収録曲はコチラ。 1.Too Young to Die, Too Drunk to Live 2.Hiroshima Mon Amour 3.Night Games 4.Big Foot 5.Island in the Sun 6.Kree Nakoorie 7.Since You Been Gone 8.Suffer Me 9.Desert Song 10.Evil Eye 11.Guitar Crash 12.All Night Long 13.Lost in Hollywood 14.Koujou no Tsuki 15.Something Else
Live Sentenceのほぼ完全版といった内容だ。 Live Sentenceは元は9曲入りの不完全ヴァージョン。特にフェードアウトしてLost in Hollywoodのイントロが聴こえ、これから一盛り上がりで終わるヴァージョンだったのだが、その後、2010年にカットされた7曲を追加されたヴァージョンがリリースされたが、曲順はバラバラの仕様だった。 それがThe Ultimate Fortress Rock Setなる5枚のCD+DVDをリリース。これがとんでもない安価で確か6000円くらいで買えた商品。DVDはインギー+ヴァイ時代(共に収録曲が既発映像よりも多い)にプロモなどを収録されたマニアなら腰を上げずにはいられない商品なのだが、その中に入っているLive Sentenceが、このダウンロード音源と同じものではないだろうか?タイトルトラックから消えているがKree Nakoorieの後にComing Bachもやっている。ややこしいがBOXセットにはComing Bachはクレジットされている。そしてなんといっても曲順を戻し収録され直しているのがポイントだった。 正直BOXセット購入後に、ダウンロード音源があった事に、悔しい思いはしたが、他にもEscape From Alcatrazz - Japan June 2015 - The Graham Bonnet Bandのライブ音源やヴァイ、インギー時代のデモなどを網羅した、かなりのお得盤があるのだ。
2017年にはBreaking the Heart of the City - The Very Best of Alcatrazz 1983-1986なるタイトルの3枚組がリリース、そちらもリハーサルテイクなどブート的な手法の音源込みの企画モノがリリースされる。 さらに2018年にはThe Official Bootleg Box Set 1983-1986 - Live Demos Rehearsalsという企画モノがリリース。6枚組の6枚目なんかはDangerous Games Writing Sessions, 1985/1986というダニー・ジョンソン時代のレア音源集だ。しかもダニー・ジョンソン歌っているのもあるしね。くっ~、こんなん世に出したら反則だろうという音源のオンパレードだったグラハム関連集。
全部手を出したらキリがないぞと分かっていても欲しくなるのがマニアの性なのだ。ダラダラと関係ない事を書き連ねたが、今作もそんな乱発時にひっそりと世に出た音源。ところが、これも貴重な音源になるのだ。何故ならば、Live Sentenceとは違い手直ししていない音源になると思う。グラハムのヨレヨレもそのままに収録、生々しい演奏は完全に製品化する前のリアルライブ盤と言える音源なのだ。 上記のような作品集に手を出すのは大変だがダウンロード限定の今作は1200円の安価。曲順も直されているしマニアなら手を出したくなる一品でしょう。 そして9月の終わりには、海外版も含めデジタルリマスターしたLive Sentenceの完全盤に当たるLIVE IN JAPAN 84が遂に出ました。しかもJET TO JETが収録されているヤツです。そちらは未聴なんで比較できませんが、仕上がりの違いを楽しむのもマニアならではですよね。
関東を中心に活動するトリオ編成のスラッシュメタルバンドが2014年にリリースした1st。バンド名からジェフ・ウォーターズを思い出しますが、あそこまで難解な構成の楽曲はありませんが、一口にスラッシュと括るよりも多様性のある音楽性を下地にしており、マイケル・シェンカー風のインスト『THE BATTLE OF ULSTER』や7分超えの大作ナンバー『CRY FOR WAR』などは彼らのルーツたるNWOBHM風味もあるし、分かりやすり暴走R&Rチェーンやテクニカルな面を強調した印象を受ける『TIME TO DIE』などの合間にストレートな疾走ナンバーを設け、バランス良く聴かせる手腕は1stとしては見事でしょうね。 ザクザクと刻まれるヘヴィなリフワーク、ある意味、クラシックなサウンドを支えるドラミングの旨み、ダーティーな歌声も映える埃っぽさの漂うピュアスラッシュサウンドにオジサンとしては耳が持って行かれましたね。 フレッシュ感と、いい意味でのヴィンテージ臭が見事に合致している、そのセンスと表現力の高さに目を見張りましたね。今年の5月には2ndをリリースした彼ら、今後も目が離せない若手スラッシュバンドでしょう。今作における8曲入りで30分を切るランニングタイムも気に入りました。無駄を省いていて凄くエエよ。