賛否両論になってるかと思いきや、意外と皆さん好意的なんですね。(マイナスの意見だから書かないっていう人もいるんだろうけど) そういう俺は、まぁ悪くはないけど、そんなに好きでもないっていう感じです。 ライナーにもあるようにヘヴィ且つソリッドで、プリーストにモダン(発売当時の"モダン")なヘヴィネスを導入した雰囲気というのはまさに想像通りで、HALFORDよりも正統派メタル色が薄く、モダンなヘヴィさが濃いめのサウンドですね。それでも、なかなかメタルしてます。 でも、出来としては数曲を除いて個人的にはつまらなくて退屈でした。たまに出てくるメロディアスなギター・フレーズなんかには「オッ」と思わされたけど。①INTO THE PITなんかは凄く格好良いと思うな。 その①INTO THE PITや②NAILED TO THE GUN路線の曲が多ければもっと好きになれたと思う。勿論全曲そういうのだと途中で飽きちゃうでしょうけど、メインはそういう路線で…。 でもまぁ、もしまだこのアルバムを聴いていなくてこのアルバムに対してネガティヴなイメージを抱いている人は一度聴いてみた方が良いですね。多分、聴いた後には大きくネガティヴな意見は生まれる人は少ないと思う。 俺は手放しで絶賛するというわけじゃないけど、悪くはないと思う。まぁ、アルバムを通して聴くと好きになれない曲の方が多いのでダレてしまいますが、良い曲もしっかりありますからね。 ただ、このサイトでの絶賛の嵐はちょっと意外でした。最初に言ったように、賛否両論になってるかと思ってたから…。
JOURNEYの再結成アルバム。 なんとなくスティーヴ・ペリーの声が以前よりもハスキー度が増してる気がするけど、それでも歌の上手さは変わらず!やっぱり良い声してるよ、この人は。 曲はスティーヴが一番にクレジットされていることからも想像できるとおりバラードが多く、ロック・ファンにはちょっと退屈かも知れないけど、そこはJOURNEY、どの曲も基本水準を超えてますね。(まぁ、中には弱めな曲もなくはないけど…) ロック・ファンなら興奮せずにはいられない哀愁ロック・チューン①MESSAGE OF LOVEで再結成を高々に宣言! ③WHEN YOU LOVE A WOMANも落ち着いたバラードでこっちも「これぞJOURNEY!」な曲。 個人的にはあまり評価されてないが⑤FOREVER IN BLUEや⑦DON'T BE DOWN ME BABYも素晴らしいと思う。特に⑦DON'T BE DOWN ME BABYのサビは、曲レビューの方でも書いたけど、ジョン・ボン・ジョビが歌ってもハマりそうなメロディは絶品のバラード。BON JOVIででもソロででもどっちでもいいからジョンに歌ってほしいなぁ。(あ、でもリッリーのバック・ヴォーカルは必須なのでバンドでお願いします/笑) あと⑧STILL SHE CRIESも良いですね。 ただ、このアルバムを代表する曲はなにか?と聞かれるとちょっと返答に困ってしまうかも知れませんが…。言うなれば①MESSAGE OF LOVEでしょうけど、あまり"アルバムを象徴してる"とは思えないし…。 いやまぁ、先にも言ったように良い曲はしっかり詰まってるので、そこはご安心を。 バラードが多く、しかも75分とかなりの長丁場だけど、夜に聴くには最適のアルバムじゃないでしょうか?良い意味でBGMとして最適な気がします。部屋でゆっくりくつろいで、たまに「あぁ、この曲良いなぁ」なんていう風に音楽を意識したりして。
全15曲で1時間8分間。これより長いアルバムなんて山ほどある。けど、このアルバムは曲は弱めだしテンポの遅い曲が多いのでかなり長~く感じられる。 ⑥No Mercy、⑩Forever Is A Long Timeの疾走曲2曲は(全15曲中たったの2曲!!)かなり格好良い。イングヴェイのファンなら「これを聴くために買ってちょ~だい」と言いたいほど俺は好きだ。 …ただ他が……。他の曲が全体的に勢いに欠けて、さらにはメロディもところどころにフックを有しながらも長続きせずに結局通り抜けてしまった。 でもまぁ、『ODYSSEY』が好きな人なら気に入るんではないかと思わせるポップな③Teaser、珍しくメジャー・スケール(?)を用いたインスト⑧Leviathan、イングヴェイらしい哀愁メロディはしっかり入っているバラード⑪I'm My Own Enemy、メロディをスウェーデンかどっかのメロパワ・バンドにパクられてた気がする小インスト⑬Golden Dawn、など耳を惹いた曲もあるにはあったけど。(いや、③はそうでもないや。(笑)ただ『ODYSSEY』が好きな人は気に入るかなぁって思っただけです) 勢いがないのはヨランの声質を考慮してか?とも思えるけど、イングヴェイは「誰がシンガーだろうと関係なく曲を作る」人なのでそれはない。(笑)インスト曲が多い中で1曲も疾走感あるインストがないってのは残念です。 とにかく、この楽曲群でこの時間は長い。もうちょっと短くする必要があったと思う。10曲か11曲辺りに絞っていれば、今よりは好意的に捉えられたはず。 ジャケに関しては、エグくなくて極端にエロくなければ問題ありません、多分。(笑)
交通事故に遭ってしまった後に製作されたアルバム。 折角ジョー・リーン・ターナーという素晴らしい人物と組んだアルバムがそんな醜い出来事の後とはなんとも…。 とにかく、イングヴェイの作品にしてはポップなイメージが強いですね。①RISING FORCEや⑥RIOT IN THE DUNGEONS、⑩FASTER THAN THE SPEED OF LIGHTといった歌メロが非常に魅力的な疾走曲もしっかり収録されてますが。 そのポップ系の曲があまり馴染めないといのが正直な俺の感想。とは言っても、部分的には良いと思える箇所もあるし、②HOLD ONは哀愁のメロディが堪らないし、北欧らしいポップな⑨NOW IS THE TIMEはかなり好きな曲です。全体的に主観でみても曲のレベルは高いと思うし、(ある程度、だけですが)客観的にみるとB!誌でも評されてる通り、良い意味でイングヴェイらしさが他の作品よりも希薄でとても良い作品だと思いますね。 疾走曲の格好良さは本当に素晴らしい!!(①RISING FORCEは評価されてるけど、⑩FASTER THAN THE SPEED OF LIGHTはもっともっと評価されても良い曲だと思うなぁ)それに負けじと⑨NOW IS THE TIMEもホントに良い曲です!! ギタープレイは事故後ということで粗い部分もありますが、そこは愛情を以ってこっちがカヴァーしましょう!(笑)上手いことは上手いわけですし。 それにしても、ブックレットの裏のアンダースとイェンスのヨハンソン兄弟は似過ぎ!(笑)
(一応バンド名義だけど)ソロでのデビュー作であり、インストがメインだった前作『RISING FORCE』から歌入り曲をメインにした2nd。 イングヴェイ自身、「これはメタル・アルバムとして作った」と言うだけあって曲はアグレッシヴなものが多く、アルバム単位では彼の作品中最もアグレッシヴなものだと言えるでしょう。 そんなアグレッシヴな中で③DON'T LET IT ENDの一部にあるような泣きメロが胸を突く。⑤I AM A VIKINGのダークな哀愁もまた格好良い! クラシカルなフレーズを身にまとったダークでアグレッシヴな楽曲群が非常に魅力的で、この世界にはジェフ・スコット・ソートの声が良く合う。このアルバムのヴォーカリストは彼で大正解だった!! イングヴェイのギターも冴え渡ってるし。 ただし、良~く良ぉ~く言われているように音は悪い。篭りまくり。 でも、古い作品ということ、そして中古でかなり安く買ったということで(笑)、俺はあんまり気にしてないんですね、これ。(笑) まぁ、俺が感じたマイナス点は、このアルバムの曲で初めてジェフの声を聴いたんで「ジェフ・スコット・ソートって人は篭った声の人なんだなぁ」と『INSPIRATION』で新たにジェフの声を聴くまで思っていたことですかね。(笑) とにかく、音の悪さは曲の良さでカヴァーできるけど、曲の悪さは音でカヴァーできませんからね、普通は。 …でも、良い音で聴きたいっていう願望・希望は100%理解できます。(笑) 早い話が、音の悪さを理由にこのアルバムを聴かないのは勿体無いぞ、と。
どことなく西部開拓時代を思い起こす男っぽいインスト。 "雰囲気モノ"といった感触だけど、こういう雰囲気は大好きですね!メロディも好きな部分もあるし。 エンディングをもうちょっとだけ引っ張った方が次の『Return To Hangar』のオープニングがより格好良くなるような気もするけどまぁ良いでしょう。
オープニング曲からいきなり8分半ですか!! でも始めにイントロみたいな部分もあるし、曲自体が格好良いし、長さは全く問題ないでしょう!! そのイントロの哀愁っぷりがまた良い!!映画『ザ・ロック』の音楽を連想させるメロディが格好良い!!(俺は元々あの映画の音楽が好きなもんで余計に) そのイントロからオジーの『BARK AT THE MOON』っぽい曲本編(?)のイントロもメタルしてて格好良いですね!!(リフよりもドラムの入り方とかが似てる気がします。これは決してネガティヴな意見ではありませんよ) 歌メロも格好良くて、特にBメロはメロディ良し、サビへの期待感を煽る感があって良しと言うことなし!! ただ、肝心のサビが個人的にちょっと足りないかなぁ。十分格好良いんだけど、Bメロで期待した気分がちょっと落ちちゃった感がある。格好良いことは格好良いんだけどなぁ。 でもまぁ、再び『ザ・ロック』風メロディが出てくる間奏や引っ張るエンディングがドラマティックで格好良いので許せる(?)けどね。ギターソロもメロディが良い!
ライヴ盤でしか聴いたことないんですが、前の曲のピアノから間髪入れずにこの曲が始まる瞬間はゾクッと来ますね!!スタジオ盤でオリジナル版の『SOMETHING WICKED THIS WAY COMES』と曲の順番は同じなのでスタジオ盤でも同じアレンジなんでしょうね。 メロディアスで動きがあり、尚且つザクザクいってるリフがかなり格好良い!! まさしく"ドラマティック"な展開も良し!!
音程こそ違えど、サビの頭のメロディは俺が大好きな『SPROUTS OF TIME』(by ANGRA)のサビの頭のメロディと同じ音の流れ(あの「Sprouts of time~」とか「Hands on heart~」の部分のこと)、まぁつまり音程こそ違えど同じメロディってことなんだけど(笑)、あおの曲を聴いたときほど感動できないのは曲に流れる独特の空気の違いか。 まぁ、この曲も悪くない。むしろこのメロディをこの声で聴くことは嬉しいことでもある。 アコギやピアノ、ストリングスなどがメインでラウドなギター、ドラムなどは一切なし。 哀愁の空間が心地良い。
インスト作品で74分もある。んで全部で8曲しかない、となると結構退屈そうに感じられる人もいるかも知れない。けどね、これ、凄いよ。 さすがに全編メロディアスというわけには行かないけど、その"メロディアスでないパート"からさ~っとメロディアスな展開に移行する瞬間の快感と言ったら…。その"メロディアスでないパート"もスリリング! でもまぁ、なにより素晴らしいのはやっぱりメロディと演奏者達でしょうね。ペトルーシのメロディ・センスは絶品だし、ジョーダンのキーボード捌きも素晴らしい。マイクは相変わらずのテクニカル・フレーズを叩き出し、スティーヴンスもブンブンとベースを唸らせ厚いグルーヴを出す。これだけ達者な人たちですから、そりゃもうスリリング。 でもでも、やっぱりメロディが良い!特に⑤WHEN THE WATER BREAKSのメロディアスなパートなんて涙がダーッと出てくるほどの素晴らしさ!これは聴いて欲しい! ①ACID RAINもテンポ、展開、メロディ、テクニック総てが素晴らしいので必聴!!この曲なら今までインストがダメだった人でも受け入れられるかも…?