来るので重宝しますね。嫌味のないハードな調べに余計な事を考えず、安全レバーのついた豪快さに身を任せるのも一興かと思います。


HELIX - Wild in the Streets ★★★ (2016-07-29 13:55:55)

オリジナルのリリースは1987年、プロデューサーに①⑥ではニール・カーノン、それ以外はマイク・ストーンが手がけるという金も力も入った一品、その証拠に⑨ではデフ・レパードのジョー・エリオットが曲を提供、③はナザレスのカヴァーを収録した意欲作。その甲斐あって音の作りはゴージャス、今までも嫌みを感じさせない豪胆さがありましたが、その勢いを損なう事無く実に洗練したハードでありつつも大人のロックを聴かせ、雄大なリズムとメロディ、そこにチョイ足しされる哀愁がなんとも言えない絶妙な味わいを持たせ、十把一絡げのバンド群から頭一つ抜きんでた存在になったと言えるでしょう。残念な事に国内盤リリースもなく、地元のカナダでも、所謂ビルボードチャートでも話題にならずOUT。質の高いキャッチーな音楽性のわりにオッサンでアイドル性がなかったのが成功に結び付かない理由だと当時は言われていましたね。デフレパード程ポップじゃないし、ファイアーハウス程の情念はありませんが、計算された音楽性から生みだされるパワー漲るロックサウンドは時代を超越した作りとなり、今聴いても実に痛快極まりないスタンダードな一品として鳴り響きますね。アメリカンロック好きにはたまらんでしょう


HELL 'N' BACK ★★ (2008-11-15 22:24:00)

中間英明がアンセム脱退後エメラルドフォレスト等を率いて活動するも軌道に乗らず単身渡米し参加したバンドのデモを商品化したもの。相変わらず中間のメロディアスなギタープレイを軸としたパワフルな正統派HM/HRサウンド聴かせてくれます。VOの画一的な歌いまわしに共感は出来ないが、その分中間が豊潤なフレーズで楽曲に必ず見せ場を作ってくれる、燃え上がる劇場が昇華する美学は彼のセンスを物語るもの、周りを上手く生かす事ができればもっと名声を得れるはず、長身で美形の彼はステージにおける佇まいなど本当に絵になる。一日も早く第一線で活躍して欲しい


HELL 'N' BACK - Demon Supremacy ★★ (2008-11-15 22:25:00)

中間英明がアンセム脱退後エメラルドフォレスト等を率いて活動するも軌道に乗らず単身渡米し参加したバンドのデモを商品化したもの。相変わらず中間のメロディアスなギタープレイを軸としたパワフルな正統派HM/HRサウンド聴かせてくれます。VOの画一的な歌いまわしに共感は出来ないが、その分中間が豊潤なフレーズで楽曲に必ず見せ場を作ってくれる、燃え上がる劇場が昇華する美学は彼のセンスを物語るもの、周りを上手く生かす事ができればもっと名声を得れるはず、長身で美形の彼はステージにおける佇まいなど本当に絵になる。一日も早く第一線で活躍して欲しい


HELL 'N' BACK - Demon Supremacy - For the Cause ★★ (2009-07-31 21:47:50)

キャッチーさのある疾走ナンバー
印象的なギターリフに耳がいきますね
フラッシーなギタープレイが魅了しますね


HELL 'N' BACK - Demon Supremacy - Supremacy ★★★ (2008-11-18 20:47:55)

パワフルなドラミングに導かれ始まるミドルハイナンバー
中間のメロディアスなギタープレイは素晴らしい
ソロで奏でる叙情的なフレーズの数々に惹きつけられますね
スウィープはちとやりすぎも技術は凄い


HELL 'N' BACK - Demon Supremacy - The Dying Breed ★★★ (2008-11-18 20:53:43)

頭から中間がギターを弾きまくってます
後半徐々にテンポアップし盛り上がるのがカッコイイ
縦横無尽に弾きまくる中間のギターがハイライト
インギーもどきと揶揄する事無く聞いてほしいなぁ


HELL 'N' BACK - Demon Supremacy - When You Fall ★★ (2009-07-31 21:45:52)

中間の扇情的なギタープレイが聴けるヘヴィバラード
ギターソロの組み立て方が印象的です


HELL 'N' BACK - Demon Supremacy - Wicked Ways ★★ (2009-07-31 21:53:57)

オープニングの流れから一転叙情的なフレーズが切り込んでくるパートが印象的です
中間英明の艶やかなトーンとフレージングで魅了するギターソロに痺れますね
華のあるプレイヤーとしての片鱗を存分に見せつけています


HELL 'N' BACK - Sacred Wind ★★ (2008-11-15 22:41:00)

中間英明が在籍していた日米混合バンドが2005年に突如デンジャークルーからリリースした1stアルバム。相変わらず扇情的でメロディアスな泣きのギタープレイが縦横無尽に駆け巡るパワー溢れるHM/HRサウンドを聴かせてくれている。やはりVO処理に難を感じるが、そこさえ気にならなければ正統的なスタイルを今に伝える貴重なバンドである


HELL - Curse and Chapter ★★★ (2016-04-03 13:41:01)

アンディ・ス二ープの献身的なサポートにより奇跡の復活を遂げた英国産HM/HRバンドの2nd。NWOBHM直系のアングラ臭漂うダークでシアトリカルなサウンドは健在、随所に魅力的なフレーズを奏でるツインリードのダイナミックなプレイと情緒溢れる華麗なフレージングもコンパクトだが印象的な持って生き方を施しアクセントとなる聴かせ方は流石だ。芝居がかったデヴィット・ボウアーの唄も巧みな声色を使い分けストーリー性の高い楽曲の中で見事な役者ぶりを披露、俳優業との二足の草鞋が功を奏した結果となり見事にHELLサウンドを牽引しております。前作以上にダイナミックなギタープレイが荘厳な展開をもつ楽曲の中でパワーメタル色を強めていたりと聴き様によっては音楽性のとらえ方も変わるのかも知れませんが、劇的な展開を生かしたアレンジと演出的技巧が光る古典的なHM/HRサウンドの中で、その脈々と流れるNWOBHMの血脈を守る音楽性の高さは圧巻の一言ですね。⑤では故デヴィット・ハリディが在籍していたバンドのカヴァーを収録、なんだか感慨深いエピソードもあったりと、昔のマテリアルを引用する辺りが、このバンドの魅力なんでしょうね。個人的には敢えてのローファイなサウンドで、この手のバンドは楽しみたかったりするのですが、古臭さを感じさせないように仕上げているので若い人にも馴染みやすいでしょう。でもゴリっと走る曲がないから厳しいかな


HELL - Human Remains ★★★ (2015-12-21 16:21:47)

Mausoleumレコードの倒産により活動が停滞、メンバーの自殺など不遇を味わい息絶えたNWOBHMのアングラシーンを支えた彼等、そんな彼らを愛していたアンディー・スヌープが再結成へと動き出し見事に復活を遂げたのが今作。楽曲のマテリアルは当時のものを採用しつつも、洗練度も増した演奏と楽曲が放つ魅力は相当なものだ。シアトリカルな語り部も鬼気迫るパフォーマンを披露、いびつに歪んだシャウトにゾクゾクとさせられますね。また禍々しい暗黒サウンドとエッジの効いたヘヴィなサウンドが無駄なく共存。クラシカルな響きには静謐性もあり、さらにはその中に親しみやすいメロディまで導入している辺りのアレンジも熟練の技と供にギラリと光りを放ちます。濃密なアンサンブルが生み出す邪悪なる闇の宴、張りつめた緊張感に息を飲み、迫りくる漆黒の闇に慄き、全てを覆い尽くす鬱積としたジレンマに神経が逆なでされるような焦燥感が今作最大の聴きどことかも知れませんね。一級のゴシックホラー映画を見たような感覚を覚えますね。


HELL DUMP - Pretty Horror Show ★★★ (2018-10-26 18:37:32)

茨城県つくば研究学園都市のロボットテクノロジーが生んだ人造人間バンド、それがHELL DUMPという事です。そのノリに付き合えなければ一ミリも許容する事が出来ない国産メタルバンドの1st。
まぁメイク&コスチューム姿から醸し出されるお遊び感は、メタルを愚弄すんじゃないぞとキレたくなるでしょう。そんなもんじゃないぞと言えばそれまですが、セックスマシンガンズや冠徹哉の世界を楽しめるマニアならイケるでしょう。
また懐の深いメタルマニアも楽しめるかと思います。豪快なスピードメタルの合間にラップテイストもあり、ミクスチャー系のラウドロックからガチンコメタルまで幅広く手を出しています。アホなようで賢い典型例のメタルバンドですが、シリアスさの欠片もないバンドに対する風当たりは相当なものでしょう。スリップノットのような外国人がやる分には歌詞はストレートに伝わらないので許されるが、日本人で日本語となると完全にアウトだもんね。世知辛いッス。
またアルバムのジャケを見て購買欲が湧くとも思えません、全てをひっくるめてのゲテモノ感がハンパない。メタルバンドでメガネを掛けている奴を初めて見たと言いたい。その狙いすましたキワモノ設定が踏み絵なんだろう。

日本では残念ながらメタル系は一般的なものではありません。大御所ですら音楽だけで飯を食うのが難しい現状ですよ。音楽だけで勝負出来ない土壌だから、彼らのようなスタイルが生まれるのです。音だけ聴けばメタルシファーのようにメタル道を極めています。それだけにキャラを頼らないとメディアに出られないのが残念。禁断の果実に手を出したら最後、真面目な事は一切許されませんからね。先輩達が討ち死にする姿を目の当たりにしている世代なはずなので今後の動向にも注目が集まりそうです。
YouTubeなどでライブ映像を探しスベリ散らしている姿を見て笑うのも一興ですよ。ハイポジションでギターを構えるアメーバ伊澤のいじられキャラぶりに注目も集まりそうだ。ひ弱な身体のサイボーグなんて見た事無いぞ(笑)

熱い、ダサい、イモくさいの三拍子を掲げ、地獄のダンプカーが発進するぞ!ガソリン満タンだ!さあ君も乗り遅れるな!地獄のダンプカーに乗り、目指すは 『色物界の頂点』 だ。と言い切るバンド。どうして今作を買ったか今もって自分自身理解できないのだが(笑)馬鹿メタルに付き合いたい気分にさせる力技があるバンドだ。


HELL FIRE - Free Again ★★★ (2018-08-07 10:00:46)

アメリカの若手HM/HRバンド待望の2nd。前作同様NWOBHM風味満点のオールドスクールサウンドに胸が焦がれますが、全てのおいてスケールUP。ソリッドなへヴィグルーブと鋭利に切れ込んでくるツインリード、アイアンメイデン丸出しだったりするが、彼らはよりストレートでアグレッシブ、マイク・ディメオとトニー・ムーアを足して2で割ったようなシンガーの歌いかたもあり、初期RIOTを思わせるバンドだ。スピードを追求しながらもメロディックなソロなどもRIOT風味と言えよう。
アグレッシブさとメロディアス具合の塩梅が丁度よい、これぞへヴィメタルなサウンド故に飽きのサイクルも速いでしょうが、芸の細かいアレンジと拘りの演奏は、十分にアイデアを練り上げているので満足度は高いと思います。
ベタに敵うもんなし、これぞ純度100%のへヴィメタルでしょうね。


HELL FIRE - Metal Masses ★★★ (2018-06-26 15:21:24)

サンフランシスコ産の若手マイナーメタルバンドが2016年にリリースした1st。
まさに愛想のないゴリゴリのマイナー正統派サウンド故に、耐性が出来ていない方には、一番つまらない音なんでしょうが、その筋のマニアにとっては、これぞへヴィメタルとして大いに楽しめるでしょう。
往年のスタイルを下地にNWOBHM直系の粗削りなへヴィメタルサウンドを披露。その中でも力任せに突っ走るだけではない、芸の細やかさもあり柔軟な姿勢も見せている。商業的な成功とは相反するマイナーメタルの様式を継承する姿は眩いくらいに輝いており、その実直なスタンスを駆使した楽曲はどれも聴き応えがある。

またソリッドでシェイプされたサウンドはアメリカンマイナーメタルならではの仕様。このあたりの作り込みが評価を分ける最大のポイントなんでしょうが、逆にその部分にこそ彼らのメタルに対する心意気が一番表れていると思うし、その昔堅気の流儀を継承する姿にこそ、このバンド最大の魅力が発揮されていると思います。
自らのルーツをさらけ出し自問自答することで辿りついた境地といったところか、単なる懐古主義ではない気合いを感じるのも好印象でした。


HELL FREEZES OVER - 1st Demo ★★★ (2018-09-24 12:43:25)

ライブ会場などで配布されていたデモ音源。
いまとは違うシンガーが歌っていたのですが、これが思いのほか強烈なシンガーで、○○に似ている声質な為に結構かぶりついて聴ける。オールドスクール極まりない暴走ロックとの相性も抜群。このメンバーで正式音源が聴きたかったと思わせる高いクオリティがある。徹頭徹尾貫かれるメタルスピリット。派手さや速さだけではないへヴィグルーブがなんとも心地よく鳴り響かせている。
時代を超越した基本的なスタイルがブレる事無く中央に鎮座しているから、誰誰のモノマネではないスタンダードな暴走メタルサウンドとしてダイレクトに聴き手に届くのでしょうね。これから目が離せないニューアクトでしょう。

外国のバンドは当たり前に未発表音源を世に出すので、彼らも出し惜しみしないで正式な形にした方が良い。恩讐を乗り越え皆がウィンウィンになる関係は悪い事ではない。割り切りも大切ですからね。それが若い時に出来る人間なら絶対に成功すると思いますよ。


HELL FREEZES OVER - Hellraiser ★★★ (2023-10-20 14:04:01)

若さとトラディショナルな基本形を押さえたバンドとして国内外から注目を集める若手バンド。そのメタルに対する忠誠心と実直な姿勢、頭から、これぞメタルと言いたくなるストレートな展開で魅了。単なるスピード勝負なバンドとは一線を画す芸の細やかさがあり、温故知新を通り越した普遍的な魅力を打ち出している。
世代を超えて支持される王道サウンドと活きの良さに感嘆しました。フレッシュさを損なわない純然たるメタル、小細工無用、心の赴くままに愛するものを実直にやり切ったと、思わせる姿勢とサウンドに共感を覚えるマニアは多いでしょう。
いまだに国籍で音楽の善し悪しを判断する人間はいますが、彼らは海外から火がつきそうな可能性もあるところがポイントだろう。

今の時代、カワイイ女の子がギャップで人気が出ます、メディアもそこを激押しですので、彼らのようなむさ苦しい長髪野郎に支援の手が差し伸べられるかは微妙だが、彼らには自らの力で切り開けるだけの力がある。
なかなかメンバーが固定されない難しさもあるようだ。運も実力のうちという、なんとか次のステップを掴んで欲しい。
この音は実に魅力的だ。聴いてきて身体が勝手に反応します。個人的にはこれぞ、メタルだと思う音ですね。


HELL FREEZES OVER - Speed Metal Assault ★★★ (2018-09-10 12:23:16)

耳が早いメタルファンの間では活きのいい国産スラッシャーが出たぞと話題になっていた、」若手バンドによる2018年リリースの4曲入りのミニアルバム。
ドラムには我らがMAD大内をゲスト参加で乗りきったりと、メンバーチェンジなど問題も多く抱えていたが、ようやくレコーディングを済ませ完成させた渾身の一品。出てくる音も懐かしいピュアスラッシュ。伝統的なへヴィメタルの流儀に則った格式高いスラッシュサウンドの復権である。確かに海外では若手のリバイバル風味満点のスラッシャーがゴリゴリデビューしているのだが、ようやっと日本からも出てきた事に安堵です。
4曲入りと言う事でまだまだバンドの全容は見えてきませんが、恒久的なラインナップが整ったあとのフルアルバムに期待大です。レーベルもspiritual beastですから浮ついていないので安心して見守れますね。

NWOBHM直系の鋭角的なリフワーク、急降下爆撃を繰り返す起伏に富んだ展開。先人達の美味しいところをギュッと絞ったスタイルは、破れかぶれの突進力だけじゃない構成力がある。その作り込みの上手はへヴィメタルの様式を駆使したものでり、格式高いメタルスピリットが継承されている。だからこそ、破壊的な爆発力に魅力が増すのだ。
今後もオリジナルティを研磨しつつ、進むべき道へと邁進して欲しいバンドですね。


HELL IN THE CLUB - Let the Games Begin ★★ (2018-01-19 02:10:33)

Secret Sphereのリズム隊とElvenkingのシンガーが合流して立ち上げたサイドプロジェクトがコチラ。イタリアの4人組が選んだ音楽性が、甘いメロディと分厚いコーラスワークが耳を惹く麗しき80年代後半のバブリーなアメリカンロックサウンドを披露。
躍動感のあるへヴィグルーブの腰のあたりに来る心地よさ、シンプルだが優雅で華やかさもあるリードギター、カラッとしたアメリカンロック志向だが、瑞々しいメロディには欧州の風を感じる事もでき、FIREHOUSEのような叙情派アメリカンロックが好きな方にはピンとくる要素も強いでしょう。
往年のスタイルを踏襲するが故に、新鮮さは皆無だが、単なる焼き回しでは終わらない、時代の流れをしっかりと汲み取り、2011年の王道HM/HRサウンドを展開しているのが心憎い。シンプルだが活きのいいハードサウンドは普遍の魅力に彩られていますね。


HELLEN - Talon of King ★★ (2008-05-07 04:31:00)

MANDRAKE ROOTより第一弾アーティストとして世に送り出された彼らの記念すべき1stミニアルバムです。日本人好みのメロディアスなフレーズを的確に聞かせてくれるサウンドが彼らの代名詞で新しさは無いものの時代を超越して聞くことのできる様式美な世界を展開しています。リッチー、シェンカー、インギーといったプレイヤーの影響を受けたギタープレイもカッコ良く、懐かしい音色のKEYのプレイも印象的で楽曲の中間部で聴けるソロパートの美しさに涙腺が緩みます。音質は悪くこれではリズム隊が可哀想ですがしっかりとしたプレイで盛り上げています、古き良きHM/HRをお探しの方は聴いて損はないかと思いますよ。


HELLEN - Talon of King - For You ★★ (2008-05-07 04:18:49)

哀愁の様式美ナンバー
ちょっと薄っぺらい音だけど高梨のKEYが良いですね
お約束なギターソロの構成もカッコイイですよ