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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 11901-12000

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 11901-12000
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VEGA - Kiss of Life - Into the Wild ★★★ (2011-04-08 03:55:10)

程よくエッジの立ったサウンドと
爽快感が絶妙です
アルバムのオープニングを飾るのに相応しい
ポジティブなナンバー


VEGA - Kiss of Life - Kiss of Life ★★★ (2011-04-08 03:57:15)

アルバムのタイトルトラック
2曲目らしい哀愁のメロディアスハード
サビメロの爆発力に涙腺が決壊しそうになります
全般的なロック然とした躍動感もカッコいいですね


VEGA - Kiss of Life - One of a Kind ★★ (2011-05-18 01:03:48)

哀愁と力強さ
フックに富んだメロディが耳を惹きますね


VEKTOR - Black Future ★★★ (2014-06-12 20:26:59)

カルト的なジャケットが醸し出す悪魔的な匂いがスパイスとなっているのも見逃せませんね。エッジの効いたサウンドとスピード感、楽曲の構成も緻密に積み上げており複雑なリズムを多用したりと知的なムードも漂いスリリングな展開はグイグイと彼らの世界に引き込んでいきますね。ハイテンションな歌もエグみを増し小気味いいギターリフと疾走感あふれる楽曲は実に鮮度がイイんです。どこかアンダーグラウンドな香りがするのも個人的にはツボでした。2009年リリースの1st。US産らしいコキコキと精密機械の如くテクニカルでタイトなプレイの数々、ドラマ性を配した構成、デビュー作とは思えないクオリティに脱帽です。やはり凝ったアレンジがエエわ


VENDETTA - Brain Damage ★★★ (2015-07-18 18:13:15)

当時としては珍しいツインボーカル編成のジャーマンスピード/スラッシュメタルバンドの2nd。欧州産らしい泣きを孕んだ刻まれる流麗なツインリードに導かれる小気味よいサウンドは心地よく、時には叙情的なフレーズをふんだんに盛り込み画一的なサウンドからの脱却に成功、インストナンバーの⑦など拘りの構成と攻撃的かつメロウな部分も盛り込まれ一際バンドの魅力を輝かせます。正直似たようなタイプのツインボーカルに旨味も感じないし、雰囲気重視のラフな歌唱が丁寧に作り込まれたツインリードとの相性も微妙な噛み合わせなのですが、そこもこのバンドの味として楽しむのが一番でしょう。良く動くランニングベースに手数の多いドラムとリズムのキレも破壊力抜群とスピード感のある楽曲の推進力として存在感をアピール、攻撃的だがキャッチーなリフやメロディ、更には叙情性も加味したアグレッシブかつテクニカルなツインギターと供にバンドの顔として君臨していますね。薄味の個性もなんのその、質の高い隠れた名盤です。


VENDETTA - Go and Live... Stay and Die ★★★ (2014-11-13 17:01:25)

ノイズレコードから1987年にリリースされた1st。叙情的な香りを残すスピーディなHM/HRサウンドはドイツ産ならでは、複雑な構成や引っかかりのあるリフワーク、聴かせるアレンジとセンスは大いに買いです。重いリズム、疾走するメロディと随所に顔を見せるツインリードの旋律美、声域は狭くともパワー負けしない歌とキレのあるメロディアスな演奏との融合はUS産のバンドとは違う、ワビサビがあり完成度も高い。またアコギのパートなども盛り込み楽曲を表情豊かなものにする工夫も好印象、SE等も効果的に導入し、拘りを感じさせる取り組み方は個性が足しづらいスタイルの中でオリジナルティを感じますね。それもこれも基本的に楽曲の構成が練られているので、若さゆえの暴走で終わらないアレンジ力のなせる技かと思いますよ。ノイズレコードですから音質は微妙なんですが(笑)欧州産ならではの様式と湿った旋律が、今作の美味しい秘密となって隠されていると思うのは僕だけでしょうか?


VENEMOUS - Rise in Glory ★★★ (2023-06-04 21:30:07)

メキシコ産のヤングスラッシャー、かの地のメタルシーンとは、どんな音楽性が主流なのか全く分かりませんが、情熱の国から飛び出してきたサウンドは活きのいい古典スラッシュ、オーセンティックなスタイルを先人達からの影響をタップリと染みこませ大放出、あふれ出すエネルギッシュなヴァイオレントサウンドの持つカオスティックな音色は十分、聴きての理性を逆撫でするモノ、どこか冷めた空気感もアクセントとなり殺伐とした空気感は独自性を打ち出している。またこの野蛮で卑下た歌声もバッチリとハマり、このバンドの顔をして君臨しています。テクノロジーに頼り切らない生身の人間が繰り出す強靱なグルーブと、クールなギターサウンド、その対比が押し合いへし合いぶつかり合う事で、やはりバンドの持ち味となる核になる音を形成している。
なかなかメキシコ産の音源で流通されませんが、今は感嘆に聴ける環境が整っていますので、ガチンコスラッシャーならば、何か引っかかるものがあるかと思いますよ。


VENGEANCE RISING - Human Sacrifice ★★★ (2021-04-01 19:13:38)

クリスチャンメタル界からついにスラッシュが登場するとは夢にも思いませんよね。恐るべしスラッシュムーブメントなのかクリスチャンの節操のなさなのかは分かりませんが、このバンドが出している音の暴力的なエッセンスには驚きます。
DARK ANGEL的な背徳感やSLAYERのようなアンチクライスト的な匂いまで嗅ぎ取れるのに、これが、キリスト万歳を唄っているのかと驚きますが、英語は分かりませんので不思議な気持ちです。
ギャングコーラスも飛ぶ出す①のようなお約束もあるが、ブルースメタルな③もあったりと、以外と懐が深い。そして④ではスローな出だしで驚かせ、その後、吐き捨てタイプの歌声が映える絨毯爆撃スラッシュが展開。ゴン太なヘヴィグルーブが怒涛の進撃を繰り広げるバイオレント極まりないスラッシュサウンドの凄み、それでいながらも、スラッシュ以外からの影響が出ているパートも攻守交代のように効果的に出てくる演出のおかげで、スラッシュ特有のスリルを生み出し、凡百のスラッシュバンドからの脱却を目指している。
こんなもん○○だよと、お叱りを受けそうな面もあるのだろうが、殺傷力の高いリフとリズムが混然一体となり迫りくる厳つさに、恐れ慄きますね。
こういう無慈悲さと有機的な絡みを見せながらも、濁声の吐き捨てヴォーカルが絡むことで、独自のクールさとバイオレントな空気を生み出していることも見逃せません。
仕掛けも多いし、アメリカのバンドと言うよりもドイツのスラッシュ系に近い音を出しているのも印象的だし、このバンドの立ち位置を示していますね。それにしても、クリスチャンスラッシュて何を唄っているの?
音だけ聴けば乱暴ですよぉ。


VENOM - At War With Satan ★★★ (2022-11-30 18:55:49)

アナログ盤のA面あたる①が約20分という大作を放り込んだ事も話題になった一枚。個人的には英語がサッパリなので、この長尺なタイトルトラックに着いていけないのですが、3分割くらいの気持ちで聴くと見えてくる景色も違います。らしさ全開のオーバーダブを配したシンプルな録音は、このバンド特有の胡散臭さを誘発する事に成功。いかがわしい汚れたロックサウンドは健在、少なくとも1曲で20分もあるのだから、プログレ風味もあるのでは?と勘ぐるマニアもいそうですが、このバンドの関しては、そんな芸当に触れることは一切ございません。その自らの課した高潔な姿勢は最後まで貫かれており、B面にあたり2曲目以降を聴けば不安な要素もないでしょうし、不満を吹き飛ばすでしょう。
でも何故、20分にも及び大作に手を出したのか?興味は尽きませんね。そして彼らの魅力を詰め込んでいると思いますけどね。恐るべし極悪スピードメタル。その様式は実に神々しいですよ。


VENOM - Calm Before the Storm ★★★ (2015-07-04 21:20:03)

マンタス脱退、あの禍々しいと形容されたヴェノムサウンドは何処へと筋金入りのファンの嘆きも聞こえる1987年リリースのアルバム。クロノスのアタッキーなベースと下品の歌声もどこか他所行き仕様かもしれませんが、ツインギター編成への変更が功を奏したのかメロディックなツインリードに華麗なソロもねじ込み品行方正さもアップ、その魅力は①②といった曲にも反映され新生ヴェノムをアピールする事に成功。バカテンポな③では初期の破天荒さを想起させる憎い仕様と(曲名も凄いね)旧来のファンを取り込む苦心溢れる姿も垣間見る事が出来ますね。アグレッシブなスピードナンバー④の聴き手を一刀両断する鋭さを併せ持ち、こうしてジックリ耳を傾けると、メジャーどころでは味わえないアングラ臭漂う魔人ぶりも伺う事が出来ますね。それに初期の頃から、ノイジーで過激さ命な攻撃性で迫っていましたが、メロディーラインにはキャッチーさもあったしリフワークも意外と取っつき易いもので、実は核になる部分での変貌は、パッと聴きの感触ほど変わっていない事を知ることが出来ます。
結局は、リリース時に一般的な評価を受けなかった初期の作品が後に、ブラックメタルの元祖(プリミティブブラックね)彼らなくしてスレイヤーは登場しなかったとか、コアなファンから神格化された事が、身も蓋も無い攻撃性=ヴェノムだったのに、普通のHM/HRをやったらアンタら個性が死んでしまいますと有識者から烙印を押されました(初期の作品をゴミ扱いしてたじゃん)。④のスピードメタルとか聴いて、今の若者がどのように感じるか逆に気になりますよ。僕にはメイデンやプリーストよりも過激でメロディックなスタイルのメタルを聴き易くまとめた名盤と耳に届きました。ガガガガっと切れ味鋭いギターリフの応酬にはらしさを感じずにはいられません。この路線を推し進めた作風は1992年まで進み、イマイチ評価を受けない黒歴史的な扱いを受けていますが(再発もない)突貫メタルの⑥、過激でメロディックな⑤、いい意味での横暴さが出てますね⑦、芸の細かいドラマ性を配した⑧、バキバキのベース音もカッコいい⑨、一気呵成に駆け抜ける⑩、ダーティーな暴走R&R⑪と尋常じゃないエネルギー漲る喧嘩上等HM/HRナンバーが目白押しですので、タンクやモータヘッド、レイブンと言ったところが好きな方なら楽しんでもらえるでしょう。さらには今作風を飲み込める方には今作では不在のマンタスと新シンガーデモリッションマンを含んだラインナップによる1992年までの作品も楽しめるので、併せて聴いて欲しいですね。


VENOM - Prime Evil ★★★ (2015-07-03 04:51:36)

ブラックメタルの創始者と言われた、彼らが1989年にリリースしたアルバム。クロノス脱退の危機をアバダンとマンタスはデモリッションマンなる逸材を迎い入れ窮地を脱出。当時の評価は「小さくまとまった」その一言で片づけられました。所謂、当時としては常軌を逸したノイジーさと破天荒極まりないサウンドに悪魔崇拝的なニュアンスこそVENOMだったので、キッチリと作り込んだ今作には今一つ弾けるものがないのがらしくないと映ったのでしょうね。バンド名とイメージが合致しないと厳しい人には進めませんが、ガッチリと硬派でバッキバキのストロングメタルが貫かれた今作の持つ破壊力は相当なもので、パワフルな疾走チェーンから男気あふれる劇的な楽曲まで用意され、順当な成長を遂げた姿に寧ろ畏怖したものです。確かにある種のメタルとして真っ当すぎる作風かもしれませんが、タイトなリズムとエッジの効いたギターサウンドが心地よい一枚ですね。


VENOM - Temples of Ice ★★★ (2015-07-03 05:12:00)

Deep Purpleの名曲すらカヴァーした新生ヴェノムの第二弾、予定通りハイエナジーを撒き散らすヴェノム仕様に仕上がっていますよ。アバダン印満載のハイテンションドラミングもあれど、今作は前作以上にドラマ性も高まりアコギノ導入に驚かされたハイエナジーな②などは顕著でしょう。敢えて苦言を呈すと、ドストライク過ぎるアレンジと単純なメロディが淡白に聞こえるし、デモリッションマンも敢えてだと思いますがクロノスに寄せに行っている感じがに気になります。でもそんな事を差し引いても問題のない1991年という時代性を完全に無視した頑固一徹、剛毅な英国風ストロングメタルが貫かれた力作にメタル魂が鼓舞されますね。おそらく彼の事を知らない若い人や、過去の情報に引っ張られない人にこそ聴いて再評価してもらいたいですね。NWOTHMという言葉が生まれシーンに確固たる需要があるからこそ尚更です。いい意味でメジャー感すら漂う普遍の音楽性を提示した今作の新たなる可能性に大いなる期待をしたものですよ。


VENOM - Temples of Ice - Even in Heaven ★★★ (2015-07-03 05:22:08)

今アルバムのハイライト
アコギの導入もドラマ性を高めています


VENOM - Temples of Ice - Faerie Tale ★★★ (2015-07-03 05:15:44)

哀愁のツインリードも炸裂します
新生ヴェノムだからこそ味わえる一曲
英国風味満載の剛毅なメロディックメタルに唸ります


VENOM - Temples of Ice - Playtime ★★★ (2015-07-03 05:18:07)

嘘やん?監獄ロック??
そしてハイテンションを撒き散らし突っ走ります
やっぱヴェノムやでな面白い一曲です


VENOM - The Waste Lands ★★★ (2015-07-03 05:47:29)

初期ヴェノムにあった個性、個人的にはバカバカしいと思える魔人キャラ、まさにアンダーグランドの帝王として君臨していたクロノス時代のヴェノムとは装いも違いますし、マンタスが抜けていた時代とも違うのですが、1992年と言う息苦しい時代に翻弄される事無く、英国の伝統を重んじ剛毅な音楽性を貫くデモリッションマン時代の第3弾。いい意味で落ち着きのあるプレイの数々、曲によってはスケールの大きさを伝える構成力も持ち合わせ、前作以上にアレンジに気を配しているのも好印象(まさか⑩みたいな曲で終わるとは思いもしなかった)攻撃的だしスピード感と重量感を併せ持つ楽曲の説得力は聴き応え充分。明確にポイントを定め切り込むセンスと、バンドが持つ逞しい音楽性は見事に合致していると思います。何を聴きたいかで評価も分かれるでしょうが、聴き手を飲み込む切迫感が渦巻いてる1枚ですよ


VENOM - Welcome to Hell ★★★ (2014-08-16 19:23:40)

ブラックメタルの創始者と言われますが、今の認識で行けば違った見方もされそうですね。僕の青春時代、この手のバンドは異端児扱いされ一部のマニアにしか愛されず、不遇を味わっていた事を記憶します。まぁスラッシュの出始めもそうでした。ジャギジャギとノイジーな激音が凄まじい迫力で駆け抜けていく様は圧巻の一言、当時は他に類をみない過激さとスピード感が先鋭的で実に刺激的でした。この気迫と言いますか凄みは一朝一夕で出来るもんでもないし今聴いても色あせない破壊力がありますね。一見すれば破天荒極まりないように感じますが、実は楽曲も練られており計算された極悪キャラぶりが徹底されているようでオリジナルティを発揮している点も見逃せず、又、この時代にこのようなサウンドで勝負を掛けてきた精神性に大いなる感銘を受け、メタル愛の前に敬意を払わずにはいられません。今なら多くの支持をうけるアルバムだと思いますよ。


VENUS & MARS - GRAND TRINE ★★★ (2018-11-06 10:53:32)

ダイアナ・デウィットとロビン・ランダルの女性二人によるロックデュオ。FMやマーク・フリーなどに楽曲を提供。それ以外にも数多くのセッションワークをこなしていた彼女達。そのキャリアと実力を試すかのように、瑞々しいポップセンスと哀愁のメロディが優しく求めある優美なサウンドが華麗に舞うハードポップサウンドのオンパレードに心も穏やかに、優雅なひと時が訪れますね。

2ndもそうだったのですが、リリース元が弱小だった為に、今一つ認知度の低い彼女達。2ndは国内盤があったが、今作は輸入盤のみ、しかも側は怪しげで安っぽい商品だった為にジャケ買いされる事もなく幻の一品となっていた。
今ではダウンロード盤が安く手に入る事となる世界中の哀メロ派の手元に届くのですが、この高品質サウンドが再発される事もなく埋もれていたんだから驚きですね。
2ndよりもロック色も強めな一枚。無駄を排したコンパクトな楽曲の充実度はデビュー作とは思えないクオリティを保持しています。歌モノを愛する哀メロ派はマストな一枚ですね。


VENUS & MARS - GRAND TRINE - Take It for What It is ★★★ (2018-11-06 11:00:44)

歌メロがいいんだよなぁ
泣きすぎない乾いた感触もエエです
哀メロロックプロジェクトのオープニングに相応しい
チョイ切ないハードポップナンバーです


VENUS & MARS - NEW MOON RISING ★★ (2007-08-15 12:32:00)

哀愁溢れる美しい叙情的なメロディとポップフィーリングの融合が見事な2ndアルバム
ちょいハスキーながらも美しく優しい彼女の歌声は程よくウエットな感じと女性らしい儚さみたいものがありグッときます 出だしから哀愁のハードポップナンバーで彩られている今作ですが、ハイライトはバラードの③だと思います


VENUS & MARS - NEW MOON RISING - BLESS A BRAND NEW ANGEL ★★★ (2007-08-15 12:38:03)


繊細で優しい歌声が胸を締め付ける哀愁溢れるメロディアスなバラードです


VENUS & MARS - NEW MOON RISING - DANCING ON THE HIGHWIRE ★★★ (2007-08-15 12:41:57)

哀愁のハードポップナンバー叙情的なメロディが耳を惹きます
ハスキーな歌声に色気を感じます


VENUS & MARS - NEW MOON RISING - Dying for Your Love ★★★ (2017-04-08 18:25:01)

甘く切ないハードポップナンバーに胸キュンです
丁度エエよ


VERITY - Interrupted Journey ★★★ (2021-01-30 13:48:35)

知る人ぞ知る英国ロックを代表するミュージシャンの一人、ジョン・ベルティによるソロプロジェクトチームが1983年にリリースしたアルバム。元Argentとしても知られ、今作には、そのつながりもあるのかラス・バラードを筆頭、外部ライターの力を借りているのも魅力の一つ、ジョーイ・カルボーンの書いた④なんて日本人好みの哀メロナンバーですよね。

クリアーでエモーショナルな歌声と、英国的な情緒を絡ませつつも情熱的なロックテイストと洗練されたアーバンなエッセンスも巧みの織り込ませ、実に熱量の高いクールな古典ハードサウンドを披露。それでありながらもヒットポテンシャルも秘めているのだからマニアならずともたまりません。

上手い歌とギター、そしてメリハリの効いた楽曲が用意と、なぜこれが当時日本で発売されず、今日まで無視されているのか残念でなりませんが、エッジの立ったハードなギターと、情感たっぷりの透明感溢れるロックな歌声、英国仕様の折り目正しいワイルドハードサウンドの洗練されたロックの旨味、当時としては伝統と斬新なアプローチを試みつつ、硬軟のバランス感覚にも秀でた一枚として高い評価を受けたと思いますよ。

ちなみに今作で主役を張るジョン・ベルティさんですが、実はジョン・ロートン脱退後のHEEPに加入寸前までいった人物です。
そんな情報を頭の片隅に置いて聴いてみると、これまた違った景色も見えてきますよね。
知名度は低いのですが、マニアならずとも楽しめるブリティッシュロックの隠れた一品。是非とも見かけたら聴いて欲しい一枚ですね。
玄人好みの味わいと、売れる要素が見事に融合していますので。


VETO - Carthago ★★★ (2012-03-18 13:27:36)

1988年リリースのジャーマンパワーメタルバンドの2nd。二本のギターが紡ぎ出す漢臭い力強さと哀愁のメロディが奏でるファンタジックな世界観を内包したメロディックメタルを存分に堪能できます、綿密に練りこまれた楽曲の魅力はハンパなく輝きを放ち90年代の半ばくらいに初めて今作を聴いたのですが「これ?メジャーでいけるんじゃないの」と思える充実の一枚でした、確かにシンガーのパフォーマンスに若干の物足りなさを覚えますが親しみやすい歌メロは耳なじみよくスッと入り込んでくるし勇壮なメロディを奏でるアレンジセンスはすばらしく聞き手に高揚感を与えてくれます。これぞ正統派HM/HRですよね。今では1stとのカップリングで再発もされているので、ジャーマンメタルならではの骨太な荒々しいさと勇壮なメロディと楽曲の魅力を最大限に引き出す繊細なアレンジセンスの妙に酔いしれて欲しいですね。


VETO - Veto ★★★ (2020-06-23 13:32:45)

ツインギター編成5人組のジャーマンメタルバンドが1986年にリリースした1st。
欧州由来の叙情的なフレーズがシャープに切れ込んでくるパワフルなサウンドが魅力のバンド。軽めの音質&たどたどしい演奏、とくにリズムのドタバタ感に拒否権発動したくなるのだが、攻撃性のみならず、クラシカルテイストもぶっこんできたりとアイデアも豊富、先人たちからの影響も素直に表現する術を持っており、そのアイデアがガチンとハマったときの威力は相当な破壊力があり、色んな欠点に目を瞑り楽しみたくなるから不思議だ。
日頃、メジャー流通のキチンとした商品と向き合っている方には、少々敷居が高いかもしれないが、メタル愛溢れるマニア諸氏ならば、血沸き肉躍る高揚感とメタル特有のコンパクトなドラマ性を大いに楽しんでもらるでしょう。
最高に下手くそだなぁと罵りたくなるパートと、カッコいいーと唸りたくなるパートを同時に楽しめるのも、こういうバンドあるある。この苦しそうなハイトーンヴォーカルも込みで楽しんでもらいたい。


VICE - Hot...Just Looking At You ★★★ (2016-10-11 14:59:07)

VICEというバンドは知っているだけで他にアメリカで2組、ドイツに1組いたように記憶していますが、彼らはカルフォリニア出身のツインギター編成による5人組でかつては、音速の貴公子と呼ばれるギタリスト、あのインペリテリとロブ・ロックが同時期に在籍していた事があり、そのラインナップによる幻のデモがあるとマニア筋が血眼で捜すレアモノバンドとして知られております。今作ではインペリテリやロブがいたとは想像しがたいアメリカンなメロディックHM/HRサウンドを極めており、華麗なコーラスワークに彩られた硬軟入り混じったアレンジが冴えわたり、非常にバランス感覚の優れた一枚としてメロディ派には安心して進める事に出来る一品ですね。リリース時はメタルバブルで膨らむ1987年ですからね、その中でもジックリ耳を傾けると、このメロはロブが歌ったら魅力的だろうなぁとか、インペリテリのシュレッドギターがここでねじ込まれたらと想像しても楽しめるクオリティの楽曲が多く、ある意味バブリーな匂いもプンプン発散してますが、軽いタッチのミックスに惑わされずに楽しむのも一興でしょうかね。


VICE - Na Na Naughty ★★★ (2018-05-07 12:43:24)

バンドの初期メンバーに、あのクリス・インぺリテリとロブ・ロックが同時期に在籍していた事で知られる幻のUS産HM/HRバンドの2ndが突如リリース。しかも元は80年代にメジャーリリース予定のお蔵商品の復刻と言う事でマニアも歓喜。なんといっても自主製作盤の1stの出来も良く、今作と併せて復刻したのは喜ばしい限りです。
躍動するダイナミックなグルーブ、フックに富んだ爽快感たっぷりのメロディ、分厚いコーラスハーモニーを設えた王道サウンドは、青空の下、大音量で聴きたくなる、あの豪快かつメジャーなアリーナ風サウンドに仕上がっており、順当に成長の跡を伺わせる仕上がりになっております。80年後期、確かにこの音はもう古いと言われるだろうが、しっかりとしたサポートの元、リリースされたら一定の評価を受けたであろう高品質なアメリカンロックでした。
プロデューサーはあのポール・サブー、出している音はメロディックな王道アメリカンロック。この特性が生み出すマジックに酔いしれますよ。2015年まで世に埋もれていて誰も知らないバンドになっていたんだから、恐ろしいですよね。とんだお宝が発見されずのままでしたから、80年代に活躍したグラムメタル勢と比肩しても全く遜色のない一品。そちら方面が大好物の方はチェックして欲しいですね。


VICIOUS RUMORS - Celebration Decay ★★★ (2020-09-13 14:47:00)

もはやジェフ・ソープさえいれば、このバンドは存続するという事なのだろう。メンバーは入れ替わったが、ジェフの創作意欲に陰りはなく、このバンドらしいダークでミステリアスな雰囲気のあるテクニカルなギタープレイを堪能できるパワーメタルは健在。懐古趣味に走らない現代的なエッセンスも忘れることなく自らが積み上げた過去と対峙、剛毅に打ち鳴らされる無頼な鋼鉄サウンドと、技巧的なプレイの数々、その圧倒的なサウンドが全てを覆いつくしていくが、アメリカのバンドなので、少々情緒に欠けているので、ハッキリとした歌メロで昇天したいと思うマニアには物足りないかもしれませんが、妙な色気を出したポップソングなどを排除しているので、昔から彼らを応援しているマニアにとっては、一本筋が通っているので安心して聴けるでしょうね。80年代的な要素も意識して取り込んでいるように感じられるのもプラスでしょう。


VICIOUS RUMORS - Digital Dictator ★★★ (2020-05-03 17:04:58)

ジェフ・ソープの相棒にマーク・マギーを迎え、不世出のヴォーカリスト、カール・アルバートが揃ろいバンド体制が強化された2枚目。その効果がオープニングナンバーから劇的に変化、ドラマティックかつパワフルなバンドサウンドを確立、ジェフ・ソープが本領を発揮したというところだろう。ドラマ性を高めるツインギターコンビの濃厚な絡み、メロディアスかつ攻撃的なギタープレイが研ぎ澄まさることにより破壊力も倍増と、力技だけではない技巧派ぶりも披露している。

もはやロブ・ハルフォードにも負けていないぞとタメを張れるカールのパワフルヴォイスが各段に音楽性へリアルティを導入、この欧州的な陰りのあるダークメタルサウンドとの相性は抜群の相乗効果を生み出している。2枚目にして威風堂々たる佇まいを醸し出したバンドの出世作。これぞヘヴィメタルの醍醐味が詰まっている。


VICIOUS RUMORS - Electric Punishment ★★★ (2024-02-22 00:14:46)

アメリカンパワーメタルの老舗バンド。オリジナルメンバーはジェフ・ソープしかいないが、彼がいればこのバンドは存続するのだろう。中音域からハイトーンまで鋼鉄神としてバンドのフロントマンとして堂々としたパフォーマンスを披露したブライアン・アレン。出戻りの相棒、テン・ラスムッセンと、紡ぐパワフルなツインギターは鋼の如き肉体美を誇る彫刻のように、キレキレのプレイで魅了と前半の出来映えは素晴らしいのだが、ロックアンセム⑦くらいからバラエティ色と強め新たなる思考を展開、KISSのカヴァーまでやるくらいなので、ある程度の免疫は付けていけると思います。
このバンドらしいパワーと緻密な構成、重厚なリズムはテクニカルな要素も孕み工夫を凝らしている。それだけに後半の尻すぼみ感は無きにしも非ずだが、2013年という背景を考えるとアメリカンメタルの良心としての矜恃は保たれています。


VICIOUS RUMORS - Razorback Killers ★★★ (2015-01-03 05:11:28)

かつてはヴィニー・ムーアも在籍していた事でも知られるパワフルでありながらもスリリングなツインギターを軸にドラマ性の高い楽曲が魅力の彼らが2011年にリリースしたアルバム。オープニングからキャッチーながら派手なギターバトルが堪能できるストレートな楽曲で幕が開け掴みはOK。シンガーもハイトーンが気持ちよく突き抜け聴いていて痛快です。ベテランバンドの気概、持ち味は失わずリズムや音は今風だし古臭く感じさせないアグレッションは直球勝負だがこのバンドの魅力を伝えるのには十分すぎるほどの気合いと魅力が漲り、この手をサウンドを知り尽くした職人技がソツなく冴える入魂の一枚ですね。それにしてもギターバトルと言うか初期から支えるジェフ・ソープが踏ん張っているね。クールなギタープレイにニヤニヤさせられました。


VICIOUS RUMORS - Soldiers of the Night ★★★ (2016-10-01 13:27:28)

US産とは思えない欧州由来の光沢のあるメロディとドライブ感のある演奏、エキサイトメント溢れるスリリングなヴィニーのギターを中心にガッチガチのHM/HRを聴かせている1st。音楽性はまさにマイク・ヴァーニー率いる謹製Shrapnelサウンド、同系統で語るならChastain辺りを思い出しますが、これぞヘヴィメタルと呼ぶに相応しいガッツンガッツンの厳つい音を出していますね。ヴィニーの速弾きを世に出すマイク・ヴァーニーの意向もあったのか、彼らの個性がより強く発揮されるのは次作以降となりますが、華やかでグラマラスな音楽性に倒錯していくUSメタルシーンの中で、アングラコンクリートサウンドの先鋒を務めていたバンドの片鱗と力技を堪能できる一品としてマニアなら手にとって欲しいですね。このバタバタ感がダメだと厳しいんですが、この時代ならではの味わいと、いかにJPがメタル界において影響が強かったかが分かるでしょうね。


VICIOUS RUMORS - Warball ★★★ (2018-12-26 02:18:47)

US産パワーメタルの最高峰に位置する伝説のバンドによる原点回帰を告げるカムバック賞アルバム第一弾。90年代から始まるへヴィネスブームに飲み込まれ、初期のファンにとっては迷走期と呼べる時代からの脱却に歓喜ですが、それ以上に嬉しいのは、過去にすり寄るだけではないモダン時代も無駄にはしていないアレンジが見事。このアルバム一枚で喧嘩別れした実力派シンガーのジェイムズ・リヴェラも素晴らしいパフォーマンスを披露と、天国のカール・アルバートも成仏出来たでしょう。彼の没後は、それくらい本分を見失っていたと酷評されていましたからね。

このバンドの魅力とは何か、それはへヴィでアグレッシブなサウンドだが、メロディアスな側面の失わないと言うバランス感覚が最大の売りだった。活きのいいリフワークとアイデア豊富なツインギターの絡み、ジェフ・ソープのキレまくりのシュレッドギターもハマり、多くの場面でスリリングな見せ場を作りだしている。ダイナミックなのにキメの細かいサウンドはメタルな耳には、この上なく心地が良い。へヴィでダークだが、聴きやすく感じるのも、このあたりのアレンジがキマっているからだろう。

JPなどの先人達が築き上げたスタイルを研磨した2000年以降の正統派メタルのあり方を提示してくれた起死回生の一撃。往年のリズム隊も復帰なども、話題性だけではなく本当の意味での復活作となった。


VICIOUS RUMORS - Word of Mouth ★★★ (2024-02-06 19:30:17)

リリース当時はまともに聴くこともなくモダンな匂いがする、即終了でした。ジェフ・ソープよお前もかである。
ところが2000年を過ぎで、こちらもモダンなサウンドに慣れ抗体が出来ました。そういう耳になってから聴くと今作の評価も変ってきますよね。ヘヴィネスさに比重を置いたパワフルなサウンド、その無頼な音楽は時代にすり寄ってはいるが、今の若い人には逆に80年代のスタイルに古さを感じると想うので、こちらの方が馴染みやすい可能性すら感じさせ、この時代の音楽性もあながち無駄にはなっていないよなぁと感じさせるものが、実は往年のスタイルに復活後も脈々と連なる、彼らの血脈なる鋼鉄サウンドのDNAが刻まれていると思います。③など彼らの風格が音のノリ新機軸を上手く打ち出している。唄えるシンガーの存在も大きい、④もモダンだがオールドスクールに寄りかかりながらも、時代に挑戦している。組曲となる⑤⑥もアルバムとしては出色の出来映え、力強いスピードナンバーを期待すると肩透かしを喰らうアルバムではあるが、多様性を認知出来るマニアならば、こういう作風に落ち着いた90年代半ばという時代背景も飲み込み楽しめるのではないでしょうか?また若い人にも訴求するだけの斬新さがあり、初期のガチムチメタルよりも受け入れやすい可能性もありますので、お試しあれですね。でもサブスクにないんだよなぁ
まさかカールの遺作になるとも思わなかったよねぇ


VICTIM - Power Hungry ★★★ (2015-05-01 12:42:52)

カルフォルニア出身の4人組が1983年にリリースした1st。表題曲の④などを聴いていただければ彼らがジューダス・プリーストなどを模倣とするトラディショナルなバンドだと直ぐにわかるでしょうね。音質の軽さはあれど、ハイトーンを生かした鋭い歌声とエッジの立ったギターを軸に、スピード感を煽り立ってる軽快さとライトな感覚が上手く混ざり合わさり、シンプルな構成だが、どの楽曲にも攻撃性とメロデイックな部分が強調されており、往年の空気を纏っています。メタルバブル前夜、メタルが新たなる方向へ進むべくキャッチーさが溢れているのも懐かしいですね。現物は見た事無いのですが1984年リリースの2ndEPとのカップリングでCD化もされているらしいし、単品だけならiTunesでもイケますんでマニアなら手を出す価値はあるかと思います。


VICTORIUS - Dreamchaser ★★ (2016-07-22 15:12:14)

国内盤はアヴァロンレーベルからリリースされているドイツ産正統派HM/HRバンドの3rd。派手に打ち鳴らされえるブラストビート、欧州産の湿り気と一聴して耳に飛び込んでくる感触の柔らかいキャッチーなメロディ、申し分ないスピード感と堅実極まりない無難な作りはメタル系の入門盤にはもってこいな仕上がり、同郷のハロウィンやブラインドガーディアン、派手な展開はドラゴンフォース辺りからの影響を感じさせ、その辺りの音楽性に共感出来る方には安心して楽しめるクオリティを保持していますね。個人的には先の見える展開&王道スタイル、更には聴いていこっぱずかしい感覚に囚われ全く手を出さないジャンルなのですが(タダでもらいました)ドイツ産ならではの生真面目さと、暑苦しさを緩和させる伸びやかな歌声のシンガーとの相性も絶妙で、ドイツからもこんな爽快なバンドが出てくるんだなぁと思いましたね。時にはヒロイズムさえ感じさせる高揚感のあるメロディと展開、けっして手綱を緩めないスピード感とキャッチネスさは、どこまでも親しみやすいが、ソリッドな質感の音は自分たちの本分を忘れる事のない証、BABYMETALブームで湧き上がる昨今、この手のバンドを進めると裾野も広がる可能性もあるのかなぁと思いますね。なにはともあれ、メタル系サウンドのカタルシスを開放する実直な作りは馴染みやすさNo.1でしょう。


VICTORY - Circle of Life ★★★ (2024-10-18 15:50:17)

離散集合を繰り返すドイツの老舗バンド。2011年にリメイクベストをリリースするも、バンドは一区切りの形を付けたアルバムとなった。そしてバンドは再始動、2019年にアルバムをリリースして復活をアピール。そっちは、まだ聴いていないが、今作は2024年にリリースされた最新作となる。メンバーはハーマン・フランク以外、昔の名前はないが、出している音に大きな変化はない。

シンガーのジャンニ・ポンティージョは、ジェフ・スコット・ソートタイプのザラついたエモーショナルヴォイスで、この古典ハードサウンドのフロントマンとして堂々としたパフォーマンスで魅了。安定感のある歌声と演奏の相性に疑いはなく、一体感は十分だ。

たしかに古典である。大きな裏切りも、新しい切り口もないが、しかし現代的なテクノロジーというフィルターは通している。だから古いだけではないフレッシュな鮮度、その渋みの中に含まれる活きの良さには、一日の長を感じずにはいられない。
レーベル元がAFMなんで、聴く前から想像も付くでしょう。
その無難さが最大の聴き所。このバンドが今更、時代に迎合する必要などない。それだけに安定感にこそ、魅力を感じる。

セバスチャン・バックのソロも、これくらい恥も外聞も捨てSKID ROW丸パクリすりゃ良かったのにね。この適度なスピード感とハードエッジさに、心が温まる。ただ速いだけの曲はつまらん。そんなもんに騙されんぞ。


VICTORY - Culture Killed the Native ★★★ (2022-08-01 18:35:21)

結成当初からワールドワイドなスタンスで活動していたジャーマンメタルバンド。SCORPIONNSやBON FIREよりもL.Aメタル風味も強く②みたいな曲を聴けば、このバンドがどこに軸足を置いているかが理解できるでしょう。しなやかなリズムも口当たりの良いハードサウンド、キャッチーなメロも適度は硬質感を伴いアメリカでもドイツでもない無国籍なサウンドを奏でている。やはりメロディに欧州の味わいを感じさせるのも高い評価に繋がるでしょう。
堅実なプレイの中で、ハーマン・フランクはギターヒーロー然とした派手目のソロを披露、今の若い人には新鮮に聞こえるタッピングプレイも耳を楽しませてくれますね。
こうして時代を経て、向き合うと当時とは違った情景が見える。メタルバブル弾ける80年代の終焉を迎えようとしていた時代、このバンドは、ある意味メインストリーム寄りサウンドを全開で鳴らしている、だが同時にメタルバンドとしての気概も強く感じさせる生真面目さが、そこかしこに息づいており80年代型メジャーメタルの最終形態のようなサウンドを構築しています。
温故知新、雑誌でも紹介されるようなバンドでもないだろうが質の高さは間違いない。というか、最高峰に位置する欧州型メジャーサウンドが楽しめますよ。


VICTORY - Don't Get Mad... Get Even ★★★ (2019-09-26 14:44:07)

トミー・ニュートンの相方をハーマン・フランクに、ドラマーもフリッツ・ランドウに変えリリースされた2枚目。今作も前作の流れを踏襲するワールドワイドなスタイルで勝負。オープニングからコーラスワークも耳を惹く、硬軟なバランスが取れたハードサウンドで勝負、キレのある②と流れ前作よりも明らかに垢抜けた印象が強い。その流れは最後まで続くのだが、ミドルナンバーが中だるみ感を誘発しているという意見もあるので、スピードナンバー中心に楽しみたい人には、少々厳しいかも知れませんね。バンドメンバーの変更は音楽性にも過敏に反応したのか、方向性を見定め派手さと言うか時代性を巧みに飲み込みメジャー感を前に出してきた。その中にハードエッジなスタイルを際立たす事でロックバンドとして矜持と言うものを感じる。
単なる売れ線ではない腕の覚えのあるメンバーが揃った質の高い一枚。ドイツ人らしい生真面目さと欧州由来の暗く湿ったメロディは、やはりアメリカ人には出せない魅力ですよ。

アメリカ市場を狙った音楽性、このメロディアス路線と真摯なハードサウンドは、W.A.S.P.やTWISTED SISTERを思い出しますね。こういう硬軟のバランスに優れたアルバムは80年代マニア以外にも、十分に通用する魅力があると思いますよ。
細かい類似性を指摘され低評価を喰らったアルバムですが、全体を包み込む雰囲気を楽しめる方なら、何の問題も感じないでしょう。ハードエッジなメジャー級メタルのお手本のようなサウンドを楽しめますよ。


VICTORY - Fuel to the Fire ★★★ (2022-03-20 13:17:13)

2006年にリリースされたリメイクベストアルバム。往年の名曲から最近のモノまでパッケージ。シンガーのチャーリー・ハーンがいないのは残念だが、ギターチームは黄金期のトミー・ニュートンとハーマン・フランクの二人、阿吽の呼吸から繰り出されるツインギターはダイナミック、屈強なリフワークは勿論、ソロでも華麗なプレイで魅了。質実剛健な本格的ハードサウンドにピッタリです。
リズム隊も生き字引となるベースのファーゴ・ピーター・クノールンは健在、ドラムはフリッツ・ランドウという黄金期を支えた二人、抜群のコンビネーションから生み出されるグルーブは心地良く鳴り響き盤石と態勢で後方支援をしています。
シンガーである、ジョティ・パルカルディスも違和感は全くなく、ハスキーな高温を生かしタフでワイルドなヴィクトリーサウンドのフロントマンとしての重責を見事に果たしていますね。
生まれ変わったというよりは、現代のテクノロジーで復活した過去の名曲群、個人的にそこまで熱心に聴いたバンドではないので、思い出せない曲もあったり、新曲もあるのだが、そんな細かい事を気にしないで楽しめる、クラシックロックの美点が詰まっています。
ドイツ人らしい生真面目さ、豪快なノリはダイナミックだが、キャッチーさも存分に練り込まれているので試聴感は抜群に良いかと思います。AC/DCみたいなもんは苦手だという方にはすすめませんが、古典となるロックな響きを体中で浴びたいマニアならば、大いに楽しめるでしょう。やはりテンポアップした曲が多く、ライブ映えする楽曲が小気味よく流れてくるの選曲の良さも今作の魅力。ベストアルバム的な側面があるので、尚更、手が出やすいでしょう。
売れた実績の無いバンドは再発が難しいからねぇ。コンプするのが難しいアーティストだけに、尚更でしょうよ。


VICTORY - Hungry Hearts ★★★ (2022-04-22 12:27:41)

メタルバブル湧き上がる1987年、多国籍な感性を生かしたジャーマンロックは実にワールドワイドな音楽性を披露。その癖のないストレートな作り込みとスケールの大きいダイナミックなロックは売れそうな勢いが充満しており、何かきっかけを掴めば大爆発しそうな雰囲気はある。結局、シングルカットされるも導火線に火をつける事にはならず、大きな話題を提供したとは言えないのだが、コンパクトにまとめ上げた楽曲は、どれもがシンプルにカッコイイ。歯切れの良いリズムとリフワーク、適度に見せ場を作るギターソロ、男臭いサウンドとメジャーな質感を巧みに混ぜ込み、チャーリーのハスキーヴォイスが力強く歌い上げる様にグッときます。
けして売れることを否定しないが、ロックな芯の太さを損なわないバンドサウンドの旨味、そのバランス感覚に唸りますね。

少々、アメリカン過ぎる、欧州的な情緒を増やした方がジャーマンらしい、これならアメリカのバンドで良いぞと、どっちつかずな印象で黙殺された感の強い今作だが、こうして時代が過ぎた今、果たしてそういった評価で終わる作風だったのかと思いますね。

80年代的メジャーサウンドと洗練された硬派なロックサウンドによる華麗なる融合、軽やかなミックスと歯ごたえのあるシンプルリズム、やはり生真面目なジャーマンらしさも存分にあり、大陸的なグルーブを持ち入りアメリカのバンドでは出せない、ワビサビがあるしヨーロピアンな風は吹いている。今作の味付けをブライトなモノに仕上げたのは、コンパクトさだろう。もう少しコクを出して欲しかったのだが、こういう味付けも戦略だと思う。そういう意味では正解だった。


VICTORY - Hungry Hearts - Hungry Hearts ★★★ (2022-04-22 12:30:35)

派手さに埋没しない歯ごたえのあるミドルナンバー
しかしメジャーな感性も有しており
このバンドが秘めていた可能性を強く感じます
ド派手に走るわけでも軽快なパーティーロックでもないが
大地を踏み鳴らすメジャーロックアンセムであることに代わりは無い
前後の曲の試聴感を爆上げしているのもポイントだ


VICTORY - Victory ★★★ (2019-09-26 14:08:04)

70年代から活動するFARGOを母体に再始動したバンドは同郷の先輩、ルドルフ・シェンカーの口添えも有りメジャー契約をもぎ取る事に成功。当然、それ以前の活動も後押しとなるのだが、最初からドイツ以外の国をターゲットにしていた為に、シンガーの座を、アメリカ人のチャーリー・ハーンが務める事に違和感はなかった。
他にも渋いところではWild Horsesのギタリストだったジョン・ロックトンが参加もしていたりと、ポッと出の新人ではないので、デビュー作から堅実な作り込も成功と、ワールドワイドなサウンドで勝負を掛けている。
陽性に成りきらない欧州由来の湿り気のあるメロディ、大衆性を取り込んだノリの良さ、バラードあり、カヴァーありと、多様性があるものの散漫な印象を与えないのも好印象。日本での認知度はイマイチだが、ドイツはもとよりアメリカでも、そこそこの成功を収めたバンドとして知られている。
このバンド、今となっては名プロデューサーであり、腕利きのミキサーとしても知られる腕利きのギタリスト、トミー・ニュートンが参加している事で有名かも知れませんね。
ハロウィーンスタイルではない、メジャー級のジャーマンメタルサウンドの旨味、渡米後のスコーピオンズをお手本としたような叙情派路線は、堅実な演奏とアレンジに対して、相反するかの如く熱い喉を披露するチャーリーのおかげで、独自のカラーが生み出されている。

なんだかんだ言っても、このバンドを有名にしたのは、女性が仰向けに寝そべりV字を開脚を決めたジャケなんですけどね…とほほ


VICTORY - Victory - Can't Stop Missing You ★★★ (2019-09-26 14:10:40)

泣かせのロッカバラード
ベタベタに聴かせないハードエッジさが好きだ
渋系のジョン・ロックトンに対してメタリックかつモダンなニュートンのギタープレイの対比も面白い
熱い喉を披露するチャーリー・ハーン
ゲイリー・ムーアやアクセル・ルディ・ペルに見出されたのは当然と言える
パフォーマンスで魅了してくれますよ


VICTORY - Victory - Don't Count on Me ★★★ (2019-09-26 14:16:15)

ROCK BOTTOMなミドルナンバー
この生真面目な切れ味にドイツを感じますね


VICTORY - Victory - Gonna Be in Trouble ★★★ (2019-09-26 14:19:39)

売れそうな空気が漂っていますね
派手目のソロも決まっています
陽性に成りきれないヨーロッパの血が大好きです


VICTORY - Victory - On the Run ★★★ (2019-09-26 14:22:04)

ゆったりとしたグルーブが襲いかかるワイルドなイメージを抱かせるミドルナンバー
サビでは跳ねあがる展開も悪くない


VICTORY - Victory - Red Alert ★★★ (2019-09-26 14:13:49)

バラードに続き最後の曲もスローナンバーだったのには驚いた
ここでもチャーリーの熱を帯びた魂を削りパフォーマンスを楽しめる
余裕のないギリギリのシャウトは評価の対象かも知れませんね
ブルージーかつメロディアスなハードサウンド
欧州由来の暗く湿ったメロディが心を濡らします


VICTORY - Victory - The Hunter ★★★ (2019-09-26 14:25:24)

定番と言えるロックなシャッフルナンバー
ベタの強みと言えばそれまでだが新鮮さは皆無
使い古されたアイデアでも重量感を残したジャーマンスタイルがアクセントとなっている
快活なノリはアルバムのオープニングにピッタリだ


VIENNA - Overture ★★★ (2018-03-25 15:05:09)

EARTHSHAKERに参加する永川敏郎とGERARDを結成したデビューを果たした藤村幸宏。その藤村が中心となり、名だたるプログレバンドに参加したメンバー集め新たに結成されたのがVIENNAです。
そのバックボーンから国産プログレ界のスーパーグループと話題を呼んだのですが短命に終わった彼ら、そんな貴重なバンドの1stがNEXUS ROCK LEGEND ARCHIVE COLLECTIONとして復活です。
並々ならぬテクニカル集団と言う事で最初は身構えていたのですが、思いのほか、テクニカルなプレイを封印。優美な叙情性を醸し出す演出はあれど、藤村の歌を前に出した作風をとっており、キャッチーなメロディと、飛翔感溢れるキーボードを武器に、幻想的な世界観を築き上げている。クラシカルなキーボードの合間にクールなリフも飛び出すが、塚本の比重は大きい作りだ。その辺りにハードなものを好む方には少々物足りないと映るかもです。
しかし、このバンドの音には、型にハマったロックの様式など微塵もとっておらず、そのイマジネーションに溢れた自由空間は、やはりプログレ系のバンドとしての魅力に溢れているだろう。日本のASIAでも目指したのだろうか?そんな推察をしつつも、この手のプログレ系に蘊蓄をたれる程の知識も教養も持ち合わせていないので、これ以上の戯言は辞めておきます。

優れたミュージシャンとして知られる藤村ですが、このバンド解散後、LOUDNESSをクビになった二井原実先輩と合流、ソロアルバムやLIVEに参加後、DED CHAPLINを結成。バカテク集団だったが、活動は尻すぼみ、その後X-JAPANのTOSHIのアルバムに参加、楽曲も提供、他にもEARTHSHAKER解散後、西田昌史とGirl U Needを結成するも上手くいかず解散。90年の後半にはVIENNA復活も話題にならず、その後はGACKTと活動していたはずです。


VIENNA - Step Into… ★★★ (2018-03-25 14:30:45)

後に二井原実とDed Chaplinを組む事になる、VO.Gの藤村幸宏、Bの永井敏己とOuter Limitsの塚本周成、Novelaの西田竜一による前作同様のラインナップが参加した2nd。
重厚感のあるサウンドでありながらも幻想的な美しさを漂わせる、所謂プログレな世界観も持ちつつもハードな設えを損なわないダイナミズムもあり、ロックな魅力と鮮烈なる美意識を両立させた名盤だ。
キーボードプレイヤー塚本の優美で叙情的なフレージングの構成は、藤村の幅広いジャンルを網羅した芳醇なギタープレイとも合致しており、テクニックに優れたリズム隊を従え、複雑でテクニカルな要素も構築している。その反面、大げさなプログレサウンドの中に、親しみやすいメロディを放り込み、聴きやすく纏めているのが素晴らしい。少々耳に引っ掛かる藤村のハイトーンの、国産プログレバンドの系譜としてはありだろうが、個人的にはチョイと苦手だ。そんな不満を抑え込む程の、技量と楽曲の完成度があるので、さしたる不満にはなりません。
テクニックに埋没することなく、聴かせるという場面と、超絶技巧で黙らせるという高度なテクニックを惜しげもなく披露しているというバランス感覚もやはり魅力だろう。やはり藤村のトーンは苦手だったりするのだが、独自性の高いタッチのギターは、ギターキッズならずとも耳を捉えては離さないでしょうね。

優れたバンドではあったが、1989年にライブアルバムを残しバンドは解散。藤村と永井はDed Chaplin。ドラムの西田はACTIONに参加。その西田は急病で倒れたLoudnessの鈴木の代役としてステージに立つのだから何が起こるか分かりませんね。西田にとっては過去在籍したバンドの中で一番へヴィなドラムを要求されるでしょう。実力はあっても日の目を中々浴びれなかった西田竜一、個人的にはGACKTの後ろで叩いている姿を見たときの残念感はハンパなかったもんね。チャンスを掴んで欲しいッス。


VILLAIN - ONLY TIME WILL TELL ★★★ (2014-08-02 14:47:49)

VICIOUS RUMORSのVoも務めたカール・アルバートが在籍していた事で知られるUS産の正統派パワーメタルバンドが1986年にリリースした7曲入りのミニアルバム(MAUSOLEUMから2000年に入りCD化もされている)US産のマイナーサウンドが醸し出すガチガチゴツゴツとしたコンクリートサウンドが仄暗い湿り気を纏い無機質に突き進むパワー溢れるアッパーなナンバーのカッコいい事、コーラスハーモニーを生かしたQUEENのカヴァー③憂いを帯びた歌声が耳を惹くドラマティックな④バラード⑦サイレンが鳴り響くパワフルな⑤なども導入し間口を広げているのも見逃せませんね。緩急を交えた重量感のある演奏に楽しみつつもメジャーになれない、もどかしさに思いを馳せ懐かしんだ思い入れの強い一枚、純度の濃いまじりッ気のないメタルをお探しの方に丁度よい作品ですよ。


VILLAIN - ONLY TIME WILL TELL - Just Close Your Eyes ★★★ (2014-08-02 14:56:39)

コーラスハーモニーを生かした
パワフルでメロデイックなミドルハイナンバー
ノリがイイね


VILLAIN - ONLY TIME WILL TELL - KAMIKAZE ★★★ (2014-08-02 15:03:47)

パワー・メロディ・スピードと三拍子揃っていますね
切れ味鋭いシャープさが光ります
アルバムのオープニングを飾るのに相応しい一曲です


VILLAIN - ONLY TIME WILL TELL - Kids of Crime ★★★ (2014-08-02 14:58:52)

カールの力強い歌声も映えますね
まくしたてるビートが心地よい疾走感を与えてくれます


VILLAIN - ONLY TIME WILL TELL - Only Time Will Tell ★★★ (2014-08-02 15:02:18)

パワフルなミドルナンバー
硬質感が印象的です


VILLAIN - ONLY TIME WILL TELL - SHE'LL MAKE YOU FALL(IN LOVE) ★★★ (2014-08-02 15:00:25)

ドラマティックな一曲
緩急を生かしたアレンジが効いています
メロディもイイです


VILLAIN - ONLY TIME WILL TELL - Thrills in the Night ★★ (2014-08-02 14:55:37)

典型的なロッカバラード
バンドの繊細な面を見せています


VINCE NEIL - Tattoos & Tequila ★★★ (2018-11-27 14:17:33)

①と⑤を除いてはカヴァー曲が中心のソロアルバム。モトリークルーに復帰後のソロなので、以前のような挑発的なスタイルの音楽性ではありません。衰えはあれど、一聴して分かる個性的な声を聴けば、どれもがモトリー印が満載。改めて個性的な声の持ち主だと言う事を確認しましたね。その中でもトレイシー・ガンズとニッキー・シックスの名前もクレジットされているメロウなロッカバラード⑤に興味が持っていかれます。今作の為の書き下ろしなのか、それともモトリーの未発表曲なのか?興味も尽きませんね。
カヴァーも参加メンバーは無難ですが、選曲は拘りが感じられ面白味も十分。そんな中でも⑧のスコーピオンズには少々驚きました。いずれにしろロックシンガー、ヴィンスの歌声に惚れたマニアなら満足出来る一枚でしょう。朴訥とした⑨なんて、今までのヴィンスとはまた違った魅力もあり、リラックスして好きですねぇ。


VINNIE VINCENT INVASION - All Systems Go - That Time of Year ★★★ (2020-07-05 19:44:39)

メロウなハードナンバー
マークもキンキンのハイトーンを抑え男らしく迫っています
これくらいの方がセクシーな声も生きてきます
サビもエエねぇ
洗練されているが男前のハードスタイルを前に出しているのも好感が持てます
売れ線志向の曲ですが
じっくりと耳を傾けたい魅力が満載です


VINNIE VINCENT INVASION - Vinnie Vincent Invasion ★★★ (2016-08-05 15:40:21)

KISSを解雇された男ヴィニー・ヴィンセントが率いるバンドによる1st。KISSでは出来なかった彼のギターを前面に押し出し、またギターヒーロー戦国時代に殴り込みを掛けるが如く、ヴィニーはこれでもかと攻撃的なギターを大導入、所謂、インギーなどのシュラプネル系に見られるスケールを中心とした速弾きとはチョイと違う趣のギタープレイを披露、そのインプロ然としたギターは少々強引でやりすぎな面も見られるが楽曲の中にキチンと収まった時のカッコよさとセンスは流石の腕前、並みいる強豪の中からKISSの2代目ギタリストとして選出されただけはあるんだなぁという経歴に偽りなしのギタープレイを魅せてくれました。アメリカンでライトな作風に暴れ馬なヴィニーのギター、この派手な仕掛けの多い楽曲はまさにアメリカンロックの醍醐味、豪快さの中に繊細な感性を塗し大味に仕立て過ぎない作風は見事でしょう。でも過剰な弾きすぎは少々バカッぽくもあり、バランス感覚に劣るのが個人的にはチョイと残念。ジャーニーのボーカルとして、またアルバム『Infinity』には曲作りの参加もしている経歴の持ち主ロバート・フライシュマンの安定感抜群の歌声が見事にハマり、無理無理なハイトーンではない伸びやかな歌唱はマイルドな声質もあり、ポップロックやバラードを歌ってもさぞやエエ仕事をするんだろうなぁというのが見えて生きてバンドの将来性の豊かさに目も眩みましたね。ちなみに脇を支えるリズム隊はベースがスローターのダナ・ストラム、ドラムがブルース・キューリックのお兄さんボブ・キューリック率いるスカルやナイトロなどで叩いていたボビー・ロックがサポートしています。次作では今作の反省を踏まえギターを抑えバランスと取りにいき成功を収めるも、歌い手がマーク・スローターのハイトーンになった事が違った意味でのやりすぎ感を倍増させており、今作で歌うロバート・フライシュマンが居たらなぁと今作を聴くたびに思い返しますね。


VINNIE VINCENT INVASION - Vinnie Vincent Invasion - Back on the Streets ★★★ (2016-08-05 15:47:05)

ゲイリームーア風のメロディックな一曲
ヴィニーとロバートがボーカルパートを分けて歌ってますね


VINNIE VINCENT INVASION - Vinnie Vincent Invasion - Boyz Are Gonna Rock ★★★ (2016-08-05 15:53:22)

ド派手ですね
バラエティ番組などでも耳にしますよね
コマーシャル性の高い楽曲
それらを無視するヴィニー
その対比が面白い
KISSで曲を書かせてもらえるわなぁ


VINNIE VINCENT INVASION - Vinnie Vincent Invasion - Do You Wanna Make Love ★★★ (2016-08-05 15:51:22)

ノリのよい派手な曲
シングル向けですね
強引なギターに苦笑いもでますが
わりとバランス良く収まっている


VINNIE VINCENT INVASION - Vinnie Vincent Invasion - I Wanna Be Your Victim ★★★ (2016-08-05 15:48:44)

豪快だね
痛快極まりなアメリカンロック
ヴィニーらしいですなぁ


VINNIE VINCENT INVASION - Vinnie Vincent Invasion - Invasion ★★★ (2016-08-05 15:43:11)

スケールの大きいアメリカンロック
作曲はシンガーのロバート・フライシュマン
エンディングに向けてのヴィニーのギタープレイは色んな意味で凄い


VINNIE VINCENT INVASION - Vinnie Vincent Invasion - No Substitute ★★ (2016-08-05 16:01:01)

爽やかな風を吹かせます
甘いボーカルラインとコーラスワーク
飲み口の優しい飲料水のような甘みを味わうのですが
ヴィニーのギターが強炭酸飲料へと変貌させます


VINNIE VINCENT INVASION - Vinnie Vincent Invasion - Shoot You Full of Love ★★ (2016-08-05 15:57:24)

大らかな王道アメリカンロック
そこに遊び心満載の楽しげなアイデアが生かされています
ヴィニーの即興ギターソロが評価の分かれ目でしょうね


VIO-LENCE - Eternal Nightmare ★★ (2008-09-27 20:29:00)

OVERKILL直系のパワーメタル・スラッシュサウンドが売りの1st
ドラマーも力強いプレイでテンションを下げることはないし個性不足感は否めないが
剛球一直線な突進力と切れの良いリフやカッティングが清く心地よいですね
唄に説得力があればなお良かったんだが古きよきスラッシュサウンドに興味がある方は聴いて損はないかと思います
後にマシーンヘッドのギターがいて話題になりましたね


VIOLATOR - Scenarios of Brutality ★★★ (2014-06-14 15:04:41)

W杯で湧く南米はブラジル産のスラッシュメタルバンドが2013年にリリースした2nd。プロデューサーにアンディ・クラッセンの名前も有り多いに期待をもたらされますね。まずは正調スラッシュの王道を行く①で幕が開け、パワフルなコーラスも映えるガッツィーなスラッシュソングの②、攻撃的ではあるがキャッチーなリフワークも耳を惹く③と小気味よく流れツカミとしてはOKな展開にほくそ笑んでしまいます。ブラジリアンスラッシュならではの荒くれ度も高目だが、整合感の高い突貫スタイルも聴かせており演奏技術の安定感は素晴らしいものがる。音の塊となり全てをなぎ倒すリズムワーク、攻撃的なギター、スピード感、破壊力、供に申し分ないクオリティを兼ね備えており及第点を十二分に超えてきてますね。場面展開の多い楽曲も王道を押さえており、ジャリジャリとしたノイジーな質感ながらも割と親しみやすいキャッチネスさもあり案外馴染みやすいのも好印象。全体を通して聴いているとなんだか懐かしい気持ちになりますね。


VIOLENT DEFINITION - Life Sentence ★★★ (2019-10-28 13:51:33)

ある意味、ヨーロッパ随一のスラッシュ大国と過言ではないギリシャのバンドによる1st。これが実に爽快感のあるピュアスラッシュを披露。ハイピッチのシンガーもしっかりと唄い込み、噛みつくように鋭くシャウト、スラッシュシンガーかくあるべきなハイテンションヴォイスを轟かせます。緩急自在のギタープレイもスリル満点、豪快にうねったと思えば、キュイーンと高速プレイで魅了、そのスリリングな展開に前のめりにさせられます。爽快感を担うのは、このスパーンとキレたドラムも重要、荒々しいエネルギーが加速しながら突っ込んでくる楽曲構成と相まって、スラッシュメタルの醍醐味を堪能出来る。
その要因となるのが、過激なのにキャッチーさがあるという事、またスラッシュ全盛の時代を踏襲したスタイルは単なる懐古主義では終わらない、バンドとしての真摯な姿勢、この音に対するリスペクトが感じられるのが強み。


VIOLENT FORCE - Malevolent Assault of Tomorrow ★★★ (2019-07-31 12:08:42)

オープニングからMOTORHEADやVENOMばりの暴走R&Rで幕が開けるジャーマンスラッシャーの1st。その手の埃っぽい暴走スタイルで勝負を掛けるかと思いきや、②以降はキレキレのスラッシュナンバーが速射砲の如く打ち鳴らされる。合間に正統性の強いインストを放り込んだりと、NWOBHMを何倍も過激に演奏される楽曲は聴き応え十分。いい意味で粗削りな感触が残っているのも個人的には好印象。欧州的なクールさと加熱するアグレッション、全体的に漂う暴力的な野性味が聴き手を鼓舞するでしょう。草食系男子?肉を喰らえ肉を!そんな音がテンコ盛りでしょうね。

こうして改めて聴くと、毛色の違う①はアルバムのイントロ的な立ち位置だと思えるし、初期スラッシュバンドならではの多様なスタイルが詰まっている。スラッシュバンドからの影響以外も色濃く溢れているのが印象的だ。

刻みまくるリフはスラッシュならでは、その中に叙情的とも言えるスピーディーなソロパートを持ち込むギターワークの旨味、じりじりとした焦燥感を煽りまくるリズムプレイの盤石さ、スラッシュメタルの攻撃性を見事に補完している。アルバム一枚を残し解散した為に、今や忘れ去られた存在だが、2007年にポーランドのMetal Mindからリマスター再発。そして2018年には
High Rollerからも再発されていますので、ベイエリアとは違う欧州ならではの真骨頂を味わって欲しい。


VIOLET JANINE - Between Red and Blue ★★★ (2018-10-15 13:41:41)

所謂、北欧版アメリカンアイドル出身のスウェーデン人女性シンガー、ジャニー・ナイマンを中心としたメロディックHM/HRバンドの1st。
バンドメンバーも短髪で今っぽい容姿のメンバーが脇を固めていますので、イメージは悪くないでしょうね。出している音も堅実な作りのハードサウンド。北欧らしい瑞々しい叙情性と甘美なメロディ、そこにチョイハスキーだがクリアーさもある声が乗るのだから嫌みな要素もなくストレートに響いてくる。冒険はしていないが安心して聴いてられる伝統的なスタイル、楽曲も4分前後のコンパクトな楽曲が大半を占め、聴きやすく纏めている。その反面、BGM化してしまいサラリと流れてしまいようになるのが残念な要素ではある。せっかくなんだからヴァイオレットさを前に出した方が良かったのに、グルーヴィーな⑤の色気や、ゲストシンガーを迎えデュエットしている⑨なんて、彼女のロックシンガー的な魅力が出ていると思うのだが、⑥で歌うのはトニー・マーティン、彼が見事に歌い上げています。流石のヴァイオレット・ジャニーンもかたなしですかね。
歌を前に出したミックスを考えれば主役はヴァイオレット・ジャニーンですからね。彼女の歌を主軸に置いた聞かせれるアレンジを曲も申し分なく、この手の北欧サウンドが好みの方なら安心して聴けるでしょう。
女性シンガーのグロウルは飽きた、パヤパヤ歌うシンフォ、ゴシック系も誰が歌っているのか違いが分からん、そんな状態に辟易しているマニアには、ドロ・ペッシュ系の歌い込めるロックシンガーに興味のある方はトライしても損はしないでしょう。


VIPER - Evolution ★★★ (2016-08-27 15:22:20)

アンドレが持ち込んだクラシカルテイストと典型的なクサクサのハロウィーン臭が抜けた意欲作。あの声と親しみやすいメロディが消えた事によるファン離れは恐ろしく、一見さんにも優しかった前作とは違うパワー漲るガッツィな音楽性を披露。個性不足と揶揄されそうですが、こちらの方が典型的なスタイルである分、バンドとしての方向性と逆に個性を感じさせる事となり個人的にはメンバーチェンジの余波を感じる事も無く、また線の細さと河村隆一よろしくな声量不足で裏返る声よりも、ピットの声域は狭いがワイルドな歌唱も、この音楽性には馴染んでおり大衆演劇のようなベタベタなドラマを見せられるより大いに楽しみましたね。キャッチーでありながらもワイルドなノリを損なわないアレンジは大いに買えるし時代性を取り込み、全曲シングルカットされても違和感が無いコマーシャル性の高いワールドワイドな作風で挑んだ今作は実に痛快だ。強靭なグルーブを生みだすリズム隊の安定感、さらにはギターサウンドもより前に出ておりストレートな作風ではありますが、今まで以上に自己主張を果たし○○風を封印する事に成功、でも前作でファンになった人には受け入れられない要素が強いでしょうね。そしてせっかくアコギが美しいエモーショナルは響きが感動的なバラードで〆たのに、クィーンのカヴァーでお茶を濁したのも印象が悪いですね。総じてクオリティは高いがメンバーチェンジがもたらした、前作のイメージとは掛け離れすぎたが為に、あのスタイルを支持する人には当然受け入れられなかった事も頷ける一枚ですが、ワイルドでキャッチーなHM/HRが好きな人なら十分に楽しめるでしょう。


VIPER - Evolution - Pictures of Hate ★★★ (2016-08-27 15:39:20)

ノリノリですね
拳銃が弾かれるようなノリがたまらんです
キャッチーで耳馴染みのよいメロも印象的
ワイルドな痛快ロックです


VIPER - Soldiers of Sunrise ★★★ (2016-08-27 14:55:01)

彼らの代表作と言えば次に出た『THEATER OF FATE』となるのでしょうが、今作はあからさまなハロウィーン流儀のスピード・メタルとは違う、ブラジル産のメロディックなパワーメタルサウンドを披露。まだまだ青臭さの残る荒削りなスタイルではありますが、先人達の足跡を影響下にプリースト、メイデン、NWOBHM群といったスタイルの音楽性を巧みに取り込みまとめ上げた手腕は粗さの中にもギラリと光る瞬間が多く(表題曲などはアングラのCARRY ONの原型とも言える)、大味な面はあれどツインギターの疾走パートなどパワフルな演奏は稚拙な面に目を瞑れるほど痛快だ。レコーディング時のメンバーは10代の若者、そんな彼らがわき見をそらさずに典型的なスタイルを極め披露した姿勢は共感できる要素も強く、オリジナルティを研磨したのは2ndで、その集大成がアングラとなるので、個人的には若気の至りにまみれた、何かを突き破ろうとする今作の方が好きですね。ヘヴィメタルのカッコよさの一つには、究極のダサさにあると思っていますので、イケてないのが逆にイケるのです。


VIRGIN STEELE - Age of Consent ★★★ (2023-07-01 16:32:26)

前作の手応えを受け手なのか今作は音楽性をより大衆的なものに寄せてきた。とは言え、このバンドらしい情緒のあるパワフルなメロディは健在。前半と後半でイメージの変更を図るなど工夫を凝らしている。④はユーライアヒープも取り上げた曲があるのが、その証拠だろう。デヴィッド・デファイスがシンガーとして一本立ちしたと言える安定したパフォーマンスも功を奏し、非常にバランスの良いサウンドへと変換している。
自動登録にはないが私が知っているヴァージョンは6曲目にThe Burning of Rome (Cry for Pompeii)という楽曲があり、これが実にメロディックかつパワフルなナンバーであり、このバンドの代名詞のようなワクワクドキドキとさせる勇壮さのあるドラマティックな一曲であり、これがあるとないとで大違いだ。
今作は実にややこやしい一枚として知られる。それは90年代に再発されたものは、大幅に楽曲を追加収録、曲順も大胆に変えオリジナル盤とはガラリと試聴感が変る。どれを知っているかで評価も大きく変るだろうが、欧州風味も取り入れたアメリカンパワーメタラーの実力の程に驚かされる。
誰かの批評を永遠に上書きできない偏屈野郎の意見など、もはやイチミリも介入できないクオリティ。一瞬にして溶岩の餌食となったポンペイの悲劇を歌い上げるThe Burning of Rome (Cry for Pompeii)、パワフルな疾走ナンバー Let It Roarという流れに、今作の真の姿を垣間見るだろう。
楽曲のバラエティが広がっているので守備範囲は広い。1988年という時代をタップリと楽しめる一枚になっているだろう。
ワタクシは欠点よりも長所を愛でるタイプなので、今作は今でも年一は通して聴く一枚ですね。


VIRGIN STEELE - Age of Consent - Stay on Top ★★★ (2021-04-04 21:19:26)

ピーター・ゴルビー時代をチョイスするとは渋いね
オリジナルの方がベースがブンブンきてました
でも持ち味を殺さない好カヴァーですが
このバンドの必要だったかは微妙な気がする
でもマニアには嬉しい誤算ですよ


VIRGIN STEELE - Guardians of the Flame ★★★ (2023-06-30 11:01:58)

メロディックなオープニングナンバーに驚きましたね。驚くのもつかの間、パワフルな②が始まり、このバンドの成長度の高さを感じます。パフォーマンス力は勿論だが、バンドの一体感、その成果は音楽性にも反映されソングライティング力もアップと実に逞しいバンドになりました。
リズム隊も強化されましたね。ギターの音もファットになりました。ヴィブラートの掛け方は好きになれないが前作とは比較にならないタフな歌声を手に入れたデビッド・デフェイスのパフォーマンス、当時、メディアではケチョンケチョンにやられましたんで、まぁ何十年経っても攻撃する人もいますが、令和5年に当時の論調をわざわざ広げて流布する人もいないので、大きな問題ではありません。
むしろ褒める長所の多い作風となり裏街道を練り歩くアメリカンパワーメタルと大衆性を巧みに織り込み、王道スタイルへと昇華させています。
キーボードの使い方がドラマ性を確実にアップさせているのもポイント。ワイルドさとメリハリも付けていますよね。

ある意味、バンドの歴史は今作から始まったと言えるほど前作の未消化な部分を仕上げてきた意欲作。短期間でよくぞここまで仕上げてきましたね。素晴らしいです。10曲入の42分というランニングタイムなんでサクっと聴けるのも好印象、最近こういうコンパクトなアルバムがないから、この時代の作品は重宝しますよね。
でもNo Remorse Records盤は貴重なEPがプラスされているんで、ボリューム感はあります。


VIRGIN STEELE - Life Among the Ruins ★★ (2023-07-01 16:49:14)

元々ZEPからの影響はあったのでしょうが、今作は前作からガラリと音楽性を変えてきました。時代は1993年、このバンドにも変革の波は否応なしに訪れ、こういう方向性に向かうしかなかったのだろう、国内盤はゼロ・コーポレーションからリリースと、マニアからは懐かし名前の登場と、ゼロ・コーポレーションの大袈裟な商品説明に乗った人は、ちょっと騙された気分だったでしょうね。
ピアノの美しい旋律に導かれる小曲④から⑤の流れは、新機軸と言える魅力を発散、②のような曲もこなせるバンドだけに、もはや何が出てきても驚かない一枚となった。

彼らのカタログの中では異質な一枚であるが、ブルージーなヘヴィロック系が好きな人ならば大いに楽しめるだろう。


VIRGIN STEELE - Noble Savage ★★★ (2023-07-01 16:06:23)

バンドの創始者であるジャック・スターが裁判に負けバンド名を引き継げなかったとい逸話もあるが、バンドにとっては方向性が確立した記念碑的なアルバムでもある。でもJack Starr's Burning StarrのNo Turning Back!ではキーボードとしてデビッド・デフェイスが参加したり、喧嘩別れしたわけじゃないのかな?なんて疑問もあったりと気になるところですよね。1986年にExorcistもあったしねぇ。などと深読みしたくなる時期にリリースされた一枚なのですが、迷いのない方向性、イニシアチブをデビットが完全に掌握した事でバンドサウンドが確立。
シンガーとして成長著しいデビットの指揮下にあるメロディックかつパワフルなサウンドは、胸焼けを起こしそうな濃いサウンドとは一線を画すモノであり、その濃密なドラマ性を無駄なく聴かせてくれる。
このバンドの歴史は今作から始まったと言っても過言ではないでしょうね。勝負となった3枚目のフルアルバム。見事に彼らは打ち勝ちました。デビュー時の評価、日本ではへなちょこシンガーの汚名を着せられ、有名な批評家が言うから、誰かの批評に乗っかるだけの永遠のニワカリスナーによって、今もって日本では人気薄ですが、そういう当時の批評を知らない若い人には、クラシカルなアメリカンパワーメタルサウンドとして、是非ともトライして欲しい一枚ですよね。

欧州系とは違うメロセンスとドラマ。濃いめの味付けを中和するバッキングのキーボード、こういう粋なサウンドは我が国でも確実に需要のある音楽性だけに、くだらない万年ニワカリスナーに引っ張られない健全な耳で音楽に向き合って欲しい。


VIRGIN STEELE - Virgin Steele ★★★ (2023-06-30 10:38:07)

ジャック・スターのプロキャリア最初の作品と言われるバンドの1st。のちに音楽性の違いでバンドを離れバンド名義も引き継げなかった男なのですが、今作ではイニシアチブを握りジャックのギタープレイをフィーチャー、RAINBOW系の楽曲からアメリカンハードありと、わりと典型的なアメリカンメタルをやっています。そこにねじ込まれるジャックが持ち込んだヨーロピアンな感性、のちにマイク・ヴァーニー主催のUSメタルなるコンピ作に提供するChildren of the Stormも収録と将来の有望株として、マイナーリーグでしのぎを削る活動をしていました。なんと言っても今作はデモ音源を叩き台に短気でレコーディングした代物、それ故に、そこまでのクオリティは期待できないが、Still in Love with Youのような大泣かせのバラードあり、男らしいメロディックメタルDanger Zone、バラードの後を引き継ぎ流れ出すドラマ性の高いChildren of the Stormなど質の高い楽曲も収録されている。
古き良きアメリカンメタル、今の主流とはかけ離れたスタイルだが、こういう音を待ち望んでいるマニアにはたまらんでしょう。まだ海のものとも山のものともつかぬ、そんなサウンドってどこか引き寄せるものがありますよね。ワタクシはこういうサウンドに焦がれます。欠点をあげつらうよりも長所を愛でるタイプなので、問題なしなのですが、メジャー流通に慣れている方には厳しいでしょうね。


VIRTUE - We Stand to Fight ★★★ (2015-04-06 15:22:50)

昨年、輸入盤市場でもリリース時に話題をさらったNWOBHMの名盤の一つがこれ、シングル盤にあたる①シャープでメロデイックな哀愁の疾走ナンバーが飛び出した時点でガッツポーズも出るでしょうね。その勢いを損なわない小気味いドライブ感と哀愁のスローパートを配した劇的な展開も印象的な②へと流れる展開にNWOBHMの風を物凄い勢いで浴びるでしょう。このクオリティでメジャーデビューが叶わず、フルレンスもないとは残念極まりない気持ちになりますが、全5曲23分少々の至福の一時をNWOBHMマニアならずとも堪能して欲しいですね。視聴後は当時の有名無名に関らず実力者がひしめき合う群雄割拠なシーンの充実ぶりを垣間見て興奮冷めやらず、ランニングタイムの短さも手伝いリピートを繰り返したものです。板起しなのか音質は厳しいですが粒揃いの楽曲を前に戯言は無用、伝統が色濃く反映された英国ならではの、あの音に悶絶必死。扇情的なメロディを美しくハモりつつも攻撃性を失わないツインリードは本当に素晴らしいプレイを聴かせてくれますよ。


VIRTUE - We Stand to Fight - Fool's Gold ★★★ (2015-04-06 15:39:02)

憂いはあるも攻撃性を緩めない劇的な展開は見事
空間を切り裂き流れ込む流れ込むスリルに仰け反ります
分離の悪い音質などものともしない熱さに悶絶です


VIRTUE - We Stand to Fight - Hideaway ★★★ (2015-04-06 15:42:49)

目まぐるしいドラミングにロールプレイも熱いね
NWOBHM後期ならではのスピーディーな展開もハマっています
湿り気もMAXなツインリードが奏でるフレーズも魅力的すぎるわ


VIRTUE - We Stand to Fight - High Treason ★★★ (2015-04-06 15:27:11)

ドラマティックですね
このカビ臭い臭いもNWOBHMならです
キレと哀愁具合が丁度イイ


VIRTUE - We Stand to Fight - Seek and Destroy ★★★ (2015-04-06 15:53:15)

つんのめり気味ですが濃厚さに満ち溢れています
メタリックなベースとギターが
破天荒に突き破る過激さにNWOBHMの風を感じますね


VIRTUE - We Stand to Fight - We Stand to Fight ★★★ (2015-04-06 15:30:40)

シャープなツインリードに悶絶必死
耳を捉えて離さないリフワーク
バンドの魅力がギュッと凝縮された一曲ですね
NWOBHM史にも燦然と輝く名曲でしょう
カッコええわ


VIRUS - Pray for War ★★ (2020-06-14 18:14:19)

80年代に立て続けに3枚のアルバムをリリースして消えた英国のスラッシュメタルバンド。とにかく火薬の匂いが充満する危険極まりないサウンドが売り、VENOM直径とも言えるダーティーさに、ヒリつくハードコアテイストを大導入、喚き散らす歌声も独特の感性を纏い、このバンドの独創性に拍車を掛けている。
ひねくれたインテリジェンス、そこに英国特有のシニカルさを感じるが、同時に破天荒極まりないグシャグシャのリズムが絡むことで、やはり独特の音楽性を披露している。
初見で聴いた時は、腹ただしい感覚に襲われ最後まで完走できなかったのだが、このリズム感の悪さも耐性が出来れば、逆に、このバンド独自のグルーブと生まれ変わり、このアルバムは、これでないとダメなんだと思わせる魔力があるのが、今作最大の聴きどころ。上手い下手では語れない魅力をアピールしている。
意識してやったのか、実力不足だったのかは分からないが、影響を受けたアーティストに対するリスペクト精神に満ち溢れたデビュー作であることに変わりはない。

9曲入りで30分を切る内容、それなのに、イントロとなる⑥で3分半も使うのも破天荒遊戯と言えるだろう。おもろいバンドだ。愛想を振りまかないハードコアスラッシュの源流たる音楽性、その影響下にあるスタイルも英国ならでは、人々を突き放すが如き喧嘩腰の姿勢も眩しい限り。こんな売れるわけないわぁと思いつつも、手に取りたくなるのがマニアの性でしょう。


VIVA - What the Hell is Going On! ★★★ (2015-02-20 18:06:40)

知る人ぞ知る的なシンガー、マーク・パガニーニと(有名なパガニーニの血縁ね)ルドルフ・マイケル兄弟の妹バーバラ・シェンカーがキーボードとして全面参加している事で知られるバンドが1981年にリリースした2nd。ドイツ産らしい生真面目な粗暴さに欧州産の湿り気を加味したメロディ、パガニーニのダーティーな声質が独特の個性を発揮し、裏で鳴るバーバラのキーボードも適度な華やかさを加える役割をこなしオリジナルティを確立しています。アンディとラフル・マーシーのギターもツボを押さえたプレイで泣きの欧州サウンドを演出、タイトルトラックの⑤なんてお涙ちょうだいですよね。マイケル・シェンカー時代のUFOやスコーピオンズ的な張りつめた透明感と翳りに弱い方はグッと引き寄せられるものがあるでしょう。


VIXEN - Live & Learn ★★★ (2020-04-08 19:56:48)

80年代の後半に彗星の如く現れた本格派ガールズHM/HRバンドの4th。かつての主要メンバーはジャン・クーネムンドしかいないが、このバンドは死なず。紆余曲折を経て辿り着いた普遍的音楽性。メロディアスだが地に足の着いたロックサウンドは、2006年という時代と、等身大の彼女たちを投影させている。
往年のアイドルのリバイバルコンサートじゃあるまいし、エエ歳こいた大人の女性にキラキラしたイメージで歌われる方がきついでっせと思う身としては、これくらいが丁度よい。
円熟味の演奏とメロセンスを生かしたリアルロックサウンドは、大人になったVIXENというバンドそのもの、適度なシリアスさと爽やかさを持ち込んだ作風は、じっくりと味わってほしいという強い意志を感じさせ、型に囚われない自由なスタイルを表現している。辛さと甘さが絶妙な塩梅なんですよね。そこを楽しんで欲しいです。


VIXEN - Live Fire ★★★ (2021-01-10 17:43:18)

L.Aのメタルシーンを駆け抜けた本格派のガールズHM/HRバンドのライブ音源。私が知っているのは、ここに登録されているより2曲多く、一つはベースのロス・シェアが唄う、レイ・チャールズやハンブル・パイが有名にした曲であり、メタル系ならWASPが取り上げたI Don't Need No Doctorとスタジオ音源がないと思われるROCK MEが入っている14曲入りの奴です。

初期の2枚に特化した収録曲の美味しさ、①②⑦⑧が2nd。③④⑨⑩が1st。合い間に挟まれる⑤はバンド紹介。そして⑥はレア音源集で紹介された奴ですね。最後の2曲はレイ・ケネディのカヴァーであり(八神康子が叱られた奴です)レア集にあった奴とヒット曲のアコギヴァージョンと現ラインナップによる挨拶代わりのオマケが収録。これを機に本格的な始動を期待させる内容になっています。

特筆すべきは本編であるライブ。円熟味と熱のあるロックンロールショーは、彼女たちの魅力を余すことなく伝えることに成功。少々出来過ぎじゃないのと思わせる面はあるが、気合いの入った彼女たちのエンターテイメント性が見事に発揮、リードギタリストとして活躍するブリッツ・ライトニングのキレのあるプレイはバンドの顔役を務めており、ライブならではのアドリブをあり、有名なフレーズをちょろっと弾いたりとする場面は彼女の力量と懐の深さを物語るのモノであり、バンドの推進力として機能しようとしている。

有名な曲の合間に、未発表的なものをねじ込み、ファンならばお馴染みなのかも知れないが、こちらとしては予想外の側面も強く感じられ聴いていて面白かった。特にROCKは前半ちょろっとやった後は、DPのPerfect Strangersへと流れる展開になるので、個人的には相当驚かされた。そして、こういう曲をチョイスしたバンド側のセンスに共感。今作がより良いものへと変換していきます。
徐々にヒートアップするライブ、曲が進むにつれてバンドも演奏に火が付きグッとハードに男前に迫ってくる。スタジオヴァージョンよりもラウドに展開しているのも嬉しい限り、彼女たちが、どれだけ真摯にHM/HRへ取り組んでいるかが伝わり胸に熱いものがこみ上げてきました。
往年の名曲群によるポテンシャルの高さ、それはら売る為にソフトケイスされていたが、ライブではハードさ全開、緊張感漲るストレートなロックスタイルへとアレンジすることでスタジオヴァージョンとは違った味わいがあるのもライブならではと言えよう。
女性らしい、しなやかさとロックバンドの持つ野性味、このバンドならではの色艶を上手く音に乗せているのも耳を喜ばせるのに十分、硬軟交えたバランス感覚の良さも手伝い非常に聴き易くまとまっています。
自身を持って演奏される過去の名曲達、こうなると新曲が聴きたいですねぇ。


VIXEN - Live Fire - You Ought to Know by Now ★★★ (2021-01-10 17:58:15)

レイ・ケネディのカヴァーです
こういうセンスが共感度を上げますよねぇ
日本では八神康子が怒られた奴で知られた曲ですね
デヴィッド・フォスター関係者が許さなかったのかな?
しっかりとVIXEN流に仕上がっていますよ
唄っている彼女の変貌ぶりに時の流れを感じます
俺も歳喰ったよなぁ


VIXEN - Made in Hawaii ★★★ (2018-11-22 13:26:33)

こちらのヴィクセンはマーティー・フリードマンがギターを弾くハワイの方です。タイトルも思いっきりメイドインハワイときてるもんねぇ。サウンドの方は陽気なハワイとは思えないマイナーキー連発の叙情派路線。泣きのメロディも盛り込みドラマ性を際立たせようと苦心している姿は好感が持てますね。とはいいつつもアイデアを具現化出来ていない、たどたどしさもありますが、マーティーは既に泣かせのマインドを持っており、持てる限りのテクニックを駆使している。
そのマイナー調のメロディはアメリカ=大陸的というノリをは完全に一線を画すもので、我々日本人に馴染みやすいワビサビがある。
スピーディーで攻撃的な楽曲の中に独特のエッセンスを散りばめているのが最大の聴きどころ。音質も良くないしヘロヘロな演奏だが、若気の至りでは終わらない、何かを猛烈に感じ取る事が出来るだろう。
ここで歌うのは女性シンガー、キム・ラ・チャンス。正直、頭とケツにあるインストナンバーがバンドの本領発揮と思えるのが、実情だろう。そりゃハワイで泣きのメタルやるなんて人材不足でしょうよ。


VIXEN - Rare Vintage - You Ought to Know by Now ★★★ (2023-07-19 13:46:43)

ドラムがイイですねぇ
ギターも巧者
熟女となった歌声も逆にイイ
こういう曲をやるのが上手いバンド
ハツラツさと成熟度
今の彼女達を舐めてかかるものなどいないだろう


VIXEN - Rev It Up ★★ (2007-08-02 12:35:00)

これだ!といえる名曲は無いけども粒のそろった名盤です
夏のドライブにピッタリといいたいですね 1stのキラーチェーンEDGE OF
が収録されていたら事件だったな どこか哀愁の帯びた唄メロが心地いいんだよねぇ


VIXEN - Rev It Up - Bad Reputation ★★ (2009-08-20 22:36:42)

大陸的なノリが心地よいアメリカンなナンバー
ベタだか良い


VIXEN - Rev It Up - Fallen Hero ★★★ (2009-08-20 22:38:29)

哀愁のあるメロディとポップフィーリングが程よく絡み合います
洗練され具合も見事ですね
胸キュンだなぁ


VIXEN - Rev It Up - Hard 16 ★★★ (2009-08-18 05:38:22)

ポップフィーリング溢れる哀愁のあるメロディ
洗練された楽曲に絡む官能的な女性らしい魅力
地味かもしれないが大好きな曲ですね
ちなみに僕はベースのシュア・ペターセンが好きです