前作と最新シングル(My Days for You)しか聴いておらず、シングルの流れを追ってなかったので、この1曲目は面食らいましたね…いきなり3・3・7拍子に合わせてコール&レスポンス必至なチアリーディング風の掛け声、からのパンキッシュなギターリフにOi!Oi!ですからね…思わずCD止めて考えてしまいました(笑)。曲自体はキャッチーでアッパーで、知ってる人とカラオケ行って、煽りまくって歌ったら楽しそうだし悪くないですけど。まあびっくりはしました。
その二点で一時放置気味だったんですが、時間を置いて聴いてみるとそんなに悪くないんですよね。何気に曲はどれも良質で、さっき槍玉に上げた「Glory Days」も曲自体は素晴らしいし、「My Days for You」は彼女を良く知らなかった私に、その曲のシングルだけでなくアルバムまで買いに走らせたパワーがありますからね(笑)。真野さんの歌唱は、決して技巧的ではないものの、弾けてる曲でもどこか真摯さを感じるもので、個人的には凄く好感。というか純粋に彼女の声が好きっぽいです(笑)。「天気予報があたったら」の溌溂とした歌を聴いてると、こっちまで元気になれそうですもん。
…まあそれでも、☆3つはちょっと付けられないかな…というのが私の評価です。「My Days for You」のような、初見でもがっつり引き込まれる超名曲はあるけど、全体としてはまあまあといった感じ。しかし、帯のコピーが「二十歳最後の青春超大作」なのに、このジャケット衣装は…突っ込み待ちなんでしょうか(笑)。
THE ポッシボーの新譜に入ってそうな曲だと思いましたが、作詞/作曲/編曲を本上遼さんが手掛けてるんですね。…こういうアッパーな曲もこなせるあたり、1stの頃と比べると良い意味で図太さが出てきてるように思います。曲も単に盛り上がるだけでなく、鼓笛隊でアレンジしたら映えそうなインパクトの強いメロディもあって良いですね。それにしても歌詞に「!」使いすぎ(笑)。多分100個くらいある気がする(笑)
個人的に神曲な「My Days for You」を差し置いてトリの曲ですが、アルバムの微妙な部分(コンセプト・アレンジ)を吹っ飛ばすくらいの名曲だと思う。TUBEの爽やか系シングル曲を思わせるような清涼感のある曲調と、真野さんの可憐さと溌溂さを兼ね備えた歌唱が見事に合致して、聴いてるだけで訳もなく良い事がありそうな気分になってきます。休日の早朝のジョギングとかの時に聴くと最高の気分(笑)。ただ、この曲が素晴らしいだけに、アルバムのエンディングは蛇足に思えてしまうんですが…ファンから見たらそうでもないんでしょうか。
これは本当に名曲。 ソロならではの緻密なアレンジがありつつ、刺激的でキャッチー極まりない歌メロやロックとしてのダイナミズム、彼の音楽ならではの頽廃性があり、サビでの小憎らしいまでのクールでキマった歌い回し、呻き声のようなシャウトなど、ヴォーカル部分にキッズが真似したくなるような要素が多くて素晴らしい。 しかしこの歌メロを聴くと、清春さんは印象的な歌メロを書く天才かもしれない…と思わされますね。「Love nest in love nest in」とか一回聴いたらメロも歌詞も頭に刷り込まれて脳内リピート止まらなくなります。
こんな豪快なI love youが他にあるでしょうか(笑) ほとんど恫喝に近いような感情の入れ込み様ですが、それだけに真摯さが伝わってきて聴いていて心地良いんですよね。メタラーなら同じように感じる方も多いはず。 ただ、曲自体は文句無く★3つレベルなんですが、彼女のヴォーカルの力強さをブーストするのに、安易にサックス使いすぎているアレンジはちょっと…確かに曲に合ってるんだけど、これだけ続くと流石に飽きるかも。