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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1501-1600

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1501-1600
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BLACK SABBATH - Heaven and Hell - Die Young ★★★ (2007-06-17 03:56:18)

古き良き時代を伝える名曲です
この曲を聴けば安易にドラマティックと言う言葉は使えなくなりますよ


BLACK SABBATH - Heaven and Hell - Heaven and Hell ★★★ (2007-06-17 03:50:50)

HMといえば何と聞かれたら僕は迷わずこの曲を挙げます
これぞ様式美!ありがとうロニー


BLACK SABBATH - Heaven and Hell - Lady Evil ★★★ (2007-06-17 03:37:17)

艶のあるギーザーのBが素敵です
ロニーのメロセンスも素敵すぎです


BLACK SABBATH - Mob Rules ★★★ (2014-03-09 21:53:33)

結論から言えば初期サバスが打ちたてたオドロオドロしいドゥームロックという観点からすればロニーはミスマッチでしょうね(昨今、逆説的に持ち上げられるギランサバスなんて…もっとありえんでしょう)前作はワタクシのような様式美命な男に取って名盤中の名盤ですが、今作はその観点からすると遅れをとるのですが、ブラックサバスの歴史から見れば今作は見事のロニーとの調和を図りらしい重苦しいさと禍々しい雰囲気を醸し出し、漆黒の闇が妖しげに光沢を輝かせるメロディックなサバスサウンドに仕上げています。独特の魔術的なうねり上げるリズムと甘美なメロディの融合、サバスらしい色合いと様式美が混然一体となり交り合う姿に惹かれますね。


BLACK SABBATH - Never Say Die! ★★ (2022-11-06 18:33:51)

デイブ・ウォーカーでバンドは動き出しレコーディングを行うも、結局オジーが戻ってきてリリースされたアルバム。ブートなどでデイブヴァージョンも出回っているので、オジーにとっては完全に唄入れしただけのような作風だと思うのだが、バンドを取り巻く裏事情を考えると批評に窮する作品ではあるのだが、今の感性で聴いて、果たして歴史に残るような大駄作なのだろうかという疑問でしょうね。
確かに、それまでのサバスにしては軽快に走りすぎる、しかし、これからディオ期に移る課程を考えると、この軽快なフットワークも理解できるでしょう。らしくない、覇気が無いというのは作風に影響を及ぼすバンドの内紛劇が要因していると思うのだが、NWOBHM以前のバンドとしては、かなり80年代を見据えた作風として評価出来ますよね。
バラエティ豊かと言うよりはとっちらかった感は強いのだが、こういうのもありますよねである。
真っ黒いコールタールのような邪悪なるバンドサウンドに毒されたい猛者には、この上ないほど退屈だろうが、そういうサバスブランドとは別方向で音楽を楽しんでいる方には、多様性のある一枚として支持できるはずである。
今の若い人ならば尚更だろう。


BLACK SABBATH - Sabbath Bloody Sabbath ★★★ (2020-06-19 14:42:02)

個人的にはサバスのカタログの中で最も聴き返す頻度の高いアルバム。それまでのブルースロックから派生したハードロックサウンドの源流たるサバスティカルサウンドに、鍵盤楽器を巧みに盛り込み音楽性に広がりと可能性をもたらしている。
また、初期の頃の悪魔的と表現されるようなギミック気味の曲も抑え、色の付きすぎたキャラクターからの脱曲も目指しているようで面白いのだが、アルバムタイトルが悪魔的なのが、いろんな意味で面白い。
④ではリック・ウェイクマンがゲスト参加、派手目のソロまでぶち込み、オジーと手を切った時代にも通ずるスタイルを示しており、プログレ的なアプローチが実験的な要素で終わっていないのが凄い。
⑤みたいな曲を聴くと、前作がアメリカンマーケットで想像とは違う形になったことに対する、新たなる表現方法として、より突っ込んでいる印象を受けたりと、売れる事での意識もヒシヒシと感じるも聴きどころ。

やはり①のような曲にこそアイオミ節を感じるのだが、朗らかで軽い声のオジーには⑤のような曲が似合う。
後年、ロニーと組んで造り上げた音楽性との類似点も、この時点で発見出来たりと聴き返すたびに新しい発見があったりすのだが、同時にオジーの声では、拡散する音楽性を受け止められないという、限界をチラつかせたのも印象的。

若い人から、サバスは悪魔的みたいなことを言われたことがあるのだが、それは1stの一発目みたいな曲もあるということ、ギーザーが魔術的な歌詞を書いたとか、初期頃はロウソク一本たててうしろの百太郎呼び出したとか、逸話が先行しているだけで、音楽性は全般的に、ジャムセッションを中心に曲作りを行うガチのバンドだったというのを教えてあげたい。ジャズ・ブルースロックからの派生形、そこにバーミンガムロック等と形容される後ろ暗さが交わったのが、悪魔的な背景にあると言いたい。
ワタクシもメタルに触れた当初、良くサバスは悪魔だ魔術だ等と、言われたが、全然理解できなかった。むしろ、情報を頭に入れ、こういう音を悪魔とか魔術と言うんだと言い聞かせて聴いたくらいだ。そんな偏見を持たずにフラットな感性で聴ける若い人には、妙な壁を作って欲しくない。
普通にカッコいい70年代のロックバンドであるという事が理解できる。このアルバムは、複雑な構成にも果敢に取り組み、自分たちの可能性を広げた意欲に溢れる名盤。


BLACK SABBATH - Seventh Star ★★ (2008-06-09 04:28:00)

またパープル出身のアイオミとは旧友のグレン・ヒューズを迎えて制作された今作は後の方向性を示唆するメロディアスな作風となっています。KEYにジェフ・ニコルズ、B,デイブ・スピッツ、Ds,エリック・シンガーが参加しブリティッシュ然とした楽曲に挑んでいます、サバスのそれとは違う様式を感じさせるギターリフが聴け、若いミュージシャンを従えギタリストとしてのセンスと才能を遺憾なく発揮しています。ソウルな色を押さえロックシンガー然としたグレンの歌唱は素晴らしくギラリと光を放ち今作を名盤の域へと押し上げている。サバス色は薄いが元々はソロ名義の発売だったのだから仕方のないことでしょう、正統派のHM/HRファンならマストアイテムですよ


BLACK SABBATH - Seventh Star - Angry Heart ★★★ (2008-06-09 14:19:31)

キャッチャーでメロディアスな唄メロが耳を惹きます
ヘヴィなリフもさることながらメロディの良さが光りますね
地味だが隠れた名曲です


BLACK SABBATH - Seventh Star - Danger Zone ★★★ (2008-06-09 14:11:36)

メロディアスな様式を兼ね備えた正統派のHM/HRナンバー
地味だが隠れた名曲です。子供の頃は派手なものばかり好み
この手の曲の良さを理解するのに時間が掛かりました
ソロ後のグレンの節回しが最高にカッコイイです


BLACK SABBATH - Seventh Star - Heart Like a Wheel ★★★ (2008-06-09 14:16:10)

グレンのソウルフルな歌唱を活かしたブルージーなナンバー
アイオミのソロも扇情的でグッと来ますね
メロディアスだけど渋いなぁ ベテランならではの味わい深さがありますね


BLACK SABBATH - Seventh Star - In Memory... ★★★ (2008-06-09 14:21:56)

哀愁のあるグレンの歌唱とメロディアスなアイオミのギターの絡みが素晴らしいバラード


BLACK SABBATH - Seventh Star - In for the Kill ★★★ (2008-06-09 13:55:35)

パワフルなドラミングから始まる正統派のHM/HRナンバー
アイオミのメロディアスなソロもカッコイイしグレンの歌唱も素晴らしいです


BLACK SABBATH - Seventh Star - No Stranger to Love ★★★ (2007-06-17 03:23:54)

確かにグレンのパフォーマンスは全盛期とはいかないけど
ドラマティックな名曲ですよ!充分ブラックサバスですし


BLACK SABBATH - Seventh Star - Seventh Star ★★★ (2008-06-09 14:07:23)

叙情的なメロディがサバスらしさを内包してミステリアスな雰囲気を醸し出すミドルナンバー中近東風のフレーズが印象的です。グレンの歌唱も光るアルバムのハイライト


BLACK SABBATH - Seventh Star - Turn to Stone ★★★ (2008-06-09 14:01:41)

叙情的なギタープレイを堪能出来る疾走ナンバー
メロディアスなグレンの歌唱も光る名曲です
派手なドラムも良いですね


BLACK SABBATH - Technical Ecstasy ★★★ (2022-11-06 18:14:57)

世間一般的には駄作扱いを受ける一枚。まぁバンドが空中分解というか内紛劇など、きな臭い中での制作ではという裏事情を読み取った方が正解な気もするが、今の感性で今作と向き合えば不平不満は少ないでしょうね。
メタリックな①で幕開け、新しい感性を取り込んだ意欲により掴みはOK。そしてドラマティックな②と流れジェラルド・ウッドルフの全面参加が功を奏している。ビル・ワードが唄う③の新鮮さ、80年代を見越している④、⑤⑧もダークで魔術的なキャラというイメージを強く殻を破ろうとする気概を感じる。異色であるが⑦は大成功だろう。
今作を聴き多くのファンが感じ取った事は、アイオミの頭の中に既に様式美サバス的なアイデアがあったという事である。そういう観点から見ても今作はある意味、サバスのターニングポイントとなる一枚だが、次でコケたので2作まとめてペケにされるという不遇を味わってしまった。


BLACK SABBATH - The Eternal Idol ★★ (2008-06-09 04:46:00)

当時は小型ロニーと揶揄されたトニー・マーティンが参加したアルバムで名作「HEAVEN AND HELL」の流れを組むサバス名義の名に恥じない名盤を紹介します
自らが作り上げた様式美の世界観を存分に轟かせた今作はマニアならずとも要チェックではないでしょうか、重厚なアンサンブルとアイオミの奏でるギターリフにドラマティックな構築美が見事に昇華した名曲が揃い聞き応え充分の内容となっています、新シンガーのマーティンはロニーを彷彿とする歌唱を披露していますが、マイルドでライトな色合いの声質で楽曲に新たな息吹を与えています、ロニー以降のメロディアスなサバスが好きな方なら押さえて損はないでしょう、様式美サウンドに触れて見たい方も是非聴いて欲しいですね。数々のトラブルを乗り越えリリースされた今作はサバスらしい威厳にみちた名盤だと思う


BLACK SABBATH - The Eternal Idol - Ancient Warrior ★★★ (2008-06-10 06:23:51)

妖しげなメロディが耳を惹くヘヴィなミドルナンバー
メロディアスなブリッジのパートが好きです


BLACK SABBATH - The Eternal Idol - Born to Lose ★★★ (2007-06-17 03:19:27)

メロディアスハードが好きな方は是非聴いて欲しい
トニーマーティンの個性がマイルドな印象を持たせてくれてます


BLACK SABBATH - The Eternal Idol - Eternal Idol ★★★ (2008-06-10 06:20:23)

サバスらしい重さとドラマティックな構築美が合致したミドルナンバー、アルバムを代表する名曲ですね


BLACK SABBATH - The Eternal Idol - Glory Ride ★★★ (2008-06-10 06:31:09)

叙情的かつドラマティックなナンバー
メロディを大切に感情を込め歌うマーティンの歌唱が耳を惹きますね名曲です


BLACK SABBATH - The Eternal Idol - Hard Life to Love ★★ (2008-06-10 06:26:18)

ドライブ感のあるリフが耳を惹くノリの良いミドルナンバー
メロディアスな歌唱を披露するマーティンのパフォーマンスは実に素晴らしい


BLACK SABBATH - The Eternal Idol - Lost Forever ★★★ (2007-06-17 03:16:22)

唄メロがカッコイイ!ギターソロも素敵すぎ


BLACK SABBATH - The Eternal Idol - Scarlet Pimpernel ★★ (2008-06-10 06:15:29)

ミステリアスな雰囲気が漂うもの悲しいインストナンバー


BLACK SABBATH - The Eternal Idol - The Shining ★★★ (2007-06-17 03:34:36)

言う事を忠実に守るロニーがいたら出来ましたって感じがしました!荘厳なサバスの世界にマイルドな味付けを施してくれているのが、過小評価されているトニーマーティンです


BLACK SABBATH - Tyr ★★ (2008-06-09 05:13:00)

威風堂々とはこの事か時代のトレンドに流される事なく自らがしめした様式美路線を極めた名盤中の名盤です、北欧神話になぞられた歌詞のせいかコンセプトアルバム的な色合いが強く、彼らの音楽性との合致がよりドラマティックなイメージを抱かせ威厳に満ちた世界観をアピールします。より深みをましたサバスサウンドの新化は素晴らしく至高のレベルへと導いてくれる、コージー、ニール・マーレイのリズム隊の成熟したプレイに益々凄みをましたマーティンの説得力溢れる歌唱、リフマスターアイオミのメロディアスなプレイと全てが素晴らしく非の打ち所が無い名盤となっています、でもこのドラマ性に一番貢献しているのがKEYのジェフだと思いますがいかかでしょうか。国内廃盤と言う事実があまりに惜しい気がします、もはやこの手のサウンドにあまり関心が無い状況が寂しいですね。


BLACK SABBATH - Tyr - Anno Mundi (The Vision) ★★★ (2008-06-11 14:15:52)

神秘的なイントロに導かれ始まる壮大でドラマティックなミドルナンバー。美しき様式美の世界を堪能できる名曲です


BLACK SABBATH - Tyr - Feels Good to Me ★★★ (2007-06-17 03:14:23)

エンディングまで気の抜けない名曲です!
トニーマーティンは当時小型ロニーと揶揄されてましたが
僕は気にしません むしろロニーのように歌えるのがスゴイ!!
堂に入った歌いっぷりに痺れます


BLACK SABBATH - Tyr - Heaven in Black ★★★ (2008-06-11 14:35:33)

破壊力抜群コージーのパワフルなロールプレイで始まるシャッフルナンバー、ガッツ溢れる名曲です。マーティンの歌唱はここでも素晴らしく堂に入った歌を披露してくれます


BLACK SABBATH - Tyr - Jerusalem ★★★ (2008-06-11 14:20:26)

妖しいメロディが耳を惹きますね
コージーのパワフルなドラムも凄いしマーティンの歌も素晴らしいです。サバスらしい構築美が見事ですね


BLACK SABBATH - Tyr - Odin's Court ★★★ (2008-06-11 14:31:28)

繊細なメロディが美しいバラードナンバー
マーティンの力強い唄がより感動を与えてくれます


BLACK SABBATH - Tyr - The Law Maker ★★★ (2007-06-17 03:45:55)

思わず汗が吹き出るスピード感溢れる名曲です!
何度聴いてもガッツポーズがでますよ
コージー・パウエル万歳!!アイオミ万歳!!マーティン万歳!!


BLACK SABBATH - Tyr - The Sabbath Stones ★★★ (2008-06-11 14:28:46)

タイトルからしてサバスらしい威厳に満ち溢れた名曲です
美しいストリングスのパートからアップテンポになる後半の流れは見事、コーラスの配し方も印象的で良いです。マーティンなくして成し得なかった名曲です


BLACK SABBATH - Tyr - Valhalla ★★★ (2007-06-17 03:30:01)

ドラマティックでめっちゃカッコイイ
コージーのドラムも素敵だし
マーティンも実にハマッています


BLACK SHEEP - Trouble in the Streets ★★ (2017-04-02 13:45:32)

テキサス生まれのアフリカ系アメリカ人のウィリー・バッセが立ち上げたバンドのデビュー作。あのエニグマレコードからデビューを果たしたように、けっして期待値の低いバンドではなかったかと思うのですが、我が国では低評価の人種差別発言も飛び出す酷評をウケ(顔に墨塗ってもどうにもならないみたいな事を日本のメタルゴットがレビューに書き連ねたらしい)、そりゃもう酷い扱いでしたね。2曲目でいきなり予想外のカヴァー、シュープリームスの『Stop in The Name of Love』取り上げたりと面白い試みもあるのですが、概ねロン・キール率いるSTEELER辺りを思わせる平坦なノリのアメリカンロックに突如切れ込んでくる速弾きがありますなので、その筋のマニアには興味も惹かれる所ですかね。つまんねぇ楽曲ばっかりの箸にも棒にもかからねぇアルバムだなぁと言われたら返す言葉も見つかりませんが、派手なトッド・デビートのドラムも悪くないし、なんと言っても今作に参加する二人のギタリストがマニア心をくすぐります。
今もって大きなバンド活動で爪痕を残せませんが、速弾き系ギタリストとしてデビュー前のM.A.R.S.やインギーの後任としてSTEELERに参加、その後マスターマインド博士やニール・タービンと活動を共にするカート・ジェイムス。もう一人の相棒はマキタの電動ドリルの売り上げに絶大なる貢献を果たした男。ギタースクールを卒業して間もないポール・ギルバートが参加している事が最大の聴きどころでしょう(プロキャリアの出発はRACER Xじゃなったんだね)
この二人が同時に参加しているのですが、既に出来上がったバンドにはめ込まれた程度と推察されるので、正直二人のプレイは、その後の活動を考えると物足りないのですが(リフやソロにらしさは垣間見える)主役はあくまでもシンガー兼ベースのウィリー・バッセですからね。でも時折ねじ込まれる速弾きに耳を傾け楽しみのが一番でしょう。ゴスペルが強めの曲を歌うバッセ氏も悪くないですよ。
ちなみにこのバンドはエニグマからのデビューと言う事もあり、音源は残していませんが、MSGに参加するミッチー・ペリーや有名になる前のGUN'Sのスラッシュ、ランディ・カスティロなど名を連ねていますのでマニアなら食指も伸びると言うモノですよね。


BLACK STAR RIDERS - All Hell Breaks Loose ★★★ (2017-03-27 13:07:02)

元はTHIN LIZZYの再結成バンドだったのだが、作品をリリースするにあたりバンド名をBLACK STAR RIDERSと改め2013年にリリースした1st。アイリッシュフレーバーたっぷりの③辺りを聴けば、このバンドがTHIN LIZZYの遺伝子を継ぐものと即座に分かるものですが、それはけっして安易な焼き回しに起因する過去の遺物を喰い尽くす姿とはチョイと違う、本気度の高いバンド活動を示唆する音楽性を高らかに鳴らすもので、男のダンディズムを醸し出す屈強なリフワークと哀愁のある男泣きのメロディ、その随所に盛り込まれるアイリッシュな響きに、このバンドの本質を見出す事が出来るでしょう。

またスコット・ゴーハムのワウをかましたお得意のギターソロなどの古典的な手法も今の時代では逆に新鮮な響きがあり、ソフトな感触のロックナンバーから、エモーショナルなバラードは勿論、ツインギターのハーモニーを生かしたお得意のナンバーとアイデアの出し惜しみのない、長い歴史の総括のような印象があり、THIN LIZZYここにありという印象も強く刻まれていますね。

古典的な作風故に若い人には、少々地味に感じるでしょうが、個人的にはどうしようもないくらい”男”を感じさせる音で、その哀愁美とロックの持つダイナミズムに酔わされますね。なんでかわからんけど、男の生き様としか聞こえません。上手く言えないのですがたまらんのです。


BLACK STAR RIDERS - The Killer Instinct ★★★ (2017-03-28 13:37:54)

THIN LIZZYサウンドを現代に蘇らせたバンドによる2nd。前作同様アイリッシュフレーバーたっぷりのメロディ、そこに絡むダンディズムにこのバンドの魅力を感じずにはいられません。ツインリードから繰り出される哀愁味、耳馴染みの良いコーラスハーモニー、適度なハードさと生々しいヴァイブを纏ったロックなリズム、ヤラされていない分、そこにあざとさは無く自然体なアイデアが反映された楽曲は、無駄な贅肉を削ぎ落しコンパクトに纏め上げられ、テンポよくスッと進むのも好印象。独自のカラーをしっかりと持つバンドは強いですね。この瑞々しい響きに癒しを与えられますよ。前作を聴いて気に入ったマニアは勿論ですが、多くのバンドの影響を与えたTHIN LIZZYサウンドに興味のある方は是非とも手にとって欲しい一枚です。


BLACK SWAN - Shake the World ★★ (2020-08-10 13:40:58)

ロビン・マッコーリー、レブ・ビーチ、ジェフ・ピルソン、マット・スターの4人が結集したスーパーロックグループと巷で呼ばれるバンドの1st。レーベルはFrontiersときてますからね。その筋のファンにとっては安心材料でしょう。有名人が集まり逆につまらなくなる悪例は枚挙としてありますから。そんな不安材料を吹き飛ばすお膳立ては揃っていますが、出している音は元気なハードサウンド、ロビンの押しの強い歌声を前面に出し、泣かせの叙情的な要素など排除、欧州的なエッセンスではない躍動感のあるハードサウンドはレブとジェフが持ち込んだ要素だろう。
ロビンの暑苦しい歌声のせいで、味付けが濃くなり、些か情緒に欠ける音楽性になってしまったのは個人的には残念だが、もう少し肩の力を抜かせて唄う叙情派ナンバーなどを設けたら印象も違うのでしょうが、とにかく味が濃いアルバムである。ジェフ・ピルソンプロデュースによる作風なのですが、軽快でありながらも骨太なロックスタイルは、確信犯的なフレーズを導入することで定番と化すことに成功。ロビン、レブ、ジェフのソングライティングチームによる、ワールドワイドな感性を発揮することで多様なメタルファンを迎え入れる音楽性の獲得に成功した。無難ではあるが、冒険心を感じさせる面もあり、期待に答えたと言えよう。


BLACK WIDOW - Streetfighter ★★★ (2016-01-11 13:14:28)

モーターヘッド丸出しのオープニングに一瞬ズッコケそうになりますが、その曲もしり上がりにカッコ良くなり、完全に自分たちのカラーの染め上げている。ベルギー産らしい湿り気と、アメリカやイギリス、ドイツなどとも違う、やけくそ感溢れるパワフルさが漲る音楽性はNWOBHM勃興時を思い起こさせる荒々しくも逞しい暴走スタイルが貫かれており、塩っ辛いオッサンサウンドに目頭が熱くなります。回転するリフ、煽るリズムチェンジ、それらを生かしたスピード感、プリースト風味もあり、聴いていると身体が熱くなりますね。テクニック云々では語れない熱を帯びたロック魂に焦がれました。たぶん未CD化。アナログ盤でもエエから聴いて欲しい一品ですよ。


BLACKHOLE - City Life History ★★★ (2016-06-21 15:04:34)

1989年から活動を続けるコリアンメタルの雄、ブラックホールが1996年にリリースした5枚目のアルバム。欧米の音楽では聴けない繊細なサウンド作りはアジアならでは、そこに情念たっぷりのメロディが絡み独自のスタイルを築きあげています。とは言え我が国同様、この手の音楽を歌うのには少々パワー不足なボーカル、適任とは言い難い線の細さが、曲の魅力を削いでいる面が目につき今一つのめり込めないのが残念。また音楽性もやりつくされた感のあるものばかりで欧米はおろか、日本からの影響も伺えるスタイルには微笑ましいというのか、所謂K-POPな味わいもあり、ある意味、普遍性の強いロックサウンドに取り組んでいます。曲調に合わせふり幅の広いプレイで魅了するツインギター、LIVEではさぞや迫力のあるプレイを見せてくれるんだろうと想像力を掻き立てるリズム隊の堅実さ、なんだかんだ言っても、このワビサビのある音楽性は嫌いになれない我が身としては、1996年に、こういった音楽で生計を立てようとしている姿勢も美しいし共感を覚えずにはいられません。アジアンな血を沸き立てる力強さと、心を映し出す情感たっぷりの演歌チックなメロディ、その繊細さとハードテイストの融合には通じ合うものがありますね。


BLACKLACE - Get It While It's Hot ★★★ (2012-02-06 03:13:59)

前作の流れを引き継ぎ格段に進歩した1986年リリースの2nd
エッジの効いたギターが奏でる適度な刺激が心地よく耳を刺激してくれます。紛れもないこの時代のメタルサウンドだし、この時代をど真ん中で過ごした自分には当時の感覚にトリップしたような懐かしさを与えてくれます。キャッチーメロディとノリの良さもシンプルだが良いものは良いですね。けして軟弱にならないロック色も女性シンガーが女を売らないからこそ、堂に入ったパフォーマンスで楽曲に華を添えます。適度な疾走感とタイトなリズムがテンポ良く駆け抜ける様にメタル黄金期バブル前に思いを馳せ①のギターリフに王道だしやり尽くされているけどもカッコいいと思いましたね。


BLACKLACE - Get It While It's Hot - Action Pact ★★ (2012-02-13 04:43:28)

ブリブリとしたミドルハイナンバー
時代性を感じさせるなぁ


BLACKLACE - Get It While It's Hot - I Like to Rock ★★★ (2012-02-13 04:40:19)

王道を行くメタルナンバー
ジョン・サイクスだし44マグナムなギターリフと曲調が好きです
気持ちいいなぁ、このノリ


BLACKLACE - Get It While It's Hot - Mad Dog's Revenge ★★ (2012-02-13 04:47:08)

緊張感のあるインストナンバー
テクニックニック的にも申し分ないですね


BLACKLACE - Get It While It's Hot - Run for Your Life ★★★ (2012-02-13 04:51:38)

キャッチーなメロディが耳馴染みよく刺激を与えてくれます
80年代的な王道HM/HRサウンドに愛着を感じますね


BLACKLACE - Get It While It's Hot - Shadow of the Night ★★★ (2012-02-13 04:49:59)

ヘヴィでメロディアスなミドルナンバー
単純にカッコいいね


BLACKLACE - Get It While It's Hot - Speed of Sound ★★★ (2012-02-13 04:42:06)

アルバムタイトル通りなスピードメタルナンバー
適度な疾走感がたまりません
マリアン嬢の歌声が素敵です
女性らしい凛とした力強さが好きです


BLACKLACE - Get It While It's Hot - The Jig Is Up ★★ (2012-02-13 04:53:15)

ヘヴィさの中にある哀愁が光ります
地味な曲だが僕は好きですね
また、頭から聞きたくなります
こちらもリフ主体の懐かしい雰囲気が好き


BLACKLACE - Get It While It's Hot - The Right ★★★ (2012-02-13 04:45:36)

パワフルですね
起承転結のある展開が見事
派手なギターソロも決まっていますね
王道HM/HRサウンドに焦がれます


BLACKLACE - Unlaced ★★★ (2012-01-28 04:09:59)

ブラックレースってエロいなと思ってしまうのは混じりッけなしの中年だからです。
女性Voマリアンを擁するUS産の正統派HM/HRバンドの1984年リリースの1stを紹介します。
この手のサウンドに向き合うにはやや線の細さを感じますが、無理に力む事無く歌う姿に女性ならではの可憐さと凛とした佇まいを感じます。そこがこのバンドの魅力であり生命線でしょうね。耳馴染みの良い歌メロも懐かしい時代を想起させる曲調は今もっても熱くメタル魂を鼓舞してくれますね。ギターはリフワークも堅実だしソロは華やかでスピーディに弾き楽曲を盛り立てます。どこか湿り気のあるメロディがUS産とは思えず、当時はどういった敬意でバンド結成にいたったのか興味深くいましたが今もって詳細を知りえませんでした。個人的には王道を行く正統派HM/HRサウンドがツボで愛すべき世界観を披露しくれる姿に焦がれましたね。あくまでもB級ですが普遍のメタルサウンドに興味のある方やメジャーどころに食傷気味の方にオススメしますね(個人的にはこのアルバムを聴くと何故か初期LOUDNESSを聴きたくなります)。昨今の女性Voブームを尻目にこんなバンドもあるんだよと言いたくなりました


BLACKLACE - Unlaced - Born to Raise Hell ★★★ (2012-01-28 04:13:42)

アタック感の強いハードなミドルナンバー
このノリが好きですね
前ノリ気味の唄もカッコいいわ
サビが大好きですね
握りこぶしを振り上げたくなります


BLACKLACE - Unlaced - Call of the Wild ★★★ (2012-01-28 03:54:52)

大げさなイントロに導かれ幕が開ける疾走ナンバー
「よっ!待ってました!!」と掛け声を掛けたくなります
この展開は引き寄せられますね
ギターソロも熱いね
男勝り感をアピールしていない
女性らしいロックな歌声が好きです


BLACKLACE - Unlaced - Damn Cheater ★★★ (2012-01-28 04:15:34)

王道を行くハードでメタリックなナンバー
このノリが80年代風味なのかな
大好きなサウンドです


BLACKLACE - Unlaced - Devil in Disguise ★★★ (2012-01-30 00:39:43)

キンキンとメタリックなサウンドと豪快なノリ
懐かしい時代を想起します
このハードなサウンドに負けない
女性らしい歌声が好きです
ギターソロも入り方もスリリングでカッコいい


BLACKLACE - Unlaced - Hots for You ★★ (2012-01-30 00:42:47)

仄かに漂う哀愁を帯びたメロディ
女性ならではの可憐さに引き寄せられます
メロディを大切にしたミドルナンバー


BLACKLACE - Unlaced - Nightmares ★★ (2012-01-30 00:44:54)

シャウト一発
メロディアスなミドルハイナンバー
バタバタ感がUS産マイナーメタルの味です


BLACKLACE - Unlaced - On the Attack ★★★ (2012-01-28 04:12:02)

キャッチーなメロディがいいですね
適度な疾走感とドライブ感が素敵です
楽曲の組み立て方が憎いね
全体的にバタバタしている感が味です


BLACKLACE - Unlaced - Runner in the Night ★★★ (2012-01-30 00:36:59)

王道を行く哀愁を帯びたメタリックな疾走ナンバー
適度な湿り気のあるメロディが大好きです
ギターソロも華やかですね


BLACKMAYNE - Blackmayne ★★★ (2019-11-15 19:49:29)

NWOBHMの流れを組むバンドが1984年にリリースした1st。オープニングから炸裂する攻撃的なリズムと疾走感、そして憂いのあるメロディが沸々と沸騰する、熱情型のサウンドが激しく燃え盛っております。その流れを壊す事無くアルバムは続くのだが、ある意味、型にハマったタイプのバンドではある。それはSatanだしGrim ReaperだしDiamond HeadだしBlitzkriegと言ったバンドが作り上げたスタイルの継承である。それだけに新鮮さは薄味だが、セオリー重視の音楽性と言うのは悪くない。むしろ、自分達のやりたい事に純粋に取り込んでいるように感じられ好感が持てる。商業ベースに乗るのとは違う、若さに任せたガムシャラさが、聴き手を鼓舞し、熱いものを突き上げさせてくれた。
それにしてもNWOBHMは奥が深い、このクオリティでも埋もれるのだから、シーンの隆盛というのか流れの速さに驚かされますね。2017年に今作が再発。そして2019年には待望の復活作をリリースしています。


BLACKSMITH - Gipsy Queen ★★★ (2016-06-29 13:21:05)

1999年に突如Victor Entertainmentから1stがリリースされるまで記憶の彼方に吹き飛ばされていた北欧産HM/HRバンドが1985年にリリースしたデビューEP。あか抜けない面はあるが北欧産ならではの透明感溢れる哀愁のメロディ、これぞ北欧メタルといいたくなるような美点が詰まった力作で不安定な要素がないとは言い難いが、キラキラと煌びやかな輝きを放つ様式美HM/HRはパープル路線を踏襲する一連の流れに系譜するスタイルそのもの、北欧らしい甘さも織り交ぜつつメタリックな要素も損なわないアレンジは、この時代ならではでしょう。その魅力はオープニングを飾る『Gipsy Queen』に要約されているので、この曲だけでも聴いてほしいですね。凍てついたブリザードメタルのカッコよさに魅了されるでしょうとは言いつつもシンガーのパー・イングランド氏のパフォーマンスの不安定さには、猛吹雪で視界不良となり心も遭難しかけるのですが、満点の星空にキラ星が舞い踊るTHE北欧メタルな疾走ナンバーは、マニアならずとも引き寄せる魅力もあるかと思いますよ。1999年リリースのアルバムも良いのですが、混じりっ気なし純度100%の北欧サウンドを味わうなら今作が一番です


BLACKSMITH - Gipsy Queen - Gipsy Queen ★★★ (2016-06-29 12:34:30)

北欧メタル万歳な疾走ナンバー
鳴り響くハモンドオルガンの荘厳な音色
ダークで寒々しいブリザードロックは北欧ならではの味わい
哀愁のあるメロディが天高く舞い上がるフライングアロウなギターに咽び泣き間違いなし
調子っぱずれの歌い手に目をつむれる猛者限定にするには惜しい名曲です


BLACKSMITH - Gipsy Queen - I Don't Know ★★★ (2016-06-29 12:42:37)

凍てついた夜空に満点の星空が浮かびます
ロマンティックなムードとは違いますが
厳しい大自然と共に育まれた北欧サウンドが煌めいていますね
北欧ならではのメタル度と哀愁を帯びた糖度も高めのメロディ
胃もたれさせずに聴かせてくれますね


BLACKSMITH - Gipsy Queen - Lying Eyes ★★★ (2016-06-29 12:50:13)

イントロギターもエエですね
北欧産ならではの哀愁のメロディが耳を惹きますね
重量感も損なわないアレンジも良い
哀愁を帯びた透明感のあるメロディ
あか抜けない面はあれど
これが懐かしき北欧ブランドを思い出させてくれます


BLACKSMITH - Gipsy Queen - Take Me Home ★★★ (2016-06-29 12:38:36)

硬質感と北欧らしい甘美なメロディが耳を惹きますね
パープル直系純度100%の北欧産サウンドに泣かされます
今ではすっかり聴けなくなったサウンドだな
北欧らしい煌びやかさがツボ
そしてメタルな攻撃性も兼ね備えた名曲です


BLACKSMITH - Tomorrow's Mystery - The King Has Lost His Crown ★★★ (2016-06-29 12:59:35)

凍てついた寒々しいメロディ
あか抜けないマイナー臭もまたエエです
ベタだけどね


BLACKSMITH - Tomorrow's Mystery - Tomorrow's Mystery ★★★ (2016-06-29 12:54:10)

シングルと言う事で甘いです
彼らのポップサイドを強調してますね
キラキラと陽の光を浴びながら澄んだ空気を舞うダイアモンドダストな一曲
北欧やなぁ
北欧ですねぇ


BLACKTHORNE - Afterlife ★★ (2007-12-13 04:31:00)

L.A界隈ではメタル暗黒の時代を乗り切ろうと名うてのミュージシャンが分裂と集合を繰り返しなんとか再起を伺っていた。そんな中、グラハム・ボネットを引っ張りだしたのか、出てきたのかは分かりませんが、結成されたのがこのバンドなのです。フランキー・バネリとチャック・ライトの強力リズム隊にKISSのギターを実弟に持つボブ・キューリックが参加というか、短命に終わったので良く分からないのですが四人がレコーディングしています。これも時代なのでしょうか、必要以上ヘヴィの迫る楽曲とガナリまくりのグラハムのアングリーな歌唱が気になりますが、アメリカンな正統派ヘヴィメタルを歌うグラハムには興味があり聴いてみました。やはり曲順は大切です、無駄に力の入ったメタルソングの頭②曲は蛇足、③以降フックのあるメロディが耳を惹くヘヴィメタルが聴けます。このメンバーならもっと違う事も出来たでしょうがこれも時代の流れなのでしょう。グラハムの唄は整合感もある楽曲の中でこそ光るのでは?


BLACKTHORNE - Afterlife - Baby You’re the Blood ★★ (2007-12-13 04:39:36)

キャッチャーな唄メロとエモーショナルなボブのギターが印象的なミドルナンバー


BLACKTHORNE - Afterlife - Breaking the Chains ★★★ (2007-12-13 04:37:03)

さすがベテランのリズム隊に名うてのセッションプレイヤーが集まっただけはある、安定感がテンションの高さを表しています。グラハムのパワフルな唄が聴ける疾走ナンバー、ギターソロも熱い名曲ですね


BLACKTHORNE - Afterlife - Hard Feelings ★★ (2007-12-13 04:34:29)

ヘヴィなグルーブがカッコイイ、マーク・フェラーリのペンによるアメリカンなナンバー、ポップな唄メロが良いですが力みすぎだよ


BLACKTHORNE - Afterlife - Over and Over ★★ (2007-12-13 04:45:20)

ポップなサビメロが印象的なナンバー、この暗さが時代の表れなのか、残念な仕上がりになっているような気がします。でもイイんですよねぇ


BLACKTHORNE - Afterlife - We Won’t Be Forgotten ★★ (2007-12-13 04:42:10)

キャッチャーなサビが印象的なミドルナンバー。全体的に暗い感じなのが惜しい。曲の良さを半減させているような気がします。重厚なコーラスが渋いですねぇ


BLACKTHORNE - Don't Kill the Thrill ★★★ (2016-10-19 13:33:01)

Graham Bonnet Bandを立ち上げ近年は精力的な活動を再開するグラハム・ボネットらが結成したバンドのお蔵入りした2ndがボートラ満載でリリースされた一品。参加メンバーも前作同様、ボブ・キューリックにジミーウォルドー、リズム隊はチャック・ライトとフランキー・バネリによるL.A人脈を生かした必殺仕事人が集う構成となっており、音楽性も前作の流れを組みつつも、あそこまでヘヴィな音像で迫ってはおらず、グラハムもガナリまくりのパワーヴォイスオンリーで押し切っていないので、こちらも方がらしさは出ていると思います。ギターの音も含めダークで閉塞感のある90年代仕様のシリアスな音楽性ではありますから、キャッチーさやRAINBOWの影を追う方、チョットでもモダンな匂いが漂う事が気になる方は手を出さない方が良いでしょう。
グラハムにはもう少しソフトな曲で情緒のある歌声を披露してもらいたいのがファン気質かも知れませんが、安易なクラシックロックをなぞるスタイルよりも、この時代ならではの音楽性へのアプローチを試みた、彼の気概とパフォーマンスを楽しみ、ああだこうだと論じるのもマニアの楽しみ方でしょう。メロディを強調した曲も多く意外と楽しめましたよ


収録曲も多く個別登録が面倒過ぎるのでコピペでいきます。

ディスク:1
1. DON'T KILL THE THRILL
2. WILD INSIDE
3. SKELETONS IN THE CLOSET
4. DREAMIN IN THE HIDEAWAY
5. MAN IN THE BLACK HAT
6. TWIST THE BLADE
7. JUDGEMENT DAY
8. INSANITY
9. SANCTUARY
10. PARALYZED
11. SAVE ME
12. AFTERLIFE/WE WON'T BE FORGOTTEN [LIVE FOUNDATIONS FORUM 1994]
13. HARD FEELINGS [LIVE FOUNDATIONS FORUM 1994]
14. CRADLE TO THE GRAVE [LIVE FOUNDATIONS FORUM 1994]
15. JAPAN SONY MUSIC TV INTERVIEW 1
16. JAPAN SONY MUSIC TV INTERVIEW 2
17. JAPAN SONY MUSIC TV INTERVIEW 3
18. UK TV INTERVIEW / WE WON'T BE FORGOTTEN [ACOUSTIC IN UK]

ディスク:2
1. DESERT SONG [FOUNDATIONS FORUM 1994]
2. BREAKING THE CHAINS [FOUNDATIONS FORUM 1994]
3. ALL NIGHT LONG [FOUNDATIONS FORUM 1994]
4. WILD INSIDE [FRESNO AUG 29TH 1992]
5. SINCE YOU BEEN GONE [FRESNO AUG 29TH 1992]
6. HARD FEELINGS [FRESNO AUG 29TH 1992]
7. WISHING WELL [FRESNO AUG 29TH 1992]
8. BABY YOU'RE THE BLOOD [FRESNO AUG 29TH 1992]
9. WILL YOU BE HOME TONIGHT [FRESNO AUG 29TH 1992]
10. BREAKING THE CHAINS [FRESNO AUG 29TH 1992]
11. WE WON'T BE FORGOTTEN [FRESNO AUG 29TH 1992]
12. ALL NIGHT LONG [FRESNO AUG 29TH 1992]
13. WE WON'T BE FORGOTTEN [ACOUSTIC - LIVE IN JAPAN 1993]


BLADE RUNNER - Hunted ★★★ (2021-08-13 12:40:11)

盛り上がりは短命だったNWOBHM、その音楽性を引く次ぐグループは多く存在しました。結局、ちゃんと適切に紹介したかに尽きるのですが、このアルバムのリリースは1984年、遅れてきたNWOBHMとしては厳しい時期だったろう。
オマケにレーベルはEbony Recordsときてますからね、ご愁傷様ですと慰みの声をかけ毛布の一枚もかけてあげたいのですが、出している音はホットでアグレッシブなガチンコメタルサウンドを披露。回転するリフワーク、前のめりの疾走感、うねりを上げるヘヴィグルーブと火を吹くギター、実に分かりやすりスタイルの古典サウンドです。
個人的には、これと言った決定打など無くともアルバム全体を楽しめるかは重要な要素であり、出オチバンドのアルバムを通して聴くのがキツイ、このバンドには繰り返し聴きたいと思う不思議な魅力がある。上手く言えないのだが、ブリティッシュロック路線のラウドネスにも通ずるような暗く湿った世界観に、メジャーな要素も織り込み、疾走ナンバーあり、ロックアンセムありの王道路線を極めようとしています。
小手先のテクニックやテクノロジーの恩恵をあまり受けていないガチンコスタイルは大好きですね。稚拙さよりもミュージシャンとしての清さが上回りますよ。


BLASDEAD - ANOTHER DIMENSION ★★ (2015-01-18 12:55:02)

90年代から活動を続ける関東の正統派メタルが1996年にリリースした1st。北米マーケットがHM/HRは死にました的なニュアンスを打ち出していたので(おかげでBIG IN JAPAN)当時の背景を考えると勝負するのは厳しかったでしょうね。無骨なほどに熱いエナジーが迸るメロディアスなパワーメタル路線を貫いています。その姿は日本に根付くジャーマンスタイルを模倣したパワーメタルサウンドを奇をてらう事無く披露、ありふれた構成と無難さに幾度興奮は覚えませんが、その分ソツなくまとめ上げ安定感はあります。自主制作故の迫力の薄い音にパワーを半減されているものも、ガッツィな歌声も切れ込んでくるシャープなギターも日本人ならではのきめ細やかさが行き届き悪くないですよ。
ただ全体的なまとまりが少し弱いかも知れません。レコーディングなんでもう少し丁寧に仕上げて欲しかった。リズムのズレとか気になる面もあるのだ残念。


BLASDEAD - グラウンド・フレア ★★★ (2019-09-10 22:19:17)

国産パワーメタルの勇者ブラスデッドの2枚目。関東のメタルシーンはもとより正統派パワーメタルの牙城を守る勇者として誉れ高きバンドなのだが、紆余曲折を経て作り上げた今作は、音質云々の厳しい問題はあるのだが、胸を焦がす勇壮さと叙情味のあるメロディ、剛毅に打ち鳴らされるリズムを引っ提げ華麗に駆け抜けていく。その姿は類型的なものなのかも知れないが、期待を裏切らないツボを押さえた展開、ドラマ性を讃えながら疾走する姿は、へヴィメタルのカタルシスそのもの、パワー・メロディ・スピードの三拍子がバランスよく揃い、過度にならない匙加減が絶妙だ。
やはり日本人は細部に拘る。その職人気質は豪胆なパワーメタルの中に繊細さを作り出し、ブワーッと勢いだけで流れないワビサビを生み出している。パワー/スピードメタル系のマニアにとっては、一つの理想形を見事に描いたと言えるだろう。


BLASPHEME - Désir de vampyr ★★★ (2021-04-24 13:17:40)

お隣の国で勃興したムーブメントは当然のように飛び火、このバンドは正にフランスでも巻き起こるNWOBHMを盛り立てたバンドであることは間違いないだろう。メイデンよろしくなドラマ性の高い展開を用意、KILLESなどのメイデンの2枚目が好きならば、今作も間違いなく耳を刺激するだろう。
デビュー作はではファルセットを交えた歌声を聴かせていたマーク・フェリーもストレートな歌唱スタイルに重きを置き、良くも悪くも煩わしいと感じさせた歌い方を変えたのは、逞しくビルドアップされた今作の方向性を推し進めている。
硬質なメタルサウンドではあるが、どこか軽やかなオシャレ感が漂うのがフランス産のなせる技なのだろうか、メロディの質などに、特有の魅力を感じます。
英語圏以外は皆、格下と言う当時のシーンを反映しているかのように、フランス語で唄う彼等はワールドワイドな成功は収められなかったが、当時のマグマがグラグラを今にも吹き出しそうなメタルシーンに、名を残すには十分なクオリティを保持、語感的にも気にさせない詩の乗せ方も、個人的にはお気に入り度も増させてくれます。

新たなるトレンドとなるNWOBHM以降のスタイルを継承する伝統芸能サウンド、音質はあれだけど、パワー、スピード、メロディセンスと一線級のバンドに肉薄するアイデアを展開、しっかりとした土台の上に成り立つ構築美に、大いなる可能性と、もっと認知されてもおかしくない魅力を感じます。あいつコーチのいう事聞かないから上にいけない万年二軍の三冠王のような存在である。


BLAZE(大阪) - Blaze ★★★ (2016-08-10 18:39:31)

オリジナルは2007年リリースの記念すべきデビューアルバム。2012年にはマニアご用達の『High Roller Records』から再リリース、海外のマニアにも注目を浴びる大阪産の正統派HM/HRバンド。まさに往年の国産メタルバンドが醸し出していたアノ音、完全に英国寄りの音、所謂マイケル・シェンカー節に乗るのは日本的な歌メロ、この絶妙な感覚が、ジャパメタブームが巻き起こる以前の日本には脈々を流れていたのですが、その後の隆盛と没落によりすっかり駆逐された音楽性が、やはり大阪で生きていたというのが感慨深いですね。正直音質もペラいし、バックはしっかりしているが、歌が弱いという欠点は相変わらずだ。日本人がスポーツの世界でフィジカルの弱さを指摘されるように、ロックにおけるパワーという点では、こればかりは補えないだろう。その辺りを国産メタルはアレだからと聴く前から敬遠される理由の一つなのでしょうが、ブリティシュ然とした湿度と日本人の琴線に触れるメロディの持って生き方は血の成せる技、なぜ海外でも支持をされているのかは、外国人には出せない哀切感と、繊細な手触りのある丁寧な仕事によるキメの細やかさかと思います。個人的には血となり肉となり、取り込んできた音楽故に目新しさは無いのですが、昨今の音のデカさやスピード命、速攻性の高さや、新しい試みばかりで味も素っ気もない音楽が多い中で、派手な仕掛けは少ないが、普遍の音楽性が醸し出す、あの世界観は好きモノには一生向き合える味わい深い一品としておススメしますね。2014年には6曲入りのEPを『High Roller Records』リリースするか彼ら、トレンドや雑誌の批評に左右されない海外のマニアに愛される姿は、日本人としては嬉しい限りです。


BLAZE(大阪) - The Rock Dinosaur ★★★ (2017-03-03 17:52:42)

前作から9年ぶりに6曲入りのミニアルバムをドイツのインディレーベル『High Roller Records』からリリースした関西が誇る正統派HM/HRバンドのブレイズ。ファンとしては待ってましたと感慨深いモノがありますが、9年のブランクを埋め合わせるが如くオープニングから迸る情熱と咽び泣く哀愁のメロディが炸裂、NWOBHM直系のサウンドにマイケル・シェンカーばりの泣きの旋律を導入、ある意味、例えるならスコーピオンズにマイケル・シェンカーが加入し、日本人好みに纏めましたと言えるような、マニアの琴線に触れまくる、仕様は圧巻の一言。その泣きのギターは②のエンディングで延々と繰り出されるRIOTの『WARRIOR』風のソロでもニヤニヤとさせられるほど、コッテリしてるが後味すっきりのコッサリ風味にマニアのハートは鷲掴み、④のようなキャッチーさも兼ね備えたメタルアンセムなど、エモーショナルで説得力に満ち溢れた演奏は、古典的な手法ではあるが、単なる懐古主義では終わらない工夫を凝らしヘヴィメタルかく在るべきと、言わんばかりの哀愁と情熱的な響きが高次元で融合を果たし小爆発を繰り返す姿に今を生きる正統派HM/HRバンドの真髄を堪能させてもらいました。
彼らは海外のレーベルから作品をリリースしたとは言えインディーズだし、日本人だし、しかも旬の音じゃないしと、雑誌偏重、洋楽至上主義の牙城を崩すのは容易な事ではないでしょうが、逆にSNSなどを活用し自身の活動を広く認知してもらいたいですね。彼らを正当に評価したドイツ人の耳を信じて海外に出向くのも一つでしょうよ。アンヴィルみたいにカメラ回してさ、なんて偏った思想をブチあげたくなるピュアな音楽性を信条しているバンドだけに成功を切に願いますね。欠点や類似性をあげつらいクサした所で何も始まりませんのでね。


BLAZE(大阪) - The Rock Dinosaur - Underground Heroes ★★★ (2017-03-01 14:53:58)

NWOBHMを題材に歌っているのかな?
バンドの心意気が溢れる一曲
哀愁のあるメロディとキャッチネスさがエエ具合で混ざっています
ツボを突き泣かせるギターソロもエエですよ


BLAZE(東京) - Danger Zone ★★ (2010-08-11 20:46:00)

ブラックモア直系のギタリスト池田繁久率いる伝説のHM/HRバンドの記念すべき1st
Voにツインザーなどで知られるカヴァーデイルタイプの渋い歌声を聞かせてくれる生沢祐一を向かえかつてのメンバーが集結(KeyはB'zのサポートメンバーで知られる増田隆宣)結成から30年ベースのジャックさんの尽力で今作が日の目を浴びたというのだから感謝しないといけません。真新しさは皆無、2003年にここまで渋い音源に新譜として出会えたことに感謝します、高次元に昇華された池田のギターは本当に素晴らしく、本人が眠たい音楽をやっているだけに当時は良く愛聴したものです。「伝説の封印が今、解かれる」の帯びタタキに偽りなしですよ


BLAZE(東京) - Danger Zone - Adriana ★★★ (2022-03-09 12:37:06)

泣きのインストナンバー
池田のギターは実に味わい深い
彼がリッチータイプと言われるのも納得ですが
それだけに終わらないバンドサウンドが美味しい


BLAZE(東京) - Danger Zone - Danger Zone ★★★ (2022-03-09 12:29:30)

キーボードの壮大なプレイで幕が開けるアルバムのタイトルトラック
この厳かな頭からどうなるのか興味が沸きますよね
プログレッシブな匂いのするテンション高めの一曲
こういう曲をかっこよくやれるのはVOWWOWと彼らくらいですよ


BLAZE(東京) - Danger Zone - Devil Doll ★★★ (2010-08-11 20:51:18)

渋いシャッフルナンバー
懐古主義ですが良いものは良いですよ
今の時代にここまでやり切れるなんて
本意気度が伝わりますね
唄メロがいいんだよね


BLAZE(東京) - Danger Zone - Fire ★★★ (2010-08-11 20:49:29)

メロディアスと安易に言いたくないです
純度100%の70年代正統派HM/HRサウンドのカッコよさたるや
エンディングまで聞き漏らすことの出来ない名曲です
アルバムのオープニングを飾るのに相応しい


BLAZE(東京) - Danger Zone - Freedom ★★★ (2022-03-09 12:36:08)

生々しいバンドサウンドが楽しめます
70年代的な発想を現代に落とし込んだという事でしょう
ロックバンドかくあるべきなダイナミックな演奏
豪快なノリが腰にきますよね
ブレイズというバンドを端的に洗わすような古典ロックナンバー
今でもこういう音も求めている人は世界中にごまんといますよ


BLAZE(東京) - Danger Zone - Ignorance ★★★ (2010-08-11 20:56:00)

IKEの優しい温か味のある歌声に泣かされます
感動のバラード
シンプルだからこそ泣けるのです
NOBUのプレイも効いていますね


BLAZE(東京) - Danger Zone - Mary ★★★ (2022-03-09 12:33:23)

インストを挟んで
ファンキーなサウンドが飛び出しますね
古典ロックの旨味
上手く現代のフィルターを通していますよ
古い曲を古いまま現代に蘇らせましたね
結局は様式美路線なんだよねぇ


BLAZE(東京) - Danger Zone - Some Day One Day ★★ (2010-08-11 20:53:32)

何々風な一曲
アレンジも含め
まんまあの時代の空気を内包するナンバー
僕は支持します


BLAZE(東京) - Danger Zone - Vino Amargo ★★★ (2022-03-09 12:32:02)

冒頭からアコースティカルなギターが情熱的に奏でられます
ガットギターの音色は良いねぇなんて言っていたら
次の曲に続きます


BLAZE(東京) - Dream Chaser (2019-01-17 13:38:32)

ブラックモアタイプのギタリストとして知られる池田繁久が率いた伝説のバンドだったブレイズ。正式な音源が出るまでに時間が掛かったが、前作は良い意味で70年代テイストの強い作風であり、バンドとしてのルーツを嫌みなく聴かせる好盤。
腕の自身のあるミュージシャンが作り込んでくれたサウンドは懐かしさだけに埋没しない現役感もあり、顔見せとしては上々の一枚だった。
それだけにリリースの間も空きすぎな中でリリースされる今作の期待値は高かったが、思いのほか先人達のアイデアをこする作風に終始しており、おもてたんと違うと感じるのが難点。良くも悪くもセンスが問われる一枚。余りにも○○過ぎる作風は、日本人の悪いところが出過ぎでおり、彼らの音楽性を支持するオジサン達にとっては手厳しいものに映るだろう。素人相手に荒稼ぎする有名なロックデュオの影響が強すぎるよとキーボードの増田に苦言を呈したいくらいだ。このバンドを取り巻く環境を見渡しても、感覚がマヒしていると言わざるを得ない緩い内容になっている。

その遊び感覚に付き合えるかが最大のポイント。そこが好に転ぶ人には、古典的なロックテイストを楽しめる一品。池田と生沢がいるから第3期パープル風になるんだろうが、これがダメなら途中で聴くのを止めてしまうだろう。
演者の中からにじみ出るルーツの音源化、素直な面なあり楽しいだろうが、天然過ぎるとも言える。はやりプロデュースというのは重要なものだ。

それにしても演者は上手い。テクニック的は申し分ないメンツが揃っている。


BLAZING RUST - Armed to Exist ★★ (2020-08-10 12:36:14)

ツインギター編成5人組によるロシア産正統派HM/HRバンドの1st。レーベルはドイツのPURE STEELです。出している音は完全に80年代型のHM/HRスタイル。その懐かしい空気に付き合えるかが最大のポイントなのだが、ここにいる5人は、他のバンドでも活動しており、シンガーも他ではギターで活躍と数名のパートチェンジもあったりと、ある意味、プロジェクト的な匂いも発散、さらに英詩で唄うときているから、けしてドメスティック活動で終わるつもりはないと推察できる。だからドイツのレーベルと契約できたのでしょう。それだけにロシア特有のメロディや癖がないので、そっち方面を求めると少々食い足りないのだが、所謂NWOTHM軍の一員として楽しめる要素は強いでしょう。
プレイ&楽曲共に若干の詰めの甘さはあるのだが、ツボを押さえた演奏とアレンジは古典派にとってはマストな要素、いい意味でのキャッチーさと欧州由来の叙情性、そこにメイデンよろしくなアレンジも盛り込み、懐かしい空気を充満させている。
何も生み出さない古典スタイルの再構築です、こんなもん聴くなら○○を聞き直した方が役に立つと言われたら返す言葉も見つかりませんが、ノスタルジーに浸り、昔はこんなのゴロゴロいたわと楽しめるマニアご用達のサウンドに目がない人には安心して手が出せるでしょう。適度に早くハードに迫る4分少々のドラマ、ベタに敵うもんなしを体感出来ますよ。


BLAZON STONE - Return to Port Royal ★★ (2014-06-19 08:41:11)

バンド名とアルバムタイトル、これはまさにジャーマンHM/HRの雄、ランニングワイルドそのものである、そして出している音もランニングワイルドそのものである、良質なコピーバンドだと言えばそれまでだが、彼らを愛し勉強していますね。2013年リリースの1st、雰囲気で手を出した大人買いの一枚、先人たちの影響を微塵も隠さない王道を行くメロディックパワーメタルが展開されており、聴く人によっては怒られそうですが、僕は楽しみましたよ。パクリととるかオマージュと取るかで評価も分かれますからね。やりすぎ感満載ですが、愛が勝っていると思います。ランニングワイルド直系の勇壮さと叙情的なメロディを活かした海賊サウンドをギター・ベース・ドラムの三役を一人でこなしたCed君の責任も大きいでしょうが、彼らがスウェーデン出身ということに二度驚かされました。これジャーマンじゃん。北欧からこっちのヴァイキングメタルをやられるとは思わなんだ(笑)


BLAZON STONE - War of the Roses ★★★ (2018-10-17 14:08:34)

バンド名もさることながら楽曲の4小節も聴けば彼らがロックン・ロルフ船長率いるRUNNING WILDのフォロワーだと気付くでしょう。その成り切りぶりたるやね、全ての実権を握るのはヴォーカル以外のパートを一人で務めるCed氏。彼のメタルマニアっぷりに驚かされるのだが、彼はこのバンド以外にも複数のプロジェクトを動かしており、多くのバンドで同じようなスタンスで活動する才人である、と言うよりもメタル馬鹿という言葉が似合う究極のマニアだろう。
派手なパイロをぶっ放すステージでも人気だったRUNNING WILD、ヨーロッパ全土を股に掛け活動していたからこそ、スウェーデンの地から、こんなに気合いの入ったフォロワーが生まれたのでしょう。

しかし、このバンドは単なるフォロワーで終わることなど無く精鋭を欠く本家を凌ぐキレまくった海賊メタルを聴かせてくれるマニア泣かせのバンド。確かにRUNNING WILDそのものだが、本家の持ち味を再構築、よりメロディックで勇壮なサウンドを轟かせている。往年のスタイルに肉薄はおろか超えてきたアイデア。ここまでいったらロルフ船長を脅かす海賊の登場と好意的に受け止めるべきだろう。模倣の域かもしれないが、ここまでやりきれば清々しい気持ちにさせてくれる。
日本では一度もライブを行わなかったRUNNING WILD。あっちはギャラも高さそうだから、こちらを代わりに招聘するのも一興だろう。似たり寄ったりの楽曲だけど、この押しの強い屈強なリフとリズム、傷を負いながらも大海原を駆け抜けた男達による勇壮なメロディ、ヴァイキングじゃない海賊メタル真骨頂を寸分の狂いなくダイレクトに体感させてくれる彼ら、日いづる国への上陸へヨーソローといかんかね?


BLESSED BY A BROKEN HEART - Feel the Power ★★★ (2012-03-04 11:18:01)

出張帰りの時間つぶしに立ち寄ったお店の視聴コーナーで聞いたのが購入のきっかけ、世紀末覇者伝説なジャケットとTooth&Nail Recordsってどこやねんと怪しんでいたのですが、驚きましたね、この爽快感はなんでしょうか、分厚いコーラスハーモニーが導く麗しのメタルひと時に、色んな意味で悪ふざけしすぎだろと言い放ち感動を覚えました、視聴コーナーで④曲目まで飛ばすことなく聞き込み(視聴コーナーがほぼ初体験だからね)即購入、国内盤と輸入盤の二枚がありましたが、余計な知識を入れたくないので輸入盤ゲット(後で国内盤にはボートラ3曲ありに涙、忘れていたそういうサービスするのを国内は)購入後はわりと時間があれば愛聴する一枚となりましたが、とにかく楽曲の良さが彼らの真骨頂、それらを彩る今の時代を生きる色彩も最小限にとどめ、真っ向からぶつかるサウンドメイクには大いに感服をさせられました。テクニカルなギタープレイはどの曲でもアクセントとなり猛烈に存在感をアピール、さらには幅広い音楽性に対応できるバンドのポテンシャルは⑦のバラードで体感できます。モダンな建物なのに出てくる料理はおふくろの味じゃん的な王道を体感出来る味付けと新しい食感を感じさせる食材を前にワタクシのようなおっさんにも美味しく召し上がる事ができ温故知新な今風メタルを何の疑いもなく楽しめた出会いに感謝しました。歳を取るとあぁだのこうだの言いたくなり、つい欠点を見つけ足元を救いたくなるのですが、聞いていて楽しい気分にさせてくれる作品にそうは巡り合えません。今の時代を生きる正統派HM/HRに蹴りを入れられましたね。マッドマックスなアルバムジャケットも好きだね


BLESSED BY A BROKEN HEART - Feel the Power - Deathwish ★★★ (2012-06-25 18:56:37)

低音が軽めだよね
でもこのオーセンティックなリフや
メロディアスな唄メロなど聞かせますね
ギターソロも華やかです


BLESSED BY A BROKEN HEART - Feel the Power - Forever ★★★ (2012-06-25 19:03:20)

高揚感のある扇情的なメロディ
真っ向勝負な王道HM/HRサウンドなアレンジに脱帽です
カッコいいやんか
少々軽めだけどね


BLESSED BY A BROKEN HEART - Feel the Power - Holdin' Back for Nothin' ★★★ (2012-06-25 19:09:06)

分厚いコーラスハーモニーに派手目のギター
華やかでメジャーな雰囲気を味わえるキラーチューン
バッキング程度ですがキーボードもいい味を醸し出しています


BLESSED BY A BROKEN HEART - Feel the Power - I've Got You ★★★ (2012-06-25 19:10:51)

曲作りの上手さを如実に物語りますね
王道パワーバラード
カナダ産ならではのおおらかな大陸的なノリを堪能できます


BLESSED BY A BROKEN HEART - Feel the Power - Innocent Blood ★★ (2012-06-25 19:22:17)

王道を行くパワーを前面に出そうとしている
正攻法で迫ってくるHM/HRナンバー
そこに今風なエッセンスを加え古臭さを払拭していますね
曲作りの上手さが冴えていますね