このアルバムをリリース後、ジェフリアはロン・キールと接近するも、結局はHouse Of Lordsまで彼の雄姿を待たされることになる。もし、ジェフリアの3枚目が80年代のメタルバブル全盛に出ていたらどうなっていたのか? このグループの今日の評価も違うものになったのかもしれませんね。世界中のメロディアスロックファンから愛されるジェフリアの2枚目。1stほど、アメリカで売れなかったと言われるが、イタリアの名門、フロンティアレコード関連の商品が好きなメロディアスロックマニアにとってはマストな一枚でしょう。
L.A. BLUES AUTHORITYシリーズ第2弾は、当時燻っていたグレン・ヒューズのヴォーカルをメインとしたアルバムへと変貌。 いくつものパーソナルな問題を抱え体重は増加。ドラッグ&アルコール漬けの怠惰な生活を送り、もう歌えないよと囁かれるグレンでしたが、ジョン・ノーラムと活動したり、カヴァーディルの声かけに応え、彼のアルバムに参加したり(本編で昔みたいに歌い分ける予定であったが、全く衰えていないグレンのパフォーマンスに嫉妬したカヴァーデイルは、マネージメントが提示したプランを握りつぶした話は有名である。またグレン参加はアルバムの話題作りでもあったが主役がわき役に喰われたんではシャレにならん。まるで映画ロッキーみたいなもんだもんね)
けして世捨て人になった分けではなかった。特に当時のエピソードとしては、DOKKEN解散後のドン・ドッケンの新バンドでは、ヴォーカルディレクターを務め、ドンにこう歌うんだよとアドバイスを送ったのは紛れもなくグレンで、彼の歌声がバックで流れ続ける『When Love Finds A Fool』のグレンが歌うデモヴァージョンは絶品だと言われる。 そんなヴォイスオブロックと呼ばれる男、グレン・ヒューズの名前が久しぶりに前面に出たのが今アルバムだった。
本格的なソロアルバム『From Now On...』で痺れまくった後に聴いてので随分と地味な印象は拭えなかったのだが、スローナンバーなどで聴けるエモーショナルかつソウルフルな歌い回しは絶品で、情感を揺さぶるパフォーマンスに魅了されました。 参加メンバーも豪華なものなのだが、やはり性質上、どこかヨソ行きで地味なモノが多いと感じる。その辺りが、土着的なアメリカンブルースへの憧憬というのか、ワタクシにその素養があまりないので心に引っ掛かるモノが少ないだけで、その筋のブルースが好きな人なら豪華メンバーによるハードなブルースロック集として楽しめるでしょう。 ワタクシもオジサンになってからは、味のあるサウンドとして楽しんでますのでね。上手い歌が聴きたいと思う方にも一口いかがと言いたいです。
大半はBURNING JAPAN LIVEにも収録された曲だがアレンジが違う、そこがライブの旨味。またオープニングナンバーがあの、第二期パープルの名曲中の名曲から幕開けというのも興味をそそられる。 歌われ継がれる③におけるグレンによる絶品のパフォーマンスに酔わされる。それは⑩でも同様。スタンダードなナンバーだからこそ、神がかったグレン・ヒューズのパフォーマンスに魅了。ラストはL.Aブルースアンソロジーからという美味しい選曲。ちなみに配信盤にはインタビューは割愛されているので13曲、ラストの三曲はアンプラグドライブという趣、でもFROM NOW ONが終わったらインタビュー始まるけどね。
VOICE OF ROCK、その名を欲しいままに天賦の才を持ち合わせつつも、音楽的嗜好とパーソナルな問題を抱え多くの時代を無駄に過ごした男、90年代に入り再起の兆しを見つけ、精力的な活動を遂げるわけですが、ソロ作で言うならロック色が強く、それなりにメタルな耳で楽しめるのが『FROM NOW ON』や『ADDICTION 』くらいで、二枚目の『FEEL』はソウル過ぎた(しかし歌は凄かった)。わりと期待を持たせつつ外した作品が多いといわれるグレン、本人の中にあるわだかまりが中途半端な作品を作る結果となり続けたのでしょうが、今作はかなり焦点を絞った作風へと舵を切り、往年のクラシックロックに精通する筋の通った音楽性を披露。その前に行ったジョー・リン・ターナーとの黄金のプロジェクトチームH.T.P.での活動に触発された面もあるのか、魅力的なメロディを朗々と歌う姿はまさにVOICE OF ROCK降臨と思える圧巻のパフォーマンスに驚嘆あるのみ、ロック色の強い楽曲の中でも、自身の持ち味を生かしたアレンジと楽曲を用意し支えたスタッフ一同に感謝しますね。全編にわたり水準以上の楽曲がある中で、②のイントロなんてレインボーのあの曲にソックリだし⑥に漂うミステリーデッドな雰囲気にも驚かされました。こういうモノとは縁のない男と思っていたのでいやはや驚きでしたね。紆余曲折を経て辿りついたソウルフルなハードサウンド、それらは安易な70年代スタイルの模倣とは違うが、グレンの趣味全開でもない、そのいい意味でも折衷具合は、ある意味バラつきあるソロ作の中では今作が一番の出来栄えでしょう。何はともあれ、絶品の歌声に魅了されるのが一番ですかね。⑦みたいな曲をやるとは思わなかったわい。嬉しい誤算でしたよ。
90年代の中頃から精力的な活動を続ける稀代の名シンガー、VOICE OF GODの名を欲しいままにしているグレン・ヒューズが1989年にロビン・ジョージと組んでアルバムを作るも契約に至らず埋もれていた一品。ロビン・ジョージがライセンスを取りようやく2008年に世に出たのが今作です。 薬と酒に溺れ多くの問題を抱えていたグレン。その為に80年代と言う大切な時期にキャリアを築く事が出来なかった。そんな私生活に問題を抱える扱いづらい男の黒歴史時代の作品でも、そんあ不安を微塵も感じさせないソウルフルな歌声を聴かせているのだから驚きです。グレン関連は黒っぽさが強く、ハードさが薄めの曲が多い。その為にイマイチのめり込めないんだという方も多いでしょう。今作は全ての曲でロビン・ジョージが主導権を握っているだけに、中途半端なソウルは無し、ロックシンガーとしてのグレンの旨味をたっぷり味わえるサウンドとなっています。 あくまでもデモ的な音源です。もう少し手直しも必要でしょう。そんな環境下でも凄みを感じさせるグレンのパフォーマンスに脱帽。堅実なブリティッシュロックに華やかさを持ち込んだグレンの存在感の大きさに助けられていますね。
再始動GOLDBRICKのオープニングナンバーがまさかのPRECIOUS時代の『Crazy For Your Love』のリメイクで幕開けとは驚いた。あの速弾き時代を否定的に捉える意見が多く梶山から聴かれていたので、歌心のあるスピーディーなギタープレイが満載のオープニングに先制パンチを喰らいました。その後は②③④とジョーとやっていた曲のリメイクが続いたりとフレッシュ感のない選曲に不安を覚えたのだが、フロントマンを飾る藤井の表現力豊かなパフォーマンスが違いを楽しませてくれ、サビで伸びやかになる瞬間など人見基気を彷彿とさせる部分もあり、上手いだけではない情感があるシンガーがいる事に興味も尽きずに楽しみました。ただ初めてのレコーディングなのか、硬さがあったのは気になるところ、それでも十分に梶山が作りだす古典的なHM/HRサウンドの中で互角に渡り歩き躍動しています。このアルバムに新しい面白みを持ち込んだのは、器用な藤井の存在は不可欠だったように思う。
ストラトキャスターを操る不世出のギタリストと呼ばれた梶山章、そのテクニックだけに埋没しないセンスを発揮できる機会を見つけて欲しいものである。そろそろ梶山と言えばの決定打が欲しい。彼にとっては本意でなくとも『Cast In The Air』はマイナスではない。いっそ器用に歌える藤井を見つけたのだからPRECIOUSの曲をセルフリメイクするのもありだろう。 下山とのRAINBOWライブは素晴らしいけど、リッチーの影響は受けているがRAINBOWは、まともに聴いた事がないと言った男なんでね。もうRAINBOWネタこするなよと言いたい、なんかぶれるわ。もう梶山からRAINBOWとったれよとね。マネージメントを含め検討して欲しいね。そして次のアルバムはオール新曲でお願いしますよ。