カナダはオタワ出身の4人組による1985年リリースのEP。メタルブレイド発らしい硬派な正統派サウンドを披露、後にSPVからオブセッションの「Marshall Law」とカップリングでCD化されたりと(メタルブレイドからもCD化されています)、音楽性の類似点も高く、その筋のマニアならグッとくること間違いなし、シリアスでダークな重ぐるしさと疾走感を生かした「Day of the Saxons 」等は彼らの代表曲でしょう。もう少しキャッチーな分かり易さでもあれば一見さんにも優しいのですが、こういったサウンドを目指すバンドの美点は生かされているし、俺たちはメタルが好きなんだという空気感が何とも言えぬニュアンスを醸し出していますね。音質の悪さが平坦な流れを生み、ともすれば流れて行きそうになるのですが、マニアには強く訴える何かがあるように思いますね。
ダルトンの曲として知られていますが この曲のクレジットが凄い Captain Kiddことジョン・ボン・ジョヴィ The King Of Swingことリッチー・サンボラ そしてデスモンド・チャイルドの3人で共作した一曲 悪いわけがありませんよね 耳を惹くフック満載のメロディと華麗なコーラスワーク 絵に描いたような売れ線ハードポップナンバー 女性シンガーの方がフィットしていますよね もっと売れて良いし認知されるべきグループだったと思うなぁ
基本、この手のスタイルは主食ではないので、芯喰った意見は思いつかないのだが、最近BROTHERS OF METALのような聴きやすいシンフォニック系メロディックメタルを聴き、あの手の親玉って、ドイツのバンドだよな。このWIZARDあたりがドンピシャの直系だろうなと思い、今作の事を思い出しましたね。最近のぬるいパワーメタルしか知らない若い人には、2000年の初等、グランジから続くメタル不遇の時代に、こんなジャリジャリしたメタリックサウンドで停滞するシーンに殴り込みをかけるバンドがいたことを知って欲しいですね。 ドイツのバンド、欧州の小規模やエリアでしか人気が無かったと言われるが、彼らが落とした種はけして少なくはなく後生に実を結びました。
ケバケバしいロックスが懐かしい、イギリスの出身のグラム系HM/HRバンドの1st。1988年にCD化された時にジャケットが差し替えられたのですが、オリジナルの持つトゲトゲのケバケバしい奴の破壊力は忘れられませんよ。 サウンド的にはPOISONのようなパワーポップスタイルに初期MOTLEY CRUE辺りが醸し出した退廃的なムードに包まれたグラマラスなハードサウンドを掛け合わせ、そこに本当は素行の正しい英国人らしい生真面目さが加わり、わりとしっかりとしたサウンドメイクを施されています。陽性なノリのよさ、コマーシャル性を高めた楽曲は洗練されたイメージも手伝い、過度にやり過ぎる傾向の高い音楽性の中でも、バランス良く聴かせる一品として愛聴しています。このアルバムを聴き真っ先に思い出されるのは、Pretty Boy Floydなので、その辺のサウンドに愛着を覚える方にはグッとくる要素も高いと思いますよ。ポップなんだけど、ハードで身体の悪そうな毒気のあるサウンドにロックな精神性を感じますね。
『Dead When It Comes to Love』という1982年にリリースしたEPがチョイとした話題になったニューキャッスル出身のNWOBHMバンドの2016年リリースの全22曲入りのコンピ作。2014年から再結成しており、その影響でこのような古いマテリアルをまとめたアルバムがリリースされたのですが、湿り気を帯びた哀愁のメロディ、NWOBHM由来のシャープなリフワーク、直線的なビートとまさにあの時代のあの音をパッケージされており、この手の復刻モノを精力的に世に送り出していますが、High Roller Recordsの丁寧な仕事ぶりには頭が下がりますね。NWOBHM好きなら押さえておいて損はしないでしょう。ブーム事態は短かったのですがマニアックで良質なバンドを多数輩出していた事を改めて知らされましたね。恐るべしNWOBHM。
曲を登録するのがめんどいので下記にコピペでいきます
1. Prisoner 2. Suicide 3. Kansas City 4. Warrior 5. Flying High 6. Addiction 7. Dead When It Comes To Love 8. Rock'n'Roll Rockstar 9. Stab In The Back 10. Breakout 11. Dragon Slayer 12. Take Your Chance 13. Stab In The Back 14. Kansas City 15. Prisoner 16. Suicide 17. Addiction 18. Dead When It Comes To Love 19. Rock'n'Roll Rockstar 20. The Troops 21. Flying High 22. Warrior
1-4 taken from 1983 EP "For Europe Only" 5-9 taken from Tape Session 10-12 taken from 1984 Single "Breakout" 13-22 taken from 1983 Live Album "Live in a Dive!"
美しいヴォーカルハーモニー、AOR調の癒やしと洗練度は今聴いても古くささを感じさせない。そこに絡むロックテイストが絶妙なバランス配合で聴き手を魅了と、実に味わい深い一枚へと昇華しています。何でこれが日本でヒットしなかったのだろう?と思うほど日本人好みの哀愁とポップセンス、泣きすぎずドライ過ぎないカナダならではのスケールの大きい哀メロ系ハードサウンドは間違いなく需要があると思いますね。 サブスクでも配信されていますのでお暇のある方でメロディ派のマニアならば是非ともトライして欲しい一枚です。ポッと出の新人じゃないからパフォーマンスも楽曲も安定しているのでしょうね。 ちなみに彼のヒット曲『Heat of the Night』をIssaちゃんがキュートな歌声でカヴァーしているので知っているマニアも多いでしょう。オリジナルを聴いて欲しいねぇ。
のちに売れすぎた為にバンドの本質がすっかり見えなくなったバンドの代表格。GUN'S N' ROSESなども同じような枠組みとなるだろう。神格化されすぎたバンドの悲劇をこのバンドから見てしまう。メンバーのスキャンダラスな人生をみれば尚更、不憫に感じてしまう。大きなイメージの中で大金が動き、自分達を見失ってしまった。純朴な青年達が翻弄された人生。クィーンなんかよりもよっぽど面白い映画が作れそうな気がする。