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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 4001-4100

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 4001-4100
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GALAXY - GALAXY - Love Me ★★★ (2015-10-26 04:55:54)

メリハリの効いた展開が印象的です
扇情的なメロディが惹きつけますね
哀メロ派には見逃せない一曲でしょう
バランスの悪いミックスはアルバム全体の問題ですので
目を瞑って楽しみましょう


GALAXY - GALAXY - SWEET ROSANNA ★★★ (2015-10-26 05:01:31)

バンドの方向性を如実に物語る一曲
メジャー級のバンドにも負けない
切なさ命なロシアンメロディックHM/HRの名曲です
エエで


GALAXY - GALAXY - Standing in the Shadow ★★★ (2015-10-26 04:52:43)

ハスキーヴォイスもハマりますね
ロシア産としては貴重なスタイルの陽性メロディアスハード


GALAXY - GALAXY - Superman ★★★ (2015-10-26 05:11:04)

リズミカルですね
哀愁度の高いメロディが耳を惹きます
入口と出口で印象が変わり不思議な魅力を携えた一曲
それがこのバンドなんでしょうね


GALAXY - GALAXY - We Say "Good-Bye" ★★★ (2015-10-26 05:16:14)

アルバムのラストを締めくくる
胸キュンハードポップナンバー
こういう曲調にペレストロイカの影響も
出ているのかなと思うと感慨深いですね


GALAXY - GALAXY - You Run Around ★★★ (2015-10-26 04:51:14)

音質はアレですがエッジの立ったギターも切れ込んできます
哀愁の胸キュンハードポップサウンドは切ないですよ


GALLOWS END - Nemesis Divine ★★★ (2015-01-20 14:01:12)

北欧はスウェーデン出身の4人組による2010年リリースの1st。往年の輝きを放つ80年代的スタイルを現在に昇華したバンド群の一つ。アイアンメイデンだしハンマーフォール等に通ずるスタイルを研磨した楽曲はどれも魅力的で雄弁に語るギターの華やかなリードプレイは実に爽快だ。無理にテクニカルに弾かなくとも綻びの無い普遍のメロディが華麗に舞う姿にHM/HRの本質を垣間見ますね。肩肘を張らずど真ん中の王道サウンドを聴きたいと思う方にはおススメ出来る一枚です。個性不足もなんのその嫌味を感じさせないパワー&メロディとスピーディーで軽やかなメロデイックメタルのオンパレードに笑みがこぼれますよ。


GALLOWS POLE - In Rock We Trust ★★ (2015-11-09 12:44:23)

オーストリアはウィーン出身の4人組が1982年にリリースした1st(1992年にCD化)今では正式メンバーにキーボードを迎え5人編成によるプログレッシブなメタルサウンドを奏でていますが今作はその方向性を支持する人には面白味に欠ける一枚となるでしょうかね。のっぺりとした唄声のシンガーがジンワリとした湿度のあるメロディを歌い、シンプルなビートを刻むリズム隊、地下臭漂うサウンドを演出するギターとある種NWOBHMにも通ずる不思議な魅力もあり、ダイナミックなリフを刻む姿などまさにそれだ。でも全般的に地味だし派手さに欠ける、これと言ったキメ曲も無かったりするのだが、モヤっと籠った音質に魔術的な響きとダークな色合いを感じ気がつけば通して聴いているという状態です。メロディを大切にするアレンジには好感が持てるし綺麗なフレーズを心がけている、そして英国的な伝統を感じさせる様式が放つ重厚さはあり、もう少しで劇的な○○といえそうな展開は聴かせるものもありましが、音質も含めいかんせん地味だ。肉体を酷使する激しい展開が好みの方には物足りないでしょうが、マイナーメタルマニアにはたまらんものがあるでしょう。CD化にともなり①②が追加され曲順も大幅に変更されていますね。


GALNERYUS - BEST-R - You’re the Only… 2010 ★★★ (2014-06-03 18:55:10)

小野正利が加入したんだから避けては通れませんよね
彼らのレパートリーにこういう曲があっても全然いいと思いますよ
イメージを崩さないカヴァー上手なバンドですなぁ


GALNERYUS - VETELGYUS ★★★ (2020-12-18 20:25:49)

若きギターヒーローと目され、デビュー当時から話題だったSYU国産メタルバンド。前任シンガーが苦手なタイプであり、また所謂メロパワもちょっと苦手なので手が出なかった。
小野先生になってから、過去のリメイクを聴いたがハマることなく今日まで来ているのが現状。とは言いつつもカヴァー集は選曲の良さも手伝いコンプリートしてるが、オリジナル作にどうにも馴染めなかった。でもそんな聴いていないし、アルバムもつまみ食い程度。今作も貴方の好みの曲ですで、サブスクのおススメに単に従い手を出しただけ。
そうしたらですよ、ケルト風のメロディは飛び出すわ、流行りのEDM風味はあるは、テクニカルなギターも当然出てくるがバンドとしてのバランス感覚が素晴らしく、唄を中心にキーボードも名わき役として随所の存在感を残し、とにかく鮮度の高いサウンドで魅了。なんでもありの柔軟さ、これがガルネリウスなのかと思うと恐れ入る。そして小野先生のフック満載の歌メロの充実ぶりも素晴らしく、苦手なジャーマン風のメロパワも臭くならず、いやむしろ臭さを上手く生かし絶妙なタッチで攻めてくる。
洋風ではあるが、まさにジャパニーズ仕様に変換された叙情派ハードサウンドの旨味に悶絶しっぱなし、痒い所に手が届くアレンジと楽曲構成、長めの曲なのに全然クドくない、その清涼感のある濃厚スープの旨味にお腹一杯です。

今更なんですが、ガルネリウスの魅力に惹き寄せられました。毛嫌いしていた過去作にも向き合い、聴き込もうと思いましたね。アルバム単位で無駄な曲がないのが凄いんだよね。ギタープレイも曲に合わせタッチを変えている、だから主軸となる存在感がある。線の細そうな男が、骨太なロックギターを自在に操り脚色するのだから恐れ入りました。
天才ギタリストの横に小野先生がいる、こんな贅沢な組み合わせはないですよ。今まで馬鹿にしてすみません。いくつになっても先入観を捨てれる大人でいたいです。


GALNERYUS - Voices From the Past ★★★ (2017-03-31 16:47:55)

① selected by Syu
② selected by YAMA-B
③ selected by YUHKI
④ selected by YU-TO
⑤ selected by JUNICHI

上記メンバーのセレクションからなるLIVE会場限定販売のカヴァーアルバム。
AC/DCのカヴァーなんて、このバンドからは想像もつきませんでしたが、仕上がりは思いのほか、自分達仕様に仕上げてあり聴き応え十分。やっぱり上手いってのは素晴らしい事ですね。そして彼らのファンとなる若い人たちにとっては、メンバーのルーツたる音源に触れる事によってメタルへの興味や造詣も深まり一石二鳥の効果とお楽しみを味わえる一品として重宝するでしょうね。とにかく選曲が渋い。それにアレンジの上手いがハンパい。オリジナルの良さを残しつつバンドのカラーを注入する事に大成功。Vandenberg coverなんてオリジナルを超えた出来栄えだし、ASIAも良かったしゲイリーの曲もタイトにシェイプされて良かった。スコピ節も今風なエッセンスがあり、本家を超えたと言っても過言ではないでしょう。
このバンドのファンのみならず、普遍的なHM/HRが好きな方なら迷わずゲットできる一品ですね。個人的にはYama-Bの歌がどうしても苦手なのでオリジナルアルバムの方は中々手を出せないのですが、今作のアイデアには恐れ入りましたね。


GALNERYUS - Voices From the Past Ⅲ ★★★ (2017-03-31 17:09:17)

LIVE会場限定メンバーがチョイスしたカヴァーアルバムの第3弾。
シンガーも小野先生に交代、その効果は如実に表れ表現力のバカ高い歌声を駆使し圧巻のパフォーマンスで魅了。このバンドをワンランクもツーランクも高いステージへと押し上げたと思います。演奏技術の高さもさることながら、アレンジセンスの妙技が最大の魅力で、本当に原曲の良さを最大限に高め、古臭さを排除した再生技術に舌を巻きますね。インギーのカヴァーは誰がやっても至難の技で、あのタッチや間を再現するのは不可能ですが、ジョージ・リンチを向こうに回し弾き倒した⑤には脱帽です。④の選曲も渋いがオリジナルを完全に超えた全てのパートがエグイ、何度聴いても胸を掻き毟られる慟哭サウンドですよ。
ちなみに第2弾も魅力的なアーティストのカヴァーを取り上げ、相変わらずのアレンジセンスと選曲で楽しませてくれるのですが、個人的にはYama-B臭がキツくて聴き通せないのですが、そこが気にならない方には、物凄く楽しめますよ。本当に凄い事をやってのけ、オリジナルを殺さないアレンジセンスは見事なんだから。恐ろしいポテンシャルを秘めたバンドだと言う事を見せつけていますよね。若い人には教科書のようなバンドなのかも知れませんね。今と昔を伝えてくれる貴重な存在だと思います。


GALNERYUS - Voices From the Past Ⅱ - 1789 ★★★ (2019-01-17 13:50:48)

本家よりも全てが上である
それでもヨナスのヨレヨレの歌も
あえての外し気味のギターも本家にしかない味があり
オリジナルを超えられない曲だろう
上手いバンドは何をやっても様になる


GALNERYUS - Voices From the Past Ⅲ - Déjà-vu ★★★ (2014-06-03 19:27:43)

インギーのカヴァーは難しいですね
ソロは彼らしいアイデアを盛り込み本家とはまた違う味わいがあります


GALNERYUS - Voices From the Past Ⅲ - Kiss of Death ★★★ (2014-06-03 19:33:14)

ドッケンの超名曲のカヴァー
テンポアップされておりカッコよさも倍増
僕はジョージのギターを良くコピーしたので
この曲を選んだセンスにニヤニヤさせられます
こんなに上手く弾けたら楽しいよね
ほぼ完コピですが彼らの演奏技術が楽曲を更なる高みへと押し上げています
個人的にはオリジナルを超えたと思っています


GALNERYUS - Voices From the Past Ⅲ - November Is Going Away ★★★ (2014-06-03 19:29:40)

オリジナルを軽く吹っ飛ばす名演です
この曲を選んだセンスが素晴らしい
ありがとうガルネリウス
メタル史上の燦然と輝く名曲だと思っていますが
このヴァージョンは素晴らしい
小野さんの歌も素晴らしいが
テクニックのみならず泣かせまくるギターが凄いです


GALNERYUS - Voices From the Past Ⅲ - Queen of the Reich ★★★ (2014-06-03 19:26:17)

楽々とメタリックなハイトーンをかましてくれます
凄いわ小野さん
オリジナルはクイーンズライチですが負けてませんよ


GALNERYUS - Voices From the Past Ⅲ - Rock You Like a Hurricane ★★★ (2014-06-03 19:22:28)

このフィーリングがたまりません
ばっちりハマっていますね
ええカヴァーです
オリジナルの味を崩さないがテクニカルなソロは圧巻
ワビサビがありますねぇ
ルドルフのパートもいじらしいわ


GALNERYUS - Voices From the Past Ⅱ - Secret Loser ★★★ (2019-01-17 13:53:31)

オリジナルもオジーのカタログの中では異彩を放つポップソング
大胆なガルネリウス風のアレンジも効いており巧みに演出されている
そのアレンジセンスを楽しむのが一番だろう
それにしても上手いバンドだ


GALNERYUS - Voices From the Past - Go ★★★ (2014-06-03 19:05:39)

エイジアのアルバム「アストラ」のオープニングでしたね
マンディ・メイヤー時代をチョイスするとは渋いね
力みすぎな歌にワビサビを感じませんが悪くないですよ
アレンジも素晴らしいね
実力派だわ


GALNERYUS - Voices From the Past - Pictured Life ★★★ (2014-06-03 19:07:35)

スコーピオンズの名曲をカヴァーしてます
クラウス・マイネ風な歌い回しもいいですね
ギター泣いてますね
リズムパターンも面白いです


GALNERYUS - Voices From the Past - Thunder Rising ★★★ (2014-06-03 19:12:44)

アグレッシブなリズム隊に驚かされます
基本を外さない大胆なアレンジも彼らのテクニカルな面が強調され凄い仕上がりになってます
カッコエエわ


GALNERYUS - Voices From the Past - Waiting for the Night ★★★ (2019-01-17 13:46:34)

泣かせるヴァンデンヴァーグの名曲のカヴァー
バンドのイメージにピッタリのアレンジも効いている
解釈は違えどオリジナルの味を損なわないギターもセンスに溢れている


GALNERYUS - Voices From the Past - Whole Lotta Rosie ★★ (2019-01-17 13:48:32)

バンドのイメージから最もかけ離れたAC/DCのカヴァー
どうしてもカラオケ大会的なニュアンスが抜けていないが
タイトな演奏とギターはメタリックヴァージョンとしては優れた出来栄えだ
毛色の違う曲を真正面から受け止めた気概とセンスは買いである


GAMA BOMB - Citizen Brain ★★★ (2018-10-19 15:05:40)

北アイルランド出身の5人組による2nd。1stは自主製作なので世間に広く認知されたのは今作からでしょうね。
スタスタスタターンとキレのいいドラムと、刻むベースが生み出すグルーブ。そして技巧的なギターコンビの大胆で迫力のあるプレイ、その高いスキルを存分に生かしたサウンドは誉れ高きベイエリアスタイルの古典的なスラッシュ。
2008年に若手がここまで実直に往年のスタイルを踏襲してくるとは驚きです。完全にリバイバルブームきているなぁと実感した瞬間でもありますね。
先人達が提示してくれた様々なモチーフをしっかりと自分達に吸収。その中で培養されたアイデアを一直線に聴かせています。そんなスラッシュの旨味とも言える身も蓋もないスピード命な感性に、キャッチーなセンスも存分に含ませ、楽しく聴かせるのもセンスの高さ、しなる鋼鉄の鞭のようなしなやかさと、鋭敏なる攻撃性、2008年にスラッシュメタルかくあるべきなスタイルを再認識させてくれたバンドでしょうね。


GAME OVER - Burst Into the Quiet ★★★ (2016-04-15 13:22:23)

イタリヤが生んだツインギター編成の4人組によるヤングスラッシャーの2nd。まずは抜けのよいクリアーな音質が良いですね。小気味よく刻まれる鋭さとキャッチネスさも兼ね備えたリフワークとリズムが心地よく駆け抜け、過激だが感触のよいクランチーなスラッシュサウンドを披露。緊張感を滾らせつつもフックのある展開を設け圧倒的なダイナミズムと小手先のテクニックに走らない快活さは痛快極まりないですね。また、頭を振りながら口ずさめるようなコーラスパートもあり、高揚感もハンパなく若いのに曲作りの巧さも冴えていますよ。


GAMMA RAY - Heading for Tomorrow - Sail on ★★ (2024-04-07 18:43:30)

元々はHeaven Can WaitのEPに収録されていた曲
何度かアルバムが再発された時にボートラとして取り込まれた
だからバンドとして浮いた一曲になる
歌詞もポジティブ
夢の国へ出航 いつかそこで会おう
なんてロマンティックな歌詞が飛び出るのだ
早起きして清掃バイトに出かける前に聴くには丁度良い目覚めのライトソング
Sail on!


GAMMA RAY - Insanity and Genius - Brothers (2024-04-05 13:01:59)

Pink Bubbles Go ApeやChameleonに収録されても違和感のない一曲
1993年という時代背景が迷走させたのだろう
コミカルタッチの明るいメロディ
このバンドのバカバカしさが全面に出ているが前向きな歌詞である

僕らはロックの兄弟だ世界を変えられると歌うので
こういうポピュリズムに溢れた曲調になったのだろう

品出しバイト中に聴くには丁度良い元気モリモリ
コーン茶爆売れソングである
Brothersにはなれないなぁ


GAMMA RAY - Sigh No More - Rich & Famous (2024-04-02 17:11:09)

あなたは本当になりたいですか - 金持ちで有名、金持ちで有名です。
あなたは本当に今、金持ちで有名になりたいですか?

サビで繰り返し歌われるこの言葉
哲学的ですよね

でも金は必要なんです
不当に得た大金ではなくね

だって定年退職して退職金も出たのに
全財産を失い家族も離れ
早朝の清掃バイトとスーパーの品出しバイトを掛け持つ人生なんて
死んだ方がマシである

一文無しですがごく一部では有名な爺さんにはなりたくない
You're a poor man and a cult favorite.


GAMMA RAY - Somewhere Out in Space - Return to Fantasy ★★★ (2021-04-04 21:10:19)

以外と本気でやっています
アルバムの締めがカヴァーとは驚きですが
カイ・ハンセンの唄がミスマッチですが
それでも雰囲気は十分に伝わります
HEEPメタル仕様といったところでしょう
こういう忘れ去られたバンドの隠れた名曲を取り上げたセンスが素晴らしい


GAMMACIDE - Victims of Science ★★★ (2019-10-16 10:31:42)

アメリカはテキサス産の爆音スラッシャーの1st。New Renaissanceのコンピ作に顔を出しスラッシュマニアには知られる存在の彼フルアルバムに漕ぎ着けたのはチョイとした話題だったが、それ以上に話題になったのはゴット伊藤氏から、厳しい内容のレビューを頂戴した事により完全に殺されたと言う方が強いだろう。
整合性よりも荒々しいミックスの為に、シャープさに欠けると言われるが、演奏力の高さがそんな不平不満を木っ端微塵に吹き飛ばす、このざらつき感こそテキサスじゃないのかと、逆に好意的に受け止めたくなりますね。直線的に進むパワーを秘めたスラッシュサウンド、特にタイプの異なるギターが互いを意識し高め合うように、個性をぶつける事で独自性をアピール、バイオレントな作風を相まって、スカッとした爽快感すら漂うから不思議。切れ味鋭い斧をブン回す豪胆さ、手数の多い激しいドラミングとブンブン唸り上げるリズムプレイも、凄みからくる殺気が漂い、ただならぬ緊張感を生み出している。
高速ギターが駆け回るソロなど、過剰な程のスピードに逃げないからこそ、グッと構成力の高みに唸る。画一的と批評されたのが信じられないほど、先の読めないドラマ性を孕んだ爆音スラッシュサウンドとなっているので、マニアなら満足して頂ける要素も高いでしょうね。
猛るバイオレント、ツインギターの構成力の高さとテクニック、プレブラストビートも炸裂する豊かなバリエーションも持つ攻撃性、吐き捨てタイプのシンガーではないので、聴き手を襲う徒労感も皆無、いい意味での乱暴な作り方が功を奏したスラッシュマニアなら安心して聴ける名盤でしょう。

アルバム一枚で解散&雑誌の手厳しいレビューの為、日本では完全に殺されたバンド。おまけにマイナーなレーベルからのリリースの為に、再発もなく完全に忘れ去られたバンドだった。ワタクシ自身も昨年Bandcampで、彼らのシングルを発見するまで忘れていた、こんなに素晴らしい内容だったのに、こういう失念の仕方もあるんだなぁと恥じております。


GARGOYLE - 鬼書 ★★★ (2023-03-25 01:10:17)

浮き沈みも経験したベテランバンド、そのド派手なヴィジュアルと和を基調とした世界観、歌詞やコスチュームなどにも顕著に表れているが、でオチでは終わらない説得力があるのが、このバンドが長く続けられている理由であろう。
勢いのある楽曲とメロディを蔑ろにしないアレンジ、良く動き回るベースはとてもテクニカル、ドラムもパワフルに追撃態勢を取り、強靱なリズム隊はバンドサウンドの根幹を支えている。
ギターも上手い、メロディの紡ぎ方も練られているが、勢いを重視した作風なだけに見過ごされガチだが芸の細かいギタリストである。とにかく勢いのあるアルバムだ、個人的には少々、こぢんまりとまとまった音質にダイナミズムがスポイルされたようで不満もあるのだが、このバンドのファンは勿論だが、攻撃性の高いスピードナンバーが好きな人には一定の需要があるはずである。
V系もどきだと揶揄される事もあるバンド、V系にしては硬派過ぎるし、媚びは売っていない。むしろ何者も属さない個性を磨き上げ、継続した活動をしている。その姿勢だけでも十分に納得させらる信念を音に乗せている。
個人的に歌は苦手だが、その分、多彩なリズムプレイとギターに耳が持っていかれますね。


GARGOYLE - 檄 ★★ (2022-08-27 18:58:38)

個人的にはKIBAさんの癖が強いヴィヴラードが苦手でイマイチ、ハマらなかったバンドなのだがギターのSHE-JAの泣きのフレージングも上々に、ジャパネスクなヘヴィサウンドを展開。唯一無二の音楽性に磨きを掛け独自性を強めている。ドカドカと刻まれるスラッシーなサウンドも顔を出したり、キャッチーさを強めたり、パンキッシュに弾けたりと多様性を持ち込みつつも、日本的ワビサビの聴かせたサウンドは、泣かせのメロディに倒錯するギターもあったりと、実に複雑怪奇な魅力を併せ持っている。
どこかジャパニーズパンクみたいなノリもあるのだが、多様な楽曲の中で柔軟な姿勢を見せるリズムプレイの面白味、そういう無限の可能性を、良くも悪くも我が強い唄でまとめ上げたのがガーゴイルなんだろう。
とにかく一筋縄ではいかない音楽性、唄さえ気にならなければ、独創的なジャパニーズメタルの頂点に君臨するようなバンドとして崇めまつり立てるでしょうね。
どの曲にもドラマ仕立ての演出があり、攻撃性と渡り合う泣かせのメロディ、そのさじ加減が変ることで独特の風合いを醸し出している。ありそうでないスタイル。フラットバッカーや人間椅子と同じく日本のメタルをやっているのがポイント。
それにしてもSHE-JAの泣きは色あせませんね。


GARGOYLE - 禊 ★★ (2022-08-29 01:24:05)

和洋折衷スタイルを研磨するジャパニーズメタルの探求者と言っても大げさではないKIBA率いるバンドのデビューアルバム。その勢いというのかアイデアはオープニングから炸裂、個性の強い歌詞と複雑な曲展開を武器に独自の路線を突き進んでいます。
ソロでは俄然色めき立つSHE-JAの泣きのギター、ヴィジュアル系ブームの勢いもあり、このバンドは歌謡路線に進む戦友達を尻目に和風メタルへと倒錯していった。
勿論、アイデアの踏襲はある。それは誰もがやっていることであり、オマージュを否定しては耳が育たない。研ぎ澄まされた先鋭性、まだまだ未消化な部分もある、唄も次のアルバムほど尖っていない、そういう荒削りさも味方につけ多種多様な音楽性と要約してガーゴイルサウンドへと築き上げている点は大きく評価すべきであろう。
雑誌の批評でも話題になった、③曲目の”ぎ”の連発すらも自分たちのスタイルとして違和感なく取り込んでいるのだから問題は起きない。惜しむらくは、この手のスタイルには合わないミックスに尽きるだろう。そういう意味で制度を上げた次作には叶わないが、ごった煮感の強い今作もインパクトという点では負けていないだろう。


GARGOYLE(USA) - Gargoyle ★★★ (2014-11-13 17:48:35)

METAL MASSACREシリーズにも参加した事がある4人組が1988年にリリースした1st。湿り気のある歌声が変に力む事無く朗々と歌い、パンチ力もないし個性は薄いが安定感はありソツなくフロントマンとしての重責をこなしています。、王道をいくリズム、ワビサビを心得た叙情派ギタリストと普通すぎるくらい普通なんですが、明るくなる事を許さないブリティシュ寄りの王道を行く叙情派HM/HRサウンドが奏でる湿り気と美意識にマニアには何ともしがたい魅力を放ち続けます。とは言えメリハリの少ない展開や構成、王道すぎて感情表現の薄さが気になるかも知れませんが、叙情的なメロディとスピード感のあるソロなどギターには工夫と煌びやかなセンスが光り、そこへのアプローチと聴かせ方を練り込んだら、スケールが一段も二段もUPしたと伺わせるだけに、インディーズ盤の悲しい性と言うものでしょうね。またシリアスなサウンドを活かす為にも、もう少し重さがあればなお良いです。とは言え全体的に包まれる湿り気と叙情的な雰囲気は大好物で、手を出したくなるジャンルなんです。欧州大陸の香りがするHM/HRが好きな方には楽しんでもらえるかと思います。ちなみにCDやiTunesなどで検索すると、おそらく同じ内容かと思いますが、「Nothing Is Sacred」という作品もあります(このサイトの登録時にこちらが優先されたのでgargoyliのGARGOYLEにしています)重複しないように気を付けてください。でも確かEP盤がまた「GARGOYLE」ってタイトルだったような記憶があります??


GARY HUGHES - Precious Ones ★★★ (2012-05-15 05:57:54)

中低音を生かした力強い歌声が魅力のシンガーにて稀代のメロディーメイカーとしてもゲイリー・ヒューズのソロアルバム。叙情派ならゼロ・コーポレーションよりリリースされましたね。アダルトで都会的な雰囲気の中に息づくロックなサウンドの聴き応え十分、シンガーのソロ作にありがちな唄モノ一辺倒に終わらない選曲は流石である。個人的にはTENのアルバムと言われても信じしまう程の叙情派HM/HR色に染め上げています。ある意味TENとの相違の無さも気にかかりますが、それもゲイリーの持ち味でしょう。正攻法なスタイルの彼が奇をてらう必要はありませんからね。そんなに好きな歌い手ではないのですが、彼の歌声が醸し出す艶と色気のあるメロディに酔わされましたね。一年に一回は引っ張り出し聞き惚れますよ


GARY HUGHES - Precious Ones - Divided We Fall ★★★ (2012-06-23 16:00:16)

ゲイリーらしいメロディアスなHM/HRナンバー
メロディアスだね


GARY HUGHES - Precious Ones - Give My Love a Try ★★★ (2012-06-23 15:55:32)

サビメロで爆発する哀愁のメロディ
アダルトなロックナンバー
このノリがカッコいいわ


GARY HUGHES - Precious Ones - Heart of a Woman ★★★ (2012-06-23 16:12:26)

渋いですね
それでいながらもメロディック
流石だね
歌い上げる様もヴィニー・バーンズのギターも艶やかでカッコいいです


GARY HUGHES - Precious Ones - In Your Eyes ★★★ (2012-06-23 15:48:18)

いい雰囲気ですね
ギターのトーンせいもあるのか
叙情的なホワイトスネイク風なナンバー
このメロディアスさは彼ならでは
艶やかな哀愁のメロディに酔いしれますね


GARY HUGHES - Precious Ones - Precious Ones ★★★ (2012-06-23 16:14:29)

少々やりすぎですが
ドラマチックな泣きのバラード
アルバムを締めくくるのにピッタリ
彼の歌声に優しく抱きしめられましたね


GARY HUGHES - Precious Ones - The Colours of My Life ★★★ (2012-06-23 15:53:29)

やりすぎな位に泣かせます
流石はゲイリーですね
イントロからして素敵ですね
お約束な展開がいいのです


GARY HUGHES - Precious Ones - This Time ★★★ (2012-06-23 16:09:47)

面白い歌詞ですね
軽やかなリズムもメロディの乗せ方も曲調の面白い


GARY HUGHES - Precious Ones - Wrecking Machine ★★★ (2012-06-23 16:06:05)

この曲順でこういう明るめの曲を放り込んでくるのが憎いですね
ギターも弾いていますよ
十分保湿成分たっぷりなナンバーですよ


GARY MOORE - After the War ★★★ (2011-02-27 03:15:29)

個人的には鳥肌立ちまくりの超名曲「BLOOD OF EMERALDS」が収録されている名盤です。このアルバムを最後にブルース職人へと鞍替えするのですが(そりゃインストの⑥は素晴らしいけどね)、当時はこんなに優れたHM/HRアルバムを世に出したのに何を血迷ったのかと思いましたよ(今でも聞き返すたびに思い返します)。豪華ゲスト盟友フィル・リノットやコージー・パウエル、オジー・オズボーン、サイモン・フィリップス、ドン・エイリー、ボブ・デイズリーといったベテラン職人メンバーに気を奪われがちですが頭②③を聴き「ゲイリーの独壇場やん」と思いました、磨きの掛かった歌声は実に頼もしいです。洗練されているがロック色を色濃く打ち出す作風は見事としか言いようがありません。冒頭でも触れましたが名曲⑩を聞き涙してほしいですね。素晴らしいメロディに涙腺が決壊しました。望郷ですよ


GARY MOORE - After the War - After the War ★★★ (2011-02-27 03:23:45)

ギターソロに悶絶
その後の唄の入り方もかっこいいね
メロディも良く練られています
バリバリハードで時代性を感じさせる音作りがカッコいいね


GARY MOORE - After the War - Blood of Emeralds ★★★ (2011-02-27 03:33:49)

アイリッシュなメロディって凄いね
涙なくしては聴けない哀愁のHM/HRナンバー
アルバムを締め括るのに相応しい名曲です


GARY MOORE - After the War - Led Clones ★★ (2011-02-27 03:30:59)

空前のZEPブームと言うのがありました
オジーの歌声が曲調に合っています
ハードな感触も悪くない
狙った曲ですから
理屈抜きに楽しみましょう


GARY MOORE - After the War - Livin' on Dreams ★★★ (2011-02-27 03:27:48)

良く歌うギターが印象的です
キャッチーな感触もカッコいいですね
アルバムの曲順もベスト


GARY MOORE - After the War - Speak for Yourself ★★★ (2011-02-27 03:26:12)

オジーがバックコーラスで参加
オジーのバンドにゲイリーが参加しました
的なニュアンスを感じます
ハードなナンバーですね
流石はサイモン・フィリップスなドラムも印象的です


GARY MOORE - Back on the Streets ★★★ (2017-03-12 15:43:10)

THIN LIZZYのカヴァーもあったり、フィル・ライノットがB.Voのみならず作曲面でも深く関わっているゲイリー・ムーアのソロ作第一弾。全般的にポップーでキャッチーな陽性面が強く前に出てはいるが、十八番とも言える泣きのギターが堪能できるバラードもありと、広くバランスの取れた一枚として知られていますね。ギタリストとしての弾けっぷりも、この時点で確立されているのも面白く、ハードなリフワークと哀愁のメロディ、そこに濃厚に絡みつくエモーショナルは響き、ゲイリー渾身の一撃は多くのギタリストを魅了する事となったでしょう。またラストに収録される⑧はジェフ・ベックの『哀しみの恋人達』と共に、ギタリストの入門曲として広く知れ渡っていますかね。


GARY MOORE - Back on the Streets - Parisienne Walkways ★★★ (2017-03-12 15:30:15)

ゲイリーとフィル・ライノットの共作によるムーディーな一曲
ゲイリーのチョーキング一発の泣きのギターを堪能できますね
この曲は使い方を間違えると完全に
つのだひろがメリージェーンと歌いだしそうだし
場末のスナックのチークタイムである
昭和カラオケ喫茶である
その辺りが若い人には進めづらい要因かもですね
羽生君の時はハズかったわ
この曲はジェフ・ベックのCause We've Ended As Loversと双璧をなす
ギタリスト達の登竜門としても知られた名曲ですよ


GARY MOORE - Dirty Fingers ★★ (2008-07-10 01:54:00)

ゲイリー・ムーアいわく付きのアルバム1981年にレコーディングを済ませたのに
諸事情により長らくお蔵入り我が国内にて1983年にリリースされた、幻の2ndと呼ばれるアルバムです。
参加メンバーも豪華でジミー・ベイン、トミー・アルドリッチ、ドン・エイリー、チャーリー・ハーン、プロデューサーにクリス・タンガリーディスと素晴らしいメンバーがバックアップ、アイリッシュフレーバーが香るブリティッシュなHM/HRサウンドにアタック感の強いピッキングとメロディアスなギタープレイ、ゲイリー節が確立されつつある姿を垣間見ることが出来、何故このアルバムがお蔵入りになったんだと驚いたものです。目新しさなどない古典的なHM/HRサウンドに息づくゲイリーらしさに触れて欲しいですね、エモーショナルなゲイリーのギターをたっぷりと堪能すること今作は紛れもない名盤ですよ。


GARY MOORE - Dirty Fingers - Bad News ★★★ (2008-07-10 01:56:30)

エモーショナルなギタープレイを堪能出来る
ヘヴィなブルースナンバー


GARY MOORE - Dirty Fingers - Don't Let Me Be Misunderstood ★★ (2008-07-10 02:00:53)

アニマルズのカヴァーソング、オリジナルは深夜番組で一度聴いたことがあるくらいで比較は出来ないが、キャッチャーなメロディと哀愁具合がゲイリーのギターと上手く絡み合い味わい深い雰囲気を醸し出しています


GARY MOORE - Dirty Fingers - Hiroshima ★★★ (2008-07-10 02:20:02)

ゲイリーの激しいギタープレイが堪能出来る疾走ナンバー
単純にカッコイイと思えます。アルバムのオープニングを飾るのに相応しい名曲です、ここまで古典的でストレートな曲は他のアルバムに収録されていないので必聴かと思います


GARY MOORE - Dirty Fingers - Lonely Nights ★★★ (2008-07-10 02:08:41)

アップテンポなヘヴィブルースナンバー
唄メロもキャッチャーで耳馴染みが良いですね


GARY MOORE - Dirty Fingers - Nuclear Attack ★★★ (2008-07-10 02:04:28)

ゲイリーのマシンガンピッキングがカッコイイですね
ド派手なトミーのドラミングも印象的なパワフルなHM/HRナンバー
ドンもいい仕事をしていますよ


GARY MOORE - Dirty Fingers - Rest in Peace ★★★ (2008-07-10 02:12:26)

ゲイリーお得意の泣きのギターが堪能出来るバラード
淡々としていますが泣かせてくれますよ


GARY MOORE - Live at the Marquee ★★★ (2019-05-09 12:42:22)

JETとの契約に悩まされたG-FORCEからも選出されたライブ盤。当然権利をJETが握っており録音されたのにお蔵状態された事でも有名なアルバム。ちなみにプロデューサーはクリス・タンガリーディスです。

ここでリードシンガーを務めるのはLonestarのケニー・ドリスコル。自己主張の弱いタイプの為、イマイチ印象に残らないのだが、ソツなくまとめています。この辺りもゲイリーの活動が不安定なものだったのかなぁと推察しますね(ゲイリーよりも目立つタイプを選ばない説が強い)。
実況盤的なニュアンスが強く、全般的に厚みが足りないなぁと感じるのですが、逆に生々しい面も強調されており、ライブ盤としてのあり方を提示しています。
他にゲイリーをサポートするのはアンディ・パイル、トミー・アルドリッジ、ドン・エイリーと豪華ラインナップとバトルを繰り広げているのもライブ盤ならではの楽しみでしょう。


GARY MOORE - Rockin' Every Night: Live in Japan ★★★ (2019-05-09 12:27:09)

ギター・クレイジーと称された稀代の名ギタリスト、ゲイリー・ムーアのライブ盤。ニール・マーレイ、イアン・ペイス、ジョン・ロードと豪華ラインナップを従えたCorridors of Powerに伴うライブという事ですが、80年代後半ではアイリッシュなメロディを強調する路線へと舵を切り、トータルバランスで勝負をしてきたゲイリー、そしてブルースやエレクトロニックサウンドなどと流れたのですが、ここで聴けるサウンドはとにかく熱い。感情むき出しのプレイは、ライブならではのラフさと、壮絶な速弾きの数々に悶絶必死、暴れ倒すゲイリーのギターに圧倒されっぱなしです。
自身がギターに専念する意味も込めて専任シンガーを探していたゲイリーは、ルックスの良さに定評のあるジョン・スローマンを抜擢。画になる男はゲイリーを引き立てるのにもってこいだろう。
意地悪なゲイリーサイドと言えなくもないが、ソウルフルな節回しを得意とするジョンも自分の味を出そうと苦戦します。
ちなみにJET時代のライブ盤があるのですが、そこで歌うのがケニー・ドリスコルで、ジョン・スローマンとは何かと縁のある人物でも知られています。このケニーのあとに何故かジョンが参加する?個人的にはメタル界の七不思議のひとつですよ。


GARY MOORE - Victims of the Future - Empty Rooms ★★★ (2011-02-27 03:01:58)

泣かせますね
名バラードです
歌い方も自身のカラーを確立していますね
散々引っ張ってからのギターソロも泣かせますね


GASKIN - End of the World ★★★ (2012-02-26 19:11:36)

1981年NWOBHM真っ只中のデビュー作。キャッチーなメロディを生かした英国サウンドを堪能出来る一枚ですね。なんともいえない霧が掛かったような音像と甘さを感じさせる哀愁のメロディが心地よく耳を刺激してくれます。味わいのあるメロディアスなギターは様式美的な要素も感じられコンパクトな楽曲の中で存分に存在感をアピールしています。リーダーが彼なんだから当然ですよね。個人的には①のようなミドルナンバーの中で光るドンヨリとした英国風サウンドに惹かれますね。


GASKIN - End of the World - Burning Alive ★★★ (2012-02-25 12:04:08)

この煮え切らない哀愁感がたまりませんね
ベースも耳を惹きますね
リズムチェンジ後の展開もお約束感丸出しですが良いですね


GASKIN - End of the World - Despiser ★★★ (2012-02-25 12:01:32)

哀愁のメロディラインを歌うガスキンの垢抜けなさと
ハツラツとしたギターの対比が面白い
NWOBHMだなぁ


GASKIN - End of the World - Lonely Man ★★★ (2012-02-26 18:59:11)

英国していますね
エモーショナルなギターソロも渋いですね
ドラミングも派手目に決まっています


GASKIN - End of the World - On My Way ★★★ (2012-02-26 18:57:49)

ノリますね
心地よいリズムプレイにグッときます
地味だけどアルバムの収録順的にもアクセントになっています


GASKIN - End of the World - Sweet Dream Maker ★★★ (2012-02-25 11:58:54)

SWEET DREAM MAKERな甘いメロディと
ロック然としたギターリフがカッコいいですね
ガツンとしたオープニングも良いですが
ガスキンの魅力はこの手のナンバーに感じ取れるのかも知れません


GASKIN - No Way Out ★★★ (2020-03-31 20:11:39)

このバンド、NWOBHMの中では叙情派スタイルのバンドだった。英国的様式美系サウンドの上に乗るのは甘美でポップなメロディ、それをもやっとした霞が包み込むような音像に独自性を持たせていたのだが、アルバムを通して聴けば前作のスタイルを踏襲しつつ間口も広げレベルアップしてるのは間違いない。しかし掴みの弱さが聴き手に良い印象を与えられていないのが残念。

叙情派NWOBHM路線の③も単品で聴けば良いのに、①②の流れでは印象に残りづらい、④も煽りを食らっている。ハードなバッキングの上に乗る、このバンドらしい靄っているスウィートポップメロディも悪くないのに、全体的な軽さが足を引っ張っている。⑥以降も男前度が上がり続け、聴き進むにつれ、このバンドの方向性にブレがなかったことを確認できた。ラストに収められた表題曲のスピード感と攻撃性、そして甘めの歌唱スタイルが似合うメロディと、らしさ全開なだけに、収録順というのは重要だったと言えよう。掴みって大事ですよね。その肩透かし感のせいで、尻上がりに良くなるのについていけないファンが続出した為に、イマイチ評判が良くないのだが、1991年にはポニーキャニオンが世界初のCD化も行ってくれた貴重な一品(2015年にルビコンミュージックから再発盤が出る)。
ブリティッシュロック然とした煮え切らないメロディに悶絶したいマニアなら是非とも手に取って欲しい一品です。選曲を⑩から逆に下がって聴いていくというのもありでしょうね。


GASTANK - Dead Song ★★★ (2019-06-11 16:27:58)

ハードコアパンクスとメタルの融合を早い段階で確立した新進気鋭の個性派バンドによるインパクト大の1st。とらえどころのないヴォーカルBAKIの叫びは、魂を揺さぶるエモーショナルな響きとなりバンドの音楽性を色づける事となる、勿論、ハートフルメロディと銘打った独特のメロディラインを操るTATSUのねじくれたセンスも同様にキーパーソンとなっているのだが、何物にも属さない強烈無比な個性は、粗削りだが破裂寸前のエネルギーが充満している。そのパワーを後押しするリズムセクションの強力な存在感を誇示。へヴィメタル新時代の幕開けを告げる、シーンへの宣戦布告のようなアルバムでした。

リリース当時は、ありがちなパンクヴォーカルに難色を示し熱心に聴く事は無かったのだが、自分の中で音楽的な感性が成熟していく中で、このバンドがいかに個性を光らせ、他のバンドとは違う路線を進んでいたかを知った時の衝動というかインパクトは絶大なものだ。へヴィメタルの概念をぶち壊したオリジネイターの強み、ジャンルを超越した他に類を見ないサウンドは海外からの一目を置かれるものとなったのが全てを物語っているでしょう。


GASTANK - Gastunk ★★ (2019-01-18 14:46:03)

1985年にDogma Recordsからリリースされた3曲入りのシングル。所謂、GASTANKとして一般的に知られるメンバーが揃ってからの正式音源になります。当時はパンク対へヴィメタルみたいな構図もあったように記憶していますが(もうちょっと前かな?)このバンドはDogmaらしい(G.S.I.MやROSE ROSEと同じレーベル)パンキッシュさが前に出たサウンドであり、そこにTATSUの暗い捻くれたセンスのメロディが乗る独特のギターサウンドをあったりと、そのクロスオーヴァースタイルはパンクサイドのみならずメタルサイドからも支持をウケており、デビュー作から特異なスタンスのバンドだった。
彼らにとって重要なハートフルメロディ色は、この時点では薄めだが、ヴィジュアル的な面も含め個性は際立っていた。
個人的には歌い手の持って生き方が、あまりにもジャパニーズパンクス過ぎるので苦手だが、刺激を求める時など、手を出すバンドではあります。

貴重なアナログ盤ですが2016年に再発されたDEAD SONGのボートラとして収録されたので、ファンならずとも聴いてもらいたい一品です。


GASTANK - MR.GAZIME (7"EP) ★★★ (2022-03-12 17:57:01)

現在は紙ジャケ仕様で再発もされた、オリジナルは1985年の3曲入りEP。パンクメタルとの事でしたが、思いのほか格式のあるスタイルのサウンドである事に驚かされた。パンクというよりはメタル寄りのスタイルであり、その荒涼としたメロディが耳を惹くオープニングナンバーの『Mr. Gazime』が醸し出す世界観は、個性的であろう。

ベースの刻みから始まる②の面白さ、けして演奏が上手いバンドとは言えないが、荒削りなプレイが逆に生々しいパンクな精神性を反映、曲調に合わせ叫び上げるBAKIのカリスマ性は今作でも十分に感じ取ることが出来る。リリース当時、この手のパンクタイプの歌い手がイマイチ好きになれずにハマらなかったのだが、大人になってからの方がシックリくるようになったGASTANK。アルバム毎に方向性が変わったバンドだけに、どれが代表作で、どの路線が好きかで評価も大きく分かれるだろうが、80年代の混沌とした地下ロックシーンの純粋さに触れて欲しい。
直情的なビート、個性的なギター、そしてカリスマ性のある歌い手、好き者にはたまらないだろう。


GEMINI - Gemini ★★★ (2023-10-16 12:02:28)

期待のバンドだったジェミニ。結成当初はルックスの良さも手伝い契約の話が舞い込むも、あれよあれよとグランジブームが到来。中途半端な形でNightmare Recordsからのリリースとなった。シンガーのランス・キングの確かなパフォーマンス、二本のギターはテクニック的に申し分なしの派手なプレイを随所に見せ、華やかなグラム系ハードサウンドの典型的な見せ方で王道を押さえている。今となっては懐かしい音だが、当時としてはやり尽くされた手法だけに、どこまで評価を得られたかは微妙であるが、メンバーは華のあるメンツが揃っているので、ムーブメントに乗れば成功は掴んだろう。勿論、狙いすましたバラードも配置されていますので、アメリカンロックを愛するマニアには丁度良いヤツがバランス良く詰め込まれています。グラム系ハードサウンド幕の内弁当として重宝するでしょうね。
でも、もっとメジャーなヤツがあるから、わざわざ手を出す必要な無いのかも知れませんが、無名なだけで、けしてメジャー作品にひけはとっていませんよ。


GENOCIDE NIPPON ★★★ (2012-01-18 04:02:55)

1988年にアメリカのインディーズからリリースの1st
名古屋のクロウリーのようなオドロオドロしいサタニックなメタルサウンドを披露
歌詞が日本語でアメリカからデビューとは驚きですよね。
ハイトーンを駆使するシンガーの歌唱に日本人的な臭いを感じますが
(ダムゼルのシンガーと同系統な金きりハイトーンヴォイス)
シアトリカルなパフォーマンスを見せてくれますね。扇情的なギターもドラマ性を讃え、アルバム一枚で終わったのが残念でなりません。ダークな曲調とサタニックな歌詞、それらを彩る正統性の強いHM/HRサウンドは海外のファンジンを通し高い評価を受け海外のレーベルからリリースされただけの事はありますね。僕が持っているのは9曲入りのCDですが(ボートラのタイトルが自縛霊って)、最近はリマスター版の二枚組みも出ています。ファルセットを多用したシンガーに好みが分かれそうですが、丁寧に弾いてるギターの演出ぶりは素晴らしい、リズム隊も安定感抜群だ。オカルティックな面を強調しつつもメロディを失わない正統派HM/HRの名盤ですね


GENOCIDE NIPPON - Black Sanctuary ★★★ (2012-01-20 01:47:23)

1988年にアメリカのインディーズからリリースの1st
名古屋のクロウリーのようなオドロオドロしいサタニックなメタルサウンドを披露
歌詞が日本語でアメリカからデビューとは驚きですよね。
ハイトーンを駆使するシンガーの歌唱に日本人的な臭いを感じますが
(ダムゼルのシンガーと同系統な金きりハイトーンヴォイス)
シアトリカルなパフォーマンスを見せてくれますね。扇情的なギターもドラマ性を讃え、アルバム一枚で終わったのが残念でなりません。ダークな曲調とサタニックな歌詞、それらを彩る正統性の強いHM/HRサウンドは海外のファンジンを通し高い評価を受け海外のレーベルからリリースされただけの事はありますね。僕が持っているのは9曲入りのCDですが(ボートラのタイトルが自縛霊って)、最近はリマスター版の二枚組みも出ています。ファルセットを多用したシンガーに好みが分かれそうですが、丁寧に弾いてるギターの演出ぶりは素晴らしい、リズム隊も安定感抜群だ。オカルティックな面を強調しつつもメロディを失わない正統派HM/HRの名盤ですね


GENOCIDE NIPPON - Black Sanctuary - A Bullet in the Wrong Heart ★★★ (2012-01-24 02:36:20)

アコギが奏でる静のパートが好きですね
甘いメロディも配していますが
ハードにズンズンと突き進んでいきます
扇情的なギターソロそしてメロディアスに
2曲目らしい王道ナンバーですね
7分越えのドラマです


GENOCIDE NIPPON - Black Sanctuary - Black Sanctuary ★★★ (2012-01-24 02:49:09)

ミステリアスかつダークな世界観が描かれています
一筋縄ではいかないアレンジは流石です
伊達に海外のメディアに認められたバンドではありませんね
サタニックメタルなサウンドを堪能してください


GENOCIDE NIPPON - Black Sanctuary - Doomsday ★★★ (2012-01-24 02:32:48)

金きりハイトーンヴォイスも決まっています
シンプルだがギターリフも好きですね
ブリブリとしてベースプレイも耳を惹きます
サタニックな雰囲気が充満するアルバムのオープニングナンバー


GENOCIDE NIPPON - Black Sanctuary - Landscape of Life ★★★ (2012-01-24 02:43:44)

ドラマチックなヘヴィバラード
ギターソロからの後半の盛り上がりは圧巻です
美しいメロディにやられますね


GENOCIDE NIPPON - Black Sanctuary - Living Legend ★★★ (2012-01-24 02:54:52)

ドゥーミーな重さが光ります
同時にサタニカルな世界観も漂わせ
アルバムを締めるのに相応しいですね
9分近い大作ですが構成力もあるので
ギリギリ飽きずに聞かせてくれます


GENOCIDE NIPPON - Black Sanctuary - Silently Falling ★★★ (2012-01-24 02:52:13)

ドゥーミーな世界観の中で聴こえてくる
この美しいフォーリングに満ち溢れるインストナンバーは素晴らしいですね
心が安らぎます


GEORGE LYNCH - Furious George ★★ (2016-08-21 15:58:31)

マイク・ヴァーニー率いるシュラプネルからリリースされたジョージ・リンチのソロ。インストものではなく歌モノでジョージのルーツたるバンドのカヴァー集。いい意味でリラックスしたジョージのギターは相変わらず、独特の色艶があり、そして彼も多くのギタリスト同様、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジ、エリック・クラプトンからの影響をたっぷり受けているのが手に取るように分かるのが微笑ましい一品。選曲も古典的なモノばかりですからね、この渋みのある楽曲の中で丹念に磨き上げた彼のフィーリングと抜群のセンスとテクニックを前にロックギタリストとしての懐の深さを存分に堪能できますね。またケリー・キーリングのエモーショナルな歌声で華を添えているのも見逃せまねんよ。そして音や感触がメタルっぽいモノじゃないとダメな人は選曲を鑑みても手を出さない方がよいでしょう。


GHOST B.C. - Opus Eponymous ★★★ (2017-04-11 13:49:00)

スウェーデン発、暗黒司祭風のメイク姿で演奏するメンバーの素性を明かさない覆面バンドによる1st。バンド名やコスプレ姿にRise Above Recordsとくれば、サバスティカルな音楽性を想像したのですが、確かにヴィンテージ臭はあれど、メロディックで灰汁の薄いスッキリとした音楽性で勝負、勿論、コンセプト色の強い音楽性ですからね、そのオカルト、ロマン主義を貫く、幽玄でダークな音像で迫ってはいるモノの、歌い手の抑揚をつけず朴訥とした淡い歌声でなぞる事により独自性を強くアピール。
ある意味、オカルトメタル界の始祖とも言えるキングダイアモンド風な雰囲気もあるが、個人的にはBOCの感性が北欧風に消化されたような印象を強く受け、地下室で厳かに行われる闇の宴を覗き見たような、ヒンヤリとした手触りと、身の危険を案じさせる焦燥感と不穏な空気にゾクゾクとさせられます。
全てはオルガンの音色ですね。モノクロのヴィンテージ臭が瘴気漂うオカルトテイストを演出、どこか安っぽさもあるのですが、そこは狙ったんでしょう。見事な策略による作戦勝ちですね。
とは言いつつも、少々歌い手の淡白さが好悪を分けると思っていて、いささか表現力に長けているとは言いずらい面があり、そこが評価を分けるのでしょうね。強さを出さない事が、この独特のカラーを生みだしているんだから不思議なモノです。


GIANT - Shifting Time ★★★ (2022-06-24 19:13:49)

知らない内に再結成を果たしアルバムもリリースしていた彼ら、しかし、ここにはダン・ハフはいない。そしてかつてはテリー・ブロックがリードシンガーを務めていたというのだから、商業誌を読まないとこういう時代を招きますが、浦島太郎おじさんにとっては、いらぬ先入観は必要ないので困りません。
ギターはジョン・ロス、ヴォーカルはケント・ヒッリが担当、リズムセクションは往年の二人が引き継ぎ、バンドの体をなしているという事でしょう。多くのファンにとっては主役はダン・ハフだと思うでしょうが(時代遅れのワシだけか?)脇を固めるアレッサンドロ・デル・ヴェッキオを先頭に外部ソングライターの助力を得て多くのファンが待ち望むメロディアスロック路線に進んでいます。
正直、アメリカンな色は抜けレーベル印のワールドワイドなスタイルへと移行、無駄のないサウンドメイクと聞き心地のよいプロダクションのおかげでアイデアの渋滞は一切起こりません。
ある意味、ジャイアントじゃないのかも知れないが看板が変われば中身が変貌するのは当然、画期的なモデルチェンジに不満など無いでしょうが、ブルージーなテイストを求める方には、欧州風味も強すぎるかも知れませんね。
見せ場が多いとは言えないがジョン・ロスのギターもセンスにあるフレーズを盛り込み、耳を楽しませてくれます。
普遍的メロディアスロックの旨味、洗練された極上の唄モノサウンドを前に戯れ言は無用でしょう。この手のサウンドをお探しの方ならば大いに楽しめるでしょう。


GIANT - Time to Burn - Stay ★★★ (2021-10-08 15:07:00)

売れそうやでぇ
フック満載で哀愁たっぷりの歌メロ
でもサビではパッと明るく弾けます
計算されてますねぇ
見事な黄金比です
ギターも職人技で素晴らしいソロもクールに燃える名演です
リズムプレイも大人のマナーで行儀よく存在感を出していますよ


GILLAN - Future Shock ★★★ (2017-04-11 13:30:27)

所謂ハードロック冬の時代にギランはソロアルバムをリリース、エキセントリックなパフォーマンスを引っ提げ見事に英国チャートを賑やかす事に成功。パープル解散後、一番成功を収めたのがギランだったんですよね。その後の影響力や、日本での認知度ではリッチーやカヴァーデイルなんでしょうが、時代性を見越し的を得たギランの活動は当時のシーンにおいてNWOBHMの架け橋にもなる重要なピースだったとも言えますよね。
今作なんですが1stのような破天荒さは薄まりましたが、パープル風味も落とし込み自身が求められる音楽性をアップデート、バイタリティ溢れるギラン節と、灰汁の強さはあるがマニアックな音楽性に埋没しない多様性のある楽曲が収録されことにより、より高いステージへと上り詰めている姿は実に堂に入ったモノ、これぞギランな④なんて聴かされると尚更そう思いますよ。
何とも言えないキャッチーさとレトロ感、洗練度を隅に追いやり、このメンツだからこそ生みだされるエキセントリックなサウンドに唸りますね。弾けてますね。ロックしてますよ。パープルファミリーの中で一際異彩を放ったギランのソロ活動、何かの枠に留まり、系譜を連ねたリッチーやカヴァーディルとは違う影響力の強さを猛烈に感じます。パープルNo.1シンガーはグレン・ヒューズと思っているワタクシでも今作を聴き、彼の偉大さにひれ伏しました。1stもエグかったが、ある意味、ギランの破天荒な歌声を堪能できるのは今作が一番かも知れませんね。


GILLAN - Mr. Universe ★★★ (2015-03-10 13:41:56)

ディープ・パープルなら第三期派な僕にとってイアン・ギランは偉大なシンガーではありませんでした。大人になるにつれChild In Timeの厳かな雰囲気とギランのキレまくったシャウトの凄みを理解してからは彼のソロにおけるキャリアに着手、再結成パープル以降の年々衰える姿を見ているだけに一抹の不安はあったのですが、期待を煽るイントロに①に導かれ激しく疾走する②、味わい深いバラード③、爆裂する④コリン・タウンズの鍵盤プレイが華麗に舞う⑤とバランス良く流れる展開のカッコ良さに痺れました。時代は1979年、パープルファミリーの中でここまでメタル度の高い攻撃的なサウンドで勝負を賭けていたとは驚きです。NWOBHM幕開けにギランは時代を見越した音で火蓋を切っていたんですね。今作は複数のヴァージョンがリリースされており参加メンバーが違うのですが、僕が所持している2007年に再発されたギターがバーニー・トーメ(パンクロック出身のギタリスト、ランディ・ローズ死去のあとオジーに参加を要請された事でも知られていますね)。ドラムはミック・アンダーウッドがクレジットされているヴァージョンです。コリン・タウンズが推奨したシンプルなロックスタイルを基調としたエキサイティングなHM/HRサウンドを歌うギランに改めてシンガーとしての凄みを体感させてもらいました。


GIOELI-CASTRONOVO - Set the World on Fire ★★★ (2019-04-04 12:39:41)

良質な作品を世に送り出した安定のブランドだが、個人的には食傷気味だったフロンティアレーベルの歌モノプロジェクト。当初は完全に無視を決め込んでいたが、視聴するや否や完膚なきまでに、自身の判断の甘さを叩きのめされました。
お約束だろうがなんだろうが質が高い。このレーベルならではの旨味を味わえるロックプロジェクト、高揚感のあるハードかつマイルドなメロディアスロックで掴みはOK、その後も期待通りの展開で耳を優しくHOTに刺激していきます。
よくよく考えるとジョニー・ジョエリと、ディーン・カストロノヴォの二人は、かつてHARDLINEで同じ釜の飯を食った仲間じゃないかと、話題性もありテンションの上がる要素もありますね。
タイプは違えど唄の上手さに定評のある二人、最近のジョニーは、アクセル・ルディ・ペルの活動で知られていますが、ここで聴ける爽やかでエモーショナルはハードサウンドこそ、彼がもっとも活きると思っているので、ジョニーの熱唱がグッと胸に迫ってきます。二人で歌を分けあう曲も有れば、一人で歌う曲も有り、こういったプロジェクトチームとしては素晴らしいバランス感覚でおもてなししてくれます。両者のバックボーンを支持してきたマニアなら間違いなく満足出来る王道サウンドですよ。


GIOELI-CASTRONOVO - Set the World on Fire - Fall Like an Angel ★★★ (2019-03-23 13:37:42)

イントロからガツーンと掴んできますよね
ドラマ性も有り期待値もあがります
ツインヴォーカルの旨味を堪能できる一曲
このプロジェクトならではのお楽しみでしょう
哀愁とロックな熱量がバランスよく並列されています


GIOELI-CASTRONOVO - Set the World on Fire - Ride of Your Life ★★★ (2019-03-15 21:05:38)

この曲はメロディアスロックマスターのジム・ピートリックが寄稿
豪華な組み合わせじゃありませんか
ここではディーンが主役で歌い上げています


GIOELI-CASTRONOVO - Set the World on Fire - Set the World on Fire ★★★ (2019-03-15 21:00:45)

シンプルにカッコいい
シンプルにめちゃくちカッコいいアルバムのオープニングナンバー
ディーンとジョニーが唄うなんでステキ過ぎです
フックも満載なメロディアスかつハードサウンド
でもって硬派なスタイルも貫いている
恐るべしFrontiers Musicよ


GIOELI-CASTRONOVO - Set the World on Fire - Who I Am ★★★ (2019-03-23 13:35:15)

ベタだがイイ曲だ
ジョニーの熱量高めの唄も良いし
ディーンのエモーショナルヴォイスもクールダウンに効果的
両者の絡みも悪くない
今っぽさも忘れていないのがエエね


GIRL - Sheer Greed ★★★ (2021-08-09 12:43:53)

ミュージックライフ誌がぶち上げた『NWOBHM四天王』なる一大キャンペーンの影響もありビックインジャパン旋風を巻き起こしたグラム系ハードロックバンドの1st。

ソリッドでシャープさと毒気のある⑦のような曲こそ時代の影響を受けていると言えるが、だれがどう聴いてもNWOBHMと呼ぶのには抵抗があるだろうし、ましてや仰々しい四天王のなるカテゴライズに入れられるようなバンドではないのは明白。彼等にとっては、この枠組みは足を引っ張ったでしょうね。
ワタクシがメタルを聴き始めたころには笑い話となっていたNWOBHM四天王、でも雑誌の影響は大きく、2010年くらいにワイルドホーシズとガールをNWOBHM四天王と言って、彼等が与えた影響は大きいと大嘘を叩く奴に出会った頃がある、雑誌偏重って怖いなぁと心の奥底から思うのですが、このバンドに初めて触れる若い人には、そんな先入観を捨ててお楽しみください。

ルックスや出している音を聴けば彼等がグラムロックからの影響が絶大だという事を知るでしょう。英国的な退廃的ムード、アップテンポなロックナンバーもあるが、本質は毒気のあるダーティーで粘りつくポップセンスが絡むグラム系ハードサウンドが主軸だろう、雰囲気重視のバンドサウンドと歌声、うさん臭さ漂うルックスと音楽性は、そのイメージを増幅、なぜ大和撫子にウケたのかは想像できないが、彼等にはロックバンドとしての魅力だあった。
このルーズさは日本人には出せない魅力でしょう。今もって四天王扱いは場違いだが、もっと適切に紹介されたら今日の在り方も変わっているでしょう。出している音はカッコイイですから。

こうして久しぶりに向き合って思う事は、なぜ彼等がNWOBHM四天王なるバンドとして持ち上げられたかだ、当時の関係者に聴いてみたいものである。レコード会社と金儲けの為にやったのなら理解できるが、個人的には小山田圭吾のイジメ記事で金稼いだ関係者以上に問題のあるカテゴライズだと思いますね。提灯記事の典型でしょう。でも一番の問題は、それを信じて疑わずに、また何十年たっても変えられないことですけどね。


GIRL - Sheer Greed - Hollywood Tease ★★★ (2021-07-02 19:06:58)

彼等のカタログでは唯一NWOBHMの括りに入れたも叱られない曲
シャープでソリッドな質感とグラマラスな雰囲気が猥雑なイメージを増殖
このバンドならではの嘘くささが上手く機能している
でもNWOBHM四天王は畑違いだろう


GIRL - Sheer Greed - My Number ★★★ (2021-08-09 12:46:46)

バンドの本質はコチラでしょうね
退廃的なムードとグラマラスなロックサウンド
ガールと言えば個人的に真っ先に思い出すのはコチラです
ハードな質感もエエ


GIRL - Wasted Youth ★★ (2021-08-10 20:45:18)

ミュージシャンとしては未熟な面を持ちながらもグラマラスなハードサウンドと、パンキッシュなサウンドを引っ提げ産声を上げたバンドだったが、今作は前作から一点、よりハードでソリッドなロックスタイルに軸足を置く事となった。
ドラマーも変わりタイトでラウドなサウンドを手に入れる事に成功、新ドラマーは手土産を持参、その③は毛色の違うファンキーなナンバーを導入、アルバムの中でいいアクセントになっている。雰囲気では誤魔化せない②も新機軸、英国的ハードブギーな⑨もある、前作に負けないくらいバラエティに富んが感覚はあるのだが、プロデュースも含め、どこまでバンドが練り込まれた楽曲を用意したのか疑問の残る作風も見られ、ハッキリ言ってやらされている感が強い。このバンドの本質に目を向ければ出来不出来は別として①④辺りは仕事でしかない。

彼らが所属していた極悪レーベルのJETの仕業だろうけど、彼等はNWOBHM期に出てきたグラム系のバンド、でもJETはそのブームに乗り無理やり彼等にHM/HR寄りの曲をやらせたと言うのが答えな気がする。
悪っぽさとハードさを加味した⑤、スリージーでご機嫌な⑥などには、前作に繋がる魅力を感じるだけに、今作リリース後、後味の悪い解散劇に繋がったのは誰のせいなのかと戦犯探しの一つもしたくなります。
なんだかこねくり回されてどうにもならなくなり捨てられたように見えますね。


日本でもNWOBHM四天王なる見当違いも甚だしい枠組み放り込まれ、耳のついているロックファンから馬鹿にされる事となったのも悲劇の一つでしょう。このバンド、NWOBHMなんて言われなければ、もっと違う評価とファンを獲得できたような気がする。


GIRL - Wasted Youth - Thru the Twilight ★★ (2022-04-08 13:57:40)

雰囲気重視の一曲
硬派なロックを前に出してきた
NWOBHMを意識した作風だろう


GIRL - Wasted Youth - Wasted Youth ★★ (2022-04-08 13:59:40)

重々しいリズムが新鮮です
ヘヴィな面を強調したミドルナンバー


GIRLSCHOOL - Demolition ★★★ (2015-07-22 12:41:20)

NWOBHMが生んだ伝説のガールズメタルバンドの記念すべき1st。時代はまさにNWOBHMまっただ中、モーターヘッドの妹分的な紹介をされていた彼女達ですが(彼らに見出されBronze Recordsと契約)、その呼び名に寸分の狂いなくロックバンドが醸し出す危険な香りと退廃的なムードとヤバさ、なんとも言えぬ煙臭さがたまりませんね。ストレートにドライブする爆裂感と英国風味満点の湿り気、豪快さだけではない心に沁みわたるブルージーなギターの旨味、うねり上げるベースと直情的なビートを刻むドラム、ポッと出とは違いライブで叩き上げた演奏は安定感もあり聴き心地も良く、パンキッシュでアグレッシブな面もあれど聴き易さを感じさせるはコマーシャル性の高さと哀愁を塗したメロディに尽きますね。モーターヘッドやサクソン、バッジーなどの影響下にある今作はNWOBHMマニアは勿論、メタル以外のロック好きにもおススメ出来る一枚ですね。


GIRLSCHOOL - Hit and Run ★★★ (2015-07-22 12:30:31)

NWOBHMが生んだ女戦士が1981年にリリースした2nd。前作でみせたパンキッシュな暴走R&Rサウンドは益々磨きが掛かり、楽曲も練り込まれ整合感もアップ。メロディを際立たせたアレンジやキャッチネスさも分かりやくす伝わりノリの良さも倍増。その中で英国風味満点の哀愁もギラリと光り女性らしさを感じさせてくれます。基本ベースは気合いが充填されまくったモータヘッドスタイルなんだが、個人的には聴いていると、気合いの入った見た目とは裏腹に近づけばエエ匂いがすすし、綺麗に整理整頓された女子力の高い部屋に住んでるんだろうな~っと想像させるような女性らしい細やかさとメリハリの効いたサウンドが彼女達最大の魅力だと思っております。シンプルな楽曲も、たたき上げの彼女達がプレイする事で年季が違ってくるもの、勢いよく突っ走る①、軽快な③、ハードにドライブする④、キュンとなる甘酸っぱさがハードに迫ってくる⑩、ワイルドな⑪、ブルージーな⑨、アンニュイな雰囲気が漂うロッキンポな⑦と名曲も目白押し、2011年にはリ・レコーディングヴァージョンをリリースした今作。入門編にはもってこいの一枚ですね。