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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 2101-2200

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 2101-2200
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CHASTAIN - Mystery of Illusion - The Black Night ★★★ (2013-01-29 14:53:07)

ダークでミステリアス
この緊張感はハンパないですね
ドスの効いたレオーネ姐さんのパワフルヴォイスも健在です


CHASTAIN - Mystery of Illusion - We Shall Overcome ★★★ (2014-12-19 13:30:05)

勇壮な歌メロも印象的なリフワークも映える王道メタルソング
様式美ですねぇ


CHASTAIN - Mystery of Illusion - When the Battle's Over ★★★ (2014-12-19 13:22:48)

パワフルなレザー嬢の歌声も映えます
ノリのよい一曲
速弾き品評会に陥らない構成が好き


CHASTAIN - Mystery of Illusion - Winds of Change ★★★ (2014-12-19 13:32:32)

ダークな質感に彩られたメロディックなミドルナンバー
チャステイン風様式美な一曲です
ソロ前のレザー嬢が披露するカミソリシャウトが好きです


CHASTAIN - Ruler of the Wasteland ★★★ (2011-11-28 15:50:21)

Gのデヴィッド・T・チャステイン率いるプロジェクトの2nd
いわゆるシュラプネル系の速弾きギタリストを軸に正統派の様式美系HM/HRを展開
紅一点の女性Voもパワー負けすることのないラウドな歌声を披露、見事なパフォーマンスに唸らされますね。新ドラマーケン・メリーの豪快なドラミングが硬質なメタルサウンドへの推進力となり今作を更なる高みへと押し上げていきます。あくまでもメジャー感など皆無、ミステリアスでダークな質感を美しいくも硬質なメロディが彩る姿にグッときますね。音質も良くないし未消化な部分も垣間見えますがデヴィッド・T・チャステインがソロ作とは違うバンドサウンドに中で最大限の魅力を演出し
印象的なプレイを聴かせています。後に似たような名前の名義で作品を乱発し散漫な活動の印象を与えたのがCHASTAINの名声への足を引っ張ったのは間違いないと思いますが正統派のパワーメタルに興味のある方は是非とも触れて欲しい一枚ですね。気に入りましたら3rd、4thも必聴ですよ


CHASTAIN - Ruler of the Wasteland - Angel of Mercy ★★★ (2014-12-19 13:05:53)

ミステリアスでダークなスローナンバー
レザー嬢の鋼のしっとりヴォイスが素晴らしい
チャステインのギターも個性溢れるフレージングで耳を惹きます
コンポーザーとしての才も確かなものを感じさせますね


CHASTAIN - Ruler of the Wasteland - Children of Eden ★★★ (2014-12-19 13:17:07)

アルバムを締めくくるヒロイックな勇猛メタルソング
勢いだけのバンドではない懐の深さを感じますね
地味な曲かもしれませんがジワジワと効いていますよ
シャープなチャステイン節も堪能出来ます


CHASTAIN - Ruler of the Wasteland - Fighting to Stay Alive ★★★ (2014-12-19 13:03:42)

勇壮でありながらもキャッチネスさをまぶした一曲
口ずさめるサビも好きです
シンプルで分かりやすい主旋律が印象的ですね
リズムの豪快さパンチ効いてるわ


CHASTAIN - Ruler of the Wasteland - Living in a Dreamworld ★★★ (2014-12-19 13:14:25)

パワフルなドラミングが曲をグイグイと引っ張りますね
パンチ効いてるわ
拳を振り上げ「LIVING IN A DREAMWORLD ♪」と歌いますね
切れ味鋭い剛毅なメロデイックメタルナンバー
ある意味THE80年代メタルですよ
直線的なノリがたまらん


CHASTAIN - Ruler of the Wasteland - One Day to Live ★★★ (2014-12-19 13:00:00)

キレのあるギターが切れ込んできます
暴れるリズムとレザー嬢の超パワフルな歌声が決まっています
ギターオリエンテッドな作風なんですが全員の気合いが集結
気張ってるわ


CHASTAIN - Ruler of the Wasteland - Ruler of the Wasteland ★★★ (2014-12-19 12:58:28)

ダークな質感がたまりません
野性味あふれる豪快さもたまらん
裏街道をひた走る正統派HM/HRの名曲


CHASTAIN - Ruler of the Wasteland - The Battle of Nevermore ★★★ (2014-12-19 13:11:21)

様式美然としたパワーメタルソング
こういう雰囲気の曲は好きですね
レザー嬢の楽曲を引っ張る歌声と
チャステインの中央に鎮座し堂々と存在感をアピールするギターとのバランスが好きです


CHASTAIN - Ruler of the Wasteland - The King Has the Power ★★★ (2014-12-19 13:01:36)

シンプルかつヘヴィなミドルナンバー
このテンポと音数が丁度よい
ソロでは弾き倒しますよ


CHASTAIN - Ruler of the Wasteland - There Will Be Justice ★★★ (2014-12-19 13:09:04)

アコギから始まります
細かいリズムチェンジなども交えドラマ性を高めていますね
メロディックだが軟弱にならない硬質なサウンドは刺激的です
マイナーメタルの帝王と呼ぶに相応しいバンドならではの味わいでしょう
スケールの大きい一曲ですね


CHASTAIN - Sick Society ★★★ (2020-07-13 13:11:02)

看板シンガーだったレザー・レオーネが脱退。というかバンドが解散状態となっていたチャステイン総帥率いるバンドが新たに20代前半の美形女性シンガーを迎えリスタートさせたフルアルバム。
サウンドは完全に90年代仕様のヘヴィグルーブが音を埋め尽くすモダンスタイル。とにかく初期の頃の様式美然としたアメリカンパワーメタル路線とは完全に決別した内容だ。

そてにしても、アメリカのロックシーンは人材の宝庫だ。レザーの後任を見事に果たしたケイト嬢のハイパフォーマンスに脱帽。レザーにも負けず劣らずのパワーヴォイスに、女性らしい甘さを巧みに織り込み、女性シンガーであることを高らかに宣言している。音楽性は好みからかけ離れているために幾度、興奮することはないのだが、こういった音楽に耐性もできた今では、この歌声に惚れ惚れする。その為に、3年に一回くらいはフルで手を出す一品。

歳をとると楽しみ方を身につけれるようになるんですよね。新人離れした貫禄の歌声、それが今作最大に聴きどころでしょう。


CHASTAIN - Surrender to No One ★★★ (2017-08-20 15:05:41)

ついにあのレザー・レオーネ嬢が帰ってきました。2004年のアルバムを最後にCHASTAIN名義のアルバムはご無沙汰だったので期待値も高まりますが、ダークでミステリアスな往年の空気もそのままに、よりブルータリティも強化、その攻撃性に満ちたCHASTAIN流のパワーメタルサウンドに凄みと言うか威風堂々とした佇まいに圧倒されますね。
重厚なメタルサウンドと対峙するべく主役たるチャステインさんのシュレッドギターが織り成す、技巧を駆使したフレージングも凄まじい求心力を放ち、現役感を猛烈にアピール、けして昔の名前で出ています的なニュアンスを廃した音楽性は、重厚さの中にメロディックなフレーズを持ち込む事で、キャッチネスさが生みだされたりと重苦しいヘヴィネスさ一辺倒じゃないのが面白いです。レザー嬢もブランクを感じさせないドスを効かせたパワフルヴォイスで応酬と収まるべき所に収まり、再結集されたバンドサウンドに偽りはございませんね。今回はドラマーにPagan's Mindのスティアン・クリストファーセンが参戦。マイク・スキマーホルンと共に鋼がしなるようなグルーヴに溢れたリズムで新生CHASTAINサウンドを押し上げていますね。


CHASTAIN - The 7th of Never ★★★ (2011-11-28 14:46:55)

クラシカルなイントロのギタープレイに引き寄せられますね
パワフル歌唱は女性版ディオと呼ばれた実力者レザー・レオーネの存在もバンドの顔ですね
1987年リリースの3rd
ドスの効いた歌声がパワフルなインスト陣に負ける事無く張り合っている姿は見事です
昨今の女性Voブーム?みたいものもありますので興味のあるかたは聴いてほしいですね
②の噛み付くようなパワフルな歌い方なんて素晴らしいですよ(ちゃんとメロディに添って歌っています)シュラプネル直系のギタリストの片鱗はありますが、ここではバンドとしてのギタリストに従事し楽曲に華を添えてくれます、自身がリーダーのバンドで楽曲も手がけているのですが出しゃばり過ぎない好感のもてる姿勢ですね。様式美然としたスタイルとパワー溢れる重量感とメタリックな世界観を見事にまとめ曲げています。ダークでミステリアス、そこに切り込んでくるシャープなギターと力強い熱いボーカル、メージャー感など皆無なマイナーメタルの名盤ですね。


CHASTAIN - The 7th of Never - 827 ★★★ (2014-12-23 15:44:33)

起承転結のある展開が耳を惹きますね
シャープなギターとパワフルなドラミングが唸っています
ベースをフューチャーしてからの流れが大好きですね
色んな表情を見せギターを弾いていますよ


CHASTAIN - The 7th of Never - Feel His Magic ★★★ (2014-12-23 15:37:03)

アタッキーなミドルナンバー
一体感が凄い


CHASTAIN - The 7th of Never - Forevermore ★★★ (2014-12-23 15:38:06)

メロウなフレーズも盛り込んだドラマ性の高いミドルナンバー
ラストを飾るのに相応しい重量感ある一曲


CHASTAIN - The 7th of Never - It's Too Late for Yesterday ★★ (2014-12-23 15:42:43)

初期の頃を思わせるフレーズとメジャー感が程々にブレンドされています


CHASTAIN - The 7th of Never - Paradise ★★★ (2014-12-23 15:40:19)

アグレッシブな一曲
キャッチーさも印象的ですね
でもド派手に打ち鳴らされています


CHASTAIN - The 7th of Never - Take Me Back in Time ★★★ (2014-12-23 15:36:26)

ダークでパワフルな様式美ナンバー
レザー嬢の堂に入った歌いっぷりも見事だし
チャステインも印象的なフレーズを切り込んできますね


CHASTAIN - The 7th of Never - The 7th of Never ★★★ (2014-12-23 15:25:18)

けたたましいドラミングが鳴り響きます
パワフルな様式美ナンバー
チャステインならではの味わいですね
バンドのしての一体感が音に表れています


CHASTAIN - The 7th of Never - We Must Carry On ★★★ (2014-12-23 15:39:02)

ギター重ねていますね
ある意味お約束な重量感のある疾走ナンバー


CHASTAIN - Voice of the Cult ★★★ (2011-11-28 14:25:48)

アルバムのオープニングからきてますね
昨今の女性Voの躍進を見て懐かしくなりましたね(当時は女性Voは格下扱いの風潮があったような気がします)レザー・レオーネのパワフルな歌声と様式美然としたメタリックなギターを弾き倒すデヴィット・T・チャステイン率いるパワー・メタル・バンド1988年リリースの4th。
ケン・メリーのシャープなドラミングも冴え渡り硬質なパワーメタルサウンドに溶け込んでいますね。前作から見えた堂に入ったマイナーメタルも威厳させ漂い益々レベルUPしている
けして万人に受け入れられるスタイルではないし流行に感化されているわけでもないが
ぶれることのない硬質なパワーメタルアルバムの快作ですね


CHASTAIN - Voice of the Cult - Chains of Love ★★★ (2014-12-26 15:11:33)

このダークな質感とメタリックな質感がチャステインサウンド
広がりのある空気がドぐされマイナーバンドとは違う
格の違いを感じさせますね


CHASTAIN - Voice of the Cult - Child of Evermore ★★★ (2014-12-26 15:16:03)

チャステインな一曲です
この張りつめるメタリックな空気が好きですね
サビメロも好きです


CHASTAIN - Voice of the Cult - Evil for Evil ★★★ (2014-12-26 15:20:05)

ダークでメタリックなチャステインサウンドが鳴り響きます
パンチ効いています


CHASTAIN - Voice of the Cult - Fortune Teller ★★★ (2014-12-26 15:14:25)

ヘヴィでダークなミドルナンバー
レザー嬢の歌い回しが素敵
中盤の展開もスリリング


CHASTAIN - Voice of the Cult - Live Hard ★★★ (2014-12-26 15:09:46)

パワフルですね
ゴリゴリのパワーメタル
レザー嬢の迫力満点の歌声
この頼もしいリズムが懐かしいわ


CHASTAIN - Voice of the Cult - Share Yourself With Me ★★★ (2014-12-26 15:12:49)

シンプルだがハードに打ち鳴らされるリズム
DIO風の正統派ナンバー
パワフルなチャステインサウンドとして昇華しています


CHASTAIN - Voice of the Cult - Soldiers of the Flame ★★★ (2014-12-26 15:18:57)

シンプルな構成だがパワフルですね
後半の流れが印象的でした


CHASTAIN - Voice of the Cult - Take Me Home ★★★ (2014-12-26 15:21:00)

期待を煽るオープニング
ドラマ性の高いチャステイン風様式美ナンバー


CHASTAIN - Voice of the Cult - Voice of the Cult ★★★ (2014-12-26 15:08:22)

これはきてるわ
熱いね
メロディックな正統派HM/HRナンバー
切れ味鋭いチャステインサウンドにうねるぜ


CHASTAIN - We Bleed Metal ★★★ (2017-08-20 15:19:31)

レザー・レオーネ復活後の新生CHASTAINによる第2弾。往年の輝きを失わない復帰作から2年、音楽的には前作の延長線上にありつつも、より正統性を強める事で更なる広がりを感じさせるのが最大の聴きどころ。ヘヴィでダークだがアグレッシブ、でもメロディも大切にするというCHASTAIN流儀は貫かれており、そのストレートさを基調としつつも、随所で刻まれる忙しいリズムプレイから生みだされるアンサンブルとテクニカルなギターの妙技は、高いスキルを擁するミュージシャンシップの賜物。ある意味、唯一無二とも言える世界観を見事に演出していますね。
前作よりもストレートな作風に纏め上げる事で、キャッチーさが強まり、そのおかげで非常にバランスの取れた仕上がりになっていますね。さらに叙情性もアップされたりと聴きやすく仕上げた手腕は見事でしょう。
それもこれもヘヴィなサウンドに力負けしないレザー嬢のパフォーマンスがあってこそ、地に足を付けた彼女のパワフルヴォイスには、常に惹き込まれますね。


CHATEAUX - Chained and Desperate ★★★ (2020-02-27 20:42:00)

我らがEBONY主催のコンピ作『METAL MANIAX』に参加、それを契機に同レーベルからフルアルバムをリリースするのだが、このバンドが欲しかったのはリードヴォーカルだったようで、今までのトリオ編成ではなくゲストにスティーブ・グリメットを迎え入れレコーディングを敢行。恐らくタイトなスケジュールを縫ってのレコーディングだったと思うが、憂いのある沸騰型NWOBHMサウンドを披露。見事に英国産ハードサウンドの系譜を受け継いでいる。
重厚な展開が映える表題曲②、ノリ重視の③、そしてバラード④ではグリメットの朗々とした歌いまわしに酔わされ、燃えるメタルナンバー⑤で昇天と、NWOBHMマニアならずとも腰を上げずにはいられない曲順でおもてなしとEBONY謹製の分離の悪い音質を、ものともしない熱量で多くのハンデを覆してきます。スピードよりもパワーで勝負する楽曲、鋭いギターはリフ、ソロと工夫を凝らしバンドサウンドを牽引、ヌルイ音質にピリッとした気迫を植え付けている。


CHEAP TRICK - In Color - Oh Caroline ★★★ (2020-10-13 13:46:53)

グラマラスで退廃的な魅力のあるハードナンバーに力強い歌声が良く似合う
地味目の曲なのかもしれないがチョイチョイ聴いている


CHER - Heart of Stone - If I Could Turn Back Time ★★★ (2023-08-04 18:44:24)

よう厳格な海軍がこの衣装のPV撮影を許可したなぁ?と驚きを隠せないほど大胆なV衣装です。
レコーディング当初は歌いたくないとダイアン・ウォーレンにダメ出しをしていたと言われる一曲。
でも売れたんだから何が起こるか分かりませんよね。
アメリカ人が好きそうなロックですよねぇ。


CHERIE CURRIE - Beauty's Only Skin Deep ★★ (2020-03-26 01:37:38)

元The Runawaysのシンガーだったシェリー・カーリーのソロアルバム。リリース時期が1978年、売れてきた良いときに早々と脱退。そして速攻ソロアルバムを制作&リリース、お金儲けの匂いがプンプンと漂い、彼女のやらされている感にドキドキするのですが、そもそもバンドの運営もゴシップ誌が大喜びするようなエピソードがありましたからね、それだけに余計に情報過多になってしまうのですが、今作、アメリカではリリースされておらず、フランスと、大旋風を巻き起こした日本でリリースとなり、思うような結果を残せなかったと言われています。それでも日本では、⑧のシングルヴァージョンがあります、当然、日本語で歌うヴァージョンですよ、この曲はシェリーの双子の姉妹共演も達成されているので話題性は十分。どんくらい売れたのか興味を尽きません。
全体的にロックというにはソフトすぎるパワーポップ路線に落ち着ており、唄の上手さで聴かせるタイプでもないだけに、微妙な空気が流れるのですが、⑩等、バンド時代を想起させる曲があったりと、その日の気分に合わせチョイスして楽しむのが一番でしょうね。正直、ハードなものばかり聴いていると、どういうわけかヌルイ音楽を無性に聴きたくなる時があります。本当に意味ないのですが、J-POPが全然ダメなので、こっち方面に流れる時があるのです。そして、自分自身に、なんでこんなもの聴いているんだと嫌悪感を覚え、反動でゴリゴリの奴を聴くという訳の分からない行動に走るのです、そして月に一回くらい、また手を出すんですよね。


CHEZ KANE - Chez Kane ★★★ (2021-10-30 14:41:54)

YouTubeドリームを掴んだ女性シンガーのソロアルバム第一弾。オープニングからサックスも飛び出すアーバンでメロディアスなロックサウンドでメロディ派のハートを掴んでいくのですが、②では豪快なロックナンバーも放り込みロックアンセム然とした楽曲は、アリーナと浜崎あゆみ風に叫んでおかしくないくらいメロディアスロックマニアのハートにビンビンと響いていきます。
彼女に関わっているアーティストからのデジャブ感がちょっとにじみ出ているのですが、狙い澄ました王道メロディアスロックサウンドは、彼女のYouTubeドリーム体感させるには十分な楽曲を用意、その筋のマニアなら必ずや満足できる出来映えでしょう。
極めてキャッチーでメロディアスな作風だが焦点を絞っているのでブレはない、妙なパーティーソングでお茶を濁すこともないし、粒ぞろいの楽曲を無難に歌い上げることで女性らしい、しなやかさを北欧マインド溢れる楽曲に落とし込んでいる。親しみやすいメロディとコンパクトな展開は日本人好み。進化を続ける懐古主義サウンドの先端を行くパフォーマンスで魅了してくれました。


CHILDREN OF BODOM - Hate Crew Deathroll ★★ (2021-02-21 21:00:53)

ハルフォードの前座で見たくらいの超ライトリスナーですが、ただで聴けますのでなんでも手を出します。こうして先日までまともに聴かなかった今作ですが、驚くくらいに鮮度の高い音楽性を披露しています。
もっとマイナーでクサ目のメロディを放り込んでいた印象があったのですが、実に現代的で洗練された音楽性を披露。マイナー臭を幾度感じさせないが泣かせのメロディが満載。ギターテクニックも素晴らしいし、デスヴォイスも上手くメロディに乗せ機能させている。個人的には、こうなると普通に唄えばいいのにと思うのでハマらないのだが、そういう不満を押さえ込むだけの曲作りの上手さが全面に出ており、勢いのある演奏とテクニックに埋没しないがテクニカルと言う演奏技術で酔わせているも見逃せません。
この手のバンドにありがちな泣け泣け泣けのメロディ主導ではなく、リフワークが美味しいのも個人的には良かった。
2004年と言う時代背景を飲み込み、ワールドワイドなサウンドに変換した今作。泣かせを抑え手にしたのは、ソリッドなアグレッション、彼等が向かう知はアメリカと言う事のなのでしょうね。
だってメチャクチャおしゃれなヘヴィロックになっていますからね。リズムセクションの作り方など恥ずかしいくらい時代を意識しています。
新しいメタルの登場だなぁという事を思い出しましたね。個人を偲んでご冥福をお祈りいたします。


CHINA - Alive ★★ (2022-03-05 19:02:43)

Marc Storace & China名義でリリースされた幻のライブアルバム。こんなコラボがあったなんて最近まで知りませんでした。チャイナの曲を中心にはしていますが、DPやZEPのカヴァーも登場。サミー・ヘイガーや当然クロークスからもやっていますので、チャイナ色は薄めです。
もっとメロディアスで繊細なサウンドを基調としたライブかと思っていたらマークの豪快な歌声を生かした、活きのいいロックサウンドを展開。ライブならではのラフさも加わり、メジャー感と骨太なロックサウンドは上手く調和している。
個人的には1stや2ndが好きなために、少々、野暮ったさも感じるのだが、American Womanやってたからなぁ、こういう曲調が基本路線なんでしょうね。ある意味、チャイナとクロークスの合体というスイスロックオールスターなる印象もあるだけに、こういうお祭り感は大切でしょう。でも主役は完全にマークですけどね。
名曲In The Middle Of The Nightも熱さが加わりましたねぇ。
シンガーが違うとこうも分かるのか、チャイナというよりはマークのソロに近い熱さMAXのライブ盤です。違うバンドだねぇ。


CHINA - China ★★ (2008-11-14 18:11:00)

チャイナと言うバンド名も音楽性には反映されないポップでキャッチャーなメロディアスHM/HRサウンドを披露し爽快感も合せスイスのボンジョヴィの名に相応しいクオリティを誇っている1stアルバム。欧州ならではの哀愁のメロディも優しく耳を撫で心が洗われますね。懐かしいバブリーな雰囲気も漂うが時代性を加味した優等生的スタイルも健全で爽やかな音楽性には合っている。良質なメロディアスHM/HRをお探しの方なら聴いて損はないかと思います


CHINA - China - Hot Lovin' Night ★★★ (2008-11-13 23:57:17)

キラキラとしたキャッチャーなナンバー
明るい身持ちになるが湿ったメロディに甘酸っぱいセンチメンタルな感覚も覚える
ヨーロッパのバンドならではだよなぁ


CHINA - China - I Need Your Love ★★★ (2008-11-13 23:59:11)

ギターが前面に出ていますね
ハードなシャッフルナンバー
こう言う曲をさらっとやってくれるのが嬉しい


CHINA - China - One Shot to the Heart ★★ (2008-11-14 00:01:24)

洗練されたキャッチーなメロディが耳を惹きますね
大衆性を加味したアレンジも悪くない


CHINA - China - Shout It Out ★★★ (2008-11-13 23:49:41)

バンド名を想起させるイントロに導かれ始まる
メロディアスかつキャッチャーな極上のハードポップナンバー
シンプルだが躍動感のあるリズムに時代を感じますね
サビメロがすきだなぁ
コブシを振る上げたくなりますね


CHINA - China - Staying Alive ★★ (2008-11-14 00:03:01)

ノリの良いハードな疾走ナンバー
メジャー感バリバリなのも時代をかんじるなぁ


CHINA - China - The Fight Is On ★★★ (2008-11-13 23:54:27)

ノリノリなハードポップナンバー
能天気にならない欧州ならではの湿った感じがいいんだよね


CHINA - Live ★★★ (2022-03-15 18:31:26)

Sign In The Skyが再発された際のボートラとして復活したが、今月末に単体で複刻版が出るライブアルバム。日本盤は7曲入りですが、正直、曲数が少なく盛り上がりそうで終わる感じが何ともしがたい、もどかしさもあるのですが、それでもスイス国内で行われたライブだけに完全ホームな勢いの中でメロディアスなサウンドを奏でてくれます。
やはり、チャイナはこの繊細さが重要でしょう。マーク・ストレイスと作り上げたアルバムは少々野暮ったいからねぇ。
ソフトケイスされた、いかにもチャイナな④から⑤の流れなんて、やっぱり良いもんねぇ。⑤ではライブならではのベースソロタイムも挟みノリノリで大盛り上がりです。これぞチャイナでしょうよ。でも7曲は物足りないぞ。


CHINA - Sign in the Sky ★★★ (2017-06-17 14:11:15)

VoがスイスのCROWNやKROKUSで活動していた、パトリック・メイソンに交代、この交代は大成功で、スイスのBON JOVIと紹介されたポップで叙情的な音楽性にピッタリとマッチ、層の厚いコーラスワークを従え抜群の歌唱力で迫っています。ある意味、確信犯とも言えるソフトケイスされたポップロック路線に、ハードさやスピードを求める方にはチト厳しい内容になっているかとは思いますが、溌剌としたポップフィーリングに彩られた叙情派ロックサウンドは普遍的な魅力を秘めており、哀愁漂うキャッチーなメロディを優しく包み込むパトリックのパフォーマンスに魅了されるでしょうね。
ヨーロピアンテイスト溢れる透明感、スケールの大きいアリーナ風ロックとの融合を高次元で果たし、全編に渡り嫌味なく構成された楽曲は聴き応え十分、ソフトロックやバラードのみならず、瑞々しいポップフィーリングが弾ける⑦なんてアルバムの前後半の句読点のような役割を果たし、アルバム単位で聴いてもダレる事は無いでしょう。フックに富んだ哀愁のメロディ、そのフレーズに弱い歌モノロックマニア必聴と言われる誉れ高き名盤。
サウンドプロダクションも軟派な印象を与えぬよう深みがあるのも好印象。ちなみにプロデューサーは我らがEZOの2ndを手掛けたステファン・ギャルファスで、彼は山田雅樹のボーカルアドバイザーとしても知られていますし、確か元はミュージシャンとして活動してた人物としても知られていますね。


CHINA BEACH - Six Bullet Russian Roulette ★★★ (2023-10-10 15:54:16)

Blood Moneyのシンガーとして知られ、アイアンメイデンのヴォーカル選考の最終段階まで残ったと噂される実力派のシンガー、ダニー・フォックスと後にAyin AlephやKill II Thisで活躍するギタリスト、マーク・マイネット。ドラマーはゲスト参加でXentrixのデニス・ガッサーらが名を連ねるバンドの1st。リリースが1994年ですからね。モダンなヤツなのは間違いありませんが、テイチクから国内盤が出ているように(現物は見たことがないのであれなんですけどね)日本人好みの哀愁を散りばめており、バラード③ミドルの④と情緒のあるヤツも用意してある。オープニングナンバーなグルーヴィーなヤツなんで、またコレかと当時のシーンを知っている人ならば、中途半端なヤツを聴かされると拒絶反応も出ますよね。
しかし、ギターは巧者。歌も上手いとくれば、無視できない要素も大。国内盤が出ているのだから、ある程度のクオリティは保証できると信じられるマニアには勧めたい90年代型の正統派サウンドです。
頭のイメージがチョイと悪いだけで盛り返します。いやいやむしろ当時を考えると好意的に受け止められるのです、⑤もパワフルかつストレートに打ち鳴らされますが、⑥ではファンキーな味付けが登場とバラエティ豊か、色んなタイプに手を出していますが、これも時代の流れだよと受け止められるでしょうね。
とっちらかっている印象は否めないが、ギター兼ベースのマークが上手いこと立ち回り八面六臂の大活躍、Blood MoneyからFOXX、そして忘れ去られた男、ダニー・フォックスが復活の狼煙を上げたのが今作と言うことでしょう。
お好みで飛ばしながら聴いていけば不満も少ないだろう、アルバム丸々名曲なんてものは、そうお目にかかれませんからね。
それにしてもダニー・フォックスってこんなに唄えたんだ。逆に再評価しましたよ。


CHRIS VON ROHR - The Good, the Bad, and the Dög ★★★ (2020-10-06 19:19:34)

クロークスのベーシスト、クリス・フォン・ローアは1987年に『HAMMMER&TONGUE』というソロアルバムをリリースしているのだが、収録曲が同じです。レーベルも同じ、詳しいバイオは分からないが同じ商品を再発する際にタイトルを変えたのか?と思うのですが、何故?ですねぇ。
主役はクリス、彼が歌もギターもベースも弾きつつ、基本はトリオ編成という布陣。出している音もオープニングからZEPの曲を引用したりと、クロークスとの違うは何処にあるんだと、物凄いツッコミを入れたいのだが、勢いのある本家と比較しても遜色のないクオリティを有しているので、マニアならずとも手に取って楽しめる一枚に仕上げています。
③では、マーク・ストレイスが、⑧ではフェルナンド・ヴァン・アーブが顔を出し、同僚のソロに華を添えているのも微笑ましく、やはりソロでやる意味があるのか感は漂うのだが、味わい深い楽曲勝負のソロ作は、ツボを押さえており試聴感は悪くない。
ソロなんだから、もう少し野心を剥き出しても良いのに、相変わらずも味方につけ、多くのロックファンを迎え撃つお馴染み感に、好感が持てますね。イキイキとエキサイティングな演奏をしているのに、フレッシュ感がないってのがクロークス関連なんだろうか?なんだかんだ言っても嫌いになれないお楽しみが詰まっているのがイイのです。バラードあり、ロックありのコンビニエンスストアな手ごろさが最高なのです。


CHRISSY STEELE ★★★ (2023-02-05 13:40:41)

クリッシー・スティールが復活していた。知らんかった。
昔のようなガッツ溢れるロックではないが、彼女の復活劇には期待をしたい。
実力はあるのに機会に恵まれなかったロックシンガー。
ギタリスト、ブライアン・マクラウドの死も関係したのかなぁ?
フルアルバムに期待したいですね。


CHRISSY STEELE - Magnet to Steele ★★★ (2017-09-03 14:56:51)

ほしいならかかっておいで!もうすぐ世界中が総立ち!カナダから90年代最大の衝撃!!と書いてある帯タタキに、仰け反りましたね。海綿体に血が集中しすぎて貧血を起こすほどするほどのセクシーさはありませんが、たしかに絵になるカッコいい女性シンガー、クリッシー・スティールのソロアルバム第一弾。カナダのHeadpinsにも在籍していた縁もあるのかHeadpinsのギター、ブライアン・マクレオドが全面バックアップ。ギタープレイのみならず楽曲提供も行うが、その楽曲提供の相棒が熱い、ほぼ共作しているのがティム・フィーハンですからね。AOR系の歌モノロックに精通している方なら身を乗り出さずにはいられないラインナップでしょう。
主役たるクリッシー・スティールのパワフルヴォイスを前面に押し出しつつもバラード系の楽曲を器用に歌いこなすセンスは流石の一言、爽快感と豪快なグループを両立させた歌モノロックが放つ普遍的魅力が満載の一枚。国内盤がリリースされただけの事はありますね。
男勝りとはこういう事かと言いたくなる、クリッシー姐さんのパワフルヴォイスのド迫力さと、曲作りの上手さがバランスよく共存しているのが素晴。そりゃ手練手管の猛者が組んでいるのだから悪いわけがないのでね。安心して聴けますよ。


CHROME MOLLY - You Can't Have It All ★★★ (2020-10-16 13:34:34)

既に英国では下火となりつつあったメタルシーン、そんな厳しめの環境の中で遅咲きのデビューを果たしのがコチラのバンド。力強い歌い手のパフォーマンス力に魅了、その憂いのある沸騰型ヴォイスに英国の血を感じずにはいられません。
これを知らずして英国ロックを語るなかれと言いたくなるほど、英国中の英国なハードサウンドを牽引している。

適度に散りばめられるメジャーな質感も程々に、ロックに対する真摯な姿勢を打ち出し絶妙なバランス感覚で魅了。楽曲そのもので勝負を賭けているのがなにより嬉しい。
当時としても鮮度とよりも熟成、派手さよりも堅実という玄人好みの音楽性、少々うっとしいと感じる歌声も、それは彼らの強み。ハードなロックに似合う本格派の歌唱スタイルに唸る。

このバンド最大の売りはデビュー作から既に風格が漂っており、定番の匂いがプンプン漂っていること、それでありながらも古典ではない、新しい歓声を取り込んでいるのが最大のポイント。イイ歳こいたオッサンが聴いても恥ずかしくないメジャー感は最高に気持ちがいい。若い頃よりも今の方がしっくりくるのも、その辺りの作りにあるのでしょうね。
ネアカなアメリカンロックは苦手、でもメジャーな風格のある普遍的なロックが聴きたいと思うマニアにはうってつけの一枚でしょう。知る人ぞ知るマニア向けのバンドでない隠れた名品ですよ。


CHURCH OF MISERY - And Then There Were None - Confessions of an Embittered Soul (Leonarda Cianciulli) ★★★ (2018-07-31 19:25:13)

レオナルダ・チャンチューリはイタリアの女性殺人鬼。
どうも頭が多少弱かったのか17回も妊娠を繰り返し、生まれてきた子供は早くになるなるか流産。結局4人は大きくなるまで育てる事が出来た。
母親から好きでもない男の子供と言う事でチャンチューリは幼少期から悲惨な体験を繰り返す事に、そんな曲がった環境に飲み込まれ彼女は自殺未遂を起こしたり何故か詐欺罪で服役と波乱万丈の人生を送る。
どうにか小さい町に流れ雑貨屋を営むも、幼少期の壮絶な体験や度重なる不幸を、自分は呪われた運命だと思いこみ、怪しげな占い師の助言にのめり込む事に、そして、戦争に駆り出された息子の為に殺人行為を行う。
息子が無事に帰れるよう、代わりの命をささげる為に近所に住むご婦人を殺害。殺したのは3人だが死体処理がエグい。人間の脂肪分を使い石鹸を作り近所に配る。さらには死肉や血を使いクッキーやケーキなどお菓子を作り、雑貨にきた客やご近所に配っていたと言うのだから驚きだ。ここが共感出来ない最大のポイント。
精神以上の女が息子の命を守るために殺人を犯すのは話として飲み込むが、食い物にするのは別の話だろう。

狂気と共に沈みゆく理性、そのインモラルな世界を腐臭漂うブルースロック調にしたのは大正解。
密接に絡み合うへヴィグルーブが心地よく脳内を刺激していきます。威嚇的な歌もハマっているね。


CHURCH OF MISERY - And Then There Were None - Dr. Death (Harold Shipman) ★★★ (2016-07-26 14:21:04)

ハロルド・フレドリック・シップマンは医師。彼が担当する患者が相次ぎ死亡。その事を不審に思った同僚に通報され本格的な捜査。少なくとも彼が関わった病院を辿ると200人以上の患者が彼の手に掛けられたと思われいるが、自然死を装うケースや手術中の死亡など自らの犯行を疑われないように工夫を凝らし実際は1000人を超えるとも言われる。歪んだ母親の教育により思いあがった人間になるも、幼少期から過度の期待を受けるも応えられずに、思い悩み薬物中毒になったとか、いかなる事情があったにしても受け入れられないし、最後は刑務所で自殺とは最後まで命を思いのままにしようとした許されざる人間です。

野太い咆哮、吐き捨てヴォイスが情念を吐き出します
うねるグルーブ
走り出すパートなどこの曲に限らず現代的ドゥームの在り方を示していますね


CHURCH OF MISERY - And Then There Were None - Make Them Die Slowly (John George Haigh) ★★★ (2016-07-26 14:02:30)

今回のアートワークにも選ばれたジョン・ジョージ・ヘイグは死体をドラム缶に入れ溶解し完全犯罪を目論んだシリアルキラー。警察に逮捕された際も、6人殺したが死体=証拠がなければ逮捕できないでしょうと、開き直り&余裕を見せたバカもの。警察の執念の捜査により、わずかな人骨を見つけ有罪に持ち込み、慌てた本人は精神異常を装うも当然死刑です。

MAKE THEM DIE SLOWLYって個人的には人食い族の原題なんで興奮しました
70年代的な乾いたサウンドとドゥーミーなリフワーク
荒れ狂うグルーブか心地よいですね
噛みつくような獰猛な歌も好きです


CHURCH OF MISERY - And Then There Were None - Murderfreak Blues (Tommy Lynn Sells) ★★★ (2018-08-06 15:03:21)

世界を見渡しても類を見ないシリアルキラー、トミー・リン・セルズ。幼いころから母親の愛情を受けずに育つ。育児放棄状態の母の元、7歳の時に近所にするオジサンにレイプされる。その関係を元に精神に大きな問題を抱える事となった。
この時、すでに飲酒やマリファナを覚えさせられたというのだから、そりゃ頭もおかしくなるわなぁと憐憫の情も湧くのですが。
これからがエゲつない。14歳で家出、そこからは生活の為に泥棒三昧の日々、最初の殺人は本人曰く、泥棒に入った家の家主が、子供と性交をしてるのを見て逆上して殺したというのが最初。
ここからは、彼が正式に殺人罪で逮捕されるまでの間、自分でも何人手に掛けたか分からい程、殺人に手を染める事に、全ては証言ですが70人以上をやったと言っているが、そんな数字を遥かに超える殺人を犯したでしょう。
レイプ目的で少女を殺し、証拠隠滅のためなら赤子まで容赦ない。
別件で何度も逮捕されているのに、いずれも短期で釈放、その都度、殺人を犯していたのだからアメリカの司法制度の難しさを感じますね。州をまたぎ殺人を繰り返したので逮捕から逃れた…まるでハエを追い払うように、日常的に殺してきた男。やり過ぎて映画にも出来ないわ。

そんなシリアルキラーの救いのない情景をへヴィーブルースに乗せてきました。どこまでも深く沈み込むドゥーミーリフ。ユラユラと蠢く酔いどれグルーブの向こうにはどんな景色が広がるのか、聴き手の感性に委ねる選択も悪くないですね。


CHURCH OF MISERY - And Then There Were None - River Demon (Arthur Shawcross) ★★★ (2018-07-31 19:03:58)

ここで語られるはベトナム退役軍人のアーサー・ショークロス。
子供の頃のにうけた母親からの激しい折檻。自分を捨ては男に似ている息子を目の敵に鬼の所業を繰り返し、少年はすっかり人格異常をきたしてしまった。
その生い立ちに抗う事無く暴力的な人間性を増長。そしてベトナム戦争の体験が彼の全てを決める事なる。
死と隣り合わせの恐怖からくるトラウマ経験もあるが、その反面、戦場は彼の暴力的な願望を満たす最高の場所。語られたエピソードの一つがエグい。ベトナムの少女を二人、木に縛り付け片方の首を切り落とし、その鮮血まみれの死体を喰う様を片方に見せつけつると言う地獄のカリバニズムを敢行。マリファナや麻薬の影響もあるのだろうが、おおよそ倫理のある人間とは思えませんね。
退役後は放火に殺人、強盗、レイプ、死姦、人食とマーダーキラーのフルコース。映画でも描けないような世界に目を覆いたくなります。

軽快なグルーブの中で吐き出される転がりだす狂気。殺人衝動を押さえられない切迫感が曲にも表れています。
クールでサイケなガレージロックだろう。


CHURCH OF MISERY - And Then There Were None - Suicide Journey (Heaven’s Gate Cult) ★★ (2018-07-31 19:36:40)

宇宙と交信するとか言っているカルト集団。生まれ変わりを信じ、魂を新たなる惑星へと運ぶ船に乗せる為、信者40人位で集団自殺により幕を閉じた。

曲としては語りをバックにしたインストタイム。小休止といったところだろう。


CHURCH OF MISERY - And Then There Were None - The Hell Benders (The Bender Family) ★★★ (2016-07-26 13:53:19)

アメリカ初のシリアルキラー一家などと言われるベンダーファミリー、西部劇なんかでみる簡素な一軒宿。そこに宿泊した客を殺し金品を奪う。いかがわしい霊媒を生業とする娘、知恵遅れの息子、そして両親の4人からなる悪行の数々、想像しただけでもゾッとしますね。行方不明になった弟を探しに来た陸軍のヨーク大佐、彼の詰問に怯え、夜逃げその後の行方が知れないというミステリアスさがより恐怖を煽るのですが、なぜこの家族が大量殺人に至ったかは真偽は不明。金品を売りにきた事実と、夜逃げした宿から大量の死体が出た事による状況証拠の積み重ね、そもそも捕まっていないからね。

血なまぐさい陰惨なドゥームロックに酔わされます
メンバー間のケミストリーも見逃せませんね
貫禄のオープニングナンバー


CHURCH OF MISERY - Born Under a Mad Sign - Beltway Sniper (John Allen Muhammad) ★★★ (2023-06-27 10:56:45)

ジョン・アレン・ムハンマド

狂気の殺人スナイパー。証言では17人もの面識のない罪なき人々を殺害した男
元軍人で射撃の腕は一流だったといわれる。
子煩悩だったといわれる反面、離婚歴も多く、軍隊では上官への暴力が原因で除籍されている。
最後まで語られなかった殺害の動機。銃社会が抱える本質を提示している。
数か月わたり行われた犯行。いつどこで誰かが狙っているという環境で生きるなど日本生まれのワシでは耐えられんぞ。


ユラユラと蠢くヘヴィグルーブ
この陶酔感こそこのバンドの肝だろう
8分超えも苦にならないのは独自の世界観を極めているから
岡崎さんギターもかっこいい
朝枝さん復活も嬉しいニュースだ


CHURCH OF MISERY - Born Under a Mad Sign - Butcher Baker (Robert Hansen) ★★★ (2023-06-27 11:22:25)

ロバート・ハンセン
数多くの女性を誘拐、強姦、拷問、そして殺人を犯したシリアルキター。アラスカで17人殺したことになっているが本当の数字はわからない。
ほかにも強盗や窃盗を繰り返す悪人に一ミリも憐憫の情などわかないが
キャラやストーリー的に物語性があるので映画の題材にもなっている
問答無用で死刑を言い渡したいがアメリカなので仮釈放なしの終身刑、禁固何百年ってなんかおかしい。
売春婦をさらい強姦、そして野に放ちライフルで狙撃。やすもんのB級ホラーさながらの人間狩りとは獣にも劣る所業だろう
拉致された売春婦が逃げ出し警察の保護を求めなければ犠牲者がどれだけ増えたか
見た目はひ弱なパン屋の男。そんな奴が殺人なんてやらないよという先入観。一番怖いのはここだよねぇ。


情け容赦のない地獄のスナイパー
狙われる女性たちの絶望的な心情も描かれているのだろうか?
いずれにしろトリップ感満載の暴力的なサウンドが支配している
荒涼とした大地
その先に見据えるは罪なき獲物
絶望的な情景を描いているように感じるが歌詞がわからないので想像でしかない


CHURCH OF MISERY - Born Under a Mad Sign - Come and Get Me Sucker (David Koresh) ★★★ (2023-06-27 11:18:34)

デビッド・コレシュ
キリスト教の終末論を信奉するブランチ・ダビディアンの教祖デビッド・コレシュ
若いころロックスターに憧れハリウッドに出るも相手にされなかったという逸話がある
海外のドラマなどの題材にもなるエピソード
武装した信者たちはFBIや地元警察と交戦
最終的に乳飲み子や子供を含む数十人が自殺を図った愚か者である
なぜこんなペテン師に騙されるのだろうか?と考えるのだが
確かに雑誌の情報を丸呑みして誤った解釈を流布する馬鹿者をみるとあり得るなと思える

説法のようなナレーションが入る一曲
狂気のカルト集団が見つめる破滅的な運命をテンションの高いサウンドで演出しているかのようだ
なぜこの男は破滅へと向かうのだろう
朝枝の焼け付くような歌声がクールさを倍増
日本人云々で語られる必要のないヘヴィグルーブの凄みに息をのむ
先の読めないスリリングな展開
中盤から一気に様相を変える瞬間などテンションマックスだ


CHURCH OF MISERY - Born Under a Mad Sign - Freeway Madness Boogie (Randy Kraft) ★★★ (2023-06-27 11:07:55)

ランドルフ・スティーブン・クラフト
フリーウェイキラーの異名を持つ連続殺人鬼
とにかく許される要素を持たない最低のくず野郎。
起訴された殺人人数は16人だが、彼が手を染めた期間を考えたら何倍もやっているだろう
アルコールと薬で酩酊状態にしてから残虐の限りを尽くして殺すシリアルキラー
死体を高速道路に遺棄するからフリーウェイキラーなのだが
殺された若い男たちはみな性器が切断されていたという


フリーウェイキラーを題材にしているからかテンポが速めの曲だ
狂気の世界観をうねりまくる強靭なリズムがサウンドを牽引
ドラムもベースも大好きである
6分もあるのにあっという間に終わる印象がある
このバンドの力量はこういうところにある
歌詞の意味が分かればもっとこの世界に陶酔できるのだろうが
ワシは英語がさっぱりなんでねぇ
でも日本語にしたらかっこ悪くなるんだよなぁ
ギターソロもクール


CHURCH OF MISERY - Born Under a Mad Sign - Most Evil (Fritz Harmann) ★★★ (2023-06-27 11:02:21)

フリッツ・ハールマン
ドイツのシリアルキラー。狙うは浮浪者や男娼などの若い男。
行為中に喉を掻き切り殺害。その毒牙にかかったものは24人にも上るというが実際はもっと多いらしい。
この男が恐ろしいのは、その殺害したものたちの人肉を食らったという逸話があること。
そしてその肉を売りさばいていたという都市伝説がある。
1920年代の話とはいえ想像するだけで気分が悪くなる。
食肉店で手に入れたスキルを使い死体の解体。なぜ彼が数多くの凶行に及ぶも逮捕されなかったのか?
警察の情報屋の顔を持っていたというのも恐怖であろう

地を這いまわりながらうねりを上げるヘヴィグルーブ
このバンドらしいカオティックな空気感がにじみ出ている
断続的に刻まれる狂気のグルーブ
日本人によるラインナップは正解だ
朝枝カムバックである


CHURCH OF MISERY - Born Under a Mad Sign - Murder Castle Blues (H.H. Holmes) ★★★ (2023-06-27 11:13:31)

ドクター・ヘンリー・ハワード・ホームズ
殺した人間は200人以上と語られる伝説の殺人鬼。
尾ひれはひれついた逸話や伝記物が多いので真相は明らかにならないが
とにかく半端ない殺人鬼だ
自ら買い取った薬局の隣にホテルを建設
そこは彼が自由に徘徊できるようにトリックを用いり建設
宿泊者はそんな仕掛けがあるとも知らずに彼の毒牙にかかる
地下室に作られた拷問部屋、彼らは生きながらあらゆる苦痛を与えられたろう
殺人事件で逮捕されることはなかったが
別の詐欺で捕まったあとに事件が明るみになったというのだから恐ろしい話である。
ホテルの宿泊者が忽然と消えるなんて下手な都市伝説でしかないのだが実際に起こった出来事と考えると恐怖があふれ出してくる。


黒く濁る泥水のような悪意
その泥水ブルーズの濃度の高さに視界不良
強烈なアタック感と揺らめくヘヴィグルーブ
演者が一体となり奏でる焦燥感が地ベタを這いまわっている


CHURCH OF MISERY - Master of Brutality ★★★ (2013-03-05 10:41:43)

水疱瘡で意識が朦朧としたなか見聞きをした、ワイドショーが連日伝えていた女子高生コンクリート詰め殺人事件(思春期の子供ながら激しい怒りと憤りを覚えた事が後の人生観に大きな影響を与えました)愛犬家殺人事件など、何故人は短絡的に罪を犯すのか?そんな事が疑問でした、そんな心の深遠に迫る書物や映画が好きで、幼少期からオカルトものやUFO、ミステリーに激しく突き動かされる少年だったのもあるかと思います。そんな土壌があったせいなのか成人になり手にした本の中で一つの答えを導いてくれたのがロバート・K・レスラーのFBI捜査官のプロファイルものでしたね。テッド・ハンディにサムの息子と呼ばれたバーコヴィッツに毒殺日記でお馴染みのグレアム・ヤング、父親に犯され同級生や上級生の性の奴隷ともなった、悲惨な幼少期を過ごしたTHEシリアルキラー(彼のエピソードは映画に良く使われますよ、死体は犯すわ食人だわ、ホモにレイプ拷問のド変態です、生きたまま頭蓋骨に穴を開け塩酸を流すってどないやねん)ジェフリー・ダーマーなど、共感出来ないシリアルキラーを題材にした曲が多く(ヘンリー・ルーカスやチャールズ・マンソンなどもね)今作でも3名のおぞましい殺人鬼を登場させた国産ドゥームメタルの最高峰に位置するバンドの1stフルアルバを紹介します。へヴィな音像はまさにサバス的なスタイルを滲ませ実に刺激的で混沌とした禍々しさを発散しています。日本人的なヤサグレワイルドボーカルがこの音に独特の間を生み背徳的で凶暴なバックの音との融合に強烈なトリップ感を誘発されます。うねりを上げるリズムと荒くれるギターに本能をかき乱され、ある種原始的とも言えばいいのかスピリチュアルな感性を呼び覚まされます。この手のサウンドは門外漢なのですが、この手の題材にねじ伏せられ購入したのでした。リリースは2001年かと思いますが今でも年に2~3回は聴きクロスオーヴァーなドゥーミーHM/HRサウンドに健全な刺激を受けますね。この手のサウンドが好きで未聴の方は日本人云々で語ってはいけない本気のサウンドに打ちのめされますよ。


CHURCH OF MISERY - Master of Brutality - Cities on Flame ★★★ (2013-03-05 10:05:21)

ブルー・オイスター・カルトのカヴァー
粗暴なサウンドがピッタリとあっていますね
アルバムの流れを壊さないアレンジと原曲のもつ魅力が炸裂しています


CHURCH OF MISERY - Master of Brutality - Killfornia (Ed Kemper) ★★★ (2013-03-05 09:31:00)

生まれ育った劣悪な環境と生まれ持った素性が爆発したのでしょう、ある種の快楽殺人犯としてひとくくりに出来ない感情を抱かせる側面を持った身長2メートルを超える大男をシリアルキラーとして有名なエドモンド・ケンパーを題材としたへヴィロックナンバー。荒れ狂ううねりが容赦なく刺激を与えてくれます。まさにドゥーム・ロックでしょうね。


CHURCH OF MISERY - Master of Brutality - Master of Brutality (John Wayne Gacy) ★★★ (2013-03-05 10:02:46)

蔑まされた父親に認められたい一心と自身の異常性欲からくる歪んだ人間構造が生み出した怪人、ジョン・ウェイン・ゲーシー。ホモでロリコン、子供ばかりを33だか34人も殺した恐ろしいシリアルキラー、死体のほとんどを自宅の床下に埋め、犯人逮捕時の凄惨さを伝える本を読んだときの戦慄は忘れませんね。ピエロのカッコをして子供達に好かれようとしたり、必要以上に認められようとする人間性、言い逃れの天才。そして被害者は全員、レイプ後に拷問のフルコースを与えたんだから、いやはやクソ以下の下衆の極み(ハマカーン風に叫ぼう)ですね。そんな殺人ピエロを題材とした10分にも及ぶヘヴィロックナンバー、日本人的なヤクザパンクス歌唱が逆にクールに聞こえます。歌詞が英語だから意味がわかないけど、どんなことを唄っているのか知りたいですね。いかなる生まれ育った環境をもってしても許されない快楽殺人者ですよ。


CHURCH OF MISERY - Master of Brutality - Megalomania (Herbert Mullin) ★★★ (2013-03-05 09:49:27)

ハーバート・マリーンのことについては知らないので割愛します。官能的すらあるギターと本能に直接語りかけるようなグルーヴィが心地よい、また野獣の如き野蛮なヴォーカルも映えますね。こういう曲を放り込めるのが彼らの強みでしょう。脳髄まで痺れさせるへヴィロックの真髄を堪能出来ますね


CHURCH OF MISERY - Master of Brutality - Ripping Into Pieces (Peter Sutcliffe) ★★★ (2013-03-05 09:36:39)

ヨークシャーの切り裂き魔、切り裂きジャックの模倣犯、娼婦ばかりを殺した動機がイマイチけちなシリアルキラー、ピーター・サトクリフが題材です。激しい爆音と溶け合うグルーブが刺激的です。本能を直線的にくすぐる野蛮さがたまりませんね。危険な音ですよ


CHURCH OF MISERY - The Second Coming - Candyman (Dean Corll) ★★★ (2015-10-03 18:54:36)

週刊マーダー・ケースを当時購読していたので、このようなシリアルキラーの蛮行を知る事になったのですが、通称キャンディマン、飴玉で子供を釣りレイプする手口から名づけられる。その様は童話「ハーメルンの笛吹き男」にもちなんでザ・ハイツの笛吹き男とも呼ばれてたディーン・コール。一見は働き者で子供にやさしい男も一皮むけば児童小児性同性愛のサディスト。彼には共犯的なウェインという男がいて、こいつが男の子を紹介したりして犯罪は増長されていた。拷問台という板に張り付け殺害、去勢を行い、それをビニール袋に集めていたとか?ゲンナリです。

死者の無念が乗りうったかのようにヘヴィな音像と供に吐き出されているように感じます。うねりを上げるヘヴィなリズムと渋みを増したサウンドが何とも言えない陶酔感を誘発します。


CHURCH OF MISERY - The Second Coming - El Topo ★★★ (2015-10-06 13:09:46)

お得意の深く沈みこむドゥーミーなサウンドが刺激的です
グルんグルんの回るリズムの陶酔感もハンパない
同じ事を繰り返すだけなのに癖になりますね


CHURCH OF MISERY - The Second Coming - Filth Bitch Boogie (Aileen Wuornos) ★★★ (2015-10-03 18:33:56)

モンスターと言う映画でシャーリーズ・セロンが見事な役作りを行い熱演した事でも知られる女性シリアルキラー。アイリーン・ウォーノスはアメリカ社会に歪み、ロクに子供を育てられないアルコール依存の母親(父親は逮捕されすでに離婚の片親生活)のもと、不幸の連鎖を系譜する。幼少期に祖父に性的虐待を受ける生活、そんな家庭にありがちな14歳で出産、その後子供は施設送り、自身は家出をして一人で暮らす。最終的に同性愛のパートナーと生活を供にし、道行く人に売春を持ちかけ殺害、同情できる要素もあり可哀想ですが7人の男性を無作為に殺害。今の日本にも通ずる問題が詰まっているように思います。

こちらもノリのよいアッパーな一曲、今までにない曲調もヘヴィなリフワークのキレとウネリのある殺傷力は相当なものだ。ギラギラとしたキレのある唄もカッコいいしゴン太なグルーブを生み出す三上のベースも凄いしドラムの酔いどれ感もハンパないですね


CHURCH OF MISERY - The Second Coming - I, Motherfucker (Ted Bundy) ★★★ (2015-10-03 17:59:19)

元FBI捜査官ロバート・K・レスラーの著書でも度々取り上げられるMr.シリアルキラー「テッド・バンディ」サディスティック極まりない残忍な行為は後に多くの映画でモチーフとさせる殺人鬼像を作り上げた人物としても名高いです(白人、センターわけの黒髪の女性しか狙わないという手口や性行為の異常性、その生い立ちにおけるエピソードなど)。逮捕後、自ら弁護を努め裁判所から逃走、女子寮に逃げ込み最後の晩餐、そして捕まる直前に12歳の女の子を凌辱後殺害。30数人殺した事は取り調べで分かったが、本人はもっとやったと後に述べる。

ウネリを上げる爆音が心地よい、ドゥーミーでスロー過ぎるのは苦手だと言う人に聴いて欲しいですね。
次の曲と間髪開けず繋がるアイデアも好きです。


CHURCH OF MISERY - The Second Coming - One Way... or Another ★★★ (2015-10-06 13:06:48)

カクタスのカヴァー
上手に料理していますね
ティム・ボカード&カーマイン・アピスにも負けない
リズムが心地よいです


CHURCH OF MISERY - The Second Coming - Red Ripper Blues (Andrei Chikatilo) ★★★ (2015-10-03 18:20:31)

映画にもなりました、ロストフの殺し屋「アンドレイ・チカチーロ」勃起不全に悩み、初めての性交も上手くいかず相手に馬鹿にされる。そういった経験が影響を与えたのかも知れませんが、だからと言って子供を狙い50以上に手を掛けて良い理由にはならない。学校の先生という立場を利用し少女を殺し、警察にも早い時点で逮捕されるも、当時のロシア&共産主義のていたらくさが逮捕できず、その後数々の蛮行を働き罪のない幼き命が奪われます。ちなみにスレイヤーも題材にしていますね。

退廃的で危険な匂いがトリップ感を誘発する彼ららしい一曲。ブルージーなギターも実に効果的だ。


CHURCH OF MISERY - The Second Coming - Soul Discharge (Mark Essex) ★★★ (2015-10-03 18:06:58)

マーク・エセックスは元海兵隊、どのような理由で始めたかは分かりませんが、白人ばかりを狙う大量殺りくを開始、最終的にホテルへ乗り込み撃ちまくる。最後は壮絶な死を遂げるのですが、逃げるのを観念し警察隊の前へ登場、警察隊の一斉射撃により蜂の巣となり絶命。この辺りが日本ではありえないのですが、心情的にはしかるべき処置をしたなと思いますが、人権的にはアカンでしょうね。

珍しいアッパーな一曲、ヘヴィなリズムが畳みかける爆音と陶酔感に痺れます。新シンガーの噛みつくような歌い方も曲に合っていますね。カッコいいわ


CHURCH OF MISERY - Thy Kingdom Scum ★★★ (2015-03-31 13:11:10)

国産ドゥームロック最強のバンドと言われる彼らが2013年にリリースしたアルバム。今までよりは幾分クリアーなサウンドになりましたが、音は厚みを増しより細かい仕掛けも施したバンドサウンドの一体感は過去最高を思わせる充実ぶり、ブルースからブギーも沁み込んだキレもあるギター、必要最小限の手数ながらエネルギッシュなドラム、ゴリゴリのベースながらも弾力性のあるサウンドメイクは見事と各メンバーのパフォーマンスも持ち味を存分に生かしており全てが溶け合った陶酔感は見事、確固たる信念と妥協なき姿勢が色濃く打ち出されていると思います。ドゥーミーなスローチューンから繰り出される全体を覆うシリアスなトーンとカオスぶりに人間の不条理や心の闇を映し出す暗黒の美学が体現された快作と映りますね。この手の音楽は門外漢な僕でも、こういうスタイルの音楽は時代を超越して通用する魅力に富んでいると感じます。いやはや実に恐ろしいバンド力ですね。


CHURCH OF MISERY - Thy Kingdom Scum - All Hallow’s Eve (John Linley Frazier) ★★★ (2015-03-30 13:23:38)

たいした思想も無く金持ちの日系人一家を惨殺した大バカ者。不条理な世の中に対する思いはあれど罪もない人を殺す動機には一切なりえませんよ。押しつぶされた中音域のブースト加減、サイケでスラッジな音色、粘りはるがキレのある演奏力の高さ、原始的ともいえる音の持つインパクトは凄い。


CHURCH OF MISERY - Thy Kingdom Scum - B.T.K. (Dennis Rader) ★★★ (2015-03-30 12:48:27)

Bind縛る・Torture拷問する・Killer殺人者の頭文字をとり、自ら名乗った目立ちたがり屋の絞殺魔。
最後はマスコミに自分を知って欲しい一心でバレ逮捕(映画にもなったゾディッアックみたいになりたかったのでしょうかね?)。逆にコンタクトとらんかったらどうなっていたのか恐ろしいですね。オープニングで音声が流れるのですが、おそらくこの事件に関係のある事だと思います。ヘヴィなグルーブなユラユラと蠢き本能と溶け合うような陶酔感がたまりませんね。


CHURCH OF MISERY - Thy Kingdom Scum - Brother Bishop (Gary Heidnik) ★★★ (2015-03-30 13:07:17)

幼少期の劣悪な環境が精神を破壊、IQは高いが自殺未遂を繰り返す日々、無駄に頭は良かったので金儲けの才はあり、後に宗教法人を設立、逮捕、出所後に女を地下室に監禁し子供を産ませ、マジで王国を作ろうとした異常性愛殺人者。言う事を聴かない女を虐待死、その死体をバラバラに解体、監禁仲間の女たちに喰わせた異常者。こういう人間が拘束する理由がないので野に放たれた現実が怖い。ザラついたヘヴィサウンドとゴン太なドラミングとサウンドの核となるベースがウネリを上げ、独特のグルーブ感を生み出す彼らの流儀は今作でも見事に貫かれています。絶叫するような歌声が、なんだが被害者の出口の見えない絶望感を表しているように感じますね。


CHURCH OF MISERY - Thy Kingdom Scum - Cranley Gardens (Dennis Andrew Nilsen) ★★★ (2015-03-30 13:13:30)

ホモでナルシストな死体愛好家。寂しい夜を紛らわせるためにホームレスを言葉巧みに誘い殺害。その死体と生活を共にし、腐るとまた殺害を犯した孤独な殺人鬼。曲調にもサイケなトリップ感を誘発するとともに悲しい性、けして満たされない異常な性愛と空想癖を投影しているような雰囲気が滲み出ていますね。はぁ~なんだか聴いているとゲンナリとさせられるのが、ある意味、このバンドの魅力でしょう。今アルバムらしい浮遊するクリアーなサウンドが心地よいし、ギターソロから後半に向けての流れも好きですね。


CHURCH OF MISERY - Thy Kingdom Scum - Düsseldorf Monster (Peter Kürten) ★★★ (2015-03-30 13:36:22)

今回のジャケットにも引用されている「デュッセルドルフの吸血鬼」ことペーター・キュルテンを題材にしていますね。実の娘を犯すような父親に育てられ、ひん曲った性格はそのまま爆発、幼少期に覚えた獣姦から快楽殺人へと突き進み、最後は自分の首に懸賞金が掛けられ、奥さんに警察へ通報することを促し逮捕(結婚出来た事も凄いが、妻には暴力を振るわなかったらしい)ジャムセッション的なインストプレイの陶酔感にグイグイ惹き込まれます。軽快なシンバルワークと跳ねあがるリズム、その隙間から押し出されるような弾力のある三上のベースプレイ、うーん気持ちがエエですね。後半へ向けての加速感そしてスローに戻る展開も見事。なんだかペーター・キュルテンの人生をなぞっているようで興味深い。剥き出しの感性が吐き出される唄も説得力がありますね。


CHURCH OF MISERY - Thy Kingdom Scum - Lambs to the Slaughter (Ian Brady / Myra Hindley) ★★★ (2015-03-30 12:54:42)

女が男を車に誘い、そのまま拉致監禁、拷問のフルコースによって死に至らしめる変態カップルのシリアルキラー。ヘヴィなサウンドを荒れ狂う波となり身体を揺らしていきます。問答無用のスラッジ/ドゥームロックに多大なる刺激を受けますね。サイケでブギーなギターもクセになります。スッキリとしたサウンドプロダクションも功を奏していますね。


CHURCH OF MISERY - Thy Kingdom Scum - One Blind Mice ★★★ (2015-03-30 13:17:32)

英国のプログレバンドQUATERMASSのカヴァー原曲を知らないので比較できませんが、
彼ららしい骨太なヘヴィロックに纏まっています。2013年のバンドとは思えない本気の音にひれ伏しますね。叫び上げる野太い歌声もイイですね。


CINDERELLA - Heartbreak Station ★★ (2014-08-09 18:11:28)

時代的にも70年代の音楽がリバイバルしていた時期だけに英国からはクワイヤボーイズにドックスダムールとモロなブルースサウンドを基調としたバンドも出てきましたからね。彼らはあざとくなく自らのルーツを披露し嫌みなく反映させている。レイトバックしたアメリカンメタルを当たり前に演奏すると言う事は、その分、個性不足は否めないわけですが、普遍のアメリカンロックを前にそんな戯言は無用、個人的にはおおらかでゆったりとしたリズムに身を任せ、夕陽をバックにドライブのお供として、季節限定で楽しむ音楽性ですね。ガチンコのメタルサウンドが嗜好の方にはおススメしませんが、メタル以前のロックサウンドを味わうには丁度よいような気がします。


CINDERELLA - Long Cold Winter ★★★ (2014-08-09 17:52:11)

いきなりブルースな渋い曲からスタート、おそらくドラムはコージーですかね。ノリの良い曲でも彼らは軽めのL.A風とはチョイと違う本格的な音が聞こえてきて、コージー・パウエル参加も、まったく引っ張られる事無く、渋いブルース路線一直線、重めの音を期待する人には、大人しく感じるでしょうが雰囲気と言い感触といい、相当な拘りとなり切りぶりに驚きます。若いのにオッサン臭い事をするバンドと映るでしょう。お得意のバラード③の色気や、温かみのある⑧なんかを聴くとほっこりとさせられ、この路線が醸し出す渋みに、歳も喰えば引き寄せられると言うものです。時代を見据えたブルース路線、彼らは無理なく、むしろこちらが本流なんですから説得力はハンパなく高いですよ。この時代に生々しい音を出していた彼らの先見の目を高さも見事な一枚ですね。


CINDERELLA - Night Songs ★★ (2014-08-09 17:35:43)

全編に漲るハードな男臭さと渋み、そこに絶妙なキャッチネス感をまぶした1986年リリースの1st。ボン・ジョヴィに見出されデビューというような事だったと思いますが、こちらの方が断然に硬派でワイルドだし、アメリカンなブルージーさも滲み出ておりAC/DCのような重量感のあるタテノリも心地よく響き新人らしからぬ堂々としたサウンドを聴かせてくれます。CINDERELLAと言う女々しいイメージを抱かせるバンド名とは裏腹な小細工無用、力と力で勝負を掛けるメジャーリーグのような豪快さと爽快感にアメリカンな雰囲気を存分に味わいながら、なんも考えずに身を投げ出すのが一番のような音でしたね。


CIRITH UNGOL - Dark Parade ★★★ (2023-11-05 10:55:35)

2020年に復活のフルアルバムをリリースした伝説のバンド。アメリカ産でありながらも叙情的なメロディとエピカルな世界観を紡ぐ高尚なる精神性が高く評価され熱狂的なマニアを生んだバンド。まぁ日本では、雑誌の低評価など、逆にマイナスが付加価値を付け、俺はこんなマイナーなバンドを知っているみたいな、変な人たちが賞賛する傾向があり、ちょっとヤバいのですが、そういう妙なマニア気質とは一切関わりと持たないのが信条のワタクシとしては、外野の偏見に左右されず音そのもので評価して欲しいバンドですね。
世界中から伊達にカルトメタル番長と持ち上げられた分けではありません。

オープニングナンバーから勢いのある楽曲の登場に面を喰らっていたら、その勢いは最後まで衰えることなく、このバンドのもつドラマ性を十分に発揮してラストまで完走。2023年の時代を生きる古典メタルの矜恃、その枯渇しないアイデアと失われることのないアイデンティティ、サウンドミックスも分離が良く各パートの持ち味を生かしている。
ヴィンテージ臭漂うリフワーク。エコーの掛かったドラムは這いずるように叩き出され、この魑魅魍魎がうごめくバンドサウンドを決めている。実に古くさい音を今風に作り上げた。
NIGHT DEMONのベースであり、このバンドのベースでもある、復活後のプロデューサーを務めるジャービス・レザービーのバンド愛に対する建設的な姿勢も評価されるべきでしょうね。

このバンドの欠点はチープさにあった、その嘘くささが愛されポイントではあったが一段上に行くには、こうあるべきと言うスタイルにビルドアップ。前作を凌ぐ内容となっていますね。4枚目のアルバムを順当に引き継ぎ、自らのアイデンティティ研磨した揺るぎなき精神性。過去をなぞるだけのノスタルジックバンドではない現役感。アルバムを通して聴くことに価値があるドラマ性を大切にした楽曲と曲順、全8曲で44分というランニングタイムも聴きやすさを誘発しており、この独自性の高い世界観に没頭できるだろう。
濃密に絡み合うツインギターも前作以上にメリハリを付け粘土の高いプレイも飛び出し魅了。これぞ現代のCIRITH UNGOLだろう。


CIRITH UNGOL - Forever Black ★★★ (2020-05-12 19:04:22)

昨年、ライブアルバムをリリースしてマニアを歓喜させたUS産カルトメタルバンドの復活作。通算5枚目にあたるアルバムであろう。のっけから特濃エピカルサウンドが展開、絶対に走り出すことのないヘヴィネススタイルに、耐性のないマニアは恐れおののくでしょうね。
この復活は単なるノスタルジーの再興ではない、現役としての威厳がある。このスタイルを極めんとする男たちによる、紛うことなき世界観を演出。70年代のJPからの影響も滲ませる米国産ブリティッシュロックの濃密さに、改めて唸らされました。もはや伝統芸のとも言える、唯一無二の音楽性、独特の静かに跳ねながら、うねるアンサンブルの不穏なる奇妙な響き、地下で蠢く魑魅魍魎の如く這いずり回る音色に、こちらの神経が逆なでされ不快感もMAXだ。
この背徳的な美意識、何物にも属することなく、己が信じた道を突き進むからこそ、成し得た境地だろう。マニア度が高いし、大衆性もゼロ。あまりに媚びを売らないため、どこに需要があるのかと心配になる音だが、これを待ち望んでいるマニアがエピカルメタルの世界にはごまんといる。
今やパッケージ商品を売る時代ではない、デジタル配信なら実数も分かるし、余計な経費も掛からない。レコード会社のプレッシャーを受けることなく、やりたいことをやれる環境は素晴らしいことだ。
Metal Bladeの助力も当然あるが、今のテクノロジーを取り込み演出しただけに、過去の作品よりも厚みが増している。あのシケシケ感が好きな人には、少々寂しいかもしれないが、MANILLA ROADなどのUS産カルトエピックメタルを愛するものならマストな一枚でしょう。
主要メンバーたる、ティム・ベイカー、ロバート・ガーヴェン、グレッグ・リンドストロームの三人が揃った意味は大きい。それだけで歓喜するマニアも多いでしょうね。それにしてもアッパレな奴でしたよ。恐れ入りました。過去をなぞるだけではない、現役感を盛り込めたのが良かったですね。


CIRITH UNGOL - Frost and Fire ★★ (2014-10-01 16:49:00)

まずはカルフォルニア出身と言う事に驚かされます。ドライでアメリカンな要素は皆無、初期JPのような雰囲気が漂いマニアな世界観を醸し出しています。その独特の世界観を後押ししているのが、あまりにもボトムが効いていないペラペラの音質に気分も萎え欠けますが、素朴な感性を前に打ち出したメタル愛溢れる、なんともモッサリとした音がたまらんのです。ボンボンとドライブするベース、クセのあるハイトーンヴォイス、味のあるギターと、飾りっ気のない実直さに重量感やエッジ不足は否めませんがNWOBHM勃興前の違うカラーを感じ取ることが出来るでしょう。エグイくらいに音は悪いのですが、ある意味リアルガチなメタルに対する真摯な姿勢は貫かれていますね。


CIRITH UNGOL - King of the Dead ★★★ (2020-05-16 13:42:57)

US産エピックメタルバンドの2nd。まずソングライティングに影響を及ぼしていた主要メンバーのグレッグ・リンドストロームが脱退。置き土産は残しているが、彼が抜けたのは間違いなく今作の方向性に影響を及ぼしており、色んな意味でバンドの個性が薄まっている。その反面、バンド自体はスケールアップに成功、前作にあったシッケシケのカルトサウンドを幾分、メジャーなフィールドに放り込み、MANILLA ROADなどに見られる裏街道を歩くマイナースタイルなので、大衆性とは無縁だが聴きやすさが上がっているのはポイントだ。

ギターもジェフ・フォーグル一人になったがジリジリとした古臭い音色は、まさにNWOBHMを通した70年代的音像、そこにメタリックなリフを絡ませたのが、今作のシケシケ感を薄ませている要因、その辺りに懐かしさというのか、バンドの個性というのが薄まり、独特の感性に惚れ込んだマニアにとって寂しさもあったりするも、今は亡きENIGMAからのリリースというのが、その辺りの改善に少なからず影響しているだろう。
媚びを売らないオリジナルティを追求する姿勢、その何物にも属さないサウンドは、大胆不敵に回り挑発、恐れ知らずのカルトスタンスは、仰々しいほどのドラマティックな展開を用いり、自分たち流のエンターテインメント性を披露。整理整頓された音は、古典を踏襲しているからこそ、説得力も増している。濃密な⑥からバッハのカヴァーも、このバンドのドラマ性を物語るもの、そしてバンドのテーマソングに流れる展開に、様式美を感じますね。

風呂無し共同トイレのボロアパートから引っ越しをした半地下カルトメタル大将、今回も走り出しませんが、前作よりは勢い増し、1984年という時代に裸一貫で飛び込んだ心意気は大いに買いだ。個性は薄まったが確実にスケールアップした今作、順当な成長と評価するのが一番だろう。


CIRITH UNGOL - One Foot in Hell ★★ (2020-05-16 14:51:54)

前作同様ブランアン・スライゲルの助力を受けリリースした3枚目。ENIGMAとの契約もあったのか、METAL BLADEと両方から同時期に出ているのがややこしいが、3枚目という事もあり勝負を賭けた一枚。それだけに前作よりも更に洗練度もアップ、楽曲にメタリックな要素や勢いも増し聴きやすさが倍増と、これでも相当メジャー感が上がっているのが恐ろしい。
70年代初期から活動していた筋金入りのバンド。最初はエピカルなスタイルではなかったと言われているが、NWOBHMの台頭に対する米国の答えとも言われる、サウンドを披露してきたが、初期の頃に感じさせた魔術的な響き、あの胡散臭さを引き換えに手に入れたのは、より広い意味で語られるメタルサウンド。それでもエッジのないフニャチンスタイルは健在、四畳半一間で繰り広げられた一代メタルファンタジーからの脱却とはいかず、このバンド特有の薄っぺらいサウンドメイクを引っ提げているのが面白い。
ギターの質感とってもメタリックにビルドアップされているし、順当な成長は多くのマニアにとっては称賛に値するのに、一部のマニアから不満の声が上がった言うのだから、恐るべしカルトバンドである。新しい個性とサウンドを手に入れた元祖US産エピックHM/HRバンドの出世作。どんなに現代的な要素を盛り込まれようとも、それらを無意識のうちに拒む姿勢に、このバンドの美学を感じます。こうして時系列で改めて聴くと、折衷したんだよなぁである。


CIRITH UNGOL - Paradise Lost ★★ (2020-05-17 13:59:47)

US産エピックメタルの始祖と目され、いまだに多くのマニアから愛されるバンドの4枚目。今作にはMETAL BLADEのブライアン・スライゲルの名前もなく、前作から5年のインターバルと苦しい台所事情も見え隠れしているが、バンドサウンドは今まで以上に洗練されたものに舵を切っており、その流れはアーサー・ブラウンの③やプロフェシーの⑥など、毛色違いのカヴァーを放り込んだが、成功とは言えず聴き手に混乱を及ぼしそうな選曲が全体像をぼやかしていると思う。
そういう間口を広げたことがマイナスに働いているのかで評価も分かれるが、MANOWARとは違うスタンスでエピカルメタルを表現したからこそ、カルトメタルの勇者と祀り崇められてた面があるだけに、個人的には残念極まりない音楽性に落ち着いたと、かなり面を食らいましたね。
ギターの音も質感の違うものとなり、全てが刷新したという印象を与えたかったのだろう。通常、バンドとしての成長というか、音楽性を進化させたのは非難に値しないはずなのに、コアなスタイルを走ったバンドであるが故の苦悩、マニア筋を裏切る形になったのが悔しかろう。しかし、前作から5年もアルバムリリースに繋がらなかったのは、あのスタイルでは売れないというのが当然の結果。今となっては、それを踏まえ奇妙な個性を抑え大衆性を纏ったことがファン離れに繋がり、一般層からも受け入れられないとは、なんとも因果なものである。

マニア度にメリハリを持たせ前作以上に聴きやすさが上がった一品。入門編としては、今作の方が正しいが、ガッツリのエピックメタルから訪問された方なら1stから行くべきでしょう。③と⑥飛ばすだけでもだいぶ印象は変わりますけどね。