BIG MACHINE収録曲の中で最もポップな感じのする曲です。 最近(GREENくらい)のポップとロックの融合した音楽性に少々煮え切らない思いだったのですが、この曲はポップ方向に特化してくれたお蔭で却って良くなったと思います。Nanana...のコーラスなんて聴いててつい口ずさんでしまいますね。ただ、一つだけ難癖をつけるとしたら、そのコーラス部分に「WAKE UP!」とか「BREAK OUT!」とか合いの手が入るのですが、この合いの手が全然ノッてないというか、何か「ぼーよみ」口調なんですよ。ここはもう少しはっちゃけても良かったんじゃないかな、というのが正直な感想です。
前作と比較して、静と動のコントラストがはっきりしていて、特にポップな「SAFETY LOVE」「OH!GIRL」あたりとバラード「NEVER LET YOU GO」「ROSY」といったバラードは今でも根強いファンがいるほどの名曲たちです。 前作はあまりメロディが印象に残らなかったのですが、このアルバムでは全体的にパワーアップして、「聴かせるメロディ」になっています。特にバラード・ナンバーでのメロディは作曲家・松本孝弘の面目躍如でしょう!! それとこの頃の稲葉さんの歌詞って、状況が限定されているものが多いですね(笑) 遠距離恋愛な「ROSY」、不倫を想起させる「NEVER LET YOU GO」、ジゴロの余裕「OH!GIRL」、友達の恋愛に首突っ込んでる(笑)「HURRY UP!」など、今ではお目にかかれそうもないテーマばかりです。 とにかく完成度が高いアルバムなので、初期B'zの音源に触れたい人は迷わずコレをオススメします。ポップでメロディアスなものが好きな人にもオススメです。
この曲が生温いというのは、どこをどう聴いているのか分からないですね。サビのバッキングのシンセとギターのクールすぎる掛け合いに「Baby, do you~」のバンドが一体となったグルーヴ、サビメロのキャッチーさに巻き舌Liarのインパクトと一曲通して隙が無いです。Marty Friedmanも言ってたけど、やっぱり日本の音楽はレベル高いと思う。 あと、この頃の曲は手癖で曲を作ってる感じがしないのも良いですね。正直、最新作「ACTION」はそれを感じてしまう箇所がかなりあったので…
「BROTHERHOOD」と並ぶ、B'zのロックサイドの最高傑作のうちの一つ。 ファンの間では「ポップさが無い」と不評なようですが、全然そんなことは無く、むしろ全曲がメロディアスです(特に「MY SAD LOVE」「おでかけしましょ」あたりはポップと言っていいと思う)。 このアルバムではハモンドオルガンの音色を多用し、どこかへ帰りたくなるような、そんなノスタルジアを感じてしまう音作りが素晴らしいです。 ちなみに過去のリメイクが2曲入ってますが、「SLAVE TO THE NIGHT(原曲:STAY TONIGHT)」はギターのカッティングが物凄くかっこいいアレンジで女声コーラスまで取り入れたロックを聴かせ、「LADY NAVIGATION」ではもうアメリカの荒野のバーで深夜に流れていそうな渋いブルースになっちゃってます。両方とも素晴らしい出来なので、ファンならば是非押さえておきたい所でしょう。 もちろん、他の曲も充実していて、ダークだけど生活観あふれるという二律背反な歌詞が面白い「LOVE IS DEAD」、この歌詞に救われた人も多い壮大な「赤い河」、ワイルドなロックを聴かせる「WILD ROAD」「JAP THE RIPPER」とB'zのアルバムでも出色の完成度を誇るアルバムになっています。