1982年にリリースされたBlackOutは、喉の手術という困難を乗り越えた名ヴォーカル、クラウスマイネの美しくパワフルなヴォーカルを、ルドルフシェンカーとマティアスヤプスの名ギターコンビネーションがサポートしたHR/HMの名盤。タイトル曲のBlackoutは最高だが、あともドラマチックな名バラード No One Like You 、二人のコンビネーションが見事に融合した名リフを聴く事が出来るNow! や Dynamiteなど名曲揃いだ。この時代のHMアルバムとしては是非押さえておきたい一枚。
キースオルセンをプロデューサーに迎えたアルバム。1つ1つの楽曲の完成度が高い。そのうえヒットポテンシャルの高い楽曲がたくさんつまっており充実した中身。その理由は外部ライターを導入したからで、バンドがサバイバルするにはいたしかたないわけで。『マンネリ打破』するのは容易なことではない。アメリカンマーケット向けの商品が見事に成功した実例。結構POPです。 名曲Wind Of Change、Send Me An Ange、Tease Me Please Meなどを収録。 Wind of Changeはまさにベルリンの壁崩壊とタイムリーであった。
ジャーマンHRの権化Scorpionsの1977年の作品です。2代目ギタリストのウルリッヒ・ジョン・ロートのギターはこの作品でも相変わらず快調で、「Steamrock Fever」「We'll Burn The Sky」「He's A Woman,She's A Man」,そして「Sails of Charon 」などの珠玉の名作で聴かれるギターソロはもはや「神ワザ」と言っても過言ではないでしょう。
Eagle Heart は HM/HR の枠組ではなくオリコンをにぎわすような POP の世界でも十二分に通用するキャッチーなナンバー。Find Your Own Voice, Learning to Fly は Stratovarius の Epsisode 以降確立されているトレードマークのような音。Speed, Power, Melody といった3種の神器を兼ね備えた多くのファンが望む音なのではないでしょうか。 今回のアルバムの最大の特徴はいわゆる大作が多く入っていること。解説には Timo T.のソロ Hymn to Life からの流れといったことが書かれていたけど、ここに今の Timo T. の内面、そしてアルバムの壮大なコンセプトが現れわれている。ちょっと難解な感はあります。
テスタメントの第1Stアルバム『レガシー』と第2Stアルバム『ニュー・オーダー』の曲を集めた再現したアルバム。音圧、演奏、音質ともにパワーアップ。このアルバムでは今はデス声に変わってしまったヴォーカル、チャック・ビリーが初期の頃の声で歌っています。全曲オススメだがOVER THE WALLは特にやばい
デビュー作「THE LEGACY」はTESTAMENTの中、いや、スラッシュ・メタルの中では絶対歴史に残るアルバムでしたが2Stアルバム「THE NEW ORDER」も負けていません。「THE LEGACY」では伝統的メタルを聴かせてくれましたが、こちらの方はよりスラッシュ度が高くなっています。歌詞は核戦争後の地球を描いていてダーク的な歌が多いです。ライブで演奏される曲が結構収録されています。また、1Stアルバムに続いてかなりメロディアスです。 確かに「THE LEGACY」は最高作と言ってもいいのですがこちらの「THE NEW ORDER」も傑作です。
前2作でフューチャーされたシンセサイザーは今回はなく、キーボードは9でピアノ が使われているのみです。全体的にギター主体の熱いサウンド。アルバムはスケールの大きい Poundcake 、圧倒的なパワーのJudgement Day 、つい一緒にサビを歌ってしまいそうなRunaround 、ピアノが美しいRight Now 、ポップなTop Of The World など捨て曲なしの完成度を誇っています。3作目にして遂にSammyの熱いボーカルとエディのトリッキーなギターが溶け合ったという感じです。90年代最高のアメリカンロックアルバムです。