なぁんか見たことあるジャケ、けど全く心当たりのないバンドだった。あとで古いB!誌を見たらレヴューされていてそれで見覚えがあったらしい。ちなみに点数は71点だった、というドイツの奇妙奇天烈パワーメタル・バンド。 なにが奇妙って、元はドラマーだったというそのシンガーが、だ。音程は不安定で声も細く、しかもそんな声でハーモニー(らしきもの)を付けられた日にゃ奇天烈な雰囲気いっぱいよ。ライナーには「この"味"が良い」みたいなことが書いてあったが自分にはその"味"が分からなかったので単に「下手じゃん」という印象。と言うか、そのライナーにもしっかりと「音程の"怪しさ"にもさらに磨きがかかり…」なんて書いちゃってくれてる親切さだ! 曲はというと、スラッシュっぽさもあるパワーメタル(本来はこういう荒々しいのを"パワーメタル"と呼んでいたんだろうけど)で、時折ロックンロールのようなヴァイブが出てくるような出てこないような…。 そんな中でドラマティックでちょっと浮いた印象の9,FLY IN THE SKYでは、依然声は細いものの(当たり前)、アルバムで大多数を占める疾走曲に比べてVoが気にならないのが謎。言葉数が少ないからか? 曲の展開がちょっと多めなので1曲が結構長め。日本盤ボーナス2曲を含めトータル74分。内6分半のインスト1曲。……結構長いぞ、これ。 たまに「オッ」と思わせるのがツイン・リードでジャーマン・メタルのそれっぽくてまあまあ良かった。曲(リフ)自体もなかな格好良いと思わせるものもあるけど、やはりこのVoは個人的にはちょっと……。Voが違えば結構良いかも知んない。ただ問題は、このバンドのブレインはこのVoだということ…。う~ん…。
実質の1曲目である「REACH OUT FOR THE LIGHT」の、そしてアルバム全体のクラシカルなイントロ。 0:39辺りは凄く良いんだけど、0:57辺りからちょっと俺の思惑とは別の方向に行ってしまったのが残念。 でも、次の「REACH OUT FOR THE LIGHT」を良い感じに盛り上げてくれる。
1,MY SPIRIT WILL GO ONを試聴して「今回も良さそう!」と思った新作。やはり良い出来だ!! まず楽曲、個人的には前作よりだいぶ良いと思う。前作も良かったが内の何曲かは(特にバラード)今聴くと面白くない曲があるが、今回は始めから「大好きな曲」「好きな曲」「まあまあな曲」という壁がしっかりと出来たので、今現在と今後の印象の差はあまりなさそうだ。 ちなみに俺にとって前作のキラー・チューンは日本盤ボーナス曲で、今現在一番人気の"BLACK WINTER NIGHT"はそんなに好きではないので、もしかしたら多くの人と好みが違うかもしれないので参考にはならない恐れも…。ちなみにタイトル曲「Valley~」が前作での2番手。 そして、今回良かったのはなんと言ってもキーボディストのヴァディム!!彼の作曲した2曲はアルバムでトップ・クラスに好きな曲だ。5,ABOVE THE WINTER MOONLIGHTは特に良かった。そしてそのヴァディム作ではないが、前作では全く楽しめなかったバラードが、今作ではかなり良い曲だったのは凄く嬉しかったことだ。嬉しかったといえば、今回は前作よりも哀愁度が増しているように思えたのも良かった。 相変わらずどこかで何度も聴いたことのあるようなリフも未だに沢山あるが、そんな文句を受け付けない歌メロの素晴らしさの方が目立つ。 インスト・パートをもっと短くしてもらいたいというのが本音だが、この「とにかく詰め込む」のが彼らのスタイルであり、そのスタイルがあるからこそ、この楽曲群があると思えばそんなことに目を瞑るのは簡単だ。 それに何人もが触れているがヴォーカリスト・ZPの成長ぶりが著しい。声に力強さがある。それによる自信の表れか、前作にみられたヴォーカルのリヴァーブ感もなくなっているのも嬉しい。 アルバムの流れとしても、1曲1曲に展開があるので一応起伏と呼べるものはあったと思う。ただ、今のままでも決して途中で飽きる・ダレることはなかったが、やはり1曲くらいはバラード以外のミドル・テンポの曲などを入れるとさらに良くなる気がするのだが…。 とは言え、そんなことは考えずに、この速さとメロディに浸っていたいと思わせることの出来るアルバムだ。ちなみに今作の私的キラー・チューン候補は1,MY SPIRIT WILL GO ONか5,ABOVE THE WINTER MOONLIGHTか日本盤ボーナス曲。どれも良い曲なので迷う。 個人的に気になるのは、ハーマンの与謝野晶子越えは果たしていつやってくるのか、ということだ。(笑)どうせならこのまま「キモい」と言われ続けて欲しい。(笑) ブックレットを見る限り、このバンドのヴィジュアル担当はヴァッディムか?やったら男前!!前作のブックレットでは「おばちゃん、あめ玉ちょうだい!」みたいな顔してたのにね。
例外もあるけど(プリーストのBREAKING THE LAWとか、あとこのバンドのWHEN FIRE COMES TO ICEとかも)、基本的にはこの手の「タイトルを歌うだけ」のサビがあまり好きではないのでそんなに良い曲だとは思えないのだが、この曲もやはりギターソロがハイライトになっていて素晴らしいソロを聴かせてくれる。
イントロの一部とコーラスの出だしが「BLACK WINTER NIGHT」に似てる気もするけど、ブリッジ(Lost in this world a total stranger~)が凄く良いのでまぁ良し。 しかし!!ギターソロの始まり方がどう聴いてもソックリだ!!前作のタイトル曲に!! でも、俺は間奏の最後に来る「オ~オオ~」っていうシンガロング・パート(って言うんですかね?)に弱いんだ、どの曲でも。
この曲のイントロのキーボード・メロディもまた「卒業ソング」っぽい気がする。 Aメロから良いメロディ全開で、特にBメロ(Lost in a dream~の部分)が素晴らしい出来!!テンポが落ちてメロディを際立たせていて、こういうBメロはこのバンド初なんじゃないか?サビの味わいも素晴らしい出来!! 爽やかなんだけど、どこかグッと来るものがある。まさに「卒業ソング」!!俺の勝手なイメージですけど。 間奏も素晴らしい!!ギターソロが始まる前も、そしてピロピロギター・ファンには申し訳ないけどギターソロがピロピロしてなくてこれまた良い!! エンディングも良い!!これは素晴らしい曲ですよ!!在り来たりな言い方ですが、7分30秒が嘘のようにあっという間に過ぎていきます。
ヴァースのリフがどう聴いても「DISCIPLES OF BABYLON」っぽい。 でも、イントロなどで使われているブルータルなリフはなかなか格好良い!! あと細かいことを言うけど、ギターソロで4:54辺りのアヒルの鳴き声みたいな一瞬が結構好きなんですねぇ、私。 さらにブリッジのもコーラスのメロディも素晴らしい!!音が上がるラストも好き!!さりげない使われ方のブラスト・ビート良い! ただ、エンディングが呆気無いな。 イントロの出だしも「FIELDS OF DESPAIR」とソックリだ。出だしだけ、ね。
初回盤を買ったのに殆ど聴いてない!!だってライヴDVDと結構曲がかぶってるんだもん。ちょっと聴いた限りの感想は、レギュラー・チューニングの「SUPERHEROES」のジェフは凄い!!まぁ、完璧なパフォーマンスではないけど、でも凄い!!相変わらずポールも上手いこと!!「SUPERHEROES」はチューニングが違うしワウがかかってるからオリジナルと違った印象で良し!! 肝心の(?)本編は、前作でいうタイトル曲や「KING OF THE MONSTERS」のようなメタルらしいメタル曲がなかったのが残念だけど、アルバム通して聴けるとても良いアルバムでした。ちょっと後半が弱いかも知れないけど。5150さんの言うとおり特筆すべき曲はないですね。好きな曲は多いですけどね。レインボー風のリフが出てくるのは個人的に○! 正直地味な印象だけど、なかなか良いアルバムでした。
アルバムの流れはいいし(「TIME TO BREAK FREE」は明るすぎてちょっと浮いてるかも)、「MAN ON A MISSION」はパワー・メタル・ファンは必聴の曲だしタイトル曲も素晴らしい。キスクが丸々1曲歌っている「TIME TO BREAK FREE」もキスク・ファンには堪らない曲だ。他にもメロディック・メタルが好きな人は聴いて損は無い曲が多数収録されている。 しかし、"なかなかの好盤"だとは思うが名盤とは思わない。簡単に言って曲があんま好きじゃないんだな、俺は。さっきは「メロディック・メタル・ファンは聴いて損は無い」とか言っときながら無責任かも知れないけど。いや、実際なかなかの曲なんだろうけどどうも「好き」という感じではない。でも、有名どころの曲は好きなものが多い。MAN ON A MISSIONとかタイトル曲は素晴らしい曲だ。 よく議論(?)されるカイ・ハンセンのヴォーカルだけど、とりあえず初期のHELLOWEENでの歌唱は酷かった。「HELLOWEEEN」収録時は風邪をこじらしていたらしいが。 自分はカイ・ハンセンの声があまり好きではない。上手い下手を別にして、だ。 本作を聴く限り「下手だ」との印象は受けなかった。HELLOWEEN時代より確実に良くはなっている。かと言って上手いかと聴かれるとキッパリと「上手くはない」と言おう。これはあくまで「本作を聴く限りの感想」である。自分はまだこれ以降のアルバムを持っていない。いずれ買おうとは思っている。「上手くはない」とか「声が好きではない」とか言っおきながら…。でも、やはりいい曲はあるから気になる。 とにかくこの作品はいい作品である。
5月に3rdが出ますね!!初回限定のDVD付きで3500円税込みくらいのと通常盤と2種類で。DVDはライヴ、オフ・ステージ、レコーディング風景などが約60分収録されるそうです!!ファンなら絶対初回限定を買わねば!! しかも嬉しいことにタイトルは前作のときに断念した「BOOK OF HEAVY METAL」らしいじゃないですか!! 待ち遠しいことこの上ないですね!!
インディーズ時代の5曲入りのミニ・アルバム。収録曲の内「ALONE」「knock on me」「Dear...my love」はメジャーでリメイクされました。「knock on me」はオリジナルの方が良いかもしれませんがあとの2曲はリメイク・ヴァージョンの方が良いでしょう。 しかし、それよりも何よりもここでしか聴けない名曲「WISH」が収録されていることがこのアルバムの売りです、と勝手に思ってます。方向性としてはメジャー・デビュー後の「truth」に近い感じの曲です。是非聴いて頂きたい1曲です。