元祖POWER METAL BAND・RAVENの83年発表の3rdアルバム。 本当に[パワーの塊]のようなアルバムです。この魅力はMANOWARの「LOUDER THAN HELL」にも通じます。タイトでヘヴィーなリズム隊(何とドラマーはアイスホッケーのメットを被っている!!やるね!)、エッジの利いた激カッコイイギター、ヴォーカルの狂気的なスクリーム。...いやはや噂には聞いていましたが、これほどまでに凄いバンドだとは夢にも思ってませんでした。ALL FOR ONE、RAVEN3銃士恐るべし。 前2作で「速いだけ」という酷評を受けたらしく、それで意識的にミッドテンポの楽曲を収録した、とのことらしいです。そのミッドテンポの楽曲ですが、ACCEPTを彷彿させる戦車の如き重量感を持ち、やたらカッコイイのです。勿論スピードナンバーも必殺の出来映え。ボーナストラックに収録されているACCEPTのウドがゲスト参加した「BORN TO BE WILD」も聴きモノ。 捨て曲なし、それどころか名曲尽くしの名作。必聴!!やばいよ~
2003年発表の1stアルバム。イタリア出身。 大仰メタル(EPIC METAL)の巨頭、MANOWARとCIRITH UNGOL(!)を師と仰ぐピュアメタル集団で、MANOWAR同様「偽りのメタルに死を!」をスローガンとしている。しかもメンバー全員がMANOWARのTシャツを着て演る、いや、殺るのです。この並外れたド根性ぶり、尋常ではありません。 本作はローマ帝国を題材としたコンセプト作。映像的な序曲①から②に繋がるドラマティックさは圧巻。これを聴くためだけに買っても損はないです。イントロで聴ける「ウオォォォ!!!」の咆哮は鳥肌もののカッコ良さ! 他にも、起伏ある構成と歌メロが素晴らしい⑤や、CIRITH UNGOLのカヴァー⑬「DEATH OF THE SUN」も良い。 ただし同タイプの楽曲(疾走系)が多く、2、3曲聴くとお腹いっぱいになってしまうのが非常に残念。アルバム通して聴くのはかなり辛いです。せっかくの魅力を自分で台無しにしちゃっている感じ。 しかし1曲1曲はホントにカッコイイし、MANOWAR弟志願バンドの中ではダントツの好感度なので、2ndでは是非とも頑張ってほしいです。MANOWARで例えるなら、「EACH DAWN I DIE」のような戦車の如く重量感のあるミドルテンポの楽曲、それと「HAIL TO ENGLAND」のような一緒に歌える曲、そして「THE CROWN AND THE RING」のような聖歌タイプの楽曲がほしいところ。 薔薇十字軍に光りあれ!!!DEATH TO FALSE METAL!!!
86年発表の2nd。 ジャケットアートの殺傷能力、極めて高し。 勢い任せの序盤が最高。「WE ROCK ALL NIGHT」は結構な佳曲。 一転、3曲目からはずっとミドルテンポが続く。 悪くはないですが、このバンドはどう考えてもスピーディーな展開をする方が性に合っているので、その点どうしても物足りなさを感じてしまいます。
82年のデビューシングル曲「HEADS WILL ROLL」の段階で、SATANは十分カッコ良かった。そのまま行ったとしても、かなりの作品を残してくれたに違いありません。 しかし希代のヴォーカリスト、ブライアン・ロス加入により更なる進化を遂げ、発売より数十年経つ今なお語り継がれる英国産メタルの傑作がここに誕生した! ロスのウェットで翳りある歌唱、そしてここぞ!という盛り上がり時にみせる狂気のファルセットシャウトが、邪悪且つスピーディーなツインギターと混ざり合って次々と披露される名曲の数々!!「BREAK FREE」「TRIAL BY FIRE」もうサイコーッ! この後、SATANは才能がありながらもノドが弱くツアーをこなせないロスを解雇。バンド名をBLIND FURYと改め、本作の第二章とも言える名作「OUT OF REACH」を発表。 一方ロスはBLITZKRIEGへと戻り、SATANにも負けぬ名作「A TIME OF CHANGES」を発表するのだった・・・。
スタジオ作としては最も有名なSAXONの4thアルバム。 でも有名な割に地味な楽曲がやたら多いのです。「OUT OF CONTROL」「PLAY IT LOUD」「AND THE BANDS PLAYED ON」「MIDNIGHT RIDER」、そしてタイトル曲である「DENIM AND LEATHER」、満遍なく地味。地味なれど、これが実に良いのであります。 「MIDNIGHT RIDER」、うん、この曲が特に素晴らしい。タイトルからしてSAXONのテーマって感じですし、目一杯メロディアスなギターが凄く泣ける。本当にこの曲は良い。目頭が熱くなる...!! 渋い名盤。この渋さを分かって欲しいです。