LIVING IN A FANTASY とCAN'T BELIEVEが10点。その他の曲は良くても6点だったファーストに比べれば、こちらセカンドアルバムは少なくとも7から8点の曲が並ぶ、隠れた名盤なのだ。 確かにオウアーズ兄弟のネオクラ系プレイによる「華」はないが、ニック・バーのプレイは質感で圧倒的にオウアーズに勝る。 ファンの期待が盲目的であった分、失望の色が大きいアルバムだったが、今聴くと、これほど高品質な様式美系HRアルバムは珍しい。GODS OF WARは名曲。
BLACK IN MIND以降、最高にかっこいいメタル・ソングを数多く提供しながら、ギタリスト二人のあまりに凡庸なプレイに泣かされてきたRAGE。(というかピーヴィー) 助走的内容の前作を踏み台に、今回は凄い。 ヴィクターのギタープレイは、「欧州HMの心意気を吸収したスティーヴ・ヴァイ」と言った趣で、テクニック、フィーリング、センス共に高次元。(リードの音の感触は本当にヴァイそっくり) 個人的にはデイヴ・ムスティンと並んで、HM界最強の「フック作り」巧者だと思っているピーヴィーは今回もセンス満開。 デイヴ・ムスティン引退を、寂しいなあ、と思っている「引っかかりマニア」諸君。 買うべし。