「Innocent Black」「Alice in the Necrosis」等の即効性抜群のキラーチューンも素晴らしいですが、個人的にはこれが一番好きかも。サビに入ると同時に視界を開くようなフレーズといい、その後のメタリックなフレーズといい、メタルに負けないくらいギターがかっこいい。 打ち込みらしいですが、これだけ心に来るフレーズを書かれたら、打ち込みは生音に劣るなんて口が裂けても言えなくなりますね。
どこか「LUNATIC GATE」「DNA」の頃のJANNE DA ARCにも通じる雰囲気が感じられる、メタル度の高いタイトルトラック。かっこよさに重きを置いた音ですが、歌メロは言うに及ばず、リフのスリリングなメロディも素晴らしい。この人、どんなタイプのメロディを書いてもセンスが滲み出てきてしまうんでしょうね… メタル風アレンジと言っても、流石にメタルと比べるとギターの音が弱い気もしますが、「殺し」とも言えるメロディが非常に優れているため、音楽としての魅力において全く劣るものではありません。
六弦アリスって、「ルナティック・ラヴ」の頃からJanne Da Arcからの影響をちょくちょく感じさせる曲を作ってきましたが、ここまであからさまなパロディ曲は初めてじゃないでしょうか。リズムの変化のさせ方とか、ギターフレーズの感触とかが明らかに「ROMANCE」へのオマージュ。そして安易な引用ではない、オリジナルかつネタ元に勝るとも劣らない歌メロの良さはやはり六弦アリスらしく、見事。