サブラベルズのカヴァーをやっている、その一点が購入の理由。吉井と言えば静岡のモトリークルーといわれたアーグポリスのベースとして国産HM/HRシーンで活動をしていたのは有名な話ですが、後に女装したパフォーマンスが完全イロモノだったラフなハードサウンドがカッコよい(男になった3rdは良かった)キラーメイの菊池兄弟、多くのミュージシャンを輩出したムルバス~16レッグスのベース広瀬洋一等と結成されたのがイエローモンキー、初期の頃はグラム色の強いロックサウンドと、甘いトーンの声がピッタリとマッチしており、なぜアーグポリスのシンガーはあんなに濁声の雰囲気重視の歌い手で、よっぽど吉井が歌っていればと思いましたね。個人的には吉井のキャリアはほとんど知らないし、イエローモンキーとなるとインディーズのCDを一枚聴いたくらいなのでウンチクを語れませんが、リアクションの加藤純也、44マグナムの吉川、プレゼンスの白田、樋口宗孝の愛弟子メイクアップの豊川によるグランドスラム。メイクアップの山田、河野によるグランプリ。恩田快人を中心に葛城哲也のT.V.のドラマーとして知られるバリバリのロックドラマー五十嵐公太、ダンサーやD.T.Rなどでの活動で知られるフライングVを操る男、藤本泰司などが参加していたJUDY AND MARY(音楽性の変換メジャーデビューって恐ろしいわ)など、当時の元メタル組によるスーパーバンドの一つの認識でしたね。
まさか生きているウチに、このバンドの正式な音源が聴けるとは夢にも思いませんでした。エクスプロージョンからリリースされた幻のV.A『HEAVY METAL FORCE』に楽曲を提供、デモ音源など正式な音源を残すことなくバンドは消滅。というか、バンドをヴォーカルの藤原正紀名義に変更、そして聴きやすいミックスに変えてリリースされたのが藤原のソロ『AGAIN』である。
You’re the Only…のヒットを受け一躍時の人となった元Fort Braggの小野正利。人によっては『ろくでなしBLUES』の主題歌を唄っていたとかあるのでしょうが、今やソロでの活動も継続しつつ、やはりガルネリウスの看板シンガーとして有名であろう。
出自もあるのだが、J-POP界に目をつけられるほど卓越した歌唱力の持ち主、あのクリアーで抜けの良い高音域を聴かされたら、そりゃアングラメタルの世界に埋もれるのは惜しいと思いますよね。 そんな小野先生が、海外有名アーティストの楽曲をカヴァー、さらにはYou’re the Only…の英語ヴァージョンまで取り込み、幅広い層にアピール。能天気なポップスを唄うのは抵抗があったのでしょうか?日本のニューミュージック系のような日和も見せれなかったのでしょうかね? 色んな事を推察しますが、今作はスローナンバーを中心に彼の歌声を堪能出来る仕様になっています。