プリーストのヴァージョンは『LIVE IN LONDON』で聴きましたが、声域や音楽性故にあちらの方がダイナミックですね。 しかし、このグループにはダイナミズムの有無なんて大きな問題じゃないので。(笑) 歌メロで大きく盛り上がる場面があればもっと好みの出来映えになると思うんですが、この淡々と上質の哀メロが流れる様も非常に美しいです。 リッチーのギター・メロディも泣けます。(ちょっとSTRATOVARIUSの『Learning To Fly』似?)
やはりと言うべきかなんと言うべきか、1人しか発言してませんね、まだ。(苦笑) 名盤と評される『WELCOME TO THE BALL』の次のアルバム。(その間にライヴ盤を挟む) 本作の曲作りの最中、リーダーであるジェフ・ソープの腕が病にかかりギターを握れなくなり活動が出来なくなるというハプニングがあってレコード契約を失ってしまったが、そのレコーディングまでに時間が空いた分、楽曲アレンジに力を入れたのではないかと思える作風になってます。多少METAL CHURCHの『HANGING ON THE BALANCE』と似てますね。"レコード契約を失う"とか"楽曲の幅が広がる"って辺りが。 疾走曲は少なめで本編全12曲中2曲、アップ・テンポの曲は1曲で『WELCOME TO THE BALL』のようなアルバムを期待すると肩透かしを食らうかもしれません。 1曲目からヘヴィなグルーヴで攻めてきますが、あくまでもやはりメタルなんです。余りにもヘヴィだし、この攻撃性は紛れもなくメタルのそれ。それを多彩な楽曲アレンジで見事に聴かせてくれます。 そしてこれらの楽曲を見事に歌い上げるカール・アルバートの歌唱に最大級の賛辞を。どの曲でも素晴らしいんですが、SAVATAGEのギタリストだった故クリス・オリヴァに捧げた⑤THUNDER AND RAIN-PT.1での感情移入が激しい歌唱は余りに素晴らしく、逆に⑧SENSE OF SECURITYでは鬼神の如きメタル・シャウトを響かせ圧倒してきます。本当に素晴らしいヴォーカリスト"でした"。(現在進行形で言いたいところですが…) ギター・サウンドが若干篭り気味というか若干低音が聴き取り難いですが、それでもクソヘヴィなサウンドは健在、というか以前よりももっとヘヴィになってます。(ダウン・チューニングのせいもあるでしょうが)良い感じにラフなサウンドがカッコいいです。 個人的には『WELCOME TO THE BALL』よりも好きですね、これ。つーか、かなり好きです!まぁ、あまり人気がない作品だっていうことは納得できますけど。(苦笑)そりゃ、『WELCOME TO THE BALL』の方が好まれる作風だってことは充分わかります。このアルバムに関しては自分が少数派なのも承知してます。(笑)でも、出来れば聴いてもらいたいです。後回しでも良いんで。 ちなみに日本盤には名曲『HELLRAISER』と『THE CREST』のライヴ・ヴァージョンが収められています。サウンドが非常に生々しくて、この"完成されてなさ気なサウンド"がまさにこのバンドの音楽性にピッタリとハマッていてカッコいいです!
アコギがメインのパートはBLIND GUARDIAN寄りで、終盤のヘヴィなギターが入ってきてからのインスト・パートは、決してスラッシーではなく叙情的だけどなんとなくICED EARTH寄りなバラード・タイプの曲です。 もし仮にBLIND GUARDIANのアルバムに収録されるとしたら『NIGHTFALL IN THE MIDDLE-EARTH』が最も自然にハマる雰囲気ですね。 歌詞が最後まで出尽くした後(「~Your pain will go away」って)にハンズィがハイトーンで歌う「ア~~~~、アアアア~~~ア~~」っていうメロディが大好きです!(ポイントが細かいですね…) 全体的に歌メロは良いし、ドラマティックなインスト・パートのギターも良い! チョイおまけ込みで☆3つ。 この曲の後に『BLOOD ON MY HANDS』っていう流れが個人的に堪りません!!
いやぁ、こういう曲が聴けるからこそMASTERPLANが素晴らしいんですよ、ホント。 そこいらのメタル・バンドとは一味違うメロディ(バンド側や雑誌等の表現を使うならAOR風)、そしてバックのアレンジは「ベテランです、さすがです!」と言いたいね!特に一番最初のサビでのヨルンのあの落ち着いた歌唱のカッコいいことカッコいいこと! いやホント、こういう曲だと思うよ、このバンドの魅力って。まぁ『BLACK IN THE BURN』、大好きだけどね!(笑)
元ROYAL HUNTのD.C.クーパーと、山口県出身の日本人妻を持つギタリスト(笑)アレックス・バイロット率いるSILENT FORCEの3rd。アレックスは結婚式も山口県内で行ったそうですね。(笑) それはさておき、いやぁ驚きました! 購入前にラジオで①RIDE THE STORM聴いて、当然の如く「ひなまつり」には驚かされたことは言うまでもなく(笑)、メロスピ系のサビを聴いて「なかなか良いな」と思わされましたが、俺の経済状況もあって購入は控えていたんですが、年明けに中古で980円で売られているのを見て「この値段なら!」と即購入したんですが……。 RIDE THE STORM?ハッキリ言って単なる"掴み"にしか過ぎない、そう言ってしまいたくなるほど良い曲が詰まったアルバムです! 音的には①RIDE THE STORMや本編ラストの⑫WORLDS APART、日本盤ボーナスの⑬SAY MY NAMEはメロスピ的な音ですが、全体的には正統的なメタル作品です。そしてどの曲もメロディが凄い! ②NO ONE LIVES FOREVERはサビこそメタリックで押しの強い感じでさほどメロディアスというわけではないんですが(それはそれでかなりカッコいい!!)、サビの前のメロディが絶品!!非常にキャッチーでジャーマン的な明るさもあってメチャクチャ日本人受けすると思います!④ONCE AGAINもまた非常にキャッチーなメロディを持っていて、さらにSTRATOVARIUSの『HUNTING HIGH AND LOW』に似たギター・メロディも絶品!!⑦DEATH COMES IN DISGUISEのサビメロはアレンジを変えればROYAL HUNTの曲としても通用しそうなメロディでこれまた素晴らしい!! D.C.の子供の声から始まるバラード⑨SPREAD YOUR WINGSも全体的にアグレッシヴなアルバムの中でしっかり清涼剤としても、そして単に曲としても良い出来。 その後も⑩IRON HAND(これもサビメロが素晴らしい!)、⑪HEART ATTACK(イントロのギターのキレが最高!!メロディは勿論良い!!)、そして先程言ったメロスピ・チューン⑫⑬(どちらも言うまでもなくカッコいい!!)と流れ、最高潮の興奮を残しアルバムは終わっていきます。 それにしてもねぇ、ホント、良いメロディがメチャクチャ詰まってます!ここまでの充実度、そうはありませんよ!! D.C.の歌唱もROYAL HUNT時代よりもアグレッシヴでメタメタしいこの音楽に全く遜色なく、というよりも魅力増しというカタチで見事にハマッてます。 問題点を挙げるとするならば、⑧MERRY MINSTREL,⑩IRON HAND,⑫WORLDS APARTそれぞれのイントロの「ふぁふぉふぁふぉふぁふぉ~」ってな感じのイントロのギターの印象が似通って感じられたことと、上でも触れられてる「ひなまつり」や「第九」などの有名フレーズの導入でしょうか。前者に関しては大した問題じゃないし、後者に関しては個人的には歓迎なんですが、上の方で発言されてる方はマイナスに思っているようですね。多分、フレーズが有名過ぎるからなんじゃないでしょうか?余りに有名なんで"お遊び"として捉えられてしまう可能性も低くなさそうです。が、俺は好きです。(笑) 「もうD.C.クーパーに"元ROYAL HUNT"なんて肩書き、いらないかも」と思わせてくれる、それほど「このバンドを続けて欲しい!」と思わせてくれる内容です!メロスピ好きにも聴けるアルバムですが、より正統的メタルな音なのでその手のファンは是非!! でも、D.C.にはもうちょっとスリムになって欲しいなぁ…。ちょっと恰幅がよろしくなってきたようで……。 それから、アルバムに全く関係ないんですが、けんしょーさんの「真鍋ぇぇ!」(by大仁田議員)には笑わせてもらいました!(笑)ありましたねぇ、そんなこと。(笑)
B!誌のレビューで確か92点だったので結構期待していて、昨年ようやく機会があったので購入しました。 確かに良い作品ですね!音楽的にはSYMPHONY Xが良く比較対照として挙げられてますが、個人的にはDREAM THEATER:SYMPHONY X=6:4っていう感じです。(大して変わらねぇ、なんて言わないで下さい/笑) 1曲目『WORLD OF ILLUSION』はミステリアスな感じでミドル・テンポの曲で、疾走曲から始まった方が良い!って言う人も少なくなさそうだけど、俺はこういうオープニングも良いんじゃないか、と思いますね。少なくともバンドのイメージには合ってるんじゃないか、と。ジョン・ウェストの力強い歌唱が非常に映える曲ですね。 そう、仮にメロディ的に面白味に欠けても彼の歌唱でカヴァーし得ると思うんですよね、俺は。それだけ上手いと思うし、俺は好きだし。力強い歌唱は勿論、しなやかで伸びやかな歌唱も魅力的!ROYAL HUNTの『THE MISSION』の時よりは多少力んで歌う場面が多いように感じられるけど、やっぱりアグレッシヴな歌唱はカッコいい!!(勿論ROYAL HUNTでのしなやかな歌唱も良いですよ!) 他の曲に関しては、多少メロディがイマイチに感じる曲もあるにはあるんですが、テクニカルな間奏よりも、楽曲展開の面白味よりも、先程言ったようにジョン・ウェストの歌で乗り切れるっていう感じです。印象的なメロディがあったのは②INTO THE EYE OF THE STORM、⑦SONG OF DESERT。この2曲なんかはかなり良い印象です。他にも①WORLD OF ILLUSION,④THE WIND AND THE RAIN,⑤LOST MEMORY,⑨LET IT RIDEも良い感じです。 ただ、インスト曲⑧RED'S RECOVER,⑩I DON'T KNOWはあまり……。⑧は曲自体が悪い、というんじゃなくて⑦で盛り上がった気持ちをニョロニョロしたイントロで盛り下げられてしまったので…。⑩はクープリ先生の華麗なるキーボード捌きを堪能できるんですが、「自由にインプロしました」的な空気がちょっと"日本盤ボーナス"的。(しかし、しっかり本編!)でも、やっぱりクープリ先生は凄いわ…。 勿体無いのが音質で、ライヴ的で生々しいと言えば聞こえは良いけど、スタジオ盤と知った上でCDで聴くとなるとイマイチ。マイク・テラーナの折角の良いプレイもRAGEのアルバムで聴けるほど躍動感が得られずかなり残念。 まぁ、そこまで高い質を求めるのも音楽の質が高いから。 ⑦⑨以外はスピード・チューンはない、と言える内容なのでメロスピ大好き!!な人はその辺を踏まえて。 あぁそうそう、質は高いんですが、個人的に90点行くほどではないかなぁ…。(笑)
ギターで奇跡を起こすギター仙人、ウリ・ジョン・ロートの代表曲!! 『LEGENDS OF ROCK』で初めてこの曲を聴きましたが、正直この仙人、ライヴだとテクニック的に危うい場面が無きにしも非ず。 でも、そんなこと誰が気にしよう?何故気にしよう? ここまでギターを歌わせ、涙を流させ、吐息を吐かせる方に対してそんなことは意味はない。聴こえるは彼の感情。それ以外に何が必要か? クラシカルで、時に明るく、時に涙そのもののように儚く、そして美しく曲は展開していく。 『LEGENDS OF ROCK』のヴァージョンと違うところが其処此処にありどちらも良い部分を有するけど、どちらかというと本作のヴァージョンの方が好き…かも知れません。
いやぁ、ビックリするほど票が入ってないですねぇ。 俺は良いアルバムだなぁって思いましたけど。まぁ、「名盤だ」とまでは思いませんでしたが…。 このアルバムが好きな俺ですが、そんな俺でもちょっと困った点は1曲目のタイトル曲「THE ROBE」。この曲、あんまオモシロくないなぁ。途中から混声合唱なんて入ってきてかなりドラマティックだし、歌メロもゲイリー・ヒューズ節だってのはわかるんだけど、とにかくメロディの質が良くない気がする。サビの最後の「~place of the robe」ってとこ以外全くと言って良いほど印象に残ってません。 それから、最後の「SOMEDAY」もゲイリー節ながらメロディがイマイチな感じ。 始まりと終わりの曲がイマイチな印象なのが非常に残念。 それと⑤~⑧まで全部7分近いっていうのは結構キツイかも。まぁ、これらの曲はメロディ自体は悪くない。("悪くない"どころか⑥FLY LIKE AN EAGLEは名曲に値するとすら思う) ②BRIGHT OF THE BLADEはかなり好きな曲です!個人的には超名曲とされている『THE NAME OF THE ROSE』よりも好きですね! なPさんは「不必要にハードな曲で曲数を稼いでるよう」だと仰ってますが、俺は余りそうは思いませんでした。 素直にハードな曲は②BRIGHT ON THE BLADEと⑨BATTLELINESだけだと思うし、まぁ⑦ARCADIAもハードだと言えるかもしれないし①THE ROBEもそうだと言えなくもないですが、少なくともアルバム中盤はミドル・テンポ中心で落ち着いた雰囲気のアルバムだと思います。 「楽曲の粒」に関しては、俺はまだTENのアルバムはこれと「THE NAME OF THE ROSE」の2枚しか聴いたことがないのでハッキリとは言えません。よって何も言いません。(笑) 良い曲、良いメロディはしっかり入ってるアルバムなので買っても全然損なんてすることないと思います。良いアルバムだと思うんですけどねぇ…。(途中でダレを感じることもなくはないですが、それでも)
同じアルバム収録の「BRIGHT ON THE BLADE」に比べると多少メロディが劣るように思ってるんですが、それでもこの曲のAメロ~Bメロの流れはかなり好きです。サビも全然悪くないんだけど、Aメロ~Bメロがかなりカッコいいのでちょっとその期待に応えてもらえなかった、…と言ったら大袈裟か。それだけAメロ~Bメロが好きってことです! いやいや、良い曲だと思いますよ、ホント。 呆気ない終わり方はどうにかならんかったんか、と言いたいけど。(苦笑)
個人的に歌メロが印象薄だった1曲目で「ウムムッ…」となってだけど、この曲で一気に持ち直しました!何度聴いても良いですわ、やっぱ。 勿論楽曲にある程好い勢いも良いんですが、歌メロがかなり印象に残るものでした。サビメロは勿論のこと、個人的にはブリッジがかなりカッコ良く感じますね!「♪So many nights,so many days~」とリズムが良いのも○! 俺にとってはかなりの名曲ですね!
歌メロの"雰囲気"はまさにゲイリー・ヒューズが作るそれなんだけど、なんかフックが足りない気がする。サビの最後の「~place of the robe」ってとこは良いんだけど。 ただ、6:00前の「曲を終わらせるところ」でそうせずに、荘厳な混声合唱を入れる辺り、個人的には好きです。…が1曲目でこういう展開はちょっと早い気も…。まぁ、その混声合唱をバックにゲイリー、この合わせ技だけでも彼の声が好きな俺は結構楽しめます!(笑) そう、ただメロディが上記の部分以外残らずイマイチな印象だったのが至極残念。やってること自体は好きなだけに。
このメロディ展開はAメロ~サビと採るかAメロ~Bメロ、そして「♪Once again」と連呼するところをサビとするか微妙なところですが、歌詞はAメロとサビにしか分かれてないのでAメロ~サビという流れだ、と勝手に結論付けます。(笑) とにかく、ジャーマン的明るさを持ったサビメロが素晴らしいですね!こういうの好きな人多いんじゃないでしょうか? ギター・メロディもSTRATOVARIUSの『HUNTNIG HIGH AND LOW』に似た感じで非常にメロディアス。惹かれます!(笑) 最後に音が上がるサビにはやはりヤラれてしまいました。(笑)やっぱり俺はそういうのに弱い。
一瞬息をするのを忘れてしまいそうになるほど綺麗な音色のギター・サウンド、スカイ・ギターの音域、音色を最大限に活かした"アレ"、最高です! 歌メロも「♪Heart on the ruuun」(ハーモニーが綺麗だけど、一番良いのはどんどん音が上がるパートね)という部分はそこまでに高まった気分が最高潮に達して思わず握り拳。 う~ん、良いねぇ。
ブックレットには日本語による解説もしっかる入ってるものの、これはやっぱり海賊盤なんでしょうなぁ。中古で買ったから良くわからないけど…。ブックレットを見てみると、同じシリーズで他のアーティストのものも沢山出てるそうじゃないか。前にB!誌の質問コーナーで「有名なブートレッグ・シリーズがある」なんて解答があった気がするけど、これがそのシリーズか? なんてどうでもいいですね。 とにかく、1972年(ライナーによると6月30日ではないか、と)に英国はBBC放送のラジオ番組出演時の演奏だそうだ。曲間に司会者らしき人の解説や観衆の声、イアン・ギランの声なども入ってます。サウンドはたまに音が割れてしまっているか?と思えるときもありますが、かなり良い状態です! 演奏そのものは『MADE IN JAPAN』で聴けるほど鬼気迫るものではないにしろ"その時々で違うソロ"などは聴いていて「こう来るか!」と興奮することもあるし、若干割れてしまう音のせいもあってイアン・ギランも声の迫力はさすがのものです。 ちなみに選曲は 1,HIGHWAY STAR 2,STRANGE KIND OF WOMAN 3,SMOKE AND WATER 4,NEVER BEFORE 5,MAYBE I'M A LEO 6,LAZY 7,LUCILLE(リトル・リチャードのカヴァー) 『STRANGE KIND OF WOMAN』ではリッチーとギランの掛け合いもしっかり入ってます! 個人的にはかなり楽しめました!これが250円で売られていたとは……。なんか泣けます。 結構お薦めです!!
明るいサビメロも素晴らしいですが、個人的には良い感じの哀愁と「サビで何かが起こりそう…」と良い予感をさせてくれるBメロがかなり好きですね。 勿論Aメロだって良いです! ROYAL HUNTらしい泣きメロ・チューンではないけど、やはりメロディは極上な疾走感ある名曲!(リフは紛れもなくROYAL HUNT!!)