一色ゆかりと言う名前でデビューをしていた彼女が杉本誘里に名を変え再デビューを果たしリリースしたのが今作。一色時代を知らないのでどのような活動をしていたのかは割愛しますが、今作のサポートメンバーが熱い、デジタルビートと本格的なロックサウンドとの融合を果たしたFENCE OF DEFENSEの三人に今をときめくB'z松本孝弘が参加、プロデューサーに織田哲郎と一頃のJ-POP万歳な人たちによる本格的なガールズメタルサウンドに取り組んでいます。思えばこのメンツの出自は完全にHM/HRなわけだから至極当然な成り行きと自らのポテンシャルを発揮し主役たる彼女を支える良質な楽曲と熱演で完全サポート。ノッケから松本孝弘のペンによる歌謡スタイルと踏襲しつつも攻撃的ドライヴィングする①はアニメ関連に使われ、その筋の人にも知られた存在。作風はキーボードを使い幅を広げつつもギターを軸にワイルドさを損なわず、コーラスワークも生かした親しみやすいメロディを放り込み、耳に優しく刺激を与えてくれる。とは言えいかんせん主役である彼女のパフォーマンスが評価を分ける最大の要因で、ある意味、低音域を生かしドスを効かせたりと、ハスキーがかった甘い声が、どう響くかが全てのような気がします。今でも年に一回を通して聴き、当時を振り返り懐かしみますね。早川めぐみと同じくCD化してくんないかなぁ。色んな意味で作品同様苦々しい思い出を噛みしめさせる一品です。
2.THE AKUMA SYMPHONY SUITE Number 666 in C# minor (悪魔組曲 作品666番 変ニ短調) Overture (序曲 心の叫び) The First Movement: STORMY NIGHT The Second Movement: AKUMA NO ANA (悪魔の穴) The Third Movement: KILL THE KING GHIDORAH The Fourth Movement: DEAD SYMPHONY