世界で3000万枚以上を売り上げているといわれる本作。何故か日本じゃ廃盤なのね…。 ミュージカル脚本家(!?)、鬼才(奇才?)ジム・スタインマンが、ピーターパンをモチーフとしたミュージカル、『Neverland』の核となる曲をロックアルバムで出そうという、謎の計画を実現させたのがこのアルバム。プロデューサーにこれまた奇才トッド・ラングレンを迎え、77年に出されたこのアルバムは、アメリカでの最高位は13位だったが、19ヵ月もチャートに残り、イギリスに至っては471週もチャートインし、大ヒット。ミートローフの見た目もモンスターだが、アルバムもモンスター化。 ジム・スタインマンの大げさな曲作りは、仰々しいミートローフの歌い方が一番しっくり来る。このアルバムを気に入った人ならば、81年に出されたジムの唯一のソロ作、『Bad For Good』は必ず気に入るはず。そもそもミートローフの2作目として製作されたこのアルバムは、ミートローフが喉を壊すなどのトラブルで、急遽、ジム本人が歌ってしまったというエピソードがある。ちなみにジムの歌い方は、何故かミートローフソックリ。『地獄のロックライダー2』に繋がる作品なのでお勧めです。 なお、ジムのほかの代表作としては、 ボニー・タイラーの全米No.1ヒット曲、「Total Eclipse of the Heart(愛の翳り)」 エア・サプライの「Making Love Out of Nothing at All(渚の誓い)」 バリー・マニロウの「Read 'Em And Weep(涙のラストレター)」 セリーヌ・ディオンの「It's All Coming Back to Me Now」 などがあります。