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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 2501-2600

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 2501-2600
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CRYSTAL VIPER - The Cult - The Cult ★★★ (2022-01-08 18:31:08)

イントロの流れを引き継ぐモノ悲しいイントロ
マイナー調のメロディは悲しみを讃え一気に弾けます
パワフルかつメロディアスなクリスタルヴァイパーサウンドの幕開け
心して聴かないと吹っ飛ばされるような勢いをまとっている


CRYSTAL VIPER - The Curse of Crystal Viper ★★★ (2019-11-27 14:31:37)

いつの頃からかTRUE METALなる言葉が声高に叫ばれるようになったのが(真実のへヴィメタルってねぇ、世の中が勝手に解釈を変えただけなのに)、そんな多様化する時代にポーランドから登場したのがマルタ・ガブリエル擁するバンドのデビュー作。リードシンガーのみならず、ギターも弾ける彼女は、バンドの創作面を司るバンドの要なのだが、そんな彼女を支えるのがプロデューサーであり、結婚相手でもあるバート・ガブリエル。この二人がいればバンドは永遠に続くのだろう。ちなみにバートはSkol Recordsの創設者であり、レーベルの志向を考えると、このバンドの音も合点がいきますよね。

紛うことなきクラシックメタルの世界観を踏襲。高揚感のあるメロディと攻撃的な演奏はへヴィメタルのカタルシスを解放するに適していると言え、中世ヨーロッパの世界を下敷きにしたファンタジックかつヒロイズム溢れるサウンドを、ど真ん中で掻き鳴らしている。ハードなサウンドに負けないマルタの歌声もデビュー作ならが堂に入ったもの、何の迷いもなく自らの信じる道を突き進むが故のパフォーマンス力であろう。
何よりも女を売らない無頼なキャラも魅力の一つだ。タフレディといったところだろうか、現代のメタルディーバとして、その存在感を世に知らしめたデビュー作。リードギターであるアンディ・ウェーブの存在もまた、この強烈な世界観を下支えしているのも見逃せません。堅実さと派手さを巧みに使い分けていますね。


CULPRIT - Guilty As Charged ★★★ (2020-04-30 14:55:59)

シュラプネル主催のU.S. Metal Vol.IIにて、その存在を知らしめたシアトルの正統派HM/HRバンドの1st。良く動き回るベースと手数の多いドラム、濃厚に絡み合う2本のギターがメイデン風のある構築美の高い重厚なサウンドを披露と、味付けはかなり濃い目です。シュラプネルと言えばなスピード級ではない、プログレッシブな展開を導入したミドルナンバー中心の音楽性は、正にガチンコアメリカンメタルの真骨頂と言ったところだろう。
日本人好みのキャッチーさや情緒の欠けたスタイル故に、分かりやすさを求めるマニアには退屈極まりないサウンドとなるのだろうが、この愛想のないスタイルこそ、浮かれ気分でロックンロールなメタルバブル前夜のUSシーンだからこそ、成り得たスタイルと思え、必ずや我が国にも需要のあるシリアスなメタルサウンドである。一筋縄ではいかぬ濃厚さも、ハマれば魅力も倍増となかなかの聴きごたえがあります。
このバンド、今作を残しバンドは空中分解、TKOに流れたりとした為に、イマイチ認知度を上げられなかったのだが、ネオクラ量産工場と化す前のレーベルの多様性を知る上では貴重な音源かと思います。侮るなかれシュラプネル。どこかマイナー臭を放つレーベル成れど、スピード狂を満足させるだけではない懐の深さを味わってほしいですね。


CURVED AIR - Air Conditioning - Vivaldi ★★★ (2019-10-28 14:35:56)

このバンドを代表する一曲でしょうね
開始して1分少々でヴァイオリンがの独奏パートに流れるのだが
これがスリリングかつ鮮烈なインパクトを残す
その後も実験的な要素を孕んだノイジー系の電子音もねじ込み
70年代初頭ならではの前衛的なスタイルは聴く者の感性に突き刺さるでしょう
後半に向けてヴァイオリンが先導するスリリングな展開
その切迫感に手に汗握る興奮を覚えるでしょう
どういう訳か秋も深まる季節になると無性に聴きたくなる一品です


CURVED AIR - Air Cut - Easy ★★★ (2020-01-09 03:36:38)

ジャジーかつクラシカルなピアノの音色が耳を引きます
割とブルージー面も強めだったりと一言で表せない音楽性も魅力
ムード満点のハードギターも素晴らしい
でも娼婦のような艶っぽさも感じさせる悲哀を込めた歌唱が一番だろう
派手目のインストプレイからのキーボードが唸るパートもエエわ


CURVED AIR - Live ★★★ (2020-01-03 22:07:04)

ダリル・ウェイのヴァイオリンを中心としたクラシカル・トラッド・フォーク路線の英国産プログレバンドのライブアルバム。当時の背景は詳しく分からないがアルバム毎にメンバーチェンジを行い、解散したりしなかったり見たいな空気の中で活動を続けていたと言うのか?なんだか入り組んだ事情のあるバンド活動だったようだ。デビューアルバムが全英8位と売れた為に、噂に敏感なロックマニアは早くから目をつけられたバンドらしいのだが、前述した参加メンバーの不安定さとバンドの危うさ、そして一番の問題は、当時としてシンガーが女性だったと言うのが、我が国内において認知度を上げられなかった要因かもしれない。
そんなくだらない色眼鏡などありえない、現代なら大いに評価を受けられるだろう、クラシカルなヴァイオリンの調べとファズの塗された歪んだギターが激しくぶつかり合う事で生み出される独特の緊張感、そこに凛とした佇まいのクリアーな歌声が、儚くも美しく響き渡る事で個性を出張してきたバンドだったのだが、このライブ盤を聴いて色んな意味で裏切られた。
まず女性シンガー、ソーニャ・クリスティーナがぶっ飛んでいる。完全に白目剥いて無軌道にヤケクソシャウトをしまくっている。ライブとは言え、ここまでステージで暴れているとは思わなんだ。
正直、彼らのスタジオ作はダリル・ウェイのヴァイオリンに導かれるクラシカル調の楽曲がメインとなっている為に、唄もシットリとさせた面が多かったのだが、ここでは、そんなことはお構いなしに、ひたすらキレまくっている。正直、騙された、そしてそれが最高にカッコいい。これぞライブだと興奮させられた。
テンションが高いのは彼女だけではない、すったもんだの挙句に出戻った初期メンバーによる重厚なアンサンブル。当時のバンドは上手くなければ人前になど出れなかった、それだけに安定感は抜群だ。
ウネリをあげつつ、要所を締める狂ったハモンドの音色、歪みまくるギターはファズまみれ、荒々しくも美しいクラシカルプログレサウンドのロックな部分を抽出したようなサウンドは、スタジオ作の何倍もハードに仕上がっている。
いい意味でのサイケな陶酔感、難解に聴かせないプログレスタイル、それは全てを統率するのが中心人物たるダリル・ウェイなのは間違いない。
個人的に英国のロックは好きだが、所謂、ニューウェーブやエレポップは大嫌いである。自分の趣味嗜好としては対極にあるサウンドだ。それだけに、彼らは我が国においては、時代の狭間で忘れ去られた存在となってしまっているが、70年代のロックは勿論、プログレとかジャンルも関係ない、このクールなアイデアと、暴れ馬の如くアジテーションしまくる歌声に、リアルロックの真髄を味わう事が出来るでしょう。完成度の高いスタジオ作も素晴らしいが、ハードなサウンドを楽しみ方にはチョイと眠いかも知れない、そんな耳にも十分に刺激を与える珠玉のライブ盤。選曲も3枚のスタジオ作から満遍なくセレクトされているので入門編としても重宝するでしょう。個人的にはフルで収まっていないのが残念です。


CURVED AIR - Live - Everdance ★★★ (2020-01-03 22:23:58)

狂ったようにシャウトしまくるクリスティーナ嬢
ステージ上における異常な熱気が手に取るように伝わる
ヴァイオリンに導かれ皆が暴れている
無軌道にさせない統率力の高さに脱帽
様々なアイデアをコラージュさせた結晶だろう


CURVED AIR - Phantasmagoria ★★★ (2020-01-09 03:28:21)

ベースにマイク・ウェジウッドが参加、バンドの体制も強化され音楽的な方向性も固まりだした、初期の代表作に押される3枚目のアルバム。オープニングから幻想的なメロディが舞い踊るロマン溢れるエレクトリックなフォークロックで掴みはOK。その流れを損なうことなく、次のMELINDA(More or Less)フルートの音色も悲しいフォークサウンドで魅了と、前作までに感じた実験的要素を排除し、何をしたいのかを明確にアピールしているように感じさせたのは大正解だろう。
Not Quite The Sameではブラスバンドも大活躍、ささやくような歌いまわしの絶妙、コケティッシュな魅力のみならず、妖艶さに磨きがかかるソーニャ嬢だが、ここでは愛くるしい乙女といった様相と面白いです。
Cheetahではキレのあるヴァイオリンに導かれスリル満点の演奏を堪能できるインストが登場、このバンドの魅力を余すことなく伝えているが、どの楽曲もコンパクトに纏められ、聞きやすく仕上げたバンドの勝ちだろう。その中で8曲目に登場する「Over And Above」の濃厚な展開に酔いしれます。もっと大作ナンバーが欲しいという願望はあるのだが、ここまで色彩豊かな楽曲を揃えられると文句も言えず、方向性を固めた今作の親しみやすさに諸手を挙げて万歳といけますね。
でも前2作よりはロック色が薄まったといえるので、ハードなものが主食に方には物足りなさも強まったでしょう。そのあたりが評価を分けそうですが、素直に耳を傾ければ、初期の代表作に偽りなしの名盤と断言できる出来栄えを誇ってるでしょう。


CURVED AIR - Phantasmagoria - Marie Antoinette ★★★ (2020-01-06 18:23:42)

ロマンティックですね
優美で温かみのある曲です
でもどこかミステリアスな雰囲気も漂うのが癖になる
当然そのまま進行する分けはなく
中盤のパートから表情を変えるのもこのバンドならではの魅力
マイク・ウェッジウッドのベースも耳を惹きますね


CURVED AIR - Phantasmagoria - Melinda (More or Less) ★★★ (2020-01-06 18:27:40)

シンプルな構成も悪くないです
ソーニャ嬢の繊細な歌声も魅力的
フルートの音色も泣かせます
そしてヴァイオリンのパートが登場
感傷的なメロディが木枯らしの如く吹いていくアコースティカルな小曲
3分少々では短いと思わせたバンドの勝ちです


CURVED AIR - Second Album ★★★ (2020-01-06 18:17:24)

女性シンガー、ソーニャ・クリスティーナ擁する英国産クラシカル・フォークプログレバンドの2枚目。前半はキーボードのフランシス・モンクマンが後半はダリル・ウェイが楽曲を手掛ける構成という形になっているが、これが非常の明確なコントラストを生み出しており、音楽的イニシアチブを握る二人のアイデアが交差する様に、このバンド独特の緊張感が産み落とされているようだ。

個人的に、このバンドに初めて触れたのが今作であり、アートな感覚に支配された斬新さもあるのだが、高尚で難解なプログレサウンドをは一線を画す、いい意味での親しみやすさ、難しい事をやっているのに、優美な感性に包まれているのが一聴したときに感じた肌感覚だった。

多彩な鍵盤楽器とヴァイオリンが織りなすハーモニーの豊潤さ、その多彩なる卓越した表現力は、まさにアートロックと呼ぶに相応しい、ひと時を前半では繰り広げられるのだが、ダリルに主導権が移った途端、サイケな顔を覗かせ、アバンギャルドに展開、ジャズにも通ずるインタープレイも数々に息を飲む。
このアイデア豊富な楽曲群に、もう少しハードなモノを好むワタクシでも、知己を得たような気分になったのは昨日の事のように鮮明に思い出される。

個性的なサウンドの中で、時には少女のようにコケティシュな魅力を振りまき、一層の優美さを楽曲に与えたソーニャ嬢。彼女の表現力の豊かさは、そんなものに留まることなどなく、コチラの心を見透かすように大胆に声色を使い分け、魔性な部分を巧みに演出、このバンドの顔として、彼女の存在なくして語る事は不可能と言いたくなる程、重要なキャストを演じている。

こうして改めて聴くと実験的な要素も多いのだが、やはりクラシックに造詣の深いメンバーがいる為に、整合感が高いのが印象的。この手のプログレサウンドにありがちな、分かる奴だけついてこい的なニュアンスよりも、枠内の中で最大限にイマジネーションを膨らませ、我々一般的な感性でも理解できるような、親しみやすさが最大の聴きどころだろう。


CYCLONE(BELGIE) - Brutal Destruction ★★★ (2012-09-14 15:06:33)

ベルギー産スラッシュメタルバンドが1986にリリースした1stアルバム。Exodusあたりを彷彿とさせるキャベツの千切ベイエリア・クランチなリフを主体に突っ走る様は初期スラッシュメタルのもつアグレッシブさを現代に呼び覚ましてくれます。火薬さんのコメントに付け加える要素もありませんので割愛しますが1986年は歴史的にもスラッシュメタルが世にあふれ出す過渡期、こうしてベルギーからも強力なバンドを輩出しようとしていたのだから驚きです。今なら再発デジタル・リマスター盤も手に入りますスラッシュメタルマニアなら今作を聴いて熱くなること間違い無しでしょう。


CYNTIA ★★★ (2013-02-25 19:29:26)

HM/HR=体育会系・女人禁制みたいなノリがあります、少々女を売りすぎたりすると嫌われたり、黒い服を着込むイメージとなんか偏見じみたものを感じますが、白い衣装をまといカラフルさを押し出したジャケットの放つ健康的なヴィジュアルに好感を持ちました。ヴィジュアル的にも全員採用レベルの可愛らしさも程よく絵になりアイドル的な要素も含み硬派なロックサウンドとの融合を見事に果たしているのも更なる好印象。ガールズメタルバンドブームが巻き起こるなか、この路線を推し進めシーンを牽引して欲しいですね。極端なものが好まれる昨今にあり、アホみたいにCD買ったりジャンケン見なくともトキメク事の出来るアイドルバンドの登場にちょっと喜んでいますよ。アイアンメイデンのLIVEは凄い、好む好まざるを得ず凄いステージを見せてくれるバンドで、その迫力と上手さには毎回(エディ登場とヤニック・カーズの絡みはイマイチ興ざめしますが)すげぇなぁと感慨深い気持ちを味あわせてくれます。大物はやはりお金を払って見る価値がある、そう再認識させてくれる言い訳が出てこない数少ないバンドだ、いつ見てもブルースは歌が上手い。そんなプロフェッショナルなステージなんて、そうはお目にかかれません。そう割り切ると可愛い女の子がソコソコのメタルを魅せてくれるLIVEも違った楽しみがあり、もっと大きい箱で見たいと本気で思いました。こういうバンドがメタル度をキープしつつ成功してくれたらシーンの活性化につながるし、底辺の拡大に貢献するでしょう。個人的には大いに期待をしていますね、メタル系は費用対効果の効率がよく商業的な利益率は悪くないと思っています、立ち行かない経済がある種、垂れ流しの音楽に歯止めを掛け、裏切らないメタルマニアを取り込む手法は悪くないはずです。アルディアスの二番煎じだろうがメジャーデビュー盤を楽しみに僕は彼女達を応援しますよ。久しぶりに心躍る国産メタルバンドの登場に気分も上々です


CYNTIA - Endless World ★★★ (2013-01-30 13:31:12)

キュートなルックスのVoを擁する国産ガールズHM/HRバンドの記念すべき1st。アルバムジャケットから発散される健康的な雰囲気からポップなガールズロックが聞こえてきそうですが、本編が奏でる本格的なHM/HRサウンドには恐れ入りました。むしろ古典的過ぎる手法を用いた王道サウンドに度肝を抜かれましたね。今のご時世にここまでストレートなスタイルで勝負を掛けてくるとはアッパレですね。性別で舐められることのないテクニック的に申し分のないバックは勿論ですが、やや画一的ですが地に足をつけしっかりと歌い上げるVoのパフォーマンスにも好感がもてました。個人的には女性が低音で念仏のように唄われるのは苦手ですからこのスタイルはしっくり来ます。Vo、SAKIちゃんのパワフルな楽曲に負けず女性らしさを失わない、そしてキュートなルックスに負担を掛けることのないパフォーマンスを披露してくれるとは実力派バンドの看板に偽り無しです。Ds、KANAKO嬢のタイム感も上々の的確なドラミングも魅力的だし切れがある。YUI嬢の華やかな見た目にも負けないギターワークとテクニック、さらにはオッサン好みのプレイに感心させられましたね。ある意味バンドを支えているKeyのAYANO嬢の多彩なプレイはバンドを可能性を広げ実に魅力的なサウンドメイクを心がけていますね。各自の見せ場を楽曲に盛り込みシンガーの特性を生かした大局的な大衆性を帯びたポップフィーリングを散りばめた、とっつき易さも孕んだ楽曲の高品質ぶりも素晴らしく、ここまでど真ん中な正統派スタイルに焦点を絞りつつも聴きやすくまとめ上げるとはバンドのポテンシャルの高さに驚かされましたね。いい意味での女性らしさを前面に出しつつも、枠組みのしっかりとした職人的な仕上がりを見せた彼女達のデビュー作、是非とも多くの人に聞いて欲しいですね。随分前からコメントはしたかったのですが僕のようなオッサンが第一号になることに気が引けていましたよ。


CYNTIA - Endless World - BEYOND THE WORLD ★★★ (2013-02-25 18:30:36)

哀愁の歌謡ハードポップナンバー
日本人臭さが気になる人はダメでしょうが
SAKIちゃんのギリギリの歌唱がええんですよ
ガンバレっと応援したくなります
ドラムはパワフルかつシャープですね
さりげなく聴かせるバックは上手いわ


CYNTIA - Endless World - BITTERSWEET NIGHTSHADE (2013-02-25 18:46:50)

僕の持っている通常版アルバムのラストソング
B'zっぽいダンサンブルな一曲


CYNTIA - Endless World - METEOR CALLING ★★ (2013-02-25 18:27:52)

少々シンガーの迫力不足を感じさせますが
甘く切ないメロディが適度なハードさを伴い疾走します


CYNTIA - Endless World - MOONLIGHT ROULETTE ★★★ (2013-02-05 16:38:30)

哀愁の歌謡路線をメタリックに味付け
国産メタルならではの味わいですね
印象的なギターのフレーズもドラミングも気持ちよく耳に入ってきます
寄せ集め感も1stだからね
このフツーの女の子の歌声が好きです


CYNTIA - Endless World - RUN TO THE FUTURE (ALBUM VERSION) ★★★ (2013-02-23 18:00:48)

シングルカットされているだけに聞きやすいストレートな楽曲ですね
アルバム全般に言えることですが
それにしてもオッサン好みのギターを弾く女の子だね
たまらんわ


CYNTIA - Endless World - SHAMAN DANCE ★★★ (2013-02-25 18:34:22)

リズミカルな一曲
アルバムのアクセントとなりますね
似たような曲調も多く曲の持って行き方が同じなので
通して聴くとさほど印象に残らないのが残念
ええギターを弾く娘さんですねぇ


CYNTIA - Endless World - THE ENDLESS WORLD ★★★ (2013-02-05 16:43:16)

キュートなポップさがロックに弾けています
BON JOVIチックさがいいですね
アルバムのタイトルトラックだしカラオケでも歌いやすい
実に丁度良い


CYNTIA - Endless World - THROUGH THE FIRE AND THE DESIRE ★★★ (2013-02-25 18:17:54)

アルバムの中でも硬派でアグレッシブな一曲
女性らしさを生かした繊細さとパンチ力が丁度いいですね
短めだがセンスの良いソロも光ります


CYNTIA - Endless World - VOICE (ALBUM VERSION) ★★ (2013-02-25 18:37:30)

ガチンコのハードなギターが踊るバラードを一般リスナーは
どのように受け止めるのかな?
そんな気持ちで聴いてしまいます
もう少し慎重な歌があれば良かったかな
僕は好きですよ


CYNTIA - Endless World - 幻覚の太陽 ★★★ (2013-02-25 18:44:10)

9分にも及ぶ大作です
しっかりと聞かせれるアレンジセンスと演者努力が垣間見れます
キャッチーな歌メロも勇気を与えてくれるでしょう
メタルを知らない人にも楽しんでもらえるでしょうね
大作を聞かせるのに背伸びなんかしてませんよ


CYNTIA - Endless World - 色葬和音 ★★★ (2013-02-23 17:58:28)

正確なストロークから叩き出されるドラミング
軽やかなピアノの音色
ハードなギターとバックの音は押さえ気味だが色葬和音という
世界観を描いていると思います
聴き応えのある一曲ですね
実力派ですねぇ


CYNTIA - Endless World - 黎明 ★★ (2013-02-25 18:20:06)

甘くて淡い思い出が甘酸っぱく弾けます
そんな雰囲気を感じますね
そこが評価の分かれ目でしょう
彼女達にはこの手のナンバーも必要ですかね


CYNTIA - Lady Made ★★★ (2014-02-11 18:00:35)

ガールズメタルバンドCYNTIAの2nd。購入前には若干の不安がありました、メジャーデヴュー盤と言うこともあり、わけの分からんアイドルソングでも披露されたらどないしようと不安に駆られたものですが前作の流れ組む①を聴かされた瞬間に不安は吹っ飛びましたね。ハードな質感の中にポップなメロディを巧みに盛り込み叙情的でドラマテッィクな要素を含んだ楽曲はどれも魅力的だしシングルカット向けだ。今回は特にへヴィだが聴きやすいアレンジセンスに感服させられたし演奏もパワーも倍増されており、女だからと舐められる要素など微塵も感じさせない、ヴィジュアル同様、華やかなギタープレイで魅了するYUIちゃんのプレイも曲の中でしっかりと自己主張する場面を作っている(THEギターソロみたいな展開を持ち込まなかったのはメタルに馴染みの薄い層には良いでしょうね
)ドラマーの小気味の良いシャープなプレイは聞いていて心地良いし安心出来ます、あらゆる面でサポートするキーボードもテクニカルな要素も盛り込みさりげなく展開させている、新ベースもボトムをキッチリと支え一本筋の通った確固たるポジションを築いています。テクニシャン揃いのバンドの中でフロントを務めるのは重圧でしょうが彼女の女性らしい歌い回しが、このキュートでパワフルなメタルサウンドの中でバランス感覚を保つのに大きく貢献している事は明確なわけで、その重責を十分に果たしています。今作の魅力は前作以上にハードさに比重を置きつつも(チューニングもぶっといです)大衆性をバランスよく盛り込んだCYNTIA節の炸裂です(女の子らしいキュートさがたまらん)。キャッチーで軽快なナンバーからウエットに富んだバラード、ポップさと叙情的なメロディの比率の完璧さ、へヴィメタルに拘りながらも、それ以外の音楽を聴いている人に対する求心力を獲得した芯のある楽曲郡(個人的には小奇麗に纏まりすぎ)、最強の布陣といっても良いメンバーが放つガールズメタルバンド渾身の力作、是非ともお勧めしますね。


CYNTIA - Lady Made - Chilly Nights ★★★ (2014-02-11 16:53:17)

王道を行く胸キュンナンバー
キュートでハードな哀メロに惹かれます
上手く仕上げていますね
聞きやすさとハードさのさじ加減も絶妙


CYNTIA - Lady Made - Fly away ★★★ (2014-02-11 16:49:40)

叙情的なメロディとポップセンスが炸裂していますね
全般的に少々小奇麗に纏まりすぎていますが今風なハードさも耳を惹きます
ドラマ性も盛り込みグッと来てますよ


CYNTIA - Lady Made - I Will ★★★ (2014-02-11 16:43:08)

小技が効いていて聴き応えも十分
歌い手の成長も伺えるメロディックな一曲
ドラムも気持ちいいね


CYNTIA - Lady Made - IV ★★★ (2014-02-11 16:46:22)

メロディがエエですね
巧みにポップな味付けを施しキュートで
パンチに効いた彼女達にイメージを損なわないアレンジも好きです


CYNTIA - Lady Made - Jewel Stars ★★★ (2014-02-11 16:59:22)

アルバムのアクセントになる一曲
サビメロの力強さと等身大の前向きな歌詞とのマッチングがいいですね
ギターも印象的なプレイを聞かせてくれますね


CYNTIA - Lady Made - Lady Made ★★★ (2014-02-11 16:56:56)

ポップだけどワイルド
女の子らしいキュートさが
シャープに切れ込んでくるバックとの黄金比にやられます


CYNTIA - Lady Made - Raison d'etre ★★★ (2014-02-11 17:10:27)

彼女達の妖艶さに振り回されます
パワフルで小気味のよい演奏もキッチリと決まっています
メタル度もポップセンスも巧みに散りばめたらいし一曲


CYNTIA - Lady Made - Wish ★★★ (2014-02-11 17:06:19)

今アルバム一押しのバラード
前向きな気持ちにさせられる歌詞に勇気付けられます
それも魅力でしょう
メタルに興味のない人にも聞いて欲しいですね
歌謡メタルだけど良い物は良い


CYNTIA - Lady Made - 深愛エゴイズム -extended- ★★★ (2014-02-11 16:40:22)

彼女達の代名詞とも言えるメロディックな疾走ナンバー
叙情的だしハードだしキャッチーだ
等身大の女の子な歌詞も好きです
エエ曲ですね


CYNTIA - Lady Made - 睡蓮と蝶 ★★★ (2014-02-11 17:14:47)

彼女達のキュートさに胸キュンしっぱなしのワタクシには
息も絶え絶えに聴くアルバムのラストナンバー
大人っぽい歌詞が印象的です
サビに向かって徐々に盛り上がるアレンジも重量感のある演奏もカッコいいですよ
激しいバトルも見逃せませんね


CYNTIA - Lady Made - 箱庭のイデア ★★★ (2014-02-11 17:03:07)

叙情的でキャッチーなメロディを上手に押し出していますね
少々凝った展開もこのバンドの魅力の一つ
でもそれを分かりやすく伝えているから素晴らしい


CYNTIA - Limit Break ★★★ (2014-02-20 20:24:50)

早朝放送されている『聖闘士星矢Ω』主題歌を頭に持ってきましたね。弾けるポップセンスとヘヴィな疾走感が絶妙でメジャー感も満載な彼女達らしい曲で幕が明けます。2曲目もカラッと明るめなんですがメタルしている乗りやすいナンバーを放り込み、小気味良く進み前作以上にバンドとしてのまとまりと成長を感じさせ、安定感のあるアンサンブルとエッジのたったギターリフが顔を覗かせたりとメタル度も更にUP、もともとある懐かしき80年代テイストに今の感性を持ち込み古さを感じさせないアレンジの妙味を味わえるし洗練されている。あくまでもメタル発の姿勢を崩さないバンドとしてのプライドを感じさせながらも普段メタルを聞かない人に訴えかけるには十分過ぎる親しみやすさが押し上げるポップなフィーリングを前面に出し媚を売らない強さとキュートなカラフルさに彩られた楽曲郡は聴き応え十分。衣装やメイクも変わり等身大の女性像を映し出すことにより逆に華やかさもUP(個人的にはドラマーが意外と好きです)楽曲のもつ色とクロスオーバーしていく様も見事に昇華されており聞いていて実に心地よい。一曲一曲の出来栄えは前作同様見事にシングルカット向けなんですが、アルバムを通して聴くとやや流れてしまいガチなのが、ある意味ワタクシの中にあるゴリゴリのメタル魂には物足りなさを覚え、一曲くらい重心の低いミドルナンバーを放り込んで欲しかったと思うのですが方向性を考えると無い物ネダリですかね。ですがメリハリの効いた構成やジャジーな⑧に大作のタイトルトラックなども盛り込み前作以上にバラエティに富んでおり充実度は高い。間口に広いカラフルなヘヴィサウンドに癒されつつこういったバンドが入り口となりメタルへの偏見がなくなればと思いますね。一番重要なのはメタル発の歌謡曲と歌謡曲発のメタルっぽさで売れようとしない事が大事なんだと思いますよ。


CYNTIA - Limit Break - GeAr. ★★★ (2014-05-25 13:41:31)

ハードなリフが弾き出すソリッドな一曲
中音域を生かした歌声もいいですね
サビでパッと明るくなのもエエです


CYNTIA - Limit Break - Limit Break ★★★ (2014-05-25 14:06:59)

10分弱の大作ナンバー
小難しい曲ではなくキャッチーな彼女達らしい一曲
気迫みなぎるインストプレイは圧巻です


CYNTIA - Limit Break - Night Flight ★★★ (2014-05-25 13:50:33)

いい意味でのハードさを打ち出した
軽快な一曲
彼女たちの魅力が詰まっていますね


CYNTIA - Limit Break - Ride on time ★★★ (2014-05-25 13:36:29)

ノリの良い一曲
グルーブ感も好きですね
上手さも光る陽性な一曲


CYNTIA - Limit Break - SSS ★★★ (2014-05-25 14:01:20)

ジャジーな出だしに驚きました
SAKIちゃんらしい歌詞もいいですね
演奏が上手いから何でも出来る器用さが素晴らしい
アルバム全般に言える事ですが
アースシェイカー以来の歌えるメタルバンドの登場にワクワクさせられました


CYNTIA - Limit Break - plant ★★★ (2014-05-25 13:48:20)

優しい歌ですよね
みんなが歌えるような分かりやすさが良いのでしょう


CYNTIA - Limit Break - エレウテリア ★★★ (2014-05-25 13:55:38)

今までと違うアプローチを試みていますかね
展開のハッキリしたノリの良い一曲です
ギターのフレーズが面白い


CYNTIA - Limit Break - カルマ ★★★ (2014-05-25 13:45:00)

起承転結のある展開も美味しいメロディアスなお得意の一曲
アレンジも含め練り上げられて構成が素晴らしい
彼女たちの成長著しい姿を組み取ることが出来ますね
ギターのフレーズが面白い


CYNTIA - Limit Break - シオン ★★★ (2014-05-25 14:04:59)

お約束のロッカバラード
ある意味ノスタルジーですよね
懐かしい音像とのバランス感覚が見事です


CYNTIA - Limit Break - 孤影悄然 ★★ (2014-05-25 14:03:23)

ヘヴィなサウンドを基調に
時にはサイケな雰囲気を感じさせる
一筋縄ではいかないアレンジも光りますね


CYNTIA - Limit Break - 閃光ストリングス ★★★ (2014-05-25 13:34:21)

早朝放送のアニメの主題歌としてはハードですね
古臭くないが王道を押さえているのがポイント
キャッチーさも光っています
流石はシンティアでしょう
ギターソロもメロディックで耳を惹きますね


CYNTIA - Urban Night ★★ (2017-03-29 12:23:51)

前作ではいきなりダンスミュージックなノリで幕が開け、結構な戸惑いがありましたが、今作は3rdと4thの中間を行く仕様。ロックバンドとしての体裁を保ちつつ、ポップさを嫌みなく前面に引き出し等身大の魅力を打ち出しています。力負けしないハードさと、キュートだがビターテイスト漂う楽曲には、媚を売りすぎない女のプライドを感じさせ、丸くなっても捨てきれないバンドとしての葛藤が、進むべく新たなる方向性とのハザマで揺れ動いていますかね。
Aldiousのトキちゃんがゲスト参加した④みたいな広がりのあるナンバーを聴き、HM/HRへの偏見が解けるのなら、彼女たちには頑張ってほしいですが、中途半端な事をするのなら(今作をHM/HRの範疇で語るのは無理目かな)ハピネス路線の方がこのバンドに似合っていると思いますよ。個人的には今作を聴き昔懐かしい、白田一秀や西川茂のいたプレゼンスを思い出しましたね。


CYNTIA - Woman ★★ (2016-12-19 14:43:22)

昨今のブームの後押しもあり国産ガールズHM/HRバンドとしてシーンを牽引してきた彼女達ですが、1stは白、2ndは赤、3rdは黒と衣装を統一してきましたが、今作はピンクに白シャツ、アルバムタイトルにクレジットされる楽曲タイトル、路線変更を示唆しているようで、聴く前は相当不安はありましたが、その不安は①②で顕著に表れており、シーケンスを多用したダンスミュージックなノリを大導入、個人的にあのリズムが大の苦手で完全に許容範囲を超えた音楽性にふり幅を切っており2、3回通して聴いて終了。とにかくダンスミュージックがもつリズムが肌にとんと合わない。とオジサンには厳しい音楽性なのですが、複数のタイアップを受けレコード会社の意向もあり導かれた、新たなるフィールドに突き進むのは想像しがたい事ではないので十分理解出来ますよね。
そう開き直って聴くと聞こえてくる音も違い、エレクトロニクスダンスポップな曲は飛ばせば、瑞々しいポップフィーリング溢れる良質な楽曲も多数収録と、J-POP化したで切り捨てるのは惜しい作風となるから不思議なものです。スケールの大きい歌謡ロックな④、切ない恋心が胸を打つロッカバラード⑤、タイアップソング⑥の洗練された胸キュンロックの持つ普遍の響き、等身大の女性らしい魅力に富んだ甘酸っぱくハード目なロックソング⑨、歌い手の資質がいかされている⑩など、彼女たちのソフトサイドを代表するような楽曲に以前とのイメージを重ね楽しんでいますね。その後、リーダーだったドラマーが脱退、メンバーチェンジがどのような影響をもたらすのかは次の作品が出るまで分かりませんが、ポップ路線を極めるのかハードなスタイルに回帰するのか楽しみな面もあります。


CYNTIA - Woman - KISS KISS KISS ★★★ (2016-12-23 14:58:36)

プロデュースを手掛ける元プレゼンスの西川茂が詩を提供
亡き奥様原作のアニメによる実写版ドラマの主題歌
オッサンが書いたとは思えない歌詞に聴いてるこちらが照れます
『お目覚めのKISS』とかハズいぞ(笑)
キラキラと弾けるポップソング
十分ハードですよアレンジによる力点の置き方が絶妙だ


CYNTIA - Woman - 暁の華 ★★ (2016-12-23 14:53:05)

シーケンスを大導入
エレクトロニクスダンスポップなノリが
ダイハードなメタルファンにとって殺意を抱くでしょうが
歌い手の資質にピッタリです
日本のバンドにありがちなベースやドラムの低音部を無駄に引っ張り出し
歪んだ高音部をカットしたミックスの方が個人的には気になります
でも等身大の魅力を存分に投影した意欲作でしょう
多くのファンを取り込むのに必要な楽曲だと想いますよ
タイアップソングだしね
この路線にギターは可哀想だね


CYNTIA - Woman - 君が居ない世界 ★★★ (2016-12-23 14:54:58)

切ない恋心を綴った歌詞が印象的です
バンドの魅力がストレートに伝わりますね


CYNTIA - Woman - 勝利の花束を-gonna gonna be hot !- ★★ (2016-12-23 15:06:17)

次のアルバムがポップな作風になる事を予見させた一曲
アニメのタイアップソングだけにノリノリで楽しいですね
2014年にシングルとして3枚もヴァージョン違いがある事でも知られていますよ


Carmilla - Live Explosion '88-'89 ★★★ (2024-08-23 05:41:08)

関東メタルシーンに詳しい知人から良いバンドと当時から教えて貰ったバンド。ギタリスト吉乃黄櫻さんの腕は確かではあるのだが、いかんせんダビングされたデモテープの状態が良くなく、そうとう回り回って知人も手に入れたんだなぁと昔を思い出しますね。
この女性のみで結成されたダイハードなメタルバンド。その音源がこうして世に出るとは驚きだ。

MCもカット無しということは、記録用の音源なんだろう。ベースのまなみちやんは、このライブをもって脱退と告知されたり、するのだが、湿っぽさはなく観客とのいい距離感での掛け合いがあったりと怒気を孕んだ音楽性との対比が微笑ましい。
ベースは唸りを上げスラップしてくる。ドラムは攻撃的なビートを刻み終始戦闘力の高いバンドサウンドをアピール。ギターは巧者、とにかくリフ・ソロ、リードプレイとバンドサウンドを司り見事な司令塔役をこなしているのだが、メンバーが抜けるのだがら、いろんな思いはあるのだろうなぁなんて思うのだが、そんな事はどうでも良い。

日本にもヘヴィメタル専門誌はあるのだが、当時からこういうバンドに冷たかった。いや日本のバンド全体に冷たかった。ましてや女がメタルをやるという差別意識。敢えて女という言葉を選んだのは当時のヘイト感覚を表現するためです。こういう実力者がもっと推されていたら昨今の現状は随分と変わっていたろう。無念である。そんな雑誌が高齢者相手に女性だけに括った別冊を売りつけるのだから、あれはなんの詐欺商法になるのだ?、いとも簡単に踊らされるオッサン達、いきなりネモフィリア最高って嘘も大概にせいよ。段階があるだろう。助走なく最高はおかしいだろう。比較対象あっての賞賛だろう、いい加減にして欲しいね。しかも若い娘ばっかりだもんね。だから投資詐欺に遭うんだよ(大爆笑)ちなみに女性は昔から記事に対する客観性がある。だからメディアが絶賛したからといって乗らないし、そもそも見極めている。

この音は80年代末期に録音されたライブ音源に+スタジオセッションと幻のデモ音源を収録という豪華な仕様。手直しされまくり差し替え横行するエセライブではなく、彼女達の力量がそのままパッケージされた生も生の本気ライブに興奮する。
良く聞こえないヴォーカルのバランスも会場にいるかのような錯覚を覚えるほどだ。
三十年以上も立ちようやく出会えた、カーミラの本気音源。これを聞かされるとケツを蹴り上げられる思いがあるのですが、ベースとドラムはWerewolf Babysとして2016年にフルアルバムをリリース。ミュージシャンとしては現役(ベースは脱退)、ギターの吉乃さんはXで発見出来ましたが、音楽とは距離をおいてそうなので、再結成は難しいでしょうが、彼女の手により復活した幻のライブ音源。

等身大の魅力をパッケージしたピュアメタル。今も昔も女性だけのバンドは下心のある男よりも気合いが入っていた。何より音楽に打ち込む姿勢が真摯だったと感じる。この音には本気しかない。


Ceaseless Torment - Forces of Evil ★★★ (2018-02-24 13:54:33)

北欧はフィンランドのスラッシュメタルバンドが2017年にリリースした2nd。一頃、北欧と言えばメロデスばっかりメディアは紹介していましたが、個人的にはいつもホンマかいな?な気分いっぱいだった。このバンドも2008年結成後、デモ、EP、そして1stを2014年にと作品を重ね、今作へと至るのですが、とにかくこの音が2017年なのかと驚くほど、オールドスクールな汚らしいスラッシュサウンドを披露。瘴気に満ちたイーブルなリフと激しいリズムが、削岩機でこそげ落とすような破壊力を伴い突き進んでいきます。鋭利なカミソリではない、そのぶっ壊しサウンドには強烈なアジテーションがあり、何とも言えない悪意あるサウンドに身震いさせられます。初期TANKやVENOMのようなスタイルではあるが、彼らは北欧産なので、破天荒な面に裏に、キッチリと作り込んだ正統性もあり、邪悪さを振りまきながらも意外と聴きやすいという、離れ業をやってのけているのが実に面白い。万人向けではないのかも知れないが、昨今のリバイバルブームに乗り、素直に楽しむのが一番でしょう。ギターはアイデア豊富な巧者ですよ。


Chakal - Abominable Anno Domini ★★★ (2013-08-30 18:19:48)

老いは怖い、身の覚えの無いCDを発見。僕がいない間に彼女がダンボールの山と格闘、専用の棚を購入してお店みたいに並べ立てたC列の中から出てきたのがこの一枚。いつ買った?俺のか?なんでここにある?不安をよそに、確かブラジリアンスラッシュだったよなぁ?そんな期待と不安を抱きスタート。キレ悪いな、しゃがれ声の唄だな、急に出てくるねギターと思い出せない記憶を辿りながら聞き進むはド直球のスラッシュです。リズムの乱れも少々に突き進む様は攻撃性こそスラッシュと思う同胞には食指が進むこと請け合い。オリジナルのリリースが1987年と記載されているだけにオールドスクール丸出しの激烈サウンドに身を乗り出さずに入られません。低音の迫力不足もさることながら音質の薄っぺらさがダイナミズムに欠けもう少しなんとかならんのかと思いながらもリズムチェンジもソコソコにハードコアテイスト溢れる元祖デスメタル的な楽曲郡が程よく刺激を与えてくれます。ささくれたリフワークが背骨をチリチリと刺激する、むずがゆい不快感にマニアなら恍惚ですよね、それにギターが時折、印象的なフレーズを奏でソロでは歪みながらも綺麗目の音色が緊張と緩和は演出。聴かせ方に工夫が見られますね。聴き進むうちに癖になる懐かしのオールドサウンドに目頭が熱くなりました。


Charged GBH - City Baby Attacked by Rats ★★★ (2021-01-28 09:35:00)

70年代の末期に現れた第二期英国パンク/ハードコアムーブメントの立役者となるバンドの1st。世の中のあらゆる不条理を直情的なビートに乗せ歌い上げる快活なロックサウンドは、まさにパンクと呼ぶに相応しい音楽性を披露。
過激でスピーディーだが、親しみやすいキャッチーさがあるのもパンクの魅力。そこに、彼等の場合はメタルな耳にも通じるバックボーンを魅せ、メタルから来たマニアもパンクスも楽しませる素養があるのがポイント。
より高速化するパンクの叫び、このスタイルがNWOBHMに間違いなく影響を与えているという点を見逃すことが出来ませんね。パンクは人に語れるほど詳しくありませんが、パンクメタルと呼ぶに相応しいソリッドに刻まれるギター、爽快感すら漂わせる騒音ビートの嵐、喧嘩の強そうなラフな直情的ロックンロールサウンドをお見舞いすることで独自のスタイルを築き上げた。


Charged GBH - City Baby's Revenge ★★★ (2021-01-28 09:55:59)

パンクハードコアの第二世代と呼ばれるGBH。その直情的なビートに乗せて、世の中の不条理を叫び若者から支持を受けることになる。過激なファッションに負けないメッセージ性の強いサウンドは、無駄を省くことでシンプルに耳に届く。前作同様カヴァー曲も自分達流儀にまとめ上げ、単なる一過性のアティテュードをブチアゲ話題性だけのバンドではない芯のあるロッカーだという事を決定づけている。
ソリッドにドライブするアグレッシブなギター、過激さ命と言える鬼気迫るツービートもロックなタメを効かせグイグイと迫ってくる。前作よりも若干、音楽性に幅を持たせたと感じさせるのも好印象、スピード狂なら一度は聴いて欲しい作風に仕上げています。
パンクスなのでメタルのような深みのある展開や創造性は薄い、しかしロックな精神性を強く打ち出した崇高なスタイルのサウンドは、テクニック云々で語られるものではないし、彼等は腕のあるバンドでもある。荒涼としたメロディとシンプルな楽曲、明るめのキャッチーなナンバーすらも、俺に触れると火傷するぜと言わんばかりのクールなニヒリズムを漂わせ、大胆不敵に挑発してくるのだからパンクスならずともグッと襟首を掴まれるでしょう。確信犯的メタルとの親和性も感じさせる質の高い音楽性、パンクス/ハードコアの神様で終わらせるのが勿体ないですよね。

余談ですが、このバンドの作品、過去に何枚かコメントしたことあるような?ん~老いたのかな?


Charged GBH - Midnight Madness and Beyond ★★★ (2021-01-28 10:19:18)

英国ハードコアパンクスの顔とも言えるバンドの3枚目。前作以上にメタリックな様式も増え、パンクにありがちな馬鹿テンポ一直線な手狭なスタイルとは違う面をアピールしている。
メタリックと呼ぶに相応しい土台のしっかりとした枠組み、アンダーグラウンドな感性で研ぎ澄まされた楽曲群、解き放たれた直情的なビートとロック然とした硬めのリフとリズム、スピード命の勢いと同じくらいロックな様式を踏襲している。間口を広げた音楽性だが、パンクな精神性を損なうような事はなく、メタルへの架け橋になるような質の高い音楽性を披露している。
あくまでも彼らが根差しているのはストリートです、世の不条理を代弁する生粋のロッカーです。その崇高な精神性があるからこそ、キャッチーな楽曲にも殺気が漂い狂気を内包している。
鋭利な刃物の如きビートは小回りを利かせ、寸止めで傷つけぬよう展開してるのが心地よいです。
この聴き易さを設定したギリギリR-18にいかない音楽性、上手いことやってますね。

ある意味、もっともロックを感じさせる音かもしれません。英国はバーミンガムからやってきただけに、先人たちからの影響も飲み込んだストリートロック。理屈抜きに楽しめますよ。


Charon(germany) ★★★ (2014-03-09 18:14:52)

1984年リリースの1st。メロディを大切にしたオーソドックスなHM/HRサウンドを聞かせてくれます。③のような疾走ナンバーも用意していますが、デフ・レパードのような④あたりが主題となりポップセンスを生かした幅広い楽曲を披露しドイツ産とは思えないワールドワイドなサウンドで勝負を賭けています。キーボードが広がりを与える①や都会的な洗練度がシャレている⑤などもそうでしょうね。(⑧ではプレイング・マンティスもカヴァーした「All Day And All Of The Night」もやっています)。安定感のあるプレイは勿論、若干後半は盛り下がりますが、なかなか1stとは思えない粒ぞろいの楽曲にメロディ派なら一聴する価値はあるでしょう、ギターも巧いしドラムもズバンと邪魔にならないタイトなドラミングを鳴らし、そこに効果的なキーボードのフレーズを盛り込みハードにまとめ上げる手腕は見事です。


Charon(germany) - Charon ★★★ (2014-03-09 18:17:31)

1984年リリースの1st。メロディを大切にしたオーソドックスなHM/HRサウンドを聞かせてくれます。③のような疾走ナンバーも用意していますが、デフ・レパードのような④あたりが主題となりポップセンスを生かした幅広い楽曲を披露しドイツ産とは思えないワールドワイドなサウンドで勝負を賭けています。キーボードが広がりを与える①や都会的な洗練度がシャレている⑤などもそうでしょうね。(⑧ではプレイング・マンティスもカヴァーした「All Day And All Of The Night」もやっています)。安定感のあるプレイは勿論、若干後半は盛り下がりますが、なかなか1stとは思えない粒ぞろいの楽曲にメロディ派なら一聴する価値はあるでしょう、ギターも巧いしドラムもズバンと邪魔にならないタイトなドラミングを鳴らし、そこに効果的なキーボードのフレーズを盛り込みハードにまとめ上げる手腕は見事です。


Chris Ousey - Rhyme & Reason ★★★ (2022-06-20 19:27:01)

ハートランドのシンガーとして知られるクリス・オウズィー。長いキャリアを誇るが成功したとは言えない実力者。その深みのある歌声は英国人ならではの味わい。説得力溢れるエモーショナルな歌声を武器に、待望のソロアルバムをリリースしてくれた。

プロデュースはトミー・デナンダーとマイク・スラマーという布陣。二人はギタリストしても参加と完全バックアップ、クリスに取ってはEscape Musicとの関係性も深く、このラインナップに問題は生じないでしょう。豪華制作陣を迎え入れた今作は、クリスの歌声を中心に聴かせるハードロックを展開、安直なAOR志向ではないグルーブ感のある唄モノサウンドは躍動感に溢れており、憂いのあるパワーヴォイスを存分に披露、その良質なパフォーマンスに魅了されっぱなしです。ファンにとっては待ち望んだスタイルの音楽性と言えるでしょう。

ちなみにリズムセクションはニール・マーレイとグレッグ・ビソネットの二人です。そりゃ安定感抜群のグルーブに耳が持って行かれますね。


Christ - Easy to Ride ★★★ (2021-02-08 20:40:46)

WOLFと同じくビクターが手掛けたインディ系レーベルCaptagon Pluggingからデビューを果たした国産バットボーイズ系HM/HRバンドのEP。
出しているサウンドは、日本人好みのメロセンスとワイルドなロックサウンドが危うさを纏いながら駆け抜けていく、雰囲気モノロックサウンドだが日本人なのでキメが細かい、そういう意味では、やや置きに行っている感は否めないが、逆を言えば、その繊細さが持ち味とも言え、時速60キロのスリルとはいえ良くできている。
この手のシンプルでワイルドなノリのロックが好きな人なら、大いに楽しんでもらえるでしょう。

このバンドを有名にしたのは日本人に交じりギターが外国人だったではなく、ドラマーがLOUDNESSの二井原実先輩の実弟、二井原教仁さんだったことが注目される要因だった。
兄弟でリズム隊だったんですね、とローカルニュースもありますが、雰囲気モノのロックサウンドは、噛み合った時の威力はあるのだが、良くも悪くも日本人的なシンガーの在り方が聴き手の評価を分けるでしょう。
個人的には、国産バンドあるあるなので飲み込めるが、この辺りと折り合いが付けないと厳しいでしょうね。

こうなるとニッキー・シックスやアクセル・ローズは偉大だなぁと思える。

そしてワシは、このバンド登録もしてコメントしていると思っていた。老いは怖い。


Christian Tolle Project - Now & Then ★★★ (2023-10-31 14:29:34)

ドイツ人ギタリスト、クリスチャン・トールによるロックプロジェクトの第4弾。詳しいバイオは分からないが、リメイクと新曲で構成されているフルアルバム。
彼がミュージシャンとして人生をスタートさせるも、ミュージックライターに転身。その後、知り合う海外の有名アーティストに触発され再びギターを手に取り活動に乗り出す。ソロのキャリア以外にも、オランダ人シンガー、ジョン・カイパーズとバンドを組んだりと、けしてポッと出の新人ではない。
今作でもリードシンガーとして豪華な顔ぶれが揃う、ジョン・パー、フィリップ・バードウェル、リック・リソ、デヴィッド・リース、マイケル・ヴォス、ジョン・カイパーズという実力派が一堂に顔を揃え、メロディックメタルに華を添えています。
ドラマーはレイモンド・エルヴェイユが多彩なリズムを刻みバンドサウンドを支え、ベースはクリスチャン・トール以外に、チャック・ライト、ローレン・シェフがゲスト参加、さらにリードギターとしてスティーヴ・ルカサー、マイケル・ランドゥ、ティム・ピアース、ダグ・アルドリッチがゲスト参加。豪華幕の内弁当ですよね。
目移りして、どこから箸をつけたらよいのか分からない、ライター時代のコネを使っていますが、作風は割と堅実です。いたってシンプルな作りです。大きな裏切りもなくAOR調の渋目のメロディックハードサウンドを奏でています。
それだけに大きな発見はありませんが、この顔ぶれが揃うだけのクオリティは保持しているので、マニアならば安心して聴いていられるでしょう。
こういう全く知らないアーティストを紹介してくれるのはありがたい、毎日新譜や新情報に上書きされ記憶が追いつかん。恐るべしストリーミングサービス。そして今、あの雑誌1000円もするんだね。


Classica - Classica II ★★★ (2022-11-04 19:57:19)

ハンガリーのメロディックメタルバンドによるデビューフルアルバム。オリジナルのリリースは1993年、何故1stなのに『Classica II』というタイトルになったのかは、幻の1stがあり、そちらがレコード会社の倒産などの関係もあり世に出すことが出来ず、今作がデビューとなるも、のちに権利をHammer Recordsが受け取り、2006年のCD化の際に正式にアルバムタイトルが変更となりました。
そういう不遇を味わうハンガリアンメタルバンド、大袈裟な空気のバンド名に対して、聴く前からバッハとかバガニーニとイングヴェイスタイルのネオクラメタルが満載で、俺様風のギタープレイにウンザリしそうと思うマニアも多いでしょう。
インギー崩れはたちが悪いですからね。それに名手がいるならば、必ずや日本でも話題になるだろうと推察できますからね。

ですが前述したような諸事情もあり、ましては日本のレーベルと縁も無いハンガリーでは尚更ですよ。しかし、このバンド、ネオクラ風味もそこそこですが、実はもっと北欧タッチの唄モノロックをやっています。脆弱なサウンドプロダクションが招く輪郭の甘いミックスに難はあれど、そのメロセンスを生かした唄モノナンバーから、ネオクラ風味漂う疾走ナンバーまで幅広く網羅、鍵盤プレイもそこそこ押し込み、クドすぎないクラシカルギターも胃もたれさせずにコントロールされています。
とにかく、主役は唄であるというアンサンブル重視のスタイルは、メロディ派のマニアにも十分アピール出来るでしょう。

甘美で透明感のあるメロディを、マイルドな歌声がなぞるスタイル、煮え切らない面もあるのだが、侮れませんよ。バンド名に負けないクラシカルテイスト、リッチー、マイケル・シェンカー、イングヴェイと言った先人達のプレイをお手本に、日本人好みの叙情派ハードサウンドで迫ってきますよ。


Claudio Simonetti's Goblin - Horror Box - Knight of the Night ★★★ (2018-03-24 13:08:23)

ダリオ・アルジェントのホラー映画『オペラ座 血の喝采』のサントラに収録
オリジナルを演奏しているのはイタリアのGOWというバンド
しかし映画のサントラのクレジットはSteel Graveになっていた?
経緯は良く分からないがこの企画モノに収録されている
ちなみにこの曲はヒロインの恋人が首にナイフを突き刺され口の中に貫通という
血飛沫ドクドクのゴア描写がある名シーンで使われています
その時のヒロインの状態がエグイ
ロープみたいなもんで拘束された後に
目に下に針がいっぱいついたテープを張られ瞼を閉じたら刺さるので
殺人現場を終始みていろの刑でした
映画はグダグダだったが何度見てもこの状態と殺戮の場面はカオスだと思う

ちなみに衣装さんが殺されるシーンでは
北欧のHM/HRバンドNorden LightのNo Escapeを使用
今回のボックスには入ってませんでしたね


Color - 激突 (2021-01-08 21:35:05)

かつて東のX、西のカラーと並び称された関西圏のロックバンドのフルアルバム。詳しいバイオはサッパリだが(コンピ作に収録されたサウンドバックベイビーが初体験でした)ド派手なルックスとパンクに通ずるようなノリ重視の楽曲が話題となり、ヴィジュアル系バンドの魁として人気を得ていた記憶がある。
とにかく派手派手なルックスと、はったりをかましまくるヘタな歌声が、物凄い雰囲気を醸し出し胡散臭さが漂いまくる。その何とも形容しがたい、ごった煮感が醸し出す危うさ、危険極まりない火薬の匂いが漂うバンドサウンドが、上手くハマれば破壊力も倍増するでしょう。
個人的には少々軽めのミックスと、パンクな歌い回しにハマらなかったが、TOO MUCHな初期型ヴィジュアル系ならではの型にハマらない大きな意味でのハードサウンドが魅力ではあったのでしょう。
今作一枚しかもっていないし、ヴォーカルであるダイナマイト・トミー氏が立ち上げた自らのレーベル、フリー・ウェルにもお世話にならなかったのだが、今回久しぶりに聴いたきっかけが、なんとヴォーカルのダイナマイト・トミー氏がコロナに感染したとニュースになっていて驚いた。何故に今、ダイナマイト・トミーなんだ?
彼、ディル・アン・グレイのプロデューサーだったんですね。
思わぬ形で名前を見かけたダイナマイト・トミー氏。ミュージシャンとしての夢は叶わなかったが、実業家として成功していたんですね。おめでとうございます。そして、病気に負けないでください。


Coven - Earthlings ★★★ (2023-11-26 09:09:22)

現在はCOVEN JAPANとして活動するジャパニーズNWOBHMスタイルを呼んでも差し支えのない哀愁のヘヴィメタルバンドによる待望のフルアルバム。彼らが凄いのは前作のEPも海外のレーベルからリリースされたように、今作もNo Remorse Recordsからリリースしているのは実に興味深い。歌詞は日本語、サウンド的にも下村成二郎時代の初期ブリザードを思わせる演歌チックな情念すら漂わせる、国産HM/HRサウンドを披露。この音をマジで海外は欲しているのかに衝撃的な思いを受けるのですが、新しいメディアの登場は国境を簡単に越え瞬時に触れる事も可能となりました。
そういう背景は確実に後押しとなり色艶を最優先する日本のポンコツメディアからは生まれないであろう思想。自由なマインドが生み出される良いモノを取り入れよう、そして育てていこうという姿勢が、No Remorse Recordsからは感じる。

国産メタル特有の臭み、それはJ-POPやアニメソング的なエッセンスである。それらを否定する事はおかしい、我々は日本人である。自分たちの中から生まれる土着的なメロディ、時には陰陽座的な和風エッセンスも滲み出され、この悲哀に満ちた哀愁のメロディックメタルをやり切っている。

マイナーな音だ、そして古典である。それがどうしたである。ワールドワイドで主流になる音楽でもない。オッサン達が雑誌片手にライブに足を運ぶバンドでもない。しかし、強烈に惹きつけるビシャ濡れの哀愁と力強いハードサウンド、このバンドにしか出せない熟成された音楽性がある。積み上げられたHM/HRの歴史。そのスタイルを順当に継承する姿は正に様式美と呼ぶに相応しい。RAINBOWタイプという意味ではないのだが、魔女団日本とジャケに書かれる日本語。

そしてヘタウマな女性ヴォーカルの不器用な堅めの歌声、その弱さを存分にカバーするギターコンビのツボを押さえたプレイ。堅牢なリズム隊は、ハードサウンドの芯を支え一体感を強めている。彼女でなければダメなんだと思わせる個性もあるが、もっと上手い唄で聴きたいと思うのも事実。しかしバンドの顔は彼女である事は否定できない。難しい問題だが、このアルバムで筋金入のマニアをノックアウトして欲しい。その内、海外のフェスなどに呼ばれると良いなぁ。


Coven - The Advent ★★★ (2017-10-24 21:18:55)

FASTKILLのギタリスト伊東 昭博が女性シンガーTAKAと作り上げたバンドがこちら、2016年にデモ音源をリリースすると立ち待ちマニアの間で話題に上ることとなる。
その勢いは国内に留まらず海外のレーベルの目に留まり、今作はフィンランドのSvart Recordsから2017年の9月にリリース。歌詞は全編日本語、それでも海外のレーベルが手を上げるのだから時代は変わりましたね。ジャケットもクールジャパンよろしくな二次元チックな世界観で表現、個人的にはピンと来るものはないが、なんでもいいので認知され売れるなら大歓迎ですよ。

出している音は麗しのブリティッシュサウンド、哀愁のツインリードが劇走するNWOBHM丸出しのオールドスタイルに咽び泣きます。正直、この手のサウンドの先輩は70年代なら野獣(のけものと読む)。90年代から現在まで精力的に活動する伝説のMetaluciferや舘真二のMagnesiumといますが、このバンドもクオリティはそれらの諸先輩たちに比肩するもので、むしろ、音質的にはスッキリとクリアーに仕上げることで聴きやすさを誘発、ある意味、今っぽさも補完していますね。
とはいえ類型的なサウンドだし、熱心な国産HM/HRマニアな方にとっては、尚更新鮮味など感じないでしょうが、インディ系のCDショップなどではちょっとしたお祭り状態の猛烈プッシュされる一枚。ここは素直に乗ってみるのも一興でしょうよ。4曲入りのEPなので、全容は見えてきませんが、適度な疾走感をまとった哀愁のNWOBHMサウンドが好物な方なら大いに楽しんでもらえるでしょう。
線の細い歌い手も含め、なんだか幻のバンドの復刻音源を聴いているみたいで懐かしかったです。即効性が高いうえに訪れる飽きのサイクルの早さは否めないんですけどね。
こう聞くとMetaluciferの殿堂入は勿論ですが、舘真二のMagnesiumのやりきった感や、浅井兄弟によるBlind Witchの気合いに入りようには恐れ入りましたね。バンドってのは一日の長があるんだね。今作が気に入った方は、MetaluciferとMagnesiumは要チェックでしょう。


Covered Call - Impact ★★★ (2014-05-23 13:39:37)

1stはトーマス・ヴィクストロームをシンガーに、そして2013年の今作はMr,北欧ヴォイスと思っておりますクリスタルな煌めきと深みのある歌声が魅力のヨラン・エドマンを迎え入れリリースされております。懐かしい北欧風のメロディックなAOR系のHM/HRサウンドを響かせており。マニアなら頭からケツまで感動の嵐が巻き起こるでしょう。どの曲もシングルカットされてもおかしくないクオリティを兼ね備えておりキャッチーなメロディが優美で軽やかに躍動する様は変わり映えのないジャンルならではの王道を押さえております。MR,BIGのカヴァーもやった事あるくらいなんで泣きすぎず、やや乾き目なのも狭い狭義で語られることのない大衆性をまとい、万人受けする寛容なスタイルを築いていると思います。涙腺を刺激する「Hold On」「Think About All Times」とか個人的には大好きなスタイルですね。メロディ愛好家には強くおススメをする一枚、けして軟弱にならないアレンジと邪魔をしないツボを押さえたギタープレイとリズム隊の職人技は見事な塩梅ですよ。


Covered Call - Impact - Hold on ★★★ (2014-05-23 13:42:57)

適度にハードなギターも雄弁に歌います
メロディアスなAOR系のHM/HRナンバー
ヨランが歌うメロの哀愁度に泣かされます


Covered Call - Impact - Think About All Times ★★★ (2014-05-23 13:46:14)

泣かせますね
キュンキュンと胸を締め付ける甘酸っぱさがたまりません
爽快感と供に訪れるほろ苦さがたまらん


Covered Call - Impact - When the Lights Are out ★★★ (2014-05-23 13:50:02)

若干の衰えも感じますがヨランはいい仕事をしてますよ
甘く切ないハードな一曲です


Cranium - Speed Metal Sentence ★★★ (2014-09-02 14:11:57)

スウェーデンはストックホルム出身の三人組が1999年にリリースした1枚。B.VoはGrave Raper(③のリードボーカル)Dr.VoにNecro-Nudist(②のボーカル)G.VoはChainsaw Demonと名前からなんとなくオフザケな匂いを発散されていますが、メンバーショットは更に凄くガンベルト万歳に、飛行機にはおおよそ乗れないであろうトゲトゲのリストバンド姿に胸焦がれます。オープニングから摩擦度も高めなリフワークを活かしたスピードナンバーのオンパレード、ハードコアからの影響も感じさせるつんのめり気味のリズムもギミックなしの乱暴な方法論で過激に叩きつけており、ヒステリックな歌声が生み出す、不穏な空気と切迫感にジリジリと焦燥感を煽られます。巧みにSEなんかも盛り込みコンセプトがあるのか少々バカっぽさも感じさせ、たとえば⑥のSamurai SatanはLIVE風に録音しているのですが全然違うらしくイメージ的には日本でLIVEを行っている体らしい?サクラサクラのフレーズを多用しており、それっぽく聴かせるセンスは流石だし、本当にバカでは出来ないので彼らもキャラを活かした大真面目な人たちなのでしょう。シンガーの声質や曲調などディストラクションあたりを引き合いに出すと良さそうですが、単純に走るだけではない起伏に富んだ曲構成に成熟した面を見せておりダイナミズムなプレイは実に魅力的だ。激烈で攻撃的なサウンドをお探しの方にはピンとくるものがあるかと思います。


Crescent Lament(恆月三途) - Elegy for the Blossoms ★★ (2019-07-03 19:55:25)

原題は『花殤』と書く台湾のゴシック系シンフォブラックメタルバンドによる2nd。個人的には、この手のソプラノヴォイス&グロウルという構図が好きになれず、普段は手にしないのだが、このバンドはブラックメタルと言うほど、苛烈なる暴虐性は薄めで、むしろ女性シンガーのソプラノヴォイスを中心としたゴシックメタル的な要素の方が強く、へヴィなブラックパートは物語の起伏と付ける程度の味付けだと思う。琵琶や二胡という伝統楽器をフィーチャーした独自性の高いサウンドは、台湾フォークメタルと言う印象の方が強く、そのモノ悲しい風合いのメロディは伝統的な要素を織り込みつつも、メタルな展開と様式を持ち込み、即効性の高いサウンドへと昇華している。
コンセプトになぞらえた物語は、明確に起承転結を設け、日本と台湾、戦前戦後の悲劇をベースとした世界観を、苦みを効かせた悲哀が、狂おしい程の泣きを抱え分かりやすく突っ込んできます。

個人的には、悲しい話なのに絶望感的な重苦しさも少なく、メリハリに欠けるサウンドプロダクションにイマイチのめり込めないのだが(日本にも”おしん”という世界的に有名なドラマがあるのだから、だれか取り上げれば良いのにね。)シンフォニックな浮遊感や台湾トラディショナルサウンドが醸し出す抒情性、その筋のサウンドが好みの方なら大いに楽しめるのではないでしょうか?この手のスタイル門外漢故に、物凄いパクリをやられても分かりませんのでお許しください。


Crescent Lament(恆月三途) - 噤夢 Land of Lost Voices ★★★ (2022-12-08 16:08:59)

台湾産フォーク/シンフォニック系メタルバンドとして活動するバンドの3枚目、前作で聞こえたデス風味は更に薄まりアジアンなメロディを軸としたフォーク路線へ傾倒、その台湾風味満点のメロディは、韓流ドラマも真っ青のやり切りぶり、徹底して流れるレトロなアジアンメロディは、望郷を擽る場面も多く、今作のコンセプトとなる、日本統治から中国国民党時代へと移り変わる中で起こる悲劇が主題となり、これぞ台湾フォークメタルというスタイルを築き上げている。

少々味付けも濃いめで、この手の音楽に対する造詣もないワタクシには胃もたれ気味になるのだが、民族楽器も華麗に舞い踊り、その個性的なスタイルと懐かしい音色は欧米からは絶対に出てこないモノ、その絢爛豪華なアジアンロックの華麗なる舞、中華ゴシックメタルと言うのは、こういう音楽性なんだろうと認識させる。

良く言えば儚くも美しい繊細な歌声、でもメタル系としては弱い、そのあり方が個人的には大きな評価を分ける点でもあるが、この悲哀のある繊細なメロディを演出するのは、この声が似合いなのだろう。

この手のバンドは門外漢も甚だしいので適当な事は言えないが、日本でもない台湾の音、中華圏ならではのメロディと儚くも美しく散りゆく命運、その刹那な人生を煌びやかに移す、残酷絵巻とも言えるサウンドは、多くのファンを取り込むでしょうね。


Crimson Fire - Fireborn ★★★ (2016-09-11 14:37:01)

ギリシャ出身の4人組が2016年にリリースした2nd。所謂NWOTHM型の音楽性、適度な疾走感とエッジのたったメタルギター、重さのあるグルーブとフックのあるメロディ、その余白の少ない実直過ぎるスタイル故に興奮の沸点は低いのですが、これからHM/HRに触れたいと思う方や、流行りものじゃない基本を押さえたいと思う方には重宝する作風であり、スピーディーな楽曲は勿論ですが、リズミカルなリズムを生かしたキャッチーな楽曲も用意と小奇麗にまとめたサンドメイクも手伝い、聴きやすい王道路線を突き進んでいます。ギターリフの持って生き方や哀愁風味満点のメロディと攻撃性の高い楽曲にはNWOBHMの匂いもするので、その筋のマニアにも十分楽しんでもらえる要素も大、またオーセンティックな黄金期のメタルバンドの匂いもプンプン漂うので、ワタクシのようなオッサンには良心として寄り掛かりたくなる音楽性でもありますね。全てが総じて懐かしく、斬新さは少ないのですが一聴して口ずさめるフレーズの多さなどもあり取っ付きやすいバンドだなぁと、そこはかとない哀愁を感じさせるメロセンスと共に愛着を持って楽しんでおります。


Crucifixion - Green Eyes ★★★ (2015-08-07 17:07:48)

The Neat Singles Collection Volume 2にてCD化の際に収録された元は1984年リリースのEP。全体的にややもたついた印象はあれど、NWOBHM由来のスピード感を煽る構成力と後期の作品故に感じ取れるキャッチーな要素は大衆性も帯びており、ストロングでストレートな作風が放つ野暮ったさの対比が絶妙だ。3曲故にバンドの実情を掴み切れないがパンキッシュな③なんかを聴くと紛れもないNWOBHMバンドだと言う事は伺い知れますね。今作をリリース後にバンドはNWOBHMのムーブメントの衰退と供に活動を終えるのですが(悪名高きNeat Recordsからのサポートを受けれなかったと言う要因もありそうですね)彼らもまたNWOBHMに集いし歴戦の兵として名を残すバンドですね。


Cry Tuff - Nobodys Baby ★★★ (2024-10-03 04:18:41)

1987年にフルアルバムをリリースして、その後の消息を掴めないUS産の正統派メタルバンドの1st。このバンド時代的にはグラム系の洗礼は受けているが、根幹にあるのは生粋のメタルサウンド。甘めのヒステリックなシンガーが噛みつくようにシャウト、グラム系特有の妖しげな旋律を歌い上げたかと思えば、合間に哀愁のツインリードを導入、アメリカ産というよりはアメリカ寄りの欧州産メタルのような独特の響きがあり、そのコントラストが島国ニッポンの感性に訴えかける。
まぁオフィシャルのCD化はなく、今のところブート盤しか確認出来ない幻の一品だが、もはや権利の関係、さらにはオリジナルのマスターテープの行方など考えると、このアンオフィシャルな音源でもやむなし的な気持ちにさせる一枚でもある。

③のようなスローナンバーでは子供を寝かしつけるように語りかける歌い出し、ロマン溢れる甘美なバラードもツッコみ小技を効かせている。音質は当然良くないのだが、そのギラリと光るアイデアとアレンジに耳が持っていかれます。
如何せん、情報が少ないので、このバンドの消息も全く分からないのだが、アメリカというメタルシーンの奥深さを知らされる一枚でもある。泣きメロに弱いマニアならば、胡散臭いが安価なブート盤に手を出しても損したとは思わないだろうが、でも気が引ける。
その葛藤を乗り越えさせるだけの、秘宝発見感は強いのが作品のもつ魔力である。

細かい点は目をつむって欲しい。あくまでもインディーズレーベルからのリリースなのだから。


Cry-max - Cry-max ★★ (2015-06-08 17:30:34)

DEAD END、MAZERAN、AION、Z-SECTなどを世に送り出した事で知られるナイトギャラリーからデビューした大阪の4人組によるミニEP。当時の日本人らしい、所謂、既成の楽曲を分解し組み合わせ作り直したような、アイデア勝負な楽曲が収録されており、良くも悪くも何処かで聴いたようなフレーズの多さが気になるともう駄目です(ラフな日本人的歌唱スタイルもね)ところが聴きなれるとこれが癖になりまして、実にツボを押さえた演奏が耳を惹く4曲となります。センス溢れるギターワークは勿論、軽めの音質ながらもタイトなリズムプレイも悪くない、トリッキーな技も無い、フレーズに新鮮味もない、でも組み合わせの旨味からくるスリルのある展開は、色んな意味で衝撃的だ。ある意味伝統的なスタイルだし正攻法で勝負する姿勢は中々興味のそそられるものでした。④曲入りのミニなので全貌は見えてきませんが、愛すべきバンドでしたね。


Crystal Arrow - Flight of Crystal Arrow ★★★ (2017-12-22 18:53:35)

関西圏を中心に活動を行う国産HM/HRバンドが2016年にリリースされた1st。キーボード込みの5人編成と関西とくれば、コテコテの様式美メタルを想像しますが、このバンドも同系統で語られる部類ではあるが、より間口の広い音楽性を披露。紅一点の女性シンガー廣田直子の伸びやかで力強い歌声を中心に、キーボードを交えたクラシカルかつメロディアスな王道サウンドは、歌謡テイストも満載で、そのやり過ぎ感に評価も別れるのだが、バラエティに富んだ楽曲が収録され、8曲入りと言うボリュームも手伝いストレスなく最後まで聴き通す事が可能です。
メンバーショットから醸し出される、オヤジバンドコンテスト的な匂いがプンプンと漂い、そのアマチュア臭から来る現役感を損なう姿は大きくマイナス、特にシンガー廣田さんの、肝っ玉母さんが無理した感が頭にチラつくと、音が入ってこないという問題点もあり、知らなければ気にならないのだが、見ちゃうと厳しいのだ。彼女の場合は、なまじ実力があるだけの尚更タチが悪い。個人的にヴィジュアルに拘るタイプではないが、このバンドの欠点は、もう少し見られ方を気にするべきである。
類型的なスタイル故に個性は薄いが、全編に渡り耳馴染みよいキャッチネスさと様式美系サウンドの聴かせ方を十分に心得たバンドだけに、アマチュア臭は死活問題のように思える。
バンドって難しいなぁ。上手いだけじゃ成立しない部分がある。色が付き過ぎているのも大問題だが、あまりにもイケてないのも問題だもんね。でもここで聴ける安定感のあるバンドサウンドと、ツボを押さえたアレンジの旨味は、それらを凌駕する魅力に富んでいるのも事実なんですよ。


D.A.M - Human Wreckage ★★★ (2019-06-21 19:11:52)

イギリスのバンドだがドイツのレーベルと契約を交わしデビューしたバンドの1st。スラッシュメタルの完全にジャンルとして定着してきた中で、このバンドが示した方向性はピュアスラッシュ一直線。その実直さは、余りにも王道路線の為に、聴き手によっては、やや物足りなく感じる面もあるだろうが、自らのルーツたる英国勢の影響下にある純度100%のスラッシュサウンドは、ジャンルの再分化が進む今だからこそ再考する価値のある音楽性だと思います。

一寸先の見えないスリルよりも楽曲重視の姿勢、勢いで誤魔化さない展開の妙、枠組みのしっかりとしたサウンドは、期待を裏切らない素直さが最大のポイントでしょう。アンサンブル重視、基礎を踏まえたオーソドックスなスラッシュに、今の耳では逆に新鮮に聴こえるかもですね。


D.A.M - Inside Out ★★★ (2015-01-24 13:04:07)

ドがつくほどの真っ直ぐな正調スラッシュを聴かせた2nd。1991年ともなればスラッシュサウンドも多様性を孕みシーンも膨らんでいただけに、このサウンドを嬉しかったですね。枠組みのしっかりとした演奏、重みとスピードのあるリフワークに頼もしさを覚えました。先輩たちが築いた礎を引き継ぎ曲展開で聴かせようとする姿勢も好印象、迫力と緊張感はやはり頼もしく映ります。細かい事を言うと気になる面もありますが屈強なスラッシュ愛に満ち溢れた一枚ですね。


D.C. LACROIX - Crack of Doom ★★ (2017-03-11 15:04:22)

シルヴィ・ラクロア嬢がフロントマンを務めるシアトル出身の正統派HM/HRバンドが1986年にリリースした1st。ラストに収録されているタイトルトラックのCrack of Doomのリフなんてリッチーマニアならニアニアさせられるだろうし、アメリカのバンドなので明るめのライトな楽曲もあるが、ダークな色合いが強くバンドの目指している方向性と、お国柄がバッチンバッチンとぶつかっているようで聴いていてチョット面白い。スケールの大きなロックサウンドを母体にいかような方向性に進むかを試行錯誤する姿に可能性を大いに感じるし、とにかく空間を引き裂くようにヨーロピアンテイスト溢れるリードギターが顔を出す瞬間に、この時代ならではのUSアングラメタルシーンの在りし日の姿を垣間見ますね。初期Twisted Sisterあたりが持つアングラな雰囲気が好きな人なら愛着を覚える一枚でしょう。


D.R.I. - Crossover ★★★ (2021-09-26 13:16:48)

正にメタルとハードコアパンクスを掛け合わせたのがスラッシュ等と伝聞されていた時代がありました。それが正しいかは人それぞれですが、今作はそういうジャンルの超えた次元で語られるようなサウンドだし、このスカッと突き抜けた怒号サウンドは多くのマニアに支持されフォロワーも生み出したのは間違いない。
切れ味鋭いサウンドメイクとダイナミズム溢れる演奏、馬鹿テンポ一直線で駆け抜けるだけではない工夫があり、その起承転結のある展開にはヘヴィメタルのマナーに対する忠誠心すら伺える。
当時のヘヴィメタルシーンに対する従来のスピード感、その上を行く刺激が欲しいと思うマニアには絶大な支持を受けており、もっと大きな認知をされるようなスタイルである。
捲し立てる早口な歌い回し、空耳アワーの常連のような空気がなんだか楽しい気分にさせるのだが、そつなくまとめ上げた演奏は、重さよりも鋭さを重視しておりキレッキレであろう。
今の時代、こういうスタイルはどう捉えられるのか興味もあるのだが、ロックンロールをベースにしたハードコアではなく、彼等は明らかにメタルよりのアプローチを取っており、その勢いと鋭さには新鮮な雰囲気を感じさせる。
間違いなく地下メタルの世界で旋風を巻き起こしたD.R.I流のクロスオーバースタイル、若い人にこそ向き合って欲しい一枚である。温故知新、サブスク生活を満喫しているなら訪ね歩いて欲しねぇ。


D.R.I. - Thrash Zone ★★★ (2022-07-23 17:43:50)

アルバムタイトルが示すとおりスラッシュメタルへと接近、そのドライで明快なサウンドメイクは正にアメリカンスラッシュ、その小気味の良い切れ味は実に爽快である。その反面、少々味付けがスッキリとしてしまい、このバンドが持つ灰汁が薄まったという面はあるかも知れないが1989年という時代背景を考えると、むしろこの方向性の方が無難であり、多くのファンを取り込む魅力に溢れている。
かつて多くのフォロワーを持つ日本の著名な批評家からウンコバンドの称号を頂いた彼ら、伊藤政則はアメリカでメタリカが売れているという情報をいち早くキャッチ、その後、手のひらを返したようにスラッシュメタルにも好意的な顔をしましたが、こちらは忘れていません。ライナーノーツ読んでCD聴いて、洗脳されるって統一教会の話かと思いますが、日本のメタルシーンというのは、特定の年齢層には、確実にこの手合いがいますので要注意ですよね。
音楽は音を楽しむモノ、自分の感性を信じられなくなったらお終いです。そもそもなんで批評家のレビューに合わせて意見を変えるのでしょうか?
このバンドは、スタートで躓きましたが、確実に日本にもファンがいて、今作のようなスタイルを構築する器量とセンスがありました。
持ち前のハードコアからの影響は抑えめですが、曲が長くなった分、聴かせるパートも増えリフワーク一つとっても面白味が倍増。賑やかで快活なサウンドへと展開、同時期活躍していたNuclear AssaultやAnthraxと言ったバンドと比肩しうる魅力を発散しています。


DA VINCI - Ambition Rocks ★★★ (2017-09-26 13:22:53)

北欧を代表するハードポップバンドが2017年に新作をリリースするというニュースが飛び込んできたときは驚きました。個人的に、このバンドは凄く思い入れが強い。90年代の頭くらいからシーンの停滞というかグランジの勢いに押され、解散か方向性の変換を迫られる事態に陥り、多くのバンドが討ち死に&解散の道を辿ることに、国内シーンもその煽り&バブル崩壊の余波を受け、VOWWOW、ANTHEM、EARTHSHAKERの解散など(LOUDNESSも実質はリーダーの樋口が抜けたのだから解散同然)激動でした。当然大御所がやっていけないのだから、その下の様式美勢など駆逐させることに、これから俺は何を聞けばいいんだと、HM/HRへの興味が殺がれることになっていたのですが、そんな時に手を差し伸べてくれたのがZEROコーポレーション関連の作品であるDA VINCIの1stを聞いたのがきっかけでした。それまでは見向きもしなかった歌モノサウンド、勿論BON JOVIやEUROPE、TNTなどのメジャー級のポップロックや北欧サウンドなどは聞いていたが、あまりのエッジに欠けた音楽性は、メタルじゃないと頭ごなしに全否定、青春時代の青い思い出ですが、恥ずかしい過去でもあります。そんな先入観バリバリのワタクシのクソみたいな価値観を粉々に砕いてくれたのが、このバンドなのです。本当に『こっちの水も甘いぞ』って教えてくれたんすよ。

90年代にZEROコーポレーションからリリースされた時には、このバンド実態がなく当然新作がリリースされる事もなかったのですが、いつも心のどこかに存在していたバンドで、復活作や幻のデモ音源をオフィシャルからリリースなど、ズッと心待ちにしていた中で、ドイツのレーベルから新作が出るというのは今年度一番の衝撃でしたね。画的には現役感のないオッサンだったのでLIVEとかあんのかなぁ、継続していけのかなぁといったと豊田真由子議員ばりに不安な気持ちをミュージカル調で吐露しましたが、交じりっけなし純度100%の北欧オーロラハードポップ路線にて帰還というマニアの心に潤いと喜びを与える、往年の音楽性で復活。レーベルメイトのLIONHERATがそうだったように、彼らも以前よりはピリリとしたハードテイストも増されていて、そのあたりのバランス感覚は今の感性を無視していないと感じるし、ルックスは冴えないが、核となる質は以前よりも光り輝いていますね。

美旋律と透明感に満ち溢れた北欧ならではの音色、鮮烈なるインパクトを擁した意欲あふれる復帰作にまずは安堵しました。ダイエットして現役感だせよー(笑)来日して欲しいっす。


DA VINCI - Back in Business ★★★ (2013-04-19 17:16:58)

国内流通は我等がゼロ・コーポレーションが手がけてくれた2ndにて国内デビュー作。北欧メタルのクオリティの高さとまだ見ぬバンドへの期待感と底力を思い知らせてくれた一枚。北欧らしいキーボードを前面に押し出した透明感溢れるサウンドとハードなギターのさじ加減も絶妙で時折、堰を切ったように流れ込んでくるクラシカルなフレーズに溺れそうになります。様式美バカな僕はこの極上の甘く切ない哀愁のAOR系HM/HRに身を委ねズブズブと埋もれていきますね。確かにポップだし甘いのだ、しかしその根幹にある部分は決して軟弱なものではなくロックしているのである。魅惑的でミステリアス・繊細で緻密なポップセンス、ある種の北欧ブランドが持つ方向性を明確に打ち出した極上の一枚かと思います。何度聴いても①は胸キュンさせられますね。迸る熱情は無いかもしれませんが今や味わう事の出来ない北欧ハードポップの隠れた名盤、メロディ派なら一度は聴いて欲しい一枚ですよ


DA VINCI - Back in Business - Touchdown ★★★ (2013-04-19 16:53:47)

甘美なメロディと煌くポップセンス
隙のないアレンジに泣きそうにありますよ
北欧ハードポップの名曲でしょう
メタルマニアで良かったと思える極上の一曲
キュンキュンだよ


DA VINCI - Da Vinci ★★ (2009-01-11 02:42:00)

北欧のバンドならではの透明感のある美旋律が華麗に舞うハードサウンドとポップフィーリングが絶妙な絡みを魅せる彼らの1stアルバム。国内流通は今は亡きZERO CORPORATIONからリリースされていましたね。猛烈な泣きを発散した哀愁のメロディとこのポップセンスは見事としか言いようがなく、適度にエッジの効いたギターが印象的なプレイを披露し楽曲に華を添えている、すべてが美しい儚さを感じさせてくれロマンティックな気分さえ味わうことが出来、叙情味溢れる世界観に陶酔しますね。ややハスキーな歌声も情感溢れるメロディにフィットしている。北欧ハードポップに興味のある方は是非とも触れて欲しい名盤ですね


DA VINCI - Da Vinci - Forever in My Heart ★★ (2009-01-12 02:41:04)

北欧らしい哀愁のあるメロディが耳を惹くハードポップナンバー


DA VINCI - Da Vinci - Lookin' for Love ★★★ (2007-08-02 23:29:48)

美しいメロディラインをいかした甘いメロがたまりません
エッジもないしシンプルだけどハードポップ好きにはたまらないはずです 中盤にあるギターとキーボードの絡みが素敵すぎ


DA VINCI - Da Vinci - Lookin' for Love ★★★ (2009-01-11 02:28:40)

美しいメロディラインをいかした甘いメロがたまりません
エッジもないしシンプルだけどハードポップ好きにはたまらないはずです 中盤にあるギターとキーボードの絡みが素敵すぎ


DA VINCI - Da Vinci - She's a He ★★ (2009-01-12 02:43:18)

シンプルだがロック然としたアレンジが好き
北欧らしい甘さとポップセンスに蕩けますね


DA VINCI - Da Vinci - Tarquinia ★★★ (2009-01-12 02:39:34)

幻想的なイントロから透明感のある北欧らしい美意識溢れるメロディが切れ込んでくるバラード


DA VINCI - Da Vinci - Young Desperado ★★★ (2009-01-12 02:44:24)

個人的にはアルバムのハイライト
透明感溢れる美旋律に胸が締め付けられます


DA VINCI - Unreleased 3rd Album ★★★ (2017-07-29 16:25:25)

かつて国内盤は我らがZEROコーポレーションからリリースされた事もある。北欧ハードポップマニアにとっては忘れる事の出来ないバンドがダヴィンチでした。93年の9月に2ndが国内で紹介され、そのリアクションの良さも手伝い同年11月には1stも紹介されたバンドなのですが、実はその時点で、ほぼ解散状態だったらしく、幾度実態のないバンドをZEROが紹介したという禁手を使ったと言われる、いわくつきのバンド。ちなみにオリジナルのリリース時期は1stが1987年で2ndが1989年、そして今作は90年頃にレコーディングを行ったと言われる幻の3rd。所謂、マスターテープ流出のブートなのですが、これが質の高い品物で、サバスのエイトスター級の出来栄えを誇り、マニアなら思わず手にとりたくなる一品。
このバンド、そもそも93年まで国内で幾度知られなかった存在だったし、当時としては輸入盤市場でも話題にならなかったらしい。その後のリリースはまさにメンバーにとっては青天の霹靂だったでしょうね。本国ノルウェーではレコード契約も失い、なんたってレコーディングした3rdが90~91年の時点でお蔵入りだったんだからね。
当時の藤木氏によるレビューでは、本国でシングルがグラミー賞も取ったバンドとも紹介されており、何故この良品がお蔵になったのかは、知る由もありませんが、機会があれば聴いて頂きたい幻の一品です。
何故にブートを紹介すると言う暴挙に出たかと申しますと、今年の9月にこのバンドが久方ぶりに復活のフルアルバムをリリースするからです、あのLIONHEARTの2ndを世に出す事に尽力したドイツのAOR Heavenからの復活劇です。
どのような音楽性になるのか?お蔵になった3rdからリメイクがあるのか、個人的な興味は尽きませんが、この北欧オーロラハードポップサウンドに魅了された経験のあるマニアにとっては衝撃的なニュースとなるでしょう。個人的にはANTHEM森川復帰やリッチー・ブラックモアがついにエレキを担いだよ、よりも衝撃的な事です。