デジタルハードコア、ミクスチャーパンクの傑作ですね。 DIGIDOG HEADLOCKも傑作ですが、進化作品でもありましたから このアルバムから第3期MADが始まったと言えるでしょう。 デジタルと聞いただけでは軽い・薄い・メロディーが無いと思われがちですが、音圧とヘヴィさは半端ない、GOOD GIRL ~、 ALL THE TIME IN SUNNY BEACH、 PULSEのキャッチーなメロやTRIBE、 MIDI SURFのリフには圧倒されます。中毒性あり。
だが本作はデジタル音が前面に出た曲でも出来のいい曲があり、彼らは転んでもタダでは起きないバンドだと言えるでしょう。 1曲目の“RADIO GA GA” はこの時期にしてまたしてもヒットした曲で、デジロック的アレンジながら哀愁漂うメロディーが秀逸な曲に仕上がって 8曲目の“HAMMER TO FALL”はイキのいいロックチューン、、デジタル音よりこういうアレンジのほうがQUEENらしい。
バンクバンドとして結成し、それからハードコア&ラウド~ ニューウェイヴを飲み込んだ過激なサウンドを放ったニュウェイブバンドとなっていく..... ミクスチャー&ラウドロックへ進化する過程でのアルバムですが、すでにそのサウンドは完成されていて JESUS IS DEAD. G・M・J・P セルフコントロール モルモットは鳥肌もんです。
音楽的にはネオクラ色のあるガルネリウスとは違い、ジャーマン寄りの正統派メロパワといえる仕上がりでなかなか聴かせてくて、 ギター、キーボードが派手に前面に出まくっているガルネリと比べるといくぶん薄味、、、、、。 やはり、「THE LASTHIGHLAND」「BAPTISM OF STEEL」「TEST OF TIME」は上質ですね。
ギターやコーラスを何十にも重ね録りし、彼ら独自とも言えるサウンドを生み出すことに成功したわけですが、本作でそれまでの封印を自ら破り?!、ついに大々的にシンセを導入した大作。 PLAY THE GAME” でさっそくのスペイシーなシンセが出迎えてくれるが、この曲がまた筆舌に尽くしがたい劇的さ、泣きのメロディーを持った名曲。 アルバムラストに収められたバラード “SAVE ME” も実に美しい名曲。 シンセの導入でロック色はやや薄れたがシンセのアレンジが上手く、シンセが曲をさらに引きたて完成度がUPしたような印象をうけます。
「CALLING ALL THE HEROES -THE BESTOF IT BITES-」と銘打たれて発売された1995年のベスト。 キャッチー&メロディアスハードが多い彼らであったが、当時はもろプログレと呼べる曲は少なかった。 1st~3rdまでまんべんなく選曲されているが、シングルカットされたものが多いため、 曲がフェードアウトされるなど アレンジ的にもアルバム版と異なり、これはこれでけっこう楽しめる。