スティーヴン・タイラー、ジョン・ボン・ジョヴィ、リッチー・サンボラ、と俺が敬愛するロック・スターが揃いに揃ってのゲスト参加に唖然…とにかく豪華にして強力なゲスト、ポップ&キャッチーでバラエティに富んだ楽曲群が光る。アリス独自の魅力である中毒性帯びた歌声もそれらの威力に沈むことなくガンガンアピールしまくる。Poison、Bed Of Nailsといった、この見事なまでのAlice Cooper節に脱帽…。とにかくファンなら必聴、最高にゴージャスな傑作といえるアルバムでしょう。
なんと言っても元ROYAL HUNTのあのD.Cが在籍するバンドだけにラジオで#Ride The Stormを聴いたときの衝撃度が凄かったのできっとアルバムでも凄いものを引っ提げてくるだろうなと期待してた。が、これはその期待を遙かに上回る極上な作品だから驚く。とにかく緻密性が随所で窺えるほど練りに練られていて、なおかつ退屈感とは逆にぐいぐい美旋律世界へと導いてくれる、という繊細すぎる全体の構成力が素晴らしい。と言うのも今作は'歌'を重点に置いた作風により、色合いではアレックスよりD.Cのソウルフルで感情表現豊かな歌唱が最大の見せ場になっている。しかし、アレックスは一歩譲ったとはいえ、華麗で煽情感溢れるギターのメロディ・ラインは十分健在してると思わず頷いてしまうくらい鋼鉄ぶりを魅せてくれているから凄い。もちろん各メンバーの演奏は安定してるし安心感ある頼もしい存在であるのは確か。ともあれ、美旋律が洪水の如く、そしてエキサイティングな最高傑作。