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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 10701-10800

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 10701-10800
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TERRA ROSA - Honesty - Former Sisters ★★ (2007-12-02 19:27:31)

メジャー第一弾のアルバムだからなのか、キャッチャーなナンバーが多いような気がします、歌謡テイスト満載の様式美ナンバー、ドラマティックな泣きに世界は彼らならではのもの、こういったナンバーでも軸がぶれないのが素晴らしい。唄メロはモロだもん


TERRA ROSA - Honesty - Look for my fancy ★★★ (2007-12-02 19:24:01)

キャッチャーな唄メロ印象的な疾走ナンバー、ヘヴィなリズム隊が迫ってくる感じがスリリングですね、ギターリフもヘヴィでカッコイイです、keyソロの入り方も力技ですねぇ。赤尾以外が作曲者のクレジットに名前があるだけに一体感があるような気がします


TERRA ROSA - Honesty - Love is no romance ★★ (2010-02-09 05:31:32)

哀愁のメロディと日本人的ポップセンスの融合
テラ・ローザらしい様式美然とした曲調
この手のナンバーが好きな人ならグッとくるでしょう


TERRA ROSA - Honesty - Mr. Freelance ★★★ (2007-12-02 19:33:51)

アルバムを通して音質が薄っぺらいせいかこういった疾走ナンバーでは迫力不足を感じてしまいますが、メロウなメロディとヘヴィなギターリフがカッコイイ名曲です。作曲者のクレジットがバンド名になっているのも皆で作り上げたからでしょう。テクニカルなギタープレイが聴けるアルバムのハイライトとも言うべき名曲です


TERRA ROSA - Honesty - Saint Elmo’s Fire ★★ (2010-02-09 05:32:59)

美しい小インストナンバー
次の大作のつなぎとしては悪くない


TERRA ROSA - Live…Final Class Day ★★ (2007-10-15 04:05:00)

ギミック無しのライブ盤です!色々と気になる部分はありますが、
彼らの最後の演奏を聴く事が出来る貴重で価値のある一枚だと思う。


TERRA ROSA - Primal〜Terra Rosa Rare Tracks〜 ★★ (2007-12-01 14:03:00)

日本が誇る正統派メタルバンドのデモテープをCD化したアルバムです。
様式美メタルの権化とも呼ぶべき①が聴けるだけで買う価値のある名盤です。
起承転結のはっきりとした展開に涙します、メロディアスなメロを力強く歌う赤尾嬢はもっと評価されるべき人材ですね。島祐之のギタープレイが聴けるのも貴重だし「火の中に影」の原型とも言える曲が収録されているのも興味深い、島のペンによるインストの④の美しさに脱帽します、フーガロックとはよく言ったもの。足立祐二のテクニカルなプレイが堪能できる⑤や⑧なんかも良いですね、特に⑧は三宅との聴き比べが出来るのでファンなら見逃せないのでは?


TERRA ROSA - Primal〜Terra Rosa Rare Tracks〜 - A Hell Ray ★★★ (2007-12-02 15:15:17)

メロディアスかつアグレッシブなナンバー
足立のテクニカルなギタープレイが堪能できる名曲です
これぞ!様式美と叫びたくなる ギターソロは必聴ですよー


TERRA ROSA - Primal〜Terra Rosa Rare Tracks〜 - Battle Fever ★★★ (2007-07-24 07:25:03)

様式美マニアなら悶絶必死!
ギターと岡垣氏とのせめぎあいが実にスリリング
様式美はやはり唄が命ですね 赤尾女史は実に素晴らしいです


TERRA ROSA - Primal〜Terra Rosa Rare Tracks〜 - Beware ★★ (2007-12-02 15:10:33)

メロウな様式美ナンバー、赤尾の唄は若いね。
儚い程に美しいメロディを劇的に盛り上げるアレンジは見事
島の美しいメロセンスは素晴らしい
ギターソロは必聴ですよ


TERRA ROSA - Primal〜Terra Rosa Rare Tracks〜 - Dreaming Cooler ★★ (2010-02-09 05:23:15)

日本人的ポップセンスと
古きよきハードロックテイストがふんだんに含まれた
魅惑の様式美ナンバー
流石はテラ・ローザ
島のソロもカッコいいですね


TERRA ROSA - Primal〜Terra Rosa Rare Tracks〜 - Holy One’s Holy Vice ★★ (2007-12-02 15:24:08)

デモテープの起こしたものですので音質が悪いですが、彼等らしいメロディアスな様式美ナンバーです。ギターリフが火の中に影に引用されています、さすが足立祐二だねぇ。彼が一番輝いていたのはこのバンドに在籍していた時代ではないのでしょうか


TERRA ROSA - Primal〜Terra Rosa Rare Tracks〜 - I Will Love You Again ★★ (2007-12-02 15:19:49)

メロウでキャッチャーなメロが美しい様式美ナンバー
淡い恋心を歌っています、赤尾さんは女の子なんだから良いのでは?足立のギターソロに胸キュンです。メロディアスで素晴らしい


TERRA ROSA - Primal〜Terra Rosa Rare Tracks〜 - My Poor Soul ★★ (2010-02-09 05:25:54)

様式美然としたメロウなミドルナンバー
彼らの作り上げる世界観にうっとりとします


TERRA ROSA - Primal〜Terra Rosa Rare Tracks〜 - 中世貴婦人の最期 ★★★ (2007-12-02 14:57:51)

島の美しいクラシカルなプレイが堪能出来る珠玉のインストナンバー。フーガロックとはよくぞ言ったもの


TERRA ROSA - Terra Rosa Live from Coda ★★★ (2018-09-04 16:15:52)

日本が世界に誇れる様式美界のドン。我らがTERRA ROSAが赤尾重恵、岡垣JILL正志、そしてプレイのみならず作曲面でも多大なる貢献を果たしていたがDEAD ENDに引き抜かれた足立祐二の三人が一堂に会してライブを行う。この事実だけでも興奮は押さえられませんね。

しかも選曲がにくい、足立にはなじみ深いインディ時代の楽曲を中心に、音源として残っていない楽曲&書き下ろしの新曲もあったりと、単なるライブ盤の域を超えた充実感と希少価値の大きい作品になった。
天才ギタリストの名を欲しいままにしている足立のプレイは、今さらながら感嘆させられる。その才気にあふれたフレージングとテクニック、高い実績に彩られたプレイが醸し出す安定感、円熟味を増してはいるが、スリルを失わないライブならではの臨場感にか固唾を飲みます。ある意味、今のマイケル・シェンカーよりもマイケルしている男だろう。トーン一発で酔わせるギターは足立ならではの魅力だ。彼が抜けずに活動を続けてれば今日の評価もかなり違ったろうなぁと今回のアルバムを聴くほどに痛感しました。運も実力の内とは良く言った言葉である。

ヘルプではあるが佐藤潤一の柔軟なドラムスタイル、彼の粘り腰のグルーブ感はスタイルを選ばない、同じくMASAKIのベースも無難な形で収まっている。MASAKI自身はもっとやれるのだろうが、こういうタイプのバンドでも違和感なく溶け込める柔軟さは重要だ。

名うてのミュージシャンが集い作り上げたステージ。その魅力を堪能できるライブ盤。昨今のテクノロジーの発達もあり生々しいステージをパッケージしている。様式美系に興味のある方は勿論だが、TERRA ROSAファンにとっても貴重なライブ音源となるだろう。解散ライブはバンドがバラバラだった。山口氏のトリビュートライブも限定品だし、今作のもつ価値は個人的には計り知れない。ましては足立が参加しているのだから。

恩讐を乗り越えて再び合流を果たした黄金期のラインナップ。我の強い岡垣に嫌気を差しメンバーが固定出来なかったと言われたバンド、アルバム毎に看板ギタリストが抜け新ギタリストでレコーディングを行うと言う稀有なケースが訪れる不運が常に、このバンドにはつきまとっていましたが、ここいらで一発新録アルバムに期待したいものです。新しい歴史の扉を開いて欲しいねぇ。


TERRA ROSA - The Endless Basis ★★ (2007-07-24 07:17:00)

様式美の権化!素晴らしい!
彼らはアルバム毎にギターが脱退し他人の曲を演奏するという
おかしな状況なるのですが…練り上げられた名曲をレコーディングした今作には
そんなハンデは微塵も感じさせません 三宅庸介はいい仕事をしています!
捨て曲無しの名盤だし 本家レインボーを越えたと言っても過言ではない
様式美ぶりに感動すること間違いなし! 時代錯誤な男尊女卑的な思考の方は無理


TERRA ROSA - The Endless Basis - AS LONG AS OUR LIVES ★★★ (2007-12-02 20:10:00)

キャッチャーな唄メロが美しい様式美ナンバー、バッキングの岡垣氏のプレイが効いてますね。メロウな三宅のギターソロが圧巻です。詩のイメージといい切なさが迫ってくる哀愁のある名曲です


TERRA ROSA - The Endless Basis - FATIMA ★★★ (2007-12-02 20:06:19)

美しき激情がぶつかり合うインストナンバー、ため息が出る程にドラマティックです。さすがはテラ。ローザといいたくなる名曲です


TERRA ROSA - The Endless Basis - FRIDAY’S FREE FAIR ★★★ (2007-12-02 19:43:14)

これぞ様式美と叫びたくなるメロディアスな疾走ナンバー、赤尾のパワフルヴォイスがカッコイイ。三宅庸介のギタープレイが素晴らしい


TERRA ROSA - The Endless Basis - FRIDAY’S FREE FAIR ★★★ (2007-12-02 19:54:27)

コメントを間違えて載せてしまいました。
キャッチャーな唄メロを力強く歌う赤尾さんには惚れ惚れします。岡垣のプレイは絶妙で曲を盛り上げてくれます。でもバンドの推進力となったのは三宅の存在ではないでしょうか?


TERRA ROSA - The Endless Basis - PETROUCHKA ★★★ (2007-12-02 19:57:53)

エモーショナルな三宅のギターソロがカッコイイ哀愁の様式美ナンバー。女性ならではの切ない歌いだしがよいですねぇ、エンディングまで聞き逃せない一曲です


TERRA ROSA - The Endless Basis - THE ENDLESS BASIS ★★★ (2007-12-02 20:13:59)

脂の乗り切った演奏が聴ける様式美メタルとはこれだと言いたくなるほど美味しさが詰め込まれた一曲です。三宅はこのバンドに完全にフィットしていたね。アレンジもバンドのアンサンブルも全てが素晴らしい名曲中の名曲です。


TERRA ROSA - The Endless Basis - VISION OF THE LAKE BOTTOM ★★★ (2007-12-02 20:03:19)

静寂を破って始まるメロディアスな疾走ナンバー、彼らの代表曲の一つです、力強い歌声、メロディアスなkeyそろからアグレッシブかつメロディアスなギターソロにヘヴィなボトムを支えるリズム隊と全てが熱い名曲です、


TERRA ROSA - The Endless Basis - もの言わぬ顔 ★★★ (2007-12-02 20:17:41)

アルバムを閉めるのに相応しい壮大なイメージが伝わる様式美ナンバー、三宅のエモーショナルかつメロウなプレイがハイライト


TERRA ROSA - 火の中に影 ★★★ (2011-08-08 02:52:28)

新加入
今井作曲のインストナンバーやグルーブ感のあるミドルナンバーを配した3曲入りのミニアルバム
表題曲のキャッチーな唄メロやギターリフのカッコよさは秀逸
日本語詩も無理なくなじみらしい名曲でした
今、もっとも新作を出して欲しい国産HM/HRバンドです
久しぶりに焼き回しだけで終わらない様式美メタルが聴きたい


TERRA ROSA - 火の中に影 - Warbble Innocent ★★★ (2011-08-08 03:07:59)

新加入
今井作曲のクラシカルなインストナンバー
速さのあるギタープレイがカッコいい
若いね
テラローザに新しい息吹を与えました
このラインナップでもう少し活動して欲しかったな
好きなギタリストでした


TERRA ROSA - 刹那の甘露—SASE— ★★ (2007-11-19 04:56:00)

レインボータイプのバンドとしては国内一として世界最高峰の位置する彼らの3RD。時代を意識したのか今までよりもモダンな音で勝負している。ギターリフも前面に出ておりヘヴィな印象を受ける。赤尾和重の唄はロニーを彷彿とさせる熱いシャウトを聴かせてくれている


TERRA ROSA - 刹那の甘露—SASE— - A SNAKE IN ONE’S BOSOM ★★ (2007-12-02 20:31:04)

ドラマティックな哀愁の様式美ナンバー、マイケルシェンカー風のインストです


TERRA ROSA - 刹那の甘露—SASE— - CARRY IT OUT ★★★ (2007-12-02 20:27:35)

ヘヴィなギターリフと今井の若さ溢れる荒々しいプレイが聴ける様式美ナンバー。キャッチャーな唄メロを力強く歌う赤尾女史には頭が下がります。


TERRA ROSA - 刹那の甘露—SASE— - DEATHBLINK ★★★ (2007-12-02 20:37:59)

厳粛なkeyに導かれて始まる様式美ナンバー、静寂を突き破る板倉のヘヴィなドラムがカッコイイです、さすが関西の重戦車マリノのドラマー。岡垣と今井のバトルもスゴイ、バンドのテクニカルでスリリングなプレイが聴ける汗の吹き出る名曲です。今井のギタープレイは間違いなく時代の新しい空気を吸い込み歴代のメンバーのそれとは違う色を見せてくれています


TERRA ROSA - 刹那の甘露—SASE— - I HAVE THE SHAKES ★★★ (2010-02-09 05:40:23)

8分を越えるドラマティックな様式美ナンバー
壮大な幕開けを告げるイントロの美しいさに
驚かされます
アレンジセンスも彼等らしい魅力を現しています
流石ですね


TERRA ROSA - 刹那の甘露—SASE— - 火の中に影 ★★★ (2007-07-24 07:20:00)

シングルカットされた名曲です
唄メロが素晴らしい リフもカッコイイですが今井が思いついたのではないみたいですね


TERRA ROSA - 刹那の甘露—SASE— - 刹那の甘露—SASE— ★★★ (2007-12-02 20:23:41)

rainbow的な中世風のメロディと日本語詩が絶妙にかみ合っている様式美ナンバー、さすがテラ・ローザと膝を叩きたくなる一曲ですね


TERRY BROCK - Back to Eden ★★ (2008-02-11 06:12:00)

安定感のあるメロウでエモーショナルな唄が聴けるAORの名盤です
個人的には哀愁のあるメロディアスな③とアイリッシュフレーバーたっぷりの⑬が収録されているだけでも満足です。その他の曲も完成度が高く唄モノが好きな人なら聴いて損はしないと思います、イギリスのジャーニーSTRANGEWAYSのシンガーでパープルのニューシンガーに誘われただけのことはある実力者だ。


TERRY BROCK - Back to Eden - Coming Home ★★★ (2008-02-11 06:25:56)

適度に湿ったサウンドに乗った
アイリッシュフレーバーたっぷりのバラードです。
アイリッシュフルートやバグパイプの音色の美しさとエモーシュナルで温か味のあるテリーの歌声に胸キュンします


TERRY BROCK - Back to Eden - Up All Night ★★★ (2008-02-11 06:19:00)

哀愁のメロディアスロックナンバー
エモーショナルな歌唱とハードに切り込んでくるギターに胸キュンです。美旋律が劇的に昇華する様が実に見事な名曲です


TESTAMENT - Brotherhood of the Snake ★★★ (2019-10-01 21:51:36)

このバンドの90年代に入り苦戦を強いられた、2000年以降もモダンさとへヴィネスさの強調など、らしさを失っていた感はあったのだが、前作辺りからシーンの懐古主義にも助けられ完全に吹っ切れた印象が強い。紆余曲折を経て完全にバンドの元に戻ってきたエリック・ピーターソン、アレックス・スコルニックス、チャック・ビリーの三人による一糸乱れぬ屈強なスクラムを組むように、意思疎通が図られているように感じる。その三頭政治の復権と言うのか?盤石な体制がバンドサウンドを牽引、単に昔のスタイルに戻るのではなく、普遍的なメタルへのアプローチをとりつつも(①のACCEPT風味に驚いた)らしさ全開のベイエリアサウンドに唸りましたね。

へヴィメタルサウンド特有のアグレッションとドラマ性を純粋培養、テクニカルな要素をふんだんに盛り込み、現代的な精神性の元に古典メタルをブっ込んできた。古さを感じさせないフレッシュ感に何度聴いても驚かされる。名手ジーン・ホグランの相方にスティーヴ・ディジョルジオが復活しているのもチョイとした話題だろう。

豪放磊落なチャックの唄が稲光を放ち暴れ倒す、驚異的な演奏力を束ねるが如き存在感に恐れ入りますね。
勇猛果敢に突撃する演奏陣の結束力の強さも見逃せない。そして生々しい人間的な血の通い方がエグイのだ。この手のサウンドにありがちな機械的な演奏とは無縁の人間力の強さが音に表れている。このダイナミックさを生み出せるバンド内にあるケミストリー、今が一番脂が乗っているのだろう。古くて新しいスラッシュサウンドの復活です。


TESTAMENT - Dark Roots of Earth ★★★ (2017-01-04 20:28:43)

怪我で離脱したポールの代わりにジーン・ホグランがゲストとして復帰。②ではブラストビートをお見舞いするぜと、彼の激烈なドラミングは違和感なく溶け込み、無駄に走るだけではないテスタメントサウンドを押し上げる事に成功。アレックス、エリックによるツインギターコンビも健在、クランチーなリフは勿論、荒れ狂うギターリフを持ってバンドサウンドを牽引、ソロでは流麗なプレイで魅了、その色彩美豊かで技巧に優れたプレイは圧巻の一言。チャックの無駄に叫ばない咆哮スタイルとのタフネスさと相まって実にヘヴィでアグレッシブだが聴きやすいという離れ業をやってのけているから驚きです。
シーン全般で見直され叫ばれる原点回帰への機運、その流れに便乗し、また多くのバンドが起死回生の復活を果たす事も珍しくないのですが、テスタメントもベイエリアの若き帝王と呼んでも過言ではなかった、オールドスタイルを下地にビルドアップされた姿は禍々しくも美しい重量感溢れるキレっキレのスラッシュメタルとして再降臨しております。


TESTAMENT - First Strike Still Deadly - Alone in the Dark ★★★ (2019-10-01 21:39:33)

Testamentの前身バンドLegacy時代の曲
オリジナルを唄うのはスティーブ”ゼトロ”スーザだった
ここで再現してくれたのはマニアにとってはサプライズ感満載です
エリックのエスニカルなリフとアレックスの流麗なソロとの対比が美しくもある
曲に関しても参加メンバーも純然たるバンドの曲なのでエクソダス感はゼロです


TESTAMENT - First Strike Still Deadly - Reign of Terror ★★★ (2019-10-01 21:31:39)

Testamentの前身バンドLegacy時代の曲をリメイク
しかもオリジナルで唄っていたスティーブ”ゼトロ”スーザが唄っているのがマニア泣かせ
アルバムの特性を考えても面白い試みだ
古さを払拭するような現代的なサウンドメイクは斬新かつ新鮮に聴こえる
これはこれで大ありだ


TESTAMENT - Practice What You Preach ★★★ (2021-09-11 21:15:15)

勝負となる3枚目のアルバムは今までと趣を変えドライなアメリカン仕様に変貌、ある意味バンドの個性とも言える欧州風味の叙情性、メランコリックかつダークなメロディが消えたのは残念だが、その裏でギターチームは今まで以上に大胆な攻め方を見せており、聴き方を変えると見えてくる景色はだいぶ違ってくる。
ある意味、キャッチーなフレージングなんかも大胆に導入して好奇心を煽りまくります。相変わらずリフワークも面白い。分かりやすいまでにダイナミズムを増量、ボクシング映画の金字塔、ロッキーシリーズなら完全に商業主義度が高い3以降の作風に近いのだが、ライブでも親しまれる①なんて、このバンドの魅力だろうし、この作風も流れの中では十分支持できるかと思います。
ストレートな弾けだすスラッシュスタイル、スリルに満ちた危険なムードも十分に感じさせるし、いい意味で楽曲を分かりやすく構築した事によりパワーが集約されている。耳を澄ませば細部に渡り拘りのある展開も用いり飽きが来ぬように工夫しているのも伝わります。キメることろはキメていますしね。


TESTAMENT - Souls of Black ★★★ (2021-09-12 18:04:36)

前作で打ち出したドライなアメリカン路線、今作では早速、方向転換を行いダークテイストが復活。らしい欧州風味の叙情性も蘇ったりと初期の作風を支持するマニアには喜ばしいスタイルへと帰還。その代わり当時の流行りだったのか、妙に殺伐とした生っぽいミックスに仕上げたおかげで、折角の切れ味鋭いリズム&リフが残響音によりキレを損なっているのが難点。個人的にはある意味、前作以上に気になる点なのだが、こうして改めて聴けば3枚目からの方向性もしっかりと受け継ぎ彼等なりに時代を見据え攻めているのが理解できる。
勢いと派手さもあるが堅実なスタイルに重きを置いている点は、初期のファンにとっては安心材料だったでしょう。テクニカルな要素を含んだメロディアスなソロの完成度、ハイレベルなギターテクニックは持ち味を発揮、メロディを重視しつつも弾力のあるヘヴィグルーブは心地よく跳ね回り、キャッチーさも損なわれていないアレンジなど目を見張る点は多い、何を聴きたいかで評価も大きく分かれるだろうが、個人的にはギターチームがバラエティに富んだ楽曲を前に、構築美のある展開以外にも、感性に任せたようなメロディアスなフレーズも聴けたりと、エモーショナルで表現豊かなプレイが展開されているという点は見逃せません。こういう感性が戻ったというのが今作が支持を受ける最大の要因でしょう。


TESTAMENT - Souls of Black - The Legacy ★★★ (2020-09-02 02:18:11)

ドラマティックな泣かせの名バラード
アレックスのギターが絶品
繊細なトーンから情感たっぷりのギタープレイまで展開を考えたソロも素晴らしい
その圧倒的な存在感で楽曲を盛り立てています
メタリカっぽいという声もあるが
スラッシュ系のバラードとしては理想的とも言える魅力がある


TESTAMENT - The Legacy ★★★ (2021-09-11 21:03:39)

お笑い何とか世代ならぬ、スラッシュメタル第2世代の代表として先陣を切ったデビュー作。ベイエリアスタイルとも言えるサウンドを基調に欧州風味溢れるダークなメロディを乗せながら、テクニックに裏打ちされたツインギターコンビの溌溂としたアイデアは既に他のバンドとの個性を際立たせており、そこに起伏のある性急なビートを盛り込み焦燥感を煽り聴き手を魅了、正気ではいられない興奮状態を誘発してくる。
パワーで押し切るだけではない聴かせ方の上手さ、先人たちのアイデアを自分たちの流儀の落とし込み、見事に開花させた賜物でしょう。デビュー作と言う事もあり伸びしろは十分、ツメの甘さが逆に期待値に変換出来たのは、完成度の高いサウンドを披露したからに他ならない。引っ掛かりのあるリフ、流麗なギターワーク、将来性豊かな歌い手、そしてパワフルかつリズミカルなリズム隊が一堂に会してスクラムを組み突進してくるのだからたまりません。
初期型スラッシュメタルに興味はあるが、どれから手を付けていけば良いかわからないなど、お探しの方には、このバンドの1stと2ndはマストな一枚と言えるでしょう。是非ともトライして欲しい一枚ですね。


TESTAMENT - The New Order ★★★ (2021-09-11 20:45:59)

元々正統性の強いHM/HRをやっていたと言われるバンドだけに整合性の高いサウンドが魅力だった。多少は先輩たちのアイデアを模倣している場面もあるのだが、理論整然とした場面展開の多いスリリングな曲調、異なるギターチームは豪放磊落なサウンドの中に知的で好奇心旺盛な魅力を演出、そこに歌い込めるパワフルヴォイスが乗ることで、独自のカラーを見事に打ち出している。ダークでミステリアス、そして欧州風味の叙情性、スラッシュメタル第2世代の中では一際光り輝いていましたね。前作の方向性を支持しつつも全てにおいてスケールアップさせた音楽性、やはりバンドとしての結束力の向上が実を結んだと言う事なのだろうか、初期型スラッシュメタルに興味のある方は前作と合わせてマストな一枚ですね。


TESTAMENT - The Ritual - Electric Crown ★★★ (2021-05-28 16:36:09)

90年代に入り多くのバンドがモデルチェンジを図っていました
このバンドもご多分の漏れず
そうなるのですが上手くやっています
メロディアスかつキャッチーな新生アルバムに相応しいシングル向けの一曲
これはこれで必要なトラックである


TESTAMENT - Titans of Creation ★★★ (2020-04-03 13:13:22)

前作から4年ぶりにリリースされた最新作。2012、2016と4年おきに名盤をリリースしてきた彼ら、今回も黄金のラインナップが揃っているだけに期待値もメチャクチャ高まるのだが、これが見事にファンの思いを受け止めている。
スラッシュメタルの定義があるとしたか、彼らの目一杯その定義の中で自身が培った教養を存分に披露。スラッシュ由来の先の展開を読ませないスリル。連携力を高めた一糸乱れるバンドサウンドの凄みとテンションの高さに息を飲みます。それでありながらも機械的に聴かせない生身の人間から放たれる有機的な響きも魅力を増す要因、一本調子にならぬよう楽曲の幅も持たせたアイデアも痛快極まりない、あの曲にチョイと似ているなぁな部分でさえ、必然性を感じさせ、すべてを飲み込ませるんだから恐れ入りました。

ブレることのなかった音楽性、似て非なるものを作り続ける才に改めてひれ伏します。名手アンディ・スニープの音作りも白眉。激しいサウンドが音玉となり、コロコロと転がりだすように粒だっているのも聴きやすさを誘発している。


THAUROROD - Upon Haunted Battlefields ★★★ (2018-04-16 13:42:14)

フィンランド産シンフォニックなパワーメタルを信条とした5人組の記念すべき1st。リリカルな調べを奏でるキーボードプレイヤーと扇情的なメロディと起伏のある展開を司るギター、疾走感を煽る、激しく打ち鳴らされるリズミカルなドラム。お約束感満載の楽曲に真新しいアイデアなどないのかも知れませんが、そちら方面を愛するマニアにはたまらんものがあるでしょうね。
勇壮なメロディが苛烈さを伴い激しく疾走するパートの多さに拳も振り上げたくなるのですが、少々盛り過ぎのシンフォアレンジが個人的には苦手で、壮麗、壮麗また壮麗と、ありがちなパターンが多く散見され2、3曲聴く分には盛り上がるのだが、アルバムの半分くらいに差し掛かると、飽きてくるのが難点。
でもシンフォニックなパワーメタルマニアにはドンピシャと言える音楽性を真っ向勝負で挑んでいますから安心して身を任せる事が出来るでしょう。期待を裏切らない展開ってのは簡単なようで意外と難しい。皆が何を聴かせたいかのアイデアを明確に持っている事が一番重要、起伏のある場面展開など工夫を凝らしているのも、その筋のマニアを歓喜させる要因だろう。


THE ACCüSED - The Return of Martha Splatterhead ★★★ (2023-04-23 13:42:04)

アングラメタルシーンにおいて多大なる影響を与えたアメリカンハードコアスラッシャーのフルアルバム。ミニアルバムを叩き台にデモ音源などを積み上げフルアルバムに仕立て上げた傑作。
この刻みまくりのギターサウンドはメタリック、そして直情的に叩き出されるビートなパンクな凶暴性、そして叫き散らす歌声は、まさにクロスオーバーサウンドに頂きに相応しいキレっぷり、いや~首がうずきますなぁ。

お金持ちの完成されすぎたスラッシュメタルでは味わえない破天荒さ、戦慄する殺戮現場の如き野蛮で乱れまくった騒音サウンド、しかし、血なまぐさくなりすぎないのはアメリカンなドライさ、どこか親しみやすいというのかファニーさを感じさせるがポイント。

聴き手の理性をあざ笑い蹂躙する邪悪なモラリズム、こんな怖い音の集団と路地裏で出会ったら全財産置いてワタクシは逃げ出しますよ。恐るべしカツアゲパンクメタル。
スピード狂ならば是非とも聴いて欲しい。突っ走るだけではない小技があるのはメタルマニアにとっては重要なポイント、ともすれば画一的になる世界観を巧みにずらし、創意工夫を凝らしている。だから飽きないしリピートしたくなるんですよね。


THE ARROWS - Stand Back ★★★ (2024-06-20 21:47:00)

カナダのロックバンドが1984年にリリースした1st。明日の道は俺達で切り開く。ロックの震源地カナダから放たれた4人の勇者アローズと帯タタキに書かれた国内盤を見たときは笑いましたが、その割にはカナダのバンドは批評家からプッシュされんぞ。
そんな震源地からシャレオツなサウンドで登場、壮快感のあるメロディと力強い大陸的なリズム、シンセにサックスまで飛び出し、口当たりの良いサウンドを展開、アメリカ産では感じられない哀愁美、そのセンチメンタルなメロディと仄かな湿り気を帯びた爽快な風が、心地よく頬をなぜていく。

ラジオフレンドリーではあるが、商業主義すぎないセンス、ポッと出の新人ではないキャリアに裏打ちされた構成力が、この滑らかで洒落た音楽を築き上げたのだろう。ある意味、ニューウェーブ風な曲もあるが、AOR調のハードポップサウンドはメロディ派マニアには、素直なアレンジと、クリアーな歌声が紡ぐ叙情派ロックに、思わず手が出てしまうでしょうね。

若い頃は絶対に聴くことのないジャンルでした。全てはグランジ/オルタナムーブメントのおかげ。何より、BURRN!が教えてくた唄モノロックのおかげで、こういう曲も聴くようになれた。偏見をなくしジャンル不問で良いものに手を出すことを知ったからこそ、巡り会えたバンドである。
今現在、日本での知名度はいかばかりは知る由もないが、ソングライティング力の高さは間違いない。守備範囲の広いロックファンにはすすめたいですね。


THE BIG DEAL - Amaranth(Nightwish Cover) ★★★ (2023-01-02 00:54:43)

原曲を知らないので比較のしようもありませんが
こういう曲もやれるんだという事を示したのか再生回数を見て
アルバムの方向性を固めたのかは分かりませんが
タイプの異なる3曲をやれる器用さとアーティストとしての力量
可能性豊かなメロディアスロックバンドですね


THE BIG DEAL - First Bite ★★★ (2022-06-01 13:27:23)

女性シンガーを二人擁するメロディアスHM/HRバンドのデビュー作。名門Frontiersレコードからのリリースなので間違いはありません。既に先行リリースされたカヴァーソングの3曲の出来も素晴らしく(ABBAのGIMME GIMME GIMEE,NIGHTWISHのAmaranth、EUROPEのRock The Night)オリジナル作に対する期待も高まりましたが、このバンドは見事に高いハードルをクリアしています。

東欧諸国出身のメンバーらしい哀愁のメロディを軸にメジャー感の高い厚みのあるサウンドを展開、キーボード兼ヴォーカルのネヴェナ・ブランコヴィッチは両面でも一流の腕を持ちリアル二刀流としてバンドサウンドに貢献、ギターを担当するスルジャン・ブランコヴィッチも腕利きのギタリストだがソングライティングの面でも一流の腕を披露、このバンドの根幹を支えています。今回はベースで参加する我らが、アレッサンドロ・デル・ヴェッキオも顔を出しており、このあたりの人選も安心材料に繋がるでしょう。

全11曲、40分少々のランニングタイムが示すように楽曲はコンパクト、それでありながらも豊かな音楽性を披露しており、徹底した無駄を排したSDGsサウンドを展開しており、アナ・ニコリッチとネヴェナ・ブランコヴィッチのツインボーカルが音楽性に華と潤いを与えています。ソロでは才気を剥き出すギターもクールだ。
唄モノだがバランスのとれたハードテイストの練り込む方の上手さにレーベルに対する信頼度を感じますね。


THE BIG DEAL - First Bite - Bad Times, Good Times ★★★ (2023-01-02 00:34:25)

1stから4曲PVを制作されているのだがバラードが一曲も無い
こういう姿勢にもフロンティアレーベルのブランド力を感じる
普通は売るためにやるだろうよ狙いすましたバラードをさ
このレーベルから大量に輩出される音源をチェックするだけで一年が終わりますよね
普遍的なメロディアスロックの持つ堅実さと軟弱なバンドではないというメッセージ性を込めたバンドサウンド
無駄に女を売るだけにマネージメントが付いていない証拠でもある
90年代には終わった性を強調して売るという作業
日本ではいまだにそれがメインである
世界に売って出るならば心を入れ替えないとね
あちこちにヒントはある
目先の僅かな成功になびいてはいけない


THE BIG DEAL - First Bite - Never Say Never ★★★ (2023-01-02 00:21:51)

TNTのカヴァーを年末にリリースしましたね
チョイ嬉しいです
タイプの異なる麗しの女性シンガーを二人並べていますが喧嘩しません
ギターはソロになると俄然色めき立ち確かな腕前を披露
唄以外にキーボードも奏でるネヴェナ・ブランコヴィッチが良いんですよね
才色兼備なバンドサウンドにウットリです


THE BIG DEAL - First Bite - Sensational ★★★ (2023-01-02 00:24:56)

躍動する壮麗なハードサウンド
サビの弾けっぷりも素晴らしい
ギターも巧者
鍵盤プレイも効いている
もっと売れて良いバンドだろう
華やかさを音に練り込んでいるのもカッコいいです


THE BIG DEAL - First Bite - Top Heaven ★★★ (2023-01-02 00:30:03)

耳馴染みの良いメロディとしなやかな鋼鉄サウンド
メロディ派のマニアにはたまらんでしょうね
女性シンガーも最高にクール
エロかっこいいとはこの事でしょうよ
釘付けになるPVもエエですよ
唄を際立たせるアンサンブルの作り方も悪くない
キーボードソロもギターソロもまだまだ聴かせてと思わせるのもイイよね


THE BIG DEAL - Gimme! Gimme! Gimme! (ABBA cover) ★★★ (2023-01-02 00:47:21)

まぁABBAのカヴァーに鮮度はありませんが
ツインヴォーカルの旨味を端的に伝えています
こちらもアルバム未収録のカヴァーソング
ギターソロもテクニカル
キーボードソロも華麗に舞い踊る
ジャジーな終わり方もイイねぇ


THE BIG DEAL - Rock the Night(Europe Cover) ★★★ (2023-01-02 00:42:48)

このバンド日本でリリースされていないんですね
アルバム未収録で先行公開されたカヴァーソング
なんか日本盤が出たらボートラになりそうな予感が
でもPV込みで見て欲しい
カッコいいわぁ
躍動するアメリカンロックサウンド
こういうの聴いてアメリカンナイズドとか寝ぼけたことを言いますか?
全米を席巻した北欧風アメリカンロックのカッコ良さを余すことなくカヴァー
シンプルにカッコイイ


THE BRAVE - Battle Cries ★★★ (2022-08-14 17:10:06)

最近まで全く知らなかったクリスチャンメタルの系譜に連なるバンドのデビュー作。1992年リリースという事ですがグランジからの影響もなく80年代後期のメインストリーム寄りなハードサウンドを展開。クリスチャンロック系ではありますが、FMとか、WINGER、後期SCORPIONS、GIANTあたりを想起させるような音楽性を披露しており、癖のない楽曲とサウンドメイクを引っ提げワールドワイドな感性で勝負を仕掛けています。硬軟交えたハツラツとしたハードサウンド、④みたいなバラードではロビン・マッコリー風の歌声を披露したりと、押しの強いメロディアスロックが楽しめますね。
もっと哀愁の強いマイナーサウンドの方が好みの方もいるでしょうが、アメリカのバンドらしい、いい意味での泥臭さが音楽性に投影されており、適度に厚みを持たせたコーワスワークと出過ぎないが、存在感のあるギターなど、演者の美味しさも殺していないバンドサウンドに、裏方チームの適切なアドバイス&スタジオワークがあったんだろうなぁと感心させられます。

まだまだ知らないクリスチャンロック系、このバンド以外にも最近20は知ったので、チェックするのは大変ですが、今作リリース後、バンドはシンガーが変ったとか、このバンドに関係したバンドも追いたいので、本当に贅沢な悩みに苦労しております。恐るべしサブスクリプションサービス。知識があれば9割はカバー出来ますね。


THE BROOD - The Brood ★★★ (2023-09-10 15:01:11)

カルフォルニアのクロスオーバースラッシュメタルバンドUncle Slamの全身として知られるバンドのフルアルバム。Uncle Slamのような音を期待すると裏切られるでしょうが、これがかなり迫力のあるサウンドを展開、土着的な色の濃さもそこそこに、彼らは先人達からの影響を巧みに混ぜ込み自分たちの音へと昇華、このウネリのあるヘヴィグルーブとツインギターから繰り出される攻撃的なサウンドはインパクトがある。
後の片鱗も感じさせる場面はあるが、この垢抜けないイモっぽさも癖になるサウンドを聴かせており好きモノにはたまらん要素だ。媚びは売っていないが先人達の成功例を取り込むことで及第点は超えている。一触即発、不穏なる空気を纏い、シーンの裏街道でたむろしている。


THE DATURA ★★★ (2011-05-18 02:40:45)

今はなきMANDRAKE ROOTからリリースされたバンドの1st
紅一点の女性シンガー上田今日子のハスキーボイスもハードな楽曲に負ける事無くクオリティを下げずに貢献しており、当時の国産メタルバンドが抱えていたシンガーの弱さは補えています。味わい深いギターも速さやテクだけではないメロディを生かしたプレイを披露ししっかりとした技術をもつ一流のギターリストとしての存在感を見せ付けています。スタジオ録音前半4曲LIVE録音後半5曲の変則的な収録も彼らの力量と熱きパフォーマンスを知るには充分です、一糸乱れぬリズム隊のプレイの頼もしいこと、これぞロックバンドですね。バラードナンバーなどで感じられる淡い繊細さとロックの持つダイナミズム、疾走ナンバーなどで見られる迸る熱きプレイ、そこに女性らしいしなやかなハスキーヴォイスが色をつけてくれます。インディーズならではの薄っぺらい音質をもろともしない本気のサウンドに魅了されました。商業誌の評価に世間が踊らされたなら残念ですが、今でもたまに聞き楽しみますね。当時は女性シンガーに風当たりが冷たかったからなぁ、その辺の事情も関係してくるのかな?正統派のHM/HRファンなら楽しめること間違い無しです


THE DATURA - ONE NIGHT DREAM ★★ (2011-09-15 03:45:00)

今はなきMANDRAKE ROOTからリリースされたバンドの1st
紅一点の女性シンガー上田今日子のハスキーボイスもハードな楽曲に負ける事無くクオリティを下げずに貢献しており、当時の国産メタルバンドが抱えていたシンガーの弱さは補えています。味わい深いギターも速さやテクだけではないメロディを生かしたプレイを披露ししっかりとした技術をもつ一流のギターリストとしての存在感を見せ付けています。スタジオ録音前半4曲LIVE録音後半5曲の変則的な収録も彼らの力量と熱きパフォーマンスを知るには充分です、一糸乱れぬリズム隊のプレイの頼もしいこと、これぞロックバンドですね。バラードナンバーなどで感じられる淡い繊細さとロックの持つダイナミズム、疾走ナンバーなどで見られる迸る熱きプレイ、そこに女性らしいしなやかなハスキーヴォイスが色をつけてくれます。インディーズならではの薄っぺらい音質をもろともしない本気のサウンドに魅了されました。商業誌の評価に世間が踊らされたなら残念ですが、今でもたまに聞き楽しみますね。当時は女性シンガーに風当たりが冷たかったからなぁ、その辺の事情も関係してくるのかな?正統派のHM/HRファンなら楽しめること間違い無しです


THE DATURA - ONE NIGHT DREAM - BROKEN MY HEART ★★ (2011-09-15 03:51:42)

哀愁のヘヴィバラード
上田今日子の熱唱が胸を焦がしますね
扇情的なギターはイントロから全開
日本的な曲調ですが僕は生粋の日本人ですから泣けます


THE DATURA - ONE NIGHT DREAM - ONE NIGHT DREAM ★★★ (2011-09-15 03:46:54)

アルバムのタイトルトラック
哀愁のHM/HRナンバー
叙情的なフレージングが泣かせます
タイトなリズムプレイもビシッと決まり脇を固めます


THE DEAD DAISIES - Holy Ground ★★★ (2021-02-14 16:18:33)

オーストラリアに住む金持ちのオッサンのボンボンが大人になってから結成されたグループみたいな、偏見を持っていたために活動していたが、どんなバンドかはあまり知らなかった。それでも、結構なミュージシャンが参加しているので簡単なチェックは済ませるも、これまた実体があるのかないのかな感覚をもってしまい無視していた。

それがだ、今作にあのグレン・ヒューズが参加ときている。骨太な古典ロックにジョン・コラビの唄が乗っていたバンドから一転、我らがヴォイスオブロックの参戦である。
この音にグレンが合わないわけがない。ソロのようにイニシアチブを握り中途半端なソウルを持ち込まなければ、彼の声は正に神の領域、豪華なメンバーも、今まではどこか割の良い仕事感が漂っていたが、今回はグレンの加入によりバンドに箔が付いた。これは間違いない。同じ寄せ集めでもオジーの最新作に、ネームバリューで選ばれたダフ・マッケンガイ&チャド・スミスのような違和感は全くなく。

ここにはバンドとしての濃密なケミストリーの発生、理にかなったグレンの選出によって強固なサウンドを手に入れたといえよう。
ダグはレスポールを揺らし骨太なギターサウンドを構築、その一音に込められたエモーションと荒々しいアグレッションは、感情を爆発させるかのように強烈なインパクトを放っている。
重厚感たっぷりのタメを効かせたドラムの凄み、ディーンのリズム感の良さはグレンの持つファンキーさと相性抜群、名前だけで選ばれたわけではないミュージシャンシップ、このリズムセクションに宿るマジックに興奮します。
相変わらず独特の音をならずグレンのゴン太ベースのグルーブ感に酔いながら、衰えたとは言え、ここまで歌い上げる、グレンの天賦の喉に驚嘆あるのみ、凄いフィーリングが宿った現代的古典ロックが再興されています。

単にテクノロジーに頼っただけのベテランによる古典ロックがトレンドになりつつある中で、彼等は生身の人間が鳴らすグルーブを前面に押し出し魂を乗せかき鳴らしている。

ここに手抜きはない、全力でロックをやっている、その姿に胸が焦がれますね。主役と言えるグレンの参加、それを実現させたデヴィッド・ローウィーには土下座しないといけません。本当にごめんね、金持ちの道楽とバカにしていてね。

グレン・ヒューズの歴史的にも重要なアルバムになりそうです。それくらいバンド感が出ている。皆がスポットライトを浴びている。そういう一体感もまた素晴らしい。


THE EXPLOITED - Beat the Bastards ★★★ (2019-12-04 20:02:49)

英国を代表するパンクバンド。メタリックなアプローチを感じさせる面はあれど、あくまでもパンク畑からの接近だと言うのが、このバンドの魅力なんでしょう。90年代の中頃に、ここまでストレートに打ち鳴らされる暴走ロックンロールをやってくれるとは、掛け値なしのカッコ良さにグイグイと引き寄せられます。

ちょいと聴くだけで身体にポッと火が付く程にクールで熱いリフ、直情的なビートは場面場面に合わせ柔軟に動き回り、歌い手はあくまでもケンケン喚くだけではない歌唱力を持ち合わせている、素行の悪い不良感漂う節回しは英国パンクの王道なのかもしれませんね。タフなのにメロディアスと感じさせるパート、でもその場面は必ずや暴力的。パンク特有の剥き出しの感情を内包する激情が加速する様の、このバンドの気合いの入りようを感じずにはいられません。天に向かって唾を吐け(アカテン教師梨本小鉄)、時代に抗うパンクスだからこそ、成し得た逆行するスピードサウンド、その凄みと強い精神性が今作に宿っているように感じます。モーターヘッドがイケるなら確実に感性を満たし刺激しまくるアルバムですよ。


THE GREAT KAT - Beethoven on Speed ★★★ (2017-05-15 17:12:33)

今よりも色んな事におおらかだった80年代、その中でもゴシップネタに事欠かなかった、名門ジュリアード音楽院出身の経歴を持つメタルビッチ嬢王の名を欲しいままにした(今も現役、是非とも動画を探してみて欲しい)Great Kat嬢のソロプロジェクト第2弾。その豊かな音楽性をバックボーンに確かなテクニックはあるが、破天荒極まりない楽曲構成に、初見で聴いたときは唖然としてしまい。最後まで辿りつけず、口をポカーンと開け無言のままケースに閉まった青春時代。修行の足りなかった我が身を恥じるのですが、今作における超絶無敵のネオクラギターと、ハイピッチで喚き立てるカット嬢の歌い回しにビビりっぱなし、筋もめちゃくちゃなスプラッターホラームービーを終始魅せられているような不快感に、評価も超絶にナシな方向に傾きそうですが、ハマった時の破壊力は相当なモノがあり、とりあえず、面白くないけど、なんかスゲェもんを見たような不快感が、一周回って、逆にもう一度味わいたいと思わせるのだから恐ろしや。
好きモノだけが通る道故に、万人に進める事は理性が許しませんが、本能では是非とも試してもらいたいと思わずにはいられない、究極のハチャメチャなネオクラサウンドに脳みそが蕩け出します。随所に設けられるクラシカルな楽曲を引用したパート、彼女が培った音楽的土壌、きっとエエとこのお嬢サンだったのに、都会に出てきて、突然ロックを知り人生を踏み外したようなストーリーを想起させてしまい(親御さんの事を思うと涙が…)余計な心配もするのですが、マイナーメタルにすっかり耐性が出来た我が身としては、年に一度は聴きたくなる一品です。本来クラシックってのは裏切りの連続なのかも知れませんね。


THE GREAT KAT - Worship Me or Die ★★★ (2017-05-15 17:37:27)

日本語に訳すと『私を崇拝するか死ぬか』というタイトルと持つ、往年の大映ドラマでも言わねえぞと突っ込まずにはいられないセーラー服反逆同盟な(スケジュールが忙しくキャスティングされた中山美穂が他の演者と共演シーンの少なかった記憶があるドラマ、仙道敦子とのダブル主演とも言えるが、ワタクシは弓削 ルリ役を演じた山本理沙派です。ちなみにVIXENならシェア・ぺターゼン派)
イメージを抱かせるが、その期待に沿ったハチャメチャなネオクラスタイルのスピードメタルサウンドを披露。よりキレまくりなのは次作ですが、今作も負けず劣らずの破天荒さを披露、所狭しとカット様のクラシカルギターのオンパレードにビビります。もう少し間を考えた方が聴きやすいに決まっているのですが、今作はカット様の責め苦に耐えれるメタルドM大集合なので、『私を崇拝するか死ぬか』を地で行く猛者限定の一品として、当時のマニア筋を恐れひれ伏せさせていましたね(-100点か100点かの二者択一な作品)。
かくゆうワタクシも、いつも5曲目の『DIE DIE DIE』辺りのコーラスパートまでくると、余りの責めの強さに耐えれず中座を余儀なくされるのですが、予定調和なんて嫌だ、俺を裏切って欲しい、そんなブッ飛んでるメタルが聴きたいと思う方には2007年にポーランドのMetal Mind Productionsからリマスターで再発されましたので、カット様の手ほどきによる無間地獄に招待されてはいかがでしょうか?それにしても今回、久しぶりに通して聴いたけど、肩凝ったわ。目がシバシバしてますよ。


THE HANDSOME BEASTS - Beastiality ★★ (2015-11-17 14:29:06)

古くは70年代から活動を開始する英国はナニートン出身の4人組が1981年にリリースした1st。世の中に酷いジャケットは沢山あるが(死体とか臓物系ね)個人的に今作は実に嫌悪感を覚える一品。笑えなくもないが悪趣味をこえたものがる、そしてその写真の裏を見て驚愕、豚と戯れる彼氏はなんとバンドメンバーでしかもヴォーカルときた(笑)Garry "Flabby" Dalloway、ギャリー・ダロウェイそのデップリとしたお腹を突きだした、だらしのない体躯に釘付け、結局ジャケ買いをさせた恐るべき一品でした。サウンドはいたって地味で攻撃的なNWOBHM群とは違い、もう一つの部分を支えていたブルージーかつブギーなハードサウンドを披露、類似的にはSledgehammerあたりを思い出す古めかしいロックサウンドに、彼らなりのメロディセンスを生かした音楽性はブルースロックからの影響も大きく、少々底の浅い面もあれどダーティさも含まれており、この手のサウンドが好きな人には懐かしい音と耳に響くでしょう。1996年にCD化の際には4曲ボーナスでリマスター盤が出ております。この強烈なジャケに引き寄せられたなら迷わずGETです。だってギャリー・ダロウェイが手を掛けている看板に書かれている文字は「動物に餌を与えないでください」だもんね。


THE HU - The Gereg ★★★ (2020-05-19 15:42:21)

YouTube動画が話題となり世界的な成功を収めつつあるモンゴルのフォーク/トラッドロックバンドの1st。民族楽器とホーミーという歌唱を駆使したロックサウンドは、話題になったPVのイメージと合わさり唯一無二の個性を放っている。
雄大な大地を想起させる力強さと、ほんのりとした泣かせのメロディもあり、心に木枯らしのように吹き込んでくる。じめっとはしていないのだが、荒涼とした雄大な大地の向こうから聴こえる太古のうねり、清々しいほどの爽快もあれば、絹の如く優雅なイメージを抱かせたりとアジアンなムードを存分に引き立たせている。ロックと括られるジャンルならではの、大地を力強く踏み鳴らすトライバルなリズムも顔を出し、時に好戦的とも言えるサウンドは独特の高揚感を与え、知らず知らずのうちにタイムワープしたかのように、過去の時代に引き連れてくれる。まるで世の理を体感したかのような錯覚を覚える。この歴史ロマン溢れる音楽性、物語のように進んでいく必然的流れに魅了されまくりです。土着的でありながらもドメスティックな感性で終わらない質の高さが、ワールドワイドに打って出ても、物珍しさ先行で終わらなかった理由だろう。レーベルメイトと共演も果たしたり、スターウォーズ関連の仕事をこなしたりと大躍進中。音楽性どうよう無限の可能性を秘めているのが成功を収めた理由だろう。

日本の音楽シーンは世界から相当遅れている。中途半端な経済力があるから、自国の売り上げで飯が食える。今のご時世、無価値とも言えるCDを打っているのも日本くらいだ。付録満載のCDも一部流通しているが、値段がバカたかい。それならば、場所はとるが、明らかにジャケットを眺めるにも付録のポスター等など、おまけを堪能できるアナログ盤の方が圧倒的に価値がある。
そろそろ方向転換を考えないといけない時期にきている。個人的に、CDを買うときは、損した気分が大きい。アーティストの拘りやマイナーなバンドのリイシュー盤など、やむにやまれる事情のみの購入だ。
知識さえあれば、こんなバンドも定額制で楽しめるぞと、驚愕する事もしばしば、このグループのように、動画サイトから爆発的な火が付くこともある。是非とも戦略を見直して欲しいですね。日本にも個性豊かなグループがジャンル問わず沢山存在していますから。

感情の抑制をはかる、独特なホーミーの音色、あの歌唱スタイルも聴き進めることに耳になじみ、必然性も大。ロマンを駆り立てる民族楽器の美しい音色。欧米からは現れることのない個性豊かな音楽性、安物のドラマティックとは無縁の壮大な世界観。ロック東方見聞録を楽しみましたね。


THE HU - The Gereg - Wolf Totem ★★★ (2020-05-21 13:55:59)

画力のある映像に魅入る
大地の集合したモンゴリアンバイカー
それを従え勇壮なモンゴリアンロックが始まる
徹底的に無駄を排除した音楽
我々の体内に眠る太古の血を呼び覚ます音楽
なんか始まりそうで始まらないのに最後まで見てしまう
欧米圏とは明らかに違う伝統と斬新さを盛り込んだサウンドでしょうね
パパローチの参加ヴァージョンもありますよ


THE HU - The Gereg - Yuve Yuve Yu ★★★ (2020-05-21 13:47:04)

映像がカッコいい
それだけで何度も見てまう
原始的なリズムも癖になる
フォルムのカッコいい楽器も気になる
この歌いかたも気になる
何唄っているかわからん
気になることが多く何度も見たくなる


THE JON BUTCHER AXIS - Along The Axis ★★★ (2024-10-26 16:47:28)

黒人でストラトキャスターを弾くと言うことで、見た目は完全にジミヘンに影響を受けたアーティスト扱いされましたが、音楽性は勿論だがプレイスタイルが異なるモノであり、彼はもっとモダンなギタリストだった。バンドの顔であり、マイケル・ボルトン風の歌声と躍動するポップサウンドとの相性は抜群、彼のエモーショナルな歌声を活かしたサウンドを構築している。

1985年がオリジナルのリリース。国内盤も出ており、注目されていなかった訳ではないのだが、日本国内での知名度は低い。時代背景&勝負の3枚目と言うことで、オシャレ度はかなり高い作風だが、歌の上手さと、練り込まれたアレンジ。何より売れてやるぞと言う気迫が軽めのサウンドの中でもヒシヒシと感じられ、つまらない有名J-POPバンドを聴き漁り知った風な大口を叩く時間があるのならば、ホンモノの音楽を知って欲しいと思いますね。

これぞブルースから発展したロックの典型例。そこに洗練度を名一杯上げ商業ベースに乗せてきたサウンドは、売れ線スタイルながら明確な意思を感じられ自肩の強さが発揮されている。AOR系のハードポップソングが好きな人ならば女性シンガーのエヴァ・チェリーとデュエットした⑤など、大いに楽しめるでしょう。

腰にくるグルーブにホンモノの血を感じますね。この音楽のルーツたるブラックコンテンポラリーからの影響を強く感じます。時代だなぁ。白人志向ねぇ。なんか今の感覚で聴くとそういう時代が明白にあった事を思い出しますね。

ポップでオシャレ、チョイハード、そしてホンモノ志向な商業ベースサウンド。そういうキーワードに懐かしさを覚えるマニアにはチョイと知って欲しいバンドです。


THE KICK - Heartland ★★★ (2020-02-01 21:58:17)

Ten Years Afterのベテランベーシトのレオ・ライオンズが立ち上げたバンドの1st。参加メンバーはドラマーにWHITESNAKEの初期メンバーのデイブ・ダウル、MAGNUMのケックス・ゴーリン、キーボードはMSGのアンディ・ネイといった英国ハード人脈に、ヴォーカル・ギターを務めるトニー・クルックスなる人物が参加する陣容。
参加人脈を無駄にすることなく、ブルージーな味わいも隠し味に、大人が聴いても恥ずかしくないハードポップサウンド披露。キーボードの使い方もコマーシャル性を高めるだけではなく、空間演出にも一役買っており、温和な感触を与えていることに成功している。
唄を中心とした作りの為にハードさやスリルといった面は薄味だが、ベテランミュージシャンが揃っているだけに楽曲は粒揃い、質の高いハードポップサウンドはTen Years Afterとは真逆なれど、どれもがヒットソングになり得るポテンシャルを秘めています。とは言えリリース時の状況が悪かった。1992年に80年代的な楽曲に需要などなく、思った成功を収められなかったと言われている。今となっては、誰も知らないバンドかもしれないが、英国的な味わいと洗練されたポップロックを楽しみたい方なら、是非ともトライして欲しい一品ですね。DANGER DNGERとかFIREHOUSEの曲をシャッフルして聴いても違和感のないクオリティを携えていますのでね。その筋のマニアにも聴いて欲しいです。


THE KLF - America: What Time Is Love? ★★★ (2018-05-17 13:17:28)

このグループの事はサッパリわからないのですが
我らがグレン・ヒューズがThe Voice of Rockとして参加
気持ち良さそうに高らかと歌っています
PVにも出演してますよ


THE LOU GRAMM BAND - The Lou Gramm Band ★★★ (2018-11-27 14:38:58)

Foreignerで一時代を築いた名シンガー、ルー・グラム。90年代に大病を患いミュージシャン人生が危ぶまれる事に、復帰困難の事態を撥ね退けシーンにカムバックするのですが、このバンドはソロなどで共演のあるリチャード、ベンのグラム兄弟に声を掛け結成。終始リラックスしたムードも漂い、後遺症なのか?衰えはあるがルー・グラム現在のパフォーマンスを確認。良くも悪くもケレン味のないサウンドなだけに、地味さは拭えないが、良いメロディを歌い上げています。その効果はブルージーさもノリのよりリズムも自然体で鳴らされており、すんなりと身体に入ってくる。ロックってこういうの言うんだよなぁと安心させてくれる一枚ですね。


THE OBSESSED - Lunar Womb ★★★ (2024-02-24 02:31:37)

Saint Vitusのシンガーとして活躍、一時だが極悪お下劣バンドMentorsでベースも弾いていた、アメリカンロックの裏街道を走りまくった男、スコット・ウィノ・ウェインリッヒ率いるバンドの2枚目。世界中がメタルバブルに踊り、ヘアメタル勢が隆盛を極めた80年代中期から辛酸を舐め尽くした男&バンドであるSaint Vitus、時代遅れも甚だしい初期サバス路線で浮かれまくるシーンと対峙していたのだから恐れ入る。
サクソンアメリカンナイズドも爆笑ネタだが、それ以上に深刻だったのは90年代から突如現れた、おれ初期サバス支持者の急増、しかも実はおれ昔からサバスが好きだとヌカス大嘘つきが大量発生した事でしょうね。

グランジ/オルタナミュージックと違う意味で、ドゥームと向き合っているのだが、今作は純然あるドゥームと呼ぶのには抵抗がある。何故ならば完全にギターのアプローチは70年代の古典スタイルだが、よりソリッドで過激なサウンドを採用。スピード感もマシマシで、引きずるようなスローな展開で悪酔いさせることもなく、もっとメタリックかつロックのもつ原始的な初期衝動を呼び覚ますスタンスを披露、アイオミからの影響の強さはあるが、創造力の高いギターのアプローチは、オリジナルティを極めており、焦燥感のあるバンドサウンドを牽引、ギラギラと燃えさかる情念がメタルバブル崩壊後のシーンに一撃を加え、その強烈な衝撃は辺り一面を焦土と化したでしょう。古典的ブルースベースなヘヴィロックの破壊力。その揺るぎなき信念と音楽性は時代を超越して支持されるものだろう。

こういう音に古いも新しいもない。それだけに今の若い人こそ聴いて欲しい一枚だ。乱暴な言い方だがサバス+モーターヘッド÷MC5といったところだろう。焼け付く粘着質なリズムとマッチョになったフィル・モグ風の歌声も、このサウンドにマッチしている。


THE ORDER - 1986 ★★ (2017-01-25 17:37:34)

ジャケットに描かれる女性のカイヤ川崎ぶりに『麻世は嘘つきだよう!いつ謝った!!』そんなアングリーなシャウトも聞こえそうですが、出している音はメロディックで豪快なグルーブが踊る正統派スタイルを披露。アルバムタイトル『1986』ってのが、何を表しているのかは分かりませんが、個人的には1986年と言う時代の音楽性と指していると思っています。
泥臭いハードテイスト、これまた泥臭いシンガーの歌い回し、でも洗練されたコーラスワークに心も踊り、難癖をつけず素直にこの往年のスタイルに耳を傾けたいですね。ノスタルジーをくすぐる王道路線故に、古参ファンには、この程度なら昔の作品を聴きますよと言われると返す言葉もありませんが、若い人には、80年代型のド真ん中を知る上では参考にもあるし、ありがたい音楽性でもあるでしょうね。これが2012年の新譜で3枚目のアルバムと言うのだから過去2枚のアルバムも聴いてみたくなりますよね。
重すぎず、軽過ぎない適度なハードさとメタリックな質感、疾走ナンバーも合間に挟みつつ、メロウな曲を放り込み聴き手を翻弄、豪快なリズムが生みだすミドルナンバーのうねり、など本当に80年代を勉強しているんですね。この時代が全て良いわけではないし90年代以降のリアルなシーンのあり方も、必然的な流れだったのですが、こうして2012年に、伝統芸能を引き継ぐ当たり前の事が行われるのも、これまた必然でしょうね。


THE PANDORAS - Rock Hard ★★ (2023-07-21 11:47:13)

今では珍しくない全員女性によるロックバンドのミニアルバム。現在は次作のライブ盤と抱き合わせで世に紹介されている一枚。デビュー当時はガレージパンクスタイルでデビューを果たしていたのだとか、そっち方面に明るくないので知らんが今作では音楽性をアメリカンなハードサウンドへと転換、まさに1988年という時代背景をそのままに音楽的な変遷を果たしている。
プロデューサーにスティーブ・サラスの名前をクレジット、音楽的な質は高くテクニカルではないが、ギタープレイなど本当にヴォーカル兼任でこなすポーラ・ピアースがやったんか?と疑いたくなるほどこなれている。それは全体的であり、当時のL.Aシーンにおけるスタジオミュージシャン深夜にコッソリ、本人に変わりレコーディングなんて逸話がほうぼうで聞かれましたが、そんなゴシップを持ち出したくなるような出来た作風である。でも上手いとは言えない、いや下手な部類である。それほど最初の2枚が粗かった。
シンプル故に余計、そう感じるのだが健康的でハツラツとしたハードサウンドは等身大の魅力を内包、適度にハードで弾けるポップセンスと女性的な甘さを上手くミックス、そこにチョイと毒気をまぶし挑発していますね。あと歌詞がエロいんでしょうね。タイトルからも漂いますよ。
そんな今ではセクハラでアウトな世界観、下手な演奏が猥雑さと親和性が高いんですよね。コレといったキメ曲もないのでわざわざススメる事も憚られるのだが、この暑い時期になると、胡散臭いアメリカンロックが似合うのである。POISONとか妙に聴きたくなるのと同じ感覚なんですよね。


THE POODLES - Metal Will Stand Tall ★★★ (2016-11-13 15:10:44)

ハルフォードタイプの歌い手として知られるジェイク・サミュエルがヤコブと名を変えた後も活動を続けていたのは嬉しい限りです、元はドラマーとしてミュージシャン稼業をスタートした男ですからね、北欧界きってものメロディメイカー、ヨナス・レインゴールドの要請で参加したバンドは短命に終わり、新たなる活動にシフトしていたようですが、こうして健在なりと元気な姿を見せてくれたのは嬉しい限りですね。
北欧テイスト満載、糖度も高い憂いのある甘美なメロディと湿り気過ぎないドライさは今風のデジタル感だが、彼らが表現したいのは往年のクラシックロックとなっており、時代は2006年、この辺りから普遍的サウンドへの見直しがシーン全体で計られており、彼らは実にタイミング良く、その要望に応えた形となりました。
12曲43分でまとめられた楽曲はコンパクトさも手伝いスムーズに進行、一曲の出来もコマーシャル性に富んでおり、何を聴かせたいかを明確にアピール、単なる懐古主義で終わらない仕掛けが無難さの中にある隠し味として存分に楽しめる辺りが、このバンドの持ち味なんでしょう。アルバムのリーダートラックが『Midnight Sun』のリメイクというのも面白く、色んな意味で気にかかるのですが、再度あのアルバムに光が当たる事は、北欧ブランド復権としては望ましいですね。
かつてはLion's Shareとして現King Diamondのベースとして活動するポンテス・エグベリ。ヤコブと組んでいたJekyll & Hydeや現HammerFallのギター、ポンテス・ノルグレンなど、メンバーがキッチリと歌モノロックを仕上げている様に目を細めますね


THE POODLES - Metal Will Stand Tall - Echoes From the Past ★★★ (2016-11-13 14:21:36)

哀愁の胸キュンロックナンバー
ズルイわ
憂いのあるヤツやん
ミッドナイトサンでヤコブが歌っていても違和感のない曲ですね


THE POODLES - Metal Will Stand Tall - Metal Will Stand Tall ★★★ (2016-11-13 14:24:46)

そもそも向こうで完璧に仕上がってるので比較するのもアレなんですが
完成度及びアレンジとミッドナイトサンヴァージョンに及びませんが
女性シンガーを参加させたりと新たなるアプローチで刷新しようと試みていますね
アルバムのタイトルになっているとは色んな事を考えちゃいますね


THE POODLES - Metal Will Stand Tall - Night of Passion ★★★ (2016-11-13 14:28:10)

洗練されていますね
北欧の風を吹かせていますが安易な80年代回帰路線で終わっていないのがエエ
シングルカットされて売れるわな
哀メロファンにはたまらんですわ


THE POODLES - Performocracy ★★ (2020-10-23 11:50:50)

所謂80年代のメタルリバイバルブームの流れでデビューを果たし成功を収めた北欧のグラム系HM/HRバンドの4th。今作は基本、歌心を大切にしたメロディアスサウンドを踏襲しているが、それ以上にシリアスでダークな感触が増量、今までのイメージをソフトチェンジさせることに成功。明るく弾けるだけじゃない、第二形態へと進化させている。

現代的なエッセンスを前面に押し出し親しみやすさを抱き合わせたナンバーは、いささか安直に映るのだが、ビックセールスを実現した先人たちの音楽性、それらをジャンル問わず取り込むスタイルは、ある意味、毛嫌いされる対象となるのでしょうけど、ここまで狙い、やり切ったのなら文句は言えないでしょうね。
正直、オリジナルティは薄い、刺激も少ない。それでも4枚目までコンスタントにリリースできる盤石があるからこそ、前作との相違点を明確に作り新機軸を打ち出せたのだろう。そういう意味では野心に溢れた一枚となる。

それにしてもヤコブ・サミュエルは近未来的サイバーメタル風の楽曲に、あの金属質な声は似合うんだという事を再認識した。


THE REIGN OF TERROR - Light in the Sky ★★★ (2020-06-08 12:51:37)

今ではガスGの師匠として認知されているアメリカ人ギタリスト、ジョー・スタンプ率いるメロディックパワーメタルバンドの1st。時代は1996年、商品としてのリリースは日本のみという事ですが、現在は配信盤があり、そこではDPのカヴァーソングである③がカット。正規品は今となっては貴重な一品でしょうね。

バンド結成前にはデイヴィットTチャステイン総帥率いるLeviathan Recordsからソロも出しているので、それなりに名前の知られているギタリストだけに、彼のネオクラ風味を漂わせたパワープレイに歌が入るというのは楽しみでした。
クラシカルなフレーズをバシバシと決めたソロとはテイストは違うのだが、一端スピードに乗ったなら、怒涛の速弾きプレイで魅了。荒々しい音像も、アイデアとして悪くないと思わせ、彼の持ち味であるスリルを伴うスピードプレイが生きている。
個人的にはシンガーのブライアン・サルベラが、力むとマイク・ヴェセーラに似ているなぁと感じ、音は違うのだがイメージがインギー風と感じてしまうために、どこか損しているなぁと思わせるのが残念。

その為に、当時はロクすっぽ聴かずにいたのだが、2000以降のシーンの潮流にはついていけずに再度聴き込む事で評価も一転、ジョー・スタンプのギターをフィーチャーしつつも、バランス感覚に気を配したバンド形態にこだわったサウンドは、力技では押し切らない本格派のメロディ志向もある音楽性で勝負、荒々しい音像にも好き嫌いが分かれそうだが、個人的には、そのおかげで生っぽさが出ており、個性に結びついているのが面白い。
拝借フレーズや雰囲気が○○みたいなのも、当時の背景を考えると逆にありと思えるのも強みでしょう。


THE RODS - The Rods ★★★ (2020-05-15 13:57:44)

『西のY&T、東のTHE RODS』と評されたのも有名なエピソードですね。ニューヨーカーらしい冷めた感性と、焼け付くほどにホットなエナジーが漲る正統派サウンドを披露。クールな①で掴みはOK、その次に登場するのがキャッチーなリフレインが耳を惹く②と続き、出オチで終わらないように名曲を連発したのが強い。クールダウンと言わんばかりに渋めのミドルナンバー③を挟み、これぞロックな黒っぽさもある④と続く展開も試聴感の良さに繋がり、このバンドの本意気度がグリングリンに伝わってきます。ポッとでの新人バンドではないキャリアに裏打ちされたプロ志向の賜物なんだろうが、今聴いてもグッと熱いものを込みあがらせる。

力強さのみならず渋めのトーンで酔わせたディヴィッド・ファインスタインのプレイも秀逸。低迷期とも言われるアメリカンハードシーンを支えたバンドの底力を堪能できますね。


THE RODS - Vengeance ★★★ (2021-05-31 21:24:24)

男の哀愁を纏ったヤサグレハードサウンドを信条とするバンドが、往年のメンバーを引き連れ復活。AC/DCやMOTORHEADに例えられるような豪放磊落なシンプルサウンドは健在、そこにデイヴィッド“ロック”フェインステインのワイルドなギターが心地よく鳴り響きバンドサウンドを牽引、パワフルなリズム隊も呼応するようにワイルドなグルーブを叩き出し後方支援と完璧なアンサンブルを見せつけてきた。
この誤魔化しの効かないシンプルなハードサウンドは、懐かしさも手伝いハートにビンビンに鳴り響いてきます、もうソリッドでクールでホットな奴ですよ。理屈なんて必要なし、やんちゃで大人げない、男のハードサウンドに仰け反りまくりです。コンパクトに纏まった楽曲に込められたハンパないエネルギー、その破壊力を全身で浴びたくて気が付けばボリュームも上がりますよ、かつてはY&Tと対を成すようなバンドとして目されましたが、今やANVIL辺りと同じベクトルを放っていますね。大好きです。
今作のエポックメーキングは、もう一つあります、恐らくロニー・ジェイムス・ディオが生前最後に残したテイクと話題になった⑤でしょうね。マジカルさも漂うヘヴィなミドルナンバーを前に、マニアならずとも聴いてみたいと思わせる一曲ですよ。


THE RODS - Wild Dogs ★★★ (2019-01-07 09:25:59)

派手さには欠けるが堅実なサウンドが売りのバンドだったTHE RODS。Vo.Gのデイヴィッド・フェインスタインがロニー・ジェイムス・ディオの従弟でELFのメンバーだっとのもチョイとした話題となり、マニア筋からは注目される存在。商業的な成功を収められなかったが、質実剛健とした硬派なハードサウンドのテンションは高い。沸々と燃え盛るクールな叫び、好対照な魅力をギュッと纏め熱を帯びたハードエモーションがエネルギーとなり放出するのは、やはりニューヨーカーならではの所作なのかイモ臭さはない。
AC/DCやSAXONといったスタイルに近いアメリカンロックの実力派バンド、大らかで大陸的なグルーブに中に、情念とも言える情緒があるのも彼らの魅力だ。


THE RUNAWAYS - Waitin' for the Night ★★ (2020-03-26 02:00:24)

下着姿で歌うのが話題にはなったが、色が付きすぎたのは間違いなかったでしょうね。その変は映画にもなったりと、このバンドの内情が赤裸々に描かれた一品もあるのですが、今作はシェリー・カーリーの脱退後にリリースされた3枚目。シンプルなハードサウンドを前面に押し出したロックサウンドに女の色気など皆無。
あたしゃ下着姿なんかじゃ歌いませんよと言わんばかりに、ジョーン・ジェットが吠えています。シンプルな中にある骨太なビートとギターサウンド、上手さでは語れないバンドが醸し出すグルーブ。⑤のようなシリアスなヘヴィブルースを聴かせるのも、このバンドの本分だったと言えるでしょう。変に色が付きすぎたバンド。また、実力以上に話題性が先行したが為に、短命になっあっともいわれる彼女たちですが、元祖女性のみのハードロックバンドとしての矜持を存分に感じさせる今作。嬢メタルブームが沸き起こる今だからこそ、聴いて欲しい一品ですね。シンプルイズベストを体感できますよ。


THE SCREAM - Let It Scream ★★ (2022-11-30 18:42:39)

RACER Xの才能とSHARK ISLANDの才能がスクリームでクロスという帯たたきに笑ってしまいましたが、国内盤もリリースされたアメリカンロックバンドの1st。デビューにあたりSaints Or Sinnersから改名した記憶があるのだが思い出せない。
ここで唄うはジョン・コラビ、ギターはRACER Xのブルーノ・ブイエ、ドラムがSHARK ISLANDである。帯たたきは大袈裟だぞ。

後にモトリークルーにジョン・コラビが参加する事で脚光も浴びた記憶もあるが、リリース当時は大きな話題を呼ばなかった。出している音は、所謂レイトバックしたTHE70年代のサウンドであり、ガンズの成功の次にシーンが送り出した流行もんだった。アメリカ人の彼らがやるのだからホンマモンの空気はバンバン出ているのだが、如何せんバンドしての顔が無い。良くも悪くも聴いたことあるよねである。序盤からその空気は満載、CINDERELLA風ありWARRANT風ありSKID ROW風ありとオリジナルティの欠如が大きく、それに拍車を掛けたのは、この丸みを帯びたサウンドミックスにある、レイトバックな空気を包む優しいサウンドメイク、ビンテージ臭を燻すジョン・コラビの歌声、メジャーアクトとしては申し分ないのだが、優等生過ぎた。
それがALLアメリカンロックとなり、有線のチャンネルを聴いているが如き錯覚を覚える。その為に、速攻解散の道に進んだのは納得だが、今となっては、ここまで教科書通りというのか、定型文のような型にハマりまくった音楽は逆に貴重であり、裏切りや興奮を引き換えに提示した安定感は、凸凹の山道をノラリクラリと運転しているような、お楽しみ感がある。
1991年という時代を念頭に、随分と小洒落たロックを聴かせているなぁと感心しますね。日本人ではこうはいかんもん。
でもやり過ぎですね。スマホのカメラで撮影した写真をセピアカラーに修正したみたいだもんね。
優等生過ぎるよ。ロックの持つ毒気とかヤバさみたいなもんが一切無いのは逆にアッパレである。


THE SCREAMING JETS - All for One ★★★ (2021-08-05 11:35:55)

1991年にオーストラリアでリリースされたデビュー作。そういう背景もあるのか中身は豪快なノリのロックサウンドが満載、AC/DCだし、個人的にはThe Angelsを思い出すサウンドだった。弾けだすタテノリのグルーブ、そしてキャッチーなロックの中に独特の悪っぽさを混ぜつつも健康的なスタイルを取っており、そこに古典的なHM/HRのエッセンスを炊き込み、ふっくら出汁の利いた上手い飯が出来上がるわけである。
このスタイルは中々、日本ではウケないのだが、とにかくノリが良くカラッとしている、日本酒よりはバドワイザーだし、麦茶よりはコーラだろうなぁ、ちなみにコストコ派の私はペプシだ。小細工無用の豪快なロックの中に小技を効かせ巧みの機能させた技術はデビューフルアルバムとは思えない完成度を誇り、聴き手の知的好奇心をくすぐる、この手のサウンドは青空の下、大音量で聴きたいものである。
ベタ中のベタをど真ん中でかき鳴らす姿勢が何とも頼もしく気が付けばリピート再生をさせる魔力のあるサウンド。歌い手も表現力があり、ブルージーな⑤など情感たっぷりに聴かせてくれますよ。


THE SIGN - THE SIGN OF LIFE ★★★ (2020-07-14 13:54:50)

懐かしい名前ランディ・ジャクソンを筆頭に、その世界では知られた有名人、マーク・マンゴールド、テリー・ブロック、ビリー・グリア、そしてボビーロンディネリという実力派が揃った、スーパーロックグループのデビュー作。

このメンツならと勝手にAOR調のメロディアスロックをやるんだろうと高を括っていたら、いい意味で完全に裏切られました。アメリカンプログレ畑が揃っているだけに、そんな甘い予想を覆し、ここで披露するのはドラマ性を有したロック抒情詩。立ち位置を明確にしながらを互いを高め意識し合うことで生まれる緊張感。そこから立ち昇る影は、ミート風のオペラロックから、カンサスに歌モノ路線のピンク・フロイドまでと多彩を極めている。

昔の名前で出ていますな懐古趣味を出したりすることのない現役感溢れる音楽性の持つフレッシュな感性に大いなる刺激を受けました。名のあるベテランが、守りの入らずに攻めの姿勢に転じたことで生まれた、このメロディアスプログレハード路線。極めたもんが辿り着ける抜群の守備範囲の広さ、そのおかげで多方面から追っかけてきたファンを満足させるクオリティとなった。今聴いても十分に通ずる音楽性であろう。


THE STORM - Eye of the Storm ★★★ (2018-10-27 13:27:29)

レコード会社の方針転換に憂き目にあい、大御所チームのアルバムもお蔵入りする悲劇が訪れる。1995年リリースだが、国内盤は2年遅れの1997年にAVEXのBareknuckleからリリースされた。

プロデュースで参加するボブ・マーレットもソングライティングチームに参加。普遍的なメロディックロックを打ち立ててきた。シンプルだが玄人ウケするようなギターを絡ませるジョシュ・ラモスの存在感。そして押し引きを心得たエモーショナルな歌声のケヴィン・チャルファントのパフォーマンス力の図抜けた高さ、完全にJourney路線だが丁寧に作り込まれた職人技が映えるバンドサウンド。アメリカン産業ロック特有とも言えるムードを纏った爽やかなポップロックが耳を心地よく刺激していきます。スリルはないが安定感のあるサウンドは、1995年にアメリカンロックの良心が舞い戻ってきましたね。

リリース時にバンドは解散。実態のないバンドでしたが世に出た事は喜ばしい出来事です。しかしBareknuckleは、その話題に触れずにサラッと売っていた記憶がある。このレーベルには再発盤なども新譜のように振る舞う傾向があった記憶がある。この辺りが業界に嫌われた要因かも知れない。割と再発や復刻の場合は帯に書いてあるもんだよね。


THE STORYTELLER - Crossroad - A Passage Through the Mountain ★★ (2008-06-18 06:18:19)

雄雄しいサビメロが印象的なミドルナンバー
イントロにも惹き付けられましたね


THE STORYTELLER - Crossroad - Ambush ★★ (2008-06-18 06:16:13)

雄雄しいサビメロが印象的なミドルナンバー
イントロにも惹き付けられましたね


THE STORYTELLER - Crossroad - Ambush ★★ (2008-06-18 06:21:37)

コメントを間違えました
メロディアスなギターツインリードが聴き所


THE STORYTELLER - Crossroad - Kingdom Above ★★ (2008-06-18 06:28:09)

フォーキーなイメージを抱かせるメロディアスな泣きのバラード、線の細い唄がマイナスかな、ギターソロも泣かせてくれますね


THE STORYTELLER - Crossroad - Loss of a Friend ★★ (2008-06-18 06:24:35)

泣きのパワーバラード
扇情的なギターソロが耳を惹きますね


THE STORYTELLER - Crossroad - The Eye of the Storm ★★★ (2008-06-18 06:12:34)

今アルバムのハイライトと言える哀愁あるメロディが疾走するナンバー扇情的なメロディがチョコチョコと胸を締め付けます
ギターソロのツインリードにやられたな