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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 401-500

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 401-500
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ALIEN - Best & Rare - How Long (B Side Easy Livin') ★★★ (2017-03-15 15:27:56)

エイリアンお得意の甘く切ないハードポップナンバー
トニー・ボルグ渾身のソロに悶絶
ピートの歌声もピッタリと寄り添っていますよ


ALIEN - Best & Rare - I'll Survive (original Single) ★★★ (2017-03-15 15:15:33)

フルアルバムリリース前のシングルのみの音源
歌うはジムです
甘美だが冷ややかなメロディが爽快な風を運んでくる北欧スタイル
次なるアルバムの方向性を示唆していますね


ALIEN - Best & Rare - In a Crazy World Like This (Tokyo Night (1988 Demo) ★★★ (2017-03-07 13:36:23)

ワタクシが知っているだけでも
パット・ベネター、エリック・マーティン、トーン・ノーラム、ロビン・ベックと複数のアーティストが取り上げていますね
ラフなデモ音源ですので完成品とはいきませんがハードな男前度も十分伝わります
パワフルなパット・ベネター
ハンパない声量のエリック
キュートなトーン・ノーラム
ロビン・ベックヴァージョンも素晴らしいね


ALIEN - Best & Rare - Somewhere out There (B Side Only One Woman) ★★★ (2017-03-15 15:23:58)

シングルカットされたOnly One Womanのカップリングナンバー
トニー・ボルグのエモーショナルなギターに酔いしれます
タイトルを連呼するパートがあるので当初は歌入りの予定だったのかな?
そんな事を推察させるハーフインスト?ですかね??


ALIEN - Best & Rare - Tokyo Night (1985 Demo) ★★★ (2017-03-19 13:20:17)

歌い手の雰囲気もありホワイトスネイク風ですかね
ソロでグッと北欧の風を吹かせます


ALIEN - Best & Rare - Wild, Young and Free (unreleased Single) ★★★ (2017-03-15 15:46:03)

ピート・サンドベリが歌う未発表曲
北欧らしい甘美で叙情的なメロディ
そこに有機的に絡むピートの切ない歌声
このバンドの魅力を端的に物語っていますね
このリズムセクションとギターの音はポップス畑じゃきけないもんね


ALIEN - Crash - A World Full of Dream ★★★ (2007-08-08 10:56:34)

哀愁溢れる疾走ナンバーは北欧らしさに満ち溢れています
甘くなりすぎないのはVoの男らしくソウルフルな歌声が光っているから


ALIEN - Eternity ★★★ (2014-06-10 17:15:10)

6月に国内リリースされるとは思ってませんでした。北欧メタルの旗手とも言える叙情的で透明感溢れるサウンドを響かせていた彼らが「CRASH」「DARK EYES」ときてようやく本分を取り戻したともいえる往年のサウンドが蘇り2014年にリリースされた一枚。老けこんだオッサンなメンバーフォトに目も行きますが、いい感じで枯れた味わいが堪能出来ますね。グルッと一周してきてたどり着いて手練たメンバー達が自らが築き上げた手法を余すことなく作品に反映させており適度なハードさと聞かせる事に意識を働かせたアレンジは見事、お約束ではありますが甘美でポップなメロディが煌びやかに瑞々しく溢れ出ており、マニアならずとも音楽を愛する者には極上の安らぎと癒しの一時を与えてくれるでしょう。無駄に走らない落ち着いた一枚、久しぶりに感動させられた入魂の力作。だってもうこういう音楽の新譜は聴けない時代だと思ってますからね。2014年に懐古主義では終わらない往年の北欧サウンドに出会えるとは、メタルを聴いていてよかったなぁと思える至福の一時を味わえました。私が持ってるのは輸入盤で12曲入りですが国内流通は15曲入りのようですので余裕のある方は国内流通を買い、自作への後押しにして頂きたいと思ったりします(笑)


ALIEN - Eternity - Burning Heart ★★★ (2014-06-10 17:40:53)

美旋律が華麗に踊る叙情派HM/HRナンバー
サビメロも秀逸ですね
彼らの魅力を伝える一曲です
走らなくともハードだし極端な事をしなくとも
メロディをイキイキとさせる事が出来るのを証明しています
エエ曲ですわ


ALIEN - Eternity - I Believe ★★★ (2014-06-10 17:24:35)

甘く切ないメロディが涙を誘う
感動のバラード
優しい音色に抱きしめられてください


ALIEN - Eternity - I'm a Fighter ★★★ (2014-06-10 17:54:40)

懐かしい雰囲気が良いです
軽やかさもポジティブな気持ちになります


ALIEN - Eternity - In Love We Trust ★★★ (2014-06-10 17:17:22)

アルバムのオープニングナンバー
落ち着いた貫禄のマグナム級の一曲
大人な味わいが素晴らしい
ツボを押さえたアレンジに早くも涙腺が決壊しそうです


ALIEN - Eternity - In Truth ★★★ (2014-06-10 17:46:33)

アルバムを締めくくるに相応しい壮大なバラード
名盤の余韻に浸る事が出来ますね
素晴らしいわ


ALIEN - Eternity - Liar, Liar ★★★ (2014-06-10 17:43:04)

ポップでキャッチーな一曲
陽性ですが甘酸っぱい北欧サウンドも堪能出来ますね


ALIEN - Eternity - Look at Us Now ★★★ (2014-06-10 17:59:54)

王道を行くAOR系のHM/HRサウンドが堪能出来ます
北欧感は薄目かもしれませんが良い曲ですよ


ALIEN - Eternity - Love Will Lead Me Home ★★★ (2014-06-10 17:22:34)

3曲目にしてアルバムのハイライト
悶絶級のTHE北欧メタルな一曲です
泣いてまうわ
甘美で艶やかなクリスタルサウンドの完全復活です


ALIEN - Eternity - Summer of Love ★★★ (2014-06-10 17:28:43)

いかにも彼ららしい甘いメロディが耳を惹きます
焼き回しとは違うエイリアンスタイルが貫かれていますね
エエ曲ですよ
AOR系のハードなサウンドが好きな方ならハマるでしょう


ALIEN - Eternity - Unbroken ★★★ (2014-06-10 17:19:51)

ピアノの音色がイイですね
温かみのある演奏と歌声
トニーボルグのトーンも泣かせるわ
奥の深い一曲です


ALIEN - Eternity - What Goes Up ★★★ (2014-06-10 17:31:03)

大陸的なノリが印象的ですね
フックに富んだメロディを歌い上げる様は見事
メロディアスな貫禄のミドルナンバーです


ALIEN - Eternity - Wildheart ★★★ (2014-06-10 17:34:42)

弾けっぷりがいいねぇ
微炭酸な爽快感が彼ららしい


ALIEN - Into the Future ★★ (2020-12-11 11:58:16)

前作から6年、再始動後待望のフルアルバム第2弾。正式メンバーは3人になったがブレインであるトニー・ボルグと看板シンガーのジム・ジッドヘッドは抜けずにいるので安心材料です。
前作の方向性を踏襲しつつ、ラフなハードさも増量。その北欧然とした甘美なスウィートメロディを期待する身としては、やや肩透かしを喰らったが、リッチーよろしくな枯れ線ギターが登場すれば無問題。しかし、バンドとしての感触は、かなり違うものとなったろう。前作が、往年のファン向けならば、今作は本格的な始動へ向けての宣戦布告というところか、粗めのハードな①から、バイキング風味のある②の流れに強烈な決意を感じられ、過去との決別という意味では大きな役割を果たしている。④あたりで往年の空気を持ち出したりと、丸ごと変わったわけではないので、守備範囲の広い方なら大いに楽しめるでしょう。
彼等のルーツたるレイトバックしたサウンドと現代的なエッセンス、そこに練り込まれた北欧的エッセンス、その淡い情景がファットな音像と重なり合い、新生面をアピールしているという事でしょう。
こうなるとシンガーである、ジムの衰えが気になる。潤いのある瑞々しい声だったのになぁ。


ALIEN - Live in Stockholm 1990 ★★★ (2021-10-07 01:46:10)

俺は英語は苦手なんだと言って失踪したと言う都市伝説を持つ前任のシンガー、ジム・ジットヘッドの後任として奇跡的にバンドは逸材を獲得、そのおかげで見事に難局を乗り越えたんだなぁというのか、このライブ盤を聴けば一目瞭然ですよね。違和感なく収まったピース。オープニングナンバーはその、ピート・サンドベリが参加後、すぐにリリースされたシングル盤のGO EASYで幕開け、ファンファーレのように高らかに鳴り響くキーボードのフレーズに心も踊り掴みはOK。いかにもライブならではの臨場感あふれるプレイはMCや各パートによる短めのソロタイムなんかも挟みテンポよく進んでいきます。

このライブアルバムが素晴らしいのは生々しい演奏もパッケージした清さにもあるのだが、選曲の良さも素晴らしい。特にピートヴァージョンではカットされた1stのDying By The Golden Ruleも聴けたりするのが嬉しい。収録されているギターソロは短めでが、ソロからのつながりで北欧メロディアスサウンドに流れる展開に個人的にはグッと掴まれますよね。ミドルナンバーが多いとか、ポップな曲調は多いなどガチンコメタルが好きな人には少々甘口からも知れないが、メロディ派のメタルリスナーなら絶対に聴いて欲しいエイリアンのライブアルバム。
やはりいい曲とフィーリングを持っているバンドは強いなぁと改めて関心しました。ようやく最近手に入れましたが、苦労しましたよ。


ALIEN - Shiftin' Gear ★★ (2012-02-12 18:35:02)

ピート・サンドベリの唄の上手さが引き立ちますね。ハードさよりもメロディを大切にしたアレンジが評価の分かれ目でしょう。もう少し分かり易い曲を放り込んでくれると印象も違ったでしょうね。相変わらずギターも聞かせ方が上手だしツボを抑えているが前半の甘口な感じが強く印象に残ってしまいます。個人的には北欧風のハードポップナンバーに懐かしさを覚えギラリと光るフレーズに甘美な陶酔感を味わいながら、気分に合せて聞き入りますね。でも通して聴くとダレる感じが残念、やはりメリハリをつける為にもハードな曲を盛り込んで欲しかったなぁ。


ALIEN - Shiftin' Gear - Hold On Move On ★★ (2012-09-23 21:03:34)

リッチー風のソロ
ピート・サンドベリの上手い唄と聴きどころは多いです
甘口な北欧産メロディアスHM/HRナンバー


ALIEN FORCE - Hell and High Water ★★ (2014-03-15 14:50:30)

デンマーク産のNWOBHM色も感じさせる正統派HM/HRバンドの1st.リリースは1985年かな?どこか隙間があり鋭さもあるが硬軟入り混じった独特のサウンドが懐かしい時代を醸し出しB級感もなんのその、この時代ならではの展開に見入られます(マイナー臭の残し方も見事)新鮮味のないリフも含め演奏も歌も曲も普通すぎて特筆するところも見当たらにと言われたら案外それまでなんですが(もうチョイ攻めてこいよ)欧州産ならではの湿り気を帯びたメロディがパワー不足を補てんするに値する活躍を見せ、詰めの甘い楽曲を引き締め古いスタイルの中で、何とも言えない煮え切らない魅力を発散しているのです。マニア以外にはススメられませんが、哀愁を帯びたメロディが淡々と攻めてくる様も悪くないですよ。


ALKATRAZZ - Young Blood ★★★ (2017-04-12 12:05:01)

こちらはインギーの居たバンドとは違う、NWOBHM旋風が巻き起こる英国のバンドによる1981年リリースの1st。シンプルなリフワークを基調としつつも、NWOBHM特有の激しくも哀愁のあるメロディを核に添えたハードブギーサウンドを披露。ブルースベースの骨太なグルーブと軽快さも手伝い聴きやすく纏めています。今の感性だとヴィンテージ臭がプンプンとする古めかしい音なるのでしょうが、小手先のテクノロジーに頼らないシンプルだが小気味の良いロックサウンドの持つ普遍的なヴァイブと輝きは、売れる事を主眼とした虚飾まみれのシーンとは一線を画すもので、この時代の英国でしか味わえない滋味深いロックな躍動感が身体の中を熱く駆け巡ります。
拳を振り上げ頭を振るのがHM/HRの楽しみと言う方には、子守唄のような地味な音楽性となるのでしょうが、エモーショナルな歌声、デビュー作にて円熟味と言う言葉がシックリくる熟成されたロックサウンドの持つ普遍的な魅力に痺れますね。疾走ビートが無くとも十分ハードでロックしてますよ。全10曲収録でバラード無ってのも良いよね。


ALKOHOLIZER - Drunk Or Dead... ★★★ (2016-04-15 13:37:00)

イタリアはサルディーニャ出身のツインギターを擁する4人組が2009年にリリースした1st。ドカドカと爆裂するハードコアナンバーは勿論、クランチーなリフワークが冴える楽曲やスピーディー極まりない首の疼きも止まらぬ80年代型のピュアスラッシュナンバーを披露、バンドのコンセプトからはタンカード的なノリも感じるが、イーブルなスレイヤーやディストラクション的なニュアンスも強く、ひたすらに突っ走る突貫型スラッシュメタルのオンパレードにマニアならニヤニヤとさせられるでしょう。アルバムのランニングタイムも10曲入りで32分30秒チョイですからね、スパーンと駆け抜けていきますよ。視聴後の爽快感は中々のものでしたね。


ALL FOR METAL - Gods of Metal (Year of the Dragon) ★★★ (2024-09-08 14:24:36)

Brothers of Metalがいるのに同じレーベルから同スタイルのバンドがデビューしてきたことに驚きました。なにを血迷っているんだという思いは変わりませんが、このバンドの方がシェイプされプロ意識の高いメンツを集めたユニットバンドとしての使命を果たしている。
日本人に取っては辰年でしかないYEAR OF THE DRAGONも和風なメロディを盛り込み侍メタルをやっている。

このバンドに付き纏うのは良くも悪くもNWOTHM的な先人達からのデジャブ感だが、個人的にはそこが最大の魅力でありキャラを活かしたバンドだと思っている。相変わらずドラムはシンプルなビート刻み、ベースは目立たない。ギターチームも凄いわけではないのだが、それでも親しみやすさは最大の魅力だし、当たり障りのない楽曲は敷居が低いので、これからメタルを聴いてみたいという人にはわりかし拒絶反応が起きないサウンドになっている。

マッチョ男はけしてグロウルしない、細マッチョはトビアス・サミットみたいで万人に受けそうな声質だ。もうちょっとコーラスワークを生かせれば良いのだが、女性ギタリストのか細い声が心霊現象みたいでイマイチ心に残らない。そこは大きな改善点だろう。しかし、その等身大の魅力。
無理しすぎない、主役不在のプロジェクトチームにおける音作りはメタルな世界観をブレる事なく踏襲。

オジサン達の慰みよりも、これからの世代に訴えるものだろうが、今回は随分と和のテイストというかアジアンな風を送っている。そのオリエンタルさが、コンセプトとして機能させているようだが、日本人には邪魔に感じるかもしれないが、海外でウケるならば堂々とやり切って欲しい。

AFMから離れたのでかぶりまくりのバンド、Brothers of Metalが可哀想だった。だって向こうは、昔からの仲間が純粋にバンドとして成功を目指し契約を掴んだ。たしかにアマチュア臭さはあった。特に肌を露出する格好のわりには、ダルダルにたるんだ身体で見苦しかった。まさにロックオタク青年達がバンドを組んだという事だろう。

こちらはプロのキャリアを積んだ猛者。鍛え抜かれた身体とパフォーマンス、なにより女性ギタリストによるアックスガールズというのは今の時代的にも対応している。それだけに、オリエンタルな作風は、海外のみならずアジア圏でもウケそうだ。特に日本人には馴染み深いメロディックメタル路線なので、受け入れられるだろう。

個人的にはもっとヘヴィな音像にして欲しいのだが、このバンドはもっとターゲットを広げたメジャーサウンドをおくびにも出さないでやり切っているので反感を抱かれないだろう。癖のなさが最大の魅力。その代償は無難だが、コンパクトな楽曲は耳馴染みが良い。


ALL FOR METAL - Gods of Metal (Year of the Dragon) - Year of the Dragon ★★★ (2024-09-28 14:24:51)

世界的な成功を収めたモンゴルのバンドを少し思い出しました
こういうデジャブ感がある意味評価を分けるよね
でもそういう敷居の低さが親しみやすさに繋がるのだろう
オリエンタル風味を取り込んだ欧州型パワーメタルソング
着眼点は悪くない


ALL FOR METAL - Legends ★★★ (2024-04-10 08:13:51)

AFM Records肝いりのバンドだろう。頭文字がまさにAFMとなる。そしてメンバーが、各々、他にバンド活動を行うメンツを揃えた所謂、プロジェクトチーム。プロデュース兼ソングライターとしてKissin' Dynamiteとのヨハネス・ブラウンを筆頭に、マーク・ニッセン、ピーター・ジョーダン、ジュリアン・ブロイッカー等が参加、こういう背景だけでもAFMの企画であるとうかがえるが、詳細については分からない。
ただ、ここで気になるのが同じレーベルのバンド、BROTHER OF METALの存在だ。向こうは北欧神話など、北欧をコンセプトとしたバンド。民族衣装に身を纏い歌詞や曲調の、それに沿ったものだった。元々インディーズでの評判が話題となり契約に至った苦労人、その為にアマチュア臭さは拭えなかった、また既視感も強かった。例えば、メンバーの容姿なのだが、お世辞にもカッコいいとは言えない。肌の露出が多い民族衣装なのだが、身体が全然出来上がっていなかった。贅肉のはみ出しただるんだるんの身体。コミカルなPVも既視感があり、正直プロ意識に欠けた印象が強い。

その失敗が肥やしとなっているのか、このバンドはコンセプト衣装とモロかぶりである。本当に驚いた。同じレーベルで、同時期にバンド名まで同じようなニュアンスのバンドをぶっ込むなんて、どうしてこうなるのかはわからないが、正直、気の毒である。
ちなみに、そんなBROTHER OFはこのバンドの登場後リリースしたシングルでは、ダークなヘヴィ路線へと変貌していた。まぁ1曲なので判断は出来ないが、大人の忖度を感じずにはいられない。

そんな裏事情を抜きに今作を聴けば、単純にNWOTHMの流れを汲む正統派のバンド。コンセプトは北欧神話。そこにイケメンマッチョとムキムキマッチョによるツインボーカルをメインとするバンド形態という、わりと新しい切り口で勝負。
とくにギターは現在女性二人という構成、さらには女性ダンサーも2名加わり賑やかなショーを行っている。

とりわけ面白いのが、自分のバンドでは思いっきりグロウルを披露する、ボディビルダーとしても活躍する筋骨隆々のティム・"テッツェル"・シュミットが、グロウル一歩手前の雄々しい咆哮を響かせると、その効果は絶大なアクセントとなり、見た目と北欧神話との親和性も抜群で雷神トールの如き力強い存在感を雄弁に見せつけている。

そしてイケメン細マッチョのアントニオ・カラナが確かなパフォーマンス力で魅了、リードシンガーとしての存在感をより際立たせている。ティムがいればこそだし、ティム一人では表現出来ない部分をフォローしている。癖はあるが、一般的なロックファンが聴いても苦にならないツインボーカル。どうしてもグロウルは、一般人にとってはtoo much感が付きまとうので、このバンドは、その課題をクリアーしながら、面白いコンセプトを披露している。バックボーンの違うメンツが揃ったバンドの面白さ、当初シングルギターだった時のギタリスト、ヨハンナ・アイカーはEklipseというクラシック楽器を使用した弦楽四重奏団でヴィオラを担当、そのエレガントなサウンドからは、想像も付かない抜擢だが、途中で脱退してしまった。

ドラムはレイフ・ジェンセン、ベースはフロリアン・トーマという二人、個人的には馴染みのないアーティストなのだが、今作では割とオーセンティックなプレイを要望されており、昨今流行の聴きやすいミックスの影響もあり、目立たないというのか地味なのだが、この聴きやすいサウンドにはフィットしている。

紅2点となったギターチーム。バンド歴もあるが、メタル大好き女子ギターとしてYOUTUBEで活動する小太りボッチャリ女子のジャスミン・パブストとイタリア人の知的な空気感が印象的なウルスラ・ザニチェリという、好対照の二人を揃えた事により画的に、メリハリを付けた、とくに昨今のLGBTQにも配慮したと言える布陣、日本では考えられない座組だろう。
なんと言っても日本はルッキズム天国、見た目重視のテクは二の次三の次ですから、まぁ欧州は先をいっていますよ。

そんなメンバーがAFMが示したコンセプトにノリ、北欧神話をテーマに聴きやすく力強いメタルサウンドを披露。一聴して口ずさめるメロディと繰り返される歌詞。ヘヴィメタルとしての分かりやすいパワーとキャッチーさ、だから、PVを込みでアルバムの曲を先行配信していったんでしょうね。
再生回数に満足は出来ないでしょうが、このバンドのコンセプトは常に分かるような画と曲で魅了した。とくに途中から女性ダンサー二人も加わり、8人編成の大所帯になってからは、益々ステージも賑やかなものに、個人的にはダンサーがいらないと思うのだが、これもBABYMETALなどの活躍もあんのかなぁ、なんて想像したりしてますが、ああいうのは楽しんだモノ勝ちでしょう。

雄々しい雄叫びと、相反するしなやかな歌声、無駄を省いたコンパクトな楽曲はどれもが印象的なフレーズを盛り込み、耳に飛び込んでくる。ある意味、ラジオフレンドリーな曲で埋め尽くしたと言うことなのだが、硬派さは失っていない。それがこのバンドの肝なのだろう。何年経っても英語は分からんし、訛りも当然わかりませんので、アレなんですが、歌詞がダイレクトに分かる人は、さぞや楽しい音楽になるのでしょう。

既にAFMを離れ新進気鋭の新興ミュージックReigning Phoenix Musicに席を移しているのですが、この路線を継承してほしいものですね。分かりやすくベタ、そのベタさが絶妙だ。世の中、ベタに敵うモノなし、そのお約束感を楽しめるかが最大のポイントだろう。
それにしてもベースの音が目立たんねぇ。ワシがPCで音楽を聴いているというのもあるのだろうが、昨今流行のミックスは好かん。


ALLTHENIKO - Devasterpiece ★★★ (2022-06-17 12:54:04)

イタリア産のパワー/スピードメタルバンドが2008年にリリースした3枚目のアルバム。欧州由来の湿り気のあるメロディとダークなテイスト、そして目の覚めるようなスピード感とメロディ、一癖ある展開も工夫を凝らし耳を惹きますね。方向性としてはトリオという点もあり、RAGEとの類似性も高い。シンガーの唄い回しなどピーヴィーを思い出す場面を多々ある。
そういう純潔なるフォロワーバンドとも言えるのだが、クラシックメタルと呼ばれるスタイルのエッセンスを巧みに取り込み現代的なフィルターを通して再構築、技巧的なギタープレイは切れ味鋭いプレイで魅了、癖の強い音楽性と対峙しています。またトリオとは思えない迫力のある演奏はRAGEにも負けない勢いを感じますね、その一糸乱れぬ熱き弾丸サウンドはテンションも高いです。
良くも悪くも中庸な路線と言えるのだが、キャッチーさもねじ込んだ欧州型パワー/スピードメタルに目のない方ならば間違いなくグッとくるでしょうね。
3枚目と言うことで実績と安心を感じさせるソツのなさも耳を惹きますよ。でも潔癖な方は気になる点も多々あるのがポイントなのでご注意頂きたい。


ALOGIA - Semendria ★★★ (2021-06-06 20:53:16)

つい最近まで全く知らなかったセルビアンメタルを代表する現役バンドの最新作。パワフルかつシンフォニックサウンドは意外なほど様になっており、付け焼刃ではない長年に渡り熟成された音楽性のような気がします。
主軸なるツインギターコンビはブランコビッチ兄弟。シンガーにはEden’s Curseでも活躍するニコラ・ミイッチがいるので、そっち方面のメジャーサウンドに詳しい人ならば当然の如く押さえているのでしょうね。
親しみやすいメロディとメタルバンドが持つ熱いドラマ性、裏切らない展開と欧州風味満点のメロディは、メジャー感に満ち溢れており、普段C級D級の四畳半一間なNWOBHMサウンドを愛聴するものには眩しいくらいである。

これだけでも凄いのに、今作は①にマーク・ボールズ、②はリッパー・オーウェンズ、⑦はファビオ・リオーネとやり過ぎなくらいドンピシャのゲスト参加で華を添えています。②みたいな歌唱のリッパーも新鮮でした。
疾走する叙情的なメロディの数々、そしてフォーキーさも散りばめたシンフォニックパワーメタルサウンドは、個人的には少々恥ずかしい気分になるので熱心に耳を傾けないのだが、今作を聴いたきっかけは、なんてことはない第三のブランコビッチなる派手目の顔立ちの妹が参加したことが大きい。

メロディアスロックの総本山、フロンティアからThe Big Deal なるバンドがデビューするらしいのだが、そこでシンガー兼キーボードで参加しているらしい、そこからの繋がりです。キーボード弾きながらROCK THE NIGHTがちょいエロなのよ。そんな不純なセクシャルハラスメント全開のマイノリティー違反を繰り返すワタクシは、銃殺さても文句も言えませんが、忙しいです。雑誌なんかなくともいくらでも情報が入る時代、本当にフォローしきれませんよ。

横道にそれ過ぎましたが、オランダのElegy+アメリカのKamelotが合体してバルト風味に仕上げたようなサウンドになっていると思います。門外漢のサウンドなので、この辺りの類似性しか見い出せませんが、フォーキーさなどはrhapsodyのようなRPG戦闘シーンメタルが好きな人にも訴求するのでしょうね。
でも、このバンドが先人達からパクリ倒しても気が付かない、ライトリスナーなので、ツメの甘さはお許しください。妹から繋がったんっす。


ALQUIMIA - Espiritual ★★★ (2016-11-21 14:07:59)

AVALANCHのギタリストとしてスパニッシュメタル界を牽引していた一人、アルベルト・リオンダ率いるバンドの2nd。1年遅れで国内盤が2016年にRUBICON MUSICからリリースされたのですが、元々輸入盤市場で人気のバンドだったし今作も売れただけに、CD不況の昨今で今さら国内盤大丈夫かと余計な心配をしているのですが、手に入りやすくはなったんでしょうね。
情熱が迸る哀愁を帯びたスパニッシュサウンド、そこに絡むシンフォニックな響き、聴いてイメージするのがANGRAあたりなんですが、あそこまでリズミカルでプログレッシブではない。しかし即効性の高いなめらかな美旋律が華麗に疾走する様のキレ、クラシカルな要素を随所に盛り込み壮麗に飾るアレンジセンスと、クラシカルなスピードメタルが好きな人には聴いていて力が入るでしょうね。時代の潮流と一切関わらない純然たる正統性、その奥底に流れる普遍の響き、同郷の先輩RATA BLANCA同様、正統派HM/HRの牙城を守っていますね。
ギターとキーボードにより奥行きと空間を演出する仕事ぶりに目を細め、緩急の効かせたリズムセクションの重厚で多彩なプレイの数々、それらが混然一体となり、パワフルでアグレッシブだが華麗なるクラシカルテイストが聴きやすさを誘発するという方程式を作り上げており、徹頭徹尾貫かれるメタルスピリットの中で抜群の味付けを施しています。この手の音楽を主食として聴かなくなった我が身ですが、それでも丹念に作り込み整理整頓された音楽は聴いていて気持ちがいいですね。
ちなみに国内盤が未聴なので分かりませんが、スペイン語で歌われているので気になる人は辞めた方がよいです。


ALTEMIS - Messenger from the Moon ★★★ (2018-07-10 07:18:03)

知る人ぞ知る関西様式美メタルバンド。個人的には詳しいバイオはサッパリだが、ガンズやX-JAPANのおかげで、世間にメタルを聴く人が一時期増えた。その時に友人から聴かせてもらったのが、彼らが唯一リリースした4曲入りのデモテープ。
中低音域を駆使しつつも力負けしないハイトーンも聴かせる女性シンガーの頼もしさや、ツボを突きまくる様式美ギターとキーボードの絡み。確かに音質は良くないし、時間を掛けたレコーディングではない粗引きなサウンドだが、この実力は疑いのないものであり、国産様式美と言えばWOLF、BABYLON、DANCER、TERRA ROSA、HELLEN、PRECIOUS、HURRY SCUARYといったバンドと比べても見劣りしない輝きを放っています。
特にバックの演奏が素晴らしいが、歌が弱いと言われる日本のバンド、上記先輩たちも歌の弱さがネックになっていたバンドもあるのだが、ここで歌うシンガーはかなりの実力者であり、何故デモテープのみで消えたのかは分かりませんが、最近はリバイバルブームもあるし、よもや想像もしなかったバンドの再始動もあります、SABBRABELLSしかりELIZA、CROWLEYなどなど、このバンドはそこまでの知名度はないけれども、是非とも復活して欲しいですね。活動は無理でも、せめて正規の形で音源化して欲しい。なんたってガールズスラッシャーのVALKYRIEが蘇る時代なのだから。愛するべき様式美サウンド、期待したい一品ですね。


ALTEMIS - Messenger from the Moon - Night Messenger ★★★ (2018-07-10 07:23:32)

愛するべきコテコテの関西様式美メタルサウンド
その寸分の狂い無き世界観にズブズブと溺れていきます
溺愛指数100%の音なんですよね
まともな判断が出来なくなるんですよねぇ
マニアじゃない人にとっては聴いた事あるような曲調なんですが
これは皆でシェアしていい世界観なのです


ALYSON AVENUE - Presence of Mind ★★★ (2021-06-26 18:12:27)

後にNIGHTWISHに参加することで知られるアネット・ビッカートことアネット・オルゾンがシンガーを務めるバンドの1st。メインソングライターはキーボードのニクラス・オルソンなのだが、これが北欧マインド全開の歌モノサウンドを披露。甘く切ないメロディが胸を締め付けます。思い出すのはERIKAとかロビン・ベック辺りですが、こちらは意外に押しが強くギターも前に出てくる場面も多くリズムもスコーンときている、主役たるアネットの歌声も押しが強く、甘美でスウィートメロディなのに十分ロックを感じさせるハードさも完備、女性を卑下する前時代的な偏見の持ち主でもない限り、歌モノロックが好きな人にはたまらんでしょう。
オープニングからスキなし、バラエティに富んだサウンドはカラフルに光り輝いています。嫌味にならない甘さとポップフィーリング、ついついくどくなりそうなサウンドを胃もたれさせぬよう硬軟のバランスを巧みに操り優しく耳を刺激します。
かつては中古市場を賑わせた幻の一品も、簡単に聴けるようになった時代、定額制を謳歌する若者が羨ましい、ワシの若い頃はBURRN!!にも掲載されないバンドに手を出すのはギャンブル中のギャンブル。外しても自分に名盤だと言い聞かせセルフマインドコントロールしてたもんね。

歌モノロックに興味がある、フックのあるメロディが欲しい。でも軽すぎるのは嫌だ、そんな人にピッタリの柑橘系ハードポップサウンドです。


AMAZE ME - Amaze Me ★★★ (2016-03-22 13:27:44)

北欧はスウェーデン出身、コニー・リンドとピーター・ブロマンの二人によるプロジェクトの1st。北欧ならではの透明感あふれるメロディとコニーが籍を置いていたGreat King Ratなどにも通ずるブルージーさも程良く溶け合い見事に融合を果たしAOR系の歌モノハードサウンドとしては良質な部類に入る一枚です。プロジェクトにありがちな手作り感と打ち込みのリズムに、やや軽めの印象を受けますが職人肌の良く歌うギターも良いし、叙情味たっぷりの哀愁のメロディは、やはり聴いていて心地が良い。少々類型的なスタイルの曲なれど上手い歌と良いメロディがあればそれど良いと素直に思える方には強くおススメしたいですね。厚めのコーラスワーク、北欧独特の甘いトーンをエモーショナルに歌いきる姿は実に心に響きますね。北欧のAOR系バンドはクオリティが高いわ。

ちなみに我が家にあるのは13曲入り(ラスト3曲はボートラ)
こちらの自動登録とは違うので参考の為に載せます
②とか名曲なんだけどなぁ

1. Gods Gift to Women
2. You Say You never Cry
3. Help Me Through the Night
4. Tough Ain't Enough
5. Fairwarning
6. Your Lover Your Friend
7. It Seems So Hollywood
8. Next Train Back
9. Love Is Like a Fire
10. You Can't Hide
11. Fever
12. I Dream Long Distance
13. Tell Me Why


AMAZE ME - Wonderland ★★ (2016-03-23 12:23:10)

スウェーデンのハートポッププロジェクトの3rd。国内盤も1998年にリリースされていますね。爽快でハードなサウンドを前面に出しつつも叙情性を兼ね備えたポップでキャッチーな北欧風サウンドを全開に吹かせる一品。アメリカンな要素も盛り込み淡白ではありますがTHE北欧なベタベタな甘さを抑え、マイルドなカフェオレ気分のハードポップ作品の完成度は相当高い。ただ全曲通して聴くとややメリハリに欠ける面が少々気にかかり、個人的にはチョイとダレるのが残念。ミックスの仕方もチト苦手です。でもドラマーが加わり打ち込み感は解消されたし、けして能天気にさせない叙情味、哀愁系のAOR調ハードサウンドが好きな方なら聴いて損はしないでしょう。


AMBERIAN DAWN - Re-Evolution ★★ (2015-06-26 14:00:27)

このアルバムはメンバーチェンジに伴い過去の曲をリメイクしたアルバムらしいです。今作が初見で他の作品を効いた事がないので比較はできませんが、今作で新たに迎え入れられたCapri嬢の女性らしい凛とした力強さと卓越した表現力は、所謂、類型的なネオクラHM/HRスタイルの楽曲の中で強烈なフックとなり、北欧ならではの哀愁に満ち溢れたメロディを時には繊細に、時にはハードに迫る艶やかな歌声は(ソプラノヴォイスもあり)フロントマンとしては申し分ない力量を示しています。シンフォニックなキーボードと双璧をなすネオクラギターが奏でる、ドラマティックでメロディックと言うTHE○○な楽曲に、この手のスタイルが好きな方なら楽しんでもらえること請け合いなんですが、アレンジや演奏を含め、ほぼほぼ真新しさが皆無な出来栄えに苦手な人には厳しいでしょうね。②ではPeter James Goodmanが⑨ではTimo Kotipeltoがゲストボーカルとして参加。⑥では名手Jens Johanssonがソロを披露とマニアならずとも興味が惹かれるでしょうね。


AMBUSH - Firestorm ★★★ (2016-01-09 15:06:23)

知る人ぞ知る我らが「High Roller Records」から14年にリリースされた、北欧はスウェーデン出身の5人組による記念すべき1st。所謂、NWOTHM群の一角となるのでしょうが、これが素晴らしいなり切りぶりである。少々拝借フレーズが気になれど、パワー&メロディー、スピードと三拍子そろい踏み、無駄にヘヴィなならず、かといって軟弱な要素は皆無、良く伸びるハイートーンボイスが映えるメロデイックなサウンドに、トリプルスリー達成万歳と叫ばずにはいられませんね。回転するリフワークの懐かしい響き、レギュラーチューニングの心地よさ、テクニック云々よりも皆で聴かせようとするアンサンブルの安定感が、若さに任せてブワーっと流れずに楔になっているのが聴き易さの要因、その分、落ち着いたサウンドに、昨今のヘヴィなモノを食す若者には、少々薄味なのかも知れませんが、ジューダス・プリーストやライオットと言った、80年代型欧州産正統派HM/HRサウンドに通ずるスタイルが好みの方なら安心して聴いていられるでしょう。個人的にもスリルは薄いが安定のブランドとして、またノスタルジーを呼び起こし無垢な少年時代を想起させるピュアメタルサウンドとの出会いに焦がれました。未聴なのですが、2ndはあの「SPIRITUAL BEAST」から国内盤も出ているので、彼らがマイナーなアングラシーンに埋没するようなバンドでない事を裏付けていますよね。


ANDRE ANDERSEN - Black on Black ★★ (2008-10-26 23:15:00)

ROYAL HUNTのリーダーでありコンポーザーとしバンドを率いる天才キーボードプレイヤー、アンドレ・アンダーセンの2002年にリリースされたソロアルバム第二弾
VoにELEGY,VENGEANCEで活動していた実力派のイアン・パリーを迎え前作以上にオーセンティックなHM/HRサウンドを披露、ROYAL HUNTほどKEYが前に出ていないぶんだけ万人に受け入れられる要素も強いかと思います。ギターコード進行までアンドレのアイデアと言うのだか彼がいかに優れたコンポーザーであるかうかがい知れることが出来る今作は非常に聴き応えのある名盤ですね。このサウンドにガップリ四つで対峙する灼熱の喉を披露するイアン・パリーのパフォーマンスも見事としか言いようがなく、個人的には彼のキャリアの中でもベストテイクではないでしょうか?全篇に渡る叙情的なメロディを奏でるギターも素晴らしいし、キーボードプレイヤーとして新しい事に挑んだアンドレのプレイも惹きつけるものがある。クラシカルなエッセンスを散りばめた美旋律をソリッドな質感で内包した渾身のサウンドを正統派HM/HRファンなら是非とも聞いてもらいたいですね


ANDRE ANDERSEN - Black on Black - Black on Black ★★★ (2008-10-29 19:54:53)

ヘヴィでダークな側面が強いメロディアスなミドルナンバー
彼の新境地を伺わせる意欲作
フックに富んだサビメロにグッときます
前作でリードVoだったトニーリュプケのコーラスも効いてますね


ANDRE ANDERSEN - Black on Black - Coming Home ★★★ (2008-10-28 00:20:15)

同時期に発売されたROYAL HUNTのようなサウンドエフェクトを用いたイントロからメロディアスに疾走するオープニングナンバー
イアン・パリーの熱い歌声に燃えます
ツボを押さえたギタープレイも印象的ですね


ANDRE ANDERSEN - Black on Black - Desperate Times ★★★ (2008-10-29 19:49:28)

繊細さとタフネスさのバランス感が絶妙です
ヘヴィなタッチもらしさをうかがっていない
イアン・パリーのコブシを回し熱唱する姿に惚れ惚れします


ANDRE ANDERSEN - Black on Black - Eclipse ★★★ (2008-10-29 20:00:42)

儚いまでに美しいメロディに胸が張り裂けそうです
繊細なチェロの音色に泣かされますね
奇をてらわないツボを押さえた泣きのギターも素晴らしい
後半に向かい徐々に盛り上がっていく展開も見事です


ANDRE ANDERSEN - Black on Black - Life ★★★ (2008-10-29 19:50:59)

いかにもアンドレらしいアレンジが面白い
メロディアスな疾走ナンバー


ANDRE ANDERSEN - Black on Black - Sail Away ★★ (2008-10-29 20:03:21)

アンドレ節炸裂です比較的メタリックな質感漂う疾走ナンバー


ANDRE ANDERSEN - Black on Black - Tell Me Why ★★★ (2008-10-29 19:37:40)

ノリの良いメロディアスなミドルナンバー
リズムパターンも好きだけどギターソロがいいなぁ
メロセンスの良さも光ますな


ANDRE ANDERSEN - Changing Skin ★★ (2008-10-29 20:24:00)

ROYAL HUNTの頭脳でリーダーのアンドレ・アンダーセンが1999年にリリースした1stソロアルバム。アンドレのクラシカルなエッセンスを強力に滲ませたアレンジと叙情的なメロディと美しいコーラスパートを多用した展開、それらを彩る重厚なキーボードサウンドとROYAL HUNT同様もしくはそれ以上の魅力を持つ名盤だと思います
キーボード主体のHM/HRに興味がそそられないという趣の方もいらっしゃるでしょうが
全曲6分越えの6曲入りのフルアルバムには正統派のHM/HRファンにはたまらない
良質なメロディが息づいており単調と感じさせないフレージングに胸打たれるでしょう
アンドレのメロセンスに脱帽です
こういったクラシカルで透明感のある曲には少々線は細くとも繊細な声質の方が合っている。このアルバムのリードシンガーであるトニー・リュプケの歌いまわしは個性不足ではあるが、繊細で透明感がありこのサウンドにはバッチリはまっている
素晴らしい歌い手だなぁ


ANDRE ANDERSEN - Changing Skin - 1000 Miles Away ★★★ (2008-10-29 20:32:28)

甘いトーンをいかした哀愁のバラード
このリリカルな旋律こそアンドレならではのセンス


ANDRE ANDERSEN - Changing Skin - In My Arms ★★★ (2008-10-29 20:37:56)

叙情的なフレーズが華麗に舞うバラード
悲しみを讃えた美旋律の数々に胸打たれるでしょう


ANDRE ANDERSEN - Changing Skin - Never Look Back ★★★ (2008-10-29 20:35:55)

キャッチーなサビメロが印象的ですね
歌詞は裏切りに付いて過激に仕上げています
なんだか意味深だなぁ
クラシカルなアレンジも随所に盛り込み一筋縄ではいかない
アレンジも素晴らしい名曲です


ANDY MCCOY - 21st Century Rocks ★★★ (2021-03-14 19:53:30)

ハノイロックスの主要メンバーとして解散後も活躍したアンディ・マッコイの久しぶりのソロアルバム。なんの思い入れもないアーティストですが、何故か、貴方におススメのアーティストとして紹介されたので視聴(今作を聴いたことで、一時期ロックンロール系を中心に聴くこととなる)
これが思いのほか、バラエティに富んだ楽曲が目白押し、次から次へとフックのあるメロウな雰囲気重視のロックナンバーが登場。フラメンコな曲まであるのだから驚きです。歌もギターも雰囲気バッチリ、やるせないアンディの声とメロディラインが合致、これが彼の持ち味なんだろうなぁと初心者であるワタクシにもビビットくる音楽性を披露していると思います。
サックスやトランペットにスパニッシュギター、そういう楽器が出てきても変化球を投じていると思わせない、彼の核心を突くようなロックサウンドを丁寧に作り上げ、メロディアスかつラフなロックンロールサウンドを構築している。
大きな影響を受けたジャンルではないために、途中でチェンジしたくなるのだが、ラストナンバーの軽快さが耳に残り、気が付けばリピート再生したくなる中毒性がある。

こういう音楽をなんと表現すればよいのが術を持っていないワタクシには、如何ともしがたい、もどかしさがありますが、あらゆるジャンルに精通しているプロだからこそ作り上げられるのだろう。ハノイファンは当然チェックしているのでしょうが、日本人の琴線に触れるロックっていうのは美味しいですねぇ。


ANGEL - Once Upon a Time ★★★ (2023-07-19 12:13:46)

リバイバルによる再結成プロジェクトではなく、本気でバンドを動かした主要メンバーのパンキー・メドウズとフランク・ディミノ。懐かしい名前を担ぎ出し、それっぽい雰囲気で往年の楽曲を再構築するベテラン組も多いのだが、このバンドは、そのあたりとは一線を画すスタンスで再始動。勿論、ファン心理は無視していないが、やはり鮮度が違う。そして年季の入ったベテランによる熟練度と見せ方の絶妙な上手さ、それがフレッシュ感を誘発するのだ。
モダンさを廃したクラシックロックでの帰還、甘美なメロディだがキレのあるメドウズのギター、あくまでもワイルドな姿勢を崩さないリズムプレイ、AOR系メロディックハードとして野性味と純真無垢な神の使者の如き清廉なる煌びやかさ、その両輪を際立たせることで、シーンにインパクトを与えている。
美しいメロディラインを歌うパートとハードなギターの対比、その聴かせ方の上手さに一日の長を感じますね。なにをやるか、そこにブレがない。時代にすり寄り小銭を稼ごうとしなかった。そういう健全な発想こういう音楽性を作り上げた。


ANGEL - Risen ★★★ (2021-03-21 17:29:19)

あのANGELが白い衣装をまといシーンにカムバックしてきました。パンキー・メドウズのソロやフランク・ディミノのソロの延長線上にあるようなハードテイストを増強、合い間に懐かしいエッセンスを散りばめながら、軟弱な印象などを一切与えないパワフルな古典ロックを披露。
昔の名前で出ていますな、ノリを排除しつつも往年のファンを無視しない仕様に一日の長を感じずにはいられません。フックのあるメロディとクサすぎない哀愁美、重量感のあるリズムを心地よく鳴り響かせ、ギターの深い味わいで聴かせる手法により、硬軟のハンドリングを行い、このバンドの持ち味である華やかさを、新しい切り口で魅せている。

やや収録曲が多いなぁと感じるのだが、伝統と革新をもって改革された新生ANGELサウンドに死角は見当たりません。こういう古典的なロックは聴いていて気持ちがイイですねぇ。
スカッと抜けていますよ。歌心の満載のメロディと、それに応える力強い歌声、そして厚みはあるのに無駄を排除したアンサンブルの旨味に唸ります。ベテランによる会心の一撃、深みの増した楽曲の持つ完成度の高さ、ハードなのにコマーシャル性も忘れていない職人技、何もかもが素晴らしい豪華絢爛の盛り合わせですよ。これは売れなきゃダメでしょうよ。


ANGEL DUST - Into the Dark Past ★★ (2011-03-10 23:35:10)

男気溢れるパワフルなスラッシュよりのジャーマンメタルバンド
畳み掛ける疾走ナンバーのオンパレードにだれそうになりますが
それもドイツ産のくどさと受け入れます
1stアルバムとしての仕上がりも良くカッチリと固まっています
高速ギターリフの心地よさ、切れのあるドラミング
ヘヴィメタルはこうじゃなくちゃと言いたくなりますね
スピード・曲構成と一定の評価も下せます
歌い手の力量が好みの分かれ目でしょうね
時には小細工無用のジャーマンメタルの清さに身を任せてみたいものです


ANGEL DUST - Into the Dark Past - Legions of Destruction ★★★ (2022-12-02 13:15:22)

不穏な空気を漂わせるイントロ
少々分離の悪いミックスは気になるが
ヨーロピアンテイスト漂うクラシックメタルの様式
小気味よく刻まれるギターもクール
混じりっ気無しの古典スラッシュですね


ANGEL SWORD - Rebels Beyond the Pale ★★★ (2020-08-24 12:50:47)

北欧はフィンランドから登場した若手4人組、彼らが奏でるはドライな音色がドライブする初期型NWOBHM、垢抜けない音色ともっさりとしたリズム、適度に湿り気を帯びたメロディ、たいした技巧などないバンドなのだが、ツインギター編成4人組が一体となり生み出す、この古典的な音色。だみ声ヴォーカルの嘘くささも更なる拍車を掛け、全体から醸し出される半地下サウンドに咽びます。
とにかく、シケシケのスカスカなサウンドメイクを作り上げたあたりは、完全に狙ったんだろうが、以外とキャッチーでポップなナンバーも挟んだりと、四畳半一間の青春メタルにならぬような工夫をしているも好感が持てる。好きモノにはたらないのだが、需要の狭い音楽性ではある。昔のNWOBHMが聴きたければ再発盤に手を出せば済むからだ。
しかし、このスタイルを継承するバンドがいなくては困るのも事実、NWOBHMは単なる事象にならず、特定のバンドだけをさすものでもない、あの時代に生まれた一つの音楽性と問うものならば、このバンドのスタイルは支持されるべき音楽性であろう。マニアご用達ではあるのだが、トラディショナルな音を今のテクノロジーで聴きたいという若い人たちにもトライして欲しい一品です。


ANGEL WITCH - Angel of Light ★★★ (2019-11-04 19:21:34)

伝説のNWOBHMバンド、衝撃のデビュー作が及ぼした影響、そのおかげでマニア筋から神格化されるような一枚だったのだが、個人的には、2枚目も3枚目の大好きで、80年代当時でも時代錯誤なサウンドを提供してきた彼ら、今作は正に往年のNWOBHMから連なる系譜を踏襲したエンジェルウィッチサウンドを披露。もやっと霞の掛かったようなくぐもった音色、煮え切らない歌メロと歌声、そしてウネウネと絡むリフワーク、どこか妖しげで淫靡な空気感すら漂わせる、魔術的響きにグッと引き寄せられます。
前作よりも焦点を絞り、金看板となる昔のスタイルを引っ張り出しただけに、これでコケるわけにはいかないのだが、果たして今の若い人に、素直に走り出さないサウンドがどう届くのか、チョイと不安材料はありますが、このバンドに求めるのは、そんな即効性とは違う、禍々しくも美しいダークテイスト満載の英国式の様式美サウンドと言えるでしょう。①④と過去のマテリアルを正式に音源として残したと言うのか、リメイク的なニュアンスでの復活も今作に華を添えているでしょう。

それにしてもバンドのカラーを持っていると言うのは強みだ。この音一つで彼らの世界観に引き込まれるし、なんだかとても懐かしい気持ちにさせる。そこの望郷は無い、あるのはロックのもつ刺激と背徳感、悪魔的な詩が踊る闇のサバト、今作においても枯れる事無く、そのイメージを見事に膨らませているのが凄い。


ANGEL WITCH - As Above, So Below ★★★ (2013-01-15 18:11:52)

2012年にこのようなサウンドに出会えるとは夢にも思いませんでしたね、まさに正統に自らが進むべき世界観をまごうことなく披露してくれた入魂の力作です。前作『RESURRECTION』が未発表曲の寄せ集めで精鋭を欠いていたと評判が著しく無い為に未聴だったし、今さら「昔の名前で出ています」的な事を言われてもと食指が伸びなかったのですが華麗なジャケットにトリオ編成ケヴィン・ヘイボーンの健在に、リー・ドリアン主宰のRISE ABOVE からのリリースとお膳立てが揃えば見送ることは出来ません、昨年の数少ない新譜購入を決断した一枚なのですが想像を遥かに超える出来栄えでしたね。1stの続編とも言える妖しげな光沢がなまめかしい艶を放つアンダーグランドな世界、英国的な暗雲立ち込める湿度の高いクラシックなサウンドとメロディが重厚さと金属的な響きの中で見事に共鳴しあい独自性を最大限に演出しています。カビ臭いNWOBHMサウンドが奏でる毒素の多い潤いと白煙立ち込めるミサ会的なダークな要素を含んだギタープレイの数々に古臭さとは違う伝統的な美しさを感じさせます。屈強な意思をお持ち守り通した彼らの金看板、バンド名に相応しい一枚を○○風だからでは片付けたくない魅力に溢れています。


ANGEL WITCH - As Above, So Below - Brainwashed ★★★ (2013-01-14 18:37:24)

重く暗い湿ったメロディ
彼らの魅力を封じ込めたダークでミステリアスな雰囲気を内包した一曲
この曲調だから独特な軽快さも活きてくる


ANGEL WITCH - As Above, So Below - Dead Sea Scrolls ★★★ (2013-01-14 18:04:36)

泣きますね
あの時代の空気を現代に蘇らせています
若い人には新鮮に聞こえるでょうね
哀愁のメロディと適度な疾走感
的確なビートを刻むリズムプレイ
ドラマ性を高めるギターソロ
難しいことをしなくともここまで昇華出来るベテランバンドの一撃に驚嘆しましたね


ANGEL WITCH - As Above, So Below - Geburah ★★ (2013-01-14 18:09:59)

カビ臭いNWOBHM臭を撒き散らす
アップテンポな一曲
この色合いが彼らの特性なのかもしれませんね
煮え切らない憂いを帯びたメロディを味のある歌声がなぞります


ANGEL WITCH - As Above, So Below - Guillotine ★★★ (2013-01-14 18:34:36)

ギロチーンって頭に残りますね
NWOBHM直系の地下室サウンドに咽び泣きます


ANGEL WITCH - As Above, So Below - Into the Dark ★★★ (2013-01-14 18:07:09)

退廃的なアングラ臭に殺られます
アップテンポする展開に興奮を覚えますね


ANGEL WITCH - As Above, So Below - The Horla ★★★ (2013-01-14 18:12:41)

オカルトな要素も垣間見えますね
暗く湿ったNWOBHMサウンドのなせる技
悲しくも妖しげな展開がギラリと光を放つ中毒性の高い一曲


ANGEL WITCH - As Above, So Below - Witching Hour ★★ (2013-01-14 18:15:30)

回転するリフワークが印象的です
煮え切らない雰囲気ものの歌メロが妖艶な魅力を放ちます
これも彼らならではの一曲でしょうね


ANGEL WITCH - Burn The White Witch - Live In London ★★★ (2021-08-17 18:06:48)

もし仮にNWOBHM四天王なるバカバカしいカテゴリーを作るのであれば、このバンドは外せないでしょう。ヘヴィメタルと言うサウンドに対して、このバンドがどれほど後世に影響を及ぼしたかは、彼等のデビュー作を聴けば一目瞭然ですね。
その伝説であり幻のバンドが2009年に行われたライブ音源をリリース。しかも日本限定と言うのが凄い。久しぶりの国内限定レアものの登場であるが、内容は期待を裏切らない初期型スタイルを完全再現、そりゃやっている曲が古いのだから当然と思われるだろうが、このバンドは以外と期待を裏切るタイプなので、ここで聴ける往年のサウンドの復刻には、ただただ感動を覚えます。
手放しで絶賛できるのはレア度と、個人的な溺愛指数もあるのだが、若いメンバーがNWOBHMというものに熟知し、ケヴィン・ヘイボーンと再現しようとした努力に胸打たれます。80年代の熱気が蘇る実況録音盤。NWOBHMマニアは勿論ですが、ヘヴィメタルの源流と呼べる暗黒サウンドを知らない初心者にも興味を持てる作風になっています。


ANGEL WITCH - Burn The White Witch - Live In London - Flight 19 ★★★ (2019-01-03 12:13:08)

怪しげでサタニカルなサウンドは特徴的ですね
これぞエンジェルウィッチな一曲


ANGEL WITCH - Frontal Assault ★★★ (2011-12-07 03:32:33)

1986年リリースの3rd
NWOBHMなかび臭い地下室サウンドは健在
湿り気を帯びたメロディを歌い上げるシンガーのパフォーマンスも楽曲にかみ合っています
憂いを帯びたメロディを切々と歌い上げる⑧なんて中々ですよ
1stに比べたら地味な感じもするし小粒感は否めませんが
駄作と切り捨てるのは惜しいですね
あの時代の空気を吸い込むには外せない一枚かと思います
NWOBHM代表格のバンドの金看板に偽り無しです
個人的にはメイデンやサクソンとは違った意味でUK産の代表的な音だと思いますよ


ANGEL WITCH - Frontal Assault - Dream World ★★★ (2012-04-17 02:13:35)

キャッチーなメロディが印象的ですね
でも十分に湿っていますよ


ANGEL WITCH - Frontal Assault - Frontal Assault ★★★ (2012-04-17 02:12:00)

湿り気を帯びたメロディラインを歌い上げるシンガーに好感が持てます
NWOBHMなサウンドとの相性もばっちり


ANGEL WITCH - Frontal Assault - Religion (Born Again) ★★★ (2012-04-17 02:37:21)

NWOBHMに根ざした哀愁のミドルナンバー
地味目ですがマニアならずとも湿り気を帯びたメロディに
惹かれるものもあるかと
早くて過激なものだげがメタルではないからねぇ
ラストの転調してスピードUPする様のカッコいいですよ


ANGEL WITCH - Frontal Assault - Rendezvous With the Blade ★★★ (2012-04-17 02:19:31)

NWOBHMな音色と彼ららしい妖しげな世界観が演出されています
マニア向けかもしれませんが聞き応え十分ですよ
エンディングにむけて発散される咽び泣き具合がたまりません


ANGEL WITCH - Frontal Assault - She Don't Lie ★★★ (2012-04-17 02:30:42)

咽び泣く哀愁漂う扇情的なメロディにやられます
シンガーの性質にもぴったり
ある意味アルバムのハイライト的なナンバーでしょうね


ANGEL WITCH - Frontal Assault - Something Wrong ★★★ (2012-04-17 02:22:54)

湿り気たっぷり
哀愁溢れる扇情的な歌声にしっとりと濡れますね
古臭い曲調もなんのその
ギターソロも泣かせますよ


ANGEL WITCH - Frontal Assault - Straight From Hell ★★★ (2012-04-17 02:28:56)

静と動のコントラストを生かした
ドラマチックなミドルナンバー
煮え切らないメロディも味わい深い世界観です
らしいなぁ


ANGEL WITCH - Frontal Assault - Take to the Wing ★★★ (2012-04-17 02:33:24)

アルバムの7曲目にしての疾走ナンバー
歌い手の性質が湿り気を増幅してくれます
これも悪くないですよ
1stだけで終わっていない彼らを示すような一曲です


ANGEL WITCH - Frontal Assault - Undergods ★★★ (2012-04-17 02:25:47)

力強いリズムが突き進みます
でもNWOBHMな哀愁の咽び泣きメロディと歌唱は健在
今作すべてに通じる世界観が溢れています
B級だろうがC級だろうがNWOBHMの良心だよ


ANGEL WITCH - Screamin' n' Bleedin' ★★★ (2011-11-19 05:01:25)

咽び泣くアングラ臭にNWOBHMならではの煮え切らないメロディ
湿り気を帯びたかび臭い地下室サウンド。マニアならたまらないでしょうね
1985年リリースの2nd。専任Voを入れ確実にスケールUPを果たしています。
エエ加減にせいよと言いたくなるような分離の悪い音質も懐かしいです
久しぶりに聴き返しているのですがANGEL WITCHと言うバンド名に恥じない
悪魔崇拝的な世界観を醸し出していますね
妖しげなサウンドにメタル創世記の正統派サウンドを想起いたしますね
個性的な世界観は1stに劣るかもしれませんが、しっかりと核のあるサウンドを披露し
一発屋で終わったバンドではないと言うことを知らしめるには充分なクオリティを
誇っていますね。
懐かしい時代の空気を吸い込みたい方には聴いて欲しいですね


ANGEL WITCH - Screamin' n' Bleedin' - Afraid of the Dark ★★ (2011-11-20 03:49:58)

ミステリアスかつダークなヘヴィバラード
もの悲しい旋律と妖しげな世界観を絶妙に演出してくれます
流石はエンジェル ウィッチと言いたくなりますね


ANGEL WITCH - Screamin' n' Bleedin' - Child of the Night ★★ (2011-11-20 03:46:19)

メロディアスなミドルナンバー
憂いのある硬質なメロディと陰影のある妖しげな世界観が
程よく刺激していきます
棘棘しくなり過ぎないのがよいね


ANGEL WITCH - Screamin' n' Bleedin' - Evil Games ★★★ (2011-11-20 03:47:57)

印象的なギターリフ
湿り気のあるメロディを歌い上げるシンガー
かび臭い地下室サウンドに咽び泣きます
カッコいいアルバムのハイライト


ANGEL WITCH - Screamin' n' Bleedin' - Fatal Kiss ★★★ (2012-04-17 02:53:02)

メロディアスなミドルナンバー
シンプルですがこのリズムは好きですね
哀愁溢れる扇情的なメロディを配した歌メロが好きです
ラストに向けて炸裂するギターソロもいいですね


ANGEL WITCH - Screamin' n' Bleedin' - Goodbye ★★★ (2012-04-17 02:48:49)

しつこいようですが
この湿り気たっぷりの歌声がたまらん
イントロを聞き走り出すのかと思ったら
肩透かしを食らいましたが
エエ感じですよ
このタイム感が懐かしい
サビメロの儚さに胸キュンします


ANGEL WITCH - Screamin' n' Bleedin' - Reawakening ★★★ (2012-04-17 02:42:39)

メロディアスなミドルハイナンバー
NWOBHM丸出しな一曲です
サビメロも印象的ですよ
派手目なソロも決まっているね


ANGEL WITCH - Screamin' n' Bleedin' - Screamin' and Bleedin' ★★★ (2011-11-20 03:54:14)

アルバムのタイトルトラック
正統性の強いメロディアスなナンバー
適度に湿り気のあるメロディと中音域を駆使し歌い上げる
マイルドな声質がぴったりとサウンドに合致していますね
貧乏くさい地下室四畳半サウンドがまた泣かせます
音質の悪さに対する腹立ちと作品の完成度は別物ですが
僕はこの音質だから良いのだと思います
万歳!NWOBHM!!
ソロのあとが好きですね


ANGEL WITCH - Screamin' n' Bleedin' - Waltz the Night ★★★ (2012-04-17 02:45:54)

ミステリアスかつダークな世界観を演出するミドルナンバー
へヴィな曲調の中でもギラリと光る
湿り気を帯びた哀愁の歌声が肝です
好きだなぁ


ANGEL WITCH - Screamin' n' Bleedin' - Whoes to Blame ★★★ (2011-11-20 03:43:56)

アルバムのオープニングを飾る疾走ナンバー
どことなく怪しげな雰囲気が適度な湿り気と相まって
かなり良い感じですね


ANGELICA - Angelica ★★★ (2018-12-20 12:10:15)

カナダ出身のギタリスト、デニス・キャメロンの流麗なプレイを盛り込んだ叙情派歌モノ路線のバンドによる1st。裏ジャケなどにクレジットされるVoはAndy Lyonとなっているが、今作で歌入れしているのはロブ・ロックである。
インペリテリなどでハイトーンをかましまくっているロブだが、ここでは力む事無くリラックスした歌唱スタイルをとっており魅力的だ。歌を中心とした作りでも、俄然光り出すのがデニスのソロパート。もっとフィーチューしても良いのではと思うのだが、バンドとしてのバランスを大切にしているのか、出ずっぱりの目立ちたがりギターではないのは好感が持てる。
それだけに、もう少しリズム隊などの力強さが加われば、楽曲の中でもメリハリが際立つのだが、サウンドのソフトさ悪い方向に傾いてしまい、ダイナミズムに欠けている為、曲の良さが生きてこないのが残念。キャッチーでポップ性を強調したメロディラインの親しみやすさ、スリルと伴うギターが揃っているだけに、余計に気になる。
そんな欠点をも補うのが歌心溢れるギタープレイに尽きるのだが、そこの魅力を見出せるかがポイントだろう。ロブのハートウォームな歌も新鮮な響きを与えてくれ楽しみも倍増出来る、多角的な魅力を内包した優れた一品ですよ。


ANGUS - TRACK OF DOOM ★★★ (2019-11-03 20:39:29)

オランダ産の正統派HM/HRバンドの1st。パワフルかつクリアーな歌声はハードなバッキングに負けじと対峙する頼もしい姿に、これぞ正統派と言いたくなりますが、奇をてらう事のない鋭利で硬質なサウンドは、まさにへヴィメタルの醍醐味を堪能させると言うモノ、濃厚にて密度の濃いサウンド、NWOBHMからJPにメイデンまで王道を押さえ、アグレッションを加味する展開も、古典サウンドを愛する方ならツボでしょうね。
二匹?のケンタウロスが競い合うように走るジャケットワークを想起させるようなヒロイズム溢れる音楽性もへヴィメタルには良く似合います。アタッキーなドラムと良く動き回るベースの二人から生み出される極上のグルーブ、芸達者なギターは鮮烈なプレイで聴き手を魅了、派手さに逃げない堅実さが逆に魅力となり、この正統性の強いへヴィメタルサウンドには良く似合う。アコギも挟みドラマ性と高めているのも印象的だ。またエッジの効いたギターがザクザクと刻みながら剛毅に突き進むパワーメタルナンバーもガッチリとハマっていますよ。


ANGUS - Warrior of the World ★★★ (2024-03-13 10:52:34)

80年代に2枚のフルアルバムとシングルを残して消えたオランダの正統派メタルバンド。今作は2枚目に当たるのだが、RPG風味満点のジャケが示すように屈強な正統派メタルサウンドをど真ん中でかき鳴らしている。
楽曲に負けない歌声はクドくないエリック・アダムスのように頼もしい存在感を発揮、バックの演奏も歌を頂点にアンサンブルを構築、このパワー漲る正統派サウンドを構築している。
皆が一体となり放たれるパワー、ある意味、お約束だし、これと言った売りがない音でもある。しかし、そのパワーが一点に集中され解放された時のエネルギーは相当な威力がある。
普遍的であることの有意義さ、1987年に正統派である事を貫くことは容易ではないだろうが、この時代だからこそ聴ける純粋培養されたサウンド、パワー/メロディ/スピードと三種の神器を掲げバランス良く聴かせたアイデアは大いに支持できる。

重々しく展開するだけではないバランス感覚。歌を聴かせるという作業は説得力のある歌声があるから成立させられる。個性不足と揶揄される音楽性だが、それが最大の強みだし、この手の音楽性を追求するマニアならば避けては通れないバンドだろう。

久しぶりに聴いたが、昔よりも今の方がグッと、このバンドの存在意義に気がつかされる。惜しいバンドだった。


ANIHILATED - The Ultimate Desecration ★★★ (2022-01-21 15:47:19)

デビュー当時はハードコアパンクスだったと言われるUK産スラッシュメタルバンドの2枚目。時代が1989年というのもありスラッシュメタルシーンの成熟してきました。そういう時代背景もあり音楽性は先人達の影響下にあるサウンドを披露。まるで○○風だったりもするのだが、イギリスのバンドらしく土台のしっかりとしたスタイルを構築、刺激的でスリルのあるサウンドは古典スラッシュメタルを愛するマニアを喜ばせるだけのクオリティは保持しています。とくにスレイヤーからの影響を受けているバンドが好みの方ならば、フォロワーバンドとして歓迎できるでしょうね。
少々、似たような曲調に陥る欠点があります、リフ時代も単調に感じさせる場面がある、そういう欠点を飲み込ませるだけのパワーと緊張感、そして破壊力のあるサウンドは説得力があり期待を抱かせる有望株と言えるでしょう。今作リリース後、ほどなくして解散、それだけに知名度を上げきれませんでしたが、現在もは復活を果たし3枚のフルアルバムをリリースしています。


ANIMETAL - This is Animetal ★★★ (2016-05-22 17:17:31)

坂本英三率いるアニソンメタルカヴァープロジェクトの第二弾。哀愁のあるメロディが大幅に増量、原曲のイメージをそのままにアレンジした楽曲は、知らなくとも楽しめる出来栄えを誇り、このプロジェクトがお遊びの枠を超えたクオリティを誇っていました。当時としては普通のメタルは壊滅状態、国内のシーンなど無いに等しい状況で、このプロジェクトが気を吐く結果となりました。坂本英三のパフォーマンスは、まるで一発録りのような臨場感が漂い、いい意味でも悪い意味でも荒々しく、口先で内向的にパヤパヤ歌うのではない、ロックシンガーとしての格を見せつけています。音質もチープ、予算も掛けられていないしレコーディングも短期間なのは前作と変わりませんが、勝手がつかめた分、精度はあがり今作からアニメタルが始まったと思うファンも少なくないようですね。ホンマもんが、本気でやるから成立するお遊びがある、そう思わせてくれる、色んな意味で国内のシーンに刺激を与えた一枚ですね。


ANIMETAL - アニメタル ★★★ (2016-05-22 16:54:02)

リリース時、ほとんど予備知識もなかったのですが、あの灼熱のシンガー、元アンセムの坂本英三が企画ものに挑戦する。しかもアニメソングのカヴァーという内容。どれくらいのオフザケでどの程度の本気度なのか?チープなジャケットにファンハウスからのリリースと不安はありましたが、それを上回る期待値の高さに即購入、まぁ選曲の渋さもあるのも後押しとなりました。英三のパフォーマンスはLIVEの合間にレコーディングしたんかいなと言えるほど荒々しいし、予算の少なさと突貫工事な作業だったのは推察できるチープな作品なんですが、とにか熱い、そして英三はエグイ歌を聞かせてくれた。このようなプロジェクトに打って付であり、また本気で取り組んでいるのが素晴らしいではないでしょうか、自身のバンド練馬マッチョマンも停滞していただけに彼のキャリアにおいて起死回生の一撃となる作品になるとは、坂本英三らしい一枚なのかも知れません。アニメタルの成功は多数の類似品を生み、そして坂本英三の復活劇は少なからずアンセム再始動に影響を及ぼしていると個人的には思っているので、今作はいろんな意味で意義のある一枚として手に取りたくなる一品ですね。今作リリース後、すぐにレコード会社を天下のソニーに移籍し、叙情派ギタリスト屍忌蛇と手を組み、更なる発展を遂げる事になります。


ANIMETAL - アニメタル・サマー ★★★ (2016-05-22 17:51:39)

アイドル歌手並みに短いスパンで作風がリリースされるシングル第4弾。今作には、ラウドネスを自ら辞めたあとスーパーグループSLYを結成するも軌道に乗らず迷走していた印象が強い樋口宗孝が参加、なんとなく場違い感が漂い、一枚岩の坂本英三プロジェクトには少々似つかわしくない人選なんですが、樋口ビックドラムを叩いています。今作はスポ根もののアニメソングに着手しているので参加する事に意義があるのかも知れませんね。個人的にはクオリティが上がっていく分、なんとなくお金の匂いが漂い、だんだん興ざめしていくのですが、総じてクオリティは高く、名曲フレーズも盛り込んだアレンジも含め貫禄すら漂う一枚でしたね。


ANIMETAL - センチメタル ★★★ (2016-05-23 13:35:22)

フルアルバムリリースで一旦幕が閉じたと思わせたが、大人がそれを許さずリリースを重ねる度にプロジェクトがドンドン大きくなった感がありますが、坂本英三のシャウト一発も素敵だし、情感たっぷりなバタ臭い歌いっぷりも圧巻の一言。ここまでやられたら楽しまないと損ですね。MASAKIのテクニカルなベースはバンドの裏を支える楽しみがあるし、ギターもセンチメンタルだ。個人的にも『ルパン~真っ赤なスカーフ~みなし児のバラード』の流れはアニメタルのベストテイクとも思っているので関連作品の中では一番のお気に入りです。随所で泣きのギターをちりばめたのが勝ちでしょう。他の選曲も良かったデビルマンに哀戦士って素敵ですね


ANIMETAL - 特撮でいこう! ★★★ (2016-05-22 17:38:58)

フルアルバムリリース後に取り組んだのが特撮戦隊モノに移行した掟破り感も漂う一枚。売り上げと周りの期待値も上昇、アニメソング同様、勇壮で高揚感のある音楽性はメタルとの類似性を巧みに操り無理なく溶け込ませ、ハイクオリティな音楽へと研磨させています。この辺りから類似企画が沸き起こり、坂本英三の盟友、ジョーアークやD.T.Rの竹内が歌うメタルとフォークの融合や、その第2弾ではX-RAYの藤本朗が、他にもアンセム組の企画ものに、ピンクレディーの未唯ちゃんまで担ぎ出す始末に、芸能界的な節操のなさや、メタル系のアーティストって、そのプライドを捨てない限り、つぶしがきかないのかなぁ的な虚しさが漂うなど、熱心なメタルファンサイドの心情として語られる事も否めいない状況でしたね、。


ANIMETAL LADY - ANIMETAL LADY MARATHON II ★★ (2022-09-12 13:02:16)

まず前作の反省を生かしたのかランニングタイムを短くしてきた、42.195への拘りを捨てたのは正解だが、タイムボカンからMIEちゃんはやり過ぎだろうです。少々キャラが強くなっているが、ここでも前作の反省を生かしているのだが、個人的にはやり過ぎで付いていけない場面が増えてしまった。なんだか策士策におぼれる感が出ている。
そういう面は気になると全然のめり込めないのだが、この企画はやはり楽しむのが一番でしかない。オマージュの導入部分に興奮するマニアも多いだろうし、ネタ元探しも一つの楽しみだ。
なんとなく避けていたアニメタルレディ、最近までほぼ聴いたことがなかったが、避けていた自分のセンスは正しいと思えたりしたのだが、こういうところからメタルを知り、偏見が薄まるのならば、ドンドンやって欲しい。
個人的にはバックの演奏がテンション低めな気がするのがチョイと気になりますね。


ANIMETAL LADY - アニメタル・レディー・マラソン ★★ (2022-09-11 19:17:27)

予想外の売り上げを記録した企画モノアルバム。ヘヴィメタルが冬の時代に、アニメタルはある意味、渇望するファンの期待に応えた面があったと思う。特に再結成アンセムで重要なパーソンを務めた坂本英三も、アニメタルがなければ、即戦力として期待に応えられたか微妙だったでしょうね。ひょっとしたら森川が断った時点で、再結成は無かったかもなんても思ったりするんで。この企画モノは、個人的には愛すべき作品です。
作品毎に参加メンバーも豪華になり、樋口宗孝が参加するんだから驚きです。そういう人気にあやかるベテランの姿に一抹の寂しさを感じましたが、そういう人気のピークに登場したのがアニメタルレディでしょうね。
実写版ドロンジョやるなら、杉本彩がMIEちゃんしかいないでしょうと、思っていたワタクシにはヴィジュアル的に適任だったMIEちゃん。畑違いとは言え、ロックと真正面からぶつかり渾身のパフォーマンスを披露しています。ロックとポップスでは発声法も違いますからね、年齢的にも初挑戦だったでしょう、そういう苦心の跡も見え隠れする今作、ある意味、企画段階でネタ感も強めでしょうが、彼女のそういう足りない部分を補うように、バックが本家よりもオマージュを盛り込み盛大に楽しませてくれます。
そういう取り組み方もあったのか!と膝を叩いて歓喜するような場面も多く、これはこれで大ありだ。

しかし、今作最大の問題点は、MIEちゃんの歌唱スタイルにある。時には子供のような歌声を披露したり、唄のお姉さんぽかったりと、芝居が強すぎる。噛み合っている時といないときでは差が大きすぎる、そういう限界と可能性を感じる瞬間が同時に訪れるのだが、もう少し曲数を絞り30分くらいのランニングタイムだったら、企画倒れとならずに成立させられたと思う。
MIEちゃんを責めるのは簡単だが、ロックを歌ってこなかった彼女がガチンコのメタルをやらされたという点を割り引いて評価するならば、大健闘の大活躍である。キャラをやり切った彼女の貢献度を評価したいですね。
プロデューサーが遊びすぎた気がしますね。前半のテンションを維持できなかったのは何故だろう?