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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 2501-2600

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 2501-2600
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Christian Tolle Project - Now & Then ★★★ (2023-10-31 14:29:34)

ドイツ人ギタリスト、クリスチャン・トールによるロックプロジェクトの第4弾。詳しいバイオは分からないが、リメイクと新曲で構成されているフルアルバム。
彼がミュージシャンとして人生をスタートさせるも、ミュージックライターに転身。その後、知り合う海外の有名アーティストに触発され再びギターを手に取り活動に乗り出す。ソロのキャリア以外にも、オランダ人シンガー、ジョン・カイパーズとバンドを組んだりと、けしてポッと出の新人ではない。
今作でもリードシンガーとして豪華な顔ぶれが揃う、ジョン・パー、フィリップ・バードウェル、リック・リソ、デヴィッド・リース、マイケル・ヴォス、ジョン・カイパーズという実力派が一堂に顔を揃え、メロディックメタルに華を添えています。
ドラマーはレイモンド・エルヴェイユが多彩なリズムを刻みバンドサウンドを支え、ベースはクリスチャン・トール以外に、チャック・ライト、ローレン・シェフがゲスト参加、さらにリードギターとしてスティーヴ・ルカサー、マイケル・ランドゥ、ティム・ピアース、ダグ・アルドリッチがゲスト参加。豪華幕の内弁当ですよね。
目移りして、どこから箸をつけたらよいのか分からない、ライター時代のコネを使っていますが、作風は割と堅実です。いたってシンプルな作りです。大きな裏切りもなくAOR調の渋目のメロディックハードサウンドを奏でています。
それだけに大きな発見はありませんが、この顔ぶれが揃うだけのクオリティは保持しているので、マニアならば安心して聴いていられるでしょう。
こういう全く知らないアーティストを紹介してくれるのはありがたい、毎日新譜や新情報に上書きされ記憶が追いつかん。恐るべしストリーミングサービス。そして今、あの雑誌1000円もするんだね。


Classica - Classica II ★★★ (2022-11-04 19:57:19)

ハンガリーのメロディックメタルバンドによるデビューフルアルバム。オリジナルのリリースは1993年、何故1stなのに『Classica II』というタイトルになったのかは、幻の1stがあり、そちらがレコード会社の倒産などの関係もあり世に出すことが出来ず、今作がデビューとなるも、のちに権利をHammer Recordsが受け取り、2006年のCD化の際に正式にアルバムタイトルが変更となりました。
そういう不遇を味わうハンガリアンメタルバンド、大袈裟な空気のバンド名に対して、聴く前からバッハとかバガニーニとイングヴェイスタイルのネオクラメタルが満載で、俺様風のギタープレイにウンザリしそうと思うマニアも多いでしょう。
インギー崩れはたちが悪いですからね。それに名手がいるならば、必ずや日本でも話題になるだろうと推察できますからね。

ですが前述したような諸事情もあり、ましては日本のレーベルと縁も無いハンガリーでは尚更ですよ。しかし、このバンド、ネオクラ風味もそこそこですが、実はもっと北欧タッチの唄モノロックをやっています。脆弱なサウンドプロダクションが招く輪郭の甘いミックスに難はあれど、そのメロセンスを生かした唄モノナンバーから、ネオクラ風味漂う疾走ナンバーまで幅広く網羅、鍵盤プレイもそこそこ押し込み、クドすぎないクラシカルギターも胃もたれさせずにコントロールされています。
とにかく、主役は唄であるというアンサンブル重視のスタイルは、メロディ派のマニアにも十分アピール出来るでしょう。

甘美で透明感のあるメロディを、マイルドな歌声がなぞるスタイル、煮え切らない面もあるのだが、侮れませんよ。バンド名に負けないクラシカルテイスト、リッチー、マイケル・シェンカー、イングヴェイと言った先人達のプレイをお手本に、日本人好みの叙情派ハードサウンドで迫ってきますよ。


Claudio Simonetti's Goblin - Horror Box - Knight of the Night ★★★ (2018-03-24 13:08:23)

ダリオ・アルジェントのホラー映画『オペラ座 血の喝采』のサントラに収録
オリジナルを演奏しているのはイタリアのGOWというバンド
しかし映画のサントラのクレジットはSteel Graveになっていた?
経緯は良く分からないがこの企画モノに収録されている
ちなみにこの曲はヒロインの恋人が首にナイフを突き刺され口の中に貫通という
血飛沫ドクドクのゴア描写がある名シーンで使われています
その時のヒロインの状態がエグイ
ロープみたいなもんで拘束された後に
目に下に針がいっぱいついたテープを張られ瞼を閉じたら刺さるので
殺人現場を終始みていろの刑でした
映画はグダグダだったが何度見てもこの状態と殺戮の場面はカオスだと思う

ちなみに衣装さんが殺されるシーンでは
北欧のHM/HRバンドNorden LightのNo Escapeを使用
今回のボックスには入ってませんでしたね


Color - 激突 (2021-01-08 21:35:05)

かつて東のX、西のカラーと並び称された関西圏のロックバンドのフルアルバム。詳しいバイオはサッパリだが(コンピ作に収録されたサウンドバックベイビーが初体験でした)ド派手なルックスとパンクに通ずるようなノリ重視の楽曲が話題となり、ヴィジュアル系バンドの魁として人気を得ていた記憶がある。
とにかく派手派手なルックスと、はったりをかましまくるヘタな歌声が、物凄い雰囲気を醸し出し胡散臭さが漂いまくる。その何とも形容しがたい、ごった煮感が醸し出す危うさ、危険極まりない火薬の匂いが漂うバンドサウンドが、上手くハマれば破壊力も倍増するでしょう。
個人的には少々軽めのミックスと、パンクな歌い回しにハマらなかったが、TOO MUCHな初期型ヴィジュアル系ならではの型にハマらない大きな意味でのハードサウンドが魅力ではあったのでしょう。
今作一枚しかもっていないし、ヴォーカルであるダイナマイト・トミー氏が立ち上げた自らのレーベル、フリー・ウェルにもお世話にならなかったのだが、今回久しぶりに聴いたきっかけが、なんとヴォーカルのダイナマイト・トミー氏がコロナに感染したとニュースになっていて驚いた。何故に今、ダイナマイト・トミーなんだ?
彼、ディル・アン・グレイのプロデューサーだったんですね。
思わぬ形で名前を見かけたダイナマイト・トミー氏。ミュージシャンとしての夢は叶わなかったが、実業家として成功していたんですね。おめでとうございます。そして、病気に負けないでください。


Coven - Earthlings ★★★ (2023-11-26 09:09:22)

現在はCOVEN JAPANとして活動するジャパニーズNWOBHMスタイルを呼んでも差し支えのない哀愁のヘヴィメタルバンドによる待望のフルアルバム。彼らが凄いのは前作のEPも海外のレーベルからリリースされたように、今作もNo Remorse Recordsからリリースしているのは実に興味深い。歌詞は日本語、サウンド的にも下村成二郎時代の初期ブリザードを思わせる演歌チックな情念すら漂わせる、国産HM/HRサウンドを披露。この音をマジで海外は欲しているのかに衝撃的な思いを受けるのですが、新しいメディアの登場は国境を簡単に越え瞬時に触れる事も可能となりました。
そういう背景は確実に後押しとなり色艶を最優先する日本のポンコツメディアからは生まれないであろう思想。自由なマインドが生み出される良いモノを取り入れよう、そして育てていこうという姿勢が、No Remorse Recordsからは感じる。

国産メタル特有の臭み、それはJ-POPやアニメソング的なエッセンスである。それらを否定する事はおかしい、我々は日本人である。自分たちの中から生まれる土着的なメロディ、時には陰陽座的な和風エッセンスも滲み出され、この悲哀に満ちた哀愁のメロディックメタルをやり切っている。

マイナーな音だ、そして古典である。それがどうしたである。ワールドワイドで主流になる音楽でもない。オッサン達が雑誌片手にライブに足を運ぶバンドでもない。しかし、強烈に惹きつけるビシャ濡れの哀愁と力強いハードサウンド、このバンドにしか出せない熟成された音楽性がある。積み上げられたHM/HRの歴史。そのスタイルを順当に継承する姿は正に様式美と呼ぶに相応しい。RAINBOWタイプという意味ではないのだが、魔女団日本とジャケに書かれる日本語。

そしてヘタウマな女性ヴォーカルの不器用な堅めの歌声、その弱さを存分にカバーするギターコンビのツボを押さえたプレイ。堅牢なリズム隊は、ハードサウンドの芯を支え一体感を強めている。彼女でなければダメなんだと思わせる個性もあるが、もっと上手い唄で聴きたいと思うのも事実。しかしバンドの顔は彼女である事は否定できない。難しい問題だが、このアルバムで筋金入のマニアをノックアウトして欲しい。その内、海外のフェスなどに呼ばれると良いなぁ。


Coven - The Advent ★★★ (2017-10-24 21:18:55)

FASTKILLのギタリスト伊東 昭博が女性シンガーTAKAと作り上げたバンドがこちら、2016年にデモ音源をリリースすると立ち待ちマニアの間で話題に上ることとなる。
その勢いは国内に留まらず海外のレーベルの目に留まり、今作はフィンランドのSvart Recordsから2017年の9月にリリース。歌詞は全編日本語、それでも海外のレーベルが手を上げるのだから時代は変わりましたね。ジャケットもクールジャパンよろしくな二次元チックな世界観で表現、個人的にはピンと来るものはないが、なんでもいいので認知され売れるなら大歓迎ですよ。

出している音は麗しのブリティッシュサウンド、哀愁のツインリードが劇走するNWOBHM丸出しのオールドスタイルに咽び泣きます。正直、この手のサウンドの先輩は70年代なら野獣(のけものと読む)。90年代から現在まで精力的に活動する伝説のMetaluciferや舘真二のMagnesiumといますが、このバンドもクオリティはそれらの諸先輩たちに比肩するもので、むしろ、音質的にはスッキリとクリアーに仕上げることで聴きやすさを誘発、ある意味、今っぽさも補完していますね。
とはいえ類型的なサウンドだし、熱心な国産HM/HRマニアな方にとっては、尚更新鮮味など感じないでしょうが、インディ系のCDショップなどではちょっとしたお祭り状態の猛烈プッシュされる一枚。ここは素直に乗ってみるのも一興でしょうよ。4曲入りのEPなので、全容は見えてきませんが、適度な疾走感をまとった哀愁のNWOBHMサウンドが好物な方なら大いに楽しんでもらえるでしょう。
線の細い歌い手も含め、なんだか幻のバンドの復刻音源を聴いているみたいで懐かしかったです。即効性が高いうえに訪れる飽きのサイクルの早さは否めないんですけどね。
こう聞くとMetaluciferの殿堂入は勿論ですが、舘真二のMagnesiumのやりきった感や、浅井兄弟によるBlind Witchの気合いに入りようには恐れ入りましたね。バンドってのは一日の長があるんだね。今作が気に入った方は、MetaluciferとMagnesiumは要チェックでしょう。


Covered Call - Impact ★★★ (2014-05-23 13:39:37)

1stはトーマス・ヴィクストロームをシンガーに、そして2013年の今作はMr,北欧ヴォイスと思っておりますクリスタルな煌めきと深みのある歌声が魅力のヨラン・エドマンを迎え入れリリースされております。懐かしい北欧風のメロディックなAOR系のHM/HRサウンドを響かせており。マニアなら頭からケツまで感動の嵐が巻き起こるでしょう。どの曲もシングルカットされてもおかしくないクオリティを兼ね備えておりキャッチーなメロディが優美で軽やかに躍動する様は変わり映えのないジャンルならではの王道を押さえております。MR,BIGのカヴァーもやった事あるくらいなんで泣きすぎず、やや乾き目なのも狭い狭義で語られることのない大衆性をまとい、万人受けする寛容なスタイルを築いていると思います。涙腺を刺激する「Hold On」「Think About All Times」とか個人的には大好きなスタイルですね。メロディ愛好家には強くおススメをする一枚、けして軟弱にならないアレンジと邪魔をしないツボを押さえたギタープレイとリズム隊の職人技は見事な塩梅ですよ。


Covered Call - Impact - Hold on ★★★ (2014-05-23 13:42:57)

適度にハードなギターも雄弁に歌います
メロディアスなAOR系のHM/HRナンバー
ヨランが歌うメロの哀愁度に泣かされます


Covered Call - Impact - Think About All Times ★★★ (2014-05-23 13:46:14)

泣かせますね
キュンキュンと胸を締め付ける甘酸っぱさがたまりません
爽快感と供に訪れるほろ苦さがたまらん


Covered Call - Impact - When the Lights Are out ★★★ (2014-05-23 13:50:02)

若干の衰えも感じますがヨランはいい仕事をしてますよ
甘く切ないハードな一曲です


Cranium - Speed Metal Sentence ★★★ (2014-09-02 14:11:57)

スウェーデンはストックホルム出身の三人組が1999年にリリースした1枚。B.VoはGrave Raper(③のリードボーカル)Dr.VoにNecro-Nudist(②のボーカル)G.VoはChainsaw Demonと名前からなんとなくオフザケな匂いを発散されていますが、メンバーショットは更に凄くガンベルト万歳に、飛行機にはおおよそ乗れないであろうトゲトゲのリストバンド姿に胸焦がれます。オープニングから摩擦度も高めなリフワークを活かしたスピードナンバーのオンパレード、ハードコアからの影響も感じさせるつんのめり気味のリズムもギミックなしの乱暴な方法論で過激に叩きつけており、ヒステリックな歌声が生み出す、不穏な空気と切迫感にジリジリと焦燥感を煽られます。巧みにSEなんかも盛り込みコンセプトがあるのか少々バカっぽさも感じさせ、たとえば⑥のSamurai SatanはLIVE風に録音しているのですが全然違うらしくイメージ的には日本でLIVEを行っている体らしい?サクラサクラのフレーズを多用しており、それっぽく聴かせるセンスは流石だし、本当にバカでは出来ないので彼らもキャラを活かした大真面目な人たちなのでしょう。シンガーの声質や曲調などディストラクションあたりを引き合いに出すと良さそうですが、単純に走るだけではない起伏に富んだ曲構成に成熟した面を見せておりダイナミズムなプレイは実に魅力的だ。激烈で攻撃的なサウンドをお探しの方にはピンとくるものがあるかと思います。


Crescent Lament(恆月三途) - Elegy for the Blossoms ★★ (2019-07-03 19:55:25)

原題は『花殤』と書く台湾のゴシック系シンフォブラックメタルバンドによる2nd。個人的には、この手のソプラノヴォイス&グロウルという構図が好きになれず、普段は手にしないのだが、このバンドはブラックメタルと言うほど、苛烈なる暴虐性は薄めで、むしろ女性シンガーのソプラノヴォイスを中心としたゴシックメタル的な要素の方が強く、へヴィなブラックパートは物語の起伏と付ける程度の味付けだと思う。琵琶や二胡という伝統楽器をフィーチャーした独自性の高いサウンドは、台湾フォークメタルと言う印象の方が強く、そのモノ悲しい風合いのメロディは伝統的な要素を織り込みつつも、メタルな展開と様式を持ち込み、即効性の高いサウンドへと昇華している。
コンセプトになぞらえた物語は、明確に起承転結を設け、日本と台湾、戦前戦後の悲劇をベースとした世界観を、苦みを効かせた悲哀が、狂おしい程の泣きを抱え分かりやすく突っ込んできます。

個人的には、悲しい話なのに絶望感的な重苦しさも少なく、メリハリに欠けるサウンドプロダクションにイマイチのめり込めないのだが(日本にも”おしん”という世界的に有名なドラマがあるのだから、だれか取り上げれば良いのにね。)シンフォニックな浮遊感や台湾トラディショナルサウンドが醸し出す抒情性、その筋のサウンドが好みの方なら大いに楽しめるのではないでしょうか?この手のスタイル門外漢故に、物凄いパクリをやられても分かりませんのでお許しください。


Crescent Lament(恆月三途) - 噤夢 Land of Lost Voices ★★★ (2022-12-08 16:08:59)

台湾産フォーク/シンフォニック系メタルバンドとして活動するバンドの3枚目、前作で聞こえたデス風味は更に薄まりアジアンなメロディを軸としたフォーク路線へ傾倒、その台湾風味満点のメロディは、韓流ドラマも真っ青のやり切りぶり、徹底して流れるレトロなアジアンメロディは、望郷を擽る場面も多く、今作のコンセプトとなる、日本統治から中国国民党時代へと移り変わる中で起こる悲劇が主題となり、これぞ台湾フォークメタルというスタイルを築き上げている。

少々味付けも濃いめで、この手の音楽に対する造詣もないワタクシには胃もたれ気味になるのだが、民族楽器も華麗に舞い踊り、その個性的なスタイルと懐かしい音色は欧米からは絶対に出てこないモノ、その絢爛豪華なアジアンロックの華麗なる舞、中華ゴシックメタルと言うのは、こういう音楽性なんだろうと認識させる。

良く言えば儚くも美しい繊細な歌声、でもメタル系としては弱い、そのあり方が個人的には大きな評価を分ける点でもあるが、この悲哀のある繊細なメロディを演出するのは、この声が似合いなのだろう。

この手のバンドは門外漢も甚だしいので適当な事は言えないが、日本でもない台湾の音、中華圏ならではのメロディと儚くも美しく散りゆく命運、その刹那な人生を煌びやかに移す、残酷絵巻とも言えるサウンドは、多くのファンを取り込むでしょうね。


Crimson Fire - Fireborn ★★★ (2016-09-11 14:37:01)

ギリシャ出身の4人組が2016年にリリースした2nd。所謂NWOTHM型の音楽性、適度な疾走感とエッジのたったメタルギター、重さのあるグルーブとフックのあるメロディ、その余白の少ない実直過ぎるスタイル故に興奮の沸点は低いのですが、これからHM/HRに触れたいと思う方や、流行りものじゃない基本を押さえたいと思う方には重宝する作風であり、スピーディーな楽曲は勿論ですが、リズミカルなリズムを生かしたキャッチーな楽曲も用意と小奇麗にまとめたサンドメイクも手伝い、聴きやすい王道路線を突き進んでいます。ギターリフの持って生き方や哀愁風味満点のメロディと攻撃性の高い楽曲にはNWOBHMの匂いもするので、その筋のマニアにも十分楽しんでもらえる要素も大、またオーセンティックな黄金期のメタルバンドの匂いもプンプン漂うので、ワタクシのようなオッサンには良心として寄り掛かりたくなる音楽性でもありますね。全てが総じて懐かしく、斬新さは少ないのですが一聴して口ずさめるフレーズの多さなどもあり取っ付きやすいバンドだなぁと、そこはかとない哀愁を感じさせるメロセンスと共に愛着を持って楽しんでおります。


Crucifixion - Green Eyes ★★★ (2015-08-07 17:07:48)

The Neat Singles Collection Volume 2にてCD化の際に収録された元は1984年リリースのEP。全体的にややもたついた印象はあれど、NWOBHM由来のスピード感を煽る構成力と後期の作品故に感じ取れるキャッチーな要素は大衆性も帯びており、ストロングでストレートな作風が放つ野暮ったさの対比が絶妙だ。3曲故にバンドの実情を掴み切れないがパンキッシュな③なんかを聴くと紛れもないNWOBHMバンドだと言う事は伺い知れますね。今作をリリース後にバンドはNWOBHMのムーブメントの衰退と供に活動を終えるのですが(悪名高きNeat Recordsからのサポートを受けれなかったと言う要因もありそうですね)彼らもまたNWOBHMに集いし歴戦の兵として名を残すバンドですね。


Cry-max - Cry-max ★★ (2015-06-08 17:30:34)

DEAD END、MAZERAN、AION、Z-SECTなどを世に送り出した事で知られるナイトギャラリーからデビューした大阪の4人組によるミニEP。当時の日本人らしい、所謂、既成の楽曲を分解し組み合わせ作り直したような、アイデア勝負な楽曲が収録されており、良くも悪くも何処かで聴いたようなフレーズの多さが気になるともう駄目です(ラフな日本人的歌唱スタイルもね)ところが聴きなれるとこれが癖になりまして、実にツボを押さえた演奏が耳を惹く4曲となります。センス溢れるギターワークは勿論、軽めの音質ながらもタイトなリズムプレイも悪くない、トリッキーな技も無い、フレーズに新鮮味もない、でも組み合わせの旨味からくるスリルのある展開は、色んな意味で衝撃的だ。ある意味伝統的なスタイルだし正攻法で勝負する姿勢は中々興味のそそられるものでした。④曲入りのミニなので全貌は見えてきませんが、愛すべきバンドでしたね。


Crystal Arrow - Flight of Crystal Arrow ★★★ (2017-12-22 18:53:35)

関西圏を中心に活動を行う国産HM/HRバンドが2016年にリリースされた1st。キーボード込みの5人編成と関西とくれば、コテコテの様式美メタルを想像しますが、このバンドも同系統で語られる部類ではあるが、より間口の広い音楽性を披露。紅一点の女性シンガー廣田直子の伸びやかで力強い歌声を中心に、キーボードを交えたクラシカルかつメロディアスな王道サウンドは、歌謡テイストも満載で、そのやり過ぎ感に評価も別れるのだが、バラエティに富んだ楽曲が収録され、8曲入りと言うボリュームも手伝いストレスなく最後まで聴き通す事が可能です。
メンバーショットから醸し出される、オヤジバンドコンテスト的な匂いがプンプンと漂い、そのアマチュア臭から来る現役感を損なう姿は大きくマイナス、特にシンガー廣田さんの、肝っ玉母さんが無理した感が頭にチラつくと、音が入ってこないという問題点もあり、知らなければ気にならないのだが、見ちゃうと厳しいのだ。彼女の場合は、なまじ実力があるだけの尚更タチが悪い。個人的にヴィジュアルに拘るタイプではないが、このバンドの欠点は、もう少し見られ方を気にするべきである。
類型的なスタイル故に個性は薄いが、全編に渡り耳馴染みよいキャッチネスさと様式美系サウンドの聴かせ方を十分に心得たバンドだけに、アマチュア臭は死活問題のように思える。
バンドって難しいなぁ。上手いだけじゃ成立しない部分がある。色が付き過ぎているのも大問題だが、あまりにもイケてないのも問題だもんね。でもここで聴ける安定感のあるバンドサウンドと、ツボを押さえたアレンジの旨味は、それらを凌駕する魅力に富んでいるのも事実なんですよ。


D.A.M - Human Wreckage ★★★ (2019-06-21 19:11:52)

イギリスのバンドだがドイツのレーベルと契約を交わしデビューしたバンドの1st。スラッシュメタルの完全にジャンルとして定着してきた中で、このバンドが示した方向性はピュアスラッシュ一直線。その実直さは、余りにも王道路線の為に、聴き手によっては、やや物足りなく感じる面もあるだろうが、自らのルーツたる英国勢の影響下にある純度100%のスラッシュサウンドは、ジャンルの再分化が進む今だからこそ再考する価値のある音楽性だと思います。

一寸先の見えないスリルよりも楽曲重視の姿勢、勢いで誤魔化さない展開の妙、枠組みのしっかりとしたサウンドは、期待を裏切らない素直さが最大のポイントでしょう。アンサンブル重視、基礎を踏まえたオーソドックスなスラッシュに、今の耳では逆に新鮮に聴こえるかもですね。


D.A.M - Inside Out ★★★ (2015-01-24 13:04:07)

ドがつくほどの真っ直ぐな正調スラッシュを聴かせた2nd。1991年ともなればスラッシュサウンドも多様性を孕みシーンも膨らんでいただけに、このサウンドを嬉しかったですね。枠組みのしっかりとした演奏、重みとスピードのあるリフワークに頼もしさを覚えました。先輩たちが築いた礎を引き継ぎ曲展開で聴かせようとする姿勢も好印象、迫力と緊張感はやはり頼もしく映ります。細かい事を言うと気になる面もありますが屈強なスラッシュ愛に満ち溢れた一枚ですね。


D.C. LACROIX - Crack of Doom ★★ (2017-03-11 15:04:22)

シルヴィ・ラクロア嬢がフロントマンを務めるシアトル出身の正統派HM/HRバンドが1986年にリリースした1st。ラストに収録されているタイトルトラックのCrack of Doomのリフなんてリッチーマニアならニアニアさせられるだろうし、アメリカのバンドなので明るめのライトな楽曲もあるが、ダークな色合いが強くバンドの目指している方向性と、お国柄がバッチンバッチンとぶつかっているようで聴いていてチョット面白い。スケールの大きなロックサウンドを母体にいかような方向性に進むかを試行錯誤する姿に可能性を大いに感じるし、とにかく空間を引き裂くようにヨーロピアンテイスト溢れるリードギターが顔を出す瞬間に、この時代ならではのUSアングラメタルシーンの在りし日の姿を垣間見ますね。初期Twisted Sisterあたりが持つアングラな雰囲気が好きな人なら愛着を覚える一枚でしょう。


D.R.I. - Crossover ★★★ (2021-09-26 13:16:48)

正にメタルとハードコアパンクスを掛け合わせたのがスラッシュ等と伝聞されていた時代がありました。それが正しいかは人それぞれですが、今作はそういうジャンルの超えた次元で語られるようなサウンドだし、このスカッと突き抜けた怒号サウンドは多くのマニアに支持されフォロワーも生み出したのは間違いない。
切れ味鋭いサウンドメイクとダイナミズム溢れる演奏、馬鹿テンポ一直線で駆け抜けるだけではない工夫があり、その起承転結のある展開にはヘヴィメタルのマナーに対する忠誠心すら伺える。
当時のヘヴィメタルシーンに対する従来のスピード感、その上を行く刺激が欲しいと思うマニアには絶大な支持を受けており、もっと大きな認知をされるようなスタイルである。
捲し立てる早口な歌い回し、空耳アワーの常連のような空気がなんだか楽しい気分にさせるのだが、そつなくまとめ上げた演奏は、重さよりも鋭さを重視しておりキレッキレであろう。
今の時代、こういうスタイルはどう捉えられるのか興味もあるのだが、ロックンロールをベースにしたハードコアではなく、彼等は明らかにメタルよりのアプローチを取っており、その勢いと鋭さには新鮮な雰囲気を感じさせる。
間違いなく地下メタルの世界で旋風を巻き起こしたD.R.I流のクロスオーバースタイル、若い人にこそ向き合って欲しい一枚である。温故知新、サブスク生活を満喫しているなら訪ね歩いて欲しねぇ。


D.R.I. - Thrash Zone ★★★ (2022-07-23 17:43:50)

アルバムタイトルが示すとおりスラッシュメタルへと接近、そのドライで明快なサウンドメイクは正にアメリカンスラッシュ、その小気味の良い切れ味は実に爽快である。その反面、少々味付けがスッキリとしてしまい、このバンドが持つ灰汁が薄まったという面はあるかも知れないが1989年という時代背景を考えると、むしろこの方向性の方が無難であり、多くのファンを取り込む魅力に溢れている。
かつて多くのフォロワーを持つ日本の著名な批評家からウンコバンドの称号を頂いた彼ら、伊藤政則はアメリカでメタリカが売れているという情報をいち早くキャッチ、その後、手のひらを返したようにスラッシュメタルにも好意的な顔をしましたが、こちらは忘れていません。ライナーノーツ読んでCD聴いて、洗脳されるって統一教会の話かと思いますが、日本のメタルシーンというのは、特定の年齢層には、確実にこの手合いがいますので要注意ですよね。
音楽は音を楽しむモノ、自分の感性を信じられなくなったらお終いです。そもそもなんで批評家のレビューに合わせて意見を変えるのでしょうか?
このバンドは、スタートで躓きましたが、確実に日本にもファンがいて、今作のようなスタイルを構築する器量とセンスがありました。
持ち前のハードコアからの影響は抑えめですが、曲が長くなった分、聴かせるパートも増えリフワーク一つとっても面白味が倍増。賑やかで快活なサウンドへと展開、同時期活躍していたNuclear AssaultやAnthraxと言ったバンドと比肩しうる魅力を発散しています。


DA VINCI - Ambition Rocks ★★★ (2017-09-26 13:22:53)

北欧を代表するハードポップバンドが2017年に新作をリリースするというニュースが飛び込んできたときは驚きました。個人的に、このバンドは凄く思い入れが強い。90年代の頭くらいからシーンの停滞というかグランジの勢いに押され、解散か方向性の変換を迫られる事態に陥り、多くのバンドが討ち死に&解散の道を辿ることに、国内シーンもその煽り&バブル崩壊の余波を受け、VOWWOW、ANTHEM、EARTHSHAKERの解散など(LOUDNESSも実質はリーダーの樋口が抜けたのだから解散同然)激動でした。当然大御所がやっていけないのだから、その下の様式美勢など駆逐させることに、これから俺は何を聞けばいいんだと、HM/HRへの興味が殺がれることになっていたのですが、そんな時に手を差し伸べてくれたのがZEROコーポレーション関連の作品であるDA VINCIの1stを聞いたのがきっかけでした。それまでは見向きもしなかった歌モノサウンド、勿論BON JOVIやEUROPE、TNTなどのメジャー級のポップロックや北欧サウンドなどは聞いていたが、あまりのエッジに欠けた音楽性は、メタルじゃないと頭ごなしに全否定、青春時代の青い思い出ですが、恥ずかしい過去でもあります。そんな先入観バリバリのワタクシのクソみたいな価値観を粉々に砕いてくれたのが、このバンドなのです。本当に『こっちの水も甘いぞ』って教えてくれたんすよ。

90年代にZEROコーポレーションからリリースされた時には、このバンド実態がなく当然新作がリリースされる事もなかったのですが、いつも心のどこかに存在していたバンドで、復活作や幻のデモ音源をオフィシャルからリリースなど、ズッと心待ちにしていた中で、ドイツのレーベルから新作が出るというのは今年度一番の衝撃でしたね。画的には現役感のないオッサンだったのでLIVEとかあんのかなぁ、継続していけのかなぁといったと豊田真由子議員ばりに不安な気持ちをミュージカル調で吐露しましたが、交じりっけなし純度100%の北欧オーロラハードポップ路線にて帰還というマニアの心に潤いと喜びを与える、往年の音楽性で復活。レーベルメイトのLIONHERATがそうだったように、彼らも以前よりはピリリとしたハードテイストも増されていて、そのあたりのバランス感覚は今の感性を無視していないと感じるし、ルックスは冴えないが、核となる質は以前よりも光り輝いていますね。

美旋律と透明感に満ち溢れた北欧ならではの音色、鮮烈なるインパクトを擁した意欲あふれる復帰作にまずは安堵しました。ダイエットして現役感だせよー(笑)来日して欲しいっす。


DA VINCI - Back in Business ★★★ (2013-04-19 17:16:58)

国内流通は我等がゼロ・コーポレーションが手がけてくれた2ndにて国内デビュー作。北欧メタルのクオリティの高さとまだ見ぬバンドへの期待感と底力を思い知らせてくれた一枚。北欧らしいキーボードを前面に押し出した透明感溢れるサウンドとハードなギターのさじ加減も絶妙で時折、堰を切ったように流れ込んでくるクラシカルなフレーズに溺れそうになります。様式美バカな僕はこの極上の甘く切ない哀愁のAOR系HM/HRに身を委ねズブズブと埋もれていきますね。確かにポップだし甘いのだ、しかしその根幹にある部分は決して軟弱なものではなくロックしているのである。魅惑的でミステリアス・繊細で緻密なポップセンス、ある種の北欧ブランドが持つ方向性を明確に打ち出した極上の一枚かと思います。何度聴いても①は胸キュンさせられますね。迸る熱情は無いかもしれませんが今や味わう事の出来ない北欧ハードポップの隠れた名盤、メロディ派なら一度は聴いて欲しい一枚ですよ


DA VINCI - Back in Business - Touchdown ★★★ (2013-04-19 16:53:47)

甘美なメロディと煌くポップセンス
隙のないアレンジに泣きそうにありますよ
北欧ハードポップの名曲でしょう
メタルマニアで良かったと思える極上の一曲
キュンキュンだよ


DA VINCI - Da Vinci ★★ (2009-01-11 02:42:00)

北欧のバンドならではの透明感のある美旋律が華麗に舞うハードサウンドとポップフィーリングが絶妙な絡みを魅せる彼らの1stアルバム。国内流通は今は亡きZERO CORPORATIONからリリースされていましたね。猛烈な泣きを発散した哀愁のメロディとこのポップセンスは見事としか言いようがなく、適度にエッジの効いたギターが印象的なプレイを披露し楽曲に華を添えている、すべてが美しい儚さを感じさせてくれロマンティックな気分さえ味わうことが出来、叙情味溢れる世界観に陶酔しますね。ややハスキーな歌声も情感溢れるメロディにフィットしている。北欧ハードポップに興味のある方は是非とも触れて欲しい名盤ですね


DA VINCI - Da Vinci - Forever in My Heart ★★ (2009-01-12 02:41:04)

北欧らしい哀愁のあるメロディが耳を惹くハードポップナンバー


DA VINCI - Da Vinci - Lookin' for Love ★★★ (2007-08-02 23:29:48)

美しいメロディラインをいかした甘いメロがたまりません
エッジもないしシンプルだけどハードポップ好きにはたまらないはずです 中盤にあるギターとキーボードの絡みが素敵すぎ


DA VINCI - Da Vinci - Lookin' for Love ★★★ (2009-01-11 02:28:40)

美しいメロディラインをいかした甘いメロがたまりません
エッジもないしシンプルだけどハードポップ好きにはたまらないはずです 中盤にあるギターとキーボードの絡みが素敵すぎ


DA VINCI - Da Vinci - She's a He ★★ (2009-01-12 02:43:18)

シンプルだがロック然としたアレンジが好き
北欧らしい甘さとポップセンスに蕩けますね


DA VINCI - Da Vinci - Tarquinia ★★★ (2009-01-12 02:39:34)

幻想的なイントロから透明感のある北欧らしい美意識溢れるメロディが切れ込んでくるバラード


DA VINCI - Da Vinci - Young Desperado ★★★ (2009-01-12 02:44:24)

個人的にはアルバムのハイライト
透明感溢れる美旋律に胸が締め付けられます


DA VINCI - Unreleased 3rd Album ★★★ (2017-07-29 16:25:25)

かつて国内盤は我らがZEROコーポレーションからリリースされた事もある。北欧ハードポップマニアにとっては忘れる事の出来ないバンドがダヴィンチでした。93年の9月に2ndが国内で紹介され、そのリアクションの良さも手伝い同年11月には1stも紹介されたバンドなのですが、実はその時点で、ほぼ解散状態だったらしく、幾度実態のないバンドをZEROが紹介したという禁手を使ったと言われる、いわくつきのバンド。ちなみにオリジナルのリリース時期は1stが1987年で2ndが1989年、そして今作は90年頃にレコーディングを行ったと言われる幻の3rd。所謂、マスターテープ流出のブートなのですが、これが質の高い品物で、サバスのエイトスター級の出来栄えを誇り、マニアなら思わず手にとりたくなる一品。
このバンド、そもそも93年まで国内で幾度知られなかった存在だったし、当時としては輸入盤市場でも話題にならなかったらしい。その後のリリースはまさにメンバーにとっては青天の霹靂だったでしょうね。本国ノルウェーではレコード契約も失い、なんたってレコーディングした3rdが90~91年の時点でお蔵入りだったんだからね。
当時の藤木氏によるレビューでは、本国でシングルがグラミー賞も取ったバンドとも紹介されており、何故この良品がお蔵になったのかは、知る由もありませんが、機会があれば聴いて頂きたい幻の一品です。
何故にブートを紹介すると言う暴挙に出たかと申しますと、今年の9月にこのバンドが久方ぶりに復活のフルアルバムをリリースするからです、あのLIONHEARTの2ndを世に出す事に尽力したドイツのAOR Heavenからの復活劇です。
どのような音楽性になるのか?お蔵になった3rdからリメイクがあるのか、個人的な興味は尽きませんが、この北欧オーロラハードポップサウンドに魅了された経験のあるマニアにとっては衝撃的なニュースとなるでしょう。個人的にはANTHEM森川復帰やリッチー・ブラックモアがついにエレキを担いだよ、よりも衝撃的な事です。


DAGGER - Not Afraid Of The Night ★★★ (2017-05-22 14:08:38)

Hell'S Daggerと言うバンド名からDaggerに改名しリリースした1st。1985年と言う時代の空気を吸い込んだサウンドとファッションは所謂グラム系と呼ばれる一群なのだが、カナダ産らしく、ビシッと一本筋の通ったシリアスな雰囲気がありバカっぽさと言うか軽薄さは幾度感じさせないのが肝だろう。その生真面目さが、どっちつかずな印象を与えイマイチ跳ねる事無く今作リリースを最後にバンドは活動休止。そのせいもあり知名度も皆無となるのですが、大陸的おおらかなグルーブとキーボードをフューチャーして空間を広げたポピュリズム溢れる音楽性の質はけして低いモノではないので、その筋の湿り気たっぷりで泣き泣きのメロディが苦手だと言う方には十分に楽しんでもらえる要素も強いですね。ポップロックあり元気なハードブギーありと、王道ロックサウンドをしっかりと押さえた堅実さが安定感を運んでいますよ。


DAKOTA - Dakota ★★★ (2023-02-14 15:45:45)

Dakotaで検索すると、女性もんの長財布や鞄等紹介されます、次にノースダコタにサウスダコタだもんなぁ。バンド名って大切ですよね。北欧のHOUSTONも同じく苦労するもんね。

キャリアのスタートは1970年代後半からと言われるアメリカのメロディックロックグループ。どういう分けか国内盤がリリースされなかったようで、知名度が低いのですがAOR調のメロディックロックマニアの間ではマストなグループと言われ人気は高いです。

何度か再発されていますが一番有名なのは再発もんに強いROCK CANDY盤かも知れませんが、AOR系には造詣が深くないのであれなんですけど、今ではサブスク解禁なので、興味のある方は是非とも聴いて欲しいですね。

このバンド80年代を代表するAOR系サウンドの旗手と言っても大袈裟ではありません。デビュー作である、今作もセルフタイトルをつけるに相応しいモノであり、ジェリー・フルジックとビル・ケリーを中心に結成された、このバンドは最初から素晴らしい作品をリリースしています。
西海岸風と言える爽快さと、大地に根を張るアーシーさ、そこにクラシックなAORをブレンドした、TOTOやSTYXなどに通ずるスタイルを築き上げています。まずはオープニングの「If It Takes All Night」、爽やかですねぇ、弾けていますよ、でもしっかりとした枠組みを作っています、土台がしっかりとしていますよね。素晴らしいメロディーとヴォーカルハーモニー、その組み合わせの美しさに、ダコタの魅力を感じます、ちょいビンテージ集を漂わせる鍵盤プレイもアクセントになっていますねぇ。サビメロなんて一発で頭に残るでしょう。渋いねぇ「クレイジー・フォー・ユア・ラヴ」は、ゆったりと穏やかに流れるAORサウンド、スッと滑らかなに溶け込んできます。必殺のバラード「You Can't Live Without It」。「One Step」のサビメロに胸キュン、ギターサウンドも歪ませていますねぇ。スローなイントロから一転、メロディックなロックサウンドへと展開する「Restless」強力なフックのあるメロディが全体を支配、実に印象的な一曲です。再発盤にはボートラが2曲収録されていますが、これは実に美味しいオマケになっています。本編と比較しても一切遜色のない名曲、むしろ、これがあるからより作品の質を向上していると言えます。次のアルバムにも通ずる、哀愁のある歌が胸を締め付ける「The Higher You Rise」はこれぞダコタと言いたくなります。THE AORロックですよ。80年代という時代を見据えたロマンティックなAOR系ロックナンバー「Give Love Another Try」ベタですがベタには叶いませんよ。

AOR調のソフトロック好きには是非とも聴いて欲しい一枚。メロディもさることながら歌の上手さに引き込まれるでしょう。CDに拘る人は是非、ボートラ入を購入してください。あの2曲はマジで強力です。


DAKOTA - Runaway ★★★ (2015-03-27 13:25:28)

ウエストコースト風の爽快なメロディとポップセンスを存分に生かしたAOR系のハードポップバンドが1982年にリリースした2nd。中心人物であるジュリー・ルジックとビル・ケリーの対照的な歌声を軸に、その筋では有名なメンバーをバックに従え嫌みのない爽やかなサウンドで極上の癒しを運んでくるでしょうね。ハードなサウンドが好みの方には軽めのリズムセクションに物足りなさを覚えるでしょうが、ここはAOR風のサウンドと割り切り聴いて欲しいですね(プロデューサーにシカゴのダニー・セラフィンを迎えていますので、その路線のサウンドをイメージしてみてください)。効果的なピアノの音色を生かしたバラードナンバー③⑦⑧THE産業ロックと言いたくなる①(褒め言葉です)大げさなイントロからダコタ節への流れがカッコイイ⑥等の良質なメロディを携えた、芸の細かい職人技が冴える歌モノロックの数々に胸焦がれます。かつては中古市場を高値で取引されたアイテムも2012年に再発されましたのでAOR系のソフトロックがイケる方なら楽しんでもらえますよ。本当にエエさじ加減の哀愁と憂いが瑞々しい音となり五感を優しく刺激してくれるでしょう。


DAKOTA - The Last Standing Man ★★ (2023-03-05 18:09:42)

幻のバンド、ダコタの復活と話題性はありましたが、どういう分けかシンコーミュージックとM 愛すべき人がいて、でお馴染みのAVEXとは相性が良くなかったのか、あまりフォローして貰えなかった国内盤はベアナックルレーベルからリリースされたフルアルバム。
個人的には打ち込み系だろうが2枚目の作風がダコタ初体験だったのもあるし、彼らのカタログの中で2枚目が好きだったが為に、今作は激ハマりとはいかなかったのだが、TOTO系の洗練された大人のロックが好きな人ならば、マストと言える出来映えを披露。
売れ線志向と言っても時流に合わせ音楽性を変える事とは違い、このバンドは地に足が付いている、良いメロディと耳馴染みの良いアレンジ、安定感のあるサウンドはメロディ派のマニアならば安心して手を出せるでしょう。
ビル・ケリー不在の影響もあるかなぁ~。Jerry-Kelly時代や1stと聞き比べても、今作の方が流れて気には順当ですしね。


DALRIADA - Szelek ★★★ (2011-02-28 03:46:53)

フォーク・トラッドなどを巧みに取り入れた劇的な展開の連続に身を乗り出します、予備知識もなくバンド名も読めずハンガリー出身らしい男女混合のツインボーカルのメロディックパワーメタルバンドの2008年リリースの作品です。抑揚のない女性Voの歌声もどこか素朴な味わいを感じさせ不思議な雰囲気を漂わせます。これでもかと言わせるドラマ性を讃えた楽曲は聴き応え十分、長短を感じさせないアレンジは見事、繊細なタッチのメロディにアルバムジャケットが醸し出す哀愁を照らし合わせますね、透明感のある美旋律とロックの持つダイナミズムが共鳴しあい息づく様は圧巻の一言、この手のサウンドは門外漢ですが衝動買いをして良かったと思います。壮大なイメージを抱かせる望郷のメランコリックなサウンドが聴き手を魅了します。貧乏くさいマイナーメタル臭も気になりません


DALTON - Pit Stop ★★★ (2016-03-02 14:09:15)

20数年を経てオリジナルメンバーで再結成を果たした北欧はスウェーデンの5人組による3rd。レーベルはマニアには安心安全のレーベル『Frontiers Records』ですからね、メロディ派なら即買いでしょうかね。ボー・リンドマークの歌声も健在、チョイハスキーで温かみのある歌声を駆使した北欧ならではの糖度も高目のクリスタルサウンドは極上の煌めきを放ち、清らかで瑞々しい透明感溢れるメロディに心も晴れやかになるでしょう。洗練された北欧モノのハードサウンド故にハードさやエッジに欠けた面はあれど哀愁のメロディに胸を締め付けられたい、でもベタベタした泣きの世界は嫌だ。そんな方にはピッタリのサウンドですね。アメリカンと言う程、乾いてはいないのが肝。キーボードを前に押し出し、どこまでも伸びやかでキャッチネスさが溢れ出る陽性ハードポップチューンの数々、飽きることなく聴き通せますね。


DALTON - The Race is on ★★★ (2016-03-02 13:44:10)

プロデューサーにインギーやマイク・ヴェセーラ関連のお仕事、古くはシルバーマウンテンにビスカヤにも籍を置いていた、今は亡きマッツ・オラウソンが名を連ねる、マッツ・ダルトン・ダールベ率いる北欧はスウェーデンの5人組による1st。リリース時は1987年、MTVバブルの煽りを受ける形で導かれたような音楽性、品行方正、優等生極まりない陽性北欧ハードポップサウンド故にエッジに欠けますが初期BON JOVIを北欧風にアレンジした作りはハードポップマニアにはたまらんものがあり、少々前に出過ぎたキーボードの音色にうっとおしいと感じなければ楽しめるでしょうね。今作を聴くとジョー・リン・ターナーの1st辺りを想起させられますかね。ちなみに⑦ではマイケル・ボルトン組が作曲に参加、⑤ではジョンとリッチーのBON JOVI組のクレジットもありますのでマニアならグッときますかね。どんなにポップでキャッチーな面をフューチャーしようとも北欧ならではの透明感と哀愁溢れる涼やかなメロディに胸がスッと救われますね


DAMIAN HAMADA'S CREATURES - 運命の支配者 ★★★ (2023-10-12 18:00:25)

前作から1年以上のインターバルが開きました。メンバーも刷新、新しい顔ぶれを揃えるもダミアンワールドは全開。前作のリメイク集も今作も方向性に代りは無く中世ヨーロピアン調の魔界舞踏を堪能出来ます。
バンドの顔でもある伊舎堂さくらことシエル伊舎堂の歌声もバンドにドンドンと馴染み、クリアーな声質だが幼さを感じるさせる歌声だったが、今作ではそういう面も改善されつつあり、ダイナミックなハードサウンドの中で自己のアイデンティティを主張、前作以上にメリハリの効いたメロディックメタルサウンドの中で存在感を出しています。
前作のミックスが好きになれなかった身としては、その点が改善されただけでも十分楽しめるのだが、やはりドラムの音が好きになれない。新しいリードギターは巧者、ダミアンワールドの立役者として縦横無尽に駆け巡り、印象的なフレーズと技巧を散りばめ魅了する。

明確な世界観を持つバンドの強み、それは究極のマンネリズムでもある。それ故に、似て非なるものを作り上げるのには苦労は絶えないだろが、ダミアン式様式美サウンドに陰りは見えない。とは言え、そろそろ毛色の違ったのも欲しくなるのだが全7曲、バラエティ豊かな楽曲を並べ問答無用の叙情派魔界サウンドは甘美な陶酔感を与え感覚を麻痺、異形なる魔界へと誘うでしょう。

新メンバーのお披露目式は成功。次が勝負だろうなぁ。


DAMIAN HAMADA'S CREATURES - 旧約魔界聖書 第Ⅱ章 ★★★ (2020-12-27 18:38:09)

一般メディアでもチョイとした話題のダミアン浜田陛下率いるロックプロジェクトの第二章となるアルバム。筋は通っているがバラエティに富んでいた前作と比べ、方向性を絞った印象が強い荘厳なるチャーチメタルサウンドが全開。その濃密な世界観故に、少々胃もたれを起こしそうになるが、これがダミアン浜田陛下ワールドだというメッセージ性は強く、2枚を一緒にするよりは切り離した方が無難だったと思わせる出来栄えとなっている。
堅実なプレイで濃厚な世界観を支える演者の器用さに目を細めつつ、やはり、この可愛らしい女性シンガーの声質が全てを結審するようなバンドだと思っている。
幼いというのか、あどけなさの残るストレートな歌唱スタイルは、何とか少年少女合唱団的なニュアンスが、この荘厳なサウンドと合わさることで増幅されているなぁと感じる面はあるのだが、ストレートにロックを歌い上げる女性シンガーは稀有な存在、見た目重視よりも実力重視という事なのだろうが、合う合わないの感性により評価を分けるだろう。
本格的なサウンドに親しみやすさを込めたメロディと歌、一瞬たりとも緩むことのないタイトな演奏、ダミアン浜田陛下ワールドの源泉たる荘厳なる教会メタルの純粋なる響き、若い世代にも十二分に訴えかける鮮度と華やかさが、ここにはあるでしょう。聴き易いってのも見逃せませんね。


DAMIAN HAMADA'S CREATURES - 旧約魔界聖書 第I章 ★★★ (2020-12-01 20:27:19)

ソロアルバム照魔鏡をリリースして20年以上経過しているダミアン浜田が遂に本格的な始動。WEBニュースでもチョイとした話題だが、聖飢魔Ⅱの初期のアルバムでは、ダミアン浜田陛下の楽曲が数多く採用、あの時代が一番好きだと言うマニアも多いはずで、あの時代で聴ける様式美然とした正統派サウンドは、独特の世界観を有しており、悪魔的な美意識に富んだスタイルを築いていた。
そのブレインだった、ダミアン浜田陛下。ソロアルバムでは自身が唄っており、お世辞にも上手いと言えず楽曲の魅力を引き出しきれずにいたが、今作は専任ヴォーカルを設け、バックメンバーも従えての本格的なバンド形態をとっており、俄然興味を引き出されました。
バックを支えるメンバーはプログレバンド金属恵比須という事ですが、献身的にダミアン浜田陛下ワールドを演出、どれくらいのレコーディング期間だったのかは分からないが、時間はかけていないだろうと推察するが、叙情的なメロディが重厚に鳴り響く幻想的な世界観を受け止めています。
シンガーは伊舎堂さくらさんというメガネっ子女子、上手くやっているが、今のところモノにしているとは言えず、キャラも薄めなので、個性を磨く必要があるのだろう。沖縄のオーディション番組などを経て世に出ているらしいのですが、詳しいことはサッパリなので割愛します。
いずれにしろ、ダミアン浜田陛下が齢10万59歳にて、動き出したロックグループ。疾走感のある叙情派サウンドの合間にキャッチーでメロウな④みたな曲を放り込めるセンスにグッときますね。
勿論、オープニングのSE的な①かららしさ全開なので、初期型聖飢魔Ⅱのようなスタイルが好きな方は文句なしにイケるでしょう。デーモン閣下が唄えば、それは聖飢魔Ⅱになる仕様です。そしてこちらは専任キーボードがいるので、より叙情的で幻想的な世界をタップリと味わえます。
でも、カラオケヴァージョンを入れて水増ししたのはマイナスですよ。同時期に2枚出しているじゃん。あっちもカラオケ入り。んなもの1枚を2枚にしただけでしょう。CDが売れない時代ですから分かりますが、もう廃れ行くCD文化、いつまでも固執する日本の音楽シーンの時代遅れ感には苦言を呈したくなります。


DAMIAN HAMADA'S CREATURES - 旧約魔界聖書 第I章 - Babel ★★★ (2020-12-11 12:12:24)

SE的な①に導かれ炸裂するシンフォニックなダミアンワールドも全開
涙で枕を濡らしたという生活感のある歌詞は気になるが
始まりましたよーと高らかに宣言している
アニソンよろしくな歌声は個人的にイマイチ馴染めないが
多くのファンを迎えるべき体制は整っていました


DAMIAN HAMADA'S CREATURES - 旧約魔界聖書 第I章 - Heaven to Hell ★★★ (2020-12-11 12:15:34)

レンジの広い歌声
ある意味ここまで女性的な声質のシンガーがメタルを唄うというのを知りません
ともすれば歌唱力のあるアイドル的な可愛い声である
それが荘厳なダミアン叙情派ロックと有機的に絡むというのだから驚きだ
究極のミスマッチ感はあれど
普段メタルを聴かない人にはドンピシャを人材だった
本当にかわいい声なのにロックを迎え撃っている
バックの演奏も味わい深いものがあるねぇ
グッとくるよ~
ワタクシを魔界へと誘ってくれます
美しいピアノにキュンとなるわ
一ミリも無駄のない展開に唸りますね


DAMIAN HAMADA'S CREATURES - 旧約魔界聖書 第I章 - Lady into Devil ★★★ (2020-12-17 14:52:04)

プログレッシブロックな展開と耳なじみの良いメロディ
その一筋縄ではいかないアレンジが耳を惹きます
こういう曲を料理できるバンドメンバーがいることが強み
懐の深い魔界サウンドに魅入られます


DAMIAN HAMADA'S CREATURES - 旧約魔界聖書 第I章 - Running like a Tiger ★★★ (2020-12-01 20:32:58)

甘いなぁ
フックのあるメロウなメロディ
甘い旋律がギュッと抱きしめてくれるミドルナンバー
それでいながらも荒涼とした大地が目に浮かぶのがよろしいです
ロック然としたハードさとJ-POPよろしくなキャッチネスに酔います
歌い手もアニソンロックみたいなイメージなので合っていますが
それ以上でもそれ以下でもないのがチョイと気になります


DAMIAN HAMADA'S CREATURES - 旧約魔界聖書 第I章 - Sacrifice of Love〜主よ、人の欲望の悲しみよ ★★★ (2020-12-17 14:56:03)

魔界聖書というアルバムタイトルのイメージがソックリハマるような一曲
これで歌い手に妖艶さが備われば完璧ですね
専任キーボードの使い方も世界観を大きく広げダミアンワールドを強めています
なんか起きそうで起きないもどかしさもあるが
第2章に繋がる何かを期待させる曲調でもある


DAMIAN HAMADA'S CREATURES - 旧約魔界聖書 第I章 - 三枚の照魔鏡 ★★★ (2020-12-17 14:49:30)

メロディアスかつ勇壮なミドルナンバー
アルバムの中ではストレートな曲調である
詩の世界観などダミアン浜田陛下ならではでしょう


DAMIAN HAMADA'S CREATURES - 魔界美術館 ★★★ (2021-11-10 15:28:10)

前2作の好評を受け早くもリリースされた2021年の最新作。ダミアン浜田殿下の活動意欲に驚かされるのですが、その世界観に迷いはなくダミアンブランドに陰りはありません。前2作にあった濃密な世界観から今回は全体的にスッキリとしたアレンジを持ちいり今まで以上に歌が前に出る作風になっています。昔のアイデアを持ち出したリメイクアルバムと言われたらそれまでだが、どのような形であれ現ラインナップで創作した新作として十分楽しめます。
可愛らしい声質の伊舎堂さくらも、ストレートな歌唱スタイルを研磨、裏返りそうになりながらもロックな逞しさが増し今まで以上にメタルを唄うに適合しようと努力しているのも好印象、どうしても可愛い声優声というのかアイドルチックな声質は変わりようもないのだが、聴かせ方というのを身につければ、逆にこの声はバンド最大の武器になる、大福にイチゴを入れたように究極のミスマッチ感が、このダミアンワールドの妖しげな暗黒の世界の中で、囚われの天使のように美しく輝き、堕天使ルシファーの如き存在感を放つ日がくるでしょう。
演者は上手いのは間違いないのですが、どこか余所行きなのも事実。特に厳しいのがサウンドメイクである。
いかにも聴きやすい音に仕上がっているのは残念。ハイカットだし、リズムセクションも可愛そうである、ベースは聞こえないしハイアットもキックも迫力がなさ過ぎる。デジタルチックなドラムの処理をしたのは誰であろう。ギターはどこにいっという瞬間もあり、これでは歌以外脇役すぎじゃないだろうか?本格的な叙情派メタルだけに残念な気分を猛烈に味わうのだが、これは、ダミアン閣下のファンは聖飢魔IIファンが多いから許されるかも知れないが、難しい問題だと思う。地獄の大魔王ならもっとヘヴィネス成分は強めでお願いしたい。荘厳なチャーチメタルも弱なるぞ。
唄をメインに据えた魔界舞踏ロック、無駄な贅肉をそいでも十分、荘厳なチャーチメタルサウンドは健在です。これも売れコンスタントな活動に繋がることを望みます。なんだかんだ言っても好きな世界観なのでね。


DAMIEN - Every Dog Has Its Day ★★★ (2015-04-22 14:30:42)

US版ジューダス・プリーストといっても差し支えがないである彼らが1987年にリリースした1st。適度な疾走感と重量感を支えるシャープなリズムプレイとツインリードが奏でる魅惑のハモリ、耳馴染みの良い歌メロをハイトーンを駆使し力強く歌い上げるシンガーと王道を闊歩するスタイルを模倣する楽曲との相性も上々で、実に心地よく耳に飛び込んできます。アグレッシブかつメロディアスなサウンドを1stの時点でここまで貫禄たっぷりに聴かせてくれるとは驚きですね。武骨だが迸る情熱と哀愁のメロディ、豪快なサウンドの中に繊細さも兼ね備えたアレンジは密度の濃いメタルサウンドとしてビンビンに響き渡るでしょう。本家を聴いていれば良いではないかと言われたらそれまでなんですが、フォロワーの中でもトップを行く出来栄えと、国内ではほぼ無名なのに、このクオリティの高さがアメリカにはあるんだという事実に改めて驚かされました。全10曲40分を切るランニングタイムが示すコンパクトさも手伝いついついリピートしたくなる一品です。とにかくなんの気をてらわないパワー漲るHM/HRが聴きたい、無駄な装飾などいらないと思う方なら喜んで頂けるかと思います。


DAMIEN - Stop This War ★★★ (2015-04-17 16:06:10)

アメリカはオハイ州出身のツインギターを擁する5人組による1989年リリースの2nd。楽曲の構成やシンガーの節回しとモロにジューダス・プリーストからの影響を感じさせ、アメリカ産の匂いなど幾度しない欧州産のメロディックな正統派HM/HRサウンドを披露。このクオリティで当時まったく話題に上らなかった事に驚きますが、USメタルシーンの底力と改めて規模の大きさを思い知らされますね。メジャーではダメでも日本ではホームランを打ちまくったバースしかり、アメリカっ凄いわ。タイトなリズムとエッジの立ったギターリフ、シンプルだがスピード&パワー&メロディと三拍子はそろい踏み、誤魔化しが効かぬスタイル故に力強さが強調される楽曲が放つ輝きは本家に肉薄する充実ぶり、叙情的かつヘヴィネスさを損なわいツインリードの煌めきも男気あふれる楽曲の中でギラリと光りを放ちます。JPのフォロワーは掃いて捨てるほどいる中で、同郷のMALICE同様、負けずとも劣らないインパクトと凄みを与えてくれます。2004年にCD再発されていますで正統派マニアなら是非とも手にって欲しいですね。


DAMIEN THORNE - The Sign of the Jackal ★★★ (2015-01-08 14:57:01)

シカゴ出身の5人組が1986年にリリースした1st。適度な重さとメタリックなリフワークが耳を惹く彼ら、音質も含め全体的な甘さもデフォルメしてしまう安易な疾走ナンバーでお茶を濁す事のない腰の据えたサウンドは説得力があり、パワフルなUS産のHM/HRが好きな方なら楽しんでもらえるでしょう。とは言え決定打に欠ける面もありメキシカンリーグの6番打者のようなどっちつかずな助っ人外国人来日な不安も覚えますがマニアなら秀でた部分を見つけて楽しむのも一興でしょう。バタバタと騒々しく打ち鳴らされるリズムプレイ、力技でねじ伏せるギター、メタリックなサウンドですがキャッチーな歌メロを持ちこんだりと枠組みはしっかりしていますからバックアップさえあれば大化けした可能性を感じます。昔、中日の第三の外国人だったブライアントが東尾をぶん殴った男、デービスが大麻持ちこみで空港で強制退国&退団で、急遽近鉄入りし、その打棒を余すことなく発揮し仰木マジックに大貢献したような期待の持てるサウンドでした。
ちなみにプロデューサーはヴァージンスティールのヴォーカルなので、あの音を想像していただけると外れないですね。


DAMIEN THORNE - Wrath of Darkness ★★★ (2020-04-21 13:19:49)

オカルト映画の金字塔オーメンに出てくる悪魔の子ダミアン・ソーンの名前をバンド名にしている、イリノイ州出身のHM/HRバンドの2枚目。80年代の録音していたものを2001年にようやく日の目を浴びることとなった。
古いマテリアルであるため、2000年感は皆無だが、その闇に蠢く不吉なる存在、触れるだけで毒気に侵されそうな瘴気漂う闇夜のヘヴィロックサウンドは、シンガーのシアトリカルさも更に拍車が掛かり芝居がかったメタルサウンドを強く推し進めている。

かつてアメリカの地下で蠢いていたシアトリカルなダークネスワールド全開のメタルサウンド。その裏番長スタイルを徹底的に推し進めることで成し得た境地。音質は非常に悪いのだが、細部まで作り込んだ緻密な演奏、おどろおどろしさだけでは終わらないクールなアイデアを詰め込んだ④などを聴けば、このバンドの知的な才に改めて感心したものです。

蠢くメタルリフ、その豊富なアイデアにも驚かされるが、聴き手の感情を逆なでするような気持ちの悪いリードプレイ、その情感を蹂躙するメロディは地下室から聴こえる絶望的怨嗟のようだ。そしてのたうち回る強烈なリズムプレイは、焼け付くような粘着性を持ち込みドロドロと張り付いている。時には緩急のブレイクを繰り返し劇的な構成の根幹をなしているのだから恐れ入る。

お蔵入りの作品故に、完成度という点では物足りない、時折、首を傾げたくなるような場面がないわけではない。それだけにしっかりとした形での再リリースを求めたいのだが、この時代でした成し得ないという、如何とも表現しがたいパワーが内包されているのも事実。この闇の怒りと直訳できるアルバムタイトルが示す通りの、不穏なる暴虐性が、理性を蹂躙する不吉なるメタルサウンドに身を委ね、恐れおののくのが一番でしょう。


DAMN YANKEES - Damn Yankees - Come Again ★★★ (2021-05-28 13:10:43)

泣かせるねぇ
本当にどのチャンネルを捻ると泣けるか知っとるよ
質の高いメジャーロック
この力量とセンスを持ち合わせる凄腕集団
素人も玄人も楽しませる最高のバンドだった


DAMN YANKEES - Don't Tread - Where You Goin' Now ★★★ (2021-05-28 13:19:19)

これも質が高い
良くできたメジャーロックである
唄えるメンバーがいるからハーモニーも強い
易々と感動を運んできますね
ジメジメとした梅雨を吹っ飛ばしてもらいましょう


DAMNED NATION - Road of Desire ★★★ (2019-11-06 16:55:30)

オープニングからカヴァーディル風の唄い回しが似合う北欧風へヴィロックで幕開け、質の高い演奏と唄によって、この古典的な楽曲を安心して聴く事が出来ます。ベタなんでヘタを売ったら大変ですからね。時代は1999年、そういう背景を想像して聴けば、こういう路線と言うか音楽性に落ち着くのは当然とも言え、先人達の影響を自分達流に解釈した楽曲は、どれもが手堅く、そして練り上げられており、安心して聴いていられます。新鮮味の薄い楽曲なのにフレッシュ感が漂っているのも魅力的、こじんまりとした感もあるけど、百花繚乱、色鮮やかでバラエティに富んだ楽曲を自分の好みで楽しんで聴けるのが今作最大の売りでしょう。また、最終的に、北欧風味満点の爽快感で包んでいるのも、マニア筋を喜ばせる要因でしょう。なんでもミント味にするんだなと思う方は止めた方が良いですけどね。


DAMZELL - READY TO ATTACK ★★ (2008-08-23 18:44:00)

九州は福岡出身のHM/HRバンドが1989年にリリースした1stアルバム
男臭い硬派ないでたちが目を惹くバンドでヴィジュアル系全盛期だけに頼もしく思ったものです(男なら一度を身に着けたいガンベルト姿に敬礼)NWOBHMの流れを組むメタリックなサウンドを武器にパワフルかつ正統派なHM/HRサウンドを披露し好感が持てました。
しかしさざ波ヴィブラードでお茶を濁すVOの唱法に難を感じて購入当初はまともに聴く事無く埃に埋もれさせていましたね。時を経て正統派サウンドに飢えていた時代に聞き返したら、音質は薄っぺらいし頼りないハイトーンだったり、耳障りなコーラスが聴こえたりと気になる部分はあるが、古きよき正統性を訴えるHM/HRサウンドと印象的なフレーズを奏でるギターには心を揺さぶられるものがあり、聴き進むにつれVOも味が出てきて結構聴いたものです、特に様式美然といったギターソロは印象的でしたね。ますます多様性を帯びたHMシーンにこそ、こういった何の捻りもない剛球一直線なHM/HRサウンドを見直すべきではないでしょうか?当時の日本バンドが抱えていた欠点も含め僕は愛すべきバンドの一つでしたね。たしかギターとベースは兄弟だったと思います


DAMZELL - READY TO ATTACK - BLACK CHAPEL ★★ (2008-08-25 02:19:56)

オムニバスアルバムにも収録されたパワフルかつドラマティックなミドルハイナンバー
美しいフレーズを奏でるギタープレイが印象的です
何処を切っても剛直なメタルナンバーに惹かれますね
同時のメタルシーンを考えると貴重な路線だった
サウンドプロダクションのショボさも気にならない位に正統派のHM/HRだった


DAMZELL - READY TO ATTACK - DEATH MARCH (2009-10-30 02:44:11)

妖しげなメロディが耳を惹きますね
ヘヴィなミドルナンバー
ドラムとギターが良い仕事をしていますね


DAMZELL - READY TO ATTACK - HELLS BREAKER ★★ (2009-10-28 01:53:11)

パワフルかつメロディアスな疾走ナンバー
印象的なフレーズを奏でるギターが肝


DAMZELL - READY TO ATTACK - IRON HEROES (2009-10-29 01:08:59)

パワフルかつストレートなHM/HRナンバー


DAMZELL - READY TO ATTACK - PROLOGUE ★★★ (2009-10-29 01:04:17)

様式美然とした哀愁の疾走ナンバー
硬質な質感に実直なメタルスピリットを感じます
タイトなドラミングも楽曲を引き締めますね
ギターソロも聴かせてくれますよ


DAMZELL - READY TO ATTACK - READY TO KILL ★★ (2009-10-28 01:46:38)

小気味よく疾走します
切れ味の鋭いギターソロがカッコいい
ソロ後のリズムチェンジするパートも好きですね


DAMZELL - READY TO ATTACK - SHOCK OF THE GUILLOTINE ★★ (2009-10-30 02:46:01)

メロディアスなギターが印象的ですね
パワー溢れる疾走ナンバー
音質は良くないがタイトなドラミングも楽曲をグッと引き締めています


DAMZELL - READY TO ATTACK - STREET PASSION ★★ (2009-10-28 01:51:33)

落雷鳴り響く妖しげなSEから一転
メタリックに切れ込んでくるアグレッシブな疾走ナンバー
藤本朗を思わせるVoも頑張っていますね
今のご時勢のこの音質は厳しいが時代性を無視した
彼らの姿勢に敬礼です
パワフルな正統派のHM/HRナンバー


DAMZELL - WAR SONGS ★★ (2011-04-14 16:25:23)

福岡発正統派のパワーメタルバンドが1991年にリリースをした2nd
ギターを一人増やしツインギター編成に変貌、
高速回転するリフと美しいメロディを奏でる扇情的なギター、
音質もよくなり彼らが目指す前作の流れを押し進めた、
力強いソリッドなサウンドとドラマ性を讃えた楽曲は本来の魅力となる
逞しさが増します。
ハイトーンを駆使したシンガーの歌い方も板についてきたものの
魅力的な歌声ではないので平坦な唄メロばかりでは印象に残らない
全8曲入り大半が7分越えと言うのも少々飽きが来る要因
全体を支配する重苦しい雰囲気と相俟ってずっしりとした疲労感が残ります
聴き手を選ぶでしょうが正統派HM/HRファンなら一度は味わって欲しいですね
NWOBHM根ざした剛直なヘヴィ級のサウンドには説得力があります
曲のタイトルからも想像できますが、あの時代の戦争をテーマにしたコンセプトアルバムでしょう


DAMZELL - WAR SONGS - ACES ★★★ (2011-04-17 13:10:59)

シンプルなリズムとワウの掛かったギターを披露するイントロから一転
スピーディに突き進む剛球一直線な疾走ナンバーへと変わります
こう言う曲もねじ込んでくるから良いんだよね


DAMZELL - WAR SONGS - ENDLESS WAR ★★★ (2011-04-17 13:03:27)

ダムゼルならではの重量感たっぷりヘヴィなミドルハイナンバー
アルバムのハイライトとでしょうね
戦争に対するやりきれない思いが攻撃的なメロディと伴って耳を抉ります
首を振りながらコブシを振り上げずにはいられません
スリリングなギターソロも悪くないですね


DAMZELL - WAR SONGS - FIST & STEEL ★★ (2011-04-17 13:06:11)

キレイなメロディを奏でる松田と
速弾きを披露する佐伯と2本のギターの資質の違いを楽しめます
美しいドラマティックなバラード
歌い手の好みが評価の分かれ目でしょう


DAMZELL - WAR SONGS - HEAD BANGERS ★★★ (2011-04-17 12:58:43)

破壊力抜群
ゴリゴリ、バキバキの疾走ナンバー
パワフルなリズムプレイが引っ張っていますね


DAMZELL - WAR SONGS - IRON CROSS ★★ (2011-04-17 12:49:26)

ゴリゴリ、バキバキとしたリフが耳を惹きます
重厚なリズムプレイとバンドの真骨頂でしょう
扇情的なメロディを奏でるギターも聴き所
でも7分半は長いかなぁ


DAMZELL - WAR SONGS - WAR SONG ★★ (2011-04-17 12:45:06)

メランコリックなインストナンバー
もの悲しいフレーズが胸を締め付けます
アルバムのオープニングナンバー


DAMZELL - WAR SONGS - ベルリン陥落の日 ★★ (2011-04-17 12:54:46)

派手な速弾きが飛び出すイントロに驚きます
重苦しいヘヴィなミドルナンバー
中盤のドラマティックな展開もまずまずです


DANCER - GRAVE DIGGER - GRAVE DIGGER ★★ (2007-08-14 11:41:12)

マンドレイク・ルートから出たシングルです。へヴィなリズムがカッコイイ ミドルナンバー
ギターソロがハイライトとなっています
Voが曲と分離して聞こえるかは好みの問題だと思う


DANCER - IN THE BEGINNING ★★ (2007-08-02 10:53:00)

フライングVを操るギタリスト藤本泰司が世に出た記念すべきデヴュー作です
全ては前田TONY敏仁が加入したことにより全国的に知名度を上げることにより
音源制作に行き着いたのでしょう 当時のインディーズとしてはかなりの成功を収めたとか アメリカンでポップなナンバーから正統派までと幅広い音楽性というか
方向性が定まっていなかったのか多様性に富んだアルバムとなっています
ハイトーン一辺倒なVoに最初は抵抗がありましたがこれもバンドの個性と受け止た


DANCER - IN THE BEGINNING - BLUE FIRE ★★ (2007-08-02 10:39:23)

アルバムを飾る一曲目にして彼らの代表曲です
アンセムの坂本英三とギターの藤本泰司がシースルーという
バンドを組んでいたときからの曲だとか、それを元アンセムの
前田TONYが歌うのだから実に面白い
メロディアスかつドラマチックな名曲だと思います
ギターソロは一聴の価値あり
フライングVを操る天才ギタリストが世にでた一曲だと思います
ハイトーン一辺倒な唄が気になる方はやめた方が


DANCER - IN THE BEGINNING - DEATH CRY ★★ (2010-02-01 05:53:57)

前田トニー先輩のハイトーンに好みが分かれそうです
様式美然としたメロディアスなミドルナンバー


DANCER - IN THE BEGINNING - NEVER SURRENDER ★★★ (2007-08-14 11:34:01)

前田TONY先輩が加入前からある初期の代表曲です 当時流行だったLAメタル然とした楽曲です


DANCER - IN THE BEGINNING - THROUGH IN THE NIGHT ★★★ (2010-02-01 05:56:16)

キャッチーかつメロディアスな疾走ナンバー
この爽快感が彼らの魅力です
ギターソロもカッコいいですよ
ベースも好きですね


DANCER - IN THE BEGINNING - THUNDER AND LIGHTNING ★★★ (2010-02-01 05:59:08)

全篇英詩によるグルーブ感が心地良い
メロディアスなミドルナンバー
適度なポップセンスを散りばめたアイデアが良いですね
ギターソロも良いですね


DANCER - VIOLENT EMOTION ★★ (2007-08-02 11:04:00)

1988年に彼らが残した唯一のフルアルバムです
音楽性も絞込み音質もグッと良くなり聴き応えのある好盤となりました
ダンサンブルな⑧やバラード⑨タイトルトラックの①等がオススメです


DANCER - VIOLENT EMOTION - DANCIN' IN THE RUINS ★★ (2007-08-14 11:20:20)

キャッチャーでダンサンブルなナンバー


DANCER - VIOLENT EMOTION - GAMBLER ★★ (2007-08-14 11:25:25)

メロディアスでノリの良いロックンロールナンバー
藤本泰司が弾きまくってますね TONYの存在が個性となっている
本当に曲は普通なんだけど


DANCER - VIOLENT EMOTION - REMINISCENCE ★★★ (2010-02-01 05:50:24)

感動的なロッカバラード
ベタだが泣かせてくれます


DANCER - VIOLENT EMOTION - THE WANDERER ★★★ (2010-02-01 05:48:01)

藤本泰司の滑らかなギタープレイに耳がいきますね
前田トニー先輩のハイトーンも心地よいです
キャッチーでメロディアスなダンサーらしい名曲です


DANCER - VIOLENT EMOTION - TIME TO DIE ★★★ (2007-08-14 11:02:03)

パソコンの操作ミスです 沢山同じ曲のことを書いてしまいました。二つとも同じ曲のコメントです。すいません


DANCER - VIOLENT EMOTION - TIME TO DIE ★★ (2007-08-14 11:03:52)

timeという曲のコメントがTIME TO DIEのコメントです


DANCER - VIOLENT EMOTION - TIME TO DIE ★★★ (2007-08-14 10:57:18)

キャッチャーでいながらも憂いのあるメロディアスなナンバー
唄メロも良くTONYの唄も変に力んでいないので受け入れやすいのでは?エンディングのギタープレイの方がカッコイイ


DANCER - VIOLENT EMOTION - TIME TO DIE ★★ (2007-08-14 10:52:16)

憂いのあるメロディアスな佳曲です


DANCER - VIOLENT EMOTION - UNDERCOVER OF DARKNESS ★★ (2007-08-14 11:16:33)

バンドの一体感が現れている佳曲です
オーソドックスなナンバーなのですが個人的にはグッときます
リズムアレンジが気に入っているにかな tony先輩も男らしい


DANCER - VIOLENT EMOTION - VIOLENT EMOTION ★★★ (2007-08-14 10:50:18)

2ndアルバムのタイトルトラックにて今作の代表曲
オーソドックなメロディアスHM/HRナンバーですが
曲によってはうっとおしいと感じる事があるのですが 一聴してわかる前田TONY先輩の歌唱が光ります
アンサンブルの充実振りも良い ギターソロは慎重に


DANGER - Keep out ★★ (2018-12-10 15:10:21)

北欧はスウェーデンの若手5人組が2004年にリリースした記念すべきデビュー作。ベタなバンド名にアルバムタイトルから、工事現場の立ち入り禁止のイメージしか出てきませんが、彼らが2004年に世に披露したサウンドは隆盛を極めた北欧初のメロデスでもなければ、ポップロックでもないガチンコの正統派HM/HR。ド頭から鋭利なリフワークが急降下するNWOBHM丸出しの疾走ナンバーで幕開け、その後も手綱を緩める事無くゴリゴリの正統派スタイルで勝負をかけます。流石デビュー作と言う事で、露骨な拝借や○○あの曲みたいだなぁと、気になる面はあるのだが、当時の世相を考えると勝負してきたなと応援したくなりますね。
音だけ聴けば北欧産とは思えないオールドスタイル、それはEUROPEの成功前に北欧シーンを映し出しているようで実に興味深い。


DANGER DANGER - Cockroach, Vol. 2 ★★★ (2021-12-16 18:40:39)

お蔵入りしていた幻の3rd。前作の延長線上にある作風であるがリリース当時の音楽シーンを意識した作りに無理矢理感は一切無い。作品前にシンガーとして成長するテッド・ポーリーの歌声もバッチリとハマり、グラム系アメリカンハードサウンドの典型的なスタイルを踏襲している。適度にハードでフラッシーなギターサウンドも味わいがあり、バラエティ豊かな楽曲の輪郭を描いている。仕上げた力作だが上積みというのかバンドが持つキャパシティが広がったとは思えいない無難さが好悪を分けるでしょう。
しかし、お手軽ロックンロールなようでIQは低くない、そして売れ線とは違う貫禄というのか迷うことなく王道スタイルを貫いているのが今作の視聴感をよりよいモノに仕上げているのだろう。少しのモダンさも許せない潔癖症な方にはすすめませんが、地に足のついたパフォーマンスは風格すら漂います。


DANGER DANGER - Danger Danger ★★★ (2012-01-29 23:48:59)

プロデューサーにランス・クインの名前があるのだから、この音は予定調和。洗練された極上のメロディアスHM/HRサウンドを聞かせてくれる1989年リリースの1st。今聴いてもなお完成度の高さと質に驚かされます、売れ線と言えばそれまでかも知れませんが、研ぎ澄まされた完成度の高さに驚嘆あるのみ、安定感のある安心して聴いていられる、本当に心に沁みるサウンドです。若かりし頃は「シャレてんなぁ」の一言で片付けてしまう勢いだったのですが、普通のメタルが聴きたいなと思う時代に購入し聞いてみたら、この計算され尽したUS産メロディアスHM/HRサウンドに魅了されましたね。かつては、メタリカもボン・ジョヴィもヨーロッパもモトリー・クルーも僕のような様式美バカも一括りで情報交換される時代があったように感じます。昨今はメタルの世界でも流行のサイクルの速さを感じずにはいられません。今作のような大衆性を帯びていながらも腰を据えた本気のメロディ重視のUS産HM/HRサウンドに触れて欲しいですね


DANGER DANGER - Danger Danger - Bang Bang ★★★ (2012-01-30 00:12:54)

やりすぎ感満載ですね
この極上のポップセンスは素晴らしい
何故か気恥ずかしくなるのは
僕がB級メタルマニアだからでしょう
洗練度マックスなアメリカンHM/HRサウンドに軽やかな気分を味わえます


DANGER DANGER - Danger Danger - Boys Will Be Boys ★★★ (2012-01-29 23:51:02)

このノリや雰囲気が大好きです
メロディアスかつグルーヴィー
男前ですね


DANGER DANGER - Danger Danger - Don't Walk Away ★★★ (2012-01-30 00:10:15)

大人なサウンドが耳馴染みよく刺激を与えてくれます
ポップでキャッチーなサウンドは本当にシャレています


DANGER DANGER - Danger Danger - Feels Like Love ★★★ (2012-01-29 23:54:53)

洗練されていますね
耳馴染みの良いメロディと
ハードなサウンドが胸に迫ってきます
優等生な雰囲気もお約束感満載でよい


DANGER DANGER - Danger Danger - Live It Up ★★ (2012-01-29 23:59:55)

こういった雰囲気はアメリカのバンドにしか出せません
嫌味にならないハードさとテクニカルなインスト陣
隙のないアルバムを締め括るのに相応しい楽しげな雰囲気が良いです