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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 10201-10300

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 10201-10300
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STILL ALIVE - No Reason to Pray ★★ (2008-06-24 09:25:00)

2ndミニアルバムを挟んでリリースされた3rdアルバムを紹介します
1990年に来日したDEEP PURPLEのオープニングアクトを務める大役を任されたのだからこれくらいはやってもらわないと困りますが、相変わらずパワフルかつダイナミックにドライヴィングするノリの良いサウンドを聴かせてくれ欧米のバンドと比べてもなんら遜色の無いほどのクオリティを誇っていて安心して身を任せることが出来ます。渋みを増し益々セクシーさに磨きが掛かった歌声に安定感抜群の演奏人のプレイがカッコよく日本人だからと言う理由で見過ごされるのはあまりにも惜しい存在と言わせるまでに成長しましたね、時代は1970年代のサウンドが見直された時期だけに、彼らのルーツであるオーセンティックサウンドで勝負するのはタイムリーだったと思います。
僕が知る日本のこの手のロックバンドで歌が弱いと感じさせないのは彼ら位なもの
英詩もアドヴァイザーが付いており様になっている。
もはや解散したバンドだし中々作品も手に入りにくいでしょうがアメリカンなHM/HRファンなら楽しんでもらえるかと思います、少なくともマーク・フェラーリとトミー・セイヤーのペンによる⑥のカッコよさには目を見張るものがあります


STILL ALIVE - No Reason to Pray - Blow It Up(in Your Head) ★★ (2008-07-01 18:55:28)

けたたましいサイレンの音に導かれ始まる
アメリカンなHM/HRナンバー
豪快なノリと疾走感が心地よいですね
安定感抜群のリズム隊に骨太な唄
エモーショナルなギターと彼らの魅力に溢れた名曲です


STILL ALIVE - No Reason to Pray - Change of Wind ★★ (2008-07-01 21:12:01)

男臭い哀愁が香るメロディアスなHM/HRナンバー
今までにないタイプの曲で地味ですが好きです


STILL ALIVE - No Reason to Pray - No Reason to Pray ★★ (2008-07-01 18:58:21)

土埃舞う70年代の香りのするアメリカンなHRナンバー
ノリのよさとキャッチャーな唄メロが良いですね
ギターソロも渋いねぇ


STILL ALIVE - No Reason to Pray - Run for the Border ★★★ (2008-07-01 21:09:18)

トミー・セイヤーとマーク・フェラーリのペンによる
BON JOVI風と言えば良いのかブルージーで本場の臭いがする渋い名曲です。アルバムのハイライト的ナンバーで彼らの曲の中では
一番好きです。この曲はシングルカットされていてそちらは日本語で歌っていましたね
歌メロも良く練られ効果的にアコギも使われていて耳なじみが良いです


STILL ALIVE - No Reason to Pray - Slave of Sin ★★ (2008-07-01 21:02:53)

小気味の良いパワフルなリズムが心地よいです
ギターも弾きまくりですがキャッチャーな歌メロも耳を惹きます
彼らの目指すダイナミックな雰囲気が溢れていてカッコイイです


STILL ALIVE - Say No More ★★ (2008-06-24 09:42:00)

1993年にリリースされた7曲入りの4thアルバムを紹介します
VO.TAKAが脱退しバンド存続の心配をしましたがアメリカ人シンガーのデヴィッド・デニスが加入しバンド解散の危機を乗り越えます、良くも悪くもクセのないシンガーで前任者とは違う声質に最初は戸惑ったが、伸びやかなハイトーンを活かしパワフルな歌唱を披露し新しい息吹を吹き込んでいるも、過酷なスケジュールでのレコーディングのせいか雇われシンガー的な雰囲気は否めない(VOのデニスはマスターテープに唄入れをしたのがトラックダウンの前日だとか)とは言えサウンドの方は相変わらずダイナミックなアメリカンHM/HRで今まで以上にメロディに気を配した事により楽曲にメリハリが出来この手のサウンドが好きな人には安心してオススメすることの出来るクオリティを兼ね備た好盤へと仕上がっていると思います


STILL ALIVE - Say No More - Good Times Bad ★★ (2008-07-01 21:30:22)

乾いた感じがアメリカンな雰囲気を醸し出していますね
アルバムのラストを飾るバラードナンバー
デニスのハイトーンが気持ちよくバンドに新しい息吹を与えてくれます


STILL ALIVE - Say No More - Ready to Rock ★★★ (2008-07-01 21:23:11)

ノリの良いアメリカンハードな疾走ナンバー
小気味の良いカッティングが心地よいですね
タイトルにピッタリの曲調もカッコイイ


STILL ALIVE - Say No More - Rock Me Baby ★★★ (2008-07-01 21:26:17)

豪快なグルーブ感が心地よいミドルナンバー
仄かな哀愁を感じさせるメロディが惹きつけますね
ギターソロもメロディアスですよ


STILL ALIVE - Say No More - Say No More ★★ (2008-07-01 21:20:39)

伸びやかなデニスのハイトーンが心地良く響きます
ハーモニーを活かしたサウンドも健在で安心して聴けます
安定感抜群のリズム隊は素晴らしいね


STONE - Colours ★★★ (2015-02-20 17:21:21)

フィンランドはヘルシンキ出身の彼らが1990年にリリースした3rd。当時からフィンランドではメタルが国民性に反映されており、今作もヒットチャートに喰い込む売り上げの残しているのだとか、ポップな音楽性とは無縁なスピード感溢れるパワーメタル色の強いスラッシュバンドが普通に受け入れられる音楽的な土壌に改めて驚かされます。1stとこのアルバムしか所持していないのですが、初期の頃よりもよりメロディに磨きが掛かり北欧テイストも散見出来る仕上がり、粗暴なパワーメタルサウンドにナイーブさが加わり決めの細やかさもアップ、キレ、破壊力も供に一線級のスラッシュ系のバンドと比肩出来る内容とスケールの大きさを存分に見せつけています。個人的には曲の良さに=しない歌メロと味気ないダーティーさが好きになれないのが問題点ですが、そこを気にならない人なら存分に楽しんでもらえるでしょうね。確かなテクニックに支えられた構成力の高い楽曲は聴き応え十分です。


STONE - Colours - Empty Suit ★★★ (2015-02-20 17:23:16)

緊張感溢れる複雑な展開が印象的ですね
高い演奏力が発揮された一曲
ドスの効いた唄も悪くないです
随所に印象的なフレーズを持ち込むギターが好きですね


STONE - Stone ★★ (2015-02-20 17:11:09)

メタリカライクなスタイルと言うか触発されたとも言うべき北欧産とは思えない粗暴なパワーメタル色の強い彼らが1988年にリリースした1st。メロディを追いかけて歌う割には、印象に残らないメロと下手な唄にイマイチのめり込めないのですが、その点を流麗なギターがカヴァー、きめ細やかなソロの導入などフィンランドの色も無きにしもあらず、みたいな仕上がり。キレのあるリフ、ズシっと重い硬質なリズムも適度なスピード感の中で絶妙なバランスを発揮、ともすれば一本調子に落ち入りそうなモロさもありますが、冴えない唄メロをモロともしない構成力は確かな魅力、なんだかんだと言ってもスラッシュ寄りのパワーメタルとして存分に楽しむ事が出来るでしょう。


STONE EDGE - Gypsy of the Night ★★★ (2017-12-23 14:29:50)

あのMandrake RootからリリースされたオムニバスアルバムMAKE IT SHINE Vol.2に2曲提供していた実績のある、関東のアグレッシブかつドラマ性を生かしたへヴィメタルサウンドを信条としていたバンドが1995年にリリースした1st。正直、オムニバスで聴いた女性シンガーJakeyのパフォーマンスが好きになれずに、このアルバムがリリースされていたのは知っていたが完全に無視していた。後年、その評価を改める事になるのだが、その時には手に入れるチャンスを逃し、ずっと探し求めていた一品がようやっと手に入りました。
オープニングの約8分にも及ぶ大作ナンバーから、その一筋縄ではいかない捻くれたセンスが炸裂、起承転結を設けつつも随所に他ではお目見え出来ないアレンジも盛り込み最後まで飽きさせることなく聴かせる手腕が見事。正統性の強いパワーメタルソングから、ベイエリア風のクランチーなリフが飛び出す攻撃的なナンバーまで多彩な楽曲を収録、聴きようによって音楽性も変わると言うスタイルは面白い試みであり、リーダーでありギタリストのJIRO氏の突出した才能を窺い知る事が出来ますね。
とにかく場面展開の多いアレンジと日本人臭さを押さえたメロセンス、そこに絡みつく鋼の叙情派パワーメタルサウンドに悶絶します。クランチーなスラッシュサウンドでも嗅ぎとれる欧州風味のフォーキーさ、そこには凍てついた東欧的な空気もあったりと、本当に面白いサウンドだと思います。
惜しむらくは、やはりサウンドプロダクションの脆弱さ、技量のあるメンバーなのにバランスの悪さが如何ともしがたく魅力も半減、これではドラムが可哀想だ。と苦言もありますが、それをもっても有り余るアイデアが聴き手を魅了するでしょう。
本当に1996年当時、バカにしていた事は大いに恥じるべきだし、自分で耳をひきちぎり謝罪したい気分です。今日まで手に入れられなかった事は痛恨の極みでした。わしゃアホやでぇ。

QUEENSRYCHE風味のスラッシーなパワーメタルサウンドが好きな方なら聴いて損はしないでしょうね。小手先のアイデアで誤魔化さない拘りぬいた展開は聴き応えタップリですよ。


STONE EDGE - Gypsy of the Night - A Red Light ★★★ (2017-12-23 13:48:45)

バラエティに富んだアルバムの中でも異色な楽曲でしょうか
ミステリアスかつダークな欧州産型のパワーメタルサウンドで勝負
ワビサビのある日本人らしいキメ細やかさも好きですね
5曲目ってのも秀逸でした
悲しげで憂いのあるメロディを力強く鳴らしています


STONE EDGE - Gypsy of the Night - Feel the Pain ★★★ (2017-12-23 13:46:17)

静かな出だしから一転
急転直下のスラッシュサウンドへと変貌
でもってメロディックなパワーメタルの要素も大
ザクザクと刻まれるへヴィでクランチーなリフワークもカッコいいですね
ギャングコーラスもこれまたカッコいい


STONE EDGE - Gypsy of the Night - Gypsy of the Night ★★★ (2017-12-23 14:04:26)

アルバムのオープニングを飾る8分をチョイ切る大作ナンバー
工夫を凝らしたアレンジが随所に顔を出す一曲
このバンドの魅力を抽出していると言えるでしょう
鐘の音から始まりギターが派手に暴れるという出だしもインパクト大だ


STONE EDGE - Gypsy of the Night - Live in Peace ★★★ (2017-12-23 13:53:08)

クランチーなリフワークが映える古典的なスラッシュソング
音質の薄っぺらさとバランスにが疑問があり魅力を半減しているが
このバンドのポテンシャルの高さを感じさせる一曲
男性によるギャングコーラスも魅力的です


STONE EDGE - Gypsy of the Night - Show It All ★★★ (2017-12-23 14:06:21)

アルバムの中ではチョイと異質な印象を受けるが
これもバンドの本分とも言えるドラマティックな展開を設けており
その捻くれたセンスが効いていますよね
単純に走るだけではいパワフルな疾走ナンバー


STONE EDGE - Gypsy of the Night - Young Blood ★★★ (2017-12-23 13:58:11)

屈強でリズミカルなユニゾンパートが印象的ですね
場面展開の多い一曲だがアイデア過多に陥らず昇華させる手腕は見事
キチンとしたサウンドプロダクションで聴いてみたかった
中盤に訪れるメロウなパートにはハッと息を飲みましたね
エンディングに向けて加速するのもカッコいい
最後まで聴き洩らす事を許さないドラマ性の高い一曲


STONE FURY - Burns Like A Star - Break Down The Walls ★★★ (2018-07-02 13:17:46)

古き良き時代を思い出させる哀愁のHM/HRナンバー
バブリーすぎないのがエエ
シャープなリフも耳を惹きますね


STONE FURY - Let Them Talk - Babe ★★★ (2024-08-17 14:26:27)

洗練されてますよね
甘いメロディを独特のハイトーンで彩る
今では聴かれないタイプの曲
スタンダードな空気に包まれている
類似性の指摘は余り意味がない


STONE FURY - Let Them Talk - Too Late ★★★ (2024-08-15 12:40:01)

洗練された哀愁のハードサウンド
こういうのをサラリとやれるのが
このバンドの強み


STORMBRINGER - Stormbringer ★★★ (2012-02-10 03:42:46)

スイス人だけどドイツからのバンドと紹介されていた記憶があります。
MAUSOLEUMレーベルから1985年リリースされた1st。
バンド名が示すようにハモンドオルガンの音色も聞こえ完全に血液型パープルなサウンドです、メロウなフレージングが紡ぐ珠玉の甘美な世界観、それでいながらもタイトな演奏がビシッと決まり、軟弱な印象を与えずにいます。欧州産ならではの湿り気を帯びたメロディ、そのメロディを損なわないシンガーの声質、パープル・レインボー風味たっぷりのクラシカルな音色を奏でるギターと様式美とはかくあるべきなサウンドにうっとりとさせられますね。正直言ってやりすぎだしラストのゲイリー丸出し感はご愛嬌ですが、この手のサウンドが大好きな僕には、お米だし味噌汁です、温かい気持ちになり、ホッと一息つかせてくれます。オリジナルティは皆無かもしれませんが先人達の足跡をなぞり昇華しようとする姿勢は買いますよ、一枚で解散したのが惜しまれるバンドでしたね


STORMBRINGER - Stormbringer - Caught Me by Surprise ★★★ (2012-02-12 18:47:13)

迸る情熱と哀愁の咽び泣きます
メロウなミドルナンバー
○○風などどうでもよいです
いいものはイイ


STORMBRINGER - Stormbringer - Feels Like the Real Thing ★★★ (2012-02-12 18:37:05)

ラス・バラードのペンによる哀愁のメロディアスHM/HRナンバー
Keyの使い方も効果的ですね
扇情的なフレーズを紡ぐギターも湿っている歌声も良いです


STORMBRINGER - Stormbringer - Fight With Me ★★ (2012-02-12 18:49:44)

ハードにタイトに迫るミドルハイナンバー
男らしいですね


STORMBRINGER - Stormbringer - Lady of the Sky ★★ (2012-02-12 18:48:40)

お約束感満載
血液型パープルな疾走ナンバー


STORMBRINGER - Stormbringer - Rock’n’Roll Paradise ★★★ (2012-02-12 18:39:39)

甘いメロディとハードなバッキング
レインボーしていますね


STORMBRINGER - Stormbringer - Searchin’ ★★★ (2012-02-12 18:38:11)

レインボーな疾走ナンバー
やりすぎ感がなきにしもあらずですが好きですね


STORMBRINGER - Stormbringer - Susi ★★ (2012-02-12 18:51:00)

初めて聞いた時は
カヴァーかと思いましたよ
ゲイリー・ムーア丸出しです


STORMBRINGER - Stormbringer - Tearin’ Your Eyes ★★★ (2012-02-12 18:45:41)

虹色な泣きのバラード
王道だな


STORMHUNTER - Crime and Punishment ★★ (2022-01-31 13:26:24)

バンド名と甲冑に身を包んだ騎士が描かれるジャケを見れば音楽性も聞えてきますよね。ツインギター編成のジャーマンメタルバンドによる2枚目のフルアルバム。屈強なメロディアスサウンドが哀愁をまとい疾走する、これぞ欧州産のスピードメタルというか、ドイツ特有のスピードサウンドを披露、初期型ハロウィーンだし、ロックンロルフだしブラインドガーディアンなどの初期のスタイルが好きな人ならば胸が焦がれる、あの古くさい音色の鋼鉄サウンドを魂が震えながらかき鳴らしていきます。
リードギターとして活躍するステファン・ミューラー、そして相棒を務める紅一点のジュリア・ワイスによる二本のアックスマンによる泣かせのフレーズ、我が身の命運は神のみぞ知ると言わんばかりに勇猛果敢に突っ込む戦士達の刹那、そういうドラマティックなバトルメタルサウンドをど真ん中で展開しています。ワタクシはそちら方面に疎いので、恐ろしいくらいのパクリを敢行しても気がつかないのだが、このバンドの欠点は、ヒロイズム溢れるバトルメタルを具現化するだけの歌い手でないとうのが気になる、完全に演奏に負けているし、ヌルッとしていて気になる。せっかくロトシリーズの鎧を身につけたのに、武器だけ銅の剣のままじゃ様になりませんよね。
そのポンコツ感がマイナー臭さを倍増、マニアならば逆にそこに惹かれるかも知れませんね。全編に渡り駆け抜ける哀愁とスピード感、この手の勇壮なメロディに涙したいマニアにはたまらん一枚かと思います。


STORMTHRASH - Systematic Annihilation ★★★ (2018-02-24 14:15:06)

南米はベネズエラのヤングスラッシャーが2017年にリリースした待望の1st。国内盤はSPIRITUAL BEASTのリリースですから、安心して聴けますよね。南米特有のアングラ臭もたっぷりと含んでいるが、邪悪なる瘴気に満ちたアグレッションはスレイヤー+セパルトゥラといった仕様となっており、手綱を緩めない攻撃性と、押し引きを心得た場面展開には先人たちのアイデアを下地に、しっかりと自分たち流に作り上げてきたなぁと感心しますね。
勿論、単なる回顧録で終わらない、現代風の音作りもされており、新旧スラッシュサウンドの魅力を内包。切れ味鋭いカミソリリフに喉元もかっ切られそうです。スリリングな曲調を煽るテクニカルなドラムとベースによる強烈なリズムプレイな凄み、リフやリズムに、キメの形も組み込まれた楽曲も多く、滑らかに進んでいくのも特徴的で、そのあたりの魅力は④に表れていると思いますね。結成して10年を超えた、バンドだけに1stといっても、思いで作りのような青臭さは皆無。既に出来上がっている感も強めで、確かに国内盤がリリースされるのも頷けるクオリティを有していると思います。問答無用の暴走スピリットなグラインドコアスラッシュと冷徹なる感性が滲み出る几帳面さを併せ持つ音楽性には一日の長を感じずにはいられませんね。恐るべし南米デスラッシュサウンドよ。


STORMWARRIOR - Heavy Metal Fire - Heavy Metal Fire ★★★ (2008-10-18 13:06:23)

頑固一徹漢のジャーマンメタル魂溢れるアルバムのタイトルトラック、哀愁のツインリードに焦がれます


STORMWAVE - Heroes of the Night ★★★ (2022-12-05 16:06:16)

知る人ぞ知るオーストリア産のメロディアスHM/HRバンドが1987年にリリースした1st。なんと言っても流通が脆弱で、オーストリアのレーベルですからね、そりゃ日本にいても手に入らないでしょうね。そういうレア感が満載の作品。過去にコレクターズアイテムとして出回った事がありますが、よもや配信版があるとは驚きです。
しかもオリジナルを見たことがない&手に入らない絶盤が気軽に聴けるという環境に感慨深いモノを感じますね。どこかの一発屋がサブスク死ねと言っていたが、違法ダウンロードが横行する世の中で、どうせヤラレルなら少しでもお金に換えたいがサブスクリプションの有効性で、そのおかげで違法なダウンロードサイトは死滅したろう。リスクを犯してまでやるべきじゃない。
そういう問題に直結するのが、この手の幻のグループなのだが、何はともあれ正式な音源を聴けるのは嬉しい限りです。

爽快感のある清々しいメロディはひんやりとした肌触りがあり、心地よく吹き抜けていくのですが、似たようなテイストの楽曲が続くために少々中弛み感が無きにしも非ず、深みの無いサウンドミックスも手伝い、尚更エッジ不足を感じる。
もうちょいハードテイストも欲しいところだが、清く正しく美しくメロディックメタルをやっているというコンセプトなら飲み込むしかないでしょう。
物足りなさはあれど、一生懸命な姿は好感が持てます。そういう意味では裏切らないのだが、アナログ盤でいうことろのB面にあたり6曲目からは、欧州由来の叙情性とシリアスな側面を強め、前半よりも硬派に写る。いずれにしろ、メロディを大切にしたバンドサウンドは、ある一定のマニアにとってはたまらないモノであり、時折アイデアの渋滞はあるが、ツインリードが疾走するパートのダイナミズムは相当なモノがあり、⑦などで聴けるドラマ性の高さは、このバンドの本文ではないのだろうか?
そういう見方をするとキャッチーで陽性な魅力を振りまくナンバーは、ヒット狙いと考えられるだろう。オーストリアのロック事情を何も知らないので、適当な事は言えないが、ワールドワイドな活動も視野に入れた意欲作、どこか望郷をくすぐるマイナーメロディも耳を惹きますね。


STORMWIND - Legacy ★★★ (2022-05-03 13:20:24)

ギタリストのみならず空手家の顔も持っていたスウェーデンのネオクラ空手ヒーロー、我らがトーマス・ウルフ率いるバンドのライブアルバム。現状、今作を最後にバンドは動いておらずトーマスのキャリアが潰えているのですが、今作で聴ける彼のギタープレイは驚くほど正確であり、もっと荒削りなのかと思っていたのですが、その丁寧なフレージングの紡ぎ具合に唸らされます。ある意味、スタジオよりもテンションも上がりライブならではの臨場感を演出、トーマルのアクティブなギタープレイに目を見張ります。
バックを支えるメンバーもトーマスの期待に応えるかの如く力強いプレイを披露、音楽空間を広げるキーボード、裏回しをするベース、タイトに刻まれるドラム、相変わらずな実力を発揮するトーマス・ヴィクストロームの歌声、ネオクラ様式美かくあるべきなパフォーマンスに酔いしれますね。
個人的に、このバンドが活躍していた90年代中期は、丁度、マイナーメタルの旅路に出かけていたために、そこまで思い入れがない。また、ネオクラに飽きていた時代でもあった。それだけにイマイチ、当時の状況や彼らの立ち位置は分からないのだが、インギーのバッタもん扱いで終わらせるのは惜しい、実に堅実なライブパフォーマンスを披露しています。
最近はスッカリ下火になっている、ネオクラ様式美メタル。忘れ去られた今だからこそ、再考するにはもってこいのバンドのような気がします。


STORMWIND - Straight From Your Heart - Gimme, Gimme, Gimme ★★★ (2021-04-02 20:29:35)

インギーよりも先にカヴァーしているのかな?
女性シンガーも上手く機能しているでしょう
中低音域を駆使して堅苦しい印象を受けていただけに雰囲気はあるぞ
ギターソロもスリリングでイイですね


STORMWITCH - Dance with the Witches ★★★ (2024-02-15 01:01:48)

復活作とはなっているがオリジナルメンバーはヴォーカルのアンディ・ミュックのみ、そしてオープニングでSTAXのカヴァーをやるという荒技も展開、なぜ幕開けがカヴァーソングでミドルナンバーなのか?このバンドのイメージとSTAXは結びつきませんが、それでも、この中世ヨーロッパ的な世界観をイメージさせたイントロと抱き合わせた事で、今作の方向性みたいなものは見えたが、個人的には②からがスタートだろうと思う。しかし中盤で登場する⑤などを聴くとオープニング効果が聴いており、なるほどなぁと妙に納得しています。
ある意味、STORMWITCHとはどういうバンドなんだ?そういう疑問と向き合った作風であろう。
前作の不評を受けバンドは解散。そして、古い看板を持ち出し復活を遂げた今作、賛否は当然あるだろうが、何はともあれ老舗バンドの復活劇に賛辞を送りたいですね。正直ハイライトは②なんですけど、中盤から徐々に盛り下がるんですけど、それも含めて愛すべき一枚です。専任キーボードプレイヤーの活躍、クラシカルなものは北欧だけではない、ジャーマンバロックも当然、クラシカルを主張するべき、そういう見方で聴くとこういう形に不思議はない。全力投球75点、ワタクシはこういうバンドが大好きである。


STORMWITCH - Eye of the Storm ★★★ (2011-05-26 02:20:01)

今作の方向性は初期のプリースト臭さよりもレインボウ直系の様式美メタル路線です
時代は1989年ですから懐かしくまた、古臭い方向へ舵をきりましたなと思いましたね。
僕はこの手のサウンドが好きなのでわりと愛聴しました。様式美バカの僕には分かる人には分かる品数の少ない行きつけの居酒屋のような心地よさがあり、ぬるい音質もアレンジもVoも欠点も含め愛でてしまうのです。お約束感満載の疾走ナンバー①タイトルトラック⑥のカッコよさにグッとメタル魂を煽られ、トルコ行進曲をアレンジしたインスト⑨や扇情的なメロディを配したキャッチーなミドルナンバー⑧バラードナンバー⑩等も耳を惹きますね、B級感がダメな人にはオススメしませんがマニアなら食指が伸びること請け合いです。


STORMWITCH - Eye of the Storm - Eye of the Storm ★★★ (2012-03-28 04:22:10)

アルバムのハイライト
力強いシンガーで聞いてみたい
音質もイマイチだし弾ききれていない感じもしますが
好きですね


STORMWITCH - Eye of the Storm - Heart of Ice ★★★ (2012-03-28 04:18:33)

哀愁が漂っていますね
センチメタルです
2曲目に相応しい甘さも憎いですね


STORMWITCH - Eye of the Storm - I Want You Around ★★ (2012-03-28 04:20:15)

歌がイマイチです
曲は温かみのある泣きのバラード
惜しいなぁ


STORMWITCH - Eye of the Storm - Paradise ★★★ (2012-03-28 04:16:34)

お約束感満載の様式美ナンバー
このゆるさがB級感を醸し出します
好きですよ


STORMWITCH - Eye of the Storm - Rondo a La Turca ★★★ (2012-03-28 04:25:46)

普通にカッコいいですよ
トルコ行進曲
シンガー不在が功を奏した感が拭えません(涙)


STORMWITCH - Eye of the Storm - Steel in the Red Light ★★★ (2012-03-28 04:23:51)

8曲目です
不安定な歌唱に難を感じますが
愛すべき世界観があります
僕は許しますよ


STORMWITCH - Shogun ★★ (2017-02-14 18:43:18)

今思えばヘヴィメタル冬の時代にSteamhammerは多くのバンドを受け入れていたようなぁと思いますね。今作は1994年にリリースされたアルバム。時代の流れもありどのような作風になるのかと思ったが、無理にモダン化する事は無かったが、前作のようなキャッチネスさは減退、オーソドックスなスタンスを基盤にしつつも初期の頃のような破天荒さやダークファンタジー路線とも違う音楽性にシフトしておい、ギタリストのネオクラ風味が増えた事も気にかかるが、ひょっとすると初期インギー辺りを彼らなりに取り入れた音楽性なのかなぁと思ったりもしますね。
バンドは今作をもって一旦活動を停止。2002年に再始動を果たし現在まで活動を続けていますが、まさか再結成第一弾でStyxのカヴァーをするとは夢にも思わなんだ。1998年には初期の音源をまとめたベスト盤を出し、マニアに知られた面も強い彼ら、初期の作品があまりにも脆弱がレーベルからリリースされたが為に、その存在が今一つ認知されず、今日を迎えているのですが、シッケシケの様式美から剛毅なダークメタルに、キャッチーなメロディックメタルと幅広い音楽性を駆使していたので、今作のようなアルバムを作れたのでしょう。黄金期と言われるラインナップではないので、楽曲は弱いと言われがちな時代のラスト作なのですが、②なんて朴訥としたフォーキーなメロディを歌われると耳が持っていかれるのです(そのあとのギターソロにおけるネオクラパートはチト蛇足)③では女性の叫び声みたいのから始まり歌詞にある"Scream, scream for my lust!"を表しているのかな?なんて思ったりしてチョイと楽しんでいます(ヘヴィでメロディック!!)。
1994年と言う時代背景を持つだけに、このような閉塞感の強いシリアスな作風に終始したのでしょうが、SHOGUNというタイトルのアルバムの癖にスペイン人がテーマのスパニッシュな④、その流れで跳ねるリズムを持つ妖しげだがポップさもある⑤と面白い曲が続き、一筋縄ではいかない展開が続きます。もう少し無駄を省き楽曲をコンパクトにまとめる事が出来れば視聴感も違うのでしょうが、個人的には通して聴くとダレされるのが難点でしょうかね。


STORMWITCH - Shogun - The King of Winds ★★ (2017-02-14 18:22:04)

アルバムの流れの中でメチャクチャ浮いていると思われるねネオクラ疾走ナンバー
アルバムの大半が5分を超える長尺気味の曲が多い中コンパクトに纏められた今作は印象に残りますね


STORMWITCH - Stronger Than Heaven ★★★ (2017-02-12 16:14:04)

前作よりもメジャー感が増した勝負の3枚目。ワイルドでアグレッシブさを強調しつつもダークでヘヴィという部分をソフトにする事で聴きやすさを誘発、エネルギッシュな熱演ぶりと、それらに押され弾ける楽曲を聴けば、けっして軟弱になったわけではない事を瞬時に理解できるでしょう。とは言え音質は良くないし、歌い手の不安定さは変わらずで昨今のプロダクションのしっかりとした音源に慣れている人には、この手のバンドを聴くには厳しい面もあるのでしょうが、NWOBHMからメイデン、ジューダスと言った伝統的スタイルを受け継ぎ継承する姿は美しくもあり、純度100%のメタル愛溢れる、活きの良い楽曲を前にすれば文句も出ませんよね。
一見大味に聞こえる音楽も、ドイツ人らしい芸の細かいアレンジ効いているし欧州由来の中世的な様式美ムードもあったりする④辺りを聴かされるとバンドとして精度が上がってきた事を如実に感じさせますね。硬派なHM/HRが好きな人になら効いて損はしないでしょうね。ランニングタイムも37分ですから一気にイケますよ


STORMWITCH - Tales of Terror ★★★ (2017-02-12 15:59:13)

前作の流れを組む硬派で男臭いジャーマンメロディックパワーメタルサウンドを披露。皆がシェアするメタルリフに、②の出だしは○○過ぎると気になる人には厳しい面もありますが、王道スタイルを踏襲する若手バンドとして聴いて欲しいですね。
全般的に荒削りな面はあれど、音程は甘いが印象的なメロを歌うシンガー、シリアスなムードに包まれたメタルサウンドに絡み、絶妙なさじ加減で楽曲に彩りを添えるツインギターとの相性も良く、独自のカラーを打ち出そうとしていますね。
情緒のあるメロディと剛毅なパワーメタル色の配合には、たまらないジャーマン臭を感じますが、華やかに打ち上げられるメタルバブル以前の混じりっ気なしのヘヴィメタルサウンドを堪能できる一品として、大いにマニアの心をくすぐるでしょう。


STORMWITCH - The Beauty and the Beast ★★★ (2017-02-12 16:31:49)

前作で感じさせたメジャー感を倍増させた4枚目のアルバム。叙情的なメロディを軸に華やかさも加え、メンバーショットとジャケも刷新しイメージチェンジしていたので、然したる問題を感じないのですが、初期のパワーメタルサウンドに惹かれた人には随分と丸くなったなぁと感じるでしょうね。時代は1987年、それにしても恐ろしいですね。ポップさとキャッチネスさが増大しようとも、メロディックなギターリフとフレーズの美味しさ、明るい目の音だが、欧州産の湿り気もあったりと、ポップになったSINNERを思わせる音楽性にシフトする事に成功しています。表題曲の③なんてびっくりするくらいコマーシャル性に富んだ音楽性披露していますよ。彼らの音源に初めて触れたのは次作は初めてで、今作を聴いたときはちょっと驚いたものです。そして初期の3枚が、あれなのだから器用なバンドだったんだなぁと2度驚いたものです。時代に翻弄され決定打に欠けたバンドでしたが、どの時代の音源にも一本芯が通っており、今作のような大衆性が増したヨーロピアンメタルでも根っこにはメタルスピリットがソコかしこに蔓延り聴いてきて心地よいのです。メロディックなミドルナンバー④バラード⑤の流れなんかには、バンドの本質たる一面が強く感じられますね。


STORMWITCH - Walpurgis Night ★★★ (2017-02-11 16:45:14)

2004年にCD化されるまで聴いた事の無かった(ボートラにLIVE音源4曲プラスです)ジャーマンパワーメタル系バンドの記念すべき1st。ジューダス印満載のストレートなストロングHM/HRサウンドを披露。クサクサでコテコテのマイナーメタル臭を発散しているので耐性のあるマニア以外には厳しいのかも知れませんが、ヒロイズム溢れる③辺りを聴かされると、ハロウィーン登場前の古き良きジャーマンメタルを堪能できる一枚として重宝していますよ。音質がもう少し良ければダークホラーファンタジー路線に進みたい音楽性の視界も良くなりそうですが、逆にこの雰囲気だからこそ、マイナーメタル界に燦然と輝く名盤としてマニアのハートを熱く滾らせるのでしょうね。メタル愛溢れる男たちによる小気味よく突っ走るメタルソングの数々に焦がれますよ。
ちなみに次のアルバムも同じメンツで制作されるのですが、名前がガラッと変わっていたりするので気をつけてください同じバンドですのでね。(リー・タロットって本名ハラルド・スぺングラーだったんだね、スティーブ・マーチャントさんに関しては本名ステファン・カウフマンだもんややこしいわ)


STORMWITCH - War of the Wizards ★★ (2017-02-13 15:56:48)

オリジナルはSteamhammerからリリース、ドイツの老舗レーベルの金看板もあったのか、1993年には我らがテイチクレコードから国内盤もリリース、シンガーとドラマー以外脱退、不安要素の高いメンバーが残りバンドが存続すると言う事態に一抹の不安を覚えなくもないのですが、4th、5thの流れを組む音楽性を披露、キャッチーでメロディックな①から軽やかでメロウなミドルナンバー②と無理なく楽曲を収める事に成功、初期のアグレッションは感じませんが、飾り気のないラフさと小奇麗にまとめたよそ行きの感覚が共存しており、その辺りが評価を分けそうですね。
明るくなれない欧州産ならではの陰影の強いダークな質感を残しつつ、洗練されたボーカルハーモニーも用意したりと、バンドとして最大限のキャッチネスさと、ハードな質感を両立させようと苦心する姿にバンド存続の意義を強く感じますね。
ドイツ産ならではの生真面目さと拘りのメロディ、個性は薄れたが特撮ヒーローショーのような単純明快なパワーやスピード感とは違う、新たなる姿を模索する様に時代を感じますよ。⑤とか聴いたときは驚きましたからね。


STORMZONE - Caught in the Act ★★★ (2022-04-28 11:34:03)

タイトルやアレンジを変えてはいるが、大半の楽曲がDen Of Thievesが世に出していたモノに驚く。しかも今作は日本のアヴァロンが先行して世に出したモノ、このバンドの成り立ちを知らないのでなんとも言えないが、シンガーである‎ジョン・ハーヴ・ハービンソン‎が、Den Of Thieves時代の楽曲を復刻させたのは間違いないだろう、90年代の中期に人知れずリリースされた2枚のアルバムを元に、再構築された今作の微妙な立ち位置に興味もあるし、国内盤のライナーノーツに何処まで触れたのか興味は尽きないのだが、英国流儀で彩られた本格派のメロディアスロックは聴き応え十分。知名度等に寄りかからない真の英国ロックマニアならグッとくるでしょうね。
いかにもな哀愁と洗練されたメジャー感、硬軟交えたサウンドサウンドメイクは、リメイクしただけではない価値を見出せるでしょう。
古典ロックを愛するモノならば刺さるでしょうね。また、古典を知りたい若い人も訴求するだけの現代的なサウンドメイクもあり、日本のレーベルが手を差し伸べたのも納得の一枚です。声質は違うがカヴァーデイルが憑依したような瞬間も悪くない。
ある意味、リメイクなので、手放しで絶賛はしないが本家を知らない人ならば、ものすごいポテンシャルを秘めた楽曲群に度肝を抜かれたはずである。今作を気に入ったならば、Den Of Thievesもチェックして欲しい。


STRANA OFFICINA - Rock & Roll Prisoners ★★★ (2020-06-27 18:03:47)

70年代から活動するイタリアの古参バンド。当国のメタルシーンを語る上では外せないバンドとマニアから言われているが1stリリースまで10年以上の時間を要している苦労人バンドでもある。
ファビオとアンドレアのカッパネラ兄弟を中心にバンドは動いているが、10年の活動期間を総括するような内容に感じる。良くも悪くもバラエティ豊かという印象、本格派の①の次にキーボードも目立つキャッチーな②、そしてスピードナンバーの③ときて、メロウな④、いずれもギターが弾きすぎだと感じるくらいソロを弾き倒す印象、どっちつかずな楽曲の狭間をメチャクチャに切りまくるが如き大暴れだ。
⑤はゆったりとしたリズムの古典ブギーロックと、とにかくバラエティに富んでいる。そしてシンガーの歌い方も、定まっておらず、噛み合った瞬間と、そうでない場面が交互に訪れたりと、のらりくらりな印象を強く受けてしまう。
メジャー流通の、安定した作品に慣れ親しんでいるユーザーには、進めることなど憚られるのだが、これが愛すべきB級マニアにとっては無問題です。
長いキャリアから選抜されたと思わせる、多種多様な楽曲。重さよりも軽快さ、そして欧州由来の叙情味たっぷりのメロディ、楽曲によってはゲストキーボードも存分に生かし、その多彩な空間演出を施し工夫を凝らしている。
とにかくごった煮感が上手く昇華されており、そのやりたいことが多すぎで渋滞気味のたどたどしい展開すらも味方につけ、突貫工事ドラマを見せてくれる。力業なはずなのに華麗に駆け出すのだからた予想外です。
マニア筋からは熱列な評価を受ける、華やかな80年代を迎え撃つ、イタリアンメタルの隠れた名盤。オジサンの耳に丁度良いハードサウンドでおもてなししてくれました。

棚の整理をして久しぶりに出会った一枚。完全に記憶から抜けていたな。こういう出会いは定額性サービスじゃおきないもんなぁ。


STRANGER(GERMANY) - The Bell ★★ (2016-02-16 12:33:32)

クローミングローズのシンガーがいた事でも知られるバンドの1st。オリジナルは1985年リリースですね。鐘の音を突き破り疾走する①に始まりと、ジャーマン流のスピードナンバーやキャッチネスを塗したノリのよい楽曲などを放り込み、ハイトーンヴォイスをフューチャーしたメロディックかつ硬派なHM/HRサウンドは実に硬派な印象を与えてくれます。荒削りな面はあれど激しさの中にある優美なメロディは欧州産ならでは、そこに親しみやすい歌メロを配しある種のノスタルジーを解放してくれるスタイルはジャーマンメタルの側面を的確に伝えたモノですね。BRAINFEVER、STORMWITCH辺りのサウンドに興味がある方ならイケるクチでしょう


STRANGEWAYS - Native Sons ★★★ (2018-11-11 12:14:12)

地味で中途半端な印象を残すオープニングのせいで損しているなぁと思わせるも、口の肥えた歌モノロックファンを唸らせる楽曲とパフォーマンスで魅了するバンドの出世作。シンガーに情感豊かな歌唱スタイルがスティーブ・ペリーに肉薄する実力の持ち主、テリー・ブロックの加入がバンドサウンドを大きく飛躍させた。
キャッチーで躍動感のあるロックサウンドは、歌を聴かせる事をメインに据え置いても軟派にさせないアレンジメントは流石の一言。○○の亜流と言えなくもないが、この普遍的魅力を携えた楽曲は、湿り気もあるが爽快感を漂わせる哀愁のメロディを軸とし上品に仕上げている。巧みなフックの儲け方、大陸的とも言えるロックなダイナミズム、叙情的なフレーズの洗練度、どれをとっても一級品の優れた一品です。多くの歌モノロックマニアに愛される名盤。多くのマニアに聴いて欲しい一品です。


STRANGEWAYS - Native Sons - Empty Streets ★★★ (2018-11-11 12:16:28)

Journeyタイプの名曲ですね
熱く燃えるも爽快感のある歌声も映える
適度なハードさと湿り気のある哀愁のメロディ
コーラスワークも含め聴きどころの多い一曲


STRANGEWAYS - Native Sons - Only a Fool ★★★ (2018-11-11 12:21:42)

アルバムのオープニングはこちらの方が良かったのでは?
メロディアスで優美なソフトロック
よっ!待ってました!と声を掛けたくなる
お待ちかねの一曲ですね


STRANGEWAYS - Native Sons - Stand Up and Shout ★★★ (2018-11-11 12:18:49)

⑥もギターが目立ちましたが
この曲も弾くべき所で弾きまくっています
押しの強いエモーショナルヴォイスに負けない
絶妙なハード&メロディアスサウンドの襲いかかり方も絶妙だ
キーボードを上手く使っているよ
もう少しでダサくなるからね


STRAPPS - Secret Damage ★★ (2014-08-28 14:31:29)

サイケありグラムありの退廃的なムードが漂った1stの方が個性的なんでしょうが、英国的なハードサウンドをストレートに表わしている2ndの方が馴染めやすいですかね。1977年リリースのアルバムなので多少なりとも苦手なニューウェーブの香りもしますが、思いのほかHRテイストが強くヘヴィなビートを効かせたミック・アンダーウッドのドラムも相当なカッコよさだし、ハードで味のあるギターのみならず、個性的なシャウトもカッコいいロス・スタッグと役者は揃っていますが惜しむらくは時代の波でしょう。伝統的なブリティシュサウンドよりも、グラムだしニューウェーブだしパンクが台頭する時代、もう少し誰かに対してなびかなければいけない時代に即していなかったように思います。キーボードが硬派なドラマ性も演出していた作風だけに、現在において今一つな知名度が残念ですね。


STRATOVARIUS - Episode ★★ (2024-04-27 10:22:14)

人間性に難があるのか、詳細は分からないがバンドを追い出された?ティモ・トルキ率いるバンドのフルアルバム。ネオクラ系の情報通が言うにはティモも途中参加でオリジナルメンバーではないと教えて貰ったのだが、だから彼がクビになってもバンドは存続されるべきだと、強い口調で語っていたことを思い出される。
この時期、日本ではメチャクチャ人気のあったバンドだったと認識しているが、個人的にはハロウィン+インギー臭がきつくなり離れた時期でもある。ビクターのコンピに名バラードFOREVERが収録されており、その出来にいたく感動したが、お約束な①と不安定な歌唱力に難を示し聴くのを中断。当時ネオクラ系に飽きていた時期でもあった事が拍車を掛けた。そんなこんなで30年近く放置したバンドだが、無料で聴けるんで久しぶりにFOREVERを思い出しアルバムを頭から再生。

この手のバンドが好きな人にはたまらないスピードナンバーが目白押し、イェンスの見せ場は少ないが、ヨルグ・マイケルの精密なドラミングはバンドサウンドを後方から押し上げ強固なものに仕上げた。個人的には味気ないドラムマシーンのような空気もあるのだが、ある意味、それがヨルグ・マイケルなのでファンなら気にもとめないだろう。

スピードメタルが好きな人にとっては中盤の展開は、やや不満の残る選曲だろうが、ハイトーンよりも余裕のある中音域の方が魅力を感じさせる歌があるだけに、けいして無駄な時間ではないのだが少々曲が長い気がするのは否めないだろう。⑥も⑧もドラマ性の高いナンバーなんだけどね。
やっぱインギーなんだよねぇ。キーボードのバトルも既視感が強い。だから離れてしますのですが、最近のインギーはアレなんで、逆に今なら、このスタンスも若い人には十分、受け入れられるのではないだろうか?

ネオクラ系の登竜門として90年代を飾ったバンド。今作は次作は専任シンガーを入れ、日本でも確固たる地位を築いたのだろうが、個人的には初期の青臭さが残る時代が好きだったりする。
思い入れは人それぞれだろう。初めて聴いたアルバムに対する愛情の深さはハンパ無い。ファーストインプレッションは大切だ。


STRATOVARIUS - Fright Night (2012-02-15 02:12:46)

1989年リリースの記念すべき1st
荒削りな面が気になりますがクラシカルなエッセンスを散りばめた正統派HM/HRサウンドを楽しめます。音質もさることながら勢いに満ちたプレイに整合感を感じませんがバンドが示す方向性は見えていますね。終止不安定なドラミングと稚拙なトルキの唄に足を引っ張られていますが、ギタープレイは流石です、インギー風のクラシカルフレーバーたっぷりの速弾きは聴き応えもあり興奮を覚えますが、稚拙なパートが余りにも気になりイマイチのめり込めないのが難点です。ハロウィン+インギーと言うのが彼らのスタイルで拝借もチラホラあるのでしょうが様式美バカな僕には愛すべき理由が沢山あります。今の若い人には当時の批評も知らないでしょうしフラットな気分で聞いて欲しいですね。誰も知らない「ひょっとしたら大バケするかもしれない」将来性豊かなバンドに出会えた喜びは何ものにも変えがたいものがあるような気がします。


STRATOVARIUS - Fright Night - Future Shock ★★ (2012-08-07 22:40:28)

やりすぎ感満載
つぎはぎ具合も粗い演奏も
ティモ・トルキのギターで帳消しにしましょう


STRATOVARIUS - Twilight Time ★★ (2012-02-15 02:25:32)

名曲②ビクターのサンプラーCDに収録されていましたね。1992年リリースの2nd
前作よりも音質もよくなりプレイに安定感を増し、唄も聴けるレベルまで上達しているので安心して聴くことが出来ますね。適度な重みとクラシカルエッセンス溢れる様式美サウンドに引き寄せられるものがあります。名曲②を筆頭にドラマチックな展開がカッコいい③やアルバムタイトルトラックの⑤、クラシカルな疾走ナンバー⑦がオススメですね。ストラトヴァリウスと言えばまずは今作から聞き進めて行けば良いのではないでしょうか、久しぶりにネオクラを聴き卒業だなと思う僕でも興奮しましたね。


STRATOVARIUS - Twilight Time - The Hands of Time ★★★ (2012-08-15 17:17:06)

北欧ならではのクラシカルかつメロディアスな名曲ですね
起承転結のある展開も印象的です
ドラマ性の前に唄の弱さもカヴァーしていますよ


STRATUS - THROWING SHAPES ★★★ (2014-07-10 13:50:57)

アイアンメイデンのドラマー、クライブ・バーにプレイング・マンティスのトロイ兄弟、シンガーはバーニー・ショウとNWOBHMな面々が揃い仕上げてきたのがキーボードを生かしたポップでキャッチーな哀愁のハードポップアルバム(キーボードはUFOのギタリストになるローレンス・アーチャーがいたSTAMPEDEの人です)オリジナルは1984年なんですが2012年に紙ジャケ&リマスターで復活し一部のメロディ愛好家やNWOBHMマニアを狂喜乱舞させた幻の一品でしたね。今聴けば薄っぺらいしスカスカだし軽い音に、どこがメタルやねんと言われそうですが、おっさんの耳にはビンビンに響き渡るのです、爽快な哀メロバラード④あたりまで聴き進めれば、彼らのメロディを大切にしたアレンジに聴き惚れ、何を聴かせたいかが明確に見えてくると思います。クライブ同様、メイデン組のデニス・ストラットンが立ち上げたLIONHEARTあたりが好きな方らなすんなり楽しんでもらえるかと思います。流石のコーラスハーモニーも素晴らしいしロックのダイナミズムは失わずにアダルトすぎない叙情派サウンドにグイグイと惹き寄せられますね。


STREETS - Crimes in Mind ★★★ (2021-10-08 14:51:42)

KANSASのスティーブ・ウォルシュに英国のパワーポップバンドCITY BOYのギターだったマイク・スラマー、ベースは後にKANSASで活躍するビリー・グリア、ドラムはスティーブのソロで叩いたり、ジョシュア・ペラヒアの3枚目のアルバムに参加したティム・ゲールトの4人によるメロディアスロックバンドが1985年にリリースした2枚目。プロデューサーは後に隆盛を極めるボー・ヒルが担当とお膳立ては揃っています。
腕利きのミュージシャンが集い、作り上げたる音楽性は全てが3分台のコンパクトな楽曲、そこにドラマ性を盛り込み、ながら聴きなどを許してくれない質の高い音楽性を披露しています。その魅力はオープニングナンバーから炸裂、スティーブ・ペリーとのお仕事で手腕を発揮したランディ・グットラムも楽曲制作に携わり、シャレの効いた本格派のメロディアスロックを展開、必要最低限の表現方法も用いり聴き手にインパクトを残していく。
そりゃ、ギターだってももっと弾きたいだろうし、リズム隊もガシガシと強烈なビートを刻みたいだろうが、このバンドはスティーブの唄がメインである。そこを踏まえて徹底的にコンパクトでキャッチーだが、ちょいプログレ風味も隠し味にフックのあるメロディをねじ込むことでクールな歌モノロックをやり切っている。
スティーブが歌い上げる扇情的なメロディにグッと掴まれるが、どの曲もヒットポテンシャルが高く売れそうな空気も満載、陽ではなく陰な部分もスポットを当てつつ、爽快感溢れる親しみやすい風を吹き込むことで独自の黄金比を形成、徹底的にやり切った楽曲はどれもが魅力的でした。
しかし、セールス的には惨敗。結局、バンドは程なくして解散の憂き目にあるわけです。このバンド、ルックスよりも実力の玄人好みのバンド編成もあり、国内盤は見事にスルーされているわけですが、スティーブが唄っているだけでもグッと興味が湧くでしょう。なんたって唄が上手いですからね。彼が哀愁のあるメロディを唄うのですから間違いはありません。おまけにギターと曲を提供するマイク・スラマーでしょう、メロディ派を自負するマニアなら聴いて損はしないでしょう。


STREETS - Crimes in Mind - The Nightmare Begins ★★★ (2021-10-08 14:54:31)

Steelhouse Laneでも取り上げられます
こちらがオリジナルですが
歌メロがいいてしょう
裏で鳴るキーボードも泣かせを誘発するんですよね


STRIBOG - U Okovima Vječnosti ★★★ (2015-06-10 15:07:54)

今は亡き御贔屓のお店で無理を頼んでロシアンメタルを大量にとり寄せてもらったら、サンプルがてらお店にいくつか届いたCDの中の一枚を店主がサービスでくれました。今作はそのCDになるのですが、クロアチアのフルート奏者もメンバーに名を連ねるペイガン/フォークブラックらしく、個人的には美女と野獣な役割をこなす男女ツインボーカルに、トレモロリフ主体もペタペタと浅く踏みこまれるバスドラも苦手なので封も開けずに数年放置。3年後くらいに初めて聴いたのですが、激烈な速さよりも、抑揚のある強弱を生かしたドラマ性の高い構築美と、この靄の掛かった霧深い森の奥に迷いこんだような錯覚を覚える異世界、そのミステリアスかつフォーキーなメロディを瑞々しい歌声で歌い上げる女性シンガーの麗しい響きと、キレのある強烈な歌声の男性シンガーとの対比も、なんとも艶やかで官能的な響きを感じさせる。この手のサウンドの鍵を握ると思っている扇情的なリードプレイとアグレッシブなリフワークも鳴り響き、激しくリズムを揺さぶる劇的な構成は独特な世界観を鋭く演出。全てがそうなのですが相反する要素が反発する、淡い情景を描き出す峻烈なるドラマになんとも言えない魅力を感じました。自分から進んで聴かないジャンルだし門外漢も甚だしい小生ですが、メタル由来の鋭角的かつ攻撃的なヘヴィネスさを継承しつつもスピード&アグレッションだけではない土着的なメロディと、深く刻まれる悲哀を体現出来る荒涼としたサウンド、それらを突き破るが如き吐き出される黒く濁った熱情が迸る様に、この手のサウンドを味わう上では重要なファクターなんだと思いましたね。全7曲入り37分少々だし丁度よい尺でした。


STRIDER - Exposed ★★★ (2020-01-18 19:26:08)

オリジナルは1973年にリリースされた英国産ハードブルースロックバンドの1st。ピアノとハードなギターを武器に、嗄れ声の歌い手のコシの強いパフォーマンスに魅了。派手さはないが、ハードビートを叩き出すリズム隊のヘヴィグルーブに酔いしれます。
そのダイナミズム溢れるアンサンブルの旨味、熱を帯びた濃厚なサウンドとの絡みも上々と、デビュー作ながら、このバンドの個性を全開に披露している。垢抜けないどんより感も英国ならでは、その煮え切らないメロディに抒情性を感じさせつつも、骨太なグルーブがストレートにかき鳴らされており、ゴツゴツとした荒っぽい感触があるのが今作の聴き所。エッジの立ったタイトで躍動感に溢れるロックサウンドは、この時代ならではの旨味でしょう。


STRIKER - City of Gold ★★ (2016-06-26 14:36:40)

NWOTHMと呼ばれる80年代型のHM/HRサウンドを自分たちの解釈で新たなる形で再提示してくれるバンドが2000年以降、その勢いはとどまる事無く出現していますが、彼らもその一群を担うバンドの一つ。ともすれば先人達のアイデア分解再構築しただけのスタイルもある中で借り物、拝借具合のやりすぎ感も少なく、非常に勉強しているなと納得させられる部分も多く、小手先のテクニックやテクノロジーで逃げない、ダイナミックな演奏と快活な楽曲は大いに聞き手を鼓舞し続けるでしょう。歌い込めるストロングなフロントマンがいるというのも最大の武器なのかもしれませんが、80年代型のやり方でも十分に今の時代に通用するというアイデアを持ち合わせているのが最大の魅力でしょう。アグレッシブなスピードナンバーからヒロイズム溢れるパワーメタル、そしてメロウな歌メロを配したミドルナンバーまで多種多様な楽曲を用意し、飽きさせる事無く聴かせる技量とセンスは流石ですね。個人的には小奇麗過ぎるので幾度興奮を覚えませんが、メタルを聴き始めの若い人には、このジャンルの側面を的確に伝える一枚としておススメの一品となるのではないでしょうか?泣きメロ成分とアグレッションさに拍車が掛ったのはプロデューサーにフレデリック&ヘンリックによるスタジオ、フレッドマンの仕業だな。


STRIKER - Eyes in the Night ★★★ (2015-11-10 13:58:52)

カナダのNWOTHMバンドが2010年にリリースした1st。ダン・クリアリーの強烈な歌声も激ハマリな①で早くもガッツポーズが出ます。スピード感を誘発する高速リフワークと華麗なツインリードの美味しさは往年の空気をそのままに体感してくれること請け合い、ごちゃごちゃとしたミックスが曲の良さやダイナミズムを殺しているのは残念ですが、それを補うだけのエネルギーに満ち溢れた熱き弾丸の如くと形容されるメタスピリットが息づく豪快さに、血沸き肉躍るあの音が詰まっています。シンプルなリズムを刻むベース、必要以上に叩きすぎないボトムを支えるドラム、その屋台骨の上に華麗なるツインリードが染め上げる王道サウンドをパワフルなハイトーンヴォイスが圧巻のパフォーマンスで演じきる、古くて新しい王道HM/HRに悶絶です。ワタクシなんざぁ、今作を聴き「おっさん日和ってんじゃないよ」とケリを入れられたような衝動を覚えましたね。


STRIKER - Play to Win ★★ (2018-11-16 11:11:00)

カナダの若手正統派HM/HRバンドによる5th。華々しい80年代的サウンドを主軸にメタルバンドならではの躍動感溢れるへヴィグルーブを引っ提げ勢いよく駆け抜けていきます。作り込みの上手さも先人達をお手本に今の時代に再提示、けして焼き回しのパロディに陥らないの強みだが、ややメインストリーム寄りに偏り過ぎたきらいはある。その辺りに評価も分かれそうですが、洗練されたメジャー級のサウンドが主食の方なら安心して手を出せる優良物件でしょうね。
堅実なギタープレイもメロディアスだしハードに迫っている。正統派という枠組みの中で自由奔放に振る舞う王道サウンドは、売れるぞと言うギラギラとした野心に満ち溢れている。


STRIKER - Stand in the Fire ★★★ (2016-06-25 14:42:18)

2016年リリースの4th。レーベルを離れ自主制作扱いの今作。そうはなっても当然楽曲のクオリティが下がる事はなく『Out for Blood』ではサックスの音色が聞こえたりと工夫も凝らしています。扇情的なメロディ、硬質なギターと派手にドライブするリズム、そこに折り重なるビックコーラスと非常に耳馴染みの良いサウンドを披露、嫌みにならないようメタリックな要素も残しつつレジェンダリーな先人達からの影響を飲み込みつつ、安易な焼き回しで終わらない王道スタイルをしっかりと踏襲、親しみやすさやと華やかさを際立たせつつ、深みのあるメロディとメタリックな要素を両立させたサウンドは見事。どの曲にもフックのあるパートを盛り込みパワフルだが、どこか日本人の心をくすぐる郷愁さもあり、今まで以上にメジャー感も増し確実にスケールUPしていますね。攻撃的なリフとリズム、その中からキャッチーでありつつ扇情的なメロディが嫌みなく飛び出してくるんだからたまりませんよ。それにギターオリエンテッドなスタイルってのもいい。印象的なフレーズで切れ込むツインギターのエネルギッシュなプレイには清々しい気分を味わえますね。11曲入りで43分ってのもいい。それにわりとテンポの速いノリがエエ曲も多いからライトリスナーに取っ付きやすい面もあるかと思いますよ。いい意味で大衆性を纏いつつ、攻めの姿勢を崩さないバンドの心意気に胸打たれました。


STRYPER - Even the Devil Believes ★★★ (2022-09-10 18:54:41)

再結成後はコンスタントにアルバムをリリースするベテランバンド。アルバムの中にバラードを3曲は盛り込み、ヒットチャートに送り出すという手法をいち早く取り込みシーンの中で成功を収めたメタルバブル期、その流れの中で彼らも音楽的な変遷を迫られたのだが、こうして時代が経ち、このバンドの音楽性にもはや揺るぎはない。もっと言えば、古典を好む岩盤層がシーンには存在しており、その忠誠心の高さというのか、経済的にも安定した年齢層を持つバンドは、無理に時代にすり寄る必要がなくなったというのが大きい。

ファットな音像とヘヴィグルーブもそこそこに、メロディをないがしろにしないアレンジ、そのバンドの真骨頂とも言えるメロディを大切にしたスタンスにブレはなく、単なる懐古主義では終わらないフレッシュな感性を持ち込むことで自分たちが築き上げた金看板を守り抜いている。少しでもモダンさがあるのはダメだという頑固一徹なマニアには勧められないが、切れ味鋭いツインギター、衰え知らずの美声、手に取るように分かりやすいクッキリとしたメロディラインを主張するバンドサウンドに揺らぎはありません。
盤石なる現代的ストライパーサウンドの凄み、オジサンが無理している感じが出ていないのが凄い。テクノロジー恩恵に頼り切らないのも素晴らしい。現役感の強いアルバムでしたね。


STRYPER - Fallen ★★★ (2021-03-14 20:04:28)

有名バンドのカヴァー大会にセルフリメイクもやり、自分達の本分を取り戻そうと邁進してきたストライパー。今作も多くのファンが期待しているようなメロディアススタイルを保持、美しいコーラスワークもしっかりと登場、ツボを押さえたアレンジは、今の時代性も無視することなく新旧の魅力を携えています。

このヘヴィなうねりが苦手と言う人もいるかもしれないが、新生サウンドの代名詞ともなっているので、ここまでくれば違和感はないですね。
個人的には、少々、アイデアの流用も気にかかる面があるのですが、逆に80年代スタイルを支持するマニアには安心材料となるでしょう。メロディを大切にしつつもヘヴィなグループが硬派な印象を後押し、ポッと出の新人には出せない百戦錬磨の貫禄をアピールすることに余念がありません。型のあるバンドが強いねぇ。


STRYPER - In God We Trust ★★ (2009-06-09 23:23:00)

ハードでヘヴィなものを好んで聴いていた青春時代に甘酸っぱい思い出の女の子からプレゼントされたのがこのCD、このアルバムを聞き込む事によりメロディアスな世界へと倒錯することになったような気がします、非常にコマーシャル性に富んだ内容でハードな曲ポップな曲バラードと上手く組み込みやりすぎ感満載でも僕は好きになりましたね。透明感のあるマイケル・スウィートの美声に酔いしれハレルヤと言いたくなります。スピーディーなナンバーやヘヴィなミドルナンバーがあればなお良かったのですが洗練度では今アルバムが一番でしょう。名曲①の為にも是非とも今アルバムを聴いて欲しいですねフックに富んだ良質なメロディの数々に惹き付けられるでしょう。メタルバンドがバラードでヒットチャートに食い込みメタルバブルを生み出した仕組みを踏襲したのが彼らが先駆者でしょうね


STRYPER - In God We Trust - Always There for You ★★★ (2009-06-09 23:29:43)

STRYPERらしい哀愁のハードポップナンバー
切れのないドラムがね
この美麗なコーラスワークに蕩けます


STRYPER - In God We Trust - In God We Trust ★★★ (2009-06-09 23:26:51)

個人的にはSTRYPERの曲の中でも一番好きなナンバーです
適度なハードさと洗練されたメロディ
それを彩るマイケル・スウィートの美声
晴れやかな気分になります
ドラムには腹が立ちますがでも好きです


STRYPER - In God We Trust - Lonely ★★★ (2009-06-09 23:30:46)

STRYPER必殺のバラードナンバー
聞き惚れますね


STRYPER - No More Hell to Pay - No More Hell to Pay ★★★ (2019-04-21 16:18:01)

再始動したストライパー
変な色気を出さずに等身大の自分達を表現している
地味だが落ち着いた音は安心して身を任せれますね


STRYPER - Second Coming ★★★ (2018-05-30 13:24:31)

初期の3作からセレクトしてセルフリメイクされた企画モノアルバム。彼ら再結成後は『Reborn』がアレだったんでマメにチェックしていなかった。しかし、今作前にリリースしたカヴァーアルバムを聴き、評価も改め今作を手にする事に、正直、セリフリメイクには、何を今更感はあるのだが、新曲を2曲追加した現代ストライパーに魅了。彼らの生命線とも言える叙情的なメロディと、壮麗なコーラスワーク、ハードな質感を残しつつもポップフィーリングを損なわないアレンジセンス、その本質を今作で再確認することに成功。相変わらずドラムは下手だなぁといった声や、オリジナルを聴けば良いと言われがちな原曲を崩さないアレンジなどに、不満もありそうだが、逆にオリジナルを尊重した作りにこそ、ファンの求める理想像を再現したというバンドの気概を感じ、素直に楽しめますね。
新曲もオマケ程度ではない魅力もあり、流れを壊していないのも好印象。その2曲からも彼らが、何を大切にしてきたバンドかが伝わるでしょう。紆余曲折を経て辿りついたSTRYPERサウンドの復権に安堵しますよ。


STRYPER - Soldiers Under Command ★★ (2009-06-14 21:59:00)

ハレルヤ万歳な歌詞と中性的なイメージにバラードソングと
甘さを指摘されることの多い彼らのアルバムの中でもっともハードな一枚
音質も良くないしドラムも好きになれないが、フックに富んだ良質なメロディと
切れのあるツインギターの絡み、艶やかなマイケルの壮麗な歌声とメロディに
拘った彼等の魅力に溢れた名盤です。
僕は英語も分からないから気にならないが当時は割と聖書を配るパフォーマンスも含め
物議を醸し出していましたが、この正当性の強い叙情派メロディアスハードサウンドの前に戯言は無用、正統派のHM/HRに興味のある方は是非とも聴いて欲しい一枚ですね


STRYPER - Soldiers Under Command - (Waiting For) A Love That's Real ★★ (2011-07-16 02:42:23)

キャッチーさと程よい湿り気が印象的
マイケル。スウィートのなせる技です


STRYPER - Soldiers Under Command - First Love ★★★ (2009-06-14 21:52:10)

マイケル・スウィートの甘い歌声に酔いしれます
珠玉のバラード


STRYPER - Soldiers Under Command - Makes Me Wanna Sing ★★ (2011-07-16 02:35:50)

ポップでアメリカンなナンバー
懐かしい感触です


STRYPER - Soldiers Under Command - Reach Out ★★ (2011-07-16 02:40:52)

メロディと壮麗なボーカルハーミニーを生かしたナンバー
らしいアレンジが映えます


STRYPER - Soldiers Under Command - Soldiers Under Command ★★★ (2009-06-14 21:38:14)

メロディアスかつアグレッシブなHM/HRナンバー
ハードなアレンジとメロディに拘ったSTRYPERらしい名曲です


STRYPER - Soldiers Under Command - Surrender ★★ (2011-07-16 02:45:34)

壮麗なボーカルハーモニーを生かしたヘヴィなミドルナンバー
これもストライパーならではのアレンジセンスが光ります
硬質な音と扇情的なメロディの融合が良いですね


STRYPER - Soldiers Under Command - The Rock That Makes Me Roll ★★★ (2011-07-16 02:39:39)

バリバリの攻撃的なハードロックナンバー
それらを彩る美しい歌声で染め上げる姿が個性的
ストライパーならではの名曲です
出しているサウンドが彼等ならではです


STRYPER - Soldiers Under Command - Together As One ★★★ (2009-06-14 21:42:43)

哀愁たっぷり叙情的なメロディに泣かされます
STRYPER必殺のロッカバラード
美しいハーモニーに涙を誘われます


STRYPER - The Covering ★★★ (2011-07-15 00:20:16)

1.SWEET「Set Me Free」
2.SCORPIONS「Blackout」
3.BLACK SABBATH「Heaven and Hell」
4.UFO「Lights Out」
5.KANSAS「Carry On Wayward Son」
6.DEEP PURPLE「Highway Star」
7.KISS「Shout It Out Loud」
8.OZZY OSBOURNE「Over The Mountain」
9.Iron Maiden「The Trooper」
10.JUDAS PRIEST「Breaking The Low」
11.VAN HALEN「On Fire」
12.LED ZEPPELIN「Immigrant Song」

ストライパーが上記の曲をカヴァーしています
イマイチなアルバムジャケットに食指が進みませんが
BLACK SABBATH「Heaven and Hell」にOZZY OSBOURNEだぞ
聖書配ってたんだぞ!罰が当たらんのか!?
興味本位で聴いていたのですが実に実直にカヴァーをしています
マイケル・スウィートの艶のある歌声は見事にはまっています
唄が上手ければ正統派サウンドの前に怖気づく必要などなし
ここまでストレートなHM/HRソングのクラシックナンバーを
上手いシンガーで聴ければ言うこと無しです
選曲の良さもあり楽しませて聞かせてくれました
トリプルボーカルも聞けたし、日本人ほどではありませんが
オリジナルに対するこだわりも見えます
こんだけ弾き倒すギターも今となっては貴重かなぁ
メタルなシャウトもカッコいいしね
個人的にはメタルの初期衝動に蹴りを入れてくれる良いアルバムでした
今の若い人にこそ聞いてほしい一枚ですね
普通のHM/HRの魅力を堪能出来るカヴァーアルバムです
メロディをしっかりと歌い上げることが出来るシンガーがいて
唄が上手いって言うのは大切ですよね


STRYPER - The Covering - God ★★★ (2011-07-17 01:04:56)

カヴァーアルバムのラストは自らの新曲
タイトルもまんまストライパー
かつての明るさではなく湿り気を帯びたメロディを
ミステリアスな風味で味付け
伸びやかなハイトーンを駆使し仕上げるメロディアスな佳曲
らしいね好きです
程よくエッジも効いているし
中盤のテンポアップするところなど凄くカッコいい


STRYPER - The Roxx Regime Demos ★★★ (2019-02-19 11:44:33)

ストライパーと名乗る前のロックスレジーム時代のデモ音源をリリース。このデモのタイトルが『The Yellow and Black Attack!』だったのが興味深い。当然ここから正規品へと羽ばたいているのだが、オリジナルとの違いを楽しむのが一番。そして何よりも完成度の高さに驚かされる。これならデモでもリリースしたくなるというものです。今作にクレジットがないのですがC.C. DeVilleが同時期に籍を置いていた事でも有名です。

大きな変化と言えば②がORIGINAL ROCK VERSIONと銘打ってあり、メジャーデビュー後のバラードとはかなり感触の違うモノとなっており、この辺りがマニアの心を擽りますよね。そして名曲⑧ですが、この曲だけはロックスレジームのデモに未収録で、いつ録音していたのか興味がありますね。

今作のオリジナルが1983年、このバンドはデモリリースの時点で音楽性が固まっていたという事実に驚かされる。メジャーデビュー後は麗しのルックスも生かし、ややソフト路線に装飾された感のあるバンドだが、ここで聴けるサウンドを聴けば、このバンドの本質に触れる事が出来るでしょう。メロディアスかつハードな本格派のスタイルを確立していた本物だった。


STRYPER - The Yellow and Black Attack ★★★ (2011-07-14 23:53:33)

今聴くとショボイ音質に萎えかえそうになるかも知れませんが
STRYPERのカタログの中でもアグレッシブかつメロディアスな正統派US産HM/HRサウンドを披露してくれます。奇抜なファッションに共感は出来ないが美しいメロディラインを彩る力強いハイトーンを駆使して歌い上げるシンガーは本当に魅力的で派手目の楽曲の中でしっとりとした質感を残します。メロディアスなサウンドが好きな方なら楽しんで貰えるでしょうね、華麗なハーモニーを生かしたメタルサウンドと華やかさのバランス感覚は1stとは思えない仕上がりを見せています。


STRYPER - The Yellow and Black Attack - Co'mon Rock ★★★ (2011-07-14 23:58:08)

直球勝負のUS産正統派HM/HRナンバー
マイケル・スウィートの張りのある艶やかな歌声が
タイトな疾走ナンバーの中で聴き手を魅了しています
一聴して耳に馴染む明快さも初期の彼らの魅力


STRYPER - The Yellow and Black Attack - From Wrong to Right ★★ (2011-07-15 00:03:44)

硬質な感覚を与えてくれる疾走ナンバー
メタリックなギターが懐かしい時代を感じさせてくれます
メロディアスさも絶妙


STRYPER - The Yellow and Black Attack - Loud 'n' Clear ★★★ (2011-07-15 00:00:32)

アルバムのオープニングを飾る小気味いいストレートな疾走ナンバー
80年代中期のメタルな感性を感じさせてくれます
艶やかな歌声は健在、ありきたりなメタルソングに感じさせないのが彼らの強みです