「WILD FRONTIER」と双璧を成す傑作。82年発表。 英国産HR/HM作品の観点から観ても、文句なしに最高峰。 バラード「FALLING IN LOVE WITH YOU(邦題/思い焦がれて)」がとにかくとにかくイイ!!個人的には、あの超名曲「SPANISH GUITAR」と同等かそれ以上に好きです。 最近ボーナストラックとして収録された「LOVE CAN MAKE A FOOL OF YOU」も、なかなかの秀曲。
GARYお得意の哀メロが殆ど聴けない点が、本作が今ひとつパッとしない最大の原因かと思います。 リマスターすれば改善されるかもしれませんが、音にダイナミックさが感じられない点もマイナス。 以上の理由から、アルバムとしての評価は並程度になりますが、サビのコーラスと日本的音階を持つソロがカッコイイ「HIROSHIMA」と、哀愁のバラード「REST IN PEACE」(GARYのバラードにハズレなし!)の出来は非常に良いので、ファンなら素通り出来ない作品ですね。
「CORRIDORS OF POWER」発表以前のライブ盤。83年発表。 「SUNSET~パリの散歩道(Vo.無し)」を聴くと、彼が「世界一ギターを歌わせる男」だということが毎度のように再認識出来ます。一度生で聴いてみたいものですね~。 OZZYの「TRIBUTE」でお馴染みの、トミーのお決まりドラムソロも聴けます。
GASKIN、NWOBHM勢の一バンドとして雑誌に名前が出てくる度に「いずれ聴いてやる」という使命感に駆られたものです。しかし誌面に登場するのはいつも他バンドの新作レビューの比較対照としてのみであって(音楽性がGASKINに似ている、とか。そんなこと言われても、わたしら若いリスナーには何の参考にもなんないよってば)、GASKIN自体がどんなバンドであるかというのは全く語られていませんでした。その未知数さが好奇心を長きに渡って持続させ、この度ついに手にすることが出来たわけです。 それにしてもGASKIN、変な名前です。数ヶ月前までは「ダスキン」だと本気で思いこんでました(モップかい)。友達に「GASKIN買った」と言ったら「ガストン?」と言われ、「それじゃ人の名前じゃんか」と突っ込んだその日の夜、PAUL GASKINなる中心人物の名前から取ったバンド名だと知り、唖然。ホントに人の名前だったんですね(-_-) わたしと同じようにNWOBHMに強い憧憬を感じている10~20代の方々。GASKINはなかなか素晴らしいバンドです。TYGERS OF PAN TANG、DIAMOND HEAD、TOKYO BLADEらを揃え終えたら、このGASKINも是非体験してみて下さい。絶対満足出来るはずですよ。
ギター弾きまくりのアルバムタイトル曲。 軽やかにメロディアスに疾走し、サビの分厚いコーラスも魅力的です。でもこの曲はそのままの調子で終わらず、尻尾の方で突然変なメロディー炸裂。最後まで聴き手を飽きさせません。 知名度は低いでしょうが、NWを代表する名曲の1つですね。 「THE DAY THOU GAVEST LORD HATH ENDED」と繋げて聴くと、感動もより深し、です。
わわ!!何だこの曲は!? 余りの壮大さにビックリ!!まるでMANOWARじゃないの!! 1分40秒ほどのドラマティックこの上ないクラシックテイストなインスト。 次曲の「END OF THE WORLD」を大いに引き立てています。 思うに、これは元ネタがある曲なのではないでしょうか。確信はないですが、この曲だけ妙に異質です。 いや~ビックリした・・・。凄い不意打ちですよ、これ。
LIONHEART、SHYといったNWOBHMのメロディー重視派の先駆けとなった80年発表の1st。 「GRAND PRIX」、もしくは「THE FIRST ALBUM」というのがホントのタイトルらしいです・・・て、いや結局どれがホンマのタイトルやねん! 「KANSASみたいだなー」というのが第一印象。他のメロディー重視派バンドにも同じことが言えますが、所謂NWOBHMらしさは微塵も感じません。メロディアスハードの中では王道なんですが、NWOBHMの範疇で考えると異端ですね。 UFOの「LOVE TO LOVE」と兄弟分みたいな「WHICH WAY DID THE WIND BLOW」には、かなり驚きました。物凄く壮大。 メロディアス系のプログレ、メロディアスハード辺りが好きな方に「こんなのもあったのか!」と喜ばれそうな秀作です。 もうちょい憂いのあるメロディーだったら、もっと好きになれたかな、個人的に。
超絶ヴォーカリスト・スティーブ・グリメット率いるバンドの83年発表の1stアルバム。 「SEE YOU IN HELL」が有名ですが、全8曲、どれも同じような曲です。わたしなんかは1曲目の「DEAD ON ARRIVAL」の方が好きかも。 音質は悪いし曲にバリエーションもありませんが、それでも本作は輝かしいNWOBHMの名盤であるのです。 それはスティーヴ・グリメットの歌唱を聴いてもらえばすぐに納得してもらえるでしょう。ホントにこの人はとんでもない。どんなに平凡な曲でもスティーヴが歌うと輝きを増すのです。ハルフォード、リッパーなどのハイトーン系が好きな人は一撃で殺られること間違いなし。 ギターもネタが少ないものの、結構カッコイイです。 NWOBHMの名盤、必聴!!
「UNLEASHED IN THE EAST」と双璧を成す、涙なしでは聴けない大名作。 熱の入った演奏に負けぬほどのオーディエンスのテンションが凄まじい。何だこの臨場感は!! 「復讐の叫び」の流れを再現した「HELLION~ELECTRIC EYE~RIDING ON THE WIND」が本当にヤバイ。最高だ! 本作の孤高性はファン達の間でこれから先、永遠に語り継がれるだろう。
1曲目「WHO WILL YOU RUN TO」を聴くと、どうしてもYNGWIEの「THE ONLY ONE」を思い出してしまう・・・。メロが同じ。 前作にあったようなハードナンバーが皆無なのはやはりHR/HMファンとして残念ですが、良い曲が多いので特に文句もありません。 この頃のHEARTの作品は、内容が良い上に中古でとても安く買えますから、まったく有り難いことです。
93年発表の1stアルバム。 一応ジャーマン系のバンドと捉えられているらしいですが、HELLOWEENに代表されるツーバスドコドコ(笑)の所謂ジャーマンタイプの楽曲は「FIGHT FOR YOUR FAME」1曲のみ。殆どがアメリカのバンドのように、明るくメロディアスで軽快な楽曲です。こんなこと言うとファンの方から反感を買いそうですが、メロスピ・ジャーマン系にありがちなスピード一辺倒スタイルにウンザリしているわたしにとって、これは救いでした。楽曲アレンジなどでB級くさい部分もありますが、親しみやすさはA級。 このバンドの売りは、何と言ってもギターでしょう。個性的で取っ付きやすいメロディーをスピーディーに弾くスタイルは非常に好感が持てます。 そして次にヴォーカル。ロブロックをちょい彷彿させる良い感じのハイトーンなのですが、どことなく妙な歌い方をします。その妙さが何故かハマるのです。きょきょきょ~♪ どの曲も良いのですが、わたしは特にROCK'N'ROLLナンバー「VICTIM OF LOVE」に惹かれました。 200円とか300円とかで売られているような悲しい作品ですので、見つけたら買ってあげて下さい(笑)