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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 2401-2500

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 2401-2500
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COZY POWELL - Over the Top - Killer ★★★ (2020-07-11 19:43:18)

ドン・エイリー作曲
ゲイリー・ムーアをゲストに迎えバトルを展開
ライブレコーディングということで息遣いまで聞こえてきそうなスリルに興奮
右と左に分かれゲイリーとドンはぶつかり合う
その合間を縫うようにジャックが魅惑のベースラインで応酬
本当に彼は個性豊かなベーシストですね
計算されつくしたドンのフレーズは後半に向けてゲイリーとデットヒートを展開していきます
とにかく息を飲みますね
これがアルバムのハイライトと押す人も多いでしょうね
御大のドラムは破壊力抜群の横綱相撲
その喧嘩買いますと言わんばかりに桁違いの迫力を見せてくれました
でも他の3人が凄いから破壊力も倍増しているんですけどね


COZY POWELL - Over the Top - Over the Top ★★★ (2020-07-11 20:10:00)

ジャック・ブルースがブリブリブリと我儘なベースを弾いていますねぇ
ドンも曲作りに大きく関与しているだけに我が物顔でシンセを扱います
本物のオーケストラを呼ぼうとしたコージーですが夢は叶わず
ドラマーのソロですからいいのですが
ドラムソロをまんま収録するアイデアってエグイよね
そんな荒業を披露して魅了できるのが彼の魅力です
このしなやかでゴン太な音を叩き出せるのが
強靭な手首の強さだというのですが
日本人のポテンシャルじゃないよな
野球でいうことろのバリー・ボンズみたいなもんでしょう
桁違いの破壊力で魅了した大人げないコージーが大好きです
これレギュラーグリップで叩いてたんだもんなぁ
そしてレギュラーグリップだからの粘りなんだってさ
ドラムは叩けんから分からん


COZY POWELL - Over the Top - Sweet Poison ★★★ (2020-07-12 17:44:19)

前半が派手だっただけに後半の開始は地味に感じる
参加メンバーも堅実なメンツに代わったとは言え少々こじんまりとしている
落ち着いた場面も必要だったという事だろう
こういうナンバーでもコージーの腕っぷしの強いドラムが映える
そしてジェック・ブルースは鬼っぷりを見せつけてくれた


COZY POWELL - Over the Top - The Loner ★★★ (2020-07-12 17:39:43)

コージーとは気心の知れたハンブルパイコンビが客演
ドンもマックス・ミドルトンの席を譲っている
本来はジェフ・ベックが参加予定も流れてしまった
ゲイリー・ムーアのカヴァーバージョンが有名すぎる
そういった相性の問題もあり都度あることにコージーとゲイリーの競演を望む声は多かった
ゲイリーと比較するのはナンセンス
このヴァージョンは気の合う仲間がノリでやっただけではない緊張感あふれるプレイが聴きどころ
このメンバーにもマジックは存在していた


COZY POWELL - Over the Top - Theme 1 ★★★ (2020-07-11 19:35:20)

コージーのヒット曲として知られる『DANCE WITH THE DEVIL』をイントロに導入
オルガンではなくシンセサイザーの使い手の印象が強いドン・エイリーが見事なフレーズで応酬
ドンは印象的なメロディを弾き武骨なドラムの合間に美しい彩を添えている
オブリガードをキメまくるジャック・ブルースのえげつなさ
ある意味全員が主役と言える好プレイを連発だからカッコいい
当時コージーはレギュラーグリップで叩いていたのを知った時はちびりかけたね
コージーのアタック音に耳がイキがちですが
シンバルワークの綺麗な事
やりよるなぁ
この曲に限らずジャック・ブルースは凄いベースを弾きまくっている
作曲ジョージ・マーティン


COZY POWELL - Tilt ★★★ (2020-07-20 17:08:40)

前作の好評を受け2年後にはスタジオに再度集結したコージーのソロアルバム第2弾。前作とは打って変わってヴォーカル入りの曲を入れ、ドラマーのインストアルバムというスタンスから方向転換。そのかいあって随分をバラエティに富んだ印象を受ける。
参加メンバーも前作からドン・エイリー、ゲイリー・ムーア、ジャック・ブルースの参加もあるが、ドンはRAINBOWとの仕事で多忙を極め、前作のようなフル参加とはいかず、ジャックも顔出し程度、そういうのも方向性に影響を及ぼしていると思うのだが、代わりに念願のジェフ・ベックの参加もあり、話題性は十分だった。
他にもジョン・クック、Curved Airのグレゴリー・カービー、MSGのクリス・グレン、エルマー・ガントリー等が参戦。この華々しいコージー・パウエルのソロアルバムに華を添えている。
何故、邦題がサンダーストームになったのかはイマイチ理解できないが、前作のような勢いがあるんだという事をアピールしたかったのだろうと推察しています。
歌が入り、方向性が散漫になったとか、ソフトになったみたいなことを当時、雑誌などで批評された為に真に受ける人もいたらしいが、前作同様、日本では商業的な成功を収め、内容はけして前作に劣るものではない。

特に、ジェフとゲイリーのギターを一枚のアルバムの中で楽しめというのも贅沢な話だし、ジョン・ロードのソロで歌るエルマー・ガントリーがいたり、ニール・マーレイ、バーニー・マースデンと共演したりと、後のWHITESNAKE参加の呼び水にもなったとか、成らなかったとか、チョイとしたゴシップもあったりと、楽しみ方もいろいろありますよと言いたいですね。
後半、始まるセッション式の音源も、歌モノのバックで的確なプレイを挟むコージーの職人ぶり、彼はけして腕っぷしの強さだけではないと雄弁に物語るプレイで魅了。スローナンバーでも見せるコージーっぷり、あのフィルの入れ方に、彼の魅力を感じます。


COZY POWELL - Tilt - Cat Moves ★★ (2020-07-12 18:18:54)

前作では叶わなかったジェフ・ベックとの共演をついに果たす
ベースはジャック・ブルースという夢のラインナップ
ヤン・ハマー作曲なのでジェフ・ベックのソロの雰囲気に近い


COZY POWELL - Tilt - Hot Rock ★★★ (2020-07-20 17:22:20)

これもヤン・ハマー作曲
ギターはジェフ・ベック
キーボードとムーグでベース不在を埋めるのはジョン・クック
良く動くリズムパートを裏でジェフ・ベックは存在感を発揮
コージーと互角に渡り合える凄腕ぶりを発揮しています
音楽は名前で聴くものではありませんが
誰がどう聞いてもベックのギターは耳を捉えますね
惜しむらくは何故か音質が良くないこと
誰が悪いんだと戦犯を見つけたい気分です


COZY POWELL - Tilt - Living a Lie ★★★ (2020-07-20 17:17:15)

バーニー、ドン、コージーの共作によるスローナンバー
ここで唄うはBedlamで同じ釜の飯を喰ったフランク・アイネロ
彼のファルセットを交えた甘い歌声がブルージーな曲に透明度の高い哀愁をまぶします
泣かせのギターに咽びますが
ズシズシと重たいドラムを挟み込むコージーのドラムが凄い
こういうスローナンバーでも我を通し曲を壊さないドラムというのは
そう簡単に叩けるものではない派手な曲に耳がいきがちだが
これがコージーでしょうと言いたいです


COZY POWELL - Tilt - Sooner or Later ★★ (2020-07-20 17:42:12)

セッションで知り合ったギルビー・グレゴリーのペンによる歌モノ
ジョン・クックのキーボードもイイ仕事していますね
踊るようにキャッチーなフレーズをタクト
こんなにソフト路線の歌モノなのに
コージーの我の強いドラムワークに笑いもこみ上げます
でもなんでアルバムに収録したんだろう
契約の関係なのか多忙だったのか?


COZY POWELL - Tilt - The Blister ★★★ (2020-07-20 17:27:35)

ゲイリーとドンの曲作
参加メンバーのコージーを含め上記3人
それだけに前作同様の相性の良さを存分に見せつけた
スピーディーな展開をより一層煽るギタークレイジー
猛烈なギターを弾くゲイリーに対して
コージーは大人げないプレイを連発
後半に向けて劇的に盛り上がる怒涛の展開も脱糞ものの衝撃
アホやでとにやけるほど
コージーは鬼神の如きフィルインを連発の雷鳴ドラムを轟かせている


COZY POWELL - Tilt - The Right Side ★★★ (2020-07-20 17:32:31)

メル・コリンズのサックスが渋い
歌も渋い
ファンキーなノリの中でもコージーはバシバシとドラムをキメています
コージーお得意のジャム的な音の作りも功を奏しています
ちなみにギターレスです
アルバムの中でも最も個性的な曲でしょう


CRAAFT - Craaft ★★★ (2021-11-19 19:20:33)

ドイツ産ハードポップバンドの1st。打ち込みベースのドラムに若干腹が立ちますが、キラキラとしたキーボードと元気ハツラツオロナミンCな爽快感を全開に押っ広げて軽やかにリズム&メロディが踊り出しています。その軽快なサウンドは、気分によって腹ただしい気分になり全く受け付けないのだが、調子が良いときは、これが気持ちいいくらい身体の中で踊りまくりです。
類型的な商業主義のハードポップサウンドなれど、どこまでも爽快感のある弾けたサビメロ、そこにチョイとした甘酸っぱい哀愁がほんのりと漂いアメリカじゃない欧州風味やなぁとチョイ胸キュンを味わえます。
当然、お約束のバラードもありますが、このバンドの魅力は爽やかなメロディとハーモニーを生かした唄を楽しめという事でしょう。幻の1stと呼ばれている一品ですが現在はリミックスされた音源を簡単に聴くことができます。
ヒステリアのデフ・レパードをロックとして受け止められるマニアなら大いに楽しめるでしょう。バカみたいに素直にポップスをやっています、そのやり切りぶりが最大の聴き所でしょう。


CRAAFT - Second Honeymoon ★★★ (2023-05-16 14:08:44)

懐かしい時代を想起させるダイナミックかつメロディアスなサウンド。英米のバンドのような退廃的なムードや薬物臭のしない健康的なロックは実に口当たりがよい。柔よく剛を制するといたくなる、そのしなやかなサウンドメイクは前作の反省を生かした面もあり、ある意味個性を上げてきたと言える。
今の日本でも十分にウケそうなスタイル、メロディックロックの総本山フロンティアからリリースされたバンドですよと紹介しても違和感なく受け入れられるような普遍的な魅力を携えているのが最大のポイント。
青空の下、大音量で聴きたくなる爽快感のあるバラード④を初めに、シングルカットされたらヒットしそうな楽曲も多数収録とメロディ派のマニアにとっては充実の一枚として耳を刺激するでしょうね。


CRACK JAW - NIGHTOUT ★★★ (2023-08-09 21:26:52)

アーバンな魅力を携えたジャケを見れば、AOR系のメロディックメタルを想像しましが、出している音は典型的なメタルサウンド。スコーピオンズやJPといったバンドの成功例を踏まえ作り上げたサウンドは、時折アイデアの渋滞を起こしスムーズに進まないなぁ、なんてぎこちなさはあれど、そういう不満を抑え込むだけのパワーと王道スタイルに帰還する素直な姿勢が好感を呼び、バラエティ豊かな楽曲を揃え守備範囲の広さをアピール出来ている。
1985年という時代背景もそこそこに、よくできているのだが、ヴォーカルの弱さがどうしても焦点をぼやかしているのが難点。インスト込みの10曲で36分というランニングタイムが示すように、コンパクトな楽曲が多く視聴感を良くしている、またドイツのバンドらしい生真面目さ、ジャケが示すような洗練度、スリージーさやルーズさのない曲調は欧州のバンドらしい魅力と言えよう。もうちょい歌いこなしてくれたらなぁ、とないものねだりをしてしまうのですが、それくらい充実した楽曲を揃えています。

このバンド1985年にアルバムを出して終了。2016年にアルバムをリリースするのだが、80年代の続編を出せればもっと認知度は上げれたでしょうね。パワー漲る疾走パートのかっこよさなど、ぐっと拳に力が入りますよ。


CRAIG GOLDY - Hidden in Plain Sight ★★ (2019-06-23 20:06:37)

仕事はあんまり出来ないけど、あいつ大真面目だから注意出来ないんだよなぁと、世間ではある意味、一番タチの悪い奴と分類されるタイプと揶揄される苦労人ギタリスト、グレイグ・ゴールディ。ヴィヴィアン・キャンベルの後任としてDIOに参加するも、けして高い評価を得られず、さらにはDIO凋落の原因の一つにまで上げられた不遇を味わう男、したがって日本でも人気薄なのですが、そんな彼がソロアルバムリリース後に、バンド形式でリ・スタートさせたのがコチラになります。
参加メンバーもヨナス・ハンソンの1stでも歌っていたマイクストーンと、ミスター仮歌入れと呼ばれる、デヴィット・グレン・アイズリーが前半と後半に分かれ歌っています。何となく予想ですが、デモ音源はマイクでしたが、今作レコーディング中に、あいつじゃダメなんじゃない的な会議になり、急遽デヴィット・グレン・アイズリー呼んだんじゃないのみたいな空気が流れてしまい、別のアルバムを一つに纏めて仕上げたような印象が強く、正直、尻すぼみ感が漂うのだが、グレイグの研究熱心な姿勢は、どの楽曲にも自分のプレイをハイライトとするべく熱の入ったパフォーマンスを披露。
ハードなナンバーやインストの合間にバラードなんかも放り込み、最後までしっかりと聴かせる構成は見事。勿論、グレイグ関連ならではの地味さは消えていないが、逆にいえば堅実であり、大の大人が聴いても恥ずかしい思いをさせない洗練されたサウンドは時代を超えて支持できる魅力があります。 
今作リリースは1991年、シーンの潮流が変わりつつある時期に、グレイグは実に真っ当なスタイルで勝負を賭けていた思うと、なんだが急に応援したくなります。普通のメタル。これを楽しめるのが真の男だと試されている気分です。
ご新規さんの初心者にはとても薦められませんが、彼の真面目さは、多くのマニアにとって見直す価値のあるスタイルとサウンドが聴ける一枚かと思いますよ。


CRAIG GOLDY - Hidden in Plain Sight - Anytime Anywhere ★★★ (2019-06-23 20:09:55)

アメリカンなグルーブと熱を帯びた歌声
超一流に成りきれなかった男達による熱演を楽しめます
そしてこれだから突き抜けられなかったんだよなぁというのも確認出来ますよ


CRAIG GOLDY - Hidden in Plain Sight - Eye for An Eye ★★★ (2019-06-23 20:12:08)

オープニングからトリッキーなフレーズが飛び出します
へヴィでメロディアスでグルーヴィー
陽性なアメリカンサウンド的な匂いを押さえこむアーバンさが最大の聴きどころ
良く練り込まれた一曲です
派手に突っ込んでこなくとも期待値を抱かせるアルバムのオープニングでした
歌も熱いねぇ


CRAIG GOLDY - Insufficient Therapy ★★ (2019-06-25 16:12:49)

DIO脱退後に動いたCraig Goldy's Ritualは活動が軌道に乗らず自然消滅。次に着手したのがソロ名義のアルバム、リリース元はShrapnel Recordと体制は整ったのですが、時代が悪かった。1993年に正攻法で迫る事など許されるわけもなく、ダークな路線を追求。重苦しいへヴィグルーブも顔を覗かせ、雰囲気重視のサウンドへと進んでいる。
グレイグ拘りのプレイも随所に登場。計算されたフレージングの構築美など、グッと引き寄せるものもあり、多彩なサウンドメイクに挑んでいる。DIO時代にも通ずるサウンドもあるが、それ以外にも引き出しの多さを魅せつけているが、何となく流れてしまうのがグレイグらしい。本当に引っ掛かりのある癖の強いフレーズを放り込んでいるんだが、何故か耳に残らないのがグレイグの残念感に対する耐性が評価を分ける最大のポイントだろう。
その拘りにハマるなら今作に対する評価は高いものになるでしょう。一たび頭でっかちとなれば全編が練り不足の退屈なものに転んでしまうのが難点でしょうね。
インスト5曲に挟まれ歌モノ4曲ですが、歌うはドッケンのジェフ・ピルソン。へヴィかつダークなサウンドに負けない歌声で大役を果たしています。この忘れ去られたグレイグのソロアルバム第一弾が2011年に、突如我らがKINGのNEXUSから再発されるという快挙に驚く(これもAKB効果ならドンドン握手会してね)。

正直、なんで今さらと思い久しぶりに引っ張り出したのだが、今の耳でいくと当時よりもずっと好意的に受け止められ、時代性はあれど以外とメロディアスだし、グレイグ渾身のプレイにグッと引き寄せられました。
久しぶりに聴き、ラストソングがサヨナラなんて粋な演出があった事にも気がつきました(タイトルほど感傷的な曲ではない)今作に流れるミステリアスさとトリッキー感を誘発する構築力、そのドラマ性を組みたてた拘りのグレイグ節に、上手い下手ではない努力の結晶を垣間見る事ができ好感を持ちましたね。


CRASHDIET - Rest in Sleaze ★★★ (2019-08-06 20:55:04)

ラフでワイルドだが色気のあるポップセンスをねじ込む事で発生するケバケバしい毒気、その猥雑さにロックのもつ中毒性も高まるのだが、先人達をお手本とした音楽性に、驚くような展開は無いが、正攻法で迫ってきた清い姿勢は大いに支持できる。
明確なメロディラインを持つ歌メロ、派手なサウンドを司るギターワークも鮮烈な印象を与える。そしてツボを押さえたアレンジが効果的に機能と無理と無駄を省いた展開はデビュー作としては申し分ない。北欧版のプリティ・ボーイ・フロイドってとことなのかな?このバンドの方が芸が細かいので聴き応えは十分にあるぞ。
ヘアメタル、グラムロック、そういう言葉に引っ掛かるマニアなら聴く価値は十分にあるでしょう。死んだから神格化されてしまった感があるのだが、粗さの目立つ唄も、こういう胡散臭いロックにとっては、逆に魅力を倍増させるんだから不思議なものだ。


CRASHDIET - The Unattractive Revolution ★★★ (2019-08-06 21:06:08)

シンガーでもあり中心人物でもあったデイヴ・レパードが自殺と言う最悪の道を選びバンドは一旦消滅。その後や遺族や関係者の後押しも手伝い、後任にRECKLESS LOVEのオリ・ヘルマンを迎え再始動。
類似性の高いバンドからの加入だけに違和感もなくバンドに溶け込んでいる。前作同様、何を聴かせたいかを明確に示せるバンドの強みを前面に押し出しラフでワイルドだがメロディアスでキャッチーと言う離れ業を披露。いい意味でのごった煮感がエグイぞ。その闇鍋サウンドは、何が飛び出すか分からないスリルは無く、皆が無難な食材を選んでくれたおかげで美味しいものになりました。
新しい刺激は無いが、毒気とケバさの中にある健康さもバンドの魅力となり響いている。個人的には国産バンドのプレゼンス+リアクション+北欧風味120%のように聴こえて面白かった。

この時代からリバイバルブームも巻き起こり、グラム系も息を吹き返したのだが、正直、我が国にも優れたバットボーイズ、グラム系のバンドは沢山いたので、興味のある方は、そちらも攻めて欲しいですね。若い人はオジサン達ほど、舶来至高でもないだろうし、そもそも外国のバンドの方が上だと言う先入観もないでしょう。だからこそ、こういうバンドが入り口なら違和感なくイケると思いますよ。何故かと言うと、実に安全運転なロックだからです。このキメの細やかさも相通ずるものがあるのでね。


CRAZY LIXX - Forever Wild ★★★ (2019-11-08 17:47:12)

先人達からの影響を包み隠さずに現代に伝える北欧産スリージー系ハードサウンドを売りにしたバンドのアルバム。作品を重ねるたちに、そのゴージャス感というのかメジャー感が高まるのだが、今作もその流れを踏襲したものとなり、硬軟のバランスが取れたメジャー級の作風に落ち着いた。典型的なNWOTHMなだけに、目新しい発見は皆無だが、その代わりに視聴感は抜群に良く、これからハードなサウンドに触れたいと思う方には、丁度よいサウンドだと思う。
勢いに満ちているが、丁寧な作り込も親切心に溢れており、この辺りが聴きやすさを誘発している。
ライブで盛り上がりそうなコーラスワーク、パーティー感もそこそこに、ジャンル不問のフェス向けのバンドサウンドに仕上げてきた最新作。こういう路線は今の時代、大いに支持されるだろう。


CRAZY LIXX - Ruff Justice - Hunter of the Heart ★★★ (2022-03-19 01:37:54)

チョイエロPVも懐かしいねぇ
元ネタも明け透けですが
そこも込みで楽しんで欲しい
このバンドはそういうノスタルジックな面が売りですからね


CRAZY LIXX - Ruff Justice - Wild Child ★★★ (2020-07-05 19:17:38)

やりにいっていますねぇ
完全に狙いすましています
ハードでワイルド
そしてビックコーラスをぶち込みメチャクチャ耳なじみが良い
売れるぞー
この心意気に一票を投じます
カヴァーディル雄叫びシャウトもカッコいい


CREYE - Creye ★★★ (2019-08-06 20:31:53)

バンドの中心人物たるギタリストでありメインソングライターでもあるアンドレアス・グルストランドのプロジェクトバンドと言っても差し支えない彼らが2018年にリリースした1st。
今作からシンガーの座に、ALIENでお馴染みのジム・ジットヘッドの息子、ロビンが歌入れを行うなど、デビュー作としては申し分ない話題性もある。そのおかげで聴く前からの期待値も高まりますが、キーボードのジョエル・ローニングのプレイを前に出しつつも、ギターと互いを高め合うような絡みを魅せアンサンブルを強化。ともすれば薄っぺらになりがちなAOR風味満点の歌モノロックの中に、楔となるドラマ性を大導入、ツボを押さえた展開と壮麗なメロディに涙腺が緩みますよ。

また外部ライターも招聘、その成果はてき面に表れ、北欧ならではの爽快感と甘美な陶酔感を味わえるメロディアス路線を極めています。その充実度はデビュー作として申し分ない出来栄えでしょう。とはいえ懐古主義のノスタルジックサウンドじゃないかと言われると、返す言葉も見つかりませんが、北欧ブランドを支えた叙情派ハードポップサウンドを現代的な感性を加えアップデートしたサウンドは、古さに埋没する事無く今の時代の鮮度を保っています。若い人にも訴求する魅力を携えているが最大のポイントでしょう。このバンドが契約しているのがFrontiersだもん。間違いは起きませんよね。


CREYE - Creye - Holding On ★★★ (2019-10-08 00:26:29)

謹製フロンティアレーベルな歌モノサウンド
瑞々しいメロディが溢れ出る80年代テイスト満載のハードポップサウンドは期待を裏切りませんよ


CREYE - II ★★★ (2021-11-28 15:44:35)

Frontiers Recordsと言えばサウンドが満載の北欧産メロディアスHM/HRバンドのフルアルバム。前作の流れを踏襲しつつもバンド感を強めつつメジャー感も大増量と、マイナーな存在では終わらないような大衆性を完備したサウンドを披露、哀愁のメロディを駆使したサウンドは先人達からのアイデアを引き継ぎ見事にやり切っている。いかにも北欧的なスタイルが故のデジャブ感、それだけに新規開拓とはいかないだろうが、愁いのある泣かせのマイナーメロディと大衆性の両輪を駆動させる軽やかなサウンドがたまらんと思うマニアにはうってつけでしょう。良いメロディと歌を聴かせたいというスタイルにブレはありません。


CREYE - Straight to the Top ★★★ (2019-08-06 20:14:10)

2017年に無料配布されたプロモ用の3曲入りEP。輸入盤屋などで手に入れたラッキーなマニアも多いでしょう。ここで聴けるサウンドは、スウェーデン出身のバンドらしいAOR風味満点のメロディアスHM/HRサウンドを披露。しかもロバート・
テッパーの名曲『No Easy Way Out』を収録とマニアにとっては期待を裏切らない選曲と展開に、思わず笑みもこぼれるでしょう。バンドと呼べるほどメンバーも固定されていませんが、ギタリストのアンドレアス・グルストランドを中心に動いているようです。ここで美声を披露するのはArt Nationのアレクサンダー・ストランデル、彼のエモーショナルかつホットな歌声は、清涼感たっぷりの叙情派サウンドに、疾風の如くギラリと駆け抜けていきます。
キーボードをフィーチャーした、お約束の北欧スタイル。歌モノロックが好きな方なら満足する事間違いなしの安定感がありますよ。
ちなみに現在の彼らは今作を経て、晴れてFrontiersとの契約を勝ち取る事に成功。2018年にフルアルバムをリリースしています。そこで歌うのがマニア心を擽る人物です。唄うはALIENのシンガーだったジム・ジットヘッドの息子、ロビン・ジットヘッドですよ。そんなもん買うにきまってんじゃん。と心で叫んだマニアは多いでしょうねぇ。ズルイ人選ですよね。


CRO-MAGS - Best Wishes ★★★ (2018-11-16 11:27:27)

ニューヨーク・ハードコアパンクスの顔とも言われたハーレー・フラナガンのバンドと言われたていたので、鉄下駄履いて走り回るガチャガチャとしたスケーターロック的なものを想像していたら見事に裏切られました。
何物にも属さないクールな感性は都会的、冷めた狂気をはらんではいるが、ここで聴けるサウンドは純然たるへヴィメタルの様式に属したスラッシュサウンドを披露。

METALLICAがNWOBHMなら、俺たちはハードコアからの影響なんだと言わんばかりの厳ついメタルサウンドで勝負、専任シンガーも抜けフラナガンがベースと兼任する形で歌入れしているのだが、そういう要素もマイナスに働く事無く、逆に無感情な冷徹さが加味されている。メタリックなギターと突破力の高いへヴィグルーブの絡み、ハードコアテイストもあるのだが、それ以上に強く感じられるのは丹念に構築された格式高いメタルマナー、徹底的に贅肉をそぎ落としたマッチョでソリッドなサウンドは、力任せに突進するだけではない整合感がある。

それでありながらも精神を不安定な気持ちにさせる混沌としたパワーも内包。なんとも言えない怪しげな世界観、破滅的な面を際立たせるエネルギーも充満、良く聴けば多様な顔を覗かせる楽曲の雑食感が肝だろう。尖りまくったパンキッシュなアジテーションヴォーカルも2ndの顔なんだなぁ。


CRO-MAGS - The Age of Quarrel ★★★ (2022-05-09 21:21:24)

ハードコアパンクスとヘヴィメタルの融合を早い段階で実現していたUSメタルシーンの裏街道を仕切っていたバンドの一つが彼ら、BLACK FLAGなどにも通ずるバイオレントな音楽性とメッセージ性の強い歌詞は聴くモノに強烈なインパクトを残している。
当時の日本では、どのような形でこのバンドが紹介されたかは知らないが、大手メディアが好意的に伝えることは皆無であった。
なんと言っても1986年と言えば猫も杓子もビバアメリカと言わんばかりに、音楽性を修正していた時代、その流れに反目する形で、こういう硬派なバンドが気を吐いていたのは間違いない。SAXONアメリカンナイズドなど笑止千万なアメリカンブームがシーンを征服していましたからね。
ウネリを上げる重厚なリズムはグルーヴィン、攻撃的だが腰にくるノリの良さと、ソリッドでヘヴィなギターは、空間をぶった切り威圧感を与える、その音像に触れるだけでケガをするようなテンション、それに負けないヴォーカルの雄叫びは実に野性的であり、虐げられたモノ達の怨嗟が乗り移っているかのようだ。
おどろおどろしい空気すら漂うミドルナンバーすら手なずけたニューヨーク産パンクスのメタルな叫び、その折衷サウンドのクールでメタリックな響きを体感して欲しい。勿論、スピード狂を満足させるナンバーも目白押し、なんたって15曲入りで、33分しかないんですからね。
今の若い人たちにとっては、80年代なんて軟弱だと映るでしょう。浮かれ弾ける時代があったのも事実だし、華やかさを謳歌していたのは間違いないが、それはメジャーシーンの話、そんな浮かれポンチのロックンロールにツバを吐きつづげたバンドがいたと知って頂きたい。
このバンドから影響を受けたバンドが少なくない事を確認出来るでしょう。


CROSSFIRE - Second Attack ★★★ (2012-02-12 19:19:01)

1985年リリースの2nd
相変わらずの武骨なパワーメタルサウンドを叩きつけてくれます。前作より曲調に表情も見えバンドの進歩をうかがい知れます。畳み掛ける前半のスピード感は見事ですね、彼らが目指す世界観を充分に感じ取れます。ストレートな歌唱も楽曲と真っ向勝負、メタリックなハイトーンを駆使し力強く向き合います。アクセプトなパワフルさと欧州産ならではのメロディアスさを感じさせるアレンジも聴き応え充分、音質や細部にわたるアレンジに拘りを見せてくれたならアルバム単位で聴き易くなると思いますが、どうしても画一的に感じさせるのが彼らの短所のです。泥臭さも味なB級メタルバンドを前にこれ以上の戯言は無用、好みで曲を選びながら単純に楽しめば良いのですからね。


CROSSFIRE - Second Attack - Atomic War ★★ (2013-01-07 14:40:15)

重心低く一気呵成に突き進みます
リフ、リフ、リフの壁に押しつぶされそうですね
彼ららしいパワフルな王道HM/HRナンバー
無骨さがカッコいいのです


CROSSFIRE - Second Attack - Feeling Down ★★★ (2013-01-07 14:28:57)

力強いですね
うねるギターと疾走感
はちきれんばかりのパワーを内包するらしい一曲
シンプルな構成とリフワークが懐かしい時代の空気を運んできます


CROSSFIRE - Second Attack - Highway Driver ★★ (2013-01-07 14:32:26)

このノリがいいんですよね
ザクザクと刻まれる線も細めのギターに当時を懐かしみます
無骨な歌声ながらもパワフルさにこれしか出来ない男気を感じます


CROSSFIRE - Second Attack - Master of Evil ★★ (2013-01-07 14:36:16)

らしい熱さがビンビンに伝わりますね
イーブルな演出を感じさせるリフワークも印象的なミドルナンバー
一本気な歌声が逆にカッコいいわ


CROSSFIRE - Second Attack - Running for Love ★★★ (2013-01-07 14:43:17)

叙情的なフレーズが耳を惹くヘヴィバラードタイプの一曲
全てにおいて隠せないはちきれんばかりのパワーが溢れる展開にらしさを感じさせます
ベルギー産の底力を垣間見せられましたね


CROSSFIRE - Second Attack - Scream and Shout ★★ (2013-01-07 14:38:04)

キャッチーさをまぶした疾走ナンバー
王道をいく展開がマニア心をくすぐります


CROSSFIRE - Second Attack - Second Attack ★★ (2013-01-07 14:27:02)

攻撃的なリフワークと突進力
むさくるしい熱さにマイナー臭さは拭えませんが
この清い姿勢にスカッとさせられます


CROSSFIRE - See You in Hell ★★ (2012-02-12 19:08:09)

ベルギーが生んだパワーメタルバンドの1st
アクセプトのようなストレートな攻撃性を孕んだ直線的なサウンドが魅力です。
若干の野暮ったさや埃っぽさもこの時代ならでは、洗練されていない空気感に当時はまだ見ぬ辺境のHM/HRサウンドに思いを馳せたものです。奇をてらうことないアレンジとリフ主体に築き上げた楽曲は迷うことのないメタル魂をビンビンに感じさせます。適度な重みと疾走感、似たような曲調に工夫を凝らして欲しいと感じる面はありますがタイトな演奏とメタル愛を僕は買います。超B級メタルサウンドだけに初心者に、これを聴けとは言いませんが、僕も3年に一度聴けばいいくらいなのですが、アホなくらい真面目なメタルが聴きたいと思う方にはオススメしますよ。


CROSSFIRE - See You in Hell - Danger on Earth ★★ (2013-01-09 16:48:16)

こういうリフは懐かしい
開放弦だもんね
シンプルだが好きですよ


CROSSFIRE - See You in Hell - Demon of Evil ★★★ (2013-01-09 16:46:20)

メイデンからプリーストとNWOBHMなルーツ丸出しの疾走ナンバー
やりすぎ感も逆に心地よい


CROSSFIRE - See You in Hell - Killing a Cop ★★ (2013-01-09 16:50:37)

とんでもない歌詞ですよね
KILLING A COP ってダメでしょう
メジャーで大味な豪快さが気持ちよい


CROSSFIRE - See You in Hell - See You in Hell ★★ (2013-01-09 16:55:40)

バタバタとけたたましく駆け走ります
溢れ出るB級感に目頭が熱くなりますね


CROSSFIRE - See You in Hell - Starchild ★★ (2013-01-09 16:54:26)

回転するリフ
哀愁のパートを盛り込んだ構成も
がんばっています
でも隠し切れない不器用な高倉健サウンドに悶絶します


CROSSROADS - The Wild One ★★★ (2023-04-25 14:54:49)

FACT解散後、ヴォーカルのリーント・フレーリッヒ、ペール・ミヒャエル・ヴュルフェルが再び立ち上げたバンドと呼ばれるクロスローズ、ギターのはクリスティアン・シュテーバー、シュテファン・エラーホルストの二人はLove.Might.Killで活躍するので、若い人でも馴染みを持てるかも知れません。
日本盤の帯たたきではトニー・プラット、プロデュースを前面に押し出すという攻勢に出ているのもポイントですが、そんなに売りになるかいな?なんてクスッと笑った記憶がありますが、それだけに音楽性はメジャー感のあるワールドワイドな感性を所持。
ドイツらしい豪快さと適度に乾いたメロディ、そこにまぶされた世界基準の普遍的な魅力、一発大技はないが、メロディックメタルが好きな人ならば大いに楽しめるアルバムでしょう。
まさにアルバム単位で勝負できる一枚、メンバー全員がポッと出の新人ではないので、叩き上げのミュージシャンの強み、この嫌味の無い爽快と言えるハードサウンドは、大音量で楽しみたいモノです。


CROW - Bloody Tear ★★★ (2020-05-23 13:32:30)

日本が誇るハードコアパンクスによる18年振りの2枚目。リリースは2005年、自主制作と思われる作品は血涙というタイトルで流通しているらしいが、現物は見たことがない。ワタシが知っているのはPrankとい米国の会社か『BLOODY TEAR』の名で2006年にリリースされたものです。

パンク特有のお気楽感など皆無。徹底的に貫かれるハードコアパンクス流儀の暴虐性、ど派手なドラミングと過激度を高めるベース、両者が加速度を増すように蹴り上げまくる。ギターも激しいだけではない情緒がたっぷりとあり、この嵐の如く過激な音の渦の中に、猛烈な泣きを持ち込んだりと、芸達者な面もありメタル系の耳を存分に刺激し楽しませてくれる。無頼な過激さに情緒を絡ませたことにより、より一層の説得力と深みをサウンドにもたらしている。

そこに単に、おどろおどろしいことや過激な思想を乗せて奇をてらうのではなく、社会にある矛盾や切り捨てられる弱者の目線を、魂を込めて歌いこめるCROWのパフォーマンスが世界観を広げ、その唯一無二の個性を知らしめんとする、魂の雄叫びは鋭い歌詞と共に、聴き手にグサリと突き刺さってくる、

ハードコアパンクスなので過激な面が強いのは確かだ、毒気と荒々しさ、その血生臭い激音の中に組み込まれた情念が、巧みな楽曲構成と合わさり独特のドラマ性を生み出している。ワンパターンになりがちなスタイルの中で、一癖も二癖もある引っ掛かりが、壮絶なる緊張感の上で転がり踊ることで、このバンドにしか成し得ないサウンドをかき鳴らしているのが印象的。
必然的に交差するメタルとハードコアパンクススタイル、破滅的な衝動性を持っているのに、メタル特有の構築させた展開があると思わせたのが、このバンドの凄さなんだろう。門外漢のジャンル故、上手く説明できないのだが、スピード狂のマニアは勿論だが、ノイジーな鋼鉄リフの嵐に飲み込まれ、絶え間なく振りかざされる分厚い刃の如き殺傷力をもったリズムに切り刻まれ、情念を吐き出す野太い咆哮から発せられる、黒いエキスに汚染されたい、甘い言葉や偽物の正義に寄りかかりたくなり、真のロックファンに是非とも、聴いて欲しい一品ですね。もの凄いんだから。


CROWLEY ★★★ (2019-07-14 18:17:50)

ケリーこと古久根吉紀さんがお亡くなりになったようです。今年になって脱退したのは、そういう事情があったのですね。志半ばでしょう残念ですね。ご冥福をお祈りします。ライブ見たかったなぁ。


CROWLEY - Crowley ★★★ (2018-03-27 15:17:19)

1987年にリリースされた4曲入りのデモ音源。ラフな演奏だが、作品のクオリティは高く、この作品を元に正規のアルバムに着手出来るほどの充実感を味わう事が出来る。
シャープなメタルナンバーもあるが、ウネウネドロドロとした妖しげなリズムとメロディが蠢くサタニカルな世界観もあり、このバンドの魅力を端的に物語っているでしょう。
1986年にEP『Whisper of the Evil』をリリース、高い評価を受けるもメンバーチェンジの憂き目にあい、活動が尻すぼみ、そして解散というファンとしては、釈然としない出来事でしたが、今作を聴けば確実に次の一手があったと思うだけに残念でしたね。
昨年活動を再開した彼ら、2018年にはアナログ盤しか存在しない『Whisper of the Evil』をボートラ入りで再発すると言うのだから朗報でしょう。そして早く新譜が聴きたいッス。


CROWLEY - Evil Bride ★★★ (2020-08-18 14:00:51)

遂に完全復活を遂げた名古屋産伝説のサタニックHM/HRバンド待望のフルアルバム。メンバー古久保の死を乗り越えてのリリースだけにファンにとっては胸に去来する思いを多々ありますが、今作はいい意味でグランジ以降のスタイルも取り込み、古さに埋没しない現役感満載のトラディショナルサウンドを披露。このバンドらしいサタニカルさも前面に出しているので、往年のファンは勿論だが、新規さんが聴いても安心できるクオリティを誇示。古くて新しい王道スタイルで見事に帰還しました。これで過去の遺産にすがらなくても活動できる基盤を作り上げましたね。
ナイトレンジャーのケリ・ケリーがソロで2曲、宇宙海賊のEITA嬢は楽曲提供&PVにも参加と復活作に華を添えてくれました。
オーセンティックなプレイではあるが、バンドに新鮮な風を送ってくれた新加入のKENTの存在も大きい。これを機にコンスタントに作品をリリースして欲しいですね。こうなると名古屋と言えばSNIPERの復活だなぁ。


CROWLEY - Evil Bride - Alice in the Land of Hell ★★★ (2022-03-21 14:41:04)

宇宙海賊だったEITA嬢がゲスト参加する妖艶なるミドルナンバー
このバンドらしい雰囲気のある一曲
声が出ているねぇ
現役感があるなぁ
コロナでなければもっと精力的な活動が出来なのにねぇ


CROWLEY - Evil Bride - Evil Bride ★★★ (2022-03-21 14:37:45)

後ノリのグルーブも心地よいが
もう少しツッコんだビートの方が合っていたかも?
でもこれがクロウリーサウンドです
オカルティックだけに留まらない切れ味鋭い疾走感
キャッチーだがどこか不気味な雰囲気のあるメロディ
老獪なテクニックを駆使するシンガーのパフォーマンス
アルバムの表題曲らしい意欲に溢れた一曲ですね
インディーズど侮るなかれなPVも印象的です
ノスタルジックな復活劇じゃない
今が現役なんだという作りもいいですねぇ


CROWLEY - From Electric Lady Land '84 ★★★ (2018-03-27 15:43:41)

名古屋の老舗ライブハウスELECTRIC LADY LANDが主催したV.A(TILT、LUSHELらと参加)に『Don't Be in a Hurry』『destitute song』の2曲を収録。その後、Electric Lady Land Recordsからシングル、ミニアルバム、デモをリリースする事に、SNIPERやTILTと共に名古屋を代表するバンドまで登り詰めるのですが、この時点では、既に妖しげなメロディと日本人的エッセンスと言うものを巧みに両立させており、まだまだ詰めの甘さはあれど、大物になりえたる片鱗を感じさせる実に興味深い仕上がりになっています。インディーズ止まりの為、どうしても知名度の低さを拭いさる事は出来ないのだが、サタニカルという世界観をネタにならずに演出する稀有なバンドだった。


CROWLEY - Nocturne ★★★ (2017-09-20 21:14:57)

名古屋のメタルシーンを語る上ではハズことのできない伝説のバンド、クロウリーが遂に復活です。しかもベース以外の3人が揃い踏み、まさに完全復活でしょう。
楽曲は過去のマテリアルを現在に蘇らしたもので、日本語詞から英詩に変更と本気度も垣間見え、オドロオドロしいサタニカルな世界観とシャープに切れ込んでくるメタリックなサウンドとのバランス感覚を往年の空気のまま、現代のテクノロジーで再提示、これは単なる焼き回しじゃない伝説のバンドの完全復活を高らかに告げるものだと心に響きましたね。
このバンドが復活していたなんて全然知らんかった、海外では伝説のバンドのリイシュー盤や、デモ音源のオフィシャルな形での製品化と羨ましいくらいに、活況しているのですが、国内はサッパリです。海外のレーベルがYouTubeでみつけて声をかけてくんないかと思っていました。どんな形であれ、良質な楽曲が埋もれるのは残念でなりませんからね。
最後まで自分たちのスタイルにこだわりメジャーデビュー出来なかったのではなく、そっちに転ばなかった伝説の男たちの完全復活を前に戯言は無用。
全編に渡ってパワーアップ、本来の魅力を完全に取り戻した、この妖しげでメロディックな正統派HM/HRサウンドを手にとって楽しんでもらいたいですね。

自動登録出来なかったので下記に収録曲を載せます
1. FAIRY TRICKS
2. FLOATING MAN
3. GHOUL
4. BAD STONE
5. AWAIT
6. NOCTURNE
7. DON’T BE IN A HURRY
8. MIDNIGHT DREAM
~Bonus Tracks~
9. DESTITUTE SONG (unplugged 2007)
10. EVENING PRAYER (1985 demo) ~Bonus Tracks~


CROWLEY - Nocturne - Don't Be in a Hurry ★★★ (2017-09-20 21:34:01)

From Electric Lady Land '84に提供したへヴィバラード
妖しげな魅力全開にリメイクされていますね
本来の妖艶さが表現され日の目を浴びましたね
良かったッス


CROWLEY - Nocturne - Evening Prayer (1985 demo) ★★★ (2017-09-20 21:21:43)

ライブなどでは重要なレパートリーだった一曲
デモテープにも収録されていなかったので
この曲が聴けるのは嬉しいですね
妖しげなメロディラインとウネウネとしたリズム
そこに切れ込んでくるシャープなギター
甘いトーンでマイルドな声質の岩井だが力負けしてませんよ
稀有な存在のシンガーでしたね


CROWLEY - Nocturne - Fairy Tricks ★★★ (2017-09-20 21:26:59)

アルバムのオープニングナンバー
デモテープCROWLEYでも①曲目でしたね
彼らの魅力が詰まった疾走ナンバー
妖しげなメロディがギラリと光ります


CROWLEY - Nocturne - Ghoul ★★★ (2017-09-22 13:02:52)

粘り腰のまとわりつくようなへヴィグルーブ
妖艶なメロディライン
マイルドな声質だがしっかりと歌いこめるシンガーの存在は強い
この曲は2015年に世に出ていたんですね
知らんかったわ


CROWLEY - Nocturne - Midnight Dream ★★★ (2017-09-20 21:30:42)

オリジナルはThe Scream of DeathのB面に収録されていたミドルナンバー
リメイクされたことによる俄然魅力が増しましたね
へヴィさの中に光るメロウなパートが好きです
歌心のあるソロも好きですよ


CROWLEY - The Scream of Death ★★★ (2018-03-27 15:26:44)

1985年にリリースされた3曲入りのシングル。①はSEなんで実質は2曲入りなんですけど、彼らの代表曲と言えるアグレッシブなスピードナンバー『In Despair』はライブでも定番の代表曲でしょう。後半で飛び出すツインリードの調べに焦がれますよね。
この3分40秒に込められたドラマ、このバンドの魅力を端的に物語っています。もう一曲収録されている『Midnight dream』は妖しげなメロディと情緒が絡み合う、クロウリーらしい展開が詰まった曲でしたね。こういった魅力ある楽曲を有する彼ら、リメイクアルバムではなく、正規の形で復活させて欲しい。


CROWLEY - Whisper of the Evil ★★ (2009-10-27 04:13:00)

名古屋が生んだサタニックメタルバンドが1986年にリリースしたミニアルバム
サブラベルズと比較されますがCROWLEYオドロオドロしさもありますがより正当性の強いメロディアスなスタイルをとっており聴きやすいです。印象的なフレーズを奏でるメロディアスなギターが耳を惹き楽曲に華を添えてくれますね。また当時の日本のバンドが抱えていたボーカルの弱さも感じさせる事なく聞かせてくれたのも彼らの強み、個人的に当時は愛調したアルバムでしたね。正統派のメロディアスなHM/HRが好きな人なら充分楽しんでもらえる内容かと思いますよ


CROWLEY - Whisper of the Evil - Bad Stone ★★★ (2009-10-27 04:20:49)

哀愁のミドルナンバー
扇情的なギターソロが印象的です
ミステリアスな雰囲気を上手く演出している様がカッコいい


CROWLEY - Whisper of the Evil - Floating Man ★★★ (2009-10-27 04:38:00)

妖しげな彼らの魅力を携えたアルバムの
ラストを飾る疾走ナンバー


CROWLEY - Whisper of the Evil - Night Angel ★★ (2009-10-27 04:24:48)

サビメロの美しさにハッとさせられますね
サタニックらしい的なイメージに彩られたメロディアスHM/HRナンバー


CROWLEY - Whisper of the Evil - Stalker ★★ (2009-10-27 04:15:49)

妖艶なメロディが華麗に舞うミドルハイナンバー
伸びやかな歌声が心地よいです


CROWLEY - Whisper of the Evil - Woman in a Black Cape ★★ (2009-10-27 04:36:19)

ギリギリの歌唱に評価が分かれそう
ミステリアスかつダークなミドルナンバー
このもの悲しい雰囲気が彼らの魅力です
8分にも及ぶ大作で7分すぎのアップテンポする所がカッコいい


CROWLEY - 悪魔がにくい - 悪魔がにくい ★★★ (2022-01-06 01:42:36)

昨年の暮れにリリースされたミニアルバムのタイトルトラック
平田隆夫とセルスターズのカヴァーソングというテレ東音楽祭みたいなノリに驚きました
昭和歌謡全開の楽曲をやりきった彼らの心意気
なんと言っても原曲のノリを壊さずにクロウリー流のサウンドへと転換しています
動画を見つけてからはヘビロテで楽しんでいますよ
原曲も簡単に聴ける環境なので聞き比べもしました
元は女性が歌っているからキーが高いのですね


CRUCIFIED BARBARA - 'Til Death Do Us Party ★★★ (2015-06-29 15:29:17)

1stから4年ぶりにリリースされた2nd。パンキッシュでラフなHM/HRスタイルに益々磨きが掛かり、北欧ならではの整合感と甘さを隠し味に艶めきたつ暴走R&Rを披露。さらには⑤では北欧メタル界きっての名シンガー、マッツ・レヴィンがゲスト参加、さらにはフィル・キャンベルが⑥でソロを弾くなど、媚を売らない硬派なサウンドに華を添えてくれます。ヘヴィなリズムを軸にロックの初期衝動を突き上げるモダンさも装備された原始的なハードサウンドと怒気を孕んだヘヴィさにキャッチーさをメロディを巧みに取り込み、エッジの効いた構成力を見事に結実させた一枚と頼もしく映りました。ノイジーでゴリゴリと押しまくるだけではない、このタイム感が好きですね。


CRUCIFIED BARBARA - In Distortion We Trust ★★★ (2015-06-29 14:58:43)

古くは1998年にバンドを結成したスウェーデンはストックホルム出身の女性4人組によるパンキッシュなHM/HR系のバンドサウンドがウリの彼女達が2005年にリリースした1st。こちらには登録されていませんが、国内盤がリリースされた時にはKISSとMotörheadのカヴァーソングを披露する辺りに彼女達のルーツを垣間見る事が出来ますね。90年代のサウンドを取り込みつつ根底にあるのはクラシックなHM/HRスタイル。骨太なサウンドを支えるラフさと枠組みのバランスが丁度よい演奏と、怒気を孕んだスケ番ヴォイスもカッチリとハマり、ラウドでパンキッシュな荒々しいロックンロールを聴かせてくれます。でもそこかしこに、隠せない北欧ならではのロマネスクと女性ならではの妖艶な雰囲気も漂い何とも言えない、彼女達ならではの味を感じますね。


CRUCIFIED BARBARA - The Midnight Chase ★★★ (2015-06-29 15:48:07)

前作から3年ぶりにリリースされた3rd。一聴してわかるようにリズムがグッとタイトにシェイプされそれまでのラフさよりも整合感が増し、まずは聴き易くまとめてきました。無論、彼女達らしいヘヴィなR&Rスタイルはそのままに、精度を高めた事がより明確なサウンドメイクへと仕上げ、曲事態のメリハリも付き、シンプルな構成力の中にある強靭なグルーブをより際立たせる事に成功。北欧ならではのロマンあふれるキャッチーさとシンプルなビートが打ち鳴らす極上のラウドロックスタイルをここにきて見事に確立しましたね。また頭からノリのよい曲で構成されているの作戦勝ち、③あたりに差し掛かった時には、身体が勝手にリズムを刻みださずにはいられないでしょうね。媚を売らない“チョイ足しキュートでメガ盛りパンキッシュ”な北欧暴走R&Rが更なる高みへと上り詰めた意欲作、ワイルドで伝統的なスタイルを今風に再構成した今作は入門編にもってこいの一枚ですね。それまでに感じた、ノリ重視の骨太サウンドだけに終わらず、芸の細かいアレンジがそこかしこに張り巡らされ、ギター・アンサンブルのみならず、耳を惹くエモーショナルなソロ・パートが随所で飛び出してくる辺りに唸りますね。


CRUELLA - Vengeance Is Mine ★★★ (2020-09-29 12:58:18)

アメリカはオレゴンからやってきたパワー/スピードメタル系バンドのデビュー作。オープニングからシュラプネル系かと思わせるほどのクラシカル仕立てのスピードプレイが飛び出します。その後もギターソロは派手目にキメていますが、少々やり過ぎ感は滲み出ているのはご愛敬。無頼で武骨なサウンドの中にねじ込まれる欧州風味は、このバンドの売りとなっています。とはいえ少々ちぐはぐに感じる場面もあったりと、まだまだ改善の余地はありますが、愛想のないパワフルな音楽性、フックに乏しい歌メロなど、US産のアングラサウンドならではの味わい深さにグッときますね。耐性の無い方には少々退屈に感じるかもしれませんが、腹の据わったパワフルサウンドに対する需要は確実に存在するでしょう。
もう少し歌い込めるシンガーの方が、この手のサウンドには必要なのですが、無いものねだりは良くないという事で折り合いをつけて楽しんでいます。


CRY OF DAWN - Cry of Dawn ★★★ (2019-07-27 17:55:35)

インギー歴代No.1シンガーはヨラン・エドマンだと思っているワタクシにとって、ヨランは常に気になる存在である。クリアーなクリスタルヴォイスを持つヨランの声質は北欧のイメージそのもの、そして彼は中低音域を駆使してポール・ロジャース顔負けのエモーショナルさも併せ持つ非常に人間臭い唄を聴かせる稀有な存在です。

そのヨランの歌声をサポートするのは安心安定のブランド、我らがFrontiersと来ていますから音楽性も想像がつくでしょう。オープニングから炸裂する哀愁のメロディと叙情味溢れるウエッティなサウンド、そこに絡むミスター北欧ヴォイスの期待を裏切らないパフォーマンス、早くも涙腺が緩みます。
それもそのはず、脇を固めるのがプロデュースも務めるダニエル・フローレス、マイケル・パレス、FIND MEのゾーレン・クロンクヴィスト等が前面バックアップ。期待を一ミリも裏切らないメロディアスHM/HRサウンドを披露しています。

フック満載だよなぁ。本当に心が洗われます。甘く切ないクリアーサウンド、ややエッジ不足とも言えなくないが、それはAOR寄りもロックプロジェクトならではの不満であり、その筋のサウンドを求めるマニアなら大満足の名盤でしょうね。
ギターとベースを担当するマイケル・パレスも邪魔しないが、爪跡を残すソロプレイなど、聴き込む程に味わいが深まるのも印象的だった。90年代中頃から2000年過ぎまで、お世話になりまくった音楽性、ワタクシの心に永遠に寄り添ってくれるアルバムが2016年に出ましたね。それにしてもFrontiersは本当に凄い。歴史に残るレーベルとなりましたね。


CRY WOLF - Cry Wolf ★★ (2021-11-29 20:19:54)

日本のエピック/ソニーが単独契約でデビューをさせたアメリカのバンド。いまや発展途上国と成り下がった日本では考えられない勢いのあった時期を思い出させてくれます。いかにも日本人に受けそうな優等生なサウンドを展開、リリース時は激ハマりといかなかったのですが、おじさんになってから、この堅実なサウンドが逆に染みこんでくるようになり、実に優等生なグラム系ワイルドロックをやっている。派手さや毒気ではない手堅い音楽性、厚めのコーラスとノリの良いアメリカンロック、しかし日本人好みのメロディに気を配した展開や④ではビートルズのカヴァーを披露したりしているが、これといった必殺技もなく、なんとなくだからアメリカで契約出来なかったのね、なんて悪口が頭をかすめるも、その筋のマニアならば需要はある音楽性でしょう。
日本初のLAスタイルに興味がある方は是非ともトライして欲しいですね。
久しぶりに聴いているのだが、このバンドのレビューは確実にしていたので消えているのに驚きました…


CRYING STEEL - On the Prowl ★★★ (2015-12-26 13:17:21)

イタリアはボローニャを拠点に活動していたツインギター編成の5人組が1987年にリリースした1st。所謂プリーストを模倣とした正統派HM/HRサウンドを披露、攻撃的でパワフルな突破力、叙情的なメロディを盛り込み実にオーセンティックな構成、そこに1987年という華々しさも加味された絶妙なバランス感覚が懐かしい風を運んできますね。歌い手も押しつけがましく力技で乗り切りわけではなく表現力もある、こういう普通の事を普通にやられると、本当にヘヴィメタルってエエなぁ、と思えるのですが、今の若い人にとっては全然ガリガリしてないし、速くないしヘヴィでもない。でも癖がなく、メタル度指数も高目でなおかつ、シンプルで聴き易いと実はライトリスナーにこそ聴いて欲しい一品だったりします。この適度な隙間のある音がやっぱりエエわいなぁ


CRYSTAL BALL - HELLvetia ★★★ (2024-11-05 01:35:26)

セカンドアルバムでモダン化に挑戦するも、いきなりそりゃないぜで失敗をする。まぁ、日本ではメロディックなAOR調の甘いメロディとハードサウンドの融合というのは喜ばれるが、欧州圏での好みや売りは違うので、デビュー作の立ち位置は世代によっては微妙だろう。
今作ではプロデューサーにACCEPTのステファン・カウフマンを迎えることでメタリックさが増量、その男気溢れるメタルテイストと、本来持ち合わせる北欧風のメロディセンスを遺憾なく取り込み、過去の失敗を取り返そうと躍進している。

普通の事をやるのが難しい時代に、コンスタントにアルバムをリリースできたのは古典と、現代的なアプローチ両面から音楽性を組み立ててきた。デビュー作から一貫したリッチー・ブラックモア風のリードプレイ、このあたりが日本で高く評価されるのだが、今作では、そのリッチー風味も押さえ、よりソリッドなリードギターを披露する。日本人には②のような1st路線が受けるだろうが、キーボードとギターの絡み、イングヴェイもどきとは一線も二線も画すメロセンス溢れるギタープレイに魅了される。ある意味、アルバムのカラーを魅せてくれた仕切り直しのオープニングナンバーと言える

前作ではパワーメタルに寄りすぎたが、ステファンは彼らに昔の姿を思い出させてくれた。②③④と北欧風味満点のサウンドを見せつけ、硬軟のバランスを見せつけた、オールドスクールだがファンタジックになりすぎない古典サウンドの再構築、ギタリストは先人達の足跡を見直しつつ、自身アイデンティティを無理なく投影している。

ちなみに私が知っているのは④曲目はLAST DANCEと言う曲で、ここに自動登録されているモノとは違う。そして④ではDIO風のギタープレイを感じさせるソロではヴィヴィアン・キャンベルが登場という感じか、まぁ雑誌のレビューや、ライナーノーツに感化される人には何をいっても、馬に耳に念仏ですからね。目の前で繰り広げられる音よりも、誰かの文章に引っ張られる。日本人特有の権威に弱い&有名人の意見に流されるは、昨日今日始まったことではないが、いい大人がやることではない。

Want It Allなどパワーメタル風味と様式メタルを融合させ力感と華麗さをアピール。少々古めかしい鍵盤プレイをねじ込み古き良き時代に誘ってくれる。そしてPictures of Loveでまた甘い世界へと導き、その北欧テイストが優しく寄り添いロマンティシズムを強めたサウンドで魅了。 Bird on a Wireの持つキャッチーさ、②以降の流れは素晴らしく初期の頃の彼らの魅力を補完した。目新しさのないサウンドではあるが堅実である。

それだけに⑨のようなイングヴェイもどきは賛否をわけるところ、リズムプレイも単調で悪いところが出ている。まぁ次で方向性が戻るので、問題は生じないがステファン・カウフマンとしては苦渋の選択だったろう。アルバム全体を締めるには、ああいう速い硬質なナンバーは必要なんだろうと、個人的には唐突感はあるのだが、今回久しぶりに聴いて、初見よりは納得出来た

このギタリストの良さは、ネオクラ風味ではないギタープレイに魅力があるので、残念である。特に日本人好みのリッチー・ブラックモア、マイケル・シェンカーという王道を抑えているからメロディ派のマニアから評価が高い。ラストに訪れるロマンティックなバラードで締めたのも正解。相変わらず輪郭の甘い歌声は、どこか煮え切らない。そのヘタウマ感がバンドの顔であり、もうここまできたら文句も出ない。

ステファン・カウフマンは彼らに自信とアイデンティティを取り戻させた。バンドが選んだ選択は最良だったろう。最高傑作かどうかは好みによるが、ステファンの行動はバンドの本文を取り戻し自分たちが進み道しるべを示した。サウンドミックスは2003年という2000年代初頭の音像ではあるが、古典を愛するマニアからは手放しで喜ばれるだろう。


CRYSTAL BALL - Hard Impact (2024-10-27 21:30:59)

北欧メタルの新生として2000年を目前に彗星の如く現れた彼ら。その煌びやかでメロディアスなサウンドとテクニカルなギターという構成は素晴らしく、歌の弱さを補完するほどのインパクトを誇っていた。
グランジ/オルタナムーブメントの影響はシーン全体を蝕む中での華やかさサウンドというのはメロディ派は勿論、正統派マニアの期待を背負う事となるのだが、今作は実に微妙な立ち位置のアルバムになってしまった。

SEはイイのだが、オープニングナンバーが地味である。良く言えば堅実なのだが、その掴みの弱さは次の曲でも続く。あの高速ギターはどこえやら、歌で酔わせるシンガーではないので、このヴォーカルオリエンテッドな作風、そしてやはり、グランジ/オルタナムーブメントの影響下にある、ダークテイストの増量は前作とは背反するモノであり、メロディ派のマニアにとっては背信行為と映るだろう。勿論、サビでコーラスを重ねキャッチーな歌メロが出てくるのは前作同様なのだが、そこまでの道筋をどう評価するかで結審するでしょう。

個人的には、途中で音源を止め、速めに売りさばくという非道な行為に出ましたが、現在配信盤も出ているので、その判断に間違いはなかったことは確信出来ました。やはり2000年問題が色濃く、このバンドにも降りかかっている。
彼ら最大の魅力である、軽やかで華のあるサウンド、そしてテクニカルなギターサウンドを封印したのはマイナスだろう。

北欧メタルと言えばなスタイルを期待したり、スピーディーなナンバーで駆け抜けてくれという思いがなければ、2000年風メロディックメタルとして大いに楽しめるでしょう。でも1st支持者は落胆するでしょうね。シリアスさとパワーメタル度が高まるのは悪くないのだが、フックのあるメロディと歌メロ成分が減退したのは無念である。

これが2000年。そして次のアルバムは国内盤が見送られた。余程売れなかったんだなぁ。


CRYSTAL BALL - In the Beginning ★★ (2008-08-08 17:26:00)

1999年にZEROコーポレーションからリリースされたスイス出身のメロディアスHM/HRバンドの1stを紹介します。キーボードを含む五人編成でメロディアスかつテクニカルなギタープレイとキーボードに美しいハーモニーを活かしたVoとの絡みが絶妙な王道を行く様式美サウンドを展開、随所に印象的なフレーズを盛り込みフックに富んだ良質なメロディが耳馴染みよく飛びこみ聴き手のハートを掴みます。何処か80年代的な雰囲気を感じさせるのもインギー臭がほとんど感じられないからでしょう、ロック然とした躍動感とエモーショナルなギタープレイが聴ければHM/HRファンなら満足出来るのではないでしょうか?このメロディセンスは素晴らしいしバンド名に恥じない輝きを放っている。個人的には少々一本気な表現力の乏しいVoにダレますが一曲のクオリティは高いです


CRYSTAL BALL - In the Beginning - A Million Tears ★★ (2008-08-12 11:48:57)

哀愁のハードポップナンバー
全般的に言える事ですがもう少し表現力のある歌い手がいたら
もっと胸キュンできる
ギターソロも印象的で良いです


CRYSTAL BALL - In the Beginning - Fire Still Burns ★★★ (2008-08-08 17:37:22)

哀愁のあるメロディが疾走するメロディアスHM/HRの王道を行く名曲です。個人的にはアルバムのハイライト
スリリングなソロプレイが聴き所
キーボードとギターの掛け合いに悶絶します


CRYSTAL BALL - In the Beginning - Lay Down the Law ★★★ (2008-08-12 11:37:52)

BURRN!!広瀬氏のコメント通りブリッジからサビメロが秀逸です
躍動感のあるミドルナンバー地味だが普遍の魅力がある
この手のサウンドに興味を惹かれない方は正統派のHM/HRは無理


CRYSTAL BALL - In the Beginning - Promised Land ★★ (2008-08-12 11:46:14)

美しいコーラスハーモニーを配した
叙情的なメロディが耳を惹くミドルナンバー
ギターの組み立て方も興味深い


CRYSTAL BALL - In the Beginning - Shake Me ★★ (2008-08-12 11:40:02)

爽快感溢れるハードポップナンバー


CRYSTAL BALL - In the Beginning - Silence of the Night ★★ (2008-08-08 17:29:41)

美しいメロディが感動的なバラード
エモーシュナルなギターソロに胸キュンです


CRYSTAL BALL - In the Beginning - Take Me Down ★★ (2008-08-12 11:43:01)

哀愁のあるメロディアスなミドルナンバー
ギターソロも美しいですね
効果的なKEYのプレイも印象的です


CRYSTAL BALL - In the Beginning - Twilight Zone ★★★ (2008-08-08 17:33:22)

アルバムのオープニングを飾るメロディアスなミドルナンバー
イントロの幻想的な感じがタイトルとピッタリですね
中盤でテンポアップするところがカッコイイねKEYとGの掛け合いにゾクゾクします


CRYSTAL BALL - Secrets ★★★ (2024-11-27 21:53:30)

チョイセクシーでミステリアスなジャケットが象徴するような北欧風の正統派サウンドを披露。今作はプロデューサーにマイケル・ボーマンを招聘と脱退したベースの変わりにベースも担当するという大活躍。
時代は2007年、既にもう似合わないモダン化をやめようという意識改革がアメリカ以外のシーンでは巻き起こり、この時代ゾクゾクと往年のバンドが再結成したり、アルバムをリリースしたりとメディア偏重の大パクリレビューアーでもなければ、その動きを察知した正統派&メロディ派のマニアは多数おり、彼らの目は輸入盤市場へと向けられていきます。
それだけに、今作における初期の作風に回帰したようなメロディックスタイルは大歓迎。このバンドの肝はネオクラギターではない、もっとオーセンティックで味わいのあるリードギターがいることが最大のポイント。ザラついたエモーショナルヴォイスが嫌いな人もいるだろう。
とくにハイトーン系が好きな人には受けないタイプのシンガーだが、彼のメロセンスや個性的な歌声はありがちなサウンドに楔を打ち込み、この声あってのクリスタルボールを思わせるから不思議だ。

鍵盤プレイもオーセンティックなサウンドに貢献、原点回帰の手助けをしているのだが、とにかくメロディの質やジャーマン仕込みの硬派さ、スイスという国の立ち位置も含めワールドワイドなメロディックメタルサウンドを構築している。適度な攻撃性、北欧寄りのあまみよりも躍動するキャッチーさ、そのバランス感覚に舌を巻きますね。とくに表題曲のSECRETSを歌う様などを代表にアンディ・デリスに被る場面もチラホラ見受けられるので、ハロウィーンが好きな人にも勧めたいですね。

2007年という時代が生み出した正統派サウンドの復権劇。今作はそういう古くて新しいサウンドを求めるマニアにはピッタリの音楽性でしょう。回り道を無駄にしなかったが、結局バンドは2013年までアルバムをリリースできない苦境に立たされました。難しいねぇ。バンド運営はさぁ。日本では受けそうだけど、このAOR調のハードサウンドって、筋金入のメタルファンからは軟弱に聞こえるからね。


CRYSTAL BALL - Timewalker ★★★ (2024-11-14 12:35:43)

前作同様ステファン・カウフマンのプロデュースによるフルアルバム。二枚目のモダン化が余程日本では不評だったのか、今作も国内盤は見送りという恐ろしい状況を迎えるのだが、作風的には前作よりも糖度の高い北欧風メロディが聴ける。そこにACCEPT風のシリアルかつ男臭い硬質感をプラスして、2005年風の正統派スタイルというのを築き上げた。このバンド、日本でいうところの様式系のバンドとは全然違うので、こういうACCEPT+北欧メタルという作風になっても大きな違和感はない。

むしろ時代を見据えて作風にシリアスさを重視したスタンスに切り替えている。鍵盤プレイも今回は前作以上に見せ場を設け、バンドサウンドを幅を広げてきた。オーセンティックなアプローチを助長させたステファン・カウフマンの眼力、キレイに弾くだけじゃない粘りのあるギタープレイ、正直もっとギターオリエンテッドでもいいのだが、それも2005年という時代背景なのだろう。

日本人にとっては、これくらい甘いの含んだメロディ、そのワビサビのある展開にグッと心も掴まれるので、国内盤のリリースがあってもおかしくないのだが、もう2枚目の失敗は許して欲しい。パワーメタル化してモダンになったのは、デビュー当時は爽やかなトレンディ俳優だったのに、知らない内に、萬田銀次郎になった竹内力くらいの変遷だったが、こうしてバランスの良い作風に戻ったのだから許されるべきだ。

あのアルバムのせいで日本では不人気の一途を辿り知名度は絶望的に低いのだが、いずれにしろ評価の全ては、どこに力点を置くかだ。このバンドがメロディックメタルと思うならば、前作よりもズッと感触は良くなった。局地的な音ではなくジャーマン風味も取り込むことでワールドワイドな音になっている。一流のプロデューサーの手腕は大きい。しかしパワーメタルが好きな人には甘口になったと悲しい気分になるかもしれないが、2005年の正統派サウンドとしては十分に及第点を超えている。

今はサブスクで無料視聴が当たり前の時代。若い人は是非ともトライして欲しい。


CRYSTAL BALL - Virtual Empire ★★★ (2024-10-27 21:43:00)

ドラムソロのようなSEから、硬質でしなやかなメロディックメタルで幕が開きます。前作の失敗を取り返すかの如くスピード感とメロディックメタル然とした方式を取り込むことで、懐かしき商業ベースサウンドの復権、前作では影を潜めたキーボードとギターのバトルも見られ、華やかさは倍増した。時代は2002年、それだけに硬質感を強めているのは、致し方ないこと。この手のサウンドはEUROPEのような華麗さが求められるし、デビュー作にはそういう懐かしき、味わいをベースにしていただけに、前作の路線変更には疑問を感じずにはいられませんでしたが、今作は行きすぎた改革から一歩後退して、オーセンティックなサウンドを見つめ直してきた。

それは進化を否定しているようにも感じるでしょう。どの時代のメタルが好きなのかでも評価が分かれます。ギターサウンドにはグランジ/オルタナムーブメントの影響は否めません。それがプラスに働いているとは思えませんが、ポジティブな音楽性、その軽やかな手触りのメロディが強化された事は、このバンドの本文としか思えないので、ここは素直に評価したい。

しかし時代に飲み込まれたバンドだ。もし1st路線を純粋に突き詰めたら今作の出来映えは、もっと凄いモノになっていただろう。メランコリックなメロディを奏でるギターソロ、もっと聴きたいと思わせる腕前だけに無念だ。相変わらず歌い手のヘタウマ感からくるミスマッチ感も相乗効果を生み出していない。シンガーにとって前作の方が良かったのだろうが、バンドサウンドがメロディックメタル路線へと舵を切った事は大歓迎である。オーセンティックなメタルをやるのは難しい、だがベタには敵わない。この絶妙なさじ加減が重要だ。

そして一番の悲劇は、良作を生み出したのに前作の失敗の煽り&時代の流れのせいで国内盤が見送られたこと。もっていないバンドだったなぁ。1st支持者には今作がシックリくるでしょう。2枚目支持者には、古典に戻ったと残念な気分になるでしょうね。


CRYSTAL KNIGHT - Crystal Knight ★★★ (2016-04-26 20:16:54)

海外のマニアックなレーベルは本当に熱い、歌モノなら『AOR HEAVEN』、だれが知っとるんじゃいと突っ込まずにはいられない、まさにカルトな作品を世に送り出している『Cult Metal Classics』。ベルギーの老舗『Mausoleum Classix』シリーズに散財させられました(涙)。スラッシュ/パワーメタル系やあのアーチンを世に復刻させた事でも知られカタカナ帯びタタキも眩しい『High Roller Records』。NWOBHMからアングラアメリカンメタルまでマニアックすぎる作品を世に送り出す『Skol Records』。激渋激熱なのはポーランドの 『Metal Mind Productions』。そして今作をリリースしたのが手書きナンバリングなどリイシューものや幻の一品を復刻する事に余念がない、いま最も輸入盤市場を席巻するインディペンデント系の雄ギリシャの『No Remorse Records』。デンマークのバンドらしく、やる気のないジャケットもなぜか惹きつけるモノがあり、レーベル対する信頼と安価も手伝いジャケ買いを敢行、これが渋い音を聞かせてくれました。オリジナルのリリースは1985年、その時代背景を考えると少々古臭い音ですが、NWOBHMにも根ざした攻撃性とモッサリとした音色は一時代を築いたあのスタイルを踏襲、ラフなパワーを内包しつつも、北欧独特のマイルドな感性と扇情的なメロディを持ち込み独特の艶やかな光を鈍色に輝かせています。疾走するビート、アグレッシブかつソリッドなリフワークなどヘヴィメタルを真っ向から叩きつけてきた姿など好感が持てますね。憂いを帯びた欧州型HM/HRの美点が詰まった一品としてマニア筋にはたまらんモノがあるでしょう。


CRYSTAL PRIDE (2012-07-29 18:12:17)

北欧はスウェーデン出身の1作で消えた幻の北欧メタルバンド。良くも悪くもキュートな女性ボーカルがメインを務めるする初期の北欧サウンドを楽しめます。北欧はプラウドやビスカヤのような幻のバンドが多いですね。


CRYSTAL PRIDE - Crystal Pride ★★★ (2012-07-29 18:25:30)

クリスタルプライドというバンド名だけでキラキラとした水晶の如き煌びやかなサウンドをイメージさせられますが出ている野暮ったいバリバリのメタルサウンドです。正直あまり上手いとは言えないハイトーンを駆使する女性シンガーの個性が屋台骨を支えていると感じ、B級感を拭えないも③のような北欧ブランドを守る叙情的なハード目の曲を聞かされると個人的には悪い買い物をしたとは思えなくなりますね、万人にオススメをする事は憚れるかも知れませんが、ミドルナンバーを中心とした重量感のあるメタルナンバーを好演しており甘口にならないワイルドさをアピールしています。次作に期待を持たせるバンドも今作を持って消滅、ザラつきと透明度のバランス感覚が個性的なバンドでしたね


CRYSTAL PRIDE - Crystal Pride - Flight of Heart ★★ (2013-04-27 20:16:00)

静かな出だしから一転
ハードに転調します
なんだか不思議な魅力を感じますね
甘くないんだけどキュートな曲でもハード
分離の悪さと演奏の稚拙さが味です


CRYSTAL PRIDE - Crystal Pride - Knocked out ★★ (2013-04-27 20:08:50)

THE北欧メタルなイントロのKey
もう少し慎重に演奏しろよと言いたくなりますが
この粗挽きっぷりがいいんですよ


CRYSTAL PRIDE - Crystal Pride - Rock'n'roll Gun ★★ (2013-04-27 20:05:51)

この調子外れっぷりが味です
ズンズンと突き進むミドルナンバー
本当に雰囲気モノですよ


CRYSTAL VIPER - Legends ★★ (2011-01-02 19:50:29)

東欧はポーランド産の正統派HM/HRバンド、たまたま顔を出した職場の近くの輸入盤屋さんのBGMで流れていたのを気に入り衝動買い、発売間もない作品をめったに買わなくなり商業誌も申し訳ない程度にしか読まなくなった僕には新鮮な出会いでした。
サウンドの方は非常に洗練されておりマイナー臭さなど皆無のメジャー感バリッバリの高品質サウンドに安心して聴くことが出来るかと思います、欧州産ならではの泣きの世界観とジャーマンメタルにも通じる剛直さと、このバンドサウンドの生命線とも言える分かり易いドラマティックな演出が随所に顔を出しメリハリを利かせ飽きる事無く最後まで聴くことが出来るでしょう。個性的ではないがサウンドに埋もれることの無いパワフルな歌声を披露する女性Voのパフォーマンスには目を見張るものがあります。個人的には普段聞いているマイナーB級メタルバンドとは違うメジャー感溢れるサウンドとアレンジは新鮮だったなぁ。今風の演出も巧みに取り入れ奇をてらわないアレンジも見事な作風に正統派のHM/HRファンは聴いて損は無いでしょうね


CRYSTAL VIPER - Legends - Black Leviathan ★★★ (2011-01-02 19:32:01)

実質アルバムのラストを飾るナンバー
重厚なメタルサウンドの応酬が見事です
ドラマ性とキャッチーさを兼ね備えたサウンドは素晴らしい
今作を象徴するナンバーかと思います
何々風と言えなくもないが悪くは無いですよ


CRYSTAL VIPER - Legends - Blood of the Heroes ★★★ (2011-01-02 19:16:44)

フォーク・トラッド風味も含む正当性を今の時代に伝える叙情派HM/HRバンド
メロディに拘りを持つドラマティックな展開も素晴らしいですね


CRYSTAL VIPER - Legends - Goddess of Death ★★★ (2011-01-02 19:53:26)

イントロでの奏でるツインギターのフレーズが印象的ですね
女性らしい凛とした力強さが耳を惹きます
今アルバムを象徴するような欧州産の哀愁も良い味を出していますね


CRYSTAL VIPER - Legends - Secrets of the Black Water ★★★ (2011-01-02 19:29:17)

重厚でヘヴィなミドルナンバー
この適度な哀愁を帯びたサウンドが好きです
古典的な手法と今の時代性を感じさせるアレンジ
でも一番凄いのはこのサウンドに負けない歌声です
カッコいい男前な歌唱が素晴らしいですなぁ


CRYSTAL VIPER - Legends - The Ghost Ship ★★★ (2011-01-02 19:25:00)

今の時代を生き抜く正統派HM/HRバンドの渾身のアルバムの2曲目
洗練されたサウンドと東欧的なメロディが印象的ですね
この手の展開とお国柄を取り入れたところが売りなのかな


CRYSTAL VIPER - The Cult ★★★ (2021-03-08 16:47:03)

ポーランドが世界に誇れるガチンコ正統派HM/HRの勇者、マルタ・ガブリエル率いるバンドの最新作。衰え知らずにパワーヴォイスを主軸に、ドラマ性豊かなパワフルサウンドを披露。
純度100%のガチンコメタルのカッコよさに唸らされます。なにか特別な隠し味や必殺技はなくとも重厚なスタイルと、華やかさのある音楽性に陰りはなく、往年の大スター、フリッツ・フォン・エリックのような鉄のツメサウンドで魅了する。
地味系なんだけど一撃のインパクト、このバンドには堅実さの裏にある、メタル道を極めんとするバンドが持つ、煌びやかなスター性がある。それは女性シンガーの存在だけではない。バンドが一体となり醸し出す味わいにある。

正統派=他に例えようがない地味系バンド、そんな粗悪品も増えてきた中で、このバンドはしやかなかパワーグループ、硬質なリフワーク、そして華麗に舞い踊るストロングな声、重厚なバッキングを引き立たせるかのように流れる流麗なるソロ、どれもが無駄なく機能・これぞヘヴィメタルと呼びたくなる魅力が満載です。

長きに渡り活動してきた中で熟成された音楽性、キャッチーさや良質なメロディさえも精錬されタフネスに磨き上げたサウンドの説得力の高さ、古いアイデアを大切にしながらも古典主義では終わらせない、したたかなさに舌を巻くツボを押さえた展開の妙味。その完成度にオープニングナンバーから勝負ありと言えるでしょう。

このバンドのこと2年くらい忘れていた。前回の新譜、手元にあるのに開封してなかったぞ。ワシはアホである。