リッチー・サンボラがボン・ジョヴィに加入する前のギタリストだった(ジョン・ボン・ジョヴィと行動と共にしていたかな?)ジャック・ポンティが中心となって結成されたバンドの1st.あの名曲Shot through the Heartの共作者ですよ。ボン・ジョヴィ風のUS産のメロディアスHM/HRサウンドを堪能できますよ
あのジョン・ボン・ジョヴィと一緒にバンド活動をしていた事で有名なギタリスト、ジャック・ポンティによるバンドが1985年にリリースした1st.サウンドはボン・ジョヴィの「夜明けのランナウェイ」を髣髴とさせるUS産哀愁のメロディアスHM/HRを堪能できますね。シンガーは後にソロでもデビューするラッセル・アルカラですから(加入していたバンド名が出てこない)適度な湿り気のあるサウンドとのマッチングは絶妙ですね。そつなく纏められた曲作りの上手さも光り一定のクオリティを保った楽曲の魅力はけして二番煎じで終わるような代物でもなくメロディ派の自分を十分に惹きつける魅力に溢れています。目立ってはいないけどKey奏者が二名いるのもこのバンドの面白さかな、Shot Through the HeartのSURGIN'ヴァージョンのカッコよさも本家と甲乙つけ難いものです、また後半の充実振りもメロディを愛する方ならグッと来るでしょうね
制覇への野望という邦題が逆に仇になってしまった4枚目のアルバム。バンドとしては前作の成功を受け脂が乗り切っていただけに、セールス的な惨敗はトラウマ級の衝撃でしょうね。元々、本格派のアメリカンロック路線だっただけに、どこか前作のヒット曲「EYE OF THE TIGER」は本ネタの合間に紹介したリズムネタが跳ねすぎたお笑い芸人に様であり、いやいや、あれはタイアップソングですからな匂いもしてくる。 それだけに、今作はおもてたんと違うと思われたのか、売れなかったが為に駄作の烙印を押されるのだが、そういう当時の風潮を知らなければ印象は大きく異なるでしょう。むしろアメリカンプログレ的なニュアンスも盛り込み、どこか知性を漂わせているのがポイント。産業ロックなる言葉で揶揄される彼等ですが、ギターもハードに迫りキーボードが全開と言う訳ではない。質の高いアーティステックな感性と親しみやすさ、ヒットポテンシャルもそこそこに、ロックな牙を剥いている。ベタだけど③とかも素直に心に響くバラードじゃないの、と彼等に対する期待値は十分に飲み込んだ力作ですよ。やっぱりベレー帽がイケないのかなぁ?
名曲EVER SINCE THE WORLD BEGANやEYE OF THE TIGERを収録した彼らの出世作。 後に加入するジミ。ジェイミソンも良いですがデイヴ・ビックラーのハスキーボイスも味わい深いものがあります、かれのブルージーな雰囲気が好きなんですよね。 適度なハードさとポップセンスが開花しつつある今作は彼らのカタログの中でも外せない一枚ではないでしょうか、メロディアスなUS産HM/HRに興味のある方は是非とも聞いて欲しいですね
ドイツ産ツインギター編成の5人組が1989年にリリースした1st。サウンドは同郷のパワーメタルの雄ランニングワイルドに近いスタンスをとっており、向こうが海賊をコンセプトならこちらは中世ファンタジーな世界観を感じさせる音楽性を披露、抒情的なフレーズを歌いあげる愁いのある歌声は、線が細く不安定な印象を受けるが、疾走感溢れるパートを盛り込み、その攻撃性を損なわずともフライングするロマネスクがファンタジックな雰囲気をまとい、拘りの展開も用意となんとも言えぬ味わいを醸し出しオリジナルティをアピール、綺麗なメロディを奏でるギターもハマると魅力も倍増なんですが、凡庸な歌メロとリフワークに迫力不足の低音、リズムもやや不安定と気になる面もありますが、『Dream of Love』では女性シンガーとデュエットしたりと工夫を凝らしているのが面白くもあり、メジャーキーをぶち込みコミカルさを演出するスタイルやジャーマン七三分けパワーメタルとはチョイと趣の違う音楽性は意外と個性的ですね
オカルト系のチープなジャケットに惹かれ購入、詳しいバイオは分かりませんが1986年リリースのアルバム。US産のツインギターを擁する5人組でジャケ同様、暗く湿った曲調とパワー不足なおっさん臭い歌声と垢ぬけない正統派サウンドがなんとも微妙な空気を生み出しB級マニア心をくすぐります。全9曲33分少々のランニングタイムでも通して聴くと眠気も誘われますが勇壮なツインギターのハモリも印象的な王道メタルナンバー⑨がキレており、もう一度聴き返して見ようと思わさられるから不思議です。好き嫌いはあれど外れの中に自分好みの楽曲を見出し楽しむのも一興でしょう。少なくともラストナンバーの”Fight 'till the End”は一聴の価値ありですよ
デモ音源をリリース後、今は亡きMandrake Rootレコードからリリースされた8曲入の音源。フルアルバムなのかミニアルバムなのかは分からないが正式な音源はこれだけだったと思う。マニアにとっては愛すべきMandrake Root関連の作品なのだが、知名度が低くマニアからも忘れさられた感が強いのが残念。 A面のオープニングナンバーは、これは正解だったのかというのが個人的にはあり、このあたりがマニアの評価を分けたのではないのかなぁと思いますね。ニューミュージック風のポップロックで幕開け、シンガーの唄い回しも楽曲もアースシェイカーを想起させるモノであり、個人的には肩透かしを食らった気分である、しかし、曲自体は非難されるようなモノではなく、甘口の楽曲を支えるリズム隊の堅実さとパワフルさに耳が奪われる、控えめなツインギターコンビも可能性がありそうだ、マーシー過ぎる唄いからが気になる、やはり今聴いてもB面の一曲目である『Shout Through the Night』のようなハードロッキンで攻めて欲しかった。
全米No.1ヒットとなった『When I'm With You』は、バンドが既に消滅した後だという事実に驚きます。そういう売れ方もあるんだなぁと感心するのですが、1982年でも十分に受けそうな質の高い音楽性をやっており、単なる売れ線系とはひと味もふた味も違う、IQの高そうなメロディアスロックをやっている。突き抜けるハイトーンは力強さを感じさせバラード系は勿論だが、歯応えのあるナンバーでも魅力を損なうことなく、柔軟に対応している。その実力の高さ、何より無駄を感じさせない丁寧なアレンジが映える楽曲、全てに必然性がありますね。爽やかな⑦やバラード系が、このバンドの売りなのかも知れませんが、STYX、BOSTON、JOURNEYらと同系列で語られるべきバンドです。キーボードサウンドも小技が効いており変化自在の鍵盤プレイも魅了している。