そして、この作品を超がつく程の名盤たらしめていると思うのが名曲⑪の存在。もしかしたら、ブラック黎明期の名作とされるMAYHEMの「Freezing Moon」やEMPERORの「I Am The Black Wizards」にすらも匹敵するくらいの名曲かもしれません。全体的にクオリティが高いアルバムですが、この曲によって作品が更なる高みへと引き上げられているように感じました。ただ、SE的な曲はもう少し短くして欲しかったかもしれません。雰囲気は凄く出ているんですけど、多いし5分もいらない気がします。
Nergalの声にいつにも増した怒りが感じられる曲。 詞はイギリスの文学史に名を残す詩人Swinburneの「Atalanta in Calydon」から引用されていますが、考えることをしない者をその詞の中で批判したというSwinburneと、「No Sympathy For Fools」という曲を作ったNergalは何か通じる物があったのでしょうか。でもSwinburneもまさか自分の詞がこんな風に歌われるとは思わなかったでしょうね(笑) これからもこの調子で浅ましい連中に鉄槌を落としつづけてもらいたいです。
Garmがヴォーカルとして参加した曲。 やっぱり彼のヴォーカル良すぎです。この曲では囁くように歌ってますが、ULVERの「Lost In Moment」にも匹敵するセクシーさで素晴らしいです。「sickens me」で悶絶(笑)。Ihrielの妖艶な歌声やピアノの音色の貢献もあり、とても色気のある曲になっています。
Peccatumで活躍する、IhrielことHeidi S Tveitanのプロジェクト。 アルバムは一枚しか出していませんが、GarmやIhsahnも参加しているので彼等のファンもチェックです。 それにしても、Ihriel一人でもこれだけ素晴らしい曲が作れるんだから、そこにIhsahnが加わったPeccatumって凄いプロジェクトなのでは…