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H・Wさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 1-100

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H・Wさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 1-100

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FAIR WARNING - Aura ★★★ (2016-10-24 00:08:28)

いつだったかここで、「ヘルゲ・エンゲルケよりアンディ・マレツェクの方が上手い」と書いたことがある。
当時抱いたその感想は偽りではないのだが、このアルバムを聴いていると、やはりFWをFWたらしめているのはヘルゲのハイトーンソロによるところが大きいと実感する。単に高い音が出るというだけのことではなく、変則的なフレット間隔から生じるスケール(音階)感とか、空をすっ飛ぶように高揚していくメロディが曲の展開自体に影響を与えているのだと思う。
そういえば、スカイギターを借りパク(笑)していたヘルゲがそれをウリに返したと聞いた時は、FWは一体どうなるのだろうと本気で心配したが、無事、自分用の「スカイっぽいギター」を用意してことなきを得たようだ。よかったよかった。

今後も、素晴らしいメロディを軸にした高品質で個性的なメロハーを提供してもらいたい。


DAVID GILMOUR - Rattle That Lock ★★★ (2016-08-08 02:23:04)

デヴィッド・ギルモアより上手いギタリストはたくさんいるが、
デヴィッド・ギルモアより上手いギタリストは一人もいない。

自分で何を言っているのか意味不明ではあるが、実はこの感想が、自分の中で一番しっくりくる。

そんな彼の現状最新作。
個人的には最高傑作だと思う。
全曲まったく隙なし。
適度にキャッチーさを維持ながら、どの曲も工夫を重ねて様々な色で味付けされており、通しで聴いても全く長さを感じない。

齢を重ねるごとに深みを増している彼のギターの音については、もはや完全に芸術と言っていいレベル。
音符で表記すると何ということもないのだが、抑揚、トーン、揺れ、そういうのが他の追随を許さない。
端的に言うと、心がこもっている。

最近は、動画投稿サイトをちょっと探せば大道芸的テクニシャンがわんさかヒットする世の中なので、余計に彼のような上手さが際立つ。
ギターソロが始まって心の底から震えたのは本当に久しぶりだった。

本当に素晴らしいアルバムなので、多くの人に聴いてもらいたい!!


DIZZY MIZZ LIZZY - Forward in Reverse ★★★ (2016-05-06 14:08:09)

この日が来るなら生きててよかった。
DMLの最新アルバムが届けられて、私の心は幸せ色に焦げている。

ティム・クリステンセンはソロでも名盤を連発しているので、彼の音が聴けるのなら何でも幸せではあるのだが、
あえてDMLでやることの意味、というか、そこの旨みが止めどなくこのアルバムからあふれている。
一音下げのギターから生み出される若干ダルくて深いギターの音と、猛烈な疾走感が、どこから切ってもヘヴィロックな味わいを醸し出して、これこそDML!と大声で言いたい。
それにしても齢42にしてこの若々しいエネルギーは一体なんなのか。
カノジョと別れてセピア色に沈んでいたソロの頃のティムとは比べ物にならない。
新しいカノジョができたに違いない!(知らんけど)

音楽的な事をもう少し言うと、今回はハーモニーパートが充実しており、ますますキャッチーさと深みが出てきたように思う。
ポップファンも納得のこの耳当たりの良さ...。
改めて、ティム・クリステンセンの才能に万歳。
来日公演は絶対に行きます!!


YNGWIE MALMSTEEN - Spellbound (2016-03-09 16:14:13)

このアルバムが出てからしばらく時間が経っている。もう3年?
それまでは、一年一枚程度のハイペースで量産していた彼の事を思うと、
今はちょっと休憩している感じかもしれない。

...正直、そうしたほうがいい。

このアルバム、パーツに分解すると良い部分もたくさんあるのだが、作品としてのバランスが悪すぎる。
ここ数年(十数年)、彼の作品には歯がゆい思いをしてきたが、それでも天才を信じて応援してきた。
しかしここまでくると、さすがにリスナーをバカにしているのかと問い詰めたくなる。

別に選任のヴォーカルが要るとか、ドラムを叩くなとかいうつもりはない。
歌はヴァイぐらいには歌えてるし、少なくともウリよりは上手い。
ドラムも別に、打ち込み含めてごまかせばちゃんと人前に出せるレベルの作品には仕上がるだろう。

問題は、彼がすでにアイディアに煮詰まって、全部同じ地点にしか着地できない状態になっているにも関わらず、その事実から彼自身が目をそむけてしまっていることだ。
全部自分で完結させたのも、ひょっとしたら内向きになった彼の感情を表しているのかもしれない。

これでは良い作品が生まれない。 
時間が解決することを祈る。


Last in Line - Heavy Crown ★★ (2016-03-09 13:46:56)

最近、80年代に活躍したミュージシャンの懐古的活動が目立つ。
いろんな活動、人生経験を踏まえて、「一周回って」くる時期なのかもしれない。

その中でも、このアルバムは重みが違う。

ロニーが亡くなっている。
ジミー・ベイン、ヴィヴィアン・キャンベルは闘病中。
(先日、ジミー・ベイン氏はお亡くなりになりました...合掌。)

そんな状況だから、どうにもこうにも...。
「思い出アルバム」的な立ち位置で作られた一枚なのかと思うと余計しんみりしてしまう。

けど、一枚聴き通した後に残ったこの爽やかな気持ちは一体何だ?

なんだかんだ言って、ヴィヴィアンが本当にやりたかったのは、やっぱりコレじゃねえのか?と言ってみたくなる出来栄え。
ロニーの影を感じさせないヴォーカルの爽快な歌いっぷり。
リズム隊の鉄壁さ。
そしてもう何十年も聴いていなかったヴィヴィアンの超攻撃的ハードロックギター。
どこを切っても本物の、ピュアなハードロックである。

...きっと、天国のロニーも納得するだろうね。


RAINBOW ★★ (2015-05-28 19:59:15)

リッチーが、「ああ、俺は死ぬ前にもう一度ハードロックをやっておきたい」と思ったとしても何ら不思議はないと思うのです。
ロニーが逝き、ジョンも逝き、昔を思い返すことも多いでしょう。
一時はもうウンザリしていたハードロックの世界も、時がたつと仄かに良い色の思い出となって甦ってくるのかもしれません。

若くて綺麗な愛人とともに歩いたルネッサンス音楽の旅は素晴らしいものだったでしょう(笑)
うらやましいです。僕も正直、そういう歳の取り方ができたら、どんなに良いだろうと思います。
で、彼に感情移入して考えてみるに、お子様ができた瞬間に、何かこう、いろいろ「終わった」感じがするんじゃないでしょうか。

昔の仲間ともう一度ハードロックをやりたい、と思うなら、このタイミングかな、という気がするんですけどね...。


JONAS HANSSON - Classica (2015-04-27 12:21:46)

もしイングヴェイがいなかったら、「ネオクラ始祖」みたいな扱いになっていたかもしれないとたまに思うスウェーデン人ギタリスト、ヨナス・ハンソンがだいぶ前に作ったクラシック風味満載のインストアルバム。

彼の良いところは音選びのセンスがあるところで、伝説の(?)バンド、SilverMountainには、かのヨハンソン兄弟が在籍した云々を抜きにしてもずいぶん楽しませてもらったものである。
特に構築感に溢れたネオ・クラシカルなギターソロは、若干のたどたどしさを差し引いてなお魅力溢れるものであったと言っておく。
そんな彼が、いつか作るだろうと思っていた方向性でやっぱり作ってしまったのがこのアルバム。

いまさらながらこんな文章を書いているが、僕は多分発表とほぼ同時に買っている。
(好きなんだからしょうがないじゃん。)

で、最近になって聴き直したわけだが、彼の「イイ意味でB級くさい」ところがブッ炸裂した非常に味のあるアルバムだと思った。

もうちょっと上手い人が同じ事をやっちゃうと、右耳から入った音が左耳に素通りしてしまうところなのだが、彼のプレイは何となく眉間のあたりに引っかかる。
そのひっかかり具合と、クセになりそうなメロディが絶妙のバランスで脳みそを刺激するのである。
バッキングトラックはおそらくほぼ打ち込みで人間くささが皆無であるにもかかわらず、こんなにもオーガニックな味わいを演出するとは、流石。
(いやあの、褒めてるんですよ)

下手したら売れないRPGのサントラかなんかに成り下がりそうになるのを、寸前のところで食い止めている感がとってもステキなのだ。

・・・なんか非常にひねくれたレビューになってしまったが、ひねくれた人は聴いてみてくださいw


SNOWY WHITE - White Flames - Bird of Paradise ★★ (2015-04-27 11:17:55)

ハードロックファンの間では必ずといっていいほど「元THIN LIZZYの」という前置きがつくギタリスト、スノウィ・ホワイト氏の名曲。
この曲、実は当時イギリスでかなりヒットして(たしかチャートで6位ぐらいまでいったはず)、いまだにYOUTUBEなんかで彼の名前を検索すると、アタマにこの曲が挙がってきたりする。
AOR調のスローでブルージーなバラードナンバーで、彼自身が歌っている。
ささやくような歌い方であり、決して上手い歌とは言えないのかもしれないが、雰囲気にはぴったりとハマっていて、夜のドライブなんかで聴くとちょうど良い感じのオトナなナンバーである。
個人的にはギターソロも好物。ぱっと聴く分には、なんてことはないフツーの演奏だが、音の選び方とか揺らし方にとても味わいがあり、心地よくツボを刺激する感じ。
ロジャー・ウォータースが彼を好んだ理由が何となく分かる気がする。
(スノウィはピンク・フロイドのツアーに参加したことがある)

何というか、この人がフィル・ライノットの横で弾いていたのかと思うと、ちょっと不思議な感じがするなあ・・。


PINK FLOYD - The Division Bell - Marooned ★★★ (2015-04-26 14:57:28)

ワーミーペダルが出たとき、「こんなモノどう使えというのだ」と思っていた。
単純に、こう使えばよかったのだ。
流石としか言いようがない。


ERIC CLAPTON - Behind the Sun - Just Like a Prisoner ★★★ (2015-04-26 14:26:06)

エリック・クラプトンのどこがどのように「神」なのか、全然わからないという正直者(笑)は、この曲のソロを聴くべきだと思う。

誰か別の人間が同じフレーズは弾けたとしても、同じ「感じ」には絶対にならないと断言できる。

どれだけ眉間にしわを寄せて弾いても無理。


ERIC CLAPTON (2014-06-28 14:19:48)

歳をとると、音楽の趣味も枯れてくるものなのか、と最近感じる。
クラプトンのギターに物凄く引き込まれるのだ。

そういえば、HELLOWEENやGAMMA RAYの新譜には、もうあんまり興味がないのも、
単に飽きた、というのではなく、もっと自分の中の根本的なものが変わったからだと思う。

少し淋しいような気がするが、現実なんだからしょうがない。
ちなみに、同じように最近になって急にフェイバリット化したギタリストに、
デイヴ・ギルモアとスノウィ・ホワイトがいる。


Red Dragon Cartel - Red Dragon Cartel ★★★ (2014-04-29 23:47:19)

凡人には決してまねの出来ないカッコエエギターワークを武器に世間をうならせ、
各方面から非常に高い評価を受けながら、突然最前線から消えていったリー氏。
個人的には、オジーの歴代でダントツ好きなギタリストであるからして、惜しくて惜しくてならなかった。
そんな僕が「カムバーック!」とこのサイトで叫んだのがもう10年ぐらい前になるわけだが、今になっていきなり復活するとは、まさに神出鬼没。彼のプレイ同様、非常にトリッキーな復活劇ではある。

では、ワクワクしながら新作を聴いてみましょうか、というと、実は話はそう単純でもない。

なぜなら、僕の記憶が確かならば、彼の音を聴くのは、かの前衛的な実験作品、「Fine Pink Mist」以来となるわけで、あの作品がまあ、ホントに異様だったのだ。
そんな訳で、これはもう蓋を開けてみるまで決して安心は出来ないぞ、というのが正直なところだったのだが、聴いてみれば何と言うことはない、単純に最高のHR作品である。嬉しいわー。
トリッキーでエッジの効いた素晴らしいギターワークが全編で冴え渡っており、メロディの組み立て方といいリフのキャッチーさといい、ついでにピッキングノイズに至るまで、まさに全盛期を彷彿とさせる要素が満載。ジェイク万歳と無邪気に喜んでしまった。
それにしても、この時代、あまり新譜でお目に掛かることの無くなったハードロックど真ん中の音楽性なのに、それが決して古くさく響かないのが凄い。
構成はシンプルなのだが、よく聴くとものすごく作り込まれたアレンジになっていて、音の隙間に放り込まれるジェイクのギターが無性にカッコイイ。

これは久々に自信を持ってオススメできるアルバムだわ。


VANDENBERG'S MOONKINGS - MoonKings ★★ (2014-04-21 02:40:26)

「彼」が動き出したと友人から聞き、懐かしさもあって久しぶりにCD屋に足を運んだ。
いやもうこれが本当に久しぶりで、最近は音楽と向かい合うことも減って、心もすっかりガビガビになっていたかもしれないが、そんな僕をふと我に返らせる力があるねえ、あの頃のミュージシャンの名前には・・・。
ふとクレジットを見ると「Sailing Ships」の曲名があり、ああ、やっぱりあの曲は彼にとって思い入れの深い曲であったのだなあと妙に納得しながら家路についた。

さて、内容だが、
彼が再始動するとして、いきなり初期VANDENBERGの方向性は無いだろうと覚悟はしていたが、やっぱりサプライズは無かったようだ。かといってMANIC EDENほど土臭い感じかというとそうでもなく、うーん何というか、安直な表現で申し訳ないが、WHITESNAKEとLED ZEPPELINの名前は誰が聴いても挙がるだろうと、まあそういうアルバムだ。(聴く人が聴いたらTHE BLACK CROWSの名前も出るかもしれない。)
だが、特筆したいのは④とか⑦で魅せるストリングス絡みのメロディックでスローな曲で、ここでの表現力ばかりは、単純に前出のバンドとごちゃ混ぜで語るのもはばかられる。

エイドリアンのギターについては、90年代以降の彼らしく、深くて速いヴィブラート以外特に強い個性を感じさせない、非常に楽曲オリエンテッドなプレイであり、何も知らずに聴いた人は、まさかこのバンドにギタリストの個人名が冠されているとは思わないかもしれない。
替わって存在感を示しているのはヴォーカル。
歌メロはそのまんま、デヴィッド・カヴァーデイルだと思えるところが無視できないほどたくさんあるのだが、声質の魅力がある。ちょっとハスキーで、例えるなら、クラウス・マイネ味のふりかけを薄ーくかけたような感じで、個人的には大変好き。
こういう感じはいつか昔に味わったことがあるぞ、と思ったら、ディオに対するトニー・マーティンの時だった。

最後に、やっぱり気になる「Sailing Ships」。
長い長いインターバルを経て、ようやく作曲者の意図通りの形で録音されたこの曲、
僕らが待ちわびた「正しい姿」であるはずで、確かに文句のつけようのない佳曲ではある。あるのだが、正直、こうやって聴いてみると、いや、ヴァイのアレンジも捨てがたいじゃないか、と思えてしまった。
こうなると、Slip Of The Tongueの他の曲も俄然興味がわいてきた。
あのアルバムはエイドリアンにとって、心残りな記憶なのだと思うので、ここはもういっちょ、Wings Of The Stormもお願いしたいところである。

・・久しぶりのことで意気込みすぎて長文になってしまったが、最後まで読んでくれた人がいたら、ありがとうございました。イロイロ理屈捏ねてますけど、良いアルバムだと思うので、買ってみてくださいw


TIM CHRISTENSEN - Tim Christensen and the Damn Crystals ★★★ (2013-09-13 22:12:13)

ソロ活動でその才能を遺憾なく発揮していたティム・クリステンセンがバンド名義で発表した最新アルバム。
ティム以外のメンバーが作品にどのような影響を与えているのかはよく判らないが、
ここのところメロウでスローなポップ作品を連発していた事を考えると、一曲目にいきなり飛び出すドライブ感が、「ロックバンド」を意識させ、何とも嬉しい。
彼はすっかり「ポップ男」になってしまったと思っていたが、熱い血はちゃんと残っていたのか、という感じ。
それにしても、相変わらず、他の追随を寄せ付けない圧倒的な作曲能力にはただ感嘆するのみ。
ありきたりのコード進行、どこかで聴いたことのあるような歌メロなどとは全く無縁の、
それでいてどこか安心できる、彼にしか生み出せない世界がここにはある。
時代の流行に左右されない、大音量でクルマから音が漏る音を誰に聴かれても恥ずかしくない希有な存在である。


BLACK SABBATH - 13 ★★★ (2013-07-29 00:21:20)

HEAVEN&HELLの時、「ミュージシャン生命どころか実際の寿命の心配」みたいな事を書いた矢先にロニーがあんなことになってしまって、もうなんというか、うかつにそういうことも書けなくなってしまった感のある近頃ではあるが、こりゃまた凄いのが届きましたなあ。

歳をとってから、再結成とかで「あの頃よもう一度」、と言わんばかりのアルバムを発表することはよくあるが、このアルバムはマジで「未発表だった幻のサードアルバムです」と言われても疑いなく信じるレベルの作品。
もともと、若さに任せて無理矢理がなり立てたような演奏をしていなかったことも幸いしてか、どう切り取っても最高純度のブラック・サバスを楽しめる。
それにしてもこれ、世界中にゴマンといるフォロワーのミュージシャン達の胸に、どのように響くのか、そこがすごく気になる。

あ、それとドラマー、僕は最初聴いたとき、てっきりビル・ワードだと・・・。
全然違う人みたいなんですけどね、タメ方とか、そっくりですわ。
プロが本気出すと、この程度は朝飯前なんでしょうかね。凄いねw


METALLICA - Kill 'em All - Seek & Destroy ★★ (2012-04-13 02:30:32)

パンクっぽい。
「こねくり回したセックスピストルズ」みたいな趣の曲。
どっちかっていうとムスティンの趣味っぽいんだけど、
クレジットはジェイムズとラーズになってる。


SAVATAGE - Handful of Rain - Chance ★★★ (2012-04-13 02:22:10)

こういうことをやりたいと思うのは簡単だが、ちゃんとやれるHMミュージシャンはそういない。
そんな曲。


JAMES DURBIN - Memories of a Beautiful Disaster ★★ (2012-01-26 18:36:40)

アメリカの「スタ誕」系TV番組で驚異の歌声を披露して一躍有名人になったというジェームス・ダービン君が、TV局の力というやつで華々しくデビューした、と。そういう流れの作品。
彼が番組中で披露したのはQUEENとかツェッペリンとかで、ザック・ワイルドやジューダス・プリーストとも「サプライズ競演」したというのだから、彼の音楽は思いっきり「こっち寄り」なワケで、そういう音楽を受け入れる土壌が北米に残っていたという事に驚いた。

さて、ともすれば、メタル再浮上の切っ掛けになるかもしれないという、業界の一大事であるからして、さぞ豪華なゲスト達が花を添えるのだろうと思いきや、なんとゲストはミック・マーズただ一人だったというのはどういう了見だこの野郎w
それはさておき肝心の内容のほうだが、確かに相当上手いシンガーであることは間違いない。
妙なヴィブラートでごまかす必要のない、確かな音程と抜群の声量があり、曲によって声色を変えて表情豊かに歌い上げる事も出来る。グレードアップしたジェームズ・ラブリエのようだ。
曲そのものに関しては、ちゃんと優秀なソングライターが提供したとおぼしき「高品質な曲」が並んではいる。どこからどう聴いてもハードロック・ヘヴィーメタルであり、間違いはない。
しかし、アルバムを聴いた2時間後にメロディを思い出せないのは、僕の記憶力が年々低下していることを差し引いても(もうこのサイトに初投稿してから15年ぐらいなるのと違うか)、没個性な曲のせいもあると考えて差し支えなかろう。
別に、お茶の間で人気になったならメタルの十字架を背負って戦えなどというシンドイ事を求めるつもりはないから、肩肘張らずに次のステップに進んで欲しいと思う。
(できたらギタリストはヨーロッパ系の凄腕でお願いします)


WHITESNAKE - Forevermore ★★ (2011-03-16 02:30:39)

まずは、70年代から活躍し、あの「BURN」とかを歌ったシンガーが、未だにこういうバシバシなアルバムを作ってくれることに感謝しよう、と、最近そう思う。

それはさておき、内容のほうだが、彩り豊かなホワイトスネイクの歴史の中では、どうしても埋もれがちに思えてしまう、少し平坦な印象のあるアルバムだ。
演奏は派手だし、パワーに溢れているが、曲を印象付けるフックが少し足りない。結果、「派手だが地味」という、言ってる本人もなんだかよくわからないところに落ち着いてしまうのである。

たぶんこれは、個人的に以前から「大きい当たりのファールを連発するタイプ」だと思っているダグ・アルドリッチの作曲センスによるところが大きいのではないかという気がする。
ダグのギター弾きとしての才能に疑いの余地は無い。
このアルバムでも、安定感抜群、情感に溢れるすばらしいプレイを聴かせてくれているが、作曲家としては、歴代、デヴィッドと組んできたコンポーザーたちの足元にも及ばないと、きついようだが断言する。

まあしかし、もうこういう、コテコテのHRを作る人材自体が貴重ではある。
すぐに代わりは見つからないだろうし、デヴィッドは歳も歳だし、うーむ。


GARY MOORE ★★ (2011-02-08 03:25:57)

突然の悲報に接し、驚きと悲しみを禁じ得ません。
彼の存在は「人間国宝」とも例えられるほどに、ロック界にとって貴重でかけがえの無いものでした。
埋めることの出来ない大きな穴が、開いてしまったように思います。

本当に残念です。
今はただ、ご冥福をお祈りいたします。


BLUE MURDER - Nothin' But Trouble ★★ (2011-01-03 00:00:12)

最近聴きなおしたら、案外良かった、というアルバムのひとつ。

発表当時は、「スカっと垢抜けたサイクスなんぞ、誰が求めるものか。」と思っていた。
ファーストの持っていた荘厳で格調高い雰囲気はどこへいったのか、と涙したものである。
応募券で当選したジョンのビデオが唯一の救いではあったものの(あれ、どこへいったかなあ)、本当にこのアルバムには良い印象が無かったのだ。

あれからもう、15年以上経った耳で聴いてみると、まあ、そんなに目くじらをたてなくとも良いではないか、と、当時の僕を諭してみたくなるような出来。
確かに垢抜けてはいるが、だからと言って決してアメリカ人には作れない部類の「アメリカナイズ」ではある。

いや、そもそも、あの純英国産ホワイトスネイクをアメリカで爆発させた張本人に、僕らは一体何を求めていたというのだろうか。


WHITESNAKE - Trouble ★★ (2010-12-15 00:32:39)

ニール・マーレイが凄い仕事をしています。


YNGWIE MALMSTEEN - Relentless ★★ (2010-11-26 02:32:36)

「北欧から来たバイキング(食べ放題)」の彼が放つ、
いつもどおりのアレ、という感じのアルバム。

その「いつもどおり」が好きで好きでたまらん、という僕ではないし、
もはや彼に「別のもの」を期待するのは無駄だという事ぐらい百も承知なのだが、
ひょっとしたら、Eclipceあたりまで垣間見られた、あの構築美のあるソロイングが復活していないだろうかと儚い夢を描きつつ、またまた新作を買ってしまうのである。

結果、あーあ...orz...という事になってしまうのだが、それでも、ちゃんと最後まで興味を持って聴かせてくれるところが、彼の非凡さだ。
少なくとも、他の誰かに作れるような作品ではない、というレベルはちゃんと維持しているから凄い。
動画投稿サイトなんかを見てると、単純に弾く技術に関しては、素人でさえ、目玉が飛び出るような人材もゴマンと居るが、創作能力を含めた総合力では、もはや追従不可能だと思う。

しかし、そうは言っても、War To End All Warsぐらいからこっちの彼の作風は、流石にそろそろ御腹いっぱいと言わざるを得ない。
特に今回はインストが多いということだが、そうなると特に、初期三部作で見られる、絶妙に練られたコード進行と一音の重みを感じさせるメロディの作品に比べて、
伴奏付きのリズムマシンをバックに、思いつくまま適当に弾きまくっただけのようなここ数作の悪い印象が、余計付きまとう結果になる。

ここ数作の悪い印象といえば、相変わらず音質もザンネンなままで、中低域のもっさりした、隣の部屋で鳴っているようなサウンドプロデュースであり、この程度のものにSHM-CDなど、もったいないとしか言いようが無い。

結局、素晴らしいHM作品だと評価できる内容でありながら、こうやって毎回文句ばかりが口をついてしまうのは申し訳無いなあ、とは思うのだが、しゃあないだろう。何せ彼は本当に天才だから、彼に傑作を期待せずして、誰に期待するというのか。

まだまだこんなもんじゃないはずなんだから。


YNGWIE MALMSTEEN - Angels of Love ★★★ (2010-11-20 10:26:23)

既発のバラード系曲(歌モノ含む)を、エレアコ主体のインストにアレンジして新たに録音した企画盤。

基本的な構成は、バッキングをエレアコのアルペジオで奏でて、その上にエレキまたはエレアコで主旋律をかぶせるというもの。
マイケル・シェンカーの「Thank You」のような感じ。

音色が単調なので、正直退屈に感じられる部分も無いではない(オルゴールのアルバムをずっと聴いていると飽きてくる、あの感じ)が、流石に彼の生み出すメロディには、説得力がある。彼はこういうアルバムを作ることを許される才能の持ち主だと実感する。

手癖で思うままに弾きまくる速弾きソロイングから解放されて、ひたすらメロディに身を任せられるという意味で、貴重な一枚かもしれない。
アレンジに関しては言いたいこともあるし、正直100点ではないが、彼の稀有なメロディセンスを堪能できたし、ゾクっとするほど素晴らしい瞬間もあったと言っておく。


BLACKMORE'S NIGHT - Autumn Sky ★★ (2010-11-20 08:53:22)

もう、彼に「こっちに戻ってきてくださいよ」とお願いするのも無駄だろうと、
あきらめの境地に達している昨今ではあるものの、
まさかこのプロジェクトが10年以上にわたって存続するとは思わなかった僕としては、
さすがに若干食傷気味と言わざるを得ない現状では、ある。
相変わらず素晴らしいメロディと、最近顕著な「ハードロックと表記しても差し支えないような曲」の存在もあって、安心して聴いていられる作品であることに間違いは無いのだが、そこに安心以上のものを感じないのは、リスナーの我侭なのだろうか。

キャンディスがリッチーにとって、単なるシンガー以上の存在である以上、
そのパートナーシップについてとやかく言っても始まらないのは承知しているが、
正直、彼女の歌が100点満点とは思わないのも、事実なのである。
特に今回のアルバムでは、妙にコブシをまわす悪癖が顕著で、まるで男性シンガーのような歌い方だな、と感じることが多かった。

残り何年、彼が現役でいるのか判らないが(ロニーのことがあってから、余計にそういう事を考える)、もう一度、なんらかの変化が欲しいと思うのだった。


TIM CHRISTENSEN - Superior ★★ (2010-09-05 04:01:00)

このアルバムが、現在日本国内で正規販売されていない事には合点がいかない。
前作も、その前のファーストも、僕は心待ちにして発売日に買ったクチで、
セールス的にはそんなに悪くなかったはずだし、DMLの日本での人気を考えると、
ここをスルーするレコード会社の考えは理解不能だ。(いろいろあるんでしょうけどね)
ま、地球が狭くなったお陰で、なんとか無事に手に入れられたが、
これがもし本気で入手不能だったりしたら暴動起こしてたぞこのやろうw
さて、この作品は、前作から続く、素朴なメロディで構築されたソフト路線のポップアルバムであり、もはやここで語ることさえ憚られるほど、エッジが無い音楽である。
しかし、天下無敵のメロディ作成能力はもはやゲージュツといっていいほどの高みに昇華されており、その点については疑問の余地が無い。
「India」をはじめとして、胸を締め付けられるような哀愁メロディがアルバム全編を支配しており、退屈とは無縁。
ハードロックの範疇からすると、遥か彼方にすっ飛んでいってしまった感があるが、そこに拘るのもバカらしく思えるぐらい、感動必至の良盤である。
(...前にも似たようなことを書いた記憶があるぞw)


CAUGHT IN THE ACT - Act I: Relapse of Reason ★★ (2010-08-10 01:04:00)

サウンドプロデュースの良い、良くできたメロハー作品。
TENとかがツボに嵌る人間ならば、ぜひ押さえておきたいアルバム。
どのパートも、どこを切っても素人臭さが無く、安定感抜群。
プロの仕事をまざまざと見せ付ける、玄人好みの逸品。


MICHAEL SCHENKER GROUP - Arachnophobiac ★★ (2010-08-10 00:47:00)

11曲収録中、4曲も他人(ジェフ・ワトソン)にリードを弾かせてしまったという、マイケルの黒歴史ともいうべきアルバム。
マイケル・シェンカーという金看板を掲げて、さすがにそれは無いだろうと普通は思うが、「神」が気まぐれであることはファンが一番良く知っている。
きっと体調が悪かったのだろうとあきらめるのが正解だろう。
しかし、相当の背信行為であることは事実だし、忘れて欲しいと本人も思っているかもしれないが、そうはいかん(笑)
何せ、曲は全然わるくないし、クリス・ローガンの歌も大変よろしい。
闇に葬ってしまうには、ちょっと惜しい。
ところで、ジェフ・ワトソンが「マイケルっぽく」弾いているのは、やっぱり何というかその、ひょっとして「本件は黙っていよう」と思っていたのだろうか。
(バレるっちゅうねん)


TAKARA - Taste of Heaven ★★ (2010-08-10 00:17:00)

かの頃には、いろんな所で名前を見たジェフ・スコット・ソート氏。
いわずと知れた、イングヴェイの「ライジングフォース」初代ヴォーカルであるが、
彼は本当に歌メロが巧みで、歌唱にパワーも色気もあり、平たく言えば「良いヴォーカル」だ。
アクセル・ルディ・ペル氏のところとか、タリスマンとか、いろいろ参加しているが、
僕はこのTAKARAが一番好きかもしれない。(邪道といわれるかもしれんが)
古くは産業ロックと呼ばれた、あの辺りの薫りが漂う作風で、メロディがしっかりしているので、聴いて安心。一瞬フォリナーかと思う曲もあるが、まあいいだろう。僕はフォリナー好きだし。
ただ、ギターの音だけは何とかして欲しかった。
2万円のマルチをミキサー直で録ったようなガチャガチャした音で、演奏自体がギリギリだということもあって、けっこうキツイものがある。


OZZY OSBOURNE - Black Rain ★★ (2010-06-12 00:07:00)

引退アルバムだという事で、とても感傷的になりながら聞いた「No More Tears」を最後に、僕の中でオジーに対する何かが変わったような気がする。
その後は、彼がアルバムを出す毎に、一枚限りのオマケでポンと発表されているような消化不良な感じがしていた。
正直、何を期待したら良いのか、分らないような状態とでも言ったら良いのだろうか。
しかし、今回はそんな僕の溜飲を下げてくれた。
このアルバムには、有無を言わさぬ「オジー・オズボーンぢから」があった。
トニー・アイオミも顔を青くするほどのリフ作成能力を見せてくれたザック・ワイルドの働きといい、オジーのフックに溢れた歌メロといい、今回ばかりは文句のつけようが無い。
無駄をそぎ落とし、洗練された作品であり、オジーの魅力がストレートに伝わる良作だ。
ここにたどり着くために90年代の混沌を潜り抜けてきたのだとしたら、
オジーには「お疲れさまでした。」と言いたい。
そして、これからもよろしく、と。


WHITESNAKE - Restless Heart ★★ (2010-02-26 03:25:00)

「Slip Of The Tongue」の曲が、実はほとんどエイドリアン・ヴァンデンバーグのペンによるものなのだということを、僕はたまに忘れる。
奇人変人ヴァイの存在感が強烈だから、あのアルバムはそのイメージしか無いが、よく聴いてみると、あのアルバム、元ネタの時点で結構ハードでヘヴィだと判る。
別に、「Gambler」のような渋い曲を、ヴァイが無理やりド派手に作り変えたというわけでもあるまい。
何が言いたいかというと、いかにエイドリアンが「ブルース回帰」を標榜したところで、あの時点では、どう転んでも初期の作風を彷彿とさせる程の渋さに戻ることは無かったのだ。
そう考えると、このアルバムで見せる恐ろしいほどの地味路線について、一体何がそうさせたのか、と首を傾げたくもなる。
ぶっちゃけ、それなりに御歳を重ねたお二人が、アコースティックアルバムを経由して、すっかり「そっち方向」に流れていったというのが真相なのかもしれない。
そういえば、このアルバムをして、「初期のような作風」というのも、ちょっと違う気もする。初期のホワスネは確かに曲は渋いが、中に宿している魂はとても若くて熱い。対して、このアルバムは曲は渋いし、魂も渋い。疲れている、というのではないが、ちょっと萎びた感じさえする。
あんまり、ステージに立って大観衆の前で歌うことを想定していないような感じ、とでも言おうか。
それこそ、「スターカーズ・イン・トーキョー」のようなシチュエーションで披露するのが真っ当な楽しみ方のような感じを受ける。
それを思うと、「商業的な成功から少し距離があって、少人数によるアコースティックライブなんかも踏まえつつ・・」という当時の環境が思いっきり創作活動に影響を与えた、という線も考えられなくは無い。
このアルバムを聴いていると、当時のWSをめぐる環境が、過去、彼らが置かれたどの時代よりも、萎びた境遇であったということなのかもしれないなあ、などと思い返されたりもするのだった。


MEGADETH - Endgame ★★ (2010-02-17 17:17:00)

祝、2009年ベストアルバム。というわけで・・・。
遅ればせながら聴いてみました。
典型的なメガデスサウンドが展開される良作、といったところですか。
それにしてもデイブ・ムスティンはブレないね。本当に曲作りが上手い。
耳に残るキャッチーなパーツをちゃんと用意していて、どの曲も聴き手を飽きさせない配慮が伺えます。安心して聴いていられます。
新加入のクリス・ブロデリック、これまた典型的な近代型のテクニシャンですね。
(ヴィクター・スモールスキと若干イメージがカブる)
ま、もはやこの程度のテクでは誰も驚かなくなった昨今ではありますが・・・。
そのうえで、いかに個性を発揮するかがカギとなる現状となっては、すこし色が薄い感じもしますけど、いいんじゃないですか。デイブの色が非常に濃いですから、この程度でいいのかもしれません。
正直、諸手を挙げて「最高傑作」と小躍りするには至らなかった私ではありますが、十分です。
本当は「SHE WOLF」みたいな曲がいっぱい入ってて、アル・ピトレリが弾いてくれたら嬉しくて涙に咽ぶのですけどねw


RIK EMMETT - The Spiral Notebook ★★ (2010-02-10 07:29:00)

「歳をとると、こういう音楽が身に染みてくるわあ・・・」などという台詞を吐きたくは無いのだが、事実なんだからしょうがないという作品。
あのトライアンフのリック・エメットがHR路線から距離を置いた本作、きっと、一定層のファンからは、なんだよつまんねえな的なリアクションが帰ってきたことだろう。
そういう意見を否定する気はサラサラないのだが(僕だって、ゲイリー・ムーアがAORとか言い出したら怒る)、作品の仕上がりがここまで良いとねえ。
最近は、ガチガチにHRやHMしか聴かないというヘヴィなリスナーもほとんどいないだろうし、基本HR好きなヒトが耳休めに聴くには好適といえる一枚じゃないでしょうか。
それと、上で火薬バカ一代さんもおっしゃっているが、このヒトのギターは非常に繊細な表現力を持っていて、自宅ギタリストが、ただ音符をなぞるだけのレベルから脱却する際、手本にするといいんじゃないでしょうかね。すばらしい教材だと思いますよ。


ANDI DERIS - Come in From the Rain ★★ (2010-01-27 00:36:00)

「5曲目が収録されていなければ、文句無く名盤である。」とか断言してしまうと怒られるのだろうかw(特にHELLOWEENのファンには)
アルバム全編を通じて猛烈な哀愁が漂っているのだが、5曲目でプツっと途切れるのが残念でならない。「曲を飛ばせば良いじゃないか。CDなんだから」というハナシではあるが、「作品てのは、そういうモンじゃねえだろう。」とか、一応言ってみる事にする。
それにしても、この作品の空気感は凄く良い。メロディも素晴らしい。
バックミュージシャンには見知らぬ顔が並んでいて、そういうアルバムを好きになることはあんまり無いのだが、これは大好きなんだよなあ。


VIPER - Theatre of Fate ★★ (2010-01-27 00:04:00)

ANGRAがデビューするとき、何に期待したかって、このアルバムの再現だったんですよね。
で、アンドレ・マトスはその期待に見事に応えたわけです。
(しかも演奏は100倍レベルアップ)
でもね、僕は思ったわけですよ。
演奏はシンプルでも、こっちのアルバムの方が魅力的だ、と。


JOE SATRIANI - Strange Beautiful Music ★★ (2009-06-05 14:29:00)

タイトルどおりのイメージを狙ったアルバムなんでしょう。
狙いがあまりに成功していて、ジョーの天才ぶりをまざまざと見せ付けられた感じ。
お約束的パターンに持って行くと見せかけてでスっと肩透かしを食らわせるあたりがキモチイイ。
凡才が同じことをやるとキモチワルイのだが、幸いなことにジョー・サトは凡才ではないのであった。


HEAVEN & HELL - The Devil You Know ★★ (2009-06-05 14:11:00)

2009年にもなって、このメンツの「新作」を聴くことが出来る事の幸せについて考えると、もはや手を合わせて拝みたくなるほどのアルバムである。
しかも、もうミュージシャン寿命どころか実際の寿命について考えることさえ多くなりそうな御歳の方々が、ファンの勝手な幻想に付き合って、青年期に生み出した音楽を当時のパワーそのまま(もしくはそれ以上)に演奏してくださっているのだ。これは拝んでも拝み足りん。
存在自体が有り難すぎて、作品に対する正当な評価が出来そうに無いが、そんなもん、しなくていいわw
このアルバムは最高です。ありがとうございました。


EXTREME - Saudades De Rock ★★ (2008-11-29 16:39:00)

再結成にもいろいろあるが、単純に「黄金期(あのころ)よもう一度」とばかり、過去のキャリアに擦り寄った作品を作ってみるのも、それはそれで一興。(Whitesnakeみたいな)
しかし、Decadance Dance2もMore Than Words2も無いところをみると、彼らはどうやら「本気」らしい。
解散以降の彼らのキャリアはいろんな意味で相当に深く、きっと本人たちの音楽観には、若い頃と比べてかなりの隔たりがあるはずで、特にヌーノは結構、「枯れた味わい」を出してきつつあるわけだが、そんななかで、「現在の等身大」を見事に具現化したアルバムに仕上がっている。
それでいて、「EXTREMEらしくない」と思わせないのは、元々彼らの音楽性が雑多であることに加えて、やはりあの二人のケミストリーが特別だからに他ならない。
個人的には、正直、初期2枚が最も好みではあるのだが、安易にその方向で復活されていたら、ひょっとして文句のひとつも言ったかも。
今後、大いに期待したいバンドの復活である。嬉しいね。


JUDAS PRIEST - Nostradamus ★★ (2008-11-29 15:35:00)

コンセプトアルバムの理想的な姿といえば、「名曲無き名盤」だと思ったりする。
ブックレット片手に、歌詞をよく味わいながら、一遍の小説を読むかのようにその世界に浸れるような作品が良いのだ。
そうでなければ、わざわざSEで曲同士を接着する必要なんか無い。
要は、そこに一撃必殺の名曲は必ずしも必要では無く、物語が全部終わって、「ああ良かったなあ」が最高。
そういう意味で、やっぱりDreamtheaterのMetropolis Part2は本当にスゴイ作品だった。
で、このアルバムだが、「名曲はあるが名盤とは思えない」っていうのがホントのところ。
一枚通して物語に浸るにはちょっと色彩が単調すぎるという感じ。
喜怒哀楽、山あり谷ありでクライマックスに向かっていくような、コンセプト作品としての完成度がちょっと低いような気がするのだ。
これなら、曲数を絞ってSEを削ぎ落とし、普通のアルバムとして発表したほうが、何倍も印象が良かったはずだ。
彼らほどのキャリアがありながら、新しい試みにチャレンジする事自体は本当にすばらしいと思うが、もう少し音楽性に幅があるミュージシャン向きの仕事だと思うなあ、コンセプトアルバムってのは。


YNGWIE MALMSTEEN - Perpetual Flame ★★ (2008-11-25 00:03:00)

何だかんだ言っても、未だに新作が出るたび買ってしまうのは、別に彼に個人的な恩義を感じているからとかいう訳では無く(当たり前か)、やっぱり音楽的な「何か」を期待しての事であるが、結局、今回もガッツポーズとはいかないのであった。ちゃんちゃん。
かといって、「金輪際彼の新作は買わないぞ」と決意させるほどの駄作かというと、決してそうではないから始末が悪いというか何と言うか。
もう、アルカトラスや「初期三部作」の、あの頃の輝きを取り戻して欲しいなどと、そんな贅沢は望むべくも無い事ぐらい重々承知はあるのだけれども、彼の天才にもう一度賭けて見たくなるこの心境、判ってくれるかよオイ(泣)。
リッパーの件に関しては、特に感想らしい感想も無いというのが正直なところ。
彼は元々器用だし、歌メロもほとんどイングヴェイ製なわけで、たぶんマイク・ヴェセーラあたりが歌うのと、さして印象に差は無いのではないか。
こうなったら、「不器用だが個性的」なシンガーと組んだほうが、化学変化を期待できたりして、とか勝手なことを思ってしまう今日この頃であった。


WHITESNAKE - Good to Be Bad ★★ (2008-09-28 17:14:00)

「いまさらこんなアルバム、誰が喜んで聴くんだ」と独り言しながら、
大変喜んで聴かせていただきました。
相変わらず、デヴィッドは歌メロが良い。
このアルバムは、それに尽きると思う。
笑ってしまうほどジョン・サイクスを意識したダグのギターも、場合によっては批判の対象とすらなってしまうレベルだが、これほど潔く「あの時代よもう一度」と演られてしまうと、もはやお祭り状態であり、つい「いいぞやれやれ!」と応援してしまう。
ところで、その昔、ザック・ワイルドやポール・ギルバートと同列扱いだったレブ・ビーチは、なんでこんなにも無視されているのだろうか。
今回も結構良いギターを弾いていると思うのだが。


ULI JON ROTH - Under a Dark Sky ★★ (2008-09-28 16:58:00)

僕がこのサイトの「PROLOGUE~」のところに「本編はまだかい!」と苦情を書き込んだのが6年前。
そのときすでに6年待たされていたから、都合12年越しで、ついに出た本編・・・。
と、いうことになっているが、「PROLOGUE~」とはずいぶん空気感の違うアルバムである。
あのアルバムは、壮大な宇宙空間を貫く真っ白なレーザービームような感じだったが、今回はなんというか、地球的、というか、土臭い。
(あえろすみすさんも同じような指摘をなさっていますね)
民謡っぽく、親しみやすいメロディが多く登場するところなんかは、ブラックモアズ・ナイトを思い出したりした。
そういう意味で、やはり12年の歳月は長く、ウリの趣味も「枯れた味わい」に近づきつつあるのかな、という気がした。
ギターの表現力は相変わらず、というか深まるばかりで、こればかりは凡人が追走できる範疇を超えているが、速いパッセージに、ビリビリと鬼気迫るようなエッジが薄れたのも、「枯れた」印象を強くしている原因だと思う。
まあ、僕自身が30代も半ばに差し掛かっているわけですから、ねえ。


LAST AUTUMN'S DREAM - Saturn Skyline - Domino ★★ (2008-02-03 02:44:14)

個人的には、4thの中では最も好きかもしれない。
軽めのタッチで風を切って走る感じが気持ち良い。
ギターソロも絶妙。流石。
後半のアルペジオ、DPのS.モーズが全く同じ事をやっていたが、偶然か?(ちなみにモーズのほうが上手い)


LAST AUTUMN'S DREAM - Saturn Skyline - Frozen Heart ★★ (2008-02-03 02:34:39)

ニール・ショーンが好きそうな曲。ギターソロは情感たっぷりだが、音が惜しい。アンディは機材を昔のやつに戻したほうが良いような気がする。


LAST AUTUMN'S DREAM - Saturn Skyline - Supersonic ★★★ (2008-02-03 02:30:27)

アルバムのなかで、ミカエル本来の持ち味、クサポップ感がもっとも生き生きしている曲。アンディのギターも単純なフレーズながら大量のオーラを放出している。
あまりに出来が良いので、さしものマルセル・ヤコブもおとなしく伴奏しているしかないという感じ。


LAST AUTUMN'S DREAM - Saturn Skyline - Pages ★★ (2008-02-03 02:11:20)

これはもう、超合金ロボがギューンと飛んできて、くるくる回ってガシーンと合体する映像を重ねたくって仕方が無い。
サビのあたりで背後から後光をかざせば、たとえロボコンでもガンダムに見えるだろう。かっちょえー!


LAST AUTUMN'S DREAM - Saturn Skyline ★★ (2008-02-03 01:46:00)

ファーストアルバムで得た未曾有の興奮も徐々に冷め、気がつけば「あら?まだやってたの」状態だった薄情な僕。
すでに5枚目のアルバムが発売されているそうで、せっかくだから4枚目から聴いてみた。(3枚目までは持っている)
いやはやもう、いまどきこれはどうなんだと思ってしまいそうな、(潔く80年代風)な曲がズラリと並んでいる。ギターソロなんかタッピングとかやっちゃうし、もうアンタ、ワッハッハとか言いながら、結局最後まで楽しく聴いてしまった。(麻薬だな、僕らの世代にとっちゃ。)
それにしてもアンディのソロワークは相変わらず上手い。いろんな意味で絶妙。あえて言うなら、ギターの音が曲によって妙に抜けてなかったりして、気になるっちゃなる。ちょっとうそ臭い音作りだなあと思ったり。でも、他の誰かで代わりが務まるプレイはしていないから、素直に感心するしかないぞこりゃ。

まあジッサイ、途中「今のうちにトイレに行っとこう」と思った箇所も無かったわけではないが、聴き終わった後はちゃんと拍手をしました。そういうアルバムです。


PINK FLOYD - The Division Bell ★★ (2006-09-16 22:25:00)

僕みたいな軟弱な人間がフロイドを語るのは100年早いと思うのだが、このアルバムは聴きやすくていい。(ウォータースさんのはちょっとしんどい)
もう上のほうでさんざん書いておられるが、デイヴ・ギルモアのギターの音・・。
もうねえ、ゲージュツ的です。
音数も少ないし、緻密なトーン・コントロールって訳でもないけれど、周りの空間と一体になるかのような、奥行きのある音。
なんというか、境地ってやつでしょうかね。


DEEP PURPLE - Machine Head ★★ (2006-09-16 22:14:00)

モノクロだし、カメラワークが素人臭いし・・・と、作品レベルとしては平均以下だが、DPファンが長年待ちわびた超お宝貴重映像というやつで、これは完全にコアなファン向け。
「ルシール」で飛び出すリッチーのダックウォークとか、「FIREBALL」でツーバスをセッティングする現場とか、そういう場面で「おおおおおっ!」と興奮できる人用のビデオですなあ。


RIOT V - Nightbreaker - Burn (2006-07-03 21:57:05)

かの有名なあの曲のカヴァー(しかもほぼ完コピ)なので、そりゃあカッコイイに決まっているわけだが、ドラムが凄い。イアン・ペイスがドーピングして暴走を始めたような感じ。コワイ。


SILVER MOUNTAIN - Roses and Champagne ★★ (2006-06-06 23:37:00)

今になって、結構高値で取引されているらしいアルバム。
裏ジャケのメンバー写真が笑死寸前なのは、何も彼らが悪いわけではない。そういう時代だったのだ・・とか言ってみる、懐かしい作品。
ヴォーカルには賛否両論あるようだが、ハッキリ言おう。彼は思いっきりヘタッピである。音程が怪しすぎるし、抑揚の付け方が酷い。せーらさんもおっしゃる3曲目は特に凄まじい。せーらさんは笑って済ませられるオトナな方だが、僕は思わず眉間にしわを寄せ、口をイーってして耳をふさいだ。
そうそう、それはそうと、すりっぷのっとさんもおっしゃるように、5曲目の出来だけが飛びぬけて高い。かっちょえー曲だ。
ま、僕はヨナスのギターソロだけでメシが何杯でも食えるひとなので。


JAKE E LEE - A Fine Pink Mist ★★ (2006-06-06 23:17:00)

OZZY期やBADLANDS期、僕のハートにグサリと突き刺さる名演を数多く残してくれたリー氏が、初めて個人名義で発表したアルバムだったから、当時、ぼくはBURRNのレビューでミソクソに貶されたのを承知でCD屋に向かった。(これは珍しいことだ)
家に帰ってCDを聴き終えた僕は、「ああ、やっぱりレビュアーの意見を無視しちゃイカンなあ」とうなだれたものだ。
これ、「個人名義の作品」どころか、「個人的な実験」という感じの音源。
人を楽しませようという意識が微塵も感じられない。
せめてその後に何枚も楽しい作品を発表していれば、「あの作品を作ったことに意味があったんだよ」とか回顧するというパターンもアリだが・・・。むむ。


NEAL SCHON - Late Nite ★★ (2006-06-06 22:56:00)

一曲目がすでに哀愁刑事ドラマのエンディングのような趣で、なんだか心にしんみりしたものを感じながら、結局最後まで流れてってしまう作品。
夜のドライブで聴くと効果抜群であり、たとえカローラで走っていても気分はジャガーな感じ。サイドウインドウに肘をかけて、流れ往く夜景を眺めながら「・・・俺って男前だぜ」的な雰囲気が・・・。
35歳以上の女性を口説くなら、クルマに一枚積んでおこう。きっと役に立つはず。
(失敗の責任は取れませんが)


DEEP PURPLE - Perfect Strangers ★★ (2006-06-06 22:43:00)

個人的には、別に「第二期パープル」に特別な思い入れがあったわけでないので、再結成するならカヴァデールでもよかったのだが、(あえて言うならロッド・エヴァンスでも良かった)複雑な大人の事情により、皆さんのご希望通りイアンがもどったよ、という事で・・。
だったら「ハイウェイ・・」とか「スピード・・」とか、ああいう路線を狙っているのだろうと思ったら、案外地味な作風。で、結構ボロカスに言われるのだろうな、と思いきや、賞賛の嵐だったという、不思議なアルバム。
確かに、円熟味あふれるメンバー達による揺ぎ無い演奏と確かなクオリティ。そりゃあ、どう低く見積もっても凡作ではない。
でも、イアンがあれだけレイドバックした歌い方をして、よくも世間が納得したものだ、と、こないだこのアルバムを久々に聴いて思いましたとさ。


FIREHOUSE - Prime Time ★★ (2006-06-06 22:29:00)

「いったいどうしちまったんだFIREHOUSE!!」と思わず声を上げた作品。
いっときのPC69のように、ぜんぜん別の方向に進んでしまったのなら、「ああ、君らはそういうことをしたかったのだな」と、あえて納得も出来ようが、以前と同じような香りを残しつつ、過去のクオリティに全く追いついていないという惨状。
時折、「おっ!来るか」と思う瞬間があるのだが、そのまま波が来ないままダラダラ過ぎ去ってしまうのがヒッジョーにきもちわるい。
ウヲー。しっかりしてくれー。


STEVE MORSE - The Introduction ★★ (2006-06-06 22:17:00)

フランケンシュタインのような改造ギターを持ったスティーヴのジャケットも初々しい、SMBのファースト。
洗練と円熟の極みにある現在の彼と比べると、若干トゲトゲしいというか、荒さの残る演奏ではあるものの、上手さはすでに半端じゃない。キャラも確立している。
「モーズを知りたい」と思った時、最初に買うべきアルバムではないような気はするが、好きなら文句無く押さえるべき、という作品。


DEEP PURPLE - Bananas ★★ (2005-08-22 23:42:00)

ついにオリジナルメンバーがメガネのペイスだけになってしまったパープル最新作。
(そうは言ってももう2年前だが)
ブックレット裏のメンバー写真はもうベンチャーズすれすれの領域に達しているが、
内容がこんなに素晴らしいんじゃ、無闇に貶す事は出来ない。
そりゃあ、「ドン・エイリーがいかに上手でも、やっぱりジョン・ロードは格が違った。」と嘆くことは簡単だが、誰が聴いても前作より出来がいいんだから仕方がない。
精神的に窒息しそうな環境から解き放たれたオヤジミュージシャンの、のびのびとした底力を見た感じ。
適度に前任者の風味をちりばめつつ、難しい仕事をそつなくこなしたドン・エイリーといい、
(ジョン・ロードに機材を借りれば完璧だったかも)
相変わらず完璧なトーン・コントロールで深いプレイを聴かせるモーズといい、
買って損なし、任せて安心の鉄壁プレイだが、なにより今回一番いい味出してるのは、イアン・ギラン氏。
彼は元来、音楽的な幅の広さと絶妙のポップセンスを持ち合わせたミュージシャンだが、本作の彼は格別。本当にいい仕事している。
ただ・・・ジャケットとタイトルでかなり損しているような気がするのだが・・・。


BLACKMORE'S NIGHT - Under a Violet Moon - Fool's Gold ★★★ (2005-06-29 22:33:34)

サイコー。ビビビビ!!(←カラダがしびれる音)


ACCEPT - Eat the Heat ★★ (2005-05-10 23:44:00)

その昔、友人のHM初心者にせがまれて、あらゆるバンドの曲を詰め込んだテープを作ったことがある。
その際、友人から「一番カッコよかった」という評をいただいたのが、このアルバムのオープニングナンバーだった。(「XTC」つったかなー。)
ジューダスやメイデン、RIOTなんかを押しのけての快挙に、僕は
「お前、なんか間違ってないか?」
としつこく確認してしまったわけだが・・・。
もうこのアルバムは売り払ってしまって手元にないが、
当時の僕が、かなり「偏った耳」を持っていたことを考えると、
ひょっとして友人が正解だったのではないかと、少し気になる今日この頃である。


DEEP PURPLE - The Battle Rages On... ★★ (2005-05-03 18:36:00)

上の方でどなたかもおっしゃっていたが、ジョーが歌っていれば・・・と悔やまれる作品。
発売当時は、歌メロのショボさと、使いまわしのアイディアに対する違和感から、物凄くがっかりした。
しかし、冷静になって聴けば聴くほど、「惜しい」部分が目立ってくる。
リッチーがHRに戻る気配のない昨今、こういう惜しい作品の存在が、なお悔しく思えてならない。


JOE SATRIANI ★★ (2005-04-25 03:12:00)

「ピンチヒッター・ジョー・サトリアーニ。」
耳を疑うようなアナウンスだったけれど、せっかく買ったチケットなので、僕も観に行きました。DP来日公演。
でもね、やっぱり条件が悪すぎたようで・・・。
(多分ろくにリハーサルもしていない)
お互いトッププロなんで、演奏には全く揺らぎがなかったけれど、DPにジョーサト・マジックを注入するには、明らかに時間不足だったとおもう。
あのまま彼が加入していれば、かなり面白いことになったかもしれないけれど。


RICHIE KOTZEN - Electric Joy ★★ (2005-02-14 01:55:00)

歌が上手いと評判のリッチー・コッツェンが贈る、全編インストアルバム(笑)
このアルバム発表時、彼はまだずいぶん若かったはずなのだが、物凄くオトナな味わいの、ブルースジャズフュージョン(意味不明)なメロディーが延々続く。
家でまったりパソコンに向かっているときなんかに聴くと大変具合がよろしい感じで、一時ずいぶんお世話になった。
まあ、そう書いてしまうとずいぶんレイドバックした印象を与えてしまうかもしれないけれど、よく聴くと、何気に物凄いことをやってます。


DWEEZIL ZAPPA - Confessions ★★ (2005-01-16 06:03:00)

おやじさんの後光を思いっきり活用した、絢爛豪華なゲスト陣は圧巻の一言。
しかし、「それだけじゃん」と言わせないところがニクイ。
オモチャ箱をひっくり返したようなカラフルでポップな世界観は見事に際立っているし、演奏も上手い。
想像以上に楽しめた。GOOD!


NUNO BETTENCOURT - Schizophonic ★★ (2005-01-16 04:47:00)

この人は物凄く器用である。
しかし、器用すぎるのが損なんだよなあ、と思う。
彼が「違う事やろうかな」と思ったら、
ほんとに「違う人」になってしまうんだもんな。
何、期待して良いのかわかんなくなっちゃう感じ。
作品自体はとても良いんだけど、
「この音を期待してCDを買ったわけではなかった」というのが正直な感想。
肉まんだと思ったらあんまんだった、と・・・。(おいしいんですけどね。パクパク・・・)


ULI JON ROTH - Beyond the Astral Skies - I'm a River ★★★ (2005-01-16 03:35:53)

シルクロードに駱駝が往くようなイントロのメロディが、もうすでに只者ではない。
ウリの歌が始まって、ますます只者ではない。(笑)
そしてブレイクでギターがメロディを奏ではじめると、もうそこは完全に別世界。
旅情感たっぷりの一曲。


ULI JON ROTH - Beyond the Astral Skies - I'll Be There ★★ (2005-01-16 03:28:36)

この曲のギターソロはすさまじい。
正確なエコノミーピッキングを物凄い勢いでランさせるその迫力・・・
本気のウリを見た、って感じ。


ULI JON ROTH - Beyond the Astral Skies - Why? ★★ (2005-01-16 03:19:23)

やさしげなメロディでせまる、ドラマティックな一曲。
別人が歌ってさえいたら、ハウス名作劇場の挿入歌に最適な感じ。
例によってギターソロが感動の嵐。


ULI JON ROTH - Beyond the Astral Skies - What is Love? ★★ (2005-01-16 03:12:54)

ちょっと肩の力を抜いた、メジャー調のお気楽ソング。
ウレ・リトゲンのベースが、何気にいい仕事をしているのと、
旅の情景を描き出すようなウリのギターソロが、やっぱり特筆。


MICHAEL SCHENKER - Thank You ★★ (2004-11-08 00:55:00)

アコースティックギターの演奏ってえと、フィンガーピッキングによる美しい和音の響きを想像するのだけれど、このアルバムのマイケルのプレイは、まるでエレキのような、単音弾きを中心にした弾き方。チョーキングもバンバン入るし。
でも、じゃあエレキで弾けばいいのに、っていう曲かというとそうではないという不思議なアルバム。
アコギに持ち替えたことで、やっぱり気持ちが入れ替わったのだろうか・・・いつもよりメランコリックなメロディでグイグイ迫る。
こういうアコギの使い方もあるのだなあ、と思った。


MEGADETH - The System Has Failed ★★ (2004-11-07 11:40:00)

個人的には、名人アル・ピトレリ不在が悲しいわけであるが、とにかく彼の復帰は喜ばしい。まずはバンザイ。
クリス・ポーランドのギターは、剃刀の切れ味と納豆の粘りが同居したような・・。独特のオーラが漂っていて(S.モーズの感触に近い)、音選びも結構巧み。いやはや。見直しましたがな。
その他のメンバーもそつなくこなしており、ムスティンさえいればメガデスは立派に生きられるということを証明している(ジュニア、すまん。)
それと特筆したいのが、デイヴのリードギター。
なんだか、泣かせに掛かっていて、結構雰囲気がよくなっている。上手い。
「クリスか?」と思ったらデイヴだった、なんてのが割とあった。
(前作までは、間違ってもそんな勘違いはしなかったが)
うれしいじゃないか。長いブランクを感じさせない、その心意気。
いよっ!大統領!(あ・・・これ、彼にとっては褒め言葉じゃないよね。)


LAST AUTUMN'S DREAM ★★ (2004-11-07 11:18:00)

聴くまで絶対に死ねない。
今後、暴飲暴食、交通事故には十分気をつけて生きることにした。


GEEZER( G//Z/R) ★★ (2004-08-07 23:06:00)

ギーザー・バトラーのベースは大好きだが、このプロジェクトはかなりの「上級者」向きで、正直、腑抜けた僕の耳には辛かった。
ま、へヴィサウンドということに関しては世界一耳の肥えた彼が、自分の趣味でやってる音楽なんで、こういう音になるのも仕方ないかもだが・・・。
ねえ、もうちょっと、こっち向いてよ(苦笑)。


TAK MATSUMOTO GROUP (T.M.G.) ★★ (2004-05-07 00:09:00)

いくらなんでもこのバンド名はやりすぎだ(笑)
コミックバンドかと思った。


BLACK SABBATH - Dehumanizer ★★ (2004-05-06 23:37:00)

このアルバムを作るぐらいなら、なんでロニーをわざわざ呼び戻したのか?
上の誰かもおっしゃっていたが、オジーの方が明らかに適任だし、なんならほかの誰かでも良さそうな感じの曲調が並ぶ。
てなわけで、一曲目がスタートしてからずっと、僕はジャケに描かれている白シャツ男の如く、「アイター」となっていたわけだが、
TV CRIMESが始まったとたん、今度はいい意味で白シャツ男のポーズになった。「ビビビビ」
しかし最大風速を記録したのはその一瞬のみ。
「アイター」


LAST AUTUMN'S DREAM - Last Autumn's Dream ★★ (2004-04-20 23:09:00)

「メロディアスハードが好きで、ギターの情感に目がない」
という嗜好の持ち主にとって、まさに極めつけの一枚。
究極の甘党が調合した甘味料みたいなもの。
その手が好きな人たちにとっては、これ以上の作品は、ちょっと望めないかもしれない。


YNGWIE MALMSTEEN - Odyssey ★★ (2004-04-01 01:31:00)

このアルバムがあんまり褒め称えられるのは、イングヴェイにとっては不本意かもしれない。
ピッキングのスムーズさを失ったイングヴェイのフラストレーションが思いっきり伝わってくる、歯がゆいギタープレイである。
しかし、彼にとって歯がゆいぐらいのプレイは、普通のリスナーにとっては喧し過ぎず、丁度良い塩梅だったりする。
なんとか体裁を繕おうと頭脳的な決めフレーズを多用したことも、良い方向に作用している。
結果、ジョー・リン魅惑の歌メロも相俟って、このアルバムは大成功した。
普通、テクニック重視のギタリストが怪我して冴えないプレイを披露したら、その時点で評価を下げるだろう。
イングヴェイはやはり、只者ではない。


YNGWIE MALMSTEEN - Concerto Suite Live With The New Japanphilharmonic ★★ (2004-04-01 01:09:00)

スタジオ録音の「新世紀」を聴いて、「これ、本当に演奏会で演奏できるのか?」と思っていたら、やってしまった。流石である。彼以外にこの芸当は考えられない。
しかし。
このCDの聴き所は、その「新世紀」よりも、彼のロックソングのオーケストラバージョンにある。
とくに「BROTHERS」は凄い。スタジオバージョンより何倍も良い。
オケのアレンジがすばらしいから、イングヴェイの奏でるとろけそうなメロディが一層際立つ。
ただし、これをして「純粋なクラシックファンでも楽しめる」と評するのは言い過ぎだ。
指揮者が焦るほどリズム感がアバウトなイングヴェイのギターは、純然たるクラシックミュージック愛好家の耳には少々キビシイだろう。
オケとのタイミングが合わず、ちぐはぐになってしまう場面もしばしばだし、ミストーンも結構多い。それを良しと思えるロック好きにこそ楽しめる企画だと思う。
え?僕ですか?
このアルバムは最高だと思います。


BLACK SABBATH ★★ (2004-01-12 20:57:00)

「怖い音楽ってのも面白いかもしれないな。」
っていうトコロからサバスは始まった。
だから初期のサバスは、常に不気味さ、怖さを意識しながら曲を作っていたはずだ。
しかし、そういう、方向性を限定した音作りというのは、必ずどこかで行き詰まる。
オジーが脱退する直前には、サバスは墜落寸前の飛行を余儀なくされていたはずだ。売れてなかったもの。実際。
ロニー・ジェイムス・ディオを迎えたサバスが、当時としては劇的な進化を遂げて新しい音楽性を得たことは、墜落を免れようとするトニーとギーザーの防衛本能だった。進化せずにいられなかったのだ。
あのまま妙に不気味な曲を書き続けていたとしたら、サバスの今があったかどうか・・・。
だから、ミュージシャンが売れ続けていくために、あの変化には間違いなく正義があった。
だが、今になって、怖い音楽をやろうとした初期サバスの先進性と、その実験の中でうまれた、「歪んだギターで低音の不気味なリフを重ね続ける」という必殺のレシピがロック界に与えた影響の大きさが、崇拝の対象になっている。
たぶん、メタリカがその初期にやっていた「スラッシュメタル」と「ダウンピッキングオンリーの高速リフ」も、何年か経って、シーンをじわじわと侵食していくのだと思う。


NIRVANA ★★ (2004-01-11 21:38:00)

いま、全盛期のトシちゃんをみてもカッコイイと思わないのは正常な感性である。
女性アイドルみたいな上目遣いに、「いくらなんでもそれはないだろう」と指摘するのは、いわば、「王様は裸だ!」と声を上げるようなもので、勇気と、そしてセンスが要る。もしも実際王様が服をお召しになっていたとしたら、絞首刑確実だからだ。
オカマバーすれすれの際どいメイクアップと、クッサイコーラスを生業としてきたL.A.メタルの連中がカッコ悪くなってしまう瞬間は、突然やってきた。
彼らが裸であると鋭く指摘したバンドはGUNS'N'ROSESだったと思う。
じゃあ、NIRVANAはどうか。
カート・コバーンは、王様は裸だと知りながら、こっそり「真実の道」を楽しんでいたのだ。それが、突然皆から、「ここに真実の追求者がいるぞー」「王様は裸だと見抜いた男だぞー」と祭り上げられ、みこしに担がれ、紙ふぶきを浴びているうちに・・・
なんだか自分が「裸」になったような気がしたのだ。きっと。
いまなお、カートが往った道をぞろぞろと歩く連中が後を絶たないが、
カートの心配が杞憂に終わるという保証はない。
ある日突然、「お前は衣服を着用していない」と指摘されても、知ーらなーいぞ。


EXTREME ★★ (2004-01-04 05:58:00)

かなり再結成してほしいバンドのひとつ。
ファンクメタルのオーソリティに徹しきれず、寿命を縮めてしまったわけだが、彼らのアルバムはどれも、溢れる才能で輝いていた。(表現が古いな)
それが、最初のインパクトがあまりにも強烈だったばっかりに・・・。
今から考えると、少々気の毒だ。
まあ、QUEENの後継者を自負するには、何かが足りなかったのは否定できないにしても、アーティストとして極めて優秀であったことは間違いないし、悪名高き後期の作品にしても、そこらへんのミュージシャンに想像できるような安易な作品ではなかった。
少し時間が経って今、あれからたくさん経験も積んだヌーノとゲイリーが、EXTREMEの音楽を見直すと、かなりいい結果が期待できそうな気がするのだ。


IZZY STRADLIN ★★ (2004-01-04 04:40:00)

ガンズのメンバーのなかで、いちばんカッコよかったのは間違いなくイジー・ストラドリン氏だ。
どういうカッコよさかというと、メンバー全員がカメラ目線で撮影しているとき、ひとりだけ横を向いているようなクールさ。
スラッシュやアクセルが100パーセント全開でライブパフォーマンスしている最中に、7割ぐらいの力でタバコをくわえながらプレイしているような、きわめて石川五右衛門(ルパン三世)的なシブさがあった。
けど、要するに、ルパンや次元がいて、はじめてゴエモンのカッコよさが引き立つわけで・・・。
たしかにゴエモンはひとりでいても、カッコイイにはイイのだが、やっぱり、「あのキャスティング」が、いちばんカッコよかったなあ(しみじみ)


WIDOWMAKER - Blood and Bullets - Blue for You ★★ (2004-01-03 23:52:26)

アル・ピトレリのギターがとんでもなく熱い。
隠れた名演とはまさにこのことで、ゲイリー・ムーアやデイヴ・メニケッティばかりが号泣ソロの達人ではないと思える素晴らしさだ。


ULI JON ROTH - Legends of Rock - Live at Castle Donington ★★ (2004-01-03 20:58:00)

個人的には、このアルバムで一番ビビッたのは、マイケル・シェンカーのギターだった。
ウリのギターって、他人の曲に嵌めると、ちょっと「妙な色気」がきつ過ぎる。
そこだけ東洋風になるというか・・・。
その点、「持ち歌」で堂々登場するマイケルは有利だが、それにしてもあれは凄い。
発散するオーラ、というか情感で、あのマイケルのプレイに匹敵するものを、僕はずいぶん聴いていない。息を呑むほど圧倒的だった。
本筋から外れたような投稿で恐縮だが、あれは本当に凄いよ。


ULI JON ROTH - Beyond the Astral Skies ★★ (2003-12-30 22:30:00)

上のライキチさんのレヴューは名文だと思う。
さておき、このアルバムははるか昔に当時の友人に貸したっきり帰ってこず、それ以来耳にしていない。
しかし、僕の記憶には、いまだ鮮烈に「WHY?」とか「WHAT IS LOVE?」とかのメロディが焼きついている。
特に「WHAT IS LOVE?」のギターソロはいまでも頭から完璧に歌える。
チャーラーララララーラララーチャーチャーチャーチャラララ・ラ・ラ・ラー・・・・
(以下陶酔)
追:
その後、どうしてもこのアルバムが聴きたくなって、中古で買いなおした。
十数年ぶりに聴きなおしたわけだが・・・。
「このアルバムはこれほど素晴らしかったか?」と、息を呑んだ。
あたりまえだが、特にギターが凄い。
復帰以降のヴァイオリン的な演奏よりも、ロックっぽいエッジが際立っていて凄味がある。速いパッセージでの切れ味も異常に鋭く、初期イングヴェイも真っ青。
うーん、買いなおしてよかったなあ。


ULI JON ROTH - Metamorphosis of Vivaldi's Four Seasons ★★ (2003-12-30 21:23:00)

このひとはいつかこういうことをやるだろうと思っていた。
有名なヴィヴァルディの「四季」を完コピし、さらに創作の「METAMORPHOSIS」なる楽章を追加して仕上げた壮大な作品。
完全なクラシック畑のひとが真剣に聴くと、そのイヤラシいヴィヴラートや、結構危ういタイム感などに苦言を呈するかもしれないが、エレキギターでここまできっちりヴァイオリンの演奏を再現したその手腕にはもう脱帽するしかない。
ただ単に音符をなぞるだけでなく、ヴァイオリンのもつなめらかな質感や、ピチカート奏法による小気味良いスタッカートなど、フィーリング面の再現性でも、本物にかなり肉薄している。
じゃあそもそもギターで弾く意味があるのか、というという問いには、「夏」が答えてくれるだろう。
さらに、創作楽章のほうだが、これはクラシック作品としても相当イイ線いってると思う。
ちゃんとオケが楽曲そのものとして機能していて、スカイギターとのバランスもいい。
これは、イングヴェイの「新世紀」のオケが単なる伴奏と化していたのとは好対照で、クラシック音楽に対する二人のアプローチの相違を感じた。
面白い作品だ。是非一度聴いて欲しい。


CHILDREN OF BODOM ★★ (2003-12-15 01:40:00)

lenさん、どうもありがとう!
早速聴いてみました。
これ、思ったより全然デス声っぽくないですね。歌メロがしっかりしている。
ギタリストも、結構ツボを心得ているようなプレイですねえ。
パソコンのちゃっちいおもちゃのようなスピーカーからでも、充分勢いは伝わってきました。
なるほどなるほど。
まだCD買っていないのですが、今年のベストアルバムを投票する前に、是非フルでしっかり聴いておこうと思います。
THANKS!!


RAINBOW - Rising - A Light in the Black ★★★ (2003-11-30 08:54:13)

えせ魔術師のとんだ茶番を見せられて、
「おいおい、なんだよ。もうやってられねえよ、家にかえろう。」
という内容の曲。
ところで、
こんな凄いプレイをしたというのに、いったいトニー・カーレイのどこに不満があったと言うのかね?リッチー。


VITALIJ KUPRIJ ★★ (2003-11-30 08:40:00)

ヴィタリジェー・クプリジェーだと思っていた。(笑)


UFO - Walk on Water ★★ (2003-11-30 08:31:00)

「DREAMING OF SUMMER」が収録されている。
それだけで買う価値があるアルバムだ。
全体的にみると、マイケルのギターは若干抑え気味(それでも色気は強烈)だが、味のある楽曲群がそれを補って余りある。
全盛期までさかのぼっても、純粋に楽曲の出来に関して考えれば、総合的にこのアルバムがベストだと思う。


LAST AUTUMN'S DREAM - Last Autumn's Dream - Movin' On ★★ (2003-11-26 21:13:00)

30分アニメのエンディングテーマにぴったり。
爽やかな風が吹く草原に立つ後ろ向きの主人公・・・。

次回もお楽しみに!


LAST AUTUMN'S DREAM - Last Autumn's Dream - Talk to Me ★★ (2003-11-26 20:54:16)

「UNDER THE SUN」に収録されていそうな、非常にミカエルらしいナンバー。
A~Bメロの不思議な旋律は、彼の得意技だ。
ロングトーンから、絶妙の構築美を放ちつつスケールを上昇するアンディのギターが、ミカエルに華を添えている。
いい仕事、してます。


LAST AUTUMN'S DREAM - Last Autumn's Dream - Blink of the Eye (2003-11-26 20:43:21)

アルバムを通して聴くと、この曲は、「ちょっと一息しましょうか。」という趣の曲で、どこかのポップグループが歌っていたとしても不思議はないほど陽気。
僕はこういう「息抜き」が設けてあるアルバムが、とても好きだ。
(疲れやすい体質なのさ。)


LAST AUTUMN'S DREAM - Last Autumn's Dream - Guardian Angel ★★ (2003-11-26 20:33:29)

ミカエルらしい曲だなあ、と思って気持ちよく聴いていたら、なんと作曲者が別人だった(!)
CRYSTAL BLUEというバンドのシンガーだそうで、僕にはさっぱり聞き覚えがない。
このメロディー・・・只者ではない。
世の中はひろいなあ。


LAST AUTUMN'S DREAM - Last Autumn's Dream - Again and Again ★★★ (2003-11-26 20:22:27)

ミカエルのナンバー「IT'S ALRIGHT」あたりを想起させる、絶妙に爽やかでカッコイイ曲。例によって、完璧に「スクールウォ-ズ」か「ヤヌスの鏡」だ。(しつこい)
ブリッジでなにげに奏でられる、アンディのブラックモア風アルペジオが非常にいい仕事をしている。


LAST AUTUMN'S DREAM - Last Autumn's Dream - Going Home ★★★ (2003-11-26 20:07:28)

「THE・ミカエル・アーランドソン」なメロディ運び。
強烈に切ない、極上の哀愁タイムを提供してくれる。
ギターソロがこれまたすごい。
断崖絶壁に打ち寄せる白い波をバックに、
「たしかに私が彼を殺しました・・・・でも・・・そんなつもりじゃなかったのよおおお」
と泣き崩れる絵が浮かんで仕方ない。
どんなショボイドラマのエンディングシーンも、彼のギターがあれば大丈夫だ。
今度はその手でいかないか?日テレさん。


LAST AUTUMN'S DREAM - Last Autumn's Dream - High Up (2003-11-26 19:56:09)

アルバム中、最もHRらしいHRナンバーで、唯一クレジットにアンディの名前を発見できる曲でもある。
「アメリカナイズされていた」頃のマイケル・シェンカーが演りそうな曲だ。
歌の狭間で官能的なメロディを奏でるアンディのオブリも、手法といい、クォリティといい、シェンカーしている。
アンディは、相当マイケルファンだと思う。


LAST AUTUMN'S DREAM - Last Autumn's Dream - Break the Chains (Of Destiny) ★★ (2003-11-26 19:28:31)

なにかに似ていると思ったら、この曲調、まんま「マンティス節」だ。(笑)
プレイング・マンティスの新曲だといわれたら、100パーセント信用する。
ただし、演奏はこっちのほうが100倍上手い。


DEEP PURPLE - Deep Purple in Rock - Bloodsucker ★★ (2003-11-26 00:00:22)

あきゃきゃあきゃきゃきゃうきゃきゃきゃー!!!
突然「壊れてしまった」のかと思う程の、ギランの壮絶な絶叫がカッコイイ。


DEEP PURPLE - Purpendicular - Sometimes I Feel Like Screaming ★★ (2003-11-25 23:55:26)

これでもかこれでもかと、しつこいばかりにリフレインされるギターメロディが印象的。
しかも同じメロディを繰り返しているにもかかわらず、毎回表情が違う。
スティーヴの感情の抑揚が、そのまま波動となって胸を突き刺してくる感じ。
これは叙情ギターの名演だと思う。


WHITESNAKE - Slip of the Tongue - Sailing Ships (2003-11-16 00:04:51)

「この曲はこの曲」として聴けば、すごくイイ曲だ。
これの「ヴァンデンバーグ版」は「スターカーズ・イントーキョー」でアコースティックバージョンとして聴けるが、
そっちのほうが圧倒的にイイとも思わない。
ヴァイはヴァイなりにいい仕事をしているし、彼のバージョンの方は、なんだか目の前に大海原が広がるような、そんな雰囲気があるじゃないか。