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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 2101-2200

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 2101-2200
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CASBAH - RUSSIAN ROULETTE ~NO POSERS ALLOWED 1985-1994 ★★★ (2019-04-30 19:12:25)

98年に初期の音源をリメイクしたアルバムをリリースした。現代的にアップデートした音質とライブで鍛錬されたリメイクは、彼らにとっても大きな意味があったろう。仕上がりに関しては賛否もあったが(低音の迫力不足を指摘する声が多い)幻の音源が世に放たれたのは嬉しかった。
後年、今度は本格的な初期の音源の掘り起こしに作品をリリース。個人的にはコピーを重ねまくったデモ音源や、アナログ盤のEPをテープに録音したものしか聴いた事がなく(当時は愛聴したものである)、当時の貴重な音源の復活劇には驚きを禁じ得ませんでした。

ライブでは多くのファンから拍手喝さいを浴びるバンド。今作にはそんな何かを突き破ろうとする熱気や凄みが充満している。リマスターされたとはいえ各段音質が向上したわけではない。それでもここには、嘘偽りのないダイハードな男達による魂を焦がすへヴィロックサウンドが存在しているだ。身体の奥底から鳴り響くへヴィなウネリ、2015年にリリースされた新作ももオーガニックなへヴィロックを奏で感心させられたが今作を改めて聴き、このバンドの本質と言うか、そのピュアな精神性は何も変わっていない事を再確認しました。好む好まざるを得ず、認められるべき本気の音がここにはありますね。

雷鳴の如く激しく暴れるリズムプレイの突破力、切れ味鋭いギターはアイデアが豊富で実に面白い。へヴィなサウンドを従えてうねりを上げる羽鳥の咆哮はフロントマンとしての重責を十分に果たしている。むしろライブの方が演奏も唄もパワフルだ。
かつて雑誌でSABBRABELLSの1stの批評で、こんなのがあった。バンドの熱さをレコーディングに落し込めないみたいな感じだったと記憶しているが、今作にも通ずるものがあるだろう。それほど、彼らのライブは熱量の高いものだ。今作を聴き、カスバは本当に意味でのライブバンドなのかもしれない。会場を包み込む熱気と一体感、あのパワーを体感したものなら、今作は彼らのポテンシャルの一部でしかない事を知っているだろう。日本が誇るダイハードなメタルバンドの初期音源集。
これほど熱いエナジーが迸っているのに、ライブの熱量に及ばないと言うのだから凄いよね。
海外の有名アクトにも引けを取らないポテンシャルと幅広い音楽性、それらを無理に型に押し込める事無く自然体で鳴らす姿に激しく共感しますね。

ありがとうディスク・ユニオンですよ。でもこういうバンドが音楽だけで飯が喰えないってのが、何とも嘆かわしいよねぇ(涙)


CASBAH - Reach out ★★★ (2015-11-14 15:04:20)

国産スラッシュメタルシーンを語る上で外す事の出来ないダイハードな男たちによる2015年リリースの彼らが辿ってきた音楽性の遍歴を総括するような濃密な一枚。これまで以上に親しみやすいメロディの導入、それらを明確に際立たせる強靭な躍動感を誇るリズムと突破力の高いリフワークは今まで以上に艶を増し、羽鳥の激烈な咆哮がグイグイと牽引しつつも聴き易くまとめ上げた今作は過去最高の出来栄えを誇るといっても過言ではないでしょう。

かつてのハードコアスタイルにも通ずるハイテンションな楽曲とは違う丹念に構成されたバラエティに富んだ楽曲も収録され、その威厳溢れる力強いパフォーマンスは昔の名前で出ています的なスタンスとは違う今の時代を生き抜く強烈なアイデンティティを誇示、ヘヴィメタルの様式を踏襲しつつも破壊的なニュアンスを駆使する様に改めてひれ伏しました。

また力任せに突進するだけではない芸の細かい演出も冴えわたり、その成果は⑤How Longや⑨のInside Me等の楽曲において顕著に表れているでしょう。モダンさも含めこうして間口も広げより深く深化した音楽性はスラッシュメタルという枠を超えヘヴィなロックサウンドを好む多くの人に訴えかけるものがあるかと思いますね。
多様性を帯びたシーンの中で、これほどオーガニックな響きを聴かせるサウンドと言うのは至極稀有な存在である。勢いだけではない羽鳥の唄は、海外のアクトと比べても引けを取らない貫禄がある。そんな羽鳥の寄り添うようにギターは感情の起伏を叫びあげる。大地を揺るがすトライバルなドラム、その大地を駆け抜ける疾風怒濤のベースはバンドの底を支え、この揺ぎ無きへヴィロックサウンドの根幹を担っています。

個人的にもまっさらな気分でキャリア云々関係なく理屈抜きに楽しめました。ロシアンルーレットの玉、全部入ってたよ。


CASBAH - Reach out - Unsung Heroes ★★★ (2019-02-16 12:06:11)

羽鳥さんの咆哮もらしさ全開
このバンドならではのタイトさとマッシブなスラッシュサウンドに悶絶
ギターソロも聴き応えたっぷり
扇情的なコーラスワークもやられた


CASSIDY PARIS - New Sensation ★★★ (2024-07-10 15:01:30)

スティーヴ・ジャネフスキーの娘というロック界のサラブレッドとなるのかと注目を集める彼女。先行配信された①がVIXENみたいだなぁで、すっかり忘れていたが、本日のオススメという事で思い出した。まぁ、とにかくサブスク生活の弊害は、お金を払っていないし、そもそも手元にないので思い入れが薄い。
連日、上書きされる情報の多さとワタクシ自身の節奏のない音楽的趣味のせいで、忘れてしまうのだ。なんか聴かなければいけないアルバム他にもあるのだが、もう思い出せない。
それでもストレスを感じないのは、それだけ毎日良質な作品に触れる機会が多いこと、そして一バンドクリックすれば、それに類似したバンドが更に登場と、もう完全に飽和状態ですね。嬉しい悲鳴ですが、まぁメインは古いバンドを検索して聞きこむ事が一番の楽しみなので、こういう音を聴くことに違和感がない。

むしろ③のようなバラードは、私にとっては新鮮で、既に古典となっているエバネッセンスやリジー・ヘイルあたりの雰囲気が漂うし、⑥なんて全世界が喜びそうなメインストリーム型オルタナサウンドで魅了、アヴリル・ラヴィーンみたいで、オジサンの慰み者では終わらない今を切り取っている。
こういう音を若い人に知って貰いたい。ただの80年代型ガールズロックではない。

彼女の問題は、美しさを前面に出したくないのかイマイチ魅力が伝わらないジャケットと、ある意味、お約束感が強い楽曲によって個性をスポイルされていることに尽きる。
これは個人の問題だが、ワタクシは、この手のメロディックサウンドをある程度、聞きかじっているので、どうしてもデジャブ感が漂う、また幸か不幸か、数少ないモダンなロックから知っている曲に似ているパーツを見つけてしまったのも良くなかったのだが、そういうくだらない偏見を捨てて、音そのものを楽しめば、これが20歳そこそこの女性シンガーによるパフォーマンスなのかと驚かされる。
シンセを控えめにしたのはレーベルのアイデアなのか、この手のサウンドとしては珍しい方法論を採っており、このあたりにも彼女のロッカーとしてのプライドを感じる。
個人的には、それだけに⑪が印象深く刻まれた。そのおかげで、またアルバムを頭からリピートしたくなる衝動に駆られる。
あまりオルタナメインストリームポップロックを知らんから、新鮮に聴けているのかも知れないが、老若男女問わずと訴えるだけの求心力のあるサウンドだ。

是非とも売れて欲しいですね。ロックの世界にスターは必要不可欠。女がハンデにならない時代もやってきた。


CATS IN BOOTS - Kicked & Klawed ★★★ (2019-06-11 16:53:25)

聖飢魔Ⅱのギタリストとして活躍していたジェイル大橋がバンドを脱退。外国人シンガーとドラムを加え日米混合バンドとして再スタート。アメリカのキャピトルレコードを契約を交わし全米デビューを果たす記念すべき1st。

聖飢魔Ⅱ時代から、アメリカンロックからの影響の強さを楽曲やプレイからプンプンと匂わせていたが、ここで聴けるサウンドは完全にアメリカ仕様。究極のアメリカかぶれサウンドを披露、言われなければ日本人がいるとは思わない徹底した国際基準が凄い。
時代の流れもありラフでソリッドなスリージーロック路線は完全に波調が合っており、パワフルかつタイトなリズムセクションの歯切れの良さや、主役たる大橋のギターワーク、そして変化自在のヴォーカルスタイルはアクセル・ルーズにも通ずる魅力がありと、ギミックなしの本格的なアメリカンロックが楽しめる。

とは言え聖飢魔Ⅱファンにとっては本格的過ぎるし、洋楽という仕切りを持ちたがるマニアからは当然敬遠される存在となってしまった。また、このバンドは海外の活動を視野に入れていたものの、メンバー間の問題により、早急に活動は暗礁に乗り上げ、次の一手が出る事無く解散となったのも痛かった。これほどの良品が生み出せるのなら、是非とも2枚目を聴きたかったものですね。

バンド運営の難しさを体験する大橋隆、聖飢魔Ⅱ脱退後の代表作と言えば、脱退後直ぐに発売した今作を押す人も多いでしょう。勢いだけで押し切らない芸達者な活きの良いバンドサウンドも魅力ですよ。


CATS IN BOOTS - Kicked & Klawed - Bad Boys Are Back ★★ (2010-05-24 01:03:46)

単純明快ノリノリなロックナンバー


CATS IN BOOTS - Kicked & Klawed - Coast to Coast ★★★ (2010-05-24 00:56:51)

ハードにドライブする
ワイルドなロックンロールナンバー


CATS IN BOOTS - Kicked & Klawed - Every Sunrise ★★★ (2010-05-24 00:59:43)

けだるい雰囲気が良いですね
ムーディーなヘヴィバラード
この歌声も曲調にピッタリ


CATS IN BOOTS - Kicked & Klawed - Evil Angel ★★★ (2010-05-24 01:01:47)

ポップでキャッチーなL.Aメタルナンバー
小気味良いギターが印象的です
目新しさはないけど良いよね


CATS IN BOOTS - Kicked & Klawed - Heaven on a Heartbeat ★★★ (2010-05-23 04:02:52)

小気味良いギターリフが耳を惹きます
この疾走感もカッコいいです
個人的にはアルバムのハイライト


CATS IN BOOTS - Kicked & Klawed - Her Monkey ★★★ (2010-05-23 04:00:06)

ブルージーな雰囲気のあるハードロックナンバー
お約束感満載も僕は好きです


CATS IN BOOTS - Kicked & Klawed - Judas Kiss ★★ (2010-05-24 01:04:55)

ヘヴィなグルーブ感がかっこいいです
時代を感じさせるな
懐かしいですよ


CATS IN BOOTS - Kicked & Klawed - Shot Gun Sally ★★★ (2010-05-23 03:56:03)

日本人臭さを感じさせない
ノリの良いハードロックナンバー
豪快さと爽快感がカッコいいなぁ


CATS IN BOOTS - Kicked & Klawed - Tokyo Screamin' ★★★ (2010-05-24 01:06:41)

スライドーギターも印象的な
アメリカンロックナンバー
本物のグルーブ感がカッコいいよね


CAUGHT IN THE ACT - Act I: Relapse of Reason ★★ (2008-09-11 12:05:00)

1995年に今は亡きZEROコーポレーションよりリリースされた1st
適度に湿り気を帯びた叙情的なメロディが耳を惹く正統派のHM/HRバンド
派手さはないもののしっかりとしたプレイで曲を盛り立てるアレンジは素晴らしい
躍動感のあるビートを刻むリズム隊、的確なプレイで見せ場を作るギター
美旋律をより昇華させるキーボード、そしてしっとりとした哀愁のあるメロディをハスキーがかった歌声が優しく耳をなぞっていき、美しいコーラスにハーモニーと相俟って感動を呼びます聴いていて心が洗われますね。
美しいメロディを生かしたシンプルな構成に物足りなさを覚えるかもしれませんが
この躍動感溢れるリズムが華麗に舞う美旋律サウンドは一聴の価値があること思います
無名だがこういった生涯聴き続けるであろう音楽に触れるチャンスがあるからHM/HRはやめられません


CAUGHT IN THE ACT - Act I: Relapse of Reason - Changes ★★★ (2008-09-12 12:43:12)

泣きのバラード
サビでパッと明るくなるのがより感動を増幅させます
アメリカらしい泣き具合がたまりません


CAUGHT IN THE ACT - Act I: Relapse of Reason - Everytime (I Close My Eyes) ★★★ (2008-09-12 12:31:19)

アルバムのオープニングナンバー
美しいハーモニーとコーラスを生かした名曲です


CAUGHT IN THE ACT - Act I: Relapse of Reason - Silent Soldiers ★★ (2008-09-12 12:44:56)

ハードなエッジの聴いたミドルナンバー
サビメロが好きですね
バッキングで聴こえるKEYがポイント


CAUGHT IN THE ACT - Act I: Relapse of Reason - Steal Another Fantasy ★★ (2008-09-12 12:47:51)

ダニーのエモーシュナルな唄が素晴らしいミドルナンバー
サビメロに胸キュンします
わりとダークな印象を受けるのが時代を感じさせますね


CAUGHT IN THE ACT - Act I: Relapse of Reason - The Fall ★★ (2008-09-12 12:51:25)

幻想的な雰囲気のあるメロディアスなミドルナンバー


CAUGHT IN THE ACT - Act I: Relapse of Reason - These Eyes ★★★ (2008-09-12 12:54:54)

適度な疾走感がカッコイイ哀愁のメロディアスハード
美しいコーラスとハーモニーを生かした名曲です


CAUGHT IN THE ACT - Act I: Relapse of Reason - Through the Years ★★★ (2008-09-12 12:35:19)

叙情的なメロディが耳を惹く哀愁のHM/HRナンバー
ギターソロに掛かる頃には悶絶してます


CAUGHT IN THE ACT - Act I: Relapse of Reason - Who Will You Run To ★★★ (2008-09-12 12:40:59)

イントロで聴こえるKEYのフレーズに名曲の予感がしましたね
叙情的なフレーズが胸を締め付ける哀愁のミドルナンバー
ツボを押さえて展開が素晴らしいし感動的です
個人的には今アルバムのハイライト
またダニーのしっかりとした歌声が良いんですね


CAULDRON - Burning Fortune ★★★ (2016-09-13 13:28:19)

結成は2006年、カナダ出身のトリオバンドが2011年にリリースした2nd。ド頭からNWOBHM直系の疾走ナンバーで幕が開ける構成にマニアならずとも体にボッと火をつけられる衝動を覚えるでしょう。そして扇情的なメロディとカナダらしいコーラスワークが映えるメロディックな②へと流れる展開にはモロの往年の空気を纏う仕様で、そのなんとも言えないモヤの掛ったサウンドはANGEL WITCH辺りを想起させるもの、これも昨今流行りのNWOTHMなんでしょうが、それらとはチョイと毛色の違うニュアンスが漂っているのが個人的にはツボですね。ポップさも加味された湿度の高い③以降もHM/HRの様式を堅守、硬軟入り混じった楽曲をバランスよく配置、捨て曲などないと思える仕上がりにマニアなら手を出さずにはいられないでしょう。上手いとは言わないが味のある歌声も癖になるし、個人的には⑤のカヴァーが憎い、US産カルトメタルバンドHalloweenのカヴァーだもんね。


CAULDRON BORN - Born of the Cauldron ★★ (2016-01-18 13:11:03)

US産エピックパワーHM/HRバンドの記念すべき1st。ダークでミステリアスな世界観はマニラロードにも通ずる気合いの入りよう、ヘヴィで重量感のある楽曲における説得力の高さ、⑤のような楽曲で聴ける飛翔感、ダークファンタジーな②の濃密さ、幻想的なムードと供に撒き散らされる不穏な空気が野蛮な狂気を孕んでいる①、暗黒の世界を黒く光り輝かせるヒロイズム溢れる⑥、多彩なリズムチェンジが耳を惹くファンタジックな③と、実に濃厚な世界観を抽出し眼前と広がるは、不穏な空気に包まれたヒロイズム溢れるダークファンタジー、それらを否応なしに体感させてくれる一品。スッキリ走り出すわけでもなく、キャッチーさもないので、この手の音楽性は聴き手を選ぶしライトリスナーには向かないのですが、むせ返るような密度の濃い世界観、一度ハマると抜け出せない吸引力の高さと奥深さは、中々のモノですよ。


CC-ROCK - Cc-rock ★★★ (2014-09-09 13:21:38)

メロディ愛好家なら認知度も高いでしょうT'BELLのパトリック・ティーベルとロジャーさんが全面的なサポートを施しているスウェーデン産のバンドが2007年にリリースしたミニアルバム。懐かしい空気を纏った北欧ハードポップを惜しげもなく披露、透明感のあるコーラスハーモニーは勿論、二本のギターを軸にハードに迫るも糖度も高めなメロディにスパイスをまぶし甘辛ロックが爽快に駆け抜けます。王道なハードポップナンバー①に始まり、リフワークも冴えわたる②、哀愁の胸キュンナンバー③とバラエティに富んだ曲が目白押しラストのOne Reason Whyはボーナストラックなんですが作品を邪魔する事無い哀メロナンバーで無駄のない6曲入りのミニアルバムに興味は尽きません。フルボリュームで作品を聴きたいと思うのですが、これ以降の活動は知れず続編は出ていないような気がします。T'BELLファンは勿論でしょうが、北欧系の爽快なハードサウンドをお探しの方は聴いて損はしないでしょう。甘すぎないからエエのですよ


CELTIC FROST - Cold Lake ★★★ (2023-11-06 14:29:04)

初期の作品や再結成したアルバムしか知らない若い人には、この音を聴いてCELTIC FROSTといっても信じて貰えないでしょう。前作からアヴァンギャルドな雰囲気が高まり、所謂スラッシュメタルやブラックメタルなどとは距離を置く独自性を垣間見せてきた。元々がサバス+DEATHCHARGEなどと形容され、その暗黒様式は模索中という感じもあったので、前作で魅せた独自性は異質な世界観に踏み込みオリジナルティを研磨していた。
その中で、メンバーが刷新。結局残ったのはTom G. Warriorことトーマス・ガブリエルのみ、そして次に進んだのがこの方向性なのだが、グラムメタル化したと方々で非難されたが、グラムメタルにしては随分、ダーティーで突き放すような音楽性、大衆的な面もあるがけして付き合いやすいサウンドではない。なんども形容しがたいスタイルとなった。元々歌の上手さで聴かせるタイプの歌声ではないトムさん。それだけに、この方向性には可能性を感じないのだが、ノイズからのプレッシャーでもあったのか?と勘ぐりたくなるほど、スタンスを変えてきた。
多くのファンが口々にする、彼らのカタログの中で最弱のアルバムと呼ばれる一品。しかし一周回った、今の若い人には是非ともトライして欲しい一枚ですね。苦心の末に生み出されたような大衆性を見据えた音楽性。その中でも前作にあったアヴァンギャルドな空気感を保ち、シーンに切り込もうとする姿はけして非難されるだけではないように感じます。
ある意味、このバンドの持ち味は内なる変革と一つの場所に留まらない精神性にあるんでしょうね。そういう見方を変えてみると景色も変るから面白い。先入観を捨てて向き合って欲しいですね。


CERBERUS - CERBERUS ★★ (2008-09-03 04:04:00)

OUTRAGEが運営していた30min recordsよりデビューの三人組
トリオと言えば真っ先にTANKやMOTORHEADを思い出しますが、それらにも負けない
猪突猛進なスラッシュサウンドを披露、クランチなリフと合わせグッとくるモノがある
男気溢れる高田の野太い歌声もこの手のサウンドには必要不可欠
ドラムス丹下氏の影響もあるのか初期OUTRAGEの臭いもしてきて正統派のHM/HRマニアにも充分アピールしえるものがあり、テクニカルなギタープレイも華やかな印象を与え独自の色を感じさせる。丹下の存在も気になったがHELLGENOMのVoの逞しさに惚れアルバム購入を決意していたが、その期待に応える素晴らしい男臭い本気のメタルサウンドを披露してくれました。温故知新彼らのは古くて新しいものがあり日本人云々で敬遠されているなら余りにも惜しい存在です。僕はもはやこの手のサウンドを主食としなくなったが無視できない説得力溢れる好盤です!


CERVETERI - Arabesque ★★★ (2022-02-13 20:55:01)

群馬産の国産HM/HRバンドの1st。お知り合いからSpotifyでも聴けるし古い国産メタル好きのワタクシには向いているバンドと教えて貰いましたね。いくつになってもそういう信頼ある筋からの情報は欲しいですねぇ。
女性シンガーHINA嬢を擁する4人組のバンドですが、正直、音質は良くありません。昨今のメジャー資本の音に慣れている人にとっては、薄っぺらいなぁと感じるでしょうが、ワタクシのような四畳半サウンドに慣れ親しんでいる人間には問題も無く、むしろ人間が演奏しているサウンドに対する信頼度はこちらの方が圧倒的に上です。
今はテクノロジーの恩恵を受けすぎて、皆が機会みたいに味気ない演奏を聴かせてくれます。オジー・オズボーンの最新作なんて、顕著でしたが、このバンドのそういう意味でアナログなスタイルを貫いています。

無駄を廃したシンプルな作りにロックを感じますが、個人的には少々J-POP臭が強い歌い手と歌メロの作りに恥じらいを覚えてしまいます。昔の44マグナムやアースシェイカーの方が臭いだろうと、ススメてくれた人に言われたときは、何一つ反論する気にもなりませんが、そういう若いバンドなのに懐かしい時代のエッセンスを感じさせるバンドではあります。
昨今流行のメタルコアとは違うジャパニーズハードロックとはしょる事無く言いたくなるバンドのデビュー作。良い意味でオーバーダブしない演奏は清いです。
3曲目のKEEP THE FAITHとか頭から好きなのよ、王道ジャパニーズサウンドなのよ、大好物なのよ。なんだかんだ言いましたが上手いんですよね。リズム隊もしっかりしているし、ギターもスピーディーなピッキングから繰り出される高速プレイからブルースフィーリング溢れるエモーショナルなタッチまで巧みに演奏しています。だから④もカッコいいのよね。
そして、このあたりで完全に女性シンガーに対する免疫も出来、最終的にはノリノリでアルバムを通して聴いてしまいました。

シンコーミュージックから寵愛を受けるNEMOPHILAなんかよりも、よっぽど芯のあるロックサウンドで勝負をかけていますね。何よりハードな音楽を聴いてみようというライトリスナーにススメやすい音楽性になっています。しっかりと体幹のできあがったメロディアスでキャッチーなサウンドはガールズロックバンドのCYNTIAとかAPHASIAあたりが好きな人なら全然イケるでしょう。
アニメソングの挿入歌みたいなロックスターも全然様になっているのよ、最初軽くバカにしていた自分が一番恥ずかしい思いをしているのよ。自戒の念も込めて、フラットな耳でお楽しみください。
そしてワタクシは、このバンドの音源に触れる直前にタイムスリップして、自分自身にハリセンを喰らわしたいです。ゴメンよCERVETERIの皆様。そして実は今だにバンド名を読めないでいますよ。


CETI - Czarna Róża ★★★ (2014-07-18 14:18:41)

TURBOのシンガーだったGrzegorz Kupczykさんが立ち上げた事でも知られるポーランド産の正統派HM/HRバンドが1989年にリリースした1st。パワーメタルな①に始まり、RAINBOWな②など当時スラッシュサウンドへと倒錯するTURBOとは真逆のクラシカルなスタイルを貫くパワーメタルサウンドが聴け、彼が進みたい道がこっちだったんだなぁと認識することが出来る一枚でしょうね。東欧的なクサさとは違う叙情的でキャッチネスさも取り込んだワールドワイドなスタイルは頼もしく映り、ポーランドがゴシックやデスだけではない良質な正統派メタルを供給していた事を知らしめる一枚でしょう。テクニカルなギターと適度な重さと疾走感、叙情的なメロディがしなやかに駆け抜ける様式美サウンドにマニアなら心奪われるでしょうね。力強く情感のある歌があればこその説得力です。ちなみにギターはTURBOの創始者じゃないAndrzej Łysówさんが弾いていますよ。


CETI - Lamiastrata ★★★ (2014-07-18 14:29:49)

1992年リリースの2nd。前作同様ネオクラ風味もあるパワフルな様式美サウンドを推し進め、前作以上にKeyのパートも盛り込み、しなやかで艶のある東欧産メタルの真髄を堪能出来るでしょうね。我が国の特攻隊を扱った⑩なんかもあり日本人の琴線に触れるような剛柔タメ効かせた幅のあるサウンドは聴き応え十分、前作が気に入った方も正統派メタルが好きな方も安心して手を出せるクオリティを携えていますね。歌がうまく楽曲に埋もれない強さと情感豊かなパフォーマンスを聴かせてくれるGrzegorz Kupczyk健在だしギターも上手い、ドラマーも変わりアンサンブルも落ち着きレベルUPした今作はポーランドのメタルシーンを語る上でTURBO同様外す事の出来ない一枚でしょう。


CHACKO - Chacko ★★★ (2017-03-19 13:04:27)

ドイツのAXXISやDOROのソロアルバムなどのプロデューサーを務めたジョーイ・バリンに見出されデビューを果たすロリ・チャコのソロバンドが1986年にリリースした1st。アフリカ系の女性なのかな?健康的な小麦色の肌とパワフルな歌声が魅力の彼女、リリースは1986年と言う事でバブリーな香りが漂う乾いた軽めのリズムセクションですが、力強さと憂いのある繊細さが同居した歌声は、バラードありのハード目のポップサウンドありの多彩な楽曲も見事に歌いこなしモノにしているのが印象的。ハードでポップな歌モノロックが好きな方なら聴いて損はしないでしょう。長身で見た目の印象もロックシンガー然とした雰囲気があってカッコいい歌い手でしたね。


CHACKO - Chacko - I Know ★★★ (2017-03-19 13:06:27)

切なげなメロディが印象的ですね
パワーポップな一曲
そんなに力まないリラックスした歌声も悪くないですね


CHACKO - Chacko - Once Bitten Twice Shy ★★★ (2017-03-19 13:09:05)

ノリノリですね
ワイルドなパーティーロックナンバー
シングル向けの一曲です


CHAINSAW - Smell the Saw ★★★ (2019-07-20 23:11:29)

オールドスクール丸出しのサウンドで勝負するカナダの4人組による1st。とにかく懐かしい音色の剛直HM/HRサウンドを披露しています。スラッシュ風味もあれば、粗暴なR&Rにガチャガチャとしたホルモニックメタルに、スピードメタルもありと、メタル馬鹿一代を地で行く姿に笑みもこぼれますが、昨今の洗練されたへヴィサウンドに慣れ親しんだ耳には、相当クソダサく聴こえるでしょうね。メタル禅問答的な、お前が好きなのは流行りもんか?時代に左右されないガチンコなヤツかと問いかけられますね。
洗練度なのクソ喰らえ、ひたすらにブチまかれるむさ苦しいメタル愛。こんなもん聴いているのと馬鹿にされそうだが、ワタクシの貧相な耳にはビンビンに響き渡る愛すべきクサレメタルです。

そんなワタクシでも時折、臭すぎて居心地が悪いなぁと感じる面があるのも事実ですが…
裸の女を跪かせ、チェーンソーを突きつけるメタルマッドマンが映り込む趣味悪いジャケに、これもメタルと寛容な姿勢で愛でる方なら大いに楽しめるでしょうよ。趣味の悪さも音に表れていますからね。


CHANNEL ZERO - Channel Zero ★★★ (2021-12-27 14:12:20)

今は泣きドイツのShark Recordsからデビューしたベルギー産スラッシーの1st。まずは一聴して、そのワールドワイドな基準値を超える質の高い音楽性に驚く、物資不足な東欧圏の貧しい国とは思えないメジャーな質感、この手のバンドはどこか貧乏くさい一面が出るのだが、そういうハンディを微塵も感じさせない近代的なスタイルを披露。重ね合わせたリフワークに煽られるよう聴き手を扇動するのだが、スピードやパワーだけで押し切るのではない攻撃的だがメロディアスなツインギターのフレーズを軸に、タイトなリズムが躍動する劇的な展開を際立たせ飽きがこないよう工夫している。歌い手もジョン・ブッシュを彷彿とさせる場面もあり、デビュー作とは思えない貫禄のある歌声を聴かせバンドサウンドの頂点に鎮座、先人達が手本とは言え上手く作り込んでいますよね。


CHARIOT - Burning Ambition ★★★ (2021-11-07 18:56:23)

遅れてきたNWOBHM、1986年リリースと言うこともあり彼らなりに時代性を加味した作風に転換。その効果はメロディアスでキャッチーさも散りばめたブリティッシュロック路線で見事に発揮されているが、個人的にはかなり驚いた。
タンクのような哀愁系のリフも今作ならではの味わいだろう。普遍的なメタルとしての魅力は今作に軍配を上げるがNWOBHMとして括ると1stの世界観の方が上でしょう。
そういう趣向を加味して手に取って欲しい一枚です。燃える野心と訳せるアルバムタイトル同様、ここにはメジャー感を増した老舗のブリティッシュメタルサウンドがあります、メタルバブル勃興の1986年に時代錯誤だったろうが、それでもピュアなメタルを求める耳にはビンビンに届いていましたよ。


CHARIOT - The Warrior ★★★ (2021-11-07 19:18:41)

ムーブメントとしては完全に下火となったNWOBHM、遅れてきたルーキーとしては厳しい環境だろうが、彼らは実に全うにNWOBHMの世界観を貫いてきた。英国由来の湿りけっぷりの煮え切らないメロディと、どんよりとくぐもった音質、そのビシャビシャに湿ったサウンドメイクと分離の悪い音質のおかげで、懐かしいあの時代を空気を思いっきり体感できます。
それ故に、一般的なメジャー流通に作品に慣れた耳には退屈に感じるだろうが、ひとたび、この世界に足を踏み入れた迷い人ならば、ズブズブと沈み込み体中で味わいたい情熱系NWOBHMサウンドを楽しめます。シンガーの持って生き方もフィル・モグからの影響が顕著な唄い回しもあったり、初期型ブリティッシュハード系の系譜に連なる伝統芸能をアップデートしたスタイルは、地味ではあるが熱き血潮が滾る情熱的なサウンドを展開しており、リフで押しまくる姿も頼もしい限りです。
雑誌のレビューに振り回される万年ライトユーザーからの評価は低いが、輸入盤市場では話題となり高い評価を受けたのは今作の方だと胸を張れる同士ならば、まごう事なきNWOBHMサウンドを体感できる今作を支持するでしょう。時期的にも1984年という事でNWOBHMサウンドも熟成されてきていましたからね、全10曲、抜きん出たリーダートラックがなくとも楽しめるという、アルバム単位で勝負できる頼もしさもマニアからの支持を受けた要因です。NWOBHMを知りたい初心者には、最初に方に出会うべきバンドであると断言したい。
今でもチョイチョイ聴くアルバムですねぇ。


CHARIOT - The Warrior - Horizons ★★★ (2021-11-07 19:21:54)

UFOからの影響も強い一曲
ブリブリと唸るベースと小気味いいドラム
情念のあるギターと押しの強さ
その押しに負けない歌声
青空が似合わない情熱的なNWOBHMサウンドに唸ります


CHARLENE - I've Never Been to Me - I've Never Been to Me ★★★ (2014-10-01 17:02:13)

どこか儚く優しいメロディが胸を締め付けます
甘い雰囲気にどっぷりと浸りたい時などに効くと良いですね


CHASING VIOLETS - Outside Heaven ★★★ (2019-08-21 19:12:37)

共にシンガーソングライターである、サラとメリッサのフォンティーヌ姉妹によるAOR系のロックデュオによるデビュー作。プロデュースを務めるのがフレデリック・スラマであり、彼が曲作りにも大きく関与。彼の名前でポール・サブーやトミー・デナンダー、アレサンドロ・デルペッキオ、ヨラン・エドマンらを集め制作された一枚。

その為に完成度の高さは折り紙つきだ。③⑤ではヨランの伸びやかな声が彼女達と絡み完全バックアップ。他にも⑧ではポール・サブーが、⑦ではデイン・ドナヒュー(本気AORの世界では有名ですね)の名前があったりと、繊細でありヴィジュアル同様、華のある歌声ではあるが、これまたヴィジュアル同様決め手に欠ける個性薄な彼女達を見事にフォローしている。全体から発散される緩急をつけたハードさ、その絶妙なさじ加減はBGMにピッタリ。似たようなアイデアであり、コスリ倒したマテリアルだったりするのだが、手を変え品を変える事で色彩美豊かに感じさせるのが、プロデュースの賜物と言ったところでしょう。美形デュオをフォローした制作陣の勝ちですね。歌モノロックを愛するマニアなら手にとって損はしないでしょう。ヨランは上手いなぁ。もってくよぉ。


CHASTAIN - In Dementia ★★★ (2020-07-13 13:22:42)

アルバムジャケットから漂う生々しいオルタナ感、前作よりはメタル度は増しているが、スタイルとしては流行りもんに手を出した感触が強め。それでもメロディやスピード、ギターアプローチと、モダン化しすぎた前作よりは、戻っているのでファンにとっては、気休め程度とは言え安堵を覚える内容に落ち着いている。

特筆すべきは、2作目の参加になるケイト・フレンチの柔軟な歌唱スタイルの披露。パワー一辺倒では押し切らない、ヘヴィロックに合わせ表情豊かに声色を使い分け、妖艶なる破壊神たる魅力を発揮している。
新たなる女帝の誕生と思わせる、堂に入った歌い回しに恐れ入るのだが、運も実力の内ということか、こういう音楽性では、オルタナファンにとってもメタル系にとっても中途半端、需要の狭い音楽性に陥っているために、幾度話題に上ることはなかった。色のみならず確かに実力を持ち合わせていたケイト・フレンチを生かしきれなかったのは残念でならない。当時、彼女はラリー・ハウの嫁さんとして知られていたが、離婚後はコブラ・キングと再婚。そして一緒にバンド活動していましたね。


CHASTAIN - Mystery of Illusion ★★★ (2010-12-05 05:36:32)

デヴィッド・T・チャステイン率いるバンドの1st
パワフルな女性Voのダーティーな歌声に好みも分かれるでしょう
またレーベルがマイク・ヴァーニーだけにお得意の速弾きフレーズも聴こえてきますが
DIO風の正調HM/HRサウンドをアグレッシブ味付けしたスタイルは荒削りだが聴き応え充分です
初期ヨーロピアンマイナーメタルにも通ずるダークでミステリアスな雰囲気も
演出として聞き手を魅了するでしょう


CHASTAIN - Mystery of Illusion - Endlessly ★★★ (2014-12-19 13:25:23)

硬質だが甘いバラードナンバー
この雰囲気が大好きです


CHASTAIN - Mystery of Illusion - Fear No Evil ★★★ (2013-01-29 14:56:22)

イントロのギターオーケストレーションが凄いですね
そこから一気に雪崩れ込む展開もカッコいい
アルバム随一の名曲でしょう
このテンションの高さとテクニカルなプレイに脱帽です


CHASTAIN - Mystery of Illusion - I've Seen Tomorrow ★★★ (2010-12-05 05:22:07)

アグレッシブなDIO風HM/HRサウンドがキテます
この疾走感がいいですね


CHASTAIN - Mystery of Illusion - Mystery of Illusion ★★★ (2014-12-19 13:23:57)

ミステリアスかつダークなチャステイン風の様式美ナンバー
拘りの構成が映えますね


CHASTAIN - Mystery of Illusion - Night of the Gods ★★★ (2014-12-19 13:28:06)

メロディックなスローナンバー
レザー嬢の歌声が退屈にさせませんよ
パワフルだがしっとりと歌える逸材でしたね


CHASTAIN - Mystery of Illusion - The Black Night ★★★ (2013-01-29 14:53:07)

ダークでミステリアス
この緊張感はハンパないですね
ドスの効いたレオーネ姐さんのパワフルヴォイスも健在です


CHASTAIN - Mystery of Illusion - We Shall Overcome ★★★ (2014-12-19 13:30:05)

勇壮な歌メロも印象的なリフワークも映える王道メタルソング
様式美ですねぇ


CHASTAIN - Mystery of Illusion - When the Battle's Over ★★★ (2014-12-19 13:22:48)

パワフルなレザー嬢の歌声も映えます
ノリのよい一曲
速弾き品評会に陥らない構成が好き


CHASTAIN - Mystery of Illusion - Winds of Change ★★★ (2014-12-19 13:32:32)

ダークな質感に彩られたメロディックなミドルナンバー
チャステイン風様式美な一曲です
ソロ前のレザー嬢が披露するカミソリシャウトが好きです


CHASTAIN - Ruler of the Wasteland ★★★ (2011-11-28 15:50:21)

Gのデヴィッド・T・チャステイン率いるプロジェクトの2nd
いわゆるシュラプネル系の速弾きギタリストを軸に正統派の様式美系HM/HRを展開
紅一点の女性Voもパワー負けすることのないラウドな歌声を披露、見事なパフォーマンスに唸らされますね。新ドラマーケン・メリーの豪快なドラミングが硬質なメタルサウンドへの推進力となり今作を更なる高みへと押し上げていきます。あくまでもメジャー感など皆無、ミステリアスでダークな質感を美しいくも硬質なメロディが彩る姿にグッときますね。音質も良くないし未消化な部分も垣間見えますがデヴィッド・T・チャステインがソロ作とは違うバンドサウンドに中で最大限の魅力を演出し
印象的なプレイを聴かせています。後に似たような名前の名義で作品を乱発し散漫な活動の印象を与えたのがCHASTAINの名声への足を引っ張ったのは間違いないと思いますが正統派のパワーメタルに興味のある方は是非とも触れて欲しい一枚ですね。気に入りましたら3rd、4thも必聴ですよ


CHASTAIN - Ruler of the Wasteland - Angel of Mercy ★★★ (2014-12-19 13:05:53)

ミステリアスでダークなスローナンバー
レザー嬢の鋼のしっとりヴォイスが素晴らしい
チャステインのギターも個性溢れるフレージングで耳を惹きます
コンポーザーとしての才も確かなものを感じさせますね


CHASTAIN - Ruler of the Wasteland - Children of Eden ★★★ (2014-12-19 13:17:07)

アルバムを締めくくるヒロイックな勇猛メタルソング
勢いだけのバンドではない懐の深さを感じますね
地味な曲かもしれませんがジワジワと効いていますよ
シャープなチャステイン節も堪能出来ます


CHASTAIN - Ruler of the Wasteland - Fighting to Stay Alive ★★★ (2014-12-19 13:03:42)

勇壮でありながらもキャッチネスさをまぶした一曲
口ずさめるサビも好きです
シンプルで分かりやすい主旋律が印象的ですね
リズムの豪快さパンチ効いてるわ


CHASTAIN - Ruler of the Wasteland - Living in a Dreamworld ★★★ (2014-12-19 13:14:25)

パワフルなドラミングが曲をグイグイと引っ張りますね
パンチ効いてるわ
拳を振り上げ「LIVING IN A DREAMWORLD ♪」と歌いますね
切れ味鋭い剛毅なメロデイックメタルナンバー
ある意味THE80年代メタルですよ
直線的なノリがたまらん


CHASTAIN - Ruler of the Wasteland - One Day to Live ★★★ (2014-12-19 13:00:00)

キレのあるギターが切れ込んできます
暴れるリズムとレザー嬢の超パワフルな歌声が決まっています
ギターオリエンテッドな作風なんですが全員の気合いが集結
気張ってるわ


CHASTAIN - Ruler of the Wasteland - Ruler of the Wasteland ★★★ (2014-12-19 12:58:28)

ダークな質感がたまりません
野性味あふれる豪快さもたまらん
裏街道をひた走る正統派HM/HRの名曲


CHASTAIN - Ruler of the Wasteland - The Battle of Nevermore ★★★ (2014-12-19 13:11:21)

様式美然としたパワーメタルソング
こういう雰囲気の曲は好きですね
レザー嬢の楽曲を引っ張る歌声と
チャステインの中央に鎮座し堂々と存在感をアピールするギターとのバランスが好きです


CHASTAIN - Ruler of the Wasteland - The King Has the Power ★★★ (2014-12-19 13:01:36)

シンプルかつヘヴィなミドルナンバー
このテンポと音数が丁度よい
ソロでは弾き倒しますよ


CHASTAIN - Ruler of the Wasteland - There Will Be Justice ★★★ (2014-12-19 13:09:04)

アコギから始まります
細かいリズムチェンジなども交えドラマ性を高めていますね
メロディックだが軟弱にならない硬質なサウンドは刺激的です
マイナーメタルの帝王と呼ぶに相応しいバンドならではの味わいでしょう
スケールの大きい一曲ですね


CHASTAIN - Sick Society ★★★ (2020-07-13 13:11:02)

看板シンガーだったレザー・レオーネが脱退。というかバンドが解散状態となっていたチャステイン総帥率いるバンドが新たに20代前半の美形女性シンガーを迎えリスタートさせたフルアルバム。
サウンドは完全に90年代仕様のヘヴィグルーブが音を埋め尽くすモダンスタイル。とにかく初期の頃の様式美然としたアメリカンパワーメタル路線とは完全に決別した内容だ。

そてにしても、アメリカのロックシーンは人材の宝庫だ。レザーの後任を見事に果たしたケイト嬢のハイパフォーマンスに脱帽。レザーにも負けず劣らずのパワーヴォイスに、女性らしい甘さを巧みに織り込み、女性シンガーであることを高らかに宣言している。音楽性は好みからかけ離れているために幾度、興奮することはないのだが、こういった音楽に耐性もできた今では、この歌声に惚れ惚れする。その為に、3年に一回くらいはフルで手を出す一品。

歳をとると楽しみ方を身につけれるようになるんですよね。新人離れした貫禄の歌声、それが今作最大に聴きどころでしょう。


CHASTAIN - Surrender to No One ★★★ (2017-08-20 15:05:41)

ついにあのレザー・レオーネ嬢が帰ってきました。2004年のアルバムを最後にCHASTAIN名義のアルバムはご無沙汰だったので期待値も高まりますが、ダークでミステリアスな往年の空気もそのままに、よりブルータリティも強化、その攻撃性に満ちたCHASTAIN流のパワーメタルサウンドに凄みと言うか威風堂々とした佇まいに圧倒されますね。
重厚なメタルサウンドと対峙するべく主役たるチャステインさんのシュレッドギターが織り成す、技巧を駆使したフレージングも凄まじい求心力を放ち、現役感を猛烈にアピール、けして昔の名前で出ています的なニュアンスを廃した音楽性は、重厚さの中にメロディックなフレーズを持ち込む事で、キャッチネスさが生みだされたりと重苦しいヘヴィネスさ一辺倒じゃないのが面白いです。レザー嬢もブランクを感じさせないドスを効かせたパワフルヴォイスで応酬と収まるべき所に収まり、再結集されたバンドサウンドに偽りはございませんね。今回はドラマーにPagan's Mindのスティアン・クリストファーセンが参戦。マイク・スキマーホルンと共に鋼がしなるようなグルーヴに溢れたリズムで新生CHASTAINサウンドを押し上げていますね。


CHASTAIN - The 7th of Never ★★★ (2011-11-28 14:46:55)

クラシカルなイントロのギタープレイに引き寄せられますね
パワフル歌唱は女性版ディオと呼ばれた実力者レザー・レオーネの存在もバンドの顔ですね
1987年リリースの3rd
ドスの効いた歌声がパワフルなインスト陣に負ける事無く張り合っている姿は見事です
昨今の女性Voブーム?みたいものもありますので興味のあるかたは聴いてほしいですね
②の噛み付くようなパワフルな歌い方なんて素晴らしいですよ(ちゃんとメロディに添って歌っています)シュラプネル直系のギタリストの片鱗はありますが、ここではバンドとしてのギタリストに従事し楽曲に華を添えてくれます、自身がリーダーのバンドで楽曲も手がけているのですが出しゃばり過ぎない好感のもてる姿勢ですね。様式美然としたスタイルとパワー溢れる重量感とメタリックな世界観を見事にまとめ曲げています。ダークでミステリアス、そこに切り込んでくるシャープなギターと力強い熱いボーカル、メージャー感など皆無なマイナーメタルの名盤ですね。


CHASTAIN - The 7th of Never - 827 ★★★ (2014-12-23 15:44:33)

起承転結のある展開が耳を惹きますね
シャープなギターとパワフルなドラミングが唸っています
ベースをフューチャーしてからの流れが大好きですね
色んな表情を見せギターを弾いていますよ


CHASTAIN - The 7th of Never - Feel His Magic ★★★ (2014-12-23 15:37:03)

アタッキーなミドルナンバー
一体感が凄い


CHASTAIN - The 7th of Never - Forevermore ★★★ (2014-12-23 15:38:06)

メロウなフレーズも盛り込んだドラマ性の高いミドルナンバー
ラストを飾るのに相応しい重量感ある一曲


CHASTAIN - The 7th of Never - It's Too Late for Yesterday ★★ (2014-12-23 15:42:43)

初期の頃を思わせるフレーズとメジャー感が程々にブレンドされています


CHASTAIN - The 7th of Never - Paradise ★★★ (2014-12-23 15:40:19)

アグレッシブな一曲
キャッチーさも印象的ですね
でもド派手に打ち鳴らされています


CHASTAIN - The 7th of Never - Take Me Back in Time ★★★ (2014-12-23 15:36:26)

ダークでパワフルな様式美ナンバー
レザー嬢の堂に入った歌いっぷりも見事だし
チャステインも印象的なフレーズを切り込んできますね


CHASTAIN - The 7th of Never - The 7th of Never ★★★ (2014-12-23 15:25:18)

けたたましいドラミングが鳴り響きます
パワフルな様式美ナンバー
チャステインならではの味わいですね
バンドのしての一体感が音に表れています


CHASTAIN - The 7th of Never - We Must Carry On ★★★ (2014-12-23 15:39:02)

ギター重ねていますね
ある意味お約束な重量感のある疾走ナンバー


CHASTAIN - Voice of the Cult ★★★ (2011-11-28 14:25:48)

アルバムのオープニングからきてますね
昨今の女性Voの躍進を見て懐かしくなりましたね(当時は女性Voは格下扱いの風潮があったような気がします)レザー・レオーネのパワフルな歌声と様式美然としたメタリックなギターを弾き倒すデヴィット・T・チャステイン率いるパワー・メタル・バンド1988年リリースの4th。
ケン・メリーのシャープなドラミングも冴え渡り硬質なパワーメタルサウンドに溶け込んでいますね。前作から見えた堂に入ったマイナーメタルも威厳させ漂い益々レベルUPしている
けして万人に受け入れられるスタイルではないし流行に感化されているわけでもないが
ぶれることのない硬質なパワーメタルアルバムの快作ですね


CHASTAIN - Voice of the Cult - Chains of Love ★★★ (2014-12-26 15:11:33)

このダークな質感とメタリックな質感がチャステインサウンド
広がりのある空気がドぐされマイナーバンドとは違う
格の違いを感じさせますね


CHASTAIN - Voice of the Cult - Child of Evermore ★★★ (2014-12-26 15:16:03)

チャステインな一曲です
この張りつめるメタリックな空気が好きですね
サビメロも好きです


CHASTAIN - Voice of the Cult - Evil for Evil ★★★ (2014-12-26 15:20:05)

ダークでメタリックなチャステインサウンドが鳴り響きます
パンチ効いています


CHASTAIN - Voice of the Cult - Fortune Teller ★★★ (2014-12-26 15:14:25)

ヘヴィでダークなミドルナンバー
レザー嬢の歌い回しが素敵
中盤の展開もスリリング


CHASTAIN - Voice of the Cult - Live Hard ★★★ (2014-12-26 15:09:46)

パワフルですね
ゴリゴリのパワーメタル
レザー嬢の迫力満点の歌声
この頼もしいリズムが懐かしいわ


CHASTAIN - Voice of the Cult - Share Yourself With Me ★★★ (2014-12-26 15:12:49)

シンプルだがハードに打ち鳴らされるリズム
DIO風の正統派ナンバー
パワフルなチャステインサウンドとして昇華しています


CHASTAIN - Voice of the Cult - Soldiers of the Flame ★★★ (2014-12-26 15:18:57)

シンプルな構成だがパワフルですね
後半の流れが印象的でした


CHASTAIN - Voice of the Cult - Take Me Home ★★★ (2014-12-26 15:21:00)

期待を煽るオープニング
ドラマ性の高いチャステイン風様式美ナンバー


CHASTAIN - Voice of the Cult - Voice of the Cult ★★★ (2014-12-26 15:08:22)

これはきてるわ
熱いね
メロディックな正統派HM/HRナンバー
切れ味鋭いチャステインサウンドにうねるぜ


CHASTAIN - We Bleed Metal ★★★ (2017-08-20 15:19:31)

レザー・レオーネ復活後の新生CHASTAINによる第2弾。往年の輝きを失わない復帰作から2年、音楽的には前作の延長線上にありつつも、より正統性を強める事で更なる広がりを感じさせるのが最大の聴きどころ。ヘヴィでダークだがアグレッシブ、でもメロディも大切にするというCHASTAIN流儀は貫かれており、そのストレートさを基調としつつも、随所で刻まれる忙しいリズムプレイから生みだされるアンサンブルとテクニカルなギターの妙技は、高いスキルを擁するミュージシャンシップの賜物。ある意味、唯一無二とも言える世界観を見事に演出していますね。
前作よりもストレートな作風に纏め上げる事で、キャッチーさが強まり、そのおかげで非常にバランスの取れた仕上がりになっていますね。さらに叙情性もアップされたりと聴きやすく仕上げた手腕は見事でしょう。
それもこれもヘヴィなサウンドに力負けしないレザー嬢のパフォーマンスがあってこそ、地に足を付けた彼女のパワフルヴォイスには、常に惹き込まれますね。


CHATEAUX - Chained and Desperate ★★★ (2020-02-27 20:42:00)

我らがEBONY主催のコンピ作『METAL MANIAX』に参加、それを契機に同レーベルからフルアルバムをリリースするのだが、このバンドが欲しかったのはリードヴォーカルだったようで、今までのトリオ編成ではなくゲストにスティーブ・グリメットを迎え入れレコーディングを敢行。恐らくタイトなスケジュールを縫ってのレコーディングだったと思うが、憂いのある沸騰型NWOBHMサウンドを披露。見事に英国産ハードサウンドの系譜を受け継いでいる。
重厚な展開が映える表題曲②、ノリ重視の③、そしてバラード④ではグリメットの朗々とした歌いまわしに酔わされ、燃えるメタルナンバー⑤で昇天と、NWOBHMマニアならずとも腰を上げずにはいられない曲順でおもてなしとEBONY謹製の分離の悪い音質を、ものともしない熱量で多くのハンデを覆してきます。スピードよりもパワーで勝負する楽曲、鋭いギターはリフ、ソロと工夫を凝らしバンドサウンドを牽引、ヌルイ音質にピリッとした気迫を植え付けている。


CHEAP TRICK - In Color - Oh Caroline ★★★ (2020-10-13 13:46:53)

グラマラスで退廃的な魅力のあるハードナンバーに力強い歌声が良く似合う
地味目の曲なのかもしれないがチョイチョイ聴いている


CHER - Heart of Stone - If I Could Turn Back Time ★★★ (2023-08-04 18:44:24)

よう厳格な海軍がこの衣装のPV撮影を許可したなぁ?と驚きを隠せないほど大胆なV衣装です。
レコーディング当初は歌いたくないとダイアン・ウォーレンにダメ出しをしていたと言われる一曲。
でも売れたんだから何が起こるか分かりませんよね。
アメリカ人が好きそうなロックですよねぇ。


CHERIE CURRIE - Beauty's Only Skin Deep ★★ (2020-03-26 01:37:38)

元The Runawaysのシンガーだったシェリー・カーリーのソロアルバム。リリース時期が1978年、売れてきた良いときに早々と脱退。そして速攻ソロアルバムを制作&リリース、お金儲けの匂いがプンプンと漂い、彼女のやらされている感にドキドキするのですが、そもそもバンドの運営もゴシップ誌が大喜びするようなエピソードがありましたからね、それだけに余計に情報過多になってしまうのですが、今作、アメリカではリリースされておらず、フランスと、大旋風を巻き起こした日本でリリースとなり、思うような結果を残せなかったと言われています。それでも日本では、⑧のシングルヴァージョンがあります、当然、日本語で歌うヴァージョンですよ、この曲はシェリーの双子の姉妹共演も達成されているので話題性は十分。どんくらい売れたのか興味を尽きません。
全体的にロックというにはソフトすぎるパワーポップ路線に落ち着ており、唄の上手さで聴かせるタイプでもないだけに、微妙な空気が流れるのですが、⑩等、バンド時代を想起させる曲があったりと、その日の気分に合わせチョイスして楽しむのが一番でしょうね。正直、ハードなものばかり聴いていると、どういうわけかヌルイ音楽を無性に聴きたくなる時があります。本当に意味ないのですが、J-POPが全然ダメなので、こっち方面に流れる時があるのです。そして、自分自身に、なんでこんなもの聴いているんだと嫌悪感を覚え、反動でゴリゴリの奴を聴くという訳の分からない行動に走るのです、そして月に一回くらい、また手を出すんですよね。


CHEZ KANE - Chez Kane ★★★ (2021-10-30 14:41:54)

YouTubeドリームを掴んだ女性シンガーのソロアルバム第一弾。オープニングからサックスも飛び出すアーバンでメロディアスなロックサウンドでメロディ派のハートを掴んでいくのですが、②では豪快なロックナンバーも放り込みロックアンセム然とした楽曲は、アリーナと浜崎あゆみ風に叫んでおかしくないくらいメロディアスロックマニアのハートにビンビンと響いていきます。
彼女に関わっているアーティストからのデジャブ感がちょっとにじみ出ているのですが、狙い澄ました王道メロディアスロックサウンドは、彼女のYouTubeドリーム体感させるには十分な楽曲を用意、その筋のマニアなら必ずや満足できる出来映えでしょう。
極めてキャッチーでメロディアスな作風だが焦点を絞っているのでブレはない、妙なパーティーソングでお茶を濁すこともないし、粒ぞろいの楽曲を無難に歌い上げることで女性らしい、しなやかさを北欧マインド溢れる楽曲に落とし込んでいる。親しみやすいメロディとコンパクトな展開は日本人好み。進化を続ける懐古主義サウンドの先端を行くパフォーマンスで魅了してくれました。


CHILDS PLAY - Rat Race ★★★ (2024-12-15 17:54:39)

90年にChrysalisからデビューを果たしたUS産のHM/HRバンドの1st。自主制作したEPからも選曲されているが、このバンドL.A風味のスリージーさも加味されているが、ブルージーな味わいの中に骨太なロックサウンドを上手く練り込み軽薄に聴かせないバランス感覚で勝負している。
L.AガンスやKIXと言ったバンドの要素が強く、ガンスシンドロームに陥っていない。
ポッと出の新人ではないので叩き上げた腕がある。その見せ方の上手さと配合比が評価を別けるだろう。やはり、どこか個性不足というか、置きにいった感は否めないのだが、それでもダイナミックなハードサウンドは硬派な男の匂いを漂わせ、女子供を相手に金儲けをするだけではない、本格派の片鱗が見えているのに好感が持てる。まぁメディアからの評価が結審する風潮があるだけに、この音が高評価を得られるとはお思えないので残念である。
ドラマーがほとんどの曲でクレジットがあり、ドラムソロも披露したり、⑥と⑩でリードヴォーカルと担当と、バンドの主導権はドラマーにあると思うのだが、ギターを弾きリードヴォーカルも担当するブライアン・ジャックは、今作を最後にバンドを脱退。ソロアルバムをリリースしています。そのソロがメロディ派マニアから高く評価されサブスクでも見つけられないので、高額商品になっています。

このバンド、メジャーではないかもしれないが、実力は十分にある。適度なコマーシャル性、アメリカンロックの王道からブルース、そして少々匂わせるパンキッシュな響きと、上手くミックスして味付けも上々と個性を見せている。国内盤も出ているので、一定のクオリティは保持しています。やはり技術的に安定しているという点が大きいですよね。POISONとか下手だったもんなぁ。


CHILDREN OF BODOM - Hate Crew Deathroll ★★ (2021-02-21 21:00:53)

ハルフォードの前座で見たくらいの超ライトリスナーですが、ただで聴けますのでなんでも手を出します。こうして先日までまともに聴かなかった今作ですが、驚くくらいに鮮度の高い音楽性を披露しています。
もっとマイナーでクサ目のメロディを放り込んでいた印象があったのですが、実に現代的で洗練された音楽性を披露。マイナー臭を幾度感じさせないが泣かせのメロディが満載。ギターテクニックも素晴らしいし、デスヴォイスも上手くメロディに乗せ機能させている。個人的には、こうなると普通に唄えばいいのにと思うのでハマらないのだが、そういう不満を押さえ込むだけの曲作りの上手さが全面に出ており、勢いのある演奏とテクニックに埋没しないがテクニカルと言う演奏技術で酔わせているも見逃せません。
この手のバンドにありがちな泣け泣け泣けのメロディ主導ではなく、リフワークが美味しいのも個人的には良かった。
2004年と言う時代背景を飲み込み、ワールドワイドなサウンドに変換した今作。泣かせを抑え手にしたのは、ソリッドなアグレッション、彼等が向かう知はアメリカと言う事のなのでしょうね。
だってメチャクチャおしゃれなヘヴィロックになっていますからね。リズムセクションの作り方など恥ずかしいくらい時代を意識しています。
新しいメタルの登場だなぁという事を思い出しましたね。個人を偲んでご冥福をお祈りいたします。


CHINA - Alive ★★ (2022-03-05 19:02:43)

Marc Storace & China名義でリリースされた幻のライブアルバム。こんなコラボがあったなんて最近まで知りませんでした。チャイナの曲を中心にはしていますが、DPやZEPのカヴァーも登場。サミー・ヘイガーや当然クロークスからもやっていますので、チャイナ色は薄めです。
もっとメロディアスで繊細なサウンドを基調としたライブかと思っていたらマークの豪快な歌声を生かした、活きのいいロックサウンドを展開。ライブならではのラフさも加わり、メジャー感と骨太なロックサウンドは上手く調和している。
個人的には1stや2ndが好きなために、少々、野暮ったさも感じるのだが、American Womanやってたからなぁ、こういう曲調が基本路線なんでしょうね。ある意味、チャイナとクロークスの合体というスイスロックオールスターなる印象もあるだけに、こういうお祭り感は大切でしょう。でも主役は完全にマークですけどね。
名曲In The Middle Of The Nightも熱さが加わりましたねぇ。
シンガーが違うとこうも分かるのか、チャイナというよりはマークのソロに近い熱さMAXのライブ盤です。違うバンドだねぇ。


CHINA - China ★★ (2008-11-14 18:11:00)

チャイナと言うバンド名も音楽性には反映されないポップでキャッチャーなメロディアスHM/HRサウンドを披露し爽快感も合せスイスのボンジョヴィの名に相応しいクオリティを誇っている1stアルバム。欧州ならではの哀愁のメロディも優しく耳を撫で心が洗われますね。懐かしいバブリーな雰囲気も漂うが時代性を加味した優等生的スタイルも健全で爽やかな音楽性には合っている。良質なメロディアスHM/HRをお探しの方なら聴いて損はないかと思います


CHINA - China - Hot Lovin' Night ★★★ (2008-11-13 23:57:17)

キラキラとしたキャッチャーなナンバー
明るい身持ちになるが湿ったメロディに甘酸っぱいセンチメンタルな感覚も覚える
ヨーロッパのバンドならではだよなぁ


CHINA - China - I Need Your Love ★★★ (2008-11-13 23:59:11)

ギターが前面に出ていますね
ハードなシャッフルナンバー
こう言う曲をさらっとやってくれるのが嬉しい


CHINA - China - One Shot to the Heart ★★ (2008-11-14 00:01:24)

洗練されたキャッチーなメロディが耳を惹きますね
大衆性を加味したアレンジも悪くない


CHINA - China - Shout It Out ★★★ (2008-11-13 23:49:41)

バンド名を想起させるイントロに導かれ始まる
メロディアスかつキャッチャーな極上のハードポップナンバー
シンプルだが躍動感のあるリズムに時代を感じますね
サビメロがすきだなぁ
コブシを振る上げたくなりますね


CHINA - China - Staying Alive ★★ (2008-11-14 00:03:01)

ノリの良いハードな疾走ナンバー
メジャー感バリバリなのも時代をかんじるなぁ


CHINA - China - The Fight Is On ★★★ (2008-11-13 23:54:27)

ノリノリなハードポップナンバー
能天気にならない欧州ならではの湿った感じがいいんだよね


CHINA - Live ★★★ (2022-03-15 18:31:26)

Sign In The Skyが再発された際のボートラとして復活したが、今月末に単体で複刻版が出るライブアルバム。日本盤は7曲入りですが、正直、曲数が少なく盛り上がりそうで終わる感じが何ともしがたい、もどかしさもあるのですが、それでもスイス国内で行われたライブだけに完全ホームな勢いの中でメロディアスなサウンドを奏でてくれます。
やはり、チャイナはこの繊細さが重要でしょう。マーク・ストレイスと作り上げたアルバムは少々野暮ったいからねぇ。
ソフトケイスされた、いかにもチャイナな④から⑤の流れなんて、やっぱり良いもんねぇ。⑤ではライブならではのベースソロタイムも挟みノリノリで大盛り上がりです。これぞチャイナでしょうよ。でも7曲は物足りないぞ。