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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 2001-2100

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 2001-2100
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Broke [n]blue - Northern Light - Oriental Eyes ★★★ (2015-03-03 12:50:48)

浮遊感のあるメロディが印象的です
ミステリアスなムードもありますね


Broke [n]blue - Northern Light - Touching Me (Tonight) ★★★ (2015-03-02 20:15:51)

小技の効いたアレンジが好きですね
ロマンティックで甘美な歌メロも印象的です
北欧の風が吹いているわ


Brunette - Rough Demos ★★ (2019-04-19 13:23:54)

このバンドは、ニール・ショーンが合流してHARDLINEとして生まれ変わった事で有名な、ジョニー&ジョーイのジョエル兄弟がメインとなり活動していたアメリカンHM/HRバンドです。

その彼らのデモ音源が正式に世に出るとは驚きでした。ダウンロード全盛の時代だから叶った出来事なのかも知れませんが、アメリカンロックマニアなら、丁度シーンの過渡期だったが為にデビューへと漕ぎ着けられなかった有望株が、実際はどんな音で勝負をしていたかは知りたいものだったでしょう。それだけに、マニア筋にとってはオフィシャルでの音源化というのは嬉しい限りでしょうね(未聴だがブート盤があるのは有名である)。

オフィシャルな形ではあるが、デモ音源を掘り越したとはいえ、かなり厳しい音質であり、正規の商品として受け止められるかは、このグループへの愛が全ての鍵を握りそうです。
そりゃ名曲『Hot Cherie』のオリジナルが聴けたりするので、マニア心を擽りますが、チョイと厳し目のデモ音源の製品化でしょうね。移り変わるミュージックシーンの中で、彼らはアメリカンロックの良心となるストレートな作風で勝負を掛けていました。夢は違う形で叶いましたが、ニールとのHARDLINEが余りのも活動期間が短かっただけに、こういう作品はありがたいですよね。
また数々の元曲が聴けると言う資料価値もマニアにとっては大切なんでしょう。


Buffalo - Ride the Beast ★★★ (2018-04-06 15:22:01)

70年代後半から80年代の頭に活動していたNWOBHMバンドのコンピレーション作。ブームに乗りシングル2枚のリリースや数多くのコンピ作などに参加。マニアの間では割と知られる哀愁系のバンドだったが、フルアルバムの声はなく知らんうちに解散のNWOBHMあるあるだったのだが、2006年にヒョッコリはんとリリースされた今作に収録されたのは、レコーディング済みだった幻の1stの音源や未発表のデモからなるものらしく参加メンバーも入り乱れての一枚だ。これもNWOBHMあるあるとも言える雑多な作りの作風なれど、未消化な音源とはいえ、当時の勢いを感じさせる荒々しい作りは、マニアの耳を存分に楽しませるもの、暗く湿ったアングラサウンドの持つ普遍的魅力に麗しのNWOBHMを感じずにはいられません。ギランサバスのようなドライブ感の高い曲もあるが、くぐもった湿り気たっぷりのダークサウンドに悶絶、びっしょびしょに濡れる叙情的なフレーズなど英国ならではの旨味をたっぷり味わえるだろう。
ちなみにこのバンドは1989年に再活動、10年後に解散、そして2012年に三度再始動を行っている現役らしいので、こういう路線の新作を聴いてみたいものです。なぜ、このバンドが日本のマニアに知られているのか、それは彼が1980年にリリースしたシングル盤のジャケットに秘密があるからです。汚い字でBUFFALOだがら猛牛と書いてあるし、レコード会社も汚いカタカナでへヴーメタルレコード(メは明らかにXみたいだしレも角ばり過ぎ)、そして極めつけたスペース狭しと立と横アンバランスな特別篇と漢字で書かれている。そのカブキっぷりが話題になったのです。


Burning Desire - Break Free ★★★ (2022-07-29 15:04:15)

まったくバイオの分からないバンド。アメリカのバンド言うことらしいのだが、そこにも確証が持てません。ある日、Spotifyから類似するバンドとしてすすめられるのだが全然しらん。でもお金も掛からんし容易に試聴が出来るわけですよ。ハイトーン系の男性シンガーと、メインを飾るのは女性ギタリストという構図。これには興味もそそられますよね。
いかにも自主制作盤のらしい輪郭の甘い音質と怪し演奏の数々、ギターソロもウーン…怪しいさが満載である。しかし、メロディを大切にする曲作りと今のご時世、そうそうお目にかかれないオーソドックスな作りに、何故か耳を奪われ最後まで完走。ベタではあるが工夫を凝らしドラマ性を演出している点は見逃せません。
あくまでもマニア向けですし雑誌で紹介されるようなメジャー流通の作品に慣れ親しんでいる人に勧められませんが、レア盤に目のないマニアには、たまらんでしょうね。


C.I.A - In the Red ★★★ (2020-04-07 18:02:42)

NUCLEAR ASSAULTのドラマーとして知られるグレン・エヴァンスのソロプロジェクトによる1st。NUCLEAR ASSAULT組の客演や、嫁さんのサマンサまで参加はしているが、基本はグレン一人による演奏がメイン。しかも短期間のレコーディングという一発録音感満載の生々しい演奏は、ライブ感もあり聴き手に鋭い刃を突き立ててきます。
正直、ヴォーカルが弱いとう面はあるのだが、これが俺のやりたいことなんだという、矜持が自信となり音に現れており、説得力も十分。NUCLEAR ASSAULTと比較しすぎれば、頭の中で衝突する違和感はあれど、いい意味でのパターン化した音楽性と真っ向から取り組み、ソロプロジェクトとして動かしている意味合いを強く感じさせる工夫が沢山ある。
それは一見狭いようだが柔軟な姿勢をとることで、別のタイプの音楽性をも取り込みグレン・エヴァンス流の解釈で再構築、エネルギッシュな演奏は、NUCLEAR ASSAULTのファンが聴いても満足できるだろう。
だからこそラストの奥様に捧げるバラードなども盛り込み、ソロプロジェクトならではの味わいを楽しむこともできるのでしょうね。


CACOPHONY - Speed Metal Symphony ★★★ (2012-07-07 22:54:21)

あのシュラプネルレーベルから1987年にリリースされたネオクラギタリストに終止符を打つような二大スター、ハワイやアロハのギタリストとして知られる日本でも馴染み深いマーティー・フリードマンと後にデイヴィッド・リー・ロスバンドに加入する不治の病に苦しむ天才ギタリスト、ジェイソン・ベッカーがメインのバンドです。正直、個人的にはやりすぎ感が満載で一品づつは美味しいのに、なにやら食べあわせを考えないで食卓に料理を並べられた気分です。鶏のから揚げにバンバンジーに親子丼、良かったらフライドチキンもどうぞ、見たいになんでこんな組み合わせにしたんだ、どれも美味しいのになぜ!と言いたくなるてんこ盛り感なんです、でもその出ずっぱりなギタープレイの凄味は素晴らしくアレンジひとつでドエライ事になっていたでしょう。そこがこのバンドの聴き所のように思いますね、Voはゲスト参加ですが曲のクオリティを上げているとは言えず残念な気持ちにさせられますが、ツインギターが奏でるテクニックに裏打ちされ埋没することのない洗練されたメロディラインの美しさには思わずため息が漏れます。とりわけ日本人ならマーティーが奏でる美しくも妖しげな和風のメロディに引き寄せられるでしょう。インストプレイの緊張感とボーカルパートの強引さが良くも悪くもシュラプネルレーベルなんだと思う一枚ですね。


CACOPHONY - Speed Metal Symphony - Burn the Ground ★★★ (2012-07-07 22:33:48)

重苦しい出だしから一転
流麗に駆け抜けるパートのカッコよさに悶絶です
Voパートの重さとインストパートの華麗さとの対比が
バンドの姿を如実に物語っている


CACOPHONY - Speed Metal Symphony - Concerto ★★★ (2012-07-07 22:30:52)

素晴らしいツインリードを堪能できますね
これぞバンドの真骨頂でしょう
上手いと言うことは素晴らしい
ドラマ性の高いインストナンバー


CACOPHONY - Speed Metal Symphony - Desert Island ★★ (2012-07-07 22:56:05)

二人の個性がぶつかりあるソロが素晴らしい
退屈なミドルナンバーに華を添えてくれますね


CACOPHONY - Speed Metal Symphony - Savage ★★★ (2012-07-07 22:23:55)

テンションの高いクラシカルなイントロ
そしてメロディアスなソロ
実は唄メロも悪くないガチガチのメタルナンバー
少々詰め込みすぎです


CACOPHONY - Speed Metal Symphony - The Ninja ★★★ (2012-07-07 22:28:52)

マーティー・フリードマンのセンスが炸裂しています
メロディアスなギタープレイに尽きますね
力みまくった歌声が評価の分かれ目
メロディはいいですよ


CACOPHONY - Speed Metal Symphony - Where My Fortune Lies ★★★ (2012-07-07 22:25:53)

スリリングなギタープレイに尽きる
メタル度の高いクラシカルな疾走ナンバー


CACTUS - Cactus ★★★ (2017-12-13 13:05:05)

Vanilla Fudgeのリズム隊だったカーマイン・アピスとティム・ボガードが、ジェフ・ベックのラブコールに応えバンド結成に動くも、ジェフの怪我でバンド結成のアイデアは頓挫。ヴォーカルにラスティ・デイとギターのジム・マッカーティを迎え、その隙間を埋めるべく結成されたのがコチラになります。ブルースのスタンダードナンバーの①からハイテンションの演奏が炸裂、豪放磊落でへヴィグルーブに負けじと、自由闊達に弾き倒すギターがとにかくクール、強靭なリズム隊に目を奪われがちだが、マッカーティのギターは実に色気と野心に溢れていてギラギラと光り輝いています。
力強いグルーブを押し出した荒々しいパフォーマンスは、インパクト大のテクニックと同じくらい強烈ですね。人に語れるほど、70年代のロックに精通してはいないが、このバンドの魅力は①に凝縮されているでしょう。


CACUMEN - Bad Widow ★★★ (2019-09-28 22:16:05)

古くは70年代から活動するドイツの老舗バンドの一つ。バンド名をなんて読むのか分かりませんが、このバンドはBonfireの前身バンドとして知られています。メンバーもまんまBonfire、そして出している音は商業的な成功に狙いを定めた極上のメジャーサウンドで勝負を掛けたBonfireとは違うが、出している音は完全に同郷の先輩Scorpionsを意識したもの、この音もある意味、メジャーに打って出て成功に近づいた音と言えるのだが、切れ味鋭いリズムプレイに、官能的なフレーズで酔わせるソロ、変化自在とも言えるギターワークと、艶のある歌声で魅了するクラウスのパフォーマンス力の高さ、どれもが一級品の出来栄えを誇っている。正直、狙い過ぎと言うか、拝借感がエグイなぁと感じる場面もチラホラあり、潔癖な方なら許せないと感じるでしょうが、欧州的な翳りのあるメロディと図太いロックサウンドが放つウネリが心地よく身体を突き上げていきます。メロディラインがハッキリとした歌メロも秀逸、真似出来るようで出来ない上手さが光ります。やったもん勝ちの心理にも似ているのだが、質の高い模倣は、違う意味で称賛に値すると思っています。


CACUMEN - Down to Hell ★★★ (2021-06-06 20:12:08)

BON FIREの前身バンドとして知られるCACUMENの3枚目。オープニングの①はBON FIREでもリメイクされる曲で、両者の違いを味わえる叙情派サウンドで魅了してくるが、②では渡米後のSCORPIONSをイメージさせるような明るめの曲も用意、だが中身は濃厚な欧州風味が漂っており、単なるフォロワーでは終わらない魅力が満載。
堅実なプレイとアレンジ、何を聴かせたいかも明確に定めたバンドサウンドに死角は見当たらず、硬軟のバランス感覚に秀でた攻撃的なハードサウンドを聴かせてくれる。ACCEPTでもSCORPIONSでもない、洗練されたジャーマンサウンドの旨味。勿論、ハロウィーンのようなコミカルさもシュラガー風のコマーシャル性でもない、親しみやすさを隠し味に、フックのあるメロディを鋼のサウンドに搭載しつつ華麗に駆け抜けてきます。
ある意味、改名後は垢抜けすぎたという面もあるのだが、そこに不満のある方はこちらの方が大いに楽しめるでしょう。オープニングナンバーのみならず、これをたたき台に動き出しているのは間違いないので、その違いを楽しめる仕様になっているのも面白い。硬派なナンバーのみならず、泣かせのバラードも絶品だったのが強い。


CAIN'S DINASTY - Legacy of Blood ★★ (2016-01-26 13:18:08)

国内盤は『SPIRITUAL BEAST』よりリリースされていますスペイン産のメロデイックなパワーメタルバンドの1st。頭から勇壮かつクラシカルな響きを奏で力強く疾走、その様はヒブリアやエドガイ辺りの音楽性を踏襲、分かりやすメロディと勢いに溢れる演奏、シンフォニックなアレンジがアクセントとなり叙情性をアップとマニアのハートを掴んで行くのでしょう。その後も美しい調べが胸を打つバラードからパワフルな疾走ナンバー、メロディアスだがヘヴィなミドルナンバーと一辺倒にならぬよう多彩な楽曲を用意、緩急を効かせたアレンジが随所にドラマ性を生んでいます。全般的に詰めの甘い演奏がこの手のサウンドとしては少々致命傷になりかねないなと思う面もあるし、個人的に普段は聴かない音楽で正直聴いていて恥ずかしくなるのですが、クラシカルでパワー漲るスピード感溢れる楽曲、サビで拳を振り上げシンガロングしたい、そんなスタイルの音楽が好きな人には楽しんでもらえる要素も強いかと思います。


CANCER - To the Gory End ★★ (2019-06-07 13:20:13)

インパクト大なジャケットに見入りますが、このバンドが有名なのはそれだけではない。かの有名な商業誌のレビューにて4点をつけられた有名作。しかも名物編集長が付けたもんだがら真に受ける人も続出と、まさに歴史から滅せられた一枚(次のアルバムも10点くらいだった記憶がある)、そのレビューが面白く暗に西森なんちゃらの対訳と極悪詐欺師の悪名を持つ評論家のライナーをなじったりと、詳細は覚えていないが方々に対して辛辣な内容だったと記憶しています。

当時は、本当にこういうサウンドは認めてもらえず、今の若い人なら驚きを隠せないでしょうね。今日の評価はどのようなものなのか興味はありますが、所謂、スラッシーなデス系の走りとも言え、メタルシーンが壊滅した英国からこういうサウンドが生まれてきた事に驚いています。Sepulturaあたりと比較するとグルーブ感は弱いが、スプラッター/ホラー映画に対するオマージュとも言える歌詞など、しっかりとしたコンセプトを持っており、そのアイデアを音に落とし込んでいると言うのが最大の聴きどころ。

唸りを上げる歌い手も、時には断末魔の叫びを上げながら、ささやくような死の呟きも織り交ぜ、デス系ヴォーカルのあり方を提示しているようで、ちょっと面白い。上手い下手ではなくキャラの持って生き方が面白い。
昨今のデス系のような冷ややかな感触を持たないギターも今となっては逆に新鮮に聴こえ、独特のトーンを操るのがポイント。色んな意味で、今となってはプレ○○なスタイルが新鮮です。

当時は黙殺されたデス系メタルバンドのデビュー作。多くのデス系作品をプロデュースする敏腕プロデューサー、スコット・バーンズの仕事ぶりを確認して欲しいですね。


CANDLEMASS - Ancient Dreams ★★★ (2012-06-21 16:39:10)

1988年リリースの3rd。相変わらず重く引きずるような重厚なサウンドが初期サバスを想起させます、ですがギターは初期サバスよりもメロディックなアレンジを施し印象的なフレーズを奏でそのあたりに北欧の風を肌で感じることが出来ますが、個人的にはけして走らないスローナンバーの連続に物足りなさも感じます、でもそれがこの手のバンドの魅力ではまると逃げ出せなくなる妄信的なサウンドに引き寄せられるでしょうね。メサイヤ・マコーリンの朗々とした歌唱も呪術的な作風のなかで一際輝きを放ち闇の司祭となり艶やかな漆黒の闇を照らし出します、ひたすら暗く重く、メロディアスなギターが彩を添える暗黒美レイフ・エドリングが目指す荘厳かつドラマテックな音像を体験することが出来る一枚ですね。


CANDLEMASS - Candlemass ★★ (2008-08-20 20:55:00)

80年代後半のアンダーグラウンドシーンにその名を轟かせた彼らの復活作です
テクニカルなツインギターが奏でる重厚なサウンドがヘヴィでミステリアスかつダークな世界観を見事に表し、そこに一本気ではあるが朗々としたメサイヤ・マコーリンの歌声が魔術的な魅力を発揮し独自の様式を披露している。個人的にはロニー時代のサバスにも通ずる重さと妖しいメロディがここにはあると思う。初期サバスよりもメロディアスだが重たいのだ、メロディアスなアップテンポの①があるだけでカッタルイからと敬遠して欲しくないですね。重く暗く北欧ならではのメロディが混沌となり異彩を放っている姿は不気味だが美しい、初期HM/HRの様式がここのは息づいている。僕はRAINBOW等に見られる様式美に倒錯している人間だが充分に楽しめる作品です。こんなことを言うと叱られるかも知れないが、僕の青春時代にドゥームなんて表現はなかったし突然当たり前に雑誌で引用されだしてからは若干だが抵抗があったし何故そんなに細かくジャンル分けするのかと思ったものです、故に僕には彼らはコマーシャル性等とは無縁の純度の濃い正統派のHM/HRバンドなのである。


CANDLEMASS - Candlemass - Black Dwarf ★★★ (2008-08-22 15:55:07)

重厚なアンサンブルを従え鉈の如き切れ味のギターリフがグイグイと引っ張っていきます、ガッツ溢れるミドルハイナンバー
これぞHM/HRと言いたくなる強力な一曲です
メサイヤのスッキリした唄も悪くない


CANDLEMASS - Candlemass - Seven Silver Keys ★★★ (2008-08-22 15:38:40)

シンフォニックな味わいさえ感じられる重厚なミドルナンバー
流石はCANDLEMASS威厳さえ感じられます


CANDLEMASS - Candlemass - Spellbreaker ★★★ (2008-08-22 15:45:06)

ミステリアスかつダークな北欧のサバスの名に恥じない名曲
今アルバムのハイライト的なナンバーですね
漆黒の闇が押し寄せてくる重厚なサウンドに押しつぶされそうです


CANDLEMASS - Candlemass - Witches ★★★ (2008-08-22 15:50:04)

複雑なリズムプレイが妖しく光るドラマティックなミドルナンバー強力です


CANDLEMASS - Chapter VI ★★★ (2012-06-19 21:43:38)

1992年リリースのオリジナルでは5枚目。バンドの看板とも言えるヴォーカルのメサイヤ・マーコリン が脱退、新たなるフロントマンとして迎えられたのがトーマス・ヴィクストロム。前任者との違いがそのまま音となって現れたのか、それまでのドゥーム要素は控えめにトニー・マーティン時代のサバスサウンドを想起させるスタイルへと舵をとった感じがします。より普遍的なHM/HRサウンドよりのアプローチを披露し幅を広げましたが彼ら特有のミステリアスかつダークなドラマ性は健在、重厚なギターリフも聞こえてくるしテクニカルなソロプレイとクオリティを下げることのないプレイを披露しているので安心して聞くことが出来ますね。 やや型にはめられていますが幅広いレンジを使い分け朗々と歌い上げるヴィクストロムのパフォーマンスを及第点をつけれるし個人的には大いに楽しめましたね。惜しむらくは、この暗黒の世界観を醸し出すには音質の軽さが大きくマイナス要素を生み出していることです、何か全般的に薄味で、期待をして見た映画「オーメンⅢ」のようなスケールダウン感を否めないのが残念ですね。


CANDLEMASS - Dactylis Glomerata ★★ (2012-06-19 22:06:25)

1998年リリースの再結成第一弾、ギターにはあのマイケル・アモットを迎え入れバンドの創始者であるレイフ・エドリングが目指すドゥーミーな暗黒HM/HRサウンドを披露しています。ギターが一本になった分、キーボードが目立っていますが重厚なリフワークはバンドの生命線、自身が率いるバンドではもっと目立っているのでしょうがここでは五分の一となり支えていますね。聞こえてくる音は今の時代を意識しつつも彼らが築いていたスタイルを継承しつつも新機軸を打ち出し再結成の意義を問う内容かと思います、各曲ともドラマティックでスケールの大きな展開を披露、けして走ることのないひたすらヘヴィでダークな音像に独特の感性を植えつけられますね。でも個人的には何かよそ行きでバンドのしてのまとまりのなさを感じさせるのが難点な気がします。


CANDLEMASS - Nightfall ★★★ (2012-06-21 17:10:45)

漆黒の美学を追求する男、レイフ・エドリング率いるCANDLEMASSが新たなシンガー、メサイヤ・マコーリンを加入させて作り上げた1987年リリースの2nd。貫かれる闇の宴、暗く重く引きずる重厚なサウンドは初期サバスを想起させ北欧ならでなのでしょうか、徹底的に暗く湿った音像ながらもどこか儚げな幻想的世界観を映し出し独自のスタイルを披露してくれます。この手のサウンドを飽きさせる事無く聞かせるアレンジは実に素晴らしいですね。④のような曲を聴くと顕著に彼らが示すドラマ性を猛烈に感じさせられます、中毒性の高いリフワークと劇的な構築美が織り成す世界に、初期サバスのフォワローだけに留まらない個性を感じます。甘美な陶酔感を醸し出す唄メロの美しさとマコーリンのパフォーマンスを素晴らしく闇を艶やかなに照らします。たまにはこういったサウンドを聴きBGMにはなりえない劇的なドラマを堪能したいものですね。ちなみに⑥はショパンの葬送行進曲です


CANDY - Whatever Happened to Fun ★★★ (2016-02-12 13:39:07)

後にソロシンガーに転向するカイル・ヴィンセントやガンズのギタリストとして名を馳せるギルビー・クラークがいたバンドが1985年にリリースしたアルバム。メタル系バンドと呼ぶには軟弱すぎるが、ポップスとしてバッサリ切り捨てるのはチョイと思ったいない気がします。普段ハードなモノを食している諸兄にとっては軟弱極まりないパワーポップサウンドに煮え湯を飲まされる気分を味わうこと間違いない、あまあまなバブルガムサウンドに虫歯も疼きそうですが、アメリカ人がこういうのを作りのが実に上手だ、聴かせ方も上手い、やはり文化だなこの手の音は、そう納得させられる品質の高さが一番の聴きどころ。個人的にもロックバンドとして、あまりの優等生ぶりが苦手なんですが、ドライブなど長時間の移動でハードな耳を休ませたい時などにチョイと聴きたくなるのが今作の楽しみ方です。たまにはコーラ片手に思いっきりアメリカの風を感じながら嫌みのないホンマもんのロックを楽しみたいものです。ちなみにリズム隊の二人は90年にエレクトリックエンジェルスのメンバーとして名を連ねていますよ。


CANNATA - Watching the World ★★★ (2013-05-16 11:39:21)

AOR系のプログレ風アメリカンロックバンドARC ANGELのマルチプレイヤー、ジェフ・カンナタが1993年にリリースしたソロ作。国内流通は我等がゼロ・コーポレーションでしたね。小難しい難解さなんで微塵も感じさせない透明感のあるキラキラとしたハードポップサウンドを披露、アメリカンなAOR系のHM/HRマニアなら安心して手を出せる一枚ですね。ある意味万人受けするサウンドは全体的に個性不足だし小粒な印象を感じてしまうのがメロディ重視の整合感溢れる楽曲は見事に計算され尽くされておりジェフ・カンナタのセンスと才能が極上のメロディを奏でてくれます。繊細さとハードでポップなサウンドが放つしなやかさに身を委ね、優雅なひと時を楽しみたいものです。ドライブのお供にピッタリの一枚ですね


CANNATA - Watching the World - Let It Be ★★ (2013-08-10 17:06:20)

メロディアスなスローナンバー
サックスの音色も大人ですね


CANNATA - Watching the World - Watching the World ★★ (2013-08-10 17:04:54)

大人っぽいですね
落ち着いて聴けるロックサウンドの旨味が丁度よい


CANNATA - Watching the World - When It's Love ★★ (2013-08-10 17:03:28)

爽快ですね
押さえ気味ですが全体的に纏まっています
嫌味の無い安定感のある一曲
まぁね


CANNON - Thunder and Lightning ★★★ (2019-09-04 17:34:53)

中央でフライングVを掲げるジャケも印象的なジャーマン産のメロディアスHM/HRバンドの1st。ドイツらしい生真面目さと、バブリー臭が互いに共存、硬質過ぎないがソフトになりきらないのが、ドイツ産ならではの魅力だろう。
ハードに迫るバックの演奏と、ジョー・エリオットにフォロワーとも言える唄い回し(80年代に溢れ返ったタイプの一つ)全てにおいて懐かしい空気が充満しているので、この時代を愛するマニアなら大いに楽しめるでしょう。またメタルバブルに浮かれたシーンにちょっとと思っている人には、硬軟バランスをうまくとっているので、逆にチャレンジして欲しいです。
ソフトで口当たりが良いだけではないハードさが加味されているのがポイントですからね。この手のサウンド、北欧勢ならクラシカルさやメロウさが塗されるのに、ドイツだとこうなるんだと思わせるのが個人的には面白い。


CAPTAIN BLACK BEARD - Neon Sunrise ★★★ (2023-04-19 16:43:18)

北欧産のメロディックメタルバンドのフルアルバム。瑞々しい鮮烈なメロディとポップセンスを駆使した楽曲はどれもがフック満載で耳に残りますねぇ。まるで大映ドラマの主題歌で日本人アーティストがカヴァーしそうなヒットポテンシャル満載の楽曲が並びます。
その優等生感にイマイチスリルは漂わないのだが、一曲のクオリティは高く表情豊かな楽曲を並べることで、飽きさせない工夫を凝らしている。アルバム単位でもイケるが、個人的には少々、甘めの為に、途中でガッツリハードなモノを挟みたくなる衝動に駆られる。

とにかく飛翔感がハンパ無い、ノリの良いリズミカルなテンポと展開、ベタだが期待を裏切らないので、その筋のマニアにとってはガッツポーズ連発の優等生アルバムとなるだろう。

躍動する叙情的なメロディ、キーボード、ギター、リズム隊と勤勉にバンドサウンドを支え、歌い手をもり立てている。ディスコAORと呼ばれていると今作で知りましたが、打ち込みベースじゃないしねぇ。でもAOR調の軽やかなサウンドは聴きやすいので、ハードサウンド初心者にススメるにはピッタリでしょう。


CAPTAIN BLACK BEARD - Sonic Forces ★★★ (2020-05-18 12:31:58)

北欧産メロディアスHM/HRバンドが2020年にリリースした5枚目。リリース元はAOR HEAVENですからね、寸分の狂いもなく繰り広げられるは、夜空にオーロラが輝く北欧サウンドを披露。その煌めくスウィートメロディに安堵を覚えるでしょうね。
スリルや先鋭的な刺激はなくても、安定感のある粒のそろった楽曲はどれもが一定の水準をクリア、全編シングル向けとも言えるコンパクトな構成とキャッチーさに、この道を極めんとする職人気質を感じ目を細めてしまいます。
新シンガーも硬軟絶妙に交ぜた歌い回しで重責を全う。丁度いいスパイスを効かせてくれます。疲弊した身も心も、癒してくれるハードポップサウンド。いい意味でのお手軽さ、そのインスタント感を無駄なく仕込む事で、極上の癒し系ハードサウンドに昇華した手腕は見事でしょう。H.E.A.Tの助力も大きいのだろう。


CAPTAIN BLACK BEARD - Struck by Lightning ★★★ (2020-05-18 12:48:18)

北欧のメロディアスHM/HRバンドが2018年にリリースした4枚目。今作からシンガーの座が紅一点のリヴ・ハンソンに変更。在庫過剰気味のパヤパヤとしたフェメールヴォイスなら、どないしようかと思っていましたが、彼女はピリッとスパイスを効かせたパワフルヴォイスを披露。少々、力が入り過ぎとも言えるが、ほぼファルセットで歌うよりは個人的にはありがたいので好感が持てます。ただ、この手のメロディアスサウンドには、少々声に色気が足りないとも思え、痛し痒しな面はあれど、そこは嗜好の問題。性別云々で、ロックを聴くような偏見まみれの時代錯誤者でもなければ大いに楽しんでもらえるでしょう。
期待を裏切らない展開と構成、2020年の最新作は、少々薄っぺらい音になっているので、これくらいロックな歯ごたえがある方が良いでね。プロデュースを担当するのはH.E.A.Tのヨナ・ティー、その辺りも完全に音に影響が出ているでしょう。両者の思惑が合致して出来上がった至高のメロディアスHM/HRサウンド、フックと哀愁に満ちたポジティブソングが満載です。


CAPTIVE HEART - HOME OF THE BRAVE ★★ (2008-08-03 16:26:00)

今は無きAVEXのベアナックルから1997年にリリースされた1stアルバムを紹介します。
サバイバーのジム・ピートリックの支援を受けデビューを果たします。
故にアメリカンな哀愁のメロディアスハード路線を披露しその手のマニアなら安心して聴くことが出来ると思います。少々ハスキーな歌声は適度に湿り気を帯びており叙情的なサウンドとの相性は抜群で味わい深いものがあります。美しいボーカルハーモニーを軸に派手さは無いが堅実なギタープレイが耳馴染む良く絡み、この手のサウンドには欠かせないKEYのプレイは華やかに彩りを添えます。時代を考えると奇跡的なサウンドだし良くもデビュー出来たものだと関心しました。全般的にストレートなアメリカンロックを展開し地味な印象を受けるがSTYX,SURVIVOR,NIGHT RANGER辺りが好きな人なら聴いて損はないかと思いますよ。産業ロックとバッサリ切り捨てるのは簡単だけどこの時期になると聴きたくなりますね。爽快感たっぷりの微炭酸なノリがいいんですよー


CAPTIVE HEART - HOME OF THE BRAVE - CAN'T STOP ★★ (2008-08-03 16:30:17)

美しいボーカルハーモニーを活かした躍動感のあるアメリカンなハードポップナンバー爽快感溢れる佳曲です


CAPTIVE HEART - HOME OF THE BRAVE - HEARTACHE ★★ (2008-08-03 16:51:34)

叙情的なメロディと躍動感のあるリズムが耳を惹く哀愁のアメリカンハードなバラードタイプの佳曲です
目新しさはないが適度な湿り気を帯びた歌声がマッチしています


CAPTIVE HEART - HOME OF THE BRAVE - IT'S TOO LATE ★★ (2008-08-03 16:44:45)

爽快感のあるボーカルハーモニーが心地よい
王道を行く産業ロックナンバー
適度な湿り気を帯びた歌が活きてますね


CAPTIVE HEART - HOME OF THE BRAVE - JUST ONE TOUCH ★★ (2008-08-03 16:48:21)

王道を行くアメリカンな哀愁のパワーバラード


CAPTIVE HEART - HOME OF THE BRAVE - OVER YOU-OVER ME ★★ (2008-08-03 16:37:36)

仄かな哀愁が薫るハードポップナンバー


CAPTIVE HEART - HOME OF THE BRAVE - RIDE OF YOUR LIFE ★★ (2008-08-03 16:41:17)

王道を行くアメリカンHM/HRナンバー
スッキリしすぎだが悪くない
堅実なプレイが心地よいね


CAPTIVE HEART - HOME OF THE BRAVE - SHATTERED DREAMS ★★★ (2008-08-03 16:35:45)

適度に湿り気を帯びたアメリカンな哀愁のバラード
叙情的な美しいボーカルハーモニーが泣けますねー


CAPTIVE HEART - HOME OF THE BRAVE - TILL THE END ★★ (2008-08-03 16:33:33)

しっとりとしたバラードナンバー
絵に描いたような展開を披露してます


CARE OF NIGHT - Connected ★★★ (2019-01-12 15:43:52)

ドイツのAor Heavenからリリースされた記念すべき1st。北欧産の叙情派メロディアスHM/HRサウンドをAor Heavenが手掛けるんだからハズレを掴まされるわけが御座いません。期待を裏切らない展開は、テクノロジー以外でグランジやオルタナなんてブームがあったんかと錯覚させるような80年代テイスト満載の素直なサウンドは、フックに富んだ哀愁のメロディと瑞々しい北欧の風が吹く、もはや古典とも言えるスタイルを踏襲。繊細さとロックのダイナミズムさを巧みに織り込ませながら、切なさと甘美なポップセンスが両立させるブランドサウンドを余すことなく聴かせてくれます。
歌を大切にした作りながらも優しく包み込むキーボードの甘美な旋律、そしてツボを押さえた情感豊かなギター、あまりにも出来過ぎ感が強いために、大きな個性を見つける事は出来ないが、メジャー級の洗練度と完成度の高さは、デビュー作としては申し分ない出来栄えであり、聴き込む程に味わい深さも出てくる。
それにしても改めて北欧のバンドはメロディの組み立て方が上手いと再確認させられた。そりゃ国内盤がRUBICON MUSICから出たのも理解できますね。


CARE OF NIGHT - Connected - Say a Prayer ★★★ (2019-02-16 11:53:30)

美しいメロディに連発にため息が溢れます
素直に耳が喜びますよ
蒼天だなぁ


CARRIE - Secrets ★★ (2018-11-09 13:19:19)

Mad Maxを抜けたギターのウィルフリード・シュナイダーとドラムのウウェ・スタルクらが参加するバンドのデビュー作。フロントにはアネルネミ・ディンドルフなるトルコ系のドイツ人女性シンガーも据え置き、正攻法で迫る攻撃的なHM/HRサウンドを披露。オープニングが地味目の曲で始まるため肩透かしを喰らうのだが、アルバムは尻上がりにテンポアップする構成になっている。
ツインギターにキーボードもいる6人編成、それでありながらもメインストリーム寄りのポップさではなく伝統的なハードサウンドで勝負を掛けてきた姿は好感が持てますね。
アルバム一枚の短命で終わったバンド。リリースは1985年、レコード会社も閉鎖したマイナーなEarthshaker Recordsとくれば、オフィシャルな再発盤も望めないでしょうが、プロデューサーのクレジットに、あのラルフ・ヒューベルトの名前があるのに驚きです。彼のキャリアとしては、かなり初期の頃に手掛けたプロデュース作でしょうね。

硬めの歌声と、屈強なリフワーク、そして剛毅に打ち鳴らされるリズムプレイ。そこにキーボードが空間を広げる演出を施し、キメのフレーズがあるという構成。叙情性もあるし、工夫を凝らした音楽性ではあるが、やはり硬さからくる地味さは拭えない。それでも最後まで聴かせるのは多様性のある楽曲によるとことが大きい、やはり曲順は重要だ。
そういえばWARLOCKの初期の作風もこんな感じだったような気がする。


CASBAH - DINOSAURS ★★★ (2014-07-28 14:20:31)

1998年にロードランナーからリリースされた往年の名曲をセルフリメイクしたベストアルバム的要素の強い一枚。10年以上も前の入手困難な音源が復刻した事だけでも十分に買いなのだか個人的には初期の名曲ロシアンルーレットが現メンバーで聴きなおせる事に興奮しましたね。CD化に伴いガチガチのタイトプレイが、より分厚くメタリックに仕上げており、楽曲にヘヴィさとアグレッシブさを増量、一気加勢に暴れ倒しています。時にはタイトで重苦しいさすら感じさせる凄みとパンクやハードコアからの影響も強い楽曲などもあり彼らの成長ぶりが伺い知れ、凄みも増しております。一言では言い表せない、ある意味一つのスタイルにハマらない懐の深さと、直情的で媚を売らないサウンドは聴き手を選ぶかもしれませんが国産スラッシュの重鎮カスバの歴史を凝縮した一枚。スラッシュマニアを自負する方なら押さえておいた方が良いですね。


CASBAH - DINOSAURS - Death Metal ★★★ (2014-07-28 14:43:44)

ヘヴィネスさとグルーブが強調された一曲
殺気立つアグレッションと怒りに満ち溢れた
初期の代表曲ですね


CASBAH - DINOSAURS - Discharge ★★★ (2014-07-28 14:37:40)

アルバムの一曲目
強靭なグルーブを叩きつける出だしから
一気に突っ走ります
過激ならしい一曲ですね


CASBAH - DINOSAURS - LOW INTENSITY WARFARE ★★★ (2014-07-28 14:45:04)

こちらも初期の代名詞
パンキッシュな突進力がたまりません


CASBAH - DINOSAURS - Russian Roulette ★★★ (2014-07-28 14:41:18)

男気あふれるアッパーな一曲
「ダッダッダイハード」に
「ロシアンルーレット」ってギャングコーラスがたまらん
羽鳥氏のモヒカン&メイクも思い出しまよ
個人的にはカスバと言えばこの曲です


CASBAH - RUSSIAN ROULETTE ~NO POSERS ALLOWED 1985-1994 ★★★ (2019-04-30 19:12:25)

98年に初期の音源をリメイクしたアルバムをリリースした。現代的にアップデートした音質とライブで鍛錬されたリメイクは、彼らにとっても大きな意味があったろう。仕上がりに関しては賛否もあったが(低音の迫力不足を指摘する声が多い)幻の音源が世に放たれたのは嬉しかった。
後年、今度は本格的な初期の音源の掘り起こしに作品をリリース。個人的にはコピーを重ねまくったデモ音源や、アナログ盤のEPをテープに録音したものしか聴いた事がなく(当時は愛聴したものである)、当時の貴重な音源の復活劇には驚きを禁じ得ませんでした。

ライブでは多くのファンから拍手喝さいを浴びるバンド。今作にはそんな何かを突き破ろうとする熱気や凄みが充満している。リマスターされたとはいえ各段音質が向上したわけではない。それでもここには、嘘偽りのないダイハードな男達による魂を焦がすへヴィロックサウンドが存在しているだ。身体の奥底から鳴り響くへヴィなウネリ、2015年にリリースされた新作ももオーガニックなへヴィロックを奏で感心させられたが今作を改めて聴き、このバンドの本質と言うか、そのピュアな精神性は何も変わっていない事を再確認しました。好む好まざるを得ず、認められるべき本気の音がここにはありますね。

雷鳴の如く激しく暴れるリズムプレイの突破力、切れ味鋭いギターはアイデアが豊富で実に面白い。へヴィなサウンドを従えてうねりを上げる羽鳥の咆哮はフロントマンとしての重責を十分に果たしている。むしろライブの方が演奏も唄もパワフルだ。
かつて雑誌でSABBRABELLSの1stの批評で、こんなのがあった。バンドの熱さをレコーディングに落し込めないみたいな感じだったと記憶しているが、今作にも通ずるものがあるだろう。それほど、彼らのライブは熱量の高いものだ。今作を聴き、カスバは本当に意味でのライブバンドなのかもしれない。会場を包み込む熱気と一体感、あのパワーを体感したものなら、今作は彼らのポテンシャルの一部でしかない事を知っているだろう。日本が誇るダイハードなメタルバンドの初期音源集。
これほど熱いエナジーが迸っているのに、ライブの熱量に及ばないと言うのだから凄いよね。
海外の有名アクトにも引けを取らないポテンシャルと幅広い音楽性、それらを無理に型に押し込める事無く自然体で鳴らす姿に激しく共感しますね。

ありがとうディスク・ユニオンですよ。でもこういうバンドが音楽だけで飯が喰えないってのが、何とも嘆かわしいよねぇ(涙)


CASBAH - Reach out ★★★ (2015-11-14 15:04:20)

国産スラッシュメタルシーンを語る上で外す事の出来ないダイハードな男たちによる2015年リリースの彼らが辿ってきた音楽性の遍歴を総括するような濃密な一枚。これまで以上に親しみやすいメロディの導入、それらを明確に際立たせる強靭な躍動感を誇るリズムと突破力の高いリフワークは今まで以上に艶を増し、羽鳥の激烈な咆哮がグイグイと牽引しつつも聴き易くまとめ上げた今作は過去最高の出来栄えを誇るといっても過言ではないでしょう。

かつてのハードコアスタイルにも通ずるハイテンションな楽曲とは違う丹念に構成されたバラエティに富んだ楽曲も収録され、その威厳溢れる力強いパフォーマンスは昔の名前で出ています的なスタンスとは違う今の時代を生き抜く強烈なアイデンティティを誇示、ヘヴィメタルの様式を踏襲しつつも破壊的なニュアンスを駆使する様に改めてひれ伏しました。

また力任せに突進するだけではない芸の細かい演出も冴えわたり、その成果は⑤How Longや⑨のInside Me等の楽曲において顕著に表れているでしょう。モダンさも含めこうして間口も広げより深く深化した音楽性はスラッシュメタルという枠を超えヘヴィなロックサウンドを好む多くの人に訴えかけるものがあるかと思いますね。
多様性を帯びたシーンの中で、これほどオーガニックな響きを聴かせるサウンドと言うのは至極稀有な存在である。勢いだけではない羽鳥の唄は、海外のアクトと比べても引けを取らない貫禄がある。そんな羽鳥の寄り添うようにギターは感情の起伏を叫びあげる。大地を揺るがすトライバルなドラム、その大地を駆け抜ける疾風怒濤のベースはバンドの底を支え、この揺ぎ無きへヴィロックサウンドの根幹を担っています。

個人的にもまっさらな気分でキャリア云々関係なく理屈抜きに楽しめました。ロシアンルーレットの玉、全部入ってたよ。


CASBAH - Reach out - Unsung Heroes ★★★ (2019-02-16 12:06:11)

羽鳥さんの咆哮もらしさ全開
このバンドならではのタイトさとマッシブなスラッシュサウンドに悶絶
ギターソロも聴き応えたっぷり
扇情的なコーラスワークもやられた


CATS IN BOOTS - Kicked & Klawed ★★★ (2019-06-11 16:53:25)

聖飢魔Ⅱのギタリストとして活躍していたジェイル大橋がバンドを脱退。外国人シンガーとドラムを加え日米混合バンドとして再スタート。アメリカのキャピトルレコードを契約を交わし全米デビューを果たす記念すべき1st。

聖飢魔Ⅱ時代から、アメリカンロックからの影響の強さを楽曲やプレイからプンプンと匂わせていたが、ここで聴けるサウンドは完全にアメリカ仕様。究極のアメリカかぶれサウンドを披露、言われなければ日本人がいるとは思わない徹底した国際基準が凄い。
時代の流れもありラフでソリッドなスリージーロック路線は完全に波調が合っており、パワフルかつタイトなリズムセクションの歯切れの良さや、主役たる大橋のギターワーク、そして変化自在のヴォーカルスタイルはアクセル・ルーズにも通ずる魅力がありと、ギミックなしの本格的なアメリカンロックが楽しめる。

とは言え聖飢魔Ⅱファンにとっては本格的過ぎるし、洋楽という仕切りを持ちたがるマニアからは当然敬遠される存在となってしまった。また、このバンドは海外の活動を視野に入れていたものの、メンバー間の問題により、早急に活動は暗礁に乗り上げ、次の一手が出る事無く解散となったのも痛かった。これほどの良品が生み出せるのなら、是非とも2枚目を聴きたかったものですね。

バンド運営の難しさを体験する大橋隆、聖飢魔Ⅱ脱退後の代表作と言えば、脱退後直ぐに発売した今作を押す人も多いでしょう。勢いだけで押し切らない芸達者な活きの良いバンドサウンドも魅力ですよ。


CATS IN BOOTS - Kicked & Klawed - Bad Boys Are Back ★★ (2010-05-24 01:03:46)

単純明快ノリノリなロックナンバー


CATS IN BOOTS - Kicked & Klawed - Coast to Coast ★★★ (2010-05-24 00:56:51)

ハードにドライブする
ワイルドなロックンロールナンバー


CATS IN BOOTS - Kicked & Klawed - Every Sunrise ★★★ (2010-05-24 00:59:43)

けだるい雰囲気が良いですね
ムーディーなヘヴィバラード
この歌声も曲調にピッタリ


CATS IN BOOTS - Kicked & Klawed - Evil Angel ★★★ (2010-05-24 01:01:47)

ポップでキャッチーなL.Aメタルナンバー
小気味良いギターが印象的です
目新しさはないけど良いよね


CATS IN BOOTS - Kicked & Klawed - Heaven on a Heartbeat ★★★ (2010-05-23 04:02:52)

小気味良いギターリフが耳を惹きます
この疾走感もカッコいいです
個人的にはアルバムのハイライト


CATS IN BOOTS - Kicked & Klawed - Her Monkey ★★★ (2010-05-23 04:00:06)

ブルージーな雰囲気のあるハードロックナンバー
お約束感満載も僕は好きです


CATS IN BOOTS - Kicked & Klawed - Judas Kiss ★★ (2010-05-24 01:04:55)

ヘヴィなグルーブ感がかっこいいです
時代を感じさせるな
懐かしいですよ


CATS IN BOOTS - Kicked & Klawed - Shot Gun Sally ★★★ (2010-05-23 03:56:03)

日本人臭さを感じさせない
ノリの良いハードロックナンバー
豪快さと爽快感がカッコいいなぁ


CATS IN BOOTS - Kicked & Klawed - Tokyo Screamin' ★★★ (2010-05-24 01:06:41)

スライドーギターも印象的な
アメリカンロックナンバー
本物のグルーブ感がカッコいいよね


CAUGHT IN THE ACT - Act I: Relapse of Reason ★★ (2008-09-11 12:05:00)

1995年に今は亡きZEROコーポレーションよりリリースされた1st
適度に湿り気を帯びた叙情的なメロディが耳を惹く正統派のHM/HRバンド
派手さはないもののしっかりとしたプレイで曲を盛り立てるアレンジは素晴らしい
躍動感のあるビートを刻むリズム隊、的確なプレイで見せ場を作るギター
美旋律をより昇華させるキーボード、そしてしっとりとした哀愁のあるメロディをハスキーがかった歌声が優しく耳をなぞっていき、美しいコーラスにハーモニーと相俟って感動を呼びます聴いていて心が洗われますね。
美しいメロディを生かしたシンプルな構成に物足りなさを覚えるかもしれませんが
この躍動感溢れるリズムが華麗に舞う美旋律サウンドは一聴の価値があること思います
無名だがこういった生涯聴き続けるであろう音楽に触れるチャンスがあるからHM/HRはやめられません


CAUGHT IN THE ACT - Act I: Relapse of Reason - Changes ★★★ (2008-09-12 12:43:12)

泣きのバラード
サビでパッと明るくなるのがより感動を増幅させます
アメリカらしい泣き具合がたまりません


CAUGHT IN THE ACT - Act I: Relapse of Reason - Everytime (I Close My Eyes) ★★★ (2008-09-12 12:31:19)

アルバムのオープニングナンバー
美しいハーモニーとコーラスを生かした名曲です


CAUGHT IN THE ACT - Act I: Relapse of Reason - Silent Soldiers ★★ (2008-09-12 12:44:56)

ハードなエッジの聴いたミドルナンバー
サビメロが好きですね
バッキングで聴こえるKEYがポイント


CAUGHT IN THE ACT - Act I: Relapse of Reason - Steal Another Fantasy ★★ (2008-09-12 12:47:51)

ダニーのエモーシュナルな唄が素晴らしいミドルナンバー
サビメロに胸キュンします
わりとダークな印象を受けるのが時代を感じさせますね


CAUGHT IN THE ACT - Act I: Relapse of Reason - The Fall ★★ (2008-09-12 12:51:25)

幻想的な雰囲気のあるメロディアスなミドルナンバー


CAUGHT IN THE ACT - Act I: Relapse of Reason - These Eyes ★★★ (2008-09-12 12:54:54)

適度な疾走感がカッコイイ哀愁のメロディアスハード
美しいコーラスとハーモニーを生かした名曲です


CAUGHT IN THE ACT - Act I: Relapse of Reason - Through the Years ★★★ (2008-09-12 12:35:19)

叙情的なメロディが耳を惹く哀愁のHM/HRナンバー
ギターソロに掛かる頃には悶絶してます


CAUGHT IN THE ACT - Act I: Relapse of Reason - Who Will You Run To ★★★ (2008-09-12 12:40:59)

イントロで聴こえるKEYのフレーズに名曲の予感がしましたね
叙情的なフレーズが胸を締め付ける哀愁のミドルナンバー
ツボを押さえて展開が素晴らしいし感動的です
個人的には今アルバムのハイライト
またダニーのしっかりとした歌声が良いんですね


CAULDRON - Burning Fortune ★★★ (2016-09-13 13:28:19)

結成は2006年、カナダ出身のトリオバンドが2011年にリリースした2nd。ド頭からNWOBHM直系の疾走ナンバーで幕が開ける構成にマニアならずとも体にボッと火をつけられる衝動を覚えるでしょう。そして扇情的なメロディとカナダらしいコーラスワークが映えるメロディックな②へと流れる展開にはモロの往年の空気を纏う仕様で、そのなんとも言えないモヤの掛ったサウンドはANGEL WITCH辺りを想起させるもの、これも昨今流行りのNWOTHMなんでしょうが、それらとはチョイと毛色の違うニュアンスが漂っているのが個人的にはツボですね。ポップさも加味された湿度の高い③以降もHM/HRの様式を堅守、硬軟入り混じった楽曲をバランスよく配置、捨て曲などないと思える仕上がりにマニアなら手を出さずにはいられないでしょう。上手いとは言わないが味のある歌声も癖になるし、個人的には⑤のカヴァーが憎い、US産カルトメタルバンドHalloweenのカヴァーだもんね。


CAULDRON BORN - Born of the Cauldron ★★ (2016-01-18 13:11:03)

US産エピックパワーHM/HRバンドの記念すべき1st。ダークでミステリアスな世界観はマニラロードにも通ずる気合いの入りよう、ヘヴィで重量感のある楽曲における説得力の高さ、⑤のような楽曲で聴ける飛翔感、ダークファンタジーな②の濃密さ、幻想的なムードと供に撒き散らされる不穏な空気が野蛮な狂気を孕んでいる①、暗黒の世界を黒く光り輝かせるヒロイズム溢れる⑥、多彩なリズムチェンジが耳を惹くファンタジックな③と、実に濃厚な世界観を抽出し眼前と広がるは、不穏な空気に包まれたヒロイズム溢れるダークファンタジー、それらを否応なしに体感させてくれる一品。スッキリ走り出すわけでもなく、キャッチーさもないので、この手の音楽性は聴き手を選ぶしライトリスナーには向かないのですが、むせ返るような密度の濃い世界観、一度ハマると抜け出せない吸引力の高さと奥深さは、中々のモノですよ。


CC-ROCK - Cc-rock ★★★ (2014-09-09 13:21:38)

メロディ愛好家なら認知度も高いでしょうT'BELLのパトリック・ティーベルとロジャーさんが全面的なサポートを施しているスウェーデン産のバンドが2007年にリリースしたミニアルバム。懐かしい空気を纏った北欧ハードポップを惜しげもなく披露、透明感のあるコーラスハーモニーは勿論、二本のギターを軸にハードに迫るも糖度も高めなメロディにスパイスをまぶし甘辛ロックが爽快に駆け抜けます。王道なハードポップナンバー①に始まり、リフワークも冴えわたる②、哀愁の胸キュンナンバー③とバラエティに富んだ曲が目白押しラストのOne Reason Whyはボーナストラックなんですが作品を邪魔する事無い哀メロナンバーで無駄のない6曲入りのミニアルバムに興味は尽きません。フルボリュームで作品を聴きたいと思うのですが、これ以降の活動は知れず続編は出ていないような気がします。T'BELLファンは勿論でしょうが、北欧系の爽快なハードサウンドをお探しの方は聴いて損はしないでしょう。甘すぎないからエエのですよ


CELTIC FROST - Cold Lake ★★★ (2023-11-06 14:29:04)

初期の作品や再結成したアルバムしか知らない若い人には、この音を聴いてCELTIC FROSTといっても信じて貰えないでしょう。前作からアヴァンギャルドな雰囲気が高まり、所謂スラッシュメタルやブラックメタルなどとは距離を置く独自性を垣間見せてきた。元々がサバス+DEATHCHARGEなどと形容され、その暗黒様式は模索中という感じもあったので、前作で魅せた独自性は異質な世界観に踏み込みオリジナルティを研磨していた。
その中で、メンバーが刷新。結局残ったのはTom G. Warriorことトーマス・ガブリエルのみ、そして次に進んだのがこの方向性なのだが、グラムメタル化したと方々で非難されたが、グラムメタルにしては随分、ダーティーで突き放すような音楽性、大衆的な面もあるがけして付き合いやすいサウンドではない。なんども形容しがたいスタイルとなった。元々歌の上手さで聴かせるタイプの歌声ではないトムさん。それだけに、この方向性には可能性を感じないのだが、ノイズからのプレッシャーでもあったのか?と勘ぐりたくなるほど、スタンスを変えてきた。
多くのファンが口々にする、彼らのカタログの中で最弱のアルバムと呼ばれる一品。しかし一周回った、今の若い人には是非ともトライして欲しい一枚ですね。苦心の末に生み出されたような大衆性を見据えた音楽性。その中でも前作にあったアヴァンギャルドな空気感を保ち、シーンに切り込もうとする姿はけして非難されるだけではないように感じます。
ある意味、このバンドの持ち味は内なる変革と一つの場所に留まらない精神性にあるんでしょうね。そういう見方を変えてみると景色も変るから面白い。先入観を捨てて向き合って欲しいですね。


CERBERUS - CERBERUS ★★ (2008-09-03 04:04:00)

OUTRAGEが運営していた30min recordsよりデビューの三人組
トリオと言えば真っ先にTANKやMOTORHEADを思い出しますが、それらにも負けない
猪突猛進なスラッシュサウンドを披露、クランチなリフと合わせグッとくるモノがある
男気溢れる高田の野太い歌声もこの手のサウンドには必要不可欠
ドラムス丹下氏の影響もあるのか初期OUTRAGEの臭いもしてきて正統派のHM/HRマニアにも充分アピールしえるものがあり、テクニカルなギタープレイも華やかな印象を与え独自の色を感じさせる。丹下の存在も気になったがHELLGENOMのVoの逞しさに惚れアルバム購入を決意していたが、その期待に応える素晴らしい男臭い本気のメタルサウンドを披露してくれました。温故知新彼らのは古くて新しいものがあり日本人云々で敬遠されているなら余りにも惜しい存在です。僕はもはやこの手のサウンドを主食としなくなったが無視できない説得力溢れる好盤です!


CERVETERI - Arabesque ★★★ (2022-02-13 20:55:01)

群馬産の国産HM/HRバンドの1st。お知り合いからSpotifyでも聴けるし古い国産メタル好きのワタクシには向いているバンドと教えて貰いましたね。いくつになってもそういう信頼ある筋からの情報は欲しいですねぇ。
女性シンガーHINA嬢を擁する4人組のバンドですが、正直、音質は良くありません。昨今のメジャー資本の音に慣れている人にとっては、薄っぺらいなぁと感じるでしょうが、ワタクシのような四畳半サウンドに慣れ親しんでいる人間には問題も無く、むしろ人間が演奏しているサウンドに対する信頼度はこちらの方が圧倒的に上です。
今はテクノロジーの恩恵を受けすぎて、皆が機会みたいに味気ない演奏を聴かせてくれます。オジー・オズボーンの最新作なんて、顕著でしたが、このバンドのそういう意味でアナログなスタイルを貫いています。

無駄を廃したシンプルな作りにロックを感じますが、個人的には少々J-POP臭が強い歌い手と歌メロの作りに恥じらいを覚えてしまいます。昔の44マグナムやアースシェイカーの方が臭いだろうと、ススメてくれた人に言われたときは、何一つ反論する気にもなりませんが、そういう若いバンドなのに懐かしい時代のエッセンスを感じさせるバンドではあります。
昨今流行のメタルコアとは違うジャパニーズハードロックとはしょる事無く言いたくなるバンドのデビュー作。良い意味でオーバーダブしない演奏は清いです。
3曲目のKEEP THE FAITHとか頭から好きなのよ、王道ジャパニーズサウンドなのよ、大好物なのよ。なんだかんだ言いましたが上手いんですよね。リズム隊もしっかりしているし、ギターもスピーディーなピッキングから繰り出される高速プレイからブルースフィーリング溢れるエモーショナルなタッチまで巧みに演奏しています。だから④もカッコいいのよね。
そして、このあたりで完全に女性シンガーに対する免疫も出来、最終的にはノリノリでアルバムを通して聴いてしまいました。

シンコーミュージックから寵愛を受けるNEMOPHILAなんかよりも、よっぽど芯のあるロックサウンドで勝負をかけていますね。何よりハードな音楽を聴いてみようというライトリスナーにススメやすい音楽性になっています。しっかりと体幹のできあがったメロディアスでキャッチーなサウンドはガールズロックバンドのCYNTIAとかAPHASIAあたりが好きな人なら全然イケるでしょう。
アニメソングの挿入歌みたいなロックスターも全然様になっているのよ、最初軽くバカにしていた自分が一番恥ずかしい思いをしているのよ。自戒の念も込めて、フラットな耳でお楽しみください。
そしてワタクシは、このバンドの音源に触れる直前にタイムスリップして、自分自身にハリセンを喰らわしたいです。ゴメンよCERVETERIの皆様。そして実は今だにバンド名を読めないでいますよ。


CETI - Czarna Róża ★★★ (2014-07-18 14:18:41)

TURBOのシンガーだったGrzegorz Kupczykさんが立ち上げた事でも知られるポーランド産の正統派HM/HRバンドが1989年にリリースした1st。パワーメタルな①に始まり、RAINBOWな②など当時スラッシュサウンドへと倒錯するTURBOとは真逆のクラシカルなスタイルを貫くパワーメタルサウンドが聴け、彼が進みたい道がこっちだったんだなぁと認識することが出来る一枚でしょうね。東欧的なクサさとは違う叙情的でキャッチネスさも取り込んだワールドワイドなスタイルは頼もしく映り、ポーランドがゴシックやデスだけではない良質な正統派メタルを供給していた事を知らしめる一枚でしょう。テクニカルなギターと適度な重さと疾走感、叙情的なメロディがしなやかに駆け抜ける様式美サウンドにマニアなら心奪われるでしょうね。力強く情感のある歌があればこその説得力です。ちなみにギターはTURBOの創始者じゃないAndrzej Łysówさんが弾いていますよ。


CETI - Lamiastrata ★★★ (2014-07-18 14:29:49)

1992年リリースの2nd。前作同様ネオクラ風味もあるパワフルな様式美サウンドを推し進め、前作以上にKeyのパートも盛り込み、しなやかで艶のある東欧産メタルの真髄を堪能出来るでしょうね。我が国の特攻隊を扱った⑩なんかもあり日本人の琴線に触れるような剛柔タメ効かせた幅のあるサウンドは聴き応え十分、前作が気に入った方も正統派メタルが好きな方も安心して手を出せるクオリティを携えていますね。歌がうまく楽曲に埋もれない強さと情感豊かなパフォーマンスを聴かせてくれるGrzegorz Kupczyk健在だしギターも上手い、ドラマーも変わりアンサンブルも落ち着きレベルUPした今作はポーランドのメタルシーンを語る上でTURBO同様外す事の出来ない一枚でしょう。


CHACKO - Chacko ★★★ (2017-03-19 13:04:27)

ドイツのAXXISやDOROのソロアルバムなどのプロデューサーを務めたジョーイ・バリンに見出されデビューを果たすロリ・チャコのソロバンドが1986年にリリースした1st。アフリカ系の女性なのかな?健康的な小麦色の肌とパワフルな歌声が魅力の彼女、リリースは1986年と言う事でバブリーな香りが漂う乾いた軽めのリズムセクションですが、力強さと憂いのある繊細さが同居した歌声は、バラードありのハード目のポップサウンドありの多彩な楽曲も見事に歌いこなしモノにしているのが印象的。ハードでポップな歌モノロックが好きな方なら聴いて損はしないでしょう。長身で見た目の印象もロックシンガー然とした雰囲気があってカッコいい歌い手でしたね。


CHACKO - Chacko - I Know ★★★ (2017-03-19 13:06:27)

切なげなメロディが印象的ですね
パワーポップな一曲
そんなに力まないリラックスした歌声も悪くないですね


CHACKO - Chacko - Once Bitten Twice Shy ★★★ (2017-03-19 13:09:05)

ノリノリですね
ワイルドなパーティーロックナンバー
シングル向けの一曲です


CHAINSAW - Smell the Saw ★★★ (2019-07-20 23:11:29)

オールドスクール丸出しのサウンドで勝負するカナダの4人組による1st。とにかく懐かしい音色の剛直HM/HRサウンドを披露しています。スラッシュ風味もあれば、粗暴なR&Rにガチャガチャとしたホルモニックメタルに、スピードメタルもありと、メタル馬鹿一代を地で行く姿に笑みもこぼれますが、昨今の洗練されたへヴィサウンドに慣れ親しんだ耳には、相当クソダサく聴こえるでしょうね。メタル禅問答的な、お前が好きなのは流行りもんか?時代に左右されないガチンコなヤツかと問いかけられますね。
洗練度なのクソ喰らえ、ひたすらにブチまかれるむさ苦しいメタル愛。こんなもん聴いているのと馬鹿にされそうだが、ワタクシの貧相な耳にはビンビンに響き渡る愛すべきクサレメタルです。

そんなワタクシでも時折、臭すぎて居心地が悪いなぁと感じる面があるのも事実ですが…
裸の女を跪かせ、チェーンソーを突きつけるメタルマッドマンが映り込む趣味悪いジャケに、これもメタルと寛容な姿勢で愛でる方なら大いに楽しめるでしょうよ。趣味の悪さも音に表れていますからね。


CHANNEL ZERO - Channel Zero ★★★ (2021-12-27 14:12:20)

今は泣きドイツのShark Recordsからデビューしたベルギー産スラッシーの1st。まずは一聴して、そのワールドワイドな基準値を超える質の高い音楽性に驚く、物資不足な東欧圏の貧しい国とは思えないメジャーな質感、この手のバンドはどこか貧乏くさい一面が出るのだが、そういうハンディを微塵も感じさせない近代的なスタイルを披露。重ね合わせたリフワークに煽られるよう聴き手を扇動するのだが、スピードやパワーだけで押し切るのではない攻撃的だがメロディアスなツインギターのフレーズを軸に、タイトなリズムが躍動する劇的な展開を際立たせ飽きがこないよう工夫している。歌い手もジョン・ブッシュを彷彿とさせる場面もあり、デビュー作とは思えない貫禄のある歌声を聴かせバンドサウンドの頂点に鎮座、先人達が手本とは言え上手く作り込んでいますよね。


CHARIOT - Burning Ambition ★★★ (2021-11-07 18:56:23)

遅れてきたNWOBHM、1986年リリースと言うこともあり彼らなりに時代性を加味した作風に転換。その効果はメロディアスでキャッチーさも散りばめたブリティッシュロック路線で見事に発揮されているが、個人的にはかなり驚いた。
タンクのような哀愁系のリフも今作ならではの味わいだろう。普遍的なメタルとしての魅力は今作に軍配を上げるがNWOBHMとして括ると1stの世界観の方が上でしょう。
そういう趣向を加味して手に取って欲しい一枚です。燃える野心と訳せるアルバムタイトル同様、ここにはメジャー感を増した老舗のブリティッシュメタルサウンドがあります、メタルバブル勃興の1986年に時代錯誤だったろうが、それでもピュアなメタルを求める耳にはビンビンに届いていましたよ。


CHARIOT - The Warrior ★★★ (2021-11-07 19:18:41)

ムーブメントとしては完全に下火となったNWOBHM、遅れてきたルーキーとしては厳しい環境だろうが、彼らは実に全うにNWOBHMの世界観を貫いてきた。英国由来の湿りけっぷりの煮え切らないメロディと、どんよりとくぐもった音質、そのビシャビシャに湿ったサウンドメイクと分離の悪い音質のおかげで、懐かしいあの時代を空気を思いっきり体感できます。
それ故に、一般的なメジャー流通に作品に慣れた耳には退屈に感じるだろうが、ひとたび、この世界に足を踏み入れた迷い人ならば、ズブズブと沈み込み体中で味わいたい情熱系NWOBHMサウンドを楽しめます。シンガーの持って生き方もフィル・モグからの影響が顕著な唄い回しもあったり、初期型ブリティッシュハード系の系譜に連なる伝統芸能をアップデートしたスタイルは、地味ではあるが熱き血潮が滾る情熱的なサウンドを展開しており、リフで押しまくる姿も頼もしい限りです。
雑誌のレビューに振り回される万年ライトユーザーからの評価は低いが、輸入盤市場では話題となり高い評価を受けたのは今作の方だと胸を張れる同士ならば、まごう事なきNWOBHMサウンドを体感できる今作を支持するでしょう。時期的にも1984年という事でNWOBHMサウンドも熟成されてきていましたからね、全10曲、抜きん出たリーダートラックがなくとも楽しめるという、アルバム単位で勝負できる頼もしさもマニアからの支持を受けた要因です。NWOBHMを知りたい初心者には、最初に方に出会うべきバンドであると断言したい。
今でもチョイチョイ聴くアルバムですねぇ。


CHARIOT - The Warrior - Horizons ★★★ (2021-11-07 19:21:54)

UFOからの影響も強い一曲
ブリブリと唸るベースと小気味いいドラム
情念のあるギターと押しの強さ
その押しに負けない歌声
青空が似合わない情熱的なNWOBHMサウンドに唸ります


CHARLENE - I've Never Been to Me - I've Never Been to Me ★★★ (2014-10-01 17:02:13)

どこか儚く優しいメロディが胸を締め付けます
甘い雰囲気にどっぷりと浸りたい時などに効くと良いですね


CHASING VIOLETS - Outside Heaven ★★★ (2019-08-21 19:12:37)

共にシンガーソングライターである、サラとメリッサのフォンティーヌ姉妹によるAOR系のロックデュオによるデビュー作。プロデュースを務めるのがフレデリック・スラマであり、彼が曲作りにも大きく関与。彼の名前でポール・サブーやトミー・デナンダー、アレサンドロ・デルペッキオ、ヨラン・エドマンらを集め制作された一枚。

その為に完成度の高さは折り紙つきだ。③⑤ではヨランの伸びやかな声が彼女達と絡み完全バックアップ。他にも⑧ではポール・サブーが、⑦ではデイン・ドナヒュー(本気AORの世界では有名ですね)の名前があったりと、繊細でありヴィジュアル同様、華のある歌声ではあるが、これまたヴィジュアル同様決め手に欠ける個性薄な彼女達を見事にフォローしている。全体から発散される緩急をつけたハードさ、その絶妙なさじ加減はBGMにピッタリ。似たようなアイデアであり、コスリ倒したマテリアルだったりするのだが、手を変え品を変える事で色彩美豊かに感じさせるのが、プロデュースの賜物と言ったところでしょう。美形デュオをフォローした制作陣の勝ちですね。歌モノロックを愛するマニアなら手にとって損はしないでしょう。ヨランは上手いなぁ。もってくよぉ。


CHASTAIN - In Dementia ★★★ (2020-07-13 13:22:42)

アルバムジャケットから漂う生々しいオルタナ感、前作よりはメタル度は増しているが、スタイルとしては流行りもんに手を出した感触が強め。それでもメロディやスピード、ギターアプローチと、モダン化しすぎた前作よりは、戻っているのでファンにとっては、気休め程度とは言え安堵を覚える内容に落ち着いている。

特筆すべきは、2作目の参加になるケイト・フレンチの柔軟な歌唱スタイルの披露。パワー一辺倒では押し切らない、ヘヴィロックに合わせ表情豊かに声色を使い分け、妖艶なる破壊神たる魅力を発揮している。
新たなる女帝の誕生と思わせる、堂に入った歌い回しに恐れ入るのだが、運も実力の内ということか、こういう音楽性では、オルタナファンにとってもメタル系にとっても中途半端、需要の狭い音楽性に陥っているために、幾度話題に上ることはなかった。色のみならず確かに実力を持ち合わせていたケイト・フレンチを生かしきれなかったのは残念でならない。当時、彼女はラリー・ハウの嫁さんとして知られていたが、離婚後はコブラ・キングと再婚。そして一緒にバンド活動していましたね。


CHASTAIN - Mystery of Illusion ★★★ (2010-12-05 05:36:32)

デヴィッド・T・チャステイン率いるバンドの1st
パワフルな女性Voのダーティーな歌声に好みも分かれるでしょう
またレーベルがマイク・ヴァーニーだけにお得意の速弾きフレーズも聴こえてきますが
DIO風の正調HM/HRサウンドをアグレッシブ味付けしたスタイルは荒削りだが聴き応え充分です
初期ヨーロピアンマイナーメタルにも通ずるダークでミステリアスな雰囲気も
演出として聞き手を魅了するでしょう


CHASTAIN - Mystery of Illusion - Endlessly ★★★ (2014-12-19 13:25:23)

硬質だが甘いバラードナンバー
この雰囲気が大好きです


CHASTAIN - Mystery of Illusion - Fear No Evil ★★★ (2013-01-29 14:56:22)

イントロのギターオーケストレーションが凄いですね
そこから一気に雪崩れ込む展開もカッコいい
アルバム随一の名曲でしょう
このテンションの高さとテクニカルなプレイに脱帽です


CHASTAIN - Mystery of Illusion - I've Seen Tomorrow ★★★ (2010-12-05 05:22:07)

アグレッシブなDIO風HM/HRサウンドがキテます
この疾走感がいいですね


CHASTAIN - Mystery of Illusion - Mystery of Illusion ★★★ (2014-12-19 13:23:57)

ミステリアスかつダークなチャステイン風の様式美ナンバー
拘りの構成が映えますね


CHASTAIN - Mystery of Illusion - Night of the Gods ★★★ (2014-12-19 13:28:06)

メロディックなスローナンバー
レザー嬢の歌声が退屈にさせませんよ
パワフルだがしっとりと歌える逸材でしたね