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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 11901-12000

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 11901-12000
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VULCAIN - Desperados ★★★ (2019-06-14 13:39:43)

フランスの荒くれ暴走R&Rバンドによる2nd。オープニングの1小節も聴けば、彼らの音楽性が丸分かりという親しみやすさも魅力の一つだが、男臭い哀愁美溢れるメロディと無頼感にロックの醍醐味を感じずにはいられないはず。その豪快さに拍車をかけるのが、楽曲に緩急をつけるツインギターコンビの旨味、太さとブルージーさ加減の絶妙で、時折切れ込んでくる哀愁が勢いを殺さずに泣かせに掛かるのがカッコいい。そして骨太な直球サウンド、タフでワイルドなR&Rの中で、一際男臭さを感じさせるがTANKのヴォーカル同様、喉をこするように震わせる濁声ヴォイスなのもポイント。個性は薄めなのかも知れないが、本作における力強いリズムを前面に押し出した荒々しいパフォーマンスは前作を踏襲しつつも、幅の広がりを感じさせる仕様になっているも見逃せませんね。


VULCAIN - Rock'n'Roll secours ★★★ (2015-09-25 15:26:19)

フランスのモーターヘッドと言われる彼らが1984年にリリースした1st。オープニングからド派手にドッタンバッタンとウネリと砂埃を上げながら突っ走ります。その音色とスタイルはまんま、モーターヘッドだがメロディにはどこか欧州的な湿り気とフレンチックなオシャレ感が漂い、何とも言えない個性を醸し出しています。どこを切っても○○風な金太郎飴サウンドが苦手な人には進めませんが垢抜けないB級感もなんのその、重いリズム、疾走するメロディ、何処までもオーセンテイックなスタイルを貫いた男気あふれる任侠メタルに胸が熱くなりますね。


VULCANO - Bloody Vengeance ★★★ (2017-11-24 14:16:36)

南米はブラジリアンスラッシャーによる記念すべきスタジオアルバム第一弾(デビュー作はLIVE盤なので)。南米お得意の荒々しい邪気を孕んだ、VENOM由来のチープで騒々しいブラッケンドな極悪メタルサウンドを披露。はき捨てる濁声ヴォイス、神経を逆なでする性急なビート、多少のズレなどモノともしない荒さが、リバーブの掛かったミックスによって、何とも言えないアングラ臭を発散、その禍々しい暴走感と邪悪なイメージに拍車を掛ける演奏と歌の絡みに、これぞデスメタルだよなぁと言いたくなりますね。
SEPULTURA、SARCOFAGOやHOLOCAUSTといったバンドも、そうであるように、個人的には南米系のスラッシュと言えば真っ先に思い出される音ではありますね。打ち鳴らされるブラストビート、騒々しくチープなサウンドではあるが、その中にもキャッチーなリフなんかを用意しているのが、この手のバンドのもうひとつに魅力でもあります。
個人的には、整合感と汗臭いまでの男を前に出したスピードメタルの方が好みなので、この手のジャンルは余り手を出しませんが、年に一度は手に取り、こちらの聴覚を蹂躙し理性を崩壊させるような、狂騒感に満ち溢れた音楽を聴き、自分の中に眠るコアなメタルスピリットを呼び起こしますよ。


VULTURE - Ghastly Waves & Battered Graves ★★★ (2019-08-21 19:37:42)

アメリカの老舗レーベルMetal Bladeよりリリースされた2枚目のフルアルバム。これがコチラの期待を裏切らない成長度を披露。前作より全てにおいてスケールアップ。メロディの練り具合もキレのあるツインギターも魅力的なフレーズを連発、スピードの特化しつつも、馬鹿にならない聴かせ方も上手く、どこかダークテイストが漂っているのもシリアスさに拍車を掛け、メタルを愛する者の好奇心を擽り続けます。無難だが安定感を増してきたのが、このバンドが醸し出すスリルを倍増させている。そして、この手の古典スピード/スラッシュメタルを知らない若者にとっては、相当なインパクトを残すクオリティでしょうね。
もっとヘボかったはずなのに、ギラリと感性を研ぎ澄ませてきた。そのキレっぷりに身震いさせられるほどの強面感を音に出してきたのだが、こうなると、この癖の強い素っ頓狂なハイトーンが評価を分けるでしょうね。でもこの声あっての、このバンドと個人的には思っているので、マニアならハマるでしょうよ。ExciterだってRavenにRazor、Destruction、Agent Steelも、個性的な声があってのサウンドですからね。先人達の影響を自分達流儀に再構築したプレスラッシュと呼べる切れ味鋭いスピードメタルの数々は、必ずや需要があるでしょう。スピードメタルマニアにも十分に訴求するだけの、構成力も魅力ですよ。

とはいえ前作よりも正統性が強まったのが、行儀が良くなったと感じたらマイナスに働くかも知れませんが、これは単に理論性然とした音楽性の成長と受け止める方が正しいかと思います。ドがつくへヴィメタルってのは気持ちがイイねぇ。


VULTURE - The Guillotine ★★★ (2019-08-20 13:46:44)

ドイツ産のスピードメタルバンドによるデビュー作。この手の音を聴いて真っ先に思い出されるのがAgent Steelだったりすのですが、正統派メタルにも通ずるツインリードの旨味、ストレートに疾走する合間にねじ込まれるメロディアスかつスピーディーにギタープレイ、良くも悪くもやりに言っている感満載の個性剥き出しのハイトーンヴォイスなど、このバンドが目指したい方向がハッキリと見えてくる。
それだけに、その辺りのルーツを楽しめるマニアには元ネタ愛も含め、ニヤニヤされっぱなしも若手バンドとなるのだが、耐性のない方には少々、耳障りな印象を与えるでしょうね。

ここで聴かされる興奮を煽りたてる構成力の高さ。一歩間違えれば長尺と感じさせる展開、リフの構成がクドイとか、リズムがもたつくとか、あるんだけども、そんなこたぁどうでもよいと思わせるスピードメタル愛溢れるアレンジに胸が焦がれます。

オールドスタイル故に真新しさは少ないのですが、ここまでやりきれば文句など出ません。清いまでの先人達の影響下にあるサウンドとリスペクトしまくる姿勢。マニアご用達では終わらない魅力が詰まっていると思います。
プレスラッシュとも言える古典スピードメタルに興味がある方なら、楽しんでもらえるでしょうね。


Valhalla - Return of the Mystic Warrior ★★★ (2017-07-10 14:23:17)

オリジナルは1984年にリリースした6曲入りのEPにデモ音源などの未発表曲を5曲追加してNo Remorse Recordsリイシューされたマニアを歓喜させる貴重な一枚。その音楽性は、神秘的と言うのか少々耳触りだが、異空間に迷い込んだような不快な超音波風のSEに導かれ幕が開けるのはStargazerのHeaven and Hell編といいたくなるような楽曲でスタート、そのサバスティカルな雰囲気はありもんではあるが、雰囲気はバッチリ、その後の展開も含め、このバンドが目指している音楽性を雄弁に語る内容となっており、疾走ナンバー『Nightstalker』、神秘的な『Valhalla 』、アコースティカルな響きとミステリアスさがドラマ性を巧みに演出している『Ship of Dreams』とバランス良く進み、思わずサバスの『HEADLESS CROSS』からのアウトトラック集を聴いているような錯覚を覚えるほどの完成度があり、そのなりきりぶりというのか、同系統にあたるバンドとしてはかなり質の高い楽曲を擁しており、しかもバンド名がヴァルハラで北欧神話でしょ、サバスより先にこのテーマ取り上げてるじゃんと驚くし、先見の目があるバンドだなぁと色んな角度から何度も噛みしめる事の出来る優れた一枚です。
EPのラストに当たる『In Her Eyes』も素晴らしいしデモ音源集の⑦曲目以降もクオリティを下げる事無く進み、ミステリアスな暗黒系様式美HM/HRが好きな方は勿論、ロニーからマーティン時代のサバスが好きな人なら手にとって損はしないでしょう。
激レアなマニア中のマニアがオリジナルのアナログ盤を血眼になって探し回ったと言われる貴重な一品。音質的な厳しさはあるが、色んな意味で価値のある一枚かと思いますね。1984年にこの音は、ありそうでなかったもんね。でもアメリカの地で、しかも自主制作でこれを売ろうとしても厳しかったろうね。受け止める土壌が無いわなぁ。


Valkyrie - Attack of the Valkyries ★★★ (2023-08-19 07:05:57)

大阪が産んだ伝説のガールズスラッシュメタルバンド、何度か復活劇はあったようだが、令和に入ってからは音源もリリースと本腰を入れて動き出している。今回ベースが交代、その関係もあるのか分からないがバンド名をVALKYRIE ZEROに改名、待望に2枚目のアルバムを今年の6月にリリースしてきた。

いやー、これがストレートなヤツなんですよね。小細工無用のオールドスラッシュサウンド。往年のバンド達の初期作に通ずる音楽性とアイデンティティ。大金持ちになる前のピュアなサウンドを今の時代に降臨です。
よく、メタリカやメガデスの作品を凄い、傑作だ、名盤が神だと大騒ぎする輩に出会いますが、大概は雑誌の影響下&大御所という威光に乗っかるだけで、全く芯を喰った意見を聞いたことがありません。
そこに売り上げや観客動員数など加味されたら、もうお手上げです。音楽の善し悪しに関係ないはずなのに、メタルの世界ほど、同調圧力と名前に弱いジャンルはないなぁと思いますね。特に日本は顕著でしょう。レビューで全てが決まります。

そういう、人には一生、届かないバンド&音でしょうが、ピュアにメタルを愛する人、スラッシュメタルが大好きな人にはたまらん音を、このバンドは轟かしています。技巧的に優れている分けではありませんが、音そのものにスラッシュメタルに対する愛と真摯な姿勢が貫かれており、そこに嘘偽りは一切介在しません。ましてや、ヒットチャートに一発なんて下品な発想は一切なく、等身大の音を詰め込んでいる。ある意味、似たような曲調が続くので、リピート再生するうちに飽きのサイクルも早いのだが、その実直な音のファーストインパクトは相当高かった。

何度も言うが権威主義とメタルは最も相反するものだと思っていたが日本では最も親和性の高いものだった。
頑張れVALKYRIE ZERO、自分タチの音を知って欲しければ、まずは配信盤をリリースするべき、純粋な海外のファンに知って貰うべき。
日本はCD販売をいまだメインで行う希有な国。アメリカにタワーレコードはなくなったはずである。そういうガラパゴスな思想を切り替えることも重要。第一、彼女達の作品でメジャー流通じゃないでしょう?


Valkyrie - Goddesses of Thrash ★★ (2018-03-12 13:25:25)

80年代から90年代の頭までシーンを駆け抜けた女性4人による国産スラッシュメタルバンドが、2015年に復活を果たし2017年にリリースした3曲入りのEP。手作り感満載のCD-Rなんですが、子育ても落ち着いて、昔の夢をと復活を果たしたのかなぁなんて思ったりしているのですが、攻めたドキュメンタリーを放送するフジTV系列に彼女達を是非とも密着してもらいたいです。興味あるよ、どういう経緯で復活したのかをね。
デモ時代の音源のセルフリメイクや未発表の音源を掘り起こたりと、当時の勢いをそのままにというか、あまり演奏も上手くなっていないような…でも分離の悪い低音も団子状態でブンブンと唸りを上げながら突進してくる様は迫力もあるし、ドスを聴かせた歌も悪くない。懐かしいノスタルジーを擽る音ではあるが、これは思いで作りの一枚ではない本気度も感じられ好感が持てます。
2018年の4月にはフルアルバムをリリース予定の彼女達、次は時間を掛けてちゃんとした環境で録音してもらいたいですね。こういう音を出すバンドは貴重な存在なのですから。2ndデモからリメイクされたVoid of Heatの掛け声コーラスも懐かしいッス


Valkyrie - Valkyrie Rising ★★★ (2018-05-19 16:59:15)

昨年リリースしたCD-Rに続き、遂にフルアルバムをリリースした関西の女性4人組によるオールドスラッシャーの記念すべきフルアルバム。
スラッシュ由来の楽曲構成、スリルを演出するリフの応酬とリズムチェンジ、二本のギターが織りなすギターバトル、そしてキャッチーさのある歌メロと、実直なるピュアスラッシュに香ばしい懐かしさがこみ上げます。
いろいろと気になる面もないと言えば嘘になりますが、こういったメタル愛に溢れた音楽性は大好物で、性格的に欠点よりも良い部分を愛でるタイプなので喜んで聴いてしまいます。
メタル愛溢れるピュアサウンドの尊さ、女にモテたいという邪さや、商業ベースに乗った流行りものとは違う一本筋の通ったサウンドは、聴いていて楽しい気分にさせてくれます。これが大好きでやっているだという思いがコチラにもビンビンに伝わるのでね。

かつてグランジと言う名のウィルスが蔓延しシーンは瀕死の重傷を被いました。年数を掛け2006年くらいからシーンは抗体を身につけ、健康体を徐々に取り戻して行きました。かつての栄華を取り戻した大御所の事ではなく、マイナーシーンに落ちた正攻法のバンドが息を吹き返したのが大きかったのです。

しかし昨今は、リバイバルという安直なる過去の焼き回しに埋没し流行り病がシーンを席巻しつつあります。個人的には、2000年以降の新興メタルには全く興味を持てずに、ずっと古臭いモノばかり聴いてきました。それらの音が今では新譜として当たり前に聴けるのは嬉しいのですが、逆にそれは始まりの終わりのようで怖い。


2018年期待をしていたSAXON、JUDAS PRIEST、RIOTと今のところ精彩を欠く内容だった。
グランジは外敵だったが、今回は自ら毒を飲み内から腐らせている。これは言いわけの出来ない恐ろしい事象だ。
そんな中でも有名、無名に関わらず、自らの財産を食いつぶすのではない、自らのルーツを提示するサウンドは好感が持てる。
名前で酔える人は羨ましい。今の時代だからこそ、合間を縫って登場したピュアなメタルに興奮を覚えずにはいられません。

どんなに豪華に盛り付けてもインスタントはインスタント、お金や広告料の関係で美辞麗句しか踊らないレビューに彩られた原点点回帰というセール商品。そんなモノを聴き、自分の耳を汚すくらいなら、下手だろうが、アレンジが緩かろうが、直向きにメタル道を突き進む、このバンドのようなピュアメタルを聴きたいですね。


Van Camp - Too Wild to Tame ★★★ (2020-09-10 18:28:31)

詳しいバンドの経緯は分からないがジャケに一人ギターを弾く姿が映り込むのがベルギー産スピードメタルバンドKILLERのギタリストShorty、EX KILLERと書かれおまけにFeaturing Shortyと書かれているジャケット、ドラムもDouble Bear名義ではあるがKILLERのロバート・コーガン、ベース兼ボーカルに、もう一人のギター、ツインギターの4人編成と完全にKILLERと同じ体制、そしてバンド名のVAN CAMPはShortyの本名、ポール・ヴァン・キャンプから来ている、ソロアルバム的なものなのか?それとも新たなるバンドなのかと複雑な感情を抱ぎスタートすれば、出している音はKILLER譲りにスピードと欧州由来のメロディがメタリックに叩き上げ研磨されたスタイル、このメンバーに対する期待を見事に受け止め昇華している。相変わらずのツインボーカル体制だったのも良かった。

KILLERが1984年にアルバムを出した後、90年まで音源がリリースされなかったのは、Shortyの課外活動があったせいなのかと思ったが、KILLER自体が1987年に一度解散しており、このバンドは、その意思を引き継ぐ形だったと考えるのが普通でしょうね。

男臭い気骨溢れる暴走メタルサウンドの旨味、そこに整合性も高めた正統性の強いスタイルを持ち込み、理論整然としつつもKILLER時代のスピード狂ぶりを感じさせる音楽性は、その筋のマニアを歓喜させるには十分な破壊力を持ち合わせ、正統派HM/HR好きとスピード狂の両面から追いかけてきたファンを楽しませる仕様に仕上がっている。
⑤では、ババババーンでお馴染みの運命のフレーズや第九の歓喜の歌だったかな?パートなどクラシカルテイストを盛り込んだインストナンバーを持ち込んだりと(他にもクラシックからの転用がありそうですね)、主役たるShorty大爆発である。

単体でのCD化は知りませんが、ありがたいことに2019年にKILLERがリリースしたBOXセット『Vol 2: Only the Strong Survive 1988-2015』に晴れて収録。サブスクリプションでも楽しめるようになりました。

音楽性の幅を広げ、癖が強めのハイパーパワー/スピードメタル時代よりも、一般層にとっつきやすい仕様にしたのは大正解でしょう。久しぶりに聴きましたが、こういうの大好きですね。二本のギターが紡ぐ荒々しくも叙情味溢れるフレーズ、ドカドカ刻まれる無頼なリズム、KILLERファンの期待も完全に受け止めていますよ。


Vanishing Point - Fantasy of Future ★★ (2017-05-30 13:26:12)

水木麗とベースとキーボードを兼務する大上翼の女性二人とMr.SHINJIと名乗るインギー大好きギター塙神技(こんな字だったような?)、ドラムのNoguchi Kazuhikoの4人が参加する1987年リリースの7曲入りEP。
歌謡テイスト満載の歌メロとアニソンよろしくなメロディ、そこにねじ込まれる日本人好みのコッテコテの様式美系サウンドにむせかえりますが、自主制作とは言え、この奥行きのない平坦な作りと、歌とキーボードを妙に前に出したミックスのキテレツ感、キックの聞こえてこないドラムに代表されるような穴だらけのボトムでは迫力が全然伝わらず、せめてチョコレートの紗々ぐらいの小まめにギュッとした穴だったらなぁと思いますが、とにかく迫力に欠ける音作りが、メタル系としては大いに不満を覚えますが、良く鳴り響くキーボードが作りだすドラマ性は様式美系を愛するモノには、ノッペリとした歌も、歌謡テイスト満載の歌詞も、雑なギターも含め、どうしても無視する事が出来ず、4年に一度は向き合いたくなるオリンピックイヤーな作品ですね(全7曲36分少々のランニングタイムを長いと感じさせる作品はそうあるもんじゃないぞ)


Vanishing Point - Twilight Zone ★★ (2017-05-30 13:43:12)

自主制作ですが1988年リリースの記念すべき1st。音質はアレですが、大上翼はベースに専念して新たにキーボードプレイヤーが加入、5人編成になったのも功を奏しているのですかね。線の細さを隠す為なのか、ボーカルの処理の仕方も気になりますが、前作にあったバランスの悪さは改善されバンドとしての成長を感じるのが最大の聴きどころ。音楽的路線も幅は広げてきてますが前作同様、歌謡ロックな様式美系サウンドを踏襲。定番だし甘口カレーなんですが、妙な古臭さが何とも言えない懐かし空気を醸し出し、こちらも4年に一度は聴きたくなる一品ですね。
ある意味、国産HM/HRの欠点が抽出されているような感覚が聴き手を思いっきり選ぶだろうし、他に聴くべき作品はいくらでもあるのですが、様式美系に目が無い猛者なら無視する事は出来ないでしょう。


Vectom - Speed Revolution ★★★ (2022-12-03 13:03:59)

ありまぁコメントが消えとるぞ?

ドイツが誇るスピードメタル裏番長のデビュー作。邪悪なKKKとも取れるアートワークに出てくる音も想像できますが、その期待を裏切らないB級ホラー映画さながらのバイオレントなサウンドで魅了、ガダビシ列車に揺られる①を聴いてダメだこりゃと思ったら迷わずに撤退して頂きたい、ポンコツ感も込みで魅了。②では絞り出す断末魔シャウトで幕が開けるので尚更である。このあたりで呆れる人も続出だろうが、そこが最大の愛されポイント。
スピードに特化したリフとリズムは、攻勢を緩めること無く終始畳みかける、その絨毯爆撃の如く打ち落とされる爆音ミサイルは、身構えずにスピーカーの前に立ったモノ達を焼け野原の如く消滅させるほどの破壊力を有しています。
悪魔崇拝、危険極まりない極悪サウンドとの相性も抜群ですよね。スピード狂なら間違いなく魅了されるであろう、ヨーロピアンスタイルのスピードメタルが放つ狂気にノックアウトされたマニアも多いのだが、でもこのバンドを有名にしているのは作品のレア感だろう。せっかく手にした貴重な商品に対しては愛着も沸きますからね。
そういう意味でメジャー流通の作品に慣れ親しむ諸氏にはとてもじゃないが勧められないが、コアでダイハードなメタルマニアには強く勧めたい一品ではある。
時々、あれ、これ何曲目と見失うような曲調であるというのも忘れずに伝えたい。覚悟して聴いてくれである。


Virgin Rocks - Shut Up! ★★ (2019-06-21 19:30:59)

日本のハードコア/パンクスを語る上では外す事の出来ないバンドTHE COMES。メンバーチェンジに伴いシンガーだったチトセ嬢を中心にバンド名を改名。音楽性もメタルよりのスタイルへと変換。オープニングの『I CAN BELIEVE ONLY MIND』などシンセに導かれスタートと、予想を裏切るようなドラマティックな楽曲を展開、ハードコア/パンクス時代の匂いを消す事に成功と、バンド名を変えてリスタートしたのは気の迷いではないと言う事を高らかに宣言していきます。
ドスを効かせシャウティングする唄もメロディを追いかけ日本的なスタンスでアプローチを掛けてきているのも印象的。メタルバンド的なアプローチとは、チョイと違う作り込も個性となり響いてきます。
80年代中期のGIRLSCHOOL的なサウンドとの類似性もあり、そっち方面が好きな方なら大いに楽しめるでしょう。弾けるジャパニーズパンクロックメタル。懐かしいなぁ。


Virtue - We Stand to Fight ★★★ (2015-04-06 15:22:50)

昨年、輸入盤市場でもリリース時に話題をさらったNWOBHMの名盤の一つがこれ、シングル盤にあたる①シャープでメロデイックな哀愁の疾走ナンバーが飛び出した時点でガッツポーズも出るでしょうね。その勢いを損なわない小気味いドライブ感と哀愁のスローパートを配した劇的な展開も印象的な②へと流れる展開にNWOBHMの風を物凄い勢いで浴びるでしょう。このクオリティでメジャーデビューが叶わず、フルレンスもないとは残念極まりない気持ちになりますが、全5曲23分少々の至福の一時をNWOBHMマニアならずとも堪能して欲しいですね。視聴後は当時の有名無名に関らず実力者がひしめき合う群雄割拠なシーンの充実ぶりを垣間見て興奮冷めやらず、ランニングタイムの短さも手伝いリピートを繰り返したものです。板起しなのか音質は厳しいですが粒揃いの楽曲を前に戯言は無用、伝統が色濃く反映された英国ならではの、あの音に悶絶必死。扇情的なメロディを美しくハモりつつも攻撃性を失わないツインリードは本当に素晴らしいプレイを聴かせてくれますよ。


Virtue - We Stand to Fight - Fool's Gold ★★★ (2015-04-06 15:39:02)

憂いはあるも攻撃性を緩めない劇的な展開は見事
空間を切り裂き流れ込む流れ込むスリルに仰け反ります
分離の悪い音質などものともしない熱さに悶絶です


Virtue - We Stand to Fight - Hideaway ★★★ (2015-04-06 15:42:49)

目まぐるしいドラミングにロールプレイも熱いね
NWOBHM後期ならではのスピーディーな展開もハマっています
湿り気もMAXなツインリードが奏でるフレーズも魅力的すぎるわ


Virtue - We Stand to Fight - High Treason ★★★ (2015-04-06 15:27:11)

ドラマティックですね
このカビ臭い臭いもNWOBHMならです
キレと哀愁具合が丁度イイ


Virtue - We Stand to Fight - Seek and Destroy ★★★ (2015-04-06 15:53:15)

つんのめり気味ですが濃厚さに満ち溢れています
メタリックなベースとギターが
破天荒に突き破る過激さにNWOBHMの風を感じますね


Virtue - We Stand to Fight - We Stand to Fight ★★★ (2015-04-06 15:30:40)

シャープなツインリードに悶絶必死
耳を捉えて離さないリフワーク
バンドの魅力がギュッと凝縮された一曲ですね
NWOBHM史にも燦然と輝く名曲でしょう
カッコええわ


Vision - Vision ★★★ (2016-05-19 12:07:58)

地味な内職感漂う3枚目のソロをリリースした翌年に早くもリリースしたのが、待望のバンド名儀によるアルバム。スウェーデンのゲイリーバーテン的なコニー・リンドウの歌声はやや大味な面もあるが、透明感があり、また歌メロのセンスは彼が持ち込んだものと推察され、その役割と効果は素晴らしく、今作では上手くない速弾きを押さえたマットソンのギターとの相性も良く、聴けば聴くほど、味わい深い一枚へと進歩していますね(逆MSGだなぁ)。それまでのネオクラスタイルを押さえ弾けるポップセンスと、かつての北欧ブランドを思わせるロマンティックなメロディと冷ややかさが絶妙なブレンド感覚を伴い北欧の夜空に麗しきオーロラを輝かせるロマネスクハードポップスタイルは、売れ線志向と言われようが曲中心のプレイと安定感の増した演奏は聞き手を魅了するに十分な仕上がりとなっているでしょう。往年のエイリアンやシルヴァーマウンテンの3rdあたりが好きな方ならグッとくること間違いなしの一品ですよ。


Voices of Rock - High and Mighty ★★★ (2017-09-27 12:58:20)

前作から2年後の2009年にリリースされたロックプロジェクト第二弾。今回も客演する歌い手の面々に興味が持って行かれますが、それも盤石のソングライティングチームがあってこそ、裏方に回るBonFire組の手腕によるところも大きいのでしょうが、オープニングの①から威厳に満ち溢れた王道ハードサウンドで勝負、甘い歌モノ一本で終わらぬよう工夫を凝らしているのが面白い。その影響はデイヴィッド・リースが歌う⑧なんかにも表れているのだろうが、歌い手の資質に合わせた曲を用意しているのが最大の聴きどころでしょう。①はトニー・マーティンが貫禄の歌声を披露。②ではヴァンデンバーグのバート・ヒーリンクが登場(渋い選出です)ですからね。歌モノマニア以外にも興味が湧く要素もあるかと、個人的にはデイヴィッド・リースが参加に興味が湧いたが、やはりポール・サブーにミッチ・マロイの実力派とともに懐かしい顔としてはデンマークのSkagarackのトーベン・シュミットの参加に食指も動きましたね。

1. Into the Light - Tony Martin
2. Shame On You- Bert Heerink
3. Tonight - Joe Lynn Turner
4. Rock Me - Paul Shortino
5. Remember Me - Rob Rock
6. Lay You Down To Rest - Mitch Malloy
7. In The Heart Of The Young - Tony Mills
8. Dirty Games - David Reece
9. Down The Drain - Paul Sabu
10. Only 4 Ever - Torben Schmidt
11. Maniac - Michael Voss


Voices of Rock - MMVII ★★★ (2017-09-26 13:51:34)

Bon Fireのシンガーだったクリス・ロウスマンが中心となり立ち上げた企画物のロックプロジェクト。企画もとはドイツのAor Heavenです。 ‎共同プロデューサーにマイケル・ヴォスの名前があるようにBon Fire色も強いが客演するギタリストにはマイケル以外にもエンジェル・シェライファーとトミー・ディナンダーの名前もありますからね。出てくる音も想像がつきそうですが、期待を裏切らない展開とアルバムタイトルが示すように歌を聴かせる作り込は、このメンツの手に掛かれば外しようもなく安定感抜群の内容を誇っています。客演した各シンガーも自身の魅力を存分にアピール、その鎬を削るような様にマニアなら興奮の一途を辿ると思いますよ。けして派手さはないが沸々と燃え上がるロックスピリットが息づいていますからね。

自動登録が出来なかったので楽曲とリードシンガーは下記に記入。何故ラストにゲイリー・バーテンが出てきたんだと場違い感に戸惑いも覚えますが、枯れた味わいで苦しそうに歌う彼の歌も悪くないですよ。それよりもロビン・ベックは声に艶がなくなったなぁ

1. Voodoo Woman - James Christian
2. Wild Thing - Jean Beauvoir
3. Nightingale - Terry Brock
4. Over And Done - Dan Reed
5. Phoenix Rising - Johnny Gioeli
6. Irresistible - Harry Hess
7. China In Your Hands - Göran Edman
8. Underloved - Robin Beck
9. Slip Away - Steve Overland
10. Love Is Blind - Gary Barden


Von Rosen ★★★ (2018-06-26 15:57:31)

北欧のロックシーンを代表するシンガー、ピート・サンドベリと後にHammerFallで活躍するベーシスト、マグナス・カールソンの二人によるロックデュオ。
この二人以外にもマッツ・オラウソンやヨラン・エドマンなど北欧人脈に支えられデビューするもシングル2枚で消えた幻のグループです。甘美な北欧ハードポップマニアなら一聴の価値ありですよ。


Von Rosen - Someone Like You / Time - Someone Like You ★★ (2018-06-26 16:02:16)

売る気満々のアリーナポップロック
北欧らしい瑞々しいメロディが流れていますよ
ドラムの音が気になるなぁ
ゲインが強すぎる
狙い過ぎの一曲です


Von Rosen - Someone Like You / Time - Time ★★★ (2018-06-26 16:08:18)

作曲者にジム・ジヘッドの名前もありますね
北欧らしいメロディックなハードポップサウンドを披露しています
スイートだねぇ
糖度も透明度も高いねぇ
そして狙い過ぎだろうよ


Voodoo - Heavy Metal ★★★ (2016-11-24 20:27:09)

ポーランドの正統派パワーメタルバンドが1987年にリリースした1st。まずはアグレッシブかつパワフルに疾走する『Metalmania』で暑苦しさを撒き散らし登場。その熱気ムンムンの勢いに押され掴みはOKだが、早くも2曲目でクールダウン、マイナー調のメロディが胸打つヘヴィバラードに汗がひきますね。全10曲入りのランニングタイム41分とコンパクトにまとめられた楽曲はアルバムタイトル『Heavy Metal』に相応しい尖りつつメロディを蔑にしない疾走ナンバーを中心に組み立てられており、グイグイと勢いよく迫ってきます。NWOBHMからの影響下に、よりビルドアップした疾走感はキレ味も鋭く、ツインギターから繰り出されるリフ中心の楽曲は、どれも水準が高く実にダイナミックで小気味が良い。
哀愁のメロディが冴えるバラードやミドルナンバーも合間に配しアルバムの流れを単調なモノにしないアイデアも悪くない。惜しむらくは、迫力不足の低音、これではドラムもベースも可哀想だ。しかし攻撃性と重量感のある楽曲はアクセプト辺りにも通ずる魅力があり、こちらはそこにポーランドらしい翳りのあるメロディと勇壮さが加味されており、そのマイナー臭とメジャー感の絶妙なブレンドが聴き手の高揚感を煽りますね。
彼らは今作一枚を残し1990年に解散。2008年に再結成、今作は2013年にCD化を果たすまでマニアの良心に寄り添い一枚で消えた事が惜しまれる優れたバンドでした。辺境地メタルと敬遠せずに、哀愁のメロディが冴えわたるHM/HRが好きな人なら一聴の価値ありですね。
ちなみにワタクシが所持するはアナログ盤でしてCDと曲順が違うので下記に載せておきます。

Side A
1. Metalmania
2. Dzikie lustra
3. Gdzie biegniesz
4. Da czadu VooDoo
5. To już koniec

Side B
6. Dzwon serca
7. Bezkresny cień
8. Nie będę
9. Maszyn wrzask
10. Czas Voo Doo


W.A.S.P. - Babylon ★★★ (2015-12-14 13:24:34)

「ゴルゴダ」を聴いてプチW.A.S.P.ブームが到来、ご無沙汰していた時代を埋め合わせるよう過去の作品を辿るのですが、こちらは2009年リリースの一枚。パープルのカヴァー④チャック・ベリーのカヴァー⑨なども収録と工夫を凝らしているのか?個人的にはやや蛇足感はありますが、重厚で劇的な展開を讃えたシリアスなW.A.S.P.節と毒気のある華やかさの絶妙なバランス感覚が息づく楽曲を堪能。至極真っ当なHM/HRなんだが、親しみやすいメロディを本当に嫌みなくスッと聴かせる辺りが流石です。その魅力は③で味わえるし、①もオープニングに相応しいメロデイックで快活なW.A.S.P.節を堪能(使い回しのワンパターン)。エモーショナルな⑤の熱情にほだされ、艶やかに激走する⑥、重量感のあるリズムと派手さが丁度よい⑦、シリアスさを前面にだしたパワーバラード⑧と普遍的な魅力に満ち溢れた作品に触れ、確かなテクニックに裏打ちされたアレンジが丁度よいですね。テクニック云々よりもアンサンブルの充実が大切なんだなぁと改めて思いました。


W.A.S.P. - Dominator ★★★ (2015-12-14 13:45:30)

一聴して感じたのが実に怒りに満ち殺気立った印象を受ける2007年リリースの一品。そのイメージはアッパーな②などにも顕著に表れていますが④のようなギャロップビートが押し上げるメロデイックな展開にはグッときますよね。初期の頃のような猥雑さを廃しつつも、やはり親しみやすいメロディを導入するのが上手く、そこかしこにブラッキー節が聴け、使い古されたと形容されるようなオーソドックスな面もメジャー級の貫禄が全てをねじ伏せ飲み込んで行くから不思議です。本当は頭が良いのにおバカな振りをして「Animal (Fuck like a Beast)」と言っていた頃とは違う面も見せつつも、根底にあるスタンスは変わらない昨今の作風の走りとなる、普遍の魅力溢れる充実の一枚ですね。⑥もエエし⑦もエエよ


W.A.S.P. - Dominator - Heaven's Hung in Black ★★★ (2019-04-21 16:21:07)

良質なバラードを作る事でも定評のあるバンド
毎度なお馴染みのブラッキー節
そこと向き合えればグッときますよ


W.A.S.P. - Dying for the World ★★★ (2018-08-29 14:08:47)

ギターのクリス・ホムルズがまた抜けてしまった。しかしこのバンドはブラッキー・ローレンスがいれば問題なし、湾岸戦争と9.11に触発された詩と、ブラッキー節全開の楽曲は重苦しいテーマを上手く飲み込みノリよく聴かせている。英詩なんで何を歌っているか分からないからイケるのかも知れないが、シリアスな内容なのは分かる。だからと言って政治批判一辺倒ではないのがブラッキーのセンスの良さなのだろう。
お馴染みのリズムパターンにお馴染みのメロディとデジャブ感満載のブラッキー節。そのマンネリ感がW.A.S.P.の魅力なんだと楽しめるかが最大のポイント。
高揚感のあるアッパーな楽曲がグイグイと牽引していく中でシリアスなミドルナンバーやバラードをバランスよく配置。アルバムを最後まで一気に聴かせる手腕は素晴らしい。ノリの良さもあるのだが、テーマから漂うシリアスな雰囲気、その重さを蔑にしていない作り込みが、これまた魅力なのである。

それにしても湾岸戦争時、兵士たちはW.A.S.P.の曲を大音量で流し戦闘を行ったというエピソードは血も凍る思いがする。


W.A.S.P. - Golgotha ★★★ (2015-12-14 12:52:48)

2000年以降発売日直近でCDを購入する機会がほぼ無くなりました。いい歳こいて流石に雑誌のレビューの点数を見て店頭に駆け込むほどのピュアさはないし、そもそも自分が聴きたいものを求めているので、メジャーシーンを見渡しても興味をそそられないのが実情。今ではすっかり買うとすればレアな復刻盤を含めた輸入盤市場となるのですが、今作はカスバのCDと同時に購入、リリースは2015年の10月、レーベルがNapalm Recordsとは驚きましたが、シリアスなジャケとタイトル「ゴルゴダ」に惹かれ、久しぶりのジャケ買い(名盤クリムゾン・アイドルを彷彿とさせるのが良い)。ある意味パッケージ商品のCD時代に終焉を迎えつつある昨今、全9曲55分というのが丁度よい。昔はフルアルバムのボリュームはこんなもんだった。今は70分越えのボートラ入りが当たり前のご時世なので懐かしさも手伝い、ついついリピートしてしまいますね。前半は割と初期の頃のような毒気のある、あのアメリカンなサウンドを披露、勿論、能天気さは皆無で練り上げられた楽曲を、そうは聴かせないアレンジが冴えわたる展開にベテランならではの老獪なテクニックに裏打ちされた巧みを堪能。後半はシリアスな面を強めクリムゾン・アイドル路線のプログレッシブな展開も魅せる、彼ららしい毒気と悪意に満ちた英国的な様式に彩られた楽曲は強烈だ。今更、彼らが猥雑なキワモノ系バンドと思う人も少ないので若い人にこそ聴いて欲しいです。シリアスだが親しみやすいメロディを難なく導入する巧みな作りに唸らされる一品ですね。
でもデジャブ感はハンパないので楽しんだもの勝ちでしょうよ。


W.A.S.P. - Helldorado ★★★ (2016-09-14 15:28:35)

あの盟友クリス・ホムルスが復帰しての第二弾。前作のようなデジタル風サウンドと早速決別。非常にノリのよいアッパーなロックンロールタイプの楽曲で占められたアルバム。ブラッキーの作りキャッチーな歌メロと曲調の相性も良く、コンセプト作なのか合間にSEが挟まり、彼ららしいショックロック路線が貫かれていて原点回帰を裏付けるような筋の通った作風は聴いていて心地が良い。ただ似たような曲調と和音リフに少々飽きてくるので、もう少しミドルナンバーやバラードを放り込み幅を広げてくれると視聴感も違うのですが、そこは嗜好の問題でしょう。華やかなL.Aの風を送り込みつつ粗暴で猥雑なロックサウンドにキャッチネスさを盛り込んだブラッキー節が堪能できるのでファンなら押さえておいて損はしないでしょう。終始攻めの姿勢を魅せいてるのが何よりも嬉しい限りですね。


W.A.S.P. - Helldorado - Cocaine Cowboys ★★★ (2016-09-14 15:33:54)

W.A.S.P.だなぁ
W.A.S.P.の曲だよ
個人的には彼らを一番イメージさせる展開と音ですね


W.A.S.P. - Helldorado - Dirty Balls ★★ (2016-09-14 15:34:52)

ノリノリです
LIVE映えする一曲でしょう


W.A.S.P. - Helldorado - Helldorado ★★★ (2016-09-14 15:36:09)

スカッとかっ飛ばしていますね
アルバムの幕開けに相応しい一曲


W.A.S.P. - Helldorado - High on the Flames ★★★ (2016-09-14 15:31:57)

押せ押せの中では落ち着いた印象の曲で耳に残りますね
ダイアーストレイツとかストーンズとか
こういうリフもある意味で新鮮でした


W.A.S.P. - Inside the Electric Circus - Easy Living ★★★ (2021-04-04 21:06:20)

どっしりとしたヘヴィネスさが増強
割とカヴァーソングでアルバムの水増し傾向のあるブラッキーですが
流れ的に違和感はない
またバンドのルーツに触れるのもファンにとっては嬉しい限りです


W.A.S.P. - Inside the Electric Circus - I Don't Need No Doctor ★★★ (2021-04-04 21:03:46)

ロッカーならHumble Pieヴァージョンが馴染みでしょう
元はR&Bでレイ・チャールズが唄っていたとか
こちらのヴァージョンはロック仕様です
軽快なロックショーの合間に挟まれても違和感なし
このバンドのイメージにピッタリですね


W.A.S.P. - Inside the Electric Circus - Inside the Electric Circus ★★★ (2021-08-22 19:01:42)

懐かしいなぁ
当時はよう聴いた曲でもあります
スラッシュメタルを聴きながら影に隠れて楽しんだWASP
このメジャー感と硬派なワイルドロックがイイ感じで折衷している
哀愁のブラッキーサウンドはお馴染みでもエエですよ


W.A.S.P. - Live in Japan 1986 ★★★ (2021-11-22 17:59:28)

サブスク生活をしていると思わぬ作品に出会う。今作など顕著な例なのだが、日本で行われたライブ音源があったことを知らなかった身としては驚きました。しかもハウリングまで入っているライブ盤、音質もさることながら、まるで会場内で録音したかのような生々しさがあり、こちらとしては完全にライブ追体験である。そのリアルライブ盤に興奮するのだがMCもカット無しで8曲収録という仕上がりに興味は尽きない。詳しいバイオはサッパリ、検索して知り得た情報を語るのはマナー違反だと思っているので、今作の出で立ちはまるっきり分からないが、70年代後半からバンド名を変えながら活動していたW.A.S.P.そのショックロックなステージは多くのロックキッズから支持を受けていたのだが、今作には、その片鱗たる臨場感を味わえます。このバンドの実力を知りたいマニアにはうってつけの作品でしょうね。
お世辞にも音質は良くないので、しっかりとした環境の中でレコーディングをして、その後スタジオで手直しをした自称ライブアルバムしか知らない人には逆に驚くかも知れませんね。これはまるで正式なブート音源でしょうよ。


W.A.S.P. - Still Not Black Enough ★★★ (2016-02-20 13:37:20)

収録曲違いや複数のヴァージョンがあるので詳しいバイオを調べようと思ったのですがありませんでした、ただ調べているうちに今作を多くの方がクリムゾンのアウトテイクと揶揄していたのには驚きましたね。デモ音源並みの軽めのリミックスや、これ聴いたことあるぞ、という面が気になるのは確かですが、前作の流れを組む①、疾走感とドラマ性の高さメロディも耳を惹く②(以下下記参照)。女性コーラスが意外な組み合わせでアクセントになっているアーバンな魅力が漂うミドルナンバー④。パワフルで華やかさもある彼ららしい⑤、切々と歌い上げるバラード⑦。アルバム全体的に言えるのですが音の軽さが致命傷も流れ的にノリノリのロックは心地よい⑧、静と動のコントラストを生かした乾いた感じがカッコいい⑨、メロディックなブラッキー節を堪能できる⑩の安定感(彼等は使い回しが多い)。雄大なイメージが浮かぶアメリカンな⑪、個人的には蛇足感ありありなんですがお得意のカヴァー⑫クィーン、AC/DC⑬と音質の軽さに目をつぶれば十二分に楽しめる一品。ゴージャス感を誘発する華やかなメロディとキャッチネス、お約束のブラッキー節、真摯な英国風サウンドも盛り込みバラエティ豊かな楽曲が多く含まれています。一部リズムトラックが引用されているとの話も耳にしたのですが、WASPライトリスナーのワタクシには気にならず大いに楽しみました。短期間に色んなレーベルからリリースされ複数のヴァージョンがある今作、その迷走ぶりが作風に反映されていると言えばそうなのかも知れませんね。この時期ブラッキー・ローレンス一人のバンド形態だもんね。

ちなみに我が家にあるのは『Castle Communications』から1996年にリリースされたもので、こちらに登録されているのと収録曲が違います。参考までに載せますね(名曲②は必聴です)。国内から出たビクター盤は11曲入りでした。

1.Still not Black Enough
2.Skin Walker
3.Black Forever
4.Scared To Death
5.Goodbye America
6.Somebody to Love
7.Keep Holding On
8.Rock And Roll To Death
9.I Can't
10.No Way Out Of Here
11.One Tribe
12.Tie Your Mother Down
13.Whole Lotta Rosie


W.A.S.P. - The Crimson Idol ★★★ (2014-06-21 17:54:32)

のこぎり股間のワイルドでキャッチーなL.Aメタルバンドが華麗なる変貌と遂げた1992年リリースのコンセプトアルバム。専任ベースに、盟友クリス・ホムルスの抜けてしまいゲスト参加で凌いだアルバムなのですが、そんな不安を遥か彼方へと吹っ飛ばすバッケンレコードを軽く超えた大ジャンプに驚きを隠せません。前作でえらくシリアスな作風にまとめてきたのですが今作はその路線をさらに推し進め、意外や意外コンセプト作への挑戦と来ましたからね、ところがコンセプトアルバムにありがちな難解さや無駄なSEなんかで曲数を増やす事もなく、説明いらぬ純粋に一曲一曲楽しんで聴くこともできるし英語の分かる方なら尚更、その世界観に引き込まれ楽しむことが出来るのでしょうね。スローな出だしから一転、名手フランキー・バネリのキレのあるドラミングも印象的な①から名作の匂いが漂い、新旧の魅力が詰まった②で昇天、③から怒濤の展開に完全に引き込まれ、彼らの織りなすサウンドに魅了されまくりの60分。途切れる事のない緊張感といい意味でのロックなラフさと気難しくならない遊びがあり、曲に合わせ歌い方に工夫を凝らす主役のブラッキーのパフォーマンスは過去最高の出来栄えでしょう。いや、むしろこんなに歌い込めたのかという驚きいうか尊敬の念を持って接しなければいけないストーリーテラーとしての役割を十二分に果たしています。KISSのギタリストを弟の持つボブ・キューリックは上手いね、ツボを押さえた華やかさも併せ持つプレイで、多彩なコーラスワークも導入したキャッチーながらもシリアスな一代ドラマに貢献、主役を盛り立てる躍進ぶりに目を細めますね。時代も時代だし彼らのイメージからするとセールス的にどうだったのかは分かりませんが、歴史に残る隠れた一枚として後世に伝えたいですね。ブラッキー・ローレンスがいかなるイメージ戦略を誇りのこぎり股間で売り出したのか?シリアスな作風の挑戦を前に、やっぱり頭が良くないと、ああいう事はやらないもんだと妙に納得させられましたね。生き残りへの画策と初期の頃とは違えど実にエンターテイメント性に優れた入魂の一枚、是非とも聴いて欲しいですね。


W.A.S.P. - The Crimson Idol - Arena of Pleasure ★★ (2018-02-20 19:28:46)

こういう疾走ナンバーはもう少しへヴィなリズムセクションで聴きたかった
でも爽快感のある疾走ナンバーはウケもよさそう
アイデア豊富な今作ならではの一曲だろう


W.A.S.P. - The Crimson Idol - Chainsaw Charlie (Murders in the New Morgue) ★★★ (2018-02-20 19:34:38)

爆発力のある歴史的名曲
高いドラマ性を有してはいるが難解さは皆無
キャッチーでメロディックだが攻撃性も失わない
ロックな魅力に富んだ名曲
このバンドの底知れぬ魅力を垣間見ました
金儲けだけのミュージックシーンと言うものを
見事に描き切っているのも素晴らしい


W.A.S.P. - The Crimson Idol - Doctor Rockter ★★★ (2018-02-20 19:37:49)

軽快ですね
ノリノリです
だがバカっぽさは皆無
この快活さが魅力なんですよね


W.A.S.P. - The Crimson Idol - Hold On to My Heart ★★★ (2018-02-20 19:54:02)

絶望の淵で見たのは
希望と言う名の一筋の光明なのか
温かみのあるメロディをアコースティカルなサウンドに乗せ歌いあげます


W.A.S.P. - The Crimson Idol - I Am One ★★★ (2018-02-20 19:41:44)

心の内に秘めた苦しみを吐露するような歌詞も印象的です
コーラスワークを多用したブラッキー節に彩られた一曲
W.A.S.P. な魅力に包まれていますね
似たような曲調が多いだけに曲順的に印象に残りずらいのかもしれないが
派手なリズムセクションと情緒のある爽快感が肝だ


W.A.S.P. - The Crimson Idol - The Great Misconceptions of Me ★★★ (2018-02-20 19:57:22)

コンセプトアルバムを締めくくる大作ナンバー
曲単位で聴けば問題はないのだが
似たパターンのリズムや歌メロが頻発するアルバムだっただけに
このあたりでお腹一杯になるのが残念
しかし最後まで飽きさせない工夫を凝らしているのは流石ですね
ブラッキーはレンジが狭いからなぁ
同じメロをいったりきたりだもんねぇ


W.A.S.P. - The Crimson Idol - The Gypsy Meets the Boy ★★★ (2018-02-20 19:36:35)

荒んだ心を映し出す荒涼としたメロディが耳を惹きますね
色んな意味でブラッキー節が全開だ
彼は良く自らのアイデアを焼き回しする


W.A.S.P. - The Crimson Idol - The Idol ★★★ (2018-02-20 19:46:48)

虚構に塗れた人生の悲哀を歌っているのかな
自虐的な歌詞に乗せて盛り上がります
悲しみを讃えたロッカバラード
ドラマティックですよ


W.A.S.P. - The Crimson Idol - The Invisible Boy ★★★ (2018-02-20 19:24:09)

ワイルドでキャッチーだが情緒のあるブラッキー節も炸裂
アルバムの流れ的にも絶妙な配置の楽曲だ
堅実なプレーで華を添えるギターワークも目を見張りますね
ドラムも派手だ


W.A.S.P. - The Crimson Idol - The Titanic Overture ★★★ (2018-02-20 19:22:18)

聴き手の期待感を煽りますね
アコギも有効に活用
静と動の対比を見事に描いています
名作と誉れ高いショーの幕開けにゾクゾクとさせられます


W.A.S.P. - The Headless Children ★★★ (2012-01-29 16:24:45)

股間にノコギリでファックにアニマルそのイメージが強く、シリアスさに欠けるバンドに若干の抵抗感がありましたね。ホラーなイメージのジャケットを前にイメージ戦略を強いられたバンドの変革なのか?自ら進んで従来の方向性を打ち出していたのかは分かりませんが、今までとの違いを猛烈に感じ手に取ってみたいと思いました。オーソドックスなロックスタイルを巧みに取り入れ嫌味なく聴かせ聴いたことのあるフレーズが逆に新鮮でした、パクリではないオマージュだし、その方向性に舵を切りバカっぽさを封印しシリアスなスタンスで新しい世界観を押し出しています。曲作りの上手さを感じますね。Keyにはあのケン ヘンズレーを迎え入れ、今作の方向性に大きく貢献していますね。ポップでキャッチーなサウンドと下品で残虐なパフォーマンスで人気を博した初期のスタイルとは趣の違う今作は、次作で押し進めた新たなるステージへの布石へと考えます。


W.A.S.P. - The Last Command ★★★ (2018-06-20 14:04:02)

ブラッキー・ローレンス率いる血みどろのショックロックバンドが放つ2nd。前作同様、コマーシャル性の高いキャッチーかつエネルギッシュなナンバーが目白押し、オープニングの①など、ブラッキー節と呼ばれる欧州テイストもある典型的なナンバーも収録。そのメタリックな質感と優美なメロディの融合、けして軟弱なイメージを持たせないが、ジャンル不問のロックサウンドには大いに刺激を受けるでしょう。豪快なハードサウンドの持つ普遍的魅力、他に類を見ない個性に磨きを掛け音楽性の幅を広げつつも、散漫な印象を与えないと言うのは流石の一言でしょう。
①②③④とタイプの違うブラッキー節をかました後に重厚な⑤を持ってくるのも大成功、勿論、力技のミドルナンバーではないメロディアスかつ技巧的な一曲です。
そして⑥では、お楽しみのノリノリロックへと流れるんだから、前半後半の楔となる⑤は重要な立ち位置でしたね。
ノリの良い曲が聴きたい、でもJ-popみたいな軽いのは嫌だ。へヴィ過ぎず軽過ぎない、そしてテンポも悪くない、まさにライトリスナーには丁度よいサウンドでしょう。今聴いても古臭くはないよ、でもクラシカルなロックサウンドでもある。色んな意味で丁度よい音だと思いますよ。


W.A.S.P. - The Last Command - Sex Drive ★★★ (2020-10-16 13:53:49)

なんかどっかで聴いたことあるぞなリフがね
英国ロックからの様式を受け継いでいるからこそなアイデアです
W.A.S.Pの前身バンドSISTER時代から演奏されている一曲
この明快なノリの良さと毒気
そしてチョイ切ない系のメロディがエエのでしょうね


W.A.S.P. - The Last Command - Wild Child ★★★ (2020-10-16 13:47:47)

ブラッキー・ローレンス節炸裂のW.A.S.Pと言えばな名曲中の名曲
個人的にも大好物な一曲
でも後年、ブラッキーはこのアイデアを擦り倒すとは夢にも思わなんだ
それでも溺愛してしまう
歌メロがたまらん


W.A.S.P. - Unholy Terror ★★★ (2018-08-29 14:25:54)

プリプロの段階で音楽性に難色を示したクリス・ホムルズが脱退を決める事になったアルバム。どこまでレコーディングに関与したかは分からないがバンドメンバーとしてクレジットは残っている。そんな危機的状況をゲスト参加のロイZらが救ったのだろう。
荒々しい初期の頃を想起させる生々しいサウンドメイクは、単に予算の関係なのかも知れないが、下手に作り込んでいない分、初期衝動のような激しさが内包されている。ただ今のご時世ではデモの製品化と揶揄されても仕方ないだろう。
それでもデビュー当時の活きの良さと、練り込まれた80年代後期から90年代の幕開けを迎えたシリアス路線が見事に融合した、聴き応えのある一枚である事に変わりはない。
何をやってもブラッキー節は健在。おなじメロを行ったり来たりする声域の狭さも最大の魅力。ノリの良いアッパーな楽曲との相性も抜群だ。全てが似たり寄ったりのW.A.S.P.サウンド。それも最大の魅力とあえて言及したいですね。


W.A.S.P. - WASP ★★★ (2018-02-03 00:44:01)

股間にノコギリの歯をつけ、過激なライブパフォーマンスで人気を博したブラッキー・ローレンス率いるW.A.S.Pのデビューアルバム。そのキワモノ系の路線を維持する過激で猥雑な歌詞とワイルドだがポップで親しみやすい音楽性は実に魅力的で(日本人なんでワシは歌詞の意味がわからん)CD化された際には、先行シングルでアルバムには未収録だったAnimal (Fuck Like A Beast)を一曲目にもってきたりと、今作の魅力は倍増。乾いてはいるが欧州的なメロディが映える王道HM/HRサウンドが素直に耳に飛び込んでくる心地よさに満ち溢れている。
ロックの持っているワイルドさと、洗練されたポップセンスと快活な楽曲の数々は聴き応え十分。メジャー感満載ながらも毒気のあるブラッキー節を存分に堪能してもらいたいですね。ゴシップ雑誌並みの話題性を引っ提げ、イメージ戦略を巧みに仕掛けた彼らは、色んな意味でショックロックでしたよ。


W.A.S.P. - WASP - Sleeping (in the Fire) ★★★ (2021-07-02 19:35:07)

これもベタですね
そしてブラッキー節炸裂でもある
この手のバラードは何タイプも量産しましたね
ド派手な見た目と野獣死すべしな歌詞をしたためたナンバーを作った為に
アホ扱いを受けたバンドだが
本当はシリアスなことを全うにやり切れるバンドだった
こういう曲も早い段階で自分のものにしている懐の深さに目を細めます
メロディが素直に心に染み入るバラード
ロックが好きな人ならイケるでしょう


WALL OF SILENCE - Shock to the System ★★★ (2021-10-06 15:05:54)

カナダ産のメロディアスHM/HRバンドの1st。オリジナルは1992年、そして日本では何故か1999年にAVEXのベアナックルからリリースされた一枚でもあります。国内盤は買ってないので分かりませんが、何故実態のないバンドの作品をリリースしたのか興味がありますねぇ。ある意味、世界に先んじて日本が再発したのですが、このバンドとにかくリリース時期が悪かった。1992年にメロディアスロックなんてねぇであろう。
しかし、ハードなロック色が強く軽薄はキーボードなんてものはなく非常に硬派なイメージを抱かせる本格派のサウンドを披露。いかにも日本人好みの生真面目なメロディアスロックを展開しています。
美しいピアノの音色に導かれるバラードの③なんて王道中の王道、ピリッとしたメロディアスロックを2曲続けてのバラードですからね、お約束も満載ですが、唄がパンチ効いているので軟弱になんて聴かせません。
プロデューサーにマイク・スラマーがいるのも重要、こういった人選とバンドの方向性、さらにはカナダと言う土地が生み出した筋の通ったロック色の強さと豊かな音楽性、メリハリの効いたサウンドは高いヒットポテンシャルを秘めており、爽快感から泣かせのメロディまで品揃えは豊富ですよ。

こういうお金のあるレーベルとメディアが一致団結出来たらイタリアの名門フロンティアレーベルみたいになれたのかも知れませんね。


WALLOP - Metallic Alps ★★★ (2020-05-07 15:24:54)

1985年にアルバムを一枚残し消えたジャーマンメタルバンドが2008年にCult Metal Classics Recordsからデモ音源を追加して復刻された一品。古き良きメタルサウンドを真っ当に引き継いだ音楽性は、先人たちの影響の影響も大。パープル、レインボーといったリッチーフリークも欧州的な発想そのもの、途中にクラシックからの引用やヨーデルも飛び出し、手を変え品を変え工夫を凝らしている。
全体的に輪郭の甘い音質とミックスの為に、その凄みは伝わらないがライブでは強烈な音を聞かせてくれそうだ。レコーディング直前にヴォーカルのステファン・ニーブリングが脱退、その穴埋めにミック・ウェガを連れてきて急場をしのいだと言われる今作。確かに歌い切れていない感はあるが、それ以前に実力が伴っていないという話もあるが、このバンドが短命に終わったのは、そういった事情もあるのかぁ、なんて思いを馳せながら楽しんでいます。

直情的に突っ込んでくるメタルビート、そのストレートな感情表現は王道を闊歩するスタイルそのもの、それだけに遊びはすくないが、欧州的な情緒のあるメロディ、いい意味でキャッチーな親しみやすさもあったりと、過剰にのめり込むことのない音楽性にノスタルジーを擽られます。ここで手数の多い派手なドラムをかましているのは、Grinder~Capricorn~Grave Diggerと渡り歩いた実力派のステファン・アーノルドです。

そしてマニアにとってはデモではオリジナルシンガーの歌も味わえる貴重な一枚ですね。


WALTER EGAN - Not Shy ★★★ (2018-06-08 14:38:17)

ニューヨーク出身のポップスシンガー。アルバムをバックアップしているのはFleetwood Macという事ですから、出ている音も想像がつくでしょうが、まさに古のアメリカンロック。古典も古典です。その洗練度と普遍的な響き、装飾過多にならないシンプルな作り込は、耳馴染みの良さも手伝いハードなサウンドの合間の耳休めにピッタリです。
とくに夏場のドライブ時など、中途半端なハードサウンドなどでお茶を濁すよりも、これくらい舵を切ってくれた方がいいくらいになりました。
けして軟派にならないロックなビート、オシャレすぎないアーシーなギターの音色、乾いた大地に潤いを与える安らぎのメロディ、このアルバムには日本人の琴線に触れる情緒があり、そこが個人的にはツボでした。
バラードの⑨とかエエ感じで泣いてるよ。でもベッタリしてないのがアメリカン。サラサラのパウダー仕様なんだね。②は全米でも大ヒットしたシングル、ハリウッド映画の邦題『恋のから騒ぎ』でも印象的なシーンで使われリバイバルブームもありましたね。
個人的にはピート・サンドベリ時代のALIENが⑩をカヴァーした事が、彼の存在を知るきっかけとなったのですが、なんでも⑩は他のアーティストに提供した曲らしく、この曲も売れたらしい。全然詳しいバイオは知らないので語りませんが、当時国内盤はリリースなし、やはりルックスの良くないアーティストは相手にされないのだろう。


WALTER EGAN - Not Shy - Hot Summer Nights ★★★ (2018-06-08 14:45:06)

冷ややかな感触のメロディが耳を惹きますね
どこかいなたいロックな感性もオシャレ感に歯止めを掛け
ロックなグルーブを残しているがイイ
若い頃は絶対に聴かない音楽だったが
今では味がしなくなるまで噛みしめれる音になった
情緒のあるアメリカンロックはエエ


WALTER GIARDINO TEMPLE - Walter Giardino Temple ★★★ (2018-06-20 14:52:17)

アルゼンチンの至宝。Rata Blancaのギタリスト、ウォルター・ジラルディーノのソロプロジェクトチームによる1st。1997年にRata Blancaは時代の流れに即したモダンへヴィロックサウンドを意識した『Rata Blanca VII』をリリース。
やはり音楽性の変化はメンバーの総意ではなくバンドは解散。その後、直ぐに立ち上げたと言うか並走していたのがコチラだった。
アルゼンチンのRAINBOWと言われたバンドの創始者だけに、その音楽性をコチラでは全開に発揮。叙情的なメロディと南米特有の情熱的なサウンドが高次元で融合、ウォルターお得意のオマージュも隠し味に、燃え滾る様式美サウンドを披露する事により、失われたRata Blancaの意思を引き継いでいます。
歌い手がバリラーリ程、歌い切れていませんが、マニアならネオクラ風味も満点の古典芸能ギターに酔いしれるでしょう。勿論、お得意のスローナンバーで聴けるエモーショナルなタッチにもゾクゾクさせられますよね。
テクニカルで構築美のあるギターを光らせるのは、叙情美溢れる情熱のラテンメタルだというのがエグい位にカッコいい。Rata Blancaファンは勿論ですが様式美マニアなら迷わずゲットですね。


WANTED BREED - Knights in Armor ★★★ (2023-11-24 04:19:01)

KISSみたいな白塗りメイクがキン肉マンに出てくるカス超人みたいで、なんともアマチュア感が漂うバンド。今作のみで消えた為に詳細は分からないが、その出で立ちが随分と損している。
アメリカ産らしい猥雑さ、そのヌルッとした感覚もあるが、勢いのあるストレートなロックをやったりグラムぽさもあったりと、多種多様な要素を混ぜ込み闇鍋感覚で楽しめる挑戦的なサウンドを披露している。
こういう真摯な姿勢と打ち出すバンドの本質は地に足をつけて大真面目にやっているのだが、コンセプトの分からない奇怪なメイクとオリジナル盤のチープなジャケットのせいで、手に取ることに躊躇するのは否めないだろう。こういうセンスはワタクシには理解できないが、メインストリームとは逆の発想を持つ路地裏街道US産メタルの持つ、胡散臭さと何かをぶち抜こうとするパワーには存分に興味をもっていかれますね。○○風ではあるが○○風ではない、そのありきたりに陥らない工夫と聴かせ方は大いに評価出来るだろう。
この手のマイナーアメリカンメタルはある意味、この時代ならではのスタイルだけに、マニアにはたまらんでしょうね、


WAR & PEACE - Time Capsule ★★ (2021-05-04 13:29:33)

あれ?このバンド、以前登録されていた気がする?そしてコメントも残した記憶がある。他に人も書き込んでいたような?一応検索したが出てこなかった?ん~老いは怖いなぁ。

DOKKEN解散後、ベースとして活躍したジェフ・ピルソンがヴォーカルとギターを担当、そして自身のミュージシャンとしての才能を発揮する場所として結成されたバンドがコチラ。ギターはラス・パリッシュ、ベースにはWarlockのトミー・ヘリクソンが参加、レーベルはシュラプネルときているし、リリース時は1993年ですからね、どんなサウンドが飛び出すのかと思ったら、往年の煌びやかなL.A風グランジ仕立てに仕上がった印象が強い。
DOKKEN的な匂いは少ないが、そういえばドンも似たような作風があるなぁと思う。猫も杓子も時代に飲み込まれると、こういうスタイルになるという事だろう。
何を聴きたいかで大きく評価も分ける作品である、間違ってもドライブするような疾走ナンバーは登場しない、そういう時代背景を込みで耳を傾けて欲しい。
歌メロの練られているし、センスのあるポップさ、随所に光る部分はあるが、あくまでも93年仕様と言う音楽的なバイアスが全てを結審するでしょう。久しぶりに聴いたが、今となっては、この音も懐かしい空気で一杯だ。逆に今、リバイバルしているのだろうか?そんな事すら思ってしまった。
シンガーとしては、個性不足なジェフだが、いい曲を書ける才能はある。

DOKKEN解散後、DIOと仕事したり、ジョージ・リンチやマイケル・シェンカーと合流したり、Foreignerにもいる、そして最近ではBlack Swanだ。正直、歌っているのかベース弾いているのか、イマイチ活動状況が伝わらない、ジェフ・ピルソン、ある意味、器用貧乏さが仇になっている感はあるのだが、今作は時代性を飲み込みつつも、ポップセンスを惜しみなく披露した一品である。DOKKEN時代から重要なパートを担うアーティストだった事を証明しましたね。


WARBRINGER - Woe to the Vanquished ★★★ (2020-04-03 13:35:05)

ド頭からリフ重視の轟音サウンドが炸裂。その破壊力は重戦車の如きパワフルさと重厚感が放たれており、殺傷力も抜群だ。このバンド、そういった剛球路線で押し切るだけではない場面展開や工夫が多々あり、多彩なリフワークや質の高いメロディの導入など、随所にフックとなるパートを盛り込み、飽きが来ぬように良く練り上げられている。タイプの違うツインギターコンビもスリリングなプレイで魅了。基本を押さえつつも、ソロではアーミングも駆使し大胆かつ豪快に迫っていきます。スリルを誘発させる展開を見事に司っていますね。

大胆不敵に迫る爆音ナンバーの数々、ワイルドかつセクシーな高速サウンドは、温故知新を辿りながらも現代的なエッセンスを散りばめ、フレッシュ感すらも漂わせた叡智の結晶。こういう若手がいる限りシーンの衰退は起こりませんね。数年後には彼らが中核を担うのですから。


WARCRY - WarCry ★★ (2015-01-08 14:25:50)

情熱的な巻き舌ボーカルが独特の世界観を醸し出すスパニッシュメタルバンドが2002年にリリースした1st。昨今よく聴く事の出来るタイプのシンフォニックなパワーメタルサウンド。適度なキャッチーさと心地よく走りだす疾走ナンバー、クラシカルなソロと奥行きを持たせるキーボードの導入とバトルなど見せ方も類型的ではありますがハロウィーン的なスタイルなのでその手のサウンドが好きな方なら手に取って損はしないクオリティは誇っていますね。お約束な②なんかは欧州産ならではのメロデイックなスタイルなんで語感さへ気にならなければスッと聴けるかと思いますよ


WARDANCE - Heaven Is for Sale ★★★ (2023-09-11 13:46:53)

サンドラ・シューマッハ嬢、擁するジャーマンスピート/スラッシュメタルバンドの1st。サンドラ嬢の甘い声質に、この手のスピードメタルが適任とは思えない場面もあるが、そのアンバランス感が個性であり好きモノにはたまらん要素であろう。
ウルフ・ホフマンにも負けないぞと言わんばかりに、クラシカルなフレーズも持ち込むギター、派手に打ち込むリズムプレイの後押しもあり、楽曲に見せ場を作っている。
このサウンドに彼女である必然性を感じないのは、欠点ではあるが、その部分こそ最大の魅力と言えるのだから不思議なモノである。もっと逞しい艶のある声で聴いてみたいモノである。
バックの演奏は基本線を押さえている、その堅実さにドイツの血統を感じるが、歌が合わない瞬間との折り合いの付け方で評価も変るでしょう。スピード勝負だけじゃない、アイデアがハマった時のスケール感に将来性を感じますが、今作を残しあえなく解散。再結成するも正式な音源を残すことが出来なかった。
初期型ジャーマンスピート/スラッシュメタルが好きな人にはグッとくるでしょうね。このメロセンスにドイツを感じます。
なんか残念なんだよなぁ。何を歌っても同じに聞こえる女性シンガーのあり方が全てなんですよね。


WARDRUM - Awakening ★★★ (2017-12-01 13:21:12)

前作から3年のインターバルを置いてリリースされた4th。活動が停滞していたのかなぁと余計な心配をするのですが、3年の空白は無駄にはなっておらず、熟成された良質の叙情派パワーメタルサウンドを披露。ソングライティングの半分を担当する、バンドの中心人物ステルギオス・クールーのパワードラムに牽引されるように、頭から小気味よく進行。オールフィンガーピッキングと言うギターも話題性では留まらないキレと才で聴き手の好奇心をくすぐる続ける事に成功。アレンジとフレージングの旨味は過去最高の出来栄えを誇り、バンドの顔として君臨しています。
もう一人の主役たる、灼熱のシンガー、ヤニス・パパドプロスの多彩な歌声も才気に溢れており、パワーのみならず、ふり幅の大きいエモーションを携えた稀有な存在としてフロントマンというポジションを誇示しています。
こうして耳を澄ませると、このバンドは全員が主役たる力量を秘めており、誰に光を照らすかで楽しみ方が違ってくるという、色彩美豊かな魅力に富んでおり、その楽しみ方も千差万別といったところでしょうかね。
しなやかに躍動するへヴィグルーブ、哀愁たっぷりの叙情的なメロディとテクニカルなギターサウンド、重厚だが聴きやすく纏め上げた手腕に一日の長を感じずにはいられません。


WARDRUM - Desolation ★★ (2017-11-25 15:11:03)

前作の好評を受け一年後にリリースされた2nd。まずは大幅にサウンドプロダクションが向上、プレイ、楽曲、共にメリハリも生まれ、より剛毅でメロディックなパワーメタルサウンドに移行。その音楽性の根幹を支えるのはギターのコスタ・ヴィレトとベースのに成らずプロデューサーとしても名を連ねるコスタス・スカンダリスなのですが、元Until Rainで現Beast in Blackのヤニス・パパドプロスのパフォーマンスが最大の貢献でしょう。
曲に合わせ表情豊かに歌い上げる彼の灼熱の歌声は、憂いのある熱情型パワーメタルには必要不可欠、バンドの推進力となり、その魅力を発揮しています。楽曲の質と演奏の精度も高まり、本国ギリシャを中心に話題を集める事に成功、直ぐに3rdの制作へと進める事となるのですが、このバンドの新たなる門出を祝うのに相応しいアルバムでしょう。実質1stとも言える快作でしたね。


WARDRUM - Messenger ★★★ (2017-11-28 15:23:05)

スラッシュ大国と目されるギリシャ発の正統派HM/HRバンドが2013年にリリースした3rd。翌年にはSPIRITUAL BEASTより今作がリリースと本邦初公開となった一枚。
ラインナップも前回と同じチームと言うのが功を奏したのか、メロディの充実ぶりは目を見張るものがあり、どこか雇われシンガー的だった、実力派ヴォーカリスト、ヤニス・パパドプロスが本領発揮。ロイ・カーンばりの朗々と歌ったかと思えば、マイク・ヴェセーラばりにハイトーンスクリームする変化自在のパフォーマンスで魅了。同じバンドの同じ歌い手とは思えない、仕上がりに国内盤がリリースされるのも納得の出来栄えなのですが、それをさらに裏付けるのが盤石の楽器隊。ソリッドなへヴィグルーブを生み出すコスタス・スカンダリスとステルギオス・クールーの押し上げによる、パワーメタルサウンドの破壊力たるや、そこに熱情が迸る歌声が乗り、憂いのあるメロディを感情の赴くままに爆発させるギターが絡むのだから、正攻法で迫るHM/HRが好きな方ならガッツポーズも出るでしょうね。
コスタ・ヴィレトのギターはアイデア豊富で面白いですね。それにしても、サビでは皆がシンガロングしたくなるようなキャッチネスさを放り込んだアイデアの勝ちでしょう。前作を遥かに超えたK点テレマークを決めた大ジャンプ出世作に興奮必死です。


WARDRUM - Spadework ★★ (2017-11-25 14:52:38)

Plays fingerstyleって…嘘だろうと思わずにはいられない情熱的なリードプレイを聞かせる孤高のギタリスト、コスタ・ヴェルト率いるバンドの1st。シンガーはイタリア人のピエロ・レポラレとアルバニア系のギリシャ人による混合チーム。
少々メリハリに欠ける面はあるが、情熱的なメロディがクールに装うへヴィメタルサウンドを披露。この手の熱き血潮を滾らせる剛毅なHM/HRサウンドが大好きな方なら楽しんでもらえるでしょう。
このバンドが本領を発揮するのは次作以降のなるのだが、彼らの歴史を紐解くうえでもマニアなら一度は聴いてほしい一品ですね。


WARFARE - Mayhem, Fuckin' Mayhem - Hungry Dogs ★★★ (2019-01-16 14:02:00)

やかましですねぇ
近所迷惑なやかましさが魅力です
破天荒なパンキッシュさが魅力だがメタルの様式も踏まえているのがポイント


WARFARE - Metal Anarchy ★★★ (2012-03-25 23:16:00)

メタルアナーキーってタイトルが凄いよね。インテリジェンスなどクソ食らえ猛り狂う暴走HM/HRサウンドをけたたましく轟かせます、作りこまれたサウンドでは感じ取ることの出来ないパワーと爽快感、この手のバンドならではの手法としては目を見張るものがありますね、劣悪なレコーディングもなんのその、整合感とは程遠いグッチャグチャのごった煮サウンドの放つ輝きは破天荒極まりない圧倒的なパワーを伴いすべてを破壊しなぎ倒す暴走感は素晴らしく聞き手を鼓舞し続けるでしょうね。


WARFARE - Metal Anarchy - Metal Anarchy ★★★ (2019-01-16 13:48:27)

馬鹿テンポ一直線
これがこのバンドの真骨頂
パンキッシュな破壊力と親しみやすいリフレインが印象的
これぞNEATレーベルとも言える魅力に富んでいる


WARGASM - Why Play Around ★★★ (2011-03-20 02:04:27)

トリオ編成とは思えないパワー漲る正調スラッシュメタルバンド。切れ味鋭い鋭角的なリフワークと強靭なドラミングが魅力でした、その中で無駄に叫ばず咆哮しないストレートな唄にクールでニヒルな印象を持ち女人禁制とも言わんばかりのストイックなメタルサウンドが堪能出来ます。一筋縄ではいかないアレンジセンスも素晴らしく、もっと世に知られ賞賛を受けてもおかしくないサウンドを披露しています。BIG4にも負けないスラッシュメタル史上に燦然と輝く名盤です。是非とも聴いて欲しいですね


WARGASM - Why Play Around - Humanoid ★★★ (2011-03-16 02:44:30)

トリオ編成とは思えない突進力に驚かされます
実にパワフルな演奏ですね
他者を寄せ付けない孤高のメタル魂を感じる
88年とは思えない媚を売らないサウンドで勝負しています
そこにニヒルな印象を持ちますね


WARGASM - Why Play Around - Revenge ★★★ (2011-03-16 02:33:06)

クールでニヒルな印象を受けます
硬質なパワーメタルナンバー
トリオ編成の力強さを存分にアピールしています


WARGASM - Why Play Around - Undead ★★★ (2011-03-16 02:36:11)

ミステリアスかつダークなイントロから
当たりかまわず殴り飛ばす
激烈スラッシュナンバーへと突進します
叫ばずともメタルに歌いきるタフな喉がカッコいい


WARGASM - Why Play Around - Wasteland ★★ (2011-03-16 02:41:05)

アルバムのオープニングを飾る
パワフルなミドルナンバー
本当に切れ味鋭いタフネスさがカッコいい


WARHEAD - Speedway ★★★ (2011-12-22 07:19:37)

アルバムタイトル・バンド名・ジャケットそしてMAUSOLEUMレーベルとくれば
手に入れずにはいられませんでした
1984年リリースの1st
強烈な高速ギターリフの数々に首が疼きます
破天荒極まりなく突っ走る爽快感はマイナーメタルの専売特許
四の五の言わずにコブシを振り上げろ、頭を振れと言っていますね
でも本当は無茶苦茶なことをやっているわけではなく
理論整然としたアグレッシブさが猛烈にカッコいいのです
計算された粗暴さが素敵なのです
全体を通して聴くとメロディの弱さと似たような楽曲に飽きが来るかも知れませんが
「ぼやぼやしているお前達のケツを蹴り上げてやるぜ」と言わんばかりの
噛み付くような疾と走感がたまりませんね


WARHEAD - The Day After ★★★ (2020-09-10 17:51:45)

ベルギー産、クサレパワー/スピードメタルバンドによる2枚目。とにかく力技のごり押しスピードサウンドが売りのバンド。その勢い重視の姿勢にスピード狂ならグッとくるでしょうね。メロディを追いかけ歌う手法のシンガーと、摩擦度の高いスラッシーな演奏と絡み合い、どこか粗暴で味気ない部分もあるのに、情緒というのかヨーロピアンスタイルのメロディも溶け合い、ベルギー特有のむさ苦しい暴走スタイルへと昇華している。
先輩格のKILLERやCROSSFIRE、OSTROGOTHバンドが紡ぐ路線に、当時台頭しつつあったスラッシュサウンドを取り入れ、新たなる路線の開拓と言ったところでしょうかね。
無鉄砲に突っ込んで転ぶ、ブサイクさもあるが、それ以上にスピードとパワーに比重を置いた姿勢はメタル愛に対する忠誠心の表れ、売れる音楽性ではないが、ヘヴィメタルの世界に足を突っ込んだ同志としては見過ごすことのできない、ダーティかつパワー漲るスピードメタルに拳を振り上げずにはいられません。マイナーな存在だしレーベルもMausoleumだし、売れる要素も皆無だが、プレスラッシュというのか初期型スラッシュを掘り起こしたと思うマニアや、メタルの歴史に触れたいと思う若い人にこそトライして欲しいサウンドの一つである。元ネタも明け透けな瞬間もあるが、正攻法で迫るHM/HRスタイルを基軸に、時代性を加味させた音楽性は、時に恐ろしいほどギラリとした先鋭的感性を披露していますよ。侮るなかれベルギー産メタルを、そしてMausoleum Recordsも再考して欲しいねぇ。
日本でも、あのレーベルを特化した個人サイトがあることに度肝抜かれましたからね。


WARLOCK - Burning the Witches ★★ (2011-01-12 18:08:57)

今なお現役で第一線で活躍する女性シンガーの草分けてき存在ドロ・ペッシュ姐さんがフロントマンを飾るドイツのHM/HRバンドの1st
ガッツ溢れる荒々しい楽曲が目白押し、若さに任せた演奏も清く写ります
B級マイナーメタル臭全開ですが、奇をてらわない剛直さにグッときました
ストレートな鋼のサウンドをお探しの方は是非聴いて欲しいですね
⑥⑦あたりはカッコいいですよ


WARLOCK - Burning the Witches - Burning the Witches ★★★ (2011-01-12 01:26:45)

ストロングスタイルの正統派のHM/HRナンバー
ガッツ溢れるドロの歌声がカッコいい
ツインギターが奏でる印象的なフレーズも良いですね


WARLOCK - Burning the Witches - Hateful Guy ★★ (2011-01-12 01:46:55)

シャウト一発
ドロ姐さんの歌声に痺れます
初期衝動を呼び覚ます単純明快さが好きです
ズンズン突き進むリズムもリフも好きですね


WARLOCK - Burning the Witches - Metal Racer ★★★ (2011-01-12 01:41:59)

奇をてらわないアレンジが清い
ストレートなパワーメタルナンバー
歌メロも良いですね
ギターソロもカッコいいし
重さも出している音もめちゃくちゃメタルしていますよ


WARLOCK - Burning the Witches - Sign of Satan ★★ (2011-01-12 01:38:19)

お約束感満載
ストレートなHM/HRナンバー
タイトルからしてキテますよね
単純に楽しみましょう


WARLOCK - Burning the Witches - Without You ★★ (2011-01-12 01:35:53)

アルバムのラストを飾るパワーバラード
欧州産ならではの湿り気を帯びた泣きを発散していますね


WARLOCK - Hellbound ★★★ (2011-01-12 18:21:52)

前作のマイナー臭さが消え完全に洗練度が格段にUP
キレも楽曲の質も向上しメタリックなオープニングナンバーから殺れます
ガツガツとしたごっついサウンドの中で一際異彩を放つ女性Voの存在
シャウト一発雰囲気重視かもしれないが女性らしさも残しつつそれが色眼鏡にならないドロ姐さんのパフォーマンスが素晴らしい
欧州産ならではの湿り気を帯びた哀愁のメロディがメタリックな質感を伴い疾走する様を体感出来る
①③等聴き所も多いですね、ドイツのバンドにしては派手なギターソロも聞かせてくれていますね
剛直な正統派のHM/HRをお探しの方は是非とも聴いてください


WARLOCK - Hellbound - All Night ★★ (2011-01-12 18:23:38)

グルーヴィーなミドルナンバー
この重さが心地よいですね


WARLOCK - Hellbound - Earthshaker Rock ★★★ (2011-01-12 18:31:14)

LIVE映えするでしょうね
ノリノリの疾走ナンバー
思わずサビではコブシを振り上げたくなります
シンプルな構成も好きです
今のご時勢ではお目にかかれない懐かしいサウンドだな


WARLOCK - Hellbound - Hellbound ★★★ (2011-01-12 18:22:44)

アルバムのオープニングを飾る
メタリックな疾走ナンバー
派手目のソロも印象的です
カッコいいですね


WARLOCK - Hellbound - Out of Control ★★★ (2011-01-12 18:29:01)

アルバムのハイライトとも言える
正統派のメロディアスなHM/HRナンバー
お約束感満載だがカッコいい
キャッチーさとメタリックな質感が丁度良いですね


WARLOCK - Hellbound - Shout It Out ★★ (2011-01-12 18:43:40)

ノリの良いパワフルなメタルナンバー
ドロの歌唱も印象的です
タイトな演奏が決まっていますね
派手目のギターも悪くない


WARLOCK - Hellbound - Time to Die ★★ (2011-01-12 18:33:59)

ノリ重視
ストレートな疾走感を煽り立てるアレンジが懐かしい
メタルしていますね


WARLOCK - Hellbound - Wrathchild ★★ (2011-01-12 18:26:31)

ソリッドな切れ味が印象的です
リズムチェンジする様もカッコいい
メロディにイマイチ乗れていない印象を受ける
唄が評価を分けるでしょうね


WARLOCK - Triumph and Agony ★★ (2008-06-06 15:21:00)

女性Voドロ・ペッシュのワイルドな歌声を前面に出しドイツらしい勇壮さなメロディと硬質な正統派HM/HRサウンドが楽しめるバンドの1987年に発売したアルバムです。洗練されたメロディがメタリックな質感を伴い躍動する様がなんとも男らしくカッコよく、時には叙情的でフックに富んだメロディが聴け適度なヘヴィネスさと相俟って心地よく聴くことが出来る、そこにドロが絡んでくるのだが元々シャウティングスタイルのシンガーだけに唄モノとして聴かせるのはキツイだろうがこれはこれで味があって良い。この時代をど真ん中で通った身としては懐かしさもあり今でも稀に聴いています。良くも悪くも80年代的な煌びやかなイメージを抱かせつつもドイツ産の男気溢れるパワーメタルサウンドが堪能出来る一枚、正統派HM/HRマニアの方なら押さえて損はないかと思いますよ


WARLOCK - Triumph and Agony - All We Are ★★★ (2007-06-17 02:45:01)

ガッツ溢れるメタルナンバー
サビは拳を振り上げ大合唱です
PVはチョイ笑える