76年発表の5thアルバム。 ファンなら誰でも知っていますが、マイケルのいる70年代UFOはどれも傑作。これと前作は知名度でいえばイマイチかもしれませんが、内容は文句なしに◎なのです。 「I'M A LOSER」から「CAN YOU ROLL HER」への繋がりは何時聴いてもゾクゾクするし、名曲「ON WITH THE ACTION」は言うまでもなく凄いし、ラストのスペーシーな「MARTIAN LANDSCAPE」まで残らず良い。 頻繁に聴く作品です。
80年発表の1stアルバム。邦題「BLIZZARD OF OZZ~血塗られた英雄伝説」。 名作と呼ばれるあらゆるROCK作品の頂点に君臨する、正に「聖典」。オジーとランディーの二人の天才が作り出した本作は、当然全曲が名曲。未だに収録曲の半数以上が、ライブでの重要なレパートリ-を占めています。「MR.CROWLEY」「REVELATION」の神々しさを前にすると、他のいかなる楽曲も色褪せて見えてしまうほど。 わたしは今でこそMANOWAR最高!などと言っていますが、オジーに対する絶対的とも言える敬意は、やっぱり何時までも変わりませんね。
81年発表の2ndアルバム。1stと同じくROCK作品の最高峰。 ライブで演奏されるものは少ないものの、オジーとランディーという史上最強コンビが作り出す楽曲は、当然の如く名曲揃い。 わたしはROCK世界に足を踏み入れたばかりの頃、運良くすぐに本作と出会えたのですが、それこそ朝から晩まで聴き惚れていました。おかげで「OVER THE MOUNTAIN」「DIARY OF A MADMAN」等のメロディーは、今ではすっかり体に染みついています。一番大切な時期に本作に巡り会えた幸運に唯々感謝するのみ(1stとライブもね)。 ところで、年を重ねても毒を吐きまくり、相変わらず尖っているザックですが、オジーやランディーの話になると尊敬を全面に出すその姿は、ファンとしてとても嬉しいですね。
81年発表の10thアルバム。 シンセが全編で活躍する不思議なメロディーの楽曲が満載。BLACK SABBATHとはまた違った魔術的な魅力が味わえます。収録曲は全て一貫性があり、アルバムとしてのまとまりも非常に良く取れています。神秘的な3曲目「VETERAN OF THE PSYCHIC WARS」は絶品。 「タロットの呪い」同様、文句なしの傑作。
76年発表の4thアルバム。邦題「狂熱の蠍団」。裸の少女、という超強烈なジャケットが凄い。 本作は初期SCORPIONSの傑作と言われてますが、個人的に初期作品の中では一番思い入れのない作品です。というのも、ウリの歌うヘンテコな2曲がとにかく本作の印象を悪くしているからです(笑) それ以外はいつも通り最高だと思います。1曲目「PICTURED LIFE」は、「FLY PEOPLE FLY」と並ぶ超名曲。ひたすらくら~い「YELLOW RAVEN」とか、疾走感溢れる「CATCH YOUR TRAIN」とか、ホントに良い曲ばっかり。やっぱり初期SCORPIONSは最高ですね。
93年発表の、初期UFOのコンピレーション盤。 迷作1st・2nd収録曲の他、シングルB面の曲やらドイツ限定でリリースされた曲などが加えられた面白い内容。マイケル加入直後に録られたらしい「GIVE HER THE GUN」と「SWEET LITTLE THING」は、初期UFO特有のノホホ~ンとした田舎臭い雰囲気ながら、マイケルのチョーキングが所々で顔を出す変な曲で、興味深い。 久しぶりに「C'MON EVERYBODY」聴いたけど...、やっぱり初期UFOは良い(笑) ボルトン先生万歳!(^o^)今何してんですか先生?
METAL KING・MANOWARのカヴァー。 さすがにインスト群は安定しています。ヴォーカルはデス声なので、原曲ほど迫力は感じません。 何より、今若者に人気のARCH ENEMYがMANOWARをカヴァーしたという事実が嬉しい。これをきっかけに、MANOWARに興味を持ってくれる人が増えてくれるとなお嬉しいな。
74年発表の3rdアルバム。マイケル・シェンカー加入第1作目の歴史的名作。ヒプノシスによるジャケットアートが実に見事。 最高傑作かどうかは分かりませんが、個人的に本作「現象」は、マイケルが生み出した輝かしい名作群の中でも一番惚れています。泣きのギターが余りにも美しい永遠の名曲「DOCTOR DOCTOR」と「ROCK BOTTOM」の2曲は、とにかくロックファンを自称するなら絶対に聴かなくてはなりません。わたしはまだUFOのライブを体験したことがないのですが、先のIRON MAIDENのDANCE OF DEATHツワーで、バンド登場前「DOCTOR DOCTOR」がかかって、あまりの嬉しさに声が裏返るくらいでっかい声で歌った覚えがあります。 本作の凄いところは、この2曲をしても全体の魅力の半分しか担っていないところにあります。知名度こそありませんが、それ以外の曲も負けず劣らず実に味わい深いのです。英国印の哀愁美を体の芯まで感じさせてくれる、アコースティカルな「CRYSTAL LIGHT」「SPACE CHILD」「TIME ON MY HANDS」「QUEEN OF THE DEEP」。ああああ~もうとにかく素晴らしい。これを聴きながら冬の川縁を散歩する時の喜びと言ったら、もう言葉になど出来ません。 とにかくこれは一人でも多くの方に聴いて欲しい。ホントに凄いんだから。
ネタの尽きないおもしろバンド・MAJESTYの2002年発表の2ndアルバム。 ドラマーのロックスターがいきなり脱退しているのが笑えます。だめじゃん。 BURRN!誌2003年3月号に本作のレビューが載っていますが、案の定というか、ボロクソに言われてます。で、点数は68点と(笑)原因はやっぱりメタルさんの歌唱にあるでしょう。1曲目の第一声から外してるもんなぁ、この人(笑)曲はカッコいいと思います。 ところで何故MAJESTYがMANOWARの関連アーティストに登録されているかというと、本作収録の「HEAVY METAL」という曲で、何と!ロス・ザ・ボスがギターを弾いているからなのです。何故に!?一聴してロスだと分かるソロでの速弾き。やっぱりカッコイイね!ロスは個人的にMANOWARの歴代ギタリストの中で1番好きです。戻ってきてくれないかなぁ...。 ちなみに、友人にも本作を買わせたのですが、最初は「イイ!」と言ってたくせに、今では「だまされた!」と言ってます(笑) ロックスターの勇姿と名曲(?)「HAIL TO MAJESTY」目当てなら1st「KEEP IT TRUE」、ロスのプレイを聴きたいなら本作、純粋な完成度の高さから言えば3rd「REIGN IN GLORY」がオススメ。まあどれも熱烈なMANOWARブラザー限定対象ですが。マニアックな作品なので、専門店でないと入手困難です。
本作は、MCAメジャー・デビュー前の1stアルバム「LIGHTNING TO THE NATIONS」(80年)に、7曲のボーナスを付けた作品。真っ白なジャケットが印象的。 METALLICAの原点ともいえる作品。疾走ナンバー「THE PRINCE」「IT'S ELECTRIC」「HELPLESS」の3曲を聴くだけで、いかにMETALLICAがDIAMOND HEADから多大な影響を受けているのかが窺い知れるでしょう。 あくまでミドルテンポが主体の2nd、3rdとは違い、NWOBHM然とした荒々しい疾走ナンバーが多く収録されています。「THE PRINCE」「IT'S ELECTRIC」「HELPLESS」はNWOBHMを象徴する名曲。しかし複雑な構成はこの頃から顕著で、「SUCKING MY LOVE」という曲に至っては9分半もあり、飽きずに聴かせるその巧みさに驚かされます。勿論先にあげた3曲も唯のスピードナンバーにあらず。「LIGHTNING TO THE NATIONS」「AM I EVIL?」も収録されていますが、2ndとは別テイク。同じNWOBHMバンド・SAVAGEのような荒々しさを持ったこちらのテイクもカッコイイです。 文句なしの名盤。METALLICAファンはとりあえず聴きましょう。本作を気に入ったら2nd、3rdも是非。超名作ですよ。
元ANGEL WITCHのメンバー2人、そしてLION~BAD MOON RISINGのカル・スワンが結成したTYTAN、85年発表の唯一のアルバム。本作は82年に録音されたものですが、83年にバンドが解散してしまいお蔵入りとなり、85年にリリースされた作品です。 21世紀を迎え、発売から十数年経った今になって、念願の、待望の初CD化(再発ではない)である。しかも国内盤!!長かった...が、何はともあれオメデタイ!! 戦士を描いたジャケットアートがカッコイイ本作は、1曲目からNWOBHM屈指の名曲「BLIND MEN&FOOLS」が飛び出す。動き回るベースに、カル・スワンのクールなヴォーカルが乗る。スピード展開も目まぐるしい。文句なしの名曲だ!2曲目「MONEY FOR LOVE」、3曲目「WOMEN ON THE FRONTLINE」とそれ以降も佳曲がどんどん出てくる。ヘンテコな構成の5曲目「BALLAD OF EDWARD CASE」も面白い。 ビックリするくらい高品質なNWOBHM作品。この機会に是非どうぞ。
75年発表の3rdアルバム。邦題「復活の蠍団」。ジャケットアートは性行為を思わせるものとして発禁になった国もあるらしい...。 2nd「FLY TO THE RAINBOW」同様、凄く好きな作品です。「IN TRANCE」「人生は川の如し」「生と死」「日暮れ時の風」「NIGHT LIGHTS」における悲嘆にくれるダークさが堪らなく味わい深い。こんなにも暗い曲なのに、聴き手をうつな気持ちにさせることなく、美しさを感じさせてくれるのが凄い。深みのある名曲です。しかし凄いタイトルだ、人生は川の如しだなんて...。 まさにロボットを連想させるカクカクと角張ったリズムを持つ「ROBOT MAN」、ルドルフのギターリフが印象的な「TOP OF THE BILL」も素晴らしく、捨て曲なしと言えるでしょう。ウリの歌う「SUN IN MY HAND」は好みの別れるところかもしれませんが、ギターが良いので目をつぶりましょう(笑) わたしはアルバム全体を覆うダークさが気に入っていますが、これは聴き手を選ぶ音かもしれませんね。
74年発表の2ndアルバム。邦題「電撃の蠍団」。足にプロペラを付けて飛んでる人、というワケの分からないジャケットアートが印象的。 SCORPIONSの初期作品は全て大好きで甲乙付けがたいのですのですが、わたしは「IN TRANCE」と並んで、本作が特に好き。決め手は何と言っても名曲「FLY PEOPLE FLY」が収録されているから。演歌ロックと言っても過言でないこの曲は、クラウスの素晴らしいヴォーカルとウリの徹底的な泣きのギターが味わえる哀愁歌で、日本人の琴線に触れるメロディーは一度聴いたら忘れられません。 その他の曲も堪らなく美しい。凡曲は1曲もありません。 初期SCORPIONSは陰りのある哀愁美が持ち味で、ウリ脱退後のキャッチー路線、「LOVE AT FIRST STING」辺りにハマった人が本作を同じく好きになれるかどうかは分かりません。しかし初期時代、彼等が日本で圧倒的に支持されていたことから分かるように、わたし達日本人に訴えるメロディーを持ち合わせていることは確かです。是非一度お試しあれ。
MANOWARみたいな徹底的にドラマティックなメタルを志すジャンルをEPICメタルと呼ぶのですが、このバンドもその中の1つ。CIRITH UNGOL、MANILLA ROADらと並び、EPICメタルの元祖として一部マニアの間で崇められています。 本作は82年発表の1stアルバム。邦題は確か「危険地帯」だったと思います。で、内容ですが...これはマジで危険地帯で、とても一般リスナーにはオススメ出来ません(笑)とにかくヴォーカルが酷すぎです。歌えてるトコは歌えてるのですが、「キャン!」と甲高く鳴くシャウトが余りにも情けなく、浮きまくっているのです。最初聴いた時HELICONを連想しましたが、実際HELICONの数倍は奇妙です。楽曲アレンジも甘く、安っぽすぎ。もの凄くBな内容です。 VIRGIN STEELEというカッコイイバンド名、上半身裸で剣を掲げる勇ましいメンバーフォト、何だか雰囲気の良いジャケットアートにかなり期待をしていたのですが...こりゃダメだぁ(笑) しかしクラシックを取り入れた「MINUET IN G MINOR~DANGER ZONE」、バラード「STILL IN LOVE WITH YOU」、ソロで頑張る「CHILDREN OF THE STORM」あたりは、詰めの甘さが目立つものの、なかなか良い線行っています。基本的に危険地帯なのでB級好きな方以外は手を出さない方が良いですよ(笑)
85年発表の4thアルバム。ジャケットは穴の開いた門を前に佇む戦士(?)の図。 NWOBHM的だった3rdとは違い、大作主義がいよいよ顕著に表れてきた作品です。前作と比べヴォーカルのメロディーが圧倒的に弱く、正直なところ買った当初は「こりゃダメだ」と思ったのですが、聴き込み後の今としては、B級メタルものとしてはそれなりの内容かと思い直しています。MANOWARの「THE DAWN OF BATTLE」からメロディーを取り去ったような1曲目の「METALSTROM」、2分弱にも拘わらず大仰メタル以外の何物でもない、といった感じの「OPEN THE GATES」、パワフルな「WEAVERS OF THE WEB」らを筆頭に、いろんな大仰メタルが収録されています。各インストパート、結構頑張っております。 ただしメロディーが弱いのであくまでマニア向けです。このバンドに興味のある方は、まずは取っ付きやすい3rdをお試し下さい。あちらは文句なしに秀作ですので。
TOKYO BLADEの元メンバー(ヴォーカル、ベース、ドラム)が結成したバンド・将軍(笑)の1stアルバム。86年発表。 ジャケットに描かれているのは獅子舞なのですが、獅子舞は獅子舞でも日本のではなく、どう見てもインドネシアのバロンの方。なんでやねん(笑)勘違いってヤツでしょうか。本気でウケ狙いだとしたら相当のやり手ですね、この人ら。 わたしはTOKYO BLADEの元メンバーのバンド、というよりも将軍という名前にヤラレ、100%興味本位で買ったわけですが...ビックリです。何と本作は捨て曲なしの好盤なのでした。1曲目「TOO MUCH IN LOVE」からいきなりキテます。この哀愁美、まさにTOKYO BLADEの再来!本作こそ真にTOKYO BLADEの2nd「闇を裂け」に続くアルバムだ! 疾走系は少ないですが、「SOMEONE TO LOVE」のようなミッドテンポの楽曲を思い出して下さい。ああいう感じの良質で哀愁味たっぷりの楽曲が目白押しなのです。 アランのヴォーカルは相変わらず音程が甘いものの、哀愁のコーラスは絶品。ギターも派手さこそありませんが、ツボを押さえたプレーで貢献。 TOKYO BLADEファンはとりあえず必携の好盤!将軍って名前だけにつられて買ったとしても損はありません。未CD化ですが2ndも結構良いらしいです。CD化してよ将軍様~。
84年発表の唯一のアルバム。 同じ北欧のバンド・SILVER MOUNTAINと同じく、DEEP PURPLE・RAINBOW影響下のサウンド。しかしそれだけに止まらず、フラメンコギターがあったり、オーケストラを使ったりと幅広い音楽性を誇っています。加えて、プログレッシブロックっぽい側面を強く持ち合わせています。キーボードの使い方が非常に新鮮。HR/HM作品としてはとても珍しいものです。 「北欧の戦士」(邦題)、ま~何て魅力的な作品なのでしょう。まず捨て曲が全然ない。しかも名曲揃いで個性的。若干ヴォーカルが不安定というだけで、他は本当に文句の一言もありません。本作を1曲目「HOWL IN THE SKY」だけ、とする評価が結構あったりするわけですが、私はそうは思いません。確かに「HOWL~」は北欧メタル屈指の名曲。でも、それ以降も味わい深い名曲ばかりであるぞ! これはお世辞抜きでEUROPE、SILVER MOUNTAIN、TNT、220VOLTらに次ぐ北欧メタル必聴作品だと言えます。以前は幻のアイテムでしたが、今なら1000円出せば楽々買えますので、是非!というか絶対!聴いてみて下さい。