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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 2301-2400

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 2301-2400
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CORNERSTONE - Arrival ★★ (2009-03-10 03:20:00)

ロイヤルハントのべーシスト、スティン・モーゲンセンのソロプロジェクトの1st
派手さはないものの繊細なタッチで奏でる叙情的なメロディを配したAOR調のHM/HRナンバーが詰まった名盤です
情感豊かなドゥギー・ホワイトの歌声は素晴らしくこの手のサウンドに溶け込んでいる、また各プレイヤーの絶妙なアレンジも目を見張るものがあり聞かせ方が上手い、ややエッジ不足な感じは否めないが歌モノが好きな方なら聴いて損はないかと思います、ギターソロは意外と熱いなぁ


CORNERSTONE - Arrival - Fooled ★★ (2009-03-07 04:31:16)

ロイヤルハント的なニュアンスが感じられるHM/HRナンバー
やはり情感たっぷりな歌い回しが耳を惹き付けますね


CORNERSTONE - Arrival - Gift of Flesh ★★ (2009-03-10 03:31:53)

叙情的かつ繊細なメロディと華麗なコーラスワークが印象的です
エモーショナルな歌声に魅了されますね
ドゥギー・ホワイトここにありです
トニーリュプケのコーラスも良いなぁ


CORNERSTONE - Arrival - Jungle ★★ (2009-03-08 06:36:38)

叙情的なメロディが躍動するHM/HRナンバー
ドゥギーホワイトの歌声が印象的です
派手さはないがツボを押さえたギターも好きですね


CORNERSTONE - Arrival - Straight to the Bone ★★★ (2009-03-07 04:26:24)

ハードなAOR調のミドルナンバー
哀愁のあるメロディを繊細な歌い回しが華を添えていますね
華麗なる美旋律を生かしたアレンジも素晴らしい


CORNERSTONE - Arrival - Top of the World ★★ (2009-03-10 03:25:26)

ベースラインが印象的ですね
叙情的なメロディも耳を惹きます
繊細とポップで甘美な世界観が見事に投影されています


CORNERSTONE - Arrival - Walked on the Water ★★★ (2009-03-07 04:20:54)

哀愁のメロディが涙を誘うメロディアスかつエモーショナルなHM/HRナンバー
ドゥギーのメロディを大切にした繊細な歌いまわしにグッときますね


CORNERSTONE - Human Stain ★★ (2009-05-14 22:13:00)

ロイヤルハントのべーシストスティーン・モーゲンセン率いるバンドの2nd.
前作のソロアルバム的なプロジェクト感覚とは違い腰のすえたバンド的なニュアンスが強く感じられる作風にグッと来ますね。Voドゥギー・ホワイトのパフォーマンスはレインボー時代を彷彿とさせるものがあり、このオーセンティックなブリティッシュテイスト溢れる正統派のHM/HRサウンドの中でギラリと光を放ちます。
叙情味溢れるフレーズの中で息づく豊潤なメロディの数々に魅了されます。伝統的な英国風の中で洗練された美旋律が躍動する様に心が躍りましたね
若干地味な装いを感じさせますが、この時代にここまで真っ当なサウンドをぶつけてきたスティーンの気概に大きく感銘を受けました。古臭いと揶揄されようが僕はこのサウンドを支持しますね。


CORNERSTONE - Human Stain - Future Rising ★★★ (2009-03-31 02:36:55)

ヘヴィなアレンジが耳を惹きますね
パワフルなミドルナンバーに息づく哀愁が素敵
サビメロも印象的です
ドゥギーなくして成し得ない曲です
中盤もソロパートも素晴らしい感動的ですね


CORNERSTONE - Human Stain - House of Nevermore ★★★ (2009-04-03 05:25:02)

ブルージーかつ味わい深いパワーバラード
深みをましたドゥギーのメロウな歌唱に惹きつけられますね
地味だが哀愁のあるメロディが耳を惹く名曲です
ギターソロもツボを押さえたプレイで華を添えてくれます


CORNERSTONE - Human Stain - Midnight in Tokyo ★★★ (2009-04-03 05:27:50)

オルガンが効いていますね
レインボーのシンガーだったドゥギーの熱唱が光りますね
曲調やアレンジを含めオーセンティックなHM/HRファンならニヤリとさせられますね


CORNERSTONE - Human Stain - Singing Alone ★★★ (2009-03-31 02:34:52)

北欧ならではの美旋律とメロウなフレーズに泣かされます
ドゥギーのソウルフルな歌声も感動を倍増
正統派のHM/HRファンでよかった
感動の名曲です


CORNERSTONE - Human Stain - Unchosen One ★★★ (2009-03-31 02:28:18)

レインボー以来の熱いパフォーマンスを感じさせてくれた
ドゥギーホワイトの熱唱に胸打たれます
ギターもいい仕事をしていますね
力強さとハンパない哀愁に焦がれます
アルバムのオープニングを飾るのに相応しい名曲
ソロパートのリリシズム溢れる展開に悶絶


CORONER - R.I.P. ★★★ (2021-12-11 15:58:37)

テンションの高い演奏、その一触即発とも言える緊張感はこの手のバンド特有の魅力ともいえテクニカルさが自己満足ではなくイマジネーションを広げることにも貢献、欧州のバンドだけに暗く湿ったサウンドは独特の風合いを醸しだし苛烈なる攻撃性の中に陰りを見せる。サウンドプロダクションに難はあるかも知れないが、メガデスがそうであったように知性溢れる音楽性と密度の濃い演奏は、メタル系のサウンドを愛するモノならば、どこかに引っかかる要素があるでしょうね。明るく楽しいメジャー系オンリーの人にはすすめないが、メロデス系にも影響を及ぼしたと言われるメロディセンス、そしてテクニカルなリズムプレイの数々、今聴いての十分通ずる個性、他では味わえない組み合わせというかアイデアが素晴らしいですね。


COUNT RAVEN - Destruction of the Void ★★★ (2015-02-19 13:47:21)

専任ボーカルがいなくなり、ギターがボーカルも兼ねるトリオ編成に変更してリリースされた2nd。歌い方がモロにオジーを意識したものになり、(完全になり切っていると言ってもいいでしょうね)独特のヴィブラードにチョーキング、絶妙なタイム感を醸し出すハーモニクスと拘りのアイオミサウンドが魔術的なオジー唄法と絡み合う様の妖艶さに前作よりも初期サバス的なニュアンスが強まったと感じさせる意欲作。こうなると、オリジナルを聴いている方がましだという声も聞こえてきそうですが、現代に蘇ったドゥームサウンドとして楽しんで欲しいですね。後半の長尺な曲を飽きさせずに聴かせるアレンジセンスは中々の武器ですよ。個人的に初期サバスをあんまり聴いてないので気にならないだけかもしれませんが…


COUNT RAVEN - Storm Warning ★★★ (2015-02-19 13:25:33)

開始して20秒くらいしても音が聞こえてこない?よう耳を澄ませば雨音が、だれかの泣き声、荘厳なイントロに導かれスタートするのだから、モノに初期サバスからの影響を受けているのは明白なサウンド、狙うはサバスの1stなスウェーデン産の4人組。北欧産らしく引きずるような重さとダークな曲調に、ひんやりとした風を運び悲哀の濃さを違った形で演出、おどろおどろしい雰囲気にパワーと華やかさを加味したサバス的な魅力に溢れた名盤です。とは言いつつも、あそこまでドゥーミーに聴こえないのはギターの持って行き方を含め(キャッチーなリフワークとかね)ややこもり気味の音質でもスッキリとした印象を与える作り方が聴き易さを演出していますね。個人的にはそこが馴染みやすく好印象でした。筋金入りのマニアにはやや物足りない面もあるのかな?


COZY MURAKAMI PROJECT - SOUL BOUND -DEDICATED TO COZY POWELL- ★★★ (2014-08-02 15:29:19)

ブラインドマンのドラマーやセッションワークでも知られる。村上がコージー愛溢れる入魂のプレイを披露する究極のカヴァーアルバム。選曲の渋さもさることながら、全てのパートに秘められた参加メンバーの拘り溢れる成り切りぶりに思わず笑みもこぼれます。個人的には今のレコーディング環境なので原曲よりもイイと思わせるバージョンなんかもあり、改めて我が国のミュージシャンシップの優秀さとレベルの高さに敬意を表しますね。いかんせん人によっては完コピ大会を聴くならオリジナルを聴いている方がマシと思う気持ちも分かりますが、この成り切りぶりは一聴の価値ありですよ。余談ですが柴田直人師匠はVoに下山、Gに島、を率いて柴田直人プロジェクトという夢のセッションバンドを昨年見せてくれました。片手間で何かを行う人ではないので難しいのかも知れませんが、早期胃癌もありました。失礼ですが健在のうちに一度はスーパーバンドで何か音源を残して欲しいですね。今作を聴き返し改めてそんな願望が頭をもたげてしまいました。


COZY MURAKAMI PROJECT - SOUL BOUND -DEDICATED TO COZY POWELL- - Danger Zone ★★★ (2014-08-01 15:17:10)

アイオンのNOVが歌う事で雰囲気もガラリと変わりますね
島と小池のコンチェルトムーン組の躍進ぶりも目につく
気合いの入ったカヴァーですね


COZY MURAKAMI PROJECT - SOUL BOUND -DEDICATED TO COZY POWELL- - Got the Feeling ★★★ (2014-08-01 15:22:47)

高谷の歌もいいですね
大谷令文のギターを久しぶりに聴きましたがベックしてますよ
ファンキーなグルーブも心地よい一曲です


COZY MURAKAMI PROJECT - SOUL BOUND -DEDICATED TO COZY POWELL- - Lady of the Lake ★★★ (2014-08-01 15:24:48)

渋い選曲です
他のパートに負けじと張り合うドラムはオリジナル同様
相当な気合いを感じます
良い出来栄えですね


COZY MURAKAMI PROJECT - SOUL BOUND -DEDICATED TO COZY POWELL- - Looking for Love ★★★ (2014-08-01 15:26:50)

やはり足立のギターが素晴らしい
そこに耳がいきます
パワフルで歌心のあるドラムがいいですよ
コージーだなぁ


COZY MURAKAMI PROJECT - SOUL BOUND -DEDICATED TO COZY POWELL- - Love Ain't No Stranger ★★★ (2014-08-01 15:21:01)

下山のエモーショナルな歌声が胸を打ちますね
贅沢なツインギターにニヤニヤさせられます
邪魔にならないパワーヒッティングドラムを轟かせる村上の成り切りぶりに驚きです


COZY MURAKAMI PROJECT - SOUL BOUND -DEDICATED TO COZY POWELL- - On and on ★★★ (2014-08-01 15:04:10)

マイケルと言えば足立祐二ですね
ハッと心を奪われます
誰が歌ってもゲイリー・バーテンよりは上手くなりますがNobは適任です
歌心のあるコージードラミングを余裕綽々な完コピぶりに頭が下がります


COZY MURAKAMI PROJECT - SOUL BOUND -DEDICATED TO COZY POWELL- - Resurrection ★★★ (2014-08-01 15:00:12)

ブライアン・メイのソロから
元々はコージーのソロにブライアンが提供した曲に詞を付けリメイク
選曲がイイですね
コージーなドラムは言うに及ばず
Nobの歌も上手いし
中村達也のギターもエエです
上手いわ酔いしれますね


COZY MURAKAMI PROJECT - SOUL BOUND -DEDICATED TO COZY POWELL- - Slide It in ★★★ (2014-08-01 15:15:16)

日下部バーニーさんのプレイは流石です
高谷の歌もハマっています
技ありの一曲ですね


COZY MURAKAMI PROJECT - SOUL BOUND -DEDICATED TO COZY POWELL- - Sunset ★★★ (2014-08-01 15:28:30)

色気のあるドラミングですね
バーニーのギターも妖艶です
でもコージー村上がここは主役ですよ


COZY MURAKAMI PROJECT - SOUL BOUND -DEDICATED TO COZY POWELL- - THE LAW MAKER ★★★ (2014-08-01 15:11:46)

鈴木と和嶋の人間椅子コンビによる拘りのプレイに笑みもこぼれます
大好きなカヴァーなだけに出来栄えには厳しい目になりますが
問題なしの今アルバムのハイライト的な一曲
井上にはこれくらい力を抜かせて歌わせるべきですよ


COZY MURAKAMI PROJECT - SOUL BOUND -DEDICATED TO COZY POWELL- - Tarrot Woman ★★★ (2014-08-01 15:09:10)

オープニングのキーボードから気合いが入っています
下山、島、柴田の今や柴田直人プロジェクトで知られる3人が参加
豪華な布陣と入魂のコージー魂に魅入られました
凄いわ


COZY MURAKAMI PROJECT - SOUL BOUND -DEDICATED TO COZY POWELL- - The Score ★★★ (2014-08-01 15:33:00)

EL&Pのカヴァー
細部に拘った村上の入魂のドラミングに聴き惚れます


COZY POWELL - Octopuss ★★★ (2020-07-21 11:48:45)

結局、マイケル・シャンカーとは長く続かなかった稀代の名ドラマー、コージー・パウエル。セッションに明け暮れ、次なる展望を見据える中で、リリースされた3枚目のソロアルバム。
メル・ギャレー、コリン・ホッジキンソン、ジョン・ロードが全面バックアップ、この事実だけでもマニアなら興奮しますよね。おまけにラストソングはカヴァーディルが楽曲提供。もはやWHITESNAKEの姉妹作品と言っても大げさではない、裏テーマを感じさせる、いろんな意味でターニングポイントになったアルバム。
歌モノを止め、再びインスト中心の作品に戻したが、どちらかと言うとメル・ギャレー色の強い、味のある作風に落ち着いたと言えよう。念願が叶いフルオーケストラとの共演まで果たしたコージー、ハードドラムを期待すると、少々物足りないのかも知れないが、色彩美豊かな楽曲の中で、彼がどんなドラムを挟んでくるかを楽しめるという面では、1stにも負けない充実度を誇っている。②③の流れなどは正にライブそのものの展開と言えるだろう。
ビックネームの参加が少ないとかで、イマイチ影が薄いアルバムになっているのだが、ゲイリー・ムーアどドン・エイリーが今回も⑦で参戦、メル・ギャレーのいかしたロックギターが楽しめる⑤、名手コリンとコージーの熟練のバトルが楽しめる③、ファンキーな味もある①、オーケストラが再び参戦する④、コージー、コリン、ジョン・ロードの3人のマジックが確認できる⑥、これぞコージーなドラムが飛び出すいぶし銀の⑧とバラエティに富んだ楽曲を、実力派が完全サポート、音質も含め一級品のクオリティを誇示している優れた一品です。


COZY POWELL - Octopuss - 633 Squadron ★★ (2020-07-21 12:14:22)

WHITESNAKEのライブでも展開されたオーケストラとの共演曲
夢が叶ったということなのだろう


COZY POWELL - Octopuss - Dartmoore ★★★ (2020-07-21 12:03:32)

ゲイリー・ムーアとドン・エイリー参戦の泣かせのインストナンバー
お約束の泣かせシリーズなのでフレッシュ感はないが
この3人にはマジックが存在するのは間違いない
ピアノがええのよ
ドンは上手い
コージーのフィルの挟み方も押しが強いらしさ全開
もう一人の主役ゲイリーの生々しいタッチのギターが泣かせます


COZY POWELL - Octopuss - Formula One ★★★ (2020-07-21 11:53:26)

ファンク色もそこそこに
ここではメロディアスなギターで魅了したメル・ギャレー
その隙間を埋めるようにコージーは我の強いドラムで応酬
アルバム随一のハードさも完備
このラインナップの旨味を存分に堪能できる


COZY POWELL - Octopuss - Octopuss ★★★ (2020-07-21 12:20:38)

これぞコージー・パウエル
強烈なアタック音
激しいのに美しいシンバルワーク
生々しいタムタム
たまらんものがありすぎます
そして地味に聴こえるが裏に回り
独創的なフレーズを鳴らすコリン・ホッジキソンの上手さ
両者の相性の良さを存分に知らしめた名インストナンバー
そして二人とも大人げないくらい負けん気をもって闘っています
同じ目的をもちゴールも一緒なのに
最後に出し抜こうとする様が素敵すぎる


COZY POWELL - Octopuss - Princetown ★★★ (2020-07-21 11:57:40)

幾重にも織りなすアンサンブルの旨味
鉄壁の絡みをメル、コリン、ジョンが見せつける
とにかくテクニックに申し分ないメンバーが
コージーとバトルロイヤルといった様相だろう
エグイなぁ


COZY POWELL - Octopuss - The Rattler ★★★ (2020-07-21 12:09:49)

バラードの次なんで曲順としては絶妙です
ジョン・ロードのハモンドが唸ります
ジェントルな空気をもってサウンドを牽引
コージーの踊るようなリズミカルなドラム
その轟音が軽快にドライヴィングする様に惚れ惚れしますね
メル・ギャレーのギターも唄う唄う
ノリの良いインストナンバーに仕上がりました
助演男優賞は間違いなくジョン・ロードです


COZY POWELL - Octopuss - Up on the Downs ★★★ (2020-07-21 12:13:17)

無駄に音数を埋めるのではなく
適度な隙間を作り優雅に展開するファンク色もそこそこのインストナンバー
メル・ギャレーの色が上手く溶け込んでいます
こういう曲でも適切なドラムを披露できるコージー
メルも気持ちよさそうにギターを弾いていますね
少々大人しめのオープニングでしたが
多様性を感じさせる今作の幕開けには相応しい一曲


COZY POWELL - Over the Top ★★★ (2020-07-12 18:08:00)

ドラムのソロアルバムとしては異例の売り上げを記録したコージーのソロアルバム第一弾。ドラムセットもYAMAHAに変えたのも功を奏したのか、日本では爆発的な売り上げとなったのは有名な話ですね。

今作において最も重要なキーパーソンは二人、当時、契約を失っていたジャック・ブルースの全面参加、そして楽曲提供のみならず、あらゆる面でコージーをフォローしたドン・エイリーの存在なくして成り立つことなどなかったろう。
ドラマーであってクリエイターではないコージー、ドンの協力なくしてソロアルバムの完成などなかったと思える。それほど、ドンは愛機CS80を駆使してくれた。

この3人による組み合わせの凄さ、そのケミストリーには感嘆あるのみ。随所にオブリを噛ませたジャック・ブルースのベース、彼と分かるフレーズの旨味など存分に披露して聴き手の耳を楽しませてくれた。彼くらい自己主張できなければ激しい音圧のドラムに飲み込まれるだろう。ジャック・ブルースなくして、今作の完成度は上がらなかったと断言できるほどの存在感を誇示してくれた。

強弱のバランス感覚が素晴らしいドラム、その回りを縦横無尽に駆け巡る、イマジネーション溢れるドンの色彩美豊かなフレージングの旨味、ドンの計算されつくしたプレイは、スタジオにおいてどれだけ頼もしい存在だったか、裏のプロデューサーだろうし、彼がMVPとも言える八面六臂の大活躍。創作面の立役者だったろう。

ゲイリー・ムーアが客演した話題性と相性の良さ、ライブ録音の②において、コージーとゲイリー、両雄が並び立つ構造は十分なインパクトを誇る。でもジャックとドンがいなければ、あそこまでの緊張感と興奮度は生まれなかったと言いたい。①のイントロはコージーの大切なフレーズ、オープニングの2曲ですっかりファンの心を掴み、盟友、バーニー・マースデンが楽曲提供&客演の④でトドメをさした。

⑥はゲイリー・ムーアがカヴァーして有名になったジェフ・ベックに捧げた一曲。⑦はドラムソロの演出を再現とやりたい放題やっています。

主役たるコージー・パウエルは、仲間に支えられ見事なアルバムを作り上げた。彼が我儘気ままな王様であれば、こういったエネルギッシュなアルバムには仕上がらなかったはず、そのバランス感覚の鋭さと、男としての器量が生み出した歴史的なドラマーのインストアルバム。力任せに叩いているわけではない、ましてやテクノロジーを駆使した作り物でもない、生身の人間から放たれるヴァイブ、その強い波動が、見事に花開いたわけである。レギュラーグリップから放たれる雷鳴、その柔軟なパワードラムに楽器を持つものは驚嘆した。


COZY POWELL - Over the Top - El Sid ★★★ (2020-07-11 19:55:53)

柴田直人がコージーのトリビュートで取り上げた曲
この曲を選んだ柴田さんのセンスにニヤニヤさせられました
流石はプロのミュージシャン
作曲とギターはバーニー・マースデン
バーニーの渋いギタープレイにグッと惹き寄せられます
ドンのピアノが効いているねぇ
多彩な鍵盤プレイで魅了してくれます
ジャックとドンの対決も後半に飛び出します
何度聴いてもあそこで興奮しますよ
コージーが脇に徹している為に地味な曲と扱われるのですが
インパクト勝負ではない味わい深さがアルバム随一
そして最もコージーらしいドラムワークが収録されている
ダーチッチってやつでしょう
オジサンになるとこの曲が凄く染みてくる
いぶし銀の名インストナンバーですね


COZY POWELL - Over the Top - Heidi Goes to Town ★★★ (2020-07-11 19:48:22)

コージーの愛犬に捧げられた曲なんだとか?
そんな逸話を聴いた記憶があります
ドン・エイリー作曲
コージー・ドン・ジャックの三人がフレーズを決めたうえで
呼吸を合わせ展開していく様に興奮
音圧とバトルが凄かった②の次ってのもいいんだよね


COZY POWELL - Over the Top - Killer ★★★ (2020-07-11 19:43:18)

ドン・エイリー作曲
ゲイリー・ムーアをゲストに迎えバトルを展開
ライブレコーディングということで息遣いまで聞こえてきそうなスリルに興奮
右と左に分かれゲイリーとドンはぶつかり合う
その合間を縫うようにジャックが魅惑のベースラインで応酬
本当に彼は個性豊かなベーシストですね
計算されつくしたドンのフレーズは後半に向けてゲイリーとデットヒートを展開していきます
とにかく息を飲みますね
これがアルバムのハイライトと押す人も多いでしょうね
御大のドラムは破壊力抜群の横綱相撲
その喧嘩買いますと言わんばかりに桁違いの迫力を見せてくれました
でも他の3人が凄いから破壊力も倍増しているんですけどね


COZY POWELL - Over the Top - Over the Top ★★★ (2020-07-11 20:10:00)

ジャック・ブルースがブリブリブリと我儘なベースを弾いていますねぇ
ドンも曲作りに大きく関与しているだけに我が物顔でシンセを扱います
本物のオーケストラを呼ぼうとしたコージーですが夢は叶わず
ドラマーのソロですからいいのですが
ドラムソロをまんま収録するアイデアってエグイよね
そんな荒業を披露して魅了できるのが彼の魅力です
このしなやかでゴン太な音を叩き出せるのが
強靭な手首の強さだというのですが
日本人のポテンシャルじゃないよな
野球でいうことろのバリー・ボンズみたいなもんでしょう
桁違いの破壊力で魅了した大人げないコージーが大好きです
これレギュラーグリップで叩いてたんだもんなぁ
そしてレギュラーグリップだからの粘りなんだってさ
ドラムは叩けんから分からん


COZY POWELL - Over the Top - Sweet Poison ★★★ (2020-07-12 17:44:19)

前半が派手だっただけに後半の開始は地味に感じる
参加メンバーも堅実なメンツに代わったとは言え少々こじんまりとしている
落ち着いた場面も必要だったという事だろう
こういうナンバーでもコージーの腕っぷしの強いドラムが映える
そしてジェック・ブルースは鬼っぷりを見せつけてくれた


COZY POWELL - Over the Top - The Loner ★★★ (2020-07-12 17:39:43)

コージーとは気心の知れたハンブルパイコンビが客演
ドンもマックス・ミドルトンの席を譲っている
本来はジェフ・ベックが参加予定も流れてしまった
ゲイリー・ムーアのカヴァーバージョンが有名すぎる
そういった相性の問題もあり都度あることにコージーとゲイリーの競演を望む声は多かった
ゲイリーと比較するのはナンセンス
このヴァージョンは気の合う仲間がノリでやっただけではない緊張感あふれるプレイが聴きどころ
このメンバーにもマジックは存在していた


COZY POWELL - Over the Top - Theme 1 ★★★ (2020-07-11 19:35:20)

コージーのヒット曲として知られる『DANCE WITH THE DEVIL』をイントロに導入
オルガンではなくシンセサイザーの使い手の印象が強いドン・エイリーが見事なフレーズで応酬
ドンは印象的なメロディを弾き武骨なドラムの合間に美しい彩を添えている
オブリガードをキメまくるジャック・ブルースのえげつなさ
ある意味全員が主役と言える好プレイを連発だからカッコいい
当時コージーはレギュラーグリップで叩いていたのを知った時はちびりかけたね
コージーのアタック音に耳がイキがちですが
シンバルワークの綺麗な事
やりよるなぁ
この曲に限らずジャック・ブルースは凄いベースを弾きまくっている
作曲ジョージ・マーティン


COZY POWELL - Tilt ★★★ (2020-07-20 17:08:40)

前作の好評を受け2年後にはスタジオに再度集結したコージーのソロアルバム第2弾。前作とは打って変わってヴォーカル入りの曲を入れ、ドラマーのインストアルバムというスタンスから方向転換。そのかいあって随分をバラエティに富んだ印象を受ける。
参加メンバーも前作からドン・エイリー、ゲイリー・ムーア、ジャック・ブルースの参加もあるが、ドンはRAINBOWとの仕事で多忙を極め、前作のようなフル参加とはいかず、ジャックも顔出し程度、そういうのも方向性に影響を及ぼしていると思うのだが、代わりに念願のジェフ・ベックの参加もあり、話題性は十分だった。
他にもジョン・クック、Curved Airのグレゴリー・カービー、MSGのクリス・グレン、エルマー・ガントリー等が参戦。この華々しいコージー・パウエルのソロアルバムに華を添えている。
何故、邦題がサンダーストームになったのかはイマイチ理解できないが、前作のような勢いがあるんだという事をアピールしたかったのだろうと推察しています。
歌が入り、方向性が散漫になったとか、ソフトになったみたいなことを当時、雑誌などで批評された為に真に受ける人もいたらしいが、前作同様、日本では商業的な成功を収め、内容はけして前作に劣るものではない。

特に、ジェフとゲイリーのギターを一枚のアルバムの中で楽しめというのも贅沢な話だし、ジョン・ロードのソロで歌るエルマー・ガントリーがいたり、ニール・マーレイ、バーニー・マースデンと共演したりと、後のWHITESNAKE参加の呼び水にもなったとか、成らなかったとか、チョイとしたゴシップもあったりと、楽しみ方もいろいろありますよと言いたいですね。
後半、始まるセッション式の音源も、歌モノのバックで的確なプレイを挟むコージーの職人ぶり、彼はけして腕っぷしの強さだけではないと雄弁に物語るプレイで魅了。スローナンバーでも見せるコージーっぷり、あのフィルの入れ方に、彼の魅力を感じます。


COZY POWELL - Tilt - Cat Moves ★★ (2020-07-12 18:18:54)

前作では叶わなかったジェフ・ベックとの共演をついに果たす
ベースはジャック・ブルースという夢のラインナップ
ヤン・ハマー作曲なのでジェフ・ベックのソロの雰囲気に近い


COZY POWELL - Tilt - Hot Rock ★★★ (2020-07-20 17:22:20)

これもヤン・ハマー作曲
ギターはジェフ・ベック
キーボードとムーグでベース不在を埋めるのはジョン・クック
良く動くリズムパートを裏でジェフ・ベックは存在感を発揮
コージーと互角に渡り合える凄腕ぶりを発揮しています
音楽は名前で聴くものではありませんが
誰がどう聞いてもベックのギターは耳を捉えますね
惜しむらくは何故か音質が良くないこと
誰が悪いんだと戦犯を見つけたい気分です


COZY POWELL - Tilt - Living a Lie ★★★ (2020-07-20 17:17:15)

バーニー、ドン、コージーの共作によるスローナンバー
ここで唄うはBedlamで同じ釜の飯を喰ったフランク・アイネロ
彼のファルセットを交えた甘い歌声がブルージーな曲に透明度の高い哀愁をまぶします
泣かせのギターに咽びますが
ズシズシと重たいドラムを挟み込むコージーのドラムが凄い
こういうスローナンバーでも我を通し曲を壊さないドラムというのは
そう簡単に叩けるものではない派手な曲に耳がいきがちだが
これがコージーでしょうと言いたいです


COZY POWELL - Tilt - Sooner or Later ★★ (2020-07-20 17:42:12)

セッションで知り合ったギルビー・グレゴリーのペンによる歌モノ
ジョン・クックのキーボードもイイ仕事していますね
踊るようにキャッチーなフレーズをタクト
こんなにソフト路線の歌モノなのに
コージーの我の強いドラムワークに笑いもこみ上げます
でもなんでアルバムに収録したんだろう
契約の関係なのか多忙だったのか?


COZY POWELL - Tilt - The Blister ★★★ (2020-07-20 17:27:35)

ゲイリーとドンの曲作
参加メンバーのコージーを含め上記3人
それだけに前作同様の相性の良さを存分に見せつけた
スピーディーな展開をより一層煽るギタークレイジー
猛烈なギターを弾くゲイリーに対して
コージーは大人げないプレイを連発
後半に向けて劇的に盛り上がる怒涛の展開も脱糞ものの衝撃
アホやでとにやけるほど
コージーは鬼神の如きフィルインを連発の雷鳴ドラムを轟かせている


COZY POWELL - Tilt - The Right Side ★★★ (2020-07-20 17:32:31)

メル・コリンズのサックスが渋い
歌も渋い
ファンキーなノリの中でもコージーはバシバシとドラムをキメています
コージーお得意のジャム的な音の作りも功を奏しています
ちなみにギターレスです
アルバムの中でも最も個性的な曲でしょう


CRAAFT - Craaft ★★★ (2021-11-19 19:20:33)

ドイツ産ハードポップバンドの1st。打ち込みベースのドラムに若干腹が立ちますが、キラキラとしたキーボードと元気ハツラツオロナミンCな爽快感を全開に押っ広げて軽やかにリズム&メロディが踊り出しています。その軽快なサウンドは、気分によって腹ただしい気分になり全く受け付けないのだが、調子が良いときは、これが気持ちいいくらい身体の中で踊りまくりです。
類型的な商業主義のハードポップサウンドなれど、どこまでも爽快感のある弾けたサビメロ、そこにチョイとした甘酸っぱい哀愁がほんのりと漂いアメリカじゃない欧州風味やなぁとチョイ胸キュンを味わえます。
当然、お約束のバラードもありますが、このバンドの魅力は爽やかなメロディとハーモニーを生かした唄を楽しめという事でしょう。幻の1stと呼ばれている一品ですが現在はリミックスされた音源を簡単に聴くことができます。
ヒステリアのデフ・レパードをロックとして受け止められるマニアなら大いに楽しめるでしょう。バカみたいに素直にポップスをやっています、そのやり切りぶりが最大の聴き所でしょう。


CRAAFT - Second Honeymoon ★★★ (2023-05-16 14:08:44)

懐かしい時代を想起させるダイナミックかつメロディアスなサウンド。英米のバンドのような退廃的なムードや薬物臭のしない健康的なロックは実に口当たりがよい。柔よく剛を制するといたくなる、そのしなやかなサウンドメイクは前作の反省を生かした面もあり、ある意味個性を上げてきたと言える。
今の日本でも十分にウケそうなスタイル、メロディックロックの総本山フロンティアからリリースされたバンドですよと紹介しても違和感なく受け入れられるような普遍的な魅力を携えているのが最大のポイント。
青空の下、大音量で聴きたくなる爽快感のあるバラード④を初めに、シングルカットされたらヒットしそうな楽曲も多数収録とメロディ派のマニアにとっては充実の一枚として耳を刺激するでしょうね。


CRACK JAW - NIGHTOUT ★★★ (2023-08-09 21:26:52)

アーバンな魅力を携えたジャケを見れば、AOR系のメロディックメタルを想像しましが、出している音は典型的なメタルサウンド。スコーピオンズやJPといったバンドの成功例を踏まえ作り上げたサウンドは、時折アイデアの渋滞を起こしスムーズに進まないなぁ、なんてぎこちなさはあれど、そういう不満を抑え込むだけのパワーと王道スタイルに帰還する素直な姿勢が好感を呼び、バラエティ豊かな楽曲を揃え守備範囲の広さをアピール出来ている。
1985年という時代背景もそこそこに、よくできているのだが、ヴォーカルの弱さがどうしても焦点をぼやかしているのが難点。インスト込みの10曲で36分というランニングタイムが示すように、コンパクトな楽曲が多く視聴感を良くしている、またドイツのバンドらしい生真面目さ、ジャケが示すような洗練度、スリージーさやルーズさのない曲調は欧州のバンドらしい魅力と言えよう。もうちょい歌いこなしてくれたらなぁ、とないものねだりをしてしまうのですが、それくらい充実した楽曲を揃えています。

このバンド1985年にアルバムを出して終了。2016年にアルバムをリリースするのだが、80年代の続編を出せればもっと認知度は上げれたでしょうね。パワー漲る疾走パートのかっこよさなど、ぐっと拳に力が入りますよ。


CRAIG GOLDY - Hidden in Plain Sight ★★ (2019-06-23 20:06:37)

仕事はあんまり出来ないけど、あいつ大真面目だから注意出来ないんだよなぁと、世間ではある意味、一番タチの悪い奴と分類されるタイプと揶揄される苦労人ギタリスト、グレイグ・ゴールディ。ヴィヴィアン・キャンベルの後任としてDIOに参加するも、けして高い評価を得られず、さらにはDIO凋落の原因の一つにまで上げられた不遇を味わう男、したがって日本でも人気薄なのですが、そんな彼がソロアルバムリリース後に、バンド形式でリ・スタートさせたのがコチラになります。
参加メンバーもヨナス・ハンソンの1stでも歌っていたマイクストーンと、ミスター仮歌入れと呼ばれる、デヴィット・グレン・アイズリーが前半と後半に分かれ歌っています。何となく予想ですが、デモ音源はマイクでしたが、今作レコーディング中に、あいつじゃダメなんじゃない的な会議になり、急遽デヴィット・グレン・アイズリー呼んだんじゃないのみたいな空気が流れてしまい、別のアルバムを一つに纏めて仕上げたような印象が強く、正直、尻すぼみ感が漂うのだが、グレイグの研究熱心な姿勢は、どの楽曲にも自分のプレイをハイライトとするべく熱の入ったパフォーマンスを披露。
ハードなナンバーやインストの合間にバラードなんかも放り込み、最後までしっかりと聴かせる構成は見事。勿論、グレイグ関連ならではの地味さは消えていないが、逆にいえば堅実であり、大の大人が聴いても恥ずかしい思いをさせない洗練されたサウンドは時代を超えて支持できる魅力があります。 
今作リリースは1991年、シーンの潮流が変わりつつある時期に、グレイグは実に真っ当なスタイルで勝負を賭けていた思うと、なんだが急に応援したくなります。普通のメタル。これを楽しめるのが真の男だと試されている気分です。
ご新規さんの初心者にはとても薦められませんが、彼の真面目さは、多くのマニアにとって見直す価値のあるスタイルとサウンドが聴ける一枚かと思いますよ。


CRAIG GOLDY - Hidden in Plain Sight - Anytime Anywhere ★★★ (2019-06-23 20:09:55)

アメリカンなグルーブと熱を帯びた歌声
超一流に成りきれなかった男達による熱演を楽しめます
そしてこれだから突き抜けられなかったんだよなぁというのも確認出来ますよ


CRAIG GOLDY - Hidden in Plain Sight - Eye for An Eye ★★★ (2019-06-23 20:12:08)

オープニングからトリッキーなフレーズが飛び出します
へヴィでメロディアスでグルーヴィー
陽性なアメリカンサウンド的な匂いを押さえこむアーバンさが最大の聴きどころ
良く練り込まれた一曲です
派手に突っ込んでこなくとも期待値を抱かせるアルバムのオープニングでした
歌も熱いねぇ


CRAIG GOLDY - Insufficient Therapy ★★ (2019-06-25 16:12:49)

DIO脱退後に動いたCraig Goldy's Ritualは活動が軌道に乗らず自然消滅。次に着手したのがソロ名義のアルバム、リリース元はShrapnel Recordと体制は整ったのですが、時代が悪かった。1993年に正攻法で迫る事など許されるわけもなく、ダークな路線を追求。重苦しいへヴィグルーブも顔を覗かせ、雰囲気重視のサウンドへと進んでいる。
グレイグ拘りのプレイも随所に登場。計算されたフレージングの構築美など、グッと引き寄せるものもあり、多彩なサウンドメイクに挑んでいる。DIO時代にも通ずるサウンドもあるが、それ以外にも引き出しの多さを魅せつけているが、何となく流れてしまうのがグレイグらしい。本当に引っ掛かりのある癖の強いフレーズを放り込んでいるんだが、何故か耳に残らないのがグレイグの残念感に対する耐性が評価を分ける最大のポイントだろう。
その拘りにハマるなら今作に対する評価は高いものになるでしょう。一たび頭でっかちとなれば全編が練り不足の退屈なものに転んでしまうのが難点でしょうね。
インスト5曲に挟まれ歌モノ4曲ですが、歌うはドッケンのジェフ・ピルソン。へヴィかつダークなサウンドに負けない歌声で大役を果たしています。この忘れ去られたグレイグのソロアルバム第一弾が2011年に、突如我らがKINGのNEXUSから再発されるという快挙に驚く(これもAKB効果ならドンドン握手会してね)。

正直、なんで今さらと思い久しぶりに引っ張り出したのだが、今の耳でいくと当時よりもずっと好意的に受け止められ、時代性はあれど以外とメロディアスだし、グレイグ渾身のプレイにグッと引き寄せられました。
久しぶりに聴き、ラストソングがサヨナラなんて粋な演出があった事にも気がつきました(タイトルほど感傷的な曲ではない)今作に流れるミステリアスさとトリッキー感を誘発する構築力、そのドラマ性を組みたてた拘りのグレイグ節に、上手い下手ではない努力の結晶を垣間見る事ができ好感を持ちましたね。


CRASHDIET - Rest in Sleaze ★★★ (2019-08-06 20:55:04)

ラフでワイルドだが色気のあるポップセンスをねじ込む事で発生するケバケバしい毒気、その猥雑さにロックのもつ中毒性も高まるのだが、先人達をお手本とした音楽性に、驚くような展開は無いが、正攻法で迫ってきた清い姿勢は大いに支持できる。
明確なメロディラインを持つ歌メロ、派手なサウンドを司るギターワークも鮮烈な印象を与える。そしてツボを押さえたアレンジが効果的に機能と無理と無駄を省いた展開はデビュー作としては申し分ない。北欧版のプリティ・ボーイ・フロイドってとことなのかな?このバンドの方が芸が細かいので聴き応えは十分にあるぞ。
ヘアメタル、グラムロック、そういう言葉に引っ掛かるマニアなら聴く価値は十分にあるでしょう。死んだから神格化されてしまった感があるのだが、粗さの目立つ唄も、こういう胡散臭いロックにとっては、逆に魅力を倍増させるんだから不思議なものだ。


CRASHDIET - The Unattractive Revolution ★★★ (2019-08-06 21:06:08)

シンガーでもあり中心人物でもあったデイヴ・レパードが自殺と言う最悪の道を選びバンドは一旦消滅。その後や遺族や関係者の後押しも手伝い、後任にRECKLESS LOVEのオリ・ヘルマンを迎え再始動。
類似性の高いバンドからの加入だけに違和感もなくバンドに溶け込んでいる。前作同様、何を聴かせたいかを明確に示せるバンドの強みを前面に押し出しラフでワイルドだがメロディアスでキャッチーと言う離れ業を披露。いい意味でのごった煮感がエグイぞ。その闇鍋サウンドは、何が飛び出すか分からないスリルは無く、皆が無難な食材を選んでくれたおかげで美味しいものになりました。
新しい刺激は無いが、毒気とケバさの中にある健康さもバンドの魅力となり響いている。個人的には国産バンドのプレゼンス+リアクション+北欧風味120%のように聴こえて面白かった。

この時代からリバイバルブームも巻き起こり、グラム系も息を吹き返したのだが、正直、我が国にも優れたバットボーイズ、グラム系のバンドは沢山いたので、興味のある方は、そちらも攻めて欲しいですね。若い人はオジサン達ほど、舶来至高でもないだろうし、そもそも外国のバンドの方が上だと言う先入観もないでしょう。だからこそ、こういうバンドが入り口なら違和感なくイケると思いますよ。何故かと言うと、実に安全運転なロックだからです。このキメの細やかさも相通ずるものがあるのでね。


CRAZY LIXX - Forever Wild ★★★ (2019-11-08 17:47:12)

先人達からの影響を包み隠さずに現代に伝える北欧産スリージー系ハードサウンドを売りにしたバンドのアルバム。作品を重ねるたちに、そのゴージャス感というのかメジャー感が高まるのだが、今作もその流れを踏襲したものとなり、硬軟のバランスが取れたメジャー級の作風に落ち着いた。典型的なNWOTHMなだけに、目新しい発見は皆無だが、その代わりに視聴感は抜群に良く、これからハードなサウンドに触れたいと思う方には、丁度よいサウンドだと思う。
勢いに満ちているが、丁寧な作り込も親切心に溢れており、この辺りが聴きやすさを誘発している。
ライブで盛り上がりそうなコーラスワーク、パーティー感もそこそこに、ジャンル不問のフェス向けのバンドサウンドに仕上げてきた最新作。こういう路線は今の時代、大いに支持されるだろう。


CRAZY LIXX - Ruff Justice - Hunter of the Heart ★★★ (2022-03-19 01:37:54)

チョイエロPVも懐かしいねぇ
元ネタも明け透けですが
そこも込みで楽しんで欲しい
このバンドはそういうノスタルジックな面が売りですからね


CRAZY LIXX - Ruff Justice - Wild Child ★★★ (2020-07-05 19:17:38)

やりにいっていますねぇ
完全に狙いすましています
ハードでワイルド
そしてビックコーラスをぶち込みメチャクチャ耳なじみが良い
売れるぞー
この心意気に一票を投じます
カヴァーディル雄叫びシャウトもカッコいい


CREYE - Creye ★★★ (2019-08-06 20:31:53)

バンドの中心人物たるギタリストでありメインソングライターでもあるアンドレアス・グルストランドのプロジェクトバンドと言っても差し支えない彼らが2018年にリリースした1st。
今作からシンガーの座に、ALIENでお馴染みのジム・ジットヘッドの息子、ロビンが歌入れを行うなど、デビュー作としては申し分ない話題性もある。そのおかげで聴く前からの期待値も高まりますが、キーボードのジョエル・ローニングのプレイを前に出しつつも、ギターと互いを高め合うような絡みを魅せアンサンブルを強化。ともすれば薄っぺらになりがちなAOR風味満点の歌モノロックの中に、楔となるドラマ性を大導入、ツボを押さえた展開と壮麗なメロディに涙腺が緩みますよ。

また外部ライターも招聘、その成果はてき面に表れ、北欧ならではの爽快感と甘美な陶酔感を味わえるメロディアス路線を極めています。その充実度はデビュー作として申し分ない出来栄えでしょう。とはいえ懐古主義のノスタルジックサウンドじゃないかと言われると、返す言葉も見つかりませんが、北欧ブランドを支えた叙情派ハードポップサウンドを現代的な感性を加えアップデートしたサウンドは、古さに埋没する事無く今の時代の鮮度を保っています。若い人にも訴求する魅力を携えているが最大のポイントでしょう。このバンドが契約しているのがFrontiersだもん。間違いは起きませんよね。


CREYE - Creye - Holding On ★★★ (2019-10-08 00:26:29)

謹製フロンティアレーベルな歌モノサウンド
瑞々しいメロディが溢れ出る80年代テイスト満載のハードポップサウンドは期待を裏切りませんよ


CREYE - II ★★★ (2021-11-28 15:44:35)

Frontiers Recordsと言えばサウンドが満載の北欧産メロディアスHM/HRバンドのフルアルバム。前作の流れを踏襲しつつもバンド感を強めつつメジャー感も大増量と、マイナーな存在では終わらないような大衆性を完備したサウンドを披露、哀愁のメロディを駆使したサウンドは先人達からのアイデアを引き継ぎ見事にやり切っている。いかにも北欧的なスタイルが故のデジャブ感、それだけに新規開拓とはいかないだろうが、愁いのある泣かせのマイナーメロディと大衆性の両輪を駆動させる軽やかなサウンドがたまらんと思うマニアにはうってつけでしょう。良いメロディと歌を聴かせたいというスタイルにブレはありません。


CREYE - Straight to the Top ★★★ (2019-08-06 20:14:10)

2017年に無料配布されたプロモ用の3曲入りEP。輸入盤屋などで手に入れたラッキーなマニアも多いでしょう。ここで聴けるサウンドは、スウェーデン出身のバンドらしいAOR風味満点のメロディアスHM/HRサウンドを披露。しかもロバート・
テッパーの名曲『No Easy Way Out』を収録とマニアにとっては期待を裏切らない選曲と展開に、思わず笑みもこぼれるでしょう。バンドと呼べるほどメンバーも固定されていませんが、ギタリストのアンドレアス・グルストランドを中心に動いているようです。ここで美声を披露するのはArt Nationのアレクサンダー・ストランデル、彼のエモーショナルかつホットな歌声は、清涼感たっぷりの叙情派サウンドに、疾風の如くギラリと駆け抜けていきます。
キーボードをフィーチャーした、お約束の北欧スタイル。歌モノロックが好きな方なら満足する事間違いなしの安定感がありますよ。
ちなみに現在の彼らは今作を経て、晴れてFrontiersとの契約を勝ち取る事に成功。2018年にフルアルバムをリリースしています。そこで歌うのがマニア心を擽る人物です。唄うはALIENのシンガーだったジム・ジットヘッドの息子、ロビン・ジットヘッドですよ。そんなもん買うにきまってんじゃん。と心で叫んだマニアは多いでしょうねぇ。ズルイ人選ですよね。


CRO-MAGS - Best Wishes ★★★ (2018-11-16 11:27:27)

ニューヨーク・ハードコアパンクスの顔とも言われたハーレー・フラナガンのバンドと言われたていたので、鉄下駄履いて走り回るガチャガチャとしたスケーターロック的なものを想像していたら見事に裏切られました。
何物にも属さないクールな感性は都会的、冷めた狂気をはらんではいるが、ここで聴けるサウンドは純然たるへヴィメタルの様式に属したスラッシュサウンドを披露。

METALLICAがNWOBHMなら、俺たちはハードコアからの影響なんだと言わんばかりの厳ついメタルサウンドで勝負、専任シンガーも抜けフラナガンがベースと兼任する形で歌入れしているのだが、そういう要素もマイナスに働く事無く、逆に無感情な冷徹さが加味されている。メタリックなギターと突破力の高いへヴィグルーブの絡み、ハードコアテイストもあるのだが、それ以上に強く感じられるのは丹念に構築された格式高いメタルマナー、徹底的に贅肉をそぎ落としたマッチョでソリッドなサウンドは、力任せに突進するだけではない整合感がある。

それでありながらも精神を不安定な気持ちにさせる混沌としたパワーも内包。なんとも言えない怪しげな世界観、破滅的な面を際立たせるエネルギーも充満、良く聴けば多様な顔を覗かせる楽曲の雑食感が肝だろう。尖りまくったパンキッシュなアジテーションヴォーカルも2ndの顔なんだなぁ。


CRO-MAGS - The Age of Quarrel ★★★ (2022-05-09 21:21:24)

ハードコアパンクスとヘヴィメタルの融合を早い段階で実現していたUSメタルシーンの裏街道を仕切っていたバンドの一つが彼ら、BLACK FLAGなどにも通ずるバイオレントな音楽性とメッセージ性の強い歌詞は聴くモノに強烈なインパクトを残している。
当時の日本では、どのような形でこのバンドが紹介されたかは知らないが、大手メディアが好意的に伝えることは皆無であった。
なんと言っても1986年と言えば猫も杓子もビバアメリカと言わんばかりに、音楽性を修正していた時代、その流れに反目する形で、こういう硬派なバンドが気を吐いていたのは間違いない。SAXONアメリカンナイズドなど笑止千万なアメリカンブームがシーンを征服していましたからね。
ウネリを上げる重厚なリズムはグルーヴィン、攻撃的だが腰にくるノリの良さと、ソリッドでヘヴィなギターは、空間をぶった切り威圧感を与える、その音像に触れるだけでケガをするようなテンション、それに負けないヴォーカルの雄叫びは実に野性的であり、虐げられたモノ達の怨嗟が乗り移っているかのようだ。
おどろおどろしい空気すら漂うミドルナンバーすら手なずけたニューヨーク産パンクスのメタルな叫び、その折衷サウンドのクールでメタリックな響きを体感して欲しい。勿論、スピード狂を満足させるナンバーも目白押し、なんたって15曲入りで、33分しかないんですからね。
今の若い人たちにとっては、80年代なんて軟弱だと映るでしょう。浮かれ弾ける時代があったのも事実だし、華やかさを謳歌していたのは間違いないが、それはメジャーシーンの話、そんな浮かれポンチのロックンロールにツバを吐きつづげたバンドがいたと知って頂きたい。
このバンドから影響を受けたバンドが少なくない事を確認出来るでしょう。


CROSSFIRE - SECOND ATTACK ★★★ (2012-02-12 19:19:01)

1985年リリースの2nd
相変わらずの武骨なパワーメタルサウンドを叩きつけてくれます。前作より曲調に表情も見えバンドの進歩をうかがい知れます。畳み掛ける前半のスピード感は見事ですね、彼らが目指す世界観を充分に感じ取れます。ストレートな歌唱も楽曲と真っ向勝負、メタリックなハイトーンを駆使し力強く向き合います。アクセプトなパワフルさと欧州産ならではのメロディアスさを感じさせるアレンジも聴き応え充分、音質や細部にわたるアレンジに拘りを見せてくれたならアルバム単位で聴き易くなると思いますが、どうしても画一的に感じさせるのが彼らの短所のです。泥臭さも味なB級メタルバンドを前にこれ以上の戯言は無用、好みで曲を選びながら単純に楽しめば良いのですからね。


CROSSFIRE - SECOND ATTACK - ATOMIC WAR ★★ (2013-01-07 14:40:15)

重心低く一気呵成に突き進みます
リフ、リフ、リフの壁に押しつぶされそうですね
彼ららしいパワフルな王道HM/HRナンバー
無骨さがカッコいいのです


CROSSFIRE - SECOND ATTACK - FEELING DOWN ★★★ (2013-01-07 14:28:57)

力強いですね
うねるギターと疾走感
はちきれんばかりのパワーを内包するらしい一曲
シンプルな構成とリフワークが懐かしい時代の空気を運んできます


CROSSFIRE - SECOND ATTACK - HIGHWAY DRIVER ★★ (2013-01-07 14:32:26)

このノリがいいんですよね
ザクザクと刻まれる線も細めのギターに当時を懐かしみます
無骨な歌声ながらもパワフルさにこれしか出来ない男気を感じます


CROSSFIRE - SECOND ATTACK - MASTER OF EVIL ★★ (2013-01-07 14:36:16)

らしい熱さがビンビンに伝わりますね
イーブルな演出を感じさせるリフワークも印象的なミドルナンバー
一本気な歌声が逆にカッコいいわ


CROSSFIRE - SECOND ATTACK - RUNNING FOR LOVE ★★★ (2013-01-07 14:43:17)

叙情的なフレーズが耳を惹くヘヴィバラードタイプの一曲
全てにおいて隠せないはちきれんばかりのパワーが溢れる展開にらしさを感じさせます
ベルギー産の底力を垣間見せられましたね


CROSSFIRE - SECOND ATTACK - SCREAM AND SHOUT ★★ (2013-01-07 14:38:04)

キャッチーさをまぶした疾走ナンバー
王道をいく展開がマニア心をくすぐります


CROSSFIRE - SECOND ATTACK - SECOND ATTACK ★★ (2013-01-07 14:27:02)

攻撃的なリフワークと突進力
むさくるしい熱さにマイナー臭さは拭えませんが
この清い姿勢にスカッとさせられます


CROSSFIRE - SEE YOU IN HELL ★★ (2012-02-12 19:08:09)

ベルギーが生んだパワーメタルバンドの1st
アクセプトのようなストレートな攻撃性を孕んだ直線的なサウンドが魅力です。
若干の野暮ったさや埃っぽさもこの時代ならでは、洗練されていない空気感に当時はまだ見ぬ辺境のHM/HRサウンドに思いを馳せたものです。奇をてらうことないアレンジとリフ主体に築き上げた楽曲は迷うことのないメタル魂をビンビンに感じさせます。適度な重みと疾走感、似たような曲調に工夫を凝らして欲しいと感じる面はありますがタイトな演奏とメタル愛を僕は買います。超B級メタルサウンドだけに初心者に、これを聴けとは言いませんが、僕も3年に一度聴けばいいくらいなのですが、アホなくらい真面目なメタルが聴きたいと思う方にはオススメしますよ。


CROSSFIRE - SEE YOU IN HELL - DANGER ON EARTH ★★ (2013-01-09 16:48:16)

こういうリフは懐かしい
開放弦だもんね
シンプルだが好きですよ


CROSSFIRE - SEE YOU IN HELL - DEMON OF EVIL ★★★ (2013-01-09 16:46:20)

メイデンからプリーストとNWOBHMなルーツ丸出しの疾走ナンバー
やりすぎ感も逆に心地よい


CROSSFIRE - SEE YOU IN HELL - KILLING A COP ★★ (2013-01-09 16:50:37)

とんでもない歌詞ですよね
KILLING A COP ってダメでしょう
メジャーで大味な豪快さが気持ちよい


CROSSFIRE - SEE YOU IN HELL - SEE YOU IN HELL ★★ (2013-01-09 16:55:40)

バタバタとけたたましく駆け走ります
溢れ出るB級感に目頭が熱くなりますね


CROSSFIRE - SEE YOU IN HELL - STARCHILD ★★ (2013-01-09 16:54:26)

回転するリフ
哀愁のパートを盛り込んだ構成も
がんばっています
でも隠し切れない不器用な高倉健サウンドに悶絶します


CROSSROADS - The Wild One ★★★ (2023-04-25 14:54:49)

FACT解散後、ヴォーカルのリーント・フレーリッヒ、ペール・ミヒャエル・ヴュルフェルが再び立ち上げたバンドと呼ばれるクロスローズ、ギターのはクリスティアン・シュテーバー、シュテファン・エラーホルストの二人はLove.Might.Killで活躍するので、若い人でも馴染みを持てるかも知れません。
日本盤の帯たたきではトニー・プラット、プロデュースを前面に押し出すという攻勢に出ているのもポイントですが、そんなに売りになるかいな?なんてクスッと笑った記憶がありますが、それだけに音楽性はメジャー感のあるワールドワイドな感性を所持。
ドイツらしい豪快さと適度に乾いたメロディ、そこにまぶされた世界基準の普遍的な魅力、一発大技はないが、メロディックメタルが好きな人ならば大いに楽しめるアルバムでしょう。
まさにアルバム単位で勝負できる一枚、メンバー全員がポッと出の新人ではないので、叩き上げのミュージシャンの強み、この嫌味の無い爽快と言えるハードサウンドは、大音量で楽しみたいモノです。


CROW - Bloody Tear ★★★ (2020-05-23 13:32:30)

日本が誇るハードコアパンクスによる18年振りの2枚目。リリースは2005年、自主制作と思われる作品は血涙というタイトルで流通しているらしいが、現物は見たことがない。ワタシが知っているのはPrankとい米国の会社か『BLOODY TEAR』の名で2006年にリリースされたものです。

パンク特有のお気楽感など皆無。徹底的に貫かれるハードコアパンクス流儀の暴虐性、ど派手なドラミングと過激度を高めるベース、両者が加速度を増すように蹴り上げまくる。ギターも激しいだけではない情緒がたっぷりとあり、この嵐の如く過激な音の渦の中に、猛烈な泣きを持ち込んだりと、芸達者な面もありメタル系の耳を存分に刺激し楽しませてくれる。無頼な過激さに情緒を絡ませたことにより、より一層の説得力と深みをサウンドにもたらしている。

そこに単に、おどろおどろしいことや過激な思想を乗せて奇をてらうのではなく、社会にある矛盾や切り捨てられる弱者の目線を、魂を込めて歌いこめるCROWのパフォーマンスが世界観を広げ、その唯一無二の個性を知らしめんとする、魂の雄叫びは鋭い歌詞と共に、聴き手にグサリと突き刺さってくる、

ハードコアパンクスなので過激な面が強いのは確かだ、毒気と荒々しさ、その血生臭い激音の中に組み込まれた情念が、巧みな楽曲構成と合わさり独特のドラマ性を生み出している。ワンパターンになりがちなスタイルの中で、一癖も二癖もある引っ掛かりが、壮絶なる緊張感の上で転がり踊ることで、このバンドにしか成し得ないサウンドをかき鳴らしているのが印象的。
必然的に交差するメタルとハードコアパンクススタイル、破滅的な衝動性を持っているのに、メタル特有の構築させた展開があると思わせたのが、このバンドの凄さなんだろう。門外漢のジャンル故、上手く説明できないのだが、スピード狂のマニアは勿論だが、ノイジーな鋼鉄リフの嵐に飲み込まれ、絶え間なく振りかざされる分厚い刃の如き殺傷力をもったリズムに切り刻まれ、情念を吐き出す野太い咆哮から発せられる、黒いエキスに汚染されたい、甘い言葉や偽物の正義に寄りかかりたくなり、真のロックファンに是非とも、聴いて欲しい一品ですね。もの凄いんだから。


CROWLEY ★★★ (2019-07-14 18:17:50)

ケリーこと古久根吉紀さんがお亡くなりになったようです。今年になって脱退したのは、そういう事情があったのですね。志半ばでしょう残念ですね。ご冥福をお祈りします。ライブ見たかったなぁ。


CROWLEY - Crowley ★★★ (2018-03-27 15:17:19)

1987年にリリースされた4曲入りのデモ音源。ラフな演奏だが、作品のクオリティは高く、この作品を元に正規のアルバムに着手出来るほどの充実感を味わう事が出来る。
シャープなメタルナンバーもあるが、ウネウネドロドロとした妖しげなリズムとメロディが蠢くサタニカルな世界観もあり、このバンドの魅力を端的に物語っているでしょう。
1986年にEP『Whisper of the Evil』をリリース、高い評価を受けるもメンバーチェンジの憂き目にあい、活動が尻すぼみ、そして解散というファンとしては、釈然としない出来事でしたが、今作を聴けば確実に次の一手があったと思うだけに残念でしたね。
昨年活動を再開した彼ら、2018年にはアナログ盤しか存在しない『Whisper of the Evil』をボートラ入りで再発すると言うのだから朗報でしょう。そして早く新譜が聴きたいッス。


CROWLEY - Evil Bride ★★★ (2020-08-18 14:00:51)

遂に完全復活を遂げた名古屋産伝説のサタニックHM/HRバンド待望のフルアルバム。メンバー古久保の死を乗り越えてのリリースだけにファンにとっては胸に去来する思いを多々ありますが、今作はいい意味でグランジ以降のスタイルも取り込み、古さに埋没しない現役感満載のトラディショナルサウンドを披露。このバンドらしいサタニカルさも前面に出しているので、往年のファンは勿論だが、新規さんが聴いても安心できるクオリティを誇示。古くて新しい王道スタイルで見事に帰還しました。これで過去の遺産にすがらなくても活動できる基盤を作り上げましたね。
ナイトレンジャーのケリ・ケリーがソロで2曲、宇宙海賊のEITA嬢は楽曲提供&PVにも参加と復活作に華を添えてくれました。
オーセンティックなプレイではあるが、バンドに新鮮な風を送ってくれた新加入のKENTの存在も大きい。これを機にコンスタントに作品をリリースして欲しいですね。こうなると名古屋と言えばSNIPERの復活だなぁ。


CROWLEY - Evil Bride - Alice in the Land of Hell ★★★ (2022-03-21 14:41:04)

宇宙海賊だったEITA嬢がゲスト参加する妖艶なるミドルナンバー
このバンドらしい雰囲気のある一曲
声が出ているねぇ
現役感があるなぁ
コロナでなければもっと精力的な活動が出来なのにねぇ


CROWLEY - Evil Bride - Evil Bride ★★★ (2022-03-21 14:37:45)

後ノリのグルーブも心地よいが
もう少しツッコんだビートの方が合っていたかも?
でもこれがクロウリーサウンドです
オカルティックだけに留まらない切れ味鋭い疾走感
キャッチーだがどこか不気味な雰囲気のあるメロディ
老獪なテクニックを駆使するシンガーのパフォーマンス
アルバムの表題曲らしい意欲に溢れた一曲ですね
インディーズど侮るなかれなPVも印象的です
ノスタルジックな復活劇じゃない
今が現役なんだという作りもいいですねぇ


CROWLEY - From Electric Lady Land '84 ★★★ (2018-03-27 15:43:41)

名古屋の老舗ライブハウスELECTRIC LADY LANDが主催したV.A(TILT、LUSHELらと参加)に『Don't Be in a Hurry』『destitute song』の2曲を収録。その後、Electric Lady Land Recordsからシングル、ミニアルバム、デモをリリースする事に、SNIPERやTILTと共に名古屋を代表するバンドまで登り詰めるのですが、この時点では、既に妖しげなメロディと日本人的エッセンスと言うものを巧みに両立させており、まだまだ詰めの甘さはあれど、大物になりえたる片鱗を感じさせる実に興味深い仕上がりになっています。インディーズ止まりの為、どうしても知名度の低さを拭いさる事は出来ないのだが、サタニカルという世界観をネタにならずに演出する稀有なバンドだった。


CROWLEY - Nocturne ★★★ (2017-09-20 21:14:57)

名古屋のメタルシーンを語る上ではハズことのできない伝説のバンド、クロウリーが遂に復活です。しかもベース以外の3人が揃い踏み、まさに完全復活でしょう。
楽曲は過去のマテリアルを現在に蘇らしたもので、日本語詞から英詩に変更と本気度も垣間見え、オドロオドロしいサタニカルな世界観とシャープに切れ込んでくるメタリックなサウンドとのバランス感覚を往年の空気のまま、現代のテクノロジーで再提示、これは単なる焼き回しじゃない伝説のバンドの完全復活を高らかに告げるものだと心に響きましたね。
このバンドが復活していたなんて全然知らんかった、海外では伝説のバンドのリイシュー盤や、デモ音源のオフィシャルな形での製品化と羨ましいくらいに、活況しているのですが、国内はサッパリです。海外のレーベルがYouTubeでみつけて声をかけてくんないかと思っていました。どんな形であれ、良質な楽曲が埋もれるのは残念でなりませんからね。
最後まで自分たちのスタイルにこだわりメジャーデビュー出来なかったのではなく、そっちに転ばなかった伝説の男たちの完全復活を前に戯言は無用。
全編に渡ってパワーアップ、本来の魅力を完全に取り戻した、この妖しげでメロディックな正統派HM/HRサウンドを手にとって楽しんでもらいたいですね。

自動登録出来なかったので下記に収録曲を載せます
1. FAIRY TRICKS
2. FLOATING MAN
3. GHOUL
4. BAD STONE
5. AWAIT
6. NOCTURNE
7. DON’T BE IN A HURRY
8. MIDNIGHT DREAM
~Bonus Tracks~
9. DESTITUTE SONG (unplugged 2007)
10. EVENING PRAYER (1985 demo) ~Bonus Tracks~


CROWLEY - Nocturne - Don't Be in a Hurry ★★★ (2017-09-20 21:34:01)

From Electric Lady Land '84に提供したへヴィバラード
妖しげな魅力全開にリメイクされていますね
本来の妖艶さが表現され日の目を浴びましたね
良かったッス


CROWLEY - Nocturne - Evening Prayer (1985 demo) ★★★ (2017-09-20 21:21:43)

ライブなどでは重要なレパートリーだった一曲
デモテープにも収録されていなかったので
この曲が聴けるのは嬉しいですね
妖しげなメロディラインとウネウネとしたリズム
そこに切れ込んでくるシャープなギター
甘いトーンでマイルドな声質の岩井だが力負けしてませんよ
稀有な存在のシンガーでしたね


CROWLEY - Nocturne - Fairy Tricks ★★★ (2017-09-20 21:26:59)

アルバムのオープニングナンバー
デモテープCROWLEYでも①曲目でしたね
彼らの魅力が詰まった疾走ナンバー
妖しげなメロディがギラリと光ります


CROWLEY - Nocturne - Ghoul ★★★ (2017-09-22 13:02:52)

粘り腰のまとわりつくようなへヴィグルーブ
妖艶なメロディライン
マイルドな声質だがしっかりと歌いこめるシンガーの存在は強い
この曲は2015年に世に出ていたんですね
知らんかったわ


CROWLEY - Nocturne - Midnight Dream ★★★ (2017-09-20 21:30:42)

オリジナルはThe Scream of DeathのB面に収録されていたミドルナンバー
リメイクされたことによる俄然魅力が増しましたね
へヴィさの中に光るメロウなパートが好きです
歌心のあるソロも好きですよ


CROWLEY - The Scream of Death ★★★ (2018-03-27 15:26:44)

1985年にリリースされた3曲入りのシングル。①はSEなんで実質は2曲入りなんですけど、彼らの代表曲と言えるアグレッシブなスピードナンバー『In Despair』はライブでも定番の代表曲でしょう。後半で飛び出すツインリードの調べに焦がれますよね。
この3分40秒に込められたドラマ、このバンドの魅力を端的に物語っています。もう一曲収録されている『Midnight dream』は妖しげなメロディと情緒が絡み合う、クロウリーらしい展開が詰まった曲でしたね。こういった魅力ある楽曲を有する彼ら、リメイクアルバムではなく、正規の形で復活させて欲しい。


CROWLEY - Whisper of the Evil ★★ (2009-10-27 04:13:00)

名古屋が生んだサタニックメタルバンドが1986年にリリースしたミニアルバム
サブラベルズと比較されますがCROWLEYオドロオドロしさもありますがより正当性の強いメロディアスなスタイルをとっており聴きやすいです。印象的なフレーズを奏でるメロディアスなギターが耳を惹き楽曲に華を添えてくれますね。また当時の日本のバンドが抱えていたボーカルの弱さも感じさせる事なく聞かせてくれたのも彼らの強み、個人的に当時は愛調したアルバムでしたね。正統派のメロディアスなHM/HRが好きな人なら充分楽しんでもらえる内容かと思いますよ