AT THE GATESの影響が垣間見れるギター・リフでスタート。そのリフはなかなか格好良い。 ただ、アルバム中で唯一キーボード奏者が作曲に参加してない曲がこれで、キーボードが次作のように『バックに徹してる感』があるのが残念。他の曲のようにキーボードで曲を引っ張って欲しかった。ギター・リフが他の曲と若干異質なのが面白かったのにちょっともったいない。
非常にはっきりとした『正統派ヘヴィ・メタル/パワー・メタル』を披露しているアルバム。 プロダクションはヘヴィで、ギターの音は気持ち良いですね!スネアの音も凄く好きです! バンドの演奏力も大したのもで、リードギターはテクニカルで聴き応え十分。「え~、ヴィニー・ムーアのギター聴きたかったのに脱退してんのぉ?」と嘆いた俺も満足のプレイを聴かせてくれる。 リズム隊も先ほど言ったように気持ちの良いサウンドで叩き出されるドラム、パワフルなベースと申し分ない。 ヴォーカルはパワフルなハイトーンが良く映える。上手い!それにハイトーン一辺倒じゃないのも良い! 曲の方は若干好みと違ったけど、"甘さ"が上手い具合に排除されていて、メタルらしいメタルを聴きたい人にはもってこいのタイプ・出来だと思う。パワフルな楽曲が多いのも魅力的。一番好きな曲はラストの「ENDS OF THE EARTH」かな。 正直、ちょっと古臭い音(音質の話ではない)だと俺は思ったけど、まさかそんなことを気にする人はいないと思うので(いや、いますね/笑)「メタルらしいメタルが聴きてぇな~」なんて人にはお薦め。
若干映画「ザ・ロック」のメロディ(DREAMTALEの1stでもイントロや続く2曲目に使われてたメロディ)に似たピアノから始まり、ミドル・テンポへと変わり、DCの素晴らしい歌唱が堪能できる曲。 サビの前の「Over and over~」のメロディ・雰囲気が好き。サビメロをはじめとする他の部分のメロディも秀逸! 余韻を残して終わるのも格好良い。
今までGAMMA RAYは「Heading For Tommorow」「Land Of The Free」の2枚を聴いてきたけど、その中ではこれが一番曲が詰まってるかな。 単純に疾走曲が多いことも嬉しい。特に9,WING OF DESTINYは素晴らしい曲だと思う! そんな中で⑥~⑧の流れは若干ダレるので(出来としては⑦⑧は悪くない)、⑥をカットしてくれればアルバムがもっと引き締まったんじゃないか、と思う。 ヘニユは良いギターを聴かせてはくれるが、個人的にはAVANTASIAでの仕事の方が良いなと思えるかな。繰り返すが、このアルバムでも良い仕事はしてる。 カイのヴォーカルは、ライヴじゃどうだか知らんが、アルバムじゃ下手だとは思わない。けど声が好きじゃないのはやはり変わらず、というのが本音。B!誌では「ここまで曲が凄いと最早カイのヴォーカルの弱さも気にならない」と書いてあったが、俺は気になった。(苦笑) でも、曲自体は本当に良いし、これは買って損はない。「メロディさえ良ければヴォーカルはどうでも」という人や「カイ・ハンセンの声、好き(大丈夫)です」という人には間違いなくお薦め!
サビで「Send me a sign!」っていうタイトルが聴こえたときは「やべぇ、タイトル連呼系か!?」と思ったけど、しっかりとメロディのあるサビで良かった。(少々の例外を除いて、タイトル連呼系が嫌なので) イントロから「結構良さそう」と予想していただけにホントに良かった。 歌メロがサビだけでなく全体的に格好良いの○!
頭の0:30過ぎ辺りのギターのメロディに若干BLIND GUARDIANっぽさがある(早い話がケルト風味だってこと)のが良いね! サビメロはなんかいまいちピンと来ないけど、悪くはない。多くの人にとっては「これぞジャーマン!これぞカイ・ハンセン!」って感じなんだろうなぁとは思うけど。 終わりの方で一瞬ブレイクが入った後の「アア~」ってのが「カイさん、あなたのバンドの曲でど~っかで聴いたことあるよ~。」っていう感じなのがちょっと…。「MAN ON A MISSION」ですよ、これ。音程が違うだけ。 …いやいや、良い曲だと思ってますよ、これ。
「INTUITION」も好きだしこっちも好き。ただ、こっちの方がハードなアルバムですね。 1,EVERYONE'S A STARは悪くないけど出来は普通だけど、2,10,000 LOVERS(IN ONE)ぽっぷで哀愁のある名曲だし、3,AS FAR AS THE EYE CAN SEEもポップさもあるけど若干ハードな感じで名曲だと思う。5,CHILD'S PLAY(『チャイルド遊戯』という邦題には疑問が残る)もメロメロな(笑)バラードで良い曲。 トニーのヒステリックとさえ形容できるような超絶ハイトーンが炸裂する疾走曲11,TELL NO TALESはハッキリ言って浮いてるけど(苦笑)、格好良いしロニーのギターも馬鹿みたいに弾きまくってて聴き応えは十分! 全曲がコンパクトに仕上がってて、しかも1分前後のインスト曲が3曲もあってトータル・タイムは全11曲で30分半と短い。スッキリと聴ける好盤。 これで「TONIGHT I'M FALLING」が入ってたら多分「INTUITIONよりもこっちの方が好きです」と断言できそう。それぐらい良いアルバム。
「BLUE BLOOD」程曲のタイプは多くないのに何故か散漫な印象だった。曲順が良くないのかな?まぁ、そんなの気にすることないけどね! とにかく曲が良い!「PHANTOM OF GUILT」と「GIVE ME THE PLEASURE」はどうにも好きになれないけど(後者の歌詞には笑ったけど)、他は総て名曲・超名曲! 特に別ヴァージョンやリメイクが存在しない(はず)の「VANISHING LOVE」や「ALIVE」は素晴らしくゾクゾクすることも。 音質は80年代のインディーズであることを考えれば別に気にならないし、音が篭りまくった「BLUE BLOOD」よりは良いと思う。 音質云々よりも音楽・曲が持つ説得力が圧倒的なアルバムでしょ?そりゃ勿論、良い音質で生まれ変わったらそっちを聴くけどね。(笑) ジャケはちょっとシャイな人だったらレジに持っていくことはおろか、手に取るのも恥ずかしいのでは…。(笑)
リッパーは上手い!このライヴ盤(DVDしか持ってないけど)でも圧巻の歌唱を披露してるね!スコットのドラムもタイトだしイアンのベースもガリガリいってるしギターの御2人はさすがだし名曲も入ってるし。 …だけど、どうもエキサイトメントに欠ける。それは多分セットリストのせい…か? 確かどこかで「始めはスローな曲で始めて徐々に曲のテンションを上げて行くんだ」とかなんとかバンドが言ってるインタヴューを読んだ気がするけど、いやいや、俺はハナっからガツンとメタルかましてくれた方が良いぞ!1曲目が「METAL GODS」なのは良いけど6曲目の「RUNNNING WILD」まで疾走感が無くてちょっと不満。(ビートが速い曲はそれまでにもあるんだけどあんまり疾走感を感じなかった) それでも12曲目の「BREAKING THE LAW」からはテンション上がりっぱなしなんだけど。てか、そこからがまさに圧巻!!「PAINKILLER」に「ELECTRIC EYE」に「LIVING AFTER MIDNIGHT」に「HELL BENT FOR LEATHER」と名曲が満載!! 正直全体の印象はスタートがイマイチだったのであんまり良くないんだけど、終盤が凄まじいので良いしとしましょう!(でも、なんで「THE SENTINEL」をカットするんだ!?) だけど、せめて1曲目のスコット、そのパーカー姿だけはどうにかならなかったんか?(笑)2曲目からはメタル・ドラマーらしい格好で大変よろしいけど。(笑) さてさて、新作に付いてくるというロブ復帰後のライヴ映像が早く観たくて堪らん!
全体像を掴むのにちょっと時間がかかった(まだ発売してから1週間しか経ってないので完全には掴んでないのかもしれない)けど、何度も繰り返し聴いていくとどんどん新しい発見・感動がある、素晴らしいアルバム。 まるで映画のオープニングのような空気を醸し出すインスト1,DEUS LE VOLT!から絶品パワー・メタルの2,SPREAD YOUR FIREへの流れで心を完璧に鷲掴みされ、ANGRA with ジョン・ペトルーシな雰囲気のメロディアスなメタル3,ANGELS AND DEMONSでは複雑な構成を披露しつつもしっかりと耳に残るメロディがあるのが素晴らしい。 メロディアスなメタル4,WAITING SILENCE、落ち着いた感じの5,WISHING WELLの後はカイ・ハンセンのゲストというサプライズ付きの疾走曲6,THE TEMPLE OF HATEでメタル的盛り上がりを見せ、情熱的なフラメンコのようなギターで始まる7,THE SHADOW HUNTERはプログレ的アプローチが良く表れている曲。 悲しみの中に暖かさが感じられる8,NO PAIN FOR THE DEAD(サビーネ嬢が絶品のメロディに絶品の歌唱を披露)に続くはBLIND GUARDIANのハンズィ・キアシュがゲストの9,WINDS OF DESTINATIONはアグレッシヴな曲ではあるがこの1曲だけで様々な展開があり聴いていてゾクゾクする。 続く10,SPROUTS OF TIMEは南米の香りがするアダルトな雰囲気の曲(これが傑作!!)。大作11,MORNING STAR、我々には馴染みは余り無いがブラジルでは英雄的存在のシンガーが参加している、その彼が歌うポルトガル語とエドゥの英語の二つの言語が織り成す不思議な雰囲気が素晴らしい12,LATE REDEMPTION、そして劇的なインスト13,GATE ⅩⅢでアルバム幕を閉じる。 とまぁグダグダと各曲について述べてきたが、どの曲も素晴らしい出来で実に感動的だ。特に①~②の流れ、⑥~⑩は圧巻! キコ・ルーレイロとラファエル・ビッテンコートのギターは冴え渡り、アキレス・プリースターのドラムは独特のリズムとメロディアスとさえ形容できるような素晴らしいドラミングを披露し、ベースのフェリペ・アンドレオーリは時にキコ達のギターと見事なユニゾンをし、尚且つそのグルーヴでしっかりと土台を支えている、などなどインストゥルメンタル陣の活躍も凄まじいが、本作の主役はエドゥ・ファラスキ、彼の活躍なくしてこの名盤は生まれなかった。曲・場面場面でみせる様々な表情は実に素晴らしく余りに感動的だ。『NO PAIN FOR THE DEAD』での"泣き"、『SPROUTS OF TIME』での"暖かさ"は溜息が出るほど素晴らしい。 曲によっての細かい音作りが秀逸のデニス・ワードのプロデューシングも見事!今年のB!誌の読者投票で彼がプロデューサー部門で1位になるかも知れないね。 歌詞は特に「今"する"ことによって未来が生まれる」と歌う⑩の歌詞が気に入ってる。 すんげぇアルバム!正直、場所によってはもうちょっと曲間を空けて欲しいと思ったりもしたが、多分コンセプト作ということで"絶え間なく"聴かせようとしたからではないかと勝手に推測する。 前作よりパワーメタル色が減退してる?そんなこたぁどうでもいい。伊藤氏の言葉を借りるが、天才たちが己の才能を最後の一滴まで搾り出して作り上げたこの作品をリアルタイムで、新譜として聴けたことに感謝したい。 大傑作である。何度聴いてもゾクゾクする。涙が出るほどの大傑作である。 こんな素晴らしい作品を作って、次のアルバムはどうするつもりだろう?と思うが、彼らにはそんな心配は無用なのかもしれない。
2ndのレヴューで散々なことを言っておきながら「1stの方が良い」という評判を知っていたのと値段が安かったのでなんだかんだで購入。 いざ聴いてみると2ndよりだいぶ聴き易いじゃありませんか! 曲は無理矢理気味に展開していて「ちょっと背伸びしちゃったか?」と思えてならない2ndよりもある程度整理されてる。曲調も次作と違い、パワー・メタリックなものもあるけど、ロックンロール風味を含んだメタルというか軽快な印象。(日本盤ボーナスの10,FIGHT FOR YOUR FAMEは思いっきりパワー・メタリック) ヴォーカルの声自体はさすがに細いまま("まま"と言うのは変か。俺が聴いた2ndよりこっちの方が先だもんな)だけど2ndよりもだいぶ聴き易い。(あくまで"比べると"だけど)それにスラッシーとさえ形容できそうな次作の楽曲よりも本作の曲調の方がこのヴォーカルに合ってるんだろうね。 2ndよりも先にこっちを聴いていればこのバンドに対する俺の中での評価は結構変わってたんじゃないかと思う。勿論良い方に。曲調・曲の出来に関しては個々の判断に任せるとして、このヴォーカルだけは絶対に次作よりも本作の方が聴き易いと断言しよう。(何度も言うがあくまで"比べると"だけど) ライヴで酷評されたんですか。だってスタジオでこの怪しさ、ライヴじゃどうなってたことやら…。
DVD「THE HISTORY OF FEAR」に収録されてるヴァッケンでのライヴのセットリストのラストを飾っているのがこの曲。 曲の前にギターメロディをラルフと聴衆とで掛け合いしてから曲に入る様が格好良かった。 サビメロが勇ましくて格好良いね!マット・シナーは評判通り良いソングライターだよ。 ギターソロ前に見せる疾走パートも文句なく格好良い! まさにライヴのラストを飾るに相応しく勇壮な曲!"漢"です!メタルです!