音的には「Lost in reverie」の幻想的・絵画的な音の響きをそのまま継承した感じですが、この作品はEPと言う事もあってか、アルバムよりも分かりやすいメロディが多いです。また、3曲ともにIhsahnが持ち前の絶叫を轟かせるパートがあるので、PECCATUMの作品に手を出そうか迷っているブラック好きの方はこの作品をまず案内役として聴いて、それからアルバムの深遠な世界観へと踏み出すのも良いんじゃないかと思います。 この作品は割と一曲一曲が短く、コンパクトな作りになってますし。
多くの人を待たせたであろう4th。 3rdからは…6年ぶりになるのかな?私はリアルタイムで3rdを聴いたわけではないので それほどでもないですが、ファンの方は相当待ち焦がれたんじゃないでしょうか。 帯や雑誌の評論を見ると、「ポジティブなエナジーに満ちた快作」とこのアルバムを 褒め称えているものが多かったんですが、歌詞をちらっと読んだだけでも「トレント、 本当に大丈夫?」と心配になってしまいます。 特に「Getting Smaller」なんて聴いていて怖くなる程の内省的な暗さで、詞を読むだけで 雑誌のインタビューでは「ポジティブになった」と言わされてるんじゃないのかな…と、 余計な心配をしてしまいます。確かにサウンドは繊細さはそのままに、今までと比べると 随分とスッキリした印象で、「Know What You Are」「The Hand That Feeds」のような キャッチーな曲もあります。が、「All The Love In The World」や「Beside You In Time」 と言った曲はやはり今まで通りの壊れそうな、どこか頼りなげな雰囲気があります。 もちろん作品としては好きなんですが、相変わらず作った人の精神状態が心配になるアルバムですね… ちなみに歌詞カードは入っていなくて、「ウェブサイトを参照のこと」とありましたが、 こういう趣向は正直止めて欲しいかな…歌詞を印刷するの面倒だし、アートワークも無いし。
SatyrことS.Wongravenが自国ノルウェーへの愛情と、自分の持つ音楽性でフォークをやりたいという渇望から、FenrizことBerr NagelとRueslattenを誘い立ち上げたプロジェクト。 SATYRICON、DARKTHRONE、THE 3RD AND THE MORTALといった有名バンドのリーダーが結託し、独特な音楽をやっていましたが、アルバムを1枚しか残していないのが惜しい所。