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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 3501-3600

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 3501-3600
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ERIKA - Lady Luck - Merry - Go - Round ★★★ (2016-07-15 15:16:42)

遊園地みたいな①の意味が分かりますね
タイトルに相応しい曲調
弾けるポップセンスに聴いていて笑みがこぼれます
エエ曲ですね


ERIKA - Lady Luck - No Heart at All ★★ (2016-07-15 15:39:16)

エリカ様のソフト路線を強調するような弾けるAOR風の歌モノ
今作ならではの響きがありますね


ERIKA - Lady Luck - Spread My Wings ★★★ (2016-07-15 15:47:19)

美しいピアノの音色に導かれるソフト路線を支持する一曲
今作を象徴するようですね
エリカ様の優しい語り口に癒されます
美しいメロにウットリ


ERIKA - United States Of Erika ★★★ (2024-11-19 02:03:09)

なんか凄いアルバムタイトルですよね。そしてアンチェイジングのしすぎで、ちょっと怖い顔になっているのですが、高嶋ちさ子とかも怖いでしょ。カッパの親分さんみたいなんで、敬遠したくなるのですが、無料で聴ける環境なので簡単に手を出せます。
本日のオススメという事でしたが、エリカ嬢が北欧メロディックスタイルとハードなサウンドをハイブリッドさせた歌モノロックで大勝負。オーセンティックさと、現代的なテクノロジーを活かしたサウンドは、彼女の歌声とメロセンスを活かした独特の世界観を構築。

思わずエリカ様と、顔面を踏みつけられたくなるのですが、ダークでメランコリックなサウンドは高圧的で支配的な響きを持っており、聴き手をひれ伏すだけの迫力がある。あの顔を頭に浮かべると余計にそうなるのだが、やはり歌メロの持っていき方が彼女らしい。衰えを円熟味に変え、バラードなどでは、シットリと迫ってくれる。

テクノロジーの恩恵と発達を享受したサウンドは、ジャンルや時代を超越する魅力がある。なにより彼女のキャリアを総括するような硬軟交えたハードサウンドは、過去イチ攻めた印象を与えてくれた。4分を越える楽曲は1曲のみ、あとは3分代というのも聴きやすさに拍車を掛けている。

北欧メロディックスタイルとしては1stがイチオシとなるが、今作は彼女の代表作と言えるクオリティとバリエーションの豊富さを有している。なによりハードさに重心が掛っているのも、メタル系を愛する人にはありがたいだろう。

何を聴きたいかで評価も分かれそうだが、彼女の代表作となる強烈な一枚であろう。


ERUPTION - Cloaks of Oblivion ★★★ (2017-06-19 13:40:39)

2004年から活動を開始したスロベニア出身のバンドがリリースした3rd。スタスタスタターンと小気味よく刻まれるドラムとクランチーなリフワークが醸し出す往年の空気、発声法とマイク調整に頼らない、歌い込めるシンガーの咆哮と懐かしい響きを現代風にアップデートした音楽性は、スラッシュ風味もあるが、ストロングなパワーメタル色も強く、ありそうであまりないVICIOUS RUMORS、METAL CHURCHといった陰影をクッキリと映し出したクールでダークなUS産パワーメタル系バンドの色が強く滲み出ており、緩急を効かせたツインリードのメロディックなフレージングは、押しあい、へし合いとせめぎ立てながら、感情の起伏を巧みに表現しています。激しくも美しいドラマ性、まさにメタルな世界観を見事に構築した音楽性は、実に堂に入った貫禄があり、ヘヴィメタルここにありな、精神性が強く反映されていますね。
ある種の伝統芸能を実直に引き継ぐ姿勢、それは、もとを辿ればNWOBHMだろう。そこにJP仕込のアグレッションを加味し、ドラマ性の高いアレンジとスピーディーな曲調にメロディを乗せる、あの手法だ。親しみやすさとは別のシリアスで閉塞感のある世界観に息も詰まりそうな緊張感を味わいジックリと耳を傾けて欲しいです。保守的な音楽性だが、しっかりと今を伝える事を忘れていないのが最大の肝でしょうね。アメリカ追従のトレンド主義ではない、地に足を着け今の時代をしっかりと生きている。そこが最大の聴きどころでしょう。
紅一点のキュートな女性ベーシストの存在も、むさ苦しい男子ばかりの工業高校に通う、丁度良い感じのルックスを持つ女生徒のようで、エエ感じで華を添えていますね。
全然違うのですが、個人的には何故か古井義明時代のユナイテッドを思い出してしまった。辞めてなければこんな感じになっていたんじゃないのかな?なんてフト思いましたね。


ESCLAVITUD - Return to Eden ★★ (2018-03-06 16:38:49)

90年代の中頃から活動を開始したスペインのバンドが2017年にリリースした3rd。活動歴の割には作品のリリースが少ないため、けして順風満帆といった活動ではなかったのかなぁと勝手に推察するですが、今作で聴ける音楽性は、起伏に富んだ場面展開の多い楽曲を中心としたメロディックHM/HRサウンドを披露。プログレ風味もあるが、メロディ主導とも言える曲作りを行っており、難解さは幾度感じないが、インストパートの長さにクドイさを感じる人も多いでしょう。
シリアスでダークなサウンドではるが、歌い手がマイルドな声質の持ち主で、その噛み合わせも微妙だなぁと思っていたら、歌い手がフランスのAttentat Rockの名盤『Strike』で歌っていたマーク・キューだと言うから驚きです。

へヴィでアグレッシブなリフとリズムを前に出しつつも、歌メロやコーラスパートを始め、キャッチーさをしっかりと主張する辺りにバンドの裏設定も見えてくるのですが、もう少しエッジが立っている方が、個人的には好みなので、その辺りで評価も別れる事になるのかも知れませんね。
クリアーな音質も聴きやすさを誘発しているし、ダークでミステリアス、そして勇壮さもあるだけに、バランス感覚の難しさを感じますね。


ESPERANTO - Esperanto Rock Orchestra ★★★ (2019-03-02 10:41:28)

アルバムタイトルが示すようにヴァイオリンにチェロ、ヴィオラが加わる12人編成のロックプロジェクトチーム。参加メンバーの国籍も多彩で、まさにロックオーケストラを形成しているようだ。
枠組みに囚われない発想なのだが、けして難解で分かる人だけが分かればよいといったスタンスではなく、キャッチーかつファンキーなノリも加味した耳に楽しいロックサウンドへと仕上げている。
クラシックというよりは酒場で楽しく聴けるパブ風ポピュラーミュージックへと接近を巧みに図りつつも、安直な手法でお茶を濁すような事はせずに、重すぎず軽過ぎないアンサンブルを放り込み、先の読ませない展開で聴き手を楽しませてくれます。
シンガーも複数人用意、男女混成にした事でより深みが増しているのも見逃せません。
弦楽器人が主導権を握りつつもキーボードが俯瞰的な立場から全体を主導しているようにも感じられ、そのスケール感を広げ過ぎて分けが分からなくならぬように、リズムプレイが枠組みを形成している様に匠を感じますね。

プログレを語り他のバンドと比較できるほどの知識はないが、70年代のロックに精通している人や、真のプログレマニアにとっては、超が付く程の有名バンドであり、なんならスタンダードな部類に入ると言うのだから恐れ入る。世代世代でマニアはいます。雑誌偏重じゃない人の意見が実に刺激的で面白い。こういうまだ見ぬバンドが沢山、いる事を教えてくれますからね。

クラシックとソウルミュージックの融合とも言える実験的な要素が詰まったロックオーケストラ。ハードな耳を休めたいが、やすもんのロックは聴きたくないというマニアにはうってつけでしょう。
プログレは奥が深いなぁ。高尚だし魔境過ぎて手が出んよ。


ETERNAL FLAME - Desire ★★★ (2022-04-21 17:55:51)

現在はMichael Schinkel's Eternal Flameで知られる、ギタリスト兼ヴォーカルを担当するドイツ人アーティスト、マイケル・シンケル率いる叙情派HM/HRバンドの1st。バンド名からも醸し出される○○臭、音源を聴く前から音が聞こえてきそうですが、その期待に応えるような叙情派路線を踏襲、そこにマイルドな感性も持ち込み陽性な部分もアピール、硬軟交えたサウンドは大衆性も完備しており、日本人好みの音楽性を展開している。
このバンド、全体的な質は高い、楽曲構成など、ベタではあるがツボを押さえている。突出した魅力は少ないのかも知れないが欧州的な陰りのあるメロディと、ジャーマン仕込みの生真面目さとパワー、伝統的なヘヴィメタルのマナーを守る姿勢も素晴らしいし、アクセル・ルディ・ペルらと同系統と言えるのだが、ギタリストとしての個性というのか技術的に引っ張れるだけの腕がないのがチョイとキツいのだが、そこも込みで楽しめるマニアにとっては、頼もしい存在となるでしょうね。

時代は1999年、正統派メタルが壊滅した時代に、類型的でどこかで聴いたような楽曲が満載であろうと、一筋の光を魅せてくれた存在だったのも事実。スクラップアンドビルド方式を採用しているが為に、どの曲にもフックがあり聴かせてくる。あとは個性を磨くことが最大のポイントだったろう。枚数は多くないが、このバンド名義で4枚ほどアルバムをリリースしています。
正統派メタルが好きな方なら是非ともトライして欲しいバンド。無理に購入しなくとも、いくらでも試聴できる環境がある今だからこそ楽しんで貰いたいです。


ETERNAL FLAME - Smoke On The Mountain - Got A Rock & Roll Fever (feat. Goran Edman) ★★★ (2022-04-21 18:04:39)

ヴォイスオブクリスタル
北欧メタルを代表するシンガーであるヨラン・エドマンの登場
あらゆるタイプの楽曲を料理するヨランの歌声に魅了
オマージュ全開の楽曲も組み立て方を工夫
でも唐突に終わるのはツメの甘さですよね
そこも込みでマイケルなのである


ETERNAL FLAME - Smoke On The Mountain - I Believe In This Miracle (feat. Mark Boals) ★★★ (2022-04-21 18:07:32)

なんかしょうも無い内容の歌詞だが
マーク・ボールズが唄うと高貴に感じますよね
こぶしの効いたハイトーン
衰えはあるかも知れないが老獪なテクニックを駆使してやり切っています
主役はマークです


ETERNAL FLAME - Smoke On The Mountain - Smoke On The Mountain (feat. Mark Boals) ★★★ (2022-04-21 18:00:21)

唄うはマーク・ボールズ
彼のハイトーンはネオクラタイプの楽曲によく似合う
誰かに怒られそうな曲なのだが
このやり口がマイケル・シンクルなのだと言いたい
ネタバレ必死の楽曲構成
恐るべし


ETHEL THE FROG - Ethel The Frog ★★ (2016-04-22 14:15:58)

NWOBHMを象徴するような幻のコンピレーション作Metal For Muthas Vol. 1に楽曲を提供している事でマニアからも知られるバンドが1980年に残した唯一のフルアルバム。脆弱なサウンドプロダクションが醸し出すペシャンペシャンのシッケシケなスッカスカのボロンボロンの味わい深さにマニアなら咽ぶこと間違いなし、コンピにも提供した⑥が醸し出すあの空気にNWOBHMマニアを自負する方なら立ち上がらずにはいられなくなるでしょう。この時代の英国産バンドでしか味わえないジメジメとした湿度の高さ、全体を覆うモヤっした空気と煮え切らないあのメロディ、もう少し演奏にメリハリがあれば印象も変わるのにと嘆きたくなるのですが、実はそこが初期NWOBHMバンド群の魅力とも言えるので、間違っても洗練された一線級のバンドや評論家の美辞麗句が踊るライナーノーツ付きの作品を主力として楽しみ崇めれる方にはおススメできませんが、我こそはと道場破り感覚でモノ申すツワモノにこそ、おススメしたい一品ですね。


ETHEL THE FROG - Ethel The Frog - Eleanor Rigby ★★ (2016-06-24 15:15:38)

ビートルズのカヴァーで幕が開けるとは驚きました
原曲のイメージを崩さずに自らのカラーを出してますね


ETHEL THE FROG - Ethel The Frog - Fight Back ★★★ (2016-06-24 15:17:38)

Metal For Muthasにも提供した彼らの代表的な曲
モヤっとしたNWOBHMサウンドに咽びます


EUROPE - Europe ★★★ (2013-08-21 16:09:10)

荒削りなロック然とした北欧メタルを代表する一枚。不安定な演奏ながらも①の持つ魅力は煌びやかに研磨されるダイヤの原石そのもの、北欧メタルならではのクリスタルな輝きを放ちます。後のメジャー感やゴージャス感などは微塵も感じさせませんが透明感を演出するジョーイ・テンペストのメロディメイカーとしての才は十分に花開いているでしょう。青臭さが逆にメタル度を増し粗さがハードさを演出、アホメタルが好きな僕にはメジャー級の3rdよりも1stだなと強く認識させるのですが、起承転結が見事に描かれる名曲③が放つ煌びやかな世界観を前に戯言は無用、完成度では2ndに譲りますが初期衝動が放つ普遍の魅力、ハードなギターを前面に出した北欧メタル誕生前夜を予感させる透明感と芳醇なメロディが紡ぐ研磨されすぎない哀愁のロックサウンドは鋭利な刃物となり聞き手の感性へと鋭く切り込んでいきます。初めて彼らに触れる方には時系列でアルバムを手にすることをオススメしますね。メタル愛に溢れているマニアなら欠点を愛でつつも最後まで余すことなく堪能できる捨て曲無しの名盤であることに気がつくでしょう。


EUROPE - Europe - Boyazont ★★★ (2013-08-28 16:00:21)

アルバムの5曲目
ここでも手を緩めない北欧の風に咽びます
そしてジョン・ノーラムのソロ
若さが爆発しています


EUROPE - Europe - Children of This Time ★★★ (2013-08-28 16:02:42)

哀愁の叙情派北欧メタルナンバー
エッジの効き方が絶妙
唄メロもリフも好きですね
ジョンの押し引きを得たギターがいいね


EUROPE - Europe - Farewell ★★★ (2013-08-28 15:48:32)

甘い北欧の風を感じます
地味目の曲かもしれませんが好きですね
バッキングもソロもカッコいいわ
王道メタルですね


EUROPE - Europe - In the Future to Come ★★★ (2013-08-28 15:45:40)

青いですね
北欧メタルならではの味わいが素敵です
可能性を秘めたアルバムのオープニングナンバー
カッコいいですよ


EUROPE - Europe - Memories ★★★ (2013-09-01 18:12:43)

躍動するリズム
シンフォニックなキーボード
甘美なメロディが北欧の風を運んできます
地味目ですがいい曲ですね


EUROPE - Europe - Seven Doors Hotel ★★★ (2013-08-28 15:52:54)

イントロのピアノ
演奏は緩めだが楽曲のもつ魅力はハンパない
イタリアン?ホラーから着想を得たってイメージ…わかないわ
長めのギターソロも素敵
北欧メタルを代表する一曲ですね


EUROPE - Europe - The King Will Return ★★★ (2013-08-28 15:56:56)

透明感と甘さが絶妙です
ロマンティックな北欧の風にグッときますね
ドラマだね
哀愁ですよ
エエ曲です


EUROPE - Europe - Words of Wisdom ★★★ (2013-08-28 16:04:56)

憂いを帯びた哀愁のメロディ
甘く切なく幻想的な北欧の風に泣かされます


EUROPE - Start From the Dark ★★★ (2015-03-12 15:33:59)

2000年以降、再結成にオリジナルメンバー復活など、多くのバンドが昔の看板を掲げ再起を果たすといブームみたいなものがあり、やや食傷気味に飛び込んできたのが彼らの再結成でした。所謂「THE FINAL COUNTDOWN」のメンバーでの復活ですからねCarrieやThe Final Countdownを期待するのでしょうが、コマーシャル性が高まり、ジョン・ノーラムが抜けた作風に戻る事は考えられず、また2000年に昔の名前で出ていますなアルバムを作る事も考えづらく、個人的にはある程度予想されていた作風かと思います。ミック・ミカエリがここまで目立たないと可哀そうに感じますが、全編に包まれるズッシリとした重さ、ダークにしつらえた新生ヨーロッパサウンドが放つ新機軸の打ち出し方の清さに再結成の意義を大いに見出しました。随所に顔を出すメロディックなジョーイ節は健在、結局ヨーロッパはジョーイ節があれば彼らなんだなと強く認識させられましたね。基本、僕は80年代のCDを多く聴きます、特に2000年以降は海外の弱小レーベルから幻の一品が再発され興味は尽きません。ほぼ主食はその時代の作品に触れる事で新しいサウンドに幾度興味も惹かれないし、意識していないのであまり耳に飛び込んできません。ですが常に新しい事を受け入れる器量とセンスは失いたくないものです、老害にはなりたくありませんからね。80年代らしくない作風ですが2004年の再結成ですからね。ジョーイ・テンペストは一流のメロディメイカーでした。この歌メロあってこそでしょうと納得させられる一品です。
なにより、アメリカで売れたが為に彼らの本質がぼやけているのが問題だ。甘美でクラシカルなオーロラサウンドを展開した2枚目の路線を継承することが北欧なら、今作は随分と違った形になるが、実はこのバンド、90年代に幻のデモを録音している。そこでは、ヘヴィでファットな音像で作り上げた作風が既にあった事実を考えると、この作風は突然変異でも何でも無い。そういう情報を知っているかで味は変わるでしょうね。
少なくとも3枚目のアルバムは、アメリカの市場を開拓したアルバムであって、このバンドの本質ではない。4枚なんて産業主義だし、5枚目も難産でしょう。そういう意味では今作は実にらしいと言える。
変に売れて色が付きすぎると苦労しますよねぇ。


EUROPE - Start From the Dark - America ★★ (2015-03-12 04:41:08)

ヘヴィでダークな色合いが印象的です
ジョーイ節も聞こえてきますね


EUROPE - Start From the Dark - Flames ★★★ (2015-03-12 04:27:14)

刻むヘヴィなリフワーク
今アルバムらしいメロディアスな一曲ですね


EUROPE - Start From the Dark - Got to Have Faith ★★★ (2015-03-12 04:47:24)

新生ヨーロッパサウンドを告げる過去の焼き回しでお茶を濁さない攻めの姿勢が伺える一曲
ジョーイ節満載だね
スローなパートの美しさにらしさを感じますよ
だからこそヘヴィな対比とのカッコよさが浮き彫りになります


EUROPE - Start From the Dark - Hero (2015-03-12 04:28:56)

コマーシャル路線時代を想起させる一曲
置きに行った感が強い


EUROPE - Start From the Dark - Reason ★★★ (2015-03-12 04:34:56)

モダンな要素が強いですね
泣きメロも意欲的に取り組んでいます
ベテランならではの味だな


EUROPE - Start From the Dark - Roll With You ★★★ (2015-03-12 04:37:08)

ややワザとらしい④よりもこちらの方がらしいですね
サビメロの煌びやかさも懐かしい


EUROPE - Start From the Dark - Settle for Love ★★★ (2015-03-12 04:43:13)

最後のサラッと放り込んできたアコギな一曲
枯れた味わいながらも湿度に往年の空気を感じます


EUROPE - Start From the Dark - Spirit of the Underdog ★★ (2015-03-12 04:40:06)

ピアノの音色が美しいダークな一曲
ヘヴィなリフワークに今作の色が反映されているのでしょう


EUROPE - Start From the Dark - Start From the Dark ★★★ (2015-03-12 04:50:19)

こちらもオープニング同様ヘヴィなリフが印象的ですね
叙情的なメロディの導入に往年の空気が流れます
2曲目にして全く別のバンドとして切り替えて聴かないと楽しめないでしょうね


EUROPE - Start From the Dark - Wake Up Call ★★★ (2015-03-12 04:31:48)

ダークな色合いが鈍色に光ります
歌メロもイイね
安易な原点回帰路線じゃない今作ならではの一曲


EUROPE - The Final Countdown ★★ (2013-08-21 15:43:00)

イントロのメロディが放つ普遍の魅力、ロックファンのみならず大衆層を取り込むことに成功した圧倒的な存在感を放つ①を擁した大ヒットアルバムにて3rd、通ぶらずにうがった見方をしなければ間違いなく彼らの代表作にてロック史に輝く一枚でしょう(個人的には2ndが一番好きです)。LIVEにおけるサビの合唱と掛け合いが聴いていて一発で目に浮かぶ②ジョーイの嫌味の無い歌声が映えるロッカバラード③泥臭さを廃したパープル風ナンバー④なんかと聴かされると優等生なロックサウンドに面白味を感じないこともあるでしょうが、マイナーな世界からメジャーアクトへと才能を開花させたケヴィン・エルソンの手腕も見事な出世作。僕のようなB級メタルをこよなく愛する輩には強くオススメすることは出来ませんが、スリルよりも安定、華やかさと適度なハードさを伴った作風に86年というメタルバブル前夜を垣間見ることが出来るでしょう。キーボード=軟弱という図式はこのような大衆性を帯びた作風を非難するときに必ず引用されますが、そんなに悪いことでしょうか?あとは聞き手の趣向です。個人的には無難すぎるの一言に尽きるのですが、これからメタルを聴きたいと思う若い人には間口を広げるためにも聴いて欲しい一枚ですね。


EUROPE - The Final Countdown - Heart of Stone ★★★ (2020-10-13 14:31:42)

地味な曲と言われがちですが
ヒット系の曲が多い中でアルバムをビシッと〆ている
十分メロディアスだし売れそうな曲ですよ
歌メロも歌声も素晴らしい
バックの演奏も適切
脂の乗っている時期だと確認できる
ジョン・ノーラムは抜ける必要なかったよなぁ


EUROPE - Wings of Tomorrow ★★★ (2013-08-18 18:02:59)

1984年リリースの2nd.個人的には純度100%の北欧メタルを堪能出来る名盤として愛しております。必殺の名曲を配した1st(録音状態に問題ありますよね)洗練された極上の3rdよりも光沢のある艶やかさといわゆる水晶の如きと表現されるあの透明な世界観、北欧メタルの先駆者としての彼らを知らしめた一枚かと思います。まだまだ青臭い歌唱も稀有な才を発揮する稀代のメロディメイカー、ジョーイ・テンペスト。アグレッシブなギターワークも健在ジョン・ノーラムと二大看板が並び立ちメタルファンにも、新規開拓者の耳に届く極上のサウンドを披露しています。甘美なメロディに陶酔させられる①アグレッシブながらも駆け上がるメロディに涙腺を刺激されまくるバランスと取れた②ドラマ性を極めた③THE北欧メタルなインスト⑤個性的な北欧スタイルをビッカビカに光らせるタイトルトラック⑥など前半の構成力の素晴らしさとメロディの美しさに溺れます。SEVEN DOORS~のような殺人級の北欧メロディに往復ビンタをさせる楽曲と比べるとインパクトは欠けるでしょうし、アリーナロックアンセムFinal Countdownもないでしょうが⑦のような垢抜けすぎない硬さのある甘美なメロディを配した⑦を聴かされると小粒感はあるのかもしれませんが、スリルと特有の雰囲気を堪能出来る今作の持つ輝きはパないと心を捕まれます。バンドの持っているポテンシャルの高さと北欧メタルの魅力を余すことなく伝える今作は1stとあわせて必聴の一枚でしょう。マニアならずともメロディ派なら聴いて欲しい名盤ですね。ちなみに②はあのアーク・エネミーがカヴァーしていますからね。どのようなアレンジが施されても良い曲は良いでしたよ。


EUROPE - Wings of Tomorrow - Aphasia ★★★ (2013-09-01 18:29:56)

お城が見えます様式美サウンドに魅了されるインストナンバー
ガールズロックバンドがこの曲からバンド名を頂いたとは渋いね


EUROPE - Wings of Tomorrow - Dance the Night Away ★★★ (2013-09-03 17:42:06)

ハードなギターが心地よいですね
ドライブ感も上々な疾走ナンバー


EUROPE - Wings of Tomorrow - Dreamer ★★★ (2013-09-01 18:42:45)

美しいですね
子供だった自分にはもっとハードな楽曲を好む青臭い時代がありましたが
この曲が放つ普遍の魅力
メロディの充実度と構成力に唸らされます
繊細で情感豊かな歌声が堂に入っていますね
メタリカの前で演奏していた彼らに悪態をついた観客には
地獄に落ちろと言いたくなりますよ


EUROPE - Wings of Tomorrow - Lyin' Eyes ★★★ (2013-09-01 18:38:52)

メロディアスな疾走ナンバー
一瞬出だしのキーボードに
あの曲の着想をイメージさせます


EUROPE - Wings of Tomorrow - Open Your Heart ★★★ (2013-09-01 18:23:50)

エエ曲やで
泣いてまうわ
エエですわ
流石はヨーロッパ
美しいメロディの洪水に溺れます


EUROPE - Wings of Tomorrow - Scream of Anger ★★★ (2013-09-01 18:21:33)

流麗なメロディとアグレッシブなギター
剛軟ほどよい楽曲の魅力は彼らならでは
この火花散る両者の特性を生かした楽曲の魅力はハンパない
終わり方が少々物足りないね


EUROPE - Wings of Tomorrow - Stormwind ★★★ (2013-09-01 18:17:44)

個人的にはヨーロッパと言えばこの曲をイメージします
構成力も素晴らしい
ジョンのギターも聞かせますね
甘美な北欧メタルを堪能できる一曲


EUROPE - Wings of Tomorrow - Treated Bad Again ★★★ (2013-09-01 18:26:36)

へヴィなブルーズナンバー
少々気色の違う曲の登場に面を喰らいますが
中盤のスローなパートの美しさにハッとさせられます
ソロも哀愁たっぷり
エエ曲ですよ


EUROPE - Wings of Tomorrow - Wasted Time ★★★ (2013-09-01 18:37:16)

懐かしい雰囲気に包まれています
個人的にはこういった曲調を聴くと青春時代の甘酸っぱい思いでをくすぐられます。
シンプルなリズム
甘い歌声とメロディ
冷ややかな北欧の爽快な風とメタルな世界観の包まれる曲に魅了されます
地味でしょうが一撃必殺の何々風よりは永遠にじっくりと向き合える
この手の曲が好きですね
カヴァーしたなぁ


EUROPE - Wings of Tomorrow - Wings of Tomorrow ★★★ (2013-09-01 18:33:14)

北欧メタルですよね
この艶のあるメロディとメタルな質感
甘く透き通るようなフレーズに魅了されます
けして軟弱にならないハードにまとめ上げながらも
らしさを失わないアレンジがこの曲の旨味ですね


EVIL KILLER - Lethal Assault ★★★ (2017-07-07 14:18:30)

若手スパニッシュメタルバンドが2015年にリリースした記念すべき1st。綺麗なピアノの音色に導かれ始まるSEから一転スラッシュビートを伴い疾走するアッパーな②からいきなりスパート。メイデンよろしくな楽曲構成もさることながら、NWOBHMからも影響大な疾走感は安直な模倣では終わらないキレとアグレッションを擁しており、3度の飯よりヘヴィメタルが好きだというピュラメタラーのハートにのっけから焚きつけるでしょう。その後も勢いを落とす事無くスピーディーな楽曲が目白押し、キメのツインリード、激烈なスラッシュビートを押し上げる過激なドラミング、アタッキーなベース、80年代から現在までヘヴィメタルをしっかりと噛みしめ、血となり肉となり取り込まれた音楽性に不純物など皆無。スピードとメロディで押し切るだけではない、エネルギッシュな演奏の数々に熱いモノがこみ上げてきますね。

2015年にこのような、深化を遂げた正統派スタイルを聴かされ、なんだか感慨深いものを感じますね。こういう音楽が新譜としては勿論、若手バンドとして当たり前に登場する時代になったんだから、聴くの止めないで良かったなぁとつくづく思いますよ。一時期はオフィシャルに関係なく、古い再発盤ばかりを聴き漁る時代があったのですが(そのおかげでメタルシーンに対する見識が広がって良かった)。もうそんな必要ないですね。
個人的には、もう少し緩急をつける意味でもヘヴィなミドルナンバーが合間にあった方がいいし、スピードメタルは40分以内が望ましいと思うタイプなので、全編通して聴くとチョイ飽きるんですが(10曲りの46分です)スピーディーなメタルソングを聴き熱くなりたいと言う血気盛んなメタルマニアには是非ともトライしていただきたい一品です。


EVIL KILLER - Witchcraft ★★★ (2017-02-25 12:57:34)

NWOBHM直系とも言えるガリガリと高速回転するリフワーク、疾走するツービート、緩急を効かせつつも全編にわたり激しく駆け抜ける様が何とも心地よいスペイン産の若手スピードHM/HRバンドが2016年にリリースした2nd。問答無用のバカテンポもカッコいいが、リフワークのみならずリードプレイでも随所に盛り込まれる叙情性とドラマにはJPスタイルを基本としながらも、よりスピードに特化した仕様に取り組み、そのクールなキレ味にメタルのカッコよさを体感させてもらえます。単純明快に突っ走るだけではない工夫もあるが、ライブ感のある活きのいい演奏が実に印象的で否応なしに身体が反応しますね。また古典的手法に乗っ取ったアレンジは古臭さに埋没しない旬を感じさせる作りも施しており、豪胆なパワーと、切れ味鋭いクールリフを携え疾走するシンプルな構造だが、自分たちの目指す方向性を凝縮した作風は実に分かりやすく視聴後の爽快感は見事だ。スピード、スピードと言ってもメロスピ系ではないので、そちらの筋の方には少々物足りないでしょうが、多様性を帯びつつも鋭利で硬質な、メタル愛溢れるアノ音に共感を覚えずにはいられませんね。


EVIL-LÿN - The Night of Delusions ★★★ (2018-11-20 12:13:56)

北欧はフィンランド出身の正統派HM/HRバンドが2012年にリリースしたデビューEP。ここでシンガーを務めるのは紅一点のヨハンナ・ルッタ。彼女のドスを効かせた歌声は今一つノリきれてはいないが、北欧らしい叙情性と歯ごたえのあるハードサウンドは聴き応え十分。まさにトゥルーメタルとかピュアメタルと呼ばれるNWOTHMの一群に加われる鮮度を誇っている。
新人とは思えない落ち着き払ったパワフルな演奏と浮ついていない佇まい、アイデア豊富な楽曲との相乗効果は計り知れないインパクトがあり、へヴィメタルに対する深い愛情を感じずにはいられません。
やや表現力に難のある歌い手だが、深みのあるパワフルなHM/HRサウンドは、多くのマニアに訴求するだけの魅力がある。


EVILDEAD - The Underworld ★★★ (2014-01-17 01:46:05)

昨年リメイクされた「死霊のはらわた」の原題がEVIL DEADで思い出しましたね。1991年という時代を巧みに取り込み重量感あるサウンドがバキバキ・ゴリゴリと疾走していき、まさに先鋭的で血の通わぬ機械的な感覚が聞き手をザワつかせジリジリと背筋をコスっていきます。この焦燥感が癖になりますよね。重苦しいくもキレのあるリフとリズムがまとまりのあるサウンドとなり、研ぎ澄まされた鉄球ように勢いよく飛び出し、あたりかまわずぶっ壊してくるんだから迫力十分ですよね。やや画一的ともいえる楽曲の中でスコーピオンズのカヴァーが一際耳に飛び込んできたのは僕個人の嗜好の問題でしょうが、スラッシュマニアなら押さえておいて損はしないでしょうね。


EVILE - Skull ★★★ (2014-06-12 20:45:18)

気合いの入りまくった①に鼻血も出そうです。メリハリの効いた構成とスリリングな演奏が煌めきを放ち唸らされる突貫スラッシュナンバーにまずはガッツポーズ、スタスタスタターと軽快に走る②切れ味鋭い千切りリフワークが心地よい③と流れ良く進みスラッシュメタルのなんたるかが詰まった構成は実に気持ちいいですね。後半もダークで重苦しいヘヴィなパートを盛り込んだ楽曲なんかも用意し凄まじいまでの存在感を放っています。どこかオリエンタルなメロディも聞こえるバラード⑤なんかもあり聴きどころも満載、攻撃的なプレイも耳を惹くし卓越したセンスを武器とした構成とタイトな演奏は興味深いし味わい深い、個人的には少々長尺を感じる趣もありますがパワフルで劇的なナンバーも目路押しな充実の一枚でした。


EX.DANGER - TYRANT INTO THE WEST ★★ (2011-04-16 05:07:04)

パープル・レインボー路線を踏襲する山口県出身の6人編成のバンドが1986年にリリースしたミニアルバム。
テラ・ローザなどに見られる様式美路線を寸分の狂いなく披露、ヒラヒラのシャツも含めコテコテ感満載です、線も細く奥に引っ込め過ぎですがクラウス・マイネ風の歌声と楽曲の醸し出す雰囲気の相性は悪くない、僕のような様式美バカは欠点よりも良いところを愛でて楽しめるでしょうね。全般的にインディーズ特有のエッジの低音も効かずパワー不足なサウンドに物足りなさを覚えるでしょうが叙情的なメロディを生かすアレンジセンスは悪くない、ギターも扇情的なプレイを披露し華を添えてくれます。Vo同様目立たないKEYの活用方法も工夫次第では楽曲に奥行きを持たせ良くなるのにと気になる点は多いのですが目くじらを立てずに聴いて欲しいですね(これで力強いシンガーだったらなぁ正統派は唄が命ですからねぇ)マニアなら外すことの出来ない佳作です。


EX.DANGER - TYRANT INTO THE WEST - 1999 ★★ (2011-04-28 04:47:27)

バンドが一体となり展開する6分を越えるドラマティックなナンバー


EX.DANGER - TYRANT INTO THE WEST - BURNING GENERATION ★★ (2011-04-28 04:45:27)

中盤の盛り上がりも印象的です
サビからソロへパッと明るくなるところが魅力ですね


EX.DANGER - TYRANT INTO THE WEST - DEAD POINT ★★★ (2011-04-22 02:26:23)

扇情的なメロディが華麗に舞います
ギターソロの美しいフレーズにうっとり
この手の曲の聞かせ方を心得ています
唄が印象に残らないのがマイナス
低音が聞こえてこないのも迫力不足かな
でも好きなナンバーですね
じわじわと効いてきます


EX.DANGER - TYRANT INTO THE WEST - MIDNIGHT ANGEL ★★★ (2011-04-22 02:30:44)

華麗に疾走する様式美ナンバー
音質さえよければさぞや華やかでしょうね
ある意味アルバムのハイライト
パープル・レインボウ万歳ドラマティックな展開が決まっています


EX.DANGER - TYRANT INTO THE WEST - ROCK OF KINGDOM ★★ (2011-04-22 02:22:08)

アルバムのオープニングナンバー
劇的に盛り上がる中盤が素敵です
歌い手の好みが評価を分けるでしょうね


EXCEL - Split Image ★★★ (2021-12-12 17:08:12)

知る人ぞ知るカルフォルニア産のクロスオーバースタイルのHM/HRバンドによる1st。浮かれまくるバブリーメタルを尻目に地を這うように活動していたアングラメタルシーン、彼らもそのど真ん中で這いつくばっているのだが、ドゥームメタルからも洗礼を受けたパワー漲るスラッシュサウンドはハードコアパンクスからの影響もふんだんに盛り込み自己流をアピール。
むさ苦しい男達による汚らしいサウンドは嘘偽りがなく売れたいというベクトルとは真逆な姿勢を明確に打ち出しシーンに楔を打ち込んでいる。華やかなシーンを前に、彼らが立てたステージは少なかったろうが、化粧するよりも自分たち磨きに時間を費やした修練はけして無駄にはなっておらず、力で押し切るだけではないアイデアの豊富さに目を見張ります。未消化な部分があるにせよ、それすらも見方につけたバンドの勝ちだろう。現在のヘヴィシーンにも通ずる、ぶっきらぼうな無国籍サウンドが待つ異端性と剥き出しの個性、古典スタイルの一つとして楽しめるでしょう。有名ところにピンと来ない若い人にこそ聴いて欲しいねぇ。


EXCITER - Blood of Tyrants ★★★ (2022-04-02 14:24:26)

元祖カナダ産スピードメタル番長のフルアルバム。ダン・ビーラーのいない編成に不安はあったのだが、バンドの創始者であるジョン・リッチは健在、暴れ倒す楽曲を牽引と彼のパワフルかつクレイジーなギターサウンドを中心に豪放磊落、ファンが待ち望むエキサイターサウンドをど真ん中でかき鳴らしています。ドラムも大暴れだしベースも食らい付き、両者のアクロバティックリズムのおかげで、騒々しいエキサイタースタイルを継承するモノとして大いに楽しめます。

歌い手のハイピッチで叫び立てながらも、しっかりとメロディを追いかけ歌い上げる様も、まさにエキサイターと刺激的、そのおかげで、ダン・ビーラー不在が不満に繋がらないというラインナップに落ち着いたのが素晴らしいです。ましてや、2000年にこういうスタイルで勝負を賭けたバンドの気概に胸が焦がれますね。

スピード狂を自負するマニアならば聴いて損はしないでしょう。インパクト勝負、帰りの燃料積んでない破れかぶれたスピードメタルに、貫禄が備わった2000年仕様のエキサイターサウンドは実に刺激的でした。


EXCITER - Exciter ★★★ (2018-05-20 13:25:43)

トリオ編成だったバンドも今作から新たに専任シンガーを迎え心機一転を図った1988年リリースのアルバム。オープニングからJP風味のイントロから走り出す、あの曲的なパターンを踏襲。そしてシンガーもハルフォードを意識したハイトーン系で、ある意味ダン・ピーラー風でもある。専任シンガーの加入はライブなどでは間違いなくアンサンブルの向上に一役も二役も役に立つだろうし、レコーディングにおいても今まで以上にドラムに専念出来る利点もあり、バンドの可能性は広げたであろう。

今作最大の問題点は音質の悪さ、キレの悪いミックスが曲本来の魅力を完全に殺している。彼らお得意の破天荒なスピードナンバーもこれでは迫力が伝わってこない。ライブ映えするような良い曲もあるのに、のめり込ませない音質の悪さが問題、このバンド最大の魅力は四の五の言わせないメタルな衝動に尽きるからだ。
このあたりの詰めの甘さというか、バンドとして恵まれた環境を掴む事が出来なかったのが、メジャーになりきれなかった最大の要因だろう。
今まで以上に細部に拘った構成、バカテンポ一直線ではない緩急を効かせたバンドサウンドは破壊力を伴い一気呵成に突っ込んでくる、まさにEXCITERな音だから余計に歯がゆく感じてしまいます。その辺りが評価を分ける最大にポイントでしょう。でも売れないマイナーメタルが大好物な猛者にはたまらんものがあるのですがね。


EXCITER - Kill After Kill ★★★ (2015-05-08 13:12:04)

ギターのジョン・リッチも復活しトリオ編成へと戻り紆余曲折を経て辿りついた原点回帰を告げる意欲作。
オープニングから過激さ命なスピードメタルで幕開け、1992年に塩っ辛い音質ではありますが、上ずり気味のハイピッチな歌声に導かれ、炎のストッパー津田恒美ばりの「打てるもんなら打ってみろ」と言わんばかりな直球勝負に掴みはOK、速くて重いエキサイター節にファンならずともグッと引き寄せられるでしょう。凄まじい迫力と供に、単に速いだけではない芸の細やかさもそこかしこに感じられ、今まで以上に練り込んだ感覚を纏った楽曲は新鮮な響きとなり旧来のファンを取り込むには十分すぎる程のインパクトを兼ね備えていたかと思います。この音質を懐かしいと思うか、チープと映るかで評価も大きく変わると思いますが、頭を空っぽにスカッと行きたいマニアな方にはおススメ出来る一品でしょうね。


EXCITER - Long Live the Loud ★★ (2014-06-26 23:27:24)

剛球一直線、はち切れんばかりのパワーが内包されている1985年リリースの3rd。ドラマティックな院ストから一気に走りだします、とにかく走ります。その凄みとバカバカしさときたらマニアならずとも拳を振り上げずにはいられないでしょうね。アンサンブルなどクソ喰らえ重く激しく突っ走る計算されたバカバカしさがたまらなくカッコイイですね。勿論⑦のようなヘヴィなグルーブが心地よいミドルナンバーも用意されておりスピードとパワーだけで押しまくるわけではない度量も見せつけています。こういったナンバーになると途端に歌の下手さが気になりますが、それも味ですよね。方向性がハッキリしているとは言え少々ラフすぎるサウンドプロダクションに疲労感も覚えますがそれがB級メタルたる所以でしょう。勿論、僕は好きですよ。今ではボートラ3曲入りの全11曲でCD化もされていますのでパワー/スラッシュサウンドをお探しの方にはおススメですね。何から何まで派手にぶっ飛ばしていますからね


EXCITER - Unveiling the Wicked ★★★ (2015-07-10 05:13:37)

元祖パワー/スピードメタルの勇者、我らがEXCITERがギタリストのジョン・リッチ脱退を受け、ブライアン・マクフィーに変わってリリースされた4枚目。ギタリストの交代劇がどのように音楽性に反映されるかに不安もありましたが、今まで以上にフレージングも多彩になり、曲調にメリハリも出来つつあり、派手なソロも盛り込みつつもオーソドックスともとれるギタープレイで新たなる風を送り込み、今までとは違う面をアピールする事に成功。バカテンポ一直線とは違うメロディアスでキャッチーさも際立たせた新生EXCITERを堪能する事が出来ます。いかんせんダン・ビーラーのハイピッチな歌声が曲の良さをぶっ壊している感もありますが(笑)それこそEXCITERとも言えるのでファンなら問題なしでしょう。個人的には⑥のような曲を聴き、いい意味で変わったなぁと思えるのですが、バンド名に即したエキサイティングな初期の作風こそEXCITERと思う方には少々物足りないかも知れませんね。間口を広げてきた作風ですが、重量感を損なわず疾走するらしさを失わないアレンジにバンドの真骨頂を垣間見ました


EXCITER - Violence & Force ★★ (2008-09-21 23:16:00)

雑誌で酷評されると逆に聴きたくなりましたカナディアンスラッシャーが1984年にリリースした2nd
前作同様剛球一直線な漢のスピードメタルを披露
四の五の言わずに頭振れっと言いたくなる清さが好きでしたね
子供だった自分には過激すぎで親にこんなもん聞いているのかと心配させたくない思いから普段はしないヘッドフォンをして聴いた思い出があります
狂い猛ったサウンドはマイナー臭さは否めないもののメタルの初期衝動を駆り立てるものがあると思う
カナディアンスラッシャーの初作品がこれなので個人的には思い入れが強い一枚です


EXCRUCIATOR - Fighting for Evil ★★★ (2017-07-07 14:44:33)

オレゴンからやってきた若手USスピード/パワーメタルバンドが2016年にデジタル音源でリリースしたモノを2017年に製品化した2nd。のっけからブッ飛ばしていますね。ドタバタドタバタと走る走るのオンパレード、ペース配分などを無視してのっけからスパートを掛けフルマラソンに挑戦するような無駄なスピード感がクサレマニアにはたまりません。つかれたら休み、また走る、そんな息切れ感MAXのアイデアを擁する無計画性にも似た無軌道さがギリギリのところで踏ん張り整合感を持たせている姿にも、いい意味でのハチャメチャ感を覚えずにはいられません。
今のアメリカってSlipknotのようなモノが主流なんだと思ったら、案外そんな事は無く、この手のステゴロ皆殺しメタルがしっかりと生き続けており、新たなる血脈を生みだしているというのだから驚きです。
昔堅気のコアな岩盤層と言われるファンに支えられる音楽性故に、なかなかメジャーシーンで語られる事のないバンドなのですが、ゴチャゴチャしてるけど、パンク、ハードコア、スラッシュなど全て飲み込み、先人達が築き上げた流儀に乗っ取ったアグレッシブかつスピーディな楽曲にヘヴィメタルの真髄を感じますね。ダイハードやでぇ


EXCURIVER ★★★ (2013-04-28 17:04:15)

後にエボニーアイズを結成する金谷幸久と同じく清水道明のツインギターコンビを擁する京都出身のメロディアスHM/HRバンド(今作に金谷は参加していません)が1988年にリリースした1st.のちにエボニーアイズでもリメイクされる①⑤といった金谷幸久による楽曲も収録され、国産様式美メタルの枠組みから抜け出せてはいませんが、分離の悪い音の中でも的確なプレイを披露し安定感を与えてくれる。メロディを大切にした楽曲と歌はこの手のバンドの生命線、国内メタルの課題ともいえる歌い手の細さは否めませんが楽曲をぶち壊すことなく丁寧に仕上げていますね。ハードさよりも美しいメロディを奏でる事に重きを置きやや品行方正さを感じなくもないのですがスリルよりも安定感、急造コンビとは思わせないツインギターの阿吽の呼吸が紡ぎだすメロディアスなフレーズの数々に日本人なら共感できることも多いはず。どこか暗く湿り気を帯びた世界観と垢抜けなさにNWOBHMと初期アースシェイカーを思わせなくもないメロディアスサウンドを前にし国籍を問わない真のマニアなら聞いて損はしないでしょう。全力で65点な特B級のメロディアスサウンドに僕は結局回帰してしまうんですね


EXCURIVER - IN HARD TIME ★★★ (2013-04-28 17:05:25)

後にエボニーアイズを結成する金谷幸久と同じく清水道明のツインギターコンビを擁する京都出身のメロディアスHM/HRバンド(今作に金谷は参加していません)が1988年にリリースした1st.のちにエボニーアイズでもリメイクされる①⑤といった金谷幸久による楽曲も収録され、国産様式美メタルの枠組みから抜け出せてはいませんが、分離の悪い音の中でも的確なプレイを披露し安定感を与えてくれる。メロディを大切にした楽曲と歌はこの手のバンドの生命線、国内メタルの課題ともいえる歌い手の細さは否めませんが楽曲をぶち壊すことなく丁寧に仕上げていますね。ハードさよりも美しいメロディを奏でる事に重きを置きやや品行方正さを感じなくもないのですがスリルよりも安定感、急造コンビとは思わせないツインギターの阿吽の呼吸が紡ぎだすメロディアスなフレーズの数々に日本人なら共感できることも多いはず。どこか暗く湿り気を帯びた世界観と垢抜けなさにNWOBHMと初期アースシェイカーを思わせなくもないメロディアスサウンドを前にし国籍を問わない真のマニアなら聞いて損はしないでしょう。全力で65点な特B級のメロディアスサウンドに僕は結局回帰してしまうんですね


EXCURIVER - IN HARD TIME - DIRTY ANGEL ★★ (2013-04-30 18:08:48)

ここも泣いてますね
いろんな意味で哀愁のジャパニーズHM/HRですね
歌がなぁ


EXCURIVER - IN HARD TIME - ELYSIUM ★★ (2013-04-30 18:55:47)

泣きのツインリードに導かれる
哀愁の国産HM/HRナンバー
もう少し歌に説得力があれば倍増するのですが
好みの問題でしょう


EXCURIVER - IN HARD TIME - ENDLESS FLIGHT ★★★ (2013-04-30 18:25:06)

迫力のあるドラミングと飛翔するツインギター
エボニーアイズでもリメイクされた
彼らの代表曲の一つ
泣きのツインリードに咽びます


EXCURIVER - IN HARD TIME - IN HARD TIME ★★ (2013-04-30 18:21:37)

ベタベタの哀愁にむせび泣く大作
もう一工夫欲しいですね


EXCURIVER - IN HARD TIME - JAIL BREAK ★★★ (2013-04-30 18:46:55)

これもエボニーアイズヴァージョンあり
音があちらよりこっちの方が良いのです
パープル、レインボータイプの日本人好みの
ど真ん中な様式美ナンバー
くさすぎるのがまた良いのです


EXCURIVER - IN HARD TIME - SAY GOOD-BYE ★★★ (2013-04-30 18:58:21)

liveにて光る汗が似合う感動のバラード
シェイカー風なのは京都出身だからでしょうか
いい雰囲気ですね


EXCURIVER - IN HARD TIME - SHOCK HEARTS ★★★ (2013-04-30 18:39:47)

泣きのソロが聴きどころ
似たようなテンポと曲が続くので
アルバムを通して聴くとチョイだれますが
曲単位ではなかなかですよ


EXCURIVER - IN HARD TIME - WARRIOR ★★★ (2013-04-30 18:05:59)

泣きまくり哀愁のミドルナンバー
中盤から後半のインストパートは聴き応え十分
もう少しメリハリがあれば良いのですが泣かせますね


EXELOUME - Fairytale Of Perversion ★★★ (2014-09-02 14:44:40)

こちらはノルウェー出身のそれなりにキャリアのある5人組からなるテクニカルでブルータルなサウンドを基調とした、本格派のデス/スラッシュメタルバンドが2011年にリリースした1st。ヘヴィで暴力的なサウンドに埋もれる事のない獰猛なデスヴォイスも存在感も際立ちバンドのフロントマンとしての重責を十分に果たし貢献も大、緻密な構成を支え得るリズム隊の迫力・グルーブ供に一線級と安易なブラストでお茶を濁さない90年代以降のヘヴィミュージックから正統的な時代までもしっかりと網羅した演奏は聴き応え十分、二本のギターも要所でメロディアスな北欧らしいフレーズを盛り込み、大味な時代劇のようなクラシカルさに頼ることなくしっかりと印象的なフレーズを奏で硬派なスタイルを貫いています。ザクザクと刻まれるリフワークの妙味にも唸らされますね。アグレッシブに咆哮する歌声もメロの乗せ方が上手いから耳に残りインパクトだけではない、しっかりとした声として届いているのも好印象、それを活かす緩急自在の楽器対が織りなす構成力と演奏に魅入られますね。


EXHORDER - Slaughter in the Vatican ★★★ (2019-02-03 12:18:25)

金属が擦れあうような不快な音色。神経を逆なでする重金属サウンドは、まさにメタルを愛する者しか受け付けない要素だろう。ヒットチャートをは無縁の豪胆さに慄きライトなファン層を寄せ付ける事はないでしょうが、殺傷力の高いバイオレントなサウンドは、先人達の影響を飲みこみ、単なるトレースでは終わらない作り込みがなされており、この道を生きるんだいう並々ならぬ気概を感じます。
無暗に走るだけの加速力に頼らない、ドシンとした衝撃性、一音一音に込められた重さが、重苦しく圧し掛かり聴き手を圧倒。あまりの閉塞感が強いへヴィグルーブに息苦しさを覚えるでしょう。
特にギャンギャングィングィンのゴリンゴリンとのた打ち回る③④などの迫力たるや、聴き手の理性を完膚なきまでに蹂躙していきます。恐るべしスラッシュサウンド、怒号とも言うべきへヴィグルーブが無慈悲なる殺傷力を持って全てをなぎ倒すハードコア臭もまた彼らの魅力でしょうね。


EXISTANCE - Breaking The Rock ★★★ (2017-01-21 16:36:36)

フレンチメタルの遺伝子を引き継ぐジュリアン・イザード率いる若手NWOTHMバンドの2nd。今作は2カ月遅れでSpiritual Beastより国内盤もリリースされました。前作のメイデンよろしくな流れを組みつつも、より洗練されたメタルにおける幅広い音楽性を踏襲。憂いのある哀愁のメロディックサウンドに小気味よく回転するリフワークと屈強なアンサンブルがスクラムを組み突き進むスタイルはまさに正統派HM/HRのお手本のようなもの、スピード・パワー・メロディとどれかが過度に振り切れる事のないバランス感覚にも優れており、普通のHM/HRに興味のある方や、往年のスタイルを探しているマニアにはうってつけのバンドでしょう。勿論、安易な先人達の模倣で終わらない時代性も取り込み古臭く聞かせていないのも好印象です。
前作にあったマイナー臭を消し去り、よりメジャーな世界へと打っていく事の出来る洗練度に、母国フランスでも順調な活動を行っていたんだなぁと推察できますね。


EXISTANCE - Steel Alive ★★★ (2016-04-16 14:05:28)

フレンチメタルの礎を築いたバンド『H-BOMB』のシンガーだったダイダー・イザートを父に持つジュリアン・イザートがVo.Gで牽引するバンドが、あのMausoleum Recordsより2014年にリリースした1st。欧州産ならではの湿り気を帯びた哀愁のツインリードにメイデンよろしくなリズム、情緒あふれるNWOBHM風味満点の正統派HM/HRサウンドはノスタルジーをくすぐるだけではない躍動感に満ちており、これまた湿った歌メロと艶のある歌声が官能的な響きを聞かせ実に有機的な熱き情熱を滾らせています。ギターソロやキメのフレーズなどにも英国的なニュアンスをぶち込み、ともすればエイドリアン・スミスがやりそうなフレーズなんかを持ってきて没個性化も知れませんが、シリアスな音楽性には合致しており、ある意味、それらを最大限に生かし多様な楽曲を用意しています。湿り気に軽快さを兼ね備えたハードな曲のみならずソフトな面をフォローする曲にも、正統派HM/HRバンドならではのダンディズム溢れる屈強さが見られ実に頼もしい限りですね。堅実な音楽性は地味かもしれませんが、若い方にこそ触れて欲しい、普遍の音楽性の中にあるメタルの真髄を垣間見て欲しいですね。


EXISTANCE - Steel Alive - Burning Angel ★★★ (2016-06-12 19:26:30)

適度にエッジの立ったギター
湿度のあるメロディ
派手だが堅実
王道だねぇ


EXISTANCE - Steel Alive - Dead or Alive ★★★ (2016-06-12 19:29:13)

ボトムを支えるパワフルなリズム隊
パワフルだがメジャー感のあるシングル向けの一曲
ガッツィなバンドの真骨頂を味わえますね
メロディックなソロもカッコいい


EXISTANCE - Steel Alive - Slaughter ★★★ (2016-06-12 19:33:30)

キャッチーなメロディを歌い上げる王道HM/HRナンバー
無難だが心地よく響きます
硬派でパワフルな魅力がありますよ


EXISTANCE - Wolf Attack ★★★ (2021-11-04 13:11:58)

フランスを代表する若手正統派HM/HRバンドが2016年以来のフルアルバムをリリース。音沙汰がなかったので心配していましたが、国内盤も前作同様スピリチュアルビーストからリリース。しかもボートラ2曲追加&国内先行販売という気合いの入りように驚きましたが、このバンドにはそれくらい力を入れてリリースしたくなるような魅力があり、現存するこの手のバンドでは最高峰に位置するクオリティを保持しています。
ワタクシは、RIOTとRAINBOWのカヴァーは魅力的ですが、その2曲のために2500円は出せないのでお金の掛からないストリーミングサービスで楽しんでいますが、本編のラストも美味しい選曲なんですよね。イケメンシンガー兼ギターのジュリアン・イザードは、フランスメタルシーンを語る上では外せないバンド、H-BOMBのシンガーであるディエディ・アイザードの息子というDNAを引き継いでおり、今回はカヴァーソングで亡き父を弔うという浪花節もあったりと聴き所が多い。
前作を踏襲しつつも音楽性の幅を広げてきた今作、しかし、そこに迷いはなくイメージに傷がつくような愚行は一切行っていません。むしろメリハリとつける事で今まで以上に豊かな音楽性を見せつけることで可能性を広げてきたなぁと思いますね。古さに固執することのない鮮度の高いサウンドメイク、そしてブレないメタルスピリット、そこに共感出来るモノならば今作もマストな一枚と言えるでしょう。
過去のバンドの音源はどうしても古くさく聞こえてしまう、しかし、正統派のサウンドには興味があるんだという若い人にはもってこいの一枚でしょう。何より、おじさん達のお慰みもので終わらない旬を感じさせるのが最大のポイントでしょうかね。


EXODIA - Hellbringer ★★★ (2016-04-16 13:25:27)

スペインはヴァレンシア出身の5人組による2nd。破壊力満点、殺傷力の高いリフワークが冴えわたる突破力に優れた楽曲にはスラッシャーなら首の疼きも止まらない魅力が詰まっており、思わずシンガロングしたくなるような男臭いパートなども用意、基本はダイハードなスラッシュナンバーだが全体的にキャッチーさも盛り込まれておりマニアならずともガッツポーズが出るでしょうね。その瞬発力の高い楽曲を彩るのがツインギターのセンス溢れるフレージングの賜物、スリリングだが一聴して飛び込んでくる刺激的な即効性の高さに魅了されますね。また大衆演劇のような泣け泣け泣けのフレーズではないメロディックなパートもふんだんに盛り込んでくるので音楽的魅力が過激さやスピード感だけではないのも見逃せません。屋台骨を支えるリズムプレイも強靭なビートを叩き出し好戦的な高揚感を煽り立てるのがカッコいいですね。


EXODUS - Blood In, Blood Out ★★★ (2017-01-04 20:44:02)

スティーヴ“ゼトロ”サウザの復帰に、かつてのメンバーでもあるカーク・ハメットが1曲ゲスト参加した事で知られる2014年リリースの一枚。近年にあったブルタリティさを押さえ、クランチーでヴァイオレントだが、どこか爽快な、あのスラッシュサウンドが復活。頭からケツまでスピーディーな楽曲で埋め尽くされており、スラッシュファンのみならずとも視聴後の爽快感は相当なものでしょう。少々やりすぎとも言えるギターオリエンテッドなスタイルも激烈なバカテンポも彼らの専売特許、原点回帰を促しているように感じるが、しっかりと1990年以降の自身が築き上げたエッセンスも存分に取り込み、古臭さを感じさせないアレンジセンスは流石の一言。速さに特化した音楽性は旧来のファンを納得させるのに十分な仕上がりとなっていますね。


EXODUS - Force of Habit ★★ (2008-09-21 22:34:00)

時代の流れとは恐ろしいなと感じましたね
90年代に実直なスラッシュをやれるわけもなく
どのバンドも暗中模索、様々な路線変更を余儀なくされましたからね
ベイエリア・クランチの黎明期の面影なしなのだが
時を経て向き合うとそれなりに耳を惹き付ける展開なんかもあり
正統派のHM/HRとしてはかなりのクオリティを誇っている
全般的にコンパクトにまとまっているしゼトロの下品な歌いまわしもよそ行きだし。そのあたりに物足りなさを感じさせる要因かな?


EXODUS - Persona Non Grata ★★★ (2022-02-01 12:57:44)

知らないうちに新作をリリースしていたスラッシュメタル界の重鎮、衰えを知らないベテランの凄みはオープニングナンバーから炸裂。アグレッシブで性急なビート、切れ味鋭いギターは相手構わず滅多斬りの様相、その狂気のハイテンションぶりに仰け反るのだが、粗暴で卑下た唄い回しもズッポリとハマり聴いている人間の闘争心を煽ります。
獰猛な肉食獣の闘いを見せられていりような神経を逆撫でするというのか、心の奥底にある破壊的衝動を煽るというのか、実に猛々しい爆音が一気呵成に畳みかけてくる。ある意味、初期の時代への回帰だし、多くのファンが待ち望んだスタイルなのではと思わずにはいられません。これだけキャリアがあるので、どの時代にフォーカスを当てるのかで評価も大きく分かれそうですが、過激な音楽性ではあるのに、リフ一つとってもキャッチーで耳なじみが良く身体が勝手にリズムを刻み出すような親しみやすさが試聴感をよりよいモノに展開、これぞスラッシュというスタイルを豪快に解き放っていますね。
鋭角的なリフワークと衝動を解放する心地よいリズム、聴きすすめるごとに身体が熱くなります。なんか上手く言えないのですが懐かしさもありキュンとなりました。


EXODUS - Shovel Headed Kill Machine ★★★ (2020-04-20 17:27:10)

主要メンバーの交代劇を経て完成された新たなる歴史を刻む入魂の一枚。初期の頃の彼らにあった、明るいファニーな空気感を一掃。ひたすらアグレッシブでシリアスなメタルサウンドが爆進あるのみ、2005年という時代性も取り込みガチムチのニュータイプスラッシャーへと変貌を遂げた。
極限まで高めようとした暴虐性、シンガー交代も功を奏して、この音楽性にフィットしていると言えよう。もう少し遊び心や、明るめのザクザクリフが聴ける方が好みではあるが、過去の財産にすがらなくとも十分にやっていることを証明して見せた。
現役感バリバリの音、これがEXODUSの新章の幕開けであろう。


EXORCIST - Nightmare Theatre ★★★ (2015-10-17 20:52:58)

バンド名「エクソシスト」に「ナイトメア・シアター」ってアルバムタイトルに不気味なジャケットとくれば、思わず手に取りたくなりますよね。蓋を開けてみれば実はヴァージン・スティールのメンバーが在籍する覆面バンドとなるわけですが、時流にのるかのようなラフでダーティなスラッシュサウンドに、どちらかと言えば高尚なサウンドと言えるヴァージン・スティールを想像すると完全に肩透かしを喰らいますが、チープなサウンドの上をジリジリと掻き鳴らされるノイジーな高速スラッシュサウンドにマニアならずとも引き寄せられるでしょうね。ホラーな世界観を巧みに演出するSEやインストを盛り込み往年のホラーオムニバスドラマ「クリープショウ」や「フロム・ザ・ダークサイド」などを想起させるようなダークな演出はコンパクトにまとめたスラッシュナンバーと供に小気味よく駆け抜けイメージ通りの展開とも言えるでしょう。人によっては騒音扱いされそうなんですがチープな音質だからこそ聴けるリフとスピード感、ノイジーだがキレのあるサウンドは爽快感と、危険な刃の上を歩かされるようなゾクゾクトしたスリルがあり刺激的かつ衝撃的に耳に飛び込んできますね。


EXUMER - Hostile Defiance ★★★ (2019-09-30 21:42:55)

80年代中ごろにバンドは始動、その後グランジブームの波に飲まれるような形で活動停止したジャーマンスラッシャー。何度か再結成して活動したようだが、2008年からようやく本腰を入れ動き出す事となる。
ここで聴ける音楽性は80年代の事のヤンチャな爆裂サウンドとは違う、骨子のしっかりとした成熟度の高いガチンコスラッシュサウンドで勝負。昔のような力技が懐かしいと思えるほどの、成長度に驚く。とにかく洗練された大人のスラッシュサウンドに変貌だ。無理無駄のない整合感と聴かせ方の上手さ、今の時代を意識させつつも、先人達から受け継いだ血脈を守る、王道スタイルで見事に自分達の音を作り上げています。

こんなに器用なスタイルになっているとは思わなんだ。ささくれだったクールなリフワークから、殺傷力のあるキレキレのギター、鋭さをもった感性が、傍若無人に暴れ倒すへヴィネスサウンドを展開する様に唸ります。剥き出しの狂気がインテリ風に装っているようで怖い。こんなバンドになるとは思わなかった。


EXUMER - Possessed by Fire ★★ (2011-03-31 03:40:20)

ガッツンガッツン辺り構わず引きずり回りわめき倒す騒々しいサウンドにスラッシュ魂を鼓舞します。商業誌の評価もイマイチ、音楽的な理論なんて僕には関係ないわけでスラッシュメタルの魅力を充分に伝えています。曲によってはパワー一辺倒だけで押し切らない演出も妙、あとは好みの問題でしょうね。それにしても整合感のない喧しいサウンドだなぁ。そこにB級メタルマニアの心に火を点けます。ジェイソンのパクリキャラじゃなかったんですね


EXUMER - Possessed by Fire - Destructive Solution ★★ (2011-03-08 04:04:51)

古きよきスラッシュメタル創世記を思い出します
中間部のメロウなパートが印象的です
騒々しいインパクト大なナンバー


EXUMER - The Raging Tides ★★★ (2017-09-01 14:20:27)

ドイツの老舗スラッシャーが再結成を果たしてからリリースされた2枚目が今作。勉強不足でいつ再結成されたのか分かりませんが、随分大人になった音楽性ですね。かつてのドタバタと無軌道な爆裂スラッシャーだったのに、キャッチーなリフを引っ提げ、オールドスクールなスラッシュ流儀に則った音楽性を披露。その実直さときめ細かいアレンジに、おもてたんと違うと呟きましたが、一般的な感性でいくと纏まりがある今作の方が普通に好まれると思うのですが、個人的にはあのガチャガチャしたバカテンポを楽しみたかったのでチョイと残念でしたね(だってこのキャラ継続して使ってんじゃん)

ザクザクと刻まれるキャッチーなリフワーク、軽めのドラムも気になるがスラッシュメタルの様式に則ったグルーブは聴いていて心地よいし、突破力の高い疾走ナンバーの放つ爽快感はこの手の音楽の魅力を雄弁に語るでしょうね。
彼らは生まれ変わったのだ。これこそ再結成する意味がある音楽性でしょう。昔、やりたくても出来なかった事を今やっと、やれているのかな?そんな気がします。オジサンなんでピュアスラッシュは聴いていて気持ちがいいですね。ワタクシは欠点よりも優れた部分を愛でて楽しめる性格なので尚更ですよ。


EYES - Full Moon (The Lost Studio Sessions) ★★ (2017-02-11 16:19:15)

ジェフ・スコット・ソートがかつて在籍していたAOR系のアメリカンHM/HRバンドが1994年にリリースされたアルバム。アルバムは3枚出ていますが、正式なのは1990年にセルフタイトルでリリースされたアルバム1枚だけで、国内盤は我らがZEROコーポレーションからリリースされた『Windows Of The Soul』もジェフが歌うデモ音源集だし(1990年リリースのアルバムと数曲かぶっています&既に活動停止)今作はシンガーがマーク・ウェイツなる人物に代わっての一品。しかもスタジオセッションと銘打っています。
出所が怪しいのでスルーしていたのですが、安価で中古落ちしていたので手にとって聴いてみたら、まずシンガーの歌声にびっくり、骨太なハスキーヴォイスが魅力的なシンガー、前任者のジェフにそっくりの声質で本人じゃないのかなぁ?とクレジットを見直したりするも、聴けば聴くほどジェフに似ており驚いたものです。
作風も以前のデモ集に通ずる歌モノ路線と言う事で、その手の音楽性に興味があれば手を出しても損はしないでしょう。堅実な曲作りには、完成品を聴いてみたいと思わせる魅力も十分にありますのでね。

気になるシンガーのマーク・ウェイツ氏ですが、今作に参加する前に、US産パワーメタルの雄『Malice』や80年代中期に東海岸をブイブイいわせていた『ODIN』にも参加、1990年には『Impellitteri』にも参加したりと音源を残していないのが残念です(ジェフの声+インペリテリってのは聴いてみたかった)


EYES - Windows of the Soul ★★ (2008-07-05 17:55:00)

1993年に今はなきZEROコーポレーションからリリースされたデモ音源のアルバムでVOジェフ・スコット・ソートのソウルフルな歌唱を活かしたAOR調の楽曲を堪能出来る名盤となっています。当時の彼にはRISING FORCEのイメージもあり無理にガナったり音程がヨタッたりとイマイチ魅力を感じていなかったのですが今作を聴き評価を改めた思いがあります。ポップな曲調にR&Bを加味したサウンドを上手く料理しブルージーな節回で艶のある野太い歌声がセクシーな雰囲気を醸し出し彼の新しい魅力を魅せ付けてくれます。①の出だしからして驚きましたね、ソウルフルな歌唱とフックに富んだメロディ、爽快感のある甘い曲調にウットリさせられました。そのメロウな雰囲気を壊す事無くアルバムを最後まで聴くことが出来、唄モノが好きな方にはたまらない内容かと思います。派手さはない物の堅実なプレイで華を添えるギターとドラムも良いですね。
元々は1990年にセルフタイトルでメジャーデビューを果たしていてVAN HALEN路線のカラッとしたHM/HRを聴かせていました、興味のある方はそちらも聴いてみてはいかがでしょうか。因みに今作と3~4曲かぶっています


EYES - Windows of the Soul - Cheyenne ★★★ (2008-07-05 18:05:48)

ジェフのソウルフルな歌唱を活かしたR&B風のハードポップナンバー。仄かに哀愁を感じさせるフックに富んだメロディとジェフのスイートな歌声にメロメロです
個人的にはアルバムのハイライト
ひと夏の思い出って感じがします


EYES - Windows of the Soul - City Nights ★★★ (2008-07-05 18:09:21)

ギターソロ前のパートで昇天しましたね
サビできけるソウルフルな歌いまわしにグッときます
AOR調のハードポップナンバー


EYES - Windows of the Soul - Don't Turn Around ★★ (2008-07-06 15:12:39)

ジェフのソウルフルな唄を堪能できるAORなHRナンバー
爽快感のあるサビが感動的ですね


EYES - Windows of the Soul - It's over Now ★★ (2008-07-06 15:16:41)

哀愁のある旋律がソウルフルな歌唱と相俟って
聴き応えのあるハードポップナンバーへと仕上がりました
今作の中ではエッジのあるロックな曲ですね